JP4904618B2 - 電池 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型の角型リチウムイオン二次電池等の端子部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の小型の角型リチウムイオン二次電池の構造を図4に示す。このリチウムイオン二次電池は、アルミニウム合金製の薄い角型容器状の電池容器1の内部に長円筒形に巻回した発電要素2を収納して、この電池容器1の上端開口部に蓋板3を固着したものである。発電要素2は、帯状のアルミニウム箔にコバルト酸リチウム等の合材を担持させた正極と、帯状の銅箔にグラファイト等の合材を担持させた負極とをセパレータを介して長円筒形に巻回したものである。そして、この発電要素2の負極は、巻回の最外周から銅箔が引き出され、蓋板3の下面に絶縁材4を介して配置された負極集電接続体5に接続固定することにより、蓋板3に取り付けた負極端子6に接続している。また、発電要素2の正極も、図示は省略しているが、巻回の外周からアルミニウム箔が引き出され、蓋板3の下面に接続固定された図5に示す正極集電接続体8に接続固定することにより、この蓋板3や電池容器1自体を正極端子としている。
【0003】
上記リチウムイオン二次電池の端子部の構造を、これらの図4と図5に基づいて詳細に説明する。絶縁材4は、貫通孔が形成された樹脂製の板材であり、蓋板3の下面における中央部から一端部にかけて当接するように配置される。負極集電接続体5は、貫通孔が形成された銅板の側片部を下方に折り曲げたものであり、絶縁材4の下面の凹部に嵌め込んで配置される。負極端子6は、ステンレス鋼製の矩形の厚板状の端子部品であり、下面の中央部からピン状の突出部6aが下方に向けて突設されている。また、蓋板3の上面の中央部には、この負極端子6の本体が嵌まり込む凹部が形成されると共に、この凹部の中央に下面側に通じる貫通孔が形成されている。そして、この負極端子6の突出部6aが、パッキン7を介することにより絶縁封止されて蓋板3の貫通孔に挿入される。このようにして蓋板3の下面側に突出した負極端子6の突出部6aは、この蓋板3の下面に配置された絶縁材4と負極集電接続体5の貫通孔に挿入される。そして、この負極集電接続体5の貫通孔を通り抜けて突出した突出部6aの下端部をかしめることにより、負極端子6と負極集電接続体5を接続すると共に、蓋板3や絶縁材4に固定している。正極集電接続体8は、貫通孔が形成されたアルミニウム板の側片部を下方に折り曲げたものであり、蓋板3の下面における他端部に当接するように配置されて、この蓋板3の下面に形成された突起を貫通孔に合わせることにより位置決めをして、超音波溶接やレーザー溶接により接続固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、携帯電子機器等に用いられる小型の角形リチウムイオン二次電池は、薄型化の要請が特に強く、電池容器1の薄型化に伴って、最近では、蓋板3の幅が3mm以下のものも開発されている。しかし、蓋板3の幅がこのように狭くなると、負極集電接続体5と電池容器1の内面との隙間に余裕がなくなるだけでなく、絶縁材4やこの負極集電接続体5の幅もさらに狭くなり、これらを重ね合わせてかしめ加工を行う際に精度の高い組み立て作業が要求されるようになる。
【0005】
このため、従来は、絶縁材4や負極集電接続体5の部品精度誤差が組み立て時に累積して、負極端子6に接続されるこの負極集電接続体5と正極端子となる電池容器1の内面とが異常に接近することにより、電池内部での短絡が発生し易くなるという問題が生じていた。また、組み立て作業時に、幅の狭い負極集電接続体5が絶縁材4の凹部に正確に嵌まり込まずに、傾いて取り付けられたり、微細な突出部6aの先端をかしめ加工する際に負極集電接続体5の取り付け位置がずれることにより、この負極集電接続体5が電池容器1の内面に異常に接近して、電池内部での短絡が発生し易くなるという問題も生じていた。
【0006】
本発明は、かかる事情に対処するためになされたものであり、絶縁材と集電接続体とを一体化することにより、部品精度誤差の累積を減少させると共に、確実な組み立てを容易にして、内部短絡の発生を防止することができる電池を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本出願の第1の発明に係る電池は、第1の集電接続材と第2の集電接続材とが分離して絶縁材に一体化された絶縁集電体が、発電要素を収納した電池容器の開口部に封着する蓋板の内面に前記絶縁材を当接して配置されており、前記蓋板の外面側からパッキンを介して前記蓋板に形成された貫通孔に挿入された端子の突出部を、前記絶縁材と前記第1の集電接続材とに形成された貫通孔を通して内側に突出させ、前記突出部の先端が前記第1の集電接続材に接続固定されていることを特徴とする。
【0008】
上記の発明によれば、正極又は負極の端子に接続固定される集電接続材が絶縁材と一体化されるので、これらの絶縁材と集電接続材とを組み立て時に重ね合わせた際に部品精度誤差が累積して生じる位置ずれをなくすことができる。また、これら絶縁材と集電接続材とを一体化した絶縁集電体を蓋板の内面に配置して端子の突出部を接続固定する組み立て作業時に、集電接続材部分の位置だけがずれて組み付けられるようなこともなくなる。さらに、絶縁材と集電接続材とが一体化されて絶縁集電体という1つの部品となるので、電池の部品点数が減少することによりコストダウンを図ることもできる。
【0009】
本出願の第2の発明に係る電池は、前記集電接続材が正極と負極の集電接続材からなり、これらの正極と負極の集電接続材が互いに分離して絶縁材と一体化されると共に、前記端子が、正極と負極の端子からなり、これらの正極と負極の端子がそれぞれ突出部を蓋板の外面側からパッキンを介して貫通孔に嵌入させ、正極の端子の突出部は正極の集電接続材部分に接続固定され、負極の端子の突出部は負極の集電接続材部分に接続固定されたことを特徴とする。
【0010】
上記の発明によれば、正極と負極の端子が共に蓋板に絶縁して取り付けられる電池の場合に、正極と負極の双方の集電接続材が絶縁材と一体化されるので、部品点数をさらに削減することができ、組み立て作業が容易になると共に、一層のコストダウンを図ることができるようになる。
【0011】
本出願の第3の発明に係る電池は、第1の集電接続材と第2の集電接続材とが分離して絶縁材に一体化された絶縁集電体が、発電要素を収納した電池容器の開口部に封着する蓋板の内面に前記絶縁材を当接して配置されており、端子の突出部を、前記第1の集電接続材に形成された貫通孔から前記絶縁材と前記蓋板とに形成された貫通孔に通し、かつ、前記蓋板の外面にパッキンを介して配置された端子板の貫通孔に通して外側に突出させ、前記突出部の先端が前記端子板に接続固定されていることを特徴とする。
【0012】
上記の発明によれば、正極又は負極の端子に接続固定される集電接続材が絶縁材と一体化されるので、これらの絶縁材と集電接続材とを組み立て時に重ね合わせた際に部品精度誤差が累積して生じる位置ずれをなくすことができる。また、これら絶縁材と集電接続材とを一体化した絶縁集電体を蓋板の内面に配置して端子の突出部を挿入する組み立て作業時に、集電接続材部分の位置だけがずれて組み付けられるようなこともなくなる。
【0013】
本出願の第4の発明に係る電池は、前記集電接続材が正極と負極の集電接続材からなり、これらの正極と負極の集電接続材が互いに分離して絶縁材と一体化されると共に、前記端子が、正極と負極の端子からなり、正極の端子の突出部は、絶縁集電体の正極の集電接続材部分に形成された貫通孔から絶縁材と蓋板に形成された貫通孔に通し、この蓋板の外面との間にパッキンを介して配置された正極の端子板の貫通孔にも通して外側に突出させ、この突出部の先端を正極の端子板に接続固定し、負極の端子の突出部は、絶縁集電体の負極の集電接続材部分に形成された貫通孔から絶縁材と蓋板に形成された貫通孔に通し、この蓋板の外面との間にパッキンを介して配置された負極の端子板の貫通孔にも通して外側に突出させ、この突出部の先端を負極の端子板に接続固定したことを特徴とする。
【0014】
上記の発明によれば、正極と負極の端子が共に蓋板に絶縁して取り付けられる電池の場合に、正極と負極の双方の集電接続材が絶縁材と一体化されるので、部品点数を削減することができ、組み立て作業が容易になると共にコストダウンを図ることができるようになる。
【0015】
本出願の第5の発明に係る電池は、前記第2の集電接続材の一部が前記蓋板の内面に当接して配置されており、前記第2の集電接続材が前記蓋板の内面に接続固定されていることを特徴とする。
【0016】
上記の発明によれば、正極と負極のいずれか一方の端子が蓋板に絶縁して取り付けられ、蓋板が他方の端子となる電池の場合に、正極と負極の双方の集電接続材が絶縁材と一体化されるので、部品点数をさらに削減することができ、組み立て作業が容易になると共に、一層のコストダウンを図ることができるようになる。
【0017】
本出願の第6の発明に係る電池は、前記絶縁材が樹脂からなり、集電接続材をインサート成形によりこの絶縁材と一体化したことを特徴とする。
【0018】
上記の発明によれば、正極及び/又は負極の集電接続材がインサート成形により樹脂製の絶縁材と一体化されるので、一体化の加工が容易となり、精度の高い集電接続材を製造することができるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0020】
図1〜図2は本発明の一実施形態を示すものであって、図1はリチウムイオン二次電池の構造を説明するための縦断面側面図、図2はリチウムイオン二次電池の端子部の構造を説明するための組立斜視図である。なお、図4〜図5に示した従来例と同様の機能を有する構成部材には同じ番号を付記する。
【0021】
本実施形態は、図4及び図5に示した従来例と同様に、小型の角形リチウムイオン二次電池について説明する。このリチウムイオン二次電池は、図1に示すように、電池容器1の内部に長円筒形に巻回した発電要素2を収納して、この電池容器1の上端開口部に蓋板3を固着したものである。電池容器1は、アルミニウム合金製の薄い角形容器であり、蓋板3は、幅の狭い長方形のアルミニウム合金板からなる。そして、この蓋板3を電池容器1の上端開口部に嵌め込み、嵌合部をレーザー溶接により溶着させることにより内部を密閉して固着される。
【0022】
発電要素2の構成は、従来例と同じであり、巻回の最外周から負極の銅箔が引き出され、蓋板3の下方に配置された負極集電接続体5に接続固定することにより、蓋板3に取り付けた負極端子6に接続されることになる。また、発電要素2の正極も、図示は省略しているが、巻回の外周からアルミニウム箔が引き出され、蓋板3の下面に接続固定された図2に示す正極集電接続体8に接続固定することにより、この蓋板3やこの蓋板3に導通する電池容器1を正極端子としている。
【0023】
上記蓋板3は、上面の中央部に凹部が形成されると共に、この凹部の中央に下面側に通じる貫通孔3aが形成されている。負極端子6は、ステンレス鋼製の矩形の厚板状の端子部品であり、下面の中央部からピン状の突出部6aが下方に向けて突設されている。そして、この負極端子6がパッキン7を介して蓋板3の上面の凹部に嵌め込まれると共に、突出部6aが貫通孔3aに挿入される。パッキン7は、負極端子6の本体の下部を覆うと共に突出部6aの周囲も覆って、この負極端子6と蓋板3との間の絶縁と封止を行う樹脂部品である。
【0024】
この蓋板3の下面には、絶縁材4が配置されている。絶縁材4は、絶縁性の樹脂部品であり、インサート成形によって負極集電接続体5と正極集電接続体8とが一体化されている。インサート成形では、金型に絶縁材4と正極集電接続体8をセットして樹脂を充填することにより絶縁材4が成形されるので、これら絶縁材4と負極集電接続体5や正極集電接続体8は、組み立て時に組み合わせて固着する場合に比べて、十分に高い精度で位置関係を定めることができる。負極集電接続体5は、細長い矩形の銅板の本体の一端側から側方に突出した側片部5aを下方に折り曲げると共に、この本体の他端側に貫通孔5bが形成されたものである。また、正極集電接続体8は、アルミニウム板の本体の一端側から側方に突出した側片部8aを下方に折り曲げたものである。そして、絶縁材4は、負極集電接続体5の本体のほぼ全面を覆うと共に、他端側で負極集電接続体5とは分離して、正極集電接続体8の本体の一端部を覆うように成形されている。従って、負極集電接続体5の側片部5aと正極集電接続体8の側片部8aは、この絶縁材4の側部から下方に突出することになり、ここに発電要素2から引き出した負極の銅箔と正極のアルミニウム箔が接続固定されることになる。また、絶縁材4の上面には、負極集電接続体5の貫通孔5bに通じる貫通孔が形成されると共に、この負極集電接続体5の下面における貫通孔5bの開口部の周囲も、絶縁材4が覆うことなく銅板が露出している。さらに、この絶縁材4の他端から突出する正極集電接続体8の本体は、上面が絶縁材4の上面と面一となっている。
【0025】
上記絶縁材4は、蓋板3の貫通孔3aに負極集電接続体5の貫通孔5bの位置を合わせて、この蓋板3の下面に当接して配置される。ここで、蓋板3の下面には貫通孔3aの両側にそれぞれ凹部が形成されると共に、図示していないが、絶縁材4の上面にも2箇所の凸部が形成されているので、これらの凹部に凸部を嵌め込むことにより、絶縁材4を蓋板3の下面に正確に位置合わせして配置することができる。これにより、負極集電接続体5の本体は、上面が絶縁材4により絶縁して蓋板3の下方に配置されると共に、正極集電接続体8の本体は、上面が蓋板3の下面に直接当接することになる。
【0026】
蓋板3の貫通孔3aに挿入された負極端子6の突出部6aは、上記絶縁材4の貫通孔を介して負極集電接続体5の貫通孔5bを通り抜けさらに下方に突出することになる。そして、この負極集電接続体5の貫通孔5bから突出した突出部6aの下端部を周囲に押し広げるようにかしめることにより、この突出部6aと負極集電接続体5とが接続固定される。ここで、突出部6aの下端面には浅い穴が形成され、この穴の周囲を押し広げることにより、かしめ加工が容易に行えるようにしている。正極集電接続体8は、蓋板3の下面に当接する本体を抵抗溶接やレーザー溶接により接続固着される。
【0027】
この結果、負極集電接続体5は、負極端子6の突出部6aにかしめ加工によって接続固定される。しかも、パッキン7は、蓋板3の貫通孔3a内だけでなく絶縁材4の貫通孔内まで突出部6aの周囲を覆うと共に、このかしめ加工により負極端子6と負極集電接続体5との間に挟まれて蓋板3の上面の凹部内に圧接されるので、この負極端子6と蓋板3との間を確実に絶縁封止することができる。また、負極集電接続体5は、絶縁材4と一体化されて上面が覆われるので、蓋板3との間がこの絶縁材4によって確実に絶縁される。さらに、正極集電接続体8は、蓋板3の下面に接続固定されるが、絶縁材4を介して負極集電接続体5とは確実に絶縁される。
【0028】
上記構成により、リチウムイオン二次電池の組み立ての際には、蓋板3と絶縁材4との位置合わせを行うだけで、負極集電接続体5の取り付け位置が正確に定まるので、部品精度誤差が蓄積して、この負極集電接続体5が設計上の位置から異常にずれたり、取り付けミスやかしめ加工時の衝撃で、この負極集電接続体5が傾いて取り付けられるようなことがなくなる。特に、本実施形態の場合には、絶縁材4の上面の凸部が蓋板3の凹部に嵌まり込むので、この絶縁材4の位置決めを容易に行うことができるようになる。このため、蓋板3を電池容器1の上端開口部に固着した際にも、薄い電池容器1の内面に負極集電接続体5が接近しすぎるようなことがなくなり、内部短絡の発生を防止することができるようになる。
【0029】
また、絶縁材4には、負極集電接続体5だけでなく、正極集電接続体8も一体化されるので、この正極集電接続体8を別個に位置合わせする必要がなくなる。しかも、このように絶縁材4と負極集電接続体5と正極集電接続体8が一体化されることにより、組み立て時に取り付ける部品点数を削減することができるので、組み立て作業が容易になると共に、リチウムイオン二次電池のコストダウンにも貢献することができるようになる。
【0030】
なお、上記実施形態では、負極端子6を蓋板3の上面側から取り付ける場合について説明したが、図4に示すように、この負極端子6を下面側から取り付けることもできる。この場合、負極端子6は、ステンレス鋼製の小型の円板状とし、上面の中央部からピン状の突出部6aを上方に向けて突設する。この負極端子6の突出部6aは、負極集電接続体5の貫通孔5bに下方から挿入されると共に、絶縁材4の貫通孔を介して蓋板3の貫通孔3aに通される。また、蓋板3の上面の凹部には、パッキン7を介して矩形のステンレス鋼製の端子板9が配置され、負極端子6の突出部6aの先端部がこの端子板9の貫通孔にも通されて上方に突出する。そして、この負極端子6の突出部6aの先端部を上方から周囲に押し広げるようにかしめることにより、この突出部6aと端子板9とを接続固定すると共に、負極集電接続体5に負極端子6を圧接して接続し、蓋板3との間を絶縁封止固定する。この場合にも、端子板9の部品は増えるが、組み立て時に負極集電接続体5の位置がずれたり傾いて電池内部で短絡が発生するのを防止することができる。
【0031】
また、上記実施形態では、負極集電接続体5と正極集電接続体8をインサート成形によって絶縁材4と一体化する場合について説明したが、これらが組み立て前に一体になるのであれば、この一体化の手段は特に限定しない。例えば、絶縁材4が樹脂からなる場合には、負極集電接続体5と正極集電接続体8を熱溶着により一体化してもよく、負極集電接続体5と正極集電接続体8の表面に絶縁材4となるセラミックス層を形成して一体化することもでき、絶縁材4の材質にかかわりなく、負極集電接続体5と正極集電接続体8を接着剤によって固着することにより一体化することもできる。
【0032】
また、上記実施形態では、負極集電接続体5や端子板9に負極端子6の突出部6aをかしめて固着する場合について説明したが、溶接やロウ付け等のその他の手段により接続固着することもできる。これは、正極集電接続体8と蓋板3の場合も同じであり、この場合には、かしめやロウ付け等によって接続固着することもできる。
【0033】
また、上記実施形態では、負極集電接続体5を負極端子6に接続する場合について説明したが、正極集電接続体8を正極端子に接続すると共に、負極集電接続体5を蓋板3に直接接続固定することもできる。リチウムイオン二次電池の場合、電池容器1にステンレス鋼や鉄を用いて、この電池容器1自体を負極端子とすることがあり、この際には、蓋板3にパッキン7を介して正極端子が取り付けられることになる。
【0034】
また、上記実施形態では、負極集電接続体5と正極集電接続体8を絶縁材4と一体化する場合について説明したが、正極集電接続体8は、従来のように別部品として蓋板3の下面に固着することもできる。逆に、正極集電接続体8を負極集電接続体5と同様に蓋板3から絶縁するようにして絶縁材4と一体化し、この蓋板3にそれぞれパッキン7,7を介して負極端子6と正極端子とを取り付けると共に、負極端子6の突出部6aは負極集電接続体5に接続固定し、正極端子の突出部は正極集電接続体8に接続固定するようにしてもよい。さらに、蓋板3にそれぞれパッキン7,7を介して正負極の端子板9を取り付けると共に、負極端子6は負極集電接続体5と負極の端子板9に接続し、正極端子は正極集電接続体8と正極の端子板に接続固定するようにしてもよい。この場合、蓋板3や電池容器1は、負極端子6と正極端子のいずれからも絶縁される。
【0035】
さらに、上記実施形態では、小型の角形リチウムイオン二次電池について説明したが、電池の種類や型は特に限定されない。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の電池によれば、端子に接続される集電接続材が絶縁材と一体化されるので、組み立て時に集電接続材の位置がずれたり傾いて電池内部で短絡が発生するのを防止すると共に、部品点数を削減してコストダウンを図ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、リチウムイオン二次電池の構造を説明するための縦断面側面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであって、リチウムイオン二次電池の端子部の構造を説明するための組立斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すものであって、リチウムイオン二次電池の他の構造を説明するための縦断面側面図である。
【図4】従来例を示すものであって、リチウムイオン二次電池の構造を説明するための縦断面側面図である。
【図5】従来例を示すものであって、リチウムイオン二次電池の端子部の構造を説明するための組立斜視図である。
【符号の説明】
1 電池容器
2 発電要素
3 蓋板
3a 貫通孔
4 絶縁材
5 負極集電接続体
5b 貫通孔
6 負極端子
6a 突出部
7 パッキン
8 正極集電接続体
9 負極端子板
Claims (3)
- 第1の集電接続材と第2の集電接続材とが分離して絶縁材に一体化された絶縁集電体が、発電要素を収納した電池容器の開口部に封着する蓋板の内面に前記絶縁材を当接して配置されており、前記蓋板の外面側からパッキンを介して前記蓋板に形成された貫通孔に挿入された端子の突出部を、前記絶縁材と前記第1の集電接続材とに形成された貫通孔を通して内側に突出させ、前記突出部の先端が前記第1の集電接続材に接続固定されていることを特徴とする電池。
- 第1の集電接続材と第2の集電接続材とが分離して絶縁材に一体化された絶縁集電体が、発電要素を収納した電池容器の開口部に封着する蓋板の内面に前記絶縁材を当接して配置されており、端子の突出部を、前記第1の集電接続材に形成された貫通孔から前記絶縁材と前記蓋板とに形成された貫通孔に通し、かつ、前記蓋板の外面にパッキンを介して配置された端子板の貫通孔に通して外側に突出させ、前記突出部の先端が前記端子板に接続固定されていることを特徴とする電池。
- 前記第2の集電接続材の一部が前記蓋板の内面に当接して配置されており、前記第2の集電接続材が前記蓋板の内面に接続固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電池。
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