JP4703199B2 - 熱転写型プリンタ及び記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、熱転写型プリンタ及び記録方法に関する。
従来の熱転写型プリンタには、記録時の記録媒体の濃度ムラを抑制するために、サーマルヘッドの温度によってサーマルヘッドの電力や階調データなどの記録条件を変えて補正を行うものがある(例えば、特許文献1参照)。また、サーマルヘッドの温度に加えて、環境湿度に起因する発色濃度の変動を抑制するものがある(例えば、特許文献2)。
特開昭61−277279号公報 特開平06−328760号公報
サーマルヘッドで記録を行う場合、各画素の記録は、その周囲の画素の記録のための発熱の影響を受けるが、近年プリンタに対する高速化や高密度化の要求に応えるため、記録時間が短縮され、また隣接する発熱素子相互間の距離も短くなって来ている。このため、各画素に対する周囲の画素からの影響も一層大きくなっており、特に各画素が白を表すものであるときにその影響による画質劣化が著しいと言う問題がある。
本発明は、
少なくとも一つの発熱素子を有し、感熱記録媒体に記録を行うサーマルヘッドと、
上記発熱素子による上記感熱記録媒体の加熱により発色に至るまでの通電時間に対応するバイアス値を決定するバイアス値決定手段と、
各画素の濃度に対応する濃度値であって、上記発熱素子による上記感熱記録媒体の加熱により上記発色から当該濃度に至るまでの通電時間に対応する濃度値、上記決定されたバイアス値とに応じて、各画素の記録のための上記発熱素子の通電時間を制御する記録制御手段とを有し、
上記記録制御手段は、一つの画素の記録に当たり、当該画素の濃度値が第1の所定の値より大きいときは、上記濃度値と上記バイアス値とを加算することにより得られる駆動値に応じて上記発熱素子の通電時間を制御し、上記濃度値が上記第1の所定の値以下であるときは、上記バイアス値から補正値を減算した値を有する駆動値に応じて上記発熱素子の通電時間を制御することを特徴とする熱転写型プリンタを提供する。
本発明によれば、濃度値が取り得る値の範囲内の最小値の画素、例えば白を表す画素の記録に当たり、バイアス値よりも小さい駆動値を用いて記録を行うので、白再現性を高め、画質の劣化を防ぐことができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の熱転写型プリンタの概略構成を示す図である。図示の熱転写型プリンタは、サーマルヘッドの発熱素子の通電時間の制御により感熱記録媒体、例えば記録用紙上に階調記録を行うことができるものであり、サーマルヘッド1と、サーマルヘッド温度検出部4と、環境温度湿度検出部5と、フレームメモリ6と、メモリコントローラ7と、濃度信号生成部8と、バイアス値決定部9と、駆動値生成部10と、ヘッドパルス生成部11と、シフトレジスタ12と、駆動部13とを有する。サーマルヘッド11は、図2(A)に示すように、ライン状に整列した発熱素子2a〜2zを備える。
熱転写型プリンタは、白黒印刷(モノクロ印刷)を行うためのものであり、かつ発熱素子への通電時間の制御により階調記録を行うことができるものである。
各画素の記録のための発熱素子の通電時間は、一般には、当該画素の濃度に応じた通電時間成分(tg)と、バイアス通電時間成分(tb)との和で与えられる。バイアス通電時間成分(tb)は、発熱素子による記録媒体3の加熱により発色に至るまでの通電時間であり、濃度値に対応した通電時間成分(tg)は、発熱素子2による記録媒体3の加熱により、発色から所定濃度に至るまでの通電時間である。
サーマルヘッド温度検出部4は、サーマルヘッド1の温度を検出する。環境温度検湿度出部5は、熱転写型プリンタの環境の温度及び湿度を検出する。
フレームメモリ6は、外部から供給される画像データPDを1フレーム分記憶する。
メモリコントローラ7は、フレームメモリ6の書き込み、読み出しを制御する。メモリコントローラ7は、フレームメモリ6からの読み出しに当たり、記録の順序(印画方向)に従って、画像データを読み出すように制御を行う。
濃度信号生成部8は、フレームメモリから読み出された画像データに基づいて、各画素の濃度値を表す濃度信号を生成する。この濃度信号は、濃度に応じた通電時間成分(tg)に対応する値を持つ。
バイアス値決定部9は、サーマルヘッド温度検出部4で検出された温度(サーマルヘッド温度)、環境温度湿度検出部5で検出された環境温度、環境湿度などに基づいて、上記のバイアス通電時間成分(tb)に対応するバイアス値を決定する。
上記のように、バイアス通電時間成分(tb)は、発熱素子による記録媒体3の加熱により発色に至るまでの通電時間であり、記録媒体3が発色に至るに必要な熱エネルギー量は、サーマルヘッド1の温度に依存する。また、記録媒体3は、通常の環境温度を含む保証温度内では発色しない材料で形成されているため、記録が保証範囲内で行われる場合には、tb>0とする必要がある。一方、濃度値が白を表すものである場合には、記録媒体を一切発色させる必要がないので、本実施の形態では、濃度値が白を表わすものである場合には、バイアス通電時間成分よりも短い通電時間だけ発熱素子を駆動することとしている。
駆動値生成部10は、濃度信号生成部8から出力される濃度信号により表される各画素の濃度値と、バイアス値決定部9で決定されるバイアス値とに基づいて、濃度値が白レベルを表すものであるときには、バイアス値よりも小さい値の駆動値を、補正された白レベル値として出力し、濃度値が白レベル以外を表すものであるときには、補正を行うことなく、入力された濃度値とバイアス値との和を駆動値として出力する。
ヘッドパルス生成部11は、駆動値生成部10から出力される駆動値に応じた時間幅のパルスを生成して出力する。このパルスとして、単一のパルスの代わりに、上記駆動値に応じた数の、パルス(各々は同一の時間幅を有する)の列から成るパルス列を用いても良い。
シフトレジスタ12は、それぞれサーマルヘッドの発熱素子2a〜2zに対応して設けられた記憶段を有し、ヘッドパルス生成部11から出力される、それぞれの発熱素子のためのパルス(乃至パルス列)を、それぞれ対応する記憶段に蓄える。
駆動部13は、シフトレジスタ12から出力されるパルス(乃至パルス列)によって発熱素子を駆動する。この結果、各発熱素子は駆動値に応じた通電時間だけ駆動される。
上記のうち、駆動値生成部10と、ヘッドパルス生成部11と、シフトレジスタ12とで、各画素の濃度に対応する濃度値とバイアス値とに応じて、各画素の記録のための上記発熱素子の駆動を制御する記録制御手段が構成されている。
サーマルヘッド1の発熱素子2a〜2zは、図2(A)に示すように、第1の方向(主走査方向)Yにライン状に整列しており、感熱記録媒体(記録用紙)3を、上記第1の方向と直交する第2の方向(副走査方向)(符号Xと逆の方向)に移動させることで、外部から供給される画像データPDに応じた記録(印画)が行われる。
外部から供給された画像データPDは、フレームメモリ6に書込まれ、フレームメモリ6から1ラインずつ読み出され、濃度信号生成部8で各画素の濃度値を表す信号が生成され、駆動値生成部10で必要に応じて補正が施されて駆動値が生成され、ヘッドパルス生成部11で、駆動値に応じた通電時間を実現するためのパルスが生成され、シフトレジスタ12で、1ライン分のパルスが蓄えられ、1ライン分のパルスに基づいて駆動部13でサーマルヘッド1の発熱素子2a〜2zを駆動する。
図3は、駆動値生成部10の一例の内部構成を示す。
図示の駆動値生成部10は、フレームメモリ6から読み出された第1乃至第3のライン(現ライン、一つ前のライン、二つ前のライン)の濃度値を保持する第1乃至第3のラインメモリ10a〜10cと、濃度信号生成部8から供給される濃度信号により表される濃度値が白レベルを表すものであることを検出する白レベル検出部10dと、ラインメモリ10bに保持された濃度値を参照し、前ライン中の、同じ発熱素子(処理対象画素の記録に用いられるのと同じ発熱素子)で記録された画素の濃度値が所定値よりも大きい(高濃度である)ことを検出する前ライン用の高濃度検出部10eと、ラインメモリ10cに保持された濃度値を参照し、前々ライン中の、同じ発熱素子で記録された画素の濃度値が所定値よりも大きい(高濃度である)ことを検出する前々ライン用の高濃度検出部10fと、白レベル検出部10dにおける検出結果と、高濃度検出部10e及び10fにおける検出結果と、処理対象画素の濃度値(tg)と、バイアス決定部9で決定されたバイアス値(tb)とに基づいて駆動値(td)を出力する駆動値決定部10gとを有する。
駆動値決定部10gは、例えば、通常は、下記の式(1)で示すように、濃度信号生成部8から供給された濃度信号により表される濃度値tgとバイアス決定部9で決定されたバイアス値tbとを加算することにより得られる駆動値tdを出力する一方、白レベル検出部10dで濃度値が白レベルを表すものであることが検出され、高濃度検出部10e及び10fのいずれかにより、同じ発熱素子で一つ前のライン又は二つ前のラインで記録された画素の濃度値が所定値よりも大きいことが検出されたときは、下記の式(2)で示すように、バイアス決定部9で決定されたバイアス値tbから補正値tzを減算した値を駆動値tdとして出力する。
td=tg+tb …(1)
td=tb−tz …(2)
補正値tzの値は、各画素の周囲の画素の濃度値に応じて定める。
補正値tzは、例えば、各画素と同じ発熱素子で1ライン前及び2ライン前に記録された画素の濃度値に基づいて定める。
例えば、一つの画素(処理対象画素)と同じ発熱素子で1ライン前に記録された画素の濃度値が所定値よりも大きければ、tzを図示のように第1の値tz1に設定する。
一つの画素(処理対象画素)と同じ発熱素子で1ライン前に記録された画素の濃度値が所定値以下であって、2ライン前に記録された画素の濃度値が所定値よりも大きければ、tzを図示のように第2の値tz2に設定する。第2の値tz2は第1値tz1よりも小さい。
例えば図2(A)に示すパターンの画像を記録する場合を考える。図2(A)で、Rwは白色の領域、Rbは黒色の領域、Rgは灰色の領域である。図2(B)には、図2(A)の各記録位置(ライン番号)に対応して、そのときの、一つの発熱素子2nの通電時間が示されている。
発熱素子2nは最初(第1及び第2ラインでは)、灰色の領域Rg内の画素(灰色の画素)の記録を行い、次に(第3乃至第6ラインでは)黒色の領域Rb内の画素(黒色の画素)の記録を行い、次に(第7乃至第9ラインでは)白色の領域Rw内の画素(白色の画素)の記録を行う。
上記のように、発熱素子2nは、第6ライン(X=6)で黒色の画素を記録し、次のライン(第7ライン)で、白色の画素の記録を行うが、黒色の画素の記録を行うときは、通電時間が長く、発熱が多いため、その熱が次のライン(第7ライン)の記録のときに残る。1ラインの記録のための時間が短いほど、この残熱が多い。このため、次のラインで白色の画素の記録を行おうとしても、若干濃度の高い記録が行われてしまう。このような現象は尾引きと呼ばれている。
本実施の形態では、黒の記録の次のラインで白の記録を行う場合には、通電時間(td)を、通常のバイアス通電時間(tb)よりも短くするので、前のラインの黒の記録の影響があっても、尾引きを避けることができる。
第8ラインでは、第6ラインの影響は小さくなるが、なおも幾分の影響があるので、通電時間(td)は第7ラインよりも長いものの、なおも通常のバイアス通電時間(tb)よりも短くする。
このようにある画素の濃度値が白を表すものである場合、その画素の記録に用いられるのと同じ発熱素子で直前に黒の記録が行われた場合には、通電時間を通常のバイアス通電時間よりも短くすることで、尾引きを避けることとしている。
なお、図3の例では、処理対象画素の周囲の画素として、上記処理対象画素と同じライン、一つ前のライン、及び二つ前のラインの画素を参照することとしており、そのために第1乃至第3のラインメモリ10a乃至10cを設けているが、より多くのラインの画素を参照することもでき、また2つ前のラインの画素を参照せず、一つ前のラインの画素のみを参照するように構成することもできる。この場合、第1乃至第3のラインメモリの代わりに、参照される画素を含むラインの数に応じたラインメモリを設けることとすれば良い。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2の全体的構成は図1に示すとおりであるが、駆動値生成部10の構成が異なる。図4は、実施の形態2で用いられる駆動値生成部10の内部構成を示す。
図示の駆動値生成部10は、フレームメモリから読み出された第1及び第2のライン(現ライン及び一つ前のライン)の濃度値を保持する第1及び第2のラインメモリ10a及び10bと、濃度信号生成部8から供給される濃度信号により表される濃度値が白レベルを表すものであることを検出する白レベル検出部10dと、ラインメモリ10a及び10bに保持された濃度値を参照し、前ラインの画素(同じ発熱素子で記録された画素)が所定値よりも大きい(高濃度である)ことを検出する前ライン用の高濃度検出部10eと、補正値を決定する補正値決定部10hと、補正値決定部10hで決定された補正値に所定の値(1よりも小さい値で、減衰係数と呼ぶ)αを乗算し、乗算結果のうちの小数点以下を切り捨てることにより得られた値を、次のラインの記録時に出力する減衰部10iと、加減算部10jとを有する。
加減算部10jは、補正値決定部10hから出力される補正値tzと、濃度信号生成部8から供給される濃度信号により表される濃度値tgと、バイアス値決定部9で決定されたバイアス値tbとに基づき、下記の式(3)により駆動値tdを求める。
td=tg+tb−tz …(3)
補正値決定部10hは、白レベル検出部10dで濃度値が白レベルを表すものであることが検出され、かつ前ライン高濃度検出部10eで、前ラインの画素(同じ発熱素子で記録された画素)の濃度値が所定値よりも大きいことが検出されたときに、所定の値tz1を補正値tzとして出力する一方、白レベル検出部10dで濃度値が白レベルを表すものであることが検出され、かつ前ライン高濃度検出部10eで、前ラインの画素(同じ発熱素子で記録された画素)の濃度値が所定値以下であることが検出されたときには、上記所定の値tz1の代わりに、減衰部10iの出力(前のラインの画素のための駆動値決定の際に補正値決定部10hから出力された補正値tzにαを掛け、小数点以下を切り捨てたもの)を、新たな補正値tzとして出力する。
補正値決定部10hは、上記のいずれにも該当しないときは、補正値tzをゼロとする。
図2に示す例の場合、第7ラインでは、所定の値tz1が補正値tzとして用いられ、第8ラインでは減衰部10iで求めた補正値[tz1×α](ここで、任意の数aについて、[a]はaのうち、整数部分のみ、即ち、小数点以下を切捨てた値を意味する)が補正値tzとして用いられる。
第9ラインでは、[[tz1×α]×α]が補正値tzとして用いられる。
式(3)において、白画素以外では、tz=0であるので、
td=tg+tb …(3A)
となり、白画素においてはtg=0であるので、
td=tb−tz …(3B)
となるので、式(3)は式(1)、(2)と実質的に同じである。
図4の駆動値生成部を用いれば、ラインメモリの数が2つであっても、2ライン前の記録の影響を考慮して補正を行うことができ、しかも高濃度の画素から距離が大きいほど補正値を小さくすることができる。
なお、上記のように、高濃度の画素から距離が大きいほど補正値を小さくする代わりに補正値を一定にすることもできる。この場合、図4と同じ構成において、α=1としても良く、図4の減衰部10iを除去し、補正値決定部10hとして、白レベル検出部10dで濃度値が白レベルを表すものであることが検出されたときは、所定の値tz1を補正値tzとして出力する一方、それ以外のときは、補正値tzをゼロとするものを用いることとしてもよい。このようにしても良いのは、白画素の場合には、発色が不要であり、細かな階調制御が不要だからである。
なお、以上の例では、一つの画素(処理対象画素)の濃度値が白を表すものである場合に、当該一つの画素の記録に用いられるのと同じ発熱素子で以前に記録が行われた画素が黒である場合の影響(尾引き)をなくすための処理を行っているが、同じ発熱素子ではなくても、近傍に位置する発熱素子が黒の記録に用いられる場合、その発熱素子で発生される熱の影響を避けるため、近傍に位置する発熱素子が前のラインの黒画素の記録に用いられた場合や同じラインの黒画素の記録に用いられる場合にも、通電時間をバイアス通電時間よりも短くすることとすれば良い。
この場合、一つの画素の周囲の複数の画素の濃度値の平均値、最大値、又は最小値が所定値よりも大きいかどうかに基づいて補正を行うかどうかを決めても良い。また、平均値を求める場合、複数の画素の濃度値の単純平均を求めても良く、また加重平均を求めても良い。加重平均を求める場合、一つの画素(処理対象画素)からの距離が短いほど、重み付けを大きくすることとしても良い。さらに記録領域の端部においては、周囲に位置する画素が、処理対象画素の一方の側(図2(A)において上側、又は下側)にしか存在しないため、存在しない画素の濃度値を0であるとして処理しても良い。
実施の形態3.
上記の実施の形態1及び2では、一つの画素(処理対象画素)の濃度値が白を表すものである場合に補正を行うものとしている。白を表す濃度値は濃度値が取り得る値の範囲中の最小値であるが、最小値でなくても所定の値(最小値に近い値)以下であれば、白画素と同様に扱うこととしても良い。
この場合、上記の式(2)又は(3B)により、駆動値を求めても良く、代わりに上記の式(3)により補正量を求めても良い。式(3)を用いる場合は、一つの画素の記録に当たり、濃度値が上記所定の値(最小値に近い値)以下であるときは、濃度値(tg)とバイアス値(tb)との和から補正値(tz)を減算することにより得られる駆動値(td)を用いて発熱素子の駆動を制御することになり、濃度値が所定の値(最小値に近い値)以下であっても、濃度値の値によって駆動値が変わることになる。
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、熱転写型プリンタがモノクロ印刷を行うものであるものとして説明したが、本発明は、熱転写型プリンタがカラー印刷を行えるものである場合にも適用できる。カラー印刷を行うものである場合、各色(例えば、イエロー、マゼンタ、シアンの各色)について、上記したのと同じような補正処理を行うこととすれば良い。この場合、上記の説明で「白」、「黒」は、それぞれ一般化して、「最小濃度」、「最大濃度」と読み替える必要がある。
そして、各色について、一つの画素の濃度値が第1の所定の値以下であり、その周囲の画素の濃度値が第2の所定の値(第1の所定の値よりも大きい)よりも大きいときに補正を行うこととなる。
実施の形態5.
図1に示される部材の一部、例えばバイアス値決定部9や駆動値生成部10は、ソフトウエア、即ちプログラムされたコンピュータで構成することができる。
本発明の実施の形態1の熱転写型プリンタの概略構成を示すブロック図である。 実施の形態1で用いられるサーマルヘッドと、各記録位置(ライン番号)における一つの発熱素子2nの通電時間を示す図である。 駆動値生成部の一例の内部構成を示すブロック図である。 駆動値生成部の一例の内部構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 サーマルヘッド、 2a〜2z 発熱素子、 3 記録媒体、 4 サーマルヘッド温度検出部、 5 環境温度湿度検出部、 6 フレームメモリ、 7 メモリコントローラ、 8 濃度信号生成部、 9 バイアス値決定部、 10 駆動値生成部、 11 ヘッドパルス生成部、 12 シフトレジスタ、 13 駆動部、 Rg 灰色の領域、 Rb 黒色の領域、 Rw 白色の領域。

Claims (10)

  1. 少なくとも一つの発熱素子を有し、感熱記録媒体に記録を行うサーマルヘッドと、
    上記発熱素子による上記感熱記録媒体の加熱により発色に至るまでの通電時間に対応するバイアス値を決定するバイアス値決定手段と、
    各画素の濃度に対応する濃度値であって、上記発熱素子による上記感熱記録媒体の加熱により上記発色から当該濃度に至るまでの通電時間に対応する濃度値、上記決定されたバイアス値とに応じて、各画素の記録のための上記発熱素子の通電時間を制御する記録制御手段とを有し、
    上記記録制御手段は、一つの画素の記録に当たり、当該画素の濃度値が第1の所定の値より大きいときは、上記濃度値と上記バイアス値とを加算することにより得られる駆動値に応じて上記発熱素子の通電時間を制御し、上記濃度値が上記第1の所定の値以下であるときは、上記バイアス値から補正値を減算した値を有する駆動値に応じて上記発熱素子の通電時間を制御することを特徴とする熱転写型プリンタ。
  2. 少なくとも一つの発熱素子を有し、感熱記録媒体に記録を行うサーマルヘッドと、
    上記発熱素子による上記感熱記録媒体の加熱により発色に至るまでの通電時間に対応するバイアス値を決定するバイアス値決定手段と、
    各画素の濃度に対応する濃度値であって、上記発熱素子による上記感熱記録媒体の加熱により上記発色から当該濃度に至るまでの通電時間に対応する濃度値、上記決定されたバイアス値とに応じて、各画素の記録のための上記発熱素子の通電時間を制御する記録制御手段とを有し、
    上記記録制御手段は、一つの画素の記録に当たり、当該画素の濃度値が第1の所定の値より大きいときは、上記濃度値と上記バイアス値とを加算することにより得られる駆動値に応じて上記発熱素子の通電時間を制御し、上記濃度値が上記第1の所定の値以下であるときは、上記濃度値と上記バイアス値との和から補正値を減算することにより得られる駆動値に応じて上記発熱素子の通電時間を制御することを特徴とする熱転写型プリンタ。
  3. 上記一つの画素の周囲にある画素の濃度値が第2の所定値よりも大きいときに、上記補正値の減算を行うことを特徴とする請求項又はに記載の熱転写型プリンタ。
  4. 上記濃度値が上記第2の所定値よりも大きい画素から上記一つの画素までの距離が短いほど、上記補正値が大きいことを特徴とする請求項に記載の熱転写型プリンタ。
  5. 上記周囲の画素が、上記一つの画素の記録に用いられるのと同じ発熱素子で、上記一つの画素よりも前に記録されるものを含むことを特徴とする請求項又はに記載の熱転写型プリンタ。
  6. 上記周囲の画素が、上記一つの画素の記録に用いられる発熱素子の近傍に配置された発熱素子で、上記一つの画素と同時にまたはそれより前に記録されるものを含むことを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の熱転写型プリンタ。
  7. 上記バイアス値が少なくとも上記サーマルヘッドの温度に基づいて定められるものであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の熱転写型プリンタ。
  8. 上記第1の所定値が、上記濃度値が取り得る値の範囲内の最小値であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の熱転写型プリンタ。
  9. 少なくとも一つの発熱素子を備えたサーマルヘッドを用い、感熱記録媒体に記録を行う記録方法において、
    上記発熱素子による上記感熱記録媒体の加熱により発色に至るまでの通電時間に対応するバイアス値を決定するバイアス値決定工程と、
    各画素の濃度に対応する濃度値であって、上記発熱素子による上記感熱記録媒体の加熱により上記発色から当該濃度に至るまでの通電時間に対応する濃度値と、上記決定されたバイアス値とに応じて、各画素の記録のための上記発熱素子の通電時間を制御する記録制御工程とを有し、
    上記記録制御工程では、一つの画素の記録に当たり、当該画素の濃度値が第1の所定の値より大きいときは、上記濃度値と上記バイアス値とを加算することにより得られる駆動値に応じて上記発熱素子の通電時間を制御し、上記濃度値が上記第1の所定の値以下であるときは、上記バイアス値から補正値を減算した値を有する駆動値に応じて上記発熱素子の通電時間を制御することを特徴とする記録方法。
  10. 少なくとも一つの発熱素子を備えたサーマルヘッドを用い、感熱記録材料に記録を行う記録方法において、
    上記発熱素子による上記感熱記録媒体の加熱により発色に至るまでの通電時間に対応するバイアス値を決定するバイアス値決定工程と、
    各画素の濃度に対応する濃度値であって、上記発熱素子による上記感熱記録媒体の加熱により上記発色から当該濃度に至るまでの通電時間に対応する濃度値と、上記決定されたバイアス値とに応じて、各画素の記録のための上記発熱素子の通電時間を制御する記録制御工程とを有し、
    上記記録制御工程では、一つの画素の記録に当たり、当該画素の濃度値が第1の所定の値より大きいときは、上記濃度値と上記バイアス値とを加算することにより得られる駆動値に応じて上記発熱素子の通電時間を制御し、上記濃度値が上記第1の所定の値以下であるときは、上記濃度値と上記バイアス値との和から補正値を減算することにより得られる駆動値に応じて上記発熱素子の通電時間を制御することを特徴とする記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02145357A (ja) * 1988-11-28 1990-06-04 Canon Inc サーマルヘッドの通電制御方式
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