JP6368680B2 - 帯電防止特性に優れたブロック共重合体アロイの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は特に、少なくとも一種のポリアミド・ブロック、例えばポリエーテル・ブロックとポリアミド・ブロックとを有するコポリマー(PEBA)から成る帯電防止特性が改良された熱可塑性エラストマーポリマー材料に関するものである。
本発明のさらに他の対象は優れた静電気防止特性を有する熱可塑性エラストマーの新規な製造方法と、このマトリックスに帯電防止特性を賦与するための、任意タイプの熱可塑性樹脂ポリマーマトリックスでのその使用にある。
本発明の他の目的は、直ちに使用でき、それ組み入れたポリマー・マトリックスの静電気防止特性を改良することができる、永久的な静電気防止特性を有するTPE−A材料を提供することにある。
驚くことに、TPE−A合成時の重合中にイオン性液体のような少なくとも一種の有機塩を直接添加することで改良され且つ永久的な静電気防止特性を有するTPE−A−ベースのアロイを得ることができ、重合の反応速度が加速され、それと同時に、得られたTPE−Aの機械特性も損なわれない、ということを本発明者は発見した。
(a) 少なくとも一種のポリアミド・ブロックPAを作り、
(b) 上記(a)中に、ブロック共重合体の少なくとも一部分へ上記アロイの総重量に対して0.1〜30重量%の少なくとも一種の有機塩を溶融状態で添加し、
得られたアロイが改良された静電気防止特性を有し且つ重量の有機塩を加えない製造した同じコポリマーと比較して全く同じ機械特性を有することを特徴とする方法にある。
(I) 少なくとも一種のポリアミド・ブロックPAを作り、
(II) 上記の少なくとも一つのポリアミド・ブロックPAと少なくとも一つの軟いブロックSBを重縮合してガラス遷移温度Tgが15℃以下であるブロック共重合体を作り、
(III) 上記ブロック共重合体アロイを回収する。
(I-1) 少なくとも一つのPA先駆体と少なくとも一つの連鎖調整剤から成る混合物を反応装置に入れ、
(I-2) この混合物を180〜350℃、好ましくは200〜300℃、好ましくは230〜290℃の温度に加熱する加熱期、
(I-3) 等温加熱期(この間はI-1で導入した混合物の粘度が均一な混合物となるのに十分な時間の間、混合物を180〜350℃、好ましくは200〜300℃、好ましくは230〜290℃の温度に保持する)、
(I-4) 混合物を大気圧に戻すか、および/または、蒸留し、上記混合物を膨張(減圧)して水を除去する期、
(I-5) 混合物がポリアミドブロックの形に完全重合するまで希ガス下でパージする。
(I-6)重合収率を増やすために、必要に応じて、減圧下に維持するオプション段階。この圧力は500mbar以下、好ましくは100mbar以下にするのが好ましい。
(I-7) PAブロックを回収するオプション段階。
(II-1) 反応装置中で、少なくとも一つの軟いブロックSBの量の少なくとも一部分を段階(I)からのPAブロックと接触させ、混合物の温度を調整し、混合物を均一にする。この温度は180〜350℃、好ましくは200〜300℃、好ましくは200〜260℃の範囲であるのが好ましい。
(II-2) 希ガス下でパージおよび/またはわずかな減圧下に置いて、共重合中に反応装置中に形成された水を除去するオプション段階、この圧力は500mbar以下、好ましくは100mbar以下にするのが好ましい。
(II-3) 必要に応じて上記の少なくとも一つのSBブロックの残留部を導入するオプション段階。
(III-1) アロイの所望粘度が得られるまでコポリマー・アロイの粘度を調整する。反応装置を100 mbar以下、好ましくは50mbar以下、好ましくは10 mbar以下、好ましくは1mbar以下の圧力にする。
(III-2) ブロック共重合体の押出し、回収する。
(III-3) 顆粒をストービング加熱して残留含水率を0.1重量%以下に減らすオプション段階。
上記の少なくとも一つのリジッドなブロックおよび/または少なくとも一つの軟いブロックは全てが再生可能な出発原料に由来するのが好ましい。
(1)リジッドなポリアミドブロックの重量百分率が10%以上であり、
(2)可撓性のあるブロックの重量百分率が20%以上である、
(1) N-トリメチル-N- プロピルアンモニウム・カチオンとビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオン、
(2) N- トリメチル-N- ブチルアンモニウムまたはN- トリメチル-N- ヘキシルアンモニウムカチオンと、臭化物、テトラフルオロボレート、ヘキサフルオロホスフェイトそして、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドの中から選択されるアニオン、
(3) N-トリブチル-N- メチルアンモニウムカチオンと、沃化物、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドまたはジシアナミド・アニオン、
(4) テトラフルオロボレートアニオンとテトラエチルアンモニウム・カチオン、
(5) (2-ヒドロキシエチル)トリメチルアンモニウムカチオンと、ジメチルリン酸アニオン、
(6) ジ(2-ヒドロキシエチル)アンモニウムカチオンとトリフルオロアセテート・アニオン、
(7) N,N-ジ(2-メトオキシ)エチルアンモニウム・カチオンとスルファミン酸エステル・アニオン、
(8) N,N-ジメチル(2-ヒドロキシエチル)アンモニウムカチオンと2-ヒドロキシ酢酸塩またはトリフルオロ酢酸アニオン、
(9) N-エチル-N,N-ジメチル-2-メトオキシエチルアンモニウムカチオンとビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドアニオン、
(10)エチルジメチルプロピルアンモニウムカチオンとビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドアニオン、
(11) メチルトリオクチルアンモニウムカチオンとビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドアニオン、
(12) メチルトリオクチルアンモニウムカチオンとトリフルオロアセテートまたはトリフルオロメチルスホネートアニオン、
(13) テトラブチルアンモニウム・カチオンとビス(トリフルオロメチルスルホニルイミドアニオン、
(14) テトラメチルアンモニウムカチオンとビス(オキザレート(2-ボレート))またはトリ(ペンタフルオロエチル)トリフルオロ−ホスフェートイオン
(1) H−メチルイミダゾリウム・カチオンと塩素アニオン
(2) 1−エチル−3−メチルイミダゾリウム・カチオンと塩素、臭素、テトラフルオロボレート、ヘキサフルオロホスフェイト、トリフルオロメタンスルホネート、ビス(トリフルオロメタン−スルホニル)イミドアニオン、テトラクロロアルミネート、エチルホスホネートまたはメチルホスホネート、エチルサルフェートまたはエチルサルホネートアニオン、
(3) 1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム・カチオンと塩化物、臭化物、テトラフルオロボレート、ヘキサフルオロホスフェイト、トリフルオロメタンスルホネート、ビス(トリフルオロメタン−スルホニル)イミドアニオン、テトラクロロアルミネート、アセテート、ハイドロジェンサルフェート、トリフルオロヲセテート、メチレンサルホネートアニオン、
(4) 1,3−ジメチルイミダゾリウム・カチオンとメチルホスホネートアニオン、
(5) 1−プロピル−2,3−ジメチルイミダゾリウム・カチオンとビス(トリフルオロメタン−スルホニル)イミドアニオン
(6) 1−ブチル−23−ジメチルイミダゾリウム・カチオンとテトラフルオロボレートまたはビス(トリフルオロメタン−スルホニル)イミドアニオン、
(7) 1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウム・カチオンとテトラフルオロボレート、ヘキサフルオロホスフェート、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオン、
(8) 1−オクチル−3−メチルイミダゾリウム・カチオンとビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオン、
(9) 1−エタノール−3−メチルイミダゾリウム・カチオンと塩化物、臭化物、テトラフルオロヘキサフルオロホスフェイト、テトラフルオロボレート、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオン。
(1) 1-エチル-1-メチルピロリジニウムカチオンと、ブロマイド、テトラフルオロボレート、ヘキサフルオロホスフェイトまたはトリフルオロメタンスルホン酸アニオン、
(2) 1-ブチル-1-メチルピロリジニウム・カチオンとクロライド、ブロマイド、テトラフルオロボレート、ヘキサフルオロホスフェート、トリフルオロメタンスルホネート、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、ジシアナミド、アセテートまたはハイドロジェンサルフェートアニオン、
(3) N-プロピル-N-メチルピロリジニウム・カチオンとビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオン、
(4) 1-メチル-1-プロピルピペリアニウム カチオンとビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオン。
−[HB−SB]n−
(ここで、
HB(すなわちHardブロック)はポリアミドから成るブロック(ホモポリアミドまたはコポリアミド)を表すか、ポリアミドから成るブロックの混合物(ホモポリアミドまたはコポリアミド)を表し、以下、PAまたはHBブロックと略記し、
nは上記コポリマーの−HB−SB−単位の反復単位の数を表す)
nは1〜60、好ましくは5〜30、より好ましくは6〜20である。
Handbook of Condensation Thermoplastic Elastomers (edited by Stoyko Fakirox, Wiley-VCH, Weinheim, 2005、第9章
(1)アミン鎖端を有するBHとカルボキシル酸またはイソシアネート鎖端を有するSB、
(2)カルボキシル酸鎖端を有するHBとアミン、アルコールまたはイソシアネート鎖端を有するSB
(I-7) 硬いブロックHB、すなわちPAブロックを回収するオプション段階。
(II-1) 反応装置中で、少なくとも一つの軟いブロックSBの量の少なくとも一部を段階(I)で作ったPAブロックと接触させ、必要に応じて、得られた混合物の温度を180〜350℃、好ましくは200〜300℃、好ましくは200〜260℃の温度に調整する。
最初のタイプのポリアミド・ブロックは少なくとも一つの(脂肪族、脂環式または芳香族)ジカルボン酸、特に炭素原子数が4〜36、好ましくは6〜18のジカルボン酸と、少なくとも1つの(脂肪族、脂環式または芳香族)ジアミン、特に炭素原子が2〜36、好ましくは6〜12のジアミンとの縮合で得られる。
(1)X個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式または芳香族ジアミン、
(2)Y個の炭素原子を有するジカルボン酸、および
(3)Z個の炭素原子を有するラクタムおよびα、ω−アミノカルボン酸から選択されるコモノマ{Z}、
(4)ジカルボン酸またはジアミンから選択される連鎖リミッタまたは構造単位として使われる過剰な二酸またはジアミンの存在下。
(1)PA 6/12(ここで6はカプロラクタム、12はラウリルラクタムを示す)、
(2)PA 11/12(ここで11は11- アミノウンデカン酸、12はラウリルラクタムを示す)、
(3)PA 6/11(ここで6はカプロラクタム、11は11- アミノウンデカン酸を示す)
(4)PA 6/6.6(ここで6はカプロラクタム、6.6はヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との縮合で得られるモノマーを示す)
この化合物はCECA社からNoramox(登録商標)の名称、Clariant社からGenamin(登録商標)の名称で市販されている。
(1) ジカルボン酸鎖端を有するポリオキシアルキレン・ブロックとジアミン鎖端を有するポリアミド・ブロック、
(2) ジカルボン酸末端基を有するポリアミドブロックと、ポリエーテルジオールとよばれるα、ω−ジヒドロキシ脂肪族ポリオキシアルキレン・ブロックのシアノエチル化および水素化で得られるジアミンを有するポリオキシアルキレンブロック、
(3) ジカルボン酸末端基を有するポリアミド・ブロックとポリエーテルジオール(この場合に得られる生成物を特にポリエーテルエステルアミドという)
(1)エチレンのホモポリマーおよびコポリマー、特に低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低濃度ポリエチレン(VLDPE)、メタロセン触媒を用いて得られるポリエチレン、
(2)プロピレンのホモポリマーおよびコポリマー、
(3)本質的に非晶質かアタクチックなポリ-αオレフィン(APAO)、
(4)エチレン/ アルファオレフィン・コポリマー、例えばエチレン/プロピレン・コポリマー、EPR (エチレンプロピレンゴム)エラストマー、EPDM(エチレン-プロピレン・ジエン)およびポリエチレンとEPRまたはEPDMとの混合物、
(5)スチレン/ エチレン−ブテン/スチレン(SEBS)、スチレン/ブタジエン/スチレン(SBS)、スチレン/イソプレン/ スチレン(SIS)、スチレン/ エチレン−プロピレン/ スチレン(SEPS)コポリマー、
(6)不飽和カルボン酸の塩またはエステルから選択される少なくとも一つの化合物とエチレンとのコポリマー、例アルキル(メタ)アクリレート(アルキルは最大で24個の炭素原子を有することができる)、飽和カルボン酸ビニル・エステル、例えば酢酸ビニールまたはビニル・プロピオネートおよびジエン類、例えば1,4-ヘキサジエンまたはポリブタジエン。
(1)リジッド・ポリアミド・ブロックの重量百分率は10%以上、
(2)フレクシブル・ブロックの重量百分率は20%以上。
(1)LSC(液体シンチレーション計測法)。この方法の原理は14Cの壊変に由来する「β」粒子を数えることにある。公知質量サンプル(C原子数が公知)に由来するβ放散を一定期間測定する。「放射能強度」は14C原子の数に比例すし、従って、14C原子の数に決定できる。サンプル中に存在する14Cはβ−放射線を出し、それが液体シンチレータントと接触してフォトンを出す。このフォトンは異なるエネルギ(0〜156keV)を有し、14Cスペクトルとして公知のものを形成する。この方法の2つの変形法では解析は適切な吸収溶液中で炭素質サンプルによって予め製造されたCO2か炭素質サンプルをベンゼンへ変換した後のベンゼンに対し関連付ける。ASTM規格 D 6866はこのLSC法をベースにした2つの方法AおよびCを提供する。
(2)AMS/IRMS (Accelerated Mass Spectrometry Coupled with Isotope Radio Mass Spectrometry)。この方法はマススペクトロメトリをベースにしたものである。サンプルをグラファイトまたはCO2ガスに還元し、質量分析機で分析する。この技術では加速器と質量分析機を用いて14Cイオンを12C イオンから分離して2つのアイソトープの比を決定する。
された上記
PEG 1500:
Mn = 1500グラム/モルのジヒドロキシポリ(エチレングリコール。
有機塩:
LIl:1- エチル-3- メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタン−スルホニル)イミド
LI2:1- エチル-3- メチルイミダゾリウムメタンスルホネート
LI3:N- トリメチル-N- ブチルアンモニウムビス(トリフルオロメタン−スルホニル)イミド
オートクレーブに4300gのラクタム12と、464gのアジピン酸とを300gの水と一緒に入れた。反応媒体の温度を約1時間20分かけて280℃にした後、280℃での3時間保持する。約1時間20分かけて圧力を大気圧へ戻し、窒素パージを2時間実行してからブロックを取り出す℃OOH鎖端の分析からこのブロックのモル質量Mnは1560グラム/モルであった。
オートクレーブへ、355gのアジピン酸と4500gのラクタム12とを340gの水と一緒に入れる。反応媒体の温度を2時間10分かけて280℃にした後、280℃で3時間保持する。約1時間20分かけて圧力を大気圧へ戻し、窒素パージを2時間実行してからブロックを取り出す℃OOH鎖端の分析からこのブロックのモル質量Mnは2000グラム/モルであった。
オートクレーブへ、300gのラクタム6と、1200gのラクタム12と、190gのアジピン酸とを127gの水と一緒に入れる。反応媒体の温度を1時間40分かけて280℃にした後、21バールの圧力下に280℃で2時間保持する。約1時間かけて圧力を大気圧へ戻し、窒素パージを50分間実行してからブロックを取り出す℃OOH鎖端の分析からこのブロックのモル質量Mnは1430グラム/モルであった。
オートクレーブに264gのラクタム6と、1056 gのラクタム12と、167.2gのアジピン酸と、32.7g のLI2とを112gの水と一緒に入れる。反応媒体の温度を約1時間20分掛けて280℃にした後、19.5バールの圧力下で280℃に2時間保持する。約1時間10分かけて圧力を大気圧へ戻し、窒素パージを50分間実行してからブロックを取り出す℃OOH鎖端の分析からこのブロックのモル質量Mnは1325グラム/モルであった。
アンカー型撹拌機を備えたガラス製反応容器に30gのPAl2ブロックと、30gのPEG(1500グラム/モル)を入れる。10分間、窒素パージして反応媒体を不活性化する。全体をオイルバス中に入れ、原料温度を約240℃(+/−5℃)にする。混合物が完全に溶けた後に撹拌を開始する。1時間、窒素パージした後、反応媒体中に0.608gのLI1を例えばシリンジを用いて入れる。反応容器の圧力を2ミリバールに下げた後、シリンジを用いて0.3重量%のZr(0Bu)4のトルエン濃縮溶液を注入する。撹拌は250回転数/分で固定する。減圧下に置いてから約10分後にトルクは20N.cmになった。
実施例1と同じ方法を使用してテストを実行する。同じ量のPAl2(1500グラム/モル)とPEG(1500グラム/モル)とを導入するが、他の出発原料は加えない。減圧下に置いてから約18分後にトルクは20N.cmになった。
実施例1と同じ方法を使用してテストを実行する。同じ量のPAl2とPEG 1500とを導入するが、0.304gのLI1を使用した。減圧下に置いてから約15分後にトルクは20N.cmになった。
実施例1と同じ方法を使用してテストを実行する。同じ量のPAl2とPEG 1500とを導入するが、1.52gのLI1を使用した。減圧下に置いてから約15分後にトルクは20N.cmになった。
実施例1と同じ方法を使用してテストを実行する。同じ量のPAl2とPEG 1500とを導入するが、0.62gのLI2を使用した。減圧下に置いてから約13分後にトルクは20N.cmになった。
比較例1と同じ方法を使用してテストを実行するが、有機塩は添加せず、30g のCoPA1と、31.5gのPEG 1500とを導入する。減圧下に置いてから約66分後にトルクが20N.cmになった。
実施例1と同じ方法を使用してテストを実行する。30gのPAl2と、30gのPEG 1500と、0.572gのLI1とを導入する。減圧下に置いてから約10分後にトルクが20N.cmになった。
実施例1と同じ方法を使用してテストを実行する。PAl2の30g、PEG 1500の30gおよびL13の0.572gを導入する。減圧下に置いてから約13分後にトルクが20N.cmになった。
[表1]は、本発明の実施例5〜7の表面抵抗率(オーム/平方)を比較例1〜5と比較したもの手ある。
実施例5では実施例1〜4と同じ手順に従ってアロイを製造したが、総重量(ブロック共重合体+有機塩)に対してLI1を1重量%を使用した。
比較例1と同じ方法を使用してテストを実行するが、30gの2000グラム/モル質量のPAl2と、30gのPTMG 2000とを導入する。
実施例1と同じ方法を使用してテストを実行する。30gの2000グラム/モル質量のPAl2と、30gのPTMG 2000と、0.608gのLI1とを導入する。
[表2]ではPEGブロックのモル質量は1500g/モルで、PA 6/12のモル質量は1500g/モルである。
比較例7、8および実施例9、10でのマトリックスはダウ社のMagnum 3453 MFI14グレードのアクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)ターポリマーである。
比較例1と同じプロセスを実施するが、30gのCoPA2と、33.9gのPEG 1500とを導入する。
実施例1と同じプロセスを実施するが、30g のCoPA1と、31.5gのPEG 1500と、0.6235gのLI2とを導入する。減圧下に置いてから約45分後にトルクは20N.cmになった。
29.7gの比較例9の生成物と、0.3gのLI2とを混合機に導入し、60℃で8時間真空下に攪拌する。
する。
[表3]はTA DMA Q800熱解析機器を使用して実行したDMA(3℃/分のランプ、1Hzでの引張モードでの測定)の分析結果である。使用したPA6/12-PEGブロックはそれぞれ1430〜1500グラム/モルのモル質量を有する。
Claims (5)
- 下記(I)〜(III):
(I)PA12またはPA6/12の少なくとも一つを含む少なくとも一種のポリアミド・ブロックPAを作り、
(II)上記の少なくとも一つのポリアミド・ブロックPAに、少なくとも50重量%がポリ(エチレングリコール)(PEG)である15℃以下のガラス遷移温度Tgを有する少なくとも一種の軟いブロックSBを重縮合してブロック共重合体を作り
(III)得られた上記ブロック共重合体アロイを回収する、
段階を有する少なくとも一つのリジッドなポリアミド・ブロックPAを有するブロック共重合体をベースにしたアロイの合成方法であって、
上記段階(II)の間に、少なくとも一種の有機塩を溶融状態で上記アロイの総重量に対して0.1重量%〜30重量%の比率で上記ブロック共重合体に添加し、
上記の少なくとも一種の有機塩はアンモニウム、スルホニウム、ピリジニウム、ピロリジニウム、イミダゾリウムおよびこれの混合物から成る分子の少なくとも一つのカチオンと、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、テトラフルオロボレート、トリフルオロアセテート、メタンスルホネート、トリフルオロメタンスルホネート、エチルサルフェート、ハイドロジェンサルフェートおよびこれらの混合物から成る分子の少なくとも一つのアニオンとを含み、
上記段階(III)が次のサブステップから成り:
(III-1)コポリマー・アロイの粘度の調整、
(III-2)コポリマー・アロイの押出加工、
(III-3)アロイのストービング、
得られたアロイが上記有機塩を加えないで製造した同じコポリマーと比較して全く同じ機械特性を有することを特徴とする、改良された静電気防止特性を有するアロイの方法。 - 段階(I)を連鎖調整剤の存在下でのポリアミド先駆体の重縮合で行う請求項1に記載の方法。
- 段階(I)と段階(II)を同時に行う請求項1または2に記載の方法。
- 段階(I)、段階(II)および/または段階(III)の間に、吸湿剤(hygroscopic agents)、脂肪酸、滑剤、金属、金属膜被覆、金属粉、金属ナノパウダー、アルミノ珪酸塩、アミン、例えば第四アミン、エステル、繊維、カーボンブラック、炭素繊維、カーボンナノチューブ、ポリエチレングリコール、伝導性ポリマー、ポリチオフェンまたはポリピロールの誘導体およびこれらの混合物の中から選択される表面伝導度改良剤を添加する請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 段階(I)、段階(II)および/または段階(III)の間に、有機または無機の充填剤、補強剤、可塑剤、安定剤、抗酸化剤、耐UV剤、難燃剤、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、無機または有機の染料、顔料、染料、離型剤、滑剤、起泡剤、耐衝撃剤、防縮加工剤、難燃剤、核剤およびこれらの混合物の中から選択される添加剤および/またはアジュバンドを添加する請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
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