JP6360305B2 - 角形二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車載用途等に使用される角形二次電池に関する。
近年、ハイブリッド電気自動車や純粋な電気自動車等の動力源として大容量(Wh)の二次電池が開発されており、その中でもエネルギー密度(Wh/kg)の高い角形のリチウムイオン二次電池等の角形二次電池が注目されている。
たとえば、このような角形電池は、角形の電池容器に、発電要素である偏平の捲回電極体を収容している。扁平の捲回電極体は、一方の端部に金属箔露出部が形成された帯状の正極電極と、他方の端部に金属箔露出部が形成された負極電極とがセパレータを介して扁平に捲回され、かつ、捲回電極体の最内周及び最外周に位置する電極が負極電極となるように捲回されている。さらに、捲回軸方向に沿った一方側と他方側に配置された正極電極および負極電極の金属箔露出部はそれぞれの側で束ねられて、正極および負極の外部端子に電気的に接続された集電体等の金属板により溶着されている(例えば特許文献1参照)。
特開2011−71109号公報
しかしながら、このような構造を採用した角形二次電池は、最外周或いは最内周に配置された負極電極の金属箔端部(負極側金属箔露出部の反対側)は、正極側金属箔露出部に融着した金属板(例えば正極集電板)と最も接近することになる。
そこで、角形二次電池に過度な衝撃等で正極側の金属板または正極側金属箔露出部が変形した場合、正極集電板と負極金属箔端部とが短絡する可能性がある。このような短絡を防止するためには、正極側の金属板と負極電極の端部との距離を十分に確保するように、正極側の金属板の位置を捲回電極体の内周側に配置することで回避することができるが、設計の尤度が限定されてしまう。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、角形二次電池に過度な衝撃等で正極側の金属板または正極側金属箔露出部が変形した場合であっても、正極側の金属板と負極電極とが接触して短絡することを回避することができる角形二次電池を提供することである。
上記課題を解決する本発明に係る二次電池は、一方の長辺端部に金属箔の露出部を有する正極電極と他方の長辺端部に金属箔の露出部を有する負極電極とをセパレータを介して扁平に捲回した捲回電極体と、該捲回電極体を収納する電池缶と、該電池缶の開口部を封口する電池蓋を少なくとも備え、前記捲回電極体の最内周及び最外周に位置する電極を前記負極電極とし、前記正極電極および負極電極の金属箔の露出部がそれぞれ束ねられた角形二次電池であって、前記正極電極の金属箔の露出部には金属板が溶接されており、該金属板の前記負極電極に対向する端部には、絶縁層が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、角形二次電池に過度な衝撃等で正極側の金属板または正極側の金属箔露出部が変形した場合であっても、正極側の金属板と負極電極とが接触して短絡することを回避することができる。
本発明の実施形態に係る角形二次電池の外観斜視図。 図1に示される角形二次電池の分解斜視図。 図2に示された捲回電極体の詳細を示し、一部を展開した状態の外観斜視図。 発電要素組立体の外観斜視図。 第1実施形態の実施例1に係る角形二次電池の模式的要部断面図。 第1実施形態の実施例2に係る角形二次電池の模式的要部断面図。 第1実施形態の実施例3に係る角形二次電池の模式的要部断面図。 第1実施形態の実施例4に係る角形二次電池の模式的要部断面図。 第2実施形態の実施例に係る角形二次電池の模式的要部断面図。 第2実施形態の他の実施例に係る角形二次電池の模式的要部断面図。 第3実施形態の実施例に係る角形二次電池の模式的要部断面図。 第3実施形態の他の実施例に係る角形二次電池の模式的要部断面図。 第3実施形態のさらなる他の実施例に係る角形二次電池の模式的要部断面図。 (a)は第4実施形態の実施例に係る角形二次電池の模式的要部断面図であり、(b)は第2実施形態の他の実施例に係る角形二次電池の模式的要部断面図。 (a)は、比較例に係る角形二次電池の模式的要部断面図であり、(b)は、従来に係る角形二次電池が短絡した状態を説明するための模式的要部断面図。
次に、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る角形二次電池の外観斜視図であり、図2は、図1に示される角形二次電池の分解斜視図である。図3は、図2に示された捲回電極体の詳細を示し、一部を展開した状態の外観斜視図であり、図4は、発電要素組立体の外観斜視図である。
角形二次電池1は、図1及び図2に示すように、電池容器2内に捲回電極体3を収容した構成を有している。電池容器2は、開口部11aを有する電池缶11と、電池缶11の開口部11aを封口する電池蓋21とを有する。捲回電極体3は、後述するように、一方の長辺端部に金属箔の露出部を有する正極電極と他方の長辺端部に金属箔の露出部を有する負極電極とをセパレータを介して扁平に捲回されている。捲回電極体3は、その周りに、図示しない絶縁保護フィルムが配置された状態で、電解液と共に電池容器2に収容されている。
電池缶11及び電池蓋21は、共にアルミニウム合金で製作されており、電池蓋21は、レーザ溶接によって電池缶11に溶接される。電池容器2は、一対の幅広側面PWと、一対の幅狭側面PNと、底面PBと、電池蓋21とで直方体形状の扁平角形容器を構成する。電池蓋21には、絶縁部材を介して正極端子51と負極端子61(一対の電極端子)が配設されており、蓋組立体4を構成している。なお、電池蓋21には、正極端子51及び負極端子61の他に、電池容器2内の圧力が所定値よりも上昇すると開放されて電池容器2内のガスを排出するガス排出弁71と、電池容器2内に電解液を注入するための注液口72が配置されている。
正極端子51及び負極端子61は、電池蓋21の長手方向一方側と他方側の互いに離れた位置に配置されている。正極端子51及び負極端子61は、電池蓋21の外側に配置される外部端子52、62と、電池蓋21の内側に配置されて外部端子52、62に導通接続される正極集電板53および負極集電板63を有している。正極側の外部端子52と集電板53は、アルミニウム合金で製作され、負極側の外部端子62と集電板63は、銅合金で製作されている。
正極集電板53および負極集電板63と外部端子52、62は、それぞれ電池蓋21との間に図示していない絶縁部材が介在されており、電池蓋21から電気的に絶縁されている。正極集電板53および負極集電板63は、電池蓋21の内側から電池缶11の底部に向かって延出して捲回電極体3に導通接続される正極接続部54および負極接続部64を有している。
捲回電極体3は、正極接続部54と負極接続部64との間に配置されて支持されており、正極集電板53、負極集電板63、蓋組立体4、および捲回電極体3によって、発電要素組立体5が構成されている。尚、後述するが、正極集電板53には、正極接続部54のほかに、捲回電極体3の最外周にセパレータ33と共に位置される負極電極32の端面32Eに対向する端部(もっとも近接した位置)に、絶縁層55が形成されている。
さらに、図3に示すように、捲回電極体3は、負極電極32、セパレータ33、正極電極34、セパレータ35の順に重ねて扁平状に捲回することによって構成される。捲回電極体3は、図3に示すように、最外周および最内周の電極板が負極電極32であり、さらにその外側にセパレータ35が捲回される。
セパレータ33、35は、正極電極34と負極電極32を絶縁する役割を有している。後述する負極電極32の負極塗工部32aは、正極電極34の正極塗工部34aよりも幅方向に大きく、これにより正極塗工部34aは、必ず負極塗工部32aに挟まれるように構成されている。
正極未塗工部34b、負極未塗工部32bは、平面部分で束ねられて、リボン状の押さえ板56,66(例えば図5参照)と共に溶接等により外部端子52、62につながる各極の集電板53,63の接続部54、64に接続される。なお、本発明でいう金属板とは、この集電板53,63と後述する押さえ板56,66の少なくとも一方または双方に相当する。
尚、セパレータ33、35は、幅方向で負極塗工部32aよりも広いが、正極未塗工部34b、負極未塗工部32bで金属箔面が露出する位置に捲回されるため、束ねて溶接する場合の支障にはならない。
正極電極34は、正極集電体である正極電極箔の両面に正極活物質合剤を塗布した正極塗工部34aを有し、正極電極箔の幅方向一方側の端部には、正極活物質合剤を塗布しない正極未塗工部(金属箔露出部)34bが設けられている。
負極電極32は、負極集電体である負極電極箔の両面に負極活物質合剤を塗布した負極塗工部32aを有し、正極電極箔の幅方向他方側の端部には、負極活物質合剤を塗布しない負極未塗工部(金属箔露出部)32bが設けられている。正極未塗工部34bと負極未塗工部32bは、電極箔の金属面が露出した領域であり、図3に示すように、捲回軸方向一方側と他方側の位置に配置されるように捲回される。
負極電極32においては、負極活物質として非晶質炭素粉末100重量部に対して、結着剤として10重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFという。)を添加し、これに分散溶媒としてN−メチルピロリドン(以下、NMPという。)を添加、混練した負極合剤を作製した。この負極合剤を厚さ10μmの銅箔(負極電極箔)の両面に集電部(負極未塗工部)を残して塗布した。その後、乾燥、プレス、裁断して銅箔を含まない負極活物質塗布部厚さ70μmの負極電極を得た。
なお、本実施の形態では、負極活物質に非晶質炭素を用いる場合について例示したが、これに限定されるものではなく、リチウムイオンを挿入、脱離可能な天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料等でよく、その粒子形状においても、鱗片状、球状、繊維状、塊状等、特に制限されるものではない。
正極電極34に関しては、正極活物質としてマンガン酸リチウム(化学式LiMn)100重量部に対し、導電材として10重量部の鱗片状黒鉛と結着剤として10重量部のPVDFとを添加し、これに分散溶媒としてNMPを添加、混練した正極合剤を作製した。この正極合剤を厚さ20μmのアルミニウム箔(正極電極箔)の両面に無地の集電部(正極未塗工部)を残して塗布した。その後、乾燥、プレス、裁断してアルミニウム箔を含まない正極活物質塗布部厚さ90μmの正極電極を得ることができる。
また、本実施の形態では、正極活物質にマンガン酸リチウムを用いる場合について例示したが、スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウムや一部を金属元素で置換又はドープしたリチウムマンガン複合酸化物や層状結晶構造を有すコバルト酸リチウムやチタン酸リチウムやこれらの一部を金属元素で置換またはドープしたリチウム-金属複合酸化物を用いるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、正極電極、負極電極における塗工部の結着材としてPVDFを用いる場合について例示したが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体およびこれらの混合体などを用いることができる。
ところで、図15(a)に示すような角形二次電池では、電池外部に衝撃が加わった際に、捲回電極体3の位置がずれても、正極集電板53との接触短絡を防ぐために、正極集電板53の位置を捲回電極体3の内周側に配置することで、正極集電板53と負極電極32の端面32Eが接触し難い構造となっている。従って、正極集電板53の位置が制限されるため、特に捲回電極体3の厚みが薄い場合、正極集電板53との超音波接合において、捲回電極体3の内周に挿入するホーンもしくはアンビルの形状が制限される。従って、電池設計および製造設備の尤度が低下することがあった。さらに、捲回電極体3の厚みが薄くなっていくと、正極集電板53の正極接続部54(押さえ板56)と負極電極32の端面32Eが近接するため、図15(b)に示すように、これらが接触して短絡するおそれがあった。
そこで、以下に示す実施形態では、正極電極34の金属箔露出部に溶接された正極集電板53の正極接続部54において、負極電極32の端面32Eに対向する端部に、絶縁層55が設けられている(例えば図4,図5〜図14(b)参照)。なお、以下に示す実施形態では、本発明でいうところの金属板の一例である正極集電板53に、絶縁層55を設けたが、正極電極34の金属箔露出部に超音波溶接時に溶接される押さえ板56が溶接されている場合には、押さえ板56の負極電極32の端面32Eに対向する端部にも、絶縁層が形成されていてもよい。
〔第1実施形態〕
図5は、第1実施形態の実施例1に係る角形二次電池の模式的要部断面図であり、図6〜図8は、この変形例に相当する実施例2〜4に係る角形二次電池の模式的要部断面図である。なお、以下に示す図面は、正極集電板53および負極集電板63、各極の外部端子52、62、電池蓋21、および捲回電極体3を一体化した発電要素組立体5の電池の底部側から見た模式的要部断面図である。
図5〜図8に示す、第1実施形態に係る捲回電極体3では、正極電極34の金属箔露出部34bが、捲回電極体3の最内周近傍から最外周近傍に向かって金属箔露出部34bを押し広げるように、2つに分割して束ねられており、負極側も同様な構造となっている。金属板に相当する正極集電板53には、2つに分岐した一対の正極接続部54,54が形成されており、各正極接続部54は、捲回電極体3の外周側に配置されている。
このようにして、正極集電板53と、金属箔露出部34bを超音波で溶接する際には、内周側の金属箔露出部34bにリボン状の押さえ板56を当接させ、外周側から正極集電板53側に超音波ホーンを押し当てて、押さえ板56と共に溶接することができるので、コンパクトな構造を採用することができる。このようにして、正極集電板53には、外周側の金属箔露出部34bに接続された正極接続部54が形成されることになる。
さらに、正極電極34の金属箔露出部34bと溶接された正極接続部54の溶接面が、捲回電極体3の捲回軸方向に沿って形成されるように、正極集電板53が配置されており、これより、角形二次電池をよりコンパクトな構造にすることができる。
図5に示す実施例1では、正極集電板53の表面のうち最外周近傍の負極電極32の端面32Eと対向した端面と、この端面に隣接した面の少なくとも一部に連続するように、絶縁層55が形成されている。より具体的には、絶縁層55は、正極集電板53に絶縁性を有したテープを貼着することにより形成されている。このような、絶縁性を有したテープとして、例えば、ポリプロピレン(PP)を基材にアクリル製樹脂を粘着材とした総厚100μmの絶縁テープなどを挙げることができる。
なお、テープを構成する基材の材料および粘着材は、電池性能に影響のないものであり、且つ、電池内における電解液中でも粘着力を維持できるものあれば、特に限定されない。また、テープの厚みは作業性の観点から100μmを使用したが、10μm以上で有れば絶縁は確保できる。
このようなテープによる絶縁は、工程上とても容易に可能であり、コストにおける影響も少ない。すなわち、予め絶縁層55となるテープを貼着し、その後、捲回電極体3の正極電極34の金属箔露出部34bを集束した部分と正極集電板53の正極接続部54とを超音波溶接により接合することができる。
このように、図5に示すように最外周に位置する負極電極32の端面32Eと正極集電板53の正極接続部54の位置が近接しているが、図示の如く絶縁層55が設けられることにより、電池外部に衝撃が加わった場合、電池内部で捲回電極体3の位置が変化し、正極集電板53に接触しても、絶縁層55が有るため、短絡することがない。特に、実施例1では、端面に隣接した面の少なくとも一部に連続するように、絶縁層55が形成されているので、より確実に短絡を防止することができる。
図6に示す実施例2の場合には、実施例1と同様に、正極集電板53の表面のうち最外周近傍の負極電極32の端面32Eと対向した端面と、この端面に隣接した面の少なくとも一部に連続するように、絶縁層55Aが形成されている。実施例1と相違する点は、この絶縁層55Aは絶縁性を有した塗料を電着塗装により形成した点であり、より具体的には絶縁層55Aは100μm程度のエポキシ樹脂をいわゆる電解コーティング加工など電着塗装の技術を利用することにより形成されている。
このように、絶縁性を有した塗料を電着塗装の技術を利用して絶縁層55Aを形成することにより、実施例1に示すテープを用いた場合に比べ、テープを貼る設備が不要になるばかりでなく、絶縁層55Aの層厚をより薄くできるとともに、正極接続部54と絶縁層55Aとの密着性を高めることができる。
また、本実施例では、後述する熱融着により絶縁層を安定的に融着させるために、より広い融着面を必要としないので、正極集電板53の正極接続部54の厚みを薄くすることができ、正極集電板53自体のスリム化を図ることができる。なお、本実施例では、エポキシ系の樹脂の例を示したが、これに限定されず、例えば、ポリアミド・イミド系樹脂などでもよい。
図7に示す実施例3の場合には、正極集電板53の表面のうち最外周近傍の負極電極32の端面32Eと対向した端面のみに絶縁層55Bが形成されている。実施例3では、絶縁層55Bは、正極集電板53に絶縁性を有した樹脂を熱融着することにより形成されている。より具体的には、100μm程度の厚みを有したポリプロピレン(PP)製の樹脂フィルムを熱溶着することにより、絶縁層55Bを成形することができる。
このように、絶縁性を有した樹脂を熱融着することにより絶縁層55Bを形成するので、実施例1に示すテープを用いた場合に比べ、正極接続部54と絶縁層55Bとの密着性を高めることができる。なお、安定した密着性を高めるには、熱溶着面積を確保する必要がある。
図8に示す実施例4の場合には、実施例3と同様に正極集電板53の表面のうち最外周近傍の負極電極32の端面32Eと対向した端面のみに絶縁層55Cが形成されている。実施例4では、絶縁層55Cは、絶縁性を有した樹脂を正極集電板53ともにインサート成形することにより、形成されている。より具体的には、1mm厚のポリプロピレン(PP)製の樹脂をインサート成形することにより、絶縁層55Cを正極集電板53と一体化して成形する。
このように、絶縁性を有した樹脂を正極集電板53ともにインサート成形することにより、絶縁層55Cを形成するので、製造工程を簡便化することができ、実施例1に示すテープを用いた場合に比べ、正極接続部54と絶縁層55Cとの密着性を高めることができる。なお、実施例4の場合には、インサート成形時に、樹脂が十分に流れる厚みが必要なため、正極集電板53の正極接続部54が大きくなる傾向にある。
〔第2実施形態〕
図9は、第2実施形態の実施例に係る角形二次電池の模式的要部断面図であり、図10は、他の実施例に係る角形二次電池の模式的要部断面図である。第2実施形態に係る二次電池が、第1実施形態のものと大きく相違する点は、正極集電板が、前記捲回電極体の内周側に配置されている点である。したがって、第1実施形態と同じ構成の部材は、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図9に示すように、金属板に相当する正極集電板53には、2つに分岐した一対の正極接続部54A,54Aが形成されており、各正極接続部54Aは、捲回電極体3の内周側に配置されている。各正極接続部54Aの負極電極32の端面32Eに対向する端部に、絶縁層55が形成されている。この絶縁層55は、第1実施形態の実施例2〜4に示す形態の絶縁層であってもよい。
これにより、正極集電板53の正極接続部54Aは、最内周近傍に配置される負極電極32の端面32Eに最も接近するが、絶縁層55により、電池外部に衝撃が加わり、電池内部で捲回電極体3の位置が変化し、正極集電板53に接触しても絶縁層55が有るため、短絡することを回避することができる。なお、捲回電極体3に捲回するための芯材が無い場合には、上述した衝撃時に、最内周近傍に配置される負極電極32の端面32Eに、正極集電板53の正極接続部54Aが接触しやすいところ、図9に示すような絶縁層55を設けることにより、これらの短絡を回避することができる。
さらに、図9では、正極集電板53に、2つに分岐した一対の正極接続部54A,54Aを設けたが、図10に示すように、これらを一体化した正極接続部54Bを用いることもできる。このような構造を採用することにより、正極接続部54Bが、最内周近傍に配置される負極電極32の端面32Eに接触することをより確実に回避することができる。
〔第3実施形態〕
図11は、第3実施形態の実施例に係る角形二次電池の模式的要部断面図であり、図11および図12は、他の実施例に係る角形二次電池の模式的要部断面図である。第3実施形態に係る二次電池が、第1実施形態のものと大きく相違する点は、正極集電板が、捲回軸に対して傾斜して形成されている点である。したがって、第1実施形態と同じ構成の部材は、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
具体的には、図11に示すように、正極電極34の金属箔露出部34bと溶接された正極集電板53の正極接続部54Cの溶接面が、捲回電極体3の捲回軸に対して傾斜し、かつ、捲回電極体3の中心に近づくに従って捲回軸と間隔が狭くなるように、正極集電板53の正極接続部54Cが形成されている。また、正極接続部54Cの負極電極32の端面32Eに対向する端部に、絶縁層55が形成されている。この絶縁層55は、第1実施形態の実施例2〜4に示す形態の絶縁層であってもよい。
このように、正極集電板53の正極接続部54Cが、捲回軸に対して傾斜して形成されていることにより、正極接続部54Cが、上述した実施例に比べて、最外周近傍に配置される負極電極32の端面32Eにより接近することになる。しかしながら、このような場合であっても、電池外部に衝撃が加わり、電池内部で捲回電極体3の位置が変化し、正極集電板53に接触しても、絶縁層55により、正極集電板53の正極接続部54Cと最外周近傍に配置される負極電極32とが短絡することがない。
同様に、図12に示すように、正極集電板53の一対の正極接続部54Dを、捲回電極体3の内周側に配置し、各正極接続部54Dの負極電極32の端面32Eに対向する端部に、絶縁層55を形成してもよく、さらに、図13に示すように、正極集電板53の正極接続部54Eを、一体化した構造で捲回電極体3の内周側に配置し、正極接続部54Eの負極電極32の端面32Eに対向する端部に、絶縁層55を形成してもよい。これらの場合には、第2実施形態に示した効果と同様に、正極集電板53の正極接続部54Dと最内周近傍に配置される負極電極32とが短絡することがない。
〔第4実施形態〕
図14(a)は第4実施形態の実施例に係る角形二次電池の模式的要部断面図であり、(b)は第2実施形態の他の実施例に係る角形二次電池の模式的要部断面図である。第4実施形態に係る二次電池が、第1実施形態のものと大きく相違する点は、正極電極34の金属箔の露出部は、捲回電極体3の最外周近傍から最内周近傍に向かって金属箔露出部34bを押し潰すように1つに束ねられている。したがって、第1実施形態と同じ構成の部材は、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態では、正極集電板53の正極接続部54Fは分岐せずに1つであり、正極接続部54の負極電極32の端面32Eに対向する端部に、絶縁層55が形成されている。この絶縁層55は、第1実施形態の実施例2〜4に示す形態の絶縁層であってもよい。なお、図14(a)に示す正極集電板53の正極接続部54Fと、図14(b)に示す正極集電板53の正極接続部54Gとは、湾曲部を有するか否かの形状のみが相違するだけであって、その機能は同じである。このように、図14(a)および(b)の構造を採用した場合であっても、正極集電板53の正極接続部54F(54G)が、近接する負極電極32に短絡することを回避することができる。
以上、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
以上に示す上述した、各実施形態の実施例では、その一例として、正極電極の金属箔露出部に溶接された正極集電板の正極接続部の表面のうち、負極電極端面に対向する端部に、絶縁層が形成されているが、正極電極の金属箔露出部に溶接された押さえ板が、負極電極端面に接触しやすい構造に場合には、この押さえ板(金属板)にのみ絶縁層を形成してもよく、さらには、正極集電板の正極接続部および押さえ板の双方に絶縁層を形成してもよい。
1 二次電池
2 電池容器
3 捲回電極体
4 蓋組立体
5 発電要素組立体
11 電池缶
21 電池蓋
32E 端面(負極電極端面)
51 正極端子(電極端子)
52 正極外部端子
61 負極端子(電極端子)
62 負極外部端子
53 正極集電板
63 負極集電板
54 正極接続部
55 絶縁層
64 負極接続部

Claims (7)

  1. 一方の長辺端部に金属箔の露出部を有する正極電極と他方の長辺端部に金属箔の露出部を有する負極電極とをセパレータを介して扁平に捲回した捲回電極体と、該捲回電極体を収納する電池缶と、該電池缶の開口部を封口する電池蓋を少なくとも備え、前記捲回電極体の最内周及び最外周に位置する電極を前記負極電極とし、前記正極電極および負極電極の金属箔の露出部がそれぞれ束ねられた角形二次電池であって、
    前記正極電極の金属箔の露出部は、前記捲回電極体の最内周近傍から最外周近傍に向かって2つに分割して束ねられ、前記捲回電極体の外周側に正極集電板が溶接されており、
    該正極集電板の溶接面は、前記捲回電極体の捲回軸に対して傾斜し、かつ、前記捲回電極体の中心に近づくに従って捲回軸と間隔が狭くなるように形成され、
    前記正極集電板の前記負極電極端面に対向する端面を含む端部のみに、絶縁層が形成されていることを特徴とする角形二次電池。
  2. 前記正極集電板の前記端面に隣接した面の少なくとも一部に、前記端面に形成された絶縁層と連続するように、絶縁層がさらに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の角形二次電池。
  3. 前記負極電極端面に対向する前記正極集電板端部は湾曲部を有することを特徴とする請求項1に記載の角形二次電池。
  4. 前記絶縁層は、前記正極集電板に絶縁性を有したテープを貼着することにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の角形二次電池。
  5. 前記絶縁層は、前記正極集電板に絶縁性を有した塗料を電着塗装することにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の角形二次電池。
  6. 前記絶縁層は、前記正極集電板に絶縁性を有した樹脂を熱融着することにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の角形二次電池。
  7. 前記絶縁層は、前記正極集電板に絶縁性を有した樹脂をインサート成形することにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の角形二次電池。
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