JP2009145692A - 画像形成装置および画質調整方法 - Google Patents

画像形成装置および画質調整方法 Download PDF

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清人 本山
Takashi Usui
孝 臼井
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Abstract

【課題】人間の主観に依存せずに複数の画質調整項目についての画質調整を行う。
【解決手段】シート上に画像形成部によって形成される画像の画質に関する複数の調整項目に応じた調整パターンの画像を複数種類の画像形成条件毎に形成し(S1)、シート上に形成された調整パターンの画像を撮像して撮像データし(S2)、撮像データに基づいて画像形成条件毎かつ調整項目毎に、各調整項目の評価値を算出して評価値に応じた係数を算出し(S3)、画像形成条件毎に、各画像形成条件に対応する各調整項目についての係数の積を算出し(S4)、積が最大である画像形成条件をその後の画像形成条件として設定する(S5)。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録媒体上に形成した画質調整用パターンをスキャナ等の画像読取手段で読み取って得られる画像データに基づいて画像形成条件を制御し、画質調整を行う画像形成装置および画質調整方法に関するものである。
従来から、スキャナで原稿を読み取って得られる画像データや、通信可能に接続された外部機器等から取得した画像データなどに基づく画像を用紙やOHPシートなどの記録媒体上に形成する画像形成装置が用いられている。例えば、コピー機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの機能を兼ね備えた複合機などが用いられている。
これらの画像形成装置では、構成部材の経時劣化、現像剤の劣化、環境条件の変化に伴う現像特性の変動等により、一定の動作条件で画像形成を行った場合であっても、出力される画像の状態が変動し、入力された画像の再現性が変化する。
このような再現性の変換に対する対策として、例えば特許文献1には、帯電電位および露光レベルを変化させた像を形成した後、この像の濃度を検出し、像の濃度とこの像を形成したときの帯電電位との対応関係に基づいて帯電電位を調整し、像の濃度とこの像を形成したときの露光レベルとの対応関係に基づいて露光レベルを調整することによって画質調整を行う技術が開示されている。
また、特許文献2には、予め記憶されているカラーのテストパターンを画像印刷手段により印刷してから画像読取手段により読み取り、読み取った画像データのテストパターンと記憶しているテストパターンとを比較し、読み取った画像データの少なくとも一部について、カラーバランスを各々相違させながら繰り返し印刷させ、繰り返し印刷された複数の画像の中からユーザが所望するカラーバランスを有する画像を選択し、選択された画像に対応するカラーバランスに基づいて画質調整を行う技術が開示されている。
特開平6−51601号公報(平成6年4月28日公開) 特開平8−275005号公報(平成8年10月18日公開)
しかしながら、上記従来の技術では、印刷した調整パターンと記憶されている標準パターンとの比較を、サービスマンもしくはユーザの視覚的な判断によって行う必要がある。このため、サービスマンやユーザの個人差によって画質調整の精度に差が生じ、最適な画像形成条件から外れてしまう場合がある。その結果、正確な画質調整が行われていない状態で印刷が行われ、印刷した画像の画質が適正な画質から大きく外れてしまう場合がある。
また、従来の技術では、種々の画質調整項目について、個別に画質調整を実施していたので、画質調整に要する時間が長いという問題、および相互に影響する画質調整項目について各項目のバランスを考慮した最適な補正を行うことが困難であるという問題があった。
例えば、LSU(レーザスキャニングユニット)のレーザ出力パワー(LD出力パワー)は、出力画像のドット径や線幅と相関があり、パワーを下げるほど出力画像のドット径を小さし、線幅を細くすることができるが、パワーを下げるほどベタ部の濃度や均一性が低下する。つまり、LSUのレーザ出力パワーに関し、出力画像のドット径および線幅と、ベタ部濃度および均一性とはトレードオフの関係にある。ところが、従来の技術では、例えばドット径および線幅のみを考慮する、あるいはベタ部濃度および均一性のみを考慮するといったように、調整対象とする項目毎に最適値を選定していたので、複数の調整項目についてのバランスを考慮した最適値を設定することが困難であった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、人間の主観に依存せずに複数の画質調整項目についての画質調整を行うことのできる画像形成装置および画質調整方法を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、上記の課題を解決するために、画像データに応じた画像を記録材上に形成する画像形成部を備えた画像形成装置であって、上記画像形成部を制御し、上記画像形成部によって形成される画像の画質に関する複数の調整項目に応じた調整パターンの画像を複数種類の画像形成条件毎に記録材上に形成させるパターン出力制御部と、記録材上に形成された調整パターンの画像を撮像して撮像データを取得する撮像部と、上記撮像データに基づいて、上記画像形成条件毎かつ上記調整項目毎に、各調整項目の評価値を算出し、算出した評価値に応じた係数を付与する係数算出部と、上記画像形成条件毎に、当該各画像形成条件に対応する各調整項目についての上記係数の積を算出し、上記積が最大である画像形成条件をその後の画像形成条件として設定することにより上記画像形成部によって形成される画像の画質調整を行う条件設定部とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、パターン出力制御部が、画像形成部を制御し、画像形成部によって形成される画像の画質に関する複数の調整項目に応じた調整パターンの画像を複数種類の画像形成条件毎に記録材上に形成させる。そして、撮像部が、記録材上に形成された調整パターンの画像を撮像して撮像データを取得し、係数算出部が、撮像データに基づいて、画像形成条件毎かつ調整項目毎に、各調整項目の評価値を算出し、算出した評価値に応じた係数を付与する。そして、条件設定部が、画像形成条件毎に、当該各画像形成条件に対応する各調整項目についての上記係数の積を算出し、積が最大である画像形成条件をその後の画像形成条件として設定することにより画像形成部によって形成される画像の画質調整を行う。
これにより、各調整項目の評価値に応じた係数の積に基づいて画像形成条件を最適化することができるので、人間の主観に依存することなく複数の調整項目を最適化するように画質調整を行うことができる。したがって、専門技術を有さない一般のユーザであっても、画像調整を容易かつ高精度に行うことができる。また、人間が複数の画像形成結果を比較する処理を行う必要がないので、画質調整を短時間で行うことができる。
また、上記画像形成部の画像形成特性に応じて画像データに画像処理を施す画像処理部を備え、上記画像形成部は、上記画像処理部によって画像処理を施された画像データに応じた画像を記録材上に形成するものであり、上記画像形成条件は、上記画像処理部における画像処理条件であってもよい。
上記の構成によれば、画像形成部によって形成された画像の特性に応じて画像処理部における画像処理条件を調整することができる。これにより、画像形成部によって形成される画像の画質調整を行うことができる。
また、上記画像形成部は、像担持体と、上記像担持体を帯電させる帯電手段と、帯電された上記像担持体を画像データに応じて露光してこの像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、上記像担持体上に形成された静電潜像を現像してトナー像を生成する現像手段と、上記像担持体上のトナー像を記録材に転写させる転写手段とを備えており、上記画像形成条件は、上記画像形成部に備えられる上記各手段のうちの少なくとも1つの制御条件であってもよい。また、上記画像形成条件は、上記像担持体の帯電電位および上記露光手段の露光強度のうちの少なくとも一方であってもよい。
上記の構成によれば、画像形成部によって形成された画像の特性に応じて上記画像形成部に備えられる上記各手段のうちの少なくとも1つの制御条件を調整することができる。これにより、画像形成部によって形成される画像の画質調整を行うことができる。
また、上記画像形成部を制御し、記録材上に上記画像形成部によって形成される画像の画質に関する複数の第2調整項目に応じた第2調整パターンの画像を複数種類の第2画像形成条件毎に形成させる第2パターン出力制御部と、上記撮像部によって記録材上に形成された第2調整パターンの画像を撮像した第2撮像データに基づいて、上記第2画像形成条件毎かつ上記第2調整項目毎に、各第2調整項目の評価値を算出し、算出した評価値に応じた係数を付与する第2係数算出部と、上記第2画像形成条件毎に、当該各第2画像形成条件に対応する各第2調整項目についての上記係数の積を算出し、上記積が最大である第2画像形成条件をその後の第2画像形成条件として設定することにより上記画像形成部によって形成される画像の画質調整を行う第2条件設定部とを備え、上記画像形成部は、像担持体と、上記像担持体を帯電させる帯電手段と、帯電された上記像担持体を画像データに応じて露光してこの像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、上記像担持体上に形成された静電潜像を現像してトナー像を生成する現像手段と、上記像担持体上のトナー像を記録材に転写させる転写手段とを備えており、上記第2画像形成条件は、上記画像形成部に備えられる上記各手段のうちの少なくとも1つの制御条件である構成としてもよい。つまり、上記画像形成条件は上記画像処理部における画像処理条件であり、上記第2画像形成条件は上記画像形成部に備えられる上記各手段のうちの少なくとも1つの制御条件である構成としてもよい。また、上記第2画像形成条件は、上記像担持体の帯電電位および上記露光手段の露光強度のうちの少なくとも一方であってもよい。
上記の構成によれば、画像形成部によって形成された画像の特性に応じて画像処理部における画像処理条件、および画像形成部に備えられる上記各手段のうちの少なくとも1つの制御条件を調整することができる。これにより、画像形成部によって形成される画像の画質調整をより高精度に行うことができる。
また、上記画像形成条件に基づく画質調整および上記第2画像形成条件に基づく画質調整のうちの一方のみを選択的に行わせる画質調整のモード切換手段を備えている構成としてもよい。
上記の構成によれば、上記画像形成条件に基づく画質調整および上記第2画像形成条件に基づく画質調整のうちの一方のみを必要に応じて行うことができる。
また、ユーザからの指示入力を受け付ける操作部を備え、ユーザからの指示があったときに上記画質調整を行う構成としてもよい。
上記の構成によれば、ユーザが必要に応じて画質調整を実行させることができる。
また、画質調整を前回行ったときからの画像形成枚数が所定枚数になったことを検知して検知信号を出力する検知手段、上記画像形成部の周辺の温度または湿度が所定値以上変動したことを検知して検知信号を出力する検知手段、上記画像形成部で用いられる消耗品が交換されたことを検知して検知信号を出力する検知手段、および画質調整を前回行ったときからの経過時間または運転時間が所定時間に達したことを検知して検知信号を出力する検知手段のうちの少なくとも1つを備えており、上記検知手段が検知信号を出力したときに上記画質調整を行う構成としてもよい。
上記の構成によれば、画像形成部の画像出力特性が経時変化や環境条件の変化等によって変化する場合であっても、画質特性を適切に維持することができる。
本発明の画質調整方法は、上記の課題を解決するために、画像データに応じた画像を記録材上に形成する画像形成部を備えた画像形成装置において上記画像形成部によって形成される画像の画質調整を行う画質調整方法であって、記録材上に上記画像形成部によって形成される画像の画質に関する複数の調整項目に応じた調整パターンの画像を複数種類の画像形成条件毎に形成させるパターン出力工程と、記録材上に形成された調整パターンの画像を撮像して撮像データを取得する撮像工程と、上記撮像データに基づいて、上記画像形成条件毎かつ上記調整項目毎に、各調整項目の評価値を算出し、算出した評価値に応じた係数を付与する係数算出工程と、上記画像形成条件毎に、当該各画像形成条件に対応する各調整項目についての上記係数の積を算出し、上記積が最大である画像形成条件をその後の画像形成条件として設定することによって上記画像形成部によって形成される画像の画質調整を行う条件設定工程とを含むことを特徴としている。
上記の方法によれば、画像形成部によって形成される画像の画質に関する複数の調整項目に応じた調整パターンの画像を複数種類の画像形成条件毎に記録材上に形成し、記録材上に形成された調整パターンの画像を撮像して撮像データを取得し、撮像データに基づいて、画像形成条件毎かつ調整項目毎に、各調整項目の評価値を算出し、算出した評価値に応じた係数を付与する。そして、画像形成条件毎に、当該各画像形成条件に対応する各調整項目についての上記係数の積を算出し、積が最大である画像形成条件をその後の画像形成条件として設定することによって画像形成部によって形成される画像の画質調整を行う。
これにより、各調整項目の評価値に応じた係数の積に基づいて画像形成条件を最適化することができるので、人間の主観に依存することなく複数の調整項目を最適化するように画質調整を行うことができる。したがって、専門技術を有さない一般のユーザであっても、画像調整を容易かつ高精度に行うことができる。また、人間が複数の画像形成結果を比較する処理を行う必要がないので、画質調整を短時間で行うことができる。
以上のように、本発明の画像形成装置は、上記画像形成部を制御し、上記画像形成部によって形成される画像の画質に関する複数の調整項目に応じた調整パターンの画像を複数種類の画像形成条件毎に記録材上に形成させるパターン出力制御部と、記録材上に形成された調整パターンの画像を撮像して撮像データを取得する撮像部と、上記撮像データに基づいて、上記画像形成条件毎かつ上記調整項目毎に、各調整項目の評価値を算出し、算出した評価値に応じた係数を付与する係数算出部と、上記画像形成条件毎に、当該各画像形成条件に対応する各調整項目についての上記係数の積を算出し、上記積が最大である画像形成条件をその後の画像形成条件として設定することにより上記画像形成部によって形成される画像の画質調整を行う条件設定部とを備えている。
また、本発明の画質調整方法は、記録材上に上記画像形成部によって形成される画像の画質に関する複数の調整項目に応じた調整パターンの画像を複数種類の画像形成条件毎に形成させるパターン出力工程と、記録材上に形成された調整パターンの画像を撮像して撮像データを取得する撮像工程と、上記撮像データに基づいて、上記画像形成条件毎かつ上記調整項目毎に、各調整項目の評価値を算出し、算出した評価値に応じた係数を付与する係数算出工程と、上記画像形成条件毎に、当該各画像形成条件に対応する各調整項目についての上記係数の積を算出し、上記積が最大である画像形成条件をその後の画像形成条件として設定することにより上記画像形成部によって形成される画像の画質調整を行う条件設定工程とを含む。
それゆえ、本発明の画像形成装置および画質調整方法によれば、人間の主観に依存することなく複数の調整項目を最適化するように画質調整を行うことができる。
本発明の一実施形態について説明する。図2は本実施形態にかかる画像形成装置で複合機(デジタル複合機)100の概略構成を示す断面図であり、図3はこの複合機100の機能ブロック図である。この複合機100は複写装置(コピー機)、プリンタ装置、スキャナ装置(画像読取装置)、およびファクシミリ装置としての機能を有するものである。また、この複合機100は、画像形成部の出力特性に応じた画質調整を行う画質調整モードを備えている。画質調整モードの詳細については後述する。
(1−1.複合機100の構成)
図2および図3に示すように、複合機100は、画像読取部(スキャナ部)1、操作パネル2、画像形成部3、通信部4、FAXモデム5、記憶部6、制御部7、用紙搬送部8、画像処理部9などを備えている。
画像読取部1は、透明ガラスからなる原稿載置台11、原稿載置台11上へ自動的に原稿を供給搬送するためのADF(Automatic Document Feeder;自動原稿送り装置)12、原稿載置台11における画像読み取り位置に原稿が載置されたことを検知する原稿検知センサ14、原稿載置台11上に載置された原稿の画像を走査して読み取るスキャナユニット13などを備えている。これにより、ADF12によって原稿載置台11上に原稿が搬送されたときに、スキャナユニット13によって原稿の画像を読み取るようになっている。
また、この画像読取部1にて読み取られた原稿画像データは画像処理部9へ送られ、画像処理部9において所定の画像処理が施された後、記憶部6のローカルメモリ61あるいはハードディスク62に一旦格納される。そして、制御部7が、記憶部6に格納された画像データに基づいて複合機100の各部(用紙搬送部8、画像形成部3等)の動作を制御することにより、上記画像データに応じた画像がシート(記録材)上に形成される。
操作パネル(操作部)2は、ユーザが複合機100に対する指示や各種設定情報を入力するための設定ボタンなどから構成される入力部21と、ユーザによる入力内容や装置全体の動作状況などを表示するための表示部22とを備えている。操作パネル2は、入力部21を介してユーザから入力される情報を制御部7に伝達するとともに、制御部7の指示に応じた情報を表示部22に表示する。
通信部4は、無線通信あるいは有線通信によって、ネットワークを介して通信可能に接続されたパーソナルコンピュータなどの情報処理装置(外部装置)40と通信を行うものである。通信部4は、LANケーブル等を介してルータ、スイッチングハブ等の接続装置に接続され、接続装置を介してネットワークに接続されている。また、ネットワークは、電話回線網や光ファイバ等の通信回線を介してパソコン、サーバ等の情報処理装置40に接続されている。上記のネットワークは例えばインターネットやイントラネットであってもよい。
FAXモデム5は、電話回線網を通じて通信可能に接続されたファクシミリ装置(外部装置)50とファクシミリ通信を行うものである。
通信部4あるいはFAXモデム5によって外部装置から受信した画像データは、記憶部6のローカルメモリ61あるいはハードディスク62に一旦記憶される。なお、外部装置から受信した画像データに対して、画像処理部9において所定の画像処理を施した後、記憶部6のローカルメモリ61あるいはハードディスク62に一旦格納するようにしてもよい。その後、制御部7が、ローカルメモリ61あるいはハードディスク62に格納された画像データに基づいて複合機100の各部(用紙搬送部8、画像形成部3等)の動作を制御することにより、上記画像データに応じた画像がシート上に形成される。
記憶部6は、ローカルメモリ61、ハードディスク62、調整パターン記憶部63を備えている。
ローカルメモリ61は、画像読取部1で読み取られた画像データ、通信部4がネットワークを介して取得した画像データ、FAXモデム5が電話回線網を介して取得した画像データ、あるいはこれらの画像データに対して画像処理部9で画像処理を施した画像データを一時的に記憶するためのものである。ローカルメモリ61は、画像形成処理を終えた古い画像データに新しい画像データを上書きする構成であってもよく、例えばSDRAM、フラッシュメモリ等の読み書き可能な半導体メモリを用いることができる。
ハードディスク62は、ローカルメモリ61の記憶容量が不足する場合や、画像形成の実行を開始するまで時間が長い場合などに、画像データを一旦格納するものである。なお、ハードディスク62に画像データを保存するときに、必要に応じて画像データを暗号化してもよい。
調整パターン記憶部63は、画質調整を行う際にシート(記録材)上に形成する画像パターンである調整パターンを記憶する。なお、画質調整処理および調整パターンの詳細については後述する。
用紙搬送部8は、給紙装置81a〜81d,82,83のうち、制御部7からの指示に応じた給紙装置からシートをピックアップし、ピックアップしたシートを画像形成部3による画像形成位置に搬送するとともに、画像形成後のシートを排紙トレイ84に排出する。シート搬送路には、多数の搬送ローラと搬送されるシートの位置を検知するシートセンサとが備えられている。そして、これら各シートセンサの検知結果は制御部7に送られ、制御部7は各シートセンサによるシートの検知位置および検知タイミングに基づいて各部の動作タイミングを制御する。例えば、搬送されてきたシートをシート上に画像を転写する転写領域の直前に設けられたアイドルローラによって一旦停止させ、感光体ドラム上に形成されたトナー像がシートへの転写領域に到達するタイミングと、シートにおける上記トナー像の転写位置が転写領域に到達するタイミングとを一致させるように一旦停止させた上記シートを転写領域に送出する。
画像処理部9は、画像読取部1から入力された画像データ、通信部4を介して入力された画像データ、FAXモデム5を介して入力された画像データ、および記憶部6から読み出した画像データに対して、制御部7の画像処理制御部79からの指示に応じた画像処理を施す。例えば、画像データに対してユーザからの指示入力に応じた画像処理、画像形成部3の出力特性に応じた画像処理、画像読取部1の画像読取特性に応じた画像処理等を行う。なお、画像処理部9が、圧縮、伸張、加工、回転、解像度変換、色補正、階調変換、エッジ強調処理等の画像処理を必要に応じて行うようにしてもよい。また、画像処理部9は、画像処理後の画像データをローカルメモリ61あるいはハードディスク62に一旦記憶させる。これにより、ローカルメモリ61あるいはハードディスク62に記憶された画像処理後の画像データが画像形成部3に適宜送られて画像形成される。なお、画像処理部9が、画像処理後の画像データを画像形成部3に直接送るようにしてもよい。
また、詳細は後述するが、本実施形態では、画像処理部9における画像処理条件(画像処理に用いるパラメータ)を調整することにより、画像形成部3によって記録材上に形成される画像の画質調整を行うようになっている。
画像形成部3は、用紙搬送部8によって搬送されてきたシート上に、画像データに応じた画像を形成するものであり、露光ユニット31、電子写真プロセス部32、定着装置33を備えている。
露光ユニット31は、画像データに基づいて電子写真プロセス部32に備えられている感光体ドラム(像担持体)101に画像データに応じたレーザ光を照射し、感光体ドラム101に画像データに応じた静電潜像を形成するものである。なお、本実施形態では、露光ユニット31として、図2に示したようにレーザ照射部と反射ミラーとを備えたレーザスキャニングユニットを用いているが、これに限らず、例えばELやLED等の発光素子をアレイ状に並べた書き込みヘッドを備えた露光ユニットを用いてもよい。また、本実施形態では、詳細は後述するが、露光ユニット31のレーザパワー(露光強度)を調整することにより、出力画像の画質調整を行うようになっている。
電子写真プロセス部32は、感光体ドラム101と、その周囲に設けられた帯電装置102、現像装置103、転写装置104、剥離器(図示せず)、クリーニング器105、除電器(図示せず)を備えている。なお、本実施形態では、電子写真プロセス部32を1つだけ備え、モノクロ印刷を行う構成について説明するが、これに限らず、複数の電子写真プロセス部32を備え、カラー印刷を行う構成としてもよい。
帯電装置102は、感光体ドラム101の表面を所定の電位に均一に帯電させるためのものである。なお、本実施形態では、帯電装置102として、図2に示したように非接触型の帯電装置を用いているが、これに限らず、接触型(例えばローラ型やブラシ型等)の帯電装置を用いてもよい。また、本実施形態では、詳細は後述するが、帯電装置102による感光体ドラム101の帯電電位を調整することにより、出力画像の画質調整を行うようになっている。
現像装置103は、露光ユニット31によって形成された感光体ドラム101上の静電潜像を現像してトナー像を生成する。
転写装置104は、現像装置103によって感光体ドラム101上に生成されたトナー像をシート(記録材)に対して静電転写する。つまり、感光体ドラム101に対してシートを介して対向する対向部の電位を、感光体ドラム101上のトナー像と逆極性にすることにより、感光体ドラム101上のトナー像をシート上に転写させる。例えば、トナー像が−極性の電荷を有している場合、転写装置104の印加極性は+極性となる。
クリーニング器105は、転写後に感光体ドラム101の表面に残留したトナーを、除去・回収するものである。
定着装置33は、電子写真プロセス部32によってシート上に転写されたトナー像(未定着トナー像)をシート上に定着させるものである。なお、本実施形態では、定着ローラ(加熱ローラ)と加圧ローラとの圧接領域にシートを供給することによって熱と圧力とによってトナー像をシートに定着させる定着方式を採用しているが、定着処理の方法はこれに限るものではない。
制御部7は、複合機100における各部の動作を制御するものである。具体的には、制御部7は、複合機100における各部の動作を制御する機能を実現する制御プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、各種データを格納するメモリ、上記制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)等から構成されている。そして、操作パネル2あるいは通信部4やFAXモデム5を介して入力されるユーザからの指示、複合機100に備えられる各種センサの検出結果、および上記制御プログラムに基づいて複合機100の各部の動作を制御する。なお、制御部7は、ソフトウェアを用いて実現されるものに限らず、ハードウェアロジックによって構成されるものであってもよく、処理の一部を行うハードウェアと当該ハードウェアの制御や残余の処理を行うソフトウェアを実行する演算手段とを組み合わせたものであってもよい。
制御部7は、図3に示すように、読取制御部71、操作パネル制御部72、画像形成制御部73、通信制御部74、FAX制御部75、記憶制御部76、用紙搬送制御部78、画質調整制御部90を備えている。
読取制御部71は、ADF12の動作を制御して原稿を原稿載置台11上に搬送させ、原稿載置台11上に原稿が搬送されたことを原稿検知センサ14が検知したときに、スキャナユニット13によって原稿の画像を読み取らせる。また、スキャナユニット13で読み取られた原稿画像データを画像処理部9、あるいはローカルメモリ61へ送らせる。
操作パネル制御部72は、入力部21を介してユーザから入力される情報を取得するとともに、ユーザの入力内容や複合機100の動作状態に応じた情報等を表示部22に表示させる。
画像形成制御部73は、画像形成部3および用紙搬送部8の各部の動作を制御し、画像データに応じた画像をシート上に形成させる。
通信制御部74は、通信部4の動作を制御してネットワークを介して接続される情報処理装置40との通信を行わせる。また、FAX制御部75は、FAXモデム5の動作を制御して電話回線網を介して接続されるファクシミリ装置50との通信を行わせる。
記憶制御部76は、記憶部6に備えられるローカルメモリ61およびハードディスク62への情報の書き込み、読み出し、消去等の処理を制御する。例えば、ローカルメモリ61あるいはハードディスク62に記憶されているデータのうち、不要になったデータ(例えば画像形成済みの画像データや画像形成処理をキャンセルされた画像データ)に新たなデータを上書きすることにより、不要になった画像データを無効化する。なお、不要になった画像データに対してランダムなデータや無意味なデータを上書きすることによって画像データを無効化してもよく、新たな画像データを上書きすることによって不要になった画像データを無効化してもよい。また、不要になったデータを消去することによって無効化するようにしてもよい。
画像処理制御部79は、画像処理部9の動作を制御し、画像データに対してユーザからの指示入力に応じた画像処理、画像形成部3の出力特性に応じた画像処理、画像読取部1の画像読取特性に応じた画像処理等を実行させる。
図4は画質調整制御部90の構成を示すブロック図である。この図に示すように、画質調整制御部90は、画像処理条件調整部(第1画質調整部)91とプロセス条件調整部(第2画質調整部)92とを備えている。また、画像処理条件調整部91は第1パターン出力制御部93、第1係数算出部94、第1条件設定部95を備えており、プロセス条件調整部92は第2パターン出力制御部96、第2係数算出部97、第2条件設定部98を備えている。
画像処理条件調整部91は、画像処理部9における画像処理条件(画像処理設定)の調整を行うことにより、画像形成部3によってシート上に形成される画像の画質調整を行う。具体的には、第1パターン出力制御部93が画像形成制御部73、用紙搬送制御部78、記憶制御部76を制御し、調整パターン記憶部63に記憶されている調整パターン(画像処理調整用パターン)の画像を画像形成部3によってシート上に形成させる。その後、シート上に形成した調整パターンの画像を画像読取部1で読み取った画像データ(撮像データ)を取得し、第1係数算出部94が読み取った調整パターンの画像データに基づいて調整処理に用いる係数を算出し、第1条件設定部95が第1係数算出部94の算出した係数に基づいて画像処理部9における画像処理条件(画像処理設定、画像処理パラメータ)を調整する。
また、プロセス条件調整部92は画像形成部3におけるプロセス制御条件(プロセス制御設定)の調整を行うことにより、画像形成部3によってシート上に形成される画像の画質調整を行う。具体的には、第2パターン出力制御部96が画像形成制御部73、用紙搬送制御部78、記憶制御部76を制御し、調整パターン記憶部63に記憶されている調整パターン(プロセス調整用パターン)の画像を画像形成部3によってシート上に形成させる。その後、シート上に形成した調整パターンの画像を画像読取部1で読み取った画像データ(撮像データ)を取得し、第2係数算出部97が読み取った調整パターンの画像データに基づいて調整処理に用いる係数を算出し、第2条件設定部98が第2係数算出部97の算出した係数に基づいてプロセス制御条件(露光ユニット31のレーザパワー、および感光体ドラム101の帯電電位)を調整する。
これらの画質調整処理(画像処理条件の調整処理およびプロセス条件の調整処理)は、ユーザあるいはサービスマンが操作パネル2あるいは複合機100に通信可能に接続された外部機器を介して画質調整モードを選択した時、画質調整を前回行った時からの経過時間(あるいは運転時間)が所定時間に達した時、画質調整を前回行った時からの画像形成枚数が所定枚数に達した時、複合機100の設置環境(画像形成部9の周辺)における温度および/または湿度が前回の画質調整時の条件から所定値以上変化した時、画像形成部3で用いられるトナー等の消耗品が交換された時、複合機100の製造時(組み立て時)や製品出荷時などに画質調整制御部90が画質調整モードを実行することによって行われる。なお、経過時間あるいは運転時間に基づいて調整処理を行う場合には、複合機100にタイマー(検知手段)を設けておき、タイマーの検出時間に応じて調整処理を行えばよい。また、画像形成枚数に応じて調整処理を行う場合には、画像形成枚数をカウントするカウンター(検知手段)を設けておき、カウンターの計数結果に応じて調整処理を行えばよい。また、温度および/または湿度に応じて調整処理を行う場合には、温度センサ(検知手段)および/または湿度センサ(検知手段)を設けておき、これらのセンサの検出結果に応じて調整処理を行えばよい。また、画像形成部3で用いられる消耗品が交換された時に調整処理を行う場合には、消耗品が交換されたことを検知する検知手段を設けておき、カウンターの計数結果に応じて調整処理を行えばよい。
(1−2.画質調整処理)
(1−2−1.画像処理条件の調整)
次に、画質調整処理の詳細について説明する。まず、画像処理条件(画像処理設定)の調整処理について説明する。図1は、画像処理条件の調整処理の流れを示すフロー図である。
まず、第1パターン出力制御部93が画像形成制御部73、用紙搬送制御部78、記憶制御部76を制御し、調整パターン記憶部63に記憶されている画像処理調整用パターン(調整パターン)の画像を画像形成部3によってシート上に形成させる(S1)。
図5は、画像処理調整用パターンの一例を示す説明図である。この図に示すように、画像処理調整用パターンには、粒状度調整用パターンA1,B1,C1,D1、シャープネス調整用パターンA2,B2,C2,D2、ジャギー調整用パターンA3,B3,C3,D3、中間調濃度調整パターンA4,B4,C4,D4が含まれている。なお、各調整用パターンにおける符号1〜4は互いに異なる調整項目(粒状度、シャープネス、ジャギー、中間調濃度)を示しており、符号A〜Dは各調整項目についての処理条件(パラメータ)が異なることを示している。また、A1、A2、A3、A4は同じ画像処理条件(画像処理設定)で各調整項目についての調整パターンを出力することを示している。B1〜B4、C1〜C4、D1〜D4についても同様である。また、A1,B1,C1,D1は同じ画像データを異なる画像処理条件で画像処理した調整パターンを示している。A2〜D2、A3〜D3、A4〜D4についても同様である。
次に、画像読取部1によってシート上に形成された画像処理調整用パターンの画像を読み取る(S2)。
なお、本実施形態では、画像処理調整用パターンが形成されたシートをユーザあるいはサービスマンが排紙トレイ84から取り出してADF12にセットすることにより、画像読取部1がシート上の調整パターンを読み取るようになっている。ただし、これに限らず、シート搬送経路にシート上の調整パターンを読み取るための撮像手段を設けたり、調整パターンを形成されたシートを画像読取部1の画像読取位置に搬送する搬送手段を設けたりして、ユーザやサービスマンの手を介することなく自動的に調整パターンの画像を読み取る構成としてもよい。また、ユーザやサービスマンの手を介することなく自動的に調整パターンの画像を読み取る構成にする場合、画質調整を前回行った時からの経過時間(あるいは運転時間)が所定時間に達した時、画質調整を前回行った時からの画像形成枚数が所定枚数に達した時、複合機100の設置環境における温度および/または湿度が前回の画質調整時の条件から所定値以上変化した時、画像形成部3で用いられるトナー等の消耗品が交換された時などに、画質調整制御部90が自動的に画像処理条件および/またはプロセス条件の調整処理を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、シート上に画像処理調整用パターンを形成するものとしているが、これに限らず、例えば感光体ドラム101に形成された調整パターンのトナー像を中間転写体(記録材)を介してシートに転写する構成とし、中間転写体上に形成された調整パターンの画像を撮像手段によって読み取り、この読み取り結果に応じて画像処理条件を調整するようにしてもよい。
その後、第1係数算出部94が、S2で読み取った調整パターンの画像データに基づいて調整処理に用いる粒状度、シャープネス、ジャギーの各調整項目についての係数(重み付け係数)を算出する(S3)。
具体的には、粒状度は望小特性(値が小さいほど良い)を有することから、S2で読み取った画像データにおける粒状度調整パターンA1,B1,C1,D1の粒状度の値(評価値)を相対比較し、粒状度が最小のパターンの係数を1とし、他のパターンの係数は粒状度が最小のパターンに対する相対比較値の逆数とする。例えば、A1の粒状度が5000、B1の粒状度が10000、C1の粒状度が12000、D1の粒状度が8000の場合、A1の係数を1、B1の係数を(5000/10000)=0.5、C1の係数を(5000/12000)=0.417、D1の係数を(5000/8000)=0.625とする。
また、シャープネスは望大特性(値が大きいほど良い)を有することから、S2で読み取った画像データにおけるシャープネス調整パターンA2,B2,C2,D2のシャープネスの値(評価値)を相対比較し、シャープネスの値が最小のパターンの係数を1とし、他のパターンの係数はシャープネスが最大のパターンに対する相対比較値とする。例えば、A2のシャープネスが20、B2のシャープネスが19、C2のシャープネスが18、D2のシャープネスが17.5の場合、A2のシャープネスが最大であるため、A2の係数を1とし、B2の係数を(19/20)=0.950とし、C2の係数を(18/20)=0.900とし、D2の係数を(17.5/20)=0.875とする。
また、ジャギーは望小特性(値が小さいほど良い)を有することから、粒状度の場合と同様、S2で読み取った画像データにおけるジャギー調整パターンA3,B3,C3,D3の評価値を相対比較し、評価値が最小のパターンの係数を1とし、他のパターンの係数は評価値が最小のパターンに対する相対比較値の逆数とする。
次に、第1条件設定部95が、画像処理条件毎(A,B,C,Dの条件毎)に各調整項目についての係数の積を算出する(S4)。
例えば、各係数が、A1=1、B1=0.5、C1=0.417、D1=0.625、A2=1、B2=0.950、C2=0.900、D2=0.875、A3=1.11、B3=1.25、C3=1.0526、D3=1の場合、A,B,C,Dの各画像処理条件についての係数の積Pa,Pb,Pc,Pdは以下のようになる。
Pa =A1×A2×A3 =1×1×1.11 =1.11
Pb =B1×B2×B3 =0.5×0.95×1.25 =0.59
Pc =C1×C2×C3 =0.417×0.9×1.053 =0.395
Pd =D1×D2×D3 =0.625×0.875×1 =0.547
なお、各調整項目についての係数に調整項目毎に予め設定される定数を掛けてから、各画像処理条件についての積を算出するようにしてもよい。例えば、下記式に示すように、上記のように算出した各係数に対し、粒状度については定数α、シャープネスについては定数β、ジャギーについては定数γを乗じた値を用いて各画像処理条件についての積Pa,Pb,Pc,Pdを求めてもよい。また、α,β,γについては、例えば、各調整項目の重要度、画質に対する影響の度合い等に応じて予め設定しておけばよい。
Pa =(α×A1)×(β×A2)×(γ×A3)
Pb =(α×B1)×(β×B2)×(γ×B3)
Pc =(α×C1)×(β×C2)×(γ×C3)
Pd =(α×D1)×(β×D2)×(γ×D3)
次に、第1条件設定部95は、S4で算出した各画像処理条件についての係数の積のうち、最大値を有する画像処理条件を画像処理部9におけるその後の画像処理条件として設定する(S5)。例えば、Pa〜Pdの値が上記の例である場合、Paが最大値であるので、調整パターンA1〜A4に対応する画像処理条件に設定する。
その後、第1条件設定部95は、S2で読み取った画像データにおける中間調濃度調整パターンA4,B4,C4,D4のうち、S5で設定した画像処理条件に対応する調整パターンを用いて、出力階調が所望の階調になるように中間調の調整を行う(S6)。中間調の調整方法としては、従来から公知の種々の方法を用いることができる。例えば、入力画像データの濃度値と、出力画像データの出力値との対応関係を示すルックアップテーブルを画像処理条件毎(例えば上記のA〜Dの条件毎)に設けておき、S5で設定した画像処理条件に対応するルックアップテーブルを用いて中間調の調整を行うようにすればよい。
(1−2−2.プロセス条件の調整)
次に、プロセス条件(プロセス制御設定)の調整処理について説明する。図6は、プロセス条件の調整処理の流れを示すフロー図である。なお、本実施形態では、プロセス条件の調整処理を、上記した画像処理条件の調整処理に続けて行うようになっている。
まず、第2パターン出力制御部96が画像形成制御部73、用紙搬送制御部78、記憶制御部76を制御し、調整パターン記憶部63に記憶されている調整パターン(プロセス条件調整パターン)の画像を画像形成部3によってシート上に形成させる(S11)。
図7は、調整パターン記憶部63に記憶されているプロセス条件調整パターンの一例を示す説明図である。この図に示すように、プロセス条件調整パターンでは、A〜Dの4種類の画像処理条件について、(1)濃度測定用パターン、(2)線幅測定用パターン、(3)ドット径測定用パターン、(4)後ろ端欠け・エッジ測定用パターンの4種類のパターンが、3種類のレーザパワーP1〜P3についてそれぞれ形成される。また、図7に示したような調整パターンが、3種類の感光体設定電位V1〜V3についてそれぞれ形成される。
なお、これらの調整パターンは、1枚のシート上に形成されてもよく、複数枚のシートに分けて形成されてもよい。また、上記の画像処理条件A〜Dは、上記した画像処理条件の調整処理で用いた画像処理調整用パターンにおける画像処理条件A〜Dに対応している。また、画像処理条件A〜Dでは、濃度測定用パターンの濃度値、線幅測定用パターンの濃度値および線幅(画素数)、ドット径測定用パターンのドット径(画素数)、後ろ端欠け・エッジ測定用パターンと背景との濃度差、が互いに異なっている。これら各画像処理条件に応じたパターンは、ビットマップ画像の画素値(階調値あるいはCMYK値)を画像処理条件毎に異ならせた画像データを調整パターン出力用の画像データとして予め記憶させておくようにしてもよい。
また、本実施形態では、A〜Dの各画像処理条件についてそれぞれ調整パターンを形成するものとしたが、調整パターンの出力時に既に画像処理条件の調整が完了している場合には、調整後の画像処理条件に対応するパターンのみを形成するようにしてもよい。また、画像処理条件の調整を行わず、プロセス条件のみを調整するようにしてもよく、その場合には、設定されている画像処理条件に対応するパターンのみを形成するようにしてもよい。
次に、画像読取部1によってシート上に形成されたプロセス条件調整パターンの画像を読み取る(S12)。なお、画像処理条件の調整処理の場合と同様、調整パターンが形成されたシートをユーザあるいはサービスマンが排紙トレイ84から取り出してADF12にセットするようになっている。ただし、画像処理条件の調整処理と同様、シート搬送経路にシート上の調整パターンを読み取るための撮像手段を設けたり、調整パターンを形成されたシートを画像読取部1の画像読取位置に搬送する搬送手段を設けたりして、ユーザやサービスマンの手を介することなく自動的に調整パターンの画像を読み取る構成としてもよい。また、ユーザやサービスマンの手を介することなく自動的に調整パターンの画像を読み取る構成にする場合、画質調整を前回行った時からの経過時間(あるいは運転時間)が所定時間に達した時、画質調整を前回行った時からの画像形成枚数が所定枚数に達した時、複合機100の設置環境における温度および/または湿度が前回の画質調整時の条件から所定値以上変化した時、画像形成部3で用いられるトナー等の消耗品が交換された時などに、画質調整制御部90が自動的にプロセス条件の調整処理を行うようにしてもよい。
その後、第2係数算出部97が、S12で読み取った調整パターンの画像データに基づいて調整処理に用いる濃度、線幅、ドット径、後ろ端欠け・エッジの各調整項目についての係数(重み付け係数)を算出する(S13)。
具体的には、S12で読み取った調整パターンの画像データのうち、画像処理条件の調整処理で設定された画像処理条件(上記A〜Dのうちのいずれか)に対応する調整パターンを抽出する。したがって、(3種類のレーザパワーP1〜P3)×(3種類の感光体設定電位V1〜V3)の計9種類の調整パターンが抽出される。
濃度についての係数は、上記のように抽出した9種類の調整パターンにおける濃度測定用パターンの濃度値(評価値)を検出し、これら各パターンの濃度値に応じて係数を設定する。図8は、濃度についての係数設定方法の一例を示す説明図である。この図に示す例では、濃度値が予め設定した適正範囲内である調整パターンの係数を1、適正範囲からは外れているものの予め設定した準適正範囲内である調整パターンの係数を0.9、準適正範囲から外れている調整パターンの係数を0.7に設定している。なお、各パターンの係数を、最適値に対する相対値としてもよく、最適値に最も近い濃度値を有するパターンの係数を1とし、他のパターンの係数については係数を1とした上記パターンの濃度値に対する濃度値の相対値としてもよい。
線幅についての係数は、上記のように抽出した9種類の調整パターンにおける線幅測定用パターンの線幅(評価値)を検出し、これら各パターンの線幅に応じて係数を設定する。例えば、線幅が予め設定した適正範囲内である調整パターンの係数を1、適正範囲からは外れているものの予め設定した準適正範囲内である調整パターンの係数を0.9、準適正範囲から外れている調整パターンの係数を0.7に設定する。なお、濃度の係数と同様、線幅の最適値に対する相対値や、最適値に最も近い線幅を有するパターンに対する線幅の相対値に基づいて係数を設定してもよい。
ドット径についての係数は、上記のように抽出した9種類の調整パターンにおけるドット径測定用パターンのドット径(評価値)を検出し、これら各パターンのドット径に応じて係数を設定する。例えば、ドット径が予め設定した適正範囲内である調整パターンの係数を1、適正範囲からは外れているものの予め設定した準適正範囲内である調整パターンの係数を0.9、準適正範囲から外れている調整パターンの係数を0.7に設定する。なお、濃度の係数と同様、ドット径の最適値に対する相対値や、最適値に最も近いドット径を有するパターンに対するドット径の相対値に基づいて係数を設定してもよい。
後ろ端欠け・エッジの係数については、上記のように抽出した9種類の調整パターンにおける後ろ端欠け・エッジ測定用パターンの評価値を検出し、これら各パターンの評価値に応じて係数を設定する。例えば、評価値が予め設定した適正範囲内である調整パターンの係数を1、適正範囲からは外れているものの予め設定した準適正範囲内である調整パターンの係数を0.9、準適正範囲から外れている調整パターンの係数を0.7に設定する。なお、濃度の係数と同様、評価値の最適値に対する相対値や、最適値に最も近い評価値を有するパターンに対する評価値の相対値に基づいて係数を設定してもよい。
また、画像処理条件の調整処理と同様、各調整項目についての係数に調整項目毎に予め設定される定数を掛けてから、各画像処理条件についての積を算出するようにしてもよい。
次に、第2条件設定部98が、各調整項目(濃度、線幅、ドット径、後ろ端欠け・エッジ)についての係数の積をプロセス条件の組み合わせ毎に算出し(S14)、各プロセス条件の組み合わせについての係数の積のうち、最大値を有する組み合わせに対応するプロセス条件(レーザパワーおよび感光体設定電位)を画像形成部3におけるその後のプロセス条件として設定する(S15)。
以上のように、複合機100では、画像処理条件を異ならせた複数の調整項目(粒状度、シャープネス、ジャギー)についての調整パターンをシート上に形成し、シート上に形成した調整パターンを読み取って調整パターンの画像データを取得する。そして、この画像データに基づいて、各画像処理条件について調整項目毎に評価値を示す係数を算出する。そして、画像処理条件毎に各調整項目の係数の積を算出し、積の値が最大値となる画像処理条件を画像処理部9における画像処理条件として設定する。
また、複合機100では、プロセス条件(感光体設定電位およびレーザパワー)を異ならせた複数の調整項目(濃度、線幅、ドット径、後ろ端欠け・エッジ)についての調整パターンをシート上に形成し、シート上に形成した調整パターンを読み取って調整パターンの画像データを取得する。そして、この画像データに基づいて、各プロセス条件について調整項目毎に評価値を示す係数を算出する。そして、プロセス条件の組み合わせ毎に各調整項目の係数の積を算出し、積の値が最大値となるプロセス条件を画像処理部9におけるプロセス条件として設定する。
これにより、人間の主観に依存せずに複数の画質調整項目についての画質調整(画像処理条件の調整)を行うことができる。また、人間の主観に依存せずに画像調整を行えるので、サービスマン等の専門的な技術を有さない一般のユーザであっても、画質調整を手軽に行うことができる。
なお、本実施形態では、画像処理条件の調整処理を行った後にプロセス条件の調整処理を行うものとしたが、これに限るものではない。例えば、画質調整制御部90が、ユーザからの指示や、各種検知手段の検知結果等に応じて、画像処理条件の調整処理およびプロセス条件の調整処理のうちの一方のみを行うようにしてもよい。また、プロセス条件の調整処理の後に画像処理条件の調整処理を行うようにしてもよい。
また、プロセス条件の調整処理と画像処理条件の調整処理とを同時に行ってもよい。この場合、例えば、上記したS13およびS14の処理を、A〜Dの各画像処理条件についてそれぞれ行い、S15において、各画像処理条件および各プロセス条件の組み合わせについての係数の積のうち、最大値を有する画像処理条件およびプロセス条件の組み合わせを抽出し、抽出した画像処理条件を画像処理部9におけるその後の画像処理条件とし、抽出したプロセス条件(レーザパワーおよび感光体設定電位)を画像形成部3におけるその後のプロセス条件として設定すればよい。また、上記したS13およびS14の処理を、各プロセス条件の組み合わせ(感光体帯電電位V1〜V3およびレーザパワーP1〜P3の組み合わせ)についてそれぞれ行い、S5において、各画像処理条件および各プロセス条件の組み合わせについての係数の積のうち、最大値を有する画像処理条件およびプロセス条件の組み合わせを抽出し、抽出した画像処理条件を画像処理部9におけるその後の画像処理条件とし、抽出したプロセス条件(レーザパワーおよび感光体設定電位)を画像形成部3におけるその後のプロセス条件として設定してもよい。
また、本実施形態では、複合機100がモノクロ画像を形成する画像形成装置である場合について説明したが、これに限らず、本発明はカラー画像を形成する画像形成装置に適用することもできる。この場合、例えば図5および図6に示した調整パターンと同様の調整パターンを、カラー複合機にて扱われる色毎(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色毎)に調整パターン記憶部63に記憶させておき、シート上に形成したこれら各色の調整パターンを読み取った画像データに基づいて各色毎に画像処理条件を調整するようにしてもよい。あるいは、図5および図6に示した調整パターンと同様の調整パターンを、上記各色を組み合わせた複数の色毎に調整パターン記憶部63に記憶させておき、シート上に形成したこれら各色の調整パターンを読み取った画像データに基づいて画像処理条件を調整してもよい。これら複数色の調整パターンについては、同一のシート上に形成してもよく、異なるシート上に形成してもよい。
また、本実施形態では、画像処理条件をA〜Dの4種類のうちのいずれかに設定する構成について説明したが、これに限らず、2種類または3種類の画像処理条件の中から設定する条件を選択するようにしてもよく、5種類以上の画像処理条件の中から設定する条件を選択するようにしてもよい。画像処理調整パターンについては、選択対象となる画像処理条件の各種類に応じた調整パターンを形成すればよい。
また、プロセス条件の設定条件として、3種類のレーザパワーP1〜P3のうちのいずれかに設定する構成について説明したが、これに限らず、2種類のレーザパワーの中から設定する条件を選択するようにしてもよく、4種類以上のレーザパワーの中から設定する条件を選択するようにしてもよい。同様に、3種類の感光体設定電位V1〜V3のうちのいずれかに設定する構成に限らず、2種類の感光体設定電位の中から設定する条件を選択するようにしてもよく、4種類以上の感光体設定電位の中から設定する条件を選択するようにしてもよい。プロセス条件調整パターンについては、選択対象となるプロセス条件の各種類に応じた調整パターンを形成すればよい。
また、本発明は、電子写真方式の画像形成装置に限らず、例えばインクジェット方式等の他の方式の画像形成装置に適用することもできる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、画像データに応じた画像を記録材上に形成する画像形成部と、記録材上に形成された画像を読み取る画像読取部とを備えた画像形成装置に適用できる。
本発明の一実施形態にかかる画像形成装置における画像処理条件の調整処理(画質調整処理)の流れを示すフロー図である。 本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 図2に示した画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 図2に示した画像形成装置に備えられる画質調整制御部の概略構成を示すブロック図である。 図2に示した画像形成装置における画像処理条件の調整処理(画質調整処理)で用いられる調整パターンの一例を示す説明図である。 図2に示した画像形成装置におけるプロセス条件の調整処理(画質調整処理)の流れを示すフロー図である。 図6に示した画像形成装置におけるプロセス条件の調整処理(画質調整処理)で用いられる調整パターンの一例を示す説明図である。 図6に示した画像形成装置におけるプロセス条件の調整処理における濃度についての係数の設定方法の一例を示す説明図である。
符号の説明
1 画像読取部(撮像部)
2 操作パネル(操作部)
3 画像形成部
6 記憶部
7 制御部
9 画像処理部
31 露光ユニット(露光手段)
32 電子写真プロセス部
73 画像形成制御部
79 画像処理制御部
90 画質調整制御部(モード切替手段)
91 画像処理条件調整部
92 プロセス条件調整部
93 第1パターン出力制御部(パターン出力制御部)
94 第1係数算出部(係数算出部)
95 第1条件設定部(条件設定部)
96 第2パターン出力制御部(パターン出力制御部)
97 第2係数算出部(係数算出部)
98 第2条件設定部(条件設定部)
100 複合機(画像形成装置)
101 感光体ドラム(像担持体)
102 帯電装置(帯電手段)
103 現像装置(現像手段)
104 転写装置(転写手段)

Claims (10)

  1. 画像データに応じた画像を記録材上に形成する画像形成部を備えた画像形成装置であって、
    上記画像形成部を制御し、上記画像形成部によって形成される画像の画質に関する複数の調整項目に応じた調整パターンの画像を複数種類の画像形成条件毎に記録材上に形成させるパターン出力制御部と、
    記録材上に形成された調整パターンの画像を撮像して撮像データを取得する撮像部と、
    上記撮像データに基づいて、上記画像形成条件毎かつ上記調整項目毎に、各調整項目の評価値を算出し、算出した評価値に応じた係数を付与する係数算出部と、
    上記画像形成条件毎に、当該各画像形成条件に対応する各調整項目についての上記係数の積を算出し、上記積が最大である画像形成条件をその後の画像形成条件として設定することにより上記画像形成部によって形成される画像の画質調整を行う条件設定部とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記画像形成部の画像形成特性に応じて画像データに画像処理を施す画像処理部を備え、
    上記画像形成部は、上記画像処理部によって画像処理を施された画像データに応じた画像を記録材上に形成するものであり、
    上記画像形成条件は、上記画像処理部における画像処理条件であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 上記画像形成部は、像担持体と、上記像担持体を帯電させる帯電手段と、帯電された上記像担持体を画像データに応じて露光してこの像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、上記像担持体上に形成された静電潜像を現像してトナー像を生成する現像手段と、上記像担持体上のトナー像を記録材に転写させる転写手段とを備えており、
    上記画像形成条件は、上記画像形成部に備えられる上記各手段のうちの少なくとも1つの制御条件であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 上記画像形成条件は、上記像担持体の帯電電位および上記露光手段の露光強度のうちの少なくとも一方であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 上記画像形成部を制御し、記録材上に上記画像形成部によって形成される画像の画質に関する複数の第2調整項目に応じた第2調整パターンの画像を複数種類の第2画像形成条件毎に形成させる第2パターン出力制御部と、
    上記撮像部によって記録材上に形成された第2調整パターンの画像を撮像した第2撮像データに基づいて、上記第2画像形成条件毎かつ上記第2調整項目毎に、各第2調整項目の評価値を算出し、算出した評価値に応じた係数を付与する第2係数算出部と、
    上記第2画像形成条件毎に、当該各第2画像形成条件に対応する各第2調整項目についての上記係数の積を算出し、上記積が最大である第2画像形成条件をその後の第2画像形成条件として設定することにより上記画像形成部によって形成される画像の画質調整を行う第2条件設定部とを備え、
    上記画像形成部は、像担持体と、上記像担持体を帯電させる帯電手段と、帯電された上記像担持体を画像データに応じて露光してこの像担持体上に静電潜像を形成する露光手段と、上記像担持体上に形成された静電潜像を現像してトナー像を生成する現像手段と、上記像担持体上のトナー像を記録材に転写させる転写手段とを備えており、
    上記第2画像形成条件は、上記画像形成部に備えられる上記各手段のうちの少なくとも1つの制御条件であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 上記第2画像形成条件は、上記像担持体の帯電電位および上記露光手段の露光強度のうちの少なくとも一方であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 上記画像形成条件に基づく画質調整および上記第2画像形成条件に基づく画質調整のうちの一方のみを選択的に行わせる画質調整のモード切換手段を備えていることを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成装置。
  8. ユーザからの指示入力を受け付ける操作部を備え、
    ユーザからの指示があったときに上記画質調整を行うことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 画質調整を前回行ったときからの画像形成枚数が所定枚数になったことを検知して検知信号を出力する検知手段、上記画像形成部の周辺の温度または湿度が所定値以上変動したことを検知して検知信号を出力する検知手段、上記画像形成部で用いられる消耗品が交換されたことを検知して検知信号を出力する検知手段、および画質調整を前回行ったときからの経過時間または運転時間が所定時間に達したことを検知して検知信号を出力する検知手段のうちの少なくとも1つを備えており、
    上記検知手段が検知信号を出力したときに上記画質調整を行うことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 画像データに応じた画像を記録材上に形成する画像形成部を備えた画像形成装置において上記画像形成部によって形成される画像の画質調整を行う画質調整方法であって、
    記録材上に上記画像形成部によって形成される画像の画質に関する複数の調整項目に応じた調整パターンの画像を複数種類の画像形成条件毎に形成させるパターン出力工程と、
    記録材上に形成された調整パターンの画像を撮像して撮像データを取得する撮像工程と、
    上記撮像データに基づいて、上記画像形成条件毎かつ上記調整項目毎に、各調整項目の評価値を算出し、算出した評価値に応じた係数を付与する係数算出工程と、
    上記画像形成条件毎に、当該各画像形成条件に対応する各調整項目についての上記係数の積を算出し、上記積が最大である画像形成条件をその後の画像形成条件として設定することによって上記画像形成部によって形成される画像の画質調整を行う条件設定工程とを含むことを特徴とする画質調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012163889A (ja) * 2011-02-09 2012-08-30 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法
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