JP2019064145A - プリント装置、保護シートおよび印画物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、図1乃至図5Bを参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。はじめに図1乃至図3を参照して、プリント装置10の全体構造について説明する。
プリント装置10は、ICカード等のカード11に対して印刷を施すものである。図1乃至図3に示すように、このようなプリント装置10は、インクリボン供給部21と、インクリボン巻取部22と、インクリボン供給部21とインクリボン巻取部22との間に設けられた印刷部23と、カード11を保護する長尺状の保護フィルム12が巻装され、第1搬送ライン13を介して印刷部23へ保護フィルム12を供給する保護フィルム供給部30と、カード11を供給するカード供給部50と、カード供給部50から供給されたカード11に対して、印刷された保護フィルム12を積層して固着するラミネート部40と、を備えている。また、保護フィルム供給部30は、印刷部23とラミネート部40との間に設けられ、さらに、第1搬送ライン13を介して印刷部23に連結され、かつ第2搬送ライン14を介してラミネート部40に連結されている。この場合、第1搬送ライン13および第2搬送ライン14は、互いに離間して設けられ、互いに独立して保護フィルム12の搬送を行うように構成されている。
次に、上述したプリント装置10によってカード11に対して印刷を施すための保護フィルム12について、詳細に説明する。
支持層1は保護フィルム12における必須の構成であり、図5Aに示す構成においては、受容層2及び保護層3を支持するために設けられ、図5Bに示す構成においては、受容層2、保護層3及び背面層4を支持するために設けられている。このような支持層1の材料については特に限定されないが、印刷部23により受容層2に色材を転写する際に加えられる熱に耐え、取り扱い上支障のない機械的特性を有するものが望ましい。このような支持層1の材料として、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等の各種プラスチックフィルムまたはシートを挙げることができる。また、支持層1の厚さは、その強度及び耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜設定することができ、例えば25μm以上とすることができる。
受容層2は保護フィルム12における必須の構成であり、図5Aおよび図5Bに示すように、保護層3上に設けられている。この受容層2上には、熱転写画像が形成される。そして、受容層2に画像が形成された保護フィルム12は、カード11上に積層して固着され、その結果、印画物11Aが作製される。受容層2を形成するための材料としては、昇華性染料または熱溶融性インキ等の熱移行性の色材を受容し易い従来公知の樹脂材料を使用することができる。樹脂材料としては、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体もしくはポリアクリル酸エステル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンもしくはプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体系樹脂、アイオノマーもしくはセルロースジアスターゼ等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート等が挙げられ、特に、塩化ビニル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂またはポリエステル樹脂が好ましい。
次に、保護層3について説明する。この保護層3については、特に限定はなく、従来公知の保護層を適宜選択して用いることができる。保護層3を形成するための材料としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、紫外線吸収性樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、これらの各樹脂をシリコーン変性させた樹脂、これらの各樹脂の混合物、電離放射線硬化性樹脂、紫外線吸収性樹脂等を挙げることができる。中でも、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂を用いることが好ましく、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂を用いることがさらに好ましい。
また、図5Bに示すように、支持層1の受容層2が設けられている面とは異なる面上に、耐熱性、及び印画時におけるサーマルヘッドの走行性等を向上させるための背面層4を設けてもよい。なお、背面層4は保護フィルム12における任意の構成である。
次に図6乃至図8により本発明の第2の実施の形態について説明する。
2 受容層
10 プリント装置
11 カード
12 保護フィルム
12a 単位保護フィルム
12b 分離線
12c 面取り部
13 第1搬送ライン
14 第2搬送ライン
14A 保管路
15A 搬送ローラ
15B 搬送ローラ
15C 搬送ローラ
15D 搬送ローラ
18 第1加熱体
19 プラテンロール
21 インクリボン供給部
22 インクリボン巻取部
23 印刷部
24 インクリボン
25 ガイドローラ
30 保護フィルム供給部
40 ラミネート部
41 プラテンロール
42 第2加熱体
43 クランプ機構
44 切断機構
50 カード供給部
Claims (10)
- カードに対して印刷を施すプリント装置において、
インクリボン供給部と、
インクリボン巻取部と、
前記インクリボン供給部と前記インクリボン巻取部との間に設けられた印刷部と、
前記カードを保護する長尺状の保護フィルムが巻装され、第1搬送ラインを介して前記印刷部へ前記保護フィルムを供給する保護フィルム供給部と、
前記カードを供給するカード供給部と、
前記カード供給部から供給された前記カードに対して、印刷された前記保護フィルムを積層して固着するラミネート部と、を備え、
前記印刷部は、前記保護フィルム供給部から供給された前記保護フィルムに対して印刷を施し、
前記保護フィルム供給部は、前記印刷部で印刷が施された前記保護フィルムを巻き取るとともに、前記保護フィルム供給部に巻き取られた前記保護フィルムを前記第1搬送ラインとは異なる第2搬送ラインを介して前記ラミネート部に対して送り出すことを特徴とするプリント装置。 - 前記保護フィルム供給部は、前記印刷部と前記ラミネート部との間に設けられ、前記保護フィルム供給部は、前記第1搬送ラインを介して前記印刷部に連結され、かつ前記第2搬送ラインを介して前記ラミネート部に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
- 前記印刷部は、前記保護フィルム供給部と前記ラミネート部との間に設けられ、前記保護フィルム供給部は、前記第1搬送ラインを介して前記印刷部に連結され、かつ前記印刷部は、前記第2搬送ラインを介して前記ラミネート部に連結され、前記第2搬送ラインに、印刷が施された前記保護フィルムを保管する保管路が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
- 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のプリント装置の前記保護フィルム供給部に巻装される保護フィルムにおいて、
前記保護フィルムに、前記保護フィルムの長手方向に直交する方向に延びるミシン目状の分離線が設けられていることを特徴とする保護フィルム。 - 前記長手方向に直交する方向に沿って前記分離線を破断する際に要する荷重は、15N以上であることを特徴とする請求項4に記載の保護フィルム。
- カードに対して印刷を施すための長尺状の保護フィルムであって、
少なくとも支持層と、印刷が施される受容層とを有し、
前記保護フィルムに、前記保護フィルムの長手方向に直交する方向に延びるミシン目状の分離線が設けられ、
前記長手方向に直交する方向に沿って前記分離線を破断する際に要する荷重は、15N以上であることを特徴とする保護フィルム。 - カードに対して印刷を施した印画物の製造方法において、
保護フィルム供給部から第1搬送ラインを介して供給された長尺状の保護フィルムに対して、印刷部により印刷を施す工程と、
印刷が施された前記保護フィルムを前記保護フィルム供給部に巻き取る工程と、
前記保護フィルム供給部に巻き取られた前記保護フィルムを前記第1搬送ラインとは異なる第2搬送ラインを介してラミネート部に対して送り出す工程と、
印刷された前記保護フィルムを前記ラミネート部において、前記カード上に積層して固着する工程と、を備えたことを特徴とする印画物の製造方法。 - 前記第2搬送ラインに、印刷が施された前記保護フィルムを保管する保管路が設けられ、前記保護フィルムを前記保護フィルム供給部に巻き取る工程の前に、印刷が施された前記保護フィルムを前記保管路において保管する工程を更に備えたことを特徴とする請求項7に記載の印画物の製造方法。
- 前記保護フィルムに、前記保護フィルムの長手方向に直交する方向に延びるミシン目状の分離線が設けられていることを特徴とする請求項7または8に記載の印画物の製造方法。
- 前記長手方向に直交する方向に沿って前記分離線を破断する際に要する荷重は、15N以上であることを特徴とする請求項9に記載の印画物の製造方法。
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