JP6350894B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに重なり合った状態の複数の記録シートを給送体と分離体との当接による分離ニップに通すことで、給送体に直接接触している記録シートだけを分離して画像形成手段に向けて給送する画像形成装置に関するものである。
従来、この種の画像形成装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。図19は、特許文献1に記載の画像形成装置における手差し給紙部を示す構成図である。同図において、複数の記録シートSをシート束の状態で載置している手差しトレイ901の側方では、給送ローラ902と分離ローラ903とが当接して分離ニップを形成している。手差しトレイ901の先端部に設けられた可動板901aは、スプリングによって付勢されることで、トレイ上の記録シートSの先端部を給送ローラ902に突き当てている。給送ローラ902が回転駆動すると、記録シートSが手差しトレイ901から送り出される。分離ローラ903の回転軸部材には、図示しないトルクリミッターが接続されている。給送ローラ902に直接接触している分離ローラが給送ローラ902に連れ回ろうとすると、分離ローラ903の回転軸部材に所定の閾値を超える回転トルクが発生する。これにより、トルクリミッターが分離ローラ903の連れ回り方向の回転を許容することで、分離ローラ903が従動回転する。給送ローラ902の回転駆動に伴って、複数の記録シートSが重なった状態で給紙トレイ901から送り出される重送と呼ばれる現象が発生することがある。重送によって複数の記録シートSが分離ニップに挟み込まれた場合、それらの記録シートSのうち、給送ローラ902に直接接触している記録シートSは給送ローラ902の表面移動に追従してシート送り方向に搬送される。このとき、その記録シートSは、2番目の記録シートSの表面上でスリップしながら移動する。このスリップにより、給送ローラ902から複数の記録シートSを介して回転力が付与される分離ローラ903の回転トルクが減少して前述した閾値を下回る。そして、トルクリミッターが駆動モータからの逆回転駆動力を分離ローラ903に伝える。これにより、分離ローラ903が逆回転駆動を開始して、2番目以降の他の記録シートSを手差しトレイ901に向けて戻し搬送する。このような戻し搬送により、重送が発生しても、給送ローラ902に直接接触している記録シートSだけが分離されて、周知の電子写真プロセスによって画像を形成する感光体等からなる図示しない画像形成手段に向けて送られる。
トレイなどのシート収容部に載置している記録シートを画像形成手段に向けて送り出す手段としては、給送ローラや分離ローラとは別に設けたピックアップローラによって行うことが一般的である。しかし、特許文献1に記載の画像形成装置では、ピックアップローラを設けずに、給送ローラ902にその役割を担わせている。かかる構成では、ピックアップローラの付設を省略して低コスト化を図ることができる。
記録シートの束を収容する手段としては、図19に示されるような手差し給紙部の他に、図示しない給紙カセットが知られている。給紙カセットは、一般に、画像形成装置の本体筺体に対して着脱可能に構成され、手差しトレイよりも多量の記録シートを収容することが可能である。この給紙カセットについても、同図に示される手差し給紙部と同様に、カセット内の記録シートを給送ローラに押し当てるようにして、ピックアップローラを省略した構成(以下、ピックアップレス構成という)を採用すれば、低コスト化を図ることができる。
図20は、ピックアップレス構成を採用した給紙カセットと、その周囲構成との組み合わせの一例を示す概略構成図である。同図において、内部に記録シートSの束を収容している給紙カセット970は、画像形成装置の本体筺体50に対して着脱可能に構成されている。一方、給紙ローラ981や分離ローラ982は、本体筺体50内に回転可能に固定されている。給紙カセット970内に収容されている記録シートSの先端部は、可動板971によって給紙ローラ981に押し当てられている。この押し当てにより、給紙カセット970内の記録シートSを給紙路に向けて送り出す手段を給紙ローラ981に担わせることで、ピックアップローラの付設を省略して低コスト化を実現している。
しかしながら、かかる構成では、ジャム処理のためにジャムシートを取り除く際にそれを破き易くなってしまうおそれがある。具体的には、一般に、分離ニップの付近で生ずるジャムシートは、その先端側が分離ニップよりも下流側に存在する搬送ローラ対985の搬送ニップに挟み込まれ、且つ後端側が分離ニップに挟み込まれた状態になっている。このジャムシートを取り出すために、同図に示される給紙カセット970を図中左側から右側に向けてスライド移動させて本体筺体50から引き出そうとすると、給紙カセット970を分離ローラ982に引っ掛けてしまう。よって、給紙カセット970の引き出し方向として、図中左側から右側に向けての方向を採用することはできない。また、給紙カセット970を図中右側から左側に向けてスライド移動させて本体筺体50から引き出す構成を採用した場合、引き出し後に本体筺体50内にできる空間の開口は、本体筺体50の図中左側の側板に存在している。この開口から挿入した手を、開口のほぼ正反対の位置にある分離ニップの付近に存在しているジャムシートの後端部までのばすことは非常に困難である。よって、前述の構成を採用することは現実的でない。これらの結果、給紙カセット970を同図の紙面に直交する方向にスライド移動させて本体筺体50内から引き出す構成を採用するのが一般的だと考えられる。ところが、この構成では、給紙カセット970を本体筺体50内から引き出したことによって生ずる空間の開口が、同図の紙面に直交する方向における手前側又は奥側の側板に存在している。このような開口から本体筺体50内に手を挿入した作業者は、ジャムシートの搬送方向に直交する方向の一端部だけしか把持することができない。そして、ジャムシートの一端部だけを把持した状態でジャムシートを分離ニップから引き出す際に、その一端部に集中的に引っ張り力を付与してジャムシートを破き易くなってしまうのである。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次のような画像形成装置を提供することである。即ち、ピックアップローラを省略することで低コスト化を図りつつ、ジャム処理の際におけるジャムシートの破けを抑えることができる画像形成装置である。
上記目的を達成するために、本発明は、本体筺体と、自らの内部に記録シートを収容し且つ前記本体筺体に対して着脱可能なシート収容手段と、記録シートに画像を形成する画像形成手段と、分離ニップを形成する給送ローラ及び分離ローラにより、複数の記録シートのうち前記給送ローラに直接接触している記録シートだけを分離して前記画像形成手段に向けて給送する分離手段とを備え、前記本体筺体内に装着されたシート収容手段に収容される記録シートを前記給送ローラによって前記分離ニップに向けて送り出す画像形成装置であって、記録シートを収容するシート収容部と、これの側方で前記分離ローラを収容する分離ローラ収容部とを前記シート収容手段に設け、前記分離ローラ収容部を前記シート収容手段とともに前記本体筺体に対して着脱するようにし、前記シート収容手段をシート収容部側から分離ローラ収容部側に向けて移動させて前記本体筺体内から引き出すのに伴って、前記本体筺体内に固定された前記給送ローラと、前記シート収容手段の前記分離ローラ収容部に収容される前記分離ローラとを離間させて前記分離ニップを無くすようにし、前記分離ローラの円柱状のローラ部における回転軸線方向の一端面に対して前記回転軸線方向に沿ったより一端側の位置で並びつつ、前記本体筺体内で前記分離ニップよりも給送ローラ側に突出するように配設されて、記録シートに接触する第1接触部と、前記ローラ部における回転軸線方向の他端面に対して前記回転軸線方向に沿ったより他端側の位置で並びつつ、前記本体筺体内で前記分離ニップよりも給送ローラ側に突出するように配設されて、記録シートに接触する第2接触部とを具備するシート接触部を、前記分離ローラ収容部及び前記シート収容部とともに前記本体筺体に対して着脱するようにし、且つ、前記分離ローラの一端面と前記第1接触部との間に、前記分離ニップに進入する前の記録シートに接触する第1の撓み付与部材を設けるとともに、前記分離ローラの他端面と前記第2接触部との間に、前記分離ニップに進入する前の記録シートに接触する第2の撓み付与部材を設けたことを特徴とするものである。
本発明においては、ピックアップローラを省略することで低コスト化を図りつつ、ジャム処理の際におけるジャムシートの破けを抑えることができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタにおける感光体とその周囲の構成とを拡大して示す拡大構成図。 同プリンタの下部領域を部分的に拡大して示す部分拡大図。 同プリンタの本体筐体内から引き出されている最中の給紙カセットを部分的に示す部分拡大図。 同給紙カセットの取り外しによって内部に空間が生じた状態の本体筺体を部分的に示す斜視図。 同給紙カセットをその後方から部分的に示す斜視図。 同給紙カセットの前側を部分的に示す部分斜視図。 同給紙カセットの分離ローラユニットを示す分解斜視図。 同給紙カセットの前端部を部分的に示す部分斜視図。 同本体筐体内に装着された同給紙カセットの分離ローラユニットと、同本体筐体内に固定された給送ローラとを部分的に示す部分斜視図。 同プリンタにおける分離ニップの周囲を示す拡大構成図。 同給送ローラ及び同分離ローラユニットの縦断面を示す縦断面図。 腰の強い記録シートを分離ニップに挟み込んだ状態の同縦断面を示す縦断面図。 分離ニップの直前で波打ち部を形成した腰の弱い記録シートと、分離ニップの周囲構成とを示す拡大構成図。 第1撓み付与部材及び第2撓み付与部材によって撓みが付与されている状態の記録シートを部分的に示す部分斜視図。 変形例の分離ローラユニットの分解斜視と、分離ローラユニットの周囲構成とを示す分解斜視図。 前板を取り外した状態の同給紙カセットの前端部を部分的に示す部分斜視図。 分解した状態の前端部を部分的に示す分解斜視図。 特許文献1に記載の画像形成装置における手差し給紙部を示す構成図。 ピックアップレス構成を採用した給紙カセットと、その周囲構成との組み合わせの一例を示す概略構成図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式で画像を形成する電子写真プリンタ(以下、単にプリンタという)について説明する。なお、本発明は、電子写真方式で画像を形成する画像形成装置に限らず、インクジェット方式や、特開2002−307737号公報等に記載のトナープロジェクション方式など、他の方式で画像を形成する画像形成装置にも適用が可能である。
まず、実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図1は、実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。同図において、本プリンタは、潜像担持体としての感光体1や、本体筐体50に対して着脱可能に構成されたシート収容手段としての給紙カセット100などを備えている。給紙カセット100の内部には、複数の記録シートSをシート束の状態で収容している。
給紙カセット100内の記録シートSは、後述する給送ローラ35の回転駆動によってカセット内から送り出されて、後述する分離ニップを経た後に給紙路42内に至る。その後、第1搬送ローラ対41の搬送ニップに挟み込まれて、給紙路42内を搬送方向の上流側から下流側に向けて搬送される。給紙路42の末端付近には、レジストローラ対43が配設されている。記録シートSは、このレジストローラ対43のレジストニップに先端を突き当てた状態で搬送が一時中止される。その突き当ての際、記録シートSのスキューが補正される。
レジストローラ対43は、記録シートSを後述する転写ニップで感光体1の表面のトナー像に重ね合わせ得るタイミングで回転駆動を開始して、記録シートSを転写ニップに向けて送り出す。この際、第1搬送ローラ対41が同時に回転駆動を開始して、一時中止していた記録シートSの搬送を再開する。
本プリンタの本体筺体は、手差しトレイ43、手差し給送ローラ44、分離パッド41などからなる手差し給紙部を保持している。この手差し給紙部の手差しトレイ43に手差しされた記録シートは、手差し給送ローラ44の回転駆動によって手差しトレイ43内から送り出される。そして、手差し給送ローラ44と分離パッド41との当接による分離ニップを経た後に、給紙路42におけるレジストローラ対43よりも上流側の領域に進入する。その後、給紙カセット100から送り出された記録シートSと同様にして、レジストローラ対43を経た後に、後述する転写ニップに送られる。
図2は、本プリンタにおける感光体1とその周囲の構成とを拡大して示す拡大構成図である。図中時計回り方向に回転駆動せしめられるドラム状の感光体1の周囲には、回収スクリュウ3、クリーニングブレード2、帯電ローラ4、潜像書込装置7、現像装置8、転写ローラ10などが配設されている。導電性ゴムローラ部を具備する帯電ローラ4は、感光体1に接触しながら回転して帯電ニップを形成している。この帯電ローラ4には、図示しない電源から出力される帯電バイアスが印加されている。これにより、帯電ニップにおいて、感光体1の表面と帯電ローラ4の表面との間で放電が発生することで、感光体1の表面が一様に帯電せしめられる。
潜像書込装置7は、LEDアレイを具備しており、感光体1の一様帯電した表面に対してLED光による光走査を行う。感光体1の一様帯電した地肌部のうち、この光走査によって光照射を受けた領域は、電位を減衰させる。これにより、感光体1の表面に静電潜像が形成される。
静電潜像は、感光体1の回転駆動に伴って、現像装置8に対向する現像領域を通過する。現像装置8は、循環搬送部や現像部を有しており、循環搬送部には、トナーと磁性キャリアとを含有する現像剤を収容している。循環搬送部は、後述する現像ローラ8aに供給するための現像剤を搬送する第1スクリュウ8bや、第1スクリュウ8bの直下に位置する独立した空間で現像剤を搬送する第2スクリュウ8cを有している。更には、第2スクリュウ8cから第1スクリュウ8bへの現像剤の受け渡しを行うための傾斜スクリュウ8dも有している。現像ローラ8a、第1スクリュウ8b、及び第2スクリュウ8cは、互いに平行な姿勢で配設されている。これに対し、傾斜スクリュウ8dは、それらから傾いた姿勢で配設されている。
第1スクリュウ8bは、自らの回転駆動に伴って現像剤を同図の紙面に直交する方向における奥側から手前側に向けて搬送する。この際、自らに対向配設された現像ローラ8aに一部の現像剤を供給する。第1スクリュウ8bによって同図の紙面に直交する方向における手前側の端部付近まで搬送された現像剤は、第2スクリュウ8cの上に落とし込まれる。
第2スクリュウ8cは、現像ローラ8aから使用済みの現像剤を受け取りながら、受け取った現像剤を自らの回転駆動に伴って同図の紙面に直交する方向における奥側から手前側に向けて搬送する。第2スクリュウ8cによって同図の紙面に直交する方向における手前側の端部付近まで搬送された現像剤は、傾斜スクリュウ8dに受け渡される。そして、傾斜スクリュウ8dの回転駆動に伴って、同図の紙面に直交する方向における手前側から奥側に向けて搬送された後、同方向における奥側の端部付近で、第1スクリュウ8bに受け渡される。
現像ローラ8aは、筒状の非磁性部材からなる回転可能な現像スリーブと、現像スリーブに連れ回らないようにスリーブ内に固定されたマグネットローラとを具備している。そして、第1スクリュウ8bによって搬送されている現像剤の一部をマグネットローラの発する磁力によって現像スリーブの表面で汲み上げる。現像スリーブの表面に担持された現像剤は、現像スリーブの表面に連れ周りながら、スリーブとドクターグレードとの対向位置を通過する際に、その層厚が規制される。その後、感光体1に対向する現像領域で、感光体1の表面に摺擦しながら移動する。
現像スリーブには、トナーや感光体1の地肌部電位と同極性の現像バイアスが印加されている。この現像バイアスの絶対値は、潜像電位の絶対値よりも大きく、且つ、地肌部電位の絶対値よりも小さくなっている。このため、現像領域においては、感光体1の静電潜像と現像スリーブとの間にトナーをスリーブ側から潜像側に静電移動させる現像ポテンシャルが作用する。この一方で、感光体1の地肌部と現像スリーブとの間には、トナーを地肌部側からスリーブ側に静電移動させる地肌ポテンシャルが作用する。これにより、現像領域では、感光体1の静電潜像にトナーが選択的に付着して静電潜像が現像される。
現像領域を通過した現像剤は、現像スリーブの回転に伴って、スリーブと第2スクリュウ8cとの対向領域に進入する。この対向領域では、マグネットローラに具備される複数の磁極のうち、互いに極性の異なる2つの磁極によって反発磁界が形成されている。対向領域に進入した現像剤は、反発磁界の作用によって現像スリーブ表面から離脱して、第2スクリュウ8cに回収される。
傾斜スクリュウ8dによって搬送される現像剤は、現像ローラ8aから回収された現像剤を含有しており、その現像剤は現像領域で現像に寄与していることからトナー濃度を低下させている。現像装置8は、傾斜スクリュウ8bによって搬送される現像剤のトナー濃度を検知する図示しないトナー濃度センサーを具備している。制御部51は、トナー濃度センサーによる検知結果に基づいて、必要に応じて、傾斜スクリュウ8bによって搬送される現像剤にトナーを補給するための補給動作信号を出力する。
現像装置8の上方には、トナーカートリッジ9が配設されている。このトナーカートリッジ9は、内部に収容しているトナーを、回転軸部材9aに固定されたアジテータ9bによって撹拌している。そして、トナー補給部材9cが制御部51から出力される補給動作信号に応じて回転駆動されることで、回転駆動量に応じた量のトナーを現像装置8の傾斜スクリュウ8bに補給する。
現像によって感光体1上に形成されたトナー像は、感光体1の回転に伴って、感光体1と、転写手段たる転写ローラ10とが当接する転写ニップに進入する。転写ローラ10には、感光体1の潜像電位とは逆極性の帯電バイアスが印加されており、これにより、転写ニップ内には転写電界が形成されている。
上述したように、レジストローラ対43は、記録シートを転写ニップ内で感光体1上のトナー像に重ね合わせうるタイミングで転写ニップに向けて送り出す。転写ニップでトナー像に密着せしめられた記録シートには、転写電界やニップ圧の作用により、感光体1上のトナー像が転写される。
転写ニップを通過した後の感光体1の表面には、記録シートに転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは感光体1に当接しているクリーニングブレード2によって感光体1の表面から掻き落とされた後、回収スクリュウ3により、ユニットケーシングの外に向けて送られる。ユニットケーシングから排出された転写残トナーは、図示しない搬送装置によって図示しない廃トナーボトルに送られる。
クリーニングブレード2によってクリーニングされた感光体1の表面は、図示しない除電手段によって除電された後、帯電ローラ4によって再び一様に帯電せしめられる。感光体1の表面に当接している帯電ローラ4には、トナー添加剤や、クリーニングブレード2で除去し切れなかったトナーなどの異物が付着する。この異物は、帯電ローラ4に当接しているクリーニングローラ5に転移した後、クリーニングローラ5に当接しているスクレーパー6によってクリーニングローラ5の表面から掻き落とされる。掻き落とされた異物は、上述した回収スクリュウ3の上に落下する。
図1において、感光体1と転写ローラ10とが当接する転写ニップを通過した記録シートSは、定着装置44に送られる。定着装置44は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ44aと、これに向けて押圧される加圧ローラ44bとの当接によって定着ニップを形成している。定着ニップに挟み込まれた記録シートの表面には、加熱や加圧の作用によってトナー像が定着せしめられる。その後、定着装置44を通過した記録シートSは、排紙路45を経た後、排紙ローラ対46の排紙ニップに挟み込まれる。
本プリンタは、記録シートの片面だけに画像を形成する片面モードと、記録シートの良縁に画像を形成する両面モードとを切り替えて実行することができる。片面モードの場合や、両面モードであって既に記録シートの両面に画像を形成している場合には、排紙ローラ対46が正転駆動を続けることで、排紙路45内の記録シートを機外に排出する。排出された記録シートは、本体筺体50の上面に設けられたスタック部にスタックされる。
一方、両面モードであって、且つ記録シートSの片面だけにしか画像を形成していない場合には、排紙ローラ対46の排紙ニップに記録シートSの端部が進入したタイミングで、排紙ローラ対46が逆転駆動される。このとき、排紙路45の末端付近に配設された切換爪47が作動して、排紙路45を塞ぐとともに、反転再送路48の入口を開く。排紙ローラ対46の逆転駆動によって逆戻りを開始した記録シートSは、反転再送路48内に送り込まれる。そして、反転再送路48内で上下を反転せしめられながら搬送された後、レジストローラ対43のレジストニップに再送される。その後、転写ニップでもう一方の面にもトナー像が転写された後、定着装置44と排紙路45と排紙ローラ対46とを経て機外に排出される。
次に、本プリンタの特徴的な構成について説明する。
図3は、本プリンタの下部領域を部分的に拡大して示す部分拡大図である。給紙カセット100は、可動底板101の上に複数の記録シートSからなるシート束を載置している。可動底板101は、底板バネ103によって給送ローラ35に向けて付勢されている。可動底板101の先端部には弾性部材からなる底板バッド102が固定されている。シート束の先端部は、この底板パッド102と給送ローラ35との間に挟み込まれた状態で、底板バネ103の力によって給送ローラ35に向けて押圧されている。
給送ローラ35が回転すると、シート束の一番上にある最上位の記録シートSが可動底板101から送り出される。そして、給送ローラ35と分離ローラ121との当接による分離ニップに進入する。本プリンタでは、このように、可動底板101、底板パッド102、底板バネ103などからなる押し当て手段によって給送ローラ35に向けて押し当てた状態で、給送ローラ35の駆動によってカセット内からの記録シートSの送り出しを行うようになっている。かかる構成では、給紙カセット100に対するピックアップローラの付設を省略して、低コスト化を図ることができる。
分離ローラ121に対しては、必要に応じてその表面を給送ローラ35とは逆方向に移動させるための回転駆動力を付与するのが一般的であるが、本プリンタにおいては、回転駆動力を付与しないようになっている。分離ローラ121は、給送ローラ35や分離ニップ内の記録シートSに従動することによってのみ回転するようになっている。
分離ローラ121の回転軸の一端側は、図示しないトルクリミッターによって回転自在に支持されている。分離ニップに記録シートSが進入していないときには、分離ローラ121が給送ローラ35に直接接触する。この状態で給送ローラ35が回転駆動すると、給送ローラ35から分離ローラ121に比較的強い駆動力が付与される。これにより、分離ローラ121の従動回転のトルクが所定の閾値を上回ることで、トルクリミッターが分離ローラ121の従動回転を許容する。つまり、分離ニップに記録シートSが進入していないときには、分離ローラ121が従動回転する。
また、分離ニップに記録シートSが1枚だけ進入したときには、分離ローラ121と給送ローラとの間に記録シートSが1枚だけ介在する。この状態で給送ローラ35が回転駆動すると、給送ローラ35から記録シートSに対して強い搬送力が付与されて記録シートSがシート送り方向に移動する。同時に、給送ローラ35から記録シートSを介して分離ローラ121に比較的強い駆動力が付与される。これにより、分離ローラ121の従動回転のトルクが所定の閾値を上回ることで、トルクリミッターが分離ローラ121の従動回転を許容する。つまり、分離ニップに記録シートSが1枚だけ進入しているときにも、分離ローラ121が従動回転する。
一方、重送によって複数枚の記録シートSが重なり合った状態で分離ニップに進入したとする。この場合、分離ニップで給送ローラ35に直接接触する最上位の記録シートSに対しては、給送ローラ35によって比較的強い搬送力が付与されることから、最上位の記録シートSはシート送り方向に搬送される。また、最上位の記録シートSを除く残りの記録シートは、分離ニップで加圧されることで搬送抵抗を付与される。この搬送抵抗が、最上位の記録シートSと2番目の記録シートSとの摩擦抵抗を上回ることで、それらシート間でスリップが発生する。そして、このスリップにより、分離ローラ121の従動回転のトルクが所定の閾値以下になることで、トルクリミッターが分離ローラ121の従動回転を許容しなくなる。すると、2番目以降の記録シートSに対する搬送抵抗がより増加して、2番目以降の記録シートSの移動が停止する。このようにして、分離ローラ121は、複数の記録シートSに搬送抵抗を付与しながらそれら最上位の記録シートSから他の記録シートを分離する。
かかる構成では、分離ローラ121に対してモータによる回転駆動力を付与することなく分離ニップで記録シートSを分離することで、分離ローラ121に駆動を伝達するための駆動伝達手段を省略して低コスト化を図ることができる。
図4は、本体筐体内から引き出されている最中の給紙カセット100を部分的に示す部分拡大図である。図示のように、本プリンタにおいては、分離ローラ121を給紙カセット100に保持させて給紙カセット100とともに本体筺体50に対して着脱するようになっている。これにより、給紙カセット100をローラの回転軸線方向ではなく、同図の左右方向にスライドさせて本体筺体50に対して着脱することを可能にしている。分離ローラ121が給紙カセット100とともに移動することから、給紙カセット100を同図の左右方向に沿った矢印A方向にスライド移動させる際に分離ローラ121が邪魔にならないからである。
分離ニップに記録シートSが挟まった状態でジャムが発生した場合、作業者は給紙カセット100を図中矢印A方向にスライド移動させて本体筺体50から引き出す。すると、分離ローラ121が給紙カセット100とともに取り出されて分離ニップが無くなるが、ジャムシートは、第1搬送ローラ対41の搬送ニップに挟まれていることから、本体筺体50内に残る。
給紙カセット100を本体筺体50から引き出したことによって本体筺体50内に発生する空間は、カセット引き出し方向である図中矢印A方向に向けて大きく開口している。作業者は、この開口を通じて、ジャムシートをその面方向から容易に視認することができる。そして、その開口に挿入した両手により、ジャムシートのローラ回転軸線方向の両端部をそれぞれ把持しながら、ジャムシートを第1搬送ローラ対41による搬送ニップから引っ張り出すことができる。この際、ジャムシートの両端部にそれぞれ引っ張り力が付与されることで、ジャムシートの一端部だけが把持される場合に比べて、引っ張り力の集中が抑えられて、ジャムシートの破れが発生し難くなる。
よって、本プリンタにおいては、ジャム処理の際におけるジャムシートの破けを抑えることができる。なお、本プリンタにおける給紙カセットの本体筺体50からの引き出し方向(図中矢印A方向)は、図示のように、給紙カセット100をシート収容部105側から分離ローラユニット120側に移動させる方向である。
図5は、給紙カセット(100)の取り外しによって内部に空間が生じた状態の本体筺体50を部分的に示す斜視図である。図中矢印B方向は、図示しない給送ローラ(35)の回転軸線方向である。同図においては、本体筺体における同回転軸線方向の一端側だけを示している。
本体筺体50内の底部における同回転軸線方向の一端側には、図示しない給紙カセットの着脱方向に延在するレール53が設けられている。また、同図には示されていないが、同回転軸線方向の他端側にも、同様のレールが設けられている。給紙カセットは、それらレールの上に置かれた状態でレールの延在方向に沿ってスライド移動させられることで、本体筺体50に対して着脱される。また、レールの上に載ることで、本体筺体50内において高さ方向の位置決めがなされる。
同図に示される本体筺体50において、高さ方向に延在している部材は、本体筺体50の右側板である。同図には示されていないが、同回転軸線方向の他端側においても、同様に高さ方向に延在する左側板が設けられている。本体筺体50の右側板の内壁には、本体筺体50内において給紙カセットを着脱方向に位置決めするための位置決めストッパー51が設けられている。また、本体筺体50の図示しない左側板の内壁にも、同様の位置決めストッパーが設けられている。給紙カセットは、本体筺体50内において上述したレールに載せられて内部に押し込まれていく際に、自らに設けられた突き当て部を前述した位置決めストッパー(例えば51)に突き当てることで、着脱方向の位置決めがなされる。
給紙カセットの突き当て部を単に位置決めストッパーに突き当てているだけでは、本体筺体50に何らかの衝撃が加えられた場合に、給紙カセットが取り出し方向に押し出されてしまうおそれがある。そこで、本体筺体50の右側板の内壁には、係止部材52が同回転軸線方向(矢印B方向)に移動可能に設けられている。この係止部材52は、図示しないバネによって付勢されることで、図示のように、本体筺体50の右側板の内面よりも筺体内部に突出する位置で拘束されている。この係止部材52には、図示のようにテーパーが設けられている。同図には示されていないが、本体筺体50の左側板の内壁にも、同様の係止部材52が設けられている。
図6は、給紙カセット100をその後方から部分的に示す斜視図である。給紙カセット100の右側板の外面には、抜け止め突起106が突設されている。給紙カセット100の底壁外面に設けられた位置決め部107を、図5に示される本体筺体50の下部に設けられたレール53の上に載せることで、給紙カセット100の高さ方向の位置決めが行われる。給紙カセット100がレール53上で本体筺体50内部に向けて押し込まれていくのに伴って、給紙カセット100の抜け止め突起106が本体筺体50の係止部材52のテーパーに摺擦する。この摺擦に伴って、係止部材52は側板の外側に向けて押されていき、側板内面からの突出量を減らしていく。そして、給紙カセット100が位置決め用の突き当て部105を本体筺体50の位置決めストッパー51に突き当てる位置まで移動して位置決めされる直前に、給紙カセット100の抜け止め突起106が本体筺体50の係止部材52から離間する。すると、それまで側板内面からの突出量を減らしていた係止部材52がバネの付勢力により、図5に示される位置まで一気に突出する。そして、突出した部分を給紙カセット100の抜け止め突起106の背面に接触させることで、給紙カセット100の引き出し方向への移動を阻止して給紙カセット100を正規の位置に拘束する。これにより、本体筺体50に突発的な衝撃が加わっても、給紙カセット100を着脱方向において正規に位置に拘束し続けることができる。
なお、係止部材52には、同図では裏側になって見えなくなっている面にも急角度のテーパーが設けられている。衝撃程度の力では、給紙カセット100の抜け止め突起106によって係止部材52を押し下げることができない。しかし、作業者がある程度の力で給紙カセット100を引き抜く際には、給紙カセット100の抜け止め突起106が係止部材52の裏側のテーパーに強く摺擦しながら係止部材52を押し下げていく。これにより、作業者は給紙カセット100を本体筺体50内から引き抜くことができる。
以上のようにして、給紙カセット100の高さ方向の位置決めと着脱方向の位置決めとを行うことで、給紙カセット100に保持される分離ローラ(121)が本体筺体50内において正確に位置決めされる。
なお、給紙カセット100を高さ方向により正確に位置決めするために、次のような構成を採用してもよい。即ち、本体筺体50の2つの側板にそれぞれ設けた位置決めストッパー(例えば51)に、レール部と、そのレール部の表面から僅かに突出する微小突起とを形成し、給紙カセット100に設けた微小位置決め部をその微小突起の上に乗り上げさせる。それと同時に、位置決めストッパーの被突き当て部に給紙カセット100の突き当て部(例えば105)を突き当てる。
図7は、給紙カセット100の前側を部分的に示す部分斜視図である。なお、同図においては、便宜上、給紙カセット100の前カバー(引き出し用の把手が付いているカバー)の図示を省略している。図示のように、分離ローラ121は、他のいくつかの部品とともに分離ローラユニット120として構成されていて、給紙カセット100の被装着部に対して一体的に着脱されるようになっている。このように、分離ローラ121をユニット化することで、他機種との部品の共通化を図って低コスト化を実現している。具体的には、本プリンタとは仕様の異なる他機種のカセットにおいても、本プリンタの給紙カセット100と同様の構成を採用している。但し、本プリンタの給紙カセット100とは記録シートSの収容枚数が異なっていることから、カセットの厚みが異なっている。このような仕様の異なる給紙カセットではあるが、分離ローラユニット120については、全く同じ仕様のものを着脱するようになっている。このようにして部品の共通化を図っているのである。
図8は、分離ローラユニット120を示す分解斜視図である。分離ローラ121の回転軸部材121aには、トルクリミッター122が連結されている。このトルクリミッター122の役割は、既に説明した通りである。トルクリミッター122及び分離ローラ121は、揺動ホルダー123によって保持されている。トルクリミッター122における回転軸部材121aとの連結部とは反対側は、揺動ホルダー123の右側板に固定されている。また、分離ローラ121の回転軸部材aにおける前記連結部とは反端側は、揺動ホルダー123の左側板に回転自在に支持されている。
このようにしてトルクリミッター122及び分離ローラ121を保持する揺動ホルダー123は、上カバー126とベースカバー124とからなる収容部材に収容される。具体的には、揺動ホルダー123の右側板及び左側板には、それぞれ同軸線上に並ぶ揺動軸部123aが突設せしめられている。ベースカバー124内に収容された揺動ホルダー123は、それら揺動軸部をベースカバー124の軸穴124aや切り欠き124bに係合させる。これにより、揺動ホルダー123が揺動軸部123aを中心にして揺動するように、ベースカバー124に支持される。
上カバー126は、ベースカバー124に対して上方から嵌合する。この状態では、上カバー126に設けられた開口126aを通じて、カバー内部の分離ローラ121の周面が外に露出する(図7参照)。ベースカバー124には、付勢手段としてのコイルバネ125が固定されている。このコイルバネ125により、揺動ホルダー123が揺動軸部123aを中心にして、ベースカバー124側から上カバー126側に向かう方向に付勢されている。分離ローラユニット120を図7に示されるように給紙カセット100に装着していない状態では、上カバー126の裏面に分離ローラ121の周面が突き当たっている。
本プリンタにおいては、図1に示される本体筺体50の図中右端の面が前面になっている。また、図中左端の面が背面になっている。また、本体筺体50の同図の紙面に直交する方向における奥端の面が右側面になっている。また、同方向における手前端の面が左側面になっている。つまり、本プリンタでは、本体筺体50内に装着されている給紙カセット100をプリンタの前方に向けて引き出すようになっている。また、給紙カセット100をプリンタの後方に向けて押し込んで本体筐体50内に装着するようになっている。以下、着脱方向に沿ってプリンタの後側から前側に向かう方向を単に前方という。また、その正反対の方向を単に後方という。
図9に示されるように、分離ローラユニット120が給紙カセット100の被装着部に装着されると、給紙カセット100の可動底板101の先端に固定された底板バッド102が分離ローラ121の後方近傍に位置する。底板バッド102は、上述したように、給紙カセット100内に収容された記録シートを給送ローラ(35)に向けて押し当てるものである。
図10は、本体筐体内に装着された給紙カセット100の分離ローラユニット120と、本体筐体内に固定された給送ローラ35とを部分的に示す部分斜視図である。給紙カセット100が本体筐体のレール上でスライド移動せしめられながら本体筐体に装着される過程で、本体筐体内に固定された給送ローラ35と、給紙カセット100に保持される分離ローラ121とが当接する。具体的には、給送ローラ35に当接する前の分離ローラ121は、分離ローラユニット120の上カバー126の開口(図8の126a)を通じて、自らの周面の一部を上カバー126よりも外に突出させている。この状態で給紙カセット100とともに本体筐体内に押し込まれていく分離ローラ121は、やがて、本体筐体内に固定されている給送ローラ35の周面に突き当たる。給紙カセット100が更に本体筐体内に押し込まれていくと、分離ローラ121が給送ローラ35に押し返される。この押し返しの力により、揺動ホルダー123がコイルバネ125の付勢力に抗して、揺動軸部123aを中心にして上カバー126側からベースカバー124側に向けて公転し始める。これにより、分離ローラ121が揺動軸部123aを中心にして給送ローラ35側から分離ローラ121側に向けて徐々に公転していき、両ローラの当接部も給送ローラ35側から分離ローラ121側に向けて徐々に移動していく。給紙カセット100が正規の装着位置まで押し込まれると、図11に示されるように、分離ローラ121が上カバー126の裏面から完全に離間した状態になる。
記録シートSとして、厚紙などの腰の強いものが用いられた場合、分離ニップに挟み込まれた記録シートSがその腰の強さによって分離ローラ121に対して給送ローラ35から離れる方向の力を付与するおそれがある。すると、この力に起因する記録シートSの不送りが発生してしまう。具体的には、前述の力により、コイルバネ125(図8参照)によって給送ローラ35に向けて付勢されている揺動ホルダー123が揺動軸部123aを中心にして給送ローラ35から離れる方向に公転して、分離ローラ121を給送ローラ35から大きく離間させる。これにより、給送ローラ35の表面移動による搬送力が記録シートSに伝わらなくなって、記録シートSの不送りが発生する。
そこで、本プリンタにおいては、図10に示されるように、分離ローラユニット120の上カバー126に、第1接触部126bと第2接触部126cとを具備するシート接触部を設けている。図12は、給送ローラ35及び分離ローラユニット120を示す縦断面図である。同図において、Lnという符号が付された一点鎖線は、分離ニップの延長線である。また、Lsという符号が付された一点鎖線は、シート接触部の第1接触部126bや第2接触部126cの表面の延長線である。第1接触部126bは、分離ローラ121の円柱状のローラ部121bにおける回転軸線方向の一端面(図中右側端面)に対して回転軸線方向に沿ったより一端側の位置で並びつつ、本体筺体内で分離ニップよりも給送ローラ35側に突出している。また、第2接触部126cは、ローラ部121bにおける回転軸線方向の他端面(図中左側端面)に対して回転軸線方向に沿ったより他端側の位置で並びつつ、本体筺体内で分離ニップよりも給送ローラ35側に突出している。
図13に示されるように、腰の強い記録シートSが分離ニップに挟み込まれると、記録シートSのローラ軸線方向における全域のうち、第1接触部126bに接触している箇所と、第2接触部126cに接触している箇所との間の領域が僅かに撓む。具体的には、それら接触部の表面よりも分離ローラ121側に位置している分離ニップに向けて撓む。同図に示される記録シートSは腰の強いシートなので、そのように撓むと、復元力によって撓みを解消しようとすることから、記録シートSによって分離ローラ121に対して給送ローラ35から離れる方向の力を付与してしまうことがなくなる。これにより、腰の強い記録シートSが分離ニップで分離ローラ121に前述の力を付与してしまうことによる不送りの発生を回避することができる。
図12において、分離ローラ121の周面は、上カバー126に設けられた開口を通じて外部に出ており、上カバー126の表面よりも僅かに給送ローラ35側に突出している(以下、突出している周面箇所を突出周面という)。分離ニップに向けて搬送される腰の強い記録シートSが分離ニップよりも手前側で分離ローラ121の突出周面に突き当たると、次のようになってしまうおそれがある。即ち、揺動ホルダー123が揺動軸部123aを中心にして給送ローラ35から離れる方向に公転し、これによって分離ローラ121が給送ローラ35から大きく離間して記録シートSの不送りを発生させるおそれがある。特に、本プリンタのように、分離ローラ121にモータの駆動力を伝達しない構成では、記録シートSが分離ローラ121の突出周面に突き当たってローラの従動回転を停止させても、分離ローラ121に逆駆動がかからない。このため、分離ローラ121の突出周面に突き当たった記録シートSに対してカセットに向けて押し戻す力を付与することができないことから、前述した不送りが発生し易い。
そこで、本プリンタにおいては、図10に示されるように、金属板からなる分離ニップ案内部材126fを上カバー126に固定している。この分離ニップ案内部材126fは、分離ニップに進入する前の記録シートSに接触することで、分離ニップに進入する前の記録シートSの分離ローラ121突出周面への突き当たりを阻止しながら、記録シートSを分離ニップに向けて案内する。そして、突き当たりを阻止することで、突き当たりに起因する記録シートSの発生を回避することができる。
記録シートSとして、薄紙などの腰の弱いものが用いられた場合には、分離ニップでその記録シートSに折り目を付けてしまうおそれがある。例えば、分離ニップ案内部材126fが設けられていない場合には、図14に示されるように、腰の弱い記録シートSが分離ニップに進入する前に分離ローラ121の突出周面に突き当たる。これにより、搬送方向(図中矢印方向)に沿った断面で波打つような波打ち部を形成する。この波打ち部がそのまま分離ニップに挟み込まれることで、記録シートSに折り目を付けてしまうのである。また、分離ニップ案内部材126fが設けられている場合には、腰の弱い記録シートSの先端が分離ニップ案内部材126fに摺擦するのに伴って、同様の波打ち部を形成して折り目を発生させてしまう。
そこで、本プリンタにおいては、図10に示されるように、記録シートSに撓みを付与するための第1撓み付与部材126dや第2撓み付与部材126eを、分離ローラユニット120の上カバー126に設けている。第1撓み付与部材126dや第2撓み付与部材126eは、分離ニップに進入する直前の記録シートに重力方向下方から接触する。これにより、図15に示されるように、腰の弱い記録シートSを撓ませてその記録シートSに搬送方向(図中矢印方向)に沿った皺を発生させる。この撓みが形成されることで、記録シートSにおいて、その撓みと直交する方向の撓みの発生が阻止される。図14に示される記録シートSの波打ちは、記録シートSが図15に示される撓みと直交する方向に撓んでできるものである。よって、第1撓み付与部材126dや第2撓み付与部材126eが図15に示される撓みを記録シートSに付与することで、図14に示される波打ちの発生を阻止する。これにより、分離ニップで腰の弱い記録シートSにおける折り目を付けてしまうことを回避することができる。
第1撓み付与部材126dや第2撓み付与部材126eによって付与した撓みによって記録シートSに発生させた皺を、分離ニップに進入させると、記録シートSに折り目を付けてしまうおそれがある。折り目の発生を回避するために設けられたそれら撓み付与部材が、折り目の発生を却って助長してしまうのである。
そこで、本プリンタにおいては、次のような構成を採用している。即ち、図10において、分離ローラ121は、その円柱状のローラ部だけが描かれている。第1撓み付与部材126dは、分離ローラ121のローラ部よりも回転軸線方向(矢印B方向)の一端側(図中右側)にずれた位置に設けられている。また、第2撓み付与部材126eは、分離ローラ121のローラ部よりも回転軸線方向の他端側(図中左側)にずれた位置に設けられている。このように2つの撓み付与部材が配設されることで、図15において第1撓み付与部材126dによってシートに発生する皺や、第2撓み付与部材126eによってシートに発生する皺は、何れも回転軸線方向において分離ニップよりも外側に位置する。これにより、撓み付与部材によってシートに発生させた皺を分離ニップに進入させることによる折り目の発生を回避することができる。更には、1つの撓み付与部材だけを設ける場合に比べて、皺の数を増加させて記録シートSの腰をより強くすることで、折り目の発生をより確実に回避することもできる。
なお、図10に示される第1撓み付与部材126dや第2撓み付与歩合126eは、上カバー126に一体形成されたものであるが、上カバー126とは別体として構成してもよい。例えば、図16に示されるように、1枚の金属板に、第1撓み付与部材16d及び第2撓み付与部材16eと、分離ニップ案内部材126fとを一体形成してもよい。
本プリンタにおいては、オプションで増設給紙ユニットを取り付けることができるようになっている。この増設給紙ユニットは、本体筺体50の真下に取り付けられる。すると、図1に示される給紙カセット100の真下に、増設給紙ユニットの給紙カセットが位置する。増設給紙ユニットの給紙カセットは、図1に示される給紙カセット100と全く同じ仕様になっている。
増設給紙ユニットを設けた場合、増設給紙ユニットの給紙カセットから送り出した記録シートを、図1に示される給紙路42に進入させる必要がある。そして、そのためには、その記録シートを、図1に示される給紙カセット100の内部に鉛直方向下方から上方に向けて通す必要がある。そこで、図17に示されるように、給紙カセット100には、自らよりも下方に配設された給紙カセットから送り出された記録シートを、自らの内部に対して鉛直方向下方から上方に向けて通すためのカセット内搬送路150を設けている。そして、図18に示されるように、分離ローラユニット120のベースカバー124の前面を、内部搬送路150における搬送ガイド部材として機能させている。かかる構成では、ベースカバー124の前面を搬送ガイド部材として利用することで、低コスト化や省スペース化を図ることができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[態様A]
本体筺体(例えば本体筺体50)と、自らの内部に記録シートを収容し且つ前記本体筺体に対して着脱可能なシート収容手段(例えば給紙カセット100)と、記録シートに画像を形成する画像形成手段(例えば感光体1やその周囲にある各装置からなるもの)と、互いに当接して分離ニップを形成しながら表面移動する給送体(例えば給送ローラ35)及び分離体(例えば分離ローラ121)により、前記分離ニップに挟み込まれた複数の記録シートのうち、前記給送体(例えば給送ローラ35)に直接接触している記録シートだけを分離して前記画像形成手段に向けて給送する分離手段とを備え、前記本体筺体内に装着されたシート収容手段に収容される記録シートを前記給送体に押し当てて、前記シート収容手段内から前記分離ニップに向けての記録シートの送り出しを前記給送体によって行うようにした画像形成装置であって、記録シートを収容するシート収容部(例えばシート収容部105)と、これの側方で前記分離体を収容する分離体収容部(例えば分離ローラユニット120)とを前記シート収容手段に設け、前記分離体を前記シート収容手段に保持させて前記シート収容手段とともに前記本体筺体に対して着脱するようにし、且つ、前記シート収容手段をシート収容部側から分離体収容部側に(例えば図4の矢印A方向)向けて移動させて前記本体筺体内から引き出すようにしたことを特徴とするものである。
かかる構成においては、シート収容手段からの記録シートの送り出しを給送体によって行うことで、ピックアップローラを省略して低コスト化を図ることができる。また、分離体をシート収容手段とともに本体筺体に着脱するようにしたことで、先に図20に示した構成とは異なり、分離体とシート収容手段との位置関係を気にすることなく、シート収容手段の引き出し方向を設計することが可能になる。そして、その引き出し方向として、シート収容手段をシート収容部側から分離体収容部側に向けて移動させる方向を採用している。この方向にシート収容手段を引き出すと、引き出し後に本体筺体内に発生する空間の開口は、本体筺体における複数の側板のうち、次の側板に形成される。即ち、例えば図20の本体筺体50における図中右側の側板のように、分離ニップの近傍で引き出し方向と直交する面方向に延在している側板である。このような側板に形成される開口は、本体筺体内に残されたジャムシートの面に対向する。このとき、分離体がシート収容手段とともに引き出されて分離ニップが解放されているが、ジャムシートは給送体よりもシート搬送方向の下流側に配設された搬送ローラ対などの搬送手段に拘束されていることから、本体筺体の中に残っているのである。そして、そのジャムシートの面に対向している前述の開口は、ジャムシートにおける搬送方向と直交する方向の一端部及び他端部の両方を外部に向けて露出させている。作業者は、その開口に挿入した一方の手でジャムシートの一端部を把持するとともに、他方の手でジャムシートの他端部を把持し、それぞれの手でジャムシートを搬送手段から引っ張りながら本体筺体の外に引き出す。この際、ジャムシートの両端部にそれぞれ引っ張り力が付与されることで、ジャムシートの一端部だけしか把持することができない場合に比べて、引っ張り力の集中を抑えて、ジャムシートの破れの発生を抑えることができる。よって、ピックアップローラを省略することで低コスト化を図りつつ、ジャム処理の際におけるジャムシートの破けを抑えることができる。
[態様B]
態様Bは、態様Aにおいて、揺動軸(例えば揺動軸部123a)を中心にして前記分離体を揺動可能に保持する揺動保持体(例えば揺動ホルダー123)と、前記揺動保持体を所定方向に付勢することで前記本体筺体に装着された状態の前記シート収容手段の前記揺動保持体を前記給送体に向けて付勢する付勢手段(例えばコイルバネ125)とを設けたことを特徴とするものである。かかる構成では、シート収容手段を本体筺体に対して着脱する際に、揺動保持体の揺動によって分離体を揺動方向に移動させることで、分離体を給送体に引っ掛けることなく、シート収容手段を容易に着脱することができる。
[態様C]
態様Cは、態様Bにおいて、前記分離体として回転可能な分離ローラ(例えば分離ローラ121)を用い、且つ、前記分離ローラと、前記揺動保持体と、前記付勢手段とを収容部材(例えば上カバー126及びベースカバー124)に収容して前記シート収容手段に対して一体的に着脱可能にした分離ローラユニット(例えば分離ローラユニット120)として構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、既に説明したように、互いに異なる仕様のシート収容手段で分離ローラやその周囲の部品を共通化して、低コスト化を図ることができる。
[態様D]
態様Dは、態様Cにおいて、前記分離ローラの円柱状のローラ部(例えば121b)における回転軸線方向の一端面に対して前記回転軸線方向に沿ったより一端側の位置で並びつつ、前記本体筺体内で前記分離ニップよりも給送ローラ側に突出するように配設されて、前記分離ニップ内の記録シートに接触する第1接触部(例えば第1接触部126b)と、前記ローラ部における回転軸線方向の他端面に対して前記回転軸線方向に沿ったより他端側の位置で並びつつ、前記本体筺体内で前記分離ニップよりも給送ローラ側に突出するように配設されて、前記分離ニップ内の記録シートに接触する第2接触部(例えば第2接触部126c)とを具備するシート接触部を、前記収容部材に設けたことを特徴とするものである。かかる構成では、実施形態で説明したように、腰の強い記録シートが分離ニップで分離ローラに対して給送体から離れる方向の力を付与してしまうことによる記録シートの不送りの発生を回避することができる。
[態様E]
態様Eは、態様C又はDにおいて、前記分離ローラの回転軸部材(例えば回転軸部材121a)をトルクリミッター(例えばトルクリミッター122)で保持し、前記分離ローラの回転トルクが閾値を上回ったときに前記トルクリミッターによって前記分離ローラのシート送り方向の回転を許容して前記給送体に当接している前記分離ローラを従動回転させる一方で、前記回転トルクが閾値を上回らないときには前記トルクリミッターによって前記分離ローラの従動回転を停止させるようにしたことを特徴とするものである。かかる構成では、実施形態で説明したように、分離ローラに駆動を伝達するための駆動伝達手段を省略して低コスト化を図ることができる。
[態様F]
態様Fは、態様D又はEにおいて、前記分離ニップに進入する前の記録シートに接触することで、前記分離ニップに進入する前の記録シートの分離ローラ周面への突き当たりを阻止しながら、前記記録シートを分離ニップに向けて案内する分離ニップ案内部材を前記分離ローラユニットに設けたことを特徴とするものである。かかる構成では、実施形態で説明したように、腰の強い記録シートが分離ニップよりも手前で分離ローラの突出周面に突き当たることに起因する記録シートの不送りの発生を回避することができる。
[態様G]
態様Gは、態様D〜Fの何れかにおいて、前記分離ニップに進入する前の記録シートに接触することで、前記分離ニップよりも手前側で腰の弱い前記記録シートを撓ませてその記録シートに搬送方向に沿った皺を発生させる撓み付与部材を前記分離ローラユニットに設けたことを特徴とするものである。かかる構成では、実施形態で説明したように、撓み付与部材によって記録シートに撓みを発生させることで、腰の弱い記録シートの腰をより強くしてシート折り目の発生を抑えることができる。
[態様H]
態様Hは、態様Gにおいて、前記撓み付与部材として、前記分離ローラの回転軸線方向における互いに異なる位置でそれぞれ前記記録シートに重力方向下方から接触する複数の撓み付与部材を設けたことを特徴とするものである。かかる構成では、撓み付与部材を1つだけ設ける場合に比べて、腰の弱い記録シートにより強い腰を与えて、シート折り目の発生をより確実に抑えることができる。
[態様I]
態様Iは、態様Hにおいて、少なくとも1つの前記撓み付与部材(例えば第1撓み付与部材126d)を前記分離ローラの円柱状のローラ部よりも回転軸線方向の一端側にずれた位置に設けるとともに、少なくとも他の1つの前記撓み付与部材(例えば第2撓み付与部材126e)を前記ローラ部よりも回転軸線方向の他端側にずれた位置に設けたことを特徴とするものである。かかる構成では、実施形態で説明したように、回転軸線方向において、撓み付与部材によるシート皺を、分離ニップよりも外側に発生させることで、そのシート皺を分離ニップに進入させてしまうことによる折り目の発生を回避することができる。
[態様J]
態様Jは、態様D〜Iの何れかにおいて、前記本体筺体における互いに上下方向のずれた位置に対して、それぞれ異なる前記シート収容手段を着脱するようにし、それら前記シート収容手段よりも上方に前記画像形成手段を配設し、複数の前記シート収容手段のうち、最下位に位置しない前記シート収容手段に装着された前記分離ローラユニットの前記収容部材を、そのシート収容手段よりも下方に位置するシート収容手段から送り出された記録シートを前記画像形成手段に向けて搬送するための搬送路における搬送ガイド部材として機能させたことを特徴とするものである。かかる構成では、実施形態で説明したように、収容部材を搬送ガイド部材として利用することで、低コスト化や省スペース化を図ることができる。
1:感光体(画像形成手段の一部)
2:クリーニングブレード(画像形成手段の一部)
3:回収スクリュウ(画像形成手段の一部)
4:帯電ローラ(画像形成手段の一部)
7:潜像書込装置(画像形成手段の一部)
8:現像装置(画像形成手段の一部)
9:トナーカートリッジ(画像形成手段の一部)
10:転写ローラ(画像形成手段の一部)
35:給送ローラ(給送体)
50:本体筺体
100:給紙カセット(シート収容手段)
101:可動底板(押し当て手段の一部)
102:底板パッド(押し当て手段の一部)
103:底板バネ(押し当て手段の一部)
105:シート収容部
120:分離ローラユニット
121:分離ローラ(分離体)
121a:回転軸部材
121b:ローラ部
122:トルクリミッター
123:揺動ホルダー(揺動保持体)
123a:揺動軸部(揺動軸)
124:ベースカバー(収容部材の一部、分離体収容部の一部)
125:コイルバネ(付勢手段)
126:上カバー(収容部材の一部、分離体収容部の一部)
126a:開口
126b:第1接触部
126c:第2接触部
126d:第1撓み付与部材
126e:第2撓み付与部材
126f:分離ニップ案内部材
S:記録シート
特許第3368253号

Claims (7)

  1. 本体筺体と、
    自らの内部に記録シートを収容し且つ前記本体筺体に対して着脱可能なシート収容手段と、
    記録シートに画像を形成する画像形成手段と、
    分離ニップを形成する給送ローラ及び分離ローラにより、複数の記録シートのうち前記給送ローラに直接接触している記録シートだけを分離して前記画像形成手段に向けて給送する分離手段とを備え、
    前記本体筺体内に装着されたシート収容手段に収容される記録シートを前記給送ローラによって前記分離ニップに向けて送り出す画像形成装置であって、
    記録シートを収容するシート収容部と、これの側方で前記分離ローラを収容する分離ローラ収容部とを前記シート収容手段に設け、前記分離ローラ収容部を前記シート収容手段とともに前記本体筺体に対して着脱するようにし、
    前記シート収容手段をシート収容部側から分離ローラ収容部側に向けて移動させて前記本体筺体内から引き出すのに伴って、前記本体筺体内に固定された前記給送ローラと、前記シート収容手段の前記分離ローラ収容部に収容される前記分離ローラとを離間させて前記分離ニップを無くすようにし、
    前記分離ローラの円柱状のローラ部における回転軸線方向の一端面に対して前記回転軸線方向に沿ったより一端側の位置で並びつつ、前記本体筺体内で前記分離ニップよりも給送ローラ側に突出するように配設されて、記録シートに接触する第1接触部と、前記ローラ部における回転軸線方向の他端面に対して前記回転軸線方向に沿ったより他端側の位置で並びつつ、前記本体筺体内で前記分離ニップよりも給送ローラ側に突出するように配設されて、記録シートに接触する第2接触部とを具備するシート接触部を、前記分離ローラ収容部及び前記シート収容部とともに前記本体筺体に対して着脱するようにし
    且つ、
    前記分離ローラの一端面と前記第1接触部との間に、前記分離ニップに進入する前の記録シートに接触する第1の撓み付与部材を設けるとともに、
    前記分離ローラの他端面と前記第2接触部との間に、前記分離ニップに進入する前の記録シートに接触する第2の撓み付与部材を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    揺動軸を中心にして前記分離ローラを揺動可能に保持する揺動保持体と、前記揺動保持体を所定方向に付勢することで前記本体筺体に装着された状態の前記シート収容手段の前記揺動保持体を前記給送ローラに向けて付勢する付勢手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    前記分離ローラと、前記揺動保持体と、前記付勢手段とを収容部材に収容して前記シート収容手段に対して一体的に着脱可能にした分離ローラユニットとして構成し、前記収容部材を前記分離ローラ収容部として機能させたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3の画像形成装置において、
    前記分離ローラの回転軸部材をトルクリミッターで保持し、前記分離ローラの回転トルクが閾値を上回ったときに前記トルクリミッターによって前記分離ローラのシート送り方向の回転を許容して前記給送ローラに当接している前記分離ローラを従動回転させる一方で、前記回転トルクが閾値を上回らないときには前記トルクリミッターによって前記分離ローラの従動回転を停止させるようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置において、
    前記分離ニップに進入する前の記録シートに接触することで、前記分離ニップに進入する前の記録シートの分離ローラ周面への突き当たりを阻止しながら、前記記録シートを分離ニップに向けて案内する分離ニップ案内部材を前記分離ローラユニットに設けたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項の画像形成装置において、
    前記第1の撓み付与部材、前記第2の撓み付与部材のぞれぞれとして、前記記録シートに重力方向下方から接触するものを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項4乃至の何れか一項に記載の画像形成装置において、
    前記本体筺体における互いに上下方向のずれた位置に対して、それぞれ異なる前記シート収容手段を着脱するようにし、
    それら前記シート収容手段よりも上方に前記画像形成手段を配設し、
    複数の前記シート収容手段のうち、最下位に位置しない前記シート収容手段に装着された前記分離ローラユニットの前記収容部材を、そのシート収容手段よりも下方に位置するシート収容手段から送り出された記録シートを前記画像形成手段に向けて搬送するための搬送路における搬送ガイド部材として機能させたことを特徴とする画像形成装置。
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