JP4457647B2 - 画像処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置による画像処理に係り、特に、基準パッチを用いて画像濃度制御を行う技術に関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、電子写真方式や、感熱方式や、インクジェット方式等の記録方式が用いられている。これら各方式の画像形成装置においては、ユーザによる画像形成の高速化・高画質化の要求を満たすために、それぞれの記録方式の特質に応じてさまざまな工夫がなされている。
例えば電子写真方式においては、微小粒子であるトナーの静電現象を利用しているため、温度や湿度等の環境変化や経時変化による影響を受けて画像濃度が変動したり、或いは、使用している構成部品の性能の微小なばらつきによって画像濃度に差異が生じたりしやすいという傾向がある。そのため、画像濃度を安定的に維持するために、以下のような画像濃度制御が行われている。
画像濃度制御とは、画像形成装置内部の画像形成部において、所定の基準濃度値のトナーパッチ(以下、基準パッチと称する)を感光体上に生成し、これを濃度センサで検知し、その濃度値を予め記憶された制御目標値と比較し、これらに差がある場合には感光体の帯電電位や露光装置の照射光量等を制御して双方を一致させる、という処理である。この画像濃度制御は、画像形成装置に電源が投入されたタイミングで自動的に実行され、それ以降は所定枚数のプリント毎に定期的に実行されるのが一般的である。
画像濃度制御の性能を決定する要因のひとつに、いかなる基準パッチを生成するか、という点を挙げることができる。基準パッチは、トナーの最大濃度(ベタ濃度)で生成されたり、中間調で生成されたり、或いは複数の異なる濃度の基準パッチが並んで生成されたりする場合がある。また、基準パッチをディザパターンで生成するという方法もある(例えば特許文献1参照)。このような基準パッチは、ディザマトリクスを用いてスクリーン処理を行う画像形成装置で生成される。
ディザマトリクスとは、画像処理部が画像形成時に行うスクリーン処理において、異なる画像形成モードに応じてそれぞれ設定されているスクリーンの出力パターン(ディザパターン)を表現するマトリクス(行列)である。
図8はディザマトリクスの一例を示した図である。このディザマトリクスは、画像データが0〜255の256階調の階調情報を有する単色(仮に黒とする)の8ビットデータである場合のディザマトリクスであり、4行4列、すなわち16個のマトリクスセルにより構成されている。このようなディザマトリクスが入力される画像データの各画素に対して適用されることにより、スクリーン処理が行われる。例えば、このディザマトリクスによれば、処理すべき画素の階調レベルが「50」である場合には、16個のセルマトリクスのうち設定されている値が「50」未満である2行2列(15)、3行3列(31)、及び3行2列(47)の3個のマトリクスセルがON,すなわち黒表示となり、その他の部分は白表示となる。このような処理を各画素に対して順次行っていき、256階調の画像データを白(OFF)または黒(ON)の2値で表現するのがスクリーン処理である。このような処理では、記録紙上に出力される画像は実際には黒のみにより表現されているが、出力されるドットが1200〜4800dpiと非常に小さいため、人間の目では印刷がされていない部分の色(白)と混色し、その面積比に応じてさまざまな濃度のグレーとして知覚されることにより、擬似的に中間調が表現可能となっている。
画像形成装置には、文字用・写真用等の複数の画像形成モードに応じて、それぞれの画像形成モードに最適なディザマトリクスが設定されている。例えば、文字用の画像形成モードにおいては、階調の再現よりも解像度の再現を重視したディザマトリクスが設定され、写真用の画像形成モードにおいては、解像度の再現よりも階調の再現を重視したディザマトリクスが設定されている、といった具合である。
さらに、これらのディザマトリクスとは別に、画像濃度制御を実行するときの基準パッチを生成する場合にも、専用のディザマトリクスが用いられる。これは、基準パッチを常に等条件で生成し、基準パッチの濃度に対して再現性を得るためである。この基準パッチ専用のディザマトリクスを用いてスクリーン処理する場合の画像形成モードを、以下では「基準パッチモード」とする。
画像処理部内部においてスクリーン処理を行うスクリーン処理部では、画像形成モードに応じたディザマトリクスを用いてスクリーン処理を行う。そのため、画像形成モードの変更時には、使用するディザマトリクスの切り替えを行う必要がある。しかしこのとき、以下に示されるような問題が発生する。
スクリーン処理部は一般に複数のディザマトリクスを記憶しているが、ディザマトリクスを切り替える場合にはルックアップテーブルを変更する等のいくつかの処理を必要とする。例えば、連続して形成される2枚の画像(画像Aと画像Bとする)の間、すなわちインターイメージで画像濃度制御を行う場合には、画像Aに設定されている画像形成モードから基準パッチモードへの切り替えと、基準パッチモードから画像Bに設定されている画像形成モードへの切り替えの、2回の切り替え処理が必要となる。したがって、画像濃度制御に多くの時間を要してしまい、場合によってはインターイメージを従来より長く確保せざるを得なくなる。つまり、画像濃度制御によって画像濃度を維持するかわりに、画像形成速度を犠牲にすることとなってしまう。
また、スクリーン処理部は全てのディザマトリクスを記憶しているのではなく、頻繁に用いられるディザマトリクス等を一定の数だけ一時記憶領域に一時記憶し、全てのディザマトリクスを記憶する記憶領域は画像処理部内部に別個に設けられているのが一般的である。そのため、スクリーン処理部において、画像濃度制御を実行するときに基準パッチモード用のディザマトリクスが一時記憶されていなければ、スクリーン処理部は上述の記憶領域から基準パッチモード用のディザマトリクスを読み出し、これを一時記憶領域に書き込んでからでなければ画像濃度制御を開始することができない。このような場合において、上述した画像形成速度の低下はより顕著となる。
特開2003−131446号公報
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像濃度制御を行いながらも高速に画像形成処理を実行することを可能にする画像処理装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
上述の課題を解決するために、本発明は、基準パッチ画像を形成するための画像データに対するスクリーン処理に用いられるディザパターンを表現する基準パッチ用ディザマトリクスを記憶する第1のマトリクス記憶手段と、前記基準パッチ画像以外の画像を形成するための画像データに対するスクリーン処理に用いられるディザパターンを表現する複数のディザマトリクスであって、画像データに応じて設定される複数の画像形成モードのそれぞれに対応した複数のディザマトリクスを記憶する第2のマトリクス記憶手段と、前記第2のマトリクス記憶手段に記憶された複数のディザマトリクスの一部を記憶する第3のマトリクス記憶手段と、前記第2のマトリクス記憶手段に記憶されたディザマトリクスを読み出して前記第3のマトリクス記憶手段が記憶するディザマトリクスを書き換える書換手段と、入力された画像データが前記基準パッチ画像を形成するためのものである場合には、前記第1のマトリクス記憶手段に記憶されたディザマトリクスを用いてスクリーン処理を行い、入力された画像データが前記複数の画像形成モードのいずれかが設定されている画像データであって前記基準パッチ画像以外の画像を形成するためのものである場合には、前記第3のマトリクス記憶手段に記憶されたディザマトリクスを用いてスクリーン処理を行うスクリーン処理手段とを備え、前記スクリーン処理手段は、前記複数の画像形成モードのいずれかが設定されている画像データが入力された場合に、当該設定されている画像形成モードに対応した前記ディザマトリクスが前記第3のマトリクス記憶手段に記憶されているか判断し、当該設定されている画像形成モードに対応した前記ディザマトリクスが前記第3のマトリクス記憶手段に記憶されていなければ、前記書換手段に当該ディザマトリクスを前記第2のマトリクス記憶手段から読み出させて前記第3のマトリクス記憶手段に書き込ませる画像処理装置を提供する。
これにより、基準パッチ画像を形成するための画像データに対するスクリーン処理を、その他のスクリーン処理よりも高速に実行することが可能となる。
また、このような態様の画像処理装置においては、基準パッチ画像を形成するための画像データに対するスクリーン処理とその他のスクリーン処理との速度の差が、より顕著にあらわれる。
なお、このような画像処理装置においては、前記第1のマトリクス記憶手段に記憶される基準パッチ用ディザマトリクスを示すデータの量は、前記第2のマトリクス記憶手段に記憶されるいずれのディザマトリクスを示すデータの量よりも小さいように構成することが可能である。
また、本発明は、このような画像処理装置を備え、前記スクリーン手段によってスクリーン処理が施された画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段を備える画像形成装置として提供することも可能である。
(1)構成
図1は本実施形態に係る画像形成装置1の構成を示したブロック図である。以下、同図を参照してこの画像形成装置1の構成を詳説する。なお、同図において、点線Pは記録紙の搬送経路を示している。
画像形成装置1は、制御部10と、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kと、一次転写ロール12Y,12M,12C,12Kと、中間転写ベルト13と、駆動ロール14と、複数の従動ロール15と、二次転写ロール16と、定着器17と、給紙トレイ18と、複数の搬送ロール19と、UI部20と、入力IF21と、画像読取部22と、画像制御部23と、濃度センサ24と、画像処理部25とを備える。
制御部10はCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、各種のアプリケーションプログラムや演算処理を実行することにより画像形成装置1の各部を制御する。
画像形成ユニット11Y,11M,11C,11KはそれぞれY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)のトナー像を形成する。画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kで形成された各色のトナー像は、それぞれ一次転写ロール12Y,12M,12C,12Kによって中間転写ベルト13上に一次転写される。なお、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kはそれぞれほぼ同様の構成であるため、以下において特に区別する必要のない場合には画像形成ユニット11と称する。一次転写ロール12Y,12M,12C,12Kについても同様に、特に区別する必要のない場合には一次転写ロール12と称する。
図2は画像形成ユニット11の構成を示したブロック図である。同図に示されているように、画像形成ユニット11は感光体ドラム110と、帯電装置111と、露光装置112と、現像装置113とを備える。
感光体ドラム110は、表面に光導電層が形成された回転可能なロール状部材である。帯電装置111はこの感光体ドラム110表面を所定の帯電電位に帯電させる。露光装置112は、形成すべき画像の画像信号に応じた光量の光を照射して照射部分の電荷を失わせ、帯電装置111が帯電させた感光体ドラム110表面を所定の露光電位にすることによって感光体ドラム110表面に静電潜像を形成する。現像装置113はトナーを帯電させて吐出する。吐出されたトナーは感光体ドラム110表面の電荷に応じて付着するため、静電潜像はトナーにより可視化され、ここにトナー像が形成される。この現像装置113には、トナーの消費量に応じて、図示せぬトナーボックスにより所定量のトナーが供給されるようになっている。
このようにして、画像形成ユニット11では感光体ドラム110上にトナー像が形成され、一次転写ロール12によって中間転写ベルト13へと転写される。
ここで再び図1を参照し、画像形成装置1の構成の説明を続ける。
中間転写ベルト13は複数の従動ロール15により張架され、駆動ロール14により駆動されて図中R方向に回転することにより中間転写ベルト13上に形成されたトナー像を搬送する。給紙トレイ18は種々のサイズの記録紙を収容し、画像形成時には制御部10により指示されたサイズの記録紙を供給する。記録紙は複数の搬送ロール19により搬送される。
二次転写ロール16は従動ロール15のひとつと対向する位置で中間転写ベルト13と接しており、中間転写ベルト13上のトナー像を、給紙トレイ18から複数の搬送ロール19により搬送されてきた記録紙に二次転写する。定着器17は、トナー像が転写された記録紙を加熱及び加圧することにより、その記録紙にトナー像を定着させる。
UI(ユーザ・インターフェース)部20は例えば液量ディスプレイ等の表示部とボタン等の操作部とを備え(特に図示しない)、ユーザによる画像形成モード等の各種の入力指示を受け付ける。
入力IF(インターフェース)21はコンピュータ2等の外部装置に接続され、このコンピュータ2から送信されてくる画像データを受信する。画像読取部22はいわゆるスキャナであり、載置された印刷物等に印刷されている画像を光学的に読み取り、読み取り結果に応じた画像データを生成する。
画像制御部23は記録紙に形成されるトナー像の濃度を適切に制御する機能を有する。より具体的には、画像制御部23は画像処理部25に基準パッチ用の画像データを供給して、スクリーン処理を実行させる。そして画像制御部23は、スクリーン処理された基準パッチ用の画像データを画像処理部25から受け取り、これを各色の画像形成ユニット11に供給することにより基準パッチを生成させ、中間転写ベルト13上に転写された基準パッチを濃度センサ24に計測させる。画像制御部23は、計測された基準パッチの濃度(以下、「パッチ濃度」と称する)を予め記憶している目標濃度と比較し、これらに差がある場合には、パッチ濃度が目標濃度と一致するように、帯電装置111の帯電電位、露光装置112の露光電位、現像装置113の現像バイアス電位、トナーボックスのトナー供給量、或いは画像処理部25の階調補正ルックアップテーブルのうち少なくとも一つもしくは複数を制御することにより、以降に形成されるトナー像の濃度を変化させる。
画像処理部25は、入力IF21や画像読取部22を介して画像形成装置1に入力された画像データに対し、RGB値をCMYK値に変換する色変換や解像度変換、ルックアップテーブルを用いた階調補正等の各種の画像処理を行う。また、画像処理部25は、スクリーン処理部251と記憶部252を備え、画像形成装置1に入力された画像データにスクリーン処理を施し、スクリーン処理した画像データを画像形成ユニット11や画像濃度制御部10に供給する。
図3は画像処理部25の構成を示したブロック図である。同図に示されているように、画像処理部25はスクリーン処理部251と、記憶部252とを備えており、さらにスクリーン処理部251は、ディザマトリクス記憶部253と、ディザマトリクス書換部254と、基準パッチ用ディザマトリクス記憶部255とを備えている。
記憶部252は例えばROM等の不揮発性メモリであり、画像形成装置1が備える各種の画像形成モードに応じたディザマトリクスの全てを記憶している。
スクリーン処理部251は画像データの各画素に対してディザマトリクスを適用して、各画素の有する階調情報に基づいてスクリーン処理を行う。
ここで、スクリーン処理部251は、基準パッチモード以外の画像形成モードにおいて画像形成処理が実行されるときにはディザマトリクス記憶部253に記憶されたディザマトリクスを用いてスクリーン処理を行う一方、基準パッチモードにおいて画像濃度制御を実行するときには基準パッチ用ディザマトリクス記憶部255に記憶されたディザマトリクスを用いてスクリーン処理を行う。
ディザマトリクス記憶部253はRAM等の揮発性メモリを備え、ここに記憶部252から読み出されたいくつかのディザマトリクスを記憶する。スクリーン処理部251は、画像形成モードに対応したディザマトリクスがディザマトリクス記憶部253に記憶されている場合には、そのディザマトリクスを用いてスクリーン処理を行う。一方、画像形成モードに対応したディザマトリクスがディザマトリクス記憶部253に記憶されていない場合には、ディザマトリクス書換部254がそのディザマトリクスを記憶部252から読み出してディザマトリクス記憶部253に書き込む。スクリーン処理部251は、このようにしてディザマトリクス記憶部253に書き込まれたディザマトリクスを用いてスクリーン処理を行う。
このように、基準パッチモード以外の画像形成モードにおいては、スクリーン処理部251によって記憶されているディザマトリクスを必要に応じて書き換えなければならない。これに対し、基準パッチモードにおける画像濃度制御時には、常に同一のディザマトリクスにより基準パッチを生成するため、基準パッチ用ディザマトリクス記憶部255はディザマトリクスの書き換えを行う必要がなく、上述のディザマトリクス書換部254のような機能を必要としない。そのため、基準パッチ用ディザマトリクス記憶部255には不揮発性メモリを用いれば良いが、もちろん揮発性メモリを用いることも可能である。
ここで、本実施形態において用いられるディザマトリクスについて、図面を参照しつつ説明する。
図4,図5は、ある画像形成モードにおいて用いられるディザマトリクスDと、基準パッチモードにおいて用いられるディザマトリクスDPとをそれぞれ示した図である。これらの図に示されているように、ディザマトリクスDは8行8列のマトリクスであり、ディザマトリクスDPは8行1列のマトリクスである。スクリーン処理部251は、入力された256階調の画像データの各画素に対してこのようなディザマトリクスを適用することにより、スクリーン処理を行う。
このように、本実施形態においては、基準パッチ用ディザマトリクス記憶部255の記憶容量を小さくするために、ディザマトリクスDPを1列のマトリクスとしている。これにより、ディザマトリクスDPはディザマトリクスDと比較しておよそ1/8のデータ容量に抑えられている。基準パッチには通常の画像形成ほどの高精細な中間調表現が必要とされないため、ディザマトリクスDPは上述したような8行1列程度のマトリクスで充分である。
(2)動作
以上に示された構成のもと、本実施形態の画像形成装置1は、入力IF21や画像読取部22から入力された画像データに基づき、CMYK4色のトナーにより記録紙上に画像を形成する。また、画像形成装置1は、画像濃度を安定的に維持するために所定のタイミングで画像濃度制御を実行する。以下では、このような画像形成や画像濃度制御が行われるときの画像処理部25が行う処理について、図面を参照しつつ詳説する。
図6は画像処理部25の動作を示したフローチャートである。同図において、まずはじめに、画像処理部25に例えばRGB形式・24ビット等の画像データが入力される(ステップS1)。画像処理部25は、CMYK4色の画像形成ユニット11に各色の画像データを出力するために、この画像データをCMYK形式に変換を行い、これを分解して各色8ビットの画像データを生成する(ステップS2)。続いて、画像処理部25はそれぞれの画像形成モードに設定されたルックアップテーブルを用いて各色の画像データの階調補正を行う(ステップS3)。そして画像処理部25は、入力された画像データの解像度が画像形成装置1の出力解像度と一致しなければ、必要に応じて解像度変換を行う(ステップS4)。その後、画像処理部25は、スクリーン処理部251において上述のディザマトリクスを用いてスクリーン処理を行い(ステップS5)、このようにして得られた各色の画像データを画像制御部23或いは画像形成ユニット11へと出力する(ステップS6)。
以上が画像処理部25の行う処理の概略である。続いて、上述したステップS5のスクリーン処理の詳細について、図7のフローチャートを用いて説明する。
なお、本発明の特徴は画像濃度制御を実行するときのこのスクリーン処理部251の動作にあるが、これと通常の画像形成時の処理との違いを明確にするため、以下では基準パッチモード以外の画像形成モード(例えば画像形成モードaとする)における通常の画像形成時の動作をまず説明し(a)、次いで、基準パッチモードにおける画像濃度制御時の動作を説明する(b)。
(a)通常の画像形成時
ここでは、通常の画像形成時のスクリーン処理部251の動作について、図7に示されたフローチャートに沿って説明する。なお、スクリーン処理部251がYMCK各色の画像データに対して行う処理は同様であるため、ここではK色の画像データのスクリーン処理ついてのみ説明を行う。また、この画像データには、上述したように画像形成モードとして画像形成モードaが設定されているとする。
画像データが入力されると、スクリーン処理部251はまずその画像データに設定されている画像形成モードが基準パッチモードであるかどうかを判断する(ステップS51)。この画像データは基準パッチではないので、上述の判断は否定的となる(ステップS51;NO)。すると、続いてスクリーン処理部251は、この画像データに設定されている画像形成モードaに対応したディザマトリクスがディザマトリクス記憶部253に記憶されているかどうかを判断する(ステップS52)。ここで、画像形成モードaのディザマトリクスがディザマトリクス記憶部253に記憶されていれば(ステップS52;YES)、スクリーン処理部251はそのまま処理を続行し、また画像形成モードaのディザマトリクスがディザマトリクス記憶部253に記憶されていなければ(ステップS52;NO)、スクリーン処理部251はディザマトリクス書換部254により記憶部252から画像形成モードaに対応するディザマトリクスを読み出させ、ディザマトリクス記憶部253に書き込ませる(ステップS53)。このようにしてディザマトリクス記憶部253に画像形成モードaのディザマトリクスが記憶されている状態になったら、スクリーン処理部251はこのディザマトリクスを用いてスクリーン処理を行う(ステップS54)。
(b)画像濃度制御時
続いて、画像濃度制御において基準パッチを生成する場合のスクリーン処理部251の動作について、図7に示されたフローチャートに沿って説明する。すなわち以下の説明においては、入力される画像データは基準パッチの画像データであり、このとき設定されている画像形成モードは基準パッチモードである。
画像データが入力されると、スクリーン処理部251はまずその画像データに設定されている画像形成モードが基準パッチモードであるかどうかを判断する(ステップS51)。この画像データは基準パッチなので、上述の判断は肯定的となる(ステップS51;YES)。すると、スクリーン処理部251は、基準パッチ用ディザマトリクス記憶部255を用いてスクリーン処理を行う(ステップS54)。
上述したように、スクリーン処理部251においては、基準パッチモードに対応したディザマトリクスを常に利用可能な状態に用意しておくために、ディザマトリクス記憶部253とは異なる基準パッチ用ディザマトリクス記憶部255を別個に設けている。このようにすれば、例えば基準パッチ用のディザマトリクスをその他のディザマトリクスと同じ記憶領域に記憶した場合に比べると、画像濃度制御を実行するときの処理をその他の画像形成時の処理よりもステップS52,S53の分だけ確実に減らすことが可能となる。加えて、スクリーン処理以外の画像処理においても、例えばステップS3の階調補正処理においてルックアップテーブルの切り替え処理を必要としない等の処理の高速化が期待できる。
このように、基準パッチを記憶するための専用の記憶手段を設けることにより、本実施形態の画像形成装置1は、画像濃度制御を従来より高速に実行することが可能となり、さらに画像濃度を安定的に維持しつつも、速度を犠牲にすることなく画像形成を行うことが可能となる。
(3)変形例
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。
まず、ディザマトリクスは図4,5で説明されたものに限らない。ディザマトリクスは画像形成モードに応じてサイズもディザパターンも異なり、種々の態様が考えられる。
また、ディザマトリクスの記憶態様についても、種々の態様が考えられる。上述の実施形態においては、記憶部252とディザマトリクス記憶部253のように、通常の画像形成に用いられるディザマトリクスを複数の記憶手段で記憶しているが、これを単一の記憶手段において記憶領域を分けて記憶しても良い。また、ディザマトリクス記憶部253は複数のディザマトリクスを一時記憶可能であるとしたが、ディザマトリクスを1つだけ一時記憶するよう構成することももちろん可能である。
また、上述の実施形態においては、ひとつのディザマトリクスがひとつの画素に対応すると書いたが、このような態様に限らない。例えば、主走査方向2ピクセル×副走査方向2ピクセルの4つの画素に対してひとつのディザマトリクスを適用して、4つの画素の階調データの平均として表現することも可能である。
また、上述の実施形態においては、画像形成装置1は中間転写ベルト13上に画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kを直列に配置したいわゆるタンデム方式であるとした。しかし、本発明の適用は上述の構成の画像形成装置に限定されず、いわゆるサイクル方式の画像形成装置にも適用可能である。また、画像形成装置1は上述の中間転写ベルト13に代えて用紙搬送ベルトを備えた構成であっても良いし、もちろんベルト以外の態様の中間転写体または用紙搬送体を備える構成であっても良い。
本実施形態に係る画像形成装置の構成を示したブロック図である。 同実施形態における画像形成ユニットの構成を示したブロック図である。 同実施形態における画像処理部の構成を示したブロック図である。 同実施形態において、ある画像形成モードに設定されているディザマトリクスDを示した図である。 同実施形態において、基準パッチモードに設定されているディザマトリクスDPを示した図である。 同実施形態における画像処理部の動作を示したフローチャートである。 同実施形態におけるスクリーン処理を示したフローチャートである。 ディザマトリクスの一例を示した図である。
符号の説明
1…画像形成装置、10…制御部、11,11Y,11M,11C,11K…画像形成ユニット、110…感光体ドラム、111…帯電装置、112…露光装置、113…現像装置、12,12Y,12M,12C,12K…一次転写ロール、13…中間転写ベルト、14…駆動ロール、15…従動ロール、16…二次転写ロール、17…定着器、18…給紙トレイ、19…搬送ロール、20…UI部、21…入力IF、22…画像読取部、23…画像制御部、24…濃度センサ、25…画像処理部、251…スクリーン処理部、252…記憶部、253…ディザマトリクス記憶部、254…ディザマトリクス書換部、255…基準パッチ用ディザマトリクス記憶部。

Claims (3)

  1. 基準パッチ画像を形成するための画像データに対するスクリーン処理に用いられるディザパターンを表現する基準パッチ用ディザマトリクスを記憶する第1のマトリクス記憶手段と、
    記基準パッチ画像以外の画像を形成するための画像データに対するスクリーン処理に用いられるディザパターンを表現する複数のディザマトリクスであって、画像データに応じて設定される複数の画像形成モードのそれぞれに対応した複数のディザマトリクスを記憶する第2のマトリクス記憶手段と、
    前記第2のマトリクス記憶手段に記憶された複数のディザマトリクスの一部を記憶する第3のマトリクス記憶手段と、
    前記第2のマトリクス記憶手段に記憶されたディザマトリクスを読み出して前記第3のマトリクス記憶手段が記憶するディザマトリクスを書き換える書換手段と、
    入力された画像データが前記基準パッチ画像を形成するためのものである場合には、前記第1のマトリクス記憶手段に記憶されたディザマトリクスを用いてスクリーン処理を行い、入力された画像データが前記複数の画像形成モードのいずれかが設定されている画像データであって前記基準パッチ画像以外の画像を形成するためのものである場合には、前記第3のマトリクス記憶手段に記憶されたディザマトリクスを用いてスクリーン処理を行うスクリーン処理手段と
    を備え
    前記スクリーン処理手段は、
    前記複数の画像形成モードのいずれかが設定されている画像データが入力された場合に、当該設定されている画像形成モードに対応した前記ディザマトリクスが前記第3のマトリクス記憶手段に記憶されているか判断し、
    当該設定されている画像形成モードに対応した前記ディザマトリクスが前記第3のマトリクス記憶手段に記憶されていなければ、前記書換手段に当該ディザマトリクスを前記第2のマトリクス記憶手段から読み出させて前記第3のマトリクス記憶手段に書き込ませる
    画像処理装置。
  2. 前記第1のマトリクス記憶手段に記憶される基準パッチ用ディザマトリクスを示すデータの量は、前記第2のマトリクス記憶手段に記憶されるいずれのディザマトリクスを示すデータの量よりも小さい
    請求項記載の画像処理装置。
  3. 請求項1または2記載の画像処理装置を備え、
    前記スクリーン手段によってスクリーン処理が施された画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段を備える画像形成装置。
JP2003386473A 2003-11-17 2003-11-17 画像処理装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP4457647B2 (ja)

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