JPH10272799A - 熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写プリンタ

Info

Publication number
JPH10272799A
JPH10272799A JP8122997A JP8122997A JPH10272799A JP H10272799 A JPH10272799 A JP H10272799A JP 8122997 A JP8122997 A JP 8122997A JP 8122997 A JP8122997 A JP 8122997A JP H10272799 A JPH10272799 A JP H10272799A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
energization
numbered
thermal transfer
transfer printer
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8122997A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Osawa
正弘 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP8122997A priority Critical patent/JPH10272799A/ja
Publication of JPH10272799A publication Critical patent/JPH10272799A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質の低下を伴うことなくサーマルヘッドの
消費電力を抑えることのできる熱転写プリンタを提供す
ること。 【解決手段】 制御回路4、5は、各ライン毎の映像デ
ータS1からサーマルヘッドの発熱体を複数のブロック
に分割して通電制御するためのヘッドストローブ信号H
D1,HD2を生成する。MIX回路7は、画像階調の
切り替わりを規定する信号に同期させて、ヘッドストロ
ーブ信号HDと1HD2との間に時間差を設けてサーマ
ルヘッド8に出力する。この時間差は、サーマルヘッド
の発熱温度に基づき決定される。これにより、発熱体の
通電が分散されて消費電力が低減すると共に、ブロック
の切り替わりで濃度の劣化が抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドを
用いた熱転写プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーシートをサーマルヘッドで
加熱して紙上に転写する熱転写プリンタがある。この熱
転写プリンタが備えるサーマルヘッドには発熱体がライ
ン状に形成され、この発熱体に通電することによりサー
マルヘッドが発熱するものとなっている。
【0003】発熱体に対する通電を制御する方法とし
て、1ライン分の発熱体を一括して通電制御する方法
と、1ライン分の発熱体を複数のブロックに分割して時
分割的に通電制御する方法がある。後者の方法によれば
1ライン分の発熱体の通電が分散されるので、前者の方
法に比較して消費電力のピーク値を抑えることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで一般に、発熱
体の通電時間を一定とした場合、発熱体を複数のブロッ
クに分割して通電する後者の方法によれば、ブロックの
切り替わりで濃度に不連続を生じて濃度の劣化が生じ、
プリントの画質が損なわれるという問題がある。これに
対して、一括して通電する前者の方法によれば、濃度劣
化のない画質を得ることができるものの、サーマルヘッ
ドでの消費電力が大きくなるという問題がある。
【0005】これらの問題を解消する従来技術として、
例えば、特開平5−31936号公報には、原画の各走
査ラインにおける各階調を表す印写データに従ってサー
マルヘッドを通電するに際し、1ライン分の発熱体を奇
数番目と偶数番目のブロックに分割し、各階調毎にタイ
ミングをずらして各ブロックを交互に通電制御する装置
が開示されている。
【0006】しかしながら、かかる従来技術によれば、
各階調毎に各ブロックの発熱体を交互に通電制御する
為、サーマルヘッドの絶対発熱量が低下し、発熱体に印
加する電圧(ヘッド電圧)を上げるか、或いは通電時間
を延ばさないと、濃度が低下して画質が劣化するという
問題がある。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、画質の劣化を伴うことなくサーマルヘッ
ドの消費電力を抑えることのできる熱転写プリンタを提
供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決達成するため、以下の構成を有する。請求項1に記載
の発明に係る熱転写プリンタは、サーマルヘッドの発熱
体を複数のブロックに分割して前記発熱体の通電を制御
する熱転写プリンタであって、画像階調の切り替わりを
規定する信号に同期させて、前記ブロックのそれぞれに
対する通電の開始時刻に時間差を設けたことを特徴とす
る熱転写プリンタの構成を有する。
【0009】請求項2に記載の発明に係る熱転写プリン
タは、サーマルヘッドの発熱温度に基づき時間差を定め
たことを特徴とする請求項1に記載の熱転写プリンタの
構成を有する。
【0010】請求項3に記載の発明に係る熱転写プリン
タは、サーマルヘッドの発熱体を奇数番目と偶数番目の
ドットに分割して前記発熱体の通電を制御する熱転写プ
リンタであって、奇数番目または偶数番目の一方のドッ
トに対する通電を制御する信号の信号レベルを低階調側
から処理すると共に、他方のドットに対する通電を制御
する信号の信号レベルを高階調側から処理したことを特
徴とする熱転写プリンタの構成を有する。
【0011】請求項4に記載の発明に係る熱転写プリン
タは、画像階調の切り替わりを規定する信号に同期させ
て、奇数番目及び偶数番目のドットに対する通電を制御
する信号に時間差を設けたことを特徴とする請求項3に
記載の熱転写プリンタの構成を有する。
【0012】請求項5に記載の発明に係る熱転写プリン
タは、インクシートのカラーシートに基づき時間差を定
めて、奇数番目または偶数番目の一方のドットに対する
通電開始タイミングと他方のドットに対する通電終了タ
イミングとを同期させたことを特徴とする請求項4に記
載の熱転写プリンタの構成を有する。
【0013】請求項6に記載の発明に係る熱転写プリン
タは、サーマルヘッドの発熱温度に基づき時間差を定め
て、奇数番目または偶数番目の一方のドットに対する通
電開始タイミングと他方のドットに対する通電終了タイ
ミングとを同期させたことを特徴とする請求項4に記載
の熱転写プリンタの構成を有する。
【0014】請求項7に記載の発明に係る熱転写プリン
タは、メモリ画像の濃度検知手段を設け、その情報に応
じて時間差を可変することを特徴とする請求項4に記載
の熱転写プリンタの構成を有する。
【0015】以下、本発明の作用を述べる。請求項1に
記載の発明に係る熱転写プリンタによれば、サーマルヘ
ッドの発熱体に対する通電は、画像階調の切り替わりを
規定する信号に同期して行われ、それぞれのブロックに
対する通電開始時刻も画像階調の切り替わりを規定する
信号に同期する。
【0016】ここで、それぞれのブロックに対する通電
開始時刻には、画像階調の切り替わりを規定する信号に
同期させて時間差が設けられる。即ち、各ブロックは、
画像階調の切り替わりを規定する信号の周期を単位とす
る時間差が設けられて通電される。従って、各ブロック
は、前記時間差に応じて分散して通電される。
【0017】請求項2に記載の発明に係る熱転写プリン
タによれば、各ブロックに対する通電開始時刻の時間差
は、サーマルヘッドの発熱温度に基づき時間差を定めら
れる。これにより、ブロックの切り替わり時におけるサ
ーマルヘッドの発熱温度の連続性を制御する。
【0018】請求項3に記載の発明に係る熱転写プリン
タによれば、信号レベルが低階調側から定義された信号
により制御されるブロックは先に通電され、信号レベル
が高階調側から定義された信号により制御されるブロッ
クは後に通電される。この結果、奇数ドット番目のブロ
ックと偶数ドット番目のブロックは、分散して通電され
る。
【0019】請求項4に記載の発明に係る熱転写プリン
タによれば、奇数ドット番目及び偶数ドット番目のそれ
ぞれのブロックに対する通電を制御する信号の間には、
画像階調の切り替わりを規定する信号に同期させて時間
差が設けられる。この時間差は、画像階調の切り替わり
を規定する信号の周期を単位として定まり、それぞれの
ブロックはこの時間差に応じて分散して通電される。
【0020】請求項5に記載の発明に係る熱転写プリン
タによれば、奇数ドット番目及び偶数ドット番目のそれ
ぞれのブロックに対する通電を制御する信号の時間差
は、インクシートのカラーシートの種類に基づき定めら
れ、奇数ドット番目または偶数ドット番目の一方のブロ
ックに対する通電開始タイミングと他方のブロックに対
する通電終了タイミングとの同期がとられる。これによ
り、ブロックやラインの切り替わり時におけるインクシ
ートの濃度の連続性を制御する。
【0021】請求項6に記載の発明に係る熱転写プリン
タによれば、奇数ドット番目及び偶数ドット番目のそれ
ぞれのブロックに対する通電を制御する信号の時間差
は、サーマルヘッドの発熱温度に基づき定められ、奇数
ドット番目または偶数ドット番目の一方のブロックに対
する通電開始タイミングと他方のブロックに対する通電
終了タイミングとの同期がとられる。これにより、ブロ
ックやラインの切り替わり時におけるサーマルヘッドの
発熱温度の連続性を制御する。
【0022】請求項7に記載の発明に係る熱転写プリン
タによれば、印画するメモリ画像の濃度分布により、通
電制御する信号の時間差を設定し、全ドット同時通電の
割合を少なくする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態に
係る熱転写プリンタについて、図1から図6を参照して
説明する。なお、各図において、共通する要素には同一
符号を付して、重複する説明を省略する。図1は、本実
施形態に係る熱転写プリンタの構成を示すブロック図で
あり、サーマルヘッドの奇数番目と偶数番目との発熱体
をそれぞれ第1ブロックと第2ブロックとのふたつのブ
ロックに分割して通電制御する場合の構成例を示すもの
である。
【0024】同図において、1はディジタル量の映像デ
ータS1を記憶する画像メモリ、2は画像メモリ1から
1ライン分の映像データを取り込んで記憶するラインメ
モリ、3は画像メモリ1に対する映像データS1の書き
込み時にアドレスを発生するアドレスコントロール、4
は第1ブロックに対する通電を制御する制御回路、5は
第2ブロックに対する通電を制御する制御回路、6は装
置の全体を制御するCPU、7は制御回路4及び5から
それぞれ出力されるヘッドストローブ信号のタイミング
合わせを行うMIX回路、8は第1及び第2のブロック
に分割された発熱体を備えるサーマルヘッドである。
【0025】以下、このような構成を有する本実施形態
に係る熱転写プリンタの動作について説明する。先ず、
図示しないアナログ処理回路にて、アナログ量の映像信
号をR(Red),G(Green),B(Blue)の色信号、または輝
度信号と色差信号とに変換した後、各信号をA/D変換
してディジタル量の映像データS1として画像メモリ1
に記憶する。
【0026】ここで、映像データS1は次のように画像
メモリ1に取り込まれて記憶される。まず、プリンタ制
御信号S2がメモリ開始情報としてCPU6に入力され
ると、このCPU6はアドレスコントロール回路3に対
して記憶スタート信号を出力する。記憶スタート信号を
入力したアドレスコントロール回路3は、図示しないア
ナログ処理回路からの垂直同期タイミングを基点とし
て、各ラインの水平同期タイミングごとにアドレスを発
生させる。画像メモリ1は、このアドレスに従って映像
データS1を記憶する。
【0027】又、プリンタ制御信号S2がプリント開始
情報としてCPU6に入力されると、画像メモリ1より
プリントする1ライン分の映像データ(画像プリントラ
インデータ)S3がラインメモリ2に転送され、CPU
6が、制御回路4及び5に対して第1及び第2ブロック
に対する通電を制御するための制御開始信号をそれぞれ
出力する。制御回路4は、CPU6から制御開始信号を
入力すると、第1ブロックに対応する映像データをライ
ンメモリ2から読み込んで階調処理を行い、ヘッド制御
信号を生成して出力する。
【0028】以下、制御回路4における階調処理につい
て、図2を参照して具体的に説明する。なお、同図にお
いて、符号♯1〜♯256は画像の階調数を表すものと
する。まず、制御回路4は、各ドットごとのヘッドデー
タと、各ドットの切り替わりを規定するヘッドクロック
信号からヘッドラッチ信号を生成し、このヘッドラッチ
信号で第1ブロックのヘッドデータ信号をラッチして、
第1ブロックの発熱体の通電を制御するためのヘッドス
トローブ信号HD1を生成する。
【0029】ここで、ヘッドデータ信号は、ラインメモ
リ2から読み込まれた映像データから生成され、例えば
“1”で発熱体の通電を表し、“0”で非導通を表す2
値データである。また、ヘッドラッチ信号は、画像階調
の切り替わりを規定するものであって、階調数♯1から
♯256に対応してヘッドストローブ信号が“0”(通
電状態)を取り得る時間ton(以下、「通電制御時間」
と記す)を定める。なお、階調数♯1の通電制御の開始
から♯256の通電制御の終了までを「通電制御期間T
on」と定義する。
【0030】例えば、あるドットの画像階調♯90を表
現する場合には、階調数♯1から♯90に対応する通電
制御時間で“1”となり、♯91から♯256に対応す
る通電制御時間で“0”となるようにヘッドデータ信号
が生成され、画像階調に応じて発熱体の通電時間が設定
される。
【0031】同様にして、制御回路5では、CPU6か
ら制御開始信号を入力して、映像データに階調処理を施
し、第2ブロックの発熱体に対する通電を制御するため
のヘッドストローブ信号HD2を生成する。これら第1
及び第2ブロックの通電をそれぞれ制御するためのヘッ
ドストローブ信号HD1及びHD2は、MIX回路7に
より、タイミング合わせが行われて、サーマルヘッド8
に出力される。
【0032】以下、MIX回路7によるヘッドストロー
ブ信号のタイミング合わせについて、図3を参照して具
体的に説明する。なお、図3において、符号Ton1及び
on2で示す期間は、図2に示す通電制御期間Tonに相
当する。
【0033】MIX回路7は、1ラインプリント周期を
規定するラインデータリード信号の各周期において、ヘ
ッド制御信号で第1ブロックと第2ブロックとの間に階
調数♯nに相当する時間差を設けて出力する。即ち、第
2ブロックの発熱体の通電を制御するヘッドストローブ
信号HD2等の制御信号は、第1ブロックの発熱体の通
電を制御するヘッドストローブ信号HD1の階調数♯n
に対応するタイミングで始まる。
【0034】即ち、ヘッドストローブ信号HD1及びH
D2による通電開始時刻の間には、画像階調の切り替わ
りを規定するヘッドラッチ信号に同期して、階調数♯n
に相当する時間差が設けられる。そして、それぞれのヘ
ッドストローブ信号の通電制御期間Ton1及びTon2にお
いて、各ブロックの発熱体が連続的に通電制御されて、
1ライン分の通電制御が終了する。この後、通電終了信
号に基づき、CPU6は次のラインの通電を開始するた
めの開始制御信号を出力する。
【0035】上述のヘッドストローブ信号HD1及びH
D2による通電開始時刻の時間差を定める階調数♯n
は、サーマルヘッド8の発熱温度を検出し、CPU6が
第2ブロック(偶数番目)の発熱体に対する通電を制御
する制御回路5への制御開始信号のタイミングを調整し
て設定される。例えば、CPU6は、サーマルヘッド8
の発熱温度が所定温度より高ければ階調数♯nを増や
し、低ければ減らすようなタイミングで制御回路5へ制
御開始信号を出力する。
【0036】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、各ブロックの発熱体の通電を制御するためのヘッド
制御信号は、サーマルヘッドの発熱温度に応じて、階調
数の切り替わりを規定するヘッドラッチ信号のタイミン
グに同期して、その通電開始のタイミングが決定され
る。これにより、ブロックの切り替わり時において濃度
の連続性が制御されて、通電が分散される。
【0037】なお、本実施形態では、サーマルヘッドの
発熱体を奇数番目と偶数番目とで2ブロック分割した
が、これに限定されるものではなく、どのようにブロッ
ク分割してもよく、またブロック数をさらに増やしても
よい。
【0038】次に、本発明の第2の実施形態について、
図4及び図5を参照して説明する。前述の第1の実施形
態では、サーマルヘッドの発熱温度に応じて各ブロック
の通電(通電制御期間)に時間差を設けて通電時間を分
散させたが、本実施形態の装置は、奇数番目の発熱体の
ブロック(以下、「奇数ブロック」と記す)及び偶数番
目の発熱体のブロック(以下、「偶数ブロック」と記
す)のれぞれに対する通電を制御するヘッド制御信号の
ヘッドデータの処理方向を低階調側及び高階調側からそ
れぞれ定める。そして、奇数ブロックに対しては低階調
側から通電制御し、偶数ブロックに対しては高階調側か
ら通電制御することにより通電時間を分散させるもので
ある。
【0039】図4に本実施形態の装置の構成を示す。同
図において、9は奇数ドット制御回路、10は偶数ドッ
ト制御回路を表し、これらはラインメモリ2と共に階調
処理回路20を構成する。また、制御回路9及び10
は、図5に示すヘッドデータ変換部9a及び10aをそ
れぞれ備える。ここで、図5において、11及び12は
比較器、13及び14はカウンタ、15はインバータを
表す。カウンタ14の出力はインバータ15により反転
され、比較器12には逆カウント値が与えられる。
【0040】ヘッドデータ変換部9aを構成するカウン
タ13には、CPU6からの制御開始信号S41によ
り、奇数ブロック用のクロックS6が入力される。比較
器11は、カウンタ13のカウント値とラインメモリ2
からの映像データとを比較して、第1の実施形態と同様
に、低階調側から高階調側に向かって(♯1→♯256
の順に)、映像データをヘッドデータ(奇数ヘッドデー
タ)に変換する。例えば、あるドットの映像データが
“90”(8ビット10進表現)の場合、ヘッドデータ
は、階調数♯1〜♯90までは“1”とし、階調数♯9
1〜♯256までは“0”として順に変換される。
【0041】一方、ヘッドデータ変換部10aを構成す
るカウンタ14には、CPU6からの制御開始信号S4
2により、偶数ブロック用のクロックS7が入力され
る。カウンタ14は、クロックS7のカウント値を出力
する。インバータ15はこのカウント値を反転して逆カ
ウント値を比較器12に与える。
【0042】比較器12は、カウンタ14の逆カウント
値とラインメモリ2からの映像データとを比較して、ヘ
ッドデータ変換部9aとは逆に、高階調側から低階調側
に向かって(♯256→♯1の順に)、映像データをヘ
ッドデータ(偶数ヘッドデータ)に変換する。例えば、
あるドットの映像データが“90”の場合、ヘッドデー
タは、階調数♯256〜♯91までは“0”、階調数♯
90〜♯1までは“1”として順に変換される。
【0043】これにより、図4に示す階調処理回路20
は、図6に示すように、1ラインプリント周期を規定す
るラインデータリード信号の各周期において、サーマル
ヘッド8に対してヘッドストローブ信号HD1,HD2
等のヘッド制御信号を出力する。ここで、図6は、奇数
ブロックは低階調側から、偶数ブロックは高階調側から
それぞれ通電制御する場合であって、奇数ブロックと偶
数ブロックとのヘッドストローブ信号の変換開始タイミ
ングが階調数♯mに相当する時間だけ異なる場合のタイ
ミングチャートである。
【0044】ここで、同図において、奇数ドットのヘッ
ドデータは低階調側から変換し、偶数ドットのヘッドデ
ータは高階調側から変換しているので、各ブロックの高
階調処理部では非導通状態を表すデータが集中する。こ
の結果、奇数ブロック及び偶数ブロックのそれぞれの通
電期間を定める通電制御期間Ton1とTon2との重なりに
おいて、双方のブロックが同時に通電する割合が減少
し、各ブロックの通電が分散される。
【0045】上述の階調数♯mを決定する方法として
は、メモリ画像の濃度検知手段を設けて、画像メモリ1
に記憶された画像の輝度や濃度分布を計測し、その計測
結果(情報)に応じて、CPU6が偶数ドット制御回路
10に出力する通電制御信号のタイミング(時間差)を
調節する方法がある。具体的には、画像の濃度(輝度)
分布を計測した結果、濃いと判断した場合には“m”を
大きくして奇数ブロック及び偶数ブロックに対するそれ
ぞれの通電制御期間Ton1及びTon2の重なりを減らし、
奇数ブロックと偶数ブロックとが同時に通電する期間を
少なくする。また、淡いと判断した場合には、“m”を
小さくしてそれぞれの通電制御期間の重なりを増やす。
【0046】また、CPU6により、インクシートのカ
ラーシートの種類またはサーマルヘッドの発熱温度の何
れかに基づき時間差を定め、奇数ブロックに対する通電
開始タイミングと偶数ブロックに対する通電終了タイミ
ングとを同期させて、1ライン毎の用紙駆動タイミング
と各ラインの通電終了タイミングとを同期させれば、ラ
インの移行時に各ブロックに対する通電が連続的に制御
され、無駄な時間がなく、高速に印画することができ
る。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、以下のような効果を得ることができる。請求
項1及び2に記載の発明によれば、ラインサーマルヘッ
ド上の発熱体を、2つ以上の異なるブロックに分けて、
しかもサーマルヘッドの発熱体の発熱温度に基づき、画
像階調切り替わりタイミングに同期させて発熱開始タイ
ミングに時間差を設けたので、各ブロック間で隣接した
発熱体の温度差が小さくなり、ブロック毎の切り替わり
において濃度の劣化を抑えることができる。また、サー
マルヘッド温度による濃度特性の適性化を図ることがで
き、画質の劣化を抑えることができる。
【0048】請求項3に記載の発明によれば、奇数ブロ
ックと偶数のブロックの通電を制御する信号を、低階調
側及び高階調側からそれぞれ生成するように構成したの
で、発熱体が同時に通電する割合が少なくなり、サーマ
ルヘッドの消費電力を有効に低減できる。
【0049】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明において、偶数ブロックの通電開始タイミ
ングと奇数ブロックの通電開始タイミングとの間に時間
差を設けたので、さらに有効にサーマルヘッドの消費電
力を低減することができる。
【0050】請求項5に記載の発明によれば、インクシ
ートの濃度に基づき偶数ブロックの通電開始タイミング
と奇数ブロックの通電開始タイミングとの間に時間差を
設け、或るラインのプリント時の奇数番目ブロックの発
熱開始タイミングと、その前のラインの偶数番目ブロッ
クの発熱終了タイミングとを同期させたので、全発熱体
が同時に通電する割合が小さくなり、サーマルヘッドの
消費電力を有効に削減することができる。
【0051】請求項6に記載の発明によれば、サーマル
ヘッドの発熱温度に基づき偶数ブロックの通電開始タイ
ミングと奇数ブロックの通電開始タイミングとの間に時
間差を設け、或るラインのプリント時の奇数番目ブロッ
クの発熱開始タイミングと、その前のラインの偶数番目
ブロックの発熱終了タイミングとを同期させたので、Y
(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の各イン
クシートの濃度特性を最適化することができ、色再現性
の向上と、高速印画が可能となる。
【0052】請求項7に記載の発明によれば、印画する
メモリ画像の濃度分布により通電制御する信号の時間差
を設定し、全ドット同時通電の割合を少なくする事で、
更に消費電力の削減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る熱転写プリンタ
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る熱転写プリンタ
が備える制御回路の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る熱転写プリンタ
が備えるMIX回路の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る熱転写プリンタ
の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る熱転写プリンタ
が備えるヘッドデータ変換部の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る熱転写プリンタ
が備える階調処理回路の動作を説明するためのタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
1 画像メモリ 2 ラインメモリ 3 アドレスコントロール回路 4,5 制御回路 6 CPU 7 MIX回路 8 サーマルヘッド 9 奇数ドット制御回路 9a ヘッドデータ変換部(奇数ブロック対応) 10 偶数ドット制御回路 10a ヘッドデータ変換部(偶数ブロック対応) 20 階調処理回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドの発熱体を複数のブロッ
    クに分割して前記発熱体の通電を制御する熱転写プリン
    タであって、 画像階調の切り替わりを規定する信号に同期させて、前
    記ブロックのそれぞれに対する通電の開始時刻に時間差
    を設けたことを特徴とする熱転写プリンタ。
  2. 【請求項2】 サーマルヘッドの発熱温度に基づき時間
    差を定めたことを特徴とする請求項1に記載の熱転写プ
    リンタ。
  3. 【請求項3】 サーマルヘッドの発熱体を奇数番目と偶
    数番目のドットに分割して前記発熱体の通電を制御する
    熱転写プリンタであって、 奇数番目または偶数番目の一方のドットに対する通電を
    制御する信号の信号レベルを低階調側から処理すると共
    に、他方のドットに対する通電を制御する信号の信号レ
    ベルを高階調側から処理したことを特徴とする熱転写プ
    リンタ。
  4. 【請求項4】 画像階調の切り替わりを規定する信号に
    同期させて、奇数番目及び偶数番目のドットに対する通
    電を制御する信号に時間差を設けたことを特徴とする請
    求項3に記載の熱転写プリンタ。
  5. 【請求項5】 インクシートのカラーシートに基づき時
    間差を定めて、奇数番目または偶数番目の一方のドット
    に対する通電開始タイミングと他方のドットに対する通
    電終了タイミングとを同期させたことを特徴とする請求
    項4に記載の熱転写プリンタ。
  6. 【請求項6】 サーマルヘッドの発熱温度に基づき時間
    差を定めて、奇数番目または偶数番目の一方のドットに
    対する通電開始タイミングと他方のドットに対する通電
    終了タイミングとを同期させたことを特徴とする請求項
    4に記載の熱転写プリンタ。
  7. 【請求項7】 メモリ画像の濃度検知手段を設け、その
    情報に応じて時間差を可変することを特徴とする請求項
    4に記載の熱転写プリンタ。
JP8122997A 1997-03-31 1997-03-31 熱転写プリンタ Pending JPH10272799A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8122997A JPH10272799A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 熱転写プリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8122997A JPH10272799A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 熱転写プリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10272799A true JPH10272799A (ja) 1998-10-13

Family

ID=13740642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8122997A Pending JPH10272799A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 熱転写プリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10272799A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014184689A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Nisca Corp 印刷装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014184689A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Nisca Corp 印刷装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007013932A (ja) 画像読取装置
JP4169196B2 (ja) 画像形成装置
JPH10272799A (ja) 熱転写プリンタ
JPS609281A (ja) サ−マルヘツドの駆動方式
JPH03193469A (ja) サーマルヘッドの階調制御回路
JP2001071550A (ja) サーマルプリンタのラインヘッドコントローラ,サーマルプリンタ及びサーマルプリンタの印画方法
JPH05338242A (ja) サーマルプリント方法及びサーマルプリンタ
KR0160625B1 (ko) 열전사헤드와 열전사 프린터장치
JP3059605B2 (ja) サーマルプリンタ
JPH06340105A (ja) サーマルヘッドの駆動方法
JPH09263005A (ja) 画像形成装置
JP3660524B2 (ja) 熱転写プリンタの印刷制御方法および熱転写プリンタ
JPH1058848A (ja) 熱転写用インクフィルム
JP4244449B2 (ja) デジタルプリンタ
JPH0552271B2 (ja)
JP2001130042A (ja) サーマルヘッドの駆動制御方法及び装置
JPH0780310B2 (ja) 熱転写プリンタの記録濃度制御方法
JP2000343742A (ja) デジタルプリンタ
JP2021037771A (ja) サーマルプリンタ
JP3084137B2 (ja) ファクシミリ用記録装置
JPS601973A (ja) サ−マルヘツド駆動方式
JP3117771B2 (ja) カラー画像形成方法
KR0115147Y1 (ko) 역프린트 기능을 갖는 칼라비디오프린터
JPH11115234A (ja) サーマルヘッド駆動装置およびサーマルプリンタ
JPH07108691A (ja) 熱転写カラープリンタ