JP2010102098A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像を補正する補正処理の処理時間を短縮することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】ラスタデータ生成部90が、受信された画像情報から当該画像情報により示される画像を画素毎の値として示した描画用の画像データ(ラスタデータ)を生成し、補正判定部92が、ラスタデータ生成部90により生成されたラスタデータにより示される画像を予め定められた複数の領域に分割した各々の領域毎に、各領域の画像に対して補正が必要か否かを判定し、画像補正部94が、補正判定部92により補正が必要と判定された領域の画像に対してHDD76に記憶された当該領域に対応する補正情報に基づいて補正を行う。
【選択図】図3
【解決手段】ラスタデータ生成部90が、受信された画像情報から当該画像情報により示される画像を画素毎の値として示した描画用の画像データ(ラスタデータ)を生成し、補正判定部92が、ラスタデータ生成部90により生成されたラスタデータにより示される画像を予め定められた複数の領域に分割した各々の領域毎に、各領域の画像に対して補正が必要か否かを判定し、画像補正部94が、補正判定部92により補正が必要と判定された領域の画像に対してHDD76に記憶された当該領域に対応する補正情報に基づいて補正を行う。
【選択図】図3
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
従来、プリンタ等の画像形成装置では、時間経過や環境の変化によって、色味や濃度が変化してしまう。これを補正するために、予め定められた周期となった場合にカラーパッチ等の補正用の基準画像を印刷し、印刷した基準画像をセンサで読み込み、読み込んだ基準画像の画像情報に基づいて補正情報を調整する補正情報調整処理(所謂、キャリブレーション)を行なうことにより、以降の印刷に補正をフィードバックさせて安定した印刷結果を得るようにしている。
また、画像形成装置では、1ページ内においても位置によって色味や濃度の斑(ムラ)ができてしまう場合がある。このため、画像形成装置では、画像の位置によって異なる補正を行なって面内ムラを補正する補正処理が行われる。この面内ムラの補正は、短期的には同じ補正で安定しているものの、多量の印刷や、温度や湿度といった環境の変化によって、出力特性が変化する。このため、予め定められた周期でキャリブレーションを行なって補正情報を調整する必要がある。
なお、このキャリブレーションに関する技術として、特許文献1には、印刷ジョブを分割してキャリブレーション実施のタイミングを別途指示できるようにした構成が記載されている。
また、特許文献2には、キャリブレーションのタイミングをユーザーが指示できるようにした構成が記載されている。
さらに、特許文献3には、キャリブレーション中に受けた印刷ジョブを受信した場合、印刷ジョブを優先して実施するようにした構成が記載されている。
特開平11−157177号公報
特開2003−345573号公報
特開2006−62279号公報
本発明は、画像を補正する補正処理の処理時間を短縮することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、印刷対象とされた画像情報に対して補正が必要か否かを判定する判定手段と、前記画像を補正するための補正情報を記憶した記憶手段と、前記判定手段により補正が必要と判定された場合に前記画像情報により示される画像に対して前記記憶手段に記憶された補正情報に基づいて補正を行なう補正手段と、前記補正手段により補正された前記画像情報に基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、を備えている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記判定手段が、画像情報を予め定められた複数の領域に分割した各々の領域毎に、各領域の画像に対して補正が必要か否かを判定し、前記記憶手段が、前記領域毎に、各々の領域の画像を補正するための補正情報を記憶し、前記補正手段が、前記判定手段により補正が必要と判定された領域の画像に対して前記記憶手段に記憶された当該領域に対応する補正情報に基づいて補正するものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記画像情報を所定の処理単位毎の画像に分割する分割手段をさらに備え、前記判定手段が、前記分割手段により分割された各領域の画像に対して補正が必要か否かを判定するものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の発明において、前記判定手段が、画像の色値、濃度、種類の少なくとも1つに基づいて補正が必要か否かを判定するものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の発明において、前記記憶手段が、補正を必要とする特定色を示す特定色情報をさらに記憶し、前記判定手段が、画像の色値が前記記憶手段に記憶された特定色値情報により示される特定色である場合、補正が必要と判定するものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の発明において、前記画像形成手段が、使用する現像剤の量を抑えて記録媒体に画像を形成する省現像剤動作モード、試し刷りとして画像を形成する試刷動作モードの少なくとも一方を有し、前記判定手段が、画像形成手段が省現像剤動作モード又は試刷動作モードで動作する場合、補正が不必要と判定するものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の発明において、前記判定手段が、画像情報を画素毎の値として示した描画用の画像を走査して補正が必要か否かを判定するものである。
さらに、請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の発明において、記録媒体に形成された画像を読み取る読取手段と、予め定められた周期となり且つ次に印刷対象とされた画像情報に対する補正が前記判定手段で不必要と判定された場合に、前記画像形成手段により前記記録媒体に補正用の基準画像を形成させ、前記読取手段により読み取られた基準画像の画像情報に基づいて前記補正情報を調整する補正情報調整処理を行なうように制御する制御手段と、をさらに備えたものである。
請求項1に記載の発明によれば、補正が不必要と判定された画像情報に対して補正を行なわないことにより、画像を補正する補正処理の処理時間を短縮することができる、という優れた効果を有する。
また、請求項2に記載の発明によれば、一部の領域だけでも補正処理を省略することにより、画像を補正する補正処理の処理時間を短縮することができる、という優れた効果を有する。
また、請求項3に記載の発明によれば、所定の処理単位毎の画像に分割された各領域の画像に対して補正が必要か否かを判定することにより、判定のために画像を分割する必要がなくなる、という優れた効果を有する。
また、請求項4に記載の発明によれば、補正が必要か否かを適切に判定することができる、という優れた効果を有する。
また、請求項5に記載の発明によれば、記録媒体に画像を形成した際の特定色の変色を抑えることができる、という優れた効果を有する。
また、請求項6に記載の発明によれば、正確な色味や濃度を必要としない動作モードで画像情報に対して補正を行なわないことにより、画像を補正する補正処理の処理時間を短縮することができる、という優れた効果を有する。
また、請求項7に記載の発明によれば、描画用の画像で判定を行なうことにより、実際に形成される画像で補正が必要か否かを判定できる、という優れた効果を有する。
さらに、請求項8に記載の発明によれば、キャリブレーションを行う予め定められた周期に達したとしても、補正をしなくても良い画像情報が続く限り印刷処理が進むため、印刷のスループットが向上する、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1には、本実施の形態に係る画像形成装置10の全体構成が示されている。
同図に示すように、画像形成装置10は、イエロー(Y)のトナーを用いて記録用紙Pに画像を形成する画像形成部12Y、マゼンタ(M)のトナーを用いて記録用紙Pに画像を形成する画像形成部12M、シアン(C)のトナーを用いて記録用紙Pに画像を形成する画像形成部12C、及びブラック(K)のトナーを用いて記録用紙Pに画像を形成する画像形成部12Kを備えている。なお、以下の説明において、対応する色を区別する場合は、符号の末尾に対応するY,M,C,Kの何れかを付して説明し、対応する色を区別しない場合は、Y,M,C,Kを省略する。
画像形成部12は、感光体ドラム18が設けられている。感光体ドラム18は、回転軸を有し、当該回転軸を中心として矢印R方向に回転する。
感光体ドラム18の下方には、帯電器20が設けられている。帯電器20は、感光体ドラム18の受光面18Aに接触しており、直流電圧に交流電圧が重畳された重畳電圧が印加されることにより受光面18Aを帯電させる。
感光体ドラム18の帯電器20との接触位置より回転方向下流側には、LPH22が設けられている。LPH22は、感光体ドラム18の回転軸方向(主走査方向)に複数のLEDが配列されており、各LEDから光ビームを感光体ドラム18の帯電された受光面18Aに照射することにより、受光面18A上に静電潜像を形成する。
さらに、LPH22より感光体ドラム18の回転方向下流側には、現像器24が設けられている。現像器24は、感光体ドラム18の受光面18Aとの間隔が所定間隔となるように配設された現像ローラ24Aを備えている。現像器24は、内部に各画像形成部12で現像される色に対応したトナーを貯留しており、現像ローラ24Aが回転することにより内部に貯留されたトナーを感光体ドラム18の受光面18Aと対向する位置に搬送し、受光面18Aに形成された静電潜像にトナーを電気的に付着させることにより、受光面18Aに形成された静電潜像を現像してトナー像とする。
一方、帯電器20より感光体ドラム18の回転方向上流側にはクリーナ26が設けられている。クリーナ26は、トナー像が感光体ドラム18の受光面18Aから後述する中間転写ベルト30に転写された後に、受光面18Aを摺擦して当該受光面18Aに残留する残留トナーを回収する。
各画像形成部12に設けられた感光体ドラム18の最上部には、記録用紙Pに記録される画像が形成される中間転写ベルト30が、受光面18Aに接触するように設けられている。中間転写ベルト30は、複数のローラ30Aに巻掛けられており、複数のローラ30Aによって図1の矢印A方向に回転される。これにより、中間転写ベルト30には、回転した状態で感光体ドラム18の受光面18Aに形成されているY,M,C,K各々のトナー像が重ね合うように転写され、カラー画像が形成される。
画像形成部12の図1の下方には、給紙部32が設けられている。給紙部32には記録用紙Pが収容されている。また、給紙部32には、取り出しローラ31が設けられている。取り出しローラ31は、回転することにより給紙部32から記録用紙Pを一枚ずつ取り出す。取り出しローラ31から取り出された記録用紙Pは、搬送部34によって、中間転写ベルト30からトナー像が転写される転写位置へ搬送される。
上記転写位置には、転写部36が設けられている。転写部36は、搬送部34によって搬送されている記録用紙Pを、回転している中間転写ベルト30との間で狭持することにより中間転写ベルト30に形成されたトナー像を記録用紙Pに転写する。
転写部36の配設位置より搬送部34による記録用紙Pの搬送方向下流側には、定着部38が設けられている。定着部38は、搬送されてくる記録用紙Pに対し加圧、加熱することにより、中間転写ベルト30によって転写されたトナー像を定着させる
定着部38によってトナー像が定着された記録用紙Pは、搬送部34によって搬送され、排紙部40に排紙される。
定着部38によってトナー像が定着された記録用紙Pは、搬送部34によって搬送され、排紙部40に排紙される。
本実施の形態に係る画像形成装置10は、定着部38が配設されている位置より搬送部34による記録用紙Pの搬送方向下流側の搬送経路上に、記録用紙Pに形成された画像を読み取るイメージセンサ44が設けられている。
図2には、本実施の形態に係る画像形成装置10の電気系の要部構成が示されている。
画像形成装置10は、画像形成装置10全体の動作を司るCPU(Central Processing Unit)70、後述する補正処理プログラム、キャリブレーション制御処理プログラムを含む各種プログラムや各種パラメータ等が予め記憶されたROM(Read Only Memory)72、CPU70による各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM(Random Access Memory)74、画像情報や後述する画像ムラを補正するための補正情報などの各種情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)76、各種の操作指示が入力される操作ボタンやテンキー、各種のメッセージ等を表示するための表示部が設けられた操作パネル78を備えている。
さらに、画像形成装置10は、画像形成部12や搬送部34等の記録用紙Pに対して画像を形成する処理(以下、「画像形成処理」という。)に用いられる制御対象と接続され、各制御対象の駆動を制御する画像形成制御部80、ネットワークNETに接続され、当該ネットワークNETに接続された図示しない端末装置との間で印刷対象とされた画像情報を含んだ印刷データを含む各種情報の送受信を行う通信I/F(インタフェース)82を備えている。
これらCPU70、ROM72、RAM74、HDD76、操作パネル78、画像形成制御部80、通信I/F82は、システムバス84を介して相互に電気的に接続されている。従って、CPU70は、ROM72、RAM74及びHDD76へのアクセス、操作パネル78に対する操作状態の把握や各種のメッセージ等の表示、画像形成制御部80の動作の制御、及び通信I/F82を介した上記端末装置との各種情報の送受信を各々行なうことができる。
また、システムバス84には、イメージセンサ44がさらに接続されている。イメージセンサ44とシステムバス84の間にはイメージセンサで光電変換されたアナログ画像信号をデジタル変換する図示しないA/D変換器等が備わっている。従って、CPU70は、イメージセンサ44により読取られデジタル化された画像の把握を行うことができる。ここで、イメージセンサ44はCIS(Contact Image Sensor)等の焦点距離をそれほど要しないものが望ましい。
本実施の形態に係る画像形成装置10は、外部の端末装置から印刷データを受信した場合、当該印刷データに含まれる画像情報により示される画像に対して補正が必要か否かを判定し、補正が必要と判定した場合に画像情報により示される画像に対してHDD76に記憶された補正情報に基づいて補正処理を行う。
図3には、本実施の形態に係る補正処理の流れを機能的に示したブロック図が示されている。
同図に示すように、画像形成装置10は、ラスタデータ生成部90、補正判定部92、画像補正部94を備えている。
なお、本実施の形態に係る補正処理では、画像情報により示される画像を予め定められた複数の領域に分割した各々の領域毎に、補正が必要か否かを判定して補正が必要と判定された領域の画像に対してのみ補正を行っており、HDD76には、予め定められた複数の領域毎に、各々の領域の画像に発生するムラを補正するための補正情報が記憶されている。
ラスタデータ生成部90は、受信された画像情報から当該画像情報により示される画像を画素毎の値として示した描画用の画像データ(ラスタデータ)を生成する。具体的には、例えば、ネットワークNETを介して外部の端末装置から、例えば、PS(Post Script)などの各種のページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述された画像情報を含んだ印刷データを受信し、受信した印刷データに含まれる画像情報のページ記述言語を解読してラスタデータへ変換する。
補正判定部92は、ラスタデータ生成部90により生成されたラスタデータにより示される画像を予め定められた複数の領域に分割した各々の領域毎に、各領域の画像に対して補正が必要か否かを判定しており、本実施の形態では、補正が必要か否かの判定を、画像の色値、濃度、種類に基づいて判定している。
ここで、画像には、画像にムラが目立ちやすい色や濃度があり、中間調が使われている領域は面内ムラは目立ちやすく、黒単色しか使われていない領域や中間調が使われていない領域は面内ムラは目立ちにくい。また、文字や写真、図形といった画像の種類によってもムラが目立ちやすさが異なり、文字だけの場合や写真も二値画像の場合面内ムラは目立ちにくい。
そこで、画像のムラが目立ちやすい色値範囲や、ムラが目立ちやすい濃度範囲、ムラが目立ちやすい画像の種類を予め記憶しておき、分割した各領域の画像に、当該色値範囲や濃度範囲、当該種類の画像が含まれる場合、補正が必要と判定する。
また、例えば、名詞を印刷する際のロゴマークの色など、ユーザがどうしても正しい色で印刷したいと希望する特定の色が存在する場合がある。
そこで、HDD76に補正を必要とする特定色を示す特定色情報をさらに記憶しておき、分割した各領域の画像に、当該特定色が含まれる場合、補正が必要と判定する。
画像補正部94は、補正判定部92により補正が必要と判定された領域の画像に対してHDD76に記憶された当該領域に対応する補正情報に基づいて補正を行う。
また、本実施の形態に係る画像形成装置10は、上述したように、時間経過や環境の変化によって、色味や濃度が変化してしまうため、定期的にキャリブレーション制御処理プログラムを実行することによって、各領域の補正情報を更新している。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置10の作用を説明する。
本実施の形態係る画像形成装置10は、ネットワークNETを介して外部の端末装置から印刷対象とされた印刷データを受信する。この印刷データには、印刷対象とされた画像情報が含まれている。
CPU70は、印刷データを受信すると、後述する補正処理プログラムを実行して受信した印刷データに含まれる画像情報により示される画像を予め定められた複数の領域に分割した各々の領域毎に、補正が必要か否かを判定して補正が必要と判定された領域の画像に対してのみ補正を行い、補正後のラスタデータを画像形成制御部80に出力する。
図4には、CPU70により実行される補正処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートが示されている。なお、当該プログラムはROMの所定の領域に予め記憶されている。
ステップS10では、受信された印刷データに含まれる画像情報を解読して当該画像情報により示される画像を画素毎の値として示した描画用の画像データ(ラスタデータ)を生成する。
次のステップS12では、例えば、図5に示すように、生成された画像100を予め定められた複数の領域102に分割した各々の領域102毎に、各領域の画像に対して補正が必要か否かを判定しており、分割した各領域102の画像に、ムラが目立ちやすい色値範囲やムラが目立ちやすい濃度範囲、ムラが目立ちやすい種類の画像が含まれる場合、また、補正を必要とする特定色が含まれる場合、補正が必要と判定してステップS14へ移行し、補正が不必要と判定された場合は処理終了となる。
次のステップS14では、補正が必要と判定された領域の画像に対してHDD76に記憶された当該領域に対応する補正情報に基づいて補正を行い、処理終了となる。
補正処理プログラムの処理終了後、処理対象とされたラスタデータは画像形成制御部80へ出力される。画像形成制御部80は、入力されたラスタデータに基づいて画像形成部12や搬送部34を制御して記録用紙Pに画像を印刷する。
このように本実施の形態によれば、補正を必要とする領域にのみ補正を行うことにより、補正処理の処理時間を短縮される。
ところで、画像形成装置10は、上述したように、時間経過や環境の変化によって、色味や濃度が変化してしまう。これを補正するために、キャリブレーションを行なう必要があるが、キャリブレーション中、印刷を行うことができない。
そこで、本実施の形態では、予め定められた周期(例えば、一定枚数以上印刷)であり且つ次に形成する画像情報により示される画像に対する補正が不必要と判定された場合にキャリブレーションを行なうようにしている。
図6には、CPU70により実行されるキャリブレーション制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートが示されている。なお、当該プログラムはROMの所定の領域に予め記憶されている。
ステップS20では、上述した補正処理プログラムで処理対象とされたラスタデータに対して補正が必要であったか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップS26へ移行し、否定判定となった場合はステップS22へ移行する。
ステップS22では、ラスタデータを画像形成制御部80へ出力して画像を形成する。
次のステップ24では、次に印刷する画像情報があるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップS20へ移行し、否定判定となった場合はステップS26へ移行する。
ステップS26では、キャリブレーション実施して補正情報を調整し、処理終了となる。このキャリブレーションでは、CPU70が画像形成制御部80を制御して、例えば、図7に示すように各領域102に色や濃度の異なる複数の補正用の基準画像104を配置した画像100を記録用紙Pに形成させ、イメージセンサ44で記録用紙Pから各領域102の各基準画像104を読み取り、各領域102毎に読み取った基準画像104の画像データと形成した基準画像104の画像データを比較することにより色や濃度の変化を求め、各領域102毎に色や濃度の変化を小さくするように補正情報を調整する。この際、色や濃度の変化から求まる補正情報のトーンカーブから、補正をかけても値が大きく変化しない色域についても補正が不必要と判断できる。なお、図7では、模様を変えることにより各基準画像104の色や濃度が異なることを示している。
このように本実施の形態によれば、補正を必要とない画像情報を印刷する場合、キャリブレーションの実施を延期することにより、補正をしなくても良いページが続く限り印刷処理が進むため、印刷のスループットが向上する。また、キャリブレーションを行った際に印刷枚数をリセットすることで、印刷枚数が予め定められた周期である一定枚数に達してもキャリブレーションを実施が延期されてキャリブレーションの実施回数が減るため、キャリブレーションにかかる時間やコストを削減される。
なお、上記実施の形態では、分割した各領域の画像に、ムラが目立ちやすい色値範囲やムラが目立ちやすい濃度範囲、ムラが目立ちやすい種類の画像が含まれる場合、また、補正を必要とする特定色が含まれる場合に、補正が必要と判定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、使用するトナー(現像剤)の量を抑えて記録媒体に画像を形成する省現像剤動作モード(所謂、トナーセーブモード)、試し刷りとして画像を形成する試刷動作モード(所謂、ドラフトモード)の少なくとも一方を有している場合、省現像剤動作モード又は試刷動作モードで動作する場合、補正が不必要と判定してもよい。トナーセーブモードやドラフトモードなどの正確な色味を必要としない動作モードでは、補正を行わないことで、より高速な印刷が可能となる。
また、上記実施の形態では、画像を矩形領域に分割する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、所定の処理単位(例えばバンド単位や画像形成時にラスタデータを分割して画像メモリに記憶させる場合は当該画像メモリの容量単位、圧縮ブロックサイズ等)毎にラスタデータを分割する場合は、当該分割される領域毎に画像に対して補正が必要か否かを判定してもよい。補正が必要か否かを判定する領域をすでに処理系で使用されている領域と一致させることにより処理が効率的となる。
また、上記実施の形態では、分割した各領域の画像に、ムラが目立ちやすい色値範囲やムラが目立ちやすい濃度範囲、ムラが目立ちやすい種類の画像が含まれる場合、また、補正を必要とする特定色が含まれる場合に、補正が必要と判定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、各条件の組合わせによって補正が必要か判定してもよい。これより細かな制御が可能となり、補正処理を省略可能な領域を増やすことが可能となる。
また、上記実施の形態では、分割した各領域毎に画像に補正が必要と判定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、記録用紙Pに印刷するページ単位で画像に補正が必要と判定してもよい。
また、上記実施の形態では、画像形成装置10を電子写真方式を用いたものとした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、インクジェット方式を用いたものであってもよい。
その他、上記実施の形態で説明した画像形成装置10の概略構成、電気系の要部構成、機能的な構成(図1〜3参照。)は、一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、上記実施の形態で説明した補正処理プログラム及びキャリブレーション制御処理プログラムの処理の流れ(図4、及び図6参照。)も、一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
10 画像形成装置
12 画像形成部(画像形成手段)
44 イメージセンサ(読取手段)
70 CPU(判定手段、補正手段、分割手段、制御手段)
76 HDD(記憶手段)
80 画像形成制御部(画像形成手段)
90 ラスタデータ生成部
92 補正判定部(判定手段)
94 画像補正部(補正手段)
100 画像
102 領域
104 基準画像
P 記録用紙(記録媒体)
12 画像形成部(画像形成手段)
44 イメージセンサ(読取手段)
70 CPU(判定手段、補正手段、分割手段、制御手段)
76 HDD(記憶手段)
80 画像形成制御部(画像形成手段)
90 ラスタデータ生成部
92 補正判定部(判定手段)
94 画像補正部(補正手段)
100 画像
102 領域
104 基準画像
P 記録用紙(記録媒体)
Claims (8)
- 印刷対象とされた画像情報に対して補正が必要か否かを判定する判定手段と、
前記画像を補正するための補正情報を記憶した記憶手段と、
前記判定手段により補正が必要と判定された場合に前記画像情報により示される画像に対して前記記憶手段に記憶された補正情報に基づいて補正を行なう補正手段と、
前記補正手段により補正された前記画像情報に基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
を備えた画像形成装置。 - 前記判定手段は、画像情報を予め定められた複数の領域に分割した各々の領域毎に、各領域の画像に対して補正が必要か否かを判定し、
前記記憶手段は、前記領域毎に、各々の領域の画像を補正するための補正情報を記憶し、
前記補正手段は、前記判定手段により補正が必要と判定された領域の画像に対して前記記憶手段に記憶された当該領域に対応する補正情報に基づいて補正する
請求項1記載の画像形成装置。 - 前記画像情報を所定の処理単位毎の画像に分割する分割手段をさらに備え、
前記判定手段は、前記分割手段により分割された各領域の画像に対して補正が必要か否かを判定する
請求項2記載の画像形成装置。 - 前記判定手段は、画像の色値、濃度、種類の少なくとも1つに基づいて補正が必要か否かを判定する
請求項1〜請求項3の何れか1項記載の画像形成装置。 - 前記記憶手段は、補正を必要とする特定色を示す特定色情報をさらに記憶し、
前記判定手段は、画像の色値が前記記憶手段に記憶された特定色値情報により示される特定色である場合、補正が必要と判定する
請求項1〜請求項4の何れか1項記載の画像形成装置。 - 前記画像形成手段は、使用する現像剤の量を抑えて記録媒体に画像を形成する省現像剤動作モード、試し刷りとして画像を形成する試刷動作モードの少なくとも一方を有し、
前記判定手段は、前記画像形成手段が前記省現像剤動作モード又は前記試刷動作モードで動作する場合、補正が不必要と判定する
請求項1〜請求項5の何れか1項記載の画像形成装置。 - 前記判定手段は、画像情報を画素毎の値として示した描画用の画像を走査して補正が必要か否かを判定する
請求項1〜請求項6の何れか1項記載の画像形成装置。 - 記録媒体に形成された画像を読み取る読取手段と、
予め定められた周期となり且つ次に印刷対象とされた画像情報に対する補正が前記判定手段で不必要と判定された場合に、前記画像形成手段により前記記録媒体に補正用の基準画像を形成させ、前記読取手段により読み取られた基準画像の画像情報に基づいて前記補正情報を調整する補正情報調整処理を行なうように制御する制御手段と、
をさらに備えた請求項1〜請求項7の何れか1項記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2008273155A JP2010102098A (ja) | 2008-10-23 | 2008-10-23 | 画像形成装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016117245A (ja) * | 2014-12-22 | 2016-06-30 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像記録装置及びプログラム |
JP2017009895A (ja) * | 2015-06-25 | 2017-01-12 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
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-
2008
- 2008-10-23 JP JP2008273155A patent/JP2010102098A/ja active Pending
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US9857746B2 (en) | 2015-06-25 | 2018-01-02 | Konica Minolta, Inc. | Image forming apparatus |
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