JP3029533B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3029533B2
JP3029533B2 JP6073330A JP7333094A JP3029533B2 JP 3029533 B2 JP3029533 B2 JP 3029533B2 JP 6073330 A JP6073330 A JP 6073330A JP 7333094 A JP7333094 A JP 7333094A JP 3029533 B2 JP3029533 B2 JP 3029533B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/40025Circuits exciting or modulating particular heads for reproducing continuous tone value scales
    • H04N1/40037Circuits exciting or modulating particular heads for reproducing continuous tone value scales the reproducing element being a laser

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザプリンタ、ディ
ジタルプリンタ、ファクシミリ、スキャナ・プリンタ、
複写機等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ブラック、イエロー、マゼンタ、
およびシアンの各色を重ね合わせることにより、フルカ
ラープリント等の多色プリントを得ることができる画像
形成装置としてのレーザプリンタが普及してきている。
このようなレーザプリンタは、印字ビットおよび非印字
ビットからなる2値信号を画像データとして用いる。ま
た、レーザプリンタは、例えば図形や写真画像等の中間
調の画像データ(つまり、印字ドット)を生成する際に
は、面積階調法を用いて、疑似中間調により階調を再現
するようになっている。
【0003】そして、上記従来のレーザプリンタは、図
18に示すように、書き込みピッチの幅よりも大きいド
ット径を有する円形の印字ドット60…を用いている。
即ち、上記従来のレーザプリンタは、印字ドット60の
大きさが、画素61の大きさよりも大きくなるように出
力特性を設定している。これにより、印字ドット60…
間に隙間が生じなくなり、例えばいわゆるベタ部分の白
抜け等の発生が防止される。
【0004】ところが、印字ドット60…のドット径を
大きくし、印字ドット60…同士を重ね合わせてプリン
トすると、印字ドット60…の重ね合わせで表される色
の濃度が濃くなるに伴い、リニアな階調が得られなくな
る。例えば、図19に示すように、転写紙上に印字ドッ
ト60…が井桁状にプリントされている場合には、印字
ドット60…がプリントされた面積(つまり、印字面
積)は、印字ドット60…がプリントされていない面積
(つまり、非印字面積)よりも大きくなる。このため、
得られるプリントの階調は、所望する階調と異なり、色
の濃度が濃くなってしまう。
【0005】そこで、上記の問題点を解決するために、
特開昭 63-124667号公報には、印字ドットの周囲を囲む
他の印字ドットおよび非印字ドットの配列(つまり、ド
ットパターン)に応じて該印字ドットのドット径を変更
する画像形成装置が開示されている。この画像形成装置
は、印字ドットのドット径を変更することにより、2値
化された画像データの階調の再現性を向上する構成とな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置では、印字ドットのカラー(ブラッ
ク、イエロー、マゼンタ、およびシアン)を判別しない
で印字ドットのドット径を変更するので、例えば、文字
や図形、写真画像等が混在しているフルカラープリント
等の多色プリントにおいては、階調の明瞭さが乏しくな
るという問題点を有している。
【0007】つまり、文字等は、中間調で表されること
が少なく、ブラックの成分のみ(つまり、白黒)で表さ
れることが多いのに対し、図形や写真画像等は、ブラッ
ク以外の中間調で表されることが多い。このため、イエ
ロー、マゼンタ、およびシアンの印字ドットのドット径
をドットパターンに応じてそれぞれ変更すると、各色の
印字ドット同士がずれてプリントされ、いわゆる色ずれ
が生じてしまう。従って、得られる多色プリントは、そ
の階調が不良となる。また、上記の色ずれにより、文字
や図形、写真画像等が混在している多色プリントにおい
ては、文字や図形等の輪郭部分のジャギーが目立ち、滑
らかな線が得られなくなる。
【0008】尚、上記の問題点を解決するために、特開
平4-342359号公報には、文字等の画像データを記憶する
第一メモリと、図形や写真画像等の画像データを記憶す
る第二メモリとが設けられた画像形成装置が開示されて
いる。この画像形成装置は、第一メモリから読み出され
た画像データ、および、第二メモリから読み出された画
像データに対し、それぞれ異なる変調を行った後、両画
像データを合成して2値信号を得る構成となっている。
【0009】しかしながら、この構成では、画像データ
が文字等の画像データであるか、図形や写真画像等の画
像データであるかを判別するために、複雑な判別回路、
並びに、第一および第二メモリを設けなければならず、
また、その制御方法も複雑となってしまう。このため、
画像形成装置を安価に提供することができないという新
たな問題点が生じることとなる。
【0010】本発明は、文字等がブラックの成分のみ
(つまり、白黒)で表されることが多いのに対し、図形
や写真画像等がブラック以外の中間調で表されることが
多いことに着目してなされたものである。即ち、本発明
は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、画像
データが文字等の画像データであるか、図形や写真画像
等の画像データであるかを判別しなくとも、文字や図形
等の輪郭部分のジャギーを除去し(デジャギング)、滑
らかな線とすると共に、フルカラープリント等の多色プ
リントにおいて、良好な階調を得ることが可能な画像形
成装置を安価に提供することを目的としている。換言す
れば、本発明の目的は、複雑な判別回路や制御方法等を
用いなくとも、2値化された画像データの階調の再現性
を向上することができると共に、文字や図形等の輪郭部
分のジャギーを除去し、滑らかな線とすることができる
画像形成装置を安価に提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像形成装置は、上記の課題を解決するために、印字すべ
き画像を、黒色を含む複数色の複数の印字ドットで構成
して印字する画像形成装置において、画像データから各
色毎の2値のドットデータを生成するドットデータ生成
手段と、上記ドットデータを記憶する記憶手段と、上記
記憶手段に記憶された黒色のドットデータのなかから、
印字すべき画像の輪郭部分に位置するエッジドットを判
別するエッジドット判別手段と、上記エッジドット以外
の黒色の印字ドットの大きさよりも、エッジドットおよ
び黒色以外の印字ドットの大きさが小さくなるように、
ドットデータを変調する変調手段とを備えていることを
特徴としている。
【0012】請求項2記載の発明の画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1記載の画像形成装
置において、記憶手段に記憶された黒色以外のドットデ
ータのなかから、その周囲に同色の印字ドットが存在し
ない孤立ドットを判別する孤立ドット判別手段をさらに
備え、上記変調手段は、上記孤立ドット以外の印字ドッ
トの大きさよりも、孤立ドットの大きさが大きくなるよ
うに、黒色以外のドットデータを変調することを特徴と
している。
【0013】請求項3記載の発明の画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1または2記載の画
像形成装置において、記憶手段に記憶された黒色以外の
ドットデータのなかから、その周囲が同色の印字ドット
により囲まれたベタドットを判別するベタドット判別手
段をさらに備え、上記変調手段は、上記ベタドット以外
の印字ドットの大きさよりも、ベタドットの大きさが大
きくなるように、黒色以外のドットデータを変調するこ
とを特徴としている。
【0014】請求項4記載の発明の画像形成装置は、上
記の課題を解決するために、印字すべき画像を、黒色を
含む複数色の複数の印字ドットで構成して印字する画像
形成装置において、画像データから各色毎の2値のドッ
トデータを生成するドットデ ータ生成手段と、上記ドッ
トデータを記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶さ
れたドットデータが黒色のドットデータでなければ、上
記黒色の印字ドットの大きさよりも、黒色以外の印字ド
ットの大きさが小さくなるように、ドットデータを変調
する変調手段とを備えていることを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1記載の構成によれば、ドットデータ生
成手段は、画像データから各色毎の2値のドットデータ
を生成する。エッジドット判別手段は、記憶手段に記憶
された黒色のドットデータのなかから、印字すべき画像
の輪郭部分に位置するエッジドットを判別する。そし
て、変調手段は、上記エッジドット以外の黒色の印字ド
ットの大きさよりも、エッジドットおよび黒色以外の印
字ドットの大きさが小さくなるように、ドットデータを
変調する。
【0016】通常、印字すべき画像のうち、文字等は黒
色の印字ドットで構成されることが多く、これに対し、
例えば図形や写真画像等は黒色以外の印字ドットで構成
されることが多い。このため、画像データが文字等の画
像データであるか、図形や写真画像等の画像データであ
るかを判別しなくとも、エッジドット判別手段により黒
色のドットデータのなかからエッジドットを判別し、変
調手段により上記のようにドットデータを変調すること
により、文字や図形等の輪郭部分のジャギーを除去し
(デジャギング)、滑らかな線とすることが可能とな
る。また、変調手段により上記のようにドットデータを
変調することにより、色の濃度が濃い部分においてもリ
ニアな階調が得られるので、例えばフルカラープリント
等の多色プリントにおいて、良好な階調を得ることが可
能となる。
【0017】これにより、2値化された画像データの階
調の再現性を向上することができると共に、文字や図形
等の輪郭部分のジャギーを除去し、滑らかな線とするこ
とができる。また、文字等の画像データと図形や写真画
像等の画像データとを判別するための複雑な判別回路や
制御方法等が不要であるので、画像形成装置を安価に提
供することが可能となる。
【0018】請求項2記載の構成によれば、孤立ドット
判別手段は、記憶手段に記憶された黒色以外のドットデ
ータのなかから、その周囲に同色の印字ドットが存在し
ない孤立ドットを判別する。そして、変調手段は、上記
孤立ドット以外の印字ドットの大きさよりも、孤立ドッ
トの大きさが大きくなるように、黒色以外のドットデー
タを変調する。
【0019】これにより、色の濃度が薄い部分において
は階調が明瞭となると共に所望の階調が得られる一方、
色の濃度が濃い部分においてはリニアな階調が得られる
ので、例えばフルカラープリント等の多色プリントにお
いて、良好な階調を得ることが可能となる。
【0020】請求項3記載の構成によれば、ベタドット
判別手段は、記憶手段に記憶された黒色以外のドットデ
ータのなかから、その周囲が同色の印字ドットにより囲
まれたベタドットを判別する。そして、変調手段は、上
記ベタドット以外の印字ドットの大きさよりも、ベタド
ットの大きさが大きくなるように、黒色以外のドットデ
ータを変調する。
【0021】これにより、印字ドットが密集している部
分(いわゆるベタ部分)においては白抜け等の発生が防
止されると共に、色の濃度が濃い部分においてはリニア
な階調が得られるので、例えばフルカラープリント等の
多色プリントにおいて、良好な階調を得ることが可能と
なる。
【0022】請求項4記載の構成によれば、ドットデー
タ生成手段は、画像データから各色毎の2値のドットデ
ータを生成する。そして、変調手段は、記憶手段に記憶
されたドットデータが黒色のドットデータでなければ、
黒色の印字ドットの大きさよりも、黒色以外の印字ドッ
トの大きさが小さくなるように、ドットデータを変調す
る。
【0023】通常、印字すべき画像のうち、文字等は黒
色の印字ドットで構成されることが多く、これに対し、
例えば図形や写真画像等は黒色以外の印字ドットで構成
されることが多い。このため、画像データが文字等の画
像データであるか、図形や写真画像等の画像データであ
るかを判別しなくとも、黒色のドットデータでなけれ
ば、変調手段により上記のようにドットデータを変調す
ることにより、色の濃度が濃い部分においてもリニアな
階調が得られるので、例えばフルカラープリント等の多
色プリントにおいて、良好な階調を得ることが可能とな
る。
【0024】これにより、2値化された画像データの階
調の再現性を向上することができる。また、文字等の画
像データと図形や写真画像等の画像データとを判別する
ための複雑な判別回路や制御方法等が不要であるので、
画像形成装置を安価に提供することが可能となる。
【0025】
【実施例】〔実施例1〕 本発明の一実施例について図1ないし図14に基づいて
説明すれば、以下の通りである。尚、以下の説明におい
ては、画像形成装置としてレーザプリンタを例に挙げる
こととする。
【0026】本実施例にかかる画像形成装置としてのカ
ラーレーザビームプリンタ(以下、単にプリンタと称す
る)は、図2に示すように、プリンタ本体1の上端部に
半導体レーザ光学系(図示せず)からなる光学ユニット
2を備えると共に、プリンタ本体1の所定位置にプリン
タ制御装置4および画像処理装置5を備えている。
【0027】上記の光学ユニット2は、半導体レーザ、
ポリゴンミラー、およびf−θレンズ(何れも図示せ
ず)等を有している。半導体レーザは、プリンタ制御装
置4から入力されるビデオ信号に応じてレーザ光(図
中、一点鎖線で示す)を出射する。ポリゴンミラーは、
回転することによりレーザ光を反射させ、レーザ光を等
角速度偏向する。f−θレンズは、等角速度偏向された
レーザ光が感光体ドラム10上で等角速度偏向されるよ
うに補正する。
【0028】光学ユニット2から出射されたレーザ光
は、図中矢印A方向に回転可能に設けられた感光体ドラ
ム10に照射されて順次走査され、感光体ドラム10上
に静電潜像を形成するようになっている。また、感光体
ドラム10の周囲には、光学ユニット2による露光に先
立って感光体ドラム10表面を所定の電位に帯電させる
帯電器11が設けられている。さらに、感光体ドラム1
0の周囲には、この帯電器11から感光体ドラム10の
回転方向に向かって、現像装置12、転写ドラム20、
クリーニング装置18、および、図示しない除電ランプ
等がこの順に配置されている。現像装置12は、感光体
ドラム10上の静電潜像にトナーを供給し、トナー像を
形成する。転写ドラム20は、転写紙3を表面に巻き付
けて保持することにより、上記転写紙3にトナー像を転
写させる。クリーニング装置18は、感光体ドラム10
に残留したトナーを除去する。除電ランプは、次の帯電
に先立って感光体ドラム10の残留電位を除去する。
【0029】上記の現像装置12は、イエロー現像槽1
3、マゼンタ現像槽14、シアン現像槽15、およびブ
ラック現像槽16を備えており、各現像槽13〜16に
は、該当する色のトナーがそれぞれ収納されている。ま
た、上記の各現像槽13〜16には、トナーの供給時に
開放される一方、通常は閉鎖されるシャッター(図示せ
ず)が設けられている。
【0030】また、転写ドラム20は、図中矢印B方向
に回転可能に設けられており、転写紙3を転写ドラム2
0表面に巻き付けて保持する。そして、転写ドラム20
は、保持した転写紙3を感光体ドラム10に当接させる
ことにより、感光体ドラム10上のトナー像の電荷と、
転写紙3表面の電荷(後述する)との電位差を利用し
て、感光体ドラム10上のトナー像を転写紙3に転写す
るようになっている。
【0031】転写ドラム20に対する給紙側には、レジ
ストローラ対21等を備えた転写紙搬送路24が形成さ
れている。上記のレジストローラ対21は、転写紙3を
所定のタイミングで転写ドラム20に供給する。上記の
転写紙搬送路24は、互いに合流する給紙搬送路24a
と手差し搬送路24bとを有している。給紙搬送路24
aの上流側には、転写紙3…を収納する給紙カセット2
5が設けられ、また、給紙搬送路24aには、転写紙3
…を搬送するための搬送ローラ対28や図示しない給紙
ローラ等が設けられている。上記の給紙ローラは、給紙
カセット25に収納されている転写紙3…を一枚ずつ給
紙搬送路24aに送り出すようになっている。手差し搬
送路24bの上流側には、転写紙3が手差しされる給紙
部26が設けられ、また、手差し搬送路24bには、搬
送ローラ対28等が設けられている。上記の給紙部26
は、図示しない手差しガイドを備えている。
【0032】転写ドラム20は絶縁体で形成されると共
に、その表面が誘電体で形成されている。また、転写ド
ラム20の内部には、転写ドラム20に高電圧を印加す
る帯電器(図示せず)が設けられている。このため、転
写ドラム20は、図示しない帯電器により内側から高電
圧が印加されると、絶縁体に電荷が蓄積されるので、表
面の誘電体に電荷が誘起される。そして、転写ドラム2
0は、このように表面に誘起された電荷による静電吸着
によって、転写紙3を転写ドラム20表面に巻き付けて
保持する。また、転写ドラム20表面に保持された転写
紙3表面には、転写ドラム20の電荷により電荷が誘起
される。尚、転写紙3表面の電荷は、感光体ドラム10
上のトナー像の電荷よりも高くなるように設定されてい
る。
【0033】転写ドラム20の下方には、転写ローラ
(図示せず)が設けられている。転写ローラは、レジス
トローラ対21により搬送されてきた転写紙3を転写ド
ラム20に圧接し、転写ドラム20表面に転写紙3を巻
き付ける。上記の転写ローラは、アースがなされてい
る。また、転写ドラム20の所定位置には、転写ローラ
による転写紙3の転写ドラム20表面への巻き付け動作
を補助するクリッパ(図示せず)が設けられている。
【0034】また、転写ドラム20に対する出紙側にお
ける転写紙搬送路34には、剥離爪31、定着装置3
2、および排出ローラ対(図示せず)等が設けられてい
る。剥離爪31は、転写ドラム20に対して離接可能と
なっており、トナー転写後の転写紙3を転写ドラム20
から強制的に引き剥がす。定着装置32は、トナー像を
転写紙3に加熱および加圧定着する。排出ローラ対は、
定着後の転写紙3を排紙トレイ33に排出する。尚、プ
リンタ本体1の上面には、図示しない操作パネルが設け
られている。この操作パネルは、プリント枚数や変倍率
等を設定するテンキーや、プリントスタートキー等を有
している。
【0035】前記のプリンタ制御装置4は、光学ユニッ
ト2に接続されると共に、ビデオインターフェイスケー
ブル7を介して画像処理装置5に接続されている。プリ
ンタ制御装置4は、ビデオインターフェイスケーブル7
を介して画像処理装置5から入力されるビデオ信号を光
学ユニット2に出力すると共に、上記のビデオ信号に基
づいて、光学ユニット2の半導体レーザのON/OFF
動作を制御する。つまり、プリンタ制御装置4は、ビデ
オ信号に基づいて、半導体レーザをドライブするための
レーザ信号を発生する。また、プリンタ制御装置4は、
画像処理装置5を介して外部のホストコンピュータ6か
ら入力される各種制御信号や、操作パネルのキー操作に
より入力されるプリントスタート信号等の各種操作信号
等に基づいて、プリンタ各部の動作を制御する。
【0036】前記のホストコンピュータ6は、外部装置
である図示しないホスト機器に設けられている。ホスト
機器は、例えばイメージスキャナ、イメージセンサ等の
原稿読み取り光学系や、キーボード等の入力装置を備え
ている。ホストコンピュータ6は、上記の入力装置から
入力されるプリントデータ信号をプリンタに適宜、出力
する一方、プリンタに各種制御信号を出力する。
【0037】前記の画像処理装置5は、ビデオインター
フェイスケーブル7を介してプリンタ制御装置4に接続
されると共に、インターフェイスケーブル8を介してホ
ストコンピュータ6に接続されている。画像処理装置5
は、インターフェイスケーブル8を介してホストコンピ
ュータ6から入力されるプリントデータ信号に所定の処
理を施すことにより、プリントデータ信号からビデオ信
号を生成する。そして、画像処理装置5は、ビデオイン
ターフェイスケーブル7を介してプリンタ制御装置4に
ビデオ信号を出力する。
【0038】プリントデータ信号から生成されるビデオ
信号は、印字ビットおよび非印字ビットからなる2値信
号であり、画像データを伝送するための信号である。そ
して、前記光学ユニット2の半導体レーザは、印字ビッ
トが入力されたときにON状態となり、感光体ドラム1
0上に印字ドットを形成する。一方、半導体レーザは、
非印字ビットが入力されたときにOFF状態となり、感
光体ドラム10上に印字ドットを形成しない。つまり、
ビデオ信号により伝送される画像データは、印字ドット
および非印字ドットからなる2値化されたドットデータ
である。
【0039】図3に示すように、上記のビデオインター
フェイスケーブル7は、ビデオ信号を伝送するためのビ
デオ信号回線と、プリント信号を伝送するための信号回
線と、同期信号を伝送するための同期信号回線と、シリ
アル通信を行うための通信回線とを備えている。
【0040】上記のプリント信号は、プリンタ制御装置
4に対してプリンタ動作の開始を指示するための信号で
あり、例えばホストコンピュータ6から送出される。そ
して、プリンタ制御装置4は、図4に示すように、プリ
ント信号が低レベルの状態をとるときにアクティブ(低
レベルアクティブ)となる。
【0041】上記の同期信号は、垂直同期信号(VSY
NC: vertical synchronous idle)および水平同期信
号(HSYNC: horizontal synchronous idle)を含
んでいる。そして、プリンタ制御装置4は、上記の同期
信号を画像処理装置5に出力することにより、画像処理
装置5から伝送されるビデオ信号の同期を維持してい
る。つまり、ビデオ信号は、同期伝送方式により上記の
同期信号に同期して、画像処理装置5からプリンタ制御
装置4に出力される。
【0042】プリンタ制御装置4は、図4に示すよう
に、垂直同期信号を一定時間だけ低レベルの状態とし、
該垂直同期信号を画像処理装置5に出力することによ
り、画像処理装置5に対して、ブラック、イエロー、マ
ゼンタ、およびシアンの各色用のビデオ信号(同図中、
便宜上、ハッチングで示す)の出力開始を指示する。
【0043】尚、本実施例にかかるプリンタは、ブラッ
ク、イエロー、マゼンタ、およびシアンの各色を重ね合
わせることにより、フルカラープリント等の多色プリン
トを得る。そして、プリンタは、後述の各コマンドによ
って、フルカラープリントである4色カラープリント、
3色カラープリント、白黒プリントの他に、例えばイエ
ロー単色プリントや、ブラックとイエローとの2色カラ
ープリント等、特定色のプリントを実施することが可能
となっている。
【0044】上記ビデオインターフェイスケーブル7の
通信回線においては、以下に示すようなシリアル通信が
行われている。即ち、画像処理装置5からプリンタ制御
装置4に対しては、プリント起動コマンドや、色指定コ
マンド等の各コマンドが出力される。また、プリンタ制
御装置4から画像処理装置5に対しては、プリンタ制御
装置4の動作状態(いわゆる、ステータス)を示す信号
が出力される。
【0045】図1に示すように、前記の画像処理装置5
は、ビットマップデータ生成部39と、画像メモリ40
と、画像処理部41とを有している。ビットマップデー
タ生成部(ドットデータ生成手段)39は、上記のホス
トコンピュータ6から入力されるプリントデータ信号か
らビデオ信号を生成し、このビデオ信号により伝送され
る画像データを各色毎の成分(つまり、印字ドット)に
分離する。この際、ビットマップデータ生成部39は、
文字等の画像データ、および、図形や写真画像等の中間
調の画像データを、ディザ法等の面積階調法を用いるこ
とにより2値化する。そして、ビットマップデータ生成
部39は、各色毎の濃度に応じて、これら各色毎のビッ
トマップデータを生成する。
【0046】上記の面積階調法は、単位面積当たりに含
まれる一定濃度の色のドットの面積率を変更する方法で
ある。つまり、面積階調法は、数ドット〜数十ドットで
構成されるマトリックスにおいて、一定濃度の色のドッ
トの個数を変更することにより、上記の面積率を変更す
る方法である。面積階調法においては、2値化された画
像データの階調をこのようにして再現する。また、上記
のディザ法は、独立ディザ法、ランダムディザ法、ドッ
ト集中(fattening )型組織的ディザ法、ドット分散
(Bayer )型組織的ディザ法、および条件付きディザ法
の何れの方法であってもよい。さらに、ディザ法の代わ
りに、濃度パターン法を用いることも可能である。
【0047】尚、ビットマップデータ生成部39は、文
字等の画像データを2値化する方法として、上記の面積
階調法を用いる代わりに、文字コードに対応したフォン
トデータを用いてビットマップデータを生成する方法を
用いることも可能である。この場合、ビットマップデー
タ生成部39は、いわゆる孤立図形分離法、ストローク
抽出分離法、重ね合わせ法、特徴抽出法、若しくは構造
解析法により、画像データから文字等の特徴を抽出し、
これにより、文字等を認識する。従って、この方法を用
いる場合には、ビットマップデータ生成部39は、図示
しないメモリを備える構成となり、該メモリは、フォン
トデータと、上記の文字認識に必要な各種データとを格
納する構成となる。
【0048】画像メモリ(記憶手段)40は、各色毎の
画像データ、即ち、ブラック用、イエロー用、マゼンタ
用、およびシアン用の各画像データを記憶するメモリ4
0a・40b・40c・40dからなっている。各メモ
リ40a〜40dは、RAM(Random Access Memory)
からなり、それぞれ独立しており、少なくとも転写紙1
ページ分の各画像データを記憶する記憶容量を備えてい
る。そして、画像メモリ40は、ビットマップデータ生
成部39から伝送される上記の各画像データを記憶す
る。つまり、ビットマップデータからなる各色毎の画像
データは、画像メモリ40における所定のメモリ40a
〜40dに格納される。画像メモリ40に記憶された各
画像データは、画像処理部41により必要に応じて適宜
読み出される。
【0049】画像処理部41は、FIFO(first-in f
irst-out)バッファ42と、エッジドット判別部43
と、参照用テーブル(look-up table )44と、ドット
変調回路45とからなっている。FIFOバッファ42
は、画像メモリ40から読み出された画像データを一時
的に保持し、保持した画像データを先入れ先出しでもっ
てエッジドット判別部43に伝送する。尚、画像データ
を伝送するビデオ信号は、水平同期信号に同期して画像
メモリ40からFIFOバッファ42に出力される。
【0050】エッジドット判別部(エッジドット判別手
段)43は、後述のようにして、画像データであるドッ
トデータのなかからエッジドットを判別する判別処理を
行う。参照用テーブル(エッジドット判別手段、変調手
段)44は、ROM(Read Only Memory)からなり、上
記の判別処理を実行する際に用いられるドットパターン
と、エッジドットの大きさおよび形状を変更する際に用
いられるパルスパターンとを格納している。尚、以下の
説明においては、説明の便宜上、画像データをドットデ
ータと適宜言い換えるものとする。また、エッジドット
とは、印字すべき画像である文字や図形、写真画像等の
曲線部や斜線部等のエッジ部(輪郭部分)と印字されな
い空白部との境目に位置する印字ドットのうち、参照用
テーブル44に格納されているドットパターンに合致す
る印字ドットを示す。
【0051】エッジドット判別部43は、ブラック用の
画像データであるドットデータのなかからエッジドット
を判別する判別処理を行う。これは、一般に文字等は、
中間調で表されることが少なく、ブラックの成分のみ
(つまり、白黒)で表されることが多いことを利用する
ものである。エッジドット判別部43は、図5に示すよ
うに、判別を行おうとしているドットデータ(以下、注
目ドットDと称する)を中心とする3×3のマトリック
スからなるドットパターンと、参照用テーブル44に格
納されているドットパターンとを比較する。そして、エ
ッジドット判別部43は、注目ドットDを含むドットパ
ターンと、格納されているドットパターンとが等しい場
合に、上記の注目ドットDをエッジドットと判別する。
さらに、エッジドット判別部43は、全てのドットデー
タ、即ち全ての印字ドットに対して上記の判別処理を行
う。
【0052】上記のマトリックスは、例えば注目ドット
Dがm行n列に位置するとき、注目ドットD、 (m-1)行
(n-1)列に位置するドット、 (m-1)行n列に位置するド
ット、 (m-1)行 (n+1)列に位置するドット、m行 (n-1)
列に位置するドット、m行 (n+1)列に位置するドット、
(m+1)行 (n-1)列に位置するドット、 (m+1)行n列に位
置するドット、および、 (m+1)行 (n+1)列に位置するド
ットで構成される。
【0053】尚、上記のエッジドット判別部43は、イ
エロー用、マゼンタ用、シアン用の各画像データについ
ては、エッジドットを判別する判別処理を行わない。従
って、エッジドット判別部43は、ブラック用の画像デ
ータについてのみ、上記の判別処理を行い、ブラック用
の画像データ以外の画像データについては、ドット変調
回路45に画像データをそのまま伝送する。
【0054】参照用テーブル44に格納されている複数
のドットパターンのうち、一例として四つのドットパタ
ーンを、図6に示す。同図(a)・(b)のドットパタ
ーンは、エッジ部と空白部との境目が右上がりで、下側
に印字すべき文字や図形等がある場合のドットパターン
を示している。同図(c)のドットパターンは、上記の
境目が右下がりで、下側に文字や図形等がある場合のド
ットパターンを示している。同図(d)のドットパター
ンは、上記の境目が右下がりで、上側に文字や図形等が
ある場合のドットパターンを示している。尚、参照用テ
ーブル44には、上記例示のドットパターンの他に、境
目の向き(右上がり、右下がり等)と文字や図形等の位
置(上側、下側)との関係に対応する様々なドットパタ
ーンが格納されている。
【0055】ドット変調回路(変調手段)45は、エッ
ジドット判別部43にて行われた判別処理の結果に基づ
いて、エッジドットに対応するパルスパターンを参照用
テーブル44から読み出す。ドット変調回路45は、エ
ッジドットのパルスパターンを、読み出したパルスパタ
ーンと置換する。そして、ドット変調回路45は、上記
置換により変調されたエッジドットを、プリンタ制御装
置4に伝送する。即ち、ドット変調回路45は、ビデオ
信号をプリンタ制御装置4に出力する。
【0056】また、ドット変調回路45は、ブラック用
のドットデータ以外のドットデータについては、該ドッ
トデータの印字ドットのパルスパターンを、参照用テー
ブル44から読み出したパルスパターンと置換する。そ
して、ドット変調回路45は、上記置換により変調され
た印字ドットを、プリンタ制御装置4に伝送する。即
ち、ドット変調回路45は、ビデオ信号をプリンタ制御
装置4に出力する。
【0057】上記のようにして変調されたエッジドット
を、パルスパターン(パルス幅)と共に、図7に示す。
同図(b)は、図6(c)に示されたドットパターンに
合致するエッジドットを変調した場合を示している。こ
の場合、変調後のエッジドットは、左寄りの印字ドット
となる。同図(c)は、図6(a)・(b)・(d)に
示されたドットパターンに合致するエッジドットを変調
した場合を示している。この場合、変調後のエッジドッ
トは、右寄りの印字ドットとなる。
【0058】また、同図(a)は、エッジドットのドッ
トパターンに合致しない印字ドット、即ち、エッジドッ
ト以外の通常の印字ドットを示している。そして、エッ
ジドット以外の上記印字ドットにおける幅方向のドット
径は、印字ドットの書き込みピッチの幅よりも大きくな
っている。このため、印字ドット間に隙間が生じなくな
り、例えばいわゆるベタ部分の白抜け等の発生が防止さ
れる。
【0059】例えば、図8に示すように、エッジ部と空
白部との境目が右上がりで、下側に印字すべき文字や図
形等がある場合において、注目ドットDを含むドットパ
ターンは、図6(a)に示すドットパターンに合致す
る。従って、エッジドット判別部43は、この注目ドッ
トDをエッジドットであると判別する。ドット変調回路
45は、エッジドットであると判別された注目ドットD
に対応するパルスパターンを参照用テーブル44から読
み出し、該注目ドットDのパルスパターンを上記のよう
に変調する。つまり、ドット変調回路45は、該注目ド
ットDを、図7(c)に示す右寄りの印字ドットとす
る。画像処理装置5は、このようにしてエッジドットで
あると判別された注目ドットDの大きさおよび形状を変
更することにより、図8に示すような文字や図形等のエ
ッジ部のジャギーを除去し(デジャギング)、図9に示
すように、滑らかな線とする。尚、図8および図9にお
いては、説明の便宜上、印字ドットの大きさを、互いに
重なり合わない大きさに(つまり、実際の大きさよりも
小さく)記載している。
【0060】また、図7(d)は、ブラック用のドット
データ以外のドットデータを変調した場合を示してい
る。この場合、変調後のドットデータは、中央寄りの印
字ドットとなる。つまり、イエロー用、マゼンタ用、シ
アン用の各ドットデータは、上記のように変調されるこ
とにより、中央寄りの印字ドットとなる。そして、上記
中央寄りの印字ドットにおける幅方向のドット径は、印
字ドットの書き込みピッチの幅とほぼ等しくなってい
る。このため、色の濃度が濃い場合においても、リニア
な階調のプリントが得られる。
【0061】例えば、ドット変調回路45は、図10に
示すようなブラック用のドットデータ以外のドットデー
タを変調し、印字ドットを、図11に示す中央寄りの印
字ドットとする。画像処理装置5は、このようにして印
字ドットの大きさおよび形状を変更することにより、図
形や写真画像等のプリントにおける良好な階調の中間調
を得るようになっている。
【0062】上記構成の画像処理装置5は、プリンタ制
御装置4から入力される信号によって予め設定された順
序で、上記各色の画像データを処理し、処理した順序で
各色の画像データをプリンタ制御装置4に伝送する。ま
た、画像処理装置5は、プリントデータ信号から色指定
コマンドを読み取り、色指定コマンドにより特定色のみ
のプリントが指定されている場合には、プリンタ制御装
置4に上記の色指定コマンドを出力する。さらに、画像
処理装置5は、画像データが存在しない色がある場合
(例えば白黒プリントの場合)には、画像データが存在
する色の色指定コマンドを生成し、この色指定コマンド
をプリンタ制御装置4に出力する。つまり、画像処理装
置5は、プリンタ制御装置4に色指定コマンドを出力す
ることにより、感光体ドラム10上に形成するトナー像
の色を指定する。
【0063】上記構成の画像処理装置5による画像デー
タ処理の処理動作について、図12ないし図14に示す
フローチャートを参照しながら、以下に説明する。尚、
以下の説明においては、プリンタ制御装置4から入力さ
れる信号によって、画像処理装置5が、ブラック、イエ
ロー、マゼンタ、シアンの順に各画像データを処理する
場合、即ち、プリンタが4色カラープリントを行う場合
を例に挙げることとする。
【0064】先ず、画像処理装置5のビットマップデー
タ生成部39にホストコンピュータ6からプリントデー
タ信号が入力されると、ビットマップデータ生成部39
は、プリントデータ信号からプリント起動コマンドを読
み取り、画像データ処理の処理動作を開始する。
【0065】画像処理装置5は、色指定コマンドによっ
て指定された色、即ち、プリンタ制御装置4に伝送する
色のフラグに「1」をセットする(S1)。つまり、ブ
ラックのフラグK=1、イエローのフラグY=1、マゼ
ンタのフラグM=1、シアンのフラグC=1とする。次
に、画像処理装置5は、プリント信号を低レベルの状態
とし(S2)、プリンタ制御装置4をアクティブとす
る。これにより、プリンタ制御装置4は、プリンタ各部
の動作を制御し、後述のようにプリント動作を開始す
る。そして、画像処理装置5は、プリンタ制御装置4か
ら入力される垂直同期信号が低レベルの状態となるのを
待つ(S3)。尚、垂直同期信号は、プリンタ制御装置
4によるプリント動作が行われ、転写紙3(図1)が所
定の位置に達すると、低レベルの状態となるようになっ
ている。
【0066】S3にて、垂直同期信号が低レベルの状態
となると、画像処理装置5は、ブラックのフラグKが
「1」であるか否かを判断する(S4)。S1にてブラ
ックのフラグKに「1」をセットしているので、S4で
の判断はYESとなる。画像処理装置5は、データフラ
グに例えば「0」をセットすることにより、処理すべき
画像データをブラック用の画像データにセットする(S
5)。次いで、画像処理装置5は、ブラック用の画像デ
ータの伝送処理を行い(S6)、上記の伝送処理が終了
すると、ブラックのフラグKに「0」をセットし(S
7)、S3に移行する。尚、上記S6の伝送処理につい
ては後述する。
【0067】S3にて、垂直同期信号が再び低レベルの
状態となると、画像処理装置5は、ブラックのフラグK
が「1」であるか否かを判断する(S4)。S7にてブ
ラックのフラグKに「0」をセットしているので、S4
での判断はNOとなる。次に、画像処理装置5は、イエ
ローのフラグYが「1」であるか否かを判断する(S
8)。S1にてイエローのフラグYに「1」をセットし
ているので、S8での判断はYESとなる。画像処理装
置5は、データフラグに例えば「1」をセットすること
により、処理すべき画像データをイエロー用の画像デー
タにセットする(S9)。次いで、画像処理装置5は、
イエロー用の画像データの伝送処理を行い(S6)、上
記の伝送処理が終了すると、イエローのフラグYに
「0」をセットし(S10)、S3に移行する。
【0068】S3にて、垂直同期信号が三度目の低レベ
ルの状態となると、画像処理装置5は、ブラックのフラ
グK、およびイエローのフラグYが「1」であるか否か
を判断する(S4・S8)。S4およびS8での判断は
何れもNOとなる。次に、画像処理装置5は、マゼンタ
のフラグMが「1」であるか否かを判断する(S1
1)。S1にてマゼンタのフラグMに「1」をセットし
ているので、S11での判断はYESとなる。画像処理
装置5は、データフラグに例えば「2」をセットするこ
とにより、処理すべき画像データをマゼンタ用の画像デ
ータにセットする(S12)。次いで、画像処理装置5
は、マゼンタ用の画像データの伝送処理を行い(S
6)、上記の伝送処理が終了すると、マゼンタのフラグ
Mに「0」をセットし(S13)、S3に移行する。
【0069】S3にて、垂直同期信号が四度目の低レベ
ルの状態となると、画像処理装置5は、ブラックのフラ
グK、イエローのフラグY、およびマゼンタのフラグM
が「1」であるか否かを判断する(S4・S8・S1
1)。S4、S8およびS11での判断は何れもNOと
なる。次に、画像処理装置5は、シアンのフラグCが
「1」であるか否かを判断する(S14)。S1にてシ
アンのフラグCに「1」をセットしているので、S14
での判断はYESとなる。画像処理装置5は、データフ
ラグに例えば「3」をセットすることにより、処理すべ
き画像データをシアン用の画像データにセットする(S
15)。次いで、画像処理装置5は、シアン用の画像デ
ータの伝送処理を行い(S6)、上記の伝送処理が終了
すると、シアンのフラグCに「0」をセットし(S1
6)、S3に移行する。
【0070】S3にて、垂直同期信号が五度目の低レベ
ルの状態となると、画像処理装置5は、ブラックのフラ
グK、イエローのフラグY、マゼンタのフラグM、およ
びシアンのフラグCが「1」であるか否かを判断する
(S4・S8・S11・S14)。S4、S8、S11
およびS14での判断は何れもNOとなる。これによ
り、画像処理装置5は、画像データ処理の処理動作を終
了する。
【0071】上記S6の伝送処理においては、画像処理
装置5は、以下に示すような処理動作を行う。先ず、画
像処理装置5は、処理すべき画像データが画像メモリ4
0における所定のメモリ40a〜40dに存在するか否
かを判断する(S21)。画像データがメモリ40a〜
40dに存在すると、画像処理装置5は、メモリ40a
〜40dに記憶された該画像データを、FIFOバッフ
ァ42に伝送する(S22)。尚、画像処理装置5は、
S21にて、画像データがメモリ40a〜40dに存在
しなければリターンする。
【0072】次に、画像処理装置5は、FIFOバッフ
ァ42からエッジドット判別部43に画像データを伝送
する。エッジドット判別部43は、データフラグにセッ
トされている値に基づいて、画像データがブラック用の
画像データであるか否かを判断する(S23)。画像デ
ータがブラック用の画像データであれば、エッジドット
判別部43は、上述したように画像データであるドット
データのなかからエッジドットを判別する判別処理を行
う(S24)。エッジドット判別部43は、上記の判別
処理が終了すると、画像データをドット変調回路45に
伝送する。また、画像データがブラック用の画像データ
でなければ、即ち、イエロー用、マゼンタ用、およびシ
アン用の画像データであれば、エッジドット判別部43
は、上記の判別処理を行わず、画像データをドット変調
回路45にそのまま伝送する。
【0073】次いで、ドット変調回路45は、エッジド
ット判別部43から伝送された画像データ(ドットデー
タ)に対して、上述したように変調を行う(S25)。
そして、ドット変調回路45は、変調した画像データを
プリンタ制御装置4に伝送する。つまり、ドット変調回
路45は、ビデオ信号をプリンタ制御装置4に出力する
(S26)。
【0074】そして、画像処理装置5は、画像データで
あるドットデータの印字ドットの個数だけ上記S21〜
S26のステップを繰り返す。その後、画像処理装置5
は、処理すべき画像データがメモリ40a〜40dに存
在しなくなると(S21)、伝送処理の処理動作を終了
してリターンする。
【0075】上記の構成において、カラープリント(4
color print)は、以下の動作手順、即ち、電子写真プ
ロセスで行われる。先ず、帯電器11が感光体ドラム1
0表面を均一に帯電すると、プリンタ制御装置4から一
回目のビデオ信号、つまり、一回目の画像データが光学
ユニット2に伝送される。伝送された画像データは、光
学ユニット2の半導体レーザのON/OFF動作により
ブラックデータのレーザ光に変換され、出力される。ブ
ラックデータのレーザ光は、感光体ドラム10表面を露
光し、露光部にブラック用の静電潜像を形成する。次い
で、上記の静電潜像にブラック現像槽16からブラック
トナーが供給され、同色のトナー像が形成される。
【0076】一方、上記静電潜像の形成動作にほぼ並行
して、図示しない帯電器が転写ドラム20表面を均一に
帯電する。また、転写紙3が、給紙カセット25或いは
給紙部26からレジストローラ対21を介して転写ドラ
ム20に供給される。即ち、給紙カセット25に収納さ
れている転写紙3…が供給される場合には、転写紙3
は、図示しない給紙ローラにより一枚ずつ転写紙搬送路
24に送り出され、搬送ローラ対28を介してレジスト
ローラ対21に搬送される。また、給紙部26から転写
紙3…が供給される場合には、転写紙3は、搬送ローラ
対28を介してレジストローラ対21に搬送される。
【0077】レジストローラ対21に搬送された転写紙
3は、所定のタイミングで転写ドラム20に供給され
る。次いで、転写紙3は、図示しない転写ローラにより
転写ドラム20に圧接され、転写ドラム20表面に誘起
された電荷による静電吸着によって転写ドラム20表面
に巻き付けられて保持される。
【0078】次に、上記のブラックトナー像が、ブラッ
クトナー像の電荷と転写紙3表面の電荷との電位差を利
用することにより、感光体ドラム10に圧接されている
上記の転写紙3に転写される。このとき、感光体ドラム
10表面には、転写に寄与しない一部のトナーが残留す
るが、この残留トナーはクリーニング装置18により掻
き落とされる。また、除電ランプ(図示せず)が、感光
体ドラム10表面の残留電荷を除去する。
【0079】上記の工程を終了すると、プリンタ制御装
置4から垂直同期信号が画像処理装置5に出力される。
画像処理装置5は、垂直同期信号を受信すると、次のプ
リント動作を開始する。
【0080】続いて、帯電器11が感光体ドラム10表
面を再度均一に帯電し、プリンタ制御装置4より伝送さ
れた二回目の画像データがイエローデータのレーザ光と
して出力される。イエローデータのレーザ光は、感光体
ドラム10を露光し、イエロー用の静電潜像を形成す
る。次いで、イエロー現像槽13からイエロートナーが
供給され、同色のトナー像が形成される。そして、この
トナー像が転写紙3に転写されることにより、像重ねが
行われる。
【0081】その後、クリーニング装置18および除電
ランプが、先程と同様の処理を行うと、帯電器11が感
光体ドラム10を均一に帯電して、プリンタ制御装置4
より三回目の画像データが伝送される。そして、マゼン
タデータのレーザ光は、感光体ドラム10を露光し、マ
ゼンタ用の静電潜像を形成する。次いで、マゼンタ現像
槽14から感光体ドラム10にマゼンタトナーが供給さ
れ、同色のトナー像が形成される。そして、このトナー
像が転写紙3に転写されることにより、像重ねが行われ
る。
【0082】さらに、クリーニング装置18および除電
ランプが、先程と同様の処理を行うと、帯電器11が感
光体ドラム10を均一に帯電して、プリンタ制御装置4
より四回目の画像データが伝送される。そして、シアン
データのレーザ光は、感光体ドラム10を露光し、シア
ン用の静電潜像を形成する。次いで、シアン現像槽15
から感光体ドラム10にシアントナーが供給され、同色
のトナー像が形成される。そして、このトナー像が転写
紙3に転写されることにより、最終的な像重ねが行われ
る。
【0083】次に、トナー転写後の転写紙3は、転写ド
ラム20から剥離爪31により強制的に引き剥がされ
る。引き剥がされた転写紙3は、定着装置32におい
て、トナー像が加熱および加圧定着される。その後、転
写紙3は、図示しない排出ローラ対により、排紙トレイ
33に排出される。以上の動作手順により、カラープリ
ントが完了する。
【0084】一方、白黒プリントは、感光体ドラム10
の静電潜像に上記のブラック現像槽16からブラックト
ナーが供給され、このトナー像が転写紙3に転写される
ことにより行われる。尚、上記の電子写真プロセスにお
いて、プリンタ各部の動作は、プリンタ制御装置4によ
り制御されている。また、画像処理装置5が各画像デー
タを処理する処理順序は、上記ブラック、イエロー、マ
ゼンタ、シアンの順に限定されるものではない。
【0085】本実施例にかかる画像形成装置としてのプ
リンタは、以上のように、画像データから各色毎の2値
のドットデータを生成するビットマップデータ生成部3
9と、上記のドットデータを記憶する画像メモリ40
と、上記の画像メモリ40に記憶されたブラック用のド
ットデータのなかから、文字や図形、写真画像等の曲線
部や斜線部等のエッジ部に位置するエッジドットを判別
するエッジドット判別部43および参照用テーブル44
と、上記エッジドット以外のブラックの印字ドットの大
きさよりも、エッジドットおよびブラック以外の印字ド
ットの大きさが小さくなるように、ドットデータを変調
するドット変調回路45とを備えている構成である。
【0086】通常、印字すべき画像のうち、文字等はブ
ラックの印字ドットで構成されることが多く、これに対
し、例えば図形や写真画像等はブラック以外の印字ドッ
トで構成されることが多い。このため、画像データが文
字等の画像データであるか、図形や写真画像等の画像デ
ータであるかを判別しなくとも、エッジドット判別部4
3によりブラック用のドットデータのなかからエッジド
ットを判別し、ドット変調回路45により上記のように
ドットデータを変調することにより、文字や図形等のエ
ッジ部のジャギーを除去し、滑らかな線とすることが可
能となる。また、ドット変調回路45により上記のよう
にドットデータを変調することにより、色の濃度が濃い
部分においてもリニアな階調が得られるので、例えばフ
ルカラープリント等の多色プリントにおいて、良好な階
調を得ることが可能となる。
【0087】これにより、2値化された画像データの階
調の再現性を向上することができると共に、文字や図形
等のエッジ部のジャギーを除去し、滑らかな線とするこ
とができる。また、文字等の画像データと図形や写真画
像等の画像データとを判別するための複雑な判別回路や
制御方法等が不要であるので、プリンタを安価に提供す
ることが可能となる。
【0088】尚、上記の実施例においては、画像形成装
置としてレーザプリンタを例に挙げて説明したが、本発
明の画像形成装置はレーザプリンタに限定されるもので
はない。本発明の画像形成装置は、例えばディジタルプ
リンタ、ファクシミリ、スキャナ・プリンタ、複写機等
であってもよい。
【0089】そして、例えば、画像形成装置がスキャナ
・プリンタや複写機である場合には、光学ユニットは、
半導体レーザ光学系の他にスキャナ・レーザ光学系を備
えている。上記のスキャナ・レーザ光学系はランプユニ
ットやミラー、レンズユニット、CCD( Charge Coup
led Device)センサ等を有している。この場合、スキャ
ナ・レーザ光学系は、原稿載置台上に載置された原稿を
ランプユニットで照射し、得られた反射光をミラーおよ
びレンズユニットを介してCCDセンサの受光面に導
き、電気信号として取り込む。電気信号として取り込ま
れた原稿のビデオ信号は、画像処理装置において所定の
処理が施された後、半導体レーザ光学系に送られる。
尚、以降の動作は、上記実施例のレーザプリンタの動作
と同様に行われる。
【0090】〔実施例2〕 本発明の他の実施例について図7、図15ないし図17
に基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の
便宜上、前記の実施例1の図面に示した構成と同一の機
能を有する構成には、同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0091】本実施例にかかる画像形成装置としてのプ
リンタは、図15に示すように、画像処理装置5におけ
る画像処理部41内に、孤立ドット判別部50をさらに
備えている。孤立ドット判別部(孤立ドット判別手段、
ベタドット判別手段)50は、FIFOバッファ42か
ら伝送された画像データであるドットデータのなかか
ら、後述のようにして、孤立ドットおよびベタドットを
判別する判別処理を行う。参照用テーブル(孤立ドット
判別手段、ベタドット判別手段)44は、上記の判別処
理を実行する際に用いられるドットパターンをさらに格
納している。
【0092】参照用テーブル44に格納されている複数
のドットパターンの一例を、図16に示す。同図(a)
のドットパターンは、孤立ドットのドットパターンを示
している。つまり、孤立ドットとは、その周囲に同色の
印字ドットが存在しない印字ドット、即ち、非印字ドッ
トによってその周囲が囲まれている印字ドットを示す。
また、同図(b)のドットパターンは、ベタドットのド
ットパターンを示している。つまり、ベタドットとは、
同色の印字ドットによってその周囲が囲まれている印字
ドットを示す。
【0093】孤立ドット判別部50は、ブラック用の画
像データ以外の画像データ、つまり、イエロー用、マゼ
ンタ用、シアン用の各画像データであるドットデータの
なかから孤立ドットおよびベタドットを判別する判別処
理を行う。孤立ドット判別部50は、判別を行おうとし
ている注目ドットDを中心とする3×3のマトリックス
からなるドットパターンと、参照用テーブル44に格納
されているドットパターンとを比較する。そして、孤立
ドット判別部50は、注目ドットDを含むドットパター
ンと、格納されているドットパターンとが等しい場合
に、上記の注目ドットDを孤立ドット若しくはベタドッ
トと判別する。さらに、孤立ドット判別部50は、全て
のドットデータ、即ち全ての印字ドットに対して上記の
判別処理を行う。
【0094】また、上記の孤立ドット判別部50は、ブ
ラック用の画像データについては、孤立ドットおよびベ
タドットを判別する判別処理を行わない。従って、孤立
ドット判別部50は、イエロー用、マゼンタ用、シアン
用の各画像データについてのみ、上記の判別処理を行
い、ドット変調回路45に画像データを伝送する。尚、
孤立ドット判別部50は、判別処理を行わないブラック
用の画像データをドット変調回路45に伝送しない。
【0095】一方、エッジドット判別部43は、ブラッ
ク用の画像データについてのみ、前記実施例1で詳述し
た判別処理を行い、ドット変調回路45に画像データを
伝送する。尚、エッジドット判別部43は、判別処理を
行わないイエロー用、マゼンタ用、シアン用の各画像デ
ータをドット変調回路45に伝送しない。
【0096】ドット変調回路45は、孤立ドット判別部
50にて行われた判別処理の結果に基づいて、孤立ドッ
トおよびベタドットに対応するパルスパターン、およ
び、それ以外の印字ドットに対応するパルスパターンを
参照用テーブル44から読み出す。ドット変調回路45
は、これら各ドットに対応するパルスパターンを、読み
出したパルスパターンと置換する。そして、ドット変調
回路45は、上記置換により変調されたドットデータ
を、プリンタ制御装置4に伝送する。即ち、ドット変調
回路45は、ビデオ信号をプリンタ制御装置4に出力す
る。
【0097】図7(a)は、図16(a)に示されたド
ットパターンに合致する孤立ドット、および、図16
(b)に示されたドットパターンに合致するベタドット
を変調した場合を示している。この場合、変調後の孤立
ドットおよびベタドットは、通常の大きさおよび形状の
印字ドットとなる。図7(d)は、図16(a)・
(b)に示されたドットパターンに合致しない印字ドッ
ト、つまり、孤立ドットおよびベタドット以外の印字ド
ットを変調した場合を示している。この場合、変調後の
印字ドットは、中央寄りの印字ドットとなる。
【0098】画像処理装置5は、このようにしてイエロ
ー用、マゼンタ用、シアン用の各画像データであるドッ
トデータの大きさおよび形状を変更することにより、図
形や写真画像等のプリントにおける良好な階調の中間調
を得ると共に、印字ドットが密集している部分(いわゆ
るベタ部分)の白抜け等の発生を防止するようになって
いる。プリンタのその他の構成は、前記の実施例1のプ
リンタの構成と同一である。
【0099】上記構成の画像処理装置5による画像デー
タ処理の処理動作について、図17に示すフローチャー
トを参照しながら、以下に説明する。本実施例にかかる
画像処理装置5は、前記の実施例1において詳述したS
6の伝送処理の代わりに、以下に示すような伝送処理を
行う。
【0100】先ず、画像処理装置5は、処理すべき画像
データが画像メモリ40における所定のメモリ40a〜
40dに存在するか否かを判断する(S31)。画像デ
ータがメモリ40a〜40dに存在すると、画像処理装
置5は、メモリ40a〜40dに記憶された該画像デー
タを、FIFOバッファ42に伝送する(S32)。
尚、画像処理装置5は、S31にて、画像データがメモ
リ40a〜40dに存在しなければリターンする。
【0101】次に、画像処理装置5は、FIFOバッフ
ァ42からエッジドット判別部43および孤立ドット判
別部50に画像データを伝送する。エッジドット判別部
43および孤立ドット判別部50は、データフラグにセ
ットされている値に基づいて、画像データがブラック用
の画像データであるか否かを判断する(S33)。画像
データがブラック用の画像データであれば、エッジドッ
ト判別部43は、前記したように画像データであるドッ
トデータのなかからエッジドットを判別する判別処理を
行う(S34)。エッジドット判別部43は、上記の判
別処理が終了すると、画像データをドット変調回路45
に伝送する。尚、孤立ドット判別部50は、画像データ
がブラック用の画像データであるので、判別処理を行わ
ない。
【0102】一方、S33にて、画像データがブラック
用の画像データでなければ、即ち、イエロー用、マゼン
タ用、およびシアン用の画像データであれば、孤立ドッ
ト判別部50は、上述したように画像データであるドッ
トデータのなかから孤立ドットおよびベタドットを判別
する判別処理を行う(S35)。孤立ドット判別部50
は、上記の判別処理が終了すると、画像データをドット
変調回路45に伝送する。尚、エッジドット判別部43
は、画像データがイエロー用、マゼンタ用、およびシア
ン用の画像データであるので、判別処理を行わない。
【0103】次いで、ドット変調回路45は、エッジド
ット判別部43若しくは孤立ドット判別部50から伝送
された画像データ(ドットデータ)に対して、上述した
ように変調を行う(S36)。そして、ドット変調回路
45は、変調した画像データをプリンタ制御装置4に伝
送する。つまり、ドット変調回路45は、ビデオ信号を
プリンタ制御装置4に出力する(S37)。
【0104】そして、画像処理装置5は、画像データで
あるドットデータの印字ドットの個数だけ上記S31〜
S37のステップを繰り返す。その後、画像処理装置5
は、処理すべき画像データがメモリ40a〜40dに存
在しなくなると(S31)、伝送処理の処理動作を終了
してリターンする。
【0105】本実施例にかかる画像形成装置としてのプ
リンタは、以上のように、画像メモリ40に記憶された
ブラック用以外のドットデータのなかから、その周囲に
同色の印字ドットが存在しない孤立ドット、および、そ
の周囲が同色の印字ドットにより囲まれたベタドットを
判別する孤立ドット判別部50をさらに備え、上記のド
ット変調回路45は、上記孤立ドットおよびベタドット
以外の印字ドットの大きさよりも、孤立ドットおよびベ
タドットの大きさが大きくなるように、ブラック用以外
のドットデータを変調する構成である。
【0106】これにより、色の濃度が薄い部分において
は、階調が明瞭となると共に所望の階調が得られる。ま
た、いわゆるベタ部分においては、白抜け等の発生が防
止される。一方、色の濃度が濃い部分においては、リニ
アな階調が得られるので、例えばフルカラープリント等
の多色プリントにおいて、良好な階調を得ることが可能
となる。
【0107】尚、上記の実施例2においては、画像処理
装置5の孤立ドット判別部50が、孤立ドットおよびベ
タドットを判別する構成となっているが、孤立ドット判
別部50は、上記の構成に限定されるものではない。例
えば、画像処理装置5の孤立ドット判別部50は、孤立
ドットだけを判別する構成となっていてもよく、また、
ベタドットだけを判別する構成となっていてもよい。
【0108】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の画像形成装置
は、以上のように、画像データから各色毎の2値のドッ
トデータを生成するドットデータ生成手段と、上記ドッ
トデータを記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶さ
れた黒色のドットデータのなかから、印字すべき画像の
輪郭部分に位置するエッジドットを判別するエッジドッ
ト判別手段と、上記エッジドット以外の黒色の印字ドッ
トの大きさよりも、エッジドットおよび黒色以外の印字
ドットの大きさが小さくなるように、ドットデータを変
調する変調手段とを備えている構成である。
【0109】これにより、2値化された画像データの階
調の再現性を向上することができると共に、文字や図形
等の輪郭部分のジャギーを除去し、滑らかな線とするこ
とができるという効果を奏する。また、文字等の画像デ
ータと、例えば図形や写真画像等の画像データとを判別
するための複雑な判別回路や制御方法等が不要であるの
で、画像形成装置を安価に提供することが可能となると
いう効果も併せて奏する。
【0110】本発明の請求項2記載の画像形成装置は、
以上のように、記憶手段に記憶された黒色以外のドット
データのなかから、その周囲に同色の印字ドットが存在
しない孤立ドットを判別する孤立ドット判別手段をさら
に備え、変調手段は、上記孤立ドット以外の印字ドット
の大きさよりも、孤立ドットの大きさが大きくなるよう
に、黒色以外のドットデータを変調する構成である。
【0111】これにより、色の濃度が薄い部分において
は階調が明瞭となると共に所望の階調が得られる一方、
色の濃度が濃い部分においてはリニアな階調が得られる
ので、例えばフルカラープリント等の多色プリントにお
いて、良好な階調を得ることが可能となるという効果を
奏する。
【0112】本発明の請求項3記載の画像形成装置は、
以上のように、記憶手段に記憶された黒色以外のドット
データのなかから、その周囲が同色の印字ドットにより
囲まれたベタドットを判別するベタドット判別手段をさ
らに備え、変調手段は、上記ベタドット以外の印字ドッ
トの大きさよりも、ベタドットの大きさが大きくなるよ
うに、黒色以外のドットデータを変調する構成である。
【0113】これにより、印字ドットが密集している部
分(いわゆるベタ部分)においては白抜け等の発生が防
止されると共に、色の濃度が濃い部分においてはリニア
な階調が得られるので、例えばフルカラープリント等の
多色プリントにおいて、良好な階調を得ることが可能と
なるという効果を奏する。
【0114】本発明の請求項4記載の画像形成装置は、
以上のように、画像データから各色毎の2値のドットデ
ータを生成するドットデータ生成手段と、上記ドットデ
ータを記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された
ドットデータが黒色のドットデータでなければ、上記黒
色の印字ドットの大きさよりも、黒色以外の印字ドット
の大きさが小さくなるように、ドットデータを変調する
変調手段とを備えている構成である。
【0115】これにより、2値化された画像データの階
調の再現性を向上することができる。また、文字等の画
像データと図形や写真画像等の画像データとを判別する
ための複雑な判別回路や制御方法等が不要であるので、
画像形成装置を安価に提供することが可能となるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画像形成装置として
のプリンタの要部の構成を示すブロック図である。
【図2】上記プリンタの概略の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】上記プリンタの要部の構成を示すものであり、
画像処理装置とプリンタ制御装置との接続関係を示すブ
ロック図である。
【図4】上記画像処理装置およびプリンタ制御装置間で
入出力される信号のタイミングチャートである。
【図5】上記プリンタのエッジドット判別部にてエッジ
ドットの判別を行う際に用いられるマトリックスを示す
説明図である。
【図6】(a)〜(d)共に、上記エッジドットの判別
を行う際に用いられるドットパターンの一例を示す説明
図である。
【図7】(a)〜(d)共に、上記プリンタのドット変
調回路にて変調された印字ドットを示す説明図である。
【図8】上記ドット変調回路にて変調される前のエッジ
ドットを示す説明図である。
【図9】上記ドット変調回路にて変調された後のエッジ
ドットを示す説明図である。
【図10】ドットパターンの一例を示す説明図である。
【図11】上記ドット変調回路にて変調された後の印字
ドットを示す説明図である。
【図12】上記画像処理装置にて行われる画像データ処
理の処理手順を示すフローチャートの一部である。
【図13】上記画像データ処理の処理手順を示すフロー
チャートの一部である。
【図14】上記画像データ処理の処理手順を示すフロー
チャートの一部である。
【図15】本発明の他の実施例における画像形成装置と
してのプリンタの要部の構成を示すブロック図である。
【図16】(a)は、図15のプリンタの孤立ドット判
別部にて孤立ドットの判別を行う際に用いられるドット
パターンの一例を示す説明図であり、(b)は、上記孤
立ドット判別部にてベタドットの判別を行う際に用いら
れるドットパターンの一例を示す説明図である。
【図17】図15のプリンタの画像処理装置にて行われ
る画像データ処理の処理手順を示すフローチャートの一
部である。
【図18】従来のプリンタにおける、印字ドットのドッ
ト径と、書き込みピッチの幅との関係を示す説明図であ
る。
【図19】従来のプリンタにおける、変調された後の印
字ドットの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
2 光学ユニット 4 プリンタ制御装置 5 画像処理装置 6 ホストコンピュータ 10 感光体ドラム 12 現像装置 20 転写ドラム 39 ビットマップデータ生成部(ドットデータ生成
手段) 40 画像メモリ(記憶手段) 41 画像処理部 42 FIFOバッファ 43 エッジドット判別部(エッジドット判別手段) 44 参照用テーブル(エッジドット判別手段、変調
手段、孤立ドット判別手段、ベタドット判別手段) 45 ドット変調回路(変調手段) 50 孤立ドット判別部(孤立ドット判別手段、ベタ
ドット判別手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−236227(JP,A) 特開 平4−316277(JP,A) 特開 平5−336363(JP,A) 特開 平5−64923(JP,A) 特開 平2−253958(JP,A) 特開 平5−252378(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 5/30 G03G 15/01 H04N 1/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印字すべき画像を、黒色を含む複数色の複
    数の印字ドットで構成して印字する画像形成装置におい
    て、 画像データから各色毎の2値のドットデータを生成する
    ドットデータ生成手段と、 上記ドットデータを記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶された黒色のドットデータのなかか
    ら、印字すべき画像の輪郭部分に位置するエッジドット
    を判別するエッジドット判別手段と、 上記エッジドット以外の黒色の印字ドットの大きさより
    も、エッジドットおよび黒色以外の印字ドットの大きさ
    が小さくなるように、ドットデータを変調する変調手段
    とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】記憶手段に記憶された黒色以外のドットデ
    ータのなかから、その周囲に同色の印字ドットが存在し
    ない孤立ドットを判別する孤立ドット判別手段をさらに
    備え、 上記変調手段は、上記孤立ドット以外の印字ドットの大
    きさよりも、孤立ドットの大きさが大きくなるように、
    黒色以外のドットデータを変調することを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】記憶手段に記憶された黒色以外のドットデ
    ータのなかから、その周囲が同色の印字ドットにより囲
    まれたベタドットを判別するベタドット判別手段をさら
    に備え、 上記変調手段は、上記ベタドット以外の印字ドットの大
    きさよりも、ベタドットの大きさが大きくなるように、
    黒色以外のドットデータを変調することを特徴とする請
    求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】印字すべき画像を、黒色を含む複数色の複
    数の印字ドットで構成して印字する画像形成装置におい
    て、 画像データから各色毎の2値のドットデータを生成する
    ドットデータ生成手段と、 上記ドットデータを記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されたドットデータが黒色のドット
    データでなければ、黒色の印字ドットの大きさよりも、
    上記黒色以外の印字ドットの大きさが小さくなるよう
    に、ドットデータを変調する変調手段とを備えているこ
    とを特徴とする画像形成装置。
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