JPH11309894A - プリンタ - Google Patents

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JPH11309894A
JPH11309894A JP11905298A JP11905298A JPH11309894A JP H11309894 A JPH11309894 A JP H11309894A JP 11905298 A JP11905298 A JP 11905298A JP 11905298 A JP11905298 A JP 11905298A JP H11309894 A JPH11309894 A JP H11309894A
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image data
printing
strobe
strobes
pattern
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JP11905298A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kamiyama
健 神山
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Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データの履歴に応じて印字部の印字駆動
時の発熱量を減熱及び予熱制御することにより高速印字
であっても均一に画像形成でき、回路規模が増大するこ
となく低コストなこと。 【解決手段】 画像データ記憶手段3aは、入力された
画像データを過去から未来の5画素分記憶する。パター
ン記憶手段3bには、1走査ラインを3分割し各異なる
期間のストローブの組合わせが記憶されている。組合わ
せ演算手段3は画像データ記憶手段3aに記憶された画
像データの履歴に基づき、パターン記憶手段3bから適
したパターンのストローブをサーマルヘッド4aに供給
する。例えば、今回印字がなく次回印字する画素のエレ
メントに第3のストローブを供給し予熱制御する。ま
た、前回印字があり今回も印字する画素のエレメントに
第1,2のストローブのみ供給し減熱制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを印刷用紙
上に転写させる印字ヘッドを有するプリンタに関し、特
に、画像データの印字履歴に応じて発熱体の蓄熱等の影
響を排除し、画像データを均一に印字できるプリンタに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のサーマルヘッドの制御回
路を示す一例である。この制御回路は印字情報としての
1ライン分のシリアルデータをクロック信号の入力のも
とにパラレルデータに変換するシフトレジスタ10と、
シフトレジスタ10のデータをラッチ信号のタイミング
でラッチするラッチ回路11と、ラッチ回路11からの
信号とストローブの論理積をとるAND回路12と、A
ND回路12の出力に基づいて発熱制御がなされる複数
のエレメント13a〜13hから構成されるサーマルヘ
ッド13とを備えている。
【0003】すなわち、この制御回路では図9のフロー
チャートに示すように印字ライン数を示す印字ラインフ
ラグがクリアされた状態から1ライン分のシリアルデー
タがシフトレジスタ10に入力されると、クロック信号
のタイミングでパラレルデータに変換された後にラッチ
信号のタイミングでラッチ回路11にラッチされる。ラ
ッチ回路11にラッチされたデータはAND回路12の
一方の端子12aに入力され、AND回路12の他方の
端子12bにはストローブが入力されてデータとストロ
ーブとの論理積が取られ、その出力に基づきエレメント
13a〜13hの発熱を制御してラベル印字を行なう。
そして、以上の動作は印字ラインフラグをインクリメン
トして印字ライン数に達するまでの間繰返し実行され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の制御回路により高速印字を実行した場合には、サー
マルヘッド13の各エレメント13a〜13hに対する
オン・オフ動作の周期が短くなってエレメント13a〜
13hの熱が冷えきらないうちに次工程に移行するた
め、各エレメント13a〜13hにおける蓄熱の影響が
大きくなり、特に大小の文字を印字情報としてラベルに
印字すると、印字濃度にバラツキが生じて均一なラベル
印字が行なえないという問題があった。
【0005】上記課題を解決すべく、特開平3−270
950号記載のサーマルヘッドは、蓄熱の影響を排除す
べく印字の履歴をとりサーマルヘッドのエレメントの発
熱を制御するものがある。この構成においては、発熱す
るエレメントを中心として過去、未来のデータを組合わ
せ演算してストローブのパルス幅を可変制御するもので
あり、発熱するエレメントにおける印字が蓄熱の影響を
排除するものである。しかしながら、上記のものは、発
熱するエレメントを減熱制御するだけの構成である。こ
れにより、上記構成では、高速印字すると、エレメント
の熱が所定温度に達しないうちに次工程に移行する場合
があり、所定の印字濃度が得られない場合がある。
【0006】これを解決するためには、発熱するエレメ
ントを予め予熱させる構成が考えられるが、減熱制御に
おいて所定のストローブ期間が確保されている上に、予
熱用のストローブ期間を加えただけの構成では、高速印
字の周期内(1ラインの走査期間内)にこれらストロー
ブ期間が納まらず、実現することはできない。
【0007】上記従来技術においては、減熱制御のため
に1主走査ライン中でストローブを3回に分け、1回乃
至3回まで連続する発熱制御が実行されるが、現状、1
主走査ラインはこの3分割までが限度である。即ち、予
熱用のストローブの2回分を加えた計5ストローブで駆
動制御しようとすると、1主走査ラインの走査時間は5
/3倍に長くなる。即ち、1主走査期間が上記高速印字
で固定期間であるとき5ストローブ分だけデータを分割
して転送させる余裕はない。結果として高速印字には対
応できなくなる。なお、予熱用の2回のストローブは、
あるエレメントにおいて現在の発熱がなく過去と未来で
それぞれ印字する場合と、同エレメントにおいて現在の
発熱はなく未来に印字がある場合の2つの条件に対応し
て設定する必要がある。
【0008】加えて、従来技術の如く、サーマルヘッド
内部に履歴を取る組合わせ演算部を設けた構成で蓄熱の
排除(減熱)に加えて、上記予熱制御も実行しようとす
ると、回路規模が大きくなりコスト高となる。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであって、画像データの履歴に応じて印字部の印
字駆動時の発熱量を減熱及び予熱制御することにより高
速印字であっても均一に画像形成でき、回路規模が増大
することなく低コストなプリンタを提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のプリンタは、請求項1記載のように、入力
される画像データを被印字体上に画像形成するプリンタ
において、前記画像データの各画素に対応した複数のエ
レメントを有し、入力されるストーブ信号によって前記
画像データを前記被印字体上に画像形成するサーマルヘ
ッド(4a)と、前記入力される画像データによって前
記サーマルヘッドの各エレメントの過去から未来に至る
所定期間の印字履歴に基づき、各異なる期間別の複数の
ストローブを組み合わせて前記サーマルヘッドに供給し
各エレメントの発熱量を可変制御する組合わせ演算手段
(3)と、を備えたことを特徴とする。
【0011】また、請求項2記載のように、前記組合わ
せ演算手段(3)は、前記サーマルヘッドの1走査ライ
ンの期間中に、それぞれ異なる所定期間を有する複数の
ストローブを組み合わせて供給するものであり、うち、
最も期間が短いストローブ(STB3)は、それ単独で
は画像形成に至らない発熱量に対応したストローブ期間
に設定され、今回の主走査で印字がなく次回の主走査で
印字するエレメントに対し予熱用として供給する構成と
することができる。
【0012】また、請求項3記載のように、前記組合わ
せ演算手段(3)は、前記サーマルヘッドの1走査ライ
ンの期間中に、最も期間が長い第1ストローブ(STB
1)と、中間の長さを有する第2ストローブ(STB
2)と、最も短い第3ストローブ(STB3)とを選択
的に組み合わせて供給するものであり、うち、最も期間
が短いストローブ(STB3)は、それ単独では画像形
成に至らない発熱量に対応したストローブ期間に設定さ
れ、前回の主走査で印字がなく今回の主走査で印字する
エレメントに対しては、前記第1,第2,第3ストロー
ブを連続供給し、前回の主走査で印字したエレメントに
対しては、前記第1,第2ストローブのみ減熱用として
供給し、前々回及び前回の主走査で連続して印字したエ
レメントに対しては、前記第1ストローブのみ減熱用と
して供給し、今回の主走査で印字がなく次回の主走査で
印字するエレメントに対し予熱用として供給する構成と
することができる。
【0013】また、請求項4記載のように、前記組合わ
せ演算手段(3)は、前記画像データを前記過去から未
来に至る所定期間分の印字履歴を更新可能に記憶する画
像データ記憶手段(3a)と、前記複数の各ストローブ
の組合わせパターンを記憶するパターン記憶手段(3
b)とを有し、前記画像データ記憶手段の履歴に基づ
き、前記パターン記憶手段の中から該当するパターンを
選択して前記サーマルヘッド(4a)に供給する構成と
してもよい。
【0014】また、請求項5記載のように、前記組合わ
せ演算手段(3)は、CPU及び記憶部からなるコンピ
ュータ装置(10)で構成され、組合わせ演算に基づく
前記パターンの選択出力を制御プログラムの実行により
行う構成としてもよい。
【0015】請求項6記載の発明は、入力される画像デ
ータを被印字体上に画像形成するプリンタにおいて、前
記画像データの各画素を印字する複数の印字部を有し、
入力されるストーブ信号によって印字部の各発熱体が発
熱して前記画像データを前記被印字体上に画像形成する
印字手段(4)と、前記入力される画像データによって
前記印字手段の各印字部の過去から未来に至る所定期間
の印字履歴に基づき、各異なる期間別の複数のストロー
ブを組み合わせて前記印字部に供給し各印字部の発熱量
を可変制御する組合わせ演算手段(3)と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0016】被印字体に所望の印字を行なう際には、今
回の印字対象となる画像データとその画素を中心とした
過去及び未来の印字履歴が記憶される。組合わせ演算手
段3は、この履歴に基づき異なる期間のストローブST
B1〜3を組み合わせてサーマルヘッド4aに供給し、
各エレメントの発熱を制御する。これにより、次回の印
字に備えた予熱、及び過去の印字に基づく減熱制御が実
行され、常時最適な印字品質を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるプリンタの第
1実施形態を示すブロック図である。このプリンタ1
は、画像データ作成手段2、組合わせ演算手段3、印字
手段4で構成される。この実施形態では、印字手段4
は、プリンタの印字ヘッドであり、この実施形態ではサ
ーマルヘッド4aからなる。
【0018】画像データ作成手段2は、印字出力する画
像データを作成するもので、例えばコンピュータ装置に
より構成される。この画像データは、縦横所定の画素数
を有してで構成される。画像データ作成手段2は、行
(主走査)方向の複数画素からなる1ラインを列(副走
査)方向に複数ライン分、順次シルアル出力する。各画
素は、それぞれ所定ビット数の解像度を有する。例えば
8ビットであれば256階調の濃淡の情報を有する。但
し、以下の説明では、便宜上、各画素が2ビット〔1
(黒色)あるいは0(白色)〕のデータであるものとす
る。
【0019】組合わせ演算手段3は、前記入力される画
像データの各列別に所定期間分の履歴に基づき、各画素
に対する出力パターンを出力する。この出力パターン
は、それぞれ異なる出力期間からなる3種類のストロー
ブの組合わせで構成される。。この組合わせ演算手段3
は、コンピュータ装置あるいは専用回路(ASIC)に
より構成される。
【0020】この組合わせ演算手段3には、前記画像デ
ータの各列別に所定期間分の履歴を一時記憶する画像デ
ータ記憶手段3aを有する。この履歴は、印字画素を中
心として時間的に前後所定画素分の画像データを記憶す
る。また、1主走査ラインの期間中には計3種のそれぞ
れ異なる出力期間を有するストローブが組合わせて出力
される。この3種のストローブは、予めパターン記憶手
段3bに記憶されており、組合わせ演算手段3が選択し
たストーブ信号の組み合わせによって所定の出力パター
ンが形成される。この組合わせ演算手段3は、サーマル
ヘッド4aに対し、画像データと、クロックと、出力パ
ターンに対応したストローブを出力し、画像出力を制御
する。
【0021】サーマルヘッド4aは、前記画像データの
行方向の複数の各画素に対応する複数のエレメントが1
ライン上に整列配置されたラインサーマルヘッドであ
る。このサーマルヘッド4aには、1ラインづつ前記組
み合わせ後の出力パターンの画像データが入力される。
これにより、各エレメントは、前記各出力パターンで発
熱し被印字体(例えば印刷用紙)に画像を印字形成す
る。このサーマルヘッド4aは固定配置され、被印字体
が搬送移動するものとする。
【0022】図2は、画像データの履歴を示す図であ
る。同図には1列の画像データについてのみ記載した。
この図に示すように組合わせ演算手段3は、現在の(今
回印字する)画像データ(画素)を中心として過去及び
未来でそれぞれ所定画素分(2画素づつ)の印字履歴を
画像データ記憶部3aに更新可能に一時記憶する。この
画像データ記憶手段3aは、シフトレジスタとラッチ回
路で構成され、入力されるシリアルの画像データをクロ
ック毎にシフト保持する。経時的に現在の画像データは
1画素分づつ更新され、対応して過去最古(前々回)の
画像データが削除され、新たに最も未来(次々回)の画
像データが取込まれる。
【0023】図3はパターン記憶手段3bに記憶されて
いる各ストローブを示すタイミングチャートである。1
主走査ラインの期間中において、図示のようにストロー
ブが3回出力されるようになっている。これら各ストロ
ーブは、1主走査ラインの約半分の期間を占める第1ス
トローブ(STB1)と、第1ストローブSTB1の約
半分の期間を有する第2ストローブ(STB2)と、第
2ストローブSTB2の約半分の期間を有する第3スト
ローブ(STB3)と、からなる。
【0024】ここで、第3ストローブSTB3は、この
第3ストローブSTB3のみがサーマルヘッド4aに出
力されても画像を形成しない程度の熱量に設定される。
なお、第1〜第3ストローブSTB1〜3の順序で出力
される記載であるが、これに限らない。
【0025】次に、図4は、出力パターンを示すタイミ
ングチャートである。同図に示すように、1ラインの主
走査期間中に、計5通りの出力パターンが設定される。 (a)パターン0は、ストローブをいずれも出力しな
い。 (b)パターン1は、第1ストローブSTB1のみを出
力する(減熱)。 (c)パターン2は、第1,第2ストローブSTB1,
2を続けて出力する(減熱)。 (d)パターン3は、第1,第2,第3ストローブST
B1,2,3を全て出力する(通常)。 (e)パターン4は、第3ストローブSTB3のみを出
力する(予熱)。
【0026】組合わせ演算手段3は、画像データ記憶手
段3aに記憶された画像データの履歴に基づき、以下に
説明する如く前記出力パターンのいずれかを出力する。
なお、サーマルヘッド4aに対しては3ビットのシリア
ルデータを出力する。現在の画素に画像データがないと
きには、パターン0あるいはパターン4が選択される。
そして、次回の画素に画像データがないときには、パタ
ーン0が選択される。即ち、サーマルヘッド4aに対し
000の3ビットデータが出力される。いずれのビット
が0として(即ち、データそのものを出力しないことで
も可)出力される。
【0027】一方、次回の画素に画像データがあるとき
には、パターン4が選択される。即ち、今回の画素を印
字しないが次回の印字用に備えて、短い期間の第3スト
ローブSTB3のみを出力してエレメントを予熱する。
即ち、サーマルヘッド4aに対し、001のビットデー
タを出力する。ここで、各ビットがそれぞれ第1,2,
3ストローブSTB1,2,3の選択の有無を示してい
る(0は出力なし/1は出力あり)。
【0028】現在の画素の画像データがあるときには、
パターン1,2,3のいずれかが選択される。次回の画
素に画像データがないときには、パターン3が選択され
る。これにより、1主走査ラインの期間で第1,2,3
の全てのストローブSTB1,2,3が出力され、エレ
メントを最大に発熱させて画像を印字形成させる。即
ち、サーマルヘッド4aに対し、111のビットデータ
を出力する。
【0029】一方、前回の画素に画像データがあるとき
には、パターン2が選択される。これにより、1主走査
ラインの期間で第1,第2のストローブSTB1,2が
出力され、エレメントの発熱をやや減熱して画像を印字
形成させる。即ち、前回の画素でエレメントが大きく発
熱しているため、その余熱分を考慮して発熱量をやや制
限する(第3ストローブSTB3の分だけ減熱させ
る)。このとき、サーマルヘッド4aに対し、110の
ビットデータを出力する。
【0030】また、前回の画素及び前々回の画素に画像
データがあるときには、パターン1が選択される。これ
により、1主走査ラインの期間で第1ストローブSTB
1のみ出力され、エレメントの発熱を大幅に減熱して画
像を印字形成させる。即ち、前回及び前々回の画素でエ
レメントが最大に発熱しているため、その余熱分を考慮
して発熱量を大幅に制限する(第2,3ストローブST
B2,3の分だけ減熱させる)。このとき、サーマルヘ
ッド4aに対し、011のビットデータが出力される。
【0031】このように、パターン1,2においては、
通常時のストローブ期間に比して、それぞれ減熱制御し
ている。また、パターン4においては、通常時にはスト
ローブが出力されないものであるところを、予熱制御し
ている。上記減熱制御は、現在の画素の印字画像を、前
回の余熱分によって所定の画像品質(濃度)を得るため
に実行される。同様に、上記予熱制御は、現在の画素の
印字画像を、前回の予熱分によって所定の画像品質(濃
度)を得るために実行される。
【0032】次に、上記構成による所定の履歴を有する
画像データの印字制御例を図5を用いて説明する。図5
(a)には、複数列(列1〜列4)までの画像データの
印字箇所が示されている。図中黒丸部分が画像データ有
りの画素である。このように主走査方向に並んだ複数列
分の画像データは、1行分づつ画像データ作成手段2か
ら出力される。
【0033】そして、組合わせ演算手段3は、入力され
た5行分の画像データを画像データ記憶手段3aに格納
保持する。次に、今回印字しようとする画素を中心とす
る画像データの履歴を判断する。この履歴判断に基づ
き、所定のパターンを選択する。
【0034】図5(b)は、履歴判断に基づく出力パタ
ーンの選択内容である。同図に示すように各画素に対
し、それぞれ印字時の出力パターンがそれぞれ選択され
る。始めに、主走査方向に並ぶ行1の各画素を印字する
場合を説明する。この行1には、印字する画像データが
ない。しかし、列1と列4の画素については、次回に画
像データの印字予定があるため、これら列1と列4の画
素に対し予熱のためにパターン4(STB3)がそれぞ
れ出力される。なお、列2,3についてはパターン0
(STBなし)が選択出力される。同状態は図5(c)
のタイムチャートに示されている。
【0035】次に、行2の各画素を印字する場合を説明
する。行2においては、列1と列4の画素にそれぞれ画
像データが有る。これら列1と列4の画素については、
パターン3(STB1,2,3)がそれぞれ出力され
る。また、列3については、次回に画像データの印字予
定があるため、この列3の画素に対し予熱のためにパタ
ーン4(STB3)が出力される。なお、列2について
はパターン0(STBなし)が選択出力される。
【0036】次に、行3の各画素を印字する場合を説明
する。行3においては、列3と列4の画素にそれぞれ画
像データがある。うち、列3については前回の印字がな
いため、パターン3(STB1,2,3)が出力され
る。一方、列4については、前回に印字があったため、
パターン2(STB1,2)が出力される。また、列2
においては、次回に画像データの印字予定があるため、
この列2の画素に対し予熱のためにパターン4(STB
3)が出力される。なお、列1についてはパターン(8
STBなし)が選択出力される。
【0037】次に、行4の各画素を印字する場合を説明
する。行4においては、列1,2,3,4全ての画素に
画像データがある。うち、列1,2については、前回の
印字がないため、パターン3(STB1,2,3)が出
力される。また、列3については、前回に印字があった
ため、パターン2(STB1,2)が出力される。ま
た、列4については、前々回、及び前回に印字があった
ため、パターン1(STB1)が出力される。
【0038】このように、パターン1,2で示される減
熱と、パターン4で示される予熱を制御することによ
り、各回の印字において過去と未来の画像データを含め
てエレメントの熱量を最適に制御することができるよう
になる。これにより、所望する画像データが示す濃度の
印字が行えるようになる。即ち、高速印字時において
も、エレメントの発熱不足や過剰発熱が生じることな
く、印字品質の向上及びサーマルヘッドの長寿命化を図
れるようになる。
【0039】上記第1実施形態では、組合わせ演算手段
3がASICで構成された例を説明したが、これに限ら
ない。即ち、組合わせ演算手段3は、図6記載(第2実
施形態)のブロック図の如く、コンピュータを用いて構
成することもできる。コンピュータ装置10は、処理手
段11(CPU),記憶部12(RAM,ROMなど)
のハードウェアと、記憶部12に記憶されて処理手段1
1を介し上記組合わせ演算処理を実行するソフトウェア
(制御プログラム)で構成される。
【0040】また、記憶部12が前記画像データ記憶手
段3aと、前記パターン記憶手段3bの機能を有する。
また、コンピュータ装置10で所定の画像データ作成プ
ログラムを実行させれば、前記画像データ作成手段2の
機能を持たせる構成とすることもできる。このような構
成によれば、ハードウェアを変更することなく、制御プ
ログラムを変更するだけで上記組合わせ演算処理内容を
変更することができる。
【0041】ところで、上記実施の形態では、組合わせ
演算手段3は、ある1つの列について、現在から過去及
び未来に至る複数画素の画像データに基づき、印字する
際のパターンを組合わせ判断する構成とした。
【0042】これに限らず、組合わせ演算手段3は、隣
接する他の列における画像データの印字履歴も含めて組
合わせ演算を実行する構成としてもよい(第3実施形
態)。例えば、図7に示す画像データが作成されたとす
る。同図(a)には印字する各画素を●で記載してあ
る。また、同図(b)には各画素の出力パターンを図示
した(パターン別に画素は濃淡で表現してある)。この
場合、列3−行5の画素Gにおいては、上記第1実施形
態では、パターン2が出力されることとなる。
【0043】しかし、隣接する他の列における画像デー
タの履歴を組合わせ判断すると、この列3−行5の画素
Gに接する全周囲が印字の画素となっている(行4−列
2,3,4と、行5−列2,4が印字画素)。このよう
に、列3−行5の画素Gは隣接する全周囲が印字画素で
あるため、周囲からの発熱分が余計に加わる。
【0044】組合わせ演算手段3は、パターン3の判定
後、周囲画素の画像データを考慮して補正演算を実行す
る。即ち、列3−行5の画素Gの印字については、さら
に1段分減熱させてパターン1(STB1)を出力させ
る構成とする。これにより、列3−行5の画素Gを印字
するエレメントが必要以上に発熱せず、所定の印字濃度
を満足させることができるようになる。
【0045】また、上記実施形態では、画像データの各
画素が2ビットの場合を説明したが、これに限らず、よ
り多数ビット(例えば8ビット)の画像データを印字す
る場合においても、同様の作用効果を得ることができ
る。即ち、各画素がより細かく濃淡表現される場合にお
いても、上述したように、印字する今回の画素に対し、
過去及び未来の画像データの履歴を考慮してパターンを
可変出力することにより、今回の印字濃度をより画像デ
ータが示す濃度に近づけることができるようになる。な
お、具体的な構成は省略するが、より発展させた変形例
としては、画像データの濃淡も上記組合わせ演算の処理
内容に含ませて最適なパターンを得る構成とすることが
考えられる。この場合、画像データの濃淡そのものを可
変制御する構成としてもよい。
【0046】上記実施形態では、被印字体上への画像形
成は、サーマルヘッド4aが固定配置され、被印字体が
搬送移動して行う構成としたが、逆に、被印字体が固定
でサーマルヘッド4aが移動する構成としてもよい。と
ころで、印字手段4としてサーマルヘッド4aを例に説
明したが、これに限らない。また、上記実施形態のサー
マルヘッド4aは、熱転写型のものであるが、熱発色型
のものにも同様に適用できる。印字手段4の他の構成例
としては、インクを印字部(印字ノズル部分)で熱印加
して噴射し印刷用紙に転写させるインクジェットプリン
タがある。この構成においては、上記印字手段4はこの
インクジェットプリンタの印字ノズルに該当する。この
構成においても、印字ノズルの加熱制御に、画像データ
の履歴を考慮して上記の制御を実行する構成とする。こ
れにより、各回の印字時に印字ノズルに対する熱量を最
適に制御でき、印字濃度を画像データが示す濃度に近づ
けることができるようになる。
【0047】何れの実施形態においても、印字手段4の
外部に組合わせ演算手段3を設け、画像データの履歴に
基づきストローブの出力パターンを選択する構成である
ため、印字手段4の内部構造が簡単で低コストでかつ高
速なプリンタを得ることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるプリ
ンタは、画像データの履歴に基づき、今回の画素とその
前後する画素の印字の有無に基づきそれぞれ異なる期間
のストローブを組み合わせて出力する構成であり、印字
時の減熱と、印字前における予熱を同時に実行できる。
これにより、高速印字における濃度不足や蓄熱の影響を
受けず、画像データの内容に関係なく常時、画像データ
が示す濃度での印字を行なえるようになる。上記構成の
プリンタは、印字ヘッドの外部に組合わせ演算手段が設
けられた構成であり、印字ヘッドの内部回路規模が増大
することなく、低コスト化できる。この組合わせ演算手
段は、ASICや、コンピュータ装置と制御プログラム
によって構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタの第1実施形態を示すブロッ
ク図。
【図2】画像データの履歴を示す図。
【図3】パターン記憶手段に記憶されている各ストロー
ブを示すタイミングチャート。
【図4】出力パターンを示すタイミングチャート。
【図5】画像データの印字制御例を示す図。
【図6】本発明のプリンタの第2実施形態を示すブロッ
ク図。
【図7】本発明の第3実施形態を説明するための画像デ
ータを示す図。
【図8】従来のサーマルヘッドの制御回路を示す図。
【図9】従来回路の印字動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…プリンタ、2…画像データ作成手段、3…組合わせ
演算手段、3a…画像データ記憶手段、3b…パターン
記憶手段、4…印字手段、4a…サーマルヘッド、4b
…インクノズル、10…コンピュータ装置、11…処理
手段、12…記憶部、STB1〜3…第1〜第3のスト
ローブ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される画像データを被印字体上に画
    像形成するプリンタにおいて、 前記画像データの各画素に対応した複数のエレメントを
    有し、入力されるストーブ信号によって前記画像データ
    を前記被印字体上に画像形成するサーマルヘッド(4
    a)と、 前記入力される画像データによって前記サーマルヘッド
    の各エレメントの過去から未来に至る所定期間の印字履
    歴に基づき、各異なる期間別の複数のストローブを組み
    合わせて前記サーマルヘッドに供給し各エレメントの発
    熱量を可変制御する組合わせ演算手段(3)と、を備え
    たことを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記組合わせ演算手段(3)は、前記サ
    ーマルヘッドの1走査ラインの期間中に、それぞれ異な
    る所定期間を有する複数のストローブを組み合わせて供
    給するものであり、 うち、最も期間が短いストローブ(STB3)は、それ
    単独では画像形成に至らない発熱量に対応したストロー
    ブ期間に設定され、今回の主走査で印字がなく次回の主
    走査で印字するエレメントに対し予熱用として供給する
    構成とされた請求項1記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記組合わせ演算手段(3)は、前記サ
    ーマルヘッドの1走査ラインの期間中に、最も期間が長
    い第1ストローブ(STB1)と、中間の長さを有する
    第2ストローブ(STB2)と、最も短い第3ストロー
    ブ(STB3)とを選択的に組み合わせて供給するもの
    であり、うち、最も期間が短いストローブ(STB3)
    は、それ単独では画像形成に至らない発熱量に対応した
    ストローブ期間に設定され、 前回の主走査で印字がなく今回の主走査で印字するエレ
    メントに対しては、前記第1,第2,第3ストローブを
    連続供給し、 前回の主走査で印字したエレメントに対しては、前記第
    1,第2ストローブのみ減熱用として供給し、 前々回及び前回の主走査で連続して印字したエレメント
    に対しては、前記第1ストローブのみ減熱用として供給
    し、 今回の主走査で印字がなく次回の主走査で印字するエレ
    メントに対し予熱用として供給する構成とされた請求項
    1記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記組合わせ演算手段(3)は、前記画
    像データを前記過去から未来に至る所定期間分の印字履
    歴を更新可能に記憶する画像データ記憶手段(3a)
    と、 前記複数の各ストローブの組合わせパターンを記憶する
    パターン記憶手段(3b)とを有し、 前記画像データ記憶手段の履歴に基づき、前記パターン
    記憶手段の中から該当するパターンを選択して前記サー
    マルヘッド(4a)に供給する構成とされた請求項1乃
    至3のいずれかに記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記組合わせ演算手段(3)は、CPU
    及び記憶部からなるコンピュータ装置(10)で構成さ
    れ、組合わせ演算に基づく前記パターンの選択出力を制
    御プログラムの実行により行う構成とされた請求項4記
    載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 入力される画像データを被印字体上に画
    像形成するプリンタにおいて、 前記画像データの各画素を印字する複数の印字部を有
    し、入力されるストーブ信号によって印字部の各発熱体
    が発熱して前記画像データを前記被印字体上に画像形成
    する印字手段(4)と、 前記入力される画像データによって前記印字手段の各印
    字部の過去から未来に至る所定期間の印字履歴に基づ
    き、各異なる期間別の複数のストローブを組み合わせて
    前記印字部に供給し各印字部の発熱量を可変制御する組
    合わせ演算手段(3)と、を備えたことを特徴とするプ
    リンタ。
JP11905298A 1998-04-28 1998-04-28 プリンタ Pending JPH11309894A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003018408A (ja) * 2001-07-04 2003-01-17 Nidec Copal Corp 画像処理装置及び画像処理方法
KR100530648B1 (ko) * 2001-06-14 2005-11-22 세이코 엡슨 가부시키가이샤 발열 헤드 제어 방법 및 제어 장치

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