JPH11250788A - 物理量変化記録素子 - Google Patents
物理量変化記録素子Info
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- JPH11250788A JPH11250788A JP10046668A JP4666898A JPH11250788A JP H11250788 A JPH11250788 A JP H11250788A JP 10046668 A JP10046668 A JP 10046668A JP 4666898 A JP4666898 A JP 4666898A JP H11250788 A JPH11250788 A JP H11250788A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】物理量の変化の記録を電力消費なく、かつ、構
成簡素で小型化容易、そのうえ、作動精度を向上させ
る。 【解決手段】可動体2bに作動体3を設け、作動体3に
加えられる物理量がしきい値を超えたときに、可動体2
bを破損させ、その可動体2b上の配線5を破断させる
ことで、この配線5に接続されている電極4a,4bの
導通変化の保持されることで、その物理量の変化が記録
保持される構成。
成簡素で小型化容易、そのうえ、作動精度を向上させ
る。 【解決手段】可動体2bに作動体3を設け、作動体3に
加えられる物理量がしきい値を超えたときに、可動体2
bを破損させ、その可動体2b上の配線5を破断させる
ことで、この配線5に接続されている電極4a,4bの
導通変化の保持されることで、その物理量の変化が記録
保持される構成。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物理量変化記録素
子に関する。
子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加速度、圧力、振動、温度などの
物理量がある所定値を超えたかどうかを記録するため
に、加速度センサ、圧力センサ、振動センサ、温度セン
サ、湿度センサなどの物理量センサで物理量がある所定
値を超えたか否かを検知し、物理量が所定値を超えたと
する検知出力に応答して記憶素子(メモリ)を駆動して
これに記録させるようにした物理量変化記録システムが
ある。
物理量がある所定値を超えたかどうかを記録するため
に、加速度センサ、圧力センサ、振動センサ、温度セン
サ、湿度センサなどの物理量センサで物理量がある所定
値を超えたか否かを検知し、物理量が所定値を超えたと
する検知出力に応答して記憶素子(メモリ)を駆動して
これに記録させるようにした物理量変化記録システムが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のシステム構成の
場合では物理量センサとメモリそれぞれに電源を供給す
るために少なからず電力消費は免れず、そのうえシステ
ム構成も複雑である。また、これらは一体化されていな
いがために小型化が困難であると同時に作動精度も必ず
しも信頼をおける程に高くはない。
場合では物理量センサとメモリそれぞれに電源を供給す
るために少なからず電力消費は免れず、そのうえシステ
ム構成も複雑である。また、これらは一体化されていな
いがために小型化が困難であると同時に作動精度も必ず
しも信頼をおける程に高くはない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明においては、加え
られる物理量に応答して変位する変位部分と、前記変位
部分のしきい値を超える変位に応答して物理的変化して
電気的状態を変えられ、この変えられた電気的状態を保
持する保持部分とを有するとともに、これらが一体化さ
れている構成として上述の課題を解決している。
られる物理量に応答して変位する変位部分と、前記変位
部分のしきい値を超える変位に応答して物理的変化して
電気的状態を変えられ、この変えられた電気的状態を保
持する保持部分とを有するとともに、これらが一体化さ
れている構成として上述の課題を解決している。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
て図面を参照して詳細に説明する。
【0006】(実施の形態1)図1は、本実施の形態1
の物理量変化記録素子を示し、図1(a)はキャップを
外した状態でのその平面図であり、図1(b)はキャッ
プを取り付けた状態でのその側面断面図である。同図を
参照してこの物理量変化記録素子は、要するに、加えら
れる物理量に応答して変位する変位部分と、前記変位部
分のしきい値を超える変位に応答して物理的変化して電
気的状態を変えられ、この変えられた電気的状態を保持
する保持部分とを有するとともに、これらは一体化され
ている。
の物理量変化記録素子を示し、図1(a)はキャップを
外した状態でのその平面図であり、図1(b)はキャッ
プを取り付けた状態でのその側面断面図である。同図を
参照してこの物理量変化記録素子は、要するに、加えら
れる物理量に応答して変位する変位部分と、前記変位部
分のしきい値を超える変位に応答して物理的変化して電
気的状態を変えられ、この変えられた電気的状態を保持
する保持部分とを有するとともに、これらは一体化され
ている。
【0007】この変位部分は具体的には4つの周壁1a
〜1dで平面方向から見て矩形枠状に囲まれ、かつ、相
対向する一対の周壁1b,1d間に梁機能を備えた可動
体2a,2bでもって両側を支持された重り機能を備え
た作動体3で構成され、また、保持部分は、一方の周壁
1b上の電極4aから他方の周壁1d上の電極4b間に
可動体2a,作動体3、可動体2bそれぞれの上面に沿
わせて形成された配線5で構成されている。なお、この
素子の平面形状は矩形ではなく円形であっても、またそ
の他の形状であっても構わない。
〜1dで平面方向から見て矩形枠状に囲まれ、かつ、相
対向する一対の周壁1b,1d間に梁機能を備えた可動
体2a,2bでもって両側を支持された重り機能を備え
た作動体3で構成され、また、保持部分は、一方の周壁
1b上の電極4aから他方の周壁1d上の電極4b間に
可動体2a,作動体3、可動体2bそれぞれの上面に沿
わせて形成された配線5で構成されている。なお、この
素子の平面形状は矩形ではなく円形であっても、またそ
の他の形状であっても構わない。
【0008】これら周壁1a〜1d、可動体2a,2b
および作動体3はシリコンなどの半導体材料を用いて周
知の半導体微細加工技術でもって一体化可能であるか
ら、小型でかつ簡素な構造とすることが可能となってい
る。この周壁1a〜1dそれぞれの上下面にはそれぞれ
内部保護用としてガラスなど適宜の素材で作製されたキ
ャップ6a,6bが設けられている。
および作動体3はシリコンなどの半導体材料を用いて周
知の半導体微細加工技術でもって一体化可能であるか
ら、小型でかつ簡素な構造とすることが可能となってい
る。この周壁1a〜1dそれぞれの上下面にはそれぞれ
内部保護用としてガラスなど適宜の素材で作製されたキ
ャップ6a,6bが設けられている。
【0009】上記構成の物理量変化記録素子において
は、外部から衝撃を含む物理量変化による外部力が作用
すると、作動体3が上下に作動させられ、その作動幅が
しきい値を超えて大きくなると、可動体2a,2bが破
断され、これによって、配線5も破断されてしまう構造
となっている。配線5の両端には前記電極4a,4bが
固定接続されているので、配線が破断されたかどうかを
電極4a,4b間の電気的導通を見ることで、可動体2
a,2bの破損の有無の確認が可能となる。
は、外部から衝撃を含む物理量変化による外部力が作用
すると、作動体3が上下に作動させられ、その作動幅が
しきい値を超えて大きくなると、可動体2a,2bが破
断され、これによって、配線5も破断されてしまう構造
となっている。配線5の両端には前記電極4a,4bが
固定接続されているので、配線が破断されたかどうかを
電極4a,4b間の電気的導通を見ることで、可動体2
a,2bの破損の有無の確認が可能となる。
【0010】そのため本実施の形態1の物理量変化記録
素子では、配線5が破断される前後で電気的状態が変化
するが、その破断による電気的状態は保持され、この保
持によって作動体3に加わった振動という物理量の変化
が記録されることになる。
素子では、配線5が破断される前後で電気的状態が変化
するが、その破断による電気的状態は保持され、この保
持によって作動体3に加わった振動という物理量の変化
が記録されることになる。
【0011】この場合、作動体3を振動させる物理量と
しては単なる衝撃の他に、例えば作動体3を磁性材料で
構成すると、外部の磁気作用で作動体3を振動可能と
し、その磁気を物理量としても構わない。また、物理量
は電荷力でも構わない。さらに、温度で作動体3の部分
を変形させるものでも構わない。さらには、キャップで
囲まれた内部を密封構造とし、内部に流体、気体などを
取り込み、これらの圧力で作動体となる部分を変形させ
る物理量であっても構わない。
しては単なる衝撃の他に、例えば作動体3を磁性材料で
構成すると、外部の磁気作用で作動体3を振動可能と
し、その磁気を物理量としても構わない。また、物理量
は電荷力でも構わない。さらに、温度で作動体3の部分
を変形させるものでも構わない。さらには、キャップで
囲まれた内部を密封構造とし、内部に流体、気体などを
取り込み、これらの圧力で作動体となる部分を変形させ
る物理量であっても構わない。
【0012】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2の物理量変化記録素子を示し、図2(a)は図1
の(a)に、図2(b)は図1の(b)にそれぞれ対応
する。本実施の形態2の物理量変化記録素子は、作動体
3が可動体2bのみで片持ち支持され、かつ電極4a,
4bが周壁1d上に共に配備され、配線5は、一方の電
極4aから可動体2b、作動体5へと延びるとともに、
この作動体5からループして可動体2b、他方の電極4
bへと引き回されている以外は実施の形態1と同様であ
るので、その詳細な説明は省略する。図3は本実施の形
態2の物理量変化記録素子における外部から衝撃などの
物理量変化に伴う各種外部力が加わった場合の挙動を示
すものであり、図3の(a)は図2の(a)に、図3の
(b)は図2の(b)にそれぞれ対応する。図3を参照
して、作動体3が下方へ作動変位させられ、その変位が
しきい値を超えると、可動体2bが破断され、これによ
って、配線5も破断されてしまう構造となっている。配
線5の両端には前記両電極4a,4bが固定接続されて
いるので、電極4a,4b間の電気的導通を見ること
で、可動体2bの破損の有無の確認が可能となる。
形態2の物理量変化記録素子を示し、図2(a)は図1
の(a)に、図2(b)は図1の(b)にそれぞれ対応
する。本実施の形態2の物理量変化記録素子は、作動体
3が可動体2bのみで片持ち支持され、かつ電極4a,
4bが周壁1d上に共に配備され、配線5は、一方の電
極4aから可動体2b、作動体5へと延びるとともに、
この作動体5からループして可動体2b、他方の電極4
bへと引き回されている以外は実施の形態1と同様であ
るので、その詳細な説明は省略する。図3は本実施の形
態2の物理量変化記録素子における外部から衝撃などの
物理量変化に伴う各種外部力が加わった場合の挙動を示
すものであり、図3の(a)は図2の(a)に、図3の
(b)は図2の(b)にそれぞれ対応する。図3を参照
して、作動体3が下方へ作動変位させられ、その変位が
しきい値を超えると、可動体2bが破断され、これによ
って、配線5も破断されてしまう構造となっている。配
線5の両端には前記両電極4a,4bが固定接続されて
いるので、電極4a,4b間の電気的導通を見ること
で、可動体2bの破損の有無の確認が可能となる。
【0013】そのため本実施の形態2の物理量変化記録
素子では、配線5が破断される前後で電気的状態が変化
するが、その破断による電気的状態は保持され、この保
持によって作動体3に加わった物理量の変化が記録され
ることになる。
素子では、配線5が破断される前後で電気的状態が変化
するが、その破断による電気的状態は保持され、この保
持によって作動体3に加わった物理量の変化が記録され
ることになる。
【0014】(実施の形態3)図4は、本発明の実施の
形態3の物理量変化記録素子を示し、図4は図1の
(a)に対応している。本実施の形態3の物理量変化記
録素子は、一対の相対向する周壁1b,1d上の2つ電
極4a,4bと、両周壁1b,1dが共に隣接する周壁
1c上の1つの電極4cとがあり、かつこれら各電極に
対応して3つの可動体2a,2b,2cで保持された作
動体3があり、3つの電極2a,2b,2c間に配線
5,5aが設けられている以外は実施の形態1と同様で
あるので、その詳細な説明は省略する。この実施の形態
3では1つの素子の中に複数の可動体と作動体とを用い
ていることで、1つの素子で複数のしきい値を設定する
ことが可能となっている。
形態3の物理量変化記録素子を示し、図4は図1の
(a)に対応している。本実施の形態3の物理量変化記
録素子は、一対の相対向する周壁1b,1d上の2つ電
極4a,4bと、両周壁1b,1dが共に隣接する周壁
1c上の1つの電極4cとがあり、かつこれら各電極に
対応して3つの可動体2a,2b,2cで保持された作
動体3があり、3つの電極2a,2b,2c間に配線
5,5aが設けられている以外は実施の形態1と同様で
あるので、その詳細な説明は省略する。この実施の形態
3では1つの素子の中に複数の可動体と作動体とを用い
ていることで、1つの素子で複数のしきい値を設定する
ことが可能となっている。
【0015】(実施の形態4)図5は、本発明の実施の
形態4の物理量変化記録素子を示し、図5は図1の
(a)に対応している。本実施の形態4の物理量変化記
録素子は、一対の相対向する周壁1b,1d上の2つ電
極4a,4bと、これに対応する可動体2a,2bと、
配線5と、もう一対の周壁1a,1c上の2つ電極4
c,4dと、これに対応する可動体2c,2dと、配線
5bとがある以外は実施の形態1と同様であるので、そ
の詳細な説明は省略する。この実施の形態4では1つの
素子の中に複数の可動体と作動体とを用いていること
で、1つの素子で複数のしきい値を設定することが可能
となっている。
形態4の物理量変化記録素子を示し、図5は図1の
(a)に対応している。本実施の形態4の物理量変化記
録素子は、一対の相対向する周壁1b,1d上の2つ電
極4a,4bと、これに対応する可動体2a,2bと、
配線5と、もう一対の周壁1a,1c上の2つ電極4
c,4dと、これに対応する可動体2c,2dと、配線
5bとがある以外は実施の形態1と同様であるので、そ
の詳細な説明は省略する。この実施の形態4では1つの
素子の中に複数の可動体と作動体とを用いていること
で、1つの素子で複数のしきい値を設定することが可能
となっている。
【0016】(実施の形態5)図6は、本発明の実施の
形態5の物理量変化記録素子を示し、図6は図1の
(a)に対応している。本実施の形態5の物理量変化記
録素子は、矩形枠状の周壁1a〜1dそれぞれにおいて
対角線上に設けられた電極4e〜4hと、これに対応す
る可動体2e〜2hと、配線5c,5dとがある以外は
実施の形態1と同様であるので、その詳細な説明は省略
する。この実施の形態5では1つの素子の中に複数の可
動体と作動体とを用いていることで、1つの素子で複数
のしきい値を設定することが可能となっている。
形態5の物理量変化記録素子を示し、図6は図1の
(a)に対応している。本実施の形態5の物理量変化記
録素子は、矩形枠状の周壁1a〜1dそれぞれにおいて
対角線上に設けられた電極4e〜4hと、これに対応す
る可動体2e〜2hと、配線5c,5dとがある以外は
実施の形態1と同様であるので、その詳細な説明は省略
する。この実施の形態5では1つの素子の中に複数の可
動体と作動体とを用いていることで、1つの素子で複数
のしきい値を設定することが可能となっている。
【0017】(実施の形態6)図7は、本発明の実施の
形態6の物理量変化記録素子を示し、図7は図1の
(a)に対応する。本実施の形態6の物理量変化記録素
子は、矩形枠状の周壁1a,1b,1dにより構成され
る2つの隅部それぞれの電極4e,4hと、これに対応
する可動体2e,2hと、配線5e,5gと、周壁1c
中央の電極4cと、これに対応する可動体2cと、配線
5fとが設けられている以外は実施の形態1と同様であ
るので、その詳細な説明は省略する。この実施の形態6
では1つの素子の中に複数の可動体と作動体とを用いて
いることで、1つの素子で複数のしきい値を設定するこ
とが可能となっている。
形態6の物理量変化記録素子を示し、図7は図1の
(a)に対応する。本実施の形態6の物理量変化記録素
子は、矩形枠状の周壁1a,1b,1dにより構成され
る2つの隅部それぞれの電極4e,4hと、これに対応
する可動体2e,2hと、配線5e,5gと、周壁1c
中央の電極4cと、これに対応する可動体2cと、配線
5fとが設けられている以外は実施の形態1と同様であ
るので、その詳細な説明は省略する。この実施の形態6
では1つの素子の中に複数の可動体と作動体とを用いて
いることで、1つの素子で複数のしきい値を設定するこ
とが可能となっている。
【0018】(実施の形態7)図8は、本発明の実施の
形態7の物理量変化記録素子を示し、図8は図1の
(a)に対応する。本実施の形態7の物理量変化記録素
子は、矩形枠状の周壁1a〜1dそれぞれの中央から可
動体2a〜2dを介して作動体3a〜3dを接続し、そ
の周壁中央それぞれに1つの電極4a〜4dを配置した
構成としている。この実施の形態7では1つの素子の中
に複数の可動体と、複数の作動体とを用いていることで
1つの素子で複数のしきい値を設定することが可能とな
っている。
形態7の物理量変化記録素子を示し、図8は図1の
(a)に対応する。本実施の形態7の物理量変化記録素
子は、矩形枠状の周壁1a〜1dそれぞれの中央から可
動体2a〜2dを介して作動体3a〜3dを接続し、そ
の周壁中央それぞれに1つの電極4a〜4dを配置した
構成としている。この実施の形態7では1つの素子の中
に複数の可動体と、複数の作動体とを用いていることで
1つの素子で複数のしきい値を設定することが可能とな
っている。
【0019】(実施の形態8)図9は、本発明の実施の
形態8の物理量変化記録素子を示し、図9は図1の
(a)に対応する。本実施の形態8の物理量変化記録素
子は、実施の形態7と基本構成が同じであり、ただ、各
可動体とこれに対応する作動体との組み合わせが4つあ
るが、各組み合わせ毎に区画壁7a〜7cで内部を間仕
切っており、これによって、他の可動体と作動体の挙動
がいずれか他の可動体と作動体の挙動に影響しないよう
にしている。
形態8の物理量変化記録素子を示し、図9は図1の
(a)に対応する。本実施の形態8の物理量変化記録素
子は、実施の形態7と基本構成が同じであり、ただ、各
可動体とこれに対応する作動体との組み合わせが4つあ
るが、各組み合わせ毎に区画壁7a〜7cで内部を間仕
切っており、これによって、他の可動体と作動体の挙動
がいずれか他の可動体と作動体の挙動に影響しないよう
にしている。
【0020】この実施の形態8においても1つの素子の
中に複数の可動体と、複数の作動体とを用いていること
で、1つの素子で複数のしきい値を設定することが可能
となっている。
中に複数の可動体と、複数の作動体とを用いていること
で、1つの素子で複数のしきい値を設定することが可能
となっている。
【0021】(実施の形態9)図10は、本発明の実施
の形態9の物理量変化記録素子を示し、図10の(a)
は図1の(a)に、図10の(b)は図1の(b)にそ
れぞれ対応する。本実施の形態9の物理量変化記録素子
は、周壁1a〜1d、可動体2bと、これに支持される
作動体3それぞれの上面が面一であり、周壁1dの上面
に一対の電極4a,4bが対向配置され、かつ、両電極
4a,4bから配線5が可動体2bの上面から作動体3
の上面にかけてループするようにして設けられている。
の形態9の物理量変化記録素子を示し、図10の(a)
は図1の(a)に、図10の(b)は図1の(b)にそ
れぞれ対応する。本実施の形態9の物理量変化記録素子
は、周壁1a〜1d、可動体2bと、これに支持される
作動体3それぞれの上面が面一であり、周壁1dの上面
に一対の電極4a,4bが対向配置され、かつ、両電極
4a,4bから配線5が可動体2bの上面から作動体3
の上面にかけてループするようにして設けられている。
【0022】(実施の形態10)図11は、本発明の実
施の形態10の物理量変化記録素子を示し、図11の
(a)は図1の(a)に、図11の(b)は図1の
(b)にそれぞれ対応する。本実施の形態10の物理量
変化記録素子は、実施の形態9と基本構成が同じである
が、実施の形態9と異なり、作動体3がゴミなどに影響
されないようにするためにキャップ6a,6bが配備さ
れている。この場合、可動体2bと作動体3それぞれの
上面がキャップ6aの下面に接触するが、可動体2bと
作動体3それぞれの上面に酸化膜8を形成しておくこと
で、キャップ6aの接合を防止できるようにしても構わ
ない。
施の形態10の物理量変化記録素子を示し、図11の
(a)は図1の(a)に、図11の(b)は図1の
(b)にそれぞれ対応する。本実施の形態10の物理量
変化記録素子は、実施の形態9と基本構成が同じである
が、実施の形態9と異なり、作動体3がゴミなどに影響
されないようにするためにキャップ6a,6bが配備さ
れている。この場合、可動体2bと作動体3それぞれの
上面がキャップ6aの下面に接触するが、可動体2bと
作動体3それぞれの上面に酸化膜8を形成しておくこと
で、キャップ6aの接合を防止できるようにしても構わ
ない。
【0023】(実施の形態11)図12は、本発明の実
施の形態11の物理量変化記録素子を示し、図12の
(a)は図1の(a)に、図12の(b)は図1の
(b)にそれぞれ対応する。本実施の形態11の物理量
変化記録素子は、実施の形態10と基本構成が同じであ
るが、実施の形態10ではキャップ6aがあるために作
動体3は下方向にしか変位できないが、実施の形態11
では周壁1dの斜め段差9を設けることで、可動体2b
と作動体3それぞれの上面とキャップ6a下面との間に
隙間10を形成し、これによって、作動体3が上下2方
向に変位できるようにしている。
施の形態11の物理量変化記録素子を示し、図12の
(a)は図1の(a)に、図12の(b)は図1の
(b)にそれぞれ対応する。本実施の形態11の物理量
変化記録素子は、実施の形態10と基本構成が同じであ
るが、実施の形態10ではキャップ6aがあるために作
動体3は下方向にしか変位できないが、実施の形態11
では周壁1dの斜め段差9を設けることで、可動体2b
と作動体3それぞれの上面とキャップ6a下面との間に
隙間10を形成し、これによって、作動体3が上下2方
向に変位できるようにしている。
【0024】(実施の形態12)図13は、本発明の実
施の形態12の物理量変化記録素子を示し、図13の
(a)は図1の(a)に、図13の(b)は図1の
(b)にそれぞれ対応する。本実施の形態12の物理量
変化記録素子は、実施の形態10と基本構成が同じであ
るが、実施の形態10ではキャップ6aがあるために作
動体3は下方向にしか変位できないが、実施の形態12
ではキャップ6aの周縁を立ち上げることで、可動体2
bと作動体3それぞれの上面とキャップ6a下面との間
に隙間11を形成し、これによって、作動体3が上下2
方向に変位できるようにしている。
施の形態12の物理量変化記録素子を示し、図13の
(a)は図1の(a)に、図13の(b)は図1の
(b)にそれぞれ対応する。本実施の形態12の物理量
変化記録素子は、実施の形態10と基本構成が同じであ
るが、実施の形態10ではキャップ6aがあるために作
動体3は下方向にしか変位できないが、実施の形態12
ではキャップ6aの周縁を立ち上げることで、可動体2
bと作動体3それぞれの上面とキャップ6a下面との間
に隙間11を形成し、これによって、作動体3が上下2
方向に変位できるようにしている。
【0025】(実施の形態13)図14は、本発明の実
施の形態13の物理量変化記録素子を示しでいる。本実
施の形態13の物理量変化記録素子Aにおいては、図1
1の素子の全体を該素子を収納するパッケージ12a,
12b内に密封した構造としている。素子の電極4a,
4bはリード線13で接続され、その電気的導通が取り
出し可能とされている。
施の形態13の物理量変化記録素子を示しでいる。本実
施の形態13の物理量変化記録素子Aにおいては、図1
1の素子の全体を該素子を収納するパッケージ12a,
12b内に密封した構造としている。素子の電極4a,
4bはリード線13で接続され、その電気的導通が取り
出し可能とされている。
【0026】(その他の実施の形態)なお、上述の物理
量変化記録素子は、可動体と作動体とからなる変位部分
を第1から第nまでの複数個有し、かつ、各変位部分に
おける破損のしきい値を異なるように設定すれば、いず
れの変位部分における可動体が破損して配線が破断し、
これによる電極の導通状態からその物理量の大きさを段
階的に記録できることになる。
量変化記録素子は、可動体と作動体とからなる変位部分
を第1から第nまでの複数個有し、かつ、各変位部分に
おける破損のしきい値を異なるように設定すれば、いず
れの変位部分における可動体が破損して配線が破断し、
これによる電極の導通状態からその物理量の大きさを段
階的に記録できることになる。
【0027】上述したような各構造を備えた本実施の形
態においては、それを各種回路、装置、機器などにおい
て以下のように適用できるものである。その適用のアプ
リケーション例について説明する。
態においては、それを各種回路、装置、機器などにおい
て以下のように適用できるものである。その適用のアプ
リケーション例について説明する。
【0028】(アプリケーション1)図15は、上述し
た各実施の形態における物理量変化記録素子を用いた物
理量応動回路を示しており、これについて説明すると、
この回路は、アナログ時計14の駆動モータに対する電
源の供給ライン15内に本実施の形態の素子B(ここで
いう素子は前記各実施の形態の素子を含む。)を組み込
んだ電子機器における回路を示している。この電子機器
に衝撃が加えられ、その衝撃が設定されたしきい値を超
えると、これを素子Bが感知して内部の配線が破断し、
これによって、駆動モータへの電源供給が遮断される。
これによって、アナログ時計14が動作を停止すること
によって、そのときの時刻が記録されることになる。
た各実施の形態における物理量変化記録素子を用いた物
理量応動回路を示しており、これについて説明すると、
この回路は、アナログ時計14の駆動モータに対する電
源の供給ライン15内に本実施の形態の素子B(ここで
いう素子は前記各実施の形態の素子を含む。)を組み込
んだ電子機器における回路を示している。この電子機器
に衝撃が加えられ、その衝撃が設定されたしきい値を超
えると、これを素子Bが感知して内部の配線が破断し、
これによって、駆動モータへの電源供給が遮断される。
これによって、アナログ時計14が動作を停止すること
によって、そのときの時刻が記録されることになる。
【0029】(アプリケーション2)上述した各実施の
形態の物理量変化記録素子は図示しないが、パーソナル
コンピュータなどの搬送荷物と同梱し、輸送トラックに
この搬送荷物を搭載して目的地に輸送する。目的地に到
着すると、搬送荷物を輸送トラックから降ろして素子を
搬送荷物から取り出して検査する。この素子の検査の結
果、配線が破断されて電極間の導通が無いときは、設定
されたしきい値を超える衝撃が輸送途中に加えられたこ
とが判明するので、所定の対応を取ることができる。
形態の物理量変化記録素子は図示しないが、パーソナル
コンピュータなどの搬送荷物と同梱し、輸送トラックに
この搬送荷物を搭載して目的地に輸送する。目的地に到
着すると、搬送荷物を輸送トラックから降ろして素子を
搬送荷物から取り出して検査する。この素子の検査の結
果、配線が破断されて電極間の導通が無いときは、設定
されたしきい値を超える衝撃が輸送途中に加えられたこ
とが判明するので、所定の対応を取ることができる。
【0030】(アプリケーション3)上述した各実施の
形態の物理量変化記録素子は図示しないが、この素子を
衝撃を嫌う機器例えばノートパソコン、ハンディターミ
ナル、携帯通信機などの校正が必要とされる機器に組み
込む。そして、例えば携帯通信機のような機器を手指か
ら応答して落下させた場合に、その素子がその落下に対
する保護回路として作動し、その内部の電極間の導通が
取れなくなると、その出力からその機器の校正が必要で
あることの確認を容易にし、これによって、衝撃が加わ
ったことによる測定誤差の発生を防止することができ
る。
形態の物理量変化記録素子は図示しないが、この素子を
衝撃を嫌う機器例えばノートパソコン、ハンディターミ
ナル、携帯通信機などの校正が必要とされる機器に組み
込む。そして、例えば携帯通信機のような機器を手指か
ら応答して落下させた場合に、その素子がその落下に対
する保護回路として作動し、その内部の電極間の導通が
取れなくなると、その出力からその機器の校正が必要で
あることの確認を容易にし、これによって、衝撃が加わ
ったことによる測定誤差の発生を防止することができ
る。
【0031】(アプリケーション4)図16は、上述し
た各実施の形態における物理量変化記録素子を感圧ダイ
ヤフラムとして用いたものであり、周壁1c,1dに電
極4a,4bが配備されているとともに、物理量が振動
ではなく圧力であり、そのために作動体が物理量として
振動で変位するものではなく圧力で変位する作動体とし
て周壁1a〜1d間に感圧部分16が配備されている。
この感圧部分16は前記のように作動体であると同時に
可動体の機能も兼用しており、これによって、物理量が
振動ではなく圧力で変位する変位部分を構成している。
そして、図16の(a)の状態から(b)で示すように
下方からの矢印方向の圧力で感圧部分16が上方へ湾曲
し、さらにしきい値を超える物理量としての圧力の変化
で(c)で示すように感圧部分16が破断されるもので
ある。
た各実施の形態における物理量変化記録素子を感圧ダイ
ヤフラムとして用いたものであり、周壁1c,1dに電
極4a,4bが配備されているとともに、物理量が振動
ではなく圧力であり、そのために作動体が物理量として
振動で変位するものではなく圧力で変位する作動体とし
て周壁1a〜1d間に感圧部分16が配備されている。
この感圧部分16は前記のように作動体であると同時に
可動体の機能も兼用しており、これによって、物理量が
振動ではなく圧力で変位する変位部分を構成している。
そして、図16の(a)の状態から(b)で示すように
下方からの矢印方向の圧力で感圧部分16が上方へ湾曲
し、さらにしきい値を超える物理量としての圧力の変化
で(c)で示すように感圧部分16が破断されるもので
ある。
【0032】(アプリケーション5)図17は、上述の
実施の形態における物理量変化記録素子を感圧ダイヤフ
ラムとして用いたものであり、図17は図16と基本構
成が同じであるが、図16と異なって感圧部分16の一
部が周壁近傍で厚さが薄くされている。これによって、
その感圧部分16の一部が特に作動体としての機能を果
たすもので、物理量としての圧力がかかっていない
(a)で示される状態から(b)で示すように下方から
の矢印方向の圧力がかかることで上方へ湾曲し、さらに
しきい値を超える圧力で破断されるものである。
実施の形態における物理量変化記録素子を感圧ダイヤフ
ラムとして用いたものであり、図17は図16と基本構
成が同じであるが、図16と異なって感圧部分16の一
部が周壁近傍で厚さが薄くされている。これによって、
その感圧部分16の一部が特に作動体としての機能を果
たすもので、物理量としての圧力がかかっていない
(a)で示される状態から(b)で示すように下方から
の矢印方向の圧力がかかることで上方へ湾曲し、さらに
しきい値を超える圧力で破断されるものである。
【0033】(アプリケーション6)図18は、図17
の感圧ダイヤフラムを用いて感圧センサとしたものであ
り、圧力導入口17を備えた基板18の上に図17の感
圧ダイヤフラムを符号19で示すように搭載し、この上
からパッケージ20をかぶせて構成されている。そし
て、この感圧ダイヤフラム19からの配線21を基板1
8上の配線パターン22を介して信号処理部23に接続
して構成されている。この感圧ダイヤフラム19は圧力
導入口17から導入される圧力で感圧部16が変形し、
この変形に対応した信号を配線21、配線パターン22
を介して信号処理部23に出力する。そして、その圧力
がしきい値を超えたときには感圧部16上の配線が破断
し、その物理量であるその圧力を記録するのである。
の感圧ダイヤフラムを用いて感圧センサとしたものであ
り、圧力導入口17を備えた基板18の上に図17の感
圧ダイヤフラムを符号19で示すように搭載し、この上
からパッケージ20をかぶせて構成されている。そし
て、この感圧ダイヤフラム19からの配線21を基板1
8上の配線パターン22を介して信号処理部23に接続
して構成されている。この感圧ダイヤフラム19は圧力
導入口17から導入される圧力で感圧部16が変形し、
この変形に対応した信号を配線21、配線パターン22
を介して信号処理部23に出力する。そして、その圧力
がしきい値を超えたときには感圧部16上の配線が破断
し、その物理量であるその圧力を記録するのである。
【0034】(アプリケーション7)図19は、図17
の感圧ダイヤフラムを用いて感圧センサとしたものであ
り、基板18の上に図17の感圧ダイヤフラムを符号1
9で示すように搭載し、この上から圧力導入口24を備
えたパッケージ20をかぶせて構成されている。そし
て、この感圧ダイヤフラム19からの配線21を基板1
8上の配線パターン22を介して信号処理部(図示省
略)に接続して構成されている。この感圧ダイヤフラム
19は圧力導入口24から導入される圧力で感圧部16
が変形し、この変形に対応した信号を配線21、配線パ
ターン22を介して信号処理部に出力する。そして、そ
の圧力がしきい値を超えたときには感圧部16上の配線
が破断し、その物理量であるその圧力を記録するのであ
る。
の感圧ダイヤフラムを用いて感圧センサとしたものであ
り、基板18の上に図17の感圧ダイヤフラムを符号1
9で示すように搭載し、この上から圧力導入口24を備
えたパッケージ20をかぶせて構成されている。そし
て、この感圧ダイヤフラム19からの配線21を基板1
8上の配線パターン22を介して信号処理部(図示省
略)に接続して構成されている。この感圧ダイヤフラム
19は圧力導入口24から導入される圧力で感圧部16
が変形し、この変形に対応した信号を配線21、配線パ
ターン22を介して信号処理部に出力する。そして、そ
の圧力がしきい値を超えたときには感圧部16上の配線
が破断し、その物理量であるその圧力を記録するのであ
る。
【0035】(アプリケーション8)図20は、図17
の感圧ダイヤフラムを用いて感圧センサとしたものであ
り、圧力導入口17を備えた基板18の配線22上に図
17の感圧ダイヤフラムを符号19で示すようにフリッ
プチップ実装し、この上からパッケージ20をかぶせて
構成されている。そして、この感圧ダイヤフラム19か
らの配線21を基板18上の配線パターン22を介して
信号処理部(図示省略)に接続して構成されている。こ
の感圧ダイヤフラム19は圧力導入口17から導入され
る圧力で感圧部16が変形し、この変形に対応した信号
を配線21、配線パターン22を介して信号処理部に出
力する。そして、その圧力がしきい値を超えたときには
感圧部16上の配線が破断し、その物理量であるその圧
力を記録するのである。
の感圧ダイヤフラムを用いて感圧センサとしたものであ
り、圧力導入口17を備えた基板18の配線22上に図
17の感圧ダイヤフラムを符号19で示すようにフリッ
プチップ実装し、この上からパッケージ20をかぶせて
構成されている。そして、この感圧ダイヤフラム19か
らの配線21を基板18上の配線パターン22を介して
信号処理部(図示省略)に接続して構成されている。こ
の感圧ダイヤフラム19は圧力導入口17から導入され
る圧力で感圧部16が変形し、この変形に対応した信号
を配線21、配線パターン22を介して信号処理部に出
力する。そして、その圧力がしきい値を超えたときには
感圧部16上の配線が破断し、その物理量であるその圧
力を記録するのである。
【0036】(アプリケーション9)図21は、図17
の感圧ダイヤフラムを用いて感圧センサとしたものであ
り、基板18の配線22の上に図17の感圧ダイヤフラ
ムを符号19で示すようにフリップチップ実装し、この
上から圧力導入口24を備えたパッケージ20をかぶせ
て構成されている。そして、この感圧ダイヤフラム19
からの配線21を基板18上の配線パターン22を介し
て信号処理部(図示省略)に接続して構成されている。
この感圧ダイヤフラム19は圧力導入口24から導入さ
れる圧力で感圧部16が変形し、この変形に対応した信
号を配線21、配線パターン22を介して信号処理部に
出力する。そして、その圧力がしきい値を超えたときに
は感圧部16上の配線が破断し、その物理量であるその
圧力を記録するのである。
の感圧ダイヤフラムを用いて感圧センサとしたものであ
り、基板18の配線22の上に図17の感圧ダイヤフラ
ムを符号19で示すようにフリップチップ実装し、この
上から圧力導入口24を備えたパッケージ20をかぶせ
て構成されている。そして、この感圧ダイヤフラム19
からの配線21を基板18上の配線パターン22を介し
て信号処理部(図示省略)に接続して構成されている。
この感圧ダイヤフラム19は圧力導入口24から導入さ
れる圧力で感圧部16が変形し、この変形に対応した信
号を配線21、配線パターン22を介して信号処理部に
出力する。そして、その圧力がしきい値を超えたときに
は感圧部16上の配線が破断し、その物理量であるその
圧力を記録するのである。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、加えられ
る物理量に応答して変位する変位部分と、前記変位部分
のしきい値を超える変位に応答して物理的変化して電気
的状態を変えられ、この変えられた電気的状態を保持す
る保持部分とを有するとともに、これらが一体化されて
構成されているので、加速度、圧力、振動、温度などの
物理量がある所定値を超えたかどうかを記録するため
に、加速度センサ、圧力センサ、振動センサ、温度セン
サなどの物理量センサと、そのセンサの検知出力からそ
の物理量がしきい値を超えたことを記憶するメモリが不
要となり、これによって、物理量センサとメモリそれぞ
れに電源を供給するための電力消費がなくなり、かつ、
上記一体化構成であるために構成が簡素になり、かつ小
型化も容易となる。また、半導体微細加工技術で一体化
することで作動精度を大きく向上させることができる。
る物理量に応答して変位する変位部分と、前記変位部分
のしきい値を超える変位に応答して物理的変化して電気
的状態を変えられ、この変えられた電気的状態を保持す
る保持部分とを有するとともに、これらが一体化されて
構成されているので、加速度、圧力、振動、温度などの
物理量がある所定値を超えたかどうかを記録するため
に、加速度センサ、圧力センサ、振動センサ、温度セン
サなどの物理量センサと、そのセンサの検知出力からそ
の物理量がしきい値を超えたことを記憶するメモリが不
要となり、これによって、物理量センサとメモリそれぞ
れに電源を供給するための電力消費がなくなり、かつ、
上記一体化構成であるために構成が簡素になり、かつ小
型化も容易となる。また、半導体微細加工技術で一体化
することで作動精度を大きく向上させることができる。
【図1】本発明の実施形態1に係る物理量変化記録素子
を示すもので(a)は平面図、(b)は側面断面図
を示すもので(a)は平面図、(b)は側面断面図
【図2】本発明の実施の形態2に係る物理量変化記録素
子を示すもので(a)は平面図、(b)は側面断面図
子を示すもので(a)は平面図、(b)は側面断面図
【図3】本発明の実施の形態2に係る物理量変化記録素
子の動作説明に用いるもので(a)は平面図、(b)は
側面断面図
子の動作説明に用いるもので(a)は平面図、(b)は
側面断面図
【図4】本発明の実施の形態3に係る物理量変化記録素
子の平面図
子の平面図
【図5】本発明の実施の形態4に係る物理量変化記録素
子の平面図
子の平面図
【図6】本発明の実施の形態5に係る物理量変化記録素
子の平面図
子の平面図
【図7】本発明の実施の形態6に係る物理量変化記録素
子の平面図
子の平面図
【図8】本発明の実施の形態7に係る物理量変化記録素
子の平面図
子の平面図
【図9】本発明の実施の形態8に係る物理量変化記録素
子の平面図
子の平面図
【図10】本発明の実施の形態9に係る物理量変化記録
素子を示すもので(a)は平面図、(b)は側面断面図
素子を示すもので(a)は平面図、(b)は側面断面図
【図11】本発明の実施の形態10に係る物理量変化記
録素子を示すもので(a)は平面図、(b)は側面断面
図
録素子を示すもので(a)は平面図、(b)は側面断面
図
【図12】本発明の実施の形態11に係る物理量変化記
録素子を示すもので(a)は平面図、(b)は側面断面
図
録素子を示すもので(a)は平面図、(b)は側面断面
図
【図13】本発明の実施の形態12に係る物理量変化記
録素子を示すもので(a)は平面図、(b)は側面断面
図
録素子を示すもので(a)は平面図、(b)は側面断面
図
【図14】本発明の実施の形態13に係る物理量変化記
録素子の側面断面図
録素子の側面断面図
【図15】本発明の各実施の形態のアプリケーション1
の回路図
の回路図
【図16】本発明の各実施の形態のアプリケーション4
の感圧ダイヤフラム部を示し、(a)は圧力負荷前の側
面断面図、(b)はしきい値以下の圧力負荷時での側面
断面図、(c)はしきい値以上の圧力負荷時での側面断
面図
の感圧ダイヤフラム部を示し、(a)は圧力負荷前の側
面断面図、(b)はしきい値以下の圧力負荷時での側面
断面図、(c)はしきい値以上の圧力負荷時での側面断
面図
【図17】本発明の各実施の形態のアプリケーション5
の感圧ダイヤフラム部を示し、(a)は圧力負荷前の側
面断面図、(b)は圧力負荷時での側面断面図
の感圧ダイヤフラム部を示し、(a)は圧力負荷前の側
面断面図、(b)は圧力負荷時での側面断面図
【図18】図17の感圧ダイヤフラム部を用いたアプリ
ケーション6での側面断面図
ケーション6での側面断面図
【図19】図17の感圧ダイヤフラム部を用いたアプリ
ケーション7での側面断面図
ケーション7での側面断面図
【図20】図17の感圧ダイヤフラム部を用いたアプリ
ケーション8での側面断面図
ケーション8での側面断面図
【図21】図17の感圧ダイヤフラム部を用いたアプリ
ケーション9での側面断面図
ケーション9での側面断面図
1a〜1d 周壁 2a,2b 可動体 3 作動体 4a,4b 電極 5 配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古澤 光一 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 山口 浩二 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 梅田 史彦 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 政井 琢 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】加えられる物理量に応答して変位する変位
部分と、前記変位部分のしきい値を超える変位に応答し
て物理的変化して電気的状態を変えられ、この変えられ
た電気的状態を保持する保持部分とを有するとともに、
これらが一体化されていることを特徴とする物理量変化
記録素子。 - 【請求項2】前記変位部分が可動体に一体に設けられた
作動体であり、前記保持部分が、前記可動体に形成され
た配線であり、前記配線はしきい値を超える前記作動体
の動きに伴う前記可動体の挙動で破断されることを特徴
とする請求項1に記載の物理量変化記録素子。 - 【請求項3】前記変位部分と前記保持部分とが半導体微
細加工技術で一体化可能であることを特徴とする請求項
1または2に記載の物理量変化記録素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10046668A JPH11250788A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 物理量変化記録素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10046668A JPH11250788A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 物理量変化記録素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11250788A true JPH11250788A (ja) | 1999-09-17 |
Family
ID=12753747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10046668A Pending JPH11250788A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 物理量変化記録素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11250788A (ja) |
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-
1998
- 1998-02-27 JP JP10046668A patent/JPH11250788A/ja active Pending
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