JP3497919B2 - 圧力遮断センサ - Google Patents

圧力遮断センサ

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JP3497919B2
JP3497919B2 JP11865895A JP11865895A JP3497919B2 JP 3497919 B2 JP3497919 B2 JP 3497919B2 JP 11865895 A JP11865895 A JP 11865895A JP 11865895 A JP11865895 A JP 11865895A JP 3497919 B2 JP3497919 B2 JP 3497919B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、二次電池のごとき再充
電により再生可能な蓄電池などの安全性を確保するため
に用いられる圧力遮断センサに関する。 【0002】 【従来の技術】この種の蓄電池に充電が完了しても更に
充電を行ったり、規定された電流よりも大きな電流で充
電が行われると、蓄電池に異常が生じて蓄電池内に気体
が発生し、蓄電池内の圧力や温度が上昇し、蓄電池の膨
張、更には亀裂による電解液の滲み出しにより、蓄電池
が組み込まれた機器に悪影響を与えることがある。ま
た、これまでに至らなくとも、このような状態のままで
蓄電池の使用を継続すると、前述した蓄電池の膨張が進
行し、亀裂や破裂が生じる可能性があり、異常が生じた
蓄電池は速やかに使用を止める必要がある。そこで、従
来より、この種の蓄電池には安全対策が施されており、
蓄電池内の圧力の上昇により開き、蓄電池内の気体を排
気する安全弁を蓄電池に設けるタイプや、その温度上昇
を検知して蓄電池が接続する電気回路に電流を流さなく
する手段を蓄電池外に設けたタイプなどがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記安
全弁を設けるタイプでは、蓄電池に安全弁を設けるため
に蓄電池内に施す配管などを考慮せねばならず、蓄電池
を小型に設計する上での制約となったり、また、前記蓄
電池内の温度の上昇を検知するタイプでは、時間の経過
にしたがって温度が低下した場合、再び電気回路に電流
が流れて蓄電池が再使用される可能性があった。 【0004】そこで、本出願人は、先に、蓄電池の内圧
の上昇を検知して電気回路に流れる電流を自動的に遮断
する圧力遮断センサを提案しているが、圧力遮断センサ
の使用形態(取り付け位置)が自由であることが望まれ
ており、これを満たすために、圧力遮断センサをユニッ
ト化することが考えられる。しかしながら、圧力遮断セ
ンサの密閉された内部の基板から端子を引き出し、か
つ、この基板を蓄電池の内圧の上昇により小さい力で破
断されるようにすることが望ましいが、基板の両端に端
子を固定すると、基板は両持ち支持状態となって基板の
破断に対する強度は高くなる。このような構成を取る
と、例えば、約3kg程の圧力が基板に加わらないと、基
板が破断されないので、センサの感度が悪く実用に供し
えないものであり、圧力遮断センサをユニット化するこ
とが難しかった。 【0005】 【0006】 本発明の目的は、密閉性を向上し、接着
剤の破断部材側への流れ込みを防止し、接着剤の量管理
を容易にし、端子と接続部材の接続強度を高めることが
できる圧力遮断センサを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記目的は、絶縁性材か
らなり、一部を開口された筐体と、前記筐体の開口部を
閉鎖し、外部圧力により変形する加圧部材と、前記筐体
に収納され、導電路を有し、前記加圧部材による押圧が
所定値を越えると前記導電路を破断する破断部材と、前
記導電路に接続される導電性を有する一対の接続部材
と、前記接続部材と前記筐体内部で接合され、前記筐体
にインサート成形された一対の端子と、前記筐体には、
前記接続部材と前記端子の接合部の端子裏面に達する凹
部を備え、前記接合部と前記破断部材との間に仕切壁を
設け、この仕切壁により仕切られた前記接合部側に接着
剤を充填した第1の手段により達成される。 【0008】 【0009】 【作用】前記第1の手段にあっては、密閉性を向上し、
接着剤の破断部材側への流れ込みを防止し、接着剤の量
管理を容易にし、端子と接続部材の接続強度を高めるこ
とができる。 【0010】 【0011】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の実施例に係る圧力遮断センサの一
部切欠き平面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は
図1のB−B線断面図、図4は図2に対応し、導電路が
破断された状態の断面図、図5は図3に対応し、導電路
が破断された状態の断面図、図6は圧力遮断センサの基
板とリードを示す説明図、図7は圧力遮断センサのリー
ドを折り曲げ形成する前の状態を平面図、図8(a),(b)
は圧力遮断センサの下ケースの平面図及び縦断面図、図
9は圧力遮断センサのインサート成形前の端子の平面
図、図10(a),(b)はアクチュエータの正面図及び右側
面図、図11は圧力遮断センサの組立工程を示す説明
図、図12は圧力遮断センサをリチウムイオン2次電池
に使用した状態の概略を示す説明図である。 【0012】これらの図において、1は圧力遮断センサ
で、圧力遮断センサ1は、筐体である下ケース2及び上
ケース3、導電路であるエレメント4、リード5、アク
チュエータ6、端子7、パッキン8から主に構成されて
いる。下ケース2はエポキシ樹脂製で、図2及び図3に
示すように、上面が開放されて形成された凹部2aと、
外側面から側方向に突設された横凸条部2bと、側面の
上部に形成された上凸条部2cと、凹部2aの中央に形成
された長方形状のエレメント保持部2dと、エレメント
保持部2dの内底面中央に形成された凹段部2eと、エレ
メント保持部2dの両端部近傍にそれぞれ設けられた孔
部2f,2fと、リード5を嵌合して保持する仕切壁2gか
ら構成されている。この孔部2f,2fには、孔を塞ぐよ
うにインサート成形により後述する端子7のリード接続
部7aが配設されている。 【0013】エレメント4は、図6及び図7に示すよう
に、セラミックなどの材料からなり絶縁性を有し、外部
圧力によって割れ可能な直方体状の絶縁部材9と、この
絶縁部材9の下面に銀などの導電材料を塗布して形成し
た導電部10と、導電部10の両端に形成した引出部1
0a、10aと、引出部10aを残して絶縁部材9の全面
に絶縁材料を塗布して形成された絶縁コート部11とか
らなる。このエレメント4は例えば0.3mm厚に形成され
ている。そして、このエレメント4は、通常の場合、引
出部10a,10cとの間が導電部10を介して導通状態
となっているが、外部圧力によってエレメント4の絶縁
部材9が割れた際に、絶縁部材9の下面に形成された導
電部10が断線し、引出部10a,10cとの間の導通が
断たれるようになっている。このようなエレメント4
は、図2及び図3に示すように、下ケース2の凹段部2
eの長手方向より長く、また、凹段部2eの短手方向より
短く形成されていて、エレメント4は凹段部2eを跨ぐ
ようにその長手方向に橋架されている。そして、このエ
レメント4は、その短手方向が下ケース2の凹段部2e
の上に位置して、その両端に空隙が設けられているとと
もに、凹段部2e内に没して入ることができる。そして
この凹段部2eの深さはエレメント4がその中で割れる
ことができるような大きさに設けられている。 【0014】また、エレメント4の引出部10a,10a
には、図6及び図7に示すように、リード5,5がそれ
ぞれ取り付けられ、このリード5は長尺板で、例えば、
0.03mm厚の銅材からなり、したがって、リード5は十分
柔軟性があるので、両リード5,5によりエレメント4
が両持ち支持状態となっていても、両リード5,5が撓
み、エレメント4の破断の障害とならない。このリード
5の一端部5aは中央に切欠き部5bが形成され、切欠き
部5bを含むリード5の一端部5aをエレメント4の引出
部10aに配設し、切欠き部5bに半田を付けて接続さ
せ、フォーミング切断している。これにより、切欠き部
5b内に半田が納められて半田の盛り上がりがなく、エ
レメント4を安定して下ケース2のエレメント保持部2
dに載置できる。また、リード5は、図6に示すよう
に、リード5の一端部5aからエレメント4の側端面に
沿って上方に屈曲形成されてエレメント4の上面より越
えた立上り片部5cと、この立上り片部5cから四角形状
に屈曲されて再びエレメント4の下面より下方に延設さ
れた上面片部5d及び対向片部5eと、更に対向片部5
eから外方に屈曲形成された端子接続片部5fとからな
る。そして、このリード5付きエレメント4はその引出
部10a,10aを下にして下ケース2の凹部2a上に載置
され、リード5の立上り片部5c及び上面片部5d及び対
向片部5eが下ケース2の仕切壁2gに嵌めこまれ、更に
リード5の端子接続片部5fが下ケース2の端子7のリ
ード接続部7a上に載置されている。この端子接続片部
5fはリード接続部7aに超音波溶着した後、更に接着剤
12を塗布されて接着されている。接着剤12は、図4
に示すように、接合面からはみ出すが、仕切壁2g(つ
まり、リード5の立上り片部5c及び上面片部5d及び対
向片部5e)により内部に侵入することが阻止されるの
で、接着剤12によりエレメント4の端部が下ケース2
の凹部2a上に固定されることがなくなり、エレメント
4の剛性を必要以上に高めてエレメント4の割れを阻止
することがなく、設定した圧力で確実にエレメント4が
破断される。 【0015】上ケース3はアルミニウムなどの材料から
なり、図1ないし図3に示すように、上面部3aと4つ
の側面部3b,3b…からなり、その上面部3aのほぼ中央
部には開口部3cが穿設され、また、各側面部3bの下端
部には内側にかしめられて下ケース2の下端に係止され
る係止片部3dがそれぞれ設けられている。 【0016】前記下ケース2にはエレメント4及びリー
ド5を収納し挟持するようにしてパッキン8が被せられ
ている。このパッキン8はゴム材料等の弾性材からなり
絶縁性を有し、断面円弧状で中央部が上方に突出して圧
力により弾性変形する可撓部8aと、可撓部8aの周縁に
延設された周縁部8bから主になっている。この可撓部
8aと周縁部8bの境目は薄肉に形成されて薄肉部8cが
設けられている。また、可撓部8aの下面には、図2に
示すように、下ケース2の上凸条部2c,2c間よりもわ
ずかに大きいエレメント収納凹部8dが設けられてエレ
メント4及びリード5が載置されるようになっている。
更に、エレメント収納凹部8dに載置されたエレメント
4の上面と、エレメント収納凹部8dの上方にある可撓
部8aの下端部との間には、隙間Dが設けられてアクチ
ュエータ6が介在されている。この隙間Dを設けたこと
により、通常の充放電時のような問題とならない程度の
内圧の変動によるパッキン8の可撓部8aの変形に対し
ては、隙間Dで吸収してアクチュエータ6を押し下げな
いようにしてある。これにより、前述のような圧力がア
クチュエータ6を介してエレメント4に常にあるいは繰
り返し加わって安全な圧力でエレメント4が破断してし
まうのを防止できる。また、パッキン8の周縁部8bに
は、端子7のリード接続部7aにリード5の端子接続片
部5fを圧接させる突部8eと、外周縁に突設された突条
部8fとが設け競れている。この突条部8fは下ケース2
の上凸条部2cの外側に位置され、かつ横凸条部2bと上
ケース3によって圧縮して挾み込まれる。したがって、
パッキン8の周縁部8bは、パッキン8自体の弾性によ
って下ケース2及び上ケース3に密着され、これによっ
て下ケース2とパッキン8と上ケース3で囲まれた内部
を確実に密閉できる。 【0017】なお、パッキン8の可撓部8aは、パッキ
ン8の組込前は図8(a)に示すように、平板形状であ
り、これを中央を断面ほぼ円弧状に突出するように対向
する側面間を縮めて下ケース2及び上ケース36に組み
込まれている。 【0018】このアクチュエータ6は例えばリン青銅材
等の剛性の高い材質からなり、図10(a),(b)に示すよ
うに、断面コ字状に屈曲されて形成された平面部6a及
び側板部6b,6bと、平面部6aのほぼ中心部に側板部6
bの屈曲方向に突設された突起6cが備えられている。こ
のアクチュエータ6は、パッキン8、下ケース2及び上
ケース3の内部中空内に収納された際に、パッキン8の
薄肉部8c近傍の下方突起がアクチュエータ6の上面に
当接し(図示E部)、またアクチュエータ6の突起6c
がエレメント4の上面中央に当接している。これらによ
り、エレメント4は上下方向を動きを規制されている。 【0019】また、この圧力遮断センサ1はエレメント
4に接続されたリード5の外部引出端子として矩形状の
端子7を備え、図1に示すように、下ケース2にアウト
サート成形により一体に形成されている。この端子7
は、下ケース2の中心に対して点対称となるように配設
されている。つまり、端子7は、当初、図9に示すよう
に、四角形状でかつ中央に開口を形成してプレス加工さ
れ、リード接続部7a,7aと、リード接続部7aに連な
る連結片部7b,7bと、下ケース2の側面に埋め込ま
れる端子撓み防止片部7c,7cが設けられている。そ
して、この連結片部7b,7bは後述するように組み込
み後切断される。このように、連結片部7b,7bを切
断して端子としては別々の端子に分離された端子7,7
間は前述したようにエレメント4及びリード5を介して
導通されており、したがって、電流は端子7からリード
5を通りエレメント4に流れ、更に他方のリード5から
端子7に流れることができ、また、その逆に流れること
もできるようになっている。 【0020】次に、この圧力遮断センサ1の組立方法を
図11を参照して説明する。まず、アルミニウムの板材
にプレス加工を施して図9に示す端子7を成形し(端子
プレス加工工程)、端子7を洗浄して脱脂する(端子洗
浄工程)。この端子7にエポキシ・アルミアウトサート
成形を施して下ケース2を一体に成形する(下ケースア
ウトサート成形工程)。その後、下ケース2及び端子7
を洗浄して離型剤を洗い落す(洗浄工程)。次に、セラ
ミック基板単品に前記導電部10,引出部10a及び絶
縁コート部11等を印刷して形成し(セラミック大判加
工・大判印刷工程)、これを分割して複数のエレメント
4を得る(エレメント分割工程)。切欠き部5bを形成
したリード5を加工し(リードプレス加工工程)、洗浄
して脱脂する(リード洗浄工程)。このリード5の切欠
き部5bに半田を付けてエレメント4の両端下面の引出
部10a、10aにリード5を半田付けし(半田付け工
程)、フラックス洗浄を行い(フラックス洗浄工程)、
更に、フォーミング・切断を行い、図6及び図7に示す
リード5付きエレメント4を得る(フォーミング・切断
工程)。次に、下ケース2のエレメント保持部2dにリ
ード5付きエレメント4載置し(リード付きエレメント
組込工程)、端子接続部7aとリード5の端子接続片部
5fとの接合部を高周波溶着し(高周波溶着工程)、更
にその接合部をエポキシ樹脂等の接着剤12で接着し
(接着剤塗布工程)、接着剤12を乾燥させる(接着剤
乾燥工程)。その後、下ケース2に収納されたエレメン
ト4上にアクチュエータ6を載置し、更にパッキン8を
被せ、その上に上ケース3を被せて組み込み(組込工
程)、上ケース3の各係止片部3dを下ケース2の下端
にかしめて上ケース3と下ケース2を固定する(上ケー
スかしめ工程)。その後、端子7の連結片部7b,7b
(図1に斜線で示す部分)を切断して回路が完成する
(端子切断工程)。 【0021】このようにして、圧力遮断センサ1の組立
は完了するが、組立後においては圧力遮断センサ1の内
部は、前述したように、パッキン8自体の弾性によって
その周縁部8bは、上ケース3と下ケース2間で密着し
て、これによって下ケース2とパッキン8と上ケース3
で囲まれた内部が密閉状態となっている。また、パッキ
ン8の可撓部8aの下端部(図示E部)がアクチュエー
タ6の上面に圧接して予圧(エレメント4を破断させる
力より小さい)をかけており、破断したエレメント4が
戻って再び通電状態とならないようになっている。 【0022】このようにして組み立てられた圧力遮断セ
ンサ1は、リチウムイオン2次電池やニッケル水素2次
電池など蓄電池の内部に組み込まれる。ここで、図12
はリチウムイオン2次電池を例にして蓄電池の概略を示
したもので、上端部が開放されている有底の内部中空の
円筒体21は、その底面部21aに開口を有し、その開
口はステンレスからなり導電性を有する負極缶22によ
って密閉されている。また、ステンレスからなり導電性
を有する正極蓋23は外部電極であり、円筒体21の上
端部を密閉しており、これにより円筒体21の内部は密
閉状態となっている。そしてこの円筒体21の内部に
は、内部電極として酸化リチウムコバルトからなる正極
24、カーボンからなる負極25、正極24と負極25
のショートを防止するセパレータ26、圧力遮断センサ
1が組み込まれており、圧力遮断センサ1は、端子7に
より正極蓋23と接続しており、また、他方の端子7に
より正極24と接続している。また、負極25は、セパ
レータ26を挾んで、正極24と対向するように設けら
れているとともに、負極缶22と接続している。更に、
この円筒体21の内部は、電解液で満たされている。そ
して、このように構成されたリチウムイオン2次電池の
正極蓋23と負極缶22の間に規定の電流を流すと、正
極24と負極25との間で化学反応が生じて充電が行わ
れる。 【0023】次に、前記実施例を前記リチウムイオン2
次電池に使用したときの動作について説明する。充電
中、圧力遮断センサ1において電流は、正極蓋23から
順次、端子7、リード5、エレメント4、リード5、端
子7と流れ、正極24に導出される。すなわち電流は、
端子7と溶着されたリード5へ流れ、このリード5に溶
着されたエレメント4の下端の一方の引出部10aから
導電部10を通り、エレメント4の下面の他方の引出部
10cに導出され、この引出部10cに溶着されたリード
5に導出され、更に、このリード5から端子7に導出さ
れる。このとき充電が完了しても電流を流し続けて更に
過充電が行われたり、規定された電流よりも大きな電流
で充電が行われると、蓄電池に異常が生じて蓄電池内の
圧力や温度が上昇する。蓄電池内の圧力が上昇すると、
外部圧力として圧力遮断センサ1に伝える。すると、図
4及び図5に示すように、この外部圧力がパッキン8の
可撓部8aをその内方へ撓ませて変形させ、パッキン8
の可撓部8aの内面がアクチュエータ6を図4の下方に
押してアクチュエータ6の突起6cがエレメント4のほ
ぼ中央部を下方に押す。このエレメント4の両端は下ケ
ース2の凹部2aに載置されかつリード5に半田付け固
定されているので、長短手方向及び上下方向に動きが規
制されており、したがって、更に蓄電池内の圧力が上昇
し、その圧力が一定の圧力に達したとき、エレメント4
は、図4及び図5に示すように、アクチュエータ6の突
起6cを介してこの圧力を受けて更に変形し、エレメン
ト4は下ケース2の凹段部2e内へ押し込まれて割れ
る。この際、リード5,5は、その下面がエレメント保
持部2dに固定されておらず、かつ十分に柔軟性がある
ので、エレメント4の破断を阻止する力として作用しな
い。この割れCにより、エレメント4を構成する導電部
10が断線し、その引出部10a,10cとの間の導通が
断たれることによって、圧力遮断センサ1は正極蓋23
と正極24間に流れる電流を遮断し、これ以上の充電を
止めさせるとともに、このリチウムイオン2次電池が蓄
電池として機能できない状態にする。 【0024】このように構成された前記実施例にあって
は、絶縁性材からなり、一部を開口された筐体(2,3)
と、筐体(2,3)の開口部3cを閉鎖し、圧力により変形
する加圧部材(8)と、筐体(2,3)に収納され、導電路
(10)を有し、加圧部材(8)による押圧が所定値を越え
ると導電路(10)を破断する破断部材(4)と、導電路
(10)に接続される導電性を有する一対の接続部材(5)
と、接続部材(5)と筐体(2,3)内部で接合され、筐体
(2,3)にインサート成形された一対の端子(7)と、筐
体(2,3)には、接続部材(5)と端子(7)の接合部の端
子裏面に達する凹部(2f)を備えたため、蓄電池内部の
気圧が上昇する異常を生じた蓄電池の使用を確実に止め
ることができる。また、接続部材(5)は導電路(10)と
接続性の良好な材料を選択できる。また、接続部材(5)
の弾性は端子(7)の弾性より小さく設定できるので、破
断部材(4)の破断特性に与える影響を小さくできる。ま
た、端子(7a)の接合部を、凹部(2f)等により両側から
押さえつつ筐体(2)にインサート成形できるので、端子
(7a)の接合面に成形材の薄い膜が生成しにくく、接合
の安定性が向上する。 【0025】また、前記実施例にあっては、接合部と破
断部材(4)との間に仕切壁2gを設け、この仕切壁2gに
より仕切られた接合部側に接着剤12を充填したため、
密閉性を向上し、接着剤12の破断部材(4)側への流れ
込みを防止し、また接着剤12の量管理を容易にし、端
子(7)と接続部材(5)の接続強度を高めることがで
きる。 【0026】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、密閉性を
向上し、接着剤の破断部材側への流れ込みを防止し、接
着剤の量管理を容易にし、端子と接続部材の接続強度を
高めることができる。 【0027】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例に係る圧力遮断センサの一部切
欠き平面図である。 【図2】図1のA−A線断面図である。 【図3】図1のB−B線断面図である。 【図4】図2に対応し、導電路が破断された状態の断面
図である。 【図5】図3に対応し、導電路が破断された状態の断面
図である。 【図6】本発明の実施例に係る圧力遮断センサの基板と
リードを示す説明図である。 【図7】本発明の実施例に係る圧力遮断センサのリード
を折り曲げ形成する前の状態を平面図である。 【図8】(a),(b)は本発明の実施例に係る圧力遮断セン
サの下ケースの平面図及び縦断面図である。 【図9】本発明の実施例に係る圧力遮断センサのインサ
ート成形前の端子の平面図である。 【図10】(a),(b)は本発明の実施例に係る圧力遮断セ
ンサのアクチュエータの正面図及び右側面図である。 【図11】本発明の実施例に係る圧力遮断センサの組立
工程を示す説明図である。 【図12】本発明の実施例に係る圧力遮断センサをリチ
ウムイオン2次電池に使用した状態の概略を示す説明図
である。 【符号の説明】 1 圧力遮断センサ 2 下ケース 2f 孔部 2g 仕切壁 3 上ケース 3c 開口部 4 エレメント 5 リード 7 端子 7a 端子接続片部 8 パッキン 10 導電路 12 接着剤
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 35/24 H01M 2/12 101 H01M 2/34 H02H 5/08 H02H 7/18

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 絶縁性材からなり、一部を開口された筐
    体と、 前記筐体の開口部を閉鎖し、圧力により変形する加圧部
    材と、 前記筐体に収納され、導電路を有し、前記加圧部材によ
    る押圧が所定値を越えると前記導電路を破断する破断部
    材と、 前記導電路に接続される導電性を有する一対の接続部材
    と、 前記接続部材と前記筐体内部で接合され、前記筐体にイ
    ンサート成形された一対の端子と、 前記筐体には、前記接続部材と前記端子の接合部の端子
    裏面に達する凹部を備え 前記接合部と前記破断部材との間に仕切壁を設け、この
    仕切壁により仕切られた前記接合部側に接着剤を充填し
    ことを特徴とする圧力遮断センサ。
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