JPH09254412A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH09254412A
JPH09254412A JP7012596A JP7012596A JPH09254412A JP H09254412 A JPH09254412 A JP H09254412A JP 7012596 A JP7012596 A JP 7012596A JP 7012596 A JP7012596 A JP 7012596A JP H09254412 A JPH09254412 A JP H09254412A
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JP
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heat
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JP7012596A
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English (en)
Inventor
Atsuyuki Ninomiya
敬幸 二宮
Masafumi Kamata
雅史 鎌田
Kazuhiko Morimura
和彦 森村
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷ノズル毎の吐出特性による濃度むらを低
減するために印刷ヘッド毎に濃度情報を測定する場合、
複雑な処理が必要となり、処理時間及び工数の増大を招
いてしまうため、印刷装置のコストアップが生じてしま
う。 【解決手段】 複数の印刷ノズルのそれぞれにおけるイ
ンクの吐出のタイミングを制御する制御ユニット103
において、乱数を元に生成され、ルックアップデータテ
ーブルの状態で不揮発性メモリー108内に格納された
タイマー値に基づいてインクの吐出のタイミングが制御
されることにより、印刷ノズル毎の径や長さの差異によ
るインク吐出量の違いあるいは各ノズルの吐出口の形状
の違いによるインク吐出方向の違いにより濃度むらが生
じる虞れがある場合に、印刷ノズル毎の吐出特性が目立
たなくなり、その濃度むらが低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置、ファク
シミリ、複写機、ワープロ等の画像を印刷する印刷装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、マルチノズルを有するインクジ
ェットにおいては、各ノズルが同一印刷条件にて駆動す
ると濃度むらが発生する。これは、印刷ノズル毎の径や
長さの差異によるインク吐出量の違いあるいは各ノズル
の吐出口の形状の違いによるインク吐出方向の違いに起
因している。
【0003】そのため、従来より、マルチノズルヘッド
を有するインクジェットプリンタにおいては、描画され
る画像の濃度むらを低減する手法が考案されてきた。
【0004】その代表的な手法の一つとして、特開平5
−169681号公報に記載されたマルチパス手法があ
る。この手法は、各々が異なったインク吐出特性を有す
る複数のノズルを用いて、任意に区切られた印刷画像エ
リアを繰り返し印刷する手法であり、この手法を用いて
近房画像を形成すれば、ノズル毎の特性が画像上に拡散
され、各々のノズルの吐出特性が目立たなくなる。
【0005】その他の代表的な手法として、上述したマ
ルチパス手法の実施が不可能な印刷装置に用いられる手
法がある。この手法は、印刷ノズル毎の吐出量の差を測
定し、各ノズルの吐出量が一定となる吐出情報を不揮発
性メモリー等に格納し、印刷時に格納された情報を読み
出し、各ノズル毎にヒート制御方法を変更して吐出量制
御を行うものである。ここで、印刷ノズル毎の吐出量の
測定は、同一の駆動信号を全ノズルに印加して印刷され
た印刷結果をスキャナーで読み取り、その濃度差をブロ
ック単位で計測し、濃度が一様となるように吐出制御す
るための情報を不揮発性メモリーに書き込むという方法
で行われる。そして、印刷時は不揮発性メモリーに書き
込まれた情報に基づいてヒート制御を行ない、印刷むら
を制御する。
【0006】図8は、印刷ノズルからの吐出量を制御す
るために電気熱変換部に印加される電圧波形の一例を示
す図である。
【0007】図8に示すように、印刷ノズルにおけるイ
ンク発泡を誘起するためには、発熱が行われる電気熱変
換部であるヒータに電圧が印加される。
【0008】図8におけるT0時間においてメインヒー
ト前のプレヒートが行われ、プレヒート時間T0時間と
メインヒート時間T2時間との間隔であるT2時間にお
いて液滴を飛翔させるためのメインヒートが行われ、T
1時間を制御することによりインクの吐出量が調整され
る。T1時間が長いと一般的にインクの吐出量は多くな
り、T1時間が短いとインクの吐出量は少なくなる。図
8においては、(a)に示す方が(b)に示す方よりも
インクの吐出量が多くなる。
【0009】T1時間の設定においては、上述した手法
を用いてスキャナーで読み込まれたヘッドの濃淡情報に
基づいて、任意のブロック毎に行われる。濃度の薄いブ
ロックにおいてはT1時間が長く設定され、濃度の濃い
ブロックにおいてはT1時間が短く設定される。
【0010】ここで、印刷濃度とヒート間ディレイ時間
T1との相関は予め実験により計測されている必要があ
る。実測により得られた相関値から、インクの吐出量を
一定にするT1時間が印刷装置内の不揮発性メモリーに
記憶され、その後、印刷時に不揮発性メモリーから読み
出されて印刷用のタイマーにセットされ、ヒート時間の
制御が行われる。
【0011】図9は、従来の印刷装置内のインク吐出制
御部の一構成例を示す図であり、(a)は回路ブロック
図、(b)は(a)に示した不揮発性メモリー508の
内部構成を示す図である。
【0012】本従来例は図9に示すように、複数の印刷
ノズル(不図示)のそれぞれにおけるインク発泡を誘起
するために発熱が行われる複数の電気熱変換素子507
と、電気熱変換素子507のそれぞれに対する電圧の供
給を制御する複数のヒート電源スイッチ506と、ヒー
ト電源スイッチ506の動作を制御する制御ユニット5
03と、印刷ノズルからのインク吐出情報であるプレヒ
ート情報、メインヒート情報及びプレヒートとメインヒ
ート間のヒート間隔情報が格納されている不揮発性メモ
リー508と、不揮発性メモリー508内の情報に基づ
いて制御ユニット503を介してヒート電源スイッチ5
06の動作を制御するCPU501とから構成されてお
り、制御ユニット503内には、ヒート電源スイッチ5
06のそれぞれの動作のタイミングを制御するための複
数のヒートタイマーユニット505と、CPU501か
らの命令をヒートタイマーユニット505にそれぞれ分
配するデータ分配ユニット504とが設けられている。
なお、不揮発性メモリー508においては、各印刷ヘッ
ドに対応してインク吐出に関する情報が格納されてい
る。
【0013】以下に、上記のように構成された吐出制御
部の動作について説明する。
【0014】まず、不揮発性メモリー508に格納され
た情報とともにCPU501からの印刷ノズルにおける
インク吐出の命令がデータ分配ユニット504に送られ
る。
【0015】すると、データ分配ユニット504によっ
て、不揮発性メモリー508内に格納された情報が、印
刷ノズルの配置順序に従って順次ヒートタイマーユニッ
ト505のそれぞれに書き込まれる。
【0016】ヒートタイマーユニット505において
は、書き込まれた情報に基づいてヒート電源スイッチ5
06の動作の制御が行われる。ここで、ヒート電源スイ
ッチ506の動作の制御は、不揮発性メモリー508に
書き込まれたタイマー値に基づいて行われ、決められた
タイミングにおいてヒート電源スイッチ506のON/
OFF制御が行われる。
【0017】そして、ヒート電源スイッチ506のスイ
ッチング動作によって電気熱変換素子507に対する電
圧の印加が行われ、印刷ノズルにおけるインクの吐出制
御が行われる。
【0018】ここで、ヒートタイマーユニット505に
書き込まれるタイマー値は、各印刷ノズル毎にプレヒー
トとメインヒート間のヒート間隔が異なるため、個別に
設定されている。
【0019】なお、印刷ノズル毎に決定されたタイマー
値は、ヘッドの温度変化により多少の調整が行われる
が、基本的に変化することはない。
【0020】また、不揮発性メモリー508内のヒート
間隔テーブルにおいては図8(b)に示すように、各印
刷ノズルブロック毎に一定のタイマー値が設定されてい
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
ものにおいては、印刷時にヒートパルス情報、例えば、
プレヒートパルス情報、ヒート間隔、メインヒートパル
ス情報を各印刷ノズルあるいは各ノズルブロック毎に固
定的に処理することができるため、印刷装置の制御を簡
素化する見地においては非常に有意義である。
【0022】しかしながら、各印刷ヘッド毎の濃度情報
を予め測定しなければならないため、非常に複雑な処理
が必要となってしまう。
【0023】以下に、図9に示した印刷装置内のインク
吐出制御部における印刷ヘッド毎の濃度情報の測定方法
について説明する。
【0024】図10は、図9に示した印刷装置内のイン
ク吐出制御部における印刷ヘッド毎の濃度情報の測定過
程を示すフローチャートである。
【0025】まず、ヘッド内の各印刷ノズルのインク吐
出特性を測定するために、適切な標準ヒートパルスによ
る印刷が行われる(ステップS21)。
【0026】次に、スキャナーが用いられてヘッドによ
る印刷結果が濃度測定装置に読み込まれる(ステップS
22)。なおこの際、スキャナーの濃度補正は測定前に
行われていなければならない。
【0027】次に、同一ヘッド内の濃度の差異に基づい
てヘッド内が複数のブロックに分割される(ステップS
23)。ここでは、濃度変化の多いヘッドはブロック分
割数が多くなる。
【0028】次に、ステップS23において分割された
ブロック内の平均濃度が算出される(ステップS2
4)。
【0029】次に、ステップS24において算出された
ブロック内の平均濃度値に基づいて、印刷時に印刷濃度
が一定となるような印刷時のヒート間隔が算出される
(ステップS25)。
【0030】次に、ステップS25において算出された
印刷情報となるヒート間隔の情報が不揮発性メモリー等
に書き込まれ、印刷装置に移動できる形状とされる(ス
テップS26)。
【0031】上述したように、印刷ヘッド毎に濃度情報
を測定するためには複雑な処理が必要となり、処理時間
及び工数の増大を招いてしまうため、印刷装置のコスト
アップが生じてしまうという問題点がある。
【0032】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、印刷ヘッド
毎に濃度情報を測定することなく、描画される画像の濃
度むらを低減することができる印刷装置を提供すること
を目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、印刷用紙の搬送方向に対して垂直に配置さ
れ、前記印刷用紙に対してインクが吐出される複数の印
刷ノズルと、該複数の印刷ノズルのそれぞれにおけるイ
ンクの吐出のタイミングを制御する制御ユニットとを有
してなる印刷装置において、前記制御ユニットは、前記
インクの吐出のタイミングをランダムに変化させること
を特徴とする。
【0034】また、前記印刷ノズルのそれぞれにおける
インク発泡を誘起するために発熱が行われる複数の電気
熱変換素子と、該電気熱変換素子のそれぞれに対する電
圧の供給を制御する複数のヒート電源スイッチとを有す
ることを特徴とする。
【0035】また、前記前記ヒート電源スイッチによる
電圧の供給は、1画素生成に関して、複数に分割された
タイミングにて行われることを特徴とする。
【0036】また、前記前記ヒート電源スイッチによる
電圧の供給は、電圧を供給する時間と電圧を供給しない
時間とが独立に制御されることを特徴とする。
【0037】また、前記インク吐出のタイミングの変化
量は、前記印刷ノズルにおけるインク吐出量のダイナミ
ックレンジ内であることを特徴とする。
【0038】また、印刷用紙の搬送方向に対して垂直に
配置され、前記印刷用紙に対してインクが吐出される複
数の印刷ノズルと、該複数の印刷ノズルのそれぞれにお
けるインクの吐出のタイミングを1ラスター毎に制御す
る制御ユニットとを有してなる印刷装置において、前記
制御ユニットは、前記インクの吐出のタイミングを1ラ
スター毎にランダムに変化させることを特徴とする。
【0039】(作用)上記のように構成された本発明に
おいては、複数の印刷ノズルのそれぞれにおけるインク
の吐出のタイミングを制御する制御ユニットにおいて、
インクの吐出のタイミングがランダムに変化させられる
ことによって各印刷ノズルから吐出されるインクの量が
ランダムな値となるので、印刷ノズル毎の径や長さの差
異によるインク吐出量の違いあるいは各ノズルの吐出口
の形状の違いによるインク吐出方向の違いにより濃度む
らが生じる虞れがある場合に、印刷ノズル毎の吐出特性
が目立たなくなり、その濃度むらが低減される。
【0040】このようにして、印刷ヘッド毎に濃度情報
を測定することなく、描画される画像の濃度むらが低減
される。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0042】(第1の実施の形態)図1は、本発明の印
刷装置の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は回
路ブロック図、(b)は(a)に示した不揮発性メモリ
ー108の内部構成を示す図である。
【0043】本形態は図1に示すように、印刷用紙の搬
送方向に対して垂直に配置された複数の印刷ノズル(不
図示)のそれぞれにおけるインク発泡を誘起するために
発熱が行われる複数の電気熱変換素子107と、電気熱
変換素子107のそれぞれに対する電圧の供給を制御す
る複数のヒート電源スイッチ106と、ヒート電源スイ
ッチ106の動作を制御する制御ユニット103と、印
刷ノズルからのインク吐出情報であるプレヒート情報、
メインヒート情報及びプレヒートとメインヒート間のヒ
ート間隔情報が格納されているメモリーユニット102
と、メモリーユニット102内の情報に基づいて制御ユ
ニット103を介してヒート電源スイッチ106の動作
を制御するCPU101とから構成されており、制御ユ
ニット103内には、ヒート電源スイッチ106のそれ
ぞれの動作のタイミングを制御するための複数のヒート
タイマーユニット105と、CPU101からの命令を
ヒートタイマーユニット105にそれぞれ分配するデー
タ分配ユニット104とが設けられており、メモリーユ
ニット102内には、乱数を元に生成され、ルックアッ
プデータテーブルの状態でヒート間隔のタイマー値が格
納されている不揮発性メモリー108と、CPU101
の制御によって不揮発性メモリー108からタイマー値
を読み出すためのリングアドレスカウンター109とが
設けられている。
【0044】なお、ルックアップデータテーブル内のデ
ータ数Nと印刷ノズル数Mの間にはN>>Mとなる関係
があることが望ましい。これにより、ノズルあるいはノ
ズルブロックにおいて、ランダム性を有した吐出量変調
が行われ、定常的に発生する印刷濃度むらを低減するこ
とが可能となる。また、ルックアップデータテーブル
は、リング構成をなしている関係上、使用したランダム
データをNの周期で繰り返して使用することとなるた
め、Nの値が大きいほど周期性は無視される。印刷画像
の濃度むらは乱数より生成されるランダムノイズにより
目立たなくなる。
【0045】図2は、印刷結果を示す模式図であり、
(a)は全ての印刷ノズルに同一駆動パルスを与えた時
の印刷結果を示す図、(b)は図1に示した印刷装置を
用いた印刷結果を示す図である。
【0046】図2において、印刷用紙は図中矢印の方向
に搬送され、印刷ノズルは用紙搬送方向に垂直に配置さ
れており、印刷パターンは全てのノズルによる印刷であ
る。
【0047】また、図2(a)では、吐出量を3ランク
に分け、隣接するノズル間の吐出量には多くの差異がな
いものと仮定し、1ラスターを10分割して印刷を行っ
た。
【0048】図2(a)に示すように、全ての印刷ノズ
ルに同一駆動パルスを与えて印刷を行った場合は、全て
のラスターに同一の濃淡が発生するため、用紙搬送方向
の濃度むらが強調される。このような印刷濃度むらは、
文字の印刷においては顕著な画像不良を生じさせない
が、ディザ、あるいは誤差拡散等の画像処理により中間
調表現を2値出力装置で表現する場合は非常に顕著な濃
度むらとなって画像不良を生じさせてしまう。
【0049】そこで、本形態においては図2(b)に示
すように、印刷ヘッドに対して乱数によりヒートパルス
信号を変調させている。
【0050】また、図2(b)では、図2(a)で3ラ
ンクに分けて表現した吐出量の変化に対して±1ランク
追加し、ノズルの吐出量の3ランクに対して乱数より発
生させたランダムなオフセットを加算したものである。
【0051】これにより、画像にランダムノイズが入
り、ヘッド固有のノズルの吐出量むらが低減される。
【0052】図3は、図1に示した印刷装置におけるヒ
ート間隔タイマー値の算出方法を示すフローチャートで
ある。
【0053】まず、ヒート間隔のオフセット値を格納す
るためのヒートテーブルの初期アドレスの設定が行われ
る(ステップS2)。
【0054】次に、ヘッドの吐出量のダイナミックレン
ジが設定される(ステップS3)。ここで、ダイナミッ
クレンジとは、ノズルの吐出制御を行うことができる上
限下限の範囲を示しており、吐出制御を実質的に制御す
るヒート間隔のタイマー設定値のデジタル値の範囲を表
わしている。
【0055】次に、乱数発生関数の初期値が設定される
(ステップS4)。
【0056】次に、乱数の計算が行われる(ステップS
5)。
【0057】次に、ステップS5において算出された整
数の乱数値がダイナミックレンジによって割られ、その
余りが算出されてその余りからダイナミックレンジの1
/2を引く計算が行われ、ランダムなヒート間隔タイマ
ー値のオフセット値が得られる(ステップS6)。
【0058】次に、ステップS6において算出されたラ
ンダムな時系列を持つタイマー設定値がヒートテーブル
に格納される(ステップS7)。
【0059】次に、次のヒートテーブルアドレスの設定
が行われる(ステップS8)。
【0060】次に、最終ヒートアドレスの判断が行われ
(ステップS9)、最終アドレスであれば終了し(ステ
ップS10)最終アドレスでなければ、ステップS5に
戻り乱数の計算が行われる。
【0061】図4は、図3において示したランダムなヒ
ート間隔のオフセット値を示す図であり、標準値0に対
して±1のオフオフセット値が定義されている例を示
す。
【0062】図4においては、100個のヒート間隔の
タイマー値のランダムなオフセット値を示してあるが、
このテーブルはリング読み出し部でリング上に読み出さ
れるため、最終データの次は先頭データのデータが読み
出される。
【0063】図5は、ヒート間隔のタイマーへのセット
を説明するための制御ブロック図である。
【0064】レジスタ内には予め、ヒート間隔の標準と
なるタイマー値201がセットされており、この標準と
なるタイマー値201はヘッド個体が有している特性、
例えば、ヒータの抵抗値の大小等によって、ヘッド毎に
異なる。また、インクの吐出量はインクの温度により異
なり、温度が低いとインクの粘土が上がってインクの吐
出量が下がり、インクの温度が高いとインクの粘土が下
がってインクの吐出量が多くなる。
【0065】このため、インクの温度を直接計測する代
わりに計測器202においてヘッドの温度203がイン
クの温度として計測され、吐出量制御の1パラメータと
してヒート間隔の時間設定の要素に加えられる。
【0066】次に、ヘッド温度203にヒートパルスの
ヘッド温度に関するオフセット値としてヒート間隔のタ
イマー値201が加算される。
【0067】その後、乱数より算出されたオフセット値
204が上記計算値に加算され、最終的にヒート間隔の
タイマー値としてヒート間隔タイマーレジスタ205に
書き込まれる。
【0068】(第2の実施の形態)上述した形態におい
ては、ブロック単位でヒート間隔を変化させることによ
りインクの吐出量を制御したが、ラスター毎にランダム
性を有することも可能である。
【0069】図6は、印刷結果を示す模式図であり、
(a)は全ての印刷ノズルに同一駆動パルスを与えた時
の印刷結果を示す図、(b)はラスター毎にインク吐出
量を変化させた場合の印刷結果を示す図である。
【0070】図6(b)に示すように、ラスター毎にイ
ンク吐出量を変化させることで、ランダムな強弱を与え
ることが可能となり、カラム方向に現れる濃淡のむらを
目立たなくすることができる。
【0071】(第3の実施の形態)上述した形態におい
ては、ランダムな数列を発生させる処理が印刷装置外で
行なわれ、印刷装置内にルックアップテーブルの状態で
格納され、格納された情報が印字時にテーブルより呼び
出されて使用されていたが、ランダムな数列の発生は印
刷装置内でも可能である。
【0072】図7は、本発明の印刷装置の第3の実施の
形態を示す回路ブロック図である。
【0073】本形態は図7に示すように、印刷用紙の搬
送方向に対して垂直に配置された複数の印刷ノズル(不
図示)のそれぞれにおけるインク発泡を誘起するために
発熱が行われる複数の電気熱変換素子307と、電気熱
変換素子307のそれぞれに対する電圧の供給を制御す
る複数のヒート電源スイッチ306と、ヒート電源スイ
ッチ306の動作を制御する制御ユニット303と、メ
モリーユニット302と、制御ユニット303を介して
ヒート電源スイッチ306の動作を制御するCPU30
1とから構成されており、制御ユニット303内には、
ヒート電源スイッチ306のそれぞれの動作のタイミン
グを制御するための複数のヒートタイマーユニット30
5と、CPU301からの命令をヒートタイマーユニッ
ト305にそれぞれ分配するデータ分配ユニット304
と、ヒート間隔のタイマー値を生成する乱数発生装置3
11及び除算器310とが設けられている。
【0074】上記のように構成された印刷装置において
は、まず、乱数発生装置311において生成された乱数
が除算器310に入力される。
【0075】一方、除算器310においては、除数とし
てヘッドのインク吐出タイマー値のダイナミックレンジ
値が設定される。
【0076】そして、被除数として乱数派生装置311
において生成された乱数値が除算器310に入力される
と、除算が行われ、乱数値を上記タイマー値のダイナミ
ックレンジ値で除した余りの値が出力される。
【0077】その後、これにより得られたダイナミック
レンジ内の乱数の数列が、データ分配ユニット304に
入力される。
【0078】また、乱数の状態を決める乱数の初期値、
及び、数列の長さはCPU301によって乱数発生装置
311に書き込まれる。ここで、ヘッドのインク吐出タ
イマー値のダイナミックレンジ値は吐出タイマー値の最
小値に加算されて実時間レベルのタイマー値となるが、
その吐出タイマー値の最小値はCPU301によって直
接データ分配ユニット304に書き込まれる。
【0079】そして、分配ユニット304において、ヘ
ッドのインク吐出タイマー値のダイナミックレンジ値と
吐出タイマー値の最小値とが加算され、各ノズルの吐出
用のヒートタイマーユニット305に書き込まれる。
【0080】上述したように、ランダムデータを印刷装
置内において作成することができる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
複数の印刷ノズルのそれぞれにおけるインクの吐出のタ
イミングを制御する制御ユニットにおいて、インクの吐
出のタイミングがランダムに変化させられる構成とした
ため、印刷ノズル毎の径や長さの差異によるインク吐出
量の違いあるいは各ノズルの吐出口の形状の違いによる
インク吐出方向の違いにより濃度むらが生じる虞れがあ
る場合に、印刷ノズル毎の吐出特性が目立たなくなり、
その濃度むらが印刷ヘッド毎に濃度情報を測定すること
なく低減される。
【0082】これにより、濃度むらを低減するために印
刷ヘッド毎に濃度情報を測定する必要がなくなり、処理
時間及び工数の増大による印刷装置のコストアップを防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷装置の第1の実施の形態を示す図
であり、(a)は回路ブロック図、(b)は(a)に示
した不揮発性メモリーの内部構成を示す図である。
【図2】印刷結果を示す模式図であり、(a)は全ての
印刷ノズルに同一駆動パルスを与えた時の印刷結果を示
す図、(b)は図1に示した印刷装置を用いた印刷結果
を示す図である。
【図3】図1に示した印刷装置におけるヒート間隔タイ
マー値の算出方法を示すフローチャートである。
【図4】図4は、図3において示したランダムなヒート
間隔のオフセット値を示す図である。
【図5】ヒート間隔のタイマーへのセットを説明するた
めの制御ブロック図である。
【図6】印刷結果を示す模式図であり、(a)は全ての
印刷ノズルに同一駆動パルスを与えた時の印刷結果を示
す図、(b)はラスター毎にインク吐出量を変化させた
場合の印刷結果を示す図である。
【図7】本発明の印刷装置の第3の実施の形態を示す回
路ブロック図である。
【図8】印刷ノズルからの吐出量を制御するために電気
熱変換部に印加される電圧波形の一例を示す図である。
【図9】従来の印刷装置内のインク吐出制御部の一構成
例を示す図であり、(a)は回路ブロック図、(b)は
(a)に示した不揮発性メモリーの内部構成を示す図で
ある。
【図10】図9に示した印刷装置内のインク吐出制御部
における印刷ヘッド毎の濃度情報の測定過程を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
101,301 CPU 102,302 メモリーユニット 103,303 制御ユニット 104,304 データ分配ユニット 105,305 ヒートタイマーユニット 106,306 ヒート電源スイッチ 107,307 電気熱変換素子 108 不揮発性メモリー 109 リングアドレスカウンター 201 タイマー値 202 計測器 203 ヘッド温度 204 オフセット値 205 ヒート間隔タイマーレジスタ 310 除算器 311 乱数発生装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷用紙の搬送方向に対して垂直に配置
    され、前記印刷用紙に対してインクが吐出される複数の
    印刷ノズルと、 該複数の印刷ノズルのそれぞれにおけるインクの吐出の
    タイミングを制御する制御ユニットとを有してなる印刷
    装置において、 前記制御ユニットは、前記インクの吐出のタイミングを
    ランダムに変化させることを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印刷装置において、 前記印刷ノズルのそれぞれにおけるインク発泡を誘起す
    るために発熱が行われる複数の電気熱変換素子と、 該電気熱変換素子のそれぞれに対する電圧の供給を制御
    する複数のヒート電源スイッチとを有することを特徴と
    する印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の印刷装置において、 前記前記ヒート電源スイッチによる電圧の供給は、1画
    素生成に関して、複数に分割されたタイミングにて行わ
    れることを特徴とする印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の印刷装置において、 前記前記ヒート電源スイッチによる電圧の供給は、電圧
    を供給する時間と電圧を供給しない時間とが独立に制御
    されることを特徴とする印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の印刷装置において、 前記インク吐出のタイミングの変化量は、前記印刷ノズ
    ルにおけるインク吐出量のダイナミックレンジ内である
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 【請求項6】 印刷用紙の搬送方向に対して垂直に配置
    され、前記印刷用紙に対してインクが吐出される複数の
    印刷ノズルと、 該複数の印刷ノズルのそれぞれにおけるインクの吐出の
    タイミングを1ラスター毎に制御する制御ユニットとを
    有してなる印刷装置において、 前記制御ユニットは、前記インクの吐出のタイミングを
    1ラスター毎にランダムに変化させることを特徴とする
    印刷装置。
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