JP2003312084A - ラミネート方法およびその装置 - Google Patents

ラミネート方法およびその装置

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JP2003312084A
JP2003312084A JP2002116875A JP2002116875A JP2003312084A JP 2003312084 A JP2003312084 A JP 2003312084A JP 2002116875 A JP2002116875 A JP 2002116875A JP 2002116875 A JP2002116875 A JP 2002116875A JP 2003312084 A JP2003312084 A JP 2003312084A
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sheet material
heating
base
roll
temperature
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JP2002116875A
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Tetsuo Kikuchi
哲雄 菊池
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースの表面に保持された薄膜をシート材の
表面に重ね合わせ、ベースの裏面からシート材を加熱し
てこのシート材の表面全域に薄膜を接合させる場合、シ
ート材が保管されている雰囲気中の温度や湿度によって
接合状態が変わってしまい、正常に接合できない場合も
ある。 【解決手段】 プリント媒体1をベース3の表面に保持
された保護フィルムに押し当てる加圧ローラ26と、プ
リント媒体1を間に挟んでこの加圧ローラ26と対向
し、ベース3の裏面からプリント媒体1を加熱してプリ
ント媒体1の表面に保護フィルムを接合させるための加
熱ヘッド25と、ロール紙カートリッジ11内の雰囲気
湿度および雰囲気温度をそれぞれ検出する湿度センサ1
3およびサーミスタ14と、これら湿度センサ13およ
びサーミスタ14により検出された雰囲気湿度および雰
囲気温度に基づいて加熱ヘッド25による加熱状態を制
御するヘッド制御手段とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベースの表面に保
持された薄膜をシート材の表面に重ね合わせ、ベースの
裏面からシート材を加熱してこのシート材の表面全域に
薄膜を接合させるラミネート方法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式のプリンタは、プリ
ントヘッドに形成された吐出口からインクなどの液滴を
吐出させ、これをプリント媒体の表面に付着させて所望
の画像を形成するように構成されている。このインクジ
ェット方式のプリンタは、他のプリンタ、例えばワイヤ
ドット方式のプリンタと比較すると動作音が小さく、基
本的な構成が簡単であって製造コストを抑えることがで
きるため、プリンタや複写機あるいはファクシミリなど
の画像形成装置として多方面で使用されている。
【0003】このインクジェット方式のプリンタで用い
られるインクや、プリント媒体に対するインクのプリン
ト性を調整するための処理液(以下、これらを便宜的に
一括してインクと記述する)は、これらの粘性を比較的
低く抑えることにより、プリントヘッドに形成された微
細な吐出口が目詰まりしにくくなるように配慮されてい
る。これに伴い、プリント媒体として粘性の低いインク
によるにじみが生じないように、表面に特殊な処理が施
されたものや、あるいはインクや処理液に対するにじみ
を本質的に持たない材質のものが用いられる。例えば、
紙などを基材としたプリント媒体においては、微細な無
機材料の薄膜をその表面に形成したものが知られてお
り、特にフルカラープリンタや高品位の画像が求められ
るプリンタでは、専用のコート紙なども用いられてい
る。最近では、連続的な濃度階調を持つ銀塩写真のよう
な画像形成が強く望まれることから、プリント媒体の単
位面積当りのインクの吐出量も増える傾向にあり、プリ
ント媒体の最大吸水率を考慮してインクの吐出量も制御
されつつある。
【0004】このように、インクジェットプリント用紙
に吐出される水溶性のインクによって形成される画像の
コントラストや品位を向上させたり、あるいはインクジ
ェットプリント用紙の耐水性の向上を企図して透明な薄
膜、つまり保護膜を画像が形成されたプリント媒体の表
面に貼り付けるようにした技術が特開昭62−1615
83号公報などで提案されている。これは、画像が形成
されたプリント媒体の表面と耐熱性のベースの表面にあ
らかじめ保持された保護膜とを重ね合わせ、この状態で
これらを加熱することにより、プリント媒体の表面に保
護膜を接合させ、この保護膜からベースを剥離すること
によって、プリント媒体の表面に保護膜を形成するよう
にしたラミネート法と呼称されるものである。通常、こ
の保護膜は透明樹脂層と接着剤層とからなるが、透明樹
脂層のみの接着剤層を有さないものも知られている。こ
のようなラミネート法による技術は、上述した微細な無
機材料の表面に薄膜を形成する場合にも応用することが
可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】インクジェット方式の
プリンタで用いられるプリント媒体、特にプリント用紙
はパルプからなる基材の表面にインクを吸収するインク
受容層を形成しているが、物理的性質や製造コストなど
の点でこれを厚く形成することが困難である。このた
め、プリント用紙として厚い板紙などを使用する場合、
比較的安価なパルプからなる基材の部分を厚く成形して
いる。このような板紙は、周囲の湿度の影響を受けやす
く、周囲の湿度の低下に伴って水分量が減少して気化潜
熱が小さくなり、逆に湿度の上昇に伴って水分量が増加
して気化潜熱が大きくなる。つまり、周囲の湿度に拘ら
ず同一条件にてプリント媒体の表面に薄膜を接合するラ
ミネート作業を行おうとすると、プリント媒体の水分量
が少ない場合と多い場合とでは、以下に述べるような不
具合を発生する。
【0006】すなわち、プリント媒体の水分量が少ない
場合には、加熱量が必要以上に多くなってベース自体が
加熱による熱収縮などの悪影響を受け、しわが発生して
薄膜の平滑性が失われたり、最悪の場合にはベースが溶
断して薄膜がベースから剥離できなくなり、プリント媒
体とベースとを分離できなくなってしまうおそれがあ
る。逆に、プリント媒体の水分量が多い場合には、加熱
量が不充分となってプリント媒体の表面に薄膜を完全に
接合させることが困難となり、これらの間に気泡が混入
して画質を損なうおそれがある。
【0007】同様に、プリント媒体の周囲の温度が低い
場合と高い場合とでは、プリント媒体自体の顕熱、つま
りプリント媒体自体の物理的状態を変えずに温度を変化
させるために費やされる熱量が大きく異なる。このた
め、雰囲気温度を考慮せずに同一条件にてラミネート作
業を行った場合、雰囲気温度が高いとプリント媒体の表
面に形成されているおよびベースに保持された薄膜の温
度が必要以上に高くなり、ベース自体が熱収縮などの悪
影響を受け、しわが発生して薄膜の平滑性が失われた
り、最悪の場合にはベースが溶断して薄膜がベースから
剥離できなくなり、プリント媒体とベースとを分離でき
なくなってしまうおそれがある。逆に、雰囲気温度が低
いとプリント媒体の表面に薄膜を完全に接合させること
が困難となり、これらの間に気泡が混入して画質を損な
うおそれがある。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、プリント媒体の表面全
域に薄膜をラミネート処理によって形成する場合、画像
が形成されたプリント媒体が保管されている環境の湿度
や温度などが経時的に変わっても、プリント媒体の表面
に薄膜を不具合なく確実に接合することができる方法お
よびその装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態は、
ベースの表面に保持された薄膜をシート材の表面に当接
させるステップと、前記ベースの裏面から前記シート材
を加熱してこのシート材の表面に前記薄膜を接合させる
ステップと、前記シート材の表面に接合された前記薄膜
から前記ベースを剥離するステップと、加熱作業条件変
更要素を検出するステップと、検出された加熱作業条件
変更要素に基づいて前記ベースの裏面からの前記シート
材に対する加熱量を制御するステップとを具えたことを
特徴とするラミネート方法にある。
【0010】本発明の第2の形態は、ベースの表面に保
持された薄膜にシート材の表面が当接するようにシート
材を保持するシート材保持手段と、ベースおよびシート
材を間に挟んでこのシート材保持手段と対向し、ベース
の裏面からシート材を加熱してシート材の表面に薄膜を
接合させるための加熱ヘッドと、加熱作業条件変更要素
を検出するセンサと、このセンサにより検出された加熱
作業条件変更要素に基づいて前記加熱ヘッドによる加熱
状態を制御するヘッド制御手段とを具えたことを特徴と
するラミネート装置にある。
【0011】本発明によると、シート材保持手段によっ
てシート材の表面をベースの表面に保持された薄膜に当
接させ、この状態にて加熱ヘッドによりベースの裏面か
らシート材を加熱し、シート材の表面に薄膜を接合させ
る。この場合、センサによって検出される加熱作業条件
変更要素に基づき、加熱ヘッドによる加熱状態がヘッド
制御手段によって制御される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明によるラミネート方法にお
いて、加熱作業条件変更要素がシート材の周囲の雰囲気
湿度であったり、シート材の温度またはその周囲の雰囲
気温度であってよい。そして、雰囲気湿度が高いほど、
あるいはシート材の温度または雰囲気温度が低いほどそ
れぞれシート材に対する加熱量を多く設定することが有
効である。ただし、シート材の周囲の雰囲気湿度が所定
湿度よりも高い場合、シート材の表面に薄膜を接合させ
るステップに先立ってシート材を乾燥させることが好ま
しい。
【0013】本発明によるラミネート装置において、シ
ート材がこれを巻回してなるロールの形態を有し、この
ロールを収容するロール収容ケースと、このロール収容
ケース内に収容されたロールの先端部を繰り出して加熱
ヘッドによる加熱領域に搬送するシート搬送手段と、ロ
ールから繰り出されて薄膜が接合されるシート材の部分
をロールから切り離すシート切り離し手段とをさらに具
え、シート搬送手段がシート切り離し手段によって切り
離されたロールの先端部をロール収容ケース側に逆送可
能であってよい。
【0014】ベースがウェブ状をなし、薄膜が保持され
たベースを加熱ヘッドによる加熱領域に搬送し、薄膜が
剥離されたベースを回収するベース搬送手段をさらに具
えたものであってよい。この場合、シート材の表面に接
合された薄膜からベースを剥離するベース剥離手段をさ
らに具えることができ、このベース剥離手段は、薄膜が
接合されたシート材の搬送方向に対してベース搬送手段
によるベースの回収方向を急転換する方向転換ロールを
有するものであってよい。
【0015】作業条件変更要素がシート材の温度または
ロール収容ケース内の雰囲気温度であり、センサがシー
ト材の温度または雰囲気温度を検出するための温度セン
サであってよい。この場合、制御手段は温度センサによ
って検出される温度が低いほど、発生する熱エネルギー
の量が多くなるように加熱ヘッドを制御することが好ま
しい。
【0016】あるいは、作業条件変更要素がロール収容
ケース内の雰囲気湿度であり、センサがこの雰囲気湿度
を検出するための湿度センサであってよい。この場合、
制御手段は湿度センサによって検出される温度が低いほ
ど、発生する熱エネルギーの量が多くなるように加熱ヘ
ッドを制御することが好ましい。さらに、加熱ヘッドに
よる加熱領域よりもシート材の搬送方向上流側にシート
材を乾燥させる乾燥手段を設け、湿度センサによって検
出される温度が所定湿度よりも高い場合、制御手段は乾
燥手段の作動を制御してシート材を乾燥させることが好
ましい。
【0017】薄膜は、ベースの表面に保持される単層ま
たは多層の熱可塑性樹脂フィルムにて形成されることが
できる。
【0018】耐熱性基材としては、プリント媒体の表面
に薄膜を接合する際の加熱加圧条件下でその形状を安定
して維持することができ、かつプリント媒体の表面に薄
膜が透明となって接合された段階で、この薄膜から耐熱
性基材を容易に剥離することができるようなものであれ
ば良く、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)や
ポリエチレンナフタレート(PEN)などのフィルムやシ
ートを用いることができる。その膜厚に関しては特に制
限を受けるものではないが、経済性としわの生じ難さな
どを考慮して4〜30μm程度であることが好ましい。
薄膜を保持する耐熱性基材の表面にエンボス加工やサン
ドブラストなどの粗面化処理または粉体粒子を含む樹脂
層による粗面化処理がなされていてもよい。耐熱性基材
の表面が平滑な場合には、プリント媒体に接合された薄
膜の表面が平滑となっているのでプリント媒体は光沢仕
上げとなる。これに対し、耐熱性基材の表面に上述した
ような粗面化処理を行った場合には、プリント媒体は半
光沢または無光沢のマット仕上げにすることができる。
【0019】耐熱性基材の表面に保持される薄膜は、こ
れを構成する熱可塑性樹脂を含む有機溶媒溶液または水
懸濁系からなるエマルジョンを耐熱性基材の表面に塗工
することによって形成可能である。このような熱可塑性
樹脂としては、アクリル系,スチレン系,塩化ビニル
系,酢酸ビニル系などの樹脂またはこれらの共重合体が
用いられる。
【0020】プリント媒体は、基材とその表面に形成さ
れるインク吸収層とからなるインクジェットプリント用
紙であってよい。基材としては、ポリエチレンやPET
などのプラスチックフィルムや、上質紙またはコート紙
などの紙料からなるシートを使用することができる。こ
の基材の表面に形成されるインク吸収層は、ポリビニル
アルコール,酢酸ビニル,アクリル,ウレタンなどの水
溶性高分子エマルジョンやこれらの組み合わせおよびさ
らにこれに合成シリカを分散したものを基材の表面に塗
工することによって形成可能である。その塗工方法とし
てはロールコーティング法,ロッドバーコーティング
法,スプレーコーティング法,スロットダイコーティン
グ法などを採用可能であり、塗工後の乾燥処理を経てプ
リント媒体を得ることができる。
【0021】このようなプリント媒体に画像を形成する
場合、種々のプリント方法を採用することができるが、
本発明においてはインクジェット方式のプリンタが特に
好適である。インクジェット方式であれば、静電吸引式
や圧電素子を用いたものおよび発熱素子を用いたものな
どを採用することができ、インクを吐出させるための原
理に関して特に限定されるものではない。
【0022】このインクジェットプリンタで用いられる
インクとしては、溶媒である水に染料や顔料などの色材
を含有させたものなど、インクジェット方式のプリンタ
に適用できるものであれば何でもよい。カラープリント
を行う場合は、例えばシアン色インク,淡シアン色イン
ク,マゼンタ色インク,淡マゼンタ色インク,黄色イン
クの他、必要に応じて黒色インクを用いた減色混合によ
り、フルカラー画像を形成することができる。
【0023】
【実施例】本発明のラミネート方法を実現し得る本発明
によるラミネート装置の実施例について、図1〜図8を
参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれらの実施
例のみに限らず、これらをさらに組み合わせたり、この
明細書の特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包
含されるあらゆる変更や修正が可能であり、従って本発
明の精神に帰属する他の技術にも当然応用することがで
きる。
【0024】本実施例の概略構成を図1に示す。すなわ
ち、ロール状に巻回されたプリント媒体1を回転自在に
収容するロール紙カートリッジ11は、その内部の雰囲
気温度が外側の温度の影響を受けないように断熱性の高
い樹脂材料にて構成されており、このロール紙カートリ
ッジ11に形成されたプリント媒体1の先端部を引き出
すためのスリット状をなす供給口12も外気の出入りを
極力抑えるために細く設定されている。ロール紙カート
リッジ11内には、このロール紙カートリッジ11内部
の湿度を検出する湿度センサ13が設けられ、さらにロ
ール紙カートリッジ11内部の温度を検出するサーミス
タ14が本発明による温度センサとして設けられてい
る。これら湿度センサ13およびサーミスタ14の検出
信号は、後述するコントローラ15(図4参照)に出力
されるようになっている。また、供給口12の直近には
プリント媒体1を所定速度でロール紙カートリッジ11
の供給口12から繰り出すためのラインフィードローラ
16と、このラインフィードローラ16にプリント媒体
1を押し付ける押圧ローラ17とが設けられており、ラ
インフィードローラ16には図示しない駆動源からの駆
動力が伝達されるようになっている。
【0025】ロール紙カートリッジ11の供給口12か
ら繰り出されるプリント媒体1の搬送経路の途中には、
その搬送方向上流側から順にプリント媒体1の有無を検
出する第1の媒体検出センサ18と、プリント媒体1を
乾燥させる一対の乾燥ローラ19と、プリント媒体1の
表面に所定の画像を形成するインクジェットプリンタ部
20と、ロール紙カートリッジ11から引き出されたプ
リント媒体1をその搬送方向に対して直交する幅方向に
切断するためのカッタ21と、プリント媒体1の有無を
検出する第2の媒体検出センサ22と、画像が形成され
たプリント媒体1の表面に本発明の薄膜としての後述す
る保護フィルム2(図3参照)を接合するラミネート処
理部23と、ラミネート処理されたプリント媒体1を系
外に排出するための一対の排紙ローラ24とが配置され
ている。
【0026】第1および第2の媒体検出センサ18,2
2による検出信号は、それぞれコントローラ15に出力
される。
【0027】乾燥ローラ19は、ここを通過するプリン
ト媒体1を加熱して温め、水蒸気を積極的に蒸発させる
ことによりプリント媒体1の乾燥を促進させるものであ
り、例えばロール紙カートリッジ11内の雰囲気温度が
28℃の状態において乾燥ローラ19を100℃に加熱
した場合、後述する加熱ヘッド25と加圧ローラ26と
の間に供給される直前のプリント媒体1の温度が約38
℃となり、つまりプリント媒体1の温度をロール紙カー
トリッジ11内の雰囲気温度よりも10度程度上昇さ
せ、これによってプリント媒体1中に含まれる水分を積
極的に蒸発させ、加熱ヘッド25に印加されるエネルギ
ーを低減して保護フィルム2を保持するための後述する
ベース3(図3参照)の溶断を防止するように配慮して
いる。
【0028】インクジェットプリンタ部20は、プリン
ト媒体1の幅方向に沿って走査移動し、本実施例では6
種類のインクを吐出することができるプリントヘッド2
7と、このプリントヘッド27に対向してプリント媒体
1を所定位置に保持するプラテン28と、上述したライ
ンフィードローラ16との間でプリント媒体1に所定の
張力を付与する拍車状ローラ29と、この拍車状ローラ
29にプリント媒体1を押し付ける押圧ローラ30とを
有する。拍車状ローラ29は、上述したラインフィード
ローラ16と同期回転し、プリントヘッド27の走査移
動と交互に作動してプリント媒体1を間欠的に搬送し、
プリントヘッド27の走査移動方向およびプリント媒体
1の搬送方向共に2400dpiの解像力で所望の画像を
プリント媒体1に形成することができるようになってい
る。
【0029】このインクジェットプリンタ部20の制御
ブロックを図2に示す。すなわち、インクジェットプリ
ンタ部20のホストであるコンピュータ31から送信さ
れる画像ファイルは、例えば解像度300dpi、RGB
各8bitの形式でインタフェース部32に受け入れら
れ、ここで画像ファイルを内部で処理するためのデータ
形式に変換される。この画像ファイルの色空間から本実
施例のインクジェットプリンタ部20が搭載するインク
色によって生成可能な色空間へ変換する色空間変換部3
3では、本実施例におけるインクジェットプリンタ部2
0にて用いられるインク、すなわちシアン色インク,淡
シアン色インク,マゼンタ色インク,淡マゼンタ色イン
ク,黄色インク,黒色インクの6色に対応した各8bit
の画像データを形成する。色空間変換部33からの出力
は、6色のインクそれぞれ8ビットのデータを各3bi
t、すなわち8値(インデックス)へ変換する8値変換部
34に入力される。8値変換部34からの出力が各色の
インクの3ビットデータとして入力される解像度変換/
インデックス展開部35は、8値のデータそれぞれを8
x8ドットの配列に変換し、2400dpiの最終画像に
対応したドット配列に変換する。ここまでのデータの並
び順は、画像上の並び順によるため、バッファ・並べ換
え部36は画像データを蓄え、ここからプリントヘッド
27によるプリント順のプリントドット配列に変換す
る。ここから出力される1ビットのドット信号は、その
まま駆動回路37にてヘッド駆動パルス列に変換され、
プリントヘッド27を駆動する。
【0030】なお、6色の使用インク,中間ビット深度
(インデックス)の8値,最終解像度の2400dpiの値
は一例であり、本発明の本質に関する部分ではない。
【0031】ラミネート処理部23の主要部を抽出拡大
して図3に示す。すなわち、本実施例におけるラミネー
ト処理部23は、あらかじめ薄膜、すなわち本実施例で
は透明な保護フィルム2が表面に保持されたウェブ状を
なすベース(以下、これをフィルム付きベースと呼称す
る)4を巻回保持する繰り出し軸38と、この繰り出し
軸38から繰り出されるフィルム付きベース4を加熱ヘ
ッド25側に導く案内ローラ39と、ベース3の裏面か
らプリント媒体1を加熱してプリント媒体1の表面に保
護フィルム2を接合させるための加熱ヘッド25と、ベ
ース3およびプリント媒体1を間に挟んでこの加熱ヘッ
ド25と対向し、この加熱ヘッド25にプリント媒体1
を押し付ける加圧ローラ26と、保護フィルム2が剥離
されたベース3を巻き取って回収するベース巻き取り軸
40と、保護フィルム2が剥離されたベース3をこのベ
ース巻き取り軸40側に導く方向転換ローラ41とを有
する。
【0032】繰り出し軸38には、フィルム付きベース
4の繰り出し方向と逆向きに繰り出し軸38を駆動回転
させる図示しない駆動源が図示しないクラッチ機構を介
して連結されている。この駆動源による繰り出し軸38
に対する駆動力は、加圧ローラ26がプリント媒体1と
共にフィルム付きベース4を加熱ヘッド25に押し付け
ている状態において、繰り出し軸38から繰り出される
フィルム付きベース4が弛まない程度に設定されてい
る。同様に、加圧ローラ26およびベース巻き取り軸4
0にもそれぞれ図示しないクラッチ機構を介して図示し
ない駆動源が連結されている。この駆動源によるベース
巻き取り軸40に対する駆動力は、加圧ローラ26がプ
リント媒体1と共にフィルム付きベース4を加熱ヘッド
25に押し付けている状態において、加圧ローラ26の
周速度よりも若干速くなるように設定され、加熱ヘッド
25と加圧ローラ26とに挟まれたフィルム付きベース
4がベース巻き取り軸40に巻き取られる際に弛みが生
じないように配慮されている。加熱ヘッド25にはプリ
ント媒体1を保護フィルム2と共に加熱するための図示
しない電気抵抗体が組み込まれており、コントローラ1
5によってこの電気抵抗体に印加される電流の供給量、
つまり駆動パルス幅が制御されるようになっている。加
圧ローラ26は、図示しないアクチュエータによりプリ
ント媒体1を所定の圧力で加熱ヘッド25に押し当てる
図中、実線で示されたラミネート処理位置と、図中の二
点鎖線で示す退避位置とに移動可能である。
【0033】上述したコントローラ15は、第1の媒体
検出センサ18の検出信号に基づき、ラインフィードロ
ーラ16の逆転動作を制御する。また、湿度センサ13
およびサーミスタ14の検出信号に基づき、乾燥ローラ
19の作動と、加熱ヘッド25の電気抵抗体に印加され
る電流エネルギー量とを制御する。さらに、第2の媒体
検出センサ22の検出信号に基づき、繰り出し軸38お
よび加圧ローラ26,ベース巻き取り軸40に対する駆
動源の作動と、これらに介装されたクラッチ機構のオン
/オフ制御と、加圧ローラ26の往復移動を行うアクチ
ュエータの作動に対する制御とを行う。
【0034】このコントローラ15による制御ブロック
を図4に示す。すなわち、本実施例におけるコントロー
ラ15は湿度センサ13およびサーミスタ14から送信
される電圧値のアナログデータを例えば8bitのデジタ
ルデータにそれぞれ変換するA/D変換部42,43
と、これらA/D変換部42,43からの検出温度と検
出湿度とに応じ、電気抵抗体に対する適正な印加駆動パ
ルス時間、つまり駆動パルス幅に変換するパルス幅演算
部44と、このパルス幅演算部44にて演算された駆動
パルス幅に基づき、加熱ヘッド25を駆動するための駆
動パルスを生成する駆動回路45とを有する。
【0035】パルス幅演算部44では、以下の手順によ
って適正な駆動パルス幅が決定されるが、この駆動パル
ス幅の決定手順を図5のフローチャートに示す。すなわ
ち、S11のステップにてロール紙カートリッジ11内
の雰囲気湿度Hを湿度センサ13からの検出信号に基づ
いて読み込み、S12のステップにてこれがあらかじめ
設定した基準湿度HR以上であるか否かを判定する。こ
こで、検出された雰囲気湿度Hが基準湿度HR以上であ
ると判断した場合には、S13のステップに移行して乾
燥ローラ19に対する通電をオンとし、ロール紙カート
リッジ11から繰り出されるプリント媒体1をあらかじ
め加熱してその湿度を低下させた状態で加熱ヘッド25
側に送り出す。このように、ロール紙カートリッジ11
内の雰囲気湿度Hが高いほど加熱ヘッド25による印加
エネルギーを高くする必要があるが、この印加エネルギ
ーが高すぎるとベース3の溶断をもたらすため、あらか
じめプリント媒体1を予備加熱してその湿度を低下させ
ておくことにより、加熱ヘッド25に与える印加エネル
ギーを抑制し、ベース3の溶断などの不具合が生じない
ように配慮している。そして、S14のステップに移行
してロール紙カートリッジ11内の雰囲気温度Tをサー
ミスタ14からの検出信号に基づいて読み込む。
【0036】また、S12のステップにてロール紙カー
トリッジ11内の雰囲気湿度Hが基準湿度HRよりも低
い、つまり通常の制御を行ってもベース3の溶断などの
不具合が発生しないと判断した場合には、乾燥ローラ1
9に対する通電を切ったままS14のステップに移行し
てロール紙カートリッジ11内の雰囲気温度Tを読み込
む。
【0037】次に、S15のステップにて雰囲気温度T
が第1の設定温度T1(例えば10℃)以上であるか否
かを判定する。ここで、雰囲気温度Tが第1の設定温度
1よりも低い、つまりロール紙カートリッジ11内の
雰囲気温度がTが10℃未満であると判断した場合に
は、S16のステップに移行して暫定駆動パルス幅Vを
1(例えば20μs)に設定する。
【0038】S15のステップにて雰囲気温度Tが第1
の設定温度T1以上であると判断した場合には、S17
のステップに移行して雰囲気温度Tが第2の設定温度T
2(例えば20℃)以上であるか否かを判定する。ここ
で、雰囲気温度Tが第2の設定温度T2よりも低い、す
なわちロール紙カートリッジ11内の雰囲気温度Tが1
0℃以上20℃未満であると判断した場合には、S18
のステップに移行して暫定駆動パルス幅VをV2(例え
ば18μs)に設定する。
【0039】S17のステップにて雰囲気温度Tが第2
の設定温度T2以上あると判断した場合には、S19の
ステップに移行して検出温度Tが第3の設定温度T
3(例えば30℃)以上であるか否かを判定する。ここ
で、検出温度Tが第3の設定温度T3よりも低い、すな
わちロール紙カートリッジ11内の雰囲気温度が20℃
以上30℃未満であると判断した場合には、S20のス
テップに移行して暫定駆動パルス幅VをV3(例えば1
6μs)に設定する。
【0040】S19のステップにて雰囲気温度Tが第3
の設定温度T3以上あると判断した場合、すなわちロー
ル紙カートリッジ11内の雰囲気温度Tが30℃以上で
あると判断した場合には、S21のステップに移行して
暫定駆動パルス幅VをV4(例えば14μs)に設定す
る。
【0041】このようにして、ロール紙カートリッジ1
1内の雰囲気温度Tに応じて4種類の暫定駆動パルス幅
1〜V4が決定され、10℃未満の場合には印加エネル
ギーが最大の暫定駆動パルス幅V1(20μs)を、10
℃以上20℃未満の場合には暫定駆動パルス幅V2(1
8μs)を、20℃以上30℃未満の場合には暫定駆動
パルス幅V3(16μs)を、30℃以上の場合には印加
エネルギーが最小の暫定駆動パルス幅V4(14μs)を
それぞれ選択する。
【0042】次に、選択された暫定駆動パルス幅Vに対
し、ロール紙カートリッジ11内の雰囲気湿度Hに応じ
た補正を与えるため、S22のステップにて以下に示す
演算式W=h(V,H)に則り、暫定駆動パルス幅Vと雰囲
気湿度Hとに基づいて駆動パルス幅Wを算出する。
【0043】この演算式W=h(V,H)として、本実施例
ではW=αVを採用しているが、これに限定されるわけ
ではない。ここで、αは湿度係数であり、α=0.8+
(0.4/100)Hで表される。例えば、湿度が50
%の場合にはαが1となる。つまり、暫定駆動パルスV
に対し、ロール紙カートリッジ11内の雰囲気湿度Hに
応じてこれが50%の場合には、暫定駆動パルス幅Vが
最終的な駆動パルス幅Wとなる。湿度Hが50%よりも
低い場合には、湿度係数αが1よりも小さくなるため、
最終的な駆動パルス幅Wは、暫定駆動パルス幅Vより短
く、つまり印加エネルギーが小さくなるように演算され
る。逆に、湿度Hが50%よりも高い場合、湿度係数α
が1よりも大きくなり、最終的な駆動パルス幅Wは、暫
定駆動パルス幅Vよりも長く、つまり印加エネルギーが
大きくなるように演算される。これによって、プリント
媒体1の表面のインク吸収層5と保護フィルム2との適
正な接合が可能となる。
【0044】このように、ロール紙カートリッジ11内
に設けたサーミスタ14および湿度センサ13からの検
出信号に応じて、加熱ヘッド25に印加されるエネルギ
ーを最適な大きさに制御することができるので、安定し
たラミネート処理を行うことができる。
【0045】上述した実施例では、サーミスタ14によ
って検出された雰囲気温度Tに基づいて設定される暫定
駆動パルス幅Vに対し、湿度センサ13によって検出さ
れた雰囲気湿度Hに応じて補正を行い、最終的な駆動パ
ルス幅Wを設定しているが、これに限定されるわけでは
なく、湿度センサ13によって検出された雰囲気湿度H
に基づいて暫定駆動パルス幅Vを設定し、次にサーミス
タ14によって検出された雰囲気温度Tに応じて暫定駆
動パルス幅Vを補正し、最終的な駆動パルス幅Wを決定
するようにしてもよい。同様に、設定温度T1〜T3など
の具体的な数値もプリント媒体1の材質や厚みあるいは
他の条件に応じて適宜変更可能である。
【0046】ロール紙カートリッジ11内に収容された
プリント媒体1は、ラインフィードローラ16と圧力ロ
ーラとに挟持され、インクジェットプリンタ部20に送
り込まれ、プリントヘッド27の走査移動とプリント媒
体1の搬送操作とを交互に繰り返し、プリントヘッド2
7の操作移動に伴って図示しない吐出口からインク滴を
プリント媒体1の基材6上に形成されたインク吸収層5
に吐出することにより、このインク吸収層5の表面に所
定の画像がプリントされる。プリントを終えた部分は拍
車状ローラ29および押圧ローラ30によってラミネー
ト処理部23に向けて送り出され、途中にあるカッタ2
1によって所定の寸法に裁断され、プリント済みのシー
ト状をなすプリント媒体7となる。
【0047】一方、カッタ21によって切断された後の
ロール状をなすプリント媒体1の先端部は、これを第1
の媒体検出センサ18が検出するまで温度の安定してい
るロール紙カートリッジ11内に巻き戻される。プリン
ト媒体1に対して連続したプリント作業およびラミネー
ト作業が行われる場合、最後の1枚がカッタ21によっ
て切断された後、プリント作業が行われていないロール
状のプリント媒体1の先端部側がロール紙カートリッジ
11側に巻き戻される。ロール紙カートリッジ11内の
温度は、周囲の外気温の影響を受けにくい構造になって
いるため、ロール紙カートリッジ11から引き出された
プリント媒体1の先端部をできるだけロール紙カートリ
ッジ11内に戻すことにより、プリント媒体1の先端付
近とそれ以外の部分との温度差や湿度差を小さく抑える
ことができる。
【0048】インクジェットプリンタ部20にてプリン
トされたプリント媒体1の先端が第2の媒体検出センサ
22によって検出されると、加圧ローラ26がその退避
位置からラミネート処理位置に移動して加熱ヘッド25
に押し当たり、繰り出し軸38と加圧ローラ26および
ベース巻き取り軸40とが所定の回転速度でそれぞれ回
転し始める。そして、画像が形成されたプリント媒体7
のインク吸収層5に対してフィルム付きべース4の保護
フィルム2が重ね合わされ、この状態のままプリント媒
体7がフィルム付きベース4と共に加熱ヘッド25と加
圧ローラ26との間を通過する際、加熱ヘッド25の電
気抵抗体に所定の幅の駆動パルスが印加され、これによ
って保護フィルム2と共にプリント媒体7が加熱され、
ベース3に保持された保護フィルム2がプリント媒体1
のインク吸収層5の表面に接合される。
【0049】プリント媒体7のインク吸収層5に対して
フィルム付きべース4の保護フィルム2が重ね合わさ
れ、この状態のままプリント媒体7がフィルム付きベー
ス4と共に加熱ヘッド25と加圧ローラ26との間を通
過する際、プリント媒体7の先端および後端に位置する
保護フィルム2は、プリント媒体7の先端および後端に
おける段差により、部分的に接触圧が上がり、かつ加熱
されているため、熱と圧力との影響により保護フィルム
2の膜厚が若干ではあるが線状に薄くなり、膜としての
強度が下がる。
【0050】プリント媒体7の先端に関し、インク吸収
層5に保護フィルム2が接合された状態のプリント媒体
7が方向転換ローラ41を通過する際、線状に薄くなっ
た部分の保護フィルムのせん断強度に対し、ベース3と
保護フィルム2と間の密着(剥離)強度を加えた強度よ
りもプリント媒体7の剛性が高く設定されているため、
ベース3がプリント媒体7およびそのインク吸収層5の
表面に接合された保護フィルム2の部分的に薄くなった
部分から引き離され、ベース3と保護フィルム2との剥
離が進行する。そして、プリント媒体7の後端が方向転
換ローラ41を通過する時、上述のベース3と保護フィ
ルム2と間の密着強度は考慮する必要がなく、ベース3
に保持された保護フィルム2が排紙ローラ24によるプ
リント媒体7の搬送力によってプリント媒体7の後端部
の線状に薄くなった部分から容易に引きちぎられ、イン
ク吸収層5の表面全域に保護フィルム2を接合したシー
ト状のプリント媒体7が排紙ローラ24によって系外に
排出される。
【0051】その後、繰り出し軸38およびベース巻き
取り軸40の回転が止められると共に加圧ローラ26は
アクチュエータによってその待機位置に退避する。
【0052】上述した実施例では、サーミスタ14と湿
度センサ13とを用いて加熱ヘッド25の発熱量を制御
するようにしたが、サーミスタ14のみを用いて加熱ヘ
ッド25の電気抵抗体に対する駆動パルス時間を設定す
るようにしてもよい。この場合には、上述した暫定駆動
パルスVをそのまま最終的な駆動パルス幅Wとして採用
することができる。あるいは、ロール紙カートリッジ1
1内の雰囲気温度Tを検出するサーミスタ14に代え、
このロール紙カートリッジ11の外でプリント媒体1の
裏面に接触し、その温度を直接検出する接触式の温度計
を用い、加熱ヘッド25の電気抵抗体に対する駆動パル
ス時間を設定することも可能である。
【0053】このような本発明によるラミネート装置の
他の実施例の概略構造を図6に示すが、先の実施例と同
一機能の要素にはこれと同一符号を記すに止め、重複す
る説明は省略するものとする。すなわち、給紙カセット
46にはラミネート処理されるべきプリント済みのシー
ト材8が積層された状態で収容されており、間欠的に駆
動回転するピックアップローラ47により給紙カセット
46からシート材8が1枚ずつ繰り出され、ラミネート
処理部23に搬送されるようになっている。給紙カセッ
ト46と媒体検出センサ22との間には、シート材8の
裏面に当接してその温度を検出するサーミスタ14が本
発明の温度センサとして介装されている。
【0054】シート材8の温度を測定する場合、薄膜が
接合される側のシート材8の表面温度を測定することが
好ましい。しかしながら、サーミスタ14が当接するこ
とによってシート材8の表面が損傷するおそれがある場
合、本実施例のようにシート材8の裏面にサーミスタ1
4を当接させてその温度を測定することが有効である。
【0055】本実施例では、サーミスタ14によって検
出された温度に基づいて加熱ヘッド25の駆動パルス幅
Wを設定する方法として、例えば下式(1)の如きあら
かじめ設定した演算式を用い、サーミスタ14によって
検出された温度に応じて細かく加熱エネルギー量、つま
り駆動パルス幅Wを決定するようにしている。このサー
ミスタ14によって検出される温度と加熱ヘッド25に
印加される駆動パルス幅との関係を図7に模式的に示
す。演算式としては、下式(1)に示す如きものにのみ
限定されるわけではないことを理解されたい。 W=mT+W0 ・・・(1)
【0056】この(1)式において、mは比例定数であ
り、温度センサによる検出温度がT 2℃の時にプリント
媒体1に対して保護フィルム2の適正な接合が可能とな
る駆動パルス幅をW2,検出温度がT1℃の時にプリント
媒体1に対して保護フィルム2の適正な接合が可能とな
る駆動パルス幅をW1とした場合、 m=(W2−W1)/(T2−T1) と表すことができる。W0は、検出温度Tが0℃の時に
プリント媒体1に対して保護フィルム2の適切な接合が
可能となる駆動パルス幅である。
【0057】従って、上述したような演算式を用いる方
法では、まず温度センサによる検出温度Tを読み込み、
この検出温度Tを(1)式に代入して駆動パルス幅Wを
算出し、この駆動パルス幅Wにて加熱ヘッド25を駆動
すればよい。
【0058】このように、プリント媒体1の温度に応じ
て無段階で駆動パルス幅Wが変えられるので、加熱ヘッ
ド25の発熱量をきめ細かく制御することができる。つ
まり、加熱ヘッド25はプリント媒体1の温度に応じて
1℃付近の低温度に対しては長めの駆動パルス幅で駆
動されることになり、接合し合う保護フィルム2とイン
ク吸収層5の温度を適正な接合ができる温度まで上昇さ
せる。一方、プリント媒体1の温度がT2℃付近の高い
温度に対しては、短めの駆動パルス幅で、駆動されるこ
とになり、接合し合う保護フィルム2とインク吸収層5
の温度が必要以上に上がらないようにしている。
【0059】この場合、加熱ヘッド25が発生する加熱
エネルギー量を変更するために駆動電流パルス幅を制御
しているが、これは印加電圧を制御させることで行って
もよい。同様に、ロール紙カートリッジ11内に設置さ
れた湿度センサ13によって検出される雰囲気湿度Hに
基づき、所定の演算式W=g(H)に則って加熱ヘッド2
5の電気抵抗体に対する駆動パルス幅Wを細かく設定す
ることも可能であり、湿度センサ13によって検出され
る湿度と加熱ヘッド25に印加される駆動パルス幅との
関係を図8に模式的に示す。この演算式として、例えば
次式(2)で表現することができるが、先の実施例と同
様にこの演算式に限定されるわけではないことに留意さ
れたい。 W=mH+W0 ・・・(2)
【0060】ここで、mは比例定数であり、雰囲気湿度
がH1%の時にプリント媒体1に対して保護フィルム2
の適正な接合が可能となる駆動パルス幅をW1,雰囲気
湿度がH2%の時にプリント媒体1に対して保護フィル
ム2の適正な接合が可能となる駆動パルス幅をW2とし
た場合、 m=(W2−W1)/(H2−H1) と表すことができる。W0は、雰囲気湿度Hが0%の時
にプリント媒体1に対して保護フィルム2の適切な接合
が可能となる駆動パルス幅である。
【0061】この方法においても、プリント媒体1の湿
度に応じて無段階で駆動パルス幅が変えられるので、加
熱ヘッド25の発熱量をきめ細かく制御することができ
る。つまり、加熱ヘッド25はプリント媒体1の湿度に
応じ、これがH1%付近の低湿度の場合には短めの駆動
パルス幅Wにて駆動されることになり、接合し合う保護
フィルム2およびインク吸収層5の温度が必要以上に上
がらないようにしている。一方、プリント媒体1の湿度
HがH2%付近の高湿度の場合には、長めの駆動パルス
幅Wにて駆動されることになり、保護フィルム2および
インク吸収層5の温度を適正な接合ができる温度にまで
上昇させる。この場合、加熱ヘッド25の印加エネルギ
ーを変更するために駆動電流パルス幅を制御している
が、これも印加電圧を制御させることで行ってもよい。
【0062】
【発明の効果】本発明のラミネート方法によると、ベー
スの表面に保持された薄膜をシート材の表面に当接させ
た状態でベースの裏面からシート材を加熱する際の加熱
作業条件変更要素を検出し、これに基づいてベースの裏
面からのシート材に対する加熱量を制御するようにした
ので、シート材に対して常に最適な加熱を行ってベース
に保持された薄膜を確実にシート材の表面に接合させる
ことができる。
【0063】シート材がこれを巻回してなるロールの形
態を有し、このロールから繰り出されて薄膜が接合され
るシート材の部分をロールから切り離した後、切り離さ
れたロールの先端部をロール側に巻き戻すようにした場
合には、ロールの形態となっているシート材の部分的な
変化を抑制し、これによってシート材に対する不適切な
加熱を防止することができる。
【0064】加熱作業条件変更要素がシート材の周囲の
雰囲気湿度や、シート材の温度または雰囲気温度であっ
て、雰囲気湿度が高いほど、あるいはシート材の温度ま
たは雰囲気温度が低いほどそれぞれシート材に対する加
熱量を多く設定した場合には、ベースに保持された薄膜
をより確実にシート材の表面に接合させることができ
る。
【0065】シート材の周囲の雰囲気湿度が所定湿度よ
りも高い場合、シート材の表面に薄膜を接合させるステ
ップに先立ってシート材を乾燥させることにより、接合
時の加熱に伴うベースの溶断事故を未然に防止すること
ができる。
【0066】本発明のラミネート装置によると、ベース
の表面に保持された薄膜にシート材の表面が当接するよ
うにシート材を保持するシート材保持手段と、ベースお
よびシート材を間に挟んでこのシート材保持手段と対向
し、ベースの裏面からシート材を加熱してシート材の表
面に薄膜を接合させるための加熱ヘッドと、加熱作業条
件変更要素を検出するセンサとを設け、センサにより検
出された加熱作業条件変更要素に基づいて加熱ヘッドに
よる加熱状態を制御するようにしたので、シート材に対
して常に最適な加熱を行ってベースに保持された薄膜を
確実にシート材の表面に接合させることができる。
【0067】シート材がこれを巻回してなるロールの形
態を有し、このロールを収容するロール収容ケースと、
このロール収容ケース内に収容されたロールの先端部を
繰り出して加熱ヘッドによる加熱領域に搬送するシート
搬送手段と、ロールから繰り出されて薄膜が接合される
シート材の部分をロールから切り離すシート切り離し手
段とをさらに設け、シート搬送手段がシート切り離し手
段によって切り離されたロールの先端部をロール収容ケ
ース側に逆送可能な場合には、ロールの形態となってい
るシート材の部分的な変化を抑制し、これによってシー
ト材に対する不適切な加熱を防止することができる。
【0068】ベースがウェブ状をなし、薄膜が保持され
たベースを加熱ヘッドによる加熱領域に搬送し、薄膜が
剥離されたベースを回収するベース搬送手段をさらに設
けた場合には、シート材が長尺のウェブ状をなしていて
も、ベースに保持された薄膜をその表面に連続的に接合
させることができる。
【0069】シート材の表面に接合された薄膜からベー
スを剥離するベース剥離手段をさらに設けた場合、特に
このベース剥離手段が薄膜が接合されたシート材の搬送
方向に対してベース搬送手段によるベースの回収方向を
急転換する方向転換ロールを有する場合には、シート材
の表面に接合された薄膜からベースをより確実に剥離さ
せることができる。
【0070】加熱ヘッドが電気的な駆動パルスを印加さ
れることによって熱エネルギーを発生する発熱素子を有
する場合には、シート材に対する加熱を容易かつ高精度
に御することができる。
【0071】作業条件変更要素がシート材の温度または
ロール収容ケース内の雰囲気温度であって、センサがシ
ート材の温度または雰囲気温度を検出するための温度セ
ンサである場合、制御手段は温度センサによって検出さ
れる温度が低いほど、発熱素子が発生する熱エネルギー
の量が多くなるように発熱素子に対する駆動パルスを制
御することにより、シート材に対して最適な加熱を行
い、ベースに保持された薄膜をより確実にシート材の表
面に接合させることができる。
【0072】作業条件変更要素がロール収容ケース内の
雰囲気湿度であって、センサがこの雰囲気湿度を検出す
るための湿度センサである場合、制御手段は湿度センサ
によって検出される温度が低いほど、発熱素子が発生す
る熱エネルギーの量が多くなるように発熱素子に対する
駆動パルスを制御することにより、シート材に対して最
適な加熱を行い、ベースに保持された薄膜をより確実に
シート材の表面に接合させることができる。
【0073】加熱ヘッドによる加熱領域よりもシート材
の搬送方向上流側にシート材を乾燥させる乾燥手段を設
け、湿度センサによって検出される温度が所定湿度より
も高い場合、制御手段が乾燥手段の作動を制御してシー
ト材を乾燥させることにより、接合時の加熱に伴うベー
スの溶断事故を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるラミネート装置の一実施例の概略
構造を表す概念図である。
【図2】図1に示した実施例におけるインクジェットプ
リンタ部の制御ブロック図である。
【図3】図1に示した実施例におけるラミネート処理部
の一部の抽出拡大図である。
【図4】図1に示した実施例におけるラミネート処理部
の制御ブロック図である。
【図5】図1に示した実施例における加熱ヘッドに対す
る駆動パルス幅の決定手順を表すフローチャートであ
る。
【図6】本発明によるラミネート装置の他の実施例の概
略構造を表す概念図である。
【図7】図6に示した実施例における検出温度と加熱ヘ
ッドに対する駆動パルス幅との関係を表すグラフであ
る。
【図8】本発明の別な実施例における検出湿度と加熱ヘ
ッドに対する駆動パルス幅との関係を模式的に表すグラ
フである。
【符号の説明】
1 プリント媒体(ロール) 2 保護フィルム 3 ベース 4 フィルム付きベース 5 インク吸収層 6 基材 7 プリント媒体(シート) 8 シート材 11 ロール紙カートリッジ 12 供給口 13 湿度センサ 14 サーミスタ 15 コントローラ 16 ラインフィードローラ 17 押圧ローラ 18 第1の媒体検出センサ 19 乾燥ローラ 20 インクジェットプリンタ部 21 カッタ 22 第2の媒体検出センサ 23 ラミネート処理部 24 排紙ローラ 25 加熱ヘッド 26 加圧ローラ 27 プリントヘッド 28 プラテン 29 拍車状ローラ 30 押圧ローラ 31 コンピュータ 32 インタフェース部 33 色空間変換部 34 8値変換部 35 解像度変換/インデックス展開部 36 バッファ・並べ換え部 37 駆動回路 38 繰り出し軸 39 案内ローラ 40 ベース巻き取り軸 41 方向転換ローラ 42,43 A/D変換部 44 パルス幅演算部 45 駆動回路 46 給紙カセット 47 ピックアップローラ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースの表面に保持された薄膜をシート
    材の表面に当接させるステップと、 前記ベースの裏面から前記シート材を加熱してこのシー
    ト材の表面に前記薄膜を接合させるステップと、 前記シート材の表面に接合された前記薄膜から前記ベー
    スを剥離するステップと、 加熱作業条件変更要素を検出するステップと、 検出された加熱作業条件変更要素に基づいて前記ベース
    の裏面からの前記シート材に対する加熱量を制御するス
    テップとを具えたことを特徴とするラミネート方法。
  2. 【請求項2】 前記シート材がこれを巻回してなるロー
    ルの形態を有し、このロールから前記シート材を繰り出
    すステップと、 前記ロールから繰り出されて前記薄膜が接合される前記
    シート材の部分を前記ロールから切り離すステップと、 切り離された前記ロールの先端部を前記ロール側に巻き
    戻すステップとをさらに具えたことを特徴とする請求項
    1に記載のラミネート方法。
  3. 【請求項3】 前記加熱作業条件変更要素が前記シート
    材の温度または前記シート材の周囲の雰囲気温度であ
    り、前記シート材の温度または前記雰囲気温度が低いほ
    ど前記シート材に対する加熱量が多く設定されることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のラミネート
    方法。
  4. 【請求項4】 前記加熱作業条件変更要素が前記シート
    材の周囲の雰囲気湿度であり、この雰囲気湿度が高いほ
    ど前記シート材に対する加熱量が多く設定されることを
    特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のラミ
    ネート方法。
  5. 【請求項5】 前記シート材の周囲の雰囲気湿度が所定
    湿度よりも高い場合、前記シート材の表面に前記薄膜を
    接合させるステップに先立ち、前記シート材を乾燥させ
    るステップをさらに具えたことを特徴とする請求項4に
    記載のラミネート方法。
  6. 【請求項6】 ベースの表面に保持された薄膜にシート
    材の表面が当接するようにシート材を保持するシート材
    保持手段と、 ベースおよびシート材を間に挟んでこのシート材保持手
    段と対向し、ベースの裏面からシート材を加熱してシー
    ト材の表面に薄膜を接合させるための加熱ヘッドと、 加熱作業条件変更要素を検出するセンサと、 このセンサにより検出された加熱作業条件変更要素に基
    づいて前記加熱ヘッドによる加熱状態を制御するヘッド
    制御手段とを具えたことを特徴とするラミネート装置。
  7. 【請求項7】 シート材がこれを巻回してなるロールの
    形態を有し、このロールを収容するロール収容ケース
    と、 このロール収容ケース内に収容されたロールの先端部を
    繰り出して前記加熱ヘッドによる加熱領域に搬送するシ
    ート搬送手段と、 ロールから繰り出されて薄膜が接合されるシート材の部
    分をロールから切り離すシート切り離し手段とをさらに
    具え、前記シート搬送手段は、前記シート切り離し手段
    によって切り離されたロールの先端部を前記ロール収容
    ケース側に逆送可能であることを特徴とする請求項6に
    記載のラミネート装置。
  8. 【請求項8】 ベースがウェブ状をなし、薄膜が保持さ
    れたベースを前記加熱ヘッドによる加熱領域に搬送し、
    薄膜が剥離されたベースを回収するベース搬送手段をさ
    らに具えたことを特徴とする請求項6または請求項7に
    記載のラミネート装置。
  9. 【請求項9】 前記作業条件変更要素がシート材の温度
    または前記ロール収容ケース内の雰囲気温度であり、セ
    ンサがシート材の温度または前記雰囲気温度を検出する
    ための温度センサであり、前記制御手段は、前記温度セ
    ンサによって検出される温度が低いほど、発生する熱エ
    ネルギーの量が多くなるように前記加熱ヘッドを制御す
    ることを特徴とする請求項6から請求項8の何れかに記
    載のラミネート装置。
  10. 【請求項10】 前記作業条件変更要素が前記ロール収
    容ケース内の雰囲気湿度であり、センサがこの雰囲気湿
    度を検出するための湿度センサであり、前記制御手段
    は、前記湿度センサによって検出される温度が低いほ
    ど、発生する熱エネルギーの量が多くなるように前記加
    熱ヘッドを制御することを特徴とする請求項6から請求
    項9の何れかに記載のラミネート装置。
  11. 【請求項11】 前記加熱ヘッドによる前記加熱領域よ
    りも前記シート材の搬送方向上流側に前記シート材を乾
    燥させる乾燥手段をさらに具え、前記湿度センサによっ
    て検出される温度が所定湿度よりも高い場合、前記制御
    手段は前記乾燥手段の作動を制御して前記シート材を乾
    燥させることを特徴とする請求項10に記載のラミネー
    ト装置。
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