JP2000113912A - 電池の電路遮断機構 - Google Patents

電池の電路遮断機構

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JP2000113912A
JP2000113912A JP10280366A JP28036698A JP2000113912A JP 2000113912 A JP2000113912 A JP 2000113912A JP 10280366 A JP10280366 A JP 10280366A JP 28036698 A JP28036698 A JP 28036698A JP 2000113912 A JP2000113912 A JP 2000113912A
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battery
insulating member
metal plate
diaphragm
battery lid
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JP10280366A
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English (en)
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Tadamitsu Azema
忠満 畦間
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立時の内部端子の取り扱いや、電池の落下
等による衝撃等で絶縁部材が変形したりして、ダイアフ
ラム部Dと内部端子との接合を剥離させたり、導電性を
劣化させたりする危険性があった。 【解決手段】 本発明の電池の電路遮断機構Tは、絶縁
部材12の電池蓋11側の表面に金属板17を露出させ
てインサート成型等で取り付け、この金属板17を絶縁
部材12に形成した溶接孔12jで金属板17を電池蓋
11に溶接して取り付けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電池の電路遮断機構
に係わり、電池ケース内部の圧力が上昇したときに安全
性を確保するために用いられる電池の電路遮断機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電池ケースの内部に有機溶
媒系電解液を注入して密閉した、充電可能なリチウムイ
オン二次電池などが、携帯電話機やパソコン等の携帯用
機器の電源として広く使用されている。ところが、この
ような電池に再充電するときに過充電を行ったり、規定
された電流よりも大きな電流で充電を行ったりすると、
電池に異常が生じて電池ケース内に気体が発生し、電池
ケース内の圧力や温度が上昇して、電池ケースの膨張、
さらには亀裂等が発生し、内部の電解液が外部ににじみ
出して、電池が組み込まれた機器に悪影響を与えること
があった。また、これに至らなくとも、前述したような
異常状態のままで、電池の使用を継続すると、電池の膨
張が進行し、電池ケースが破裂したりする危険性があ
り、異常が生じた電池は速やかに使用を中止する必要が
あった。
【0003】このような電池の破裂等を防止するため
の、従来の電池の電路遮断機構を、例えば特願平10−
113100号公報で提案されているもので説明する。
この従来提案されている電池の電路遮断機構を、図7に
示すような、例えば角形電池に用いたもので説明する
と、発電素子(図示せず)を内部に収納した電池ケース
Aを機密に遮蔽する電池蓋1が配設され、この電池蓋1
は下部に取り付けられた絶縁部材2と、上部に取り付け
られた押さえ部材3とで狭持され、中央部のリベット4
をカシメ付けて電池蓋1と絶縁部材2と押さえ部材3と
が一体化されている。また、リベット4には、下方の頭
部4a側に正極端子5と、上方のカシメ部4b側に導通
ワッシャ6とがカシメと同時に取り付けられている。ま
た、リベット4の上方には導通ワッシャ6に接合されて
電気的に導通する外部正極7が配設されている。また、
絶縁部材2の一端側には内部端子8がカシメ等で取り付
けられて構成されている。
【0004】前記電池蓋1は、導電性金属板から成り、
鍔部1aと底板1bとから成り、この底板11bの一部
には、例えば図示右側にダイヤフラム部Fと、図示左側
に安全弁部Gとが形成されている。前記ダイヤフラム部
Fは、図8に示すように、底板1bの下面側に凹部1c
が形成され、この凹部1cによって底板1bの一部を薄
肉にした薄肉部1dが設けられている。この薄肉部1d
は、電池ケースAの内方に向けて膨出形成され、薄肉部
1dの中央部に厚肉部1eが形成されている。この厚肉
部1eが内部端子8のリード部8aに突出形成された薄
肉の接合部8bにスポット溶接等で接合されている。ま
た、安全弁部Gは、外形が円環状に図示上方に突出形成
された平坦状の厚肉の突出部1fと、この突出部1fの
根元部分を薄肉にした連結部1gとから形成されてい
る。
【0005】このような従来の電池の電路遮断機構は、
電池内部に異常が発生して電池内部の圧力が上昇する
と、リード8aの通気口8dと絶縁部材2の通気口2b
から、矢印Bのように圧力上昇した気体が凹部1cに侵
入し、薄肉部1dと厚肉部1eとを上方に押し上げよう
とする作動力がダイアフラム部Fに働く。そして、電池
の内部圧力が所定値以上になると、ダイヤフラム部Fが
上方の凹部3b側に反転して変位し(図示せず)、ダイ
ヤフラム部Fが接合された部分の内部端子8の接合部8
bが破断/あるいは剥離されて、電池蓋1と電池内部の
発電素子の負極素子(図示せず)との間の電路を遮断す
ることができる。
【0006】もし、電池蓋1と電池内部の発電素子(図
示せず)との間の電路が遮断されても、電池内部の圧力
上昇がストップしな場合には、更に上昇した電池内圧が
安全弁部Gの突出部1fに加わり、突出部1fを上方に
押し上げようとする作動力が安全弁部Gに加わり、薄肉
の連結部1gが破断される。この連結部1gの破断部分
から電池内部の高圧の気体が外部に排出され、電池の破
裂を事前に防止することができるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来の電路遮断機構は、絶縁部材2を電池蓋1の中央
部のリベット4だけで固定していたので、電池組立時の
取り扱いや電池組立の完成後において、落下等の衝撃が
絶縁部材2に伝わると、絶縁部材2の端部側が電池蓋1
から離れる方向に変形する力が加わる。この内部端子2
が変形したりすると、ダイアフラム部Fと接合部8bと
の接合が剥離してオープンになったり、剥離まで達しな
くても導電抵抗値が高くなり、電池の特性に悪い延享を
与える心配があった。本発明は、前述のような課題を解
決して、落下等の衝撃が絶縁部材2に加わっても絶縁部
材が変形することのない高性能な電池の電路遮断機構を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の解決手段として本発明の電池の電路遮断機構
は、発電素子を内部に収納した電池ケースと、この電池
ケースの内部を気密に遮蔽する電池蓋と、この電池蓋の
一部に形成した前記電池ケースの内圧変化に応じて上方
に変位可能なダイアフラム部と、前記発電素子に接続す
ると共に前記ダイアフラム部の中央部付近に接合した内
部端子と、この内部端子の一部を埋設して取り付けた絶
縁性の絶縁部材とを備え、前記ダイアフラム部と前記内
部端子とを接合して前記電池蓋と前記発電素子との間に
電路を形成し、前記絶縁部材の前記電池蓋側の表面に金
属板を露出させて取り付け、この金属板が取り付けられ
た部分の前記絶縁部材に溶接孔を設け、この溶接孔で前
記金属板を前記電池蓋に接合するような構成とした。
【0009】また、前記課題を解決するための第2の解
決手段として、前記金属板は、前記内部端子と同じ材料
から成り、前記金属板の一部を前記絶縁部材に埋設して
取り付けるようにした構成とした。
【0010】また、前記課題を解決するための第3の解
決手段として、前記金属板は、前記絶縁部材の前記内部
端子を埋設した位置よりも外側に取り付けるような構成
とした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の電池の電路遮断
機構の1実施の形態について説明する。図1は本発明に
係わる上面図であり、図2は本発明に係わる要部断面図
であり、図3は本発明に係わる下面図であり、図4は図
2の4−4断面図であり、図5は本発明に係わる動作を
説明する要部断面図であり、図6は図2の6−6断面図
である。
【0012】本発明の電池の電路遮断機構Tの概略構成
を、例えば角形電池に用いたもので図1〜図4に基づい
て説明する。まず、内部に発電素子(図示せず)を収納
する電池ケースKが配設され、この電池ケースKの内部
を機密に遮蔽する電池蓋11が電池ケースKの開口部側
に取り付けられている。この電池蓋11は、下部に取り
付けられた絶縁部材12と、上部に取り付けられた保持
部材13とにより狭持され、中央部のリベット14をカ
シメ付けて、電池蓋11と、絶縁部材12と、保持部材
13とを一体化している。前記電池蓋11の一部には、
電池ケースKの内方に向けて膨出形成され、電池ケース
Kの内圧変化に応じて上方に変位可能なダイアフラム部
Dが形成されている。
【0013】また、リベット14が、保持部材13に取
り付けられた外部正極15に接続され、絶縁部材12に
は内部負極から成る内部端子16の一部が埋設されて一
体化されている。前記内部端子16はダイアフラム部D
に接合されて、内部端子16と電池蓋11とが電気的に
接続されている。前記絶縁部材12の端部寄りには金属
板17がインサート成型等で埋設されて取り付けられ、
この金属板17が電池蓋11に溶接されて、絶縁部材1
2はリベット14と金属板17とで電池蓋11に取り付
けられている。また、図示しない電池ケースK内部の発
電素子の負極が、図示しない接続リードで内部端子16
に接続され、ダイアフラム部Dと内部端子16とを介し
て、電池蓋11と発電素子との間に電路が形成されて、
本発明の電路遮断機構が概略構成されている。
【0014】前述のような電池の電路遮断機構Tの詳細
を説明すると、電池蓋11は、外形が略矩形に形成さ
れ、材質がステンレス等の導電性金属板から形成されて
いる。このような電池蓋11は、外周部に平坦状の鍔部
11aと、この鍔部11aの内側を絞り加工等で下方に
突出した平坦状の底板11bとが形成されている。この
底板11bの一部には、図2に示す左側にダイアフラム
部Dと、右側に安全弁部Zとが一体形成されている。前
記ダイアフラム部Dは、図4の断面図に示すように、底
板11bの下面側から研削加工等により形成した円環状
の凹部11cと、この凹部11cの外寄りの底板11b
の板厚を薄肉にした薄肉部11dと、凹部11cの中央
部付近の板厚を厚肉にした厚肉部11eとから構成され
ている。そして、薄肉部11dは、プレス等で皿状に図
示下方に向けて膨出形成され、厚肉部11eが薄肉部1
1dの根元部分より図示下方側に位置するようになって
いる。
【0015】前記ダイアフラム部Dは、凹部11cの外
周側である薄肉部11dの根元部分を支点として、下方
側に位置する中央部の厚肉部11eが上方に変位可能に
なっている。また、図2に示す電池蓋11の図示右側に
形成された安全弁部Zは、外形が略円環状で図示上方に
突出する厚肉で平坦状の突出部11fと、この突出部1
1fの外周側の根元部分を薄肉にした連結部11gとで
構成されている。また、電池蓋11の中央部には、後述
する絶縁部材12のボス部12eを挿通する中央孔11
hが形成されている。また、鍔部11aの図示右側が、
やや広めに形成され、この鍔部11aに電解液注入口1
1jが貫通形成されている。
【0016】前記電池蓋11の底板11bの下面には、
電池蓋11より外形が小さくて樹脂材料から成る絶縁部
材12が配設されている。この絶縁部材12には、ダイ
アフラム部Dの厚肉部11eが位置する部分に、所定の
大きさの接合孔12aが貫通形成されている。また、ダ
イアフラム部Dが位置する部分の絶縁部材12の表面
に、図4に示すような、絶縁部材12の左右の端面12
b、12cから、ダイアフラム部Dの凹部11cに連通
する、溝状の第1通気口12d、12dが形成され、電
池内部の圧力が上昇すると、高圧に上昇した気体が第1
通気口12d、12dを通過して、ダイアフラム部Dの
薄肉部11d下部の横方向から圧力が伝達されて、薄肉
部11dを上方に押し上げようとする作動力がダイアフ
ラム部Dに加えられる。
【0017】また、図2に示す絶縁部材12には、安全
弁部Zの下部に2個の第2通気口12eが貫通形成され
て、電池内部の高圧になった気体が第2通気口12eを
通過して、安全弁部Zに伝達されるようになっている。
また、絶縁部材12の中央部には、座グリ穴12fが所
定の深さで形成され、この座グリ穴12fの中央部に、
リベット孔12gを有するボス部12hが上方に突出形
成されている。また、絶縁部材12は、ダイアフラム部
Dに接合する内部端子16を埋設した位置よりも外側
の、図示左端部寄りに、所定の大きさの溶接孔12jが
貫通形成され、この溶接孔12j上に後述する金属板1
7が取り付けられている。
【0018】また、電池蓋11の底板11b上面には、
保持部材13が配設され、絶縁部材12と保持部材13
とで電池蓋11を狭持するようになっている。前記保持
部材13は絶縁性の樹脂材料から成り、ダイアフラム部
Dの上部には、ダイアフラム部Dが上方に変位可能なよ
うに空洞部13aが形成され、この空洞部13aの上部
に連通して貫通孔13bが形成され、この貫通孔13b
で空洞部13aが外部とつながっている。そして、電池
内部の圧力が高圧になって、ダイアフラム部Dが上方に
変位すると、空洞部13a内の空気が貫通孔13bから
外部に放出されるので、ダイアフラム部Dがスムーズに
変位できるようになっている。また、安全弁部Z上に
は、遮蔽する物がなく開放された状態になっている。
【0019】前記保持部材13には、絶縁部材12のボ
ス部12hが挿通する貫通孔13cが形成されている。
また、リベット孔12gには、アルミ等から成るリベッ
ト14が挿通され、このリベット14は下方側に頭部1
4aが形成され、この頭部14aが、座グリ穴12fに
位置し、頭部14aから上方に突出するカシメ部14b
がリベット孔12gから挿通するようになっている。
【0020】前記リベット14は、カシメ部14bが図
示しないカシメ治具でカシメられて、略円形に外側に広
げられ、前記貫通孔13c周辺のニッケル板等から成る
外部正極15にカシメ部14bが電気的に導通するよう
になっている。そして、リベット14は、内部の頭部1
4aと発電素子(図示せず)の正極とが、図示しない接
続リードで接続され、外部正極15と発電素子とが電気
的に接続された状態になっている。
【0021】前記リベット14の頭部14aが座グリ穴
12fの底部に接する部分に、例えば合成ゴム系等から
成る封止材(図示せず)が塗布されて、電池ケースKの
内部を密閉するようになっている。前記外部正極15
は、リベット14のカシメ前のカシメ部14bが挿通可
能なリベット孔15aを有し、保持部材13の表面から
所定の深さで彫り込みされた位置に、インサート成型等
により保持部材13に埋設されて取り付けられている。
【0022】前記ダイアフラム部Dの下方側には、一部
を絶縁部材12にインサート成型等で埋設して取り付け
た内部負極から成る内部端子16が配設されている。こ
の内部端子16は、ニッケル板等から成り、プレス加工
等により、平坦状の基部16aと、この基部16aから
ダイアフラム部D側に突出形成した接合部16bとを有
して配設されている。
【0023】前記内部端子16は、接合部16bを絶縁
部材12から露出させた状態で、内部端子16の一部で
ある基部16aを絶縁部材12にインサート成型等によ
り埋設して、接合部16bにダイアフラム部Dの厚肉部
11eをスポット溶接等により、ダイアフラム部Dと内
部端子16とが接合された状態で配設されている。前記
内部端子16は、絶縁部材12の一方の端面12bから
外方に延出するリード取付部16cが形成され、このリ
ード取付部16cを端面12bから、絶縁部材12の下
面側に接するように折り返しされている。
【0024】前記絶縁部材12は、図2に示す絶縁部材
12の内部端子16を埋設した位置よりも外側の前記溶
接孔12j上に、金属板17が取り付けられている。こ
の金属板17は、内部端子16と同じ材料から成り、図
6に示すように、平坦状の接合部17aと、この接合部
17aの両端部を下方に折り曲げた折り曲げ部17bと
で構成されている。前記金属板は、金属板17の一部で
ある折り曲げ部17bをインサート成型等により絶縁部
材12に埋設して取り付けられている。また、金属板1
7は、絶縁部材12の内部端子16を埋設した位置より
も外側に取り付けられている。
【0025】前記金属板17は、溶接孔12jで接合部
17aを電池蓋11の底板11bに溶接止めしている。
この金属板17を電池蓋11に溶接止めすることで、絶
縁部材12の左端部が電池蓋11に固定されて、絶縁部
材12が、リベット14と金属板17との2箇所で電池
蓋11に固定されて取り付けられている。そのために、
電池内部の圧力が上昇し、この高圧の気体がダイアフラ
ム部Dの凹部11cに勢いよく流れ込んだとしても、こ
の反作用でダイアフラム部D側の絶縁部材12が下方側
に変形することがなく、絶縁部材12の下方側への変形
による、内部端子16が発電素子に接触したりするショ
ート等の障害を防止することができる。
【0026】このような構成の本発明の電池の電路遮断
機構Tは、図2に示すように、電池蓋11の外周部の鍔
部11aを、電池ケースKの開口部に位置させ、鍔部1
1aの外周部を電池ケースKに溶接等で取り付け、その
後、電解液注入孔11jから所定の電解液(図示せず)
を注入し、電解液注入孔11jを溶接等で塞ぐと、電池
ケースKの内部が機密に遮蔽されるようになっている。
そして、本発明の電池の電路遮断機構Tを取り付けた電
池は、ダイアフラム部Dと内部端子16とを介して、電
池蓋11と内部の発電素子(図示せず)との間に電路が
形成される。
【0027】このような本発明の電池の電路遮断機構T
の動作は、電池内部に異常が発生し、電池ケースKの内
圧が上昇すると、図5に示すように、圧力上昇した電池
ケースK内部の気体が、第1通気口12d、12dか
ら、矢印Bのように横方向から凹部11c内に侵入す
る。すると、凹部11c内に侵入した高圧の気体によ
り、薄肉部11dに作動力が加わり、薄肉部11dを上
方に押し上げようとする。
【0028】そして、電池内部の圧力が所定値以上に上
昇すると、ダイアフラム部Dに接合している内部端子1
6の接合部16bが剥離/または破断して、ダイアフラ
ム部Dが上方に反転して変位する。このダイアフラム部
Dの上方への反転で、電池蓋11と発電素子との間の電
路が遮断される。この電路が遮断されると、電池内部の
ガス等の発生が停止して、電池ケースK内部の圧力上昇
が抑えられ、電池ケースKの破裂、あるいは亀裂等の障
害を事前に防止することができる。
【0029】また、もしも、前記電路が遮断されても、
電池内部の圧力上昇がストップしないような場合には、
更に上昇する電池内圧が、安全弁部Zの突出部11fに
加わり、突出部11fを上方に押し上げようとする作動
力が働く。この作動力で薄肉に形成された連結部11g
の一部が破断し、この破断部分から、電池内部の高圧の
気体が外部に排出され、電池の破裂等の障害を未然に防
止することができるような、2重の安全構造になってい
る。
【0030】
【発明の効果】本発明の電池の電路遮断機構は、ダイア
フラム部と前記内部端子とを接合して前記電池蓋と前記
発電素子との間に電路を形成し、前記絶縁部材の前記電
池蓋側の表面に金属板を露出させて取り付け、この金属
板が取り付けられた部分の前記絶縁部材に溶接孔を設
け、この溶接孔で前記金属板を前記電池蓋に接合してい
るので、電池を誤って落下させた時に、この落下の衝撃
が絶縁部材に加わっても、絶縁部材が変形したりせず、
内部端子とダイアフラム部との接合が剥離、または破断
することのない信頼性の高い電池の電路遮断機構を提供
することができる。
【0031】また、前記金属板は、前記内部端子と同じ
材料から成り、前記金属板の一部を前記絶縁部材に埋設
して取り付けたので、内部端子をインサート成型すると
きに同時に金属板もインサート成型することができ、製
造効率の良い電池の電路遮断機構を提供できる。また、
金属板と内部端子とが同じ材料なので、インサート成型
時は金属板と内部端子とを絶縁部材の外部で接続してい
て、インサート成型が完了後、前記接続部分を切断する
ことにより、製造時の金属板と内部端子との取り扱い性
がよく製造効率を向上させることできる。
【0032】また、前記金属板は、前記絶縁部材の前記
内部端子を埋設した位置よりも外側に取り付けたので、
絶縁部材を確実に電池蓋に固定して取り付けることがで
き、高性能の電池の電路遮断機構を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる上面図である。
【図2】本発明に係わる要部断面図である。
【図3】本発明に係わる仮面図である。
【図4】図2の4−4断面図である。
【図5】本発明に係わるダイアフラム部の動作を説明す
る要部断面図である。
【図6】図2の6−6断面図である。
【図7】従来の電池の電路遮断機構を示す要部断面図で
ある。
【図8】従来の電池の電路遮断機構に係わるダイアフラ
ム部の要部断面図である。
【符号の説明】
T 本発明の電池の電路遮断機構 11 電池蓋 11a 鍔部 11b 底板 11c 凹部 11d 薄肉部 11e 厚肉部 11f 突出部 11g 連結部 11h 中央孔 11j 電解液注入口 12 絶縁部材 12a 接合孔 12b 端面 12c 端面 12d 第1通気口 12e 第2通気口 12f 座グリ孔 12g リベット孔 12h ボス部 12j 溶接孔 13 保持部材 13a 空洞部 13b 貫通孔 13c 貫通孔 14 リベット 14a 頭部 14b カシメ部 15 外部正極 16 内部端子 16a 基部 16b 接合部 16c リード取付部 17 金属板 17a 接合部 17b 折り曲げ部 K 電池ケース D ダイヤフラム部 Z 安全弁部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電素子を内部に収納した電池ケース
    と、この電池ケースの内部を気密に遮蔽する電池蓋と、
    この電池蓋の一部に形成した前記電池ケースの内圧変化
    に応じて上方に変位可能なダイアフラム部と、前記発電
    素子に接続すると共に前記ダイアフラム部の中央部付近
    に接合した内部端子と、この内部端子の一部を埋設して
    取り付けた絶縁部材とを備え、前記ダイアフラム部と前
    記内部端子とを接合して前記電池蓋と前記発電素子との
    間に電路を形成し、前記絶縁部材の前記電池蓋側の表面
    に金属板を露出させて取り付け、この金属板が取り付け
    られた部分の前記絶縁部材に溶接孔を設け、この溶接孔
    で前記金属板を前記電池蓋に接合するようにしたことを
    特徴とする電池の電路遮断機構。
  2. 【請求項2】 前記金属板は、前記内部端子と同じ材料
    から成り、前記金属板の一部を前記絶縁部材に埋設して
    取り付けたことを特徴とする請求項1記載の電池の電路
    遮断機構。
  3. 【請求項3】 前記金属板は、前記絶縁部材の前記内部
    端子を埋設した位置よりも外側に取り付けたことを特徴
    とする請求項1、または2記載の電池の電路遮断機構。
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