JP6447624B2 - 弾性波装置 - Google Patents

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Description

本発明は、LiNbO基板を用いており、かつLiNbO基板を伝搬する弾性波のうちの板波を用いた弾性波装置に関する。
従来、板波を用いた弾性波装置が種々提案されている。下記の特許文献1に記載の弾性波装置では、LiNbO基板が用いられている。LiNbO基板の片面および反対側の面にIDT電極が設けられている。そして、片面に設けられたIDT電極と、反対側の面に設けられたIDT電極とに、同相の交流電圧を印加する。それによって、板波としてSH波の0次モードを利用することが可能とされている。
下記の特許文献2には、LiNbOからなる圧電薄膜を用いたラム波装置が開示されている。特許文献2においても、LiNbOの両面にIDT電極が形成されている。また、特許文献2には、圧電薄膜の片面にIDT電極を、反対側の面にIDT電極と重なるように金属膜からなる電極を設けた構成も開示されている。特許文献2では、圧電薄膜において、ラム波として、音速が5000m/秒以上となる高次モードが励振されている。
WO2013/021948 A1 特開2010−220204号公報
特許文献1に記載の弾性波装置では、IDT電極がLiNbO基板の両面に形成されている。従って、SH波の0次モードの電気機械結合係数を高めることが可能とされている。よって、比帯域幅を広くすることができる。
しかしながら、音速が3000〜4000m/秒と低かった。そのため、高周波化を果たすには、波長λを小さくしなければならない。従って、IDT電極等の形成が非常に困難となる。
他方、特許文献2に記載の弾性波装置では、5000m/秒以上の高音速が得られる。従って、高周波化が容易である。しかしながら、特許文献2には、広帯域と高音速とを両立させる構成については述べられていない。
本発明の目的は、高音速と広い比帯域幅とを両立し得る、弾性波装置を提供することにある。
本願の第1の発明に係る弾性波装置は、第1の主面と、該第1の主面とは反対側の第2の主面とを有するLiNbO基板と、上記LiNbO基板の上記第1の主面に設けられている第1のIDT電極と、上記LiNbO基板の上記第2の主面に設けられており、上記第1のIDT電極と上記LiNbO基板を介して重なり合うように配置されている第2のIDT電極とを備える。上記第1のIDT電極と上記第2のIDT電極とに逆相の交流電圧が印加された場合に、上記LiNbO基板において励振される弾性波はSH波が主体である高次モードの板波である。
第1の発明に係る弾性波装置のある特定の局面では、上記LiNbO基板のオイラー角(φ,θ,ψ)において、φ=0±5°、ψ=0±5°かつθが72°以上、97°以下の範囲である。
第1の発明に係る弾性波装置の他の特定の局面では、上記LiNbO基板の厚みが、上記第1,第2のIDT電極の電極指ピッチで定まる波長をλとしたときに、0.05λ以上、0.52λ以下である。
第1の発明に係る弾性波装置の他の特定の局面では、上記第1,第2のIDT電極のデューティが0.15以上、0.77以下である。
第1の発明に係る弾性波装置のさらに別の特定の局面では、上記第1,第2のIDT電極が、AlまたはAlを主体とする合金からなる電極膜を有し、該電極膜の膜厚が、上記第1,第2のIDT電極の電極指ピッチで定まる波長をλとしたとき、0.035λ以下である。
本願の第2の発明に係る弾性波装置は、第1の主面と、該第1の主面とは反対側の第2の主面とを有するLiNbO基板と、上記LiNbO基板の上記第1の主面に設けられているIDT電極と、上記LiNbO基板の上記第2の主面に設けられており、上記第1の主面側から平面視した場合に、上記IDT電極の外縁に囲まれた全領域を占めるように設けられた電極膜とを備え、上記IDT電極に交流電圧が印加された場合に、上記LiNbO基板において励振される弾性波が、SH波が主体である高次モードの板波である。
第2の発明に係る弾性波装置のある特定の局面では、上記LiNbO基板のオイラー角(φ,θ,ψ)において、φ=0±5°、ψ=0±5°かつθが68°以上、96°以下の範囲である。
第2の発明に係る弾性波装置の他の特定の局面では、上記LiNbO基板の厚みが、上記IDT電極の電極指ピッチで定まる波長をλとしたときに、0.05λ以上、0.18λ以下である。
第2の発明に係る弾性波装置のさらに他の特定の局面では、上記IDT電極のデューティが0.1以上、0.68以下である。
第2の発明に係る弾性波装置のさらに別の特定の局面では、上記IDT電極が、AlまたはAlを主体とする合金からなる電極膜を有し、該電極膜の膜厚が、上記IDT電極の電極指ピッチで定まる波長をλとしたとき、0.022λ以下である。
本願の第1,第2の発明によれば、SH波が主体である高次モードの板波を利用しているため、高音速化を図ることができる。しかも、本発明によれば広い比帯域幅を得ることが可能となる。従って、板波を利用した弾性波装置において、高音速と広い比帯域幅とを両立することができる。
図1(a)は本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置の正面断面図であり、図1(b)はその電極構造を示す模式的平面図である。 図2(a)〜図2(f)は順に、Sモード、Sモード、Aモード、Aモード、SHモード、SHモードを説明するための模式図である。 図3は、第1の実施形態の弾性波装置において、オイラー角のθと、SH波の1次モードの音速との関係を示す図である。 図4は、第1の実施形態の弾性波装置において、オイラー角のθと比帯域幅との関係を示す図である。 図5は、第1の実施形態の弾性波装置において、LiNbO基板の厚み(×λ)と、比帯域幅との関係を示す図である。 図6は、第1の実施形態の弾性波装置において、IDT電極のデューティと、比帯域幅との関係を示す図である。 図7は、第1の実施形態の弾性波装置において、IDT電極を構成しているAl膜の膜厚(×λ)と、比帯域幅との関係を示す図である。 図8は、本発明の第2の実施形態に係る弾性波装置の略図的正面断面図である。 図9は、第2の実施形態の弾性波装置において、オイラー角のθと、SH波の1次モードの音速との関係を示す図である。 図10は、第2の実施形態の弾性波装置において、オイラー角のθと比帯域幅との関係を示す図である。 図11は、第2の実施形態の弾性波装置において、LiNbO基板の厚み(×λ)と、比帯域幅との関係を示す図である。 図12は、第2の実施形態の弾性波装置において、IDT電極のデューティと、比帯域幅との関係を示す図である。 図13は、第2の実施形態の弾性波装置において、IDT電極を構成しているAl膜の膜厚(×λ)と、比帯域幅との関係を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。なお、本明細書に記載の各実施形態は、例示的なものであり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることを指摘しておく。
図1(a)及び図1(b)は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置の正面断面図及び電極構造を示す模式的平面図である。
弾性波装置1は、LiNbO基板2を有する。LiNbO基板2のオイラー角を以下、(φ,θ,ψ)で表す。オイラー角は(0±5°,θ,0±5°)の範囲内であることが好ましい。この範囲内であれば、板波としてのSH波を効率よく励振し得る。LiNbO基板2は、第1の主面2aと、第1の主面2aとは反対側の第2の主面2bとを有する。
第1の主面2a上に、第1のIDT電極3が形成されている。図1(b)は第1のIDT電極3の電極構造を示す。第1のIDT電極3は、複数本の電極指3aと、複数本の電極指3bとを有する。複数本の電極指3aと複数本の電極指3bとは間挿し合っている。
第2の主面2b上に、第2のIDT電極4が形成されている。第2のIDT電極4は、平面視した場合、第1のIDT電極3と同じ形状とされている。第1のIDT電極3の電極指3a,3bと、第2のIDT電極4の電極指4a,4bとが、LiNbO基板2を介して重なり合っている。もっとも、IDT電極3とIDT電極4とは逆相の交流電圧を印加して駆動される。
IDT電極3,4は、本実施形態ではAlからなる。もっとも、Alを主体とする合金を用いてもよい。ここで、主体とは、IDT電極3,4において、50重量%以上がAlからなることを意味する。また、他の金属との積層構造であってもよい。
本実施形態では、IDT電極3とIDT電極4とに逆相の交流電圧を印加することにより、板波として、SH波の1次モードを効果的に励振することができ、これを利用している。なお、このSH波の1次モードは、SH波が主体である高次モードの板波に相当する。
なお、本明細書において、SH波が主体である高次モードとは、SH波の1次モード、SH波の1次モードよりも高次のモードをいうものとする。すなわち、SH波の基本波であるSH波の0次モードよりも高次のモードの板波を、SH波が主体である高次モードの板波とする。「SH波が主体である」と表現しているのは、励振される板波が、SH波以外の成分をも含むためである。もっとも、「主体である」は、励振される上記モードにおいて、振動エネルギーの50%以上がSH波成分であることを意味する。
なお、板波は、変位成分に応じてラム波(弾性波伝搬方向、および圧電体厚み方向の成分が主)とSH波(SH成分が主)に分類される。更に、ラム波は対称モード(Sモード)と反対称モード(Aモード)に分類される。圧電体厚みの半分のラインで折り返したとき、変位が重なるものを対称モード、変位が反対方向のものを反対称モードとしている。下付きの数値は厚み方向の節の数を示している。ここで、Aモードラム波とは、1次反対称モードラム波である。図2に、これらラム波のSモードとAモード、およびSH波の伝搬モードの様子を示す。図2の(a)〜図2(d)においては矢印の向きが、図2(e)、図2(f)においては紙面厚み方向が、それぞれ弾性波の変位方向を示す。図2(e)のSH波の0次モードが、SH波の基本波であり、本実施形態では、図2(f)のSH波の1次モードを利用している。
図3は、上記LiNbO基板2のオイラー角の(0°,θ,0°)において、オイラー角のθを変化させた場合のSH波の1次モードの音速の変化を示す図である。ここでは、電極指ピッチで定まる波長をλとしたとき、LiNbO基板の厚みを0.1λとした。また、IDT電極の膜厚は0.01λとし、デューティは0.3とした。
図3から明らかなように、オイラー角のθが40°〜160°の範囲で、17500m/秒以上の高音速が実現されることがわかる。
図4は、上記と同様にして構成した弾性波装置1におけるオイラー角のθと、比帯域幅との関係を示す図である。ここで、比帯域幅とは、弾性表面波共振子を構成した場合の反共振周波数と共振周波数との周波数差の共振周波数に対する割合をいうものとする。
図4から明らかなように、オイラー角のθが、72°以上、97°以下であれば、比帯域幅は0.17以上、すなわち17%以上であることがわかる。現在の弾性波装置では、比帯域幅は最大でも17%程度である。よって、上記のようにオイラー角のθを72°以上、97°以下とすることにより、広帯域化を実現し得ることがわかる。
より好ましくは、オイラー角のθは79°以上、91°以下であり、その場合には、比帯域幅を20%以上とすることができる。
図5は、上記LiNbO基板2の厚み(×λ)と、比帯域幅との関係を示す図である。なお、ここでは、オイラー角は(0°,83°,0°)とした。IDT電極は膜厚を0.01λ、デューティを0.3とした。
図5から明らかなように、LiNbO基板2の厚みが0.05λ以上、0.52λ以下であれば、比帯域幅を0.17以上、すなわち17%以上とし得ることがわかる。より好ましくは、LiNbO基板2の厚みを0.07λ以上、0.17λ以下とすることが好ましい。その場合には、比帯域幅を20%以上とし得ることがわかる。
図6は、IDT電極のデューティと比帯域幅との関係を示す図である。ここでは、LiNbO基板のオイラー角は(0°,83°,0°)とし、厚みは0.1λとした。IDT電極はAl膜からなり、厚みは0.01λとした。
図6から明らかなように、デューティが0.15以上、0.77以下であることが好ましい。それによって、比帯域幅を確実に0.17以上、すなわち17%以上とし得ることがわかる。
図7は、AlからなるIDT電極の膜厚(λ)と、比帯域幅との関係を示す図である。ここでも、LiNbO基板のオイラー角は(0°,83°,0°)、厚みは0.1λとし、IDT電極のデューティは0.3とした。
図7から明らかなように、Alの膜厚が0.035λ以下であることが好ましく、その場合には比帯域幅を0.17以上、すなわち17%以上とし得ることがわかる。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る弾性波装置の正面断面図である。弾性波装置11は、LiNbO基板2を有する。LiNbO基板2の第1の主面2a上に、IDT電極3が形成されている。IDT電極3は、第1の実施形態のIDT電極3と同様に、複数本の電極指3aと複数本の電極指3bとを有する。そして、IDT電極3はAlからなる。
他方、第2の実施形態では、LiNbO基板2の第2の主面2bには、Alからなる電極膜14が設けられている。電極膜14は、第1の主面2a側から平面視した場合、第1のIDT電極3の電極指交差部の外縁を含む形状とされている。電極膜14は、浮き電極として用いられる。
IDT電極3及び電極膜14は、Alに代えて、Alを主体とする合金により形成されていてもよい。また、他の金属との積層構造であってもよい。さらに、電極膜14は、Ti,Au,Ni,Crなどの金属、もしくはZnOやITOなどの導電性化合物膜であってもよい。
第2の実施形態の弾性波装置11では、第1のIDT電極3に交流電圧を印加すると、SH波を主体とする高次モードの板波を励振することができる。本実施形態においても、SH波が主体である高次モードを利用することにより、高音速かつ広帯域を図ることができる。
図9は、上記LiNbO基板のオイラー角の(0°,θ,0°)において、オイラー角のθを変化させた場合のSH波の1次モードの音速の変化を示す図である。ここでは、電極指ピッチで定まる波長をλとしたとき、LiNbO基板2の厚みを0.1λとした。また、IDT電極3の膜厚は0.01λとし、デューティは0.3とした。電極膜14の膜厚は0.01λとした。図9から明らかなように、オイラー角のθが50°〜110°の範囲で、20000m/秒以上の高音速が実現されることがわかる。
図10は、上記と同様にして構成した弾性波装置11におけるオイラー角のθと、比帯域幅との関係を示す図である。ここで、比帯域幅とは、弾性表面波共振子を構成した場合の、反共振周波数と共振周波数との周波数差の共振周波数に対する割合をいうものとする。
図10から明らかなように、オイラー角のθが、68°以上、96°以下であれば、比帯域幅は0.17以上、すなわち17%以上であることがわかる。なお、φ=0±5°及びψ=0±5°の範囲においても、同様の効果が得られる。よって、上記のようにオイラー角のθを68°以上、96°以下とすることにより、広帯域化を実現し得ることがわかる。より好ましくは、オイラー角のθは72°以上、92°以下であり、その場合には、比帯域幅を20%以上とすることができる。
図11は、上記LiNbO基板2の厚み(×λ)と、比帯域幅との関係を示す図である。なお、ここでは、オイラー角は(0°,83°,0°)とした。IDT電極3の膜厚を0.01λ、デューティを0.3とした。電極膜14の膜厚は0.01λとした。
図11から明らかなように、LiNbO基板2の厚みが0.05λ以上、0.18λ以下であれば、比帯域幅を0.17以上、すなわち17%以上とし得ることがわかる。より好ましくは、LiNbO基板2の厚みを0.07λ以上、0.16λ以下が好ましい。その場合には、比帯域幅を20%以上とし得ることがわかる。
図12は、IDT電極のデューティと比帯域幅との関係を示す図である。ここでは、LiNbO基板2のオイラー角は(0°,83°,0°)とし、厚みは0.1λとした。IDT電極はAl膜からなり、厚みは0.01λとした。電極膜14の膜厚は0.01λとした。
図12から明らかなように、デューティが0.1以上、0.68以下であることが好ましい。それによって、比帯域幅を確実に0.17以上、すなわち17%以上とし得ることがわかる。
図13は、AlからなるIDT電極3の膜厚(λ)と、比帯域幅との関係を示す図である。ここでも、LiNbO基板2のオイラー角は(0°,83°,0°)、厚みは0.1λとした。IDT電極3のデューティは0.3とした。
図13から明らかなように、Alの膜厚が0.022λ以下であることが好ましく、その場合には比帯域幅を0.17以上、すなわち17%以上とし得ることがわかる。
上記第1,第2の実施形態では、弾性表面波共振子について説明したが、本発明の弾性波装置は、弾性表面波共振子に限定されない。本発明は、複数のIDT電極を有する弾性表面波フィルタや様々な弾性波装置に広く適用することができる。従って、IDT電極の数は特に限定されない。
なお、オイラー角(φ,θ,ψ)は、結晶学的に等価な方位であってもよい。
1…弾性波装置
2…LiNbO基板
2a…第1の主面
2b…第2の主面
3…第1のIDT電極
3a,3b…電極指
4…第2のIDT電極
4a,4b…電極指
11…弾性波装置
14…電極膜

Claims (6)

  1. 第1の主面と、該第1の主面とは反対側の第2の主面とを有するLiNbO基板と、
    前記LiNbO基板の前記第1の主面に設けられている第1のIDT電極と、
    前記LiNbO基板の前記第2の主面に設けられており、前記第1のIDT電極と前記LiNbO基板を介して重なり合うように配置されており、前記第1のIDT電極とは逆相の交流電圧で駆動される第2のIDT電極とを備え、
    前記LiNbO 基板のオイラー角(φ,θ,ψ)において、φ=0±5°、ψ=0±5°かつθが72°以上、97°以下の範囲にあり、
    前記LiNbO 基板の厚みが、前記第1,第2のIDT電極の電極指ピッチで定まる波長をλとしたときに、0.05λ以上、0.52λ以下であり、
    前記第1のIDT電極と前記第2のIDT電極とに逆相の交流電圧が印加された場合に、前記LiNbO基板において励振される弾性波は、SH波が主体である高次モードの板波である、弾性波装置。
  2. 前記第1,第2のIDT電極のデューティが0.15以上、0.77以下である、請求項1に記載の弾性波装置。
  3. 前記第1,第2のIDT電極が、AlまたはAlを主体とする合金からなる電極膜を有し、該電極膜の膜厚が、前記第1,第2のIDT電極の電極指ピッチで定まる波長をλとしたとき、0.035λ以下である、請求項1または2に記載の弾性波装置。
  4. 第1の主面と、該第1の主面とは反対側の第2の主面とを有するLiNbO基板と、
    前記LiNbO基板の前記第1の主面に設けられているIDT電極と、
    前記LiNbO基板の前記第2の主面に設けられており、前記第1の主面側から平面視した場合に、前記IDT電極の外縁に囲まれた全領域を占めるように設けられた電極膜とを備え、
    前記LiNbO 基板のオイラー角(φ,θ,ψ)において、φ=0±5°、ψ=0±5°かつθが68°以上、96°以下の範囲にあり、
    前記LiNbO 基板の厚みが、前記IDT電極の電極指ピッチで定まる波長をλとしたときに、0.05λ以上、0.18λ以下であり、
    前記IDT電極に交流電圧が印加された場合に、前記LiNbO基板において励振される弾性波は、SH波が主体である高次モードの板波である、弾性波装置。
  5. 前記IDT電極のデューティが0.1以上、0.68以下である、請求項に記載の弾性波装置。
  6. 前記IDT電極が、AlまたはAlを主体とする合金からなる電極膜を有し、該電極膜の膜厚が、前記IDT電極の電極指ピッチで定まる波長をλとしたとき、0.022λ以下である、請求項4または5に記載の弾性波装置。
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