JP2021030698A - 熱転写印画装置及び印画物の製造方法 - Google Patents

熱転写印画装置及び印画物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サーマルヘッドの両端部の付着物を除去する。【解決手段】本発明の熱転写印画装置は、サーマルヘッド及びプラテンロールを有し、染料層が設けられた熱転写シートと受像紙とを重ね合わせて、前記サーマルヘッドと前記プラテンロールとの間を搬送させるとともに、前記サーマルヘッドで前記熱転写シートを加熱して染料を転写し、前記受像紙に画像を印画する熱転写印画装置であって、前記受像紙の中心軸方向と前記受像紙の搬送方向とが平行な通常走行モードと、前記受像紙の中心軸方向が前記受像紙の搬送方向に対し斜めになる斜走行モードとが切り替え可能となっている。【選択図】図1

Description

本発明は、熱転写印画装置及び印画物の製造方法に関する。
熱転写印刷は、熱転写シートの色材面と被転写体を接触させて熱転写シート背面側にサーマルヘッドを押し当てた状態で加熱し、熱転写シートの色材を被転写体に転写させる印刷方式である。熱転写シートのサーマルヘッドと接する側には、サーマルヘッドとの滑り性向上、熱によるダメージの軽減等の目的で、背面層を設ける場合がある。
熱転写シートを用いて多数枚の印画を行った場合、熱転写シートの背面層の成分が剥がれ落ち、または成分が焼き付き、いわゆる「カス」となってサーマルヘッドの発熱体上、或いは発熱体近傍に付着してしまうことがある。そしてこの「カス」の量が増加すると、印画時に「カス」が熱転写シートに押しつけられ、その跡が被転写体側にまで写ってしまい、被転写体に形成された画像上に「キズ」として現れてしまうことがあった。背面層にタルク等の無機粒子を含有させることにより、印画の際の搬送時にカスをクリーニングすることは可能であるが、印画領域よりも外側のサーマルヘッド両端部は、クリーニングすることができない。カスが残留すると、堆積したカスが印画領域に飛んでしまったりして、印画に影響を及ぼすことがある。また、1つのプリンタで種々のサイズの用紙に印刷したりする場合に不具合が生じる。例えば、4インチサイズの用紙の印画で印画領域外に堆積したカスは、5インチサイズの用紙の印画では印画領域内になり、印画に影響を及ぼし得る。
特許文献1にはクリーナーシートをサーマルヘッドと接触させて走行させ、サーマルヘッドをクリーニングすることが記載されているが、このクリーナーシートの幅は記録紙と同じであるため(特許文献1の0069段落)、記録紙から側方に延出するサーマルヘッド両端部のクリーニングを行うことはできない。
特開平7−223351号公報 特開2019−43066号公報
本発明は、サーマルヘッドの両端部の付着物を除去することができる熱転写印画装置及び印画物の製造方法を提供することを課題とする。
本発明の熱転写印画装置は、サーマルヘッド及びプラテンロールを有し、染料層が設けられた熱転写シートと受像紙とを重ね合わせて、前記サーマルヘッドと前記プラテンロールとの間を搬送させるとともに、前記サーマルヘッドで前記熱転写シートを加熱して染料を転写し、前記受像紙に画像を印画する熱転写印画装置であって、前記受像紙の中心軸方向と前記受像紙の搬送方向とが平行な通常走行モードと、前記受像紙の中心軸方向が前記受像紙の搬送方向に対し斜めになる斜走行モードとが切り替え可能となっているものである。
本発明の一態様では、回転軸と、前記回転軸に連結された第1ローラ及び第2ローラとを有し、前記受像紙を搬送する搬送ローラをさらに備え、前記第1ローラによる前記受像紙のピンチ圧及び前記第2ローラによる前記受像紙のピンチ圧の少なくともいずれか一方を制御して、前記通常走行モードと前記斜走行モードの切り替えを行う。
本発明の一態様では、回転軸と、前記回転軸に連結された第1ローラ及び第2ローラとを有し、前記受像紙を搬送する搬送ローラをさらに備え、前記回転軸を揺動させることで、前記通常走行モードと前記斜走行モードの切り替えを行う。
本発明の一態様では、第1回転軸と、前記第1回転軸に連結された第1ローラ及び第2ローラとを有し、前記受像紙を搬送する第1搬送ローラと、第2回転軸と、前記第2回転軸に連結された第3ローラ及び第4ローラとを有し、前記受像紙を搬送する第2搬送ローラと、をさらに備え、前記第1搬送ローラ及び前記第2搬送ローラの少なくともいずれか一方を回転軸方向に移動させることで、前記通常走行モードと前記斜走行モードの切り替えを行う。
本発明の一態様では、前記斜走行モード時の前記受像紙の斜め度合いを検出するセンサと、前記センサの検出結果に基づいて印画データを補正し、補正した印画データを前記サーマルヘッドへ送信する制御部と、をさらに備え、前記サーマルヘッドは、前記補正した印画データに基づいて前記熱転写シートを加熱し、前記受像紙に画像を印画する。
本発明の印画物の製造方法は、染料層が設けられた熱転写シートと受像紙とを重ね合わせて、サーマルヘッドとプラテンロールとの間を搬送させるとともに、前記サーマルヘッドで前記熱転写シートを加熱して染料を転写し、前記受像紙に画像を印画して印画物を製造する方法であって、前記受像紙の中心軸方向と前記受像紙の搬送方向とが平行な通常走行モードと、前記受像紙の中心軸方向が前記受像紙の搬送方向に対し斜めになる斜走行モードとを切り替えるものである。
本発明によれば、サーマルヘッドの両端部の付着物を除去することができる。
本発明の実施形態に係る熱転写印画装置の概略構成図である。 熱転写シートの平面図である。 図3Aは通常走行モードを示す図であり、図3Bは斜走行モードを示す図である。 図4Aは通常走行モードを示す図であり、図4Bは斜走行モードを示す図である。 図5A、図5Bはサーマルヘッド、熱転写シート、受像紙及びプラテンロールの位置関係を示す断面図である。 図6Aは通常走行モードを示す図であり、図6Bは斜走行モードを示す図である。 図7Aは通常走行モードを示す図であり、図7Bは斜走行モードを示す図である。 図8A,図8Bは受像紙の搬送ガイドを示す図であり、図8Cは通常走行モードを示す図であり、図8Dは斜走行モードを示す図である。 印画する画像の例を示す図である。 印画ムラの発生例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る熱転写印画装置の概略構成図であり、図2は熱転写印画装置で使用される熱転写シート5の平面図である。
熱転写シート5は、図2のように、基材フィルムの一方の面に染料層及び転写性保護層(以下、保護層と記載する)OPが面順次に繰り返し設けられ、基材フィルムの他方の面に背面層が設けられた構成を有する。染料層は、面順次に設けられたイエロー染料層(Y)、マゼンタ染料層(M)、及びシアン染料層(C)を含む。
熱転写印画装置は、熱転写シート5及びサーマルヘッド1を用いて、受像紙6上にY、M、Cを昇華転写させて画像を印画し、画像上に保護層を形成する。受像紙6は枚葉タイプであり、搬送ローラ7により搬送される。
熱転写印画装置は、熱転写シート5をボビンに巻き付けて形成された供給部3と、巻取ボビンを有する巻取部4とを備える。供給部3から繰り出された熱転写シート5は、サーマルヘッド1を通って巻取部4に回収(巻き取り)されるようになっている。
サーマルヘッド1の下方側には回転自在なプラテンロール2が設けられている。サーマルヘッド1とプラテンロール2との間に受像紙6及び熱転写シート5が挟み込まれる。サーマルヘッド1が、制御部Cから受信した印画データに基づいて熱転写シート5を加熱して受像紙6上に染料を熱転写することで、画像が形成される。
画像形成後、サーマルヘッド1が熱転写シート5の保護層(OP)を加熱して、画像上に保護層を転写し、印画物を製造する。
この熱転写印画装置では、図3Aに示す通常走行モードと、図3Bに示す斜走行モードの2種類の受像紙走行モードが切り替え可能となっている。
通常走行モードは、受像紙6の中心軸方向Jが、受像紙6の搬送方向と平行となっている。搬送方向(図中上下方向)は、サーマルヘッド1の発熱素子配列方向(図中左右方向)と直交する。この例では、受像紙6の中心軸方向Jは、受像紙6の長手方向となっている。通常走行モードは、矩形の受像紙6の長手方向(又は短手方向)が、搬送方向と平行であり、サーマルヘッド1の発熱素子配列方向と直交するものであると言うことができる。
斜走行モードでは、受像紙6の中心軸方向Jが、受像紙6の搬送方向に対しやや斜めになっている。中心軸方向Jと搬送方向との交差角度θは0.6°以上3°以下程度である。
受像紙6の搬送方向は、通常走行モードと斜走行モードとで同じである。すなわち、斜走行モードでは、受像紙6がやや斜めの姿勢で搬送される。
受像紙走行モードは、搬送ローラ7を制御することで切り替えることができる。例えば、搬送ローラ7は、図4A,4Bに示すように、2個のローラ7a,7bと、ローラ7a,7bが連結された回転軸7cと、を有する。ローラ7a,7bは、それぞれ一対のローラからなり、受像紙6を挟み込んでいる。ローラ7a,7bは受像紙6の幅方向(搬送方向と直交する方向)に沿って配置されている。
ローラ7aが受像紙6を挟み込むピンチ圧と、ローラ7bが受像紙6を挟み込むピンチ圧とを同じにした場合、図4Aに示すように受像紙走行モードは通常走行モードとなる。
ローラ7aのピンチ圧とローラ7bのピンチ圧との少なくともいずれか一方を制御し、2つのローラのピンチ圧を異なる値にすることで、受像紙走行モードは斜走行モードとなる。図4Bは、ローラ7bのピンチ圧をローラ7aのピンチ圧より大きくした場合を示す。
図5Aは、通常走行モードの際のサーマルヘッド1、熱転写シート5、受像紙6及びプラテンロール2の断面を示し、図5Bは幅方向端部の断面拡大図である。サーマルヘッド1の幅は熱転写シート5の幅よりも大きく、熱転写シート5の幅は受像紙6の幅よりも大きい。従って、熱転写シート5の両端は受像紙6の両端から側方に張り出している。また、サーマルヘッド1の両端は、熱転写シート5の両端から側方に張り出している。
サーマルヘッド1の実際の発熱部11(図中斜線部)の幅は、熱転写シート5の幅より小さく、受像紙6の幅よりも大きい。発熱部11のうち、受像紙6に圧着する部分は、熱転写シート5の背面層にタルク等の無機粒子を含有させることにより、カスをクリーニングすることが可能である。一方、発熱部11のうち、受像紙6の両端から側方に張り出している部分Aは、受像紙6に圧着せず、カスのクリーニングが困難となり、カスが堆積しやすい。
通常走行モードでは、図3A、図5A、図5Bに示すように、発熱部11のうち、受像紙6に圧着してクリーニング可能な部分の幅は、受像紙6の幅Wである。
斜走行モードでは、図3Bに示すように、受像紙6が斜めになり、サーマルヘッド1(発熱部11)が受像紙6に圧着する部分の幅はW1となる。幅W1は、受像紙6の幅Wよりも大きい。従って、斜走行モードでは、発熱部11のクリーニング可能な部分の幅が増加し、カスの堆積を防止できる。
斜走行モードでは、センサ8で受像紙6がどの程度斜めになっているかを検出し、制御部Cは、センサ8が検出した受像紙6の斜め度合いに応じて印画データを補正し、補正した印画データをサーマルヘッド1へ送信することが好ましい。これにより、受像紙走行モードによらず、受像紙6に正確に画像を印画できる。あるいはまた、受像紙6が所定角度斜めになるように制御し、受像紙6の所定の斜め度合いに応じて印画データを補正してもよい。
受像紙走行モードの切り替えは制御部Cが行い、ユーザからの指示に基づくものでもよいし、印画した画面数をカウントし、所定画面数の画像形成及び保護層転写を行う毎に切り替えてもよい。また、センサでカスの堆積具合を検知して走行モードを切り替えてもよい。
付着物(カス)の堆積の進行はゆるやかで、数千枚から数万枚程度の印画で弊害が顕在化する。そのため、必ずしも1枚〜数枚印画するごとに通常走行モードと斜走行モードを切り替える必要はなく、50枚〜100枚程度印画した時点で、通常走行モードと斜走行モードの使用割合がおおむね1:1であればよい。走行モードを自動的に切り替えるため、どちらのモードでそれぞれ何枚印画したのかを、制御部Cの不揮発性メモリ部分など、プリンタの電源を切ってもデータが保持される部分に書き込む。また、後述する斜走行モードで印画することで印画ムラが低減できると判断される画像では、自動的に斜走行モードに切り替わるようにしてもよい。
このように、本実施形態によれば、受像紙走行モードを切り替えることで、サーマルヘッド1の両端部の付着物(カス)を除去し、カスがサーマルヘッド1の特定の箇所に焼き付くことを防止できる。
上記実施形態では、ローラ7a又は7bのピンチ圧を変えることで、受像紙走行モードを切り替える例について説明したが、受像紙走行モードの切り替え方法はこれに限定されない。
例えば、図6A,図6Bに示すように、搬送ローラ7の回転軸7cを、一方の端部を支点に揺動できるようにすることで、受像紙6を斜め向きにすることができる。
また、図7A,図7Bに示すように、2個のローラ7d,7eと、ローラ7d,7eが連結された回転軸7fと、を有する搬送ローラ7´をさらに設け、搬送ローラ7と搬送ローラ7´とを回転軸方向に沿って反対に移動させることで、受像紙6を斜め向きにすることができる。搬送ローラ7と搬送ローラ7´の少なくともいずれか一方を移動させればよい。
印画時の紙搬送を主に担う搬送ローラ(主搬送ローラ)のピンチ圧を変更したり、搬送ローラを揺動したりするなど、主搬送ローラを可動式にすると、紙搬送の直進性や搬送速度の安定性などの点で印画品質に影響を与え得ることがあるため、主搬送ローラとは別に、紙搬送を斜走行モードに切り替えるための搬送ローラを一対設け、これを上記のような方法を用いて制御し、走行モードを切り替えてもよい。
また、図8A、図8Bに示すような搬送ガイド70A、70Bを使用してもよい。搬送ガイド70A、70Bは、上面が受像紙6の摺動面となる主部72と、主部72の両端から起立する起立部74とを有する。図8C,図8Dに示すように、搬送ローラ(図示略)を開放した状態で搬送ガイド70A及び/又は搬送ガイド70Bを搬送方向と直交する方向に移動させることで、受像紙6を斜めにすることができる。
図9に示すように、受像紙6の中心軸方向Jに沿って、色の濃さが急激に変化する箇所(図中矢印箇所)が連続する画像を通常走行モードで印画する場合、多数の発熱素子で同時に印加エネルギーが大きく変化して印画負荷が急激に変動し、周囲に黒い線や白い線が入るスティッキングやバンディングと呼ばれる印画ムラが生じることがある。図10のような自然画の場合であっても、印画方向に対して垂直に画像濃度が急激に変化する箇所は稀に存在することがあり、同様の現象が発生することがある。図10でいえば、ビルの上の縁と同じ位置の空(低諧調)の部分(図中矢印箇所)に印画ムラが発生してしまうことがある。このような画像濃度が急激に変化する箇所がある画像を自動的に検知し、斜走行モードで印画することで、印加エネルギーが同時に大きく変化する発熱素子の数が少なくなり、印画負荷の変動が緩和され、ムラを改善することができる。
次に、熱転写シートを構成する材料について説明する。
[基材フィルム]
熱転写シートに用いられる基材フィルムは、ある程度の耐熱性と強度を有するものであれば、いずれのものでもよい。例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等の樹脂フィルム等が挙げられる。また、基材フィルムと背面層との間に、プライマー層(接着層)を塗工して形成することも可能である。
[染料層]
染料層は、バインダ樹脂に、昇華性染料を溶融又は分散させた材料を用いることが好ましい。昇華性染料としては、例えば、ジアリールメタン系染料;トリアリールメタン系染料;チアゾール系染料;メロシアニン染料;ピラゾロン染料;メチン系染料;インドアニリン系染料;アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料;キサンテン系染料;オキサジン系染料;ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料;チアジン系染料;アジン系染料;アクリジン系染料;ベンゼンアゾ系染料;ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料;スピロピラン系染料;インドリノスピロピラン系染料;フルオラン系染料;ローダミンラクタム系染料;ナフトキノン系染料;アントラキノン系染料;キノフタロン系染料;等が挙げられる。
染料層は、離型剤、無機粒子、有機粒子等の添加剤を使用してもよい。離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル等が挙げられる。無機粒子としては、カーボンブラック、アルミニウム、二硫化モリブデン等が挙げられる。また、有機粒子としては、ポリエチレンワックス等が挙げられる。
[保護層]
保護層には、従来から保護層形成用樹脂として知られている各種の樹脂を用いることができる。保護層形成用樹脂としては、例えば、ポリエステル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリウレタン、アクリルウレタン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、これらの各樹脂をシリコーン変性させた樹脂、これらの各樹脂の混合物等を例示することができる。
[背面層]
背面層は、基材フィルムの背面に、耐熱性及び印画時におけるサーマルヘッドの走行性等を向上させるために設けられる。
背面層は、熱可塑性樹脂等を適宜選択して形成することができる。このような、熱可塑性樹脂として、例えば、ポリエステル、ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、スチレンアクリレート樹脂、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリアクリルアミド、ポリビニルクロリド、ポリビニルブチラールやポリビニルアセトアセタール等のポリビニルアセタール樹脂等の熱可塑性樹脂、これらのシリコーン変性物等が挙げられる。
また、背面層には、上記熱可塑性樹脂に加え、スリップ性を向上させる目的で、ワックス、高級脂肪酸アミド、リン酸エステル化合物、金属石鹸、シリコーンオイル、界面活性剤等の離型剤、フッ素樹脂等の有機粒子を含有することができる。また、背面層には、サーマルヘッド1のカスをクリーニングするために、タルク、シリカ、クレー、炭酸カルシウム等の無機粒子が添加される。
受像紙としては、熱転写印画装置で用いられる各種のものを使用することができ、例えば、レジンコート層、紙、接着層、ボイド含有フィルム、及び受容層がこの順で積層されたものを用いることができる。ボイド含有フィルムとしては、フィルム中にボイドが形成されたものであれば、種々のものを用いることができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 サーマルヘッド
2 プラテンロール
5 熱転写シート
6 受像紙
7 搬送ローラ
8 センサ
11 加熱部

Claims (6)

  1. サーマルヘッド及びプラテンロールを有し、染料層が設けられた熱転写シートと受像紙とを重ね合わせて、前記サーマルヘッドと前記プラテンロールとの間を搬送させるとともに、前記サーマルヘッドで前記熱転写シートを加熱して染料を転写し、前記受像紙に画像を印画する熱転写印画装置であって、
    前記受像紙の中心軸方向と前記受像紙の搬送方向とが平行な通常走行モードと、前記受像紙の中心軸方向が前記受像紙の搬送方向に対し斜めになる斜走行モードとが切り替え可能となっていることを特徴とする熱転写印画装置。
  2. 回転軸と、前記回転軸に連結された第1ローラ及び第2ローラとを有し、前記受像紙を搬送する搬送ローラをさらに備え、
    前記第1ローラによる前記受像紙のピンチ圧及び前記第2ローラによる前記受像紙のピンチ圧の少なくともいずれか一方を制御して、前記通常走行モードと前記斜走行モードの切り替えを行うことを特徴とする請求項1に記載の熱転写印画装置。
  3. 回転軸と、前記回転軸に連結された第1ローラ及び第2ローラとを有し、前記受像紙を搬送する搬送ローラをさらに備え、
    前記回転軸を揺動させることで、前記通常走行モードと前記斜走行モードの切り替えを行うことを特徴とする請求項1に記載の熱転写印画装置。
  4. 第1回転軸と、前記第1回転軸に連結された第1ローラ及び第2ローラとを有し、前記受像紙を搬送する第1搬送ローラと、
    第2回転軸と、前記第2回転軸に連結された第3ローラ及び第4ローラとを有し、前記受像紙を搬送する第2搬送ローラと、
    をさらに備え、
    前記第1搬送ローラ及び前記第2搬送ローラの少なくともいずれか一方を回転軸方向に移動させることで、前記通常走行モードと前記斜走行モードの切り替えを行うことを特徴とする請求項1に記載の熱転写印画装置。
  5. 前記斜走行モード時の前記受像紙の斜め度合いを検出するセンサと、
    前記センサの検出結果に基づいて印画データを補正し、補正した印画データを前記サーマルヘッドへ送信する制御部と、
    をさらに備え、
    前記サーマルヘッドは、前記補正した印画データに基づいて前記熱転写シートを加熱し、前記受像紙に画像を印画することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の熱転写印画装置。
  6. 染料層が設けられた熱転写シートと受像紙とを重ね合わせて、サーマルヘッドとプラテンロールとの間を搬送させるとともに、前記サーマルヘッドで前記熱転写シートを加熱して染料を転写し、前記受像紙に画像を印画して印画物を製造する方法であって、
    前記受像紙の中心軸方向と前記受像紙の搬送方向とが平行な通常走行モードと、前記受像紙の中心軸方向が前記受像紙の搬送方向に対し斜めになる斜走行モードとを切り替えることを特徴とする印画物の製造方法。
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