JP5651610B2 - 二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電池缶内に発電要素を収容した構造を有する二次電池に関する。
近年、電気自動車等の動力源として、エネルギー密度の高いリチウムイオン二次電池の開発が進められている。そして、車載用途の二次電池では、大電流が流れるために、何らかの異常により二次電池内で短絡が起こると、発電要素が発熱して高温のガスが発生することがある。例えば特許文献1には、二次電池の電池缶内で高温のガスが発生して電池缶内の圧力が上昇した場合に、電池缶内の圧力を開放する技術が開示されている。
特開2011−181214号公報
しかしながら、特許文献1には、高温のガスの熱による電池缶への影響については記載されていない。発電要素が発熱したときに発電要素から噴出される高温のガスの熱は、電池缶を軟化或いは溶融させて、電池缶の破損や、発電要素と電池缶の短絡を招くおそれがある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電池缶内の高温のガスの熱による電池缶への影響を抑制する二次電池を提供することである。
本発明の二次電池は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、電池缶内に発電要素が収容された二次電池であって、電池缶と発電要素との間に絶縁耐熱体が介在されていることを特徴としている。
本発明によれば、電池缶内で発電要素の発熱により発電要素から発生した高温のガスを絶縁耐熱体で受け止めて、その熱が電池缶に直接伝達されるのを防ぐことができる。したがって、高温のガスの熱による電池缶の破損及び発電要素と電池缶との短絡を防ぐことができる。
第1実施の形態における二次電池の外観斜視図。 捲回電極群の一部を展開した状態を示す外観斜視図。 捲回電極群と正極端子、負極端子との接続状態を示した斜視図。 図1に示す二次電池の分解斜視図。 捲回電極群から噴出したガスの流れを示した図。 絶縁耐熱体の一例を示す分解斜視図。 第2実施の形態における絶縁耐熱体の構成を示す分解斜視図。 第3実施の形態における絶縁耐熱体の構成を示す分解斜視図。 第4実施の形態における絶縁耐熱体の構成を示す一部破断図。
以下、図面を参照して、本発明の二次電池をハイブリット車用の角形リチウムイオン二次電池に適用した各実施の形態について説明する。
[第1実施の形態]
二次電池D1は、図1に示すように、電池容器を構成する電池缶1および蓋2を備えている。電池缶1内には、発電要素である捲回電極群6(図2)が収納されている。電池缶1は、上部開口を有する扁平箱形の形状を有しており、アルミニウム合金を深絞り加工することによって構成されている。電池缶1は、長方形を有する底壁部PB(図5参照)と、底壁部PBの一対の長辺部からそれぞれ立ち上がり対峙する幅広の面壁部PWと、底壁部PBの一対の短辺部からそれぞれ立ち上がり対峙する幅狭の側壁部(対向壁部)PNとを有する。電池缶1の開口部は、蓋2をレーザ溶接等することによって封止されている。
蓋2は、例えば電池缶1と同一の材料であるアルミニウム合金からなり、電池缶1の開口部を閉塞する平板形状を有している。蓋2には、電池容器の内圧が上昇したときに予め設定された圧力で開裂し、ガスを外部放出するためのガス排出弁3が設けられている。ガス排出弁3は、蓋2と同一の金属材料またはその合金で構成した薄膜部材であり、レーザ溶接等により蓋2に接合されている。尚、プレス加工等により、蓋2と一体で形成されることもある。
電池缶1と蓋2とで構成される電池容器の内部空間には、捲回電極群6と、絶縁シート9と、絶縁耐熱体10と、電解液(図示せず)が収納されている。電解液は、蓋2に予め設けられた注液口43から注液した後に、注液栓42をレーザ溶接等により蓋2に接合することにより、電池内部を密閉している。なお、本実施形態の二次電池D1は、電池缶1及び蓋2が極性を持たない中性である。
捲回電極群6は、図2に示すように、セパレータ6C、負極板6D、セパレータ6C、正極板6Eの順に重ねられた状態で捲回され、扁平状に押し潰されて、平面部7の両側にそれぞれ湾曲部8、8が形成された扁平捲回構造を有している。捲回開始端部にはセパレータ6Cが巻かれており、捲回終了端部にもセパレータ6Cが数周捲回され、巻き解けを防止するために、図2の下側に配されたセパレータ6Cの捲回終了端が予め片面に粘着剤が塗着されたテープ(不図示)で止められている。
正極板6Eは、アルミニウム合金箔(正極集電体)の両面に、正極活物質として、例えば、マンガン酸リチウム等のリチウム含有遷移金属複酸化物を含む正極活物質合剤が略均等かつ略均一に塗着(塗工)されており、両面とも長手方向に沿う一側に正極活物質合剤が未塗工の正極未塗工部6Aが形成されている。
一方、負極板6Dは、銅合金箔(負極集電体)の両面に、負極活物質として、リチウムイオンを吸蔵、放出可能な黒鉛等の炭素材を含む負極活物質合剤が略均等かつ略均一に塗着されており、両面とも長手方向に沿う一側に負極活物質合剤が未塗工の負極未塗工部6Bが形成されている。セパレータ6C、6Cは、リチウムイオンが通過可能な微多孔性シート材で構成されており、本例では、数十μm厚のポリエチレンシートが用いられている。
図3は、二次電池の捲回電極群6と、正極端子21および負極端子31を配置した蓋2との接続状態を示した斜視図である。
正極端子21及び負極端子31は、蓋2の長手方向一方側と他方側の互いに離れた位置に配置されている。正極端子21及び負極端子31は、例えば、蓋2の外側に配置される外部端子22、32と、捲回電極群6に導通接続される集電端子24、34と、蓋2を貫通して外部端子22、32と集電端子24、34との間を導通接続させる接続端子23、33と、を有している。正極端子21は、アルミニウム合金で製作され、負極端子31は、銅合金で製作されている。そして、正極端子21及び負極端子31は、蓋2との間に絶縁部材20が介在されており、蓋2から電気的に絶縁されている。
一方、捲回電極群6は、正極未塗工部6A、負極未塗工部6Bの平面部7A、7Bを厚さ方向に圧縮して束ねている。そして、蓋2に配設されている正極端子21と負極端子31の集電端子24、34を集電端子接合部25、35で平面部7A、7Bに重ね合わせて例えば超音波溶接により接合している。したがって、捲回電極群6の正極未塗工部6A、負極未塗工部6Bの平面部7A、7Bは、捲回軸方向外側が閉じられた密閉状態となっている。一方、接合の際に束ねることが困難な捲回電極群6の湾曲部8A、8Bは、捲回軸方向外側が開放された開放状態となっている。
捲回電極群6の湾曲部8A、8Bの捲回軸方向外側に対向する位置には、絶縁耐熱体10が設けられている。絶縁耐熱体10は、矩形の平板形状の対向面部10Aを有している。絶縁耐熱体10は、例えば図6に示すように、湾曲部8A、8Aの捲回軸方向外側と全面に亘って対向しており、蓋2側の湾曲部8Aと下端部側の湾曲部8Aとの間に亘って一定幅で延在する寸法形状を有している。図6は、絶縁耐熱体の構成の一例を示す斜視図であり、正極側の絶縁耐熱体を示した図である。絶縁耐熱体10は負極側にも設けられており、正極側と同様に湾曲部8B、8Bの捲回軸方向外側と全面に亘って対向している。
絶縁耐熱体10は、電池缶1に収容しやすいように集電端子24、34に一体に取り付けられる。絶縁耐熱体10には、係合穴(係合部)10aが設けられており、集電端子24、34に突設された凸部26、36を挿入して係合させることによって、集電端子24、34に一体に取り付けることができるようになっている。絶縁耐熱体10には、高温のガスでも溶融しないセラミック等の高耐熱性材を用いることで耐熱と共に電気的絶縁も可能としている。
図4は、図1に示した二次電池の分解図である。
蓋2に集電端子24、34を介して取り付けられて絶縁耐熱体10を配置した捲回電極群6を電池缶1内に絶縁シート9を介して収容する。その後、電池缶1と蓋2を溶接等により接合する。絶縁シート9は、絶縁性の合成樹脂製材料からなるシート部材によって構成されており、集電端子24、34に支持された捲回電極群6を集電端子24、34ごと外側から包み込むことによって電池缶1と捲回電極群6との短絡を防止している。
絶縁シート9は、図6に示すように、捲回電極群6の下端部に対向配置される矩形の底面部51と、底面部51の長辺に沿って折曲されて捲回電極群6の厚さ方向両側に対向配置される一対の幅広面部52と、底面部51の短辺に沿って折曲されて捲回電極群6の捲回軸方向外側に対向配置される一対の幅狭面部53を有している。絶縁耐熱体10は、絶縁シート9の内側、すなわち、捲回電極群6の捲回軸方向の端面と、絶縁シート9の幅狭面部53との間に配置される。
図5は、捲回電極群6から噴出したガスの流れを示した図である。
異常な動作により捲回電極群6が発熱して捲回電極群6の内部で高温のガスが発生すると、その高温のガスは、捲回電極群6の中を捲回軸方向に沿って流れ、湾曲部8A、8Bの捲回軸方向外側の端部から電池缶1の対向壁部である側壁部PNに向かって排出される(図5の矢印A)。
これに対して、本実施の形態では、捲回電極群6の湾曲部8A、8Bの捲回軸方向外側に絶縁耐熱体10が対向して配設されているので、捲回電極群6から排出される高温のガスを絶縁耐熱体10で受け止めることができる。
したがって、絶縁耐熱体10と電池缶1の側壁部PNとの間に介在されている絶縁シート9が高温のガスに直接晒されて軟化及び溶融するのを防ぐことができ、絶縁シート9の破損による捲回電極群6と電池缶1の短絡を防ぐことができる。例えば、電池缶1に外力が作用して変形し、間に絶縁シート9を介して集電端子24が電池缶1の内壁面に押圧されている状況で、従来は、高温のガスが発生すると、絶縁シート9が軟化して集電端子24が絶縁シート9を突き破って電池缶1と直接接触して短絡するおそれがあったが、本実施の形態における構成によれば、高温のガスによる絶縁シート9の軟化を効果的に防ぐことができるので、従来のような短絡が発生するのを未然に防ぐことができる。
また、絶縁耐熱体10の捲回軸方向外側に位置する電池缶1の側壁部PNが高温のガスに直接晒されるのも防ぐことができる。したがって、高温のガスによる電池缶1の軟化及び溶融を防ぎ、電池缶1の破損や、捲回電極群6と電池缶1の短絡を防ぐことができる。
捲回電極群6から排出されて絶縁耐熱体10で受け止められたガスは、その後、電池缶1と捲回電極群6との間の空間に流れ込み(図5の矢印B)、電池内部の圧力が上昇し、ガス排出弁3が開放される。開放された後に発生したガスは、電池缶1の内部をガス排出弁3に向かって流れ(図5の矢印C)、開放されたガス排出弁3から外部へと排出される (図5の矢印D) 。
上述のように、異常な動作により捲回電極群6が発熱して捲回電極群6から発生した高温のガスは、捲回電極群6の平面部7A、7Bからは排出されず、それ以外の開放された湾曲部8A、8Bから排出される。
絶縁耐熱体10は、捲回電極群6の湾曲部8A、8Bの捲回軸方向外側に対向して配設されているので、湾曲部8A、8Bから排出された高温のガスを絶縁耐熱体10で受け止めることができ、電池缶1及び絶縁シート9の軟化と溶融を防ぐことができる。
また、絶縁耐熱体10の絶縁性により、湾曲部8A、8Bに対向する絶縁シート9が軟化或いは溶融したとしても、捲回電極群6あるいは集電端子24または34と電池缶1との短絡を防ぐことができる。
本実施の形態では、絶縁耐熱体10を集電端子24、34に取り付けて、絶縁シート9の内側に入れる構成としたが、集電端子24、34に取り付けずに、絶縁シート9と電池缶1との間に配置してもよく、また、電池缶1の内壁面に貼着する構成としてもよい。
また、絶縁耐熱体10は、蓋2側と底側の湾曲部8A、8Bの間に亘って一定幅で延在する矩形の平板形状を有する構成の場合を例に説明したが、蓋2側と底側の湾曲部8A、8Bに対向するように2つに分かれて別々に配置された構成、或いは、蓋2側と底側の湾曲部8A、8Bにそれぞれ対向する2つの絶縁耐熱体10を棒状部材で互いに接続した構成としてもよい。
[第2実施の形態]
図7は、第2実施の形態における絶縁耐熱体を示す分解斜視図である。
本実施の形態において特徴的なことは、絶縁耐熱体を断面がコ字状の立体形状とし、係合部を設けることなく、捲回電極群6に取り付け可能な構成としたことである。
絶縁耐熱体11は、高温のガスでも溶融しない電気絶縁性を有したセラミック等の高耐熱性材からなり、図7に示すように、断面がコ字状の立体形状を有している。絶縁耐熱体11は、捲回電極群6の捲回軸方向外側に対向する対向面部11Aと、対向面部11Aの両端でそれぞれ折曲された互いに対峙する一対の側面部11B、11Bと、一対の側面部11B、11Bの蓋2から離反する側の端部間に亘って設けられて捲回電極群6の下端部に対向する底面部(図示せず)とを有する。なお、特に図示していないが負極側にも同じ構成を有する絶縁耐熱体11が設けられている。
対向面部11Aは、蓋2側の湾曲部8A、8Bから底側の湾曲部8A、8Bの間に亘って一定幅で延在する矩形の平板形状を有している。一対の側面部11B、11Bは、対向面部11Aの両端に連続して設けられており、互いの間隔は、間に湾曲部8A、及び8Bをそれぞれ介在させることができ、かかる状態でそれぞれ厚さ方向両側から所定の圧力で挟持する大きさに設定されている。
捲回電極群6の外周側は絶縁シート9’で覆われている。絶縁シート9’は、絶縁性の合成樹脂製材によって構成されている。絶縁シート9’は、柔軟性を有する1枚の矩形シート形状を有しており、二つに折り畳むように捲回電極群6の下側から被せることにより、捲回電極群6を捲回軸方向の両側の端部間に亘って覆っている。絶縁シート9’は、その捲回軸方向の端部を絶縁耐熱体11によって湾曲部8A、8Bとの間に挟み込むことによって、捲回電極群6と一体に保持される。
上記した構成を有する絶縁耐熱体11は、集電端子24、34との係合部を必要とせず、捲回電極群6に一体に取り付けることができる。したがって、捲回電極群6に簡単に着脱でき、組み立て作業性がよく、組み立て時間の短縮により、製造コストを下げることができる。また、各部品の構成をシンプルなものとすることができ、製品コストを下げることができる。
上記した構成を有する絶縁耐熱体11は、絶縁シート9’と合わさることで袋状となり、間に絶縁シート9’と絶縁耐熱体11を介して捲回電極群6を電池缶1に収容することが可能である。絶縁シート9’は、捲回電極群6の捲回軸方向に沿った面を覆い、絶縁耐熱体11は、捲回電極群6の捲回軸方向両端部の正極未塗工部6Aと負極未塗工部6Bを集電端子24、34ごと外側から包み込む形態であり、電池缶1と捲回電極群6との短絡を防止している。異常な動作により捲回電極群6から発生した高温のガスに対向する位置には、絶縁耐熱体11が配置されており、高温のガスが絶縁シート9’に直接触れることはない。したがって、発生したガスによる絶縁シート9’の軟化及び溶融を防止し、電池缶1と捲回電極群6の短絡を防止することが可能である。
[第3実施の形態]
図8は、第3実施の形態における絶縁耐熱体を示す分解斜視図である。
本実施の形態において特徴的なことは、絶縁耐熱体を箱形状とし、その中に捲回電極群6と集電端子24、34の全体を収容したことである。
絶縁耐熱体12は、図8に示すように、電池缶1内で電池缶1の各内壁面に沿う扁平箱形状を有している。絶縁耐熱体12は、高温のガスでも溶融しないセラミック等の高耐熱性材からなり、電気的絶縁も行うことができる。したがって、本実施の形態では、絶縁シート9を省略されている。
電池缶1内には、絶縁耐熱体12を介して捲回電極群6が収容される。絶縁耐熱体12は、捲回電極群6の全体を包み込む形態であり、高温のガスにより電池缶1が軟化及び溶融するのを防ぎ、電池缶1の破損による捲回電極群6との短絡を防止することができる。また、絶縁耐熱体10、11のように別体に設ける必要がなく、さらに絶縁シート9を省略することができ、部品点数の削減、組立作業の容易化、組立工数の減少により、全体のコストを下げることができる。
なお、本実施の形態では、箱形状の絶縁耐熱体12を用いた場合を例に説明したが、この絶縁耐熱体12の代わりに、高耐熱性材により構成したシート状の絶縁シート9を折り曲げて箱状に形成し、その折り曲げられた絶縁シート9を用いて捲回電極群6の周りを覆う構成としてもよい。
[第4実施の形態]
図9は、第4実施の形態における絶縁耐熱体を示す分解斜視図である。
本実施の形態において特徴的なことは、電池缶1の内壁面に絶縁耐熱体として耐熱フィラー層13を設けて、絶縁シート9と絶縁耐熱体10を省略したことである。
耐熱フィラー層13は、電池缶1が湾曲部8A、8Bから排出された高温のガスで、高温になり溶融することを防ぐため、電池缶1の内壁面に設けられている。耐熱フィラー層13には、セラミック等の高耐熱性材を用いることで電気的絶縁も可能である。耐熱フィラー層13は、電池缶1の内壁面に塗布することによって形成されている。
耐熱フィラー層13は、電池缶1の内壁面全面に設けられており、捲回電極群6の全体を包み込むようになっている。したがって、異常な動作により発生した高温のガスによる電池缶1の軟化及び溶融を防止し、電池缶1の破損や捲回電極群6と電池缶1の短絡を防止することが可能である。なお、耐熱フィラー層13は、電池缶1の内壁面のうち、湾曲部8A、8Bに対向する側壁部PNのみに設けてもよく、この場合、側壁部PNに設けられた耐熱フィラー層13が絶縁耐熱体の対向面部を構成する。
上記構成によれば、他の実施の形態と比較して、絶縁シート9と絶縁耐熱体10を省略することができ、部品点数の削減、組立作業の容易化、組立工数の減少により、全体のコストを下げることができる。
なお、上記した実施の形態では、内壁面に耐熱フィラー層13が形成された電池缶1を用いる場合を例に説明したが、内壁面に耐熱フィラー層13が形成された絶縁シート9を用いてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1:電池缶、2:蓋、3:ガス排出弁、6:捲回電極群(発電要素)、
6A;正極未塗工部、6B:負極未塗工部、6C;セパレータ、6D;負極板、6E:正極板、
7A:正極未塗工部平面部、7B:負極未塗工部平面部
8A;正極側捲回型発電要素群湾曲部、8B;負極側捲回型発電要素群湾曲部、
9:絶縁シート、9’:絶縁シート、10:絶縁耐熱体、10A:対向面部、
10a:係合穴(係合部)、11:絶縁耐熱体、12:絶縁耐熱体、
13:耐熱フィラー層(絶縁耐熱体)、20:絶縁部材、21:正極端子、
22;正極外部端子、23;正極接続端子、24;正極集電端子、
25:正極未塗工部と正極集電端子接合部、26;正極集電端子係合部、
31;負極端子、32;負極外部端子、33;負極接続端子、34;負極集電端子、
35:負極未塗工部と負極集電端子接合部、36:負極集電端子係合部、42:注液栓、43:注液口、D1:二次電池

Claims (6)

  1. 電池缶内に発電要素が収容された二次電池であって、
    前記電池缶と前記発電要素との間に絶縁耐熱体が設けられており、
    前記発電要素を覆う絶縁シートを有し、
    前記絶縁耐熱体は、前記絶縁シートに設けた耐熱フィラー層であることを特徴とする二次電池。
  2. 前記発電要素は、電極を捲回した電極群を有し、
    前記電池缶は、前記電極群の捲回軸方向の端部と対向する対向壁部を有し、
    前記絶縁耐熱体は、前記電極群の端部と前記対向壁部との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記電極群は、捲回軸方向に直交する方向に押し潰した扁平形状を有し、
    前記絶縁耐熱体は、前記電極群の捲回軸方向の端部に対向する対向面部を有することを特徴とする請求項2に記載の二次電池。
  4. 前記対向面部は、前記電極群の湾曲部に対向して配置されていることを特徴とする請求項3に記載の二次電池。
  5. 電池缶内に発電要素が収容された二次電池であって、
    前記電池缶と前記発電要素との間に絶縁耐熱体が設けられており、
    前記絶縁耐熱体は、前記電池缶の内壁面に設けた耐熱フィラー層であることを特徴とする二次電池。
  6. 前記絶縁耐熱体は、セラミックによって構成されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の二次電池。
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