JPH10329347A - シリアル熱記録装置 - Google Patents

シリアル熱記録装置

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JPH10329347A
JPH10329347A JP9141327A JP14132797A JPH10329347A JP H10329347 A JPH10329347 A JP H10329347A JP 9141327 A JP9141327 A JP 9141327A JP 14132797 A JP14132797 A JP 14132797A JP H10329347 A JPH10329347 A JP H10329347A
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recording medium
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JP9141327A
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English (en)
Inventor
Keiki Yamada
敬喜 山田
Masahiko Shimizu
雅彦 清水
Masatoshi Takahashi
正敏 高橋
Ichiro Furuki
一朗 古木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material

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  • Electronic Switches (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の熱記録装置は、機構的な要因と、記録
ヘッドの両端部と中央部の温度分布が不均一のため、主
走査間にバンディングという白スジが入り画質が劣化す
る。記録ヘッドや被記録媒体の高精度な駆動と記録ヘッ
ドの温度分布補正を行えば解消するが、高価でかつ複雑
なものとなる課題があった。 【解決手段】被記録媒体上にドットを記録するp個の記
録素子を副走査方向にkドット間隔で配置した記録ヘッ
ドと、前記ヘッドを主走査方向に駆動する第1の駆動手
段と、前記記録ヘッドをpドット分副走査方向へ駆動す
る第2の駆動手段と、前記被記録媒体と当接するように
配置した記録媒体を駆動する第3の駆動手段と、前記第
1、第2及び第3の駆動手段を制御するとともに前記被
記録媒体に記録する画像データを記録ヘッドに出力する
制御手段とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、溶融型や昇華型
等の記録媒体上のインクを熱によって被記録媒体に記録
する熱記録装置に関し、特に、プリンタやファクシミ
リ,複写機等に適用できるシリアルヘッドを用いた熱記
録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】文字や自然画などの画像を得るための記
録装置は多々有るが、サーマルヘッド等の記録ヘッドを
用いて記録媒体であるインクシートのインクを熱によっ
て被記録媒体である記録紙に記録する熱記録装置は、機
構が簡単で信頼性が高く、保守性に優れている等の利点
から各種記録装置に幅広く適用されている。例えば、溶
融型あるいは昇華型インクシートを用いた場合には、サ
ーマルヘッドを構成する複数の記録素子(発熱抵抗体)
に加えられたエネルギにより、顔料または染料インクの
記録を行う。そして、上記記録素子への加熱量(加熱エ
ネルギ)は、これらに加えられる通電パルスの個数や時
間幅、印加電圧によって制御される。
【0003】このような熱記録装置の構成としては、例
えば特開昭62−117774号公報に示されたものが
ある。図17はこの熱記録装置の概略説明図であり、図
17において、1は記録ヘッド、2はプラテンローラ、
3は記録ヘッド1を移動するキャリッジ、4はガイド
軸、5はインクシートからなる記録媒体で、この記録媒
体5は供給ロール5aと巻き取りロール5bに巻回され
ている。6は被記録媒体である記録紙、7a、7bは前
記記録媒体5のガイドロールである。
【0004】以上のように構成された熱記録装置につい
て、以下にその動作を説明する。記録ヘッド1では、図
示しない記録素子を画像パターンに応じて発熱させるこ
とにより、記録媒体5を通して被記録媒体6に所望の記
録を行う。記録ヘッド1は主走査方向xに延在するプラ
テンローラ2に対面するように配設されている。また、
前記記録ヘッド1は主走査方向xに走行可能なキャリッ
ジ3に取り付けられ、前記プラテンローラ2の軸方向と
平行に配設されたガイド軸4に沿って、プラテンローラ
2に圧接しながら移動し、被記録媒体6に記録する。
【0005】具体的には、前記記録ヘッド1とプラテン
ローラ2との間には記録媒体5及び被記録媒体6が介在
されており、前記記録媒体5は前記キャッリジ3に収納
されるとともに、記録ヘッド1の両側に配設されたガイ
ドロール7a、7bによって被記録媒体6と当接するよ
うにガイドされ、キャリッジ3の主走査に応じて供給ロ
ール5aから巻き取りロール5bへと巻き取られなが
ら、1回目の主走査に対応した記録(1バンド)が行わ
れる。そして、キャリッジ3はスタートポジション(左
側の記録開始地点)に戻されるとともに、被記録媒体6
をプラテンローラ2によって副走査方向yに、記録ヘッ
ド1の幅分だけ搬送され、次の主走査記録が行われる。
同様の記録を繰り返すことにより画像が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱記録装置は以
上のように構成されているので、主走査と主走査との間
にスジ(主走査方向の白スジ)、所謂バンディングが入
り画質が劣化するという課題がある。これは記録ヘッド
あるいは被記録媒体の駆動精度に起因する構造的な要因
と、記録ヘッドの両端部の温度が中央部より低くなると
いう温度分布の不均一さが原因である。画質劣化を解消
するためには、記録ヘッドあるいは被記録媒体の高精度
な駆動や記録ヘッドの温度分布を補正する高精度な記録
を行えばよいが、この場合には高価・大型で、かつ複雑
なものにならざるを得ない。
【0007】また、シリアルヘッドを用いた熱記録装置
の場合には、ラインヘッドを用いた熱記録装置に比べ、
製造上ランニングコストが高くなるとともに、印字時間
が長くなるという課題がある。さらに、シリアルヘッド
を用いた熱記録装置を携帯用にするには、消費電力が大
きいという課題がある。
【0008】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、主走査間スジのない高画質記録を
安価に実現すること、低ランニングコストを実現するこ
と、小型化を実現すること、低消費電力化を実現するこ
と及び印字時間を短縮させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる請求項
1記載の熱記録装置は、被記録媒体上にドットを記録す
るp個の記録素子を副走査方向にk(但し、pとkは互
いに素となる正の整数)ドット間隔で配置した記録ヘッ
ドと、前記ヘッドを主走査方向に駆動する第1の駆動手
段と、前記記録ヘッドを副走査毎にpドット分の距離を
副走査方向へ駆動する第2の駆動手段と、前記被記録媒
体と当接するように配置され、前記被記録媒体に記録す
る記録物質を備えた記録媒体と、この記録媒体を駆動す
る第3の駆動手段と、前記第1、第2及び第3の駆動手
段を制御するとともに前記被記録媒体に記録する画像デ
ータを前記記録ヘッドに出力する制御手段とを備えたも
のである。
【0010】また,この発明の請求項2に係わる熱記録
装置は、被記録媒体上にドットを記録するp個の記録素
子を副走査方向にk(但し、pとkは互いに素となる正
の整数)ドット間隔で配置した記録ヘッドと、前記記録
ヘッドを主走査方向に駆動する第1の駆動手段と、前記
被記録媒体を副走査毎にpドット分の距離を副走査方向
へ駆動する第2の駆動手段と、前記被記録媒体と当接す
るように配置され、前記被記録媒体に記録する記録物質
を備えた記録媒体と、この記録媒体を駆動する第3の駆
動手段と、第1、第2及び第3の駆動手段を制御すると
ともに前記被記録媒体に記録する画像データを記録ヘッ
ドに出力する制御手段とを備えたものである。
【0011】また,この発明の請求項3に係わる熱記録
装置は、前記制御手段が前記第1の駆動手段と前記第3
の駆動手段を異なる時刻に駆動するよう制御する構成に
されたものである。
【0012】また,この発明の請求項4に係わる熱記録
装置は、前記記録媒体が、その記録区分の1組を前記被
記録媒体への記録サイズ以上に構成されたものである。
【0013】また,この発明の請求項5に係わる熱記録
装置は、記録媒体の駆動方向と、記録ヘッドの駆動方向
を概略同じくしたものである。
【0014】また,この発明の請求項6に係わる熱記録
装置は、主走査ラインの記録の始端と終端を検出して前
記制御手段に出力する検出手段を設け、前記制御手段は
検出手段からの信号を用い、前記記録ヘッドの往復駆動
時に夫々記録動作するよう制御する構成にされたもので
ある。
【0015】また,この発明の請求項7に係わる熱記録
装置は、前記記録媒体はイエロー(Y)、マゼンタ
(M)及びシアン(C)を記録区分の1組する構成にさ
れ、前記制御手段は同一の主走査ラインをイエロー
(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の3回繰り返
して前記記録ヘッドにより記録するよう制御する構成に
されたものである。
【0016】また,この発明の請求項8に係わる熱記録
装置は、前記記録媒体は帯状に形成され、その始端は巻
き取りリールに終端は供給リールに装着され、使用済み
部が前記巻き取りリールで巻き取られる構成にされ、前
記制御手段は前記記録媒体の使用済み部を巻き戻して再
使用するよう前記第3の駆動手段を制御するものであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1による熱
記録装置を図に従って説明する。図1は実施の形態1に
おける熱記録装置の一例を示す構成図である。図1にお
いて、1は記録ヘッドで、副走査方向に2ドット間隔で
3個の記録素子を有している。2はプラテンローラでゴ
ムや金属等の材質で構成される。3a、3bはキャリッ
ジで、3aには前記記録ヘッド1とカセット5cに収容
されている記録媒体5が搭載され、また、3bは前記記
録ヘッド1と前記記録媒体5を副走査方向に移動する際
に使用される。4aは主走査方向のガイド軸、4bは副
走査方向のガイド軸である。5は記録媒体で昇華性染料
を有したインクシートが供給ロール5aと巻き取りロー
ル5bに巻かれている。6は被記録媒体で、上記プラテ
ンローラ2上に図示しない被記録媒体搬送手段で供給さ
れる。7a、7bはガイドロール、8は前記記録ヘッド
1を主走査方向に駆動する第1の駆動手段、9は前記記
録ヘッド1を副走査毎にnドット分の距離を副走査方向
へ駆動する第2の駆動手段、10は前記被記録媒体6と
当接するように配置した記録媒体5を駆動する第3の駆
動手段、11は第1の駆動手段8、第2の駆動手段9及
び第3の駆動手段10を制御するとともに前記被記録媒
体6に記録する画像データを記録ヘッド1に出力する制
御手段である。
【0018】図1に示した実施の形態1の動作を説明す
る前に、この発明の特徴である記録ヘッド1の駆動方法
について図2〜図4を用いて説明する。図2は記録ヘッ
ド1の駆動方法を説明するための図であり、1bは発熱
抵抗体からなる記録素子で、副走査方向に2ドットピッ
チで3個配置された例を示している。このような記録ヘ
ッド1を用いて、画像データを記録するには以下の手順
に従う。即ち、まず、1回目の主走査で、1番目、2番
目及び3番目の記録素子1bに対応して、白ライン、1
ライン目、3ライン目に相当するドットを主走査の幅
分、順次記録する。ここで、白ラインは画像データ以外
の余白部分に対応しており、副走査方向へのピッチ送り
を同一にするためには後述の(1)式を満足させる必要
がある。そして、後述の(1)式によるピッチ送りをす
ると2番目の記録素子1bから記録動作をさせねばなら
ない。次に、記録ヘッド1を被記録媒体6との関係にお
いて相対的に副走査方向(図面下側方向)に3ドット分
(3ピッチ分)移動し、2回目の主走査で、1番目、2
番目及び3番目の記録素子1bに対応して、2ライン
目、4ライン目、6ライン目に相当するドットを順次記
録する。以下、同様の動作を繰り返すことにより、異な
る主走査線(記録ライン)上にドットが形成され、合計
6回の主走査で15ラインの画像データを得ることがで
きる。ここで6回目の主走査時にも画像データ以外の余
白部分には白ラインを割り当てている。
【0019】図3は連続した6個の記録素子1bを有し
た場合の記録ヘッド1の構成図である。このような記録
ヘッド1の場合には、第1番目、第3番目及び第5番目
の記録素子1bを有効にし、第2番目、第4番目及び第
6番目の記録素子1bに白ドットを割り当てるようにす
れば、図2の2ドット間隔で3個の記録素子1bを有し
た記録ヘッド1と等価になる。逆に、第1番目、第3番
目及び第5番目の記録素子1bに白ドットを割り当て、
第2番目、第4番目及び第6番目の記録素子1bを有効
にしてもよい。これ等の場合には一般に使用されている
記録ヘッド1をそのまま利用できる。さらに、記録素子
1bが64個連続した場合においても、第1番目、第3
番目及び第5番目の記録素子1bのみを有効にし、残り
の記録素子1bに白ドットを割り当てるようにすれば、
図2の2ドット間隔で3個の記録素子1bを有した記録
ヘッド1と等価になる。このようにすれば、ワードプロ
セッサ等のプリンタヘッドで一般に用いられている記録
素子1bが64個連続した記録ヘッド1をそのまま利用
できる。
【0020】上記の駆動方法は、副走査方向の記録され
ていない(空いている)部分を順次記録してゆくもので
ある。具体的には、kドット間隔でn個の記録素子が配
列された場合には、p個の記録素子のみを有効記録素子
数として使用するとともに1回の主走査後、pドット分
の副走査駆動をするものである。ここで、k、n及びp
には以下の関係が成り立つ。 p=k*a±1≦n ・・・・・ (1) ここで、aは正の整数であり、nとkは互いに素となる
正の整数である。例えば、図2の例では、2ドット間隔
で(k=2)、3個の記録素子(n=3)を有したヘッ
ドを用いて3ドットピッチ(p=2*1+1)の副走査
駆動を行っていることになる。この場合、有効記録素子
数pは副走査駆動ドットpと等しいので3個である。図
4は、3ドット間隔(k)で5個の記録素子1b(n)
を有した場合の記録ヘッド1の構成図である。この場合
には、5ドットピッチ(p=3*2−1)の駆動を行え
ばよい。また、図4に示す記録ヘッド1において、4個
の記録素子1bのみを有効にする場合には、4ドットピ
ッチ(p=3*1+1)の駆動を行う。
【0021】上記(1)式による駆動方法を用いれば副
走査方向へのピッチ送りを毎回同一にすることができ、
安価な装置においてもバンディングのない高画質記録を
得ることができる。これは主走査線を分散させるような
記録を行っているため、機構部の精度誤差や温度分布の
不均一さを画面内に分散させ、見かけ上の画質劣化を押
さえることができる。特に、熱記録装置の場合には、隣
接する記録素子間隔を広くでき、その結果、隣接の熱影
響を緩和できるという効果がある。さらに、多数回記録
を行う時にも記録媒体内の使用量が分散でき、比較的繰
り返し回数を増大させることができる。また、記録媒体
と被記録媒体の相対速度法を用いた時には、インク使用
量が分散的であるため、記録媒体内のインク移動(充
填)を効率よく行うことができる。加えて、双方向印字
時においても、蓄熱による濃度ドリフトを片方向印字に
比べ見かけ上改善できる。
【0022】次に、動作を図1について説明する。ま
ず、被記録媒体6は図示しない被記録媒体搬送手段ある
いは手動にてプラテンローラ2上にセットする。ここで
プラテンローラ2は平坦性を有した金属あるいはゴム状
のものである。必要に応じて、被記録媒体6の縁全体、
両端あるいは片端を図示しないローラやクランパ等でプ
ラテンローラ2上に固定される。記録ヘッド1はキャリ
ッジ3aに搭載され、第1の駆動手段8によってキャリ
ッジ3aはガイド軸4aに沿って往復駆動される。具体
的には、矢印A方向へ駆動される時に記録が行われ、矢
印B方向に戻されてから第2の駆動手段9によって3ド
ット分の距離を矢印C方向へ駆動した後、次の主走査が
行われる。
【0023】記録ヘッド1には、制御手段11でつくら
れた画像データが入力され、記録媒体5を介して被記録
媒体6に所望の記録が行われる。制御手段11は、例え
ば、図5に示すようにCPU12、制御バス13、第1
の駆動制御手段14、第2の駆動制御手段15、第3の
駆動制御手段16、画像データ処理手段17及び記録ヘ
ッド駆動手段18から構成される。
【0024】図示しない外部手段、例えばコンピュータ
等から制御バス13を通して画像データが入力される
と、記録データ処理手段17は図2に示すように1回目
の主走査で、1番目、2番目及び3番目の記録素子1b
に対応して、白ライン、1ライン目、3ライン目に相当
するドットを主走査の幅分記録し、2回目の主走査で、
1番目、2番目及び3番目の記録素子1bに対応して、
2ライン目、4ライン目、6ライン目に相当するドット
を記録するように画像データを処理する。具体的には、
記録データ信号処理手段17は、H/WまたはF/W処
理により記録ヘッド1の駆動方法に応じた画像データを
生成する。そして、画像データ処理手段17の出力デー
タは記録ヘッド駆動手段18に入力される。記録ヘッド
駆動手段18では、記録ヘッド1の駆動条件を実行(例
えば画像データを通電パルスに変換)し、記録が行われ
る。また、CPU12は制御バス13を通して第1の駆
動制御手段14、第2の駆動制御手段15及び第3の駆
動制御手段16を予め決められたシーケンスに応じて第
1の駆動手段8、第2の駆動手段9及び第3の駆動手段
10を駆動することにより図2に示すような動作を行
う。
【0025】具体的な概略シーケンスは以下の通りであ
る。なお、キャリッジ3a上には記録媒体5がセットさ
れているとともに、キャリッジ3aは図1のPで示すホ
ームポジション状態にあるとする。 (1)被記録媒体6を図示しない被記録媒体搬送手段ま
たは手動でプラテンローラ2上にセットする。必要であ
れば被記録媒体6を図示しないクランパやローラ、静電
吸着、テープ等でプラテンローラ2上に固定する。 (2)図示しない外部装置、例えばホストコンピュータ
等から“記録せよ”のコマンドをCPU12が制御バス
13を通して受信すると、まず、1回目の主走査では画
像データが画像データ処理手段17で図2に示すような
データ処理が行われ、次に、記録ヘッド駆動手段18で
画像データは通電パルス等に変換され記録ヘッド1に順
次送られる。ここで、CPU12は、同時に第1の駆動
手段8と第3の駆動手段10で、記録ヘッド1を搭載し
たキャリッジ3aと記録媒体5を駆動する。具体的に
は、主走査方向記録時には、所望の解像度で記録が行わ
れるように、記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3aを
第1の駆動手段8で矢印A方向に駆動するとともに、第
3の駆動手段10によって記録媒体5が供給ロール5a
から記録ヘッド1の下を通して巻き取りロール5bへ、
記録ヘッド1の移動速度と概略同速度で、記録媒体5が
弛まず、引き千切れないように巻き取られる。第1の駆
動手段8と第3の駆動手段10は、例えばモータ等で構
成され、CPU12から制御された第1の駆動制御手段
14と第3の駆動制御手段16の電圧あるいは駆動パル
ス信号で所望の動作が行われる。記録ヘッド1への通電
パルス等の印加タイミングと第1の駆動手段8と第3の
駆動手段の駆動タイミングは概略同期させ、記録を行い
ながら、記録媒体5と記録ヘッド1は駆動される。
【0026】(3)1回目の主走査が終了すると、2回
目の主走査の準備を行う。例えば、次の主走査の準備方
法としては次の3つがある。 (a)1回目の主走査終了位置を少々過ぎた位置で、第
2の駆動手段9にてキャリッジ3aを副走査方向に所定
数(この例では3ドット分)移動させる。具体的には、
CPU12は、モータ等から構成される第2の駆動手段
9に対して駆動パルスを与え、キャリッジ3bを矢印C
方向に移動させる。そして、第1の駆動手段8にて矢印
B方向に移動させ記録開始位置より少々手前の位置にキ
ャリッジ3aを戻す。 (b)矢印B方向にキャリッジ3aをそのまま戻してか
ら、記録開始位置より少々手前の位置で、第2の駆動手
段9にてキャリッジ3aを副走査方向に所定数(この例
では3ドット分)移動させる。 (c)第1の駆動手段8と第2の駆動手段9の両者を用
いて、矢印B方向に斜めにキャリッジ3aを記録開始位
置より少々手前の位置まで戻す。
【0027】(4) 上述した(2)、(3)と同様の
主走査記録、副走査送りを行い画像を形成する。 (5)画像形成後、第1の駆動手段8と第2の駆動手段
9の両者を用いてキャリッジ3aをスタートポジション
Pに移動する。 (6)被記録媒体6を図示しない被記録媒体搬送手段ま
たは手動でプラテンローラ2上から取り外す。
【0028】以上のように構成することで、主走査間ス
ジのない高画質記録を安価に実現できるという効果があ
る。さらに、板状のプラテンローラ2を用いているた
め、装置が薄くできる。
【0029】この実施の形態では、記録ヘッド1を記録
素子数3、記録素子間隔2、記録ヘッド送りピッチ3と
なるような例を取り上げたが、これらの値は式(1)の
関係を満たせばよく、特に限定しない。また、記録素子
1bが連続するような記録ヘッド1を用いた場合でも、
記録素子数を有効記録素子数に、記録素子間隔を有効記
録素子間隔へと置き換えればよく同様の効果を奏する。
この場合には、通常の記録ヘッド1bも使用できる。
【0030】また、上述した例では、記録ヘッド1を固
定した例について述べたが、必要に応じてアップダウン
するように駆動手段を設けてもよい。例えば、主走査記
録時には記録ヘッド1を被記録媒体6に押し付け、それ
以外の時には押し付けないように構成して、非記録時は
記録ヘッド1を記録媒体5から引き離し、記録ヘッド1
の移動による記録媒体5の引き千りを防止する。
【0031】この発明では、前記実施の形態のほかに種
々の変更が可能である。例えば、記録データ処理手段1
7を図示しない外部手段、例えば、コンピュータ側のプ
リンタドライバーで行い、処理後の画像データを記録ヘ
ッド駆動手段18に入力するようにしてもよい。また、
多値画像データに対応した中間調画像を形成するように
してもよい。さらに、第3の駆動手段10で供給ローラ
5a側にブレーキをかけ、記録媒体5に張力をかけて画
質劣化の要因となる記録媒体5のしわを解消するように
制御してもよい。加えて、記録媒体5の送り速度と記録
ヘッド1の駆動速度を異なるようにし、記録ヘッド1の
駆動速度の方を大きくすれば、記録媒体5の消費が少な
くなり、ランニングコストも軽減できる。
【0032】また、プラテンローラ2を被記録媒体6と
ほぼ同じ大きさにしたが、被記録媒体6の記録サイズ程
度に小さくしてもよく、また被記録媒体6より大きくし
てもよい。さらに、プラテンローラ2をゴム製にした場
合、厚みを大きくすることにより被記録媒体6に対して
クッションの役割を果たし高画質記録ができる等の効果
があり、厚み等においても制限されない。
【0033】また、ガイドローラ7a、7bは記録媒体
5にしわが発生しないようであれば省略してもよい。さ
らに、キャリッジ3a、3bの形状等についても種々の
変更が可能である。
【0034】実施の形態2.以下、実施の形態2による
熱記録装置を図6について説明する。図6は実施の形態
2における熱記録装置を示す構成図であり、図中、図1
と同一符号は同一又は相当部分を示し説明を省略する。
2はゴムや金属等の材質で円筒状に構成されるプラテン
ローラで、第2の駆動手段9によりプラテンローラ2と
被記録媒体6との摩擦により被記録媒体6の副走査送り
を行う。図1との違いは、キャリッジ3aに搭載された
記録ヘッド1と記録媒体5を副走査方向に移動するので
はなく、被記録媒体6を副走査方向に移動させている点
である。
【0035】次に動作について説明する。まず、被記録
媒体6は図示しない被記録媒体搬送手段あるいは手動に
てプラテンローラ2上にセットされる。この時、被記録
媒体6への記録位置を明確にするため、被記録媒体6を
図示しないセンサ等でセンシングしてもよい。記録ヘッ
ド1はキャリッジ3aに搭載され、第1の駆動手段8に
よってキャリッジ3aはガイド軸4aに沿って往復駆動
される。具体的には、矢印A方向に駆動の時に記録が行
われ、矢印B方向に移動され記録開始位置より少々手前
の位置に戻されてから第2の駆動手段9によってプラテ
ンローラ2を(3ドット分の距離を)矢印D方向へ駆動
した後、次の主走査が行われる。
【0036】記録ヘッド1には、制御手段11でつくら
れた画像データが入力され、記録媒体5を介して被記録
媒体6に所望の記録が行われる。制御手段11は、例え
ば、図5に示した構成である。図1との違いは、第2の
駆動手段9のシーケンスであり、以下前記シーケンスに
限定して説明する。
【0037】まず、被記録媒体6を図示しない被記録媒
体搬送手段あるいは手動にてプラテンローラ2上にセッ
トする。図示しない外部装置から“記録せよ”のコマン
ドを受信すると、まず、1回目の主走査では画像データ
が順次記録される。具体的には、主走査方向記録時に
は、所望の解像度で記録が行われるように、記録ヘッド
1を搭載したキャリッジ3aを第1の駆動手段8で矢印
A方向に駆動するとともに、第3の駆動手段10によっ
て記録媒体5が供給ロール5aから記録ヘッド1の下を
通して巻き取りロール5bへ、記録ヘッド1の移動速度
と概略同速度で、記録媒体5が弛まず、引き千切れない
ように巻き取られる。
【0038】1回目の主走査が終了すると、2回目の主
走査の準備を行う。例えば、次の主走査の準備方法とし
ては次の3つがある。 (a)1回目の主走査終了位置を少々過ぎた位置で、第
2の駆動手段9にてプラテンローラ2を副走査方向に所
定数(この例では3ドット分)移動させる。具体的に
は、制御手段11は、モータ等から構成される第2の駆
動手段9に対して駆動パルスを与え、プラテンローラ2
を矢印D方向に移動させ、被記録媒体6を移動する。そ
して、第1の駆動手段8にて矢印B方向に移動させ記録
開始位置より少々手前の位置までキャリッジ3aを戻
す。 (b)矢印B方向にキャリッジ3aをそのまま戻してか
ら、記録開始位置より少々手前の位置で、第2の駆動手
段9にてプラテンローラ2を副走査方向に所定数(この
例では3ドット分)移動させる。 (c)第1の駆動手段8と第2の駆動手段9の両者を用
いて、矢印B方向に記録開始位置より少々手前の位置ま
でキャリッジ3aを戻す(結果的に斜め移動となる)。
このようにキャリッジ3aの駆動による主走査記録とプ
ラテンローラ2の駆動による副走査送りを繰り返すこと
により、画像を形成する。
【0039】以上のように構成することで、主走査間ス
ジのない高画質記録を安価に実現するとともに、設置面
積の小さな装置ができるいう効果がある。
【0040】この実施の形態においても、実施の形態1
と同様の種々の変更が可能である。例えば、記録ヘッド
1のアップダウン機構を必要に応じて設け、非記録時は
記録ヘッド1を記録媒体5から引き離すことにより、記
録ヘッド1の移動による記録媒体5の引き千りを防止す
ることができる。また、プラテンローラ2の大きさある
いは材質等についても何ら限定されない。
【0041】さらに、図1のプラテンローラ2を円柱状
にし、その長さを記録ヘッド1の幅より少し大きく形成
して記録媒体5と被記録媒体6とを介してし記録ヘッド
1に対向して配置し、このプラテンローラ2と記録ヘッ
ド1を同時に同方向に移動するようにしてもよい。な
お、この場合は被記録媒体6が静止するよう何等かの手
段で固定しておく。また、プラテンローラ2の幅も限定
されず記録ヘッド1の幅程度の長さでもよく、被記録媒
体6の幅以上でもよい。以上のように、実施の形態1と
実施の形態2を組み合わせることも可能である。加え
て、被記録媒体6の副走査送りをプラテンローラ2の駆
動ではなく、被記録媒体6の先端をくわえて搬送させる
ようなクランパ方式でもよい。
【0042】実施の形態3.以下、実施の形態3による
熱記録装置を図について説明する。図7は実施の形態3
における熱記録装置を示す構成図であり、図中、図1と
同一符号は同一又は相当部分を示し説明を省略する。5
は記録媒体、5aは供給ローラ、5bは巻き取りロー
ル、5cは記録媒体を収容するカセットである。図1と
の違いは、記録媒体5を収容するカセット5cの幅を被
記録媒体6の幅に概略等しくしたものであり、厳密に
は、被記録媒体6の最大記録幅より長くしている。
【0043】この実施の形態の動作を図7を用いて説明
する。まず、被記録媒体6を図示しない被記録媒体搬送
手段あるいは手動にてプラテンローラ2上にセットす
る。記録ヘッド1はキャリッジ3aに搭載され、第1の
駆動手段8によってキャリッジ3aはガイド軸4aに沿
って往復駆動される。具体的には、矢印A方向へ駆動さ
れる時に記録が行われ、矢印B方向に移動され記録開始
位置より少々手前の位置に戻されてから、第2の駆動手
段9によって3ドット分の距離を矢印C方向へ駆動した
後、次の主走査が行われる。
【0044】記録ヘッド1には、制御手段11でつくら
れた画像データが入力され、記録媒体5を介して被記録
媒体6に所望の記録が行われる。制御手段11は、例え
ば、図5に示した構成である。図1との違いは、第3の
駆動手段10のシーケンスであり、以下前記シーケンス
に限定して説明する。
【0045】まず、被記録媒体6をプラテンローラ2に
セット後、制御手段11から第3の駆動手段10へ駆動
信号を送り、記録媒体5が被記録媒体6を覆うようにセ
ットされる。この時、記録媒体5上の図示しないマーカ
ー等をセンシングするか、一定量送りすることで頭出し
が行われ、弛みが無い状態にセット(保持)される。そ
して、外部のホストコンピュータ等からの“記録せよ”
のコマンドを制御手段11が受信すると、図2に示すよ
うなデータ処理が行われ順次記録される。ここで、主走
査方向記録時には、所望の解像度で記録が行われるよう
に、記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3aが第1の駆
動手段8で矢印A方向に駆動される。なお、第3の駆動
手段10は記録媒体5を保持したままである。1回目の
主走査が終了すると、第2の駆動手段9にてキャリッジ
3aを副走査方向に所定数(この例では3ドット分)移
動させるとともに、第1の駆動手段8にで記録開始位置
より少々手前の位置に戻される。次に、制御手段11か
ら第3の駆動手段10へ駆動信号を送り、新しい部分の
記録媒体5が被記録媒体6を覆うようにセットされる。
この時、記録媒体5上の図示しないマーカー等をセンシ
ングするか、一定量送りすることで頭出しが行われ、弛
みが無い状態に再びセット(保持)される。そして、同
様の主走査記録、副走査送り、記録媒体5駆動を行い画
像を形成する。
【0046】以上のように構成することで、主走査間ス
ジのない高画質記録を安価に実現するとともに、第3の
駆動手段10を第1の駆動手段とは同時に動作させない
ため消費電力が押さえられ、その結果電源を小型で安価
にできるという効果がある。
【0047】この実施の形態では、プラテンローラ2を
被記録媒体6とほぼ同じ大きさにしたが、被記録媒体6
の記録サイズ程度に小さくしてもよく、また被記録媒体
6より大きくしてもよい。さらに、プラテンローラ2の
厚み等においても実施の形態1と同様に制限されない。
【0048】また、ガイドローラ7a、7bは記録媒体
5にしわが発生しないようであれば省略してもよい。さ
らに、第3の駆動手段10を供給ローラ5a側にも接続
し、ブレーキをかけ記録媒体5に張力をかけて画質劣化
の要因となる記録媒体5のしわを解消するような構成で
もよい。加えて、矢印B方向へキャリッジ3aを戻す時
には、第3の駆動手段10と第1の駆動手段8への駆動
パルス印加タイミングを同期させないように駆動させて
もよい。またさらに、記録媒体5を巻き戻すあるいはセ
ットするタイミングは、記録媒体5の右端あるいは左端
のどちらの時でもよく、特に限定しない。
【0049】また、図8はこの実施の形態における別の
熱記録装置を示す構成図であり、図7との違いは、被記
録媒体6を副走査方向に移動させている点である。図8
は、図6と図7を組み合わせて構成したもので、主走査
間スジのない高画質記録を安価に実現するとともに、消
費電力が押さえられ、また、設置面積の小さな装置がで
きるいう効果がある。
【0050】実施の形態4.以下、実施の形態4による
熱記録装置を図について説明する。図9は実施の形態4
における熱記録装置を示す構成図であり、図中、図1と
同一符号は同一又は相当部分を示し説明を省略する。5
は記録媒体、5aは供給ローラ、5bは巻き取りロール
である。図1との違いは、記録媒体5のサイズを被記録
媒体6の大きさに概略等しくしたものであり、厳密に
は、被記録媒体6の最大記録サイズより大きくしてい
る。さらに詳しくは、シリアル記録ヘッドを有した熱記
録装置において、通常のシリアル用記録媒体ではなく、
ライン用の記録媒体を用いて低ランニングコストを実現
したものである。一般的にシリアル用記録媒体はライン
用の幅広記録媒体を切断して幅の狭いものに加工してい
るが、ライン用の記録媒体を用いることにより記録媒体
製作の工程を減らすことができるため、記録媒体の製コ
ストを10%〜30%低減でき、安価な記録媒体の使用
により低ランニングコスト化が実現できる。
【0051】次に動作について説明する。まず、被記録
媒体6を図示しない被記録媒体搬送手段あるいは手動に
て図示しないプラテンローラ上にセットする。記録ヘッ
ド1はキャリッジ3aに搭載され、第1の駆動手段8に
よってキャリッジ3aはガイド軸4aに沿って往復駆動
される。具体的には、矢印A方向へ駆動される時に記録
が行われ、この主走査による記録終了後、矢印B方向に
移動され記録開始位置より少々手前の位置に戻されてか
ら第2の駆動手段9によって3ドット分の距離を矢印C
方向へ駆動した後、次の主走査が行われる。
【0052】記録ヘッド1には、制御手段11でつくら
れた画像データが入力され、記録媒体5を介して被記録
媒体6に所望の記録が行われる。制御手段11は、例え
ば、図5に示した構成である。図1との違いは、第3の
駆動手段10のシーケンスであり、以下前記シーケンス
に限定して説明する。
【0053】まず、被記録媒体6を図示しないプラテン
ローラにセット後、制御手段11から第3の駆動手段1
0へ駆動信号を送り、記録媒体5が被記録媒体6の全体
を覆うようにセットされる。この時、記録媒体5上の図
示しないマーカー等をセンシングするか、一定量送りす
ることで頭出しが行われ、弛みが無い状態にセット(保
持)される。そして、外部のホストコンピュータ等から
の“記録せよ”のコマンドを制御手段11が受信する
と、図2に示すようなデータ処理が行われ順次記録され
る。ここで、主走査方向記録時には、所望の解像度で記
録が行われるように、記録ヘッド1を搭載したキャリッ
ジ3aは第1の駆動手段8で矢印A方向に駆動される。
なお、第3の駆動手段10は記録媒体5を保持したまま
である。1回目の主走査が終了すると、第2の駆動手段
9にてキャリッジ3aを副走査方向に所定数(この例で
は3ドット分)移動させる。そして、以降同様の主走査
記録、副走査送りを行い画像を形成する。
【0054】以上のように構成することで、主走査間ス
ジのない高画質記録を安価に実現するとともに、記録媒
体5の大きさを記録サイズ以上としているため安価なラ
イン用記録媒体の使用により低ランニングコスト記録を
実現できるいう効果がある。
【0055】この実施の形態では、プラテンローラにつ
いては特に記述していないが、上述した実施の形態1と
同様に板状であれば、大きさ、材質、表面構造等特に限
定しない。さらに、プラテンローラはローラ状でもよ
い。例えば、被記録媒体6の裏側にキャリッジ3aと同
期して移動するローラを設け、部分的に記録ヘッド1と
密着させるような構成でもよい。また、記録媒体5にし
わ等が発生しないようにローラや押え機構を設けてもよ
い。さらに、キャリッジ3bの片方をローラ状にしてい
るがスクリューネジやガイド軸4bを覆うような構造、
あるいは第2の駆動手段9で両側を駆動するような構成
等特に限定しない。またさらに実施の形態1、実施の形
態2及び実施の形態3と同様に種々の変更が可能であ
る。
【0056】次に、この実施の形態における別の熱記録
装置を図10を用いて説明する。図中、図9と同一符号
は同一又は相当部分を示し説明を省略する。図9との違
いは、被記録媒体6をプラテンローラ2により副走査方
向に移動させている点である。
【0057】次に動作について説明する。まず、被記録
媒体6を図示しない被記録媒体搬送手段あるいは手動に
てプラテンローラ2上にセットする。記録ヘッド1はキ
ャリッジ3aに搭載され、第1の駆動手段8によってキ
ャリッジ3aはガイド軸4aに沿って往復駆動される。
具体的には、矢印A方向の時に記録が行われ、この主走
査による記録終了後、矢印B方向に移動され記録開始位
置より少々手前の位置に戻されてから第2の駆動手段9
によってプラテンローラ2を3ドット分の距離を矢印D
方向へ駆動した後、次の主走査が行われる。
【0058】記録ヘッド1には、制御手段11でつくら
れた画像データが入力され、記録媒体5を介して被記録
媒体6に所望の記録が行われる。制御手段11は、例え
ば、図5に示した構成である。図9との違いは、第3の
駆動手段10のシーケンスであり、以下前記シーケンス
に限定して説明する。
【0059】まず、被記録媒体6をプラテンローラ2に
セット後、制御手段11から第3の駆動手段10へ駆動
信号を送り、記録媒体5が被記録媒体6の全体を覆うよ
うにセットする。この時、記録媒体5上の図示しないマ
ーカー等をセンシングするか、一定量送りすることで頭
出しが行われ、弛みが無い状態にセット(保持)され
る。そして、外部のホストコンピュータ等からの“記録
せよ”のコマンドを制御手段11が受信すると、図2に
示すようなデータ処理が行われ順次記録される。ここ
で、主走査方向記録時には、所望の解像度で記録が行わ
れるように、記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3aを
第1の駆動手段8で矢印A方向に駆動される。なお、第
3の駆動手段10は記録媒体5を保持したままである。
1回目の主走査が終了すると、第2の駆動手段9にてプ
ラテンローラ2を副走査方向に所定数(この例では3ド
ット分)移動させる。そして、同様の主走査記録、副走
査送りを行い画像を形成する。
【0060】以上のように構成することで、主走査間ス
ジのない高画質記録を安価に実現し、記録媒体5の大き
さを記録サイズ以上としているため安価なライン用記録
媒体の使用により、低ランニングコスト記録を実現でき
るとともに、設置面積の小さい装置を実現できるという
効果がある。
【0061】なお、この実施の形態4では、ガイドロー
ル7a、7bを設けているが、記録媒体5のしわが発生
しなければ省いてもよい。また、第3の駆動手段10で
供給ローラ5a側も駆動してもよく、また、供給ローラ
5a側にブレーキをかけ記録媒体5に張力をかけて画質
劣化の要因となる記録媒体5のしわを解消するようにし
てもよい。さらに、プラテンローラ2の大きさ等も限定
されない。
【0062】実施の形態5.以下、実施の形態5による
熱記録装置を図について説明する。図11は実施の形態
5における熱記録装置の主要部を示す構成図であり、図
中、図9と同一符号は同一又は相当部分を示し説明を省
略する。5は記録媒体、5aは供給ローラ、5bは巻き
取りロールである。図9との違いは、記録媒体5の移動
方向を主走査方向とは逆方向にしている点である。な
お、第1の駆動手段8、第2の駆動手段9、第3の駆動
手段10及び制御手段11は同じ構成であるので省略す
る。
【0063】次に動作について説明する。まず、被記録
媒体6を図示しない被記録媒体搬送手段あるいは手動に
て図示しないプラテンローラ上にセットする。記録ヘッ
ド1はキャリッジ3aに搭載され、キャリッジ3aはガ
イド軸4aに沿って往復駆動される。具体的には、矢印
A方向に駆動される時に記録が行われ、矢印B方向に移
動され記録開始位置より少々手前の位置に戻されてから
3ドット分の距離を矢印C方向へ駆動した後、次の主走
査が行われる。
【0064】記録ヘッド1には、画像データが入力さ
れ、記録媒体5を介して被記録媒体6に所望の記録が行
われる。図9との違いは、記録媒体5の供給・巻き取り
のシーケンスであり、以下前記シーケンスに限定して説
明する。
【0065】まず、被記録媒体6を図示しないプラテン
ローラにセット後、記録媒体5が被記録媒体6の全体を
覆うように主走査方向と逆方向に駆動しセットする。こ
の時、記録媒体5上の図示しないマーカー等をセンシン
グするか、一定量送りすることで頭出しが行われ、弛み
が無い状態にセット(保持)される。そして、図2に示
すようなデータ処理が行われ順次記録される。ここで、
主走査方向記録時には、所望の解像度で記録が行われる
ように、記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3aを矢印
A方向に駆動する。なお、記録媒体5は保持したままで
ある。1回目の主走査が終了すると、キャリッジ3aを
副走査方向に所定数(この例では3ドット分)移動させ
る。そして、同様の主走査記録、副走査送りを行い画像
を形成する。
【0066】以上のように構成することで、主走査間ス
ジのない高画質記録を安価に実現するとともに、記録媒
体5の大きさを記録サイズ以上としているため、安価な
ライン用記録媒体の使用により低ランニングコスト記録
を実現できるいう効果がある。さらに、主走査方向と逆
方向に記録媒体5のテンションをかけているため、記録
媒体5にしわ等が発生しにくく高画質記録が安定して得
られるという効果がある。
【0067】なお、この実施の形態では、記録媒体5と
ガイド軸4bの関係において、記録媒体5がガイド軸4
bの内側になるように構成しているが、図12のように
外側にしてもよい。また、構成及び配置等に関しても前
記実施の形態に特に限定されず、例えば、供給ローラ5
aをブレーキ駆動し、記録媒体5に張力をかけて画質劣
化の要因となる記録媒体5のしわを解消する構成にして
もよく、さらに記録媒体5の頭出し機構を設けてもよ
い。
【0068】実施の形態6.以下、実施の形態6による
熱記録装置を図13、図14について説明する。図13
は実施の形態6における熱記録装置を示す構成図であ
り、図14は制御手段11の構成を説明する図である。
これ等の図中、図1及び図5と同一符号は同一又は相当
部分を示し説明を省略する。図13において、19は検
出手段であり(例えば光センサ等)、被記録媒体6のエ
ッジ等を検出するものである。また、図14において、
20は検出制御手段であり、検出手段19の検出信号を
制御バス13を通してCPU12に伝えるものである。
【0069】次に、図13、図14の動作について説明
する。まず、被記録媒体6を図示しない被記録媒体搬送
手段あるいは手動にて.プラテンローラ2上にセットす
る。記録ヘッド1はキャリッジ3aに搭載され、第1の
駆動手段8によってキャリッジ3aはガイド軸4aに沿
って往復記録される。具体的には、矢印A方向に駆動さ
れる時に記録が行われ、主走査終了後、第2の駆動手段
9によって3ドット分の距離を矢印C方向へ駆動する。
この駆動後、矢印B方向に駆動され、この矢印B方向に
駆動される時に再び記録が行われ、この主走査終了後、
次に、第2の駆動手段9によって3ドット分の距離を矢
印C方向へ駆動した後、矢印A方向に駆動されて再び記
録を行う。これ等の動作を繰り返すことにより画像が形
成される。
【0070】記録ヘッド1には、制御手段11でつくら
れた画像データが入力され、記録媒体5を介して被記録
媒体6に所望の記録が行われる。図1との違いは、検出
手段19を用いてのシーケンスであり、以下前記シーケ
ンスに限定して説明する。
【0071】まず、外部のホストコンピュータ等からの
“記録せよ”のコマンドを制御手段11が受信すると、
検出手段19にて被記録媒体6の左側のエッジを検出す
るとともに、図2に示すようなデータ処理が行われ順次
記録される。ここで、被記録媒体6の左側のエッジを検
出するのは、画像の書き始めを明確にするためである。
1回目の主走査が終了すると、再び、検出手段19にて
被記録媒体6の右側エッジを検出する。これは、画像の
書き終わりを明確し、2回目の主走査時の書き始め位置
と一致させるためである。そして、第2の駆動手段9に
てキャリッジ3aを副走査方向に所定数移動させる。そ
して、矢印B方向の記録時には次の動作を行う。まず、
検出手段19は、被記録媒体6の右側エッジの検出結果
を検出制御手段20に伝える。次に、CPU12は、こ
の検出結果をトリガにして所望のタイミングで画像デー
タ処理手段17を通して記録ヘッド1に画像データを送
り、順次記録を行う。そして、同様の副走査送りと主走
査記録を行い画像を形成する。
【0072】以上のように構成することで、主走査間ス
ジのない高画質記録を安価に実現するとともに、双方向
印字により高速記録装置を実現できるという効果があ
る。即ち、検出手段19を設けたことにより、折り返し
位置での位置ずれが軽減できるとともに、多少のずれが
あったとしても主走査ラインと主走査ラインの間を埋め
て記録して行く方法では、視覚上問題のない画質が得ら
れ、安価な装置が実現できるという新たな効果も奏す
る。さらに、双方向記録を行うことで熱記録装置特有の
濃度ドリフトを(濃度ドリフト方向を一方ではなく双方
向に分散させることができるため)見かけ上消すことが
できるという効果もある。
【0073】この実施の形態では、検出手段19をキャ
リッジ3aに取り付けたが、記録ヘッド1に取り付けて
もよく、取り付け場所は限定しない。また、検出手段1
9の検出場所を被記録媒体6のエッジとしたが、被記録
媒体6上の図示しないマーカーや実際の記録画像のエッ
ジ、プラテンローラ2上の図示しないマーカー等、特に
限定しない。さらに、検出手段19を省いて、第1の駆
動手段8を駆動する時間や駆動パルスをCPU12が計
測して、そのタイミングに合わせて画像を記録するよう
にしてもよい(この場合には、計測することを検出手段
と定義する)。いずれにしても、主走査ラインと主走査
ラインの間を埋めて記録して行く方法で双方向印字する
構成であれば特に限定しない。
【0074】実施の形態7.以下、実施の形態7を図に
ついて説明する。図15は実施の形態1〜実施の形態6
の構成でフルカラー記録をする場合において使用される
カラーの記録媒体5を示す平面図である。図において、
(a)はシリアル型の記録媒体5、(b)はライン型の記
録媒体5であり、それぞれイエロー(Y)21、マゼン
タ(M)22及びシアン(C)23を記録区分の1組と
して複数組用意されている。必要に応じて、各色の先頭
にマーカーを印刷したり、ブラック(B)をシアン
(C)23の後ろ側に設けたりしてもよい。前記マーカ
ーは記録媒体5の頭出しに使用され、必要に応じて検出
手段が用意される。
【0075】次に動作について説明する。実施の形態1
〜実施の形態6は何れもほぼ同様の動作を示すので、代
表例として実施の形態1で説明する。まず、被記録媒体
6はプラテンローラ2上にセットされる。記録ヘッド1
はキャリッジ3aに搭載され、第1の駆動手段8によっ
てキャリッジ3aはガイド軸4aに沿って往復記録され
る。具体的には、矢印A方向への移動の時にイエロー
(Y)に相当する記録が行われ、この主走査終了後、次
に、第1の駆動手段8によってキャリッジ3aは矢印B
方向に移動させ記録開始位置より少々手前の位置に戻さ
れ、矢印A方向へ移動させ、この移動の時にマゼンタ
(M)に相当する記録が行われ、そして、第1の駆動手
段8によってキャリッジ3aは矢印B方向に移動させ記
録開始位置より少々手前の位置に戻され、矢印A方向へ
移動させ、この移動の時にシアン(C)に相当する記録
が行われる。そして、第2の駆動手段9によって3ドッ
ト分の距離を矢印C方向へ駆動され、矢印B方向に再び
移動させ記録開始位置より少々手前の位置に戻された
後、同様の動作を繰り返すことにより画像が形成され
る。
【0076】以上のように構成することで、主走査間ス
ジのない高画質記録を安価に実現するとともに、カラー
印字により、写真に近い高画質記録装置を実現できると
いう効果がある。
【0077】この実施の形態では、シリアル型の記録媒
体5について説明したが、図15(b)の記録媒体5を図
9、図10、図11及び図12に適用することもでき
る。この場合には、1色の記録が終了した後に、第3の
駆動手段10にて記録媒体5を巻き取り(必要に応じて
図示しないマーカーを検出して)、次の色を同様に記録
することができる。そして、3回あるいは4回の重ね記
録を行うことでカラー記録を実現する。
【0078】また、記録ヘッド1を複数用意して複数の
インクカセットを同時に記録するようなカラー記録を行
ってもよく、また、1本の記録ヘッド1で複数個のイン
クカセットを選択的に使用するような構成でもよい。
【0079】実施の形態8.以下、実施の形態8を図に
ついて説明する。図16は実施の形態1〜実施の形態6
の構成でフルカラー記録をする場合において使用される
カラーの記録媒体5を示す断面図である。図において、
図16(a)は多数回繰り返すことができる溶融型の記
録媒体5、図16(b)は多数回繰り返すことができる
昇華型の記録媒体5であり、30は保護層、31は溶融
型の記録層、34は昇華型の記録層である。記録層31
は、カーボンブラック32等の強い凝集力でつくられる
石垣構造と顔料や染料及び低融点ワックス等からなるイ
ンク材33で構成され、記録時には、石垣のつくる毛管
構造の外をインクが移動することにより、複数回の記録
を可能としている。または、耐熱性樹脂からなる多孔質
構造の中に溶融性インクを含ませるようにした構造でも
同様の効果を得ることができる。
【0080】さらに、図16(b)の場合には、記録層3
4中に色材として昇華染料を含有させ、かつ従来の厚さ
より厚みをまして構成することにより、複数回記録が可
能となる。通常、記録ヘッドの熱により、被記録媒体に
近い側から染料を移行させているが、この場合には記録
層34内では濃度勾配がなくなるように(移行した染料
を補うように内部の)染料が移動するために複数回記録
が実現できる。記録層34の下側には必要に応じて滑性
層を設けたり、被記録媒体側に滑性層を設けてもよい。
さらに、記録媒体5と被記録媒体に相対速度をつけた記
録を行うようにしてもよい。
【0081】次に動作について説明する。実施の形態1
〜実施の形態6は何れもほぼ同様の動作を示すので、代
表例として実施の形態1で説明する。まず、被記録媒体
6をプラテンローラ2上にセットする。記録ヘッド1は
キャリッジ3aに搭載され、ガイド軸4aに沿って記録
される。具体的には、矢印A方向への移動の時に記録が
行われ、この主走査終了後、次に、キャリッジ3aは矢
印B方向に移動され記録開始位置より少々手前の位置に
戻される。この時、第3の駆動手段10によって、記録
媒体5は所定量戻される。そして、第2の駆動手段9に
よって3ドット分の距離を矢印C方向へ駆動した後、矢
印A方向へ移動させ、この移動の時に再び概略同じ位置
の記録媒体5に記録される。同様の動作を繰り返すこと
により同じ場所の記録媒体5を複数回使用して画像が形
成される。なお、記録媒体5を何回使用するかは、画像
データの印字率によって異なるが、例えば制御手段11
内のCPU12が記録回数を決定し、シーケンスを変更
する。
【0082】以上のように構成することで、主走査間ス
ジのない高画質記録を安価に実現するとともに、同じ記
録媒体を複数回使用するため低ランニングコストが実現
できるという効果がある。
【0083】この実施の形態では、図15(a)の溶融型
の記録媒体5について説明したが、図15(b)の昇華型
の記録媒体5を用いても同様の効果を奏する。例えば、
図7に示した熱記録装置に適用した場合には、主走査方
向の記録を複数回行った後で、第3の駆動手段10によ
り次の区分の記録媒体5を供給するような構成にしても
よい。また、図1や図9の場合には、記録媒体5を概略
すべて使用した後に、全体を巻き戻すような構成でもよ
く特に限定しない。さらに、図9の場合には、イエロー
(Y)21、マゼンタ(M)22、シアン(C)23を
面順次で記録した後に記録区分1組単位で元に戻して使
用する構成でもよく、種々の変更が可能である。
【0084】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、被記録媒体上にドットを記録するn個の記録素子
を副走査方向にk(但し、nとkは互いに素となる正の
整数)ドット間隔で配置した記録ヘッドと、前記ヘッド
を主走査方向に駆動する第1の駆動手段と、前記記録ヘ
ッドを副走査毎にnドット分の距離を副走査方向へ駆動
する第2の駆動手段と、前記被記録媒体と当接するよう
に配置した記録媒体を駆動する第3の駆動手段と、第
1、第2及び第3の駆動手段を制御するとともに前記被
記録媒体に記録する画像データを記録ヘッドに出力する
制御手段とを備えたので,主走査間スジのない高画質記
録を安価に実現するという効果がある。
【0085】また、請求項2記載の発明によれば、被記
録媒体上にドットを記録するn個の記録素子を副走査方
向にk(但し、nとkは互いに素となる正の整数)ドッ
ト間隔で配置した記録ヘッドと、前記記録ヘッドを主走
査方向に駆動する第1の駆動手段と、前記被記録媒体を
副走査毎にnドット分の距離を副走査方向へ駆動する第
2の駆動手段と、前記被記録媒体と当接するように配置
した記録媒体を駆動する第3の駆動手段と、第1、第2
及び第3の駆動手段を制御するとともに前記被記録媒体
に記録する画像データを記録ヘッドに出力する制御手段
とを備えたので、主走査間スジのない高画質記録を安価
に実現するとともに、設置面積の小さな装置ができると
いう効果がある。
【0086】また、請求項3記載の発明によれば、前記
制御手段は前記第1の駆動手段と前記第3の駆動手段を
異なる時刻に駆動するよう制御する構成にしたので、主
走査間スジのない高画質記録を安価に実現するととも
に、第3の駆動手段を第1の駆動手段とは同時に動作さ
せないため消費電力を押さえられ、その結果電源を安価
で小型にできるという効果がある。
【0087】また、請求項4記載の発明によれば、記録
媒体の記録区分の1組を被記録媒体への記録サイズ以上
にしたので、主走査間スジのない高画質記録を安価に実
現するとともに、低ランニングコスト記録を実現できる
という効果がある。
【0088】また、請求項5記載の発明によれば、記録
媒体の駆動方向と記録ヘッドの駆動方向を概略同じくし
たので、主走査間スジのない高画質記録を安価に実現す
るとともに、記録媒体にしわなどが発生しにくく高画質
記録が安定して得られるという効果がある。
【0089】また、請求項6記載の発明によれば、検出
手段により主走査ラインの記録の始端と終端を検出し、
制御手段はこの信号により、前記記録ヘッドの往復駆動
時に夫々記録動作するよう制御しているので、双方向印
字により高速記録装置を高画質に実現できるという効果
がある。
【0090】また、請求項7記載の発明によれば、カラ
ー記録媒体を用いるようにしたので、写真に近い高画質
記録装置を実現できるという効果がある。
【0091】また、請求項8記載の発明によれば、記録
媒体を帯状に形成し、始端を巻き取りリールに終端を供
給リールに装着し、制御手段は前記記録媒体の使用済み
部を巻き戻して再使用するよう前記第3の駆動手段を制
御するようにしたので、記録媒体を多数回記録に使用で
き、低ランニングコストが実現できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による熱記録装置の
構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による記録ヘッド1
の駆動方法を説明する図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による記録ヘッド1
の別な構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による記録ヘッド1
のさらに別な構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による制御手段11
の構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による熱記録装置の
構成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による熱記録装置の
構成を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態3による熱記録装置の
別な構成を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による熱記録装置の
構成を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態4による熱記録装置
の別な構成を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態5による熱記録装置
の構成を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態5による熱記録装置
の別な構成を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態6による熱記録装置
の構成を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態6による制御手段1
1の構成図である。
【図15】 この発明の実施の形態7によるカラー記録
媒体5の平面図である。
【図16】 この発明の実施の形態8によるカラー記録
媒体5の断面図である。
【図17】 従来の熱記録装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1:記録ヘッド、 1b:記録素子、
2:プラテンローラ、3a、3b:キャリッジ、 4
a、4b:ガイド軸、 5:記録媒体、5a:供給ロー
ル、 5b:巻き取りロール、 5c:カセッ
ト、6:被記録媒体、 7a、7b:ガイドロー
ル、 8:第1の駆動手段、9:第2の駆動手段、
10:第3の駆動手段、 11:制御手段、12:C
PU、 13:制御バス、 14:第1の制
御駆動手段、15:第2の制御駆動手段、 16:
第3の制御駆動手段、17:画像データ処理手段、
18:記録ヘッド駆動手段、19:検出手段、
20:検出制御手段、 21:イエロー(Y)、2
2:マゼンタ(M)、 23:シアン(C)、
30:保護層、31:記録層、 32:カー
ボンブラック、 33:インク材、34:記録層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古木 一朗 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体上にドットを記録するp個の
    記録素子を副走査方向にk(但し、pとkは互いに素と
    なる正の整数)ドット間隔で配置した記録ヘッドと、前
    記ヘッドを主走査方向に駆動する第1の駆動手段と、前
    記記録ヘッドを副走査毎にpドット分の距離を副走査方
    向へ駆動する第2の駆動手段と、前記被記録媒体と当接
    するように配置され、前記被記録媒体に記録する記録物
    質を備えた記録媒体と、この記録媒体を駆動する第3の
    駆動手段と、前記第1、第2及び第3の駆動手段を制御
    するとともに前記被記録媒体に記録する画像データを前
    記記録ヘッドに出力する制御手段とを備えたことを特徴
    とするシリアル熱記録装置。
  2. 【請求項2】 被記録媒体上にドットを記録するp個の
    記録素子を副走査方向にk(但し、pとkは互いに素と
    なる正の整数)ドット間隔で配置した記録ヘッドと、前
    記記録ヘッドを主走査方向に駆動する第1の駆動手段
    と、前記被記録媒体を副走査毎にpドット分の距離を副
    走査方向へ駆動する第2の駆動手段と、前記被記録媒体
    と当接するように配置され、前記被記録媒体に記録する
    記録物質を備えた記録媒体と、この記録媒体を駆動する
    第3の駆動手段と、第1、第2及び第3の駆動手段を制
    御するとともに前記被記録媒体に記録する画像データを
    記録ヘッドに出力する制御手段とを備えたことを特徴と
    するシリアル熱記録装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は前記第1の駆動手段と前
    記第3の駆動手段を異なる時刻に駆動するよう制御する
    構成にしたことを特徴とする請求項1または請求項2記
    載のシリアル熱記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体は、その記録区分の1組を
    前記被記録媒体への記録サイズ以上に構成されたことを
    特徴とする請求項1または請求項2記載のシリアル熱記
    録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体の駆動方向と、前記記録ヘ
    ッドの駆動方向を概略同じにしたことを特徴とする請求
    項4記載のシリアル熱記録装置。
  6. 【請求項6】 主走査ラインの記録の始端と終端を検出
    して前記制御手段に出力する検出手段を設け、前記制御
    手段は検出手段からの信号を用い、前記記録ヘッドの往
    復駆動時に夫々記録動作するよう制御する構成にされた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のシリア
    ル熱記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体はイエロー(Y)、マゼン
    タ(M)及びシアン(C)の色材部を記録区分の1組す
    る構成にされ、前記制御手段は同一の主走査ラインをイ
    エロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の3回
    繰り返して前記記録ヘッドにより記録するよう制御する
    構成にされたことを特徴とする請求項1または請求項2
    記載のシリアル熱記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録媒体は帯状に形成され、その始
    端は巻き取りリールに終端は供給リールに装着され、使
    用済み部が前記巻き取りリールで巻き取られる構成にさ
    れ、前記制御手段は前記記録媒体の使用済み部を巻き戻
    して再使用するよう前記第3の駆動手段を制御すること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載のシリアル熱
    記録装置。供給ロールと
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