JPH08244265A - 中間調記録方法及び装置 - Google Patents

中間調記録方法及び装置

Info

Publication number
JPH08244265A
JPH08244265A JP7054155A JP5415595A JPH08244265A JP H08244265 A JPH08244265 A JP H08244265A JP 7054155 A JP7054155 A JP 7054155A JP 5415595 A JP5415595 A JP 5415595A JP H08244265 A JPH08244265 A JP H08244265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
gradation
pulse
reference value
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7054155A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3039608B2 (ja
Inventor
Keiki Yamada
敬喜 山田
Masatoshi Takahashi
正敏 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP7054155A priority Critical patent/JP3039608B2/ja
Priority to CA002151109A priority patent/CA2151109C/en
Priority to US08/480,768 priority patent/US6031554A/en
Priority to EP95108748A priority patent/EP0732841B1/en
Priority to DE69522310T priority patent/DE69522310T2/de
Priority to CN95108363A priority patent/CN1065181C/zh
Publication of JPH08244265A publication Critical patent/JPH08244265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3039608B2 publication Critical patent/JP3039608B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4055Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern
    • H04N1/4056Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern the pattern varying in one dimension only, e.g. dash length, pulse width modulation [PWM]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/40025Circuits exciting or modulating particular heads for reproducing continuous tone value scales
    • H04N1/40037Circuits exciting or modulating particular heads for reproducing continuous tone value scales the reproducing element being a laser

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 中間調記録方法において、低諧調記録時に生
じる横筋を防止し、優れた中間調画像を実現すること目
的とする。 【構成】 複数の発熱抵抗体が配設されたサーマルヘッ
ド6を備え、インクシートに塗布されたインクを前記発
熱抵抗体の熱によって転写し、記録紙に複数階調記録を
行う中間調記録方法において、入力階調データの1ライ
ンの紙送りを2回に分けて行うとともに、それぞれの紙
送りごとの階調記録が分散的になるように異なるデータ
に基づき記録を2回行う。 【効果】 階調記録が分散的に2回に分けてなされてい
るので、人間の目の積分効果により横筋の発生が防止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、記録紙を移動させな
がら、上記記録紙上に複数の階調で記録を行う中間調記
録方法及び中間調記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】中間調記録を得るための記録装置は多々
あるが、その中でもサーマルヘッド等の熱記録ヘッドを
用いた中間調記録装置は、機構が簡単で、信頼性が高
く、保守性に優れている等の利点から、プリンタ、複写
機、ファクシミリ等の各種記録装置に幅広く適用されて
いる。熱記録ヘッドを用いた中間調記録装置は、例え
ば、溶融型あるいは昇華型等のインクシートのインクを
熱によって記録紙にn(nは2以上の整数)階調記録を
行うものである。
【0003】中間調記録、即ち、n(nは例えば64)
階調記録を行うためには、上述のように、溶融型あるい
は昇華型インクシートによる熱転写記録方法が使用され
ている。この熱転写記録方法は、熱記録ヘッドを構成す
る複数の発熱抵抗体に加えられた電気エネルギにより発
生する熱量に対応した、顔料または染料インクを所定の
記録紙に転写することにより所要の記録を行うものであ
る。そして、上記発熱抵抗体への加熱量は、これらに加
えられる通電パルスの個数や時間幅によって制御される
ものである。
【0004】このような従来の記録方法は、例えば、特
開昭60ー9271号公報に示されている。図35は、
この従来の中間調記録方法において、サーマルヘッドを
構成する各発熱抵抗体に印加する通電パルスSBの波形
図である。同図においてtwは通電パルスSBのパルス
幅、tpは通電パルスSBの繰り返し周期、Nは通電パ
ルスSBのパルスの個数(ここでは3個)である。この
通電パルスSBのパルス個数が各階調毎の濃度に対応し
て予め設定されている。
【0005】このように各階調に対応したパルス個数の
通電パルスSBを各発熱抵抗体に印加することにより、
そのパルス個数に対応したエネルギ分のインクが転写さ
れ、各濃度の中間調記録がなされる。通常、サーマルヘ
ッドに1ライン分並べられて設けられた各発熱抵抗体
に、それぞれに対応した通電パルスを一括あるいは分割
して印加し、1ライン分の記録を行う。そして、記録紙
を一定速度で副走査送りしながら順次各ライン毎の記録
を行って平面的な記録を行うものである。
【0006】以上のようにして、中間調記録を行うが、
各階調の記録濃度を決定する主要因がサーマルヘッドの
発熱抵抗体の温度であるため、発熱抵抗体のバラツキ、
環境温度の変化や蓄熱等に起因する温度変動が記録濃度
に大きな影響を与えて高画質記録の達成が困難であっ
た。このため、多くの補正手段が提案されている。
【0007】まず、環境温度の変化に対しては、サーマ
ルヘッドに取り付けたサーミスタ等で温度変化を検出し
て、各階調毎に与えられているパルス幅あるいはパルス
数を制御し、同一階調における記録濃度の変化を抑制す
る補正方法がある。
【0008】また、発熱抵抗体の抵抗値のバラツキによ
る濃度ムラに対しては、例えば、昭和61年度電子情報
通信学会総合全国大会の予稿集中のNo1276「高品
位ビデオコピーの開発」に、次のような対策を行うと効
果的であると述べられている。
【0009】図36はこの抵抗値補正手段の一例を示す
ブロック図であり、図において、101はクロックを計
数するカウンタ、102はこのカウンタ101からのカ
ウント値をアドレスとして受け、該当のアドレスのデー
タ(各発熱抵抗体に対する補正係数の番号)を出力する
EPROM、103はこのEPROM102からのデー
タと6ビットのシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ
ー(Y)信号とをアドレスとして受け、該当アドレスの
データ(抵抗補正後の例えば6ビットのC、M、Y信
号)を出力するEPROMである。
【0010】次に動作について説明する。予め発熱抵抗
体の抵抗値が測定されており、その抵抗値により発熱抵
抗体はグループ分けされている。EPROM102は、
これらグループごとに補正係数を予め記憶している。カ
ウンタ101からの発熱抵抗体を示す信号に基づき、E
PROM102の番号テーブルが検索され、どの発熱抵
抗体がどの補正係数に対応するかが選択される。この補
正係数の組番号によりEPROM103でC、M、Y信
号の大きさを変化させる。すなわち、EPROM103
は、入力信号の0〜63階調の信号から、EPROM1
02が出力する発熱抵抗体のバラツキの情報に応じて0
〜63階調のいずれかの信号を生成するものである。例
えば、1000番目の発熱抵抗体に対応する階調が、本
来、第38階調であるときに、この信号をこの発熱抵抗
体の抵抗値に応じて第40階調、あるいは第35階調に
補正する。
【0011】しかしながら、この補正方法によれば、膨
大な補正テーブルが必要となるため、高画質記録を実現
しようとすると非常に高価で装置が大型化するという課
題がある。たとえば、高画質の記録を実現するために階
調データ信号を8ビット化するとともに、EPROM1
02の補正係数を8ビット化する場合を考えると、EP
ROM103は512kビットもの容量が必要となる。
【0012】一方、最近では高画質の昇華型と高速記録
が可能である溶融型を兼用化したプリンタが製品化され
ている。これは、従来の中間調記録装置に、溶融型用の
インクシートを装着したり昇華型用のインクシートを装
着することで達成しているものである。
【0013】しかしながら、溶融型記録と昇華型記録を
兼用化する場合、あるいは単独で中間調記録を実現する
場合には、サーマルヘッドの発熱抵抗体のサイズ及びヘ
ッドの駆動方法に関する課題がある。
【0014】まず、昇華型記録とは1画素内の濃度を変
調する方法であるため、サーマルヘッドの発熱抵抗体の
温度分布は画素内が一様であることが望ましく、発熱抵
抗体の形状としては、通常、縦長のものを使用してい
る。理想的には、主走査方向の幅と副走査方向の長さを
概略同じにすべきであるが、この場合には低階調記録時
に横筋が発生し画質が劣化する。これは、低階調記録時
には発熱抵抗体の温度分布が横長になり次のラインの画
素との間に隙間が発生するためである。例えば、300
DPIの解像度の場合には主走査方向の幅が83μm で
副走査方向の長さが200μm 程度である。このよう
に、横筋を軽減するためにはアスペクト比(横線と縦線
を記録した時のそれぞれの記録幅の比で上述した例では
縦線幅は約83μm 、横線幅は200μm となりアスペ
クト比は2.4となる)を犠牲にし、サーマルヘッドの
発熱抵抗体を縦長にすることで対応している。
【0015】一方、溶融型記録とは1画素内の転写面積
を変化させる面積変調方法なので、サーマルヘッドの発
熱抵抗体の温度分布は1点を中心とした同心円状である
ことが望ましく、記録画素のきれや安定性を良くするた
めには温度差がある程度あったほうがよい。この観点か
らは、サーマルヘッドの発熱抵抗体の形状は正方形に近
い方がよい。しかし、溶融型は昇華型に比して隣接画素
の影響を受けやすく周辺画素を参照する熱制御を施した
としても安定した階調表現は困難である。
【0016】これらの特徴があるため、昇華型記録で通
常用いられている発熱抵抗体を溶融型記録で用いると低
階調時におけるかすれや高階調時における過転写が起こ
りやすくなるとともに、与えるエネルギに対する濃度の
上昇が急峻になり階調記録を行うことが難しい。また、
昇華型で記録した場合でもアスペクト比が極端であり文
字や線画の画質が劣化するという課題があった。さら
に、溶融型記録に適した発熱抵抗体形状で昇華型を記録
した場合には横筋が発生し画質が低下するという課題が
あった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の中間調記
録方法及び装置に関しては以下の問題点があった。第1
に、従来の中間調記録方法及び装置、特に昇華型記録に
おいて、上述のように、横筋が発生したり、文字や線画
の画質が低下する。第2に、縦型あるいは正方形いずれ
のサーマルヘッドを用いて駆動しても、上述のように、
溶融型、昇華型の2つの方法に同時に対応することがで
きず、どちらか一方の画質が低下する。第3に、高階調
記録時に焼き付けが発生し画質が低下するという課題が
ある。これは、n階調を実現するために複数の通電パル
スを印加しているが、高速記録時にはサーマルヘッドの
温度が上昇しすぎて記録紙表面が焦げるというものであ
る。
【0018】第4に、従来の中間調記録装置において
は、記録ヘッドは安価な2値用のものを用いており、n
階調記録の場合には、nー1回のデータ転送とnー1回
の通電を行うことで実現している。このような駆動方法
では、高画質記録を実現するために、nを例えば256
や512のように大きくした場合には転送時間が非常に
長くなり高速記録が実現できないという課題があった。
また、高画質記録を実現するためには各種補正手段を高
精度化する必要がある。この場合にはテーブル容量が大
きくなり、その結果装置が大きく高価なものになるとい
う問題がある。
【0019】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、横筋やアスペクト比に優れた高品
質の画像を実現すること、溶融型と昇華型を兼用化した
中間調記録装置においても高画質記録を得ること、焼き
付けのない高画質記録を実現すること及び高画質で高速
かつ安価に実現することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る中間調記
録方法は、1ライン内で複数回の紙送りを行い、上記複
数回の紙送りごとにそれぞれ異なる階調データに基づき
分散的に記録するものである。
【0021】請求項2に係る中間調記録装置は、上記紙
送り手段を1ライン内で複数回の紙送りを行うように制
御するとともに、上記記録ヘッドを上記紙送り手段の複
数回の動作ごとにそれぞれ異なる階調データに基づき分
散的に記録を行うように制御する階調制御手段を備えた
ものである。
【0022】請求項3に係る中間調記録装置は、上記階
調制御手段を、上記複数回の紙送りごとにそれぞれ異な
る階調基準値を発生する階調基準値発生手段と、上記複
数回の紙送りごとに上記階調基準値と外部から入力され
るあるいは入力された後に補正された階調データとを比
較し、それぞれ異なる階調データを上記記録ヘッドに出
力する比較手段と、通電パルスを出力し、上記比較手段
が出力する階調データに基づき上記記録ヘッドに記録を
行わせる通電パルス発生手段とから構成したものであ
る。
【0023】請求項4に係る中間調記録装置は、上記階
調制御手段を、さらに、上記複数回の紙送りと上記異な
る階調データに基づき行われる記録との対応関係を、1
ライン毎あるいは複数ライン毎に変えるように構成した
ものである。
【0024】請求項5に係る中間調記録装置は、上記紙
送り手段を1ライン内で複数回の紙送りを行うように制
御するとともに、上記記録ヘッドを上記紙送り手段の複
数回の動作ごとにそれぞれ異なる階調データに基づき分
散的に記録を行うように制御する階調制御手段と、上記
紙送り手段の複数の動作ごとに上記記録ヘッドの異なる
発熱抵抗体を発熱させて、隣接する記録の間隔を上記発
熱抵抗体の間隔よりも広げるように制御する記録制御手
段と、上記階調制御手段の出力または上記記録制御手段
の出力のいずれかを選択して上記記録ヘッドに出力する
切替手段とを備えたものである。
【0025】請求項6に係る中間調記録装置は、上記記
録ヘッドの発熱抵抗体の副走査方向の長さを、上記発熱
抵抗体のピッチ間隔に対して0.6倍ないし1.7倍の
長さにしたものである。
【0026】請求項7に係る中間調記録装置は、上記隣
接する記録間の傾きθを10度ないし35度にしたもの
である。
【0027】請求項8に係る中間調記録装置は、冷却タ
イミングをあらかじめ記憶した冷却基準記憶手段と、上
記冷却タイミングで上記記録ヘッドをあらかじめ定めら
れた時間だけ停止させる冷却タイマとを備えたものであ
る。
【0028】請求項9に係る中間調記録装置は、外部か
ら入力される階調データをnー1より大きな値k(kは
3以上の整数)に変換する階調変換手段と、階調基準値
を発生する階調基準値発生手段と、上記階調基準値と上
記階調変換手段が出力する階調パルスレベルとを比較し
てデータを生成し、このデータを上記記録ヘッドに出力
する比較手段と、一定幅pの通電パルスを出力し、上記
比較手段が出力するデータに基づき上記記録ヘッドに記
録を行わせる一定通電パルス発生手段とを備えたもので
ある。
【0029】請求項10に係る中間調記録装置は、上記
一定幅pより小さな幅qの通電補助パルスを上記記録ヘ
ッドに出力する通電補助パルス発生手段と、上記階調パ
ルスレベルに基づき上記通電補助パルスを有効あるいは
無効にする通電補助パルス比較手段とを備えたものであ
る。
【0030】請求項11に係る中間調記録装置は、上記
通電補助パルス発生手段が、上記一定幅pの通電パルス
の前に上記通電補助パルスを出力するものである。
【0031】請求項12に係る中間調記録装置は、上記
一定通電パルス発生手段が出力する通電パルスのパルス
幅pと上記通電補助パルス発生手段が出力する通電補助
パルスのパルス幅qとの関係が、概略2m :1(mは1
以上の整数)となるものである。
【0032】
【作用】請求項1の発明において、1ライン内で複数回
の紙送りを行い、上記複数回の紙送りごとにそれぞれ異
なる階調データに基づき分散的に記録される。
【0033】請求項2の発明において、階調制御手段
は、上記紙送り手段を1ライン内で複数回の紙送りを行
うように制御するとともに、上記記録ヘッドを上記紙送
り手段の複数回の動作ごとにそれぞれ異なる階調データ
に基づき分散的に記録を行うように制御する。
【0034】請求項3の発明において、階調基準値発生
手段が上記複数回の紙送りごとにそれぞれ異なる階調基
準値を発生し、比較手段が上記複数回の紙送りごとに上
記階調基準値と外部から入力されるあるいは入力された
後に補正された階調データとを比較し、それぞれ異なる
階調データを上記記録ヘッドに出力し、通電パルス発生
手段が通電パルスを出力し、上記比較手段が出力する階
調データに基づき上記記録ヘッドに記録を行わせる。
【0035】請求項4の発明において、階調制御手段
が、さらに、上記複数回の紙送りと上記異なる階調デー
タに基づき行われる記録との対応関係を、1ライン毎あ
るいは複数ライン毎に変えるように制御する。
【0036】請求項5の発明において、階調制御手段が
上記紙送り手段を1ライン内で複数回の紙送りを行うよ
うに制御するとともに、上記記録ヘッドを上記紙送り手
段の複数回の動作ごとにそれぞれ異なる階調データに基
づき分散的に記録を行うように制御し、記録制御手段が
上記紙送り手段の複数の動作ごとに上記記録ヘッドの異
なる発熱抵抗体を発熱させて、隣接する記録の間隔を上
記発熱抵抗体の間隔よりも広げるように制御し、切替手
段が上記階調制御手段の出力または上記記録制御手段の
出力のいずれかを選択して上記記録ヘッドに出力する。
【0037】請求項6の発明において、副走査方向の長
さを、上記発熱抵抗体のピッチ間隔に対して0.6倍な
いし1.7倍の長さにしたときの上記記録ヘッドの発熱
抵抗体が、品質の高い画像を記録する。
【0038】請求項7の発明において、上記隣接する記
録間の傾きθを10度ないし35度にするように制御す
る上記記録制御手段が、品質の高い画像を記録する。
【0039】請求項8の発明において、冷却基準記憶手
段が冷却タイミングをあらかじめ記憶し、冷却タイマが
上記冷却タイミングで上記記録ヘッドをあらかじめ定め
られた時間だけ停止させる。
【0040】請求項9の発明において、外部から入力さ
れる階調データをnー1より大きな値k(kは3以上の
整数)に変換し、比較手段が階調基準値を発生する階調
基準値発生手段と、上記階調基準値と上記階調変換手段
が出力する階調パルスレベルとを比較してデータを生成
し、このデータを上記記録ヘッドに出力し、一定通電パ
ルス発生手段が一定幅pの通電パルスを出力し、上記比
較手段が出力するデータに基づき上記記録ヘッドに記録
を行わせる。
【0041】請求項10の発明において、通電補助パル
ス発生手段が上記一定幅pより小さな幅qの通電補助パ
ルスを上記記録ヘッドに出力し、通電補助パルス比較手
段が上記階調パルスレベルに基づき上記通電補助パルス
を有効あるいは無効にする。
【0042】請求項11の発明において、上記通電補助
パルス発生手段が、上記一定幅pの通電パルスの前に上
記通電補助パルスを出力する。
【0043】請求項12の発明において、上記一定通電
パルス発生手段が出力する通電パルスのパルス幅pと上
記通電補助パルス発生手段が出力する通電補助パルスの
パルス幅qとの関係が、概略2m :1(mは1以上の整
数)となる。
【0044】
【実施例】
実施例1.この実施例1の中間調記録方法及び中間調記
録装置について図を用いて説明する。この実施例1の中
間調記録方法及び中間調記録装置は、入力階調データに
対応する1ラインについて紙送りを2回に分けて記録を
行うとともに、1回目の記録で奇数階調を、2回目の記
録で偶数階調をそれぞれ記録するものである。
【0045】図1は、この実施例1の中間調記録装置の
主要部分の機能ブロック図である。図1において、1は
例えば8ビット構成の入力階調データ信号が入力される
入力端子、2は1ラインに相当する、例えば1280画
素分の入力階調データを格納する記憶手段、7は記憶手
段2から1ライン分の階調データを受け、画素ごとの階
調に対応する2値データ及びこの2値データに基づいて
中間調記録を行わせる通電パルスを発生し、これらをサ
ーマルヘッド6に対し出力する階調制御手段である。
【0046】階調制御手段7は、2値データを発生する
ための階調基準値を発生する階調基準値発生手段3と、
記憶手段2から出力される階調データと階調基準値発生
手段3から出力される階調基準値とを比較し、階調デー
タが階調基準値以上であれば’1’を、小さければ’
0’を出力する比較手段4と、階調基準値発生手段3か
ら出力される階調基準値を入力として通電パルスを発生
させる通電パルス発生手段5とから構成されている。階
調基準値発生手段3は、1回目の記録の場合には奇数の
階調基準値を、2回目の記録の場合には偶数の階調基準
値を、それぞれ出力する。
【0047】6はサーマルヘッドであり、1ラインの画
素数に対応する数、例えば1280個の発熱抵抗体を有
しており、比較手段4から2値データと通電パルス発生
手段5から通電パルスをそれぞれ受けて、選択的に所望
の発熱抵抗体を発熱させて記録紙にインクを転写させる
ものである。なお、サーマルヘッド6の発熱抵抗体の大
きさは、例えば、主走査方向に80μmで副走査方向に
110μmである。
【0048】図2は、図1の階調制御手段7を構成する
階調基準値発生手段3の内部ブロック図である。図2に
おいて、10は奇数の階調基準値を出力する第1のカウ
ンタ、11は偶数の階調基準値を出力する第2のカウン
タ、12は1回目の記録の場合は第1のカウンタ10の
出力を選択し、2回目の記録の場合は第2のカウンタ1
1の出力を選択し、階調基準値として出力する階調基準
値セレクタである。
【0049】次に、この実施例1の中間調記録方法及び
中間調記録装置の動作について説明する。まず、中間調
記録方法及び中間調記録装置の一般的な動作原理につい
て図5〜図12を参照しつつ説明する。
【0050】例えば、n=256階調の場合、入力階調
データは、256値のデータ(8bit)である。しか
し、通常利用できるサーマルヘッドは’1’(記録)
と’0’(非記録)の2値データを入力することができ
るのみであり、階調データを直接入力することができな
い。従って、中間調記録を行うためには、階調毎の2値
データをパルス列に変換してサーマルヘッドに転送し、
その都度通電パルスを与える。
【0051】たとえば、256階調の場合には、255
回のデータ転送と255回の通電が必要となる。このと
きの階調データを2値データに変換する変換テーブルを
図5に示す。図5に示されるように256値データを2
値データに変換するには、以下のようにする。
【0052】比較手段4が、そのA端子に入力される記
憶手段2からの階調データ(256値データ)と、その
B端子に入力される階調基準値発生手段3からの階調基
準値とを比較し、階調基準値が階調データ(256値デ
ータ)以下のあいだは2値データとして’1’を出し続
ける。一方、階調基準値が階調データ(256値デー
タ)より大きくなったときは、階調基準値の最後である
255階調目まで’0’を出し続ける。即ち、入力階調
データがnの場合、比較手段4は、n個の’1’と(2
55−n)個の’0’を出力する。これら2値データは
サーマルヘッド6の複数の発熱抵抗体と1対1に対応す
る。したがって、1ラインの画素それぞれの階調データ
に対応する2値データが、発熱抵抗体の数、例えば12
80個存在する。ここで、’1’は、そのデータの位置
に対応する通電パルスを対応する図示しないひとつの発
熱抵抗体に供給することを意味し、’0’は通電パルス
を供給しないことを意味する。
【0053】図5のテーブルにより得られた2値データ
に基づき、サーマルヘッド6の複数の発熱抵抗体それぞ
れに対し、合計255回の通電を行う。次に、この通電
方法を図6に基づき説明する。
【0054】溶融型や昇華型の基本濃度特性は、図6に
示されるように、S字カーブを描く。すなわち、通電パ
ルスが少ないとき、通電パルスの増加に対して緩やかに
階調が増加し、通電パルスが増加すると通電パルスの増
加に対して階調が直線的に増加し、さらに通電パルスが
増加すると通電パルスの増加に対する階調の増加が頭打
ちになる。
【0055】このように、一定の通電パルスの増加に対
する濃度の増加ΔODは一定でなく、通電パルスごとに
変化する。
【0056】このため、階調の増加に対する通電パルス
の増加を一定にすると濃度増加ΔODが一定とならず、
ハイライト部及びシャドウ部の再現性が得られない。そ
こで、通電パルス発生手段5において、階調毎に、例え
ばパルス幅を一定とせずに、パルスの順番に応じて変化
させることにより濃度OD−階調特性がリニアになるよ
うに予め設定されている。この設定の具体例を図12に
示す。図12において、階調基準値(通電パルスの順番
に対応する)1、2、3、4、5、6、7、・・・25
4、255に対して、それぞれ、通電パルスの幅20、
10、8、7、6、5、5、・・・6、5が対応してい
る。
【0057】実際には、中間調記録方法及び中間調記録
装置においては、図7に示されるサーマルヘッド6への
出力信号のタイミングチャートのように、比較手段4が
1階調目に相当する、2値データのうちの1ビット(図
5の左端のデータ)を複数の発熱抵抗体に対しそれぞれ
転送した後、通電パルス発生手段5が1階調目に相当す
る通電パルスのうちのひとつ(このパルス幅、図12の
最上段の値12である)をすべての発熱抵抗体に与えて
これらを発熱させる。同時に、比較手段4が2階調目に
相当する2値データを転送する。以下、順番に2、3、
・・・255階調目のデータが転送されるとともに、対
応する通電パルスが与えられる。ここで通電パルスの幅
が一定でないのは上述の理由による。
【0058】図7の最後の255階調目の通電パルスに
より最大濃度が得られる。なお、図7において、上の段
の2値データと下の段の通電パルスとが時間的にずれて
いるのは、高速処理を実現するためにサーマルヘッド6
が2値データを一旦ラッチしているからである。
【0059】ところで、入力階調データが’4’の場合
には、4回の’1’の転送と251回の’0’の転送が
なされ、そして、それに対応する通電パルスがサーマル
ヘッド6に出力される。このため、サーマルヘッドの発
熱抵抗体の形状のアスペクト比によっては(例えば概略
正方形の場合)、1画素内の中央部のみが記録され、次
のラインとの間で横筋が発生することがある。図9はそ
の時の記録画素の状態をあらわしたものである。ひとつ
の画素50aの記録51a及び隣接するラインにおける
画素50bの記録51bは、いずれも画素内の中央部の
みに存在し、画素51a,51bとの間に間隔を生じ
る。このことにより横筋が発生する。
【0060】この問題を解決するため、この実施例1の
中間調記録装置及び中間調記録方法は、記録画素が図1
0のような状態になるように、1ラインのデータを例え
ば2回に分け、前半で奇数(図7の例では1と3)階調
に対応する記録を行い、後半で偶数(図7の例では2と
4)階調に対応する記録を行うようにし、分散的に異な
るデータで記録するものである。これは、階調を分散的
に記録する(ここで、分散的とは、1つの記録を中心が
互いに離れている少なくとも2つの記録で行うととも
に、これらの記録をそれぞれ異なる通電パルスで記録す
るということである)ことにより、人間の目の積分能力
を利用して横筋の発生を見かけ上なくし画質を向上させ
るものである。
【0061】この実施例1の詳細な動作について、図4
のフローチャートに基づき説明する。図4は中間調記録
時における記録シーケンスの一例を示したもので、A〜
Gのステップで構成されている。
【0062】・ステップA ステップAにおいて、階調制御手段7の比較手段4が1
ライン分の階調データ、例えば1280画素分の0〜2
55までのデータを受信する。入力端子1には、図示し
ないホストコンピュータやTV画像をA/D変換したあ
とのデジタルの階調データが順次入力され、記憶手段2
に図示しないアドレス発生手段からの出力に応じて1ラ
イン分順次記憶されている。サーマルヘッド6の1番目
の発熱抵抗体から1280番目の発熱抵抗体に対応する
階調データが順次記憶手段2から読み出される。受信が
終了したならばステップBへ進む。
【0063】・ステップB ステップBにおいて、1回目の記録を行う。具体的に
は、1回目の記録では、階調基準値発生手段3が、階調
基準値を1、3、5、・・・、255となるように発生
させ、比較手段4がこれらと階調データとを比較して2
値データを出力する。従来は、階調基準値発生手段3
が、階調基準値を1、2、3、・・・、255と順に発
生し、比較手段4がこれらと階調データとを単純に比較
していた。
【0064】1回目の記録のとき、階調基準値発生3に
おいて、階調基準値セレクタ12は第1のカウンタ10
の出力を選択し、階調基準値として出力する。第1のカ
ウンタ10は、階調基準値として1、3、5、・・・、
255を発生する。比較手段4は、前述の図5に示され
る256値データと階調基準値との対応関係に基づき2
値データを発生する。
【0065】一方、階調基準値発生手段3の出力は、通
電パルス発生手段5にも出力されており、通電パルス発
生手段5は、これら階調基準値に対応する通電パルスを
出力する。ここで、階調基準値と通電パルスとの関係は
図12に示すように予め設定されている。
【0066】以下、図8のタイミングを用いて説明す
る。1回目の記録のタイミングチャートは図8の左半分
に示されている。階調基準値が’1’であれば、通電パ
ルス発生手段5では’20’が選択され、通電パルス発
生手段5内でこの値が保持される。一方、比較手段4
は、1ライン分の階調データを2値データに変換し、サ
ーマルヘッド6に順次出力する。一方、通電パルス発生
手段5は、サーマルヘッド6に最初の2値データが出力
される同時に、階調基準値が’1’の時に保持した’2
0’の値をサーマルヘッド6に出力する。これにより、
2値データの最初のビットに従い、最初の通電パルスに
よる記録が行われる。
【0067】そして、再び記憶手段2から1ライン分の
階調データが図示しないアドレス発生手段により読み出
される。階調基準値発生手段3が階調基準値’3’を発
生し、比較手段4が比較して2値データに変換し、サー
マルヘッド6に出力する。一方、通電パルス発生手段5
は、階調基準値を’3’受けて保持した’8’の値をサ
ーマルヘッド6に出力する。これにより、2値データの
2番目のビットに従い、2番目の通電パルスによる記録
が行われる。
【0068】階調基準値は上述のように発生するので、
この左側の1/2ラインの部分(前半)では奇数階調
(上述したような1、3、5、7、・・・、255階
調)に対応するデータ転送が行われるとともにこれらに
対応する通電パルスが出力される。これにより、図10
の上側の記録51c(あるいは51e)が記録される。
【0069】・ステップC ステップCにおいて、図示しない紙送り機構により、従
来の半分の1/2ピッチで紙送りが行われる。ここで、
紙送りとしては、例えば解像度が300DPIのときに
は、通常であれば、ライン毎に約83μmだけ紙送りさ
れるが、この場合には、その1/2ピッチ分だけ紙送り
される。これにより、図10の1/2ラインだけ紙送り
が行われ、下側の記録51d(あるいは51f)の記録
をすることが可能になる。
【0070】・ステップD ステップDにおいて、2回目の記録を行う。具体的に
は、階調基準値発生手段3が、階調基準値を2、4、
6、8、・・・、254となるように発生し、比較手段
4が、これらと階調データとを比較して2値データを出
力する。
【0071】2回目の記録のとき、階調基準値発生3に
おいて、階調基準値セレクタ12は第2のカウンタ11
の出力を選択し、階調基準値として出力する。第2のカ
ウンタ11は、階調基準値として2、4、6、8、・・
・、254を発生する。
【0072】比較手段4は、前述のように図5に示され
る256値データと階調基準値との対応関係に基づき2
値データを発生する。
【0073】図8の右側の1/2ラインの部分は、この
ときのサーマルヘッド6に出力される2値データ及び通
電パルスのタイミングチャートである。階調基準値は上
述したように発生されるので、この右側の1/2ライン
の部分(後半)で偶数階調(上述したような2、4、
6、8、・・・、254階調)に対応するデータ転送が
行われるとともに対応する通電パルスが出力される。こ
れにより、図10の下側の記録51d(あるいは51
f)が記録される。ステップDの処理の終了後、ステッ
プEに進む。
【0074】・ステップE ステップEにおいて、ステップCと同様に、1/2ピッ
チの紙送りを行う。以上のステップA〜Eの動作で1ラ
イン分の記録を終了する。そして、ステップFに進む。
【0075】・ステップF ステップFにおいて、図示しない制御装置が、所望のラ
イン数分の記録を終了したかどうか調べ、終了した場合
にはステップGに進む。所望のライン数に満たない場合
にはステップAに戻り、ステップAからステップEまで
の動作を繰り返す。ステップFを終了した後はステップ
Gに進む。
【0076】・ステップG ステップGにおいて、Y,M,Cの3色、あるいはY,
M,C,Bkの4色について処理を終了したかどうか調
べ、終了した場合は1画面の記録を完了する。終了して
いない場合にはステップAに戻り、ステップAからステ
ップFまでの動作を繰り返す。なお、上述した実施例に
おける1/2ピッチの紙送りでは、図示しないモータ等
を1パルスあるいは複数のパルスで駆動してもよく、ま
た、記録中に同時に紙送りすような機構にしてもよい。
【0077】ところで、サーマルヘッド6の発熱抵抗体
の理想的な形状は正方形であるが、正方形でなくても、
副走査の長さと主走査の幅との比(アスペクト比)が
0.7〜1.7程度であれば、画質があまり低下しない
との結論が得られている。図11は、画質の5段階評価
と副走査長と主走査幅の比(アスペクト比)との関係を
示したものである。縦軸の画質の数値は、5、4、3、
2、1の順に、非常によい、よい、普通、悪い、非常に
悪いを意味し、主観的な評価による結果である。横軸は
アスペクト比に相当するものである。
【0078】図11は、アスペクト比が0.7より小さ
くなると横筋が顕著になって画質が低下するとともに、
1.7より大きくなると横線の太さが太くなって画質が
低下することを意味している。
【0079】なお、この実施例1において、1回目の記
録と2回目の記録とをそれぞれ異なるデータ(奇数と偶
数)により記録するようにしたのは、2回同じデータで
記録する方法より階調特性が優れているとともに、25
5回のデータを2回記録する場合に比べ記録速度が高速
化できるためである。
【0080】なお、階調基準値として、1回目に1、
3、5、・・・、255の値を出力し、2回目にも1、
2、4、6、8、・・・、254の値を出力するように
してもよい。これは、1階調目のパルスがサーマルヘッ
ド6の基板温度を昇温させることに利用されていること
に着目したもので、1回目と2回目の記録の間に冷却時
間を設けた場合には、2回目の記録時にも1階調目のパ
ルスを追加すれば、1回目と2回目の通電パルス印加状
態が概略同じくなるのでさらに安定した画質が得られ
る。
【0081】また、図2において、階調基準値発生手段
3を2つのカウンタ10、11とセレクタ12で構成し
たが、カウンタを兼用化してセレクタをなくすような構
成にしても良い。また、階調基準値発生手段3をテーブ
ルで構成してもよい。さらに、上述した例では通電パル
スの制御をパルス幅制御としたが、パルス数制御として
も同様の効果が得られる。
【0082】さらに、1回目の記録と2回目の記録を偶
数・奇数のいずれかで行うかを固定せずに1ライン毎あ
るいは複数ライン毎に切り替えるようにすれば、さらに
横筋が分散され高画質記録が得られる。この場合には、
図3に示すように、階調基準値セレクタ12の制御をC
PU13で行うようにする。また、CPU13の他、記
録ラインをカウントするカウンタを設け、前記カウンタ
の出力で切り替えるようにしても良い。
【0083】加えて、第1のカウンタ10と第2のカウ
ンタ11の代わりにテーブル構成とし、CPU13等か
ら階調基準値をダウンロードし、階調基準値そのものの
発生を変更するような構成にしても良い。この例として
は、1回目の記録ラインでは1、3、5、7、・・・階
調を記録し、2回目の記録ラインでは2、4、6、8・
・・階調を記録し、次の1回目の記録ラインでは1、
2、5、6、・・・階調を記録し、次の2回目の記録ラ
インでは、3、4、7、8、・・・階調を記録するよう
にしてもよい。また、複数ライン毎に変更するようにし
てもよい。
【0084】なお、奇数階調の記録と偶数階調の記録と
の順序を入れ替えてもよい。また、1回目の記録で、
1、2、5、6、9、10、・・・階調に対応する記録
を、2回目で3、4、7、8、11、12、・・・階調
に対応する記録を行うようにしても良い。また、1回目
の記録で4、5、6、10、11、12・・・階調に対
応する記録を行い、2回目の記録で1、2、3、7、
8、9、・・・階調に対応する記録を行うようにしても
よい。要するに、1回目と2回目の記録をあわせて概略
1から255階調になるように分散的に記録すれば同様
の効果が得られる。
【0085】なお、上述した例では記録階調数を256
にした場合について説明したが、64(7bit)階調
や512(9bit)階調等に対しても適用できる。ま
た、1回ごとの紙送りピッチも1/2ピッチに限らず、
1/4と3/4ピッチというように合計が1ピッチにな
ればよく、同様の効果が得られる。
【0086】さらに、この実施例1では、入力階調デー
タの1ラインを紙送り方向に2回に分けて記録を行って
いるが、3回や4回等に分けて記録を行っても良い。例
えば、4回に分けた場合には、1回目の記録で1、5、
9、・・・階調の記録を行い、2回目の記録で2、6、
10、・・・階調の記録を行い、3回目の記録で3、
7、11、・・・階調の記録を行い、4回目の記録で
4、8、12、・・・階調記録を行い、それぞれ1/4
ピッチの紙送りを行うようにする。この場合には、さら
に横筋のない高画質記録が得られる。なお、上述した実
施例では、階調と濃度をリニアになるようにしたが、明
度とリニアになるようにしてもよく、限定されない。
【0087】以上のように、この実施例1によれば、1
ラインについて複数回記録するようにしたので横筋の発
生を防止できて、中間調を記録する際の画質が向上する
という効果がある。
【0088】実施例2.次に別の実施例について説明す
る。この実施例2は、昇華型と溶融型の兼用化が可能な
中間調記録装置及び中間調記録方法に関するものであ
る。この実施例2の装置及び方法は、切り替え手段によ
って、昇華型記録時において上述した階調制御手段をも
って記録し、溶融型記録時において後述する奇数偶数制
御手段をもって記録を行うものであり、兼用化が可能な
装置においても高画質記録を実現するものである。
【0089】この実施例2の中間調記録装置の動作を示
す前に、溶融型記録時の動作原理について、図14に基
づき説明する。図14は、従来の装置で記録した記録画
素の状態を示す図である(なお、図15は、この実施例
2の装置で記録した記録画素の状態を示す図である)。
これらの図が示す記録画素は、主走査方向(図の横方
向)に4画素、副走査方向(図の縦方向)に4画素を有
するものである。説明の便宜上、画素を図の左から順に
50c,50d,50e,50fと、上から順に副番を
−1,−2,−3,−4とする。したがって、左上の画
素は50c−1となり、右下の画素は50f−4とな
る。また、同様に、それぞれの画素に対応する記録を左
から順に51g,51h,51i,51jと、上から順
に副番を−1,−2,−3,−4とする。したがって、
左上の記録は51g−1となり、右下の記録は51j−
4となる。
【0090】図14において、隣接する画素の記録の一
部が、主走査方向に互いに結合している。一番上のライ
ンにおいて、画素51g−1と画素51h−1とが結合
し、画素51i−1と画素51j−1とが結合してい
る。2番目のラインにおいて、4つの画素(画素51g
−2〜画素51j−2)が結合している。3番目のライ
ンにおいて、画素51h−3と画素51i−3が結合し
ている。4番目のラインにおいて、3つの画素(画素5
1h−4〜画素51j−4)が結合している。
【0091】このように、従来の装置で記録した場合に
は、同時に発熱する隣接発熱抵抗体の熱の影響を受けて
隣の画素と繋がりやすくなり、図14のような不安定な
画質となっていた。
【0092】これに対し、この実施例2では、まず、入
力階調データを1ライン分受信した後、1ラインのデー
タを2回に分けて記録を行う。すなわち、最初に奇数番
目の発熱抵抗体(画素5c,5eに対応)のみ発熱させ
るように、偶数番目の発熱抵抗体(画素5d,5fに対
応)に対応するデータをマスキングして、常に’0’の
データをサーマルヘッドに転送する。そして、1/2ピ
ッチ分だけ紙送りした後に、今度は偶数番目のみ発熱さ
せるように、奇数番目の発熱抵抗体に対応するデータを
マスキングして、常に’0’のデータをサーマルヘッド
に転送する。そして、再び1/2ピッチ分だけ紙送りす
る。この結果、図15に示すような記録状態が得られ
る。
【0093】この場合、隣接する記録と記録の間隔が広
がり、隣接発熱抵抗体の熱影響が抑えられる。したがっ
て、記録同士が結合することがなくなり、画質が向上す
る。このように、この実施例2の装置及び方法は、溶融
型記録の場合には、隣接発熱抵抗体の熱影響を抑えるた
め、排他的に記録を行うようにし、安定した画質を得る
ものである。
【0094】さて、この実施例2の中間調記録装置を図
について説明する。図13において、入力端子1、記憶
手段2、サーマルヘッド6、階調制御手段7は、図1で
示されたものと同一または相当部分である。また、20
は奇数番目の発熱抵抗体と偶数番目の発熱抵抗体とを交
互に発熱させる奇数偶数制御手段であり、階調基準値発
生手段3、比較手段4、通電パルス発生手段5及びマス
キング手段21から構成される。マスキング手段21
は、奇数番目の発熱抵抗体を発熱させるときに偶数番目
の発熱抵抗体に対応するデータを’0’にマスキングす
るとともに、偶数番目の発熱抵抗体を発熱させるときに
奇数番目の発熱抵抗体に対応するデータを’0’にマス
キングする。また、22は切り替え手段で、2値データ
及び通電パルスを階調制御手段7と奇数偶数制御手段2
0のいずれか一方から選択しサーマルヘッド6に出力す
るものである。
【0095】次に、動作について説明する。まず、図示
しない制御装置は、図示しない操作パネルからの入力や
記録紙またはインクシートマーク・インクシートカセッ
ト等により昇華型あるいは溶融型いずれであるかを認識
する。そして、この認識結果に基づき、図示しない制御
装置は、切り替え手段22を上側あるいは下側に設定す
る。例えば昇華型の場合には、切り替え手段22を上側
に設定し、階調制御手段7が出力する2値データ及び通
電パルスを選択し、サーマルヘッド6に出力する。一
方、溶融型の場合には、切り替え手段22を下側に設定
し、奇数偶数制御手段20が出力する2値データ及び通
電パルスを選択し、サーマルヘッド6に出力する。
【0096】階調制御手段7の出力が選択されている場
合、動作は実施例1の場合と同様である。奇数偶数制御
手段20の出力が選択されている場合、基本的な動作は
実施例1の場合と同様であるが、階調基準値発生手段3
bの動作及びマスキング手段21の動作の点で異なる。
【0097】階調基準値発生手段3bは、カウンタある
いはテーブル等で構成され、1回目の記録、即ち奇数番
目の発熱抵抗体のみ発熱させる時には、1、2、3、・
・・、255とカウントアップし、階調基準値として
1、2、3、・・・、255を出力する。階調基準値発
生手段3bが出力する階調基準値は、比較手段4と通電
パルス発生手段5に入力される。後者の通電パルス発生
手段5は、階調基準値に対応した通電パルスを順次出力
し、前者の比較手段4は、階調基準値を記憶手段2の出
力である階調データと順次比較し、2値データに変換す
る。比較手段4の動作及び通電パルス発生手段5の動作
は、実施例1の場合と同様である。
【0098】マスキング手段21は、比較手段4が出力
する2値データを受けてマスキング処理を行う。マスキ
ング手段21は、第1回目の記録の場合、偶数番目の発
熱抵抗体に対応するデータを’0’にマスキングする。
たとえば、2値データが、’1’’1’’0’’1’’
1’’1’の場合には、これを’1’’0’’0’’
0’’1’’0’に変換し、’1’’1’’1’’
1’’1’’1’の場合には’1’’0’’1’’
0’’1’’0’に変換する。このようにマスキングさ
れた2値データが、切替手段22を介してサーマルヘッ
ド6に入力される。この2値データにより、図15の記
録51g−1,51i−1等が記録される。そして、図
示しない紙送り手段により1/2ピッチ分だけ記録紙が
送られる。
【0099】マスキング手段21は、2回目の記録にお
いても、同様の動作を行う。このとき、マスキング手段
21は、奇数番目の発熱抵抗体に対応するデータを’
0’にマスキングする。たとえば、2値データが’
1’’1’’0’’1’’1’’1’の場合には、これ
を’0’’1’’0’’1’’0’’1’に変換し、’
1’’1’’1’’1’’1’’1’の場合には、’
0’’1’’0’’1’’0’’1’に変換する。この
ようにマスキングされた2値データが、切替手段22を
介してサーマルヘッド6に入力される。この2値データ
により、図15の記録51h−1,51j−1等が記録
される。そして、図示しない紙送り手段により1/2ピ
ッチ分だけ記録紙が送られる。
【0100】以上の1回目及び2回目の記録により、1
ラインの入力階調データに対応する1ライン分の記録が
終了する。さらに、この動作を1画面分行うことにより
2次元の画像が得られる。
【0101】なお、1回目に奇数番目の画素を記録し、
2回目に偶数番目の画素を記録する場合には、奇数番目
と偶数番目の画素の傾きを10度以上35度以内に設定
すれば安定した高画質記録が得られるとの結論を得てい
る。即ち、記録画素の状態の詳細を示す図17の奇数番
目の画素と偶数番目の画素の傾きθをパラメータにして
実験を行ったところ、図16のような結果を得た。この
結果によれば、傾きが0度から10度までの間は同じラ
インの横の画素同士が繋がりやすくなり、35度から4
5度までの間は次のラインの横の画素同士が繋がりやす
くなり、いずれの場合も画質が劣化していることがわか
った。さらに、45度以上では、隣の画素同士が繋がる
とともに、1ラインにわたって横線を記録したときに凸
凹が発生し、画質が著しく劣化した。
【0102】これらに比して、10度から35度までの
間は良好な記録画像が得られた。これは、隣接画素の熱
干渉を避けることとともに隣接画素との一定の距離が必
要であることを意味している。
【0103】なお、奇数番目の画素と偶数番目の画素と
の間の傾きを所定の値に設定するには、紙送りピッチを
変更すれば良い。なお、記録速度やインクの粘度あるい
は発熱抵抗体の形状等により記録位置が異なり、発熱抵
抗体の間隔と紙送りピッチとから幾何学的に傾きを求め
ることができない。そこで、画素間の傾きを実験的に求
めるようした。なお、紙送りピッチを1/2ごとにする
必要はなく、1回目の記録で2/5ピッチの紙送りをし
た場合には2回目の記録時には3/5ピッチの紙送りを
行うようにしてもよい。
【0104】以上のように、この実施例2によれば、奇
数偶数制御手段と切替手段とを備え、溶融型の記録を行
う場合には奇数偶数制御手段の出力に基づき、紙送りし
ながら隣接する発熱抵抗体を交互に発熱させるようにし
たので、隣接する画素の記録画素が結合することがな
く、画質が安定し、向上する。
【0105】なお、上述した構成では、昇華型と溶融型
の兼用化の場合を示したが、どちらか一方の記録方法に
固定することにより専用機としても使用できることは言
うまでもない。さらに、通電パルス発生手段5において
階調毎のパルス幅を設定したが、代わりにパルス数を設
定するようにしてもよい。なお、1ライン内の紙送りの
回数は、2回である必要はなく、3回、4回、・・・で
あってもよい。加えて、上述した実施例では、マスキン
グデータを’0’としたが、’1’、’2’等の小さな
データでマスキングしてもよく、この場合には高速化
と、線画部の画質が改善されるという効果を奏する。
【0106】実施例3.また、実施例2の構成に代え
て、図18のように中間調記録装置を構成することがで
きる。この場合には、さらに構成の簡略化が可能であ
る。図18の中間調記録装置は、図13の同一部分(階
調制御手段7及び奇数偶数制御手段20がそれぞれ備え
る階調基準値発生手段3、比較手段4、通電パルス発生
手段5)を共用化したものである。
【0107】図18において、切り替え手段22aは、
昇華型記録のときに比較手段4の出力を選択し、これを
2値データとしてサーマルヘッド6に出力する。また、
溶融型記録のときにマスキング手段21の出力を選択
し、マスキングされたデータを2値データとしてサーマ
ルヘッド6に出力する。
【0108】階調基準値発生手段3cは、図19に示さ
れるように、昇華型用の階調基準値(実施例1の階調基
準値)を発生する昇華型用階調基準値発生手段23と、
溶融型用の階調基準値(実施例2の階調基準値)を発生
する溶融型用階調基準値発生手段24と、これら階調基
準値発生手段23、24の出力を切り替える切り替え手
段22bとを備える。切り替え手段22bは、切り替え
手段22bと同期して切り替わる。
【0109】階調基準値発生手段3cの切り替え手段2
2bは、昇華型記録のときに昇華型用階調基準値発生手
段23の出力を選択し、これを通電パルスとしてサーマ
ルヘッド6に出力する。また、溶融型記録のときに溶融
型用階調基準値発生手段24の出力を選択し、これを通
電パルスとしてサーマルヘッド6に出力する。
【0110】なお、さらに、簡略化する場合には、同じ
カウンタにより昇華型用階調基準値発生手段23と溶融
型用階調基準値発生手段24を兼用化することも可能で
ある。なお加えて、マスキング手段21を比較手段4の
後ろ側に位置するように構成したが、入力端子1と記憶
手段2の間に設けても良く、発熱抵抗体が奇数/偶数単
位で発熱できればよく、構成は限定されない。
【0111】実施例4.次に他の発明について説明す
る。中間調記録装置、特に昇華型記録を行った場合に
は、高階調側で焼け付きが生じ、焦げたような記録画が
得られることがあった。これは、サーマルヘッドの発熱
抵抗体の温度がある一定の温度を越えるときに生じるも
のである。
【0112】図21は、通電パルスを印加している時間
と発熱抵抗体の温度の状態を示したものである。同図の
横軸は通電パルス印加時間[ms]であり、縦軸はサー
マルヘッドの発熱抵抗体の温度[℃]である。発熱抵抗
体の温度は、通電パルス印加時間の増加に伴い単調に増
加している。
【0113】発熱抵抗体の温度を赤外線温度計で実測し
てみると、100度と200度の間のT度を越えたとき
に焼け付きが発生した。この値は、サーマルヘッドの発
熱抵抗体の形状やインクシートあるいは記録紙を構成す
る材料等で異なるが、概略150〜180度であった。
図21によれば、通電パルスが1msを越えると温度が
T度越えることがわかる。この問題を解決するために
は、発熱抵抗体の温度がT度を越えないように、即ち、
1msに相当する階調時の通電パルスを与えた後に冷却
時間を設け、温度がT度以上に上昇することを防止すれ
ばよい。
【0114】さて、この実施例4の中間調記録装置及び
中間調記録方法を図について説明する。図20におい
て、入力端子1、記憶手段2、階調基準値発生手段3、
比較手段4、通電パルス発生手段5、サーマルヘッド6
は、図1に示された構成要素と同一あるいは相当するも
のである。
【0115】31は階調基準値発生手段3の出力と後述
する冷却階調基準値記憶手段32の出力する値を比較す
る比較手段、32は図示しないCPU等による設定に基
づき、冷却が必要な階調数を発生する冷却階調基準値記
憶手段、33は前記比較手段31の出力が’1’の場合
に所定の間、記憶手段2からの階調データの読み出しを
停止させる冷却タイマである。
【0116】次に、動作について説明する。入力端子
1、記憶手段2、階調基準値発生手段3、比較手段4、
通電パルス発生手段5、サーマルヘッド6の動作は、実
施例1の場合と同様である。図示しないCPU等は、冷
却階調基準値記憶手段32に対し、冷却が必要な階調数
を設定する。この階調数は、図21に示す実験結果ある
いは計算等から求められるもので、例えば、100階調
目と151階調目で発熱抵抗体を冷却する場合には、’
100’、’151’が設定される。また、冷却タイマ
33には、例えば100μsの冷却時間を意味する’1
00’というの値が初期設定されている。
【0117】階調基準値発生手段3の出力は、比較手段
4、通電パルス発生手段5の他に、比較手段31に入力
される。比較手段31は、冷却階調基準値記憶手段32
が出力する冷却が必要な階調数と階調基準値発生手段3
の出力を比較し、両者が等しければ’1’を、等しくな
ければ’0’を冷却タイマ33に出力する。そして、冷
却タイマ33は、比較手段31のからの出力が’1’の
場合のみカウントを開始するとともに記憶手段2に読み
出し停止信号を出力する。この結果、記憶手段2の読み
出しは停止される。そして、冷却タイマ33は、初期設
定されていた値とカウント値とが一致した時、記憶手段
2に対する読み出し停止信号を解除する。これを受けて
記憶手段2では、再び読み出しを開始して比較手段4に
データを転送する。以下、通常の動作が行われる。
【0118】例えば、冷却が必要な冷却階調基準値とし
て3種の値n1 =’100’、n2=’151’、n3
=’230’が冷却階調基準値記憶手段32にあらかじ
め設定されており、これら冷却階調基準値にそれぞれ対
応して3種類の冷却時間t1=’100’、t2 =’1
00’、t3 =’30’が冷却タイマ33にあらかじめ
設定されているものとする。このときの階調数と発熱抵
抗体の温度との関係は図22に示すようになる。すなわ
ち、100階調目と101階調目の間、151階調目と
152階調目の間及び230階調目と231階調目の間
に、期間がそれぞれ100μs、100μs、30μs
である冷却時間が設けられ、焼き付けが防止され、高画
質の画像が得られる。
【0119】なお、この実施例4においては、実施例1
等と同様に2回に分けて記録する場合について示した
が、1ライン1回の記録においても同様の効果が得られ
る。さらに、CPU等が、冷却階調基準値や冷却タイマ
の値を紙送り方向に、ライン毎に異なる値で設定するこ
とにより、より一層高度な画質が得られる。ここでは、
冷却階調数と冷却タイマを少なくとも有した構成であれ
ば如何なる変更も可能である。例えば、上述した実施例
2や後述する実施例5の装置への適用も可能である。
【0120】実施例5.次に別の発明について説明す
る。昇華型や溶融型において中間調記録を行う場合に
は、図6に示す記録濃度の非線形性を各階調毎の通電パ
ルスで調整することにより、階調と濃度の関係をリニア
にしたり、明度に対してリニアにしたりしている。その
ため、各階調毎の通電パルスの幅や個数が異なるため、
抵抗値補正等による演算化が困難であり、高画質記録を
得るためには膨大な量のテーブルを使用せざるを得なか
った。
【0121】そこで、この実施例5の中間調記録装置及
び中間調記録方法においては、演算化の容易な構成をと
ることにより、小規模な回路構成で高画質記録を得てい
る。即ち、上記実施例1等において、階調毎に通電パル
スの幅を決定していたのに対し、この実施例5におい
て、階調データを通電パルスの個数(以下、通電パルス
レベルと称す)に変換するように構成したものである。
【0122】まず、この実施例5の動作原理について説
明する。基本的に、通電パルス幅を一定幅で固定とし、
階調データを階調データより大きな通電パルスレベルに
変換する(階調特性を良好なものにする)とともに、通
電パルスレベルを2値データに変換して2値データのそ
れぞれのビットに対応して一定幅の通電パルスを出力す
るようにしたものである。
【0123】例えば、抵抗値補正に関し、従来のテーブ
ル変換方法を用いずに次のような処理が可能となる。発
熱抵抗体の平均抵抗値をR、ある発熱抵抗体の抵抗値を
R’、補正前の通電パルスレベルをY、印加電圧をVと
すると、補正後の通電パルスレベルY’は、 (V2 /R)*Y=(V2 /R’)*Y’ (1) の関係がなり立つことから、 Y’=(R’/R)*Y (2) により求めることが可能となる。ここで、R’/Rは補
正係数であり、従来に比べ単純な乗算器のみで構成で
き、変換するためのテーブル等は不要となる。
【0124】この実施例1を図について説明する。図2
3において、41は階調変換手段であり、入力端子1に
入力された入力階調データを前記値より大きくなるよう
に通電パルスレベルk(kは3以上の整数)に変換す
る。42は抵抗値補正手段であり、階調変換手段41の
出力を受けてサーマルヘッド6の複数の発熱抵抗体の抵
抗値のバラツキを補正して記憶手段2に対し出力する。
43は階調基準値発生手段3の出力を受けて通電パルス
を発生する一定通電パルス発生手段である。入力端子
1、記憶手段2、階調基準値発生手段3、サーマルヘッ
ド6は実施例1等に示されたものと同じものである。
【0125】次に動作について説明する。入力端子1に
は、上述した実施例1等と同様に1ライン分の入力階調
データの8ビットデータ(0〜255)が入力される。
これらデータは、順次、階調変換手段41に入力され
る。
【0126】階調変換手段41は、図24に示すような
テーブルをあらかじめ格納している。図24のテーブル
によれば、入力階調データが’1’であれば’20’と
いう通電パルスレベルに、入力階調データが’253’
であれば’292’という通電パルスレベルに変換され
る。ここで行う入力階調データから通電パルスレベルへ
の変換は、入力階調データを一定通電パルスの個数に変
換することに等しい。上記の例では、入力階調データ’
1’は、後述する一定幅の通電パルスを20個出力させ
る通電パルスレベルに変換されている。なお、変換され
た通電パルスレベルは256以上のデータをとることが
あるから、階調変換手段41の出力は9bitである。
入力階調データと通電パルスレベルの関係は、例えば階
調と記録濃度の関係が概略リニアとなるようにあらかじ
め実験あるいは計算により決定する。
【0127】次に階調変換手段41の出力は、抵抗値補
正手段42に入力される。抵抗値補正手段42は、例え
ば図25に示すように、サーマルヘッド6の複数の発熱
抵抗体に対応した1ライン分の補正係数をあらかじめ格
納した補正係数テーブル42bと、補正係数テーブル4
2bが出力する補正係数と階調変換手段41が出力する
通電パルスレベルとを乗算する乗算器42aからなる。
この補正係数は、上記式(2)の(R’/R)に相当す
る。乗算器42aは、通電パルスレベルと補正係数を、
順次、式(2)に基づき1画素毎に乗算し、記憶手段2
に対し出力する。記憶手段2は、これらのデータを記憶
する。
【0128】そして、記憶手段2から、サーマルヘッド
6の1番目の発熱抵抗体から1280番目発熱抵抗体に
対応する階調データが順次読み出され、比較手段4に出
力される。比較手段4は、これら階調データと階調基準
値発生手段3が発生する階調基準値’1’とを比較す
る。比較手段4は、通電パルスレベルが階調基準値以上
であれば2値データ’1’を、小さければ’0’を出力
し、図示しないサーマルヘッドクロックに同期して発熱
抵抗体ごとにサーマルヘッド6に転送する。
【0129】一方、階調基準値発生手段3の階調基準値
出力は、一定通電パルス発生手段43にも出力されてい
る。一定通電パルス発生手段43は、階調基準値の発生
毎に一定幅の通電パルスpをサーマルヘッド6に出力す
る。ここで、一定幅の通電パルスpは0以上の整数であ
る。この通電パルスのパルス幅は、サーマルヘッドの特
性や記録媒体の特性等で異なるが、通常10μs程度と
なるように設定される。
【0130】そして、再び、記憶手段2から1ライン分
の通電パルスレベルが図示しないアドレス発生手段によ
り読み出され、これと同時に階調基準値発生手段3から
階調基準値’2’が出力される。同様にして、比較手段
4が階調データと階調基準値データを比較し2値データ
に変換してサーマルヘッド6に出力する。この時、一定
通電パルス発生手段43も一定通電パルスpを同時に出
力する。同様に、階調基準値発生手段3から出力される
階調基準値3、4、5、・・・、298について、比較
手段4及び一定通電パルス発生手段43が処理する。
【0131】このときの通電パルスの状態を図26に示
す。出力される通電パルスの総数は、階調変換手段41
により変換される最大値の298である。たとえば、あ
る画素の入力階調レベルが’1’であるとき、このレベ
ルは、階調変換手段41により通電パルスレベル’2
0’に変換される。この通電パルスレベルは、抵抗値補
正手段42により補正され、たとえば’21’に変換さ
れる。比較手段4は、実施例1の場合と同様に動作する
から、このとき21個の連続する’1’と、298−2
1=277個の’0’を出力する。したがって、入力階
調レベルが’1’である画素に対応する発熱抵抗体に
は、1番目から21番目までの通電パルスが与えられ
る。同様に、入力階調レベルが’2’である画素に対応
する発熱抵抗体には、(補正値×32)個の通電パルス
が、入力階調レベルが’3’である画素に対応する発熱
抵抗体には、(補正値×41)個の通電パルスが、それ
ぞれ与えられる。他の入力階調レベル値に対しても同様
である。そして、これらの動作を1画面分行うことによ
り2次元の画像を得ることができて、記録が終了する。
【0132】なお、上述した実施例5は、発熱抵抗体ご
との抵抗値のばらつきを補正する抵抗値補正手段42を
用いた例を示したが、サーマルヘッド6のコモン抵抗の
違いで起こる電圧ドロップ補正する補正手段を用いるよ
うにしてもよい。さらに、両者を組み合わせたものでも
良い。この場合は各種補正手段のテーブルを削減できる
のでより一層の効果を奏す。加えて、階調変換手段41
と抵抗値補正手段42及び記憶手段2の順番を、抵抗値
補正手段41、記憶手段2、階調変換手段41のように
変更してもよく、図23の順番には限定されず、また補
正手段等の種類や記録ヘッドの種類について限定されな
い。
【0133】実施例6.次に別の発明について説明す
る。従来の中間調装置において、高画質記録を得るため
に階調数を多くした場合には、サーマルヘッドへのデー
タ転送回数が増え、この結果記録速度が遅くなるという
問題があった。この実施例6はこの問題を解決したもの
で、一定幅pを有する通電パルスと一定幅pより小さな
通電補助パルスqを組み合わせてサーマルヘッドを駆動
することにより高速化を実現したものである。
【0134】即ち、通電パルス幅pと通電補助パルス幅
qの比を概略2:1とし、図28に示すような通電パル
スレベルと通電パルス及び補助通電パルスとの対応関係
に基づき、図29に示される通電パルスを制御する。図
29の通電パルスは、149個のパルス幅pの一定通電
パルスと、これに先立つパルス幅qのひとつの一定通電
補助パルスとからなっている。図29の通電パルスは固
定パターンである。
【0135】図28の通電パルスpの欄の数値により、
図29の一定通電パルスがいくつ印加され、いくつマス
クされるかが決まり、また、図28の通電補助パルスq
の欄の数値により図29の一定通電補助パルスがマスク
されるかどうかが決まる。たとえば、通電パルスレベル
が’4’の場合には、通電補助パルスqの欄は0である
から通電補助パルスqが0個(マスクされる)、通電パ
ルスpの欄は2であるから一定通電パルスpは2個(1
49−2=147個マスクされる)それぞれ出力され
る。また、通電パルスレベルが’13’の場合には、通
電補助パルスqの欄は1であるから通電補助パルスqが
1個(マスクされない)、通電パルスpの欄は6である
から一定通電パルスpは6個(149−6=143個マ
スクされる)それぞれ出力される。このように、通電パ
ルスと通電補助パルスとの組み合わせにより所望の濃度
を得る。
【0136】ここで、一定通電パルスと通電補助パルス
の順番であるが、図29のように、通電補助パルスを出
力した後、一定通電パルスを出力したときに、安定した
画質が得られるとの結論を得ている。このことを図30
及び図31に基づき説明する。これらの図は、通電パル
スと発熱抵抗体の温度波形の関係を示したもので、図3
0は、通電補助パルス出力後に一定通電パルスを出力し
たときの発熱抵抗体の温度の時間変化の例を示した図で
ある。図31は、一定通電パルス出力後に補助通電パル
スを出力したときの発熱抵抗体の時間変化の例を示した
図である。
【0137】図30の場合には、通電補助パルスは一定
通電パルスの前にあるため、昇温条件が一定であるのに
対し、図31の場合には、通電パルスレベルの値によっ
て通電補助パルスが与える影響が異なる。例えば、通電
パルスレベルの値が’4’のように小さければ、発熱抵
抗体が冷えて温度が初期温度に戻った状態で通電補助パ
ルスが出力されるので、図31のような温度波形とな
り、通電補助パルスによる影響は比較的小さい。一方、
例えば、通電パルスレベルが’255’のように大きい
場合には、発熱抵抗体の温度が初期温度にならない内に
通電補助パルスが出力され、通電補助パルスによる影響
は比較的大きい。よって、期待値より高めの濃度が得ら
れる。このように、一定通電パルス出力後に補助通電パ
ルスを出力したとき、通電パルスの値によって通電補助
パルスの影響が異なり、安定した画質が得られないこと
になる。
【0138】さて、この実施例6の中間調記録装置及び
中間調記録方法を図について説明する。図27におい
て、44は第2の階調基準値発生手段であり、階調基準
値として’1’を出力する。45は比較手段であり、第
2の階調基準値発生手段50の出力と記録手段2の出力
である通電パルスレベルを示す9ビットデータの最下位
ビットとを比較し、階調基準値以上であるか、あるいは
等しいときに’1’を、階調基準値より小さいか、ある
いは等しいときに’0’を出力する。47aはセレクタ
であり、第2の階調基準値発生手段44の出力と比較手
段4の出力のいずれかを選択する。46は通電補助パル
スを出力する通電補助パルス発生手段であり、例えば、
10μsの幅のパルスを発生する。47bは通電補助パ
ルス発生手段46の出力である通電補助パルスと一定通
電パルス発生手段43の出力である通電パルスのどちら
か一方を選択するセレクタである。その他は、実施例5
の場合の構成要素と同等又は相当するものである。な
お、一定通電パルス発生手段43が発生する一定通電パ
ルスのパルス幅は、例えば20μsである。
【0139】次に動作について説明する。まず、セレク
タ47a,47bは、それぞれ比較手段45の出力、通
電補助パルス発生手段46の出力を選択するように設定
されていて、通電補助パルスが最初に出力される。1ラ
イン分の入力階調データは、階調変換手段41、抵抗値
補正手段42でそれぞれ変換・補正されて、記憶手段2
に順次記憶される。そして、通電パルスレベルが順次記
憶手段2から読み出されると、この最下位ビットと第2
の階調基準値発生手段44の出力である’1’を比較
し、比較結果をセレクタ47aを通してサーマルヘッド
6に転送する。
【0140】次に、セレクタ47aは、比較手段4の出
力を選択するように設定される。そして、記憶手段2か
ら再び通電パルスレベルが読み出されるとともに、階調
基準値発生手段3から’1’が出力される。比較手段4
は、通電パルスレベルの上位8ビットと階調基準値発生
手段3の出力とを比較し、その結果をセレクタ47aを
通してサーマルヘッド6に転送する。一方、通電補助パ
ルス発生手段46は、この転送と同時に通電補助パルス
をセレクタ47bを通してサーマルヘッド6に転送す
る。
【0141】上述のように、図28の通電補助パルスの
欄の数値が’1’のとき通電補助パルスqはマスクされ
ないので、対応する発熱抵抗体に与えられ、一方、この
数値が’0’のとき通電補助パルスqはマスクされて、
この発熱抵抗体には与えられない。
【0142】次に、セレクタ47bは、一定通電パルス
発生手段43の出力を選択するように設定される。階調
基準値発生手段3は、階調基準値’2’を発生させ、比
較手段4は通電パルスレベルの上位8ビットと比較し
て、この比較結果をセレクタ47aを通してサーマルヘ
ッド6に転送する。一方、一定通電パルス発生手段43
は、通電パルスpをセレクタ47bを通してサーマルヘ
ッド6に転送する。階調基準値’3’、’4’、・・・
についても同様に処理される。すべての階調基準値
(1、2、・・・、298)について処理がなされた
後、1/1ピッチ分の紙送りを行うことで1ライン分の
記録が終了する。そしてこの繰り返しを行うことで2次
元の画像を得る。
【0143】なお、この実施例6において、第2の階調
基準値発生手段44と階調基準値発生手段3及び比較手
段4と比較手段45をそれぞれ別々に設けたが、兼用化
してセレクタ47aを省略するように構成してもよい。
また、通電補助パルス発生手段46と一定通電パルス発
生手段43を通電パルス発生手段として兼用化し、セレ
クタ47bを省略するように構成してもよい。いずれの
場合も、同様の効果が得られる。
【0144】実施例7.図32の中間調記録装置は、実
施例6の装置をさらに高速化するために、通電パルス
を、複数の通電補助パルス(たとえば3個)と一定通電
パルスの組み合わせで実現するようにしたものである。
【0145】具体的には、通電補助パルスの幅と一定通
電パルスの幅との比を1:4となるように設定し、通電
パルスレベルと通電パルスp及び通電補助パルスqの関
係を図33の関係になるようにしたものである。この場
合には、256階調の記録の場合でも、通電補助パルス
が3回、一定通電パルスが73回の合計76回の出力で
すむ。たとえば、階調データが255であるとき、対応
する通電パルスレベルは298であり、このときの通電
パルスは、図33からわかるように、通電補助パルスが
2回、一定通電パルスが74回の合計76回のパルス出
力である。実施例6の場合と比べてパルス出力の数は約
半分となり、高速化が可能となる。
【0146】さて、この実施例7の中間調記録装置の構
成を図32に示す。実施例7の構成と実施例6の構成と
の相違点は、記憶手段2の出力を下位2ビットと上位7
ビットに分け、それぞれ比較手段45と比較手段4に供
給した点と、第2の階調基準値発生手段44の出力を’
1’のみを出力するものから、’3’、’2’、’1’
の順に出力する2ビット構成とした点、比較手段45を
2ビットの比較手段とした点、階調基準値発生手段3の
出力を7ビットにした点である。しかしながら、動作
は、概略、実施例6の場合と同様である。
【0147】最初に、第2の階調基準値発生手段44に
おいて、階調基準値’3’、’2’、’1’が順次発生
し、この階調基準値に基づいて、図34の3つの通電補
助パルスがそれぞれマスクされるかどうか制御される。
たとえば、通電パルスレベルが’1’のとき、図34の
通電補助パルス1以外のパルス2及び3をマスクするよ
うに、比較手段45は2値データをサーマルヘッド6に
出力する。同様に、通電パルスレベルが’2’のとき、
図34の通電補助パルス3をマスクするように、比較手
段45は2値データをサーマルヘッド6に出力する。通
電パルスレベルが’3’のとき、すべての通電補助パル
スがマスクされない。一方、通電パルスレベルが’0’
のとき、すべての通電補助パルスがマスクされる。
【0148】通電補助パルスの処理が終了した後、階調
基準値発生手段3において階調基準値1、2、3、・・
・74が発生する。以下の動作は、実施例6の場合と同
様である。
【0149】なお、実施例6及び実施例7においては、
一定通電パルスと通電補助パルスのパルス幅の関係が2
m :1の関係になるようにしている。例えば、実施例7
はm=1の場合であり、実施例8はm=2の場合であ
る。ここで、パルス幅の関係を2m :1の関係になるよ
うにしたのは、演算化しやすく、かつ高速化するためで
ある。mの値は1以上の整数であればよい。ただし、m
が8より大きくなると高速にはなるが階調特性が悪くな
るため、画質優先であればm=2以下、速度優先であれ
ばm=4以上であることが好ましい。
【0150】なお、上記実施例1等において、中間調記
録装置としてサーマルヘッド等の熱記録ヘッドを用いた
ものを例にとり説明してきた。しかし、これに限らず、
上記実施例1〜7は、インクジェット、電子写真、ある
いはその他の場合にも適用できるのは言うまでもない。
この場合には、サーマルヘッドをインクジェットやレー
ザヘッド等に置き換える。要は、制御信号により濃度を
変えることができる記録ヘッドであればよいのであっ
て、通電パルスの数により記録そのものの濃度が変化し
たりするものでもよいし、記録部分の面積が広がること
により濃度が変化するものであってもよい。
【0151】また、上記実施例1〜7の中間調記録装置
及び方法は、プリンタに限らず、ファクシミリ、コピー
器等の電子写真、その他の画像記録装置に適用すること
ができる。
【0152】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項3
の発明によれば、記録紙を移動させながら、上記記録紙
上に複数の階調で記録を行う中間調記録方法において、
1ライン内で複数回の紙送りを行い、上記複数回の紙送
りごとにそれぞれ異なる階調データに基づき分散的に記
録するので、横筋の発生が防止され、文字や線画におい
ても高画質記録が得られる。
【0153】また、請求項4の発明によれば、上記複数
回の紙送りと上記異なる階調データに基づき行われる記
録との対応関係を、1ライン毎あるいは複数ライン毎に
変えるように制御する階調制御手段を備えたので、さら
に、画質が向上する。
【0154】また、請求項5の発明によれば、記録紙を
移動させる紙送り手段と、上記記録紙上に複数の階調で
それぞれ記録を行う複数の発熱抵抗体が配設された記録
ヘッドとを備えた中間調記録装置において、上記紙送り
手段を1ライン内で複数回の紙送りを行うように制御す
るとともに、上記記録ヘッドを上記紙送り手段の複数回
の動作ごとにそれぞれ異なる階調データに基づき分散的
に記録を行うように制御する階調制御手段と、上記紙送
り手段の複数の動作ごとに上記記録ヘッドの異なる発熱
抵抗体を発熱させて、隣接する記録の間隔を上記発熱抵
抗体の間隔よりも広げるように制御する記録制御手段
と、上記階調制御手段の出力または上記記録制御手段の
出力のいずれかを選択して上記記録ヘッドに出力する切
替手段とを備えたので、異なる記録方式いずれについて
も画質向上が可能になる。
【0155】また、請求項6の発明によれば、上記記録
ヘッドの発熱抵抗体の副走査方向の長さを、上記発熱抵
抗体のピッチ間隔に対して0.6倍ないし1.7倍の長
さにしたので、さらに、画質が向上する。
【0156】また、請求項7の発明によれば、上記隣接
する記録間の傾きθを10度ないし35度にしたので、
さらに、画質が向上する。
【0157】また、請求項8の発明によれば、記録紙上
に複数の階調で記録を行う記録ヘッドを備えた中間調記
録装置において、冷却タイミングをあらかじめ記憶した
冷却基準記憶手段と、上記冷却タイミングで上記記録ヘ
ッドをあらかじめ定められた時間だけ停止させる冷却タ
イマとを備えたので、記録紙の焼き付けが防止され、画
質が向上する。
【0158】また、請求項9の発明によれば、記録紙上
にn(nは2以上の整数)の階調で記録を行う記録ヘッ
ドを備えた中間調記録装置において、外部から入力され
る階調データをnー1より大きな値k(kは3以上の整
数)に変換する階調変換手段と、階調基準値を発生する
階調基準値発生手段と、上記階調基準値と上記階調変換
手段が出力する階調パルスレベルとを比較してデータを
生成し、このデータを上記記録ヘッドに出力する比較手
段と、一定幅pの通電パルスを出力し、上記比較手段が
出力するデータに基づき上記記録ヘッドに記録を行わせ
る一定通電パルス発生手段とを備えたので、小型でかつ
高画質の記録が実現される。
【0159】また、請求項10の発明によれば、上記一
定幅pより小さな幅qの通電補助パルスを上記記録ヘッ
ドに出力する通電補助パルス発生手段と、上記階調パル
スレベルに基づき上記通電補助パルスを有効あるいは無
効にする通電補助パルス比較手段とを備えたので、さら
に、高速に処理できるという効果を奏する。
【0160】また、請求項11の発明によれば、上記通
電補助パルス発生手段が、上記一定幅pの通電パルスの
前に上記通電補助パルスを出力するので、さらに、画質
が向上する。
【0161】また、請求項12の発明によれば、上記一
定通電パルス発生手段が出力する通電パルスのパルス幅
pと上記通電補助パルス発生手段が出力する通電補助パ
ルスのパルス幅qとの関係が、概略2m :1(mは1以
上の整数)となるので、画質とともに記録速度が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1の中間調記録装置の機能
ブロック図である。
【図2】 この発明の実施例1の階調基準値発生手段の
機能ブロック図である。
【図3】 この発明の実施例1の他の階調基準値発生手
段の機能ブロック図である。
【図4】 この発明の実施例1の中間調記録方法の記録
シーケンスを示すフローチャートである。
【図5】 この発明の実施例1の階調データを2値デー
タに変換する変換テーブルである。
【図6】 中間調記録装置の基本濃度特性の説明図であ
る。
【図7】 サーマルヘッドに出力される通電パルスの一
般的なタイミングチャートである。
【図8】 この発明の実施例1の中間調記録装置におい
てサーマルヘッドに出力される通電パルスの一般的なタ
イミングチャートである。
【図9】 中間調記録装置による一般的な記録画素の状
態の説明図である。
【図10】 この発明の実施例1の中間調記録装置によ
る記録画素の状態の説明図である。
【図11】 この発明の実施例1の中間調記録装置の発
熱抵抗体のアスペクト比と画質との関係の説明図であ
る。
【図12】 階調基準値と通電パルス幅の関係の説明図
である。
【図13】 この発明の実施例2の中間調記録装置の機
能ブロック図である。
【図14】 中間調記録装置による一般的な記録画素の
状態の説明図である。
【図15】 この発明の実施例2の中間調記録装置によ
る記録画素の状態の説明図である。
【図16】 この発明の実施例2の中間調記録装置にお
ける隣接する記録画素同士の傾きと画質との関係の説明
図である。
【図17】 この発明の実施例2の中間調記録装置にお
ける隣接する記録画素同士の傾きの説明図である。
【図18】 この発明の実施例3の中間調記録装置の機
能ブロック図である。
【図19】 この発明の実施例3の階調基準値発生手段
の機能ブロック図である。
【図20】 この発明の実施例4の中間調記録装置の機
能ブロック図である。
【図21】 焼け付き発生条件の説明図である。
【図22】 この発明の実施例4における冷却タイミン
グと発熱抵抗体の温度との関係を示す図である。
【図23】 この発明の実施例5の中間調記録装置の機
能ブロック図である。
【図24】 この発明の実施例5における入力階調デー
タと通電パルスレベルの関係の説明図である。
【図25】 この発明の実施例5の中間調記録装置の抵
抗値補正手段の機能ブロック図である。
【図26】 この発明の実施例5における階調基準値と
通電パルスの関係の説明図である。
【図27】 この発明の実施例6の中間調記録装置の機
能ブロック図である。
【図28】 この発明の実施例6における通電パルスレ
ベルと通電パルスp及び通電補助パルスqの関係の説明
図である。
【図29】 この発明の実施例6における階調基準値と
通電パルスの関係の説明図である。
【図30】 この発明の実施例6における通電パルスと
発熱抵抗体の温度波形の関係を示すグラフである。
【図31】 この発明の実施例6における通電パルスと
発熱抵抗体の温度波形の関係を示す他のグラフである。
【図32】 この発明の実施例7の中間調記録装置の機
能ブロック図である。
【図33】 この発明の実施例7における通電パルスレ
ベルと通電パルスp及び通電補助パルスqの関係の説明
図である。
【図34】 この発明の実施例7における階調基準値と
通電パルスの関係の説明図である。
【図35】 従来の中間調記録方法における通電パルス
波形図である。
【図36】 従来の抵抗値補正手段の機能ブロック図で
ある。
【符号の説明】 1 入力端子、2 記憶手段、3 階調基準値発生手
段、4 比較手段、5通電パルス発生手段、6 サーマ
ルヘッド、7 階調制御手段、10 第1のカウンタ、
11 第2のカウンタ、12 階調基準値セレクタ、1
3 CPU、20 奇数偶数制御手段、21 マスキン
グ手段、22 切り替え手段、23 昇華型用基準値発
生手段、24 溶融型用基準値発生手段、31 比較手
段、32冷却階調基準値発生手段、33 冷却タイマ、
41 階調変換手段、42 抵抗値補正手段、42a
乗算器、42b 補正係数テーブル、43 一定通電パ
ルス発生手段、44 第2の階調基準値発生手段、45
比較手段、46 通電補助パルス発生手段、47 セ
レクタ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙を移動させながら、上記記録紙上
    に複数の階調で記録を行う中間調記録方法において、1
    ライン内で複数回の紙送りを行い、上記複数回の紙送り
    ごとにそれぞれ異なる階調データに基づき分散的に記録
    することを特徴とする中間調記録方法。
  2. 【請求項2】 記録紙を移動させる紙送り手段と、上記
    記録紙上に複数の階調で記録を行う記録ヘッドとを備え
    た中間調記録装置において、上記紙送り手段を1ライン
    内で複数回の紙送りを行うように制御するとともに、上
    記記録ヘッドを上記紙送り手段の複数回の動作ごとにそ
    れぞれ異なる階調データに基づき分散的に記録を行うよ
    うに制御する階調制御手段を備えたことを特徴とする中
    間調記録装置。
  3. 【請求項3】 上記階調制御手段を、上記複数回の紙送
    りごとにそれぞれ異なる階調基準値を発生する階調基準
    値発生手段と、上記複数回の紙送りごとに上記階調基準
    値と外部から入力されるあるいは入力された後に補正さ
    れた階調データとを比較し、それぞれ異なる階調データ
    を上記記録ヘッドに出力する比較手段と、通電パルスを
    出力し、上記比較手段が出力する階調データに基づき上
    記記録ヘッドに記録を行わせる通電パルス発生手段とを
    備えたことを特徴とする請求項2記載の中間調記録装
    置。
  4. 【請求項4】 上記複数回の紙送りと上記異なる階調デ
    ータに基づき行われる記録との対応関係を、1ライン毎
    あるいは複数ライン毎に変えるように制御する階調制御
    手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の中間調記
    録装置。
  5. 【請求項5】 記録紙を移動させる紙送り手段と、上記
    記録紙上に複数の階調でそれぞれ記録を行う複数の発熱
    抵抗体が配設された記録ヘッドとを備えた中間調記録装
    置において、上記紙送り手段を1ライン内で複数回の紙
    送りを行うように制御するとともに、上記記録ヘッドを
    上記紙送り手段の複数回の動作ごとにそれぞれ異なる階
    調データに基づき分散的に記録を行うように制御する階
    調制御手段と、上記紙送り手段の複数の動作ごとに上記
    記録ヘッドの異なる発熱抵抗体を発熱させて、隣接する
    記録の間隔を上記発熱抵抗体の間隔よりも広げるように
    制御する記録制御手段と、上記階調制御手段の出力また
    は上記記録制御手段の出力のいずれかを選択して上記記
    録ヘッドに出力する切替手段とを備えたことを特徴とす
    る中間調記録装置。
  6. 【請求項6】 上記記録ヘッドの発熱抵抗体の副走査方
    向の長さを、上記発熱抵抗体のピッチ間隔に対して0.
    6倍ないし1.7倍の長さにしたことを特徴とする請求
    項5記載の中間調記録装置。
  7. 【請求項7】 上記隣接する記録間の傾きθを10度な
    いし35度にしたことを特徴とする請求項5記載の中間
    調記録装置。
  8. 【請求項8】 記録紙上に複数の階調で記録を行う記録
    ヘッドを備えた中間調記録装置において、冷却タイミン
    グをあらかじめ記憶した冷却基準記憶手段と、上記冷却
    タイミングで上記記録ヘッドをあらかじめ定められた時
    間だけ停止させる冷却タイマとを備えたことを特徴とす
    る中間調記録装置。
  9. 【請求項9】 記録紙上にn(nは2以上の整数)の階
    調で記録を行う記録ヘッドを備えた中間調記録装置にお
    いて、外部から入力される階調データをnー1より大き
    な値k(kは3以上の整数)に変換する階調変換手段
    と、階調基準値を発生する階調基準値発生手段と、上記
    階調基準値と上記階調変換手段が出力する階調パルスレ
    ベルとを比較してデータを生成し、このデータを上記記
    録ヘッドに出力する比較手段と、一定幅pの通電パルス
    を出力し、上記比較手段が出力するデータに基づき上記
    記録ヘッドに記録を行わせる一定通電パルス発生手段と
    を備えたことを特徴とする中間調記録装置。
  10. 【請求項10】 上記一定幅pより小さな幅qの通電補
    助パルスを上記記録ヘッドに出力する通電補助パルス発
    生手段と、上記階調パルスレベルに基づき上記通電補助
    パルスを有効あるいは無効にする通電補助パルス比較手
    段とを備えたことを特徴とする請求項9記載の中間調記
    録装置。
  11. 【請求項11】 上記通電補助パルス発生手段が、上記
    一定幅pの通電パルスの前に上記通電補助パルスを出力
    することを特徴とする請求項10記載の中間調記録装
    置。
  12. 【請求項12】 上記一定通電パルス発生手段が出力す
    る通電パルスのパルス幅pと上記通電補助パルス発生手
    段が出力する通電補助パルスのパルス幅qとの関係が、
    概略2m :1(mは1以上の整数)となることを特徴と
    する請求項10記載の中間調記録装置。
JP7054155A 1995-03-14 1995-03-14 中間調記録方法及び装置 Expired - Fee Related JP3039608B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7054155A JP3039608B2 (ja) 1995-03-14 1995-03-14 中間調記録方法及び装置
CA002151109A CA2151109C (en) 1995-03-14 1995-06-06 Halftone recording method and apparatus
US08/480,768 US6031554A (en) 1995-03-14 1995-06-07 Halftone recording method and apparatus
EP95108748A EP0732841B1 (en) 1995-03-14 1995-06-07 Halftone recording method and apparatus
DE69522310T DE69522310T2 (de) 1995-03-14 1995-06-07 Halbtonaufzeichnungsverfahren und -vorrichtung
CN95108363A CN1065181C (zh) 1995-03-14 1995-06-30 半色调记录方法和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7054155A JP3039608B2 (ja) 1995-03-14 1995-03-14 中間調記録方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08244265A true JPH08244265A (ja) 1996-09-24
JP3039608B2 JP3039608B2 (ja) 2000-05-08

Family

ID=12962667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7054155A Expired - Fee Related JP3039608B2 (ja) 1995-03-14 1995-03-14 中間調記録方法及び装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6031554A (ja)
EP (1) EP0732841B1 (ja)
JP (1) JP3039608B2 (ja)
CN (1) CN1065181C (ja)
CA (1) CA2151109C (ja)
DE (1) DE69522310T2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007076362A (ja) * 2005-08-15 2007-03-29 Shinko Electric Co Ltd プリンタ、およびサーマルヘッドへのパルス通電方法
JP2014226888A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 キヤノン株式会社 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1191152A (ja) * 1997-09-22 1999-04-06 Brother Ind Ltd 感熱記録装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05116355A (ja) * 1991-10-28 1993-05-14 Fuji Photo Film Co Ltd 溶融型熱転写記録方法
JPH06143643A (ja) * 1992-11-04 1994-05-24 Fuji Photo Film Co Ltd カラー感熱記録方法

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56109068A (en) * 1980-02-04 1981-08-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Recorder for multitone
JPS58179057A (ja) * 1982-04-15 1983-10-20 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 感熱記録装置
JPS59149460A (ja) * 1983-02-16 1984-08-27 Canon Inc 感熱記録方式
JPS59227472A (ja) * 1983-06-09 1984-12-20 Hitachi Ltd 感熱転写プリンタ
JPS609271A (ja) * 1983-06-28 1985-01-18 Ricoh Co Ltd 感熱記録装置の中間調記録方法
US4704617A (en) * 1984-12-24 1987-11-03 Nippon Kogaku K. K. Thermal system image recorder
US4779102A (en) * 1985-12-05 1988-10-18 Ricoh Company, Ltd. Head drive system for a thermal printer
JPS6318865A (ja) * 1986-07-11 1988-01-26 Konica Corp サ−マルヘツドによる画像記録方法
JPS6374664A (ja) * 1986-09-18 1988-04-05 Sony Corp 感熱ヘツドの駆動回路
JPH0761717B2 (ja) * 1987-02-14 1995-07-05 日本ビクター株式会社 感熱転写印刷装置
US4746941A (en) * 1987-10-13 1988-05-24 Eastman Kodak Company Dot printer with token bit selection of data latching
US4894712A (en) * 1987-10-23 1990-01-16 Nec Home Electronics Ltd. Density gradation control type thermal printer
DE3806935A1 (de) * 1988-03-03 1989-09-14 Standard Elektrik Lorenz Ag Drucker
US4910528A (en) * 1989-01-10 1990-03-20 Hewlett-Packard Company Ink jet printer thermal control system
JP2842484B2 (ja) * 1990-04-19 1999-01-06 三菱電機株式会社 中間調記録装置
JPH04207664A (ja) * 1990-11-30 1992-07-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱転写プリンタ
JP2896249B2 (ja) * 1991-04-19 1999-05-31 富士写真フイルム株式会社 プリンタの記録ヘッド駆動装置
JP2902813B2 (ja) * 1991-05-13 1999-06-07 富士写真フイルム株式会社 熱記録方法及び装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05116355A (ja) * 1991-10-28 1993-05-14 Fuji Photo Film Co Ltd 溶融型熱転写記録方法
JPH06143643A (ja) * 1992-11-04 1994-05-24 Fuji Photo Film Co Ltd カラー感熱記録方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007076362A (ja) * 2005-08-15 2007-03-29 Shinko Electric Co Ltd プリンタ、およびサーマルヘッドへのパルス通電方法
JP2014226888A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 キヤノン株式会社 画像形成装置、画像形成方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
DE69522310D1 (de) 2001-09-27
US6031554A (en) 2000-02-29
EP0732841B1 (en) 2001-08-22
DE69522310T2 (de) 2002-05-16
JP3039608B2 (ja) 2000-05-08
EP0732841A3 (en) 1997-09-10
EP0732841A2 (en) 1996-09-18
CN1131095A (zh) 1996-09-18
CA2151109C (en) 1999-10-26
CN1065181C (zh) 2001-05-02
CA2151109A1 (en) 1996-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100242783B1 (ko) 큰 도트 및 작은 도트를 사용하는 기록 방법
JPS62256576A (ja) 感熱記録装置
US5075698A (en) Method of driving a recording head and a recording apparatus utilizing this method
US5089831A (en) Block-divided driving apparatus of gradation thermal printhead
JP3039608B2 (ja) 中間調記録方法及び装置
JPH06206328A (ja) カラー画像記録方法
JP3040407B2 (ja) 画像記録装置
US5012258A (en) Density controlled thermal print head
JPH0890822A (ja) 印刷方法及び画像印刷装置
US5902053A (en) Video printer having thermal head
JP2978672B2 (ja) 記録装置
JP3202285B2 (ja) 感熱記録装置及び感熱記録方法
JPH05201053A (ja) 記録装置
JPH039857A (ja) プリンタの記録濃度補正装置
JP3329078B2 (ja) 熱転写記録装置
JP3671529B2 (ja) 熱転写形記録装置及び記録方法
JP2688391B2 (ja) 溶融型熱転写記録方法
JPH0552271B2 (ja)
JPH011545A (ja) 階調記録方法
US6288735B1 (en) Color image recording method, color image recording apparatus, and color image recording controlling method
JPS6084071A (ja) 画像記録装置
JPH06198886A (ja) 記録装置および記録方法
JPS59201863A (ja) 中間調再現方法
JPS6195960A (ja) サ−マルヘツド駆動方法及びその実施装置
JP3669020B2 (ja) 熱転写型記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees