JPH05201053A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH05201053A
JPH05201053A JP1195292A JP1195292A JPH05201053A JP H05201053 A JPH05201053 A JP H05201053A JP 1195292 A JP1195292 A JP 1195292A JP 1195292 A JP1195292 A JP 1195292A JP H05201053 A JPH05201053 A JP H05201053A
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JP1195292A
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Inventor
Nobuaki Kokubu
信聡 國分
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 瞬間消費電力を低減するとともに印字スピー
ドを向上させること。 【構成】 M(≧2)個の記録素子をN(≧2)個のブ
ロックに分割し時分割駆動する装置において、ブロック
毎に印字ドット数を計数し、単数又は複数のブロックか
ら構成されるグループの組合せの中から、全てのグルー
プの印字ドット数がL(≧M/N)以下で、グループ数
が最小となる組合せを決定し、決定されたグループ毎に
時分割駆動して画像記録を行う。更に、現ラインの各ブ
ロックの印字位置と次ラインの各ブロックの印字位置が
所定範囲内になる様各ブロックの駆動順序を定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分割したブロック毎に
電力を与えて印字する記録ヘッドを有する記録装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来ファクシミリ等のサーマル印字機構
を備えた記録装置において、発熱部の全体を複数ブロッ
クに分け、当該ブロック毎に時分割で電力を与えて、印
字ドット数が多い場合でも一度に印字せず瞬間消費電力
が少なくてすみその結果電源容量を小さくできることを
特徴とする装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の装置に
おいては瞬間電流は小さくなるが各分割ブロック毎に印
字に同等の時間を必要とするので例えばN分割なら、印
字時間は分割無しのN倍の時間を必要としてしまう。ま
た電源容量の大きさは少なくとも1ブロックの全ドット
を印字する電力単位で大きくしないと時分割数を減らす
効果がでないので印字スピードが上げられないという欠
点があった。
【0004】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、瞬間消費電力を低減し、印字
スピードをアップさせることが可能な記録装置を提供す
ることにある。
【0005】更に本発明の目的は、ライン間のブロック
の駆動順序の変化に拘らず画質の劣化を防止することが
可能な記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、M(≧
2)個の記録素子をN(≧2)個のブロックに分割し、
前記ブロック毎に時分割に駆動して画像を記録する記録
装置において、印字ドット数をカウントするカウント手
段と、単数又は複数のブロックで構成されるグループの
組合せの中から、どのグループの印字ドット数も予め定
めた数L以下であり(ただしL≧M/N)、かつグルー
プの数が最小となるグループの組み合わせを、前記カウ
ント手段のカウント結果に基づいて決定する決定手段を
有し、前記決定手段により決定されるグループ毎に時分
割に駆動することにより画像を記録することを特徴とす
る。
【0007】又本発明は、複数の記録素子を複数のブロ
ックに分割し、前記ブロック毎に時分割に駆動して画像
を記録する記録装置において、現ライン記録における前
記ブロックの駆動順序に応じて前記ブロックの優先順位
を決定する第1決定手段と、前記決定手段により決定さ
れた優先順位に基づいて次ライン記録における前記ブロ
ックの駆動順序を決定する第2決定手段とを有し、前記
第2決定手段は現ライン記録における各ブロックの記録
位置と次ライン記録における各ブロックの記録位置とが
所定範囲内になる様前記ブロックの駆動順序を決定する
ことを特徴とする。
【0008】これにより、瞬間消費電力が所定値内で最
小の分割数で時分割駆動を行う。
【0009】又、現ライン記録時の各ブロックの印字位
置と次ラインの記録時の各ブロックの印字位置が所定範
囲内になる様な順序で時分割駆動を行う。
【0010】
【実施例】図1に本発明の一実施例である記録装置の概
略構成のブロック図を示す。図中TPHは主走査方向1
ラインを印字するサーマルヘッドである。ここでは、例
えばB4サイズ縦400DPIのヘッドとし、4096
ドットの発熱素子を持つものとする(M=4096)。
当該TPHで、図示しない記録紙に1ラインの主走査印
字を行うとともに該記録紙を図示しないモーターなどの
移動手段によって副走査(次ライン)方向に移動し、画
像を出力するものとする。ここでTPHは空間的に4つ
のブロック(Aブロック、Bブロック、Cブロック、D
ブロック)に分割され(N=4)、各々は1024ドッ
トの発熱素子を持つ。画像データインタフェース部ID
IFからTPHに画像情報を入力した後、それぞれのブ
ロックに対応するイネーブル信号AENABLE,BE
NABLE,CENABLE,DENABLEによって
指定されたブロックに電源から電力が与えられ印字が行
われるものとする。
【0011】CPUは装置全体の動作を制御する中央制
御装置である。CPUはイネーブル信号AENABL
E,BENABLE,CENABLE,DENABLE
をTPHに出力する。CNTはIDIFからTPHに入
力される画像情報を見て、各ブロック毎の印字ドット数
を計数するカウンタである。
【0012】図2(a)にサーマルヘッドTPHを従来
の、時分割数4で動作させた場合のタイムチャートを示
す。本タイミングの前に1ライン分の画像情報入力は完
了しているものとする。図2(a)に示すように時分割
数4の場合、1ラインの印字時間Tlineは、1ブロ
ックの印字に必要な時間Tblockの4倍である。
【0013】次に図2(b)に時分割数2の場合のタイ
ムチャートを記す。図2(b)はAブロックとBブロッ
クを1グループとし、CブロックとDブロックを1グル
ープとして駆動した場合のタイムチャートである。1グ
ループの印字に必要な時間TgroupはTblock
に等しいので、2分割の場合の1ラインの印字時間Tl
ine=TGROUP×2はTblockの2倍であ
る。
【0014】例えば本装置の電源が最大1024ドット
同時に印字できる電源容量を持っていると仮定すると、
サーマルヘッドTPHに入力される画像情報の内容によ
っては、AブロックとBブロック中の印字ドット数の和
が1024を越える可能性があるため、図2(b)に示
したような時分割数2で常に動かすことは不可能であ
る。従って従来は、1ライン中の印字ドット数を監視
し、印字ドット数が1024を越えるときには図2
(a)に示したような時分割数4の印字動作を行う。1
ブロック中の全ドット数は1024であるから、どのよ
うな画像情報がTPHに入力されても印字ドット数が1
024を越えることはない。
【0015】しかし本発明においては、1ライン中の印
字ドット数がたとえ1024を越えても、当該印字する
ドットの各ブロックへの散らばり方によっては複数のブ
ロックに同時に印字しても、該同時に印字するドット数
は1024を越えないことに着目し、時分割数を最大限
に少なくして電源容量はそのままで印字スピードを上げ
得る動作を行う。
【0016】便宜上、同時に印字する複数のブロックの
集合をグループと呼び、1ラインをグループ分けすると
きの、そのグループ分けの仕方をグループの組合わせと
呼ぶ。
【0017】図3に空間的に4分割可能なサーマルヘッ
ドを用いた場合のグループの組合わせの全てを挙げる。
図3の左端の括弧内の数字はグループの組合わせの番号
である。2列目にその組合わせの場合、何時分割になる
かを記す。グループ1、グループ2、グループ3、グル
ープ4はグループの組合わせを構成するグループの仮称
である。
【0018】図3(1)は、グループ1がAブロック、
Bブロック、Cブロック、Dブロックで構成されること
を表す。この場合グループ2、グループ3、グループ4
は無く、時分割はしない(便宜上、時分割数1とす
る)。図3(1)で動作させた場合のタイムチャートを
図4(a)に示す。印字に要する時間はT GROUP
×1である。図3(2)は、グループ1がAブロック、
Bブロック、Cブロック、グループ2がブロックDで構
成されることを示す。図4(b)に図3(2)で動作さ
せた場合のタイムチャートを示す。この場合2時分割
し、最初のT GROUPでグループ1の印字を行い、
次のT GROUPでグループ2の印字を行う。図3の
(2)から(5)は、同様の動作を行う。ただしグルー
プ1とグループ2の印字する順序は不問である。
【0019】図3(6)は、グループ1がAブロック、
Bブロック、グループ2がCブロック、ブロックDで構
成されることを示す。前述の図2(b)に図3(6)で
動作させた場合のタイムチャートを示す。この場合2時
分割し、最初のT GROUPでグループ1の印字を行
い、次のT GROUPでグループ2の印字を行う。図
3の(6)から(8)は、同様の動作を行う。ただしグ
ループ1とグループ2の印字する順序は不問である。
【0020】図3(9)は、グループ1がAブロック、
Bブロック、グループ2がCブロック、グループ3がブ
ロックDで構成されることを示す。図4(c)に図3
(9)で動作させた場合のタイムチャートを示す。この
場合3時分割し、最初のT GROUPでグループ1の
印字を行い、次のT GROUPでグループ2の印字を
行い、次のT GROUPでグループ3の印字を行う。
図3の(9)から(14)は、同様の動作を行う。ただ
しグループ1とグループ2とグループ3の印字する順序
は不問である。
【0021】図3(15)は、グループ1がAブロッ
ク、グループ2がBブロック、グループ3がCブロッ
ク、グループ4がブロックDで構成されることを示す。
前述の図2(a)に図3(15)で動作させた場合のタ
イムチャートを示す。この場合4時分割し、最初のT
GROUPでグループ1の印字を行い、次のT GRO
UPでグループ2の印字を行い、次のT GROUPで
グループ3の印字を行い、次のT GROUPでグルー
プ4の印字を行う。ただしグループ1とグループ2とグ
ループ3とグループ4の印字する順序は不問である。
【0022】次に画像情報に対応して図3の15通りの
組合わせから1つを選定する動作を図1を用いて述べ
る。
【0023】図1のカウンタCNTはサーマルヘッドT
PHに入力される画像情報を監視し、各ブロックにおけ
る印字ドット数を計数し、その結果をCPUに出力す
る。CPUはグループ毎の印字ドット数を計算し、いず
れのグループの印字ドット数も予め定めた数Lを越え
ず、かつグループ数が最小(時分割数が最小)となる組
合わせを選択する。CPUは選択結果に対応したイネー
ブル信号AENABLE,BENABLE,CENAB
LE,DENABLEを上述したようなタイミングでサ
ーマルヘッドTPHに出力する。
【0024】図5はCPUの当該選定動作の一例をフロ
ーチャートで表したものである。図5におけるIは図3
における括弧内の組合わせの番号に対応する。STEP
1はIの初期値設定、STEP2はIの1加算である。
【0025】STEP3は図3における(I)のグルー
プ1に属するブロック内の印字ドット数の総和SUM1
(I)を計算する。STEP4はSUM1(I)と、予
め定めた数Lとを比較しSUM1(I)>LならSTE
P2にもどり、SUM1(I)≦LならばSTEP5に
進む。
【0026】STEP5は図3における(I)のグルー
プ2に属するブロック内の印字ドット数の総和SUM2
(I)を計算する。STEP6はSUM2(I)と、予
め定めた数Lとを比較しSUM2(I)>LならSTE
P2にもどり、SUM2(I)≦LならばSTEP7に
進む。
【0027】STEP7は図3における(I)のグルー
プ3に属するブロック内の印字ドット数の総和SUM3
(I)を計算する。STEP8はSUM3(I)と、予
め定めた数Lとを比較しSUM3(I)>LならSTE
P2にもどり、SUM3(I)≦LならばSTEP9に
進む。
【0028】STEP9は図3における(I)のグルー
プ4に属するブロック内の印字ドット数の総和SUM4
(I)を計算する。STEP10はSUM4(I)と、
予め定めた数Lとを比較しSUM4(I)>LならST
EP2にもどり、SUM4(I)≦LならばSTEP1
1に進む。
【0029】以上の説明で、フローがSTEP2にもど
ると図3における組合わせ番号の一つ大きい番号の組合
わせについて調べることになる。フローがSTEP11
まで進むということは、その組合わせにおいてどのグル
ープの印字ドット数も予め設定した数L以下であること
を示しており、しかも図3に見るように時分割数の小さ
い順に調べているのでその組合わせが、いずれのグルー
プの印字ドット数も予め定めた数Lを越えず、かつグル
ープ数が最小(時分割数が最小)となる組合わせであ
る。ここで、L≧M/Nであれば、どのような画像にお
いても、N時分割を選べば同時に印字する数は必ずL以
下となるため、図3の組合わせの範囲内に条件を満たす
組合わせが必ず存在する。逆に電源容量から限定される
最大印字ドット数Kも、1ラインの全ドットを印字する
場合を考えればK≧M/Nでなければならず、結果L
は、K≧L≧M/Nであればよい。
【0030】STEP11では、上記したように選定さ
れたIの値に対応する図3(I)の組合わせを、上述し
たタイミングでイネーブル信号AENABLE,BEN
ABLE,CENABLE,DENABLEを出力す
る。
【0031】以上のように制御することにより、時分割
の数を最小に押えて印字スピードを上げることができ
る。また当該装置の電源容量で実際に1分割中に印字可
能なドット数Kを上記の数Lとして定めてやればLの大
きさは上述の最小グループ数に影響するのでLを細かい
単位で設定しても電源容量を有効に印字スピードに反映
させることができる。
【0032】次に機械機構の制約やCPUの処理能力の
制約等の理由により、図3の全ての組合わせの動作を行
えない場合でも、図3の一部の組合わせを用いて同様の
効果が得られることを説明する。例えば何らかの他の制
約で2時分割と4分割しか動作できない装置に本発明を
応用することを考える。図3をこの制御用に書換えた図
を図6に示す。図6は図3から1時分割と3分割の組合
わせを削除したものである。図1の構成で図6を用い、
図5のフローチャートの制御と同様の制御を行えば、い
ままで述べてきたことと同様に、装置は2分割と4分割
の範囲で時分割の数を最小に押えて印字スピードを上げ
ることができる。
【0033】また当該装置の電源容量で実際に1分割中
に印字可能なドット数Kを上記の数Lとして定めてやれ
ばLの大きさは上述の最小グループ数に影響するのでL
を細かい単位で設定しても電源容量を有効に印字スピー
ドに反映させることができることも同様に可能である。
【0034】尚、以上記述した構成において図1のカウ
ンタCNTで数えてCPUに対して出力する印字ドット
数は必ずしも1ドット単位である必要はない。例えば印
字ドット数の量子化誤差をXドットとしても上記と同様
の効果を、量子化誤差に対応して、得ることができる。
ここで、Lを量子化誤差Xドット単位で設定し、電源容
量も量子化誤差Xドット単位で設定すれば、量子化誤差
に対応して、有効に印字スピードに反映させることがで
きることも同様に可能である。
【0035】以上の様に、1ラインの印字における時分
割の数を最小に押えて印字スピードを上げることができ
る。また当該装置の電源容量を細かい単位で設定しても
電源容量を有効に印字スピードに反映させることができ
る。
【0036】(他の実施例)次に本発明の別の実施例に
ついて説明する。先の実施例の如き制御を行った場合、
場合によっては以下に示す理由により、時分割数の切り
替わり時に画像に白筋あるいは黒筋が現れてしまうこと
も考えられる。これを図7を用いて説明する。
【0037】図7(a)は4時分割印字で3ライン印字
した際の、ブロック毎の印字の位置を模式的に表した図
である。図7(a)において斜線部で表した四角は、複
数の発熱素子で構成されるブロックにより印字される領
域の、平均的な位置を表している。また印字は図7
(a)の下から上に向かって行われるものとする。実際
には印字はこの斜線部より大きめに行われ、図7(a)
の縦方向で表される副走査方向の隙間は目だたないもの
とする。
【0038】次に図7(b)に4時分割印字で1ライ
ン、2分割印字で1ライン、再度4時分割印字で1ライ
ン、合計3ラインを印字した場合の一例の模式図を示
す。図7(b)におけるAブロックの印字距離を見る
と、1ライン目と2ライン目の距離は5単位、2ライン
目と3ライン目の距離は3単位であることがわかる。同
様にBブロックの印字距離を見ると、1ライン目と2ラ
イン目の距離は5単位、2ライン目と3ライン目の距離
は3単位である。同様にCブロックの印字距離を見る
と、1ライン目と2ライン目の距離は4単位、2ライン
目と3ライン目の距離は4単位である。同様にDブロッ
クの印字距離を見ると、1ライン目と2ライン目の距離
は2単位、2ライン目と3ライン目の距離は6単位であ
る。
【0039】図7(a)の例における一定の距離4単位
を標準距離と考えると、図7(b)のCブロック以外の
ブロックの距離は全て標準距離からはずれていることが
わかる。特にDブロックは距離のばらつきが著しい。こ
のように印字距離にむらがあると、画像に濃淡が生じる
ことが多く画像劣化の原因となる。特にDブロックの2
ライン目と3ライン目のように距離が広くなりすぎる
と、副走査方向に印字ドットが連なるべきであるにも関
わらず、印字されない領域ができて白筋が発生する場合
がある。
【0040】本実施例はこの障害を軽減するものであ
る。先ず黒率等の判定で、図7(a)の様に、4時分割
印字で1ライン、2分割印字でAブロック+Dブロック
及びBブロック+Cブロックで1ライン、再度4時分割
印字で1ライン印字する必要があったとする。本発明で
は、図8(a)の3ライン目の印字タイミングに示すよ
うに、前ラインの印字タイミングに対応して現ラインの
印字タイミングを変化させ、結果、前ラインとの距離の
ばらつきを補正し、著しいばらつきを緩和する。さらに
続くラインのタイミングも、例えば4時分割印字が続く
なら、図8(b)に示すように、前ラインに対応して、
タイミングを前ラインと同じにすることで、全ブロック
が標準距離を保つようにする。
【0041】これらの全体的な制御の一例を以下に説明
する。
【0042】図9は図3を書き換えて、各ブロックの優
先順位毎にブロックの組み合わせの黒ドット数を計算
し、同時印字ブロックのグループの組み合わせを決定す
るための表である。ここで、図9において数字は優先順
位を表しており、小さい数ほど優先順位が高いものとす
る。但し、図3の同時印字グループの組み合わせのう
ち、分割数無しの動作は行わないこととする。この組合
せは図5に示したフローチャートのSTEP1において
I←1と初期設定し、以降同様の手順を実行することに
より決定されるものである。
【0043】図10は図1のCPU内のRAM等の格納
手段に記憶された各ブロックの優先順位と、前述で得ら
れたグループ組み合わせから、発熱順序と次ラインにお
ける各ブロックの優先順位を対応させる表である。ここ
で、図10においてモード番号は、図10における組み
合わせの番号(2)〜(15)に対応している。また発
熱順序について、数字の小さい数に対応するブロックか
ら順に発熱させるものとする。
【0044】図1の構成において、図9及び図10の表
を用いて本実施例の動作を行う場合の制御の一例を図1
1のフローチャートによって述べる。
【0045】図11において、step1は初期設定で
ある。ここでは印字順序(イネーブル信号発生順序)を
決定するのに必要な、前回の各ブロックの優先順位のダ
ミーを設定し、図1のCPU内のRAM等の格納手段に
格納する。例えばA,B,C,Dの順に優先順位が0,
1,2,3と設定される。
【0046】step2は、同時印字ブロックのグルー
プの組み合わせを決定するのに必要な印字ドット数をカ
ウンタCNTから読み出す。
【0047】step3は前記格納手段内の各ブロック
の優先順位を読み出す。
【0048】step4は同時印字ブロックのグループ
の組み合わせを決定する。この時前述図3のかわりに図
9を用いる。例えばある印字周期においてAブロックが
優先順位0、Bブロックが優先順位1、Cブロックが優
先順位2、Dブロックが優先順位3、とすると、図9の
(3)は、B+C+DとAの組み合わせを表している。
このように、各印字周期ごとに優先順位に対応したブロ
ックを図9にあてはめて、同時印字ブロックの組み合わ
せを決定する。決定した組み合わせの番号(2)〜(1
5)(モード)をstep5で使用する。
【0049】step5は図10の表を参照し、ste
p4で求めたモードと、各ブロックの現在の優先順位か
ら、次回用優先順位と次ラインのイネーブル信号タイミ
ングを決定する。例えばモード番号が(10)でAブロ
ックの優先順位が2であったとすると、図10からAブ
ロックの発熱順序は1、次ライン印字時の優先順位は2
である。
【0050】step6は、step5で決定し、次ラ
イン印字周期におけるstep5で必要になる、次回用
各ブロックの優先順位を図1のCPU内の格納手段に格
納する。step7はstep5で決定したイネーブル
タイミングに基づき、図1に示すAENABLE信号、
BENABLE信号、CENABLE信号、DENAB
LE信号を発生する。step8はプリント動作が終了
したかどうかの判断である。終了と判断した場合はst
ep9に進みプリント動作を終了する。終了でない場合
はstep2へ戻り次ラインの印刷動作に進むことを順
次繰り返す。
【0051】以上の動作により、各優先順位がつけられ
たブロックが次ラインの印字タイミングとしてどのよう
なタイミングが選ばれるかを図12に示す。
【0052】図12において縦方向は副走査方向の位置
を表している。横方向は左から順に各ブロックの優先順
位を表している(必ずしも主走査方向の位置関係を表し
てはいない)。また図12は4時分割印字にはさまれた
2分割印字と3分割印字の挙動だけが示してあるが、そ
れ以外の全ての組み合わせの動作において下記の結果の
得られる挙動をする事は明かである。すなわち、図12
にみられるように、全てのブロックの副走査方向の距離
は前記単位で5単位以下となり、6単位以上は現れな
い。従って上述した白筋は現れにくくすることが可能で
ある。
【0053】以上の説明は1ライン印字を基準に説明し
たが、主走査方向に複数ライン分の発熱素子を持ったサ
ーマルヘッドを使用しても上述の1ラインの記述を複数
ライン分に置き換えるだけでまったく同様の動作が可能
である。
【0054】以上に述べてきたように、ライン印字時
の、各ブロックの電力印加優先順位に対応して、次ライ
ンの印字における印加順序を決定することにより、各ブ
ロックの印字位置が、各々なるべく予め定めた標準距離
に近くなるように選べ、また、印字位置を標準距離から
ずらす場合でも、予め定めた最大距離以上離れないよう
に、電力の印加順序を決定することができ、白筋や濃度
むらの軽減が可能である。
【0055】尚、上記実施例ではサーマルヘッドを用い
た記録装置を例にとり説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、複数の記録素子をいくつかのブロ
ックに分割して時分割駆動するもの、例えば記録素子と
して発熱素子を備え、発熱素子から発生する熱エネルギ
ーを用いてインクに状態変化を生起させてインク滴を吐
出するインクジェット方式の記録装置等にも適用可能な
ものである。
【0056】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、単数又は複
数のブロックで構成されるグループの組合せの中から、
どのグループの印字ドット数が予め定めた数以下でグル
ープの数が最小となるグループの組合せを選択して、グ
ループ毎に時分割駆動するので、瞬間消費電力を削減す
るとともに印字スピードを向上させることが可能にな
る。
【0057】又、現ライン記録時の各ブロックの記録位
置と次ライン記録時の各ブロックの記録位置とが所定範
囲内になる様ブロックの駆動順序を決定することによ
り、白筋、濃度ムラの発生等を防止することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用できる記録装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図2】サーマルヘッドを時分割で駆動した場合のタイ
ムチャートである。
【図3】同時印字ブロックのグループの組合せ表を示す
図である。
【図4】図3に示す表に従ってサーマルヘッドを駆動し
た場合のタイムチャートである。
【図5】同時印字ブロックのグループの組合せを決定す
るためのCPUの動作フローチャートである。
【図6】図3の一部を削除したグループの組合せ表を示
す図である。
【図7】ブロック毎の印字位置を模式的に示す図であ
る。
【図8】別の実施例におけるブロック毎の印字位置を模
式的に示す図である。
【図9】別の実施例における同時印字ブロックのグルー
プの組合せ表を示す図である。
【図10】各ブロックの優先順位と図9で決定されるグ
ループの組合わせから各ブロックの発熱順序と次ライン
記録時における優先順位を対応させる表を示す図であ
る。
【図11】別の実施例におけるCPUの動作フローチャ
ートである。
【図12】優先順位毎の印字位置を模式的に示す図であ
る。
【符号の説明】
TPH サーマルヘッド VDIF 画像情報インターフェース CNT カウンタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 M(≧2)個の記録素子をN(≧2)個
    のブロックに分割し、前記ブロック毎に時分割に駆動し
    て画像を記録する記録装置において、 印字ドット数をカウントするカウント手段と、 単数又は複数のブロックで構成されるグループの組合せ
    の中から、いずれのグループの印字ドット数も予め定め
    た数L以下であり(ただしL≧M/N)、かつグループ
    の数が最小となるグループの組み合わせを、前記カウン
    ト手段のカウント結果に基づいて決定する決定手段を有
    し、 前記決定手段により決定されるグループ毎に時分割に駆
    動することにより画像を記録することを特徴とする記録
    装置。
  2. 【請求項2】 前記カウント手段は、前記M個の記録素
    子を前記ブロックで構成したグループにグループ分けし
    た場合の、グループ分けの組み合わせの全てについて、
    前記グループ毎に印字ドット数をカウントすることを特
    徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記カウント手段は、前記M個の記録素
    子を前記ブロックで構成したグループにグループ分けし
    た場合の、グループ分けの組み合わせのうち特定複数に
    ついて、前記グループ毎に印字ドット数をカウントする
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録素子は通電により発熱する発熱
    素子であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 複数の記録素子を複数のブロックに分割
    し、前記ブロック毎に時分割に駆動して画像を記録する
    記録装置において、 現ライン記録における前記ブロックの駆動順序に応じて
    前記ブロックの優先順位を決定する第1決定手段と、 前記決定手段により決定された優先順位に基づいて次ラ
    イン記録における前記ブロックの駆動順序を決定する第
    2決定手段とを有し、前記第2決定手段は現ライン記録
    における各ブロックの記録位置と次ライン記録における
    各ブロックの記録位置とが所定範囲内になる様前記ブロ
    ックの駆動順序を決定することを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 印字ドット数をカウントするカウント手
    段を有し、前記第2決定手段は前記カウント手段に基づ
    いて決定される単数又は複数の前記ブロックで構成され
    るグループの組合せと、前記優先順位とに応じて前記ブ
    ロックの駆動順序を決定することを特徴とする請求項5
    に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記カウント手段は前記優先順位毎に前
    記ブロックの組合せ毎の印字ドット数をカウントするこ
    とを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録素子が発熱素子であることを特
    徴とする請求項5又は6に記載の記録装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6570601B2 (en) * 2000-10-31 2003-05-27 Seiko Instruments Inc. Method of driving a thermal line printer and thermal line printer
JP2007283689A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 感熱ヘッド制御装置及びこれを備えた画像形成装置
US7554690B2 (en) 2005-09-06 2009-06-30 Samsung Electronics Co., Ltd. Array type inkjet printer system including print head, resolution adjusting unit, rendering unit and scaler
JP2014050973A (ja) * 2012-09-05 2014-03-20 Nagano Japan Radio Co プリンタのプリント方法
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