JPH1191152A - 感熱記録装置 - Google Patents

感熱記録装置

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JPH1191152A
JPH1191152A JP9256346A JP25634697A JPH1191152A JP H1191152 A JPH1191152 A JP H1191152A JP 9256346 A JP9256346 A JP 9256346A JP 25634697 A JP25634697 A JP 25634697A JP H1191152 A JPH1191152 A JP H1191152A
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dot
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JP9256346A
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Katsuto Kurachi
克仁 倉知
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Brother Industries Ltd
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    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/028Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by thermal printers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/40025Circuits exciting or modulating particular heads for reproducing continuous tone value scales
    • H04N1/40031Circuits exciting or modulating particular heads for reproducing continuous tone value scales for a plurality of reproducing elements simultaneously

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 解像度を維持しつつ飛躍的に階調数を多くす
ることが可能になるとともに、各画素の階調変化がなめ
らかな感熱記録装置を提供する。 【解決手段】 画素を構成する各ドットの形成エネルギ
量は8段階に設定されている。先ず、階調レベル1のド
ットパターンは、形成エネルギ量1が画素31のドット
35に付される。また、階調レベル2のドットパターン
は、形成エネルギ量1が画素31の各ドット35、36
に付される。また、階調レベル3のドットパターンは、
形成エネルギ量1が画素31の各ドット35、36、3
7に付される。以下、同様に画素31の各ドット35、
36、37、38に形成エネルギ量1〜8が順次付され
て、階調レベル3〜31のドットパターンが構成され
る。そして、階調レベル32のドットパターンは、形成
エネルギ量8が画素31のドット35、36、37、3
8に付される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドに
搭載された複数の発熱素子に選択的に発熱駆動して各画
素の所定濃度記録を行う感熱記録装置に関し、特に、各
画素を複数のドットのマトリクスにより構成し、該マト
リクス内に形成されるドットの形成エネルギ量を多値化
することによってドットパターンを形成することによ
り、解像度を維持しつつ飛躍的に階調数を多くすること
が可能になるとともに、各画素の階調変化をなめらかに
することが可能な感熱記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、サーマルヘッドを用いた多階
調記録のための各種の感熱記録装置が提案されている。
例えば、特公平6−30887号公報に記載されたサー
マルプリンタは、サーマルヘッドに設けられた発熱抵抗
素子を選択的に発熱させて描画印字するサーマル駆動方
法において、前記サーマルヘッドの発熱抵抗素子を1画
素おきに動作させる手段を備えることにより、簡単な手
法で濃度ムラのない描画印字を行えることができる。ま
た、複数ドットからなる画素の奇数番目に対応する発熱
抵抗素子の複数個と偶数番目に対応する発熱抵抗素子の
複数個を時間的にずらして複数個の発熱抵抗素子を同時
に動作させる手段を備えたことにより、濃度ムラのない
描画印字を行うことができる。
【0003】また、特公平7−46828号公報に記載
された熱転写記録装置は、各画素に対してドットの集ま
りからなるマトリクスを割り当て、複数の発熱素子を直
線状に配列してなるサーマルヘッドを、該発熱素子の配
列方向に対して略直交する方向に相対移動させるととも
に、該発熱素子を選択的に発熱させて所望のドット位置
にインクを熱転写し、該マトリクス内にて熱転写された
インクの面積率によって各画素の階調を表現する熱転写
記録装置において、前記マトリクス内における熱転写す
べきドットのパターンを複数種、各ドットへの注入エネ
ルギ量を多値化させて、予め記憶する記憶手段と、画素
ごとに、与えられた多階調画像信号に対応する濃度に基
づき、前記記憶手段を参照して、該画素に割り当てられ
るマトリクス内における熱転写すべきドットのパターン
及び熱転写すべき各ドットに対応する発熱素子への注入
エネルギ量を決定する決定手段と、決定された各画素の
前記パターン及び前記注入エネルギ量に従い、前記サー
マルヘッドの発熱及び相対移動を行う手段とを備え、前
記記憶手段は、前記マトリクス内に熱転写すべきドット
が複数存在するパターンとして、熱転写すべきドットが
前記相対的移動方向に並ぶパターンを記憶するものであ
る。また、好ましくは、前記記憶手段は、前記マトリク
ス内における熱転写すべきドットのパターンを、低濃度
領域、中濃度領域および高濃度領域に各々対応して記憶
するものであり、該低濃度領域におけるパターンは、熱
転写すべきドットが1つのみ存在するパターンであり、
外注濃度領域におけるパターンは、熱転写すべきドット
を前記相対移動方向に並べたパターンのみからなるパタ
ーンであり、該高濃度領域におけるパターンは、熱転写
すべきドットを前記相対的移動の方向に並べたパターン
にさらに少なくとも1つの熱転写すべきドットを加えた
パターンである。よって、擬似中間調記録方式と熱エネ
ルギ制御方式とを併用するとともに、階調を表現するた
めのマトリクス内に熱転写すべきドットが複数存在する
パターンとして、熱転写すべきドットがサーマルヘッド
と記録紙との相対移動方向に並ぶパターンを用いること
ことによって、分解能、解像度および画質の点で著しく
改善された中間調画像を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
6−30887号公報に記載されたサーマルプリンタに
おいては、1画素を複数ドットで構成し、各ドットに対
応する発熱抵抗素子を動作させることにより各画素の階
調制御を行う場合、1画素を構成するドット数が少ない
と解像度及び階調数が低下するという問題がある。ま
た、特公平7−46828号公報に記載された熱転写記
録装置においては、各画素に対して割り当てられるマト
リックス内のドットの一部分のドットのみからなるパタ
ーンを用いるため、1画素を構成する最少ドット数に制
限があるという問題や、同一マトリックスサイズにおい
て解像度を維持しつつ階調数を飛躍的に増加させること
ができないという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、各画素を複数のドット
のマトリクスにより構成し、該マトリクス内に形成され
るドットの形成エネルギ量を多値化することによってド
ットパターンを形成することにより、解像度を維持しつ
つ飛躍的に階調数を多くすることが可能になるととも
に、各画素の階調変化がなめらかな感熱記録装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る感熱記録装置は、複数の発熱素子が設け
られたサーマルヘッドと、各画素は複数のドットのマト
リクスから構成され、該マトリクス内に形成される所定
のドットパターンが予め格納されるドットパターン記憶
手段と、前記所定のドットパターンに対応する前記発熱
素子を選択的に発熱駆動する発熱駆動手段とを備え、前
記所定のドットパターンの印字により前記各画素の階調
濃度を得る感熱記録装置において、前記ドットの形成エ
ネルギ量が予め多値化されて格納されるエネルギ量記憶
手段を備え、階調濃度の増加に伴って、前記所定のドッ
トパターンは、前記マトリクス内の印字ドットを所定の
順番で、1ずつ増やして、該印字ドットに前記形成エネ
ルギ量の初期値が割り当てられ、全部のドットに該初期
値が割り当てられると、全部の印字ドットに前記形成エ
ネルギ量の最大値が割り当てられるまで、各印字ドット
の形成エネルギ量を前記所定の順番にて次に大きい形成
エネルギ量に順次変更することにより形成されることを
特徴とする。
【0007】このような特徴を有する請求項1に係る感
熱記録装置においては、各画素は複数のドットのマトリ
クスから構成され、前記ドットの形成エネルギ量は、多
値化されてエネルギ量記憶手段に格納されている。ま
た、階調濃度の増加に伴って、前記マトリクス内の印字
ドットを所定の順番で、1ずつ増やして、該印字ドット
に前記形成エネルギ量の初期値が割り当てられ、全部の
ドットに該初期値が割り当てられると、全部の印字ドッ
トに前記形成エネルギ量の最大値が割り当てられるま
で、各印字ドットの形成エネルギ量を前記所定の順番に
て次に大きい形成エネルギ量に順次変更することにより
形成されるドットパターンが、予めドットパターン記憶
手段に格納されている。そして、ドットパターンに対応
する各発熱素子を所定の形成エネルギ量の発熱駆動する
ことによって各画素の多階調記録を行う。これにより、
マトリックスを構成する各ドットの形成エネルギ量を多
値化するため、従来のマトリクスサイズで飛躍的に多く
の階調数を得ることが可能になるとともに、小さなマト
リクスサイズでも飛躍的に多くの階調数を得ることがで
きるので解像度を維持しつつ、なめらかな階調変化を得
ることができる。
【0008】また、請求項2に係る感熱記録装置は、請
求項1に記載の感熱記録装置において、前記所定の順番
は、前記マトリクス内の所定の基準ドットを中心として
隣接するドットを1ずつ渦巻き状に増加させることを特
徴とする。
【0009】このような特徴を有する請求項2に係る感
熱記録装置においては、請求項1に記載の感熱記録装置
において、前記マトリクス内に形成されるドットパター
ンは、前記マトリクス内の所定の基準ドットを中心とし
て隣接するドットを1ずつ渦巻き状に増加させ、該ドッ
トに形成エネルギ量を順次割り当て、全てのドットが同
じエネルギー量になると順次に大きい形成エネルギ量を
順次割り当てることにより形成される。これにより、従
来の渦巻き形ディザマトリックスによる階調数よりも飛
躍的に多くの階調数を得ることができるため、渦巻き形
ディザマトリックスによる解像度を維持しつつ、階調表
示をよりなめらかにすることが可能となる。
【0010】また、請求項3に係る感熱記録装置は、請
求項1又は請求項2に記載の感熱記録装置において、前
記複数の発熱素子の奇数番目に対応する各発熱素子の発
熱駆動と、偶数番目に対応する各発熱素子の発熱駆動と
を時間的にずらす手段を備え、前記各画素は、千鳥配列
であることを特徴とする。
【0011】このような特徴を有する請求項3に係る感
熱記録装置では、請求項1又は請求項2に記載の感熱記
録装置において、前記複数の発熱素子の奇数番目に対応
する各発熱素子の発熱駆動と、偶数番目に対応する各発
熱素子の発熱駆動とを時間的にずらす手段を備え、奇数
番目の発熱素子と偶数番目の発熱素子を交互にさせると
ともに、前記各画素の配置が、千鳥配列になっている。
これにより、各発熱素子は、発熱駆動から所定時間経過
後に発熱駆動されるため、隣接するドット間の距離が長
くなる。その結果、蓄熱の影響が少なくなり微少ドット
の印字が可能になり、ドットを多値化させることで表現
できる階調数を増すことができる。
【0012】さらに、請求項4に係る感熱記録装置は、
請求項1乃至請求項3に記載の感熱記録装置において、
前記所定のドットパターンに対する画素の濃度変化を表
す濃度階調曲線が濃度網点面積曲線とほぼ等しい曲線と
なるように設定されることを特徴とする。
【0013】このような特徴を有する請求項4に係る感
熱記録装置では、請求項1乃至請求項3に記載の感熱記
録装置において、前記所定のドットパターンに対する画
素の濃度変化を表す濃度階調曲線が濃度網点面積曲線と
ほぼ等しい曲線に形成される。これにより、画素の濃度
階調曲線が濃度網点面積曲線に一致するようにドットパ
ターンが設定されるため、低階調の感熱記録においても
画像の濃度変化にメリハリをつけることができ、人間の
目に識別しやすい感熱記録を行うことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る感熱記録装置
について、本発明をテープ印字装置につき具体化した第
1乃至第2の実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に
説明する。先ず、第1実施形態に係るテープ印字装置の
制御系の構成について図1に基づき説明する。図1は第
1実施形態に係るテープ印字装置の制御構成を示すブロ
ック図である。図1において、テープ印字装置は、制御
装置1を核として構成されている。制御装置1は、各機
器を制御するCPU2と、このCPU2にデータバス1
1を介して接続された入出力インタフェース10、CG
ROM3、ROM4、5、RAM6とから構成されてい
る。なお、CPU2の内部にはタイマ2aが設けられて
いる。
【0015】ここに、CGROM3には、多数のキャラ
クタの各々に関して、表示のためのドットパターンデー
タがコードデータに対応させて格納されている。
【0016】また、ROM(ドットパターンデータメモ
リ)4には、アルファベット文字や記号等のキャラクタ
を印字するための多数のキャラクタの各々に関して、印
字用ドットパターンデータが、書体(ゴシック系書体、
明朝体書体等)毎に分類され、各書体毎に6種類(1
6、24、32、48、64、96のドットサイズ)の
印字文字サイズ分、コードデータに対応させて格納され
ている。また、階調表現を含むグラフィック画像を印字
するためのグラフィックパターンデータも記憶されてい
る。
【0017】また、ROM5には、キーボード3から入
力された文字や数字等のキャラクタのコードデータに対
応させてLCDC15を制御する表示駆動制御プログラ
ム、印字バッファ8のデータを読み出してサーマルヘッ
ド17やテープ送りモータ19を駆動する印字駆動制御
プログラム、パルス列の各形成エネルギ量に対応するパ
ルス数のデータテーブル41(図4参照)、後述の階調
パターンテーブル40、52(図2、図10参照)、及
びその他テープ印字装置の制御上必要な各種のプログラ
ムが格納されている。そして、CPU2は、かかるRO
M4に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の
演算を行うものである。
【0018】さらに、RAM6には、テキストメモリ
7、印字バッファ8、カウンタ9等が設けられており、
テキストメモリ7には、キーボード12から入力された
文書データが格納される。印字バッファ8には、複数の
文字や記号等の印字用ドットパターンがドットパターン
データとして格納され、サーマルヘッド17はかかる印
字バッファ8に記憶されているドットパターンデータに
従ってドット印字を行う。カウンタ9には、階調制御処
理において各発熱素子に対応してカウントされるカウン
ト値Nが格納される。
【0019】ここで、図1に戻ってブロック図の説明を
続けると、入出力インタフェース10には、キーボード
12と、切断スイッチ13と、LCD14に表示データ
を出力するためのビデオRAM16を有するディスプレ
イコントローラ(以下、LCDCという)15と、サー
マルヘッド17を駆動するための駆動回路18と、テー
プ送りモータ19を駆動するための駆動回路20とが各
々接続されている。よって、キーボード12の文字キー
を介して文字等が入力された場合、そのテキスト(文書
データ)がテキストメモリ7に順次記憶されていくとと
もに、ドットパターン発生制御プログラム及び表示駆動
制御プログラムに基づいてキーボード12を介して入力
された文字等に対応するドットパターンがLCD14上
に表示される。また、サーマルヘッド17は駆動回路1
8を介して駆動され、印字バッファ8に記憶されたドッ
トパターンデータの印字を行い、これと同期してテープ
送りモータ19が駆動回路20を介してテープの送り制
御を行うものである。ここに、サーマルヘッド17に
は、複数の発熱素子が設けられており、駆動回路18を
介して各発熱素子が選択的に発熱駆動されることにより
文字等をテープ上に印字するものである。尚、前記テー
プ印字装置の構成については公知であるので、ここでは
その詳細な説明は省略する。
【0020】次に、前記のように構成されたテープ印字
装置で行われる多階調印字について図2乃至図4に基づ
いて説明する。図2は第1実施形態に係る印字バッファ
8に記憶されているドットパターンデータを模式的に示
す図である。図3は第1実施形態に係る画素のドット構
成を示す図である。図4は第1実施形態に係る画素の各
階調に対応した階調パターンを示す階調パターンテーブ
ルである。尚、第1実施形態において、サーマルヘッド
17は、説明の便宜上50個の発熱素子が一列に設けら
れている例を示している。先ず、キーボード12の文字
キー等が操作されて階調表現を含むグラフィック画像混
じりの文章が作成されると、その文章データがテキスト
メモリ7に格納される。そして、キーボード12の印字
キーが押され印字開始が指令されると、テキストメモリ
7に格納されている文書データとROM4の印字用ドッ
トパターンデータ及びグラフィックパターンデータと、
ROM5の階調パターンテーブル40に基づいて、印字
データが作成され、印字バッファ8に格納される。そし
て、この印字データに基づいてサーマルヘッド17の選
択された各発熱素子に各階調に対する所定のパルス数の
パルス列が印加され発熱駆動が開始される。
【0021】サーマルヘッド17の発熱素子の発熱駆動
制御について、図2に基づいて説明する。先ず、図2に
示されるように、印字バッファ8に記憶されているドッ
トデータの各画素31、32は2×2=4ドットの菱形
マトリクスで構成され、千鳥配列になるように配列され
ている。そして、印字バッファ8に記憶されている印字
方向(以下、副走査方向という)の1列目に印字される
発熱素子の配列方向(以下、主走査方向という)の画素
32を構成する奇数番目(1、3、5、・・・、49番
目)のドットデータが読み出され、1、3、5、7、
9、11番目のドットが印字される。次に、主走査方向
の画素31を構成する偶数番目(2、4、6、・・・、
50番目)のデータが読み出だされ、2、4、6、・・
・・、50番目のドットが印字される。次に、副走査方
向の2列目に印字される発熱素子の主走査方向の画素3
1を構成する奇数番目(1、3、5、・・・、49番
目)のドットデータが読み出され、1、3、5、・・
・、49番目のドットが印字される。次に、主走査方向
の画素32を構成する偶数番目(2、4、6、・・・、
50番目)のデータが読み出され、2、4、6、8、1
0、12番目のドットが印字される。以下、同様にし
て、印字バッファ8の印字データが順次読み出されて、
奇数番目に対応する発熱素子と偶数番目に対応する発熱
素子が時間的にずれてが発熱駆動されて各画素が印字さ
れる。
【0022】次に、各画素31、32の階調パターンを
図3及び図4に基づいて説明する。先ず、各画素31、
32は、同じ4ドットの菱形マトリクスで構成されてお
り、菱形の各頂点が印字ドットの中心である。図3に示
すように、画素31は、各ドット35、36、37、3
8が菱形状に配列され、この順番で時計回り方向に印字
優先順位が付されている。画素32も同じ構成である。
尚、印字優先順位は反時計方向であっても良い。
【0023】また、各ドットの形成エネルギ量は8段階
に設定されている。これにより、各画素31、32は、
4×8=32階調を表現できる。この場合の画素31の
階調パターンを図4に示される階調パターンテーブル4
0に基づいて説明する。先ず、階調レベル1のドットパ
ターンは、形成エネルギ量1が画素31のドット35に
付される。また、階調レベル2のドットパターンは、形
成エネルギ量1が画素31の各ドット35、36に付さ
れる。また、階調レベル3のドットパターンは、形成エ
ネルギ量1が画素31の各ドット35、36、37に付
される。また、階調レベル4のドットパターンは、形成
エネルギ量1が画素31の各ドット35、36、37、
38に付される。次に、階調レベル5のドットパターン
は、形成エネルギ量2が画素31のドット35に付さ
れ、形成エネルギ量1が画素31のドット36、37、
38に付される。また、階調レベル6のドットパターン
は、形成エネルギ量2が画素31のドット35、36に
付され、形成エネルギ量1が画素31のドット37、3
8に付される。階調レベル7のドットパターンは、形成
エネルギ量2が画素31のドット35、36、37に付
され、形成エネルギ量1が画素31のドット38に付さ
れる。階調レベル8のドットパターンは、形成エネルギ
量2が画素31のドット35、36、37、38に付さ
れる。次に、階調レベル9のドットパターンは、形成エ
ネルギ量3が画素31のドット35に付され、形成エネ
ルギ量2が画素31のドット36、37、38に付され
る。また、階調レベル10のドットパターンは、形成エ
ネルギ量3が画素31のドット35、36に付され、形
成エネルギ量2が画素31のドット37、38に付され
る。階調レベル11のドットパターンは、形成エネルギ
量3が画素31のドット35、36、37に付され、形
成エネルギ量2が画素31のドット38に付される。階
調レベル8のドットパターンは、形成エネルギ量3が画
素31のドット35、36、37、38に付される。次
に、階調レベル13のドットパターンは、形成エネルギ
量4が画素31のドット35に付され、形成エネルギ量
3が画素31のドット36、37、38に付される。ま
た、階調レベル14のドットパターンは、形成エネルギ
量4が画素31のドット35、36に付され、形成エネ
ルギ量3が画素31のドット37、38に付される。階
調レベル15のドットパターンは、形成エネルギ量4が
画素31のドット35、36、37に付され、形成エネ
ルギ量3が画素31のドット38に付される。階調レベ
ル8のドットパターンは、形成エネルギ量4が画素31
のドット35、36、37、38に付される。以下、同
様に画素31の各ドット35、36、37、38に形成
エネルギ量5〜7が順次付されて、階調レベル17〜2
8のドットパターンが構成される。そして、階調レベル
29のドットパターンは、形成エネルギ量8が画素31
のドット35に付され、形成エネルギ量7が画素31の
ドット36、37、38に付される。また、階調レベル
30のドットパターンは、形成エネルギ量8が画素31
のドット35、36に付され、形成エネルギ量7が画素
31のドット37、38に付される。階調レベル31の
ドットパターンは、形成エネルギ量8が画素31のドッ
ト35、36、37に付され、形成エネルギ量7が画素
31のドット38に付される。階調レベル32のドット
パターンは、形成エネルギ量8が画素31のドット3
5、36、37、38に付される。尚、画素32も同様
に32階調の階調レベルのドットパターンに構成されて
いる。
【0024】次に、8段階に設定されている形成エネル
ギ量及び該形成エネルギ量による各ドット印字処理につ
いて図5乃至図7に基づいて説明する。図5は第1実施
形態に係る制御装置1において行われるドット印字処理
のフローチャートである。図6は第1実施形態に係る印
字ドットの形成エネルギ量に対応するパルス列のパルス
数のテーブルを示す図である。図7は第1実施形態にお
けるドット印字処理の63パルス印加する場合のタイム
チャートである。先ず、キーボード12の文字キー等が
操作されて階調表現を含むグラフィック画像混じりの文
章が作成されると、その文章データがテキストメモリ7
に格納される。そして、キーボード12の印字キーが押
され印字開始が指令されると、テキストメモリ7に格納
されている文書データとROM4の印字用ドットパター
ンデータ及びグラフィックパターンデータと、ROM5
の階調パターンテーブル40に基づいて、印字データが
作成され、印字バッファ8に格納される。そして、この
印字データとROM5のデータテーブル41に基づいて
サーマルヘッド17の選択された各発熱素子へ各ドット
の階調レベルに対応した形成エネルギ量としての所定の
パルス数のパルス列が印加され、32階調の多階調記録
が開始される。
【0025】次に、各階調レベルに対応した印字ドット
の形成エネルギ量としての所定のパルス数のパルス列の
印加について説明する。先ず、ROM5に格納されてい
るデータテーブル41(図6参照)から各印字ドットの
形成エネルギ量に対応するパルス数を読み出し、各発熱
素子に対応させてパルス数Nをカウンタ9に格納する
(S1)。ここで、データテーブル41を図6に基づい
て説明する。本実施形態の形成エネルギ量は8段階であ
り、各形成エネルギ量に対する印加パルス数Nは、形成
エネルギ量が1のときは2パルス、形成エネルギ量が2
のときは4パルス、形成エネルギ量が3のときは6パル
ス、形成エネルギ量が4のときは8パルス、形成エネル
ギ量が5のときは12パルス、形成エネルギ量が6のと
きは20パルス、形成エネルギ量が7のときは32パル
ス、形成エネルギ量が8のときは63パルスに設定され
ている。このように、上記データテーブル41では、パ
ルス数の増加率が低形成エネルギ量では小さく、高形成
エネルギ量では大きくなるように設定されている。
【0026】次に、サーマルヘッド17の選択された各
発熱素子への印加パルスがONになり、発熱素子が発熱
を開始する(S2)。
【0027】次に、タイマー2aをスタートさせる(S
3)。次に、ROM5に格納されている第1番目のパル
スの印加時間T1(図7参照)を読み出し、タイマー2
aのカウント時間がT1になる迄待ち(S4:NO)、
タイマー2aのカウント時間がT1になると(S4:Y
ES)、選択された各発熱素子への印加パルスをOFF
にするとともに、タイマー2aを停止させ、カウント時
間を0にした後に、再度、タイマー2aをスタートさせ
る(S5)。
【0028】次に、ROM5に格納されている印加パル
スのOFF時間Toff(図7参照)を読み出し、タイ
マー2aのカウント時間がToffになる迄待ち(S
6:NO)、タイマー2aのカウント時間がToffに
なると、タイマー2aを停止させ、カウント時間を0に
した後に、再度、タイマー2aをスタートさせる(S
6:YES)。
【0029】次に、選択された各発熱素子のパルス数N
をカウンタ9から読み出し、該パルス数Nから1引き算
し、再度、各発熱素子に対応させてカウンタ9に格納す
る(S7)。次に、サーマルヘッド17の選択された各
発熱素子への印加パルスをONにする(S8)。
【0030】次に、ROM5に格納されている第2番目
以降のパルスの印加時間T2(図7参照)を読み出し、
タイマー2aのカウント時間がT2になる迄待ち(S
9:NO)、タイマー2aのカウント時間がT2になる
と(S9:YES)、選択された各発熱素子への印加パ
ルスをOFFにするとともに、タイマー2aを停止さ
せ、カウント時間を0にした後に、再度、タイマー2a
をスタートさせる(S10)。ここで、第2番目以降の
パルスの印加時間T2は、第1番目のパルスの印加時間
T1よりも短い時間に設定されている。
【0031】次に、ROM5に格納されている印加パル
スのOFF時間Toffを読み出し、タイマー2aのカ
ウント時間がToffになる迄待ち(S11:NO)、
タイマー2aのカウント時間がToffになると、タイ
マー2aを停止させ、カウント時間を0にした後に、再
度、タイマー2aをスタートさせる(S11:YE
S)。
【0032】次に、選択された各発熱素子のパルス数N
をカウンタ9から読み出し、該パルス数Nから1引き算
し、再度、各発熱素子に対応させてカウンタ9に格納す
る(S12)。
【0033】次に、選択された各発熱素子のパルス数N
をカウンタ9から読み出し、該パルス数Nが、0でなけ
れば(S13:NO)、サーマルヘッド17の選択され
た各発熱素子への印加パルスをONにして(S8)、パ
ルス数Nが0になるまでS8以降の処理を繰り返す。
【0034】また、該パルス数Nが0であれば(S1
3:YES)、この発熱素子へのパルスの印加は終了す
る。
【0035】次に、以上の形成エネルギ量に対する所定
のパルス列の印加における発熱素子の温度上昇変化の一
例を図7に基づいて説明する。図7は、発熱素子の形成
エネルギ量が8、即ち、印加パルス数Nが63パルスの
ときの時間に対する発熱素子の温度上昇を示した図であ
る。第1番目の印加パルスは時間T1であり、このとき
発熱素子の温度上昇曲線42は、ほぼ予定発熱温度まで
上昇している。そして、時間Toffの間印加パルスが
OFFになり、発熱素子の温度は少し下がるが、再度、
時間T2の間印加されるので発熱し、温度が上昇する。
そして、時間Toffの停止と時間T2の印加をカウン
タ9に記憶されているパルス数NがN=0になる迄繰り
返す。これにより、発熱素子は、第1番目の印加パルス
によって、所定温度に予熱され、第2番目以降から第6
3番目迄の印加パルスによってほぼ一定の発熱温度に
(T2×62+Toff×62)の間保持され、形成エ
ネルギ量8のドットが印字される。また、同様にして、
形成エネルギ量1のドットは、印加パルス数が2パルス
のパルス列により印字され、形成エネルギ量2のドット
は、印加パルス数が4パルスのパルス列により印字さ
れ、形成エネルギ量3のドットは、印加パルス数が6パ
ルスのパルス列により印字され、形成エネルギ量4のド
ットは、印加パルス数が8パルスのパルス列により印字
され、形成エネルギ量5のドットは、印加パルス数が1
2パルスのパルス列により印字され、形成エネルギ量6
のドットは、印加パルス数が20パルスのパルス列によ
り印字され、さらに、形成エネルギ量7のドットは、印
加パルス数が32パルスのパルス列により印字される。
【0036】次に、第1実施形態の制御装置1による階
調制御処理によってドット印字を行った場合の階調及び
網点面積比と濃度の関係の一例を図8に基づいて説明す
る。図8は第1実施形態に係る階調及び網点面積比と濃
度の関係を示す図である。図8に示されるように、第1
実施形態における印字の階調と濃度の関係は、階調4の
ときの濃度は0.15、階調8のときの濃度は0.2
2、階調12のときの濃度は0.34、階調16のとき
の濃度は0.44、階調20のときの濃度は0.54、
階調24のときの濃度は0.78、階調28のときの濃
度は1.0、及び階調32のときの濃度は1.7とな
り、各階調に対する濃度は、ほぼ実線の濃度階調曲線4
4で示されるように変化する。また、本実施形態のイン
クの網点面積比と濃度との関係は、網点面積比10%の
ときの濃度0.15、網点面積比20%のときの濃度
0.23、網点面積比30%のときの濃度0.31、網
点面積比40%のときの濃度0.41、網点面積比50
%のときの濃度0.55、網点面積比60%のときの濃
度0.71、網点面積比70%のときの濃度0.86、
網点面積比80%のときの濃度1.08、網点面積比9
0%のときの濃度1.35、及び網点面積比100%の
ときの濃度1.58となり、各網点面積比に対する濃度
は、ほぼ破線の濃度網点面積曲線43で示されるように
変化する。これにより、各階調に対する印字濃度の関係
を示す濃度階調曲線44は、網点面積比に対する印字濃
度の関係を示す濃度網点面積曲線43にほぼ等しくなる
ように設定されている。即ち、データテーブル41(図
6参照)の各形成エネルギ量に対応する印加パルス数の
設定により、階調パターンテーブル40に基づくドット
パターンの濃度階調曲線44が濃度網点曲線43にほぼ
一致している。
【0037】以上詳細に説明した通り、第1実施形態の
テープ印字装置においては、制御装置1の制御によっ
て、キーボード12の印字キーが押され印字開始が指令
されると、テキストメモリ7に格納されている文書デー
タとROM4の印字用ドットパターンデータ及びグラフ
ィックパターンデータと、ROM5の階調パターンテー
ブル40に基づいて、印字データが作成され、印字バッ
ファ8に格納される。そして、この印字データとROM
5のデータテーブル41に基づいてサーマルヘッド17
の選択された各発熱素子へ各ドットの階調レベルに対応
した形成エネルギ量としての所定のパルス数のパルス列
が印加され、32階調の多階調記録が開始される。そし
て、サーマルヘッド17の各発熱素子に印加されるパル
ス列の第1番目のパルスの印加パルス幅はT1に設定さ
れ、該第1番目の印加パルスにより発熱素子が所定発熱
温度に予熱される。次に、パルス印加は時間Toffの
間OFFになり、次に、パルス列の第2番目の印加パル
ス幅が時間T2に設定され、印加される。そして、所定
回数になる迄、時間ToffのOFFと時間T2の印加
を繰り返し、所定の大きさのドットが印字され、32階
調の階調レベルの画素の記録が行われる。これにより、
マトリックスを構成する各ドットの形成エネルギ量を8
段階に設定することにより、2×2=4のマトリクスサ
イズで4×8=32階調を得ることが可能になるととも
に、2×2=4のマトリクスサイズでも飛躍的に多くの
階調数を得ることができるため、解像度を維持しつつ、
なめらかな階調変化を得ることが可能となる。また、奇
数番目に対応する各発熱素子と偶数番目に対応する各発
熱素子は、交互に発熱駆動され、各画素は千鳥配列状に
印字されるとともに、各発熱素子は発熱駆動から所定時
間経過後に発熱駆動されるため、隣接するドット間の距
離が長くなる。その結果、各発熱素子の蓄熱の影響が少
なくなり微少ドットの印字が可能になり、ドットを多値
化させることで表現できる階調数を増すことができる。
さらに、画素の濃度階調曲線44が濃度網点面積曲線4
3にほぼ一致するようにドットパターンが設定されるた
め、低階調の感熱記録においても画像の濃度変化にメリ
ハリをつけることができ、人間の目に識別しやすい感熱
記録を行うことが可能となる。
【0038】次に、第2実施形態のテープ印字装置を図
9及び図10に基づいて説明する。図9は第2実施形態
に係る画素のドット構成を示す図である。図10は第2
実施形態に係る画素の各階調に対応した階調パターンを
示す階調パターンテーブルである。第2実施形態に係る
テープ印字装置及び制御装置の構成は、第1実施形態の
構成とほぼ同じ構成であり、印字も第1実施形態と同様
に印字バッファ8の印字データが順次読み出されて各画
素が印字されるが、図9に示されるように画素51は、
4×4=16ドットのマトリクスで構成され、マトリク
スの各一辺は、主走査方向と副走査方向とに各々平行に
配置される。また、マトリクスを構成する16個のドッ
トの印字優先順位は、3行3列目のドットP1から反時
計回りに隣接するドットP2、P3、P4、・・・、P
15、P16の順番に付されている。尚、各ドットP
1、P2、P3、・・・、P16の形成エネルギ量は第
1実施形態と同じように8段階に設定されており、画素
51は、16×8=128階調を表現できる。また、こ
の形成エネルギ量も第1実施形態と同じく図6に示され
るデータテーブル41の各パルス数が対応しており、選
択された各発熱素子に該パルス数のパルス列が印加され
る。
【0039】次に、画素51の階調パターンを図10に
示される階調パターンテーブル52に基づいて説明す
る。先ず、階調レベル1のドットパターンは、形成エネ
ルギ量1が画素51のドットP1に付される。また、階
調レベル2のドットパターンは、形成エネルギ量1が画
素51の各ドットP1、P2に付される。また、階調レ
ベル3のドットパターンは、形成エネルギ量1が画素5
1の各ドットP1、P2、P3に付される。また、同様
にして、形成エネルギ量1が画素51の各ドットP4、
P5、・・・、P16に順次、付されて階調レベル4〜
16のドットパターンが構成される。次に、階調レベル
17のドットパターンは、形成エネルギ量2が画素51
のドットP1に付され、形成エネルギ量1が画素51の
ドットP2、P3、P4、・・・、P16に付される。
また、階調レベル18のドットパターンは、形成エネル
ギ量2が画素51のドットP1、P2に付され、形成エ
ネルギ量1が画素51のドットP3、P4、P5、・・
・、P16に付される。また、階調レベル19のドット
パターンは、形成エネルギ量2が画素51のドットP
1、P2、P3に付され、形成エネルギ量1が画素51
のドットP4、P5、P6、・・・、P16に付され
る。また、同様にして、形成エネルギ量2が画素51の
各ドットP4、P5、・・・、P16に順次、付されて
階調レベル20〜32のドットパターンが構成される。
次に、階調レベル33のドットパターンは、形成エネル
ギ量3が画素51のドットP1に付され、形成エネルギ
量2が画素51のドットP2、P3、P4、・・・、P
16に付される。また、階調レベル34のドットパター
ンは、形成エネルギ量3が画素51のドットP1、P2
に付され、形成エネルギ量2が画素51のドットP3、
P4、P5、・・・、P16に付される。また、階調レ
ベル35のドットパターンは、形成エネルギ量3が画素
51のドットP1、P2、P3に付され、形成エネルギ
量2が画素51のドットP4、P5、P6、・・・、P
16に付される。また、同様にして、形成エネルギ量3
が画素51の各ドットP4、P5、・・・、P16に順
次付されて、階調レベル36〜48のドットパターンが
構成される。以下、同様に画素51の各ドットP1、P
2、P3、・・・、P16に形成エネルギ量4〜7が順
次付されて、階調レベル49〜112のドットパターン
が構成される。そして、階調レベル113のドットパタ
ーンは、形成エネルギ量8が画素51のドットP1に付
され、形成エネルギ量7が画素51のドットP2、P
3、P4、・・・、P16に付される。また、階調レベ
ル114のドットパターンは、形成エネルギ量8が画素
51のドットP1、P2に付され、形成エネルギ量7が
画素51のドットP3、P4、P5、・・・、P16に
付される。また、階調レベル115のドットパターン
は、形成エネルギ量8が画素51のドットP1、P2、
P3に付され、形成エネルギ量7が画素51のドットP
4、P5、P6、・・・、P16に付される。また、同
様にして、形成エネルギ量8が画素51の各ドットP
4、P5、・・・、P16に順次付されて、階調レベル
116〜128のドットパターンが構成される。
【0040】以上詳細に説明した通り第2実施形態に係
るテープ印字装置の制御装置1では、画素51は、4×
4=16ドットのマトリクスで構成され、各ドットP
1、P2、P3、・・・、P16の順に印字優先順位が
付されている。また、各ドットP1、P2、P3、・・
・、P16の形成エネルギ量は第1実施形態と同じく8
段階に設定され、データテーブル41のパルス数のパル
ス列が印加される。よって、画素51の階調レベルは、
16×8=128階調の階調レベルに構成される。した
がって、従来の4×4=16ドットで構成される渦巻き
形ディザマトリックスによる階調数よりも飛躍的に多く
の階調数128を得ることができるため、渦巻き形ディ
ザマトリックスによる解像度を維持しつつ、階調表示を
よりなめらかにすることが可能となる。
【0041】尚、本発明は前記第1乃至第2の実施形態
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論であ
り、以下のようにしてもよい。 (a)前記実施形態では、データテーブル41に従って
各階調に対するパルス数を設定したが、インクの種類等
に対応してデータテーブル41の各パルス数を変更して
もよい。 (b)前記実施形態では、形成エネルギ量を8段階に設
定したが、もっと多くの段階に設定してもよい。 (c)前記実施形態では、データテーブル41の形成エ
ネルギ量8の最大パルス数を63パルスにしたが、印加
時間T1を長くするとともに、印加時間T2とOFF時
間Toffを短くしてもっと多くの最大パルス数にして
もよい。 (d)前記実施形態では、画素31、32は2×2=4
ドット、画素51は4×4=16ドットによりマトリク
スを構成したが、任意のドット数のマトリックスとして
もよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1に係る感熱記
録装置においては、各画素は複数のドットのマトリクス
から構成され、前記ドットの形成エネルギ量は、多値化
されてエネルギ量記憶手段に格納されている。また、階
調濃度の増加に伴って、前記マトリクス内の印字ドット
を所定の順番で、1ずつ増やして、該印字ドットに前記
形成エネルギ量の初期値が割り当てられ、全部のドット
に該初期値が割り当てられると、全部の印字ドットに前
記形成エネルギ量の最大値が割り当てられるまで、各印
字ドットの形成エネルギ量を前記所定の順番にて次に大
きい形成エネルギ量に順次変更することにより形成され
るドットパターンが、予めドットパターン記憶手段に格
納されている。そして、ドットパターンに対応する各発
熱素子を所定の形成エネルギ量の発熱駆動することによ
って各画素の多階調記録を行う。これにより、マトリッ
クスを構成する各ドットの形成エネルギ量を多値化する
ため、従来のマトリクスサイズで飛躍的に多くの階調数
を得ることが可能になるとともに、小さなマトリクスサ
イズでも飛躍的に多くの階調数を得ることができるので
解像度を維持しつつ、なめらかな階調変化を得ることが
できる感熱記録装置を提供することができる。
【0043】また、請求項2に係る感熱記録装置におい
ては、請求項1に記載の感熱記録装置において、前記マ
トリクス内に形成されるドットパターンは、前記マトリ
クス内の所定の基準ドットを中心として隣接するドット
を1ずつ渦巻き状に増加させ、該ドットに形成エネルギ
量を順次割り当て、全てのドットが同じエネルギー量に
なると順次次に大きい形成エネルギ量を順次割り当てる
ことにより形成される。これにより、従来の渦巻き形デ
ィザマトリックスによる階調数よりも飛躍的に多くの階
調数を得ることができるため、渦巻き形ディザマトリッ
クスによる解像度を維持しつつ、階調表示をよりなめら
かにすることが可能な感熱記録装置を提供することがで
きる。
【0044】また、請求項3に係る感熱記録装置では、
請求項1又は請求項2に記載の感熱記録装置において、
前記複数の発熱素子の奇数番目に対応する各発熱素子の
発熱駆動と、偶数番目に対応する各発熱素子の発熱駆動
とを時間的にずらす手段を備え、奇数番目の発熱素子と
偶数番目の発熱素子を交互にさせるとともに、前記各画
素の配置が、千鳥配列になっている。これにより、各発
熱素子は、発熱駆動から所定時間経過後に発熱駆動され
るため、隣接するドット間の距離が長くなる。その結
果、蓄熱の影響が少なくなり微少ドットの印字が可能と
なり、ドットの多値化により表現可能な階調数を増すこ
とが可能な感熱記録装置を提供することができる。
【0045】さらに、請求項4に係る感熱記録装置で
は、請求項1乃至請求項3に記載の感熱記録装置におい
て、前記所定のドットパターンに対する画素の濃度変化
を表す濃度階調曲線が濃度網点面積曲線とほぼ等しい曲
線に形成される。これにより、画素の濃度階調曲線が濃
度網点面積曲線に一致するようにドットパターンが設定
されるため、低階調の感熱記録においても画像の濃度変
化にメリハリをつけることができ、人間の目に識別しや
すい感熱記録を行うことが可能な感熱記録装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るテープ印字装置の制御構成
を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態に係る印字バッファ8に記憶され
ているドットパターンデータを模式的に示す図である。
【図3】第1実施形態に係る画素のドット構成を示す図
である。
【図4】第1実施形態に係る画素の各階調に対応した階
調パターンを示す階調パターンテーブルである。
【図5】第1実施形態に係る制御装置1において行われ
るドット印字処理のフローチャートである。
【図6】第1実施形態に係る印字ドットの形成エネルギ
量に対応するパルス列のパルス数のテーブルを示す図で
ある。
【図7】第1実施形態におけるドット印字処理の63パ
ルス印加する場合のタイムチャートである。
【図8】第1実施形態に係る階調及び網点面積比と濃度
の関係を示す図である。
【図9】第2実施形態に係る画素のドット構成を示す図
である。
【図10】第2実施形態に係る画素の各階調に対応した
階調パターンを示す階調パターンテーブルである。
【符号の説明】
1 制御装置 2 CPU 5 ROM 6 RAM 17 サーマルヘッド 31、32、51 画素 35、36、37、38 ドット 40、52 階調パターンテーブル 41 データテーブル 42 温度上昇曲線 43 濃度網点面積曲線 44 濃度階調曲線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱素子が設けられたサーマルヘ
    ッドと、各画素は複数のドットのマトリクスから構成さ
    れ、該マトリクス内に形成される所定のドットパターン
    が予め格納されるドットパターン記憶手段と、前記所定
    のドットパターンに対応する前記発熱素子を選択的に発
    熱駆動する発熱駆動手段とを備え、前記所定のドットパ
    ターンの印字により前記各画素の階調濃度を得る感熱記
    録装置において、 前記ドットの形成エネルギ量が予め多値化されて格納さ
    れるエネルギ量記憶手段を備え、 階調濃度の増加に伴って、前記所定のドットパターン
    は、前記マトリクス内の印字ドットを所定の順番で、1
    ずつ増やして、該印字ドットに前記形成エネルギ量の初
    期値が割り当てられ、全部のドットに該初期値が割り当
    てられると、全部の印字ドットに前記形成エネルギ量の
    最大値が割り当てられるまで、各印字ドットの形成エネ
    ルギ量を前記所定の順番にて次に大きい形成エネルギ量
    に順次変更することにより形成されることを特徴とする
    感熱記録装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の順番は、前記マトリクス内の
    所定の基準ドットを中心として隣接するドットを1ずつ
    渦巻き状に増加させることを特徴とする請求項1に記載
    の感熱記録装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の発熱素子の奇数番目に対応す
    る各発熱素子の発熱駆動と、偶数番目に対応する各発熱
    素子の発熱駆動とを時間的にずらす手段を備え、 前記各画素は、千鳥配列であることを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の感熱記録装置。
  4. 【請求項4】 前記所定のドットパターンに対する画素
    の濃度変化を表す濃度階調曲線が濃度網点面積曲線とほ
    ぼ等しい曲線となるように設定されることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の感熱記録装
    置。
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