JP3202285B2 - 感熱記録装置及び感熱記録方法 - Google Patents
感熱記録装置及び感熱記録方法Info
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- JP3202285B2 JP3202285B2 JP34299491A JP34299491A JP3202285B2 JP 3202285 B2 JP3202285 B2 JP 3202285B2 JP 34299491 A JP34299491 A JP 34299491A JP 34299491 A JP34299491 A JP 34299491A JP 3202285 B2 JP3202285 B2 JP 3202285B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サ−マルヘッドを用い
て記録を行う感熱記録装置に関する。
て記録を行う感熱記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、サ−マルヘッドを用いて記録を
行う感熱記録装置では、印画を続けるに従い自己発熱に
より発熱抵抗体の温度上昇が発生し、一律な記録エネル
ギ−を賦与しても徐々に印画記録濃度が上昇してくる。
このため、安定した画質の画像を得るためには、この温
度上昇に応じて記録エネルギ−を制御することが必要に
なる。
行う感熱記録装置では、印画を続けるに従い自己発熱に
より発熱抵抗体の温度上昇が発生し、一律な記録エネル
ギ−を賦与しても徐々に印画記録濃度が上昇してくる。
このため、安定した画質の画像を得るためには、この温
度上昇に応じて記録エネルギ−を制御することが必要に
なる。
【0003】そこで、従来から、サ−マルヘッドに温度
検出素子を設けサ−マルヘッド全体の温度から印画パル
ス幅や通電電流を制御する感熱記録装置や、サ−マルヘ
ッドの各印画ドット毎に過去の印画履歴を演算する回路
を有し、画素単位で印画パルス幅や電流値を制御する感
熱記録装置等が提案されている。
検出素子を設けサ−マルヘッド全体の温度から印画パル
ス幅や通電電流を制御する感熱記録装置や、サ−マルヘ
ッドの各印画ドット毎に過去の印画履歴を演算する回路
を有し、画素単位で印画パルス幅や電流値を制御する感
熱記録装置等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の感熱記録装置のうち、温度検出素子によりサ−
マルヘッドの温度を検出して記録エネルギ−を制御する
感熱記録装置では、比較的低速の印画では効果をあげる
ことができても、発熱抵抗体の温度が温度検出素子が取
付けられている基板の温度に反映されるまでに時間的な
遅れがあるため、応答速度に限界があり、高速印画にな
るとかなり以前の発熱状態の温度補正をすることとな
り、高速印画の感熱記録装置に対しては適さないという
問題と、温度検出素子はサ−マルヘッドの基板の全体的
な温度を検出するにすぎないので、局部的な温度変動を
補償することができないという問題がある。
た従来の感熱記録装置のうち、温度検出素子によりサ−
マルヘッドの温度を検出して記録エネルギ−を制御する
感熱記録装置では、比較的低速の印画では効果をあげる
ことができても、発熱抵抗体の温度が温度検出素子が取
付けられている基板の温度に反映されるまでに時間的な
遅れがあるため、応答速度に限界があり、高速印画にな
るとかなり以前の発熱状態の温度補正をすることとな
り、高速印画の感熱記録装置に対しては適さないという
問題と、温度検出素子はサ−マルヘッドの基板の全体的
な温度を検出するにすぎないので、局部的な温度変動を
補償することができないという問題がある。
【0005】また、各印画ドット毎に過去の印画履歴を
演算し、画素単位で印画パルス幅や電流値を制御する感
熱記録装置では、局部的な温度変動を補償するのことが
できるが、この場合でも同一画素単体の熱履歴について
考慮するのみで、周辺画素の熱履歴についてはいっさい
考慮されておらず、周辺画素の熱の影響を受けるという
問題と、1 ラインの画素数が増えると熱履歴デ−タの演
算および記憶のための電子回路の規模が非常に大きくな
り、装置の製造コストの増大を招くという問題がある。
演算し、画素単位で印画パルス幅や電流値を制御する感
熱記録装置では、局部的な温度変動を補償するのことが
できるが、この場合でも同一画素単体の熱履歴について
考慮するのみで、周辺画素の熱履歴についてはいっさい
考慮されておらず、周辺画素の熱の影響を受けるという
問題と、1 ラインの画素数が増えると熱履歴デ−タの演
算および記憶のための電子回路の規模が非常に大きくな
り、装置の製造コストの増大を招くという問題がある。
【0006】本発明は、かかる従来の事情に対処してな
されたもので、サ−マルヘッドに蓄積された熱の影響を
受けずに均一な濃度の画像を得ることができ、画質の安
定化を図ることができるとともに、大規模な電子回路等
を必要とせず省資源化を図ることのできる感熱記録装置
を提供しようとするものである。
されたもので、サ−マルヘッドに蓄積された熱の影響を
受けずに均一な濃度の画像を得ることができ、画質の安
定化を図ることができるとともに、大規模な電子回路等
を必要とせず省資源化を図ることのできる感熱記録装置
を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の感熱記
録装置は、複数個の発熱抵抗体を配列したサーマルヘッ
ドを有し、前記発熱抵抗体列に直交する副走査方向に前
記サーマルヘッドと記録紙とを相対的に移動させつつ印
画を行う感熱記録装置において、前記発熱抵抗体へ供給
される記録エネルギー量を補正するため、前記サーマル
ヘッドの各発熱抵抗体が対向する前記記録紙上の印画開
始個所を基準とした印画個所のそれぞれに対応する印画
階調毎及び色毎の補正バイアスエネルギー値を予め記憶
する記憶手段と、これから印画を行う印画個所について
印画開始個所を基準とした位置情報を検出する検出手段
と、この検出手段によって検出された前記位置情報に基
づいて、これから印画を行う印画個所及び該印画個所の
近傍の周辺画素データを選択する選択手段と、この選択
手段により選択された前記周辺画素データの印画階調及
び色と前記検出手段により検出された前記位置情報とに
基づいて、前記記憶手段に予め記憶された補正バイアス
エネルギー値を選択し、この補正バイアスエネルギー値
及び前記選択手段により選択された前記周辺画素データ
により前記発熱抵抗体への記録エネルギー供給量を制御
する制御手段とを具備することを特徴とする。また、本
発明の感熱記録方法は、サーマルヘッドが有する複数個
の発熱抵抗体の配列方向と直交する副走査方向に、該サ
ーマルヘッドと記録紙とを相対的に移動させつつ印画を
行う感熱記録方法において、前記発熱抵抗体へ供給され
る記録エネルギー量を補正するため、前記サーマルヘッ
ドの各発熱抵抗体が対向する前記記録紙上の印画開始個
所を基準とした印画個所のそれぞれに対応する印画階調
毎及び色毎の補正バイアスエネルギー値を予め記憶装置
に記憶させる工程と、これから印画を行う印画個所につ
いて印画開始個所を基準とした位置情報を検出する工程
と、この検出工程により検出された前記位置情報に基づ
いて、これから印画を行う印画個所及び該印画個所の近
傍の周辺画素データを選択する工程と、選択された前記
周辺画素データの印画階調及び色と検出された前記位置
情報とに基づいて、前記記憶手段に予め記憶された補正
バイアスエネルギー値を選択し、この補正バイアスエネ
ルギー値及び前記周辺画素データにより前記発熱抵抗体
への 記録エネルギー供給量を制御する工程とを有するこ
とを特徴とする。
録装置は、複数個の発熱抵抗体を配列したサーマルヘッ
ドを有し、前記発熱抵抗体列に直交する副走査方向に前
記サーマルヘッドと記録紙とを相対的に移動させつつ印
画を行う感熱記録装置において、前記発熱抵抗体へ供給
される記録エネルギー量を補正するため、前記サーマル
ヘッドの各発熱抵抗体が対向する前記記録紙上の印画開
始個所を基準とした印画個所のそれぞれに対応する印画
階調毎及び色毎の補正バイアスエネルギー値を予め記憶
する記憶手段と、これから印画を行う印画個所について
印画開始個所を基準とした位置情報を検出する検出手段
と、この検出手段によって検出された前記位置情報に基
づいて、これから印画を行う印画個所及び該印画個所の
近傍の周辺画素データを選択する選択手段と、この選択
手段により選択された前記周辺画素データの印画階調及
び色と前記検出手段により検出された前記位置情報とに
基づいて、前記記憶手段に予め記憶された補正バイアス
エネルギー値を選択し、この補正バイアスエネルギー値
及び前記選択手段により選択された前記周辺画素データ
により前記発熱抵抗体への記録エネルギー供給量を制御
する制御手段とを具備することを特徴とする。また、本
発明の感熱記録方法は、サーマルヘッドが有する複数個
の発熱抵抗体の配列方向と直交する副走査方向に、該サ
ーマルヘッドと記録紙とを相対的に移動させつつ印画を
行う感熱記録方法において、前記発熱抵抗体へ供給され
る記録エネルギー量を補正するため、前記サーマルヘッ
ドの各発熱抵抗体が対向する前記記録紙上の印画開始個
所を基準とした印画個所のそれぞれに対応する印画階調
毎及び色毎の補正バイアスエネルギー値を予め記憶装置
に記憶させる工程と、これから印画を行う印画個所につ
いて印画開始個所を基準とした位置情報を検出する工程
と、この検出工程により検出された前記位置情報に基づ
いて、これから印画を行う印画個所及び該印画個所の近
傍の周辺画素データを選択する工程と、選択された前記
周辺画素データの印画階調及び色と検出された前記位置
情報とに基づいて、前記記憶手段に予め記憶された補正
バイアスエネルギー値を選択し、この補正バイアスエネ
ルギー値及び前記周辺画素データにより前記発熱抵抗体
への 記録エネルギー供給量を制御する工程とを有するこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成の本発明の感熱記録装置では、各印画
画素毎の熱履歴を演算するパラメ−タとして、副走査方
向の印画位置情報を用いる。
画素毎の熱履歴を演算するパラメ−タとして、副走査方
向の印画位置情報を用いる。
【0009】すなわち、特定の画素について一定の記録
エネルギ−を与えて印画を行うと、副走査方向に関して
徐々に記録濃度が上がってくるが、この記録濃度の上昇
の傾向は常に一定であるので、元の記録エネルギ−に対
して減衰係数を乗ずることによって記録濃度を一定に保
つことができる。
エネルギ−を与えて印画を行うと、副走査方向に関して
徐々に記録濃度が上がってくるが、この記録濃度の上昇
の傾向は常に一定であるので、元の記録エネルギ−に対
して減衰係数を乗ずることによって記録濃度を一定に保
つことができる。
【0010】この減衰係数は、副走査方向の印画位置の
関数であるので、副走査方向の印画位置情報から記録エ
ネルギ−の制御パラメ−タを求めることができる。した
がって、印画階調毎に、減衰係数を予め設定しておくこ
とにより、既に印画の終了した画素デ−タのうちの幾つ
かから求めた周辺画素デ−タ情報と、副走査方向の印画
位置とから、印画画素毎に蓄積された熱の影響を軽減し
た適切な記録エネルギ−供給量を選択することができ
る。
関数であるので、副走査方向の印画位置情報から記録エ
ネルギ−の制御パラメ−タを求めることができる。した
がって、印画階調毎に、減衰係数を予め設定しておくこ
とにより、既に印画の終了した画素デ−タのうちの幾つ
かから求めた周辺画素デ−タ情報と、副走査方向の印画
位置とから、印画画素毎に蓄積された熱の影響を軽減し
た適切な記録エネルギ−供給量を選択することができ
る。
【0011】これにより、サ−マルヘッドに蓄積された
熱の影響を受けずに均一な濃度の画像を得ることがで
き、画質の安定化を図ることができるとともに、大規模
な電子回路等を必要とせず省資源化を図ることができ
る。
熱の影響を受けずに均一な濃度の画像を得ることがで
き、画質の安定化を図ることができるとともに、大規模
な電子回路等を必要とせず省資源化を図ることができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の感熱記録装置の詳細を、図面
を参照して一実施例について説明する。
を参照して一実施例について説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例の感熱記録装置
の要部(蓄熱制御デ−タの設定部)の構成を示すもの
で、図において10はM個のラインバッファ、11は周
辺画素データ演算部、12は蓄熱制御データテーブルを
収容するROM、13はラインカウンタ、14は画像メ
モリ(RAM)である。
の要部(蓄熱制御デ−タの設定部)の構成を示すもの
で、図において10はM個のラインバッファ、11は周
辺画素データ演算部、12は蓄熱制御データテーブルを
収容するROM、13はラインカウンタ、14は画像メ
モリ(RAM)である。
【0014】まず、ROM12に収容された蓄熱制御デ
−タテ−ブルについて説明する。図2のグラフは、感熱
記録装置の記録紙とカラ−インクリボンの特性によって
決まる記録エネルギ−対記録濃度の特性の一例を表した
ものである。このグラフに示されるように、カラ−イン
クリボンには、発色を始める一定の記録エネルギ−ポイ
ント(B0 点)がある。このエネルギ−をバイアスエネ
ルギ−とする。このエネルギ−は画像が発色するのに最
低限必要なエネルギ−であり、サ−マルヘッドの蓄熱状
態等によって変動するものである。本実施例では、この
部分のバイアスエネルギ−をI段階に分け、蓄熱状態に
依って設定されたデ−タiによりi段階のパルス幅制御
を行うことにより、記録エネルギ−を制御する。この方
法により、階調制御とは独立して蓄熱現象の補正を行う
ことができる。
−タテ−ブルについて説明する。図2のグラフは、感熱
記録装置の記録紙とカラ−インクリボンの特性によって
決まる記録エネルギ−対記録濃度の特性の一例を表した
ものである。このグラフに示されるように、カラ−イン
クリボンには、発色を始める一定の記録エネルギ−ポイ
ント(B0 点)がある。このエネルギ−をバイアスエネ
ルギ−とする。このエネルギ−は画像が発色するのに最
低限必要なエネルギ−であり、サ−マルヘッドの蓄熱状
態等によって変動するものである。本実施例では、この
部分のバイアスエネルギ−をI段階に分け、蓄熱状態に
依って設定されたデ−タiによりi段階のパルス幅制御
を行うことにより、記録エネルギ−を制御する。この方
法により、階調制御とは独立して蓄熱現象の補正を行う
ことができる。
【0015】図3は、主走査方向に255 階調で均一階調
の画像を印画した場合の記録濃度分布を示すグラフであ
る。このグラフに示されるように、蓄熱現象に関して補
正を加えない場合は、副走査方向に関して印画が進むに
つれて徐々に記録濃度が高くなる。画質の安定化のため
には、この記録濃度分布を均一に保つことが必要であ
る。
の画像を印画した場合の記録濃度分布を示すグラフであ
る。このグラフに示されるように、蓄熱現象に関して補
正を加えない場合は、副走査方向に関して印画が進むに
つれて徐々に記録濃度が高くなる。画質の安定化のため
には、この記録濃度分布を均一に保つことが必要であ
る。
【0016】このためにパルス幅をどの様に減少させて
いけばよいかを係数で表したものが図4のグラフであ
る。基準印画開始位置におけるバイアスエネルギ−をB
0 とすると、副走査方向位置yにおける減衰係数RはR
y 、従って、yにおけるバイアスエネルギ−By は、 By =Ry *B0 (1)式 で表すことができる。
いけばよいかを係数で表したものが図4のグラフであ
る。基準印画開始位置におけるバイアスエネルギ−をB
0 とすると、副走査方向位置yにおける減衰係数RはR
y 、従って、yにおけるバイアスエネルギ−By は、 By =Ry *B0 (1)式 で表すことができる。
【0017】このように、全ての印画階調について、減
衰係数を求めておけば、副走査方向位置等から補正バイ
アスエネルギー値を求めることができる。ROM12に
は、このようにして周辺画素データ演算部(算出手段)
で求めた補正バイアスエネルギー値が、副走査方向位置
yと印画階調および色毎に蓄熱制御データテーブルとし
て収容されている。なお、印画階調については、後述す
るように、印画画素の周辺画素データの印画階調を考慮
した代表値Xが用いられ、この代表値Xにて副走査方向
位置yまで印画したものとして蓄熱分を考慮したバイア
スエネルギー段階iを与えるようになっている。
衰係数を求めておけば、副走査方向位置等から補正バイ
アスエネルギー値を求めることができる。ROM12に
は、このようにして周辺画素データ演算部(算出手段)
で求めた補正バイアスエネルギー値が、副走査方向位置
yと印画階調および色毎に蓄熱制御データテーブルとし
て収容されている。なお、印画階調については、後述す
るように、印画画素の周辺画素データの印画階調を考慮
した代表値Xが用いられ、この代表値Xにて副走査方向
位置yまで印画したものとして蓄熱分を考慮したバイア
スエネルギー段階iを与えるようになっている。
【0018】次に、図1の蓄熱制御デ−タの設定部の動
作について説明する。
作について説明する。
【0019】印画する画像信号は、M個のラインバッフ
ァ10および画像メモリ14へ送られ、画像データとし
て記憶される。そして、M個のラインバッファ10に記
憶された画像データは、周辺画素デ−タ演算部11へ印
画履歴として送られる。この際、印画開始からMライン
に満たない場合は印画履歴としてデ−タ’0’が送出さ
れる。
ァ10および画像メモリ14へ送られ、画像データとし
て記憶される。そして、M個のラインバッファ10に記
憶された画像データは、周辺画素デ−タ演算部11へ印
画履歴として送られる。この際、印画開始からMライン
に満たない場合は印画履歴としてデ−タ’0’が送出さ
れる。
【0020】周辺画素デ−タ演算部11は、上記画像デ
ータから、印画画素の周辺画素デ−タの印画階調の代表
値Xを演算する。すなわち、図5に示すように、既に印
画の終了した所定ライン数の画素デ−タのうち、これか
ら印画を行う印画箇所Aと同一の副走査位置(発熱抵抗
体位置)を中心として主走査方向に対称に等しい距離範
囲の画素デ−タ、例えば3 ×3 個の画素デ−タ(図中斜
線で示す)を選択し、各々の画素デ−タから、印画階調
の平均値を算出し代表値Xとする。本実施例では、この
周辺画素の印画階調の代表値Xにて副走査方向位置yま
で印画したものとして蓄熱分を考慮したバイアスエネル
ギ−段階iを選択する。
ータから、印画画素の周辺画素デ−タの印画階調の代表
値Xを演算する。すなわち、図5に示すように、既に印
画の終了した所定ライン数の画素デ−タのうち、これか
ら印画を行う印画箇所Aと同一の副走査位置(発熱抵抗
体位置)を中心として主走査方向に対称に等しい距離範
囲の画素デ−タ、例えば3 ×3 個の画素デ−タ(図中斜
線で示す)を選択し、各々の画素デ−タから、印画階調
の平均値を算出し代表値Xとする。本実施例では、この
周辺画素の印画階調の代表値Xにて副走査方向位置yま
で印画したものとして蓄熱分を考慮したバイアスエネル
ギ−段階iを選択する。
【0021】なお、この時、図6に示すように、これか
ら印画を行う印画箇所Aからの物理的および時間的な距
離に応じて、近い部位では大、遠い部位では小となるよ
うな重み付け(図中数字で示す)をして代表値Xを求め
てもよい。
ら印画を行う印画箇所Aからの物理的および時間的な距
離に応じて、近い部位では大、遠い部位では小となるよ
うな重み付け(図中数字で示す)をして代表値Xを求め
てもよい。
【0022】このようにして算出した周辺画素デ−タの
印画階調の代表値Xを、ROM12の蓄熱制御デ−タテ
−ブルのアドレスの8 ビットとする。さらに、ラインカ
ウンタ13によって表された副走査方向位置の値yを7
ビットのアドレスとする。これに、色情報としてイエロ
−・マゼンタ・シアンの3 色を表す 2ビットを加え、合
計17ビットとしてROM12の蓄熱制御デ−タテ−ブル
のアドレスとする。
印画階調の代表値Xを、ROM12の蓄熱制御デ−タテ
−ブルのアドレスの8 ビットとする。さらに、ラインカ
ウンタ13によって表された副走査方向位置の値yを7
ビットのアドレスとする。これに、色情報としてイエロ
−・マゼンタ・シアンの3 色を表す 2ビットを加え、合
計17ビットとしてROM12の蓄熱制御デ−タテ−ブル
のアドレスとする。
【0023】そして、これらの情報に基づいてROM1
2の蓄熱制御デ−タテ−ブルから該当するバイアスエネ
ルギ−段階iが選択され、画像メモリ14に出力され
て、蓄熱制御デ−タとして画像デ−タとともに記憶され
る。これらの蓄熱制御デ−タおよび画像デ−タは画像メ
モリ14からヘッド駆動回路のパルス幅制御回路へ送ら
れる。
2の蓄熱制御デ−タテ−ブルから該当するバイアスエネ
ルギ−段階iが選択され、画像メモリ14に出力され
て、蓄熱制御デ−タとして画像デ−タとともに記憶され
る。これらの蓄熱制御デ−タおよび画像デ−タは画像メ
モリ14からヘッド駆動回路のパルス幅制御回路へ送ら
れる。
【0024】図7にヘッド駆動回路の構成を示す。画像
メモリ14に記憶された画像デ−タPおよび蓄熱制御デ
−タP’は、蓄熱制御デ−タP’、画像デ−タPの順に
1 画素毎に交互に(I+255 )回ずつ読み出され、コンパ
レ−タ15へ送られる。コンパレ−タ15へは、読み出
し回数を計数するカウンタ16から計数結果Qも送られ
るので、読み出した蓄熱制御デ−タP’および画像デ−
タPとQとを比較し、その結果(例えば、P>Qならば
1 、P≦Qならば0 )をサ−マルヘッド17へ送出す
る。
メモリ14に記憶された画像デ−タPおよび蓄熱制御デ
−タP’は、蓄熱制御デ−タP’、画像デ−タPの順に
1 画素毎に交互に(I+255 )回ずつ読み出され、コンパ
レ−タ15へ送られる。コンパレ−タ15へは、読み出
し回数を計数するカウンタ16から計数結果Qも送られ
るので、読み出した蓄熱制御デ−タP’および画像デ−
タPとQとを比較し、その結果(例えば、P>Qならば
1 、P≦Qならば0 )をサ−マルヘッド17へ送出す
る。
【0025】図8は、上述したようにして生成されたサ
−マルヘッド駆動信号を示すものである。図8(a)は
蓄熱0 の時の255 階調のサ−マルヘッド駆動信号を示す
もので、印画開始直後等は蓄熱の影響がないのでバイア
スエネルギ−も最大値のI段階として与えられる。これ
に対し印画位置が進むと図8(b)に示すように、バイ
アスエネルギ−をiI-1 以降をディスイネ−ブルとし、
蓄熱の影響を排除する。これとともに、濃度階調を例え
ばk3 に制御する場合は、k4 以降をディスイネ−ブル
とする。
−マルヘッド駆動信号を示すものである。図8(a)は
蓄熱0 の時の255 階調のサ−マルヘッド駆動信号を示す
もので、印画開始直後等は蓄熱の影響がないのでバイア
スエネルギ−も最大値のI段階として与えられる。これ
に対し印画位置が進むと図8(b)に示すように、バイ
アスエネルギ−をiI-1 以降をディスイネ−ブルとし、
蓄熱の影響を排除する。これとともに、濃度階調を例え
ばk3 に制御する場合は、k4 以降をディスイネ−ブル
とする。
【0026】このように、本実施例では、バイアスおよ
び階調パルス幅を独立に制御することができ、記録紙上
に蓄熱制御された印画を実現することができる。また、
サ−マルヘッドの蓄熱現象に対して、副走査方向の印画
位置という比較的容易に得られる情報と、例えば9 画素
分の周辺画素デ−タとから、印画画素の熱履歴を近似的
に求め、補正することにより、ハ−ドウェア量を抑えつ
つ、蓄熱現象を抑えた画像印画を実現することができ
る。
び階調パルス幅を独立に制御することができ、記録紙上
に蓄熱制御された印画を実現することができる。また、
サ−マルヘッドの蓄熱現象に対して、副走査方向の印画
位置という比較的容易に得られる情報と、例えば9 画素
分の周辺画素デ−タとから、印画画素の熱履歴を近似的
に求め、補正することにより、ハ−ドウェア量を抑えつ
つ、蓄熱現象を抑えた画像印画を実現することができ
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、サ
−マルヘッドに蓄積された熱の影響を受けずに均一な濃
度の画像を得ることができ、画質の安定化を図ることが
できるとともに、大規模な電子回路等を必要とせず省資
源化を図ることができる。
−マルヘッドに蓄積された熱の影響を受けずに均一な濃
度の画像を得ることができ、画質の安定化を図ることが
できるとともに、大規模な電子回路等を必要とせず省資
源化を図ることができる。
【図1】本発明の一実施例の感熱記録装置の要部構成を
示す図。
示す図。
【図2】記録濃度と記録エネルギーとの関係を示す図。
【図3】副走査方向位置と記録濃度との関係を示す図。
【図4】副走査方向位置と蓄熱補正減衰係数との関係を
示す図。
示す図。
【図5】周辺画素デ−タの算出方法を説明するための
図。
図。
【図6】重み付けをした周辺画素デ−タの算出方法を説
明するための図。
明するための図。
【図7】ヘッド駆動回路の構成を示す図。
【図8】サ−マルヘッド駆動信号を示す図。
10 ラインバッファ 11 周辺画素データ演算部 12 蓄熱制御データテーブルを収容するROM 13 ラインカウンタ 14 画像メモリ(RAM)
Claims (2)
- 【請求項1】 複数個の発熱抵抗体を配列したサーマル
ヘッドを有し、前記発熱抵抗体列に直交する副走査方向
に前記サーマルヘッドと記録紙とを相対的に移動させつ
つ印画を行う感熱記録装置において、前記発熱抵抗体へ供給される記録エネルギー量を補正す
るため、前記サーマルヘッドの各発熱抵抗体が対向する
前記記録紙上の印画開始個所を基準とした印画個所のそ
れぞれに対応する印画階調毎及び色毎の補正バイアスエ
ネルギー値を予め記憶する記憶手段と、 これから印画を行う印画個所について印画開始個所を基
準とした位置情報を検出する検出手段と、 この検出手段によって検出された前記位置情報に基づい
て、これから印画を行う印画個所及び該印画個所の近傍
の周辺画素データを選択する選択手段と、 この選択手段により選択された前記周辺画素データの印
画階調及び色と前記検出手段により検出された前記位置
情報とに基づいて、前記記憶手段に予め記憶された補正
バイアスエネルギー値を選択し、この補正バイアスエネ
ルギー値及び前記選択手段により選択された前記周辺画
素データにより前記発熱抵抗体への記録エネルギー供給
量を制御する制御手段と を具備する ことを特徴とする感
熱記録装置。 - 【請求項2】 サーマルヘッドが有する複数個の発熱抵
抗体の配列方向と直交する副走査方向に、該サーマルヘ
ッドと記録紙とを相対的に移動させつつ印画を行う感熱
記録方法において、 前記発熱抵抗体へ供給される記録エネルギー量を補正す
るため、前記サーマルヘッドの各発熱抵抗体が対向する
前記記録紙上の印画開始個所を基準とした印画個所のそ
れぞれに対応する印画階調毎及び色毎の補正バイアスエ
ネルギー値を予め記憶装置に記憶させる工程と、 これから印画を行う印画個所について印画開始個所を基
準とした位置情報を検出する工程と、 この検出工程により検出された前記位置情報に基づい
て、これから印画を行う印画個所及び該印画個所の近傍
の周辺画素データを選択する工程と、 選択された前記周辺画素データの印画階調及び色と検出
された前記位置情報とに基づいて、前記記憶手段に予め
記憶された補正バイアスエネルギー値を選択し、この補
正バイアスエネルギー値及び前記周辺画素データにより
前記発熱抵抗体への記録エネルギー供給量を制御する工
程と を有することを特徴とする感熱記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34299491A JP3202285B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 感熱記録装置及び感熱記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34299491A JP3202285B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 感熱記録装置及び感熱記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05169709A JPH05169709A (ja) | 1993-07-09 |
JP3202285B2 true JP3202285B2 (ja) | 2001-08-27 |
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ID=18358120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34299491A Expired - Fee Related JP3202285B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 感熱記録装置及び感熱記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3202285B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4173794A1 (fr) | 2021-10-29 | 2023-05-03 | Fabrice Benard | Procédé de fabrication d'un modèle d'au moins une portion de main, moule particulièrement destiné à la mise en oeuvre d'un tel procédé, et kit d'entraînement comprenant au moins un modèle obtenu par un tel procédé de fabrication |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP1077135B1 (en) | 1998-05-08 | 2004-07-28 | Shinko Electric Co. Ltd. | Thermal head and thermal printer |
JP4703199B2 (ja) * | 2005-01-26 | 2011-06-15 | 三菱電機株式会社 | 熱転写型プリンタ及び記録方法 |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP34299491A patent/JP3202285B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4173794A1 (fr) | 2021-10-29 | 2023-05-03 | Fabrice Benard | Procédé de fabrication d'un modèle d'au moins une portion de main, moule particulièrement destiné à la mise en oeuvre d'un tel procédé, et kit d'entraînement comprenant au moins un modèle obtenu par un tel procédé de fabrication |
FR3128660A1 (fr) | 2021-10-29 | 2023-05-05 | Fabrice BENARD | Procédé de fabrication d’un modèle d’au moins une portion de main, moule particulièrement destiné à la mise en œuvre d’un tel procédé, et kit d’entraînement comprenant au moins un modèle obtenu par un tel procédé de fabrication |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05169709A (ja) | 1993-07-09 |
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