JP3660524B2 - 熱転写プリンタの印刷制御方法および熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写プリンタの印刷制御方法および熱転写プリンタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷データに基づいてサーマルヘッドの複数の発熱素子を選択的に発熱させることにより、インクリボンのインクを用紙に転写して用紙に印刷を行うのに好適な熱転写プリンタの印刷制御方法および熱転写プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プラテンの前方に用紙と、所望のインクを塗工させたインクリボンとを支持しておき、複数の発熱素子を配列させたサーマルヘッドをキャリッジとともにプラテンに沿って往復動させながら、インクリボンを繰り出し、サーマルヘッドに整列配置されている発熱素子を、印刷データに基づいて選択的に発熱させることにより、用紙上に所望の文字や画像などの印刷を行う熱転写プリンタが、高印字品質、低騒音、低コスト、メンテナンスの容易性等の理由により、コンピュータ、ワードプロセッサなどの出力装置として多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の熱転写プリンタにおいては、印刷データに基づいて用紙に印刷を実行する際に、用紙に印刷する印刷データが文字であろうと、スキャナあるいはデジタルカメラなどで取り込んだ画像であろうと、用紙に印刷するドットの大きさ、および、サーマルヘッドの各発熱素子に対する通電位置(通電開始位置)が一定とされており、例えば、印刷データが画像である場合には画像の再現が悪いなどの種々の問題点があった。
【0004】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、印刷データに応じて適正かつ高品質の印刷を行うことのできる熱転写プリンタの印刷制御方法および熱転写プリンタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明の熱転写プリンタの印刷制御方法は、サーマルヘッドへの通電時間を制御することにより用紙に印刷する1ドットの大きさを可変とするとともに、用紙に印刷する1ドットの通電位置を、各ドットへの通電開始位置を一致させる先端位置合わせ、各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせ、および、各ドットへの通電終了位置を一致させる後端位置合わせのうちから選択し、さらに用紙に印刷する1ドットの通電位置を微調整する点にある。
【0006】
そして、このような構成を採用したことにより、印刷動作を実行する際には、用紙に印刷する1ドットの大きさと位置とを印刷データに応じて最適な状態に制御することができるので、印刷データに応じて適正かつ高品質の印刷を実行することができるとともに、用紙に印刷する1ドットの位置を精細に制御することができるので、印刷データに応じてより適正かつ高品質の印刷を実行することができる
【0009】
また、特許請求の範囲の請求項に記載の本発明の熱転写プリンタの特徴は、外部から入力される印刷データを記憶するメモリと、スタート信号を発生するスタート信号発生回路と、用紙に印刷する1ドットの最大サイズを形成するための通電時間を複数に分割した単位通電時間毎にラッチ信号を発生させるラッチ信号発生回路と、基準のクロックを発生するクロック発生回路と、メモリに記憶された印刷データにアドレスを付与するとともに、アドレスの発生毎にシフトレジスタにシフトクロックを送出するアドレスカウンタと、スタート信号の入力によりクリアされラッチ信号毎にカウントアップしそのカウント値が用紙に印刷する1ドットの通電位置を示す通電カウンタと、用紙に印刷する1ドットの通電位置を、各ドットへの通電開始位置を一致させる先端位置合わせ、各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせ、および、各ドットへの通電終了位置を一致させる後端位置合わせからなる3モードのうちから選択・指示するモード制御回路と、通電カウンタから入力される通電位置データをモード制御回路から入力されるモードに基づいて変換するデータ変換部と、メモリに記憶された印刷データとデータ変換部により変換された通電位置データの変換データを比較し通電を指示するタイミングであるかを判断するデータ比較部と、サーマルヘッドの各発熱素子への通電データを制御するため少なくともサーマルヘッドの各発熱素子への通電データをシフトクロック毎に受信するシフトレジスタ、および、ラッチ信号毎にシフトレジスタの通電データをラッチするラッチ回路を具備するサーマルヘッド制御部とを有するとともに、モード制御回路を通電カウンタの開始値を設定するための補正値を出力可能に形成し、通電カウンタのビット数を印刷データのビット数より多くし、通電カウンタのカウント数をスタート信号の入力によりモード制御回路から入力される補正値にセットするように構成した点にある。
【0010】
そして、このような構成を採用したことにより、請求項1に記載の熱転写プリンタの印刷制御方法、すなわち、サーマルヘッドへの通電時間を制御することにより用紙に印刷する1ドットの大きさを可変とするとともに、用紙に印刷する1ドットの通電位置を、各ドットへの通電開始位置を一致させる先端位置合わせ、各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせ、および、各ドットへの通電終了位置を一致させる後端位置合わせからなる3モードのうちから選択し、さらに用紙に印刷する1ドットの通電位置を微調整することができるので、用紙に印刷する1ドットの大きさと位置とを印刷データに応じて最適な状態に制御することができ、その結果、印刷データに応じて適正かつ高品質の印刷を容易に実行することができるとともに、用紙に印刷する1ドットの位置を精細に制御することができ、その結果、印刷データに応じてより適正かつ高品質の印刷を容易に実行することができる
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
【0014】
図1は本発明に係る熱転写プリンタの印刷制御方法を適用する本発明に係る熱転写プリンタの第1実施形態の要部を示すブロック図である。
【0015】
図1に示すように、本実施形態の熱転写プリンタ1は、外部から入力される印刷データDBを記憶するメモリ10と、スタート信号を発生するスタート信号発生回路11と、用紙に印刷する1ドットの最大サイズを形成するための通電時間Tを複数に分割した単位通電時間T2毎にラッチ信号を発生させるラッチ信号発生回路12と、基準のクロックを発生するクロック発生回路13と、メモリ10に記憶された印刷データDBにアドレスを付与するとともに、アドレスの発生毎に後述するサーマルヘッド制御部20のシフトレジスタ21にシフトクロックを送出するアドレスカウンタ14と、スタート信号の入力によりクリアされラッチ信号毎にカウントアップしそのカウント値が用紙に印刷する1ドットの通電位置を示す通電カウンタ15と、用紙に印刷する1ドットの通電位置を、各ドットへの通電開始位置を一致させる先端位置合わせ、各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせ、および、各ドットへの通電終了位置を一致させる後端位置合わせからなる3モードのうちから選択・指示するモード制御回路16と、通電カウンタ15から入力される通電位置データをモード制御回路16から入力されるモードに基づいて変換することにより通電位置データの変換データDAを形成するデータ変換部17と、メモリ10に記憶された印刷データDBとデータ変換部17により変換された通電位置データの変換データDAを比較し通電を指示するタイミングであるかを判断するデータ比較部18と、サーマルヘッドの各発熱素子(発熱抵抗体)30への通電データを制御するため少なくともサーマルヘッドの各発熱素子30への通電データをシフトクロックSC毎に受信するシフトレジスタ21、ラッチ信号毎にシフトレジスタ21の通電データをラッチするラッチ回路22を具備するサーマルヘッド制御部20とを有している。
【0016】
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の熱転写プリンタに適用する印刷制御方法について作用とともに説明する。
【0017】
まず、本実施形態の熱転写プリンタに適用する印刷制御方法の要旨について図2により説明する。
【0018】
図2は本発明に係る熱転写プリンタに適用する本発明の熱転写プリンタの第1実施形態の印刷制御方法を説明する説明図である。
【0019】
本実施形態の熱転写プリンタ1による印刷制御の要旨は、図2に示すように、用紙に印刷する1ドットを形成するために、用紙に印刷する1ドットの最大サイズ(フルサイズ:フルドット)を形成するための最大通電時間Tを複数に分割、本実施形態においては6分割した単位通電時間T2毎に発生するラッチ信号により通電時間を制御し、例えば、単位通電時間T2の2倍で印刷データの指定値1に対応する通電時間T2aとする。そして、通電時間T2aと印刷データNによって決まる通電時間の長さT2a×Nで任意のドットサイズを形成する。
【0020】
また、任意のドットサイズを形成する時、前記各モードに応じた任意の通電タイミングに、印刷データで指定された時間に対応して通電するように制御することにより、ドットの位置を、図2にドット1にて示す各ドットへの通電開始位置を一致させる先端位置合わせ、図2にドット2にて示す各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせ、図2にドット3にて示す各ドットへの通電終了位置を一致させる後端位置合わせからなる3モードの何れかとすることで、印刷データの指定によるドットの大きさは同じでも、その印刷位置をずらしてドットを形成する。
【0021】
本実施形態の熱転写プリンタ1による印刷制御について図1により具体的に説明する。
【0022】
図1に示すように、コンピュータ、ワードプロセッサなどにより形成されたり、スキャナあるいはデジタルカメラなどで取り込む(読み込む)ことにより形成された各種の印刷データDBは、熱転写プリンタ1のメモリ10に記憶される。なお、本実施形態における印刷データDBは8ビットとされている。
【0023】
そして、用紙に印刷を実行する場合、スタート信号発生回路11から送出されるスタート信号により、アドレス(ドット)カウンタ14および通電カウンタ15をクリアする。なお、通電カウンタ15は、印刷データDBの最大ビット数以上のビット数、本実施形態においては9ビットとされている。
【0024】
前記アドレスカウンタ14は、スタート信号の入力によりクリアされた後、クロック発生回路13から送出されるクロックを受けてクロック毎にアドレスを発生しメモリ10に送出するとともに、アドレスの発生毎にサーマルヘッド制御部20のシフトレジスタ21にシフトクロックSCを送出する。すなわち、シフトレジスタ21に所定のデータを格納する間だけシフトクロックSCとアドレスを出力し、所定数が終了すると発生しない。
【0025】
前記通電カウンタ15は、スタート信号の入力によりクリアされた後、ラッチ信号発生回路12から送出されるラッチ信号を受けてラッチ信号毎にカウントアップし、そのカウント値により得られる用紙に印刷する1ドットの通電位置を示す通電位置データをモード制御回路16およびデータ変換部17へ送出する。
【0026】
前記モード制御回路16は、用紙に印刷する1ドットの通電位置を、各ドットへの通電開始位置を一致させる先端位置合わせ、各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせ、および、各ドットへの通電終了位置を一致させる後端位置合わせからなる3モードのうちから選択し、選択されたモードをデータ変換部17へ送出することによってデータ変換部17による通電位置データの変換を制御する。
【0027】
前記データ変換部17は、通電カウンタ15から送出される通電位置データをモード制御回路16から送出されるモードに基づいて変換して通信位置データの変換データDAとして、データ比較部18にへ送出する。この時の通電位置データの変換は、例えば、先端位置合わせを行うモードの場合には、通電位置データの上位8ビットを通電位置データの変換データDAとする。また、中心位置合わせを行うモードの場合には、通信位置データの最上位ビットが0の時は通信位置データの下位8ビットの反転データを通電位置データの変換データDAとし、通信位置データの最上位ビットが1の時は通信位置データの下位8ビットを通電位置データの変換データDAとする。さらに、後端位置合わせを行うモードの場合には、通電位置データの上位8ビットの反転データを通電位置データの変換データDAとする。
【0028】
前記データ比較部18は、データ変換部17から出力された通電位置データの変換データDAと、メモリ10から出力された印刷データDBとを比較し、通電位置データの変換データDAが印刷データDBより小さい(DB>DA)場合には、出力DDを1としてシフトレジスタへ送出する。また、通電位置データの変換データDAが印刷データDBより大きいか等しい(DB≦DA)場合には、出力DDを0としてシフトレジスタ21へ送出する。
【0029】
前記シフトレジスタ21は、アドレスカウンタ14のアドレス発生毎に生成されるシフトクロックSCに同期してデータ比較部18の出力DDを順次ラッチする。
【0030】
したがって、本実施形態の熱転写プリンタ1による印刷は、T2時間毎に発生するラッチ信号により、サーマルヘッド制御部20のラッチ回路22にデータ(通電データ)がラッチされ、発熱素子30への通電を制御する。すなわち、T2時間毎に通電制御する。
【0031】
本実施形態の熱転写プリンタ1による印刷動作のうちの用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電開始位置を一致させる先端位置合わせとした場合の印刷状態を図3に、この時の形成されるドットの大きさと通電位置の関係を図4にそれぞれ示す。
【0032】
また、本実施形態の熱転写プリンタ1による印刷動作のうちの用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせとした場合の印刷状態を図5に、この時の形成されるドットの大きさと通電位置の関係を図6に、スタートタイミングチャートとシフトレジスタのデータの変化を図7に、ラッチ信号による動作を図8にそれぞれ示す。
【0033】
さらに、本実施形態の熱転写プリンタ1による印刷動作のうちの用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電終了位置を一致させる後端位置合わせとした場合の印刷状態を図9に、この時の形成されるドットの大きさと通電位置の関係を図10に、ラッチ信号による動作を図11にそれぞれ示す。
【0034】
このような構成の本実施形態の熱転写プリンタ1によれば、例えば、印刷に供する印刷データが文字の場合、用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電開始位置を一致させる先端位置合わせのモードを選択することにより、図3および図4に示すように、用紙に印刷する1ドットの大きさを細かくして分解能を向上させることができるとともに、大きさの異なる各ドットの位置が印刷方向の上流側に位置する先端側に揃うように通電位置を固定できるので、通電制御を簡単に行うことができる。
【0035】
また、本実施形態の熱転写プリンタ1によれば、例えば、印刷に供する印刷データがスキャナあるいはデジタルカメラにより取り込んだ画像の場合、用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせのモードを選択することにより、図5および図6に示すように、用紙に印刷する1ドットの大きさを細かくして分解能を向上させることができるとともに、大きさの異なる各ドットの中心点を一致させることができる。この場合、スキャナあるいはデジタルカメラにより取り込んだ画像により形成される印刷データDBは、原画像の各ドットの中心点を一直線上としたときのデータとされており、中心位置合わせのモードを選択することで、印刷データDBと用紙に印刷したドットの中心点とが一致するので、画像の再現性を容易に向上することができる。
【0036】
すなわち、中心位置合わせとすることにより、印刷に供する印刷データDBがスキャナあるいはデジタルカメラにより取り込んだ画像の場合、用紙に印刷する1ドットの通電位置を、先端位置合わせあるいは後端位置合わせのモードで印刷を実行すると、原画像のドットの中心点と印刷した画像のドットの中心点とがずれて、不自然な印刷結果となるという不都合の発生を容易かつ確実に防止することができる。
【0037】
さらに、中心位置合わせのモードによる通電制御は、自然画の印刷データDBでは同じデータが揃うことはないので、通電開始位置および通電終了位置の重なりを少なくすることができるので、電源負荷変動を分散することができ、印加電圧の変動を抑制することができる。
【0038】
また、本実施形態の熱転写プリンタ1によれば、例えば、印刷に供する印刷データが文字の場合、用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電終了位置を一致させる後端位置合わせのモードを選択することにより、図9および図10に示すように、用紙に印刷する1ドットの大きさを細かくして分解能を向上させることができるとともに、大きさの異なる各ドットの位置が印刷方向の下流側に位置する後端側に揃うように通電位置を固定できるので、通電終了位置での電源の負荷変動は最大となるものの、通電開始位置の重なりを少なくすることができるので、通電開始位置が重なった場合の通電開始時に無負荷から最大負荷になることに起因して生じる電源の応答遅れよる印加電圧の低下および印加電圧の低下にともなう発熱量の低下による転写しにくくなるという不都合や、電源の変動によるEMIノイズの増加という不都合を、ともに容易かつ確実に防止することができる。
【0039】
したがって、本実施形態の熱転写プリンタ1によれば、印刷動作を実行する際には、用紙に印刷する1ドットの大きさと位置とを印刷データに応じて最適な状態に制御することができるので、印刷データに応じて適正かつ高品質の印刷を実行することができる。
【0040】
なお、本実施形態の熱転写プリンタ1における先端位置合わせ、および、中心位置合わせ、ならびに、後端位置合わせからなる3モードのうちから1つのモードを選択する動作は、図示しないモード選択スイッチを人手により操作したり、印刷データに基づいて自動的にモードを選択判別する回路をモード制御回路16に設けることにより行うとよい。
【0041】
図12は本発明に係る熱転写プリンタの印刷制御方法を適用する本発明に係る熱転写プリンタの第2実施形態を示すものである。
【0042】
図12に示すように、本実施形態の熱転写プリンタ1Aにおいては、モード制御回路16Aに、通電カウンタ15Aの開始値を設定するための補正値を出力可能に形成し、通電カウンタ15Aのビット数を例えば10ビットとして印刷データDBのビット数(8ビット)より多くし、通電カウンタ15Aのカウント数をスタート信号の入力によりモード制御回路16Aから入力される補正値にセット(プリセット)するように構成するとともに、ラッチ信号発生回路12にラッチ制御部12Aを形成したものである。
【0043】
すなわち、通電カウンタ15Aのビット数を印刷データDBのビット数より多くし、データ比較部18に使われない(伝達しない)下位ビットを設け、この下位ビットをスタート信号の入力によりクリアせず、モード制御回路16Aから入力される補正値に基づいて任意のカウント値にプリセットできるように構成されている。また、ラッチ制御部12Aは、通電カウンタ15Aの通電位置データから変換データDAが前回のT2時間と同じとなるかを判断して、同じと判断した場合は、ラッチ信号発生回路12からのラッチ信号Aを間引きすると同時にアドレスカウンタ14の動作を休止する。すなわち、ラッチ制御部12Aにてラッチ信号Aが間引きされラッチ信号Bが出力されないときはアドレスカウンタ14も動作しない。なお、ラッチ制御部12Aによるラッチ信号Aの間引きは任意の時間で選択可能である。
【0044】
その他の構成は、前述した第1実施形態の熱転写プリンタ1と同様とされている。
【0045】
このような構成の本実施形態の熱転写プリンタ1Aによれば、前述した第1実施形態の熱転写プリンタ1と同様の効果を奏するとともに、通電カウンタ15Aのカウント値をスタート信号の入力によりモード制御回路16Aから入力される補正値にセットすることで、通電カウンタ15Aの上位ビットによるカウントアップのタイミングを制御することができるので、通電制御(用紙に印刷する1ドットの通電位置の制御)を詳細に調整(微調整)することができ、その結果、印刷データDBに応じてより適正かつ高品質の印刷を容易に実行することができる。
【0046】
なお、本実施形態の熱転写プリンタ1Aによる印刷動作のうちの用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせとした場合の補正値2の時のスタートタイミングチャートを図14に、補正値3の時のスタートタイミングチャートを図15に、形成されるドットの大きさと通電位置の関係を図16にそれぞれ示す。
【0047】
また、図16に示すように、本実施形態の熱転写プリンタ1Aによれば、印刷動作を用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせとした場合、ドットの中心点の位置をより細かく調整できるので、通電開始位置の重なりを少なくすることができる。
【0048】
すなわち、本実施形態の本実施形態の熱転写プリンタ1によれば、用紙に形成するドットのドット位置制御機能ととともに、通電位置の調整機能とを有しているので、原画像(印刷データ)あるいはサーマルヘッドの特性、例えば各発熱素子の昇温特性などの要因を考慮してモードを選択することにより、適正かつ高品質の印刷を容易に実行することができる。
【0049】
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の本発明の熱転写プリンタの印刷制御方法によれば、印刷動作を実行する際には、用紙に印刷する1ドットの大きさと位置とを印刷データに応じて最適な状態に制御することができるので、印刷データに応じて適正かつ高品質の印刷を実行することができるなどの極めて優れた効果を奏する。さらに、用紙に印刷する1ドットの位置を精細に制御することができるので、印刷データに応じてより適正かつ高品質の印刷を実行することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0052】
また、請求項に記載の本発明の熱転写プリンタによれば、請求項1に記載の熱転写プリンタの印刷制御方法を容易に実行することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る熱転写プリンタの印刷制御方法を適用する本発明に係る熱転写プリンタの第1実施形態の要部を示すブロック図
【図2】 図1の熱転写プリンタの印刷制御方法を説明する説明図
【図3】 図1の熱転写プリンタの印刷動作のうちの用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電開始位置を一致させる先端位置合わせとした場合の印刷状態を説明する説明図
【図4】 図1の熱転写プリンタの印刷動作のうちの用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電開始位置を一致させる先端位置合わせとした場合の形成されるドットの大きさと通電位置の関係を説明する説明図
【図5】 図1の熱転写プリンタの印刷動作のうちの用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせとした場合の印刷状態を説明する図3と同様の図
【図6】 図1の熱転写プリンタの印刷動作のうちの用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせとした場合のドットの大きさと通電位置の関係を説明する図4と同様の図
【図7】 図1の熱転写プリンタの印刷動作のうちの用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせとした場合のスタートタイミングチャートとシフトレジスタのデータの変化を説明する説明図
【図8】 図1の熱転写プリンタの印刷動作のうちの用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせとした場合のラッチ信号による動作を説明する説明図
【図9】 図1の熱転写プリンタの印刷動作のうちの用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電終了位置を一致させる後端位置合わせとした場合の印刷状態を説明する図3と同様の図
【図10】 図1の熱転写プリンタの印刷動作のうちの用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電終了位置を一致させる後端位置合わせとした場合のドットの大きさと通電位置の関係を説明する図4と同様の図
【図11】 図1の熱転写プリンタの印刷動作のうちの用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電終了位置を一致させる後端位置合わせとした場合のラッチ信号による動作を説明する図8と同様の図
【図12】 本発明に係る熱転写プリンタの印刷制御方法を適用する本発明に係る熱転写プリンタの第2実施形態の要部を示す図1と同様の図
【図13】 図12の熱転写プリンタの印刷動作のうちの用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせとした場合の補正値2におけるラッチ信号による動作を説明する図8と同様の図
【図14】 図12の熱転写プリンタの印刷動作のうちの用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせとした場合の補正値3におけるラッチ信号による動作を説明する図8と同様の図
【図15】 図12の熱転写プリンタの印刷動作のうちの用紙に印刷する1ドットの通電位置を各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせとした場合の補正値3におけるドットの大きさと通電位置の関係を説明する図4と同様の図
【符号の説明】
1、1A 熱転写プリンタ
10 メモリ
11 スタート信号発生回路
12 ラッチ信号発生回路
13 クロック発生回路
14 アドレスカウンタ
15、15A 通電カウンタ
16、16A モード制御回路
17 データ変換部
18 データ比較部
20 サーマルヘッド制御部
21 シフトレジスタ
22 ラッチ回路
30 (サーマルヘッドの)発熱素子

Claims (2)

  1. 複数の発熱素子を配列したサーマルヘッドを用いて用紙に印刷を行う熱転写プリンタの印刷制御方法であって、
    前記サーマルヘッドへの通電時間を制御することにより用紙に印刷する1ドットの大きさを可変とするとともに、用紙に印刷する1ドットの通電位置を、各ドットへの通電開始位置を一致させる先端位置合わせ、各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせ、および、各ドットへの通電終了位置を一致させる後端位置合わせからなる3モードのうちから選択し、さらに前記用紙に印刷する1ドットの通電位置を微調整することを特徴とする熱転写プリンタの印刷制御方法。
  2. 外部から入力される印刷データを記憶するメモリと、
    スタート信号を発生するスタート信号発生回路と、
    用紙に印刷する1ドットの最大サイズを形成するための通電時間を複数に分割した単位通電時間毎にラッチ信号を発生させるラッチ信号発生回路と、
    基準となるクロックを発生するクロック発生回路と、
    前記メモリに記憶された印刷データにアドレスを付与するとともに、アドレスの発生毎にシフトレジスタにシフトクロックを送出するアドレスカウンタと、
    スタート信号の入力によりクリアされラッチ信号毎にカウントアップしそのカウント値が用紙に印刷する1ドットの通電位置を示す通電カウンタと、
    用紙に印刷する1ドットの通電位置を、各ドットへの通電開始位置を一致させる先端位置合わせ、各ドットへの通電時間の中心位置を一致させる中心位置合わせ、および、各ドットへの通電終了位置を一致させる後端位置合わせからなる3モードのうちから選択・指示するモード制御回路と、
    前記通電カウンタから入力される通電位置データを前記モード制御回路から入力されるモードに基づいて変換するデータ変換部と、
    前記メモリに記憶された印刷データと前記データ変換部により変換された通電位置データの変換データを比較し通電を指示するタイミングであるかを判断するデータ比較部と、
    サーマルヘッドの各発熱素子への通電データを制御するため少なくともサーマルヘッドの各発熱素子への通電データをシフトクロック毎に受信するシフトレジスタ、および、ラッチ信号毎にシフトレジスタの通電データをラッチするラッチ回路を具備するサーマルヘッド制御部とを有するとともに、
    前記モード制御回路を前記通電カウンタの開始値を設定するための補正値を出力可能に形成し、前記通電カウンタのビット数を印刷データのビット数より多くし、前記通電カウンタのカウント数をスタート信号の入力により前記モード制御回路から入力される補正値にセットするように構成したことを特徴とする熱転写プリンタ。
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