JP2007076362A - プリンタ、およびサーマルヘッドへのパルス通電方法 - Google Patents

プリンタ、およびサーマルヘッドへのパルス通電方法 Download PDF

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Abstract

【課題】昇華型のプリンタにおいて、そのプリント品質の向上が図れ、また、プリントに必要な電力を低減することができ、さらに、プリント表現できる階調数を増加することができる、プリンタを提供する。
【解決手段】昇華型のプリンタにおいて、サーマルヘッド中の各ドットに対応して設けられた発熱抵抗体を、そのプリント用紙移動方向の長さが解像度と略同じか、または、それよりも短い長さを持つ発熱抵抗体とする。そして、プリント用紙の1ライン分の搬送を、パルスモータの2ステップ駆動で行う場合に、パルスモータの各駆動パルスに同期して、発熱抵抗体に対する通電パルスパターンによる通電を2回繰り返す。また、ICカバーの形状を工夫することにより、プリント用紙後端部におけるプリント品質の劣化を抑止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、昇華型のプリンタ、および該プリンタにおけるサーマルヘッドへのパルス通電方法に関し、特に、プリント品質の向上が図れる、プリンタ、および該プリンタにおけるサーマルヘッドへのパルス通電方法に関する。
昇華型のプリンタ(単に、「昇華プリンタ」ともいう)は、染料または顔料が塗布されたインクリボンにサーマルヘッドを押し当て、サーマルヘッドの加熱により、インクリボンの染料または顔料を紙などの記録媒体に転写させ画像を形成するものである。
図4は、昇華プリンタのプリント部の構成例を示す図である。図4(a)に示すように、ロール紙31(供給側)から巻き出されたプリント用紙32の上面側には、巻き出し側のインクリボンロール33(未使用部分)、インクリボン用ガイドロール35、サーマルヘッド36、巻き取り側のインクリボンコア41(使用済み部分)が順に配置される。インクリボン34には、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の3色のインク層(オーバーコート層を含む場合もある)が周期的に配置されている。インクリボンロール33から巻き出されたインクリボン34は、ガイドロール35にガイドされてロール紙31から巻き出されたプリント用紙32と重ね合わせられ、サーマルヘッド36とプラテンロール38との間を搬送された後、インクリボンコア41に巻き取られる。
プリント用紙32の下面側には、サーマルヘッド36に対向する位置にプラテンロール38が配置され、このプラテンロール38によりプリント用紙32がサーマルヘッド36の発熱抵抗体37(図4(b)参照)に適度に押圧される。また、ピンチロール39に対向する位置にはフィードロール40が配置される。これらピンチロール39とフィードロール40との間にプリント用紙32を挟み込んでフィードロール40を回転駆動することによりプリント用紙32が搬送される。フィードロール40は、図示しないギヤを介してパルスモータに連結されており、このパルスモータがフィードロール40を駆動する。
なお、サーマルヘッド36は、図4(b)に示すように形成する画像の1ライン分の発熱抵抗体37からなり、これらの発熱抵抗体に通電することにより、インクリボンの染料または顔料がプリント用紙32に転写される。
この発熱抵抗体37は、例えば、300DPIの場合、幅60μmから70μm、折り返し電極の時は30μmから34μmとなっている。これは、本来85μm(25.4mm÷300)であるべきであるが、サーマルヘッド製作上で発熱抵抗体間のギャップが必要であるため各メーカで生産効率のよい寸法に設定されている。
長さについては、昇華染料は、本来発熱抵抗体の形状と同形状で転写されるべきであるが、印加したとき発熱抵抗体にも温度分布がある。図5に示すように、発熱抵抗体37の中央部2の温度が高く、周辺部2、3は温度が低くなる。この発熱抵抗体37を使用して、インクリボンに熱を印加しプリント用紙に転写した場合、発熱抵抗体37の温度分布と同様に1ドット内で濃度が分布する。中央の濃度が濃く周りが薄くなる。
発熱抵抗体37の長さを300DPIおいて85μmにした場合(解像度と同じ長さにした場合)、この発熱抵抗体37でプリントするとライン間に濃度の低い部分があり濃度が低下する。このため更に電力を加えると発熱抵抗体37の中央部の温度がさらに高くなり、転写するインクリボンへダメージがでる。また、転写されるプリント用紙も熱のダメージを受けマット化する現象が発生する。そこで、発熱抵抗体37の長さを解像度よりも長くし、ライン間で隙間のでない寸法にしている。例えば、300DPIの場合130〜180μmが適当な長さとなる。
上述したように、インクリボン、用紙にダメージを与えずに濃度を出すために、発熱抵抗体の長さを解像度以上に長くしている。このように、発熱抵抗体を長くすることにより次の問題が発生している。
第1に、中間濃度、低階調部でドット自体の濃度分布が見られ不鮮明になり結果としてぼやけた画像になる。
第2に、高濃度部ではドットがつながり濃度が出るが低階調部では、ドットが離れドットが粒状に見られる。結果としてざらついた画像になる。
第3に、プリント結果の解像度以上の範囲を発熱させるため、発色に必要なエネルギー以上に電力が必要となる。
従って、このような問題点を解決する方法が望まれていた。
また、図6は、サーマルヘッドとプラテンロールの部分を拡大して示した図である。上述したように、昇華型プリンタでは、サーマルヘッド17と対向するプラテンロール38との間にインクリボン34とプリント用紙32を挟み込みプリントする。そして、サーマルヘッド17により転写に必要なエネルギーをインクリボン34に加えプリント用紙32にインクを転写する。このときにサーマルヘッド17とインクリボン34の間、およびインクリボン34とプリント用紙32の間にギャップがあるとエネルギーが伝わらないため圧力が加えられる。また、熱転写の場合にサーマルヘッド17の発熱抵抗体18への通電制御を行うIC(集積回路)50は、一般的に図6に示す位置に配置されている。
この場合、プリント用紙32のパスラインは、このIC50との接触を避けるためにストレートパスにはなっていない。ストレートパスにできるサーマルヘッドとしてはコーナ部に発熱抵抗体を配置しヘッドを傾けるタイプや、発熱抵抗体部を突出させたヘッド、端面ヘッドなどがあるが、いずれも高価である。図6に示す例では、ICカバー51を用いて、IC50とプリント用紙32とが接触しないようにしている。しかしながら、図6に示すようなICカバー51を使用する場合、プリント中のプリント用紙32は、プリント用紙32の後端部Aが、やがてICカバー51のガイドからはずれようになる。プリント用紙32の後端部AがICカバー51のガイドから外れると、プリント用紙32の姿勢が変わり(後端部Aが跳ね上がるため)、結果としてプリント用紙32の後端部Aでプリント濃度の変化や、横筋の発生などプリント品質の低下が見られる。なお、インクリボン34がプリント用紙32をガイドしているが、インクリボン34はプリント用紙32の後端が跳ね上がる力よりも大きな張力では張られていない。
この対策の第1の方法として、プリント用紙の後端部の余白を長くし、プリント中にICカバー51のガイドからプリント用紙32が外れない長さを余白とする方法がある。なお、余白部分は切りくずとして捨てられる部分になる。
第2の方法として、ICカバー51をできる限り発熱抵抗体18の近くまで延伸し、プリント用紙32をガイドする方法がある。この場合でも、例えば4mm程度の余白は必要になる。
上述した第1の方法は、消耗品の無駄が多くなり、第2の方法が一般的に採用されている。上記第2の方法の場合で後端余白を4mm以下とするとき、プラテンロール径がφ20mm程度であればプラテンロール38とICカバー51とのギャップは約0.3mm程度になる。写真用として使用される用紙は厚みが200μm程度あり、このプリント用紙の場合、プリント用紙の剛性によりインクリボン34とICカバー51とが常時こすれることになる。
インクリボン34は、プリント中のヘッド圧によりプリント用紙32との摩擦係数による摩擦力で下流側へ搬送され、また、インクリボン34のシワ発生防止のためインクリボン34には常時ブレーキ力が加えられている。そして、インクリボン34は、ICカバー51とプリント用紙32、プラテンロール38間に挟まれて搬送され、インクリボン34は、この狭い空間でプリント用紙32の剛性でICカバー51にこすれながら搬送されることになる。インクリボン34の厚みは4μm〜10μm程度の薄いものであり、ICカバー51との摩擦によりよじれが発生する。結果としてプリント前のインクリボン34の両端側にシワが発生し、そのままヘッド下まで搬送されプリントされる。こなため、プリント結果にシワの部分の色抜けが発生する。シワの部分はインクリボンが折り重なっており染料が転写されないことになる。従って、このような問題を解決する方法の提供が望まれていた。
なお、従来技術の感熱記録装置がある(例えば、特許文献1を参照)。この従来技術の感熱記録装置は、溶融型記録方式と昇華型記録方式を兼用することによって、最適な画質、コストの記録方式が選択できる熱記録装置を得ることを目的としている。このために、複数の発熱抵抗体が横方向に配設されたサーマルヘッドを備え、溶融型用又は昇華型用インクシートに塗布されたインクを発熱抵抗体の熱によって記録紙に転写を行う熱記録装置において、溶融型モードと昇華型モードを設定する設定部と、この設定部からの信号に応じて上記サーマルヘッドの発熱抵抗体に加える電力を制御する通電制御部を設け、上記発熱抵抗体は、横方向の長さをこの発熱抵抗体のピッチ間隔に対し0.35〜0.75とし、縦方向の長さを横方向の長さの1.5〜2.5倍にしたものである。
しかしながら、本発明は、発熱抵抗体の長さ(プリンタ用紙移動方向の長さ)を解像度以上に長くする必要があったことにより生じている問題の解決を目的としており、従来技術の感熱記録装置とは、発明の目的と構成が異なるものである。
また、従来技術の写真撮影装置がある(例えば、特許文献2を参照)。この従来技術の写真撮影装置は、2種類の異なる画像を印刷できるようにし、従来は2台必要であったプリンタを、1台で済むようにしたものである。
しかしながら、本発明は、発熱抵抗体の長さを解像度以上に長くする必要があったことにより生じている問題の解決を目的としており、従来技術の感熱記録装置とは、発明の目的と構成が異なるものである。
特許第2894416号公報 特開2003−63049号公報
上述したように、従来技術の昇華型プリンタにおいては、インクリボン、用紙にダメージを与えずに濃度を出すために、発熱抵抗体の長さを解像度以上に長くしている。
このように、発熱抵抗体を長くすることにより、第1に、中間濃度、低階調部でドット自体の濃度分布が見られ不鮮明になり結果としてぼやけた画像になる。第2に、高濃度部ではドットがつながり濃度が出るが、低階調部ではドットが離れドットが粒状に見られる。
結果としてざらついた画像になる。第3に、プリント結果の解像度以上の範囲を発熱させるため、発色に必要なエネルギー以上に電力が必要となるという問題が生じていた。
また、発熱抵抗体を駆動するICの保護とパスラインの形成のためにICカバーを使用しているが、プリント用紙の後端がICカバーのガイドから外れると、プリント用紙の姿勢が変わり(後端部が跳ね上がるため)、プリント用紙の後端部においてプリント濃度の変化や、横筋の発生などプリント品質の低下が見られる。この対策として、ICカバーをできる限り発熱抵抗体近くまでのばすと、プリント用紙の後端部の余白を短くすることができるが、プリント用紙の剛性によりインクリボンとICカバーとが常時こすれることになり、結果としてインクリボンにシワが発生し、プリント結果にシワの部分の色抜けが発生するという問題が生じていた。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、本発明の第1の目的は、昇華型のプリンタにおいて、そのプリント品質を向上させることができ、また、プリントに必要な電力を低減することができ、さらに、プリント表現できる階調数を増加することができる、プリンタ、およびサーマルヘッドへのパルス通電方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、プリント用紙の後端部におけるプリント品質の劣化を抑止すると共に、これにより発生するインクリボンのシワの発生によるプリント品質の劣化をも抑止することができる、プリンタを提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明のプリンタは、インクリボンを用紙に押し当て、該インクリボンに対してサーマルヘッドにより熱を加えることによってインクをプリント用紙に転写し印刷を行うプリンタであって、前記サーマルヘッド中の各ドットに対応して設けられ、そのプリント用紙移動方向の長さが解像度と略同じか、または、それよりも短い長さを持つ発熱抵抗体と、プリントする階調値に対応付けて前記発熱抵抗体に印加する通電パルスパターンを保持する通電パルスパターン保持部と、前記プリント用紙への1ライン分のプリントごとに、前記発熱抵抗体への通電パルスパターンによる通電を、複数回繰り返して行う通電パルス発生部とを備えることを特徴とする。
このような構成により、サーマルヘッドの発熱抵抗体の長さを解像度の半分以下とし、プリントする階調に応じた通電パルスパターンによるパルス通電を、複数回繰り返す。
これにより、昇華型プリンタにおけるプリント品質の向上が図れる。また、プリントに必要な電力を低減することができ、コストダウンが図れる。さらに、サーマルヘッドの蓄熱によるプリント劣化も軽減される。
また、本発明のプリンタは、前記発熱抵抗体への通電パルスパターンによる複数回の通電を、複数の種類の通電パルスパターンにより行う通電パルス発生部を備えることを特徴とする。
このような構成により、発熱抵抗体への通電パルスパターンによる通電を、複数の種類の通電パルスパターンにより行う。
これにより、プリント表現できる階調数を増加することができる。
また、本発明のプリンタは、プリント用紙の1ライン分の搬送を、パルスモータのnステップ駆動により行うパルスモータ駆動部と、前記パルスモータの各駆動パルスに同期して、前記発熱抵抗体に対する通電パルスパターンによる通電をn回繰り返す通電パルス発生部とを備えることを特徴とする。
このような構成により、プリント用紙の1ライン搬送を、パルスモータのnステップ駆動で行う場合に、パルスモータに印加される各駆動パルスに同期して、通電パルスパターンによるパルス通電をn回行う。
これにより、昇華型プリンタにおけるプリント品質の向上が図れる。また、プリントに必要な電力を低減することができ、コストダウンが図れる。さらに、サーマルヘッドの蓄熱によるプリント劣化も軽減される。また、発熱抵抗体に対し、n回の異なるパルスパターンによる通電を行うことにより、プリント表現できる階調数を増加することができる。
また、本発明のサーマルヘッドへのパルス通電方法は、インクリボンを用紙に押し当て、該インクリボンに対してサーマルヘッドにより熱を加えることによってインクをプリント用紙に転写し印刷を行うプリンタにおけるサーマルヘッドへのパルス通電方法であって、前記サーマルヘッド中の各ドットに対応して設けられた発熱抵抗体を、そのプリント用紙移動方向の長さが解像度と略同じか、または、それよりも短い長さを持つ発熱抵抗体で構成する手順と、プリントする階調値に対応付けて前記発熱抵抗体に印加する通電パルスパターンを保持する手順と、前記プリント用紙への1ライン分のプリントごとに、前記発熱抵抗体への通電パルスパターンによる通電を、複数回繰り返して行う手順とを含むことを特徴とする。
このような手順により、サーマルヘッドの発熱抵抗体の長さを解像度の半分以下とし、プリントする階調に応じた通電パルスパターンによるパルス通電を、複数回繰り返す。
これにより、昇華型プリンタにおけるプリント品質の向上が図れる。また、プリントに必要な電力を低減することができ、コストダウンが図れる。さらに、サーマルヘッドの蓄熱によるプリント劣化も軽減される。
また、本発明のプリンタは、ライン配列された発熱抵抗体と該発熱抵抗体を駆動するICを有するサーマルヘッドを備え、該サーマルヘッドとプラテンロールとの間にインクリボンとプリント用紙とを挟持し、前記発熱抵抗体によりインクリボンに熱を加えることによってインクをプリント用紙に転写し印刷を行うプリンタであって、前記ICを保護し、かつ前記インクリボンおよびプリント用紙が前記発熱抵抗体およびプラテンロールに向かうパスラインを形成するためのICカバーを備えるプリンタにおいて、前記パスラインを形成するICカバーの形状が、主走査方向の幅がインクリボンの幅以上であり、該ICカバーを紙送り方向から見て、中央部分側(中央部分および中央から所定の範囲の部分)が、両端部分側(端部から中央に向かう所定の範囲の部分)よりも、前記発熱抵抗体およびプラテンロールに接近して延伸されていることを特徴とする。
このような構成により、ICカバーの中央部分側の先端部を、紙送り方向側に伸ばし、発熱抵抗体およびプラテンロールに接近させる。また、ICカバーの両端部分側は、紙送り方向側に対して、中央部分側よりも短くする。すなわち、プリント用紙の後端部におけるプリント濃度の変化、横筋の発生などのプリント品質の低下を防止するために、ICカバーは極力発熱抵抗体およびプラテンロールに近づけることが望ましい。しかし、ICカバーを全体的に発熱抵抗体に近づけるとインクリボンにシワが発生しプリント面に色抜けがでる。この色抜けはインクリボンの両端部に発生しやすい。このため、ICカバーの形状を、シワの発生する両端部側は、発熱抵抗体およびプラテンロールから離れた位置とし、中央部分側は、プリント用紙後端部のプリント品質を確保するために発熱抵抗体およびプラテンロールに近づけた形状にする。
これにより、昇華プリンタにおいてプリント用紙の後端部で発生するプリント品質の劣化を改善でき、また、この改善策による副作用であるインクリボンのシワの発生を抑制できる。さらに、プリント用紙後端部の余白(切りくずの部分)を短くすることができ、消耗品のコストダウンにつながる。
また、本発明のプリンタは、ライン配列された発熱抵抗体と該発熱抵抗体を駆動するICを有するサーマルヘッドを備え、該サーマルヘッドとプラテンロールとの間にインクリボンとプリント用紙とを挟持し、前記発熱抵抗体によりインクリボンに熱を加えることによってインクをプリント用紙に転写し印刷を行うプリンタであって、前記ICが前記発熱抵抗体の表面と略同一面上に、かつ該発熱抵抗体に対し紙送り方向と反対側の位置に配置され、また、前記ICを保護し、かつ前記インクリボンおよびプリント用紙が前記発熱抵抗体およびプラテンロールに向かうパスラインを形成するためのICカバーを備えるプリンタにおいて、前記パスラインを形成するICカバーの形状が、主走査方向の幅がインクリボンの幅以上であり、該ICカバーを紙送り方向から見て、中央部分側(中央部分および中央から所定の範囲の部分)が、前記発熱抵抗体およびプラテンロールに向かい、該発熱抵抗体およびプラテンロールによるプリント位置の近傍まで延伸され、両端部分側(端部から中央に向かう所定の範囲の部分)が、前記発熱抵抗体およびプラテンロールに向かい、中央部分側よりも短く延伸されたことを特徴とする。
このような構成により、ICカバーの中央部分側の先端部を、紙送り方向側に伸ばし、発熱抵抗体およびプラテンロールに接近させる。また、ICカバーの両端部分は、紙送り方向側に対して、中央部分よりも短くする。すなわち、プリント用紙の後端部におけるプリント濃度の変化、横筋の発生などのプリント品質の低下を防止するために、ICカバーは極力発熱抵抗体およびプラテンロールに近づけることが望ましい。しかし、ICカバーを全体的に発熱抵抗体に近づけるとインクリボンにシワが発生しプリント面に色抜けがでる。この色抜けはインクリボンの両端部に発生しやすい。このため、ICカバーの形状を、シワの発生する両端部側は、発熱抵抗体およびプラテンロールから離れた位置とし、中央部分側は、プリント用紙後端部のプリント品質を確保するために発熱抵抗体およびプラテンロールに近づけた形状にする。
これにより、昇華プリンタにおいてプリント用紙の後端部で発生するプリント品質の劣化を改善でき、また、この改善策による副作用であるインクリボンのシワの発生を抑制できる。さらに、プリント用紙後端部の余白(切りくずの部分)を短くすることができ、消耗品のコストダウンにつながる。
また、本発明のプリンタは、前記ICカバーの中央部分側が、前記発熱抵抗体およびプラテンロールによるプリント位置から概略4mm以下の位置まで延伸されたことを特徴とする。
このような構成により、ICカバーの中央部分側の先端を、発熱抵抗体のプリント位置から約4mm以下の位置まで延伸する。これにより、プリント用紙の後端部のプリント品質の劣化を防ぐための余白(切りくずとなる部分)を約4mm以下に低減できる。
また、本発明のプリンタは、プリント対象画像が写真サイズである場合に、前記ICカバーの両端部分側の主走査方向の寸法が、端部から概略20mmであり、前記中央部分側の主走査方向の寸法が、概略「インクリボン幅―2×20mm」であり、前記中央部分側と両端部分側との発熱抵抗体方向への寸法差が概略3mmであることを特徴とする。
このような構成により、プリント対象画像が、例えば、Lサイズ、2Lサイズのような写真サイズの場合には、両端部分の寸法(主走査方向の長さ)を概略20mmとし、中央部分の寸法(主走査方向の長さ)を概略「インクリボン幅―2×20mm」とし、中央部分と両端部分との発熱抵抗体方向への寸法差を概略3mmとする。
これにより、昇華プリンタにおいて写真サイズのプリントを行う場合に、プリント用紙の後端部で発生するプリント品質の劣化を改善でき、また、この改善策による副作用であるインクリボンのシワの発生も抑制できる。
本発明においては、発熱抵抗体の長さを通常使用されている長さより短くし、通電パルスパターンによる通電を複数回繰り返すようにしたので、これにより、昇華型プリンタにおけるプリント品質の向上が図れる。また、プリントに必要な電力を低減することができ、コストダウンが図れる。さらに、サーマルヘッドの蓄熱によるプリント劣化も軽減される。また、さらに、発熱抵抗体に対し、複数の種類のパルスパターン通電を行うことにより、プリント表現できる階調数を増加することができる。
また、本発明においては、昇華プリンタにおいてプリント用紙の後端部で発生するプリント品質の劣化を改善でき、また、この改善策の副作用であるインクリボンのシワ発生を抑制できる。さらに、プリント用紙の余白(切りくずとなる部分)を短くすることができ、消耗品のコストダウンにつながる。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明のプリンタにおける発熱抵抗体へのパルス通電方法について説明するための図である。
図1(a)は、従来例の通電パルスパターンの例を示す図である。サーマルヘッドの発熱抵抗体への通電は、一般的に用紙を搬送するパルスモータと同期をとり行われている。
例えば、1ラインプリントでパルスモータを2ステップで駆動し、プリント用紙の1ライン分の搬送を1/2ずつ行う場合に、パルスモータへの1パルス目(符号aで示すパルス)をトリガーにして、発熱抵抗体に通電パルスパターンによりパルス通電し(符号bで示す部分)、プリントを開始する。
この場合は、発熱抵抗体の長さを、130μm〜180μm(300DPIの場合)の程度の長さとしている。なお、図中では、発熱抵抗体へ単一の通電パルス(符号bで示す部分)が印加されるように示されているが、実際にはそうではなく、プリントする階調(濃度)に応じて、パルス印加時間が変化する通電パルスパターンによる通電が行われている。
図1(b)は、本発明による通電パルスパターンの例を示している。この場合、発熱抵抗体の長さを一般的に採用されている長さ130μm〜180μmの半分の長さとする(例えば、300DPIで、解像度と同じ85μm程度)。しかし、単純に発熱抵抗体の長さを短くすると、ライン間に隙間が入り濃度低下となるため通電方法を、図1(b)に示すように変更する。
すなわち、発熱抵抗体への通電パルスを、各パルスモータの起動(駆動パルス)に同期させ1ライン当たり2回の通電パルスパターンによる通電とする(符号c、dで示す部分)。こうすることで、短い長さ(85μm程度)の発熱抵抗体であっても、従来の長い長さ(130μm〜180μm程度)の発熱抵抗体と同様の濃度を出すことができる。また、発熱抵抗体の長さを短くすることで、ドット内の発熱分布のバラツキを低減できる。(温度差が小さくなる)。
なお、図1(b)に示す例は、通電パルスパターンによる発熱抵抗体へのパルス通電を2回繰り返す例を示しているが、パルスモータのステップ数を1ライン4ステップとし、1ラインプリント時に4回通電する通電パルスパターンとすることで、ドット内の温度差を更に小さくできる。またプリントに必要な電力も下げることができる。
また、図1(b)に示す例では、1ライン当たり2回の通電パルスパターンを行う場合に、発熱抵抗体の長さを解像度と同じ程度(従来例の半分程度)としているが、本発明においては、プリント用紙の1ライン分の搬送を、パルスモータのn(n:整数)ステップ駆動し(1ライン分の搬送を1/nずつ行い)、1ラインプリント時にn回通電する通電パルスパターンを使用する場合は、発熱抵抗体の長さを、概略、「解像度/(n−1+α)、0<α<1」程度とすることができる。
また、発熱抵抗体の長さを短くし、1ラインの中で通電する通電パルスパターンの種類を複数持つことにより、例えば4回の通電パルスパターンを持つ場合、図2に示すように、4種類の通電パルスパターンを4つ組み合わせることで128階調を表現できるようになる。
図2(a)は、4回の通電パルスパターンを同じものとし、濃度の薄い通電パルスパターンによりプリントを行った例を示している。図2(b)は、4回の通電パルスパターンに2種類の通電パルスパターンを使用し、最高濃度のパルスパターンと、白紙状態のパルスパターンを交互に使用した例を示している。また、図2(c)は、4回の通電パルスパターンに2種類の通電パルスパターンを使用し、中濃度のパルスパターンと、低濃度のパルスパターンを交互に使用した例を示している。
このように、異なる種類の通電パルスパターンを使用することにより、プリント表現できる階調数を増加することができる。
また、現在の昇華プリンタの場合、階調表現は1ラインの時間の中で、例えば、1024回の通電パルスの内の何回分のパルスを発熱抵抗体に印加するかで階調(濃度)を表現しているものがある。この場合、パルスだけで表現する場合は、256階調を表現するときには温度補正などを考慮すると256×2以上で通常最低512パルスが必要となる。
しかし、本発明の方法(図2に示す方法)を用いることにより、トータルのパルス数を1024としても、256の4乗の階調が表現できるようになる。
また、本発明においては、発熱抵抗体の面積が小さくてよいため、結果として発熱抵抗体の消費電力を低減することが可能となり、サーマルヘッドの蓄熱量を低減することができ蓄熱による尾引現象(サーマルヘッドの蓄熱による濃度上昇)を低減できる。
図3は、本発明による昇華型のプリンタの構成例を示す図であり、本発明に直接関係する部分を示したものである。図3に示すプリンタ1において、11は、CPU等を含み、プリンタの各部を制御する主制御部である。12は、外部のホストコンピュータ等(図示せず)からプリント対象となる画像をYMC(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C))等の入力画像データにより受信し記憶する入力バッファである。13は、外部から受信したYMC入力画像データを、インクリボンに対応したプリント用画像データに変換するプリント用画像データ生成部である。
14は、サーマルヘッド17内の発熱抵抗体18に対し、階調(濃度)に応じた通電パルスパターンにより、パルス通電を行う通電パルス発生部である。15は、通電パルス発生部14により発熱抵抗体18へパルス通電を行う際に使用される、基準となるパルスを生成するパルスジェネレータである。16は、プリントする階調値に応じたパルスパターンを保持するパルスパターン保持部である。17は、プリントするドットごとに発熱抵抗体が配列されたサーマルヘッドである。18は、各ドットに対応する発熱抵抗体であり、そのプリント用紙移動方向の長さが解像度と同じ程度か(例えば、300DPIでは約85μm)、または、それよりも短い長さを持つ発熱抵抗体である。
19は、インクリボン34を搬送するDCモータ21と、プリント用紙32を搬送するパルスモータ23を駆動制御するモータ駆動部である。20は、インクリボン搬送用のDCモータ21の起動、停止、回転方向等を制御するためのDCモータ制御部である。22は、プリント用紙の搬送用のパルスモータ23に印加する駆動パルスを発生するパルスモータ駆動パルス発生部(パルスモータ駆動部)である。
このような構成において、まず、YMC入力画像データが入力バッファ12に供給される。プリント用画像データ生成部13は、入力バッファ12から入力画像データを読み出し、この入力画像データを処理し、インクリボンに対応したプリント用の画像データを生成し、主制御部11へ信号を送る。主制御部11はプリント用画像データ生成部13から送られてきた信号に基づいてモータ駆動部19へ制御信号を送り、パルスモータ23とDCモータ21を駆動しプリント用紙32の搬送とインクリボン34の搬送を行う。同時に、主制御部11は通電パルス発生部14へ制御信号を送り、この制御信号に応じて、通電パルス発生部14は通電パルスをサーマルヘッド17の発熱抵抗体18へ供給する。
このプリントの際に、通電パルス発生部14と、モータ駆動部19中のパルスモータ駆動パルス発生部22は同期して動作するように構成されており、図1(b)に示すように、通電パルス発生部14は、パルスモータの駆動パルスの立ち上がりエッジに同期して、通電パルスパターンによるパルス通電を複数回(図1(b)に示す例では2回)行う。
この通電パルスパターンは、プリントする階調(濃度)に対応して、予めパルスパターン保持部16に保持されており、通電パルス発生部14では、パルスジュネレータ15から基準となるパルスを受信し、また、パルスパターン保持部16に保持された通電パルスパターンを参照し、パルスジュネレータ15からの基準パルスと通電パルスパターンと基に、発熱抵抗体18に印加する通電パルスを生成する。
また、通電パルス発生部14においては、通電パルスパターンによる複数回の通電を、複数の異なる種類の通電パルスパターンにより行うようにもできる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態として、昇華プリンタにおいてプリント用紙の後端部で発生するプリント品質の劣化を改善する例について説明する。
図6に示すように、プリンタ用紙32の後端部Aは、やがてICカバー51にガイドされないようになり、プリント用紙32の姿勢が変化し(後端部Aが跳ね上がる)、プリント濃度の変化、横筋の発生などプリント品質が低下する。このため、ICカバー51は極力発熱抵抗体18に近づけることが望ましい。しかしながら、全体的に近づけるとインクリボン34にシワが発生しプリント面に色抜けがでる。この色抜けはインクリボン34の両サイドに発生しやすい。そこで、ICカバー51の形状を、図7および図8に示す形状とする。
すなわち、図7に示すように、ICカバー51Aの先端部52を、破線で示す位置から伸ばし、発熱抵抗体18のプリント位置Hに近づける。また、図8(A)に示すように、シワの発生する両端部側Bは、発熱抵抗体18およびプラテンロール38から離れた位置とし、中央部分側Aはプリント用紙後端部のプリント品質を確保するため、発熱抵抗体18およびプラテンロール38に近づけた形状にする。なお、図8(B)は、ICカバー51Aの断面図である。
図8(A)に示すICカバー51AのA、B寸法はプリント用紙の剛性できまる。プリント用紙の剛性が高い場合はB寸法は短くて良い。プリント用紙に剛性がある場合、中央部分側Aでプリント用紙が強制され、左右の両端部分側Bはプリント用紙の剛性で中央部分側Aと同形状で搬送される。例えば、写真ライクの用紙であれば、B寸法は20mm程度、a寸法は3mm程度でよい。なお、中央部分側のA寸法はインクリボンの幅寸法から40mm(B寸法の2倍)程度引いた寸法となる。
なお、図8に示したICカバー51Aは、板金(鋼板)で製作した場合の例を示しているが、樹脂、アルミなどで製作することもできる。ICカバー51Aを樹脂、アルミなどで製作する場合は、A、B間の隙間なしで製作でき、この場合はインクリボンへのダメージをより低減できる。
また、図9に示す形状でも効果がある。図9(A)は、ICカバー51Bの平面図を示し、図9(B)は断面図を示している。図9に示すICカバー51Bは、中央部分側の端部cから両端部分側の端部dに向けて傾斜を設けたものである。
図9に示すICカバー51Bにおいても、プリント用紙の剛性によりB、A寸法を最適な寸法にする必要があるが、写真ライクの用紙であれば、B寸法は20mm程度、a寸法は3mm程度でよい。なお、中央部分側のA寸法はインクリボンの幅寸法から40mm(B寸法の2倍)程度引いた寸法となる。
このようなICカバー51A、51Bを使用することにより、昇華プリンタにおいてプリント用紙の後端部のプリント品質の劣化を改善でき、また、この改善策による副作用であるインクリボンのシワの発生を抑制できる。さらに、プリント用紙の余白(切りくずとなる部分)を短くすることにより、消耗品のコストダウンにつながる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明のプリンタは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明においては、昇華型のプリンタにおけるプリント品質を向上させることができ、また、プリントに必要な電力を低減することができ、さらに、プリント表現できる階調数を増加することができる効果を奏するので、本発明は、プリンタ、およびサーマルヘッドへのパルス通電方法等に有用である。
本発明のプリンタにおける発熱抵抗体へのパルス通電方法について説明するための図である。 4種類の通電パルスパターンを4つ組み合わせた例を示す図である。 本発明による昇華型のプリンタの構成例を示す図である。 昇華型のプリンタのプリント部の構成例を示す図である。 発熱抵抗体の温度分布の例を示す図である。 サーマルヘッドとプラテンロール部分の拡大図である。 本発明によるICカバーの例を示す図である。 本発明によるICカバーの形状を示す図である。 本発明によるICカバーの他の形状を示す図である。
符号の説明
1…プリンタ、11…主制御部、12…入力バッファ、13…プリント用画像データ生成部、14…通電パルス発生部、15…パルスジェネレータ、16…パルスパターン保持部、17、36…サーマルヘッド、18、37…発熱抵抗体、19…モータ駆動部、20…DCモータ制御部、21…DCモータ、22…パルスモータ駆動パルス発生部、23…パルスモータ、31…ロール紙、32…プリント用紙、33…インクリボンロール、34…インクリボン、35…インクリボン用ガイドロール、38…プラテンロール、39…ピンチロール、40…フィードロール、41…インクリボンコア、50…IC、51、511A、51B…ICカバー、52・・・ICカバーの先端部

Claims (8)

  1. インクリボンを用紙に押し当て、該インクリボンに対してサーマルヘッドにより熱を加えることによってインクをプリント用紙に転写し印刷を行うプリンタであって、
    前記サーマルヘッド中の各ドットに対応して設けられ、そのプリント用紙移動方向の長さが解像度と略同じか、または、それよりも短い長さを持つ発熱抵抗体と、
    プリントする階調値に対応付けて前記発熱抵抗体に印加する通電パルスパターンを保持する通電パルスパターン保持部と、
    前記プリント用紙への1ライン分のプリントごとに、前記発熱抵抗体への通電パルスパターンによる通電を、複数回繰り返して行う通電パルス発生部と
    を備えることを特徴とするプリンタ。
  2. 前記発熱抵抗体への通電パルスパターンによる複数回の通電を、複数の種類の通電パルスパターンにより行う通電パルス発生部を
    備えることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. プリント用紙の1ライン分の搬送を、パルスモータのnステップ駆動により行うパルスモータ駆動部と、
    前記パルスモータの各駆動パルスに同期して、前記発熱抵抗体に対する通電パルスパターンによる通電をn回繰り返す通電パルス発生部と
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリンタ。
  4. インクリボンを用紙に押し当て、該インクリボンに対してサーマルヘッドにより熱を加えることによってインクをプリント用紙に転写し印刷を行うプリンタにおけるサーマルヘッドへのパルス通電方法であって、
    前記サーマルヘッド中の各ドットに対応して設けられた発熱抵抗体を、そのプリント用紙移動方向の長さが解像度と略同じか、または、それよりも短い長さを持つ発熱抵抗体で構成する手順と、
    プリントする階調値に対応付けて前記発熱抵抗体に印加する通電パルスパターンを保持する手順と、
    前記プリント用紙への1ライン分のプリントごとに、前記発熱抵抗体への通電パルスパターンによる通電を、複数回繰り返して行う手順と
    を含むことを特徴とするサーマルヘッドへのパルス通電方法。
  5. ライン配列された発熱抵抗体と該発熱抵抗体を駆動するICを有するサーマルヘッドを備え、該サーマルヘッドとプラテンロールとの間にインクリボンとプリント用紙とを挟持し、前記発熱抵抗体によりインクリボンに熱を加えることによってインクをプリント用紙に転写し印刷を行うプリンタであって、前記ICを保護し、かつ前記インクリボンおよびプリント用紙が前記発熱抵抗体およびプラテンロールに向かうパスラインを形成するためのICカバーを備えるプリンタにおいて、
    前記パスラインを形成するICカバーの形状が、
    主走査方向の幅がインクリボンの幅以上であり、
    該ICカバーを紙送り方向から見て、中央部分側(中央部分および中央から所定の範囲の部分)が、両端部分側(端部から中央に向かう所定の範囲の部分)よりも、前記発熱抵抗体およびプラテンロールに接近して延伸されていること
    を特徴とするプリンタ。
  6. ライン配列された発熱抵抗体と該発熱抵抗体を駆動するICを有するサーマルヘッドを備え、該サーマルヘッドとプラテンロールとの間にインクリボンとプリント用紙とを挟持し、前記発熱抵抗体によりインクリボンに熱を加えることによってインクをプリント用紙に転写し印刷を行うプリンタであって、前記ICが前記発熱抵抗体の表面と略同一面上に、かつ該発熱抵抗体に対し紙送り方向と反対側の位置に配置され、また、前記ICを保護し、かつ前記インクリボンおよびプリント用紙が前記発熱抵抗体およびプラテンロールに向かうパスラインを形成するためのICカバーを備えるプリンタにおいて、
    前記パスラインを形成するICカバーの形状が、
    主走査方向の幅がインクリボンの幅以上であり、
    該ICカバーを紙送り方向から見て、中央部分側(中央部分および中央から所定の範囲の部分)が、前記発熱抵抗体およびプラテンロールに向かい、該発熱抵抗体およびプラテンロールによるプリント位置の近傍まで延伸され、両端部分側(端部から中央に向かう所定の範囲の部分)が、前記発熱抵抗体およびプラテンロールに向かい、中央部分側よりも短く延伸されたこと
    を特徴とするプリンタ。
  7. 前記ICカバーの中央部分側が、前記発熱抵抗体およびプラテンロールによるプリント位置から概略4mm以下の位置まで延伸されたこと
    を特徴とする請求項5または請求項6に記載のプリンタ。
  8. プリント対象画像が写真サイズである場合に、
    前記ICカバーの両端部分側の主走査方向の寸法が、端部から概略20mmであり、
    前記中央部分側の主走査方向の寸法が、概略「インクリボン幅―2×20mm」であり、
    前記中央部分側と両端部分側との発熱抵抗体方向への寸法差が概略3mmであること
    を特徴とする請求項5から7のいずれかに記載のプリンタ。

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