JP3068729B2 - 画像記録方法 - Google Patents

画像記録方法

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JP3068729B2
JP3068729B2 JP12961793A JP12961793A JP3068729B2 JP 3068729 B2 JP3068729 B2 JP 3068729B2 JP 12961793 A JP12961793 A JP 12961793A JP 12961793 A JP12961793 A JP 12961793A JP 3068729 B2 JP3068729 B2 JP 3068729B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画素の面積の増減によ
って中間調を表現する画像記録において、継ぎ目部分を
目立たなくする画像記録方法の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】熱記録方法には、感熱記録シートに画像
を直接に記録する感熱記録と、インクフイルムのインク
を記録紙に転写する熱転写記録とがある。この熱転写記
録には、溶融したインクを記録紙に転写する溶融型と、
記録紙に転写されるインク量が熱エネルギーに応じて変
化する昇華型とがある。熱転写記録には、装置の小型・
軽量化を図るために、主走査方向に複数の発熱素子を配
列したサーマルヘッドを用い、これを副走査方向に移動
させながら1行を印画した後に、主走査方向に紙送りし
て次の1行を印画する方式のシリアルプリンタが多く用
いられている。
【0003】ところが、シリアルプリンタでは、記録紙
の送り精度や記録紙の状態及び種類によって、送りむら
が発生しやすい。このため、記録した画像の中に各行間
に隙間ができる白すじや、各行の隣接部分が重なりあっ
て色や濃度が変わってしまう段すじが発生し、記録画像
の品位を著しく劣化させていた。これを改善する方法と
して、例えば特開昭63−276565号に記載されて
いるように、n−1行とn行との縁を1ドット分だけ重
複記録させて印画するものが知られている。
【0004】また、特開平3−146363号には、サ
ーマルヘッドの蓄熱現象によって、その両縁の記録層が
濃度低下するのを防止するために、各行の縁を7ドット
分重複記録させて印画するとともに、サーマルヘッドの
端にゆくにつれて記録濃度が零になるように濃度勾配を
つける熱記録方法が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記いずれの熱記録方
法も、発熱素子の熱エネルギに応じて転写インク量が変
化する昇華型熱転写記録方法では有効な方法であるが、
転写インク量が一定な溶融型熱転写記録等のインクの転
写面積によって中間調を表現する面積階調方式では、1
画素あるいは数画素分の面積を2回に分けて記録する時
に、(元の濃度)≠(元の濃度×1/2)+(元の濃度
×1/2)という関係があり、その大小関係も濃度によ
って変わるため、上記の方法をそのまま適用することは
困難である。
【0006】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、紙送りのむらに起因する行間のすじや隙間の発生
を解消した画像記録方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の画像記録方法は、印画ヘッドの移動
によって各行を記録する際に、n−1行とn行との隣接
部分が重なるように記録紙を主走査方向に印画ヘッドの
主走査方向の長さの範囲内で送って、各行間に重複記録
部分を発生させ、n−1行記録時とn行記録時とで、こ
の重複記録部分の階調データに基づき、濃度振り分け率
を変えるとともに、濃度振り分け後の合成階調データを
元の階調データよりも大きくしたものである。
【0008】請求項2記載の画像記録方法は、重複記録
部分の元の階調データが大きい時にn−1行又はn行の
一方の重複記録部分の濃度振り分け率を高くするととも
に、他方の重複記録部分の濃度振り分け率を低くし、重
複記録部分の元の階調データが小さい時に前記一方の重
複記録部分の濃度振り分け率を低くするとともに、他方
の重複記録部分の濃度振り分け率を高くしたものであ
る。
【0009】請求項3記載の画像記録方法は、重複記録
部分の元の階調データが小さい場合には、濃度振り分け
後の合成階調データと元の階調データとの差を大きく
し、重複記録部分の元の階調データが大きくなるにした
がい、濃度振り分け後の合成階調データと元の階調デー
タとの差を小さくしたものである。
【0010】
【作用】各行の記録時に、サーマルヘッドの主走査方向
の長さの範囲内で記録紙が送られる。このため、各行の
隣接部分すなわち、n−1行の下縁部と、n行の上縁部
が重なり合うようになる。そして、n−1行記録時とn
行記録時とで、この重複記録部分の階調データに基づき
濃度(階調データ)を振り分ける。重複記録部分の階調
データが大きい時は、インクの転写効率が高いため、
(元の重複記録部分の濃度)<{(元の階調データ)×
1/2+(元の階調データ)×1/2}となる。これを
改善するため、階調データの振り分け率を変え、例えば
n−1行の重複記録部分の濃度振り分け率が高くされる
とともに、n行の重複記録部分の濃度振り分け率が低く
される。したがって、重複記録部分の元の階調データが
大きく、この部分の濃度が高い時には、n−1行の記録
時に重複記録部分が高い振り分け率で記録され、この部
分が高濃度になる。次のn行記録時に重複記録部分が元
の階調データに基づき低い振り分け率で記録され、この
部分が低濃度になる。したがって、紙送りにむらが発生
して、n−1行とn行との間のピッチ送りが通常のピッ
チよりも大きくなって送られる場合でも、本来の階調デ
ータに近い濃度でn−1行記録時に重複記録部分が記録
されているため、送りむらに起因する白すじは目立たな
くなる。このn行記録時の重複記録部分の濃度むらは、
n行目が低濃度になっているため、重複記録部分の濃度
むらは低く抑えられ、送りむらに起因するすじが目立た
なくなる。
【0011】また、重複記録部分の元の階調データが中
程度の時には、インクがほぼ階調データ通りに転写され
るため、n−1行とn行との重複記録部分がほぼ同じ振
り分け率で記録される。更に、振り分け後のn−1行と
n行とによる合成階調が元の階調データよりもやや大き
くなるように記録されるため、重複記録部分内で送りむ
らによる行ずれが発生しても、これら重複記録部分の濃
度が元の濃度とほぼ同じにされ、送りむらによるすじが
目立たなくなる。
【0012】また、重複記録部分の階調データが小さい
時には、インクの転写率が低く、(元の濃度)>{(元
の階調データ)×1/2+(元の階調データ)×1/
2}となるため、前記一方の重複記録部分の濃度振り分
け率を大きくすることにより、一方の行である程度大き
な面積を構成する。また、重複記録部分の元の階調デー
タの範囲内で濃度を振り分けても、合成濃度は元の濃度
より、小さくなるため、濃度振り分け後の合成階調デー
タと元の階調データとの差を、大きくする。こうするこ
とによって、前記と同様の理由により、送りむらに起因
するすじが目立たなくなる。
【0013】
【実施例】図2において、入力端子1からの時系列のカ
ラー画像信号は、マトリスク回路2にてR,G,Bの3
色信号に変換された後、タイミング信号発生回路12か
らのサンプリング信号に同期して、A/D変換器3で階
調ステップを表す8ビットの画像データに変換される。
この8ビットの画像データは、γ変換ルックアップテー
ブルメモリ(γ−LUT)4で、シアン,マゼンタ,イ
エローの各色に変換され、メモリコントローラ13によ
って制御されるフレームメモリ14y,14m,14c
に書き込まれる。フレームメモリ14y,14m,14
cは、イエロー,マゼンタ,シアンの各色毎に設けられ
ており、各色の画像データを記憶する。プリント時に
は、フレームメモリ14y,14m,14cからセレク
タ14sを介して画像データが1行ずつ読み出されて面
積階調データ変換回路15に送られる。この面積階調デ
ータ変換回路15は、1行分例えばM(Mは任意の自然
数で、本実施例では「32」)個の画素の画像データに
対して、インクの特性等を考慮して階調補正を行うとと
もに、継ぎ目部分の補正も行う。また、モニタ時には、
フレームメモリ14y,14m,14cから読み出した
画像データがγ−LUT6,D/A変換器7,マトリク
ス変換器8を介して、アナログ信号に変換されてから、
出力端子9を介してモニタ(図示せず)に送られる。
【0014】階調補正された32個の画像データは、サ
ーマルヘッドドライバ18に送られる。サーマルヘッド
ドライバ18には、タイミング信号発生回路12からの
タイミング信号と,システムコントローラ21からのラ
ッチ信号と、通電時間制御回路22のストローブ信号と
が入力されており、サーマルヘッド19に設けた各発熱
素子の通電を制御する。
【0015】図1に示すように、サーマルヘッド19に
は、128個の発熱素子S1 〜S12 8 が主走査方向に配
列されており、これら各発熱素子S1 〜S128 は個別に
ON/OFF信号を設定することができ、発熱素子単位
で電流が供給される。各発熱素子S1 〜S128 は4個毎
にグループ化され、1つのグループにより1個の画素P
Sが記録される。したがって、サーマルヘッド19の副
走査方向への微少移動により、32個の画素PSが発熱
素子S1 〜S128 により主走査方向で同時に記録されて
ゆく。
【0016】図3に示すように、1個の画素PS1,1
は、1グループの4個の発熱素子により4本のサブライ
ンSL1〜SL4で記録され、これらサブラインSL1
〜SL4は、副走査方向にサーマルヘッド19の送りピ
ッチの長さからなる多数のマイクロラインML1,ML
2,ML3・・・で記録される。本実施例では、1画素
PSを4×4個のマイクロ画素MSで構成し、各マイク
ロ画素MSを3個のマイクロラインからなるドットで構
成するから、1個の画素PSは4×4×3のインクドッ
トD1,1 〜D1,12、D2,1 〜D2,12、D3,1 〜D3,12
4,1 〜D4,12により、原理的には48階調の表現が可
能となる。しかし、各色間で画素をずらして色調変化の
防止を行うため、本実施例では、図4に示すような階調
表現パターンとなり、実際には、1画素で12階調を表
現している。
【0017】図2に示すように、サーマルヘッド19
は、ガイド棒31により副走査方向に移動自在に案内さ
れており、その下端にはキャリッジベルト32の一部が
固定されている。キャリッジベルト32は副走査方向に
配置されており、ヘッドキャリッジ用パルスモータ33
により回動される。このパルスモータ33は、ヘッドキ
ャリッジ用モータドライバ34を介してシステムコント
ローラ21により回動制御される。これにより、サーマ
ルヘッド19を副走査方向で往復動させる。また、サー
マルヘッド19の往復動に同期して、インクリボン36
が送られるようになっている。インクリボン36は記録
紙37に密着するようにガイドローラ(図示せず)で案
内されており、熱記録時にはインクリボン36と記録紙
37との間の相対速度が「0」となるように、インクリ
ボン36は送られる。インクリボン36は、カラー画像
の記録用にイエロー,マゼンタ,シアンの各エリアが順
に形成されており、サーマルヘッド19によって背面か
ら加熱されると、溶融又は軟化したインクが記録紙37
に転写される。
【0018】プラテン用モータドライバ40は、システ
ムコントローラ21によって制御されてペーパーフィー
ド用パルスモータ41を駆動する。このパルスモータ4
1は、各行の記録終了後に、プラテンドラム43を一定
ピッチずつ回転させて次のラインの記録すべき位置まで
記録紙37を送る。図1に示すように、プラテンドラム
43の送りピッチは、31画素分とされており、残り1
画素分の発熱素子が次の行の記録時に、前の行の第32
画素ラインと重なって、これが重複記録ラインDUPL
となる。このため、サーマルヘッド主走査方向へのデー
タ入力を第1画素からシフトして行き、第32画素は次
の行の第1画素のデータを読み出すように構成してい
る。
【0019】図2に示すように、サーマルヘッドキャリ
ッジ用モータドライバ34は、システムコントローラ2
1により制御される。そして、プラテン用モータドライ
バ40からのプラテンドラム間欠回転終了信号、ヘッド
キャリッジ用モータドライバ34からの1マイクロライ
ン分の間欠送り終了信号、及びサーマルヘッド初期位置
リターン信号は、プラテン同期信号発生回路20に送ら
れる。プラテン同期信号発生回路20は、上記各信号に
よりプラテン同期信号を作成し、これをタイミング信号
発生回路12に送る。なお、駆動パルスによってプラテ
ン同期信号を作成する代わりに、ロータリーエンコーダ
からのエンコーダパルスによりプラテン同期信号を作成
するようにしてもよい。タイミング信号発生回路12
は、プラテン同期信号に基づきタイミング信号を作成
し、これを、マトリクス回路2,8、A/D変換器3,
D/A変換器7,γ−LUT4,6、面積階調データ変
換回路15,及びサーマルヘッドドライバ18に送る。
システムコントローラ21は、タイミング信号に基づい
て各部をシーケンス制御する。
【0020】図5は、本発明の要部である面積階調デー
タ変換回路15及びサーマルヘッドドライバ18(図2
参照)を詳細に示すものである。各フレームメモリ14
y,14m,14cから各色毎に読み出された画像デー
タは、1列分毎にラインメモリ58に記憶される。そし
て、この1列分の画像データは、面積階調データ変換L
UT50a,継ぎ目補正用の下端画素補正用LUT50
b,上端画素補正用LUT50cからの1ビットの面積
階調データを4ビット続きの印画データに変換し、これ
をパラレル−シリアル変換回路52を介してデータシリ
アルシフトレジスタ53に送る。
【0021】データシリアルシフトレジスタ53は、パ
レラル−シリアル変換回路52からの4ビットの印画デ
ータをデータシフトクロック信号により順次取り込み、
主走査方向における128ビットのデータにする。この
シフトレジスタ53は、直列に接続された128個の1
ビットラッチ回路531 〜53128 から構成されてい
る。シフトレジスタ53には、主走査方向で1行を構成
する32画素分の画像データが順番に入力され、タイミ
ング信号発生回路12からのデータシフトクロックに同
期してシフトされる。
【0022】ラッチアレイ54は、各画像データをラッ
チするために各発熱素子分のラッチ回路541 〜54
128 から構成されている。シフトレジスタ53でパラレ
ルな状態に変換された128個の画像データは、システ
ムコントローラ21からのラッチ信号でラッチアレイ5
4にラッチされ、ゲートアレイ55に送られる。
【0023】ゲートアレイ55は、128個のANDゲ
ート素子551 〜55128 からなり、各ANDゲート素
子551 〜55128 には、通電時間制御回路22(図2
参照)からのストローブ信号とラッチアレイ54の出力
信号とが別々に入力されており、各ラッチ回路541
54128 から駆動信号が出力されており、この信号が
「H」で、且つ「H」のストローブ信号が入力された時
のみ、ANDゲート回路の出力信号が「H」となる。
【0024】前記ゲートアレイ55には、発熱素子駆動
用トランジスタ561 〜56128 が接続されており、こ
のトランジスタ561 〜56128 は、ANDゲート素子
55 1 〜55128 が「H」の出力信号を出力した時に、
発熱素子S1 〜S128 を通電する。これにより、各発熱
素子S1 〜S128 が加熱され、図2に示すように、イン
クリボン36のインクが記録紙37に溶融転写される。
【0025】LUT選択回路57は、各行の重複記録ラ
インDUPLの印画時に、n−1行とn行とに対して印
画面積の振り分けを変えるために、各LUTを切り換え
る。通常は、LUT選択回路57により、面積階調デー
タ変換LUT50aに切り換えられている。この面積階
調データ変換LUT50aには、例えば図4に示すよう
な面積階調パターンとなる変換データが記録されてい
る。そして、サーマルヘッドの上下端の部分のときに、
継ぎ目補正のための各LUT50b,50cに切り換え
られる。このため、LUT選択回路57には、システム
コントローラ21(図2参照)からの制御信号により、
現在処理中の画素番号を演算する機能がある。n−1行
のDUPLに相当する下端の画像データは、セレクタ6
0を介して下端画素用メモリ59aに転送され、n行の
DUPLに相当する上端の画像データは、上端画素用メ
モリ59bに転送される。そして、下端の画像データ
は、下端画素補正用LUT50bにより、階調数に応じ
た面積階調パターンとなるようにデータ変換される。同
様にして、上端の画像データも、上端画素補正用LUT
50cにより、階調数に応じた面積階調パターンとなる
ようにデータ変換される。マルチプレクサ51は、これ
らの信号のうち使用するものでだけをオンにして、その
他はグランド側に接続し、データの合成を行う。
【0026】図6〜図9は、上端及び下端画素の補正用
面積階調パターンを示す一例である。図6及び図7は、
イエロー及びシアン記録用であり、図8及び図9はマゼ
ンタ記録用である。これら補正用面積階調パターンは、
図10及び図11に示す線図に基づき決定される。図1
0は、重複記録ラインDUPLの階調データに基づきn
−1行とn行との濃度振り分け率の一例を示す線図であ
る。これにより、DUPLの階調データが大きい時に
は、n−1行のDUPLの濃度振り分け率を高くすると
ともに、n行のDUPLの濃度振り分け率を低くする。
また、DUPLの階調データが小さい時には、n−1行
のDUPLの濃度振り分け率を低くするとともに、n行
のDUPLの濃度振り分け率を高くする。しかも、図1
1に示すように、元の階調データに比べて合成後の階調
データが低濃度〜中間濃度域で高くなるように非線形に
設定する。なお、図中の点線は元の階調データに応じて
合成後の階調データを線形に変形させたときのものを示
している。
【0027】次に、上記実施例の作用について説明す
る。画像入力時には、図2に示すように、入力端子1に
スキャナーやビデオ再生機が接続され、アナログのカラ
ー画像信号がマトリクス回路2でR,G,Bの3色信号
に変換された後、A/D変換器3に入力される。このA
/D変換器3でデジタル信号に変換された画像データ
は、γ−LUT4で、シアン,マゼンタ,イエローの各
色に変換されて、フレームメモリ14y,14m,14
cに各色毎に書き込まれる。
【0028】プリント時には、システムコントローラ2
1は、プラテン用モータドライバ40を介してパルスモ
ータ41を駆動させ、プラテンドラム43をステップ回
転させる。このプラテンドラム43の回転は、駆動パル
ス数により検出され、これがプラテン同期信号発生回路
20に送られる。プラテン同期信号発生回路20は、駆
動パルスをもとにして作成したプラテン同期信号をタイ
ミング発生回路12に送る。タイミング発生回路12
は、このプラテン同期信号を基準にして、各タイミング
信号を作成し、これを各部に送る。したがって、サーマ
ルヘッド19の微少移動及び記録紙送りに同期して、各
部がシーケンス制御される。
【0029】前記システムコントローラ21は、記録紙
37がプリント開始位置に達する直前に、主走査方向に
並ぶ32個の画素PS1〜PS32の画像データDi1
i3 2 iは階調ステップ数)を先ずイエローのフレ
ームメモリ14yから順番に読み出し、これを面積階調
データ変換回路15に送る。ここで、32番目の画素は
DUPLとなるため、この32番目の画像データは実際
には、次の行の第1番目の画素PS1の画像データDi1
が用いられる。図5に示すように、各LUT50a〜5
0cは、1画素分例えばPS1の画像データDi1に基づ
き各サブラインSL1〜SL4の1ビットデータD1j1
(jは階調ステップ数に基づき図4の階調パターンから
決定され、「H」か「L」の値をとる)をマルチプレク
サ51に送る。この1ビットデータD1j1 は「H」の場
合にインクドットが記録され、「L」の場合にインクド
ットが記録されない。例えば、第1画素PS1の階調ス
テップ数が「1」の場合には、図4の階調パターンから
判るように、「H」,「H」,「L」,「L」の並びと
なり、第1及び第2のサブラインSL1,2のドットが
記録されず、第3及び第4のサブラインSL3,SL4
のドットが記録される。また、PS1の階調ステップ数
が「8」の場合には、「H」,「H」,「H」,「H」
の並びとなり、第1〜第4のサブラインSL1〜SL4
の各ドットが記録される。
【0030】なお、第1行の第1画素PS1は最初の行
であり、記録紙の送りむらによる白すじ等の発生を考慮
する必要がないため、システムコントローラ21からは
オーバーラップ信号は出力されない。したがって、各サ
ブラインSL1〜SL4の1ビットデータはパラレル−
シリアル変換回路52に送られ、ここで4ビット続きの
シリアル信号に変換される。このシリアル信号は、シリ
アルシフトレジスタ53に送られ、該当するラッチ回路
531 〜534 にラッチされる。
【0031】同様にして、第1行の第2画素PS2の画
像データに基づき、これのサブラインSL1〜SL4の
1ビットデータがマルチプレクサ51に送られる。この
場合にもオーバーラップ信号が入力されていないため、
これら1ビットデータはパラレル−シリアル変換回路5
2で4ビット続きのシリアル信号に変換され、これが、
シリアルシフトレジスタ53に送られ、該当するラッチ
回路535 〜538 にラッチされる。以下、同様にし
て、第1行の第32画素までの画像データがシリアルシ
フトレジスタ53に送られ、該当するラッチ回路にラッ
チされる。
【0032】図1に示すように、第1行の第32画素P
S32は重複記録ラインDUPLとなるため、図5に示
すように、LUT選択回路57により、下端画素用メモ
リ59aに次の行である第2行の第1画素PS1の画像
データが転送される。これにより、下端画素補正用LU
T50bで図6〜図9に示すような面積階調パターンに
基づきサブラインSL1〜SL4の1ビットデータがマ
ルチプレクサ51に送られ、これが該当するラッチ53
125 〜53128 にラッチされる。
【0033】このようにして、順次シリアルシフトレジ
スタ53に設定された128ビット続きのデータはデー
タラッチアレイ54でデーララッチ信号によりラッチさ
れる。ゲートアレイ55はラッチアレイ54からの駆動
データとストローブ信号とのANDにより発熱素子駆動
用トランジスタ561 〜56128 をオンにして、各発熱
素子S1 〜S128 を駆動する。これにより、第1画素P
1,1 〜第32画素PS32,1の各サブラインSL1〜S
L4の第1マイクロラインML1が記録される。この
後、ヘッドキャリッジ用パルスモータ33が所定量回転
して、サーマルヘッド19を副走査方向に1マイクロラ
イン分間欠送りする。次に、同様にして第1画素PS
1,1 〜第32画素PS32,1の各サブラインSL1〜SL
4の第2マイクロラインML2が記録される。以下、同
様の繰り返しにより次々と各マイクロラインが記録され
て1行分の記録が行われる。
【0034】1行分のイエロー記録が終了すると、サー
マルヘッド19がプリント開始位置に戻される。また、
インクリボン36がイエローエリアからマゼンタエリア
のプリント開始位置にセットされる。この状態で、マゼ
ンタ記録が行われる。このマゼンタ記録でも、同様にし
て、画素データに基づき各発熱素子S1 〜S128 がオン
オフ制御され、1行分記録される。この1行分の記録に
おいて、重複記録ラインDUPL、すなわち第32画素
の印画パターンは、図8〜図9に示すように、イエロー
の場合と変えて行われ、画素ずらしの効果が得られるよ
うにしている。
【0035】1行分のマゼンタ記録が終了すると、サー
マルヘッド19がプリント開始位置に戻される。また、
インクリボン36がマゼンタエリアからシアンエリアの
プリント開始位置にセットされる。このシアン記録で
も、同様にして、画素データに基づき各発熱素子S1
128 がオンオフ制御され、1行分記録される。この1
行分の記録において、重複記録ラインDUPLの印画パ
ターンは、図6〜図7に示すように、イエローと同じ印
画パターンとなっている。
【0036】3色での行記録が終了すると、サーマルヘ
ッド19がプリント開始位置に戻される。また、インク
リボン36がシアンエリアからイエローエリアのプリン
ト開始位置にセットされる。更に、プラテンドラム43
が間欠回転して、図1に示すように記録紙37が1行
分、すなわち画素31個分のピッチで送られる。そし
て、第2行目の記録が開始される。第2行の記録時に
は、第1行の第32画素と第2行の第1画素とがDUP
Lに該当するため、このDUPL記録時にはLUT選択
回路57により図6〜図9に示すような面積階調パター
ンに基づいて各画素の各サブラインSL1〜SL4が選
択的に記録される。以下、同様の繰り返しにより、全行
の記録が行われる。なお、各行毎に色を変えて記録する
他に、全行を同一色で記録した後に、他の色を記録する
面順次記録を行うようにしてもよい。
【0037】なお、上記実施例では、重複記録ラインD
UPLを1画素分としたが、これは複数画素分としても
よい。また、上記実施例では、サーマルヘッドを用いた
溶融型熱転写記録方法に本発明を実施したものである
が、この他に、面積階調方式で中間調画像をプリントす
るものであれば、昇華型熱転写プリンタ,感熱プリン
タ,インクジェットプリンタ等の他の印画記録方式に実
施してもよい。
【0038】また、上記実施例は、シリアルプリンタで
あるが、この他に、ラインプリンタにおいて、サーマル
ヘッドの主走査方向の幅よりも広い領域を記録するため
に、サーマルヘッドを主走査方向に移動する場合にも、
その継ぎ目部分に本発明を実施してもよい。また、上記
実施例は、カラー画像を記録する場合を例にとって説明
したが、この他に、中間調のモノクロ画像を記録する場
合に実施してもよい。
【0039】以上説明したように、本発明によれば、各
行の記録の際に各行の隣接部分が重なるように記録紙を
印画ヘッドの主走査方向での長さの範囲内で送って重複
記録部分ができるようにし、この重複記録部分をn−1
行記録時とn行記録時とで、この重複記録部分の階調デ
ータに基づき、濃度振り分け率を変えるとともに、中間
濃度部分で濃度振り分け後の合成階調データが元の階調
データよりも大きくなるようにしたから、記録紙送り時
に送り量が一定とならないため行と行との間に余白や重
なりが発生する場合でも、これら余白や重なり部分を元
の濃度とほぼ同じにすることができ、白すじや段すじを
目立たなくすることができる。しかも、各行の隣接部分
において、各画素単位で濃度振り分け率が変えられるた
め、自然な感じで仕上がり、各行の隣接部分でしろすじ
や段すじをより一層目立たなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像記録方法における重複記録を示す
説明図である。
【図2】本発明を実施したカラーシリアルプリンタのブ
ロック図を模式的に示した図である。
【図3】1画素の記録状態を示す説明図である。
【図4】階調表現パターンを色毎に示す説明図である。
【図5】面積階調データ変換回路及びサーマルヘッドド
ライバを示す回路図である。
【図6】イエロー又はシアン記録時のn−1行とn行と
の重複記録ラインの印画パターンを示す説明図である。
【図7】イエロー又はシアン記録時のn−1行とn行と
の重複記録ラインの印画パターンを示す説明図である。
【図8】マゼンタ記録時のn−1行とn行との重複記録
ラインの印画パターンを示す説明図である。
【図9】マゼンタ記録時のn−1行とn行との重複記録
ラインの印画パターンを示す説明図である。
【図10】元の階調データに基づきn−1行とn行との
濃度振り分け率を示す線図である。
【図11】元の階調データと合成後の階調データとを示
す線図である。
【符号の説明】
15 面積階調データ変換回路 18 サーマルヘッドドライバ 19 サーマルヘッド S1 〜S128 発熱素子 36 インクリボン 37 記録紙 43 プラテンドラム 50a 面積階調データ変換LUT 50b,50c 補正用LUT 51 マルラプレクサ 52 パラレル−シリアル変換回路 53 データシフトレジスタ 57 LUT選択回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の印画素子を主走査方向に並べた印
    画ヘッドと、この印画ヘッドを記録紙上で副走査方向に
    移動するヘッド移動手段と、記録紙を主走査方向に送る
    紙送り手段とを備えたプリンタを用いて画像を記録する
    画像記録方法において、前記印画ヘッドの移動によって
    各行を記録する際に、n−1行とn行との隣接部分が重
    なるように記録紙を主走査方向に印画ヘッドの主走査方
    向の長さの範囲内で送って、各行間に重複記録部分を発
    生させ、n−1行記録時とn行記録時とで、この重複記
    録部分の階調データに基づき、濃度振り分け率を変える
    とともに、中間濃度部分で濃度振り分け後の合成階調デ
    ータを元の階調データよりも大きくしたことを特徴とす
    る画像記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像記録方法において、
    重複記録部分の元の階調データが大きい時にn−1行又
    はn行の一方の重複記録部分の濃度振り分け率を高くす
    るとともに、他方の重複記録部分の濃度振り分け率を低
    くし、重複記録部分の元の階調データが小さい時に前記
    一方の重複記録部分の濃度振り分け率を低くするととも
    に、他方の重複記録部分の濃度振り分け率を高くするこ
    とを特徴とする画像記録方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の画像記録方法にお
    いて、重複記録部分の元の階調データが小さい場合に
    は、濃度振り分け後の合成階調データと元の階調データ
    との差を大きくし、重複記録部分の元の階調データが大
    きくなるにしたがい、濃度振り分け後の合成階調データ
    と元の階調データとの差を小さくしたことを特徴とする
    画像記録方法。
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