JP3669020B2 - 熱転写型記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、サーマルヘッドを用いて記録紙に画像を印画する熱転写型記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビ受像機に映し出された静止画像や、スチルカメラで撮影した被写体画像を記録紙に印画してハードコピーを得るビデオプリンタがあった。このビデオプリンタの特徴は、記録画像が自然画であることから、アナログ的な階調を表現することにある。
【0003】
このようなビデオプリンタとして、サーマルヘッドを用いて記録紙に画像を印画する熱転写型記録装置があった。熱転写型記録装置は、面積階調法により複数のドットの集合で階調を表すようにする。つまり、ドット密度を高くすることによって再現する階調数を大きくして、空間解像度を高くして、自然画に近い画像を再現するようにする。
【0004】
図8に、熱転写型記録装置の記録機構を示す。まず、この記録機構の構成を説明する。図8において、この記録機構は、回転駆動される円筒形のプラテンローラ80と、プラテンローラ80により紙送りされる感熱紙からなる記録紙81と、リール82と、リール82に巻かれたインクリボン84と、画像データが供給されるサーマルヘッド85と、サーマルヘッド85上にプラテンローラ80の回転軸方向に1列に設けられ、1ライン毎に発熱する発熱素子86とを有する。
【0005】
次に、このように構成された記録機構の動作を説明する。プラテンローラ80は図示しない駆動手段により所定のタイミングで矢印方向に間欠的に回転駆動される。記録紙81は図示しない支持手段によりプラテンローラ80の周面に巻き付くように支持されている。プラテンローラ80の回転駆動により、プラテンローラ80に巻かれている記録紙81がプラテンローラ80の回転方向と同じ方向に送られる。この記録紙81の送り方向を副走査方向という。
【0006】
また、リール82は図示しない駆動手段により回転される。リール82の回転によりリール82に巻かれたインクリボン84が所定方向に送られる。サーマルヘッド85は図示しない支持手段により発熱素子86を、インクリボン84および記録紙81を挟むようにして、プラテンローラ80に押し付けるように支持される。
【0007】
発熱素子86が発熱されると、発熱エネルギーに比例してインクリボン84に付着された染料としての熱昇華性インクが記録紙81のインクリボン84側の面に転写される。この1ライン毎の印画を1フレーム分繰り返して1枚の画像の印画を終了する。
【0008】
ここで、サーマルヘッド85の発熱素子76の個数、すなわち1ライン上のドット密度は、例えば、300DPI(Dots Per Inch)で、1ライン当たり約2560ドット設けられている。このため、2560ドット/300DPIで8.53インチ(216ミリメートル)にわたって発熱素子86が1列に配置されている。この発熱素子86の列方向を主走査方向という。
【0009】
図9に、従来の熱転写型記録装置の構成を示すブロック図を示す。まず、このブロック図の構成を説明する。この熱転写型記録装置は、フレームメモリ90と、ラインメモリ91と、メモリコントローラ93と、ラインメモリコントローラ94と、階調データ比較手段92と、階調カウンタ95と、CPU96と、駆動手段97と、プラテンローラ98と、サーマルヘッド99とを有する。ここで、フレームメモリ90と、ラインメモリ91と、メモリコントローラ93と、ラインメモリコントローラ94と、階調データ比較手段92と、階調カウンタ95と、CPU96と、サーマルヘッド99とで階調制御手段を構成する。また、CPU96は制御手段、駆動手段97とプラテンローラ98とで記録紙送り手段を構成する。
【0010】
次に接続関係を説明する。まず、階調制御手段の接続関係を説明する。CPU96は、メモリコントローラ93に接続される。メモリコントローラ93は、フレームメモリ90に接続されると共に、ラインメモリコントローラ94に接続される。フレームメモリ90はラインメモリ91に接続される。ラインメモリコントローラ94はラインメモリ91に接続される。ラインメモリ91は階調データ比較手段92に接続される。ラインメモリコントローラ94は階調カウンタ95に接続される。階調カウンタ95は階調データ比較手段92に接続される。階調データ比較手段92はサーマルヘッド99に接続される。次に、記録紙送り制御手段の接続関係を説明する。CPU96は、駆動手段97と接続される。駆動手段97は、プラテンローラ98と接続される。
【0011】
このように構成された従来の熱転写型記録装置の動作を説明する。まず、ビデオ信号の1画面分の画像情報としてのデータを図示しないデータ供給源から一旦フレームメモリ90に蓄積する。次に、転写する1ライン分の画像データをラインメモリ91に書き込む。ラインメモリ91から読み出される1ライン分のデータは、階調データ比較手段92に供給される。階調データ比較手段92は、すべての画素1つ1つをエネルギー的に制御して濃淡を決定する。この濃淡はサーマルヘッド99の例えば2560個の発熱素子毎に決定される。濃淡のデータはサーマルヘッド99に供給される。サーマルヘッド99は図7に示した記録機構により記録紙91に印画する。1ライン分の印画が行われている間に駆動手段97はプラテンローラ98を回転させて、記録紙71を1ライン分紙送りさせている。このようにして各ライン毎の印画を1画面分繰り返して1画面分の印画を行う。
【0012】
ここで、階調データ比較手段92は、各画素の濃淡の決定をPWM変調により行う。階調データ比較手段92は、図示しない比較器を有する。この比較器は、階調カウンタ95からのデータとラインメモリ91からのデータとを比較する。256階調の場合は、0〜255までの順次インクリメントされたデータが階調データ比較手段92に供給される。ラインメモリ91には、2560個の1ライン分の各画像データが8ビットで格納されている。
【0013】
ラインメモリ91からは256個の画像データが階調データ比較手段92に供給される。階調カウンタ95からは0〜255までのカウント値が階調データ比較手段92に供給される。階調データ比較手段92は両データの大きさを比較して、この比較結果に基づいてサーマルヘッド99の発熱素子への通電または非通電の制御を行う。つまり、階調カウンタ95の値よりもラインメモリ91から読みだした画像データが大きければ、サーマルヘッド99にハイレベルのデータが供給される。サーマルヘッド99はハイレベルのデータが供給されると発熱素子に通電する。
【0014】
サーマルヘッド99は、内部に1列に2560個のシフトレジスタとラッチ回路を有している。1列分のデータはシフトレジスタに記憶される。シフトレジスタからのデータはラッチ回路に保持され、このデータに基づいて発熱素子が通電制御される。
【0015】
すなわち、階調データ比較手段92は、階調カウンタ95の値が「0」の状態で、ラインメモリ91からのデータと比較する。次に、階調カウンタ95の値をインクリメントして、2560のラインデータと各々比較する。順次、階調カウンタ95の値をインクリメントして256の階調にわたって繰り返す。階調データ比較手段92は、ラインメモリ91からのデータの値により、濃度が濃いときは階調カウンタ95の値「0」〜「255」の最初からすべてについて、サーマルヘッド99の発熱素子に通電させるようにし、濃度が薄いときは階調カウンタ95の値「0」〜「中間値」までの部分のみ、サーマルヘッド99の発熱素子に通電させるようにする。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
このような、従来の熱転写型記録装置では、記録ドットの大きさを変化させて階調表現する場合、インクリボン74の色をY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の4色を用いて溶融方式で、このYMCKの各ドットを重ねて印画するようにしていた。
【0017】
ところが、プラテンローラ80による記録紙送りピッチや、記録紙81やインクリボン84のテンションの相違などの環境条件により、ドットのズレが生じることがあった。このとき、各色のドットのズレを画像サイズA3の紙送り方向の先端部分から終端部分までの間で数10[μm]以下に抑えるようにしなければ、ドットズレによるモアレ縞が発生する。このモアレ縞が発生すると、例えば、すべてグレー一面で印画したい場合であっても、すべてグレー面で印画できなくなっていた。
【0018】
また、同じ位置にYMCKの各ドットを4回重ねて印画するので、重ねていく度にインクが記録紙に付着し難くなる。
このような問題を解決するためには、4ドットを1組として、YMCKの各色を異なる位置に印画する方法があった。しかし、この方法では、以下に示すような問題があった。第1に、単色の解像度がサーマルヘッドの解像度の半分になるので粗い画像となる。第2に、ドットが4分の1になるので記録紙の表面の白色が表れるため濃度が低くなる。第3に、YMCと黒のドットサイズが同じなのでドットズレして黒がYMCのうちの1色と重なると、黒の透過性が悪いため下の色が見えなくなりモアレが発生する。
【0019】
この発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、ドットズレが生じて印画の品質低下を抑えるとができる熱転写型記録装置の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
この発明の熱転写型記録装置は、記録紙を所定間隔毎に副走査方向に搬送する記録紙送り手段と、記録紙に転写される複数色の染料が添付され、記録紙と共に副走査方向に搬送されるインクリボンと、記録紙に印画されるドットの大きさを変化させて濃度階調を変化させる階調データを生成する階調カウンタと、印画データと階調データとを比較するコンパレータと、コンパレータに供給される印画データを印画データの複数の各色に応じて有効または無効とする印画データ有効無効切り換え手段とを有し、コンパレータから階調データのカウンタ値よりも大きい印画データを出力する階調制御部と、副走査方向と直交する主走査方向に複数の発熱素子が配置され、発熱素子をインクリボンに押し付けることにより、階調制御部から供給された印画データに基づいて、記録紙に熱転写により複数色の印画を行う記録手段と、印画データの複数の各色に応じて記録手段の発熱素子の通電時間を切り換える通電時間切り換え手段とを備え、階調制御部は、主走査方向2ドットと副走査方向2ドットからなる4ドットを1単位として、印画データ有効無効切り換え手段により、4ドットのうちの各色の印画位置以外は印画データを出力しないようにし、4ドットのうちの各ドットにそれぞれ異なる色のドットを配置するように印画データを出力し、通電時間切り換え手段は、印画データの複数の各色に応じて、最大ドット径を1ラインピッチ以上とするように、記録手段の発熱素子の通電時間を切り換えるようにしたものである。
【0021】
この発明の熱転写型記録装置によれば以下の作用をする。
まず、イエロー(Y)のドットの印画について説明する。印画データ有効無効切り換え手段が、印画データを無効とする場合には、印画データとしての「ゼロ」入力を示すので、印画は行われない。また、印画データ有効無効切り換え手段が、印画データを有効とする場合には、通電時間切り換え手段は、1ラインピッチを越えて4ドットを構成するYの印画が行われるように、電圧印加時間を切り換える。発熱素子は、高濃度の4ドットを構成するように発熱時間を切り換える。また、このとき、1ラインピッチ内で、Yの印画が行われた隣のドットは、Yの印画は行われず、1ドット置いてYの印画が行われ、これを主走査方向に繰り返す。また、Yの印画が行われた隣のラインは、Yの印画は行われず、1ライン置いてYの印画が行われ、これを副走査方向に繰り返す。
【0022】
次に、マゼンタ(M)のドットの印画について説明する。印画データ有効無効切り換え手段が、印画データを無効とする場合には、印画データとしての「ゼロ」入力を示すので、印画は行われない。また、印画データ有効無効切り換え手段が、印画データを有効とする場合には、通電時間切り換え手段は、Yの印画を示したと同様に、1ラインピッチを越えて4ドットを構成するMの印画を行うように電圧印加時間を切り換える。発熱素子は、高濃度の4ドットを構成するように発熱時間を切り換える。また、このとき、1ラインピッチ内において、Yの印画が行われた隣のドットにMの印画が行われ、Yの印画とMの印画が交互に行われ、これを主走査方向に繰り返す。また、Yの印画が行われた同じラインにMの印画が行われ、隣のラインにはMの印画は行われず、1ライン置いてMの印画が行われ、これを副走査方向に繰り返す。
【0023】
次に、Cのドットの印画について説明する。印画データ有効無効切り換え手段が、印画データを無効とする場合には、印画データとしての「ゼロ」入力を示すので、印画は行われない。また、印画データ有効無効切り換え手段が、印画データを有効とする場合には、通電時間切り換え手段は、Yの印画を示したと同様に、1ラインピッチを越えて4ドットを構成するCの印画を行うように電圧印加時間を切り換える。発熱素子は、高濃度の4ドットを構成するように発熱時間を切り換える。また、このとき、1ラインピッチ内において、Yの印画が行われた同じドットの位置にCの印画が行われ、隣のドットには何も印画が行われず、一ドット置いてCの印画が行われ、これを主走査方向に繰り返す。また、Yの印画が行われた隣のラインにCの印画が行われ、一ライン毎にYの印画とCの印画とが交互に行われ、これを副走査方向に繰り返す。
【0024】
次に、黒のドットの印画の動作について説明する。印画データ有効無効切り換え手段は、すべてのビットで黒の印画データを有効とする。このとき、通電時間切り換え手段は、通常の1ドットを構成する黒の印画を行うように電圧印加時間を切り換える。発熱素子は、通常の1ドットを構成するように発熱時間を切り換える。このように、各ビット毎及び各ライン毎に黒の印画が行われる。
【0025】
このようにして、供給される印画データと、「ゼロ」入力とを、印画データ有効無効切り換え手段において切り換えることにより、YMCの各色の印画位置以外は「ゼロ」入力として印画を行った。これにより、YMCの3色は、2×2の4ドット単位で、各色予め定められた1ドットの位置に印画されるように各ドットを配置した。
【0026】
このとき、YMCの各色の印画を行う際に、記録手段の発熱素子への電圧印加時間を通常よりも長くして印字エネルギーを上げるようにし、最大ドット径を4ドット分とした。このようにすることにより、ドット間のすき間を無くして、濃度を上げることができる。また、黒の印画の場合には、最大ドット径を1ドットとして、1単位の各4ドットのすべてに印画する。このようにすることにより、色回りが抑えられて、階調性が良い、高解像度の画像を得ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1に、本実施例の熱転写型記録装置の構成を示すブロック図を示す。まず、本実施例の熱転写型記録装置の構成を説明する。この熱転写型記録装置は、フレームメモリー1と、γROM2と、ラインメモリー3と、第1のセレクタ4と、シスコン回路5と、アドレスカウンタ6と、階調カウンタ7と、第1のバッファ8と、第1のインバータ9と、第2のセレクタ10と、トグル信号発生回路11と、第2のバッファ12と、第2のインバータ13と、第3のセレクタ14と、セレクタ切り換え回路15と、アンド回路16と、ノアー回路17と、コンパレータ18と、サーマルヘッド19と、電圧印加時間切り換え回路23と、プラテン24と、プラテン駆動回路25とを有する。サーマルヘッド19は、シフトレジスタ20と、ラッチ回路21と、発熱素子22とを有する。
【0028】
ここで、フレームメモリー1と、γROM2と、ラインメモリー3と、第1のセレクタ4と、シスコン回路5と、アドレスカウンタ6と、階調カウンタ7と、第1のバッファ8と、第1のインバータ9と、第2のセレクタ10と、トグル信号発生回路11と、第2のバッファ12と、第2のインバータ13と、第3のセレクタ14と、セレクタ切り換え回路15と、アンド回路16と、ノアー回路17と、コンパレータ18とで、階調制御部を構成する。また、サーマルヘッド19は記録手段、プラテン駆動回路25とプラテン24とで、記録紙送り手段を構成する。電圧印加時間切り換え回路23は通電時間切り換え手段を構成する。
【0029】
フレームメモリー1は1画面画像データ記憶手段、γROM2は印画濃度補正手段、ラインメモリー3は1ライン画像データ記憶手段、シスコン回路5は制御手段、アドレスカウンタ6と階調カウンタ7とは階調信号発生手段を構成する。第1のセレクタ4と、第1のバッファ8と、第1のインバータ9と、第2のセレクタ10と、トグル信号発生回路11と、第2のバッファ12と、第2のインバータ13と、第3のセレクタ14と、セレクタ切り換え回路15と、アンド回路16と、ノアー回路17とで、印画データ有効無効切り換え手段を構成する。
また、第1のセレクタ4は印画データの切り換え手段、第1のバッファ8と第1のインバータ9と第2のセレクタ10とは色信号による主走査方向の印画データ切り換え信号発生手段を構成し、トグル信号発生回路11と、第2のバッファ12と、第2のインバータ13と、第3のセレクタ14は色信号による副走査方向の印画データ切り換え信号発生手段を構成し、セレクタ切り換え回路15は色信号による主走査方向または副走査方向の正転または反転の切り換え信号発生手段を構成し、アンド回路16はYMCの各色による印画データの切り換え信号発生手段を構成する。アンド回路16と、ノアー回路17とで、YMCと黒の各色による印画データの切り換え信号発生手段を構成する。
【0030】
次に、この熱転写型記録装置の接続関係を説明する。シスコン回路5はフレームメモリー1と接続される。フレームメモリー1はγROM2と接続される。γROM2はラインメモリー3と接続される。ラインメモリー3は第1のセレクタ4の一方の入力端子Aと接続される。第1のセレクタ4の他方の入力端子Bはアースに接続される。第1のセレクタ4の出力端子Yはコンパレータ18の一方の入力端子と接続される。コンパレータ18の出力端子はサーマルヘッド19内のシフトレジスタ20と接続される。シフトレジスタ20はラッチ回路21と接続される。ラッチ回路21は発熱素子22と接続される。アドレスカウンタ6のシフトクロック出力端子はシフトレジスタ20と接続される。アドレスカウンタ6のラッチパルス出力端子はラッチ回路21と接続される。
【0031】
また、シスコン回路5はアドレスカウンタ6と接続される。アドレスカウンタ6は階調カウンタ7と接続される。階調カウンタ7はコンパレータ18の他方の入力端子と接続される。アドレスカウンタ6のアドレス出力端子の最下位ビットA0は第1のバッファ8および第1のインバータ9と接続される。第1のバッファ8および第1のインバータ9は第2のセレクタ10の一方の入力端子Aおよび他方の入力端子Bと接続される。第2のセレクタ10の出力端子Yはアンド回路16の一方の入力端子と接続される。
【0032】
また、シスコン回路5のプリントパルス出力端子はトグル信号発生回路11と接続される。トグル信号発生回路11は第2のバッファ12および第2のインバータ13と接続される。第2のバッファ12および第2のインバータ13は第3のセレクタ14の一方の入力端子Aおよび他方の入力端子Bと接続される。第3のセレクタ14の出力端子Yはアンド回路16の他方の入力端子と接続される。アンド回路16の出力端子はノアー回路17の一方の入力端子と接続される。
【0033】
また、シスコン回路5の色信号出力端子はセレクタ切り換え回路15と接続される。セレクタ切り換え回路15は第2のセレクタ10の選択端子SELと接続される。また、セレクタ切り換え回路15は第3のセレクタ14の選択端子SELと接続される。また、セレクタ切り換え回路15はノアー回路17の他方の入力端子と接続される。ノアー回路17の出力端子は第1のセレクタ4の選択端子SELと接続される。また、シスコン回路5の色信号出力端子は電圧印加時間切り換え回路23と接続される。電圧印加時間切り換え回路23は発熱素子22と接続される。シスコン回路5はプラテン駆動回路25と接続される。プラテン駆動回路25はプラテン24と接続される。
【0034】
図2は、本実施例の熱転写型記録装置の記録機構を示す斜視図である。まず、本実施例の熱転写型記録装置の記録機構の構成を説明する。この熱転写型記録装置は、プラテン24と、サーマルヘッド19と、インクリボン28とを有する。プラテン24は、周囲に記録紙27が巻き付けられ、図1に示したプラテン駆動回路25により軸24aを中心に矢印aで示す回転方向に所定回転角ずつ駆動されるように構成される。記録紙27は例えば合成紙からなり、その記録面側にインクとの親和性が高い樹脂層が形成されている。
【0035】
インクリボン28は、コンデンサ紙に転写用の溶融インクが印刷されている。インクリボン28は、この溶融インクがサーマルヘッド19によって記録紙27に熱転写されるように、溶融インク側の面が記録紙27の面と対向するように配置される。インクリボン28は、カラー画像を得ることができるように、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色の溶融インクが塗布されたフレーム28Y,28M,28Cが繰り返し形成されるように構成されている。このフレーム28Y,28M,28Cのそれぞれは、1枚の画、つまり、1フレーム(または1フィールド)の映像信号区分に対応する。
【0036】
サーマルヘッド19は、1列に並べられた多数の発熱素子を有する。この場合、この1列の発熱素子は印画データの垂直方向の1列の画素に対応する。つまり、1ライン当たり1ヘッド素子が対応する。
【0037】
次に、このように構成された本実施例の熱転写型記録装置の動作を説明する。図1において、印画データが図示しないデータ供給源からフレームメモリー1に供給される。フレームメモリー1は、1画面分の画像に対応する印画データを蓄える。シスコン回路5からの指令により、フレームメモリー1から印画データが1画素ずつγROM2に供給される。γROM2は、印画データの1画素ずつについてγ補正用テーブルに基づいて濃度の補正を行う。濃度補正された印画データは、ラインメモリー3に供給される。ラインメモリー3は、1ライン分の印画データを蓄える。ラインメモリー3に蓄えられた印画データは1画素ずつ第1のセレクタ4の一方の入力端子Aに供給される。
【0038】
また、シスコン回路5からの指令により、アドレスカウンタ6は、階調を決定すべき印画データの画素のアドレスをアドレス出力端子から出力する。このアドレスはラインメモリー3に供給される。先に述べたラインメモリー3は、印画データのうちこのアドレスの画素を読み出す。また、このアドレスカウンタ6のカウント出力は、階調カウンタ7に供給される。階調カウンタ7は、このアドレスのとき、256階調の場合は「0」〜「255」までカウント値を出力する。このカウント値はコンパレータ18の他方の入力端子に供給される。このカウント値は、「0」〜「255」までの値である。
【0039】
このとき、アドレスカウンタ6から出力されるアドレスの最下位ビットA0のデータが第1のバッファ8および第1のインバータ9に供給される。この最下位ビットA0のデータは正転反転切り換え信号となる。第1のバッファ8は、この信号を正転のまま第2のセレクタ10に供給する。第1のインバータ9は、この信号を反転させて第2のセレクタ10に供給する。第2のセレクタ10は、色信号による主走査方向の正転または反転の印画データ切り換え信号を選択する。選択された主走査方向の正転反転印画データ切り換え信号はアンド回路16の一方の入力端子に供給される。
【0040】
また、シスコン回路5からプリントパルスがトグル信号発生回路11に供給される。トグル信号発生回路11は、1ライン毎のプリントパルスに基づいてトグル信号を発生させる。このトグル信号は第2のバッファ12および第2のインバータ13に供給される。第2のバッファ12は、この信号を正転のまま第3のセレクタ14に供給する。第2のインバータ13は、この信号を反転させて第3のセレクタ14に供給する。第3のセレクタ14は、色信号による副走査方向の正転反転の印画データ切り換え信号を選択する。選択された副走査方向の正転反転印画データ切り換え信号はアンド回路16の他方の入力端子に供給される。
【0041】
アンド回路16は、両信号が共にハイレベルのときにハイレベルHの信号を出力し、他の場合はローレベルLの、YMCの各色による印画データの切り換え信号を出力する。アンド回路16の出力信号はノアー回路17の一方の入力端子に供給される。このとき、シスコン回路5から色信号がセレクタ切り換え回路15に供給される。セレクタ切り換え回路15から、色信号がYCのときにハイレベルH、色信号がMのときにローレベルLの選択信号が第2のセレクタ10の選択端子SELに供給される。セレクタ切り換え回路15から、色信号がYMのときにハイレベルH、色信号がCのときにローレベルLの選択信号が第3のセレクタ14の選択端子SELに供給される。
【0042】
また、セレクタ切り換え回路15から、色信号が黒のときにハイレベルH、色信号がYMCのときにローレベルLの選択信号がノアー回路17の他方の入力端子に供給される。ノアー回路17は、両信号が共にローレベルLのときにハイレベルHの信号を出力し、他の場合はローレベルLの、YMCと黒の各色による印画データの切り換え信号を出力する。ノアー回路17のYMCと黒の各色による印画データの切り換え信号は第1のセレクタ4の選択端子SELに供給される。第1のセレクタ4からの印画データまたはアース電位の切り換え出力信号はコンパレータ4の一方の入力端子に供給される。
【0043】
コンパレータ4は、印画データと選択されたカウント値とを比較して、カウント値よりも印画データが大きいときにハイレベル、小さいときにローレベルのデータを出力する。このデータはサーマルヘッド19のシフトレジスタ20に供給される。シフトレジスタ20は、アドレスカウンタ6から供給されるシフトクロックに基づいて1ライン分のデータを保持する。1ライン分のデータが蓄積されると、このデータがラッチ回路21に供給される。ラッチ回路21は、アドレスカウンタ6から供給されるラッチパルスに基づいて1ライン分のデータをラッチする。ラッチ回路21でラッチパルスに基づいてラッチされた1ライン分のデータは発熱素子22に供給される。このようにして、ハイレベルの画素に対しては、サーマルヘッド19の発熱素子22に通電され、ローレベルの画素に対しては非通電となり、1ライン分の印画が行われる。
【0044】
このとき、シスコン回路5からの色信号が電圧印加時間切り換え回路23に供給されている。電圧印加時間切り換え回路23は、YMCと黒の各色による電圧印加時間を切り換える。発熱素子22は、YMCと黒の各色による発熱時間を切り換える。
【0045】
また、シスコン回路5からの指令により、プラテン駆動回路20はプラテン21をステップ駆動させる。このステップ間隔は、サーマルヘッド16で印画が行われる1ラインの間隔に対応する。
【0046】
このような、印画の動作を、記録機構を示す図2を用いて説明する。インクリボン28が記録紙27と共にステップ送りされる。このステップ送りの量は、印画データの1ライン分に相当する。まず、リボン28の黄色のフレーム28Yが記録紙27に密着すると、印画データの垂直方向の1列の画素から黄色に対応した信号が取り出される。この信号がパルス幅変調信号に変換されてサーマルヘッド19に供給される。ここで、信号のレベルが大きければパルス幅は大とされて、黄色の染料の転写濃度が濃くなるように印画される。
【0047】
そして、印画データの垂直方向の1列分に相当する画素列に対する黄色の転写が終了すると、プラテン24が1ステップ駆動し、水平方向の隣の垂直方向に1列の次の画素列における黄色成分の転写が行われる。これが1画面分、つまり、1フレーム期間分なされて、1枚の画の黄色成分についての転写が行われる。マゼンタのフレーム28Mおよびシアンのフレーム28Cについても同様の動作が行われる。黄色の転写画像の上にマゼンタの転写画像が、さらにその上にシアンの転写画像が、重ねられる。これら3色の転写画像の重ね合わせにより原画に応じたカラー画像が記録紙27上に転写される。
【0048】
以下に、各色のドットの印画について、図1のブロック図及び図3、図4、図5の各ドット配置図を用いて説明する。始めに、YMCのドットの印画の動作について説明する。
まず、Yのドットの印画について説明する。この場合、セレクタ切り換え回路15は、Yの色信号に基づいて、ローレベルLのYMC選択信号を選択する。ローレベルLのYMC選択信号はノアー回路17の他方の入力端子に供給される。また、セレクタ切り換え回路15は、Yの色信号に基づいて、ハイレベルHの第2のセレクタ10のYC選択信号を選択する。ハイレベルHのYC選択信号は第2のセレクタ10の選択端子SELに供給される。第2のセレクタ10は、この選択信号に基づいて、アドレスカウンタ6から出力されるアドレスの最下位ビットA0のローレベルとハイレベルの繰り返しデータ(「010101・・・」)の第1のインバータ9による反転信号(「101010・・・」)を選択する。この反転信号はアンド回路16の一方の入力端子に供給される。
【0049】
また、セレクタ切り換え回路15は、Yの色信号に基づいて、ハイレベルHの第3のセレクタ14のYM選択信号を選択する。ハイレベルHのYM選択信号は第3のセレクタ14の選択端子SELに供給される。第3のセレクタ14は、この選択信号に基づいて、トグル信号発生回路11から供給されるトグル信号の第2のインバータ13による反転信号を選択する。この反転信号はアンド回路16の他方の入力端子に供給される。
【0050】
アンド回路16は、両信号が共にハイレベルのときにハイレベルHの信号を出力し、他の場合はローレベルLの、YMCの各色による印画データの切り換え信号を出力する。このとき、第2のセレクタ10または第3のセレクタ14の出力信号のどちらか一方がローレベルLであれば、アンド回路16は、ローレベルLの信号を出力する。
【0051】
ノアー回路17は、両信号が共にローレベルLのときにハイレベルHの信号を出力し、他の場合はローレベルLの、YMCと黒の各色による印画データの切り換え信号を出力する。このとき、ノアー回路17は、ハイレベルHの信号を出力する。したがって、第1のセレクタ4は他方の入力端子Bに供給されたローレベルLの信号を出力端子Yから出力する。第1のセレクタ4の他方の入力端子Bに供給されたローレベルLの信号は、印画データとしての「ゼロ」入力を示すので、このとき印画は行われない。
【0052】
また、このとき、第2のセレクタ10または第3のセレクタ14の出力信号の両信号が共にハイレベルHであれば、アンド回路16は、ハイレベルHの信号を出力する。このとき、ノアー回路17は、ローレベルLの信号を出力する。したがって、第1のセレクタ4は一方の入力端子Aに供給されたYの印画データを出力端子Yから出力する。このとき、シスコン回路5からのYの色信号が電圧印加時間切り換え回路23に供給されている。電圧印加時間切り換え回路23は、図4に示すように、1ラインピッチ40を越えて4ドットを構成するYの印画41が行われるように、電圧印加時間を切り換える。発熱素子22は、高濃度の4ドットを構成するように発熱時間を切り換える。なお、図4に示すYの印画41の位置は、図3に示したものと異なるが、これは、高濃度の4ドットを構成するYの印画41が行われた場合のドットの重なり具合を示すため便宜上印画の位置をずらしたためである。
【0053】
また、このとき、第2のセレクタ10の出力信号は1ビット毎にハイレベルHとローレベルLとを繰り返す信号であり、第3のセレクタ14の出力信号は1ライン毎にハイレベルHとローレベルLとを繰り返す信号である。したがって、図3に示すように、1ラインピッチ30内で、Yの印画33aが行われた隣のドットは、Yの印画は行われず、1ドット置いてYの印画34aが行われ、これを主走査方向31に繰り返す。また、Yの印画33a,34aが行われた隣のラインは、Yの印画は行われず、1ライン置いてYの印画35a,36aが行われ、これを副走査方向32に繰り返す。
【0054】
次に、Mのドットの印画について説明する。この場合、セレクタ切り換え回路15は、Mの色信号に基づいて、ローレベルLのYMC選択信号を選択する。ローレベルLのYMC選択信号はノアー回路17の他方の入力端子に供給される。また、セレクタ切り換え回路15は、Mの色信号に基づいて、ローレベルLの第2のセレクタ10のM選択信号を選択する。ローレベルLのM選択信号は第2のセレクタ10の選択端子SELに供給される。第2のセレクタ10は、この選択信号に基づいて、アドレスカウンタ6から出力されるアドレスの最下位ビットA0のローレベルとハイレベルの繰り返しデータ(「010101・・・」)の第1のバッファ8による正転信号(「010101・・・」)を選択する。この正転信号はアンド回路16の一方の入力端子に供給される。
【0055】
また、セレクタ切り換え回路15は、Mの色信号に基づいて、ハイレベルHの第3のセレクタ14のYM選択信号を選択する。ハイレベルHのYM選択信号は第3のセレクタ14の選択端子SELに供給される。第3のセレクタ14は、この選択信号に基づいて、トグル信号発生回路11から供給されるトグル信号の第2のインバータ13による反転信号を選択する。この反転信号はアンド回路16の他方の入力端子に供給される。
【0056】
アンド回路16は、両信号が共にハイレベルのときにハイレベルHの信号を出力し、他の場合はローレベルLの、YMCの各色による印画データの切り換え信号を出力する。このとき、第2のセレクタ10または第3のセレクタ14の出力信号のどちらか一方がローレベルLであれば、アンド回路16は、ローレベルLの信号を出力する。
【0057】
ノアー回路17は、両信号が共にローレベルLのときにハイレベルHの信号を出力し、他の場合はローレベルLの、YMCと黒の各色による印画データの切り換え信号を出力する。このとき、ノアー回路17は、ハイレベルHの信号を出力する。したがって、第1のセレクタ4は他方の入力端子Bに供給されたローレベルLの信号を出力端子Yから出力する。第1のセレクタ4の他方の入力端子Bに供給されたローレベルLの信号は、印画データとしての「ゼロ」入力を示すので、このとき印画は行われない。
【0058】
また、このとき、第2のセレクタ10または第3のセレクタ14の出力信号の両信号が共にハイレベルHであれば、アンド回路16は、ハイレベルHの信号を出力する。このとき、ノアー回路17は、ローレベルLの信号を出力する。したがって、第1のセレクタ4は一方の入力端子Aに供給されたMの印画データを出力端子Yから出力する。このとき、シスコン回路5からのMの色信号が電圧印加時間切り換え回路23に供給されている。電圧印加時間切り換え回路23は、図4にYの印画を示したと同様に、1ラインピッチ40を越えて4ドットを構成するMの印画を行うように電圧印加時間を切り換える。発熱素子22は、高濃度の4ドットを構成するように発熱時間を切り換える。
【0059】
また、このとき、第2のセレクタ10の出力信号はYの印画の場合の信号を反転した1ビット毎にローレベルLとハイレベルHとを繰り返す信号であり、第3のセレクタ14の出力信号はYの印画の場合の信号と同じ1ライン毎にハイレベルHとローレベルLとを繰り返す信号である。したがって、図3に示すように、1ラインピッチ30内において、Yの印画33aが行われた隣のドットにMの印画33bが行われ、Yの印画33a,34aとMの印画33b,34bが交互に行われ、これを主走査方向31に繰り返す。また、Yの印画33a,34aが行われた同じラインにMの印画33b,34bが行われ、隣のラインにはMの印画は行われず、1ライン置いてMの印画35b,36bが行われ、これを副走査方向32に繰り返す。
【0060】
次に、Cのドットの印画について説明する。この場合、セレクタ切り換え回路15は、Cの色信号に基づいて、ローレベルLのYMC選択信号を選択する。ローレベルLのYMC選択信号はノアー回路17の他方の入力端子に供給される。また、セレクタ切り換え回路15は、Cの色信号に基づいて、ハイレベルHの第2のセレクタ10のC選択信号を選択する。ハイレベルHのC選択信号は第2のセレクタ10の選択端子SELに供給される。第2のセレクタ10は、この選択信号に基づいて、アドレスカウンタ6から出力されるアドレスの最下位ビットA0のローレベルとハイレベルの繰り返しデータ(「010101・・・」)の第1のインバータ9による反転信号(「101010・・・」)を選択する。この反転信号はアンド回路16の一方の入力端子に供給される。
【0061】
また、セレクタ切り換え回路15は、Cの色信号に基づいて、ローレベルLの第3のセレクタ14のC選択信号を選択する。ローレベルLのC選択信号は第3のセレクタ14の選択端子SELに供給される。第3のセレクタ14は、この選択信号に基づいて、トグル信号発生回路11から供給されるトグル信号の第2のバッファ12による正転信号を選択する。この正転信号はアンド回路16の他方の入力端子に供給される。
【0062】
アンド回路16は、両信号が共にハイレベルのときにハイレベルHの信号を出力し、他の場合はローレベルLの、YMCの各色による印画データの切り換え信号を出力する。このとき、第2のセレクタ10または第3のセレクタ14の出力信号のどちらか一方がローレベルLであれば、アンド回路16は、ローレベルLの信号を出力する。
【0063】
ノアー回路17は、両信号が共にローレベルLのときにハイレベルHの信号を出力し、他の場合はローレベルLの、YMCと黒の各色による印画データの切り換え信号を出力する。このとき、ノアー回路17は、ハイレベルHの信号を出力する。したがって、第1のセレクタ4は他方の入力端子Bに供給されたローレベルLの信号を出力端子Yから出力する。第1のセレクタ4の他方の入力端子Bに供給されたローレベルLの信号は、印画データとしての「ゼロ」入力を示すので、このとき印画は行われない。
【0064】
また、このとき、第2のセレクタ10または第3のセレクタ14の出力信号の両信号が共にハイレベルHであれば、アンド回路16は、ハイレベルHの信号を出力する。このとき、ノアー回路17は、ローレベルLの信号を出力する。したがって、第1のセレクタ4は一方の入力端子Aに供給されたCの印画データを出力端子Yから出力する。このとき、シスコン回路5からのCの色信号が電圧印加時間切り換え回路23に供給されている。電圧印加時間切り換え回路23は、図4にYの印画を示したと同様に、1ラインピッチ40を越えて4ドットを構成するCの印画を行うように電圧印加時間を切り換える。発熱素子22は、高濃度の4ドットを構成するように発熱時間を切り換える。
【0065】
また、このとき、第2のセレクタ10の出力信号はYの印画の場合の信号と同じ1ビット毎にハイレベルHとローレベルLとを繰り返す信号であり、第3のセレクタ14の出力信号はYの印画の場合の信号と反転した1ライン毎にローレベルLとハイレベルHとを繰り返す信号である。したがって、図3に示すように、1ラインピッチ30内において、Yの印画33aが行われた同じ主走査方向31のドットの位置にCの印画33cが行われ、隣のドットには何も印画が行われず、一ドット置いてCの印画34cが行われ、これを主走査方向31に繰り返す。また、Yの印画33aが行われた隣のラインにCの印画33c,34cが行われ、一ライン毎にYの印画33a,34a,35a,36aとCの印画33c,34c,35c,36cとが交互に行われ、これを副走査方向32に繰り返す。
【0066】
次に、黒のドットの印画の動作について説明する。
この場合、セレクタ切り換え回路15は、色信号に基づいて、ハイレベルHの黒選択信号を選択する。ハイレベルHの黒選択信号はノアー回路17の他方の入力端子に供給される。ノアー回路17は、両入力信号がローレベルLのときにだけハイレベルHの出力信号を出力し、他の場合はすべてローレベルLの出力信号を出力するので、セレクタ切り換え回路15からハイレベルHの黒選択信号が供給されているときは、アンド回路16から供給される一方の入力信号にかかわらず、常にローレベルLの出力信号を出力する。
【0067】
したがって、第1のセレクタ4は一方の入力端子Aに供給された黒の印画データを出力端子Yから出力する。このとき、シスコン回路5からの黒の色信号が電圧印加時間切り換え回路23に供給されている。電圧印加時間切り換え回路23は、図5に示すように、通常の1ドットを構成する黒の印画51を行うように電圧印加時間を切り換える。発熱素子22は、通常の1ドットを構成するように発熱時間を切り換える。
【0068】
このように、第2のセレクタ10の出力信号および第3のセレクタ14の出力信号にかかわらず、各ビット毎及び各ライン毎に黒の印画が行われる。
なお、図3において、YMCの各色のドットと黒のドットとの位置がずれているが、これは、説明上ずらしたものであり、いずれも各ドットの位置の中心の位置に印画される。
【0069】
このようにして、図1に示したコンパレータ18に印画データを供給する際に、ラインメモリー3から供給される印画データと、アース電位である「ゼロ」入力とを、第1のセレクタ4において切り換えることにより、YMCの各色の印画位置以外は「ゼロ」入力として印画を行った。これにより、YMCの3色は、2×2の4ドットを1単位として、各色に予め定められた1ドットの位置に印画されるように各ドットを配置した。
【0070】
このとき、YMCの各色の印画を行う際に、サーマルヘッド19の発熱素子22への電圧印加時間を通常よりも長くして印字エネルギーを上げるようにし、最大ドット径を4ドット分とした。このようにすることにより、ドット間のすき間を無くして、濃度を上げることができる。また、黒の印画の場合には、最大ドット径を1ドットとして、1単位の各4ドットのすべてに印画する。このようにすることにより、色回りが抑えられて、階調性が良い、高解像度の画像を得ることができる。
【0071】
上例では、YMCの各色の印画を行う際に、サーマルヘッド19の発熱素子22への電圧印加時間を通常よりも長くして印字エネルギーを上げるようにし、最大ドット径を4ドット分とした例を示したが、サーマルヘッド19の発熱素子22への印加電圧を通常よりも高くして印字エネルギーを上げるようにし、最大ドット径を4ドット分としても良い。
【0072】
次に、他の実施例について説明する。図6は他の実施例の熱転写型記録装置の構成を示すブロック図である。まず、この例の構成を説明する。ここでは、図6に示すものと図1に示したものと異なる点のみを説明し、同様の点は説明を省略する。図1においては、シスコン回路5のプリントパルス出力端子はトグル信号発生回路11と接続され、トグル信号発生回路11は第2のバッファ12および第2のインバータ13と接続されたが、図6においては、アドレスカウンタ6のアドレス出力端子の下位2ビットA1が第2のバッファ12および第2のインバータ13と接続される。
【0073】
このように構成された他の例の熱転写型記録装置の動作を説明する。
以下に、各色のドットの印画について、図6のブロック図及び図7、図4、図5の各ドット配置図を用いて説明する。始めに、YMCのドットの印画の動作について説明する。
まず、Yのドットの印画について説明する。この場合、セレクタ切り換え回路15は、Yの色信号に基づいて、ローレベルLのYMC選択信号を選択する。ローレベルLのYMC選択信号はノアー回路17の他方の入力端子に供給される。また、セレクタ切り換え回路15は、Yの色信号に基づいて、ハイレベルHの第2のセレクタ10のYC選択信号を選択する。ハイレベルHのYC選択信号は第2のセレクタ10の選択端子SELに供給される。第2のセレクタ10は、この選択信号に基づいて、アドレスカウンタ6から出力されるアドレスの最下位ビットA0のローレベルとハイレベルの繰り返しデータ(「010101・・・」)の第1のインバータ9による反転信号(「101010・・・」)を選択する。この反転信号はアンド回路16の一方の入力端子に供給される。
【0074】
また、セレクタ切り換え回路15は、Yの色信号に基づいて、ハイレベルHの第3のセレクタ14のYM選択信号を選択する。ハイレベルHのYM選択信号は第3のセレクタ14の選択端子SELに供給される。第3のセレクタ14は、この選択信号に基づいて、アドレスカウンタ6のアドレス出力端子の下位2ビットA1のローレベル2ビットとハイレベル2ビットの繰り返しデータ(「001100110011・・・」)の第2のインバータ13による反転信号(「110011001100・・・」)を選択する。この反転信号はアンド回路16の他方の入力端子に供給される。
【0075】
アンド回路16は、両信号が共にハイレベルのときにハイレベルHの信号を出力し、他の場合はローレベルLの、YMCの各色による印画データの切り換え信号を出力する。このとき、第2のセレクタ10または第3のセレクタ14の出力信号のどちらか一方がローレベルLであれば、アンド回路16は、ローレベルLの信号を出力する。
【0076】
ノアー回路17は、両信号が共にローレベルLのときにハイレベルHの信号を出力し、他の場合はローレベルLの、YMCと黒の各色による印画データの切り換え信号を出力する。このとき、ノアー回路17は、ハイレベルHの信号を出力する。したがって、第1のセレクタ4は他方の入力端子Bに供給されたローレベルLの信号を出力端子Yから出力する。第1のセレクタ4の他方の入力端子Bに供給されたローレベルLの信号は、印画データとしての「ゼロ」入力を示すので、このとき印画は行われない。
【0077】
また、このとき、第2のセレクタ10または第3のセレクタ14の出力信号の両信号が共にハイレベルHであれば、アンド回路16は、ハイレベルHの信号を出力する。このとき、ノアー回路17は、ローレベルLの信号を出力する。したがって、第1のセレクタ4は一方の入力端子Aに供給されたYの印画データを出力端子Yから出力する。このとき、シスコン回路5からのYの色信号が電圧印加時間切り換え回路23に供給されている。電圧印加時間切り換え回路23は、図4に示すように、1ラインピッチ40を越えて4ドットを構成するYの印画41が行われるように、電圧印加時間を切り換える。発熱素子22は、高濃度の4ドットを構成するように発熱時間を切り換える。なお、図4に示すYの印画41の位置は、図3に示したものと異なるが、これは、高濃度の4ドットを構成するYの印画41が行われた場合のドットの重なり具合を示すため便宜上印画の位置をずらしたためである。
【0078】
また、このとき、第2のセレクタ10の出力信号は1ビット毎にハイレベルHとローレベルLとを繰り返す信号であり、第3のセレクタ14の出力信号は2ビット毎にハイレベルHとローレベルLとを繰り返す信号である。したがって、図7に示すように、1ラインピッチ70内で、Yの印画73aが行われた隣のドットは、Yの印画は行われず、3ドット置いて図示しない4ドット目にYの印画が行われ、これを主走査方向71に繰り返す。
【0079】
また、Yの印画73aが行われた隣のラインにおいては、第2のセレクタ10の出力信号は1ビット毎にハイレベルHとローレベルLとを繰り返す信号であり、第3のセレクタ14の出力信号は2ビット毎にローレベルLとハイレベルHとを繰り返す信号である。したがって、Yの印画73aが行われた隣のラインは、2ドットはYの印画は行われず、3ドット目にYの印画74aが行われ、これを主走査方向71に繰り返す。このようにして、Yの印画73aが行われたラインから1ライン置いてYの印画75aが行われ、同様にYの印画74aが行われたラインから1ライン置いてYの印画76aが行われ、これを副走査方向32に繰り返す。
【0080】
次に、Mのドットの印画について説明する。この場合、セレクタ切り換え回路15は、Mの色信号に基づいて、ローレベルLのYMC選択信号を選択する。ローレベルLのYMC選択信号はノアー回路17の他方の入力端子に供給される。また、セレクタ切り換え回路15は、Mの色信号に基づいて、ローレベルLの第2のセレクタ10のM選択信号を選択する。ローレベルLのM選択信号は第2のセレクタ10の選択端子SELに供給される。第2のセレクタ10は、この選択信号に基づいて、アドレスカウンタ6から出力されるアドレスの最下位ビットA0のローレベルとハイレベルの繰り返しデータ(「010101・・・」)の第1のバッファ8による正転信号(「010101・・・」)を選択する。この正転信号はアンド回路16の一方の入力端子に供給される。
【0081】
また、セレクタ切り換え回路15は、Mの色信号に基づいて、ハイレベルHの第3のセレクタ14のYM選択信号を選択する。ハイレベルHのYM選択信号は第3のセレクタ14の選択端子SELに供給される。第3のセレクタ14は、この選択信号に基づいて、アドレスカウンタ6のアドレス出力端子の下位2ビットA1のローレベル2ビットとハイレベル2ビットの繰り返しデータ(「001100110011・・・」)の第2のインバータ13による反転信号(「110011001100・・・」)を選択する。この反転信号はアンド回路16の他方の入力端子に供給される。
【0082】
アンド回路16は、両信号が共にハイレベルのときにハイレベルHの信号を出力し、他の場合はローレベルLの、YMCの各色による印画データの切り換え信号を出力する。このとき、第2のセレクタ10または第3のセレクタ14の出力信号のどちらか一方がローレベルLであれば、アンド回路16は、ローレベルLの信号を出力する。
【0083】
ノアー回路17は、両信号が共にローレベルLのときにハイレベルHの信号を出力し、他の場合はローレベルLの、YMCと黒の各色による印画データの切り換え信号を出力する。このとき、ノアー回路17は、ハイレベルHの信号を出力する。したがって、第1のセレクタ4は他方の入力端子Bに供給されたローレベルLの信号を出力端子Yから出力する。第1のセレクタ4の他方の入力端子Bに供給されたローレベルLの信号は、印画データとしての「ゼロ」入力を示すので、このとき印画は行われない。
【0084】
また、このとき、第2のセレクタ10または第3のセレクタ14の出力信号の両信号が共にハイレベルHであれば、アンド回路16は、ハイレベルHの信号を出力する。このとき、ノアー回路17は、ローレベルLの信号を出力する。したがって、第1のセレクタ4は一方の入力端子Aに供給されたMの印画データを出力端子Yから出力する。このとき、シスコン回路5からのMの色信号が電圧印加時間切り換え回路23に供給されている。電圧印加時間切り換え回路23は、図4にYの印画を示したと同様に、1ラインピッチ40を越えて4ドットを構成するMの印画を行うように電圧印加時間を切り換える。発熱素子22は、高濃度の4ドットを構成するように発熱時間を切り換える。
【0085】
また、このとき、第2のセレクタ10の出力信号はYの印画の場合の信号を反転した1ビット毎にローレベルLとハイレベルHとを繰り返す信号であり、第3のセレクタ14の出力信号はYの印画の場合の信号と同じ2ビット毎にハイレベルHとローレベルLとを繰り返す信号である。したがって、図7に示すように、1ラインピッチ70内において、Yの印画73aが行われた隣のドットにMの印画73bが行われ、Mの印画73bが行われた隣のドットは、Mの印画は行われず、3ドット置いて図示しない4ドット目にMの印画が行われ、これを主走査方向71に繰り返す。
【0086】
また、Mの印画73bが行われた隣のラインにおいては、第2のセレクタ10の出力信号は1ビット毎にローレベルLとハイレベルHとを繰り返す信号であり、第3のセレクタ14の出力信号は2ビット毎にローレベルLとハイレベルHとを繰り返す信号である。したがって、Mの印画73bが行われた隣のラインは、3ドットはMの印画は行われず、4ドット目にMの印画74bが行われ、これを主走査方向71に繰り返す。このようにして、Mの印画73bが行われたラインから1ライン置いてMの印画75bが行われ、同様にMの印画74bが行われたラインから1ライン置いてMの印画76bが行われ、これを副走査方向72に繰り返す。
【0087】
次に、Cのドットの印画について説明する。この場合、セレクタ切り換え回路15は、Cの色信号に基づいて、ローレベルLのYMC選択信号を選択する。ローレベルLのYMC選択信号はノアー回路17の他方の入力端子に供給される。また、セレクタ切り換え回路15は、Cの色信号に基づいて、ハイレベルHの第2のセレクタ10のC選択信号を選択する。ハイレベルHのC選択信号は第2のセレクタ10の選択端子SELに供給される。第2のセレクタ10は、この選択信号に基づいて、アドレスカウンタ6から出力されるアドレスの最下位ビットA0のローレベルとハイレベルの繰り返しデータ(「010101・・・」)の第1のインバータ9による反転信号(「101010・・・」)を選択する。この反転信号はアンド回路16の一方の入力端子に供給される。
【0088】
また、セレクタ切り換え回路15は、Cの色信号に基づいて、ローレベルLの第3のセレクタ14のC選択信号を選択する。ローレベルLのC選択信号は第3のセレクタ14の選択端子SELに供給される。第3のセレクタ14は、この選択信号に基づいて、アドレスカウンタ6のアドレス出力端子の下位2ビットA1のローレベル2ビットとハイレベル2ビットの繰り返しデータ(「001100110011・・・」)の第2のバッファ12による正転信号(「001100110011・・・」)を選択する。この正転信号はアンド回路16の他方の入力端子に供給される。
【0089】
アンド回路16は、両信号が共にハイレベルのときにハイレベルHの信号を出力し、他の場合はローレベルLの、YMCの各色による印画データの切り換え信号を出力する。このとき、第2のセレクタ10または第3のセレクタ14の出力信号のどちらか一方がローレベルLであれば、アンド回路16は、ローレベルLの信号を出力する。
【0090】
ノアー回路17は、両信号が共にローレベルLのときにハイレベルHの信号を出力し、他の場合はローレベルLの、YMCと黒の各色による印画データの切り換え信号を出力する。このとき、ノアー回路17は、ハイレベルHの信号を出力する。したがって、第1のセレクタ4は他方の入力端子Bに供給されたローレベルLの信号を出力端子Yから出力する。第1のセレクタ4の他方の入力端子Bに供給されたローレベルLの信号は、印画データとしての「ゼロ」入力を示すので、このとき印画は行われない。
【0091】
また、このとき、第2のセレクタ10または第3のセレクタ14の出力信号の両信号が共にハイレベルHであれば、アンド回路16は、ハイレベルHの信号を出力する。このとき、ノアー回路17は、ローレベルLの信号を出力する。したがって、第1のセレクタ4は一方の入力端子Aに供給されたCの印画データを出力端子Yから出力する。このとき、シスコン回路5からのCの色信号が電圧印加時間切り換え回路23に供給されている。電圧印加時間切り換え回路23は、図4にYの印画を示したと同様に、1ラインピッチ40を越えて4ドットを構成するCの印画を行うように電圧印加時間を切り換える。発熱素子22は、高濃度の4ドットを構成するように発熱時間を切り換える。
【0092】
また、このとき、第2のセレクタ10の出力信号はYの印画の場合の信号と同じ1ビット毎にハイレベルHとローレベルLとを繰り返す信号であり、第3のセレクタ14の出力信号はYの印画の場合の信号と反転した2ビット毎にローレベルLとハイレベルHとを繰り返す信号である。したがって、図7に示すように、1ラインピッチ70内において、2ドットは何も印画が行われず、3ドット目にCの印画73cが行われ、これを主走査方向71に繰り返す。
【0093】
また、Cの印画73cが行われた隣のラインにおいては、第2のセレクタ10の出力信号は1ビット毎にハイレベルHとローレベルLとを繰り返す信号であり、第3のセレクタ14の出力信号は2ビット毎にハイレベルHとローレベルLとを繰り返す信号である。したがって、Cの印画73cが行われた隣のラインは、Cの印画74cが行われた隣の3ドットはCの印画は行われず、図示しない4ドット目にCの印画が行われ、これを主走査方向71に繰り返す。このようにして、Cの印画73cが行われたラインから1ライン置いてCの印画76cが行われ、同様にCの印画74cが行われたラインから1ライン置いてCの印画75cが行われ、これを副走査方向72に繰り返す。
【0094】
また、黒の印画77の動作については先の例と同様であるので、説明を省略する。
このようにして、主走査方向に隣接する4ドットの1単位の中の各色のドットの配置を副走査方向に反転させ、それぞれが千鳥配置になるようにすることにより、各色のドットが主走査方向に並ばないようにすることができ、これにより、横線が目立たず、さらに、色相変化も低減することができる。
【0095】
【発明の効果】
この発明の熱転写型記録装置は、記録紙を所定間隔毎に副走査方向に搬送する記録紙送り手段と、記録紙に転写される複数色の染料が添付され、記録紙と共に副走査方向に搬送されるインクリボンと、記録紙に印画されるドットの大きさを変化させて濃度階調を変化させる階調データを生成する階調カウンタと、印画データと階調データとを比較するコンパレータと、コンパレータに供給される印画データを印画データの複数の各色に応じて有効または無効とする印画データ有効無効切り換え手段とを有し、コンパレータから階調データのカウンタ値よりも大きい印画データを出力する階調制御部と、副走査方向と直交する主走査方向に複数の発熱素子が配置され、発熱素子をインクリボンに押し付けることにより、階調制御部から供給された印画データに基づいて、記録紙に熱転写により複数色の印画を行う記録手段と、印画データの複数の各色に応じて記録手段の発熱素子の通電時間を切り換える通電時間切り換え手段とを備え、階調制御部は、主走査方向2ドットと副走査方向2ドットからなる4ドットを1単位として、印画データ有効無効切り換え手段により、4ドットのうちの各色の印画位置以外は印画データを出力しないようにし、4ドットのうちの各ドットにそれぞれ異なる色のドットを配置するように印画データを出力し、通電時間切り換え手段は、印画データの複数の各色に応じて、最大ドット径を1ラインピッチ以上とするように、記録手段の発熱素子の通電時間を切り換えるようにしたので、色回りを抑えることができ、階調性が高い高解像度の画像を得ることができる。また、各色のドットサイズのダイナミックレンジを大きくすることができ、色再現範囲を広げることができる。各色を違う位置に印画するので、低階調ではドットが重ならず、各色のインクがのりやすくなる。また、色相変化も低減でき、さらに各色が並置加法混色になるので、彩度の表現を向上させることができる。また、ドット間隔が低階調では広く重なり難いため、記録機構のメカ精度を上げなくとも良い。
【0096】
また、この発明の熱転写型記録装置は、上述において、通電時間切り換え手段は、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色に対しては最大ドット径を1ラインピッチ以上とし、ブラックに対しては最大ドット径を1ドットとするようにしたので、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色のドットサイズのダイナミックレンジを大きくすることができ、色再現範囲を広げることができ、ブラックは最小ドット径ですべてのドットに印画するので、高解像度の画像を得ることができる。
【0097】
また、この発明の熱転写型記録装置は、上述において、階調制御部は、印画データ有効無効切り換え手段により、4ドットの1単位のうちの各色のドットの配置を副走査方向に反転させるようにしたので、主走査方向に隣接する4ドットの1単位の中の各色のドットの配置を副走査方向に反転させ、それぞれが千鳥配置になるようにすることにより、各色のドットが主走査方向に並ばないようにすることができ、これにより、横線が目立たず、さらに、色相変化も低減することができる。
【0098】
また、この発明の熱転写型記録装置は、上述において、階調制御部の印画データ有効無効切り換え手段は、少なくとも印画データのアドレス情報に基づいて、印画データの複数の各色に応じて有効または無効とするようにしたので、印画すべきドットまたは印画しないドットの位置を簡単に指定することができ、これにより、階調性が高い高解像度の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の熱転写型記録装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例の熱転写型記録装置の記録機構を示す斜視図である。
【図3】この発明の一実施例の熱転写型記録装置の動作を示す高階調印画を示すドット配置図である。
【図4】この発明の一実施例の熱転写型記録装置の動作を示すイエローの最高濃度時のドット配置図である。
【図5】この発明の一実施例の熱転写型記録装置の動作を示す黒の最高濃度時のドット配置図である。
【図6】この発明の他の実施例の熱転写型記録装置の構成を示すブロック図である。
【図7】この発明の他の実施例の熱転写型記録装置の動作を示す高階調印画を示すドット配置図である。
【図8】従来の熱転写型記録装置の記録機構を示す側面図である。
【図9】従来の熱転写型記録装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 フレームメモリー
2 γROM
3 ラインメモリー
4 第1のセレクタ
5 シスコン回路
6 アドレスカウンタ
7 階調カウンタ
8 第1のバッファ
9 第1のインバータ
10 第2のセレクタ
11 トグル信号発生回路
12 第2のバッファ
13 第2のインバータ
14 第3のセレクタ
15 セレクタ切り換え回路
16 アンド回路
17 ノアー回路
18 コンパレータ
19 サーマルヘッド
20 シフトレジスタ
21 ラッチ回路
22 発熱素子
23 電圧印加時間切り換え回路
24 プラテン
25 プラテン駆動回路
27 記録紙
28 インクリボン
28C フレーム
28Y フレーム
28M フレーム
28a マーカ
28b マーカ
29a フォトセンサ
29b フォトセンサ
30 1ラインピッチ
31 主走査方向
32 副走査方向
33a,34a,35a,36a Yの印画
33b,34b,35b,36b Mの印画
33c,34c,35c,36c Cの印画
37 黒の印画
40 1ラインピッチ
41 Yの印画
50 1ラインピッチ
51 黒の印画
70 1ラインピッチ
71 主走査方向
72 副走査方向
73a,74a,75a,76a Yの印画
73b,74b,75b,76b Mの印画
73c,74c,75c,76c Cの印画
77 黒の印画

Claims (4)

  1. 記録紙を所定間隔毎に副走査方向に搬送する記録紙送り手段と、
    上記記録紙に転写される複数色の染料が添付され、上記記録紙と共に副走査方向に搬送されるインクリボンと、
    上記記録紙に印画されるドットの大きさを変化させて濃度階調を変化させる階調データを生成する階調カウンタと、印画データと上記階調データとを比較するコンパレータと、上記コンパレータに供給される印画データを上記印画データの複数の各色に応じて有効または無効とする印画データ有効無効切り換え手段とを有し、上記コンパレータから上記階調データのカウンタ値よりも大きい印画データを出力する階調制御部と、
    上記副走査方向と直交する主走査方向に複数の発熱素子が配置され、上記発熱素子を上記インクリボンに押し付けることにより、上記階調制御部から供給された印画データに基づいて、上記記録紙に熱転写により複数色の印画を行う記録手段と、
    上記印画データの複数の各色に応じて上記記録手段の上記発熱素子の通電時間を切り換える通電時間切り換え手段とを備え、
    上記階調制御部は、上記主走査方向2ドットと上記副走査方向2ドットからなる4ドットを1単位として、上記印画データ有効無効切り換え手段により、上記4ドットのうちの各色の印画位置以外は印画データを出力しないようにし、上記4ドットのうちの各ドットにそれぞれ異なる色のドットを配置するように印画データを出力し、
    上記通電時間切り換え手段は、上記印画データの複数の各色に応じて、最大ドット径を1ラインピッチ以上とするように、上記記録手段の上記発熱素子の通電時間を切り換えるようにしたことを特徴とする熱転写型記録装置。
  2. 請求項第1項記載の熱転写型記録装置において、
    上記通電時間切り換え手段は、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色に対しては最大ドット径を1ラインピッチ以上とし、ブラックに対しては最大ドット径を1ドットとするようにしたことを特徴とする熱転写型記録装置。
  3. 請求項第1項記載の熱転写型記録装置において、
    上記階調制御部は、上記印画データ有効無効切り換え手段により、上記4ドットの1単位のうちの各色のドットの配置を上記副走査方向に反転させるようにしたことを特徴とする熱転写型記録装置。
  4. 請求項第1項記載の熱転写型記録装置において、
    上記階調制御部の上記印画データ有効無効切り換え手段は、少なくとも印画データのアドレス情報に基づいて、上記印画データの複数の各色に応じて有効または無効とするようにしたことを特徴とする熱転写型記録装置。
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