JP2005091766A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 コントロール装置にテスト画像データが記憶されている場合においても、トナー像濃度を目標トナー像濃度に一致させてからキャリブレーションを実行できる画像形成システムを提供する。
【解決手段】 プリント部10には、トナー像濃度制御を行うセットアップモードと通常の画像形成を行うプリントモードがある。コントロール部30のセットアップモード指示部350は、テスト画像データがプリント部10に入力される場合にはセットアップモード指示データをコントロール部10に出力する。セットアップモード指示データを受信したプリント部10はセットアップモードに切り替わり、トナー像濃度制御を行い、その後にテスト画像を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コントロール装置とプリント装置からなる画像形成システムにおいてキャリブレーションを行う技術に関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、感熱方式や、電子写真方式や、インクジェット方式等の記録方式が用いられている。最近ではカラー化の進展に伴ってユーザから様々な内容の要請がなされており、上記の各方式においてもそれぞれの特質を生かした画質向上への取り組みが盛んに行なわれている。特に電子写真方式においては、微小粒子であるトナーの静電現象を利用しているため、温度や湿度等の環境変化や経時変化による影響を強く受けて画像濃度が変動したり、使用している構成部品の性能の微小なばらつきによって画像濃度に差異が生じやすいという傾向がある。そこで、一般的に、画像濃度を安定的に維持するために、トナー像濃度制御という処理とキャリブレーションという処理が行われている。
トナー像濃度制御とは、所定のレベルの画像信号に基づいて感光体或いは中間転写体上に形成されたトナー像の濃度を、その制御目標値である目標トナー像濃度と比較し、これらに差がある場合には感光体の帯電電位や露光装置の照射光量等を制御して双方を一致させる、という処理である。通常、このトナー像濃度制御は、画像形成装置に電源が投入されたタイミングで自動的に実行され、それ以降は定期的に実行される。
次に、キャリブレーションとは、記録紙等の記録媒体上に形成されたテスト画像の濃度を読み取り、この画像濃度が所定の値になるように画像信号のレベルを調整して階調補正を行う処理のことである。このキャリブレーションは、通常、操作者によってキャリブレーション実行の指示が画像形成装置に与えられることによって実行される。
図8に一般的なキャリブレーションのフローチャートを示す。同図に示されるように、画像形成装置は、まず、操作者によるキャリブレーション実行の指示を検知すると(ステップS1)、複数の異なる濃度の基準パッチからなるテスト画像を記録紙上に形成する(ステップS2)。このテスト画像は、例えば図9に示すように、濃度が段階的に変化している複数の基準パッチからなる画像である。操作者がこのようなテスト画像が形成された記録紙を画像形成装置の画像読取部に置いて画像読取を指示すると、画像形成装置はそれぞれの基準パッチの濃度を読み取り(ステップS3)、これをそれぞれの目標値である目標画像濃度と比較する(ステップS4)。次いで、画像形成装置は、読み取った基準パッチの濃度が目標画像濃度に一致するように入力画像信号を補正するための階調補正カーブを作成する(ステップS5)。以降は、このような階調補正カーブに基づいて入力画像信号を補正してから出力することで、所望の濃度の画像が得られることになる。
図10は、このようなキャリブレーションを行うことにより得られる階調補正カーブと、キャリブレーションの前後で変化した画像濃度を例示した図である。
このように、出力された画像濃度がその目標画像濃度よりも濃い部分については、入力画像の信号レベルを下げ、逆に出力された画像濃度がその目標画像濃度よりも薄い部分については、入力画像の信号レベルを上げることにより、補正後の画像濃度を全ての信号レベルで目標画像濃度に一致させることができる。
ここで、キャリブレーションにおいては、キャリブレーション開始時に形成されたテスト画像に基づいて階調補正カーブを作成するため、テスト画像の基準パッチは画像形成装置にとってできる限り正確な濃度を示した状態で記録紙上に形成されるのが望ましい。しかし上述したように、電子写真方式の画像形成装置は、環境や時間の変化等によって画像濃度が変動しやすいという問題がある。そこで、キャリブレーションを開始する直前に、まず上述したトナー像濃度制御を行ってトナー像濃度が目標トナー像濃度に一致した状態になってから、キャリブレーションの処理に移行することが有効である。
ところで、近年になってオフィスや家庭で電気機器のネットワーク化が急速に進みつつある。画像形成処理の分野においても、画像形成を行うプリント装置と、このプリント装置に画像データを供給するコンピュータ装置群(以下、コントロール装置という)とを備えた画像形成システムが広く普及している。この種の画像形成システムにおいても、上述したようなキャリブレーションが実行されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
特開平11−161455号公報
しかし、上述の画像形成システムにおいてキャリブレーションを行うときには、以下の問題が懸念される。
画像形成システムにおいて、テスト画像を示すデータがプリント装置側に記憶されている場合には、プリント装置がそのデータがテスト画像のデータであることを認識し、このテスト画像を記録紙上に形成する前にトナー像濃度制御を実行することは可能である。しかし、画像形成システムにおいてテスト画像を示すデータがコントロール装置側に記憶されている場合には、プリンタ装置側ではコントロール装置から出力されてきたデータがテスト画像データなのか通常の画像データなのかを区別することができず、テスト画像データを記録紙上に形成する前に限定してトナー像濃度制御を実行するようなことは不可能である。このため、このような画像形成システムにおいては、偶然トナー像濃度制御が実行された直後にテスト画像データが記録紙上に形成された場合を除いては、トナー像濃度が目標トナー像濃度に一致した状態でテスト画像を記録紙上に形成することができなかった。
本発明はこのような背景の下になされたものであり、その目的は、コントロール装置にテスト画像データが記憶されている場合においても、トナー像濃度を目標トナー像濃度に一致させてからキャリブレーションを実行できる画像形成システムを提供することにある。
上述の課題を解決するため、本発明に係る画像形成システムは、記録媒体上にテスト画像を形成するためのテスト画像データを記憶する記憶手段と、画像データを出力する出力手段とを有するコントロール装置と、前記出力手段から出力される画像データが入力される入力手段と、画像データに基づいて画像を記録媒体上に形成する画像形成手段と、記録媒体上に形成された画像を読み取る読取手段と、前記コントロール装置の出力手段が出力した前記テスト画像データに基づいて前記画像形成手段により記録媒体上に形成され、さらに前記読取手段によって読み取られた前記テスト画像の濃度がその目標値に一致するように、前記画像形成手段が形成する画像の階調を補正する階調補正手段と、画像形成条件を補正してトナー像の濃度を制御するトナー像濃度制御手段とを有するプリント装置とを備え、前記プリント装置は、前記トナー像濃度制御手段がトナー像の濃度を制御するセットアップモードと、前記画像形成手段が画像を形成するプリントモードとを切り替えるモード切替手段を有し、前記コントロール装置は、前記出力手段によって前記プリント装置に出力される画像データが前記記憶手段に記憶されたテスト画像データである場合、前記プリント装置のモード切替手段に対して前記セットアップモードへの切替を指示するセットアップモード指示手段を有する。
これにより、画像形成システムは、コントロール装置にテスト画像データが記憶されている場合においても、キャリブレーションを行う直前にセットアップモードに切り替わり、トナー像濃度を目標トナー像濃度に一致させてからキャリブレーションを実行することが可能となる。
また、本発明に係る画像形成システムは、より好ましい態様においては、前記コントロール装置はページ記述言語で記述された前記テスト画像データを前記記憶手段に記憶しており、当該テスト画像データをラスタライズ処理するラスタライズ手段を備え、前記テスト画像データを前記ラスタライズ手段によってラスタライズ処理して前記プリント装置に出力する。
この態様によれば、記憶手段に記憶されたテスト画像データの容量を小さくすることが可能となる。
また、本発明に係る画像形成システムは、より好ましい態様においては、前記コントローラ装置は前記プリント装置と接続或いは分離可能な装置である。
この態様によれば、プリント装置自体が負荷の高いラスタライズ処理を行わずに画像形成を行うことが可能となり、プリント装置は画像形成の処理速度を増加させ、出力時間を短縮することが可能となる。
また、本発明に係る画像形成システムは、より好ましい態様においては、前記出力手段は前記セットアップモードへの切替を指示するための指示データを前記テスト画像データに付加して出力し、前記モード切替手段は、前記指示データが付加されたテスト画像データが前記入力手段に入力されると、前記セットアップモードに切り替えて前記トナー像濃度制御手段にトナー像の濃度を制御させてから前記プリントモードに切り替えて前記画像形成手段にテスト画像を形成させる。
この態様によれば、プリント装置とコントロール装置との間で行われるデータ処理を簡略化することが可能となる。
(1)第1実施形態
以下、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態について詳細に説明する。
図1は本実施形態に係る画像形成システム1の構成を示す図である。なお、同図において、点線Pは記録紙の搬送経路を示している。
画像形成システム1は、画像形成部10と、画像読取部20と、コントロール部30に大別される。画像形成部10はいわゆるプリンタの機能を有しており、画像読取部20はいわゆるスキャナの機能を有している。コントロール部30は、PC(パーソナルコンピュータ)等のコンピュータ2から画像データを受信してこれを画像形成部10に供給するほか、操作者の入力により後述するモードの切り替えを行う。
画像読取部20は、読み取るべき原稿が載置されるプラテンガラス210と、外部光を遮断するプラテンカバー220と、プラテンガラス210上の原稿に光を照射するランプ230と、原稿からの反射光を受光して画像信号に変換するセンサ240と、原稿からの反射光を集光しセンサ240へと導く光学系250,251とを備える。上記の構成のもと、画像読取部20は原稿上の画像を読み取り、これを画像データに変換して画像形成部10へ出力する。
画像形成部10は、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の4色のトナー像を形成する画像形成ユニット100Y,100M,100C,100Kと、画像形成システム1の動作を制御する制御部110と、画像読取部20或いはコントロール部30から出力された画像データが入力される画像データ入力部120と、画像形成ユニット100Y,100M,100C,100Kに当接して循環移動される中間転写ベルト130と、中間転写ベルト130を循環移動させる駆動ロール131と、中間転写ベルト130に従動しこれを張架する複数の従動ロール132と、画像形成ユニット100Y,100M,100C,100Kで形成されたトナー像を中間転写ベルト130に一次転写する一次転写ロール140Y,140M,140C,140Kと、中間転写ベルト130上に一次転写されたトナー像を記録紙に二次転写する二次転写ロール141と、記録紙上のトナー像を加熱して定着させる定着器150と、記録紙を供給する給紙トレイ170と、記録紙を搬送する複数の搬送ロール171と、画像の印刷された記録紙が排出される排紙トレイ172と、操作者が画像形成や画像読取、或いはキャリブレーション等の操作の実行指示を入力するための操作部160と、階調制御部180と、トナー像濃度制御部190とを備える。なお、画像形成ユニット100Y,100M,100C,100Kは、用いられるトナーがそれぞれ異なるのみであり、その構造は共通である。よって、以下においては、特に区別する必要のない限り画像形成ユニット100と総称する。また、一次転写ロール140Y,140M,140C,140Kについても同様に、一次転写ロール140と総称する。
図2は画像形成ユニット100,階調制御部180,トナー像濃度制御部190,及びその周辺部の詳細を示す図である。同図に示されるように、画像形成ユニット100は感光体ドラム101、帯電装置102、露光装置103、現像装置104、及びトナーボックス105を備える。
感光体ドラム101は、表面に光導電層が形成された回転可能なロール状部材である。帯電装置102はこの感光体ドラム101表面を所定の帯電電位に帯電させる。露光装置103は、所望する画像の画像信号に応じた光量の光を照射して照射部分の電荷を失わせ、帯電装置102が帯電させた感光体ドラム101表面を所定の露光電位にすることによって感光体ドラム101表面に静電潜像を形成する。現像装置104はトナーを帯電させて吐出する。吐出されたトナーは感光体ドラム101表面の電荷に応じて付着するため、静電潜像はトナーにより可視化され、ここにトナー像が形成される。トナーボックス105は図示せぬモータを備え、このモータの駆動により現像装置104に所定量のトナーを供給する。
以上が画像形成ユニット100の各部の機能である。画像形成ユニット100は、感光体ドラム101を図中の矢印R方向に回転させながら各部を上述のように機能させることによって、感光体ドラム101表面に所望の画像のトナー像を形成する。そしてこのトナー像は、感光体ドラム101が一次転写ロール140と対向する部分において、感光体ドラム101と接した中間転写ベルト130に転写される。
トナー像濃度制御部190は、中間転写ベルト130上のトナー像の濃度を検出するトナー像濃度センサ192と、中間転写ベルト130上のトナー像の制御目標値である目標トナー像濃度を記憶する目標トナー像濃度記憶部191とを備える。このトナー像濃度制御部190は、中間転写ベルト130上のトナー像濃度を目標トナー像濃度と比較し、これらに差がある場合には、帯電装置102の帯電電位、露光装置103の露光電位、現像装置104の現像バイアス電位、或いはトナーボックス105のモータ駆動のうち少なくとも一つを制御し、測定したトナー像濃度を目標トナー像濃度に一致させる。
この制御のことを、本実施形態においては「トナー像濃度制御」と称する。
図3は階調制御部180の構成を示すブロック図である。同図に示されるように、階調制御部180は、テスト画像形成部181と、目標画像濃度記憶部182と、階調補正カーブ作成部183と、階調補正カーブ記憶部184とを備える。
目標画像濃度記憶部182は目標画像濃度、すなわち、画像形成部10に入力される入力画像信号のそれぞれの信号レベルにおいて出力されるべき画像濃度を記憶している。テスト画像形成部181は、目標画像濃度記憶部182に記憶された目標画像濃度に基づき、図9に示されるようなテスト画像を形成するための画像信号を露光装置103へ出力する。階調補正カーブ作成部183は、記録紙上に形成されたテスト画像を画像読取部20が読み取ることによって得られたテスト画像の画像濃度(以下、テスト画像濃度と称する)と目標画像濃度とを比較し、この比較結果に基づいて階調補正カーブを作成する。階調補正カーブ記憶部184は、階調補正カーブ作成部183で作成された階調補正カーブを記憶し、この階調補正カーブに基づいて露光装置103へ出力する画像信号に階調補正を行う。
上記のようにして、階調制御部180はテスト画像濃度と目標画像濃度とを比較し、テスト画像濃度が目標画像濃度と一致するような階調補正カーブを形成して、画像信号の出力比を調整する、いわゆるキャリブレーションを行う。
制御部110は、上述した画像形成システム1の各部の動作を制御する。
画像形成システム1には、画像データを記録紙上に出力する「プリントモード」と、上述のトナー像濃度制御部190によるトナー像濃度制御を実行する「セットアップモード」が備わっており、制御部110はこれらのモードの切り替えを行う。具体的には、制御部110は、画像形成システム1に電源が投入されたことを検知するとセットアップモードを実行してトナー像濃度制御を実行させ、これが終了したらプリントモードに切り替える。そして以降は、制御部110は設定された適当なタイミングで定期的に画像形成システム1をセットアップモードに切り替え、トナー像濃度制御を実行させることで良好な色再現性を維持させる。
さらに、制御部110は、上述のように画像形成システム1に対して定期的にセットアップモードを実行させるほか、コントロール部30からのセットアップモード実行指示を受け付けることによってセットアップモードを実行させる。
画像形成部10の構成は、以上説明した通りである。上記構成のもと、画像形成部10は、キャリブレーションやトナー像濃度制御を適宜実行し、良好な色再現性を維持しながら記録紙上に画像を形成する。
図4はコントロール部30の構成を示すブロック図である。同図に示されるように、コントロール部30は、通信インターフェース310と、テスト画像記憶部320と、ラスタライズ部330と、画像データ出力部340と、セットアップモード指示部350とを備える。
通信インターフェース310はコンピュータ2から送信されてくる画像データを受信する。また、テスト画像記憶部320は、キャリブレーションに用いるテスト画像の画像データを記憶している。これらの画像データは、例えばPostScript(登録商標)等のページ記述言語で記述されており、いわゆるRIP(Raster Image Processor)機能を有するラスタライズ部330によってラスタライズ処理されて画像データ出力部340へと出力される。そして、画像データ出力部340は、ラスタライズ処理された画像データを画像形成部10へと出力する。
また、セットアップモード指示部350は、操作部160において操作者によりキャリブレーションの実行指示が入力されたことを検知すると、セットアップモードの実行を指示するデータを画像形成部10へと出力するとともに、キャリブレーションに用いられるテスト画像データをラスタライズ部330へと供給する。なお、上述のセットアップモードの実行を指示するデータのことを、以下では「セットアップモード指示データ」と称する。
続いて、以上説明された構成のもとで行われる本実施形態の画像形成システム1の動作について説明する。
画像形成システム1が画像形成処理を繰り返し行っていると、温度や湿度等の環境変化や経時変化により、色再現性が変化する。このため、画像形成システム1はトナー像濃度制御を定期的に実行し、色再現性を良好な状態に維持する。また、操作者は適当なタイミングで画像形成システム1にキャリブレーションを実行させることで、画像形成システム1の色再現性を良好な状態に維持させる。
図5は本実施形態において実行されるキャリブレーションのフローチャートである。同図に示されるように、画像形成システム1は、まず、操作者によるキャリブレーション実行の指示を画像形成部10の操作部160で検知すると(ステップSa1)、この情報をコントロール部30のセットアップモード指示部350に供給する。セットアップモード指示部350はこの情報を供給されると、セットアップモードを開始するためのセットアップモード指示データを画像形成部10の制御部110に供給する(ステップSa2)。また同時に、セットアップモード指示部350はテスト画像記憶部320に記憶されているテスト画像データをラスタライズ部330にラスタライズ処理させて、画像形成部10に供給させる。
続いて、画像形成部10においては、セットアップモード指示データを受信した制御部110が、画像形成システム1をセットアップモードに切り替える(ステップSa3)。すなわち、制御部110はトナー像濃度制御部190にトナー像濃度制御を実行させる。
トナー像濃度制御が終了したら、画像形成部10はコントロール部30から出力されてきたテスト画像データに基づいてテスト画像を記録紙上に形成し(ステップSa4)、テスト画像の基準パッチの濃度をそれぞれ読み取り(ステップSa5)、これをそれぞれの目標値である目標画像濃度と比較する(ステップSa6)。そして、画像形成部10の階調補正部180では、読み取った基準パッチの濃度が目標画像濃度に一致するように入力画像信号を補正するための階調補正カーブを作成する(ステップSa7)。以降は、このような階調補正カーブに基づいて入力画像信号を補正してから出力することで、所望の濃度の画像が得られることになる。
以上が本実施形態におけるキャリブレーションの動作である。このようにキャリブレーションを行うことにより、本実施形態のようにテスト画像データをコントロール部30で記憶している画像形成システム1においても、テスト画像を形成する直前にトナー像濃度制御が確実に実行されることにより、高精度のキャリブレーションを行うことが可能となる。
(2)第2実施形態
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
図6は、本実施形態に係る画像形成システム1aの構成を示す図である。なお、同図において、第1実施形態の画像形成システム1と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付している。
本実施形態の画像形成システム1aは、画像形成部10と画像読取部20を備えるプリント装置1Pと、コントロール部30と同等の機能を有するコントロール装置1Cとを備える。すなわち、本実施形態においては、コントロール部30が画像形成部10と画像読取部20からなる装置とは分離した外部装置である点が、第1実施形態と異なる点である。その他の構成や動作については第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
画像形成システム1aをこのように構成することによって、以下の効果が得られる。
まず、ラスタライズ部330がプリント装置1Pの外部に備わっていることから、プリント装置1P自体は負荷の高いラスタライズ処理を行わずに画像形成を行うことが可能となる。これにより、プリント装置1Pは画像形成の処理速度が増加し、出力時間を短縮することが可能となる。さらに、テスト画像記憶部320もプリント装置1Pの外部に備わっていることから、プリント装置1Pの記憶領域をより多く確保できるという効果もある。これは特に、テスト画像データがページ記述言語で記述されたデータではなく、ビットマップデータであるような場合に顕著な効果を奏する。
また、この画像形成システム1aは、コントロール装置1Cが接続或いは分離可能な外部装置として備わっていることから、コントロール装置1Cに複数のプリント装置1Pを接続した構成とすることも可能となる。
(3)第3実施形態
続いて、本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施形態の特徴は、テスト画像データのヘッダ部分にある。以下、図面を参照しつつ説明する。
図7は、本実施形態のテスト画像データをラスタライズ処理してビットマップデータとし、これをバイナリ形式で示した場合の概念図である。同図に示されるように、本実施形態のテスト画像データは、画像そのものを示す画像領域とヘッダ情報を示すヘッダ領域を有する形式となっており、このヘッダ領域のうちの特定の領域が「テスト画像フラグ」として確保されている。このテスト画像フラグとは、制御部110にセットアップモードを実行させる旨の指示データである。また、テスト画像フラグは1バイトで良く、例えば値「1」がテスト画像データであることを示し、値「0」が通常の画像データであることを示す。
画像データにヘッダ情報を付加することは一般的に行われており、画像データには、画像データが写真原稿か文字原稿かを識別するためのモード情報やスクリーン線数等を示すデータがヘッダ領域に記述されていることは珍しくない。このため、上述のようにヘッダ領域にテスト画像フラグを含ませることも、プリンタシステムの構成を変化させることなく容易に実現することが可能である。すなわち、このようなテスト画像データを用いることは、第1実施形態の画像形成システム1と第2実施形態の画像形成システム1aのいずれにおいても可能である。
このようなテスト画像データを用いることで、以下の効果が得られる。
まず、テスト画像データにテスト画像フラグを含ませることで、上述の第1実施形態で説明したようなセットアップモード指示データを必要としない。つまり、画像形成部10とコントロール部30との間で行われるデータ処理から、セットアップモード指示データに係るデータ処理を省略することが可能となる。
また、制御部110は、セットアップモード実行の可否の判定にセットアップモード指示データを要さないことから、コントロール部30におけるセットアップモード指示部350を省略することも可能となる。
(4)変形例
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。以下にその例を示す。
(4−1)変形例1
上述の実施形態においては、コントロール部30はラスタライズ部330を備える構成とし、画像データはコントロール部30でラスタライズ処理されて画像形成部10へ出力される態様とした。しかしながら、ラスタライズ処理は必ずしもコントロール部30側で行われる必要はなく、コントロール部30はページ記述言語で記述された画像データを画像形成部10へと出力し、画像形成部10においてラスタライズ処理を実行してから画像形成を行うことも、もちろん可能である。
画像形成システムをこのように構成すると、コントロール部30が画像形成部10に出力する画像データのデータ量を少なくすることが可能である。これは特に、第2実施形態のようにコントロール部30が外部装置として備わっている画像形成システムにおいて顕著な効果を奏する。
(4−2)変形例2
上述の実施形態においては、いわゆるスキャナの機能を有する画像読取部20が画像形成部10と一体である構成についてのみ説明した。しかしながら、本発明はこのような構成の画像形成システムに限定されるものではなく、例えば画像読取部20が単体のスキャナとして備えられた外部装置である構成の画像形成システムにおいても、本発明を適用することはもちろん可能である。
(4−3)変形例3
上述の実施形態においては、図1ないし図6に示されたように、画像形成部10は4つの画像形成ユニット100Y,100M,100C,100Kを中間転写ベルト130に沿って1列に配置したいわゆるタンデム構成であるとした。しかし本発明は上述の構成に限定されず、複数サイクル構成であっても良い。また、中間転写ベルト130に代えて他の中間転写体を用いてもよい。また、中間転写体を用いず、搬送ベルトや搬送ロール等の記録媒体搬送手段により搬送される記録媒体にトナー像を直接的に転写する方式の画像形成装置であっても良い。
(4−4)変形例4
上述の実施形態においては、画像を形成する記録媒体は記録紙と限定していたが、もちろん他の記録媒体、例えばOHPフィルム等のプラスティックの他、金属、木材、布など、種々の材料からなる記録媒体を用いることが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムの構成を示す図である。 同実施形態における画像形成ユニット、階調制御部、トナー像濃度制御部、及びその周辺部の詳細を示す図である。 同実施形態における階調制御部の構成を示すブロック図である。 同実施形態におけるコントロール部の構成を示すブロック図である。 同実施形態において実行されるキャリブレーションのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成システムの構成を示す図である。 同実施形態におけるテスト画像データを示した概念図である。 一般的なキャリブレーションのフローチャートである。 一般的なテスト画像を示した図である。 一般的なキャリブレーションを行うことにより得られる階調補正カーブと、キャリブレーションの前後で変化した画像濃度を例示した図である。
符号の説明
1…画像形成システム、2…コンピュータ、10…画像形成部、100,100Y,100M,100C,100K…画像形成ユニット、101…感光体ドラム、102帯電装置、103…露光装置、104…現像装置、105…トナーボックス、110…制御部、120…画像データ入力部、130…中間転写ベルト、131…駆動ロール、132…従動ロール、140,140Y,140M,140C,140K…一次転写ロール、141…二次転写ロール、150…定着器、160…操作部、170…給紙トレイ、171…搬送ロール、172…排紙トレイ、180…階調制御部、181…テスト画像形成部、182…目標画像濃度記憶部、183…階調補正カーブ作成部、184…階調補正カーブ記憶部、190…トナー像濃度制御部、191…目標トナー像濃度記憶部、192…トナー像濃度センサ、20…画像読取部、210…プラテンガラス、220…プラテンカバー、230…ランプ、240…センサ、250,251…光学系、30…コントロール部、310…通信インターフェース、320…テスト画像記憶部、330…ラスタライズ部、340…画像データ出力部、350…セットアップモード指示部。

Claims (4)

  1. 記録媒体上にテスト画像を形成するためのテスト画像データを記憶する記憶手段と、画像データを出力する出力手段とを有するコントロール装置と、
    前記出力手段から出力される画像データが入力される入力手段と、画像データに基づいた画像を記録媒体上にトナーを用いて形成する画像形成手段と、記録媒体上に形成された画像を読み取る読取手段と、前記コントロール装置の出力手段が出力した前記テスト画像データに基づいて前記画像形成手段により記録媒体上に形成され、さらに前記読取手段によって読み取られた前記テスト画像の濃度がその目標値に一致するように、前記画像形成手段が形成する画像の階調を補正する階調補正手段と、画像形成条件を補正してトナー像の濃度を制御するトナー像濃度制御手段とを有するプリント装置と
    を備え、
    前記プリント装置は、前記トナー像濃度制御手段がトナー像の濃度を制御するセットアップモードと、前記画像形成手段が画像を形成するプリントモードとを切り替えるモード切替手段を有し、
    前記コントロール装置は、前記出力手段によって前記プリント装置に出力される画像データが前記記憶手段に記憶されたテスト画像データである場合、前記プリント装置のモード切替手段に対して前記セットアップモードへの切替を指示するセットアップモード指示手段を有する画像形成システム。
  2. 前記コントロール装置は、
    ページ記述言語で記述された前記テスト画像データを前記記憶手段に記憶しており、
    当該テスト画像データをラスタライズ処理するラスタライズ手段を備え、
    前記テスト画像データを前記ラスタライズ手段によってラスタライズ処理して前記プリント装置に出力する
    請求項1記載の画像形成システム。
  3. 前記コントローラ装置は、前記プリント装置と接続或いは分離可能な装置である
    請求項1ないし2記載の画像形成システム。
  4. 前記出力手段は前記セットアップモードへの切替を指示するための指示データを前記テスト画像データに付加して出力し、
    前記モード切替手段は、前記指示データが付加されたテスト画像データが前記入力手段に入力されると、前記セットアップモードに切り替えて前記トナー像濃度制御手段にトナー像の濃度を制御させてから前記プリントモードに切り替えて前記画像形成手段にテスト画像を形成させる
    請求項1ないし3記載の画像形成システム。
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