JP6909442B2 - プリント装置、保護シートおよび印画物の製造方法 - Google Patents

プリント装置、保護シートおよび印画物の製造方法 Download PDF

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本発明は、カードに対して印刷を施すプリント装置、カードに対して印刷を施すための保護フィルム、およびカードに対して印刷を施す印画物の製造方法に関する。
インクリボンを用いて、カード等の被転写体に文字などの像を印刷するプリント装置が、広く普及している。インクリボンは、帯状に延びるリボン(支持層)と、リボン上に形成され、染料や顔料等の色材を含んだ色材層と、を有している。インクリボンを用いた印刷においては、印刷されるべき所望の像に対応したパターンで、色材が被転写体に転写される。
次に、支持層と、保護層とを有する保護フィルムを用いて、色材が転写された被転写体上に保護層が転写される。この際、一般的には保護フィルムの保護層はロール・トゥ・ロール(roll to roll)方式で転写される。
特開2008−49663号公報
しかしながら、ロール・トゥ・ロール方式により保護フィルムの保護層をカード等の被転写体上に転写する場合、保護フィルムの支持層は被転写体に転写されることなく、不要物として処分されている。このため、不要物を減らし、環境負荷を低減することが望まれている。
また、色材をカードに転写することにより、カードに印刷を施す場合、カードの全面にわたり印刷を施すことは困難であり、カードの周縁に沿って、印刷が施されない所定の領域が設けられる。このため、カードに対する印刷領域を広げることが望まれている。
本発明は、このような点を解決するためになされたものであり、環境負荷を低減することができるとともに、印刷領域を広げることができるプリント装置、保護シートおよび印画物の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、カードに対して印刷を施すプリント装置において、インクリボン供給部と、インクリボン巻取部と、前記インクリボン供給部と前記インクリボン巻取部との間に設けられた印刷部と、前記カードを保護する長尺状の保護フィルムが巻装され、第1搬送ラインを介して前記印刷部へ前記保護フィルムを供給する保護フィルム供給部と、前記カードを供給するカード供給部と、前記カード供給部から供給された前記カードに対して、印刷された前記保護フィルムを積層して固着するラミネート部と、を備え、前記印刷部は、前記保護フィルム供給部から供給された前記保護フィルムに対して印刷を施し、前記保護フィルム供給部は、前記印刷部で印刷が施された前記保護フィルムを巻き取るとともに、前記保護フィルム供給部に巻き取られた前記保護フィルムを前記第1搬送ラインとは異なる第2搬送ラインを介して前記ラミネート部に対して送り出すことを特徴とするプリント装置である。
本発明は、前記保護フィルム供給部は、前記印刷部と前記ラミネート部との間に設けられ、前記保護フィルム供給部は、前記第1搬送ラインを介して前記印刷部に連結され、かつ前記第2搬送ラインを介して前記ラミネート部に連結されていることを特徴とするプリント装置である。
本発明は、前記印刷部は、前記保護フィルム供給部と前記ラミネート部との間に設けられ、前記保護フィルム供給部は、前記第1搬送ラインを介して前記印刷部に連結され、かつ前記印刷部は、前記第2搬送ラインを介して前記ラミネート部に連結され、前記第2搬送ラインに、印刷が施された前記保護フィルムを保管する保管路が設けられていることを特徴とするプリント装置である。
本発明は、本発明による前記プリント装置の前記保護フィルム供給部に巻装される保護フィルムにおいて、前記保護フィルムに、前記保護フィルムの長手方向に直交する方向に延びるミシン目状の分離線が設けられていることを特徴とする保護フィルムである。
本発明は、前記長手方向に直交する方向に沿って前記分離線を破断する際に要する荷重は、15N以上であることを特徴とする保護フィルムである。
本発明は、カードに対して印刷を施すための長尺状の保護フィルムであって、少なくとも支持層と、印刷が施される受容層とを有し、前記保護フィルムに、前記保護フィルムの長手方向に直交する方向に延びるミシン目状の分離線が設けられ、前記長手方向に直交する方向に沿って前記分離線を破断する際に要する荷重は、15N以上であることを特徴とする保護フィルムである。
本発明は、カードに対して印刷を施した印画物の製造方法において、保護フィルム供給部から第1搬送ラインを介して供給された長尺状の保護フィルムに対して、印刷部により印刷を施す工程と、印刷が施された前記保護フィルムを前記保護フィルム供給部に巻き取る工程と、前記保護フィルム供給部に巻き取られた前記保護フィルムを前記第1搬送ラインとは異なる第2搬送ラインを介してラミネート部に対して送り出す工程と、印刷された前記保護フィルムを前記ラミネート部において、前記カード上に積層して固着する工程と、を備えたことを特徴とする印画物の製造方法である。
本発明は、前記第2搬送ラインに、印刷が施された前記保護フィルムを保管する保管路が設けられ、前記保護フィルムを前記保護フィルム供給部に巻き取る工程の前に、印刷が施された前記保護フィルムを前記保管路において保管する工程を更に備えたことを特徴とする印画物の製造方法である。
本発明は、前記保護フィルムに、前記保護フィルムの長手方向に直交する方向に延びるミシン目状の分離線が設けられていることを特徴とする印画物の製造方法である。
本発明は、前記長手方向に直交する方向に沿って前記分離線を破断する際に要する荷重は、15N以上であることを特徴とする印画物の製造方法である。
本発明によれば、環境負荷を低減することができるとともに、印刷領域を広げることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるプリント装置を示す図であって、印刷部へ保護フィルムが供給されている状態を示す図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態におけるプリント装置を示す図であって、印刷が施された保護フィルムを保護フィルム供給部が巻き取る状態を示す図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態におけるプリント装置を示す図であって、ラミネート部へ保護フィルムが供給されている状態を示す図である。 図4は、保護フィルムを示す斜視図である。 図5Aは、保護フィルムの一例を示す断面図である。 図5Bは、保護フィルムの他の例を示す断面図である。 図6は、本発明の第2の実施の形態におけるプリント装置を示す図であって、印刷が施された保護フィルムが第2搬送ラインの保管路に保管されている状態を示す図である。 図7は、本発明の第2の実施の形態におけるプリント装置を示す図であって、印刷が施された保護フィルムを保護フィルム供給部が巻き取る状態を示す図である。 図8は、本発明の第2の実施の形態におけるプリント装置を示す図であって、ラミネート部へ保護フィルムが供給されている状態を示す図である。
<本発明の第1の実施の形態>
以下、図1乃至図5Bを参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。はじめに図1乃至図3を参照して、プリント装置10の全体構造について説明する。
<プリント装置>
プリント装置10は、ICカード等のカード11に対して印刷を施すものである。図1乃至図3に示すように、このようなプリント装置10は、インクリボン供給部21と、インクリボン巻取部22と、インクリボン供給部21とインクリボン巻取部22との間に設けられた印刷部23と、カード11を保護する長尺状の保護フィルム12が巻装され、第1搬送ライン13を介して印刷部23へ保護フィルム12を供給する保護フィルム供給部30と、カード11を供給するカード供給部50と、カード供給部50から供給されたカード11に対して、印刷された保護フィルム12を積層して固着するラミネート部40と、を備えている。また、保護フィルム供給部30は、印刷部23とラミネート部40との間に設けられ、さらに、第1搬送ライン13を介して印刷部23に連結され、かつ第2搬送ライン14を介してラミネート部40に連結されている。この場合、第1搬送ライン13および第2搬送ライン14は、互いに離間して設けられ、互いに独立して保護フィルム12の搬送を行うように構成されている。
図1に示すように、インクリボン供給部21は、矢印R1で示す方向にインクリボン24を送り出すものであり、インクリボン巻取部22は、矢印R2で示す方向に転写済みのインクリボン24を巻き取るものである。なお、インクリボン24は、複数のガイドローラ25に沿って搬送される。
また、図1に示すように、印刷部23は、保護フィルム供給部30から第1搬送ライン13を介して供給された保護フィルム12に対して、印刷を施すものである。図1に示すように、印刷部23は、保護フィルム12を支持するプラテンロール19と、保護フィルム12およびインクリボン24を挟んでプラテンロール19と対向するように設けられた第1加熱体18、例えばサーマルヘッドと、を有している。図1に示すように、第1加熱体18は、インクリボン24の側に設けられており、この第1加熱体18により、インクリボン24が加熱され、保護フィルム12の後述する受容層2に色材を転写する。ここで、サーマルヘッドとは、一般的な複数の発熱素子を有する端面ヘッド、平面ヘッドのような加熱手段をいう。この際、インクリボン24を用いて保護フィルム12に形成される文字または画像等は、溶融転写によって形成してもよく、昇華転写によって形成してもよい。
次に、図1乃至図3により、保護フィルム供給部30について詳細に説明する。上述したように、保護フィルム供給部30は、印刷部23とラミネート部40との間に設けられており、第1搬送ライン13を介して印刷部23へ保護フィルム12を供給するものである。また、この保護フィルム供給部30は、印刷部23によって保護フィルム12に対して印刷が施された後に、印刷が施された保護フィルム12を巻き取るとともに、保護フィルム供給部30に巻き取られた保護フィルム12を第1搬送ライン13とは異なる第2搬送ライン14を介してラミネート部40に対して送り出す役割を果たす。すなわち、保護フィルム供給部30は、図1に示すように、矢印R3で示す方向に第1搬送ライン13を介して保護フィルム12を印刷部23へ送り出すとともに、図2に示すように、印刷部23により印刷が施された保護フィルム12を矢印R4で示す方向に巻き取る。また、保護フィルム供給部30は、図3に示すように、印刷が施された保護フィルム12を矢印R3に示す方向に第2搬送ライン14を介してラミネート部40に対して送り出す。なお、図1および図2に示すように、保護フィルム12は、第1搬送ライン13においては、複数の搬送ローラ15Aに挟持されながら、複数の搬送ローラ15Aに沿って搬送される。また、図3に示すように、保護フィルム12は、第2搬送ライン14においては、複数の搬送ローラ15Bに挟持されながら、複数の搬送ローラ15Bに沿って搬送される。
次に、ラミネート部40について説明する。上述したように、ラミネート部40は、カード供給部50から供給されたカード11に対して、印刷された保護フィルム12を積層して固着するものである。図1乃至図3に示すように、このラミネート部40は、カード11を支持するプラテンロール41と、保護フィルム12およびカード11を挟んでプラテンロール41と対向するように設けられた第2加熱体42、例えばヒートローラと、を有している。第2加熱体42は、保護フィルム12の側に設けられており、この第2加熱体42により、保護フィルム12が加熱され、保護フィルム12がカード11上に積層して固着される。ここで、ヒートローラとは、ヒータが内蔵されているロール形状をもつ回転式の加熱手段のことをいう。ヒータとしては、IH方式のヒータ、ハロゲンランプなどを用いることができる、ローラの材質は、金属又は耐熱樹脂でコーティングしてもよく、特に制限はない。また、ラミネート部40は、カード11上に積層され固着された保護フィルム12を切断するためのクランプ機構43を有している。このクランプ機構43は、保護フィルム12がカード11上に積層され固着された際に、後述する単位保護フィルム12aのうち、カード11上に積層された単位保護フィルム12aの上流側に隣接する単位保護フィルム12aを挟持するように構成されている。そして、ラミネート部40がカード11上に積層された単位保護フィルム12aごとカード11を下流側に搬送することにより、後述するように、カード11上に積層された単位保護フィルム12aを保護フィルム12から切断することができるようになっている。このようにして、カード11に対して印刷を施した印画物11Aが作製される。また、ラミネート部40は、カード11上に積層され固着された保護フィルム12を切断するための切断機構44を有していてもよい。この切断機構44としては、例えばカッターなどを用いることができる。なお、カード11は、カード11を供給するカード供給部50から送り出され、矢印Mに示す方向に、搬送ローラ15Cによってラミネート部40まで送られる。
<保護フィルム>
次に、上述したプリント装置10によってカード11に対して印刷を施すための保護フィルム12について、詳細に説明する。
図4に示すように、保護フィルム12は、長尺状のフィルムから構成されており、複数の単位保護フィルム12aを含んでいる。この単位保護フィルム12aは、各々が一のカード11に対応するようになっている。このような単位保護フィルム12aの高さH(保護フィルム12の長手方向(保護フィルム12の搬送方向)D1に沿った長さ)は、例えば51.5mm以上52.5mm以下とすることができ、一例として、52mmとすることができる。また、単位保護フィルム12aの幅W(長手方向D1に直交する方向D2に沿った長さ)は、例えば83.5mm以上84.5mm以下とすることができ、一例として、84mmとすることができる。また、単位保護フィルム12a(保護フィルム12)の厚みは、例えば30μmとすることができる。なお、図4においては、単位保護フィルム12aの短辺が保護フィルム12の長手方向D1に沿って延び、単位保護フィルム12aの長辺が方向D2に沿って延びる例を示したが、これに限られず、単位保護フィルム12aの短辺が保護フィルム12のD2に沿って延び、単位保護フィルム12aの長辺が長手方向D1に沿って延びていてもよい。この場合、単位保護フィルム12aの高さHは、方向D2に沿った長さとし、単位保護フィルム12aの幅Wは、長手方向D1に沿った長さとすることができる。
このような保護フィルム12には、方向D2に延びるミシン目状の分離線12bが設けられている。この分離線12bは、上述した切断機構43により保護フィルム12を切断する際に、保護フィルム12の破断のきっかけとなる線である。より具体的には、長手方向D1において互いに隣接する単位保護フィルム12a間にミシン目状の分離線12bが形成されており、上述した切断機構43により保護フィルム12を切断する際に、分離線12bに沿って単位保護フィルム12a毎に分離することができるようになっている。この際、方向D2に沿って分離線12bを破断する際に要する荷重は、15N以上とすることができる。このように分離線12bを破断する際に要する荷重を定めることにより、保護フィルム供給部30から第1搬送ライン13を介して保護フィルム12を印刷部23へ送り出す際、またはラミネート部40へ第2搬送ライン14を介して保護フィルム12を送り出す際、あるいは印刷部23において印刷が施された保護フィルム12を保護フィルム供給部30が巻き取る際に、分離線12bが破断してしまう不具合を抑制することができる。
また、図4に示すように、保護フィルム12は、カード11の形状に合わせて分離線12bの両端部に形成された面取り部12cを有していてもよい。この場合、分離線12bの長さは、単位保護フィルム12aの幅Wよりも小さくなり、例えば単位保護フィルム12aの幅Wが84mmの場合、分離線12bの長さは80mmとすることができる。また、この場合における分離線12bの破断強さは、15N/80mm以上とすることができる。なお、本明細書中、破断強さとは、分離線12bを破断する際に要した荷重を分離線12bの長さで除した値をいう。例えば、分離線12bの長さが80mm、分離線12bを破断させる際に要した荷重が15Nである場合、分離線12bの破断強さは、15N/80mmである。また、この場合、分離線12bを破断させる際に、分離線12bの単位長さ当たりに要する荷重は、0.1875N以上と考えることができる。このため、分離線12bの長さを例えば40mmとした場合、この分離線12bを破断させる際に要する荷重は、7.5N以上であると考えられる。
このような保護フィルム12は、図5Aに示すように、支持層1と、印刷が施される受容層2とを有している。また、図5Bに示すように、保護フィルム12は、支持層1の面のうち一方の面上に設けられた保護層3と、保護層3上に設けられた受容層2と、支持層1の面のうち他方の面上に設けられた背面層4とを有していてもよい。以下、保護フィルム12の各構成について具体的に説明する。
(支持層)
支持層1は保護フィルム12における必須の構成であり、図5Aに示す構成においては、受容層2及び保護層3を支持するために設けられ、図5Bに示す構成においては、受容層2、保護層3及び背面層4を支持するために設けられている。このような支持層1の材料については特に限定されないが、印刷部23により受容層2に色材を転写する際に加えられる熱に耐え、取り扱い上支障のない機械的特性を有するものが望ましい。このような支持層1の材料として、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等の各種プラスチックフィルムまたはシートを挙げることができる。また、支持層1の厚さは、その強度及び耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜設定することができ、例えば25μm以上とすることができる。
(受容層)
受容層2は保護フィルム12における必須の構成であり、図5Aおよび図5Bに示すように、保護層3上に設けられている。この受容層2上には、熱転写画像が形成される。そして、受容層2に画像が形成された保護フィルム12は、カード11上に積層して固着され、その結果、印画物11Aが作製される。受容層2を形成するための材料としては、昇華性染料または熱溶融性インキ等の熱移行性の色材を受容し易い従来公知の樹脂材料を使用することができる。樹脂材料としては、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体もしくはポリアクリル酸エステル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンもしくはプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体系樹脂、アイオノマーもしくはセルロースジアスターゼ等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート等が挙げられ、特に、塩化ビニル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂またはポリエステル樹脂が好ましい。
このような受容層2は、接着性を有していてもよい。この場合、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などの接着性を有する樹脂材料を用いて受容層2を形成することが好ましい。一方、受容層2は、接着性を有していなくてもよい。この場合、保護フィルム12は、例えば図示しない接着層を介してカード11上に積層して固着される。この際、接着層は、当該受容層2上に設けられていてもよい。このような接着層は、保護フィルム12における任意の構成であり、カード11側に接着処理等が施されている場合には、設けられていなくてもよい。
受容層2は、上述の材料の中から選択された単独または複数の材料および必要に応じて各種添加剤等を加え、水または有機溶剤等の適当な溶剤に溶解または分散させて受容層用塗工液を調製し、これをグラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の手段により、塗布、乾燥して形成することができる。受容層2の厚みは、0.5μm以上15μm以下の範囲とすることができる。
(保護層)
次に、保護層3について説明する。この保護層3については、特に限定はなく、従来公知の保護層を適宜選択して用いることができる。保護層3を形成するための材料としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、紫外線吸収性樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、これらの各樹脂をシリコーン変性させた樹脂、これらの各樹脂の混合物、電離放射線硬化性樹脂、紫外線吸収性樹脂等を挙げることができる。中でも、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂を用いることが好ましく、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂を用いることがさらに好ましい。
例えば、電離放射線硬化性樹脂を含有する保護層3は、耐可塑剤性や耐擦過性が特に優れている。電離放射線硬化性樹脂としては公知のものを使用することができ、例えば、ラジカル重合性のポリマー又はオリゴマーを電離放射線照射により架橋、硬化させ、必要に応じて光重合開始剤を添加し、電子線や紫外線によって重合架橋させたものを使用することができる。
また、紫外線吸収性樹脂を含有する保護層3は、印画物に耐光性を付与することに優れている。紫外線吸収性樹脂としては、例えば、反応性紫外線吸収剤を熱可塑性樹脂又は上記の電離放射線硬化性樹脂に反応、結合させて得た樹脂を使用することができる。具体的には、サリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、置換アクリロニトリル系、ニッケルキレート系、ヒンダートアミン系のような従来公知の非反応性の有機系紫外線吸収剤に、付加重合性二重結合(例えばビニル基、アクリロイル基、メタアクリロイル基など)、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基のような反応性基を導入したものを挙げることができる。
(背面層)
また、図5Bに示すように、支持層1の受容層2が設けられている面とは異なる面上に、耐熱性、及び印画時におけるサーマルヘッドの走行性等を向上させるための背面層4を設けてもよい。なお、背面層4は保護フィルム12における任意の構成である。
背面層4は、従来公知の熱可塑性樹脂等を適宜選択して形成することができる。このような、熱可塑性樹脂として、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルクロリド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂やポリビニルアセトアセタール樹脂等のポリビニルアセタール系樹脂、これらのシリコーン変性物等が挙げられる。中でも、耐熱性等の点から、ポリアミドイミド系樹脂又はそのシリコーン変性物等を好ましく用いることができる。
また、背面層4には、上記熱可塑性樹脂に加え、スリップ性を向上させる目的で、ワックス、高級脂肪酸アミド、リン酸エステル化合物、金属石鹸、シリコーンオイル、界面活性剤等の離型剤、フッ素樹脂等の有機粉末、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム等の無機粒子等の各種添加剤が含有されていることが好ましく、リン酸エステル又は金属石鹸の少なくとも1種が含有されていることが特に好ましい。
背面層4は、例えば、上記熱可塑性樹脂、必要に応じて添加される各種添加剤を適当な溶媒に分散又は溶解させた塗工液を、支持層1上に、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング印刷法等の公知の手段により、塗工し、乾燥することにより形成することができる。背面層4の厚みは、耐熱性等の向上等の点から、0.1μm以上5μm以下程度が好ましく、0.3μm以上2.0μm以下程度がより好ましい。
以上、保護フィルム12について説明を行ったが、本実施の形態による保護フィルム12は本発明の趣旨を妨げない範囲内での種々の態様をとることができる。例えば、支持層1の面のうち、受容層2が設けられた面と同一面上に、染料層(図示せず)を面順次に設けた染料層一体型の保護フィルム12とすることもできる。この染料層は単一の染料層であってもよく、例えば、イエロー染料層、マゼンタ染料層、シアン染料層がこの順で面順次に設けられた構成とすることもできる。また、必要に応じて、紫外線吸収層(図示せず)を設けてもよい。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。ここでは、プリント装置10により、カード11に対して印刷を施した印画物11Aの製造方法について説明する。
まず、保護フィルム供給部30から第1搬送ライン13を介して印刷部23に長尺状の保護フィルム12が供給される。印刷部23において、供給された長尺状の保護フィルム12に対して、印刷を施す。この場合、図1に示すように、保護フィルム供給部30が矢印R3に示す方向に回転することにより、第1搬送ライン13を介して保護フィルム12が送り出される。この際、保護フィルム12は、複数の搬送ローラ15Aに挟持されながら、複数の搬送ローラ15Aに沿って搬送される。
また、第1搬送ライン13を介して保護フィルム12が供給されることと並行して、インクリボン供給部21が矢印R1に示す方向に回転し、かつインクリボン巻取部22が矢印R2に示す方向に回転することにより、インクリボン24が印刷部23に送り出される。
次に、保護フィルム12が印刷部23の第1加熱体18とプラテンロール19との間に到達すると、第1加熱体18がインクリボン24を加熱しながら保護フィルム12に対して押し付ける。このことによって、インクリボン24の色材が保護フィルム12の受容層2に転写される。このように、インクリボン24の色材を保護フィルム12の受容層2に転写することにより、保護フィルム12の単位保護フィルム12aの全面に色材を転写することが可能になる。これにより、保護フィルム12の単位保護フィルム12aが積層して固着されるカード11の全面に文字または画像等を設けることができ、カード11に設けられた文字または画像等の印刷領域を広げることができる。なお、保護フィルム12に印刷を施す際、印刷部23は、複数の単位保護フィルム12aに印刷を施してもよく、単一の単位保護フィルム12aのみに印刷を施してもよい。
次いで、印刷が施された保護フィルム12を保護フィルム供給部30に巻き取る。この際、図2に示すように、保護フィルム供給部30が矢印R4に示す方向に回転することにより、第1搬送ライン13を介して保護フィルム12を保護フィルム供給部30に巻き取ることができる。
次に、保護フィルム供給部30に巻き取られた保護フィルム12を第1搬送ライン13とは異なる第2搬送ライン14を介してラミネート部40に対して送り出す。この際、図3に示すように、保護フィルム供給部30が矢印R3に示す方向に回転することにより、第2搬送ライン14を介して保護フィルム12が送り出される。この場合、保護フィルム12は、複数の搬送ローラ15Bに挟持されながら、複数の搬送ローラ15Bに沿って搬送される。
また、第2搬送ライン14を介して保護フィルム12が供給されることと並行して、カード供給部50により、カード11がラミネート部40に送り出される。
次に、印刷された保護フィルム12をラミネート部40において、カード11上に積層して固着する。この場合、カード供給部50によって送り出されたカード11および保護フィルム供給部30によって送り出された保護フィルム12がラミネート部40の第2加熱体42とプラテンロール41との間に到達すると、第2加熱体42が保護フィルム12を加熱しながらカード11に対して押し付ける。これによって、保護フィルム12のうち一の単位保護フィルム12aの受容層2がカード11に対して接着し、一の単位保護フィルム12aがカード11上に積層して固着される。
次いで、保護フィルム12を切断する。この際、クランプ機構43により、保護フィルム12を切断する。すなわち、一の単位保護フィルム12aがカード11上に積層して固着されると、クランプ機構43が当該一の単位保護フィルム12aの上流側に隣接する単位保護フィルム12aを挟持する。そして、ラミネート部40が当該一の単位保護フィルム12aごとカード11を下流側に搬送する。ここで、保護フィルム12には、長手方向D1に直交する方向D2に延びるミシン目状の分離線12bが設けられている。これにより、ラミネート部40が当該一の単位保護フィルム12aごとカード11を下流側に搬送すると、この分離線12bに引張応力が作用し、分離線12bをきっかけとして、保護フィルム12が破断する。このため、分離線12bによってカード11上に積層して固着された一の単位保護フィルム12aが保護フィルム12から分離される。この際、方向D2に沿って分離線12bを破断する際に要する荷重は、15N以上であってもよい。これにより、保護フィルム供給部30から第1搬送ライン13を介して保護フィルム12を印刷部23へ送り出す際、またはラミネート部40へ第2搬送ライン14を介して保護フィルム12を送り出す際、あるいは印刷部23において印刷が施された保護フィルム12を保護フィルム供給部30が巻き取る際に、分離線12bが破断してしまう不具合を抑制することができる。なお、保護フィルム12は、切断機構44により切断されてもよい。
このようにして、カード11に対して印刷が施され、印画物11Aが製造される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、印刷部23が保護フィルム供給部30から供給された保護フィルム12に対して印刷を施し、保護フィルム供給部30が、印刷部23で印刷が施された保護フィルム12を巻き取るとともに、保護フィルム供給部30に巻き取られた保護フィルム12を第1搬送ライン13とは異なる第2搬送ライン14を介してラミネート部40に対して送り出す。また、ラミネート部40が、印刷された保護フィルム12をカード11上に積層して固着する。これにより、保護フィルム12から不要物が発生することを抑制することができ、環境負荷を低減することができる。また、印刷が施された保護フィルム12をカード11上に積層して固着するため、印刷領域を広げることができる。
また、本実施の形態によれば、保護フィルム供給部30が、印刷部23とラミネート部40との間に設けられている。これにより、印刷部23により保護フィルム12に印刷を施す処理と、ラミネート部40により保護フィルム12をカード11上に積層して固着する処理とを、各々が独立した第1搬送ライン13および第2搬送ライン14によって行う構成とすることができる。これにより、各々の搬送ライン13、14の長さを短くすることができ、例えば一方の処理において異常が発生した場合においても、異常を解消するための作業効率を向上させることができ、生産効率が低下することを抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、保護フィルム12に、保護フィルム12の長手方向D1に直交する方向D2に延びるミシン目状の分離線12bが設けられている。このため、引張応力を分離線12bに作用させることにより、分離線12bによってカード11上に積層して固着された一の単位保護フィルム12aを保護フィルム12から分離することができる。
さらに、本実施の形態によれば、保護フィルム12の長手方向D1に直交する方向D2に沿って分離線12bを破断する際に要する荷重が、15N以上になっている。これにより、保護フィルム供給部30から第1搬送ライン13を介して保護フィルム12を印刷部23へ送り出す際、またはラミネート部40へ第2搬送ライン14を介して保護フィルム12を送り出す際、あるいは印刷部23において印刷が施された保護フィルム12を保護フィルム供給部30が巻き取る際に、分離線12bが破断してしまう不具合を抑制することができる。
<本発明の第2の実施の形態>
次に図6乃至図8により本発明の第2の実施の形態について説明する。
図6乃至図8に示す第2の実施の形態は、主として、第2搬送ラインに、印刷が施された保護フィルムを保管する保管路が設けられている点が第1の実施の形態と異なるものである。図6乃至図8において、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
図6乃至図8に示すように、本実施の形態においては、印刷部23は、保護フィルム供給部30とラミネート部40との間に設けられ、保護フィルム供給部30は、第1搬送ライン13を介して印刷部23に連結され、かつ印刷部23は、第2搬送ライン14を介してラミネート部40に連結されている。この場合、第1搬送ライン13と第2搬送ライン14とが互いに連結されており、第1搬送ライン13および第2搬送ライン14は、保護フィルム12を連続して搬送するように構成されている。
また、第2搬送ライン14に、印刷が施された保護フィルム12を保管する保管路14Aが設けられている。この場合、印刷が施された保護フィルム12は、保管路14Aにおいて、複数の搬送ローラ15Dに沿って搬送されながら保管される。このように、保管路14Aを第2搬送ライン14に設けることにより、保護フィルム供給部30に巻装された保護フィルム12の複数の単位保護フィルム12aに対して、連続して印刷を施すことができる。これにより、印刷部23により保護フィルム12に対して印刷を施す処理の作業効率を向上させることができ、生産性を向上させることができる。なお、保管路14Aには、図示しないスプールが設けられていてもよく、印刷が施された保護フィルム12が当該スプールに巻回されるように構成されていてもよい。
次に、第2の実施の形態の作用について説明する。
まず、保護フィルム12に対して、印刷部23により印刷を施す。この場合、図6に示すように、保護フィルム供給部30が矢印R3に示す方向に回転することにより、第1搬送ライン13を介して保護フィルム12が送り出される。保護フィルム12に対して、印刷部23により印刷を施す際、印刷部23は、複数の単位保護フィルム12aに連続して印刷を施す。
次に、図6に示すように、印刷が施された保護フィルム12を保管路14Aにおいて保管する。この際、印刷が施された保護フィルム12は、第2搬送ライン14の保管路14Aに送られ、保管路14Aにおいて保管される。これにより、上述した印刷部23は、複数の単位保護フィルム12aに連続して印刷を施すことが可能となり、印刷部23により保護フィルム12に対して印刷を施す処理の作業効率を向上させることができ、生産性を向上させることができる。なお、印刷が施された保護フィルム12は、図示しないスプールに巻回されて保管されてもよい。
次いで、印刷が施された保護フィルム12を保護フィルム供給部30に巻き取る。この際、図7に示すように、保護フィルム供給部30が矢印R4に示す方向に回転することにより、第1搬送ライン13を介して保護フィルム12を保護フィルム供給部30に巻き取ることができる。
次に、保護フィルム供給部30に巻き取られた保護フィルム12を第1搬送ライン13とは異なる第2搬送ライン14を介してラミネート部40に対して送り出す。この際、図8に示すように、保護フィルム供給部30が矢印R3に示す方向に回転することにより、第2搬送ライン14を介して保護フィルム12が送り出される。この場合、印刷が施された保護フィルム12は、第2搬送ライン14の保管路14Aに送られることなく、ラミネート部40に送られる。
次いで、印刷された保護フィルム12をラミネート部40において、カード11上に積層して固着する。
次に、保護フィルム12を単位保護フィルム12a毎に切断する。
このようにして、カード11に対して印刷が施される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第2搬送ライン14に、印刷が施された保護フィルム12を保管する保管路14Aが設けられている。これにより、保護フィルム供給部30に巻装された保護フィルム12の複数の単位保護フィルム12aに対して、連続して印刷を施すことができる。このため、印刷部23により保護フィルム12に対して印刷を施す処理の作業効率を向上させることができ、生産性を向上させることができる。
上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1 支持層
2 受容層
10 プリント装置
11 カード
12 保護フィルム
12a 単位保護フィルム
12b 分離線
12c 面取り部
13 第1搬送ライン
14 第2搬送ライン
14A 保管路
15A 搬送ローラ
15B 搬送ローラ
15C 搬送ローラ
15D 搬送ローラ
18 第1加熱体
19 プラテンロール
21 インクリボン供給部
22 インクリボン巻取部
23 印刷部
24 インクリボン
25 ガイドローラ
30 保護フィルム供給部
40 ラミネート部
41 プラテンロール
42 第2加熱体
43 クランプ機構
44 切断機構
50 カード供給部

Claims (5)

  1. 被転写体に対して印刷を施すプリント装置において、
    インクリボン供給部と、
    インクリボン巻取部と、
    前記インクリボン供給部と前記インクリボン巻取部との間に設けられた印刷部と、
    前記被転写体を保護する長尺状の保護フィルムが巻装され、第1搬送ラインを介して前記印刷部へ前記保護フィルムを供給する保護フィルム供給部と、
    前記被転写体を供給するカード供給部と、
    前記カード供給部から供給された前記被転写体に対して、印刷された前記保護フィルムを積層して固着するラミネート部と、を備え、
    前記印刷部は、前記保護フィルム供給部から供給された前記保護フィルムに対して印刷を施し、
    前記保護フィルム供給部は、前記印刷部で印刷が施された前記保護フィルムを巻き取るとともに、前記保護フィルム供給部に巻き取られた前記保護フィルムを前記第1搬送ラインとは異なる第2搬送ラインを介して前記ラミネート部に対して送り出し、
    前記第1搬送ラインおよび前記第2搬送ラインは、互いに離間して設けられ、互いに独立して前記保護フィルムを搬送することを特徴とするプリント装置。
  2. 前記保護フィルム供給部は、前記印刷部と前記ラミネート部との間に設けられ、前記保護フィルム供給部は、前記第1搬送ラインを介して前記印刷部に連結され、かつ前記第2搬送ラインを介して前記ラミネート部に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  3. 被転写体に対して印刷を施した印画物の製造方法において、
    保護フィルム供給部から第1搬送ラインを介して供給された長尺状の保護フィルムに対して、印刷部により印刷を施す工程と、
    印刷が施された前記保護フィルムを前記保護フィルム供給部に巻き取る工程と、
    前記保護フィルム供給部に巻き取られた前記保護フィルムを前記第1搬送ラインとは異なる第2搬送ラインを介してラミネート部に対して送り出す工程と、
    印刷された前記保護フィルムを前記ラミネート部において、前記被転写体上に積層して固着する工程と、を備え、
    前記第1搬送ラインおよび前記第2搬送ラインは、互いに離間して設けられ、互いに独立して前記保護フィルムを搬送することを特徴とする印画物の製造方法。
  4. 前記保護フィルムに、前記保護フィルムの長手方向に直交する方向に延びるミシン目状の分離線が設けられていることを特徴とする請求項に記載の印画物の製造方法。
  5. 前記長手方向に直交する方向に沿って前記分離線を破断する際に要する荷重は、15N以上であることを特徴とする請求項に記載の印画物の製造方法。
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