JPH09329507A - 圧力遮断センサ - Google Patents

圧力遮断センサ

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JPH09329507A
JPH09329507A JP8173030A JP17303096A JPH09329507A JP H09329507 A JPH09329507 A JP H09329507A JP 8173030 A JP8173030 A JP 8173030A JP 17303096 A JP17303096 A JP 17303096A JP H09329507 A JPH09329507 A JP H09329507A
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JP
Japan
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lid
pressure
case
conductive path
casing
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Withdrawn
Application number
JP8173030A
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English (en)
Inventor
Tadamitsu Azema
忠満 畦間
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Protection Of Static Devices (AREA)
  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】発明者から提案されている圧力遮断センサにお
いては、エレメントの上面に作動部材の突起を当接させ
た状態で、蓋体を作動部材にかぶせて、ケースと蓋体と
を熱溶着して組み立てている。このとき、作動部材は作
動部によってエレメントの上面で、フラフラして不安定
な状態なので、蓋体をかぶせる作業が難しく組立に時間
が掛かる。 【解決手段】 ケース12に一体に形成された作動部1
2eと、この作動部12eの上に端子15を取り付けた
エレメント14を載せる。このときエレメント14はフ
ラフラしないで安定してケース12の載置される。そし
て、このエレメント14の上から蓋体13をかぶせて、
ケース12と蓋体13とを熱溶着して組み立てることが
できるので、本発明の圧力破断部材は部品点数が削減で
きて組立工率がよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二次電池のごとき再充
電により再生可能な蓄電池などの安全性を確保するため
に用いられる圧力遮断センサに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の蓄電池を充電している場合に、
充電の完了に気付かずに更に充電を行ったり、規定され
た電流よりも大きな電流で充電が行われると、蓄電池に
異常が生じて蓄電池内に気体が発生して、蓄電池内の気
圧や温度が上昇し、蓄電池の膨張、更には蓄電池の保護
ケースの亀裂による電解液のしみ出し等があった。そし
て、このような状態で蓄電池の使用を継続すると、蓄電
池が組み込まれている周辺の機器に悪影響を与えるだけ
でなく、このような状態で蓄電池の使用を継続している
と、更に蓄電池が膨張し、亀裂や破裂が生じる可能性が
あり、異常が生じた蓄電池は速やかに使用を止める必要
がある。
【0003】そこで、出願人は、先に、蓄電池内の圧力
上昇を検知し、この圧力上昇によって導電部材を破断し
て蓄電池内の電気回路に流れる電流を遮断して、蓄電池
に亀裂や破裂が生じないようにする圧力遮断センサを提
案している。この出願人が先に提案している前記圧力遮
断センサについて図19・20を参照して説明すると、
筐体1はケース2と蓋体3からなり、材料は熱可塑性樹
脂を用いて、ケース2と蓋体3はそれぞれの接合面を熱
溶着して内部を密閉している。このケース2は、その長
手方向の両端に耳部2aが突出形成されて、中央部に凹
部2bが形成されて全体として細長形状をなしている。
また、前記耳部2aには端子5を取り付ける溝が形成さ
れている。
【0004】一方蓋体3も、その長手方向の両端に耳部
3aが突出形成されて、その中央部に凹部3bが形成さ
れ、この凹部3bは前記ケース2の凹部2bと対向し、
且つ、凹部2bよりも大きな形状をなしている。前記凹
部3bの天井面は薄肉の可撓部3cで形成されて、外部
からの圧力によって弾性変形するようになっている。ま
た、前記ケース2の凹部2bにはエレメント4が長手方
向に橋渡しされている。そして、このエレメント4はセ
ラミック等の脆い材料からなる絶縁部材4aと、この絶
縁材料4aの下面には銅箔等の非常に薄い導電部材4b
が接着剤等で接着されている。そして、この導電部材4
bは前記絶縁部材4aの長さより長く、且つ、絶縁部材
4aの両端からはみ出して形成されて、端子5に圧接さ
れて端子5と電気的に導通している。この端子5はアル
ミニウム等の金属材料から成り、前記ケース2の耳部2
aの溝に挿入されて、それぞれの耳部2a・3aに熱溶
着されて筐体1に隙間なく密着して取り付けられてい
る。
【0005】また、前記エレメント4の上部には、硬く
て弾性があるリン青銅等の材料からなる作動部材6が載
置されて、その平坦面6aが前記蓋体3の可撓部3cに
接している。そして、この作動部材6は図20に示すよ
うに断面がコ字状に形成されて、その中央部には作動部
6bがコ字状の内部に半球状に突出形成されて、この作
動部6bは前記エレメント4の上面中央部に当接してい
る。また、前記エレメント4は導電部材4bを接着した
側を下側にして、下ケース2の凹部2bに橋渡しされて
いる。このような状態で、前記ケース2と蓋体3を熱溶
着等で接着し、その耳部2a・3aに端子5も同時に溶
着して、前記凹部2b・3bの内部を密閉している。更
に、ケース2と蓋体3のぞぞれの耳部2a、3aの外周
には止め具7がカシメ付けられて端子5の周辺の密閉を
確実にしている。
【0006】このような構成の従来の圧力遮断センサを
組み込んだ蓄電池が、規定された電流よりも大きな電流
で充電が行われたり、充電が完了しても電流を流し続け
る過充電が行われたりすると、蓄電池内の圧力や温度が
上昇する。 そして、蓄電池内の圧力が上昇すると、圧
力遮断センサの蓋体3の可撓部3cに外部圧力が加わ
り、可撓部3cをその内部に撓ませて、作動部材6を下
方に押し下げる。すると、作動部材6の作動部6bがエ
レメント4のほぼ中央部を下方に押し、ケース2の凹部
2bに橋渡しされているエレメント4は、中央部をく字
状に下方に撓ませて破断する。このエレメント4の破断
により導電部材4bが断線し、端子5、5間に流れる電
流を遮断して、蓄電池がこれ以上充電できない状態にす
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような圧力遮断センサにおいては、ケース2にエレメ
ント4を載置し、そのエレメント4の絶縁部材4aの上
面に作動部材6の突起6bを当接させた状態で、この作
動部材6に蓋体3をかぶせるが、作動部材6は、その中
央部に突出形成された作動部6bによってエレメント4
の上面で、フラフラした不安定な状態になっているの
で、この不安定な作動部材に、蓋体3をかぶせるのは時
間が掛かり組立作業効率が悪い。また、不安定な作動部
材の上から無理に蓋体3をかぶせるとエレメント4を破
断してしまうこともある。
【0008】また、エレメント4の絶縁材料4aの下面
には銅箔等の非常に薄い材料の導電部材4bが接着され
て、絶縁部材4aの長さより長く、且つ、絶縁部材4a
の両端からはみ出して形成されている。そのために、下
ケース2に組み込む前のエレメント4の導電部材4bが
折れ曲がったり破れたりしないように取り扱いに注意を
要した。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するする
ための第1の手段として、絶縁性材からなり、中空内部
が密閉され、ケースと蓋体とからなる筐体と、前記ケー
スに一体に形成され、前記中空内部に位置する作動部
と、前記ケースに対向し、外部の圧力変化によって変形
する蓋体と、該蓋体と前記作動部の間に配置されたエレ
メントと、該エレメントに形成された導電路基を備え、
前記蓋体によるエレメントへの押圧力が所定値を越える
と前記エレメントが破断して前記導電路の導通を遮断す
る構成とした。また、前記課題を解決する第2の手段と
して、前記作動部の上面に位置した前記エレメントと、
該エレメントの両端の前記導電路に接続された端子とを
備え、該端子で前記エレメントをほぼ水平に支持した構
成とした。また、前記課題を解決する第3の手段とし
て、前記ケースに間隔をおいて少なくとも2個以上の作
動部を形成し、該作動部上面に前記エレメントを位置さ
せた構成とした。また、前記課題を解決する第4の手段
として、前記蓋体の中空内部に間隔をおいて少なくとも
2個以上の突出部を形成し、該突出部に対向してエレメ
ントを配置した構成とした。また、前記課題を解決する
第5の手段として、前記ケースが外部圧力の変化によっ
て変形する構成とした。また、前記課題を解決する第6
の手段として、絶縁性材からなり、中空内部が密閉さ
れ、ケースと蓋体から成る筐体と、前記ケースの中空内
部に作動部を有する作動部材と、外部の圧力変化によっ
て変形する蓋体と、該蓋体と前記作動部材の間に配置さ
れたエレメントと、該エレメントに形成された導電路
と、前記エレメントの両端の導電路に接続された端子と
を備え、該端子で前記エレメントをほぼ水平に支持する
構成とした。また、前記課題を解決する第7の手段とし
て、絶縁性材からなり、中空内部が密閉され、ケースと
蓋体から成る筐体と、前記ケースの中空内部に配置され
た作動部と、外部の圧力変化によって変形する蓋体と、
該蓋体と前記作動部の間に配置されたエレメントと、該
エレメントに形成された導電路とを備え、前記蓋体と前
記エレメントとの間に隙間を設けた構成とした。また、
前記課題を解決する第8の手段として、絶縁性材からな
り、中空内部が密閉され、ケースと蓋体から成る筐体
と、前記ケースの中空内部に配置された作動部と、外部
の圧力変化によって変形する蓋体と、該蓋体と前記作動
部の間に配置されたエレメントと、該エレメントに形成
された導電路と、前記エレメントの両端の前記導電路に
接続された端子とを備え、該端子は変形が容易で、且
つ、復元力の小さいアルミニウム等の金属材料から成
り、前記筐体の中空内部に自由端を延出し、その自由端
先端にエレメントを取り付けて、該エレメントをほぼ水
平に保持した構成とした。また、前記課題を解決する第
9の手段として、絶縁性材からなり、中空内部が密閉さ
れ、ケースと蓋体から成る筐体と、前記ケースの中空内
部に配置された作動部と、外部の圧力変化によって変形
する蓋体と、該蓋体と前記作動部の間に配置されたエレ
メントと、該エレメントに形成された導電路とを備え、
前記エレメントの中央部の幅をその他の部分の幅より狭
くした構成とした。
【0010】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1〜図1
8に基づいて説明する。図1〜図5は本発明の第1の実
施の形態に係わる圧力遮断センサを示す。この第1の実
施の形態について説明すると、本発明の圧力遮断センサ
10は、筐体11とエレメント14と端子15とで構成
されて、前記筐体11は作動部12eを一体に形成する
ケース12と、蓋体13とが熱接着等により接着されて
内部が密閉された中空になっている。そして、ケース1
2は熱可塑性樹脂で耐薬品性に優れているポリプロピレ
ン等の材料からなり、その長手方向の両端には耳部12
a・12aが長手方向に突出形成されて、全体として細
長形状をなしている。そして、ケース12の中央部には
上面を解放する長細の凹部12bが形成され、その中央
部には円錐台形状の作動部12eが突出形成され、その
先端が後述するエレメント14に接する高さで形成され
ている。また、前記両耳部12a・12aの上面には凹
部12bに達する端子導出溝12c・12cが形成され
ている。また凹部12bは長手方向の両側が側壁12d
・12dに挟まれて形成されている。また、ケース12
の上面には、両側の耳部12a、12aに至る接合面1
2gが形成されて、その接合面12gには、前記凹部1
2bを形成する側壁12d・12dに沿って凸部12f
・12fが形成されている。
【0011】また、筐体11の一部を成している蓋体1
3は、前記下ケース12と同種のポリプロピレン等の材
料で作られ、その長手方向の両端に耳部13a・13a
が突出形成されて、前記下ケース12と同一の外形形状
をなしている。そして、蓋体13の中央には凹部13b
が形成されて、その天井を形成する部分は、周辺に比べ
て薄肉に形成された可撓部13cが形成されている。そ
して、この可撓部13cが外部からの圧力により内側に
弾性変形するようになっている。また、可撓部13cが
形成されている凹部13bは、前記ケース12の凸部1
2fが嵌合するように長方形に形成されており、可撓部
13cの周辺の厚肉部分の下面は平坦な接合面13dが
形成されて、前記下ケース12の接合面12gと接合さ
れて超音波溶着等により熱溶着されるようになってい
る。
【0012】そして、前記一体化されたケース12と蓋
体13とから成る筐体11は、ケース12と蓋体13の
それぞれの凹部12b、13bにより、内部が中空にな
っていて、この中空内部にはエレメント14の下面がケ
ース12の作動部12eの先端に当接して、エレメント
14の上面は蓋体13の可撓部13cと所定の隙間を形
成して収納されている。そして、このエレメント14
は、セラミック等の材料からなり絶縁性を有し、外部か
らの圧力が所定以上になると割れるようになっている絶
縁部材14aと、この絶縁部材14aの下面の中央部を
残してその他の外周面を、銀等からなる導電部材を塗布
あるいはメッキ等によって形成された導電路14bとか
ら成っている。また、端子15は変形が容易で、且つ、
復元力の小さい導電性のあるアルミニウムあるいは銅等
の金属材料からなり、この端子15がケース12の凹部
12bから内部に出っ張った部分に、U字状に折り曲げ
られた折り曲げ部15aと、その先端は水平に延びた平
坦部15bが形成され、この平坦部15bには半田メッ
キ等が施されて、この半田メッキされた平坦部15b・
15bと導電路14bとが半田付けされてエレメント1
4の両端側に端子15が取り付けられている。そのため
に、エレメント14に取り付けられた端子15・15
は、エレメント14の導電路14bによって導通状態に
なっている。従って、電流は一方側の端子15からエレ
メント14を流れて、更に他方側の端子15に流れるこ
とができる。また、その逆に他方側から一方側に流れる
こともできるようになっている。
【0013】このようなエレメント14に半田付けされ
た端子15をケース12の両端の耳部12a・12aの
端子導出溝12cに嵌合させて、その上から蓋体13を
かぶせて、それぞれの接合面12gと13dとを超音波
溶着等で熱溶着すると筐体11が形成される。このと
き、ケース12と蓋体13との熱溶着と同時に、端子1
5も端子導出溝12cと蓋体13の耳部13aの接合面
13dとに溶着されるので、端子15は筐体11に隙間
なく密着して取付られる。また、このような端子15の
筐体11への取付は、前述したようなケース12と蓋体
13とを熱溶着して取り付ける方法に限定されるもので
なく、端子15をケース12の耳部12aにインサート
成形等によって一体成形して取り付けてもよい。
【0014】このようにして形成された筐体11の、ケ
ース12と蓋体13の各耳部12a、13aには鉄板等
から作られたコ字状の止め具16をカシメ付けて、ケー
ス12の端子導出溝12cに端子15が、更に確実に隙
間なく密閉されて取り付けられて本発明の圧力遮断セン
サ10が構成されている。また、端子15をケース12
にインサート成形して取り付けた場合でも、前記止め具
16を前記耳部12a、13aにカシメ付けることで端
子15とケース12との密閉を確実にすることができ
る。
【0015】このような構成の圧力遮断センサ10を組
み込んだリチウムイオン2次電池を例にして蓄電池20
の概略を図5に示したものである。この蓄電池20は、
上部が開口されて絞り加工等により中空状の円筒体23
に形成された外部負極と、ステンレス等の導電性を有す
る材料で形成された外部正極部25aと、蓄電池20内
部を密閉するための蓋として正極蓋25bがアルミニウ
ム等で形成されて前記外部正極部25aと導通されてい
る。そして、前記円筒体23と正極蓋25bとの間には
全周にわたってガスケット24が設けられて、円筒体2
3の上部円周に設けたカシメ部23bを全周にわたって
カシメ付けることによって、正極蓋25bの円筒体23
への保持、および円筒体23と正極蓋25bの絶縁性を
確保し、蓄電池20内の密閉性の確保と、さらには、外
部正極部25aと後述する電解液29との遮断を行って
いる。
【0016】そして、前記円筒体23の内部には、酸化
リチュウムコバルト等からなる内部電極としての正極2
6と、カーボン等からなる負極27とが、また、この正
極26と負極27のショートを防止するためのセパレー
タ28と、そして、圧力遮断センサ10が組み込まれて
いる。そして、この圧力遮断センサ10は正極蓋25b
が配線部材21aにより接続されて、また、正極26と
は配線部材21bにより接続されている。また、負極2
7はセパレータ28を挟んで正極26と対向して設けら
れて配線部材21cによって円筒体23の底面と接続し
て、更に、この円筒体23の内部は電界液29で満たさ
れている。
【0017】次に、上述したリチウムイオン2次電池を
例に説明した蓄電池20に、本発明の圧力遮断センサ1
0を使用した場合の動作について説明すると、蓄電池2
0の充電中、圧力センサ10に流れる電流は、正極蓋2
5bから順次配線部材21a、一方側の端子15から、
エレメント14の導電路14bを導通して、他方側の端
子15に導出される。このとき、充電が完了しても更に
電流を流し続ける過充電が行われたり、規定された電流
よりも大きな電流で充電が行われると、蓄電池20に異
常が生じて蓄電池20内の圧力や温度が上昇する。この
蓄電池20内の圧力が上昇すると、その圧力が外部圧力
として圧力遮断センサ10の蓋体13に伝わる。そし
て、図4に示すように、蓄電池20内の圧力が蓋体13
の可撓部13cをその内方に撓ませて変形させ、可撓部
13cの内面がエレメント14の上面に接して、エレメ
ント14を下方に押し下げる力が働く。このとき、エレ
メント14の下面のほぼ中央部が、ケース12に設けら
れた作動部12eがあるために、エレメント14の中央
部は下方に移動することができない。そのために、前記
可撓部13cによってエレメント14の左右の両側を下
方に撓ますような押圧力が加わる。このときエレメント
14は、蓄電池20内の平常時での圧力変動の範囲内で
は破断しないが、蓄電池20に異常が発生して蓄電池2
0内の圧力が所定以上になった場合に、その所定以上の
圧力によって、蓋体13の可撓部13cの撓みにより、
エレメント14の両端が、両側の端子15・15の平坦
部15bをケース12の凹部12bの底面まで押し下げ
てエレメント14は割れる。また、両側の端子15・1
5はアルミニウムあるいは銅等の小さい力で簡単に変形
し、復元力が小さい金属材料なので、エレメント14が
前記端子15によって両持ち状態になっていても、エレ
メント14が変形すると、その変形に追従して両側の端
子15・15は簡単に変形して、エレメント14の破断
を妨げることはない。そして、このエレメント14の割
れによって導電路14bが2つに破断されるので、一方
側の端子15と他方側の端子15との間の導通が断たれ
て、蓄電池20に組み込まれた圧力遮断センサ10は正
極蓋25bと正極26の間に流れる電流を遮断し、これ
以上の充電を止めると共に、この蓄電池20が蓄電池と
して機能できないようになる。また、蓄電池20内の圧
力が平常に戻って前記可撓部13cが初期状態の平坦に
戻ったとしても、端子15は、前述したようなアルミニ
ウムあるいは銅等の復元力の小さい金属材料なので、変
形したままの形状になっているので、破断されたエレメ
ント14が平坦状態に戻って、再度導電路14bが導通
して、蓄電池20の充電を再開することはない。
【0018】このような本発明の圧力遮断センサ10の
組立は、筐体11を構成しているケース12の端子導出
溝12cに、エレメント14の両端の導電路14bに取
り付けられた端子15を載置する。このときエレメント
14はケース12の作動部である突起12eの上面に当
接あるいは若干の隙間をもって凹部12bに収納され
る。次に、このエレメント14の上に受圧部材である蓋
体13をかぶせて、この蓋体13の凹部13bにケース
12の凸部12fを挿入する。このとき、ケース12と
蓋体13が位置決めされて両方の接合面12g・13d
が密着すると同時に、ケース12の端子導出溝12cに
載置された端子15も、蓋体13の耳部13aの接合面
13dに押圧されて端子導出溝12cに密着する。この
ように密着されたそれぞれの接合面12g・13dを超
音波溶着等で上下から電極で圧接して熱溶着すると、ケ
ース12に端子15が取り付けられて、且つ、蓋体13
が一体化されて、内部にエレメント14を密閉した圧力
遮断センサ10が形成される。このように、ケース12
の上に、端子15を取り付けたエレメント14を積み重
ね、その上に蓋体13を積み重ねて熱溶着するだけで、
本発明の圧力遮断センサが完成するので部品点数が少な
く、且つ、組立効率の良い圧力遮断センサを提供するこ
とができる。
【0019】また、ケース12の作動部12eの高さ寸
法にバラツキがあったとしても、蓋体13の可撓部13
cとエレメント14の上面との間に隙間があるので、本
発明の圧力遮断センサを組み立てるときに、蓋体がエレ
メント14を押圧してエレメント14を破断させること
を防止できる。
【0020】また、本発明の圧力遮断センサ10のエレ
メント14は、外周面の一部に導電路14bを備えてい
るので、絶縁部材14aと導電路14bを印刷等によっ
て一体に形成することができるので、エレメント14の
単品での取り扱いがやり易くなり、そのために効率のよ
い組立作業ができる。
【0021】また、本発明の圧力遮断センサ10の、第
2の実施の形態について図6に従って説明する。このと
き第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材につい
ては同一の番号を付して、詳細説明は省略する。図6に
示す第2の実施の形態は、筐体11の一方の部材である
ケース17の内部の凹部17bの長手方向の両端付近
に、例えば円錐台形状の少なくとも2個以上の作動部1
7e・17eが形成されて、この作動部17eの上面に
エレメント14に取り付けられた端子15の平坦部15
bを当接、あるいは隙間をもって載置している。このと
きエレメント14は、導電路14bを下側に形成し、絶
縁部材14aが蓋体13の可撓部13cと対向するよう
になっている。その他の構成は第1の実施の形態と同様
である。そして、蓄電池20に異常が発生して、蓋体1
3の可撓部13cに外部から圧力が加わったとき、可撓
部13cが内側に撓んで、エレメント14の中央部を押
し下げるので、エレメント14はケース17の少なくと
も2つの作動部17e・17eの間で割れて、エレメン
ト14の下側に形成された導電路14bが破断されるの
で、両側の端子15・15間の導通が断たれる。このよ
うな、第2の実施の形態の圧力遮断センサ10において
は、少なくとも2個以上の作動部17e・17eに端子
15を取り付けたエレメント15を載置して蓋体13を
その上からかぶせてケース17と蓋体13とを熱溶着す
ると第2の実施の形態の圧力遮断センサが完成するの
で、組立効率の良い圧力遮断センサを提供することがで
きる。また、ケース17に形成された少なくとも2個以
上の作動部17e・17eで、エレメント14の両端を
支えて、中央部付近は下からの支えがないので、蓄電池
内の圧力が所定以上になった場合に、その所定以上の圧
力に反応して、エレメント14を中央部付近から確実に
破断することができる。
【0022】また、本発明の第3の実施の形態として図
7に従って説明する。このときこれまで説明した第1・
第2の実施の形態で説明した部材と同一の部材について
は同一の番号を付して詳細説明は省略する。図7に示す
第3の実施の形態は、蓋体18の凹部18bの内部の長
手方向の両端の近い側に少なくとも2個以上の突出部1
8eが形成されて、この両側の突出部18e・18eの
先端は、端子15を半田付け等で取り付けたエレメント
14の導電路14bの両端側の面に当接、あるいは隙間
をもって配置されている。また、このときエレメント1
4は、導電路14bを上側にして、下側面の絶縁部材1
4aの中央部がケース12の作動部12eの上面に当
接、あるいは隙間をもって載置している。その他の構成
は第1の実施の形態と同様である。このような構成の圧
電遮断センサ10を、蓄電池20に組み込んだ場合に、
蓄電池20に異常が発生して、蓋体18の可撓部18c
に蓄電池20の圧力が加わったとき、可撓部18cが内
側に撓んで、この可撓部18cに設けられている突出部
18e・18eがエレメント14の両端側を下側に押し
下げる。このとき、エレメント14の中央部にはケース
12の突起12eが当接されているので、エレメント1
4の中央部は下に下がることができない。そのためにエ
レメント14は蓋体18の突出部18e・18eが当接
している両端部だけが下に押し下げられるので、その押
し下げにエレメント14は耐えられなくなって、ケース
12の突起12eが当接している部分から割れて、エレ
メント14の上面に形成された導電路14bが破断され
るので、両側の端子15・15間の導通が断たれる。こ
のような、第3の実施の形態の圧力遮断センサにおいて
は、エレメント14は、平常時での圧力変動では破断し
ないが、蓄電池20に異常が発生して、蓄電池内の圧力
が所定以上になった場合に、その所定以上の圧力によっ
てエレメント14を確実に破断することができる。
【0023】また、本発明の圧力遮断センサの、第4の
実施の形態について図8・9に従って説明する。このと
き上述した第1から第3の実施の形態で説明した部材と
同一の部材については同一の番号を付して、詳細説明は
省略する。図8に示す第4の実施の形態は、筐体11を
形成する蓋体13とケース19において、ケース19も
蓋体13と同様に、外部の圧力で変形するようにしたも
のである。筐体11を形成するケース19は、底板19
hが蓋体13の可撓部13cと同じように薄く形成され
ている。そのために、前記底板19hに蓋体13の可撓
部13cと同じように外部から圧力が加わると、底板1
9hが内部に撓むことができる。その他の構成は前述し
た第1の実施の形態と同様である。このような構成の圧
力遮断センサ10を組み込んだ蓄電池20に異常が発生
して、蓋体13の可撓部13cとケース19の底板19
hに外部から圧力が加わると、蓋体13の可撓部13c
が内側に撓んで、可撓部13cの内面がエレメント14
の導電路14bに接してエレメント14を下方に押し下
げる力が働く。また、ケース19の、底板19hも内側
に撓んで、突起19eがエレメント14を上方に押し上
げる力が働く。そして、外部からの圧力が所定値よりも
大きくなると、エレメント14は突起19eの部分から
割れて、エレメント14の上面に形成された導電路14
bが破断されるので、両側の端子15・15間の導通が
断たれる。このような、第4の実施の形態の圧力遮断セ
ンサにおいては、エレメント14の中央部は下から上に
押圧され、エレメント14の両端は上から下に押圧され
て、エレメント14を上下から撓ませるので、圧力遮断
センサの外部の圧力が微小に変動しても確実に圧力変動
を感知することができ、小型の蓄電池において、平常時
での極微小の圧力変動では破断しないが、蓄電池20に
異常が発生して、蓄電池内の圧力が変動して所定値以上
になった場合に、速やかに、且つ、確実にエレメント1
4を破断することができる。また、上述の第4の実施の
形態の変形例として図9に示すように、本発明の第3の
実施の形態で説明した、受圧部材である蓋体18の内部
に少なくとも2個以上の突出部18eを形成したもの
と、受圧部材であるケース19とを組み合わせれば、更
に確実にエレメント14を破断することができる。
【0024】また、本発明の圧力遮断センサの、第5の
実施の形態に付いて図10ないし図16を参照して説明
する。このとき上述した第1から第4の実施の形態で説
明した部材と同一の部材については同一の番号を付して
詳細説明は省略する。図10に示す第5の実施の形態
は、筐体11を形成するケース31の中央には上面を解
放する凹部31bが形成されている。そして、この凹部
31bの両側の側壁31d・31dには4箇所に段部3
1eが形成されている。この4箇所の段部31eに囲ま
れた部分には作動部材32が前記段部31eで位置決め
されて収納されている。そして、この作動部材32は、
例えばリン青銅板等の弾性があって剛性の高い材料から
なり、図12(a)(b)に示すように、断面がコ字状
に折り曲げ形成されて、平面部32aおよび側板部32
b・32bと、平面部32aのほぼ中央部に側板部32
bの折り曲げ方向と同方向に突設して形成された作動部
32cが設けられている。そして、この作動部32cに
は前記端子15を取り付けたエレメント14の絶縁部材
14aの中央部が当接あるいは隙間をもって載置されて
いる。このようなケース31の上に蓋体13をかぶせ
て、それぞれの接合面13d、31gを超音波溶着等に
よる熱溶着すると、筐体11が形成されて、その中空内
部に作動部材32と、この作動部材32の上に、端子1
5を取り付けたエレメント14が密閉して収納されて第
5の実施の形態の圧力遮断センサが形成されている。こ
のような第5の実施の形態の圧力遮断センサの組立は、
ケース31の凹部31bに作動部材32を収納し、該作
動部材32の上に端子15を取り付けたエレメント14
を載置し、この上から蓋体13をかぶせて熱溶着すれば
組立が終了するので、組立作業性がよく、また、作動部
材32はケース31の凹部31bの底面に配置されるの
で、組立途中にフラフラすることがないので、組立途中
にエレメント14が割れたりすることのない圧力遮断セ
ンサを提供することができる。また、ケース31と別部
材の作動部材32にプレス加工等で作動部32cを形成
することができるので、高さ寸法がバラツキのない作動
部32cを形成することができる。そのために、平常時
での圧力変動では破断しないが、蓄電池20に異常が発
生して、蓄電池20内の圧力が所定値以上になった場合
に、速やかに、且つ、確実に図15に示すようにエレメ
ント14を破断することができる。
【0025】また、上述の第5の実施の形態の変形例と
して、図13に示すように、前述した本発明の第2の実
施の形態に、ケース31と別体の作動部材33を備え
て、この作動部材33の両端に作動部33c・33cを
形成したものである。また、図14は、前述した本発明
の第3の実施の形態に、ケース31と別体の作動部材3
2をケース31の凹部31bに備えて、この作動部材3
2の作動部32cにエレメント14の絶縁部材14aを
当接したので、外部からの圧力によって、エレメント1
4を確実に破断することができる。また、図16は、前
述した本発明の第4の実施の形態の変形例に、ケース3
4と別体の作動部材32を、ケース34の凹部34bに
備えて、ケース34の底板34hの厚さを蓋体18の可
撓部18cと同じ厚さにしたもので、外部からの圧力に
よって、下ケース34と蓋体18の両方が変形するので
エレメント14を確実に破断することができる。
【0026】また、これまで説明してきた実施の形態の
エレメント14の形状は図3に示すように略矩形である
が、エレメント14のその他の実施の形態として、図1
7に示すエレメント35について説明すると、エレメン
ト35は材料は前述のエレメント14と同材質のセラミ
ック等からなる絶縁部材35aからなり、その中央部3
5cの幅をその他の部分より狭くしている。そして、絶
縁部材35aの上面と長手方向の両端面、および下面の
両端部には、銀等の導電部材を塗布あるいは印刷等によ
り導電路35bが形成されて、エレメント35の長手方
向の端部から端部までが導通状態になっている。このよ
うなエレメント35の製造方法について説明すると、図
18に示すように、粘土状の軟らかいセラミック材料を
ローラ等で圧延して、所定の厚さの板状に形成したセラ
ミック母材35Aが湿式成形されて、エレメント35を
多数個取りして、材料歩留まり、および生産性の向上を
図っている。そして、このセラミック母材35Aには、
複数の分割溝35fがV字状に、板厚のほぼ半分程度の
深さで形成されている。そして、この分割溝35fから
分割溝35fまでの間隔は、エレメント35の幅寸法に
設定されて、エレメント35が一度に多数個取れるよう
になっている。そして、エレメント35の長手方向の中
央部35cには分割溝35fを中心とする楕円形の穴3
5gがプレス加工等で明けられている。このような図1
8に示す状態のセラミック母材35Aを高温焼成する
と、セラミック母材35Aは硬くて脆いものに変化す
る。この硬くて脆いものに変質したセラミック母材35
Aに、導電路35bを形成する銀等の材料を塗布あるい
は印刷等で形成した後、乾燥炉等を通過させて導電路3
5bを乾燥させてセラミック母材35Aの製造が終了す
る。そして、手作業あるいは治具等によって分割溝35
fの部分に荷重を加えると、エレメント35が分割溝3
5fの部分から破断されて、図17に示すようなエレメ
ント35が分割されて完成する。
【0027】このようにセラミック母材35Aを分割し
て形成されたエレメント35は、図17に示すように、
分割面が分割溝35fを形成していた面35hと、破断
面35dの2つの面で形成されている。そして、分割溝
35fを形成する面35hはセラミック母材35Aの焼
成前の軟らかい時にプレス等で形成しているので平滑な
斜面になっているが、破断面35dには焼成後の硬くて
脆いセラミック母材35Aを破断しているために微小な
凹凸が形成されている。また、セラミック母材35Aの
焼成前にプレス加工等で明けられた楕円形の穴35gを
形成する面35eは、破断面35dより平滑な面で形成
されている。このような形状のエレメント35は、中央
部35cの幅をその他の部分の幅より狭くしたので、中
央部が一番弱くなっている。そのために、破断圧力が常
に中央部35cの幅の狭い部分に集中できるので、エレ
メント35を小さな圧力で常に中央部35cから確実に
破断させることができ、前述した図3に示すような略矩
形のエレメント14より小さな圧力でエレメント35を
破断することができる。また、破断部を常に中央部35
cの幅が狭くなっている一定の部分にすることができ
る。そのためにエレメント35を破断する圧力は、常に
一定の同じ圧力で破断することができるので、精度の高
い圧力破断センサを提供できる。また、中央部35cの
楕円形の穴35gを形成する面35eを、プレス加工等
により平滑な面にしているので、中央部35cの幅寸法
のバラツキが小さくなり、更に破断圧力のバラツキが無
くなり精度の高い圧力破断センサを提供できる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明における圧力
遮断センサは、絶縁性材からなり中空内部が密閉され、
ケースと蓋体から成る筐体と、前記ケースに一体に形成
され前記中空部に位置する作動部と、前記ケースに対向
し外部の圧力変化によって変形する蓋体と、該蓋体と前
記作動部の間に配置されたエレメントと、該エレメント
に形成された導電路とを備え、前記蓋体によるエレメン
トへの押圧力が所定値を越えると前記エレメントが破断
して前記導電路の導通を遮断する構成であるので、本発
明の圧力遮断センサは、作動部をケースと一体に形成し
たので、部品点数が削減されて低コストの圧力遮断セン
サを提供できる。また、エレメントに導電路を形成して
いるので、エレメントと導電路が一体化されているの
で、エレメントの取り扱い性が良くなるので、本発明の
圧力遮断センサの組立作業効率が向上する。
【0029】また、前記作動部の上面に位置した前記エ
レメントと、該エレメントの両端の導電路に接続された
端子とを備え、該端子で前記エレメントをほぼ水平に支
持したので、前記作動部の上面に端子を取り付けたエレ
メントを重ねても、エレメントは安定して作動部に載置
されるので、その上から蓋体をかぶせるのにエレメント
に注意することなく、蓋体をかぶせることができるの
で、組立作業性のよい圧力遮断センサを提供できる。
【0030】また、前記ケースに間隔をおいて少なくと
も2個以上の作動部を形成し、該作動部上面に前記エレ
メントを位置させたので、前記2個以上の作動部で、エ
レメントの両端を支えて、エレメントの中央部付近は下
からの支えがないので、エレメントは平常時での圧力変
動では破断しないが、蓄電池に異常が発生して、蓄電池
内の圧力が所定以上になった場合に、その所定以上の圧
力でエレメントを確実に、常に一定の圧力で破断するこ
とができる。
【0031】また、前記蓋体の中空内部に間隔をおいて
少なくとも2個以上の突出部形成し、該突出部に対向し
てエレメントを配置したので、蓋体の長手方向の内面の
両端側付近で、前記エレメントの両端付近を、前記少な
くとも2個以上の突出部で押圧するので、エレメントは
平常時での圧力変動では破断しないが、蓄電池に異常が
発生して、蓄電池内の圧力が所定以上になった場合に、
確実に常に一定の圧力で破断することができる。
【0032】また、前記ケースが外部圧力の変化によっ
て変形するようにしたので、前記エレメントの中央部は
前記作動部が一方側から他方側に押圧し、前記エレメン
トの両端は蓋体が他方側から一方側に押圧するので、エ
レメントは上下の両側の面で撓ませることができるの
で、圧力遮断センサの外部の圧力が微小に変動しても、
確実に圧力変動を感知することができるので、小型の蓄
電池において、平常時での圧力変動では破断しないが、
蓄電池に異常が発生して、蓄電池内の圧力が所定値以上
になった場合に、常に一定の圧力で、速やかに、且つ、
確実に破断部材を破断することができる。
【0032】また、ケースの中空内部に作動部を有する
作動部材と、外部の圧力変化によって変形する蓋体と、
該蓋体と前記作動部材の間にエレメントを配置したの
で、作動部材を平坦なケースの底面に載置して組み立て
ることができるので、作動部材がフラフラしないで安定
した状態で組立することができるので、作動部材を使っ
た圧力遮断センサにおいても組立作業効率がよい。
【0033】また、前記蓋体とエレメントの間に隙間を
設けたので、作動部高さ寸法、あるいはケースの接合面
に形成されている凸部の寸法にバラツキがあったとして
も、本発明の圧力遮断センサを組み立てるときに、蓋体
でエレメントを押圧することはないので、組立時にエレ
メントが破断されるものがなく、品質の良い圧力遮断セ
ンサを提供できる。また、前記蓋体とエレメントの間に
隙間を設けたので、本発明の圧力遮断センサを2次電池
内に組み込んだ時に、該蓄電池の平常時での圧力変動程
度で蓋体が変形しても、その変形を前記隙間内で吸収で
きるので、蓋体がエレメントを加圧することはない。従
って前記蓄電池のように、通常の充放電の使用状態での
圧力変動ではエレメントは破断することがない。このと
き、請求項7に記載されている、前記ケースの中空内部
に有する作動部とは、ケースと一体に形成した請求項1
記載のものでもよいし、ケースとは別部材の作動部材に
形成した請求項6記載のものでもよい。
【0034】また、前記エレメントの両端に接続された
端子は、変形が容易で、且つ、復元力小さいアルミニウ
ム等の金属材料から構成されているので、蓄電池内に異
常が発生して蓄電池内の圧力が上昇してエレメントを破
断した後、蓄電池内の圧力が平常に戻って、前記蓋体が
初期状態の平坦に戻ったとしても、端子は基に復元しな
いので、破断されたエレメントの導電路が再度導通し
て、前記異常が発生している蓄電池に再度充電が開始さ
れることを予防できる安全な圧力遮断センサを提供する
ことができる。このとき、請求項8に記載されている、
前記ケースの中空内部に有する作動部とは、ケースと一
体に形成した請求項1記載のものでもよいし、ケースと
は別部材の作動部材に形成した請求項6記載のものでも
よい。
【0035】また、前記エレメントの中央部の幅をその
他の部分の幅より狭くしたので、エレメントの破断圧力
を中央部の幅の狭い部分に集中できる。よってエレメン
トを小さな圧力で常に中央部から確実に破断させること
ができ、且つ、破断する圧力がバラツキのない、常に一
定の圧力で破断することができる。また、エレメントを
形成するセラミック母材の中央部の楕円形の穴を形成す
る面が、プレス等によって切断されて平滑な面になって
いるので、エレメントの中央部の幅寸法のバラツキが小
さくなり、更にエレメントを破断する圧力のバラツキが
無くなり精度の高い圧力破断センサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる圧力遮断セ
ンサ一部切欠き平面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わる圧力遮断セ
ンサの概略断面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係わる圧力遮断セ
ンサ斜視図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係わる圧力遮断セ
ンサの作動状態を示す断面図。
【図5】本発明の圧力遮断センサをリチウムムイオン2
次電池使用した時の概略図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係わる圧力遮断セ
ンサの概略断面図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係わる圧力遮断セ
ンサの概略断面図。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係わる圧力遮断セ
ンサの概略断面図。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係わる圧力遮断セ
ンサの変形例を示す概略断面図。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係わる圧力遮断
センサの概略断面図。
【図11】本発明の第5の実施の形態に係わる圧力遮断
センサの斜視図。
【図12】本発明の第5の実施の形態に係わる圧力遮断
センサの作動部材の正面図(a)と右側面図(b)。
【図13】本発明の第5の実施の形態に係わる圧力遮断
センサの変形例を示す概略断面図。
【図14】本発明の第5の実施の形態に係わる圧力遮断
センサの変形例を示す概略断面図。
【図15】本発明の第5の実施の形態に係わる圧力遮断
センサの作動状態を示す断面図。
【図16】本発明の第5の実施の形態に係わる圧力遮断
センサの変形例を示す概略断面図。
【図17】本発明の圧力遮断センサに係わるエレメント
の変形例を示す斜視図。
【図18】図17のエレメントの加工方法を説明する概
略斜視図。
【図19】出願人から提案されている圧力遮断センサの
概略断面図。
【図20】図19の右側面の概略断面図。
【符号の説明】
1 筐体 2 ケース 3 蓋体 4 エレメント 4b 導電部材 5 端子 6 作動部材 6b 作動部 7 止め具 10 圧力遮断センサ 11 筐体 12 ケース 12a 耳部 12b 凹部 13 蓋体 13a 耳部 13b 凹部 14 エレメント 14a 絶縁部材 14b 導電路 15 端子 16 止め具 17 ケース(第2の実施の形態) 18 蓋体(第3の実施の形態) 19 ケース(第4の実施の形態) 20 蓄電池 21a、21b 配線部材 23 円筒体 24 ガスケット 25a 外部正極部 25b 正極蓋 26 正極 27 負極 28 セパレータ 29 電解液 31、34 ケース 32、33 作動部材 35 エレメント 35A セラミック母材 35a 絶縁部材 35b 導電路 35f 分割溝

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性材からなり、中空内部が密閉さ
    れ、ケースと蓋体から成る筐体と、前記ケースに一体に
    形成され、前記中空内部に位置する作動部と、前記ケー
    スに対向し、外部の圧力変化によって変形する蓋体と、
    該蓋体と前記作動部の間に配置されたエレメントと、該
    エレメントに形成された導電路とを備え、前記蓋体によ
    るエレメントへの押圧力が所定値を越えると前記エレメ
    ントが破断して前記導電路を遮断することを特徴とする
    圧力遮断センサ。
  2. 【請求項2】 前記作動部の上面に位置した前記エレメ
    ントと、該エレメントの両端の前記導電路に接続された
    端子とを備え、該端子で前記エレメントをほぼ水平に支
    持したことを特徴とする請求項1記載の圧力遮断セン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記ケースに間隔をおいて少なくとも2
    個以上の作動部を形成し、該作動部上面に前記エレメン
    トを位置させたことを特徴とする請求項1あるいは請求
    項2記載の圧力遮断センサ。
  4. 【請求項4】 前記蓋体の中空内部に間隔をおいて少な
    くとも2個以上の突出部を形成し、該突出部に対向して
    エレメントを配置したことを特徴とする請求項1あるい
    は請求項2記載の圧力遮断センサ。
  5. 【請求項5】 前記ケースが外部圧力の変化によって変
    形することを特徴とする請求項1あるいは請求項2ある
    いは請求項3記載の圧力遮断センサ。
  6. 【請求項6】 絶縁性材からなり、中空内部が密閉さ
    れ、ケースと蓋体から成る筐体と、前記ケースの中空内
    部に作動部を有する作動部材と、外部の圧力変化によっ
    て変形する蓋体と、該蓋体と前記作動部材の間に配置さ
    れたエレメントと、該エレメントに形成された導電路
    と、前記エレメントの両端の導電路に接続された端子と
    を備え、該端子で前記エレメントをほぼ水平に支持し、
    前記蓋体による前記エレメントへの押圧力が所定値を越
    えると前記エレメントが破断して前記導電路を遮断する
    ことを特徴とする圧力遮断センサ。
  7. 【請求項7】 絶縁性材からなり、中空内部が密閉さ
    れ、ケースと蓋体から成る筐体と、前記ケースの中空内
    部に配置された作動部と、外部の圧力変化によって変形
    する蓋体と、該蓋体と前記作動部の間に配置されたエレ
    メントと、該エレメントに形成された導電路とを備え、
    前記蓋体と前記エレメントとの間に隙間を設け、前記蓋
    体によるエレメントへの押圧力が所定値を越えると前記
    エレメントが破断して前記導電路を遮断することを特徴
    とする圧力遮断センサ。
  8. 【請求項8】 絶縁性材からなり、中空内部が密閉さ
    れ、ケースと蓋体から成る筐体と、前記ケースの中空内
    部に配置された作動部と、外部の圧力変化によって変形
    する蓋体と、該蓋体と前記作動部の間に配置されたエレ
    メントと、該エレメントに形成された導電路と、前記エ
    レメントの両端の前記導電路に接続された端子とを備
    え、該端子は変形が容易で、且つ、復元力の小さいアル
    ミニウム等の金属材料から成り、前記筐体の中空内部に
    自由端を延出し、その自由端先端にエレメントを取り付
    けて、該エレメントをほぼ水平に保持し、前記蓋体によ
    る前記エレメントの押圧力が所定値を越えると前記エレ
    メントが破断して前記導電路を遮断することを特徴とす
    る圧力遮断センサ。
  9. 【請求項9】 絶縁性材からなり、中空内部が密閉さ
    れ、ケースと蓋体から成る筐体と、前記ケースの中空内
    部に配置された作動部と、外部の圧力変化によって変形
    する蓋体と、該蓋体と前記作動部の間に配置されたエレ
    メントと、該エレメントに形成された導電路とを備え、
    前記エレメントの中央部の幅をその他の部分の幅より狭
    くし、前記蓋体によるエレメントへの押圧力が所定値を
    越えると前記エレメントが破断して前記導電路を遮断す
    ることを特徴とする圧力遮断センサ。
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