JP2007090798A - プリンタ、およびプリント制御方法 - Google Patents

プリンタ、およびプリント制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007090798A
JP2007090798A JP2005286096A JP2005286096A JP2007090798A JP 2007090798 A JP2007090798 A JP 2007090798A JP 2005286096 A JP2005286096 A JP 2005286096A JP 2005286096 A JP2005286096 A JP 2005286096A JP 2007090798 A JP2007090798 A JP 2007090798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
ink ribbon
ink
printed
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005286096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4843830B2 (ja
Inventor
Minoru Yamaguni
稔 山国
Koichi Matsuda
浩一 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinko Electric Co Ltd filed Critical Shinko Electric Co Ltd
Priority to JP2005286096A priority Critical patent/JP4843830B2/ja
Publication of JP2007090798A publication Critical patent/JP2007090798A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4843830B2 publication Critical patent/JP4843830B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

【課題】 大きなサイズのインクリボンで小さなサイズの画面を複数枚プリントする場合、インクリボンの破断の可能性を低減し、また、プリント時間の効率性を確保することができる、プリンタを提供する。
【解決手段】 昇華プリンタにおいて、インク層の面よりも小さいサイズの複数枚の画面をプリントする際に、プリント対象となる画像の濃度を判定し、濃度の高い場合は、インクリボン1の各インク層面を巻き戻し方向側から使用する。また、プリント対象となる画像の濃度が高くない場合は、インクリボン1の各インク層面を巻き取り方向側から使用する。これにより、大きなサイズのインクリボンで小さなサイズの画面を複数枚プリントする場合に、インクリボンの破断の可能性を低減し、安定したプリント工程を実現すると共に、プリント時間の効率性を確保することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、昇華型のプリンタ、およびプリント制御方法に関し、特に、大きなサイズのインクリボンで小さなサイズの画面を複数枚プリントする場合に、インクリボンの破断の可能性を低減し、また、プリント時間の効率性を確保することができる、プリンタ、およびプリント制御方法に関する。
昇華型プリンタは、染料または顔料が塗布されたインクリボンにサーマルヘッドを押し当て、サーマルヘッドの加熱により、インクリボンの染料または顔料を紙などの記録媒体に転写させ画像を形成するものである。
図6は、昇華型プリンタのプリント部の構成例を示す図である。同図に示すように、ロール紙21(供給側)から巻き出されたプリント用紙29の上面側には、巻き出し側のインクリボンロール22(未使用部分)、インクリボン用ガイドロール23、サーマルヘッド24、巻き取り側のインクリボンコア28(使用済み部分)が順に配置される。インクリボン1には、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の3色のインク層(オーバーコート層を含む場合もある)が周期的に配置されている。インクリボンロール22から巻き出されたインクリボンは、ガイドロール23にガイドされてロール紙21から巻き出されたプリント用紙29と重ね合わせられ、サーマルヘッド24とプラテンロール25との間を搬送された後、インクリボンコア28に巻き取られる。
用紙の下面側には、サーマルヘッド24に対向する位置にプラテンロール25が配置され、このプラテンロール25によりプリント用紙29がサーマルヘッド24の発熱抵抗体(図示なし)に適度に押圧される。また、ピンチロール26に対向する位置にはフィードロール27が配置される。これらピンチロール26とフィードロール27との間にプリント用紙29を挟み込んでフィードロール27を回転駆動することにより用紙が搬送される。フィードロール27は、図示しないギヤを介してパルスモータに連結されており、このパルスモータがフィードロール27を駆動する。また、サーマルヘッド24は、ヘッドアーム30に取り付けられており、ヘッドアーム30を回転軸31を中心にして回動させることにより、サーマルヘッド24を上下方向(図面上で)に上昇・下降可能なように構成されている。
以上説明したように、昇華型プリンタにおいては、プリント時間の短縮、インクリボンの種類の削減要求から、例えば6×4インチサイズ、6×8インチサイズをプリント出来るプリンタにおいて、インクリボンを6×8インチサイズ用のインクリボンに統一することが行われている。また、8×12インチサイズのインクリボンを使用し、8×4インチサイズを3枚プリントするなど複数枚プリントすることも可能である。他には、5×7インチサイズと5×3.5インチサイズなど、プリント用紙が同じ幅であれば同様な要求がある。
このようにインクリボンを統一する場合、プリント時間の削減は、例えば6×4サイズを2画面プリントする場合には、サーマルヘッドに実際にエネルギーを加えている時間以外を削減出来る。
しかしながら、例えば6×8インチサイズのインクリボンで6×4インチサイズを2画面プリントするケースにおいて奇数枚プリントする場合、インクリボンにロスが出る。そこで1画像目のプリント終了後、次のプリントオーダ(プリント命令)でインクリボンを巻き戻し、無印刷部(1画像目をプリントしたインク層面の残りの未使用部分)を使用してプリントすることが考えられる。
この場合のプリントは、図7に示すように行う。図7(a)に示すインクリボン1は、6×8インチサイズのインクリボンであり、インクリボン1には、Y(イエロー)層2、M(マゼンタ)層3、C(シアン)層4の3色のインク層と、オーバーコート(OP)層5が周期的に配置されている。このインクリボン1において、図7(b)に示すように、最初に1画像目のエリア2a、3a、4a、5aにより、1画像目のプリントを行い、次のプリント指令(第1画面と同じサイズの第2画面のプリント指指令)により、インクリボンロール22およびインクリボンコア28によりインクリボン1を巻き戻し方向側に巻き戻し、インクリボン1のY、M、C各色とOP層の残りのエリア2b、3b、4b、5bにより2画像目をプリントする。
このような場合、例えば、図9に示すように、1画像目の縁なしプリントを行う場合、インクリボン1に対して、プリント用紙の用紙幅Wよりも広い範囲を加熱するようにサーマルヘッドに通電する。これにより多少用紙位置がずれたとしても余白が無く縁なしプリントが可能になる。なお、高速プリントするために、1ドットあたり0.1Wから0.2Wの電力が必要になる。
しかしながら、このプリント用紙の端部Gには必要以上のエネルギーが加わることになる。通常のプリントでは、サーマルヘッドから加えられたエネルギーは、インクリボンおよびプリント用紙に伝わり転写される。その後、熱はプラテンに伝わり、また、左右のドットにも伝わり逃げていく。
しかし、プリント用紙端部Gの部分では、熱は左右に逃げることが出来ず、また用紙が無いためサーマルヘッド自体の温度が想定以上に高くなる。結果としてインクリボンに多大なエネルギー加わることになる。結果としてこの端部Gからリボンが裂けることがある。
また、2画像目をプリントする際、各色のプリント終了後、プリント用紙を印刷開始位置に搬送するときに、先にプリントしたインクリボンの部分が用紙に接触する。先にプリントした部分はインクリボンにダメージがありリボンの破損の可能性がある。対策としては、1画像目と2画像目の間を十分に取ることが考えられるが、間を広くすることでインクリボンの長さが長くなりコストへの影響がある。また、インクリボンの容量も少なくなることになる。
また、インクリボン1のダメージは、プリントする画像の濃度できまり高濃度の場合がエネルギーを多く加えられるためインクリボンのダメージが大きい。例えば、図8に示すように、1画像目に高濃度のプリントをした場合、2画像目にプリントするときにサーマルヘッド24の下流側に配置した、インクリボン1と用紙をセパレートする剥離プレート32が、先にプリントしたインクリボン1の部分に接触する。
また、連続プリントしてきた場合はこの剥離プレート32も高温になっており、このダメージを受けているインクリボンに更にダメージを加えることになる。結果としてリボンが破損する恐れがある。この対策についても、1画像目と2画像目の間を十分に取ることが有効であるが上記のような問題がある。
また、2画像目のプリント際に、ダメージを受けたインクリボンを再度巻き取ることになり更にストレスが加わる。(通常の場合はプリントしながらインクリボンのダメージを受けた部分を巻き取るが、この工程が再度加わる)。このときにもリボンが切れる事が考えられる。また、1画像目にそれほどダメージが無い場合でも2画像目のパターンが高濃度である場合、負荷が増大しリボンが破損する場合がある。
なお、従来技術の写真プリンタがある(例えば、特許文献1を参照)。この従来技術の写真プリンタは、写真印刷自動販売機において、サイズが異なるリボンを装填した複数台のプリンタを内蔵し、印刷指定枚数に応じて最も効率の良い高速印刷のできるプリンタを自動的に選択して印刷処理を行う写真印刷自動販売機を提供することを目的としている。このために、奇数枚印刷が指定されたとき、まず、最初に端数の1枚はLサイズ用のプリンタで印刷をし、残りの偶数枚の印刷は2Lサイズ用のプリンタを用いて、Lサイズを2枚ずつ印刷するようにしたものである。しかしながら、本発明は、2Lサイズのインクリボンを用いてLサイズの印刷を2回に分けて印刷する場合に生じる問題点を解決しようとするものであり、上記従来技術の写真プリンタとは、発明の目的と構成が異なるものである。
また、従来技術の昇華型プリンタ印刷制御方法がある(例えば、特許文献2を参照)。この従来技術の昇華型プリンタ印刷制御方法は、2Lサイズのインクリボンを用いてLサイズの印刷を2回に分けて印刷する場合、1/2枚目の印刷後のインクリボンを巻き戻して再使用するに際し、インクリボンのインクの抜けた部分に発生する皺の影響を受けないで、2/2枚目を印刷するプリンタを提供する。このために、Lサイズ対応のインクリボンを用いてLサイズ印字を行う場合、通常考えられるインクリボンの各インクの先頭方向(インクリボン巻き取り方向)からの使用に代えて、後方(インクリボン巻き戻し方向)から使用する。しかしながら、本発明は、プリントする画像の濃度に応じて、インクリボンのプリント位置を打ち分けるようにしたものであり、インクリボンを効率的に使用するとともに、さらにプリント効率をも考慮したものである。
特開2004−174716号公報 特開2004−202941号公報
上述したように、大きなサイズのインクリボンで小さなサイズの画面を複数枚プリントする場合、例えば、6×4インチサイズの画面を、6×8インチサイズのインクリボンを使用してプリントするような場合、2画像目をプリントする際に、プリント用紙を印刷開始位置に搬送するときに、先にプリントしたリボンの部分が用紙に接触する。このため、先にプリントした部分にはダメージがあり、インクリボンの破損の可能性があった。
また、インクリボンのダメージは、プリントする画像の濃度できまり、高濃度の場合はエネルギーが多く加えられるためインクリボンのダメージが大きい。1画像目に高濃度のプリントをした場合、2画像目にプリントするときにサーマルヘッドの下流側に配置した、インクリボンと用紙をセパレートする剥離プレートが、先にプリントしたインクリボンの部分に接触する。そして、連続プリントしてきた場合はこの剥離プレートも高温になっており、このダメージを受けているインクリボンに更にダメージを加えることになる。結果としてインクリボンが破損する恐れがあった。
また、2画像目のプリント際に、ダメージを受けたインクリボンを再度巻き取ることになり、このときにもインクリボンが切れることが考えられる。また、1画像目にそれほどダメージが無い場合でも2画像目のパターンが高濃度である場合には、負荷が増大しインクリボンが破損する場合がある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、第1の目的は、大きなサイズのインクリボンで小さなサイズの画面を複数枚プリントする場合、例えば、6×8インチサイズのインクリボンで6×4インチサイズの画面を2画面プリントし、インクリボンを有効に使用する場合に、インクリボンの破断の可能性を低減し、安定したプリント工程の実現を図ると共に、プリント対象画像の濃度に応じて、プリントするインクリボンのインク層面の使用方向を打ち分けることでプリント時間の効率性を確保することができる、プリンタ、およびプリント制御方法を提供することにある。
また、第2の目的は、大きなサイズのインクリボンで小さなサイズの画面を複数枚プリントする場合に、2画像目以降をプリントする際に、インクリボンのダメージを判定し、インクリボンの未使用部分(先の画像をプリントしたインク層面の残りの未使用部分)を使用するか、インクリボンの新たな部分(次のページのインク層面)を使用するかを選択することにより、インクリボンの破損の可能性を低減できる、プリンタ、およびプリント制御方法を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明のプリンタは、複数の基本色のインク層が周期的に配置されたインクリボンを用紙に押し当て、該インクリボンに対して外的作用を加えることによってインクを用紙に転写し印刷を行うと共に、前記インク層の面よりも小さいサイズの複数枚の画面をプリントする機能を有するプリンタにおいて、プリント対象となる画像の濃度情報を取得する画像濃度情報取得手段と、前記画像濃度情報取得手段により取得したプリント対象画像の濃度が所定の値以上であるか否かを判定する画像濃度判定手段と、前記画像濃度判定手段によりプリント対象画像の濃度が所定の値以上と判定された場合は、各インク層面を巻き戻し方向側から使用すると共に、プリント対象となる画像の濃度情報が所定の値以下であると判定された場合は、各インク層面を巻き取り方向側から使用するインク層面使用方向制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成により、昇華プリンタにおいて、インク層の面よりも小さいサイズの複数枚の画面をプリントする際に、プリント対象となる画像の濃度を判定し、濃度の高い場合は、各インク層面を巻き戻し方向側から使用すると共に、プリント対象となる画像の濃度情報の濃度が高くない場合は、各インク層面を巻き取り方向側から使用する。
これにより、大きなサイズのインクリボンで小さなサイズの画面を複数枚プリントする場合に、インクリボンの破断の可能性を低減し、安定したプリント工程を実現すると共に、プリント時間の効率性を確保することができる。
また、本発明のプリンタは、前記インク層面使用方向制御手段によりインク層面を巻き戻し方向側から使用する際に、オーバーコート層については、オーバーコート層面を巻き取り方向側から使用する手段を備えることを特徴とする。
このような構成により、各インク層面を巻き戻し方向側から使用する場合においても、OP(オーバーコート層)については、巻き取り側方向から使用する。
これにより、プリント時間の効率性を確保することができる。
また、本発明のプリンタは、複数の基本色のインク層が周期的に配置されたインクリボンを用紙に押し当て、該インクリボンに対して外的作用を加えることによってインクを用紙に転写し印刷を行うと共に、前記インク層の面よりも小さいサイズの複数枚の画面をプリントする機能を有するプリンタにおいて、プリント対象となる画像の平均階調値を算出する平均階調値計算手段と、先にプリントした画像についての前記平均階調値計算手段により算出された平均階調値を基に、インクリボンが受けた熱ダメージの大きさを判定し、次の画像のプリントの際に、インクリボンを巻き戻して残りの未使用部分を使用するか、またはインクリボンの新たな部分を使用するかを制御する熱履歴制御手段とを備えることを特徴とする。
このような構成により、最初の画像(または先の画像)をプリントした際に、この画像の階調を認識し、インクリボンの受けた熱ダメージを熱履歴として算出し、そのダメージの大きさを判定する。すなわち、画面をプリントした際のインクリボンの受けるダメージは、プリントするパターンに依存し、高濃度でプリントした場合にダメージが発生する。そこで、高濃度の画像をプリントした場合(インクリボンの受けたダメージが大きい場合)は、次の画像をプリントする際に、インクリボンの新たな部分(次のページのインク層面)を使用してプリントする。また、高濃度の画像をプリントしていない場合は、インクリボンを巻き戻し、残りの未使用部分で次の画面のプリントを行う。
これにより、最初(または先に)にプリントした画像による熱ダメージに応じて、次の画面をプリントする際に、インクリボンの新たな部分を使用するか、または、インクリボンを巻き戻して残りの未使用部分を使用するかを選択でき、インクリボンの破損を低減できると共に、インクリボンの有効活用ができる。
また、本発明のプリンタは、前記次の画像をプリントする際に、当該次の画像の平均階調値を基に、インクリボンの受ける熱ダメージの大きさを判定し、当該次の画像のプリントの際に、インクリボンを巻き戻して残りの未使用部分を使用するか、またはインクリボンの新たな部分を使用するかを制御する手段を備えることを特徴とする。
このような構成により、次の画面をプリントする際に、この画像の平均階調値を基に、インクリボンの受ける熱ダメージの熱履歴として算出し、そのダメージの大きさを判定する。熱ダメージが大きい場合は、インクリボンを巻き戻さずに、インクリボンの新たな部分(次のページのインク層面)を使用してプリントする。
これにより、プリントの際に問題の発生する可能性のある画像であれば、インクリボンを巻き戻さずに、インクリボンの新しい部分で対応することができる。このため、インクリボンの破損を避けることができる。
また、本発明のプリント制御方法は、複数の基本色のインク層が周期的に配置されたインクリボンを用紙に押し当て、該インクリボンに対して外的作用を加えることによってインクを用紙に転写し印刷を行うと共に、前記インク層の面よりも小さいサイズの複数枚の画面をプリントする機能を有するプリンタにおけるプリント制御方法であって、前記プリンタ内の制御部により、プリント対象となる画像の濃度情報を取得する画像濃度情報取得手順と、前記画像濃度情報取得手順により取得したプリント対象画像の濃度が所定の値以上であるか否かを判定する画像濃度判定手順と、前記画像濃度判定手順によりプリント対象画像の濃度が所定の値以上と判定された場合は、各インク層面を巻き戻し方向側から使用すると共に、プリント対象となる画像の濃度情報が所定の値以下であると判定された場合は、各インク層面を巻き取り方向側から使用するインク層面使用方向制御手順とが行われることを特徴とする。
このような手順により、昇華プリンタにおいて、インク層の面よりも小さいサイズの複数枚の画面をプリントする際に、プリント対象となる画像の濃度を判定し、濃度の高い場合は、各インク層面を巻き戻し方向側から使用すると共に、プリント対象となる画像の濃度情報の濃度が高くない場合は、各インク層面を巻き取り方向側から使用する。
これにより、大きなサイズのインクリボンで小さなサイズの画面を複数枚プリントする場合に、インクリボンの破断の可能性を低減し、安定したプリント工程を実現すると共に、プリント時間の効率性を確保することができる。
また、本発明のプリント制御方法は、複数の基本色のインク層が周期的に配置されたインクリボンを用紙に押し当て、該インクリボンに対して外的作用を加えることによってインクを用紙に転写し印刷を行うと共に、前記インク層の面よりも小さいサイズの複数枚の画面をプリントする機能を有するプリンタにおけるプリント制御方法であって、前記プリンタ内の制御部により、プリント対象となる画像の平均階調値を算出する平均階調値計算手順と、先にプリントした画像についての前記平均階調値計算手順により算出された平均階調値を基に、インクリボンが受けた熱ダメージの大きさを判定し、次の画像のプリントの際に、インクリボンを巻き戻して残りの未使用部分を使用するか、またはインクリボンの新たな部分を使用するかを制御する熱履歴制御手順とが行われることを特徴とする。
このような手順により、最初の画像(または先の画像)をプリントした際に、この画像の階調を認識し、インクリボンの受けた熱ダメージを熱履歴として算出し、そのダメージの大きさを判定する。すなわち、画面をプリントした際のインクリボンの受けるダメージは、プリントするパターンに依存し、高濃度でプリントした場合にダメージが発生する。そこで、高濃度の画像をプリントした場合(インクリボンの受けたダメージが大きい場合)は、次の画像をプリントする際に、インクリボンの新たな部分(次のページのインク層面)を使用してプリントする。また、高濃度の画像をプリントしていない場合は、インクリボンを巻き戻し、残りの未使用部分で次の画面のプリントを行う。
これにより、最初(または先に)にプリントした画像による熱ダメージに応じて、次の画面をプリントする際に、インクリボンの新たな部分を使用するか、または、インクリボンを巻き戻して残りの未使用部分を使用するかを選択でき、インクリボンの破損を低減できると共に、インクリボンの有効活用ができる。
本発明においては、大きなサイズのインクリボンで小さなサイズの画面を複数枚プリントする場合、例えば、6×8インチサイズのインクリボンで6×4インチサイズの画面を2画面プリントし、インクリボンを有効に使用する場合に、インクリボンの破断の可能性を低減し、安定したプリント工程の実現を図ることができる。また、プリント対象画像の濃度に応じて、プリントするインクリボンのインク層面の使用方向を打ち分けることでプリント時間の効率性を確保することができる。
また、画像の平均階調値を基にインクリボンの受ける熱ダメージを算出し、プリントの際に問題が発生する可能性があるかどうかを判定し、問題の発生する可能性のある画像であれば、インクリボンを巻き戻さずに、インクリボンの新しい部分で対応するようにしたので、これにより、インクリボンの破損を低減できると共に、インクリボンの有効活用ができる。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の概要について説明するための図である。図1(a)に示す従来の方法の場合は、Y(イエロー)層2、M(マゼンタ)層3、C(シアン)層4の3色のインク層と、OP層(オーバーコート層)5において、1画像目のプリントに使用するエリア2a、3a、4a、5aと、2画像目のプリントに使用するエリア2b、3b、4b、5bを巻き取り方向側から順番に使用していた。本発明では、図1(b)に示すように、1画像目のプリントに使用するエリアをエリア2b、3b、4b、5bとし、2画像目のプリントに使用するエリアをエリア2a、3a、4a、5aとし、インクリボン1を巻き戻し方向側からも使用できるようにする。
インクリボン1の各色のインク間は、インクリボン1の製作上3mm程度の隙間が必要である。図1(b)に示す本発明の方法の場合、この3mm程度の隙間があるため2画像目をプリントするときに、1画像目のインクリボンの使用箇所は用紙搬送時、プリント用紙とは接しない位置となる。また、2画像目の印刷開始時の剥離プレート位置も使用済みのリボンに接することのない位置に、リボンを長くすることなくできる。
また、図2は、プリント画像の濃度を考慮した例について説明するための図である。図2(a)は、プリント画像が高濃度の場合の例を示す図であり、Y(イエロー)層2、M(マゼンタ)層3、C(シアン)層4の3色のインク層において、1画像目のプリントに使用するエリアをエリア2b、3b、4bとし、2画像目のプリントに使用するエリアをエリア2a、3a、4aとし、インクリボン1を巻き戻し方向側から使用する。しかし、OP層(オーバーコート層)5については、Y、M、Cのインク層と比較するとプリントするエネルギーはかなり低く(半分以下で転写可能)、インクリボンのダメージはない。OP(オーバーコート層)のリボンパッチは従来の方式で行う。これは、従来の方式ではプリントの工程でリボンの搬送時間に無駄がないため、プリント時間を考慮すると従来の方法が有利であるためである。
また、図2(b)に示すように、画像を認識し高濃度プリントでなければ、従来の方式と同様に、Y(イエロー)層2、M(マゼンタ)層3、C(シアン)層4の3色のインク層において、1画像目のプリントに使用するエリアをエリア2a、3a、4aとし、2画像目のプリントに使用するエリアをエリア2b、3b、4bとし、インクリボン1を巻き取り方向側から使用する。
このように、高濃度であればインクリボンを巻き戻し側から使用する方法でプリントし、高濃度でなければ、インクリボンを巻き取り側から使用するようにし、プリント時間の短縮を図ることができる。この場合、画像を認識し高濃度プリントを行うかどうかの判定は、外部のホストコンピュータ側で行ってもよいし、プリンタ自身が判定を行うようしてもよい。
また、図3は、本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの構成例を示す図であり、本発明に直接関係する部分を示したものである。図3に例示するプリンタ10は、制御部11とプリント部20から構成される。
制御部11内のプリント用画像データ生成部12は、外部のホストコンピュータ(図示せず)等から、プリント対象となる画像をYMC(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C))等の入力画像データにより受信し、このYMC入力画像データを、インクリボン1に対応したプリント用画像データに変換する。このプリント用画像データは、プリント部20に送られ、サーマルヘッド24とインクリボン1により、プリント用紙29にプリントされる。
画像濃度情報取得部(画像濃度情報取得手段)13は、プリント対象画像の濃度情報(例えば、画像全体の平均濃度の情報等)を取得するための処理部である。なお、プリント対象画像の濃度に関する情報は、外部のホストコンピュータ側から受信するようにしてもよい。
濃度情報判定部(濃度情報取得手段)14は、プリント対象画像の濃度が所定の値以上であるか否かを判定するための処理部である。
インク層面使用方向制御部(インク層面使用方向制御手段)15は、画像濃度判定部14によりプリント対象画像の濃度が所定の値以上と判定された場合は、各インク層面を巻き戻し方向側から設定して使用すると共に、プリント対象となる画像の濃度情報が所定の値以下であると判定された場合は、各インク層面を巻き取り方向側から設定して使用するよう制御する。
サーマルヘッド上昇下降制御部16は、インク層面使用方向制御部15からの指令信号により、インクリボン1およびプリント用紙29の巻き出し、巻き戻しの際に、ヘッドアーム30により、サーマルヘッド24の上昇・下降を行うための制御部である。
インクリボン駆動制御部17は、インク層面使用方向制御部15からの指令信号により、例えば、パルスモータ等(図示せず)を駆動し、インクリボンロール22およびインクリボンコア28を回転させ、インクリボン1の巻き出し、巻き戻しの制御を行う。
ロール紙駆動制御部18は、インク層面使用方向制御部15からの指令信号により、ロール紙21の巻き出し、および、ロール紙のカット等のための巻き戻しの制御を行う。
また、図4および図5は、本発明の昇華型プリンタの処理手順を示す図であり、1つのインク層の面で2つの画像をプリントする場合の例であり、インク層の後半部(巻き戻し側)により1画像目をプリントし、インク層の前半部(巻取り側)により2画像目をプリントする例を示している。なお、OP(オーバーコート層)は、従来通り、インク層の前半部(巻き取り側)により1画像目をプリントし、インク層の後半部(巻き戻し側)により2画像目がプリントされる。
最初に、図4を参照して、各インク層面の後半部(巻き戻し側)により1画像目をプリントする処理の流れについて説明する。
最初に、プリント対象となる画像の濃度情報を取得し(ステップS1)、プリント対象画像が所定の濃度以上かどうか(高濃度かどうか)を判定する(ステップS2)。
ステップS2において高濃度でないと判定された場合は、従来通りの通常の方法によりプリントする。すなわち、各インク層面の前半部(巻取り側)により1画像目をプリントし、インク層面の後半部(巻き戻し側)により2画像目をプリントする。
ステップS2において、高濃度であると判定された場合は、サーマルヘッドを上昇し(ステップS3)、インクリボンのインク層(最初はイエロー(Y)層)の後半部(巻き戻し側)のプリント開始位置とプリント用紙の位置合わせを行う(ステップS4)。それから、サーマルヘッドを下降し(ステップS5)、サーマルヘッドをインクリボンに押し当て、プリント用紙に圧接してプリントを行う(ステップS6)。プリントが終了すると(ステップS7)、サーマルヘッドを上昇させ(ステップS8)、1画像目のY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の3色のインク層についてプリントを行ったかどうかを判定する(ステップS9)。
ステップS9において、各インク層についてのプリントが完了していないと判定された場合は、ステップS4に移行し、次のインク層について、該インク層の後半部(巻き戻し側)のプリント開始位置とプリント用紙の位置合わせを行い、以降の処理を繰り返す。
また、ステップS9において、各インク層についてのプリントが完了したと判定された場合は、ステップS10に移行し、OP層の前半部(巻き取り側)とプリント用紙との位置合わせを行い(ステップS10)、サーマルヘッドを下降し(ステップS11)、1画像目のOP層のプリントを行う(ステップS12)。このOP(オーバーコート層)のプリントは、通常通り、インク層の前半部(巻き取り側)により1画像目をプリントする。そして、1画像目のプリントが完了すると、サーマルヘッドを上昇させ(ステップS13)、1画像目のプリント用紙を排紙する(ステップS14)。
次に、図5を参照して、2画像目のプリント処理の流れについて説明する。
最初に、インクリボンのインク層(最初はイエロー(Y)層)の前半部(巻き取り側)のプリント開始位置とプリント用紙の位置合わせを行う(ステップS21)。それから、サーマルヘッドを下降し(ステップS22)、サーマルヘッドをインクリボンの押し当て、プリント用紙に圧接して2画像目のプリントを行う(ステップS23)。プリントが終了すると(ステップS24)、サーマルヘッドを上昇させ(ステップS25)、2画像目のY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の3色のインク層についてプリントを行ったかどうかを判定する(ステップS26)。
ステップS26において、各インク層についてのプリントが完了していないと判定された場合は、ステップS21に移行し、次のインク層について、該インク層の前半部(巻き取り側)のプリント開始位置とプリント用紙の位置合わせを行い、以降の処理を繰り返す。
また、ステップS26において、各インク層についてのプリントが完了したと判定された場合は、ステップS27に移行し、OP層の後半部(巻き戻し側)とプリント用紙との位置合わせを行い(ステップS27)、サーマルヘッドを下降し(ステップS28)、2画像目のOP層のプリントを行う(ステップS29)。このOP(オーバーコート層)のプリントは、通常通り、インク層の後半部(巻き戻し側)により2画像目をプリントする。そして、2画像目のプリントが完了すると、サーマルヘッドを上昇させ(ステップS30)、2画像目のプリント用紙を排紙する(ステップS31)。そして、次のプリント命令の受信まで待機状態となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本発明の第2の実施の形態では、1つのインク層面で2つの画像をプリントする例について説明する。
第1の実施の形態では、プリントする画像の濃度に応じて、インクリボンのインク層を巻き戻し側から使用するか、または、巻き取り側から使用するかを選択制御するものであったが、本発明の第2の実施の形態では、プリントする画像の階調を認識し、問題の発生する可能性のある画像であれば、インクリボンの残りの未使用部分(先の画像をプリントしたインク層面の残りの未使用部分)を使用せずにインクリボンの新しい部分(次のページのインク層面)で対応するようにしたものである。
1画像目のプリントの際に、インクリボンの受けるダメージは、プリントするパターンに依存する。すなわち、高濃度でプリントした場合にダメージが発生する。そこで、例えば、200階調以上の場合は、インクリボンの残りの未使用部分でプリントしないようにする。
プリントする画像の濃度は、ホストコンピュータ(PC等)から受信した画像データをプリンタ制御を行う工程で判別する。この判別は、YMC(Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン))の3色のインク層各色で行うこととし、例えば、
「条件1:Y成分の平均階調値>200、」
「条件2:M成分の平均階調値>200、」
「条件3:C成分の平均階調値>200」、
のように、YMC各色のいずれかの成分に平均階調値が200以上のものがある場合を高濃度と判定する。
図10は、本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの構成例を示す図であり、本発明に直接関係する部分を示したものである。
図10に示すプリンタ10Aは、ホストコンピュータ50から送信されるYMC画像データを記憶するイメージバッファ40と、イメージバッファ40に記憶された画像データを基に、Y成分、M成分、C成分の平均階調値を算出する平均階調値計算部13Aとを有している。
また、プリントした1画像目の階調値データを基に、インクリボンの受けた熱ダメージを熱履歴として計算し、インクリボンを巻き戻して未使用部分でプリントするか否かを判定するとともに、2画像目をプリントする際に、2画像目の階調値データを基に、インクリボンの受ける熱ダメージを計算し、インクリボンを巻き戻して未使用部分でプリントするか否かを判定する熱履歴制御部14Aを有している。その他の構成部分は、図3に示すプリンタ10において同じ符号で示されるものと同様である。
なお、平均階調値計算部(平均階調値計算手段)13Aと熱履歴制御部(熱履歴制御手段)14Aでの計算処理においては、特に平均階調値計算の計算量が多大であるため、DSP(Digital Signal Processor )を使用する。また、プリント用画像データ生成部12の計算処理についてもDSPを使用する。
(1画像目のプリント処理)
次に、第2の実施の形態における処理手順について説明する。最初に、1画像目のプリント処理について説明する。1画像目のプリント終了時に、プリントした画像が濃い画像であったか否かを判定する。濃い画像であれば、次のプリントでインクリボンを巻き戻してプリントすることを行わない。この場合は、次の新品の部分(次のページのインク層面)からプリントを行う。濃い画像でなければリボンを巻き戻し、2画像目は、1画像目をプリントしたインク層面の残りの未使用部分によりプリントを行う。
この場合の処理の流れを図11に示す。図11を参照して、処理の流れは次の通りになる。
最初に、1画像目の画像データをホストコンピュータ(PC等)50から入力し、イメージバッファ40に記憶する(ステップS1)。
次に、1画像目をプリントする(ステップS2)。また、DSP(Digital Signal Processor)により、画像データをイメージバッファ40から読み出して平均階値を計算する。
それから、プリンタ終了後に、平均階調値をDSPから取得し、濃い画像であれば、次のプリントはインクリボンの新品の部分を使用する。すなわち、次のプリントは、インクリボンの次のページの新たなインク層面を使う。濃い画像でなければリボンを巻き戻して、1画像目をプリントしたインク層面の残りの未使用部分でプリントする(ステップS3)。
(2画像目のプリント処理)
次に、2画像目のプリント処理について説明する。
この場合、2画像目のプリントを始める前に、2画像目が濃い画像であるかを判定する。濃い画像であればインクリボンを巻き戻さず、インクリボンを次のページに送り進め、受信した画像データをインクリボンの新品部分でプリントする。
この場合の処理の流れを図12に示す。図12を参照して、処理の流れは次の通りになる。
最初に、2画像目の画像データをホストコンピュータ(PC等)50から入力し、イメージバッファ40に記憶する(ステップS1)。次に、平均階調値の計算をDSPに命令する。DSPは命令を受け取ったら、画像データをイメージバッファ40から読み出して平均階値を計算する(ステップS2)。
そして、平均階調値をDSPから取得し、濃い画像であれば、インクリボンの新品の部分(次のページのインク層面)でプリントする準備をし(ステップS3)、入力した画像をプリントする(ステップS4)。濃い画像でなければ、入力した画像を、1画像目をプリントしたインクリボンの残りの未使用部分でプリントする(ステップS3、S4)。
このように、インクリボンを有効に使用する場合はインクリボンのダメージにより破断の可能性が生じるが、本発明の第2の実施の形態では、プリントする画像の階調を認識し、問題の発生する可能性のある画像であれば、インクリボンの残りの未使用部分を使用せずに、インクリボンの新しい部分で対応するようにしている。これにより、インクリボンの破損の可能性を低減し、プリントする画像に応じてインクリボンを有効に活用できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の昇華型プリンタは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明においては、大きなサイズのインクリボンで小さなサイズの画面を複数枚プリントし、インクリボンを有効に使用する場合に、インクリボンの破断の可能性を低減し、安定したプリント工程の実現を図ると共に、プリント対象画像の濃度に応じて、プリントするインクリボンのインク層面の使用方向を打ち分けることでプリント時間の効率性を確保することができ、またプリントする画像の階調を認識し、問題の発生する可能性のある画像であれば、インクリボンの残りを使用せずに、インクリボンの新しい部分で対応できるので、本発明は、プリンタ、およびプリント制御方法等に有用である。
本発明の概要について説明するための図である。 プリント画像の濃度を考慮した例について説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの構成例を示す図である。 1画像目をプリントする処理の流れを示す図である。 2画像目をプリントする処理の流れを示す図である。 昇華型プリンタのプリント部の構成例を示す図である。 従来のプリント方法を説明するための図である。 インクリボンと剥離プレートとの位置関係を示す図である。 インクリボンの受けるダメージについて説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの構成例を示す図である。 第2の実施の形態における1画像目をプリントする処理の流れを示す図である。 第2の実施の形態における2画像目をプリントする処理の流れを示す図である。
符号の説明
1 インクリボン
10、10A プリンタ
11 制御部
12 プリント用画像データ生成部
13 画像濃度情報取得部
13A 平均階調値計算部
14 画像濃度判定部
14A 熱履歴制御部
15 インク層面使用方向制御部
16 サーマルヘッド上昇下降制御部
17 インクリボン駆動制御部
18 ロール紙駆動制御部
20 プリント部
21 ロール紙
22 インクリボンロール
23 インクリボン用ガイドロール
24 サーマルヘッド
25 プラテンロール
26 ピンチロール
27 フィードロール
28 インクリボンコア
29 プリント用紙
30 ヘッドアーム
31 回転軸
32 剥離プレート
40 イメージバッファ
50 ホストコンピュータ

Claims (6)

  1. 複数の基本色のインク層が周期的に配置されたインクリボンを用紙に押し当て、該インクリボンに対して外的作用を加えることによってインクを用紙に転写し印刷を行うと共に、前記インク層の面よりも小さいサイズの複数枚の画面をプリントする機能を有するプリンタにおいて、
    プリント対象となる画像の濃度情報を取得する画像濃度情報取得手段と、
    前記画像濃度情報取得手段により取得したプリント対象画像の濃度が所定の値以上であるか否かを判定する画像濃度判定手段と、
    前記画像濃度判定手段によりプリント対象画像の濃度が所定の値以上と判定された場合は、各インク層面を巻き戻し方向側から使用すると共に、プリント対象となる画像の濃度情報が所定の値以下であると判定された場合は、各インク層面を巻き取り方向側から使用するインク層面使用方向制御手段と
    を備えることを特徴とするプリンタ。
  2. 前記インク層面使用方向制御手段によりインク層面を巻き戻し方向側から使用する際に、オーバーコート層については、オーバーコート層面を巻き取り方向側から使用する手段を
    備えることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 複数の基本色のインク層が周期的に配置されたインクリボンを用紙に押し当て、該インクリボンに対して外的作用を加えることによってインクを用紙に転写し印刷を行うと共に、前記インク層の面よりも小さいサイズの複数枚の画面をプリントする機能を有するプリンタにおいて、
    プリント対象となる画像の平均階調値を算出する平均階調値計算手段と、
    先にプリントした画像についての前記平均階調値計算手段により算出された平均階調値を基に、インクリボンが受けた熱ダメージの大きさを判定し、次の画像のプリントの際に、インクリボンを巻き戻して残りの未使用部分を使用するか、またはインクリボンの新たな部分を使用するかを制御する熱履歴制御手段と
    を備えることを特徴とするプリンタ。
  4. 前記次の画像をプリントする際に、当該次の画像の平均階調値を基に、インクリボンの受ける熱ダメージの大きさを判定し、当該次の画像のプリントの際に、インクリボンを巻き戻して残りの未使用部分を使用するか、またはインクリボンの新たな部分を使用するかを制御する手段を
    備えることを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。
  5. 複数の基本色のインク層が周期的に配置されたインクリボンを用紙に押し当て、該インクリボンに対して外的作用を加えることによってインクを用紙に転写し印刷を行うと共に、前記インク層の面よりも小さいサイズの複数枚の画面をプリントする機能を有するプリンタにおけるプリント制御方法であって、
    前記プリンタ内の制御部により、
    プリント対象となる画像の濃度情報を取得する画像濃度情報取得手順と、
    前記画像濃度情報取得手順により取得したプリント対象画像の濃度が所定の値以上であるか否かを判定する画像濃度判定手順と、
    前記画像濃度判定手順によりプリント対象画像の濃度が所定の値以上と判定された場合は、各インク層面を巻き戻し方向側から使用すると共に、プリント対象となる画像の濃度情報が所定の値以下であると判定された場合は、各インク層面を巻き取り方向側から使用するインク層面使用方向制御手順と
    が行われることを特徴とするプリント制御方法。
  6. 複数の基本色のインク層が周期的に配置されたインクリボンを用紙に押し当て、該インクリボンに対して外的作用を加えることによってインクを用紙に転写し印刷を行うと共に、前記インク層の面よりも小さいサイズの複数枚の画面をプリントする機能を有するプリンタにおけるプリント制御方法であって、
    前記プリンタ内の制御部により、
    プリント対象となる画像の平均階調値を算出する平均階調値計算手順と、
    先にプリントした画像についての前記平均階調値計算手順により算出された平均階調値を基に、インクリボンが受けた熱ダメージの大きさを判定し、次の画像のプリントの際に、インクリボンを巻き戻して残りの未使用部分を使用するか、またはインクリボンの新たな部分を使用するかを制御する熱履歴制御手順と
    が行われることを特徴とするプリント制御方法。

JP2005286096A 2005-09-30 2005-09-30 プリンタ、およびプリント制御方法 Expired - Fee Related JP4843830B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005286096A JP4843830B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 プリンタ、およびプリント制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005286096A JP4843830B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 プリンタ、およびプリント制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007090798A true JP2007090798A (ja) 2007-04-12
JP4843830B2 JP4843830B2 (ja) 2011-12-21

Family

ID=37977038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005286096A Expired - Fee Related JP4843830B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 プリンタ、およびプリント制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4843830B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012095912A1 (ja) 2011-01-14 2012-07-19 三菱電機株式会社 印画制御装置
CN103204001A (zh) * 2012-01-16 2013-07-17 三菱电机株式会社 热转印式打印装置
JP2014028487A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Nisca Corp 転写装置
JP5465341B2 (ja) * 2011-01-14 2014-04-09 三菱電機株式会社 印画制御装置
JP2016120705A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 シチズンホールディングス株式会社 画像形成装置および画像形成方法
US9429882B2 (en) 2014-03-31 2016-08-30 Citizen Holdings Co., Ltd. Image forming apparatus and image forming method
JP2017007298A (ja) * 2015-06-26 2017-01-12 シンフォニアテクノロジー株式会社 プリンタ、インクリボン
WO2017208593A1 (ja) * 2016-06-01 2017-12-07 大日本印刷株式会社 熱転写印画装置及び熱転写印画方法
US20180141327A1 (en) * 2016-11-23 2018-05-24 Entrust Datacard Corporation Contaminant control process in a retransfer card printer
WO2019186627A1 (ja) 2018-03-26 2019-10-03 三菱電機株式会社 プリンタおよび印刷制御方法
JP6783415B1 (ja) * 2020-02-19 2020-11-11 三菱電機株式会社 印刷装置および印刷制御方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01135681A (ja) * 1987-11-20 1989-05-29 Sanyo Electric Co Ltd 熱転写記録装置
JPH10309817A (ja) * 1997-05-12 1998-11-24 Mitsubishi Electric Corp 熱転写プリンタ及びインクシート
JP2004174716A (ja) * 2002-11-22 2004-06-24 Casio Comput Co Ltd 写真プリンタ
JP2004202941A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Casio Comput Co Ltd 昇華型プリンタ印刷制御方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01135681A (ja) * 1987-11-20 1989-05-29 Sanyo Electric Co Ltd 熱転写記録装置
JPH10309817A (ja) * 1997-05-12 1998-11-24 Mitsubishi Electric Corp 熱転写プリンタ及びインクシート
JP2004174716A (ja) * 2002-11-22 2004-06-24 Casio Comput Co Ltd 写真プリンタ
JP2004202941A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Casio Comput Co Ltd 昇華型プリンタ印刷制御方法

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103298619A (zh) * 2011-01-14 2013-09-11 三菱电机株式会社 打印控制装置
WO2012095912A1 (ja) 2011-01-14 2012-07-19 三菱電機株式会社 印画制御装置
EP2664459A4 (en) * 2011-01-14 2018-03-14 Mitsubishi Electric Corporation Print control device
US8780156B2 (en) 2011-01-14 2014-07-15 Mitsubishi Electric Corporation Print control device
JP5465341B2 (ja) * 2011-01-14 2014-04-09 三菱電機株式会社 印画制御装置
US20130182059A1 (en) * 2012-01-16 2013-07-18 Shuhei TERAUCHI Thermal transfer printer
JP2013144398A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Mitsubishi Electric Corp 熱転写型印刷装置
KR101386356B1 (ko) 2012-01-16 2014-04-16 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 열전사형 인쇄 장치
US9511600B2 (en) 2012-01-16 2016-12-06 Mitsubishi Electric Corporation Thermal transfer printer
TWI478820B (zh) * 2012-01-16 2015-04-01 Mitsubishi Electric Corp 熱轉印型印刷裝置
EP2614962A1 (en) 2012-01-16 2013-07-17 Mitsubishi Electric Corporation Thermal transfer printer
CN103204001A (zh) * 2012-01-16 2013-07-17 三菱电机株式会社 热转印式打印装置
JP2014028487A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Nisca Corp 転写装置
US9429882B2 (en) 2014-03-31 2016-08-30 Citizen Holdings Co., Ltd. Image forming apparatus and image forming method
JP2016120705A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 シチズンホールディングス株式会社 画像形成装置および画像形成方法
JP2017007298A (ja) * 2015-06-26 2017-01-12 シンフォニアテクノロジー株式会社 プリンタ、インクリボン
WO2017208593A1 (ja) * 2016-06-01 2017-12-07 大日本印刷株式会社 熱転写印画装置及び熱転写印画方法
US10543701B2 (en) 2016-06-01 2020-01-28 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Thermal transfer printing apparatus and thermal transfer printing method
US20180141327A1 (en) * 2016-11-23 2018-05-24 Entrust Datacard Corporation Contaminant control process in a retransfer card printer
CN110121424A (zh) * 2016-11-23 2019-08-13 恩图鲁斯特咨询卡有限公司 再转印卡片打印机中的污染物控制方法
US11220099B2 (en) * 2016-11-23 2022-01-11 Entrust Corporation Contaminant control process in a retransfer card printer
WO2019186627A1 (ja) 2018-03-26 2019-10-03 三菱電機株式会社 プリンタおよび印刷制御方法
JP6783415B1 (ja) * 2020-02-19 2020-11-11 三菱電機株式会社 印刷装置および印刷制御方法
WO2021166106A1 (ja) * 2020-02-19 2021-08-26 三菱電機株式会社 印刷装置および印刷制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4843830B2 (ja) 2011-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4843830B2 (ja) プリンタ、およびプリント制御方法
JP5926567B2 (ja) サーマルプリンタ及び保護コート印刷方法
JP4940673B2 (ja) プリンタ、およびプリント制御方法
JP5665403B2 (ja) プリンタ、その制御方法及びプログラム
JP2007038442A (ja) インクリボン、およびプリンタ
JP5136152B2 (ja) プリンタ
JP2007230206A (ja) プリンタ、蓄熱補正制御方法、およびプリント制御方法
JP6021425B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、プログラム
EP2993049B1 (en) Image forming device and image forming method
JPH07323586A (ja) カラー記録方法及び装置
JP4853158B2 (ja) プリンタ
JP2007090543A (ja) プリンタ、およびサーマルヘッドのプレヒート制御方法
JP4947411B2 (ja) プリンタ
JP2007076362A (ja) プリンタ、およびサーマルヘッドへのパルス通電方法
JP2002052751A (ja) カラー印刷方法およびカラー印刷装置
JP2005096193A (ja) 画像形成装置
JP2007331345A (ja) プリンタ、および該プリンタにおけるプリント位置制御方法
JP2007314295A (ja) プリンタ
JP2005254506A (ja) サーマルヘッドおよびサーマルプリンタ
JP2021070272A (ja) 画像形成装置
JP4424052B2 (ja) プリンタ
JP2007018427A (ja) プリントシステム
JP2006103102A (ja) プリンタ
JP2008093988A (ja) プリントシステム
JPH10181055A (ja) 印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080926

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110826

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110912

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110925

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4843830

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees