JP6329086B2 - 酸化還元補因子の酵素的な再生のためのプロセス - Google Patents

酸化還元補因子の酵素的な再生のためのプロセス Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
[技術分野]
本発明は、酸化還元補因子であるNAD+/NADHおよびNADP+/NADPHを1ポットでの反応において酵素的に再生するためのプロセスに関する。ここで、同一の反応バッチ内で進行する、少なくとも2つのさらなる酵素学的に触媒された酸化還元反応(生成物形成反応)の結果として、この2つの酸化還元補因子はそれぞれその一方がその還元型形態で蓄積し、他方がその酸化型形態で蓄積する。
[背景技術]
酵素学的に触媒された酸化還元反応は、工業的な操作において使用されており、例えば、キラルアルコール、α−アミノ酸およびα−ヒドロキシ酸の生産に使用されている。工業的な酸化還元反応に使用される酵素の大部分が、補因子(例えばNADHまたはNADPH)を使用する。酵素的な酸化還元反応の中で、酸化還元補因子がインサイチュでの補因子再生系によって復元されていることは、特に興味深い。その理由は、高価な補因子(NAD(P)+/NAD(P)H)を触媒量にのみ使用することが可能であるからである。好適なデヒドロゲナーゼおよび他の酵素の利用可能性は、種々の補因子再生系の発達を生み出している。
現在までに記載されている再生系は、以下のように分類され得る:酵素連結型、基質連結型、インビボ(生物における天然の補因子再生系)、光化学、化学または電気酵素。本明細書中に記載されているプロセスは、酵素連結型の再生系に関する。酵素連結型の系の利点は、高度な選択性、種々の生成物の生成への応用性、補因子の再利用率の高さ(総ターンオーバー数;TTN)である。
1990年代の半ばにおいて、酵素連結型の補因子再生系を用いる第1の工業的プロセスがトンの規模で利用された。このプロセスにおいて、Candida boidiniiに由来するギ酸デキドロゲナーゼが使用された。公知の工業的なプロセスはまだ、精製物の合成のための酸化還元酵素および補因子再生のためのさらなる酵素を使用する。
精製物の形成に関与する2つ以上の酵素的な酸化還元反応および補因子再生のための2つの酵素系が、(並行してまたは連続的に)中間体が単離されることなく1つの反応バッチ内で進行するプロセスは、それらから区別されなければならない。近年、このような酵素カスケード反応(本明細書中で1ポットでの反応といわれる。)は、顕著な注意が払われてきた。なぜなら、これらは、操作費用、操作時間および環境への影響を効果的に低減させるからである。さらに、酸化還元反応の酵素カスケードは、慣用的な化学法によって実行するのが容易でないトランスフォーメーションを容易にする。
しかし、これは、1ポットでの反応におけるいくつかの反応(酸化および還元)を補因子再生と並行して行うチャレンジである。なぜなら、高度に多様化した反応条件がいくつかのトランスフォーメーションにしばしば要求されるからである。今までに、関連する補因子再生系を用いる酸化反応および還元反応を含む1ポットでの試みがなされたのは非常に少数である。
文献(Advanced Synth. Catal., 2008, Volume 351, Issue 9, p. 1303-1311)には、7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(HSDH)、7β−HSDHおよび12α−HSDHを用いる1ポットでの反応の実験が記載されている。このプロセスにおいて、位置選択的および立体選択的に、コール酸の7位および12位で酸化が行われ、引き続いて、位置選択的および立体選択的に、7位で還元が生じた。このプロセスにおいて、乳酸デヒドロゲナーゼ(NAD依存性)およびグルコースデヒドロゲナーゼ(NADP依存性)の両方が、補因子再生系として使用された。ピルビン酸およびグルコースが、補基質として使用された。このプロセスは元々本当の1ポットプロセスを目的としていたが、最終的に、酸化反応および還元反応が別々に行われた。そのように行う際に、酸化工程および還元工程の区切りが、いわゆる「ティーバッグ」リアクターまたは膜リアクターのいずれかで起こった。このような区切りは、NADPH−グルコースデヒドロゲナーゼの補因子選択性が低いことに起因する二重生成物(byproduct)の生成を避けるために必要である。しかし、1ポットでの反応において、グルコースデヒドロゲナーゼもまたNADPを、酸化を妨げるNADへ部分的に変換した。記載されたプロセスにおいて、わずか12.5mM(約0.5%)の基質コール酸が使用されており、このことは、経済性の観点から興味深くないプロセスにしてしまう。
さらに、中間体としてのプロキラルなケトンを介して二級アルコールのラセミ化合物の脱ラセミ化を1ポット系を用いて行う試みが記載されている(J. Am. Chem. Soc., 2008, Volume 130, p. 13969-13972)。二級アルコールの脱ラセミ化は、異なる補因子特異性を有する2つ(S特異的およびR特異的)のアルコールデヒドロゲナーゼを介して実現された。この系において、NADPは、NADPHオキシダーゼ(過酸化水素産生)によって再生され、NADHは、ギ酸デヒドロゲナーゼによって再生された。ギ酸および酸素は、補基質として使用された。この系において、4つの酵素が、酸化工程および還元工程の区切りを用いることなく使用された。このプロセスの難点は、用いた基質の濃度(0.2〜0.5%)が非常に低いことであり、これは工業目的に不適切である。
さらなる1ポット系が、WO2009/121785A2に記載されている。このプロセスにおいて、光学的に活性な二級アルコールの立体異性体が酸化されてケトンになり、次いで、還元されて対応する光学的対称物になる。反対の光学的立体選択性および異なる補因子特異性を有する2つのアルコールデヒドロゲンーゼが使用された。これらの補因子は、たった一つのさらなる酵素を用いて、いわゆる水素移動系(hydride-transfer system)によって再生された。これらの補因子を再生するために、種々の酵素(例えば、ギ酸デヒドロゲナーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ)が使用された。このプロセスの難点は、用いた基質の濃度が低いことである。
公知の補因子再生系を含むこの酵素的な1ポット法の難点は、用いた基質の濃度が非常に低いことであり、これは工業目的に不適切である。
対照的に、多くの工業的な酵素的酸化還元反応がすでに知られており、これは、補因子再生系が使用されている。微生物全体、細胞溶解物または単離された酵素を用いる、NAD(P)HまたはNAD(P)の再生が同時に起こる実験が記載されている。工業的な酸化還元反応のための公知の酵素的な補因子再生系としては、例えば以下が挙げられる:NADHについてのギ酸デヒドロゲナーゼ(補基質としてのギ酸)、NADHについてのアルコールデヒドロゲナーゼ(Pseudomonas sp.由来)(補基質としての2−プロパノール)、NADHおよびNADPHについてのヒドロゲナーゼ(補基質としてのH)、NADPHについてのグルコース−6−ホスフェートデヒドロゲナーゼ(L.mesenteroides由来)(補基質としてのグルコース−6−ホスフェート)、NADHおよびNADPHについてのグルコースデヒドロゲナーゼ(補基質としてのグルコース)、NADHについてのNADHオキシダーゼ(補基質としてのO)、および、NADHについてのホスフィートデヒドロゲナーゼ(補基質としてのホスフィート)。
このような工業的酸化還元反応の使用例は、キラルなヒドロキシ化合物の生産であり、好適なプロキラルなケト化合物から開始される。このプロセスにおいて、補因子は、さらなる酵素によって再生される。これらの方法は、分離された還元反応を構成しかつNAD(P)Hを再生する点で共通している。(例えば、EP 1 152 054参照)。
より高い基質濃度(約1%以上)で進行する補因子再生系と一体となった、ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを使用する酵素的なプロセスが、記載されている(EP 1 731 618;WO2007/118644;Appl. Microbiol. Biotechnol., 2011 Volume 90 p. 127-135)。これらのプロセスにおいて、補因子NAD(P)HまたはNAD(P)は、異なる酵素(例えば、乳酸デヒドロゲナーゼ(補基質としてのピルビン酸)、T.brockii由来のアルコールデヒドロゲナーゼ(補基質としてのイソプロパノール)、L.brevis、L.minor、Leuconostoc carnosum、T.ethanolicus、Clostridium beijerinckiiに由来するアルコールデヒドロゲナーゼによって再生された。しかし、これらの公知のプロセスは、単に、ヒドロキシ化合物の酸化またはオキソ化合物の還元のための分離された単一の反応に関連するのみである。
リンゴ酸デヒドロゲナーゼ(リンゴ酸酵素)を用いる、NADHについての補因子再生系がすでに記載されている(Can. J. Chem. Eng. 1992, Volume 70, p. 306-312)。これは、この刊行物において、アラニンデヒドロゲナーゼによるピルビン酸の還元アミン化のために使用された。補因子再生の間のピルビン酸新生は、引き続いて生成物形成反応に使用された。
WO2004/022764において、リンゴ酸デヒドロゲナーゼによるNADHの再生が同様に記載されている。以前に記載された刊行物と異なって、リンゴ酸の酸化的な脱カルボキシル化の間に新生するピルビン酸はさらに使用されていない。
補因子再生系を含む、D−キシロースのキシリトールへの酵素的還元の例が記載されている(FEBS J., 2005, Volume 272, p. 3816- 3827)。Pseudomonas sp.由来のホスフィートデヒドロゲナーゼのNADPH依存性変異体が、補因子再生酵素として使用された。これもまた、生成物の生産のための単一の反応である。
キラルな鏡像異性的に富化された有機化合物(例えば、アルコールまたはアミノ酸)の酵素的生産のさらなる例が記載されている(Organic Letters, 2003, Volume 5, p. 3649-3650;US 7,163,815;Biochem. Eng. J., 2008, Volume 39(2) p. 319-327;EP 1 285 962)。これらの系において、Lactobacillus brevisまたはLactobacillus sanfranciscensisに由来するNAD(P)H依存性オキシダーゼが、補因子再生酵素として使用された。この試みも同様に、生成物の形成のための単一の反応を構成する。
WO2011/000693に、4−アンドロステン−3,17−ジオンの17位での酸化還元反応の実行を可能にする17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼおよびプロセスが記載されている。これもまた、分離された還元反応である。上述した工業的に進行する酸化反応または還元反応は、1ポットでの反応の利点(例えば、時間及び材料の節約の結果としての費用対効果、および酵素カスケード反応に起因する良好なターンオーバー)を欠いている。
[詳細な説明]
本発明の目的は、1つの反応バッチにおいて経済的な様式にて酵素学的に触媒された2つ以上の酸化還元反応を行うために、酸化還元補因子NAD/NADHおよびNADP/NADPHの少なくとも一方(例えばNADP/NADPH)を再生するためのプロセスを提供することにある。
本発明に従えば、上記目的は、最初に述べた種類のプロセスにて達成され、1ポットでの反応にて酸化還元補因子NAD/NADHおよびNADP/NADPHの少なくとも一方(特にNADP/NADPH)を酵素的に再生するためのプロセスが提供される。本プロセスにおいて、同一の反応バッチ内で進行する、さらに少なくとも2つの、酵素学的に触媒された酸化還元反応(生成物形成反応)の結果として、この2つの酸化還元補因子の一方が還元型にて堆積し、もう一方が酸化型にて堆積し、本プロセスは、
a)還元された上記補因子をその元々の酸化型へ変換する再生反応において、酸素または一般式Iの化合物
Figure 0006329086
(ここで、Rは直鎖または分枝鎖の(C−C)アルキル基または(C−C)カルボキシアルキル基を示す。)
が還元され、
b)酸化された上記補因子をその元々の還元型へ変換する再生反応において、(C−C)シクロアルカノールまたは一般式IIの化合物
Figure 0006329086
(ここで、RおよびRは独立して、H、(C−C)アルキル(ここで、アルキルは直鎖または分枝鎖である。)、(C−C)アルケニル(ここで、アルケニルは直鎖または分枝鎖でありかつ1〜3個の二重結合を含んでいる。)、アリール(特に、C−C12アリール)、カルボキシル、および(C−C)カルボキシアルキル(特にシクロアルキル(例えば、(C−C)シクロアルキル)からなる群より選択される。)
が酸化されることによって特徴付けられる。
本発明に従って提供されるプロセスは、本明細書中において、本発明に従うプロセス(本発明のプロセス)ともいう。
さらなる局面において、本発明は、1ポットでの反応にて酸化還元補因子NAD/NADHおよびNADP/NADPHの少なくとも一方(例えばNAD/NADHおよびNADP/NADPH)を酵素的に再生するための本発明に従うプロセスを提供する。本プロセスにおいて、
同一の反応バッチ内で進行する、さらに少なくとも2つの、酵素学的に触媒された酸化還元反応(生成物形成反応)の結果として、この2つの酸化還元補因子の一方がその還元型にて堆積し、もう一方がその酸化型にて堆積し、
a)上記酸化された補因子の再生の間に、一般式Iの化合物
Figure 0006329086
(ここで、Rは置換または非置換の(C−C)アルキル基を示す。)
が還元され、
b)上記還元された補因子の再生の間に、一般式IIの化合物
Figure 0006329086
(ここで、RおよびRは互いに独立して、
1)H、
2)(C−C)アルキル(ここで、アルキルは直鎖または分枝鎖である。)、
3)(C−C)アルケニル(ここで、アルケニルは直鎖または分枝鎖であり、必要に応じて二重結合を3個まで含んでいる。)、
4)シクロアルキル(特に、(C−C)シクロアルキル)、
5)アリール(特に、C−C12アリール)、
6)(C−C)カルボキシアルキル(特に、一般式Iの化合物がピルビン酸である場合)、および、必要に応じて、カルボキシル
からなる群より選択される。)
が酸化される。
さらなる局面では、本発明に従うプロセスにおいて、RおよびRは互いに独立して、H、(C−C)アルキル(ここで、アルキルは直鎖または分枝鎖である。)、(C−C)アルケニル(ここで、アルケニルは直鎖または分枝鎖でありかつ1〜3個の二重結合を含んでいる。)、アリール(特に、C−C12アリール)、カルボキシル、および(C−C)カルボキシアルキルからなる群より選択される。
従来技術と比較すると、本発明に従うプロセスは、プロセスの顕著な改善を構成する。
ここで、化合物がどちらも酵素学的に触媒されそして還元される。なぜなら、必要とされる酸化反応および還元反応、ならびに1つの反応バッチ内での補因子再生に関連する反応を実行することが可能となり、同時に、従来技術に従うものよりも顕著に高い基質濃度を使用することが可能となるからである。
本発明に従うプロセスにおいて、補因子NADHおよび/またはNADPHが使用される。ここで、NADは、ニコチンアミド−アデニン−ジヌクレオチドの酸化型を示し、NADHは、ニコチンアミド−アデニン−ジヌクレオチドの酸化型を示す。NADPは、ニコチンアミド−アデニン−ジヌクレオチド−ホスフェートの酸化型を示し、NADHは、ニコチンアミド−アデニン−ジヌクレオチド−ホスフェートの還元型を示す。
酵素学的に触媒された酸化還元反応は、補因子再生の一部でなく、本発明に従うプロセスにおいて、生成物の形成に関与し、本明細書中にて「酸化反応」および「還元反応」といわれる。「酸化反応」および「還元反応」は、「生成物形成反応」と要約される。本発明に従うプロセスにおいて、生成物形成反応は、どちらの場合にも、少なくとも1つの酸化反応および少なくとも1つの還元反応を含んでいる。
NADが酸化反応の補因子として使用される場合、NADPHが還元反応の補因子である。NADPが酸化反応の補因子として使用される場合、NADHが還元反応の補因子である。
本発明に従うプロセスにおいて、酸化反応および還元反応が時間的に並行して、または、時間的に連続して実施され得、好ましくは同一の反応バッチ内で時間的に並行して実施される。
生成物を形成する目的で使用される化合物は、本明細書中にて補基質といわれる。補因子再生の間に反応される化合物は、本明細書中で補基質といわれる。
本発明に従うプロセスにおいて、1つの基質およびいくつかの基質が使用され得る。そのように行う際に、還元および/または酸化の反応が、同一の基質(分子骨格)に対して行われ得、異なる基質に対しても行われ得、好ましくは同一の基質である。さらに、本発明に従うプロセスにおいて、還元および/または酸化の反応が、同一または異なる官能基に対して行われ得る。
本発明に従うプロセスは、複数の反応に、例えば、立体特異性のヒドロキシ化合物の、対応するケトンへの酸化、引き続く、対称性の立体特異性のヒドロキシ化合物への還元を介した構造の変換に好適である。
生成物の形成に関与する2つ以上の酵素的な酸化還元反応、および中間体を単離することなく進行する補因子再生のための酵素的な2つの系の、1つの反応バッチ内でのプロセスは、本明細書中で「1ポットでの反応」といわれる。
酸または酸塩の言及は、本明細書中にてそれぞれ言及されていない用語を含む。同様に、酸、特に胆汁酸は、それに由来するエステルの全てを含む。さらに、保護基とともに提供される化合物(部分的)は、潜在的な物質の言及に含まれる。
本発明の好ましい実施形態において、本発明に従うプロセスは、酸化反応および還元反応が時間的に並行して進行することによって特徴付けられる。
本発明の好ましい実施形態において、本発明に従うプロセスは、酸化反応および還元反応の両方が同一の分子骨格に対して生じることによって特徴付けられる。
本発明の好ましい実施形態において、本発明に従うプロセスは、式Iの化合物(2−オキソ酸)として、ピルビン酸(補基質)が使用されることによって特徴付けられる。ピルビン酸は、乳酸デヒドロゲナーゼによって還元されて乳酸になる。このことは、還元された補因子がその元々の酸化型へ変換される再生反応において、ピルビン酸が乳酸デヒドロゲナーゼによって乳酸へ還元されることを意味する。
本発明の好ましい実施形態において、本発明に従うプロセスは、式IIの化合物(第二級アルコール)として、2−プロパノール(イソプロピルアルコール,IPA)(補基質)が使用されることによって特徴付けられる。2−プロパノールは、アルコールデヒドロゲナーゼによって還元されてアセトンになる。このことは、酸化された補因子がその元々の還元型へ変換される再生反応において、2−プロパノールがアルコールデヒドロゲナーゼによってアセトンへ酸化されることを意味する。
本発明の好ましい実施形態において、本発明に従うプロセスは、NADHオキシダーゼによって還元される酸素が使用されることによって特徴付けられる。
本発明の好ましい実施形態において、本発明に従うプロセスは、第二級アルコールとして、リンゴ酸(補基質)が使用されることによって特徴付けられる。リンゴ酸は、オキサロ酢酸を脱炭酸するリンゴ酸デヒドロゲナーゼ(「リンゴ酸酵素」)によって酸化されてピルビン酸およびCOになる。例えば、酸化された補因子をその元々の還元型へ変換する再生反応において、リンゴ酸は、リンゴ酸デヒドロゲナーゼによってピルビン酸およびCOへ酸化される。
この実施形態において、新生のピルビン酸は、さらなる酸化還元反応において反応される。この反応は、生成物の形成に働かないが第二の補因子再生反応を構成する。
本発明の好ましい実施形態において、本発明に従うプロセスは、一般式III
Figure 0006329086
の化合物に対して、前記同一の反応バッチ内において、少なくとも1つの酸化反応および少なくとも1つの還元反応をそれぞれ行うために使用されることによって特徴付けられ、
ここで、Rは、水素、メチル基、ヒドロキシ基またはオキソ基を示し、
は、水素、ヒドロキシ基、オキソ基またはメチル基を示し、
は、水素またはヒドロキシ基を示し、
は、水素、−COR13(ここで、R13は、非置換であるかまたはヒドロキシ基で置換されているC−Cアルキル基、あるいは、非置換であるかまたは(特にヒドロキシ基で)置換されているC−Cカルボキシアルキル基である。)を示し、
または、RおよびRは一緒になってオキソ基を示し、
は、水素、メチル基、ヒドロキシ基またはオキソ基を示し、
は、水素、メチル基、ヒドロキシ基またはオキソ基を示し、
10は、水素、メチル基、またはハロゲンを示し、
11は、水素、メチル基、ヒドロキシ基、オキソ基またはハロゲンを示し、そして
12は、水素、ヒドロキシ基、オキソ基またはメチル基を示し、
ここで、下記構造要素
Figure 0006329086
は、ベンゼン環、あるいは6個の炭素原子および0〜2個のC−C二重結合を含んでいる環を示し、ここで、好ましくは、生成物の形成に関連する還元反応のための反応バッチにおいて5%(w/v)未満の濃度で基質が提供される。
本発明の好ましい実施形態において、本発明に従うプロセスは、一般式VII
Figure 0006329086
のデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)を一般式VIII
Figure 0006329086
のテストステロンへの酵素的な変換によって特徴付けられる。
本発明の好ましい実施形態において、本発明に従うプロセスは、例えば、対称性の2つの立体特異性のヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを用いて、一般式IV
Figure 0006329086
のヒドロキシステロイド化合物3α,7α−ジヒドロキシ−5β−コラン酸(チエノデオキシコール酸,CDC)の酵素的なエピマー化が、一般式V
Figure 0006329086
のケトリトコール酸への酸化、および一般式VI
Figure 0006329086
の3α,7β−ジヒドロキシ−5β−コラン酸(ウルソデオキシコール酸,UDC)への還元を介して生じることによって特徴付けられる。
本発明の好ましい実施形態において、本発明に従うプロセスは、一般式IX
Figure 0006329086
の3α,7α,12α−トリヒドロキシ−5β−コラン酸(コラン酸)の酵素的なエピマー化に使用されることによって特徴付けられ、上記エピマー化は、例えば、3つの立体特異性のヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを用いる(該3つのうちの2つが対称性の立体特異体である。)、下記(A)〜(C)のいずれかの反応あるいは(A)〜(C)の反応の任意の組合せの反応を介する:
(A)酸化によって、一般式X
Figure 0006329086
の3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸(12−オキソ−CDC)を得、上記12−オキソ−CDCが、さらに反応されて一般式XI
Figure 0006329086
の3α−ヒドロキシ−7,12−ジオキソ−5β−コラン酸(12−オキソ−KLC)を得、そして、引き続く還元によって一般式XII
Figure 0006329086
の立体異性体ヒドロキシ化合物3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸(12−ケト−ウルソデオキシコラン酸)を得る、反応;
(B)酸化によって、一般式XIII
Figure 0006329086
の3α,12α−ジヒドロキシ−7−オキソ−5β−コラン酸を得、引き続く酵素的な酸化によって、一般式XIの3α−ヒドロキシ−7,12−ジオキソ−5β−コラン酸(12−オキソ−KLC)を得、そして、引き続く還元によって一般式XIIの立体異性体ヒドロキシ化合物3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸(12−ケト−ウルソデオキシコラン酸)を得る、反応;
(C)酸化によって、一般式XIIIの3α,12α−ジヒドロキシ−7−オキソ−5β−コラン酸を得、引き続く酵素的な還元によって、一般式XIV
Figure 0006329086
の3α,7α,12α−トリヒドロキシ−5β−コラン酸を得、そして、引き続く酸化によって一般式XIIの立体異性体ヒドロキシ化合物3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸(12−ケト−ウルソデオキシコラン酸)を得る、反応。
本発明の好ましい実施形態において、本発明に従うプロセスは、C糖またはC糖が基質として使用されることを特徴としており、例えば、C糖またはC糖の異性化に使用される。
本発明の好ましい実施形態において、本発明に従うプロセスは、グルコースの異性化がソルビトールへの還元およびフルクトースへの酸化を介して生じることを特徴としており、例えば、本プロセスは、ソルビトールへの還元、引き続くフルクトースへの酸化を介したグルコースの異性化に使用される。
本発明に従うプロセスは、好ましくは、水系にて行われ、ここで、酸化反応または還元反応の基質が、懸濁液の形態にて溶解していない状態で、および/または第二の液相として、部分的に提供される。
特定の実施形態において、本発明に従うプロセスは、生成物の形成に関与する酸化反応の基質が、上記反応バッチにおいて、少なくとも5%(w/v)またはそれよりも多い濃度、特に、7%(w/v)またはそれよりも多い濃度、特に、9%(w/v)またはそれよりも多い濃度で提供されることを特徴としており、例えば、5%(w/v)〜20%(w/v)、例えば、5%(w/v)〜15%(w/v)例えば、5%(w/v)〜12%(w/v)例えば、5%(w/v)〜10%(w/v)であることが好ましい。
特定の実施形態において、本発明に従うプロセスは、生成物形成反応において、その全体に対して70%以上、特に90%以上のターンオーバーが達成されることによって特徴付けられる。
本発明に従うプロセスにおいて、緩衝液が水系に添加され得る。好適な緩衝液は、例えばリン酸カリウム、Tris−HClおよびグリシンであり、pHは5〜10、好ましくは6〜9の範囲を有している。さらに、あるいは代替的に、酵素を安定化させるイオン(例えば、Mg2+)または他の添加剤(例えばグリセロール)がこの系に添加され得る。本発明に従うプロセスにおいて、添加される補因子NAD(P)およびNAD(P)Hの濃度は、通常0.001mMと10mMとの間であり、好ましくは0.01mMと1mMとの間である。
使用される酵素に依存して、本発明に従うプロセスは、10℃〜70℃の範囲の温度で行われ得、好ましくは20℃〜45℃である。
ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(HSDH)は、ヒドロキシ基の、対応するケト基への酸化(逆にいうと、ステロイド骨格でのケト基の、対応するヒドロキシ基への還元)を触媒する酵素であると理解されている。
ヒドロキシステロイドに対する酸化還元反応に使用され得る好適なヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼは、例えば3α−HSDH、3β−HSDH、7α−HSDH、7β−HSDHまたは17β−HSDHである。
7α−HSDH活性を有する好適な酵素は、例えば、Clostridia(Clostridium absonum, Clostridium sordelii)、Escherichia coliまたはBacteroides fragilisから取得され得る。
7β−HSDH活性を有する好適な酵素は、例えば、Ruminococcus sp.またはClostridium absonumから取得され得る。
好適な乳酸デヒドロゲナーゼは、例えば、Oryctolagus cuniculusから取得され得る。
好適なアルコールデヒドロゲナーゼは、例えば、Lactobacillus kefirから取得され得る。
好適なキシロースレダクターゼは、例えば、Candida tropicalisから取得され得る。
好適なソルビトールデヒドロゲナーゼは、例えば、ヒツジ肝、Bacillus subtilisまたはMalus domesticaから取得され得る。
好適なNADHオキシダーゼは、例えば、Leuconostoc mesenteroides、Streptococcus mutans、Clostridium aminovalericumから取得され得る。
本発明に従うプロセスにおいて、酵素は、好ましくはE.coliにて組換え的に過剰発現されたタンパク質として使用され、対応する細胞溶解物は、好ましくは任意のさらなる精製を行うことなく使用されるよう続けられる。これにより、酵素単位1Uは、毎分1μモルの基質が反応する際に必要とされる酵素量に対応する。
[図面の簡単な説明]
[図1]チエノデオキシコール酸の、中間体3α−ヒドロキシ−7オキソ−5β−コラン酸を介した、ウルソデオキシコール酸へのエピマー化の反応スキームを示す。この反応は、2−プロパノールおよびピルビン酸を用いた補因子再生を伴う。
[図2]チエノデオキシコール酸の、中間体3α−ヒドロキシ−7オキソ−5β−コラン酸を介した、ウルソデオキシコール酸へのエピマー化の反応スキームを示す。この反応は、リンゴ酸およびピルビン酸を用いた補因子再生を伴う。
[図3]チエノデオキシコール酸の、中間体3α−ヒドロキシ−7オキソ−5β−コラン酸を介した、ウルソデオキシコール酸へのエピマー化の反応スキームを示す。この反応は、2−プロパノールおよび酸素を用いた補因子再生を伴う。
[図4]グルコースのフルクトースへの異性化の反応スキームを示す。この反応は、2−プロパノールおよびピルビン酸を用いた補因子再生を伴う。
[図5]グルコースのフルクトースへの異性化の反応スキームを示す。この反応は、2−プロパノールおよび酸素を用いた補因子再生を伴う。
[図6]コラン酸の、中間体3α,7α−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸および3α−ヒドロキシ−7,12−ジオキソ−5β−コラン酸を介した、3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸へのエピマー化の反応スキームを示す。この反応は、2−プロパノールおよびピルビン酸を用いた補因子再生を伴う。
[図7]コラン酸の、中間体3α,7α−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸および3α−ヒドロキシ−7,12−ジオキソ−5β−コラン酸を介した、3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸へのエピマー化の反応スキームを示す。この反応は、2−プロパノールおよび酸素を用いた補因子再生を伴う。
[図8]コラン酸の、中間体3α,7α−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸および3α−ヒドロキシ−7,12−ジオキソ−5β−コラン酸を介した、3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸へのエピマー化の反応スキームを示す。この反応は、2−プロパノール、ピルビン酸および酸素を用いた補因子再生を伴う。
[図9]コラン酸の、中間体3α,7α−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸および3α−ヒドロキシ−7,12−ジオキソ−5β−コラン酸を介した、3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸へのエピマー化の反応スキームを示す。この反応は、2−プロパノール、ピルビン酸および酸素を用いた補因子再生を伴う。
[図10]コラン酸の、種々の中間体および補因子再生系を介した、3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸へのエピマー化の推定の反応スキームを示す。NADの再生には、代替的に乳酸デヒドロゲナーゼ(基質としてピルビン酸)およびNADHオキシダーゼ(基質として酸素)が使用された。NADPHの再生にはアルコールデヒドロゲナーゼ(基質としてイソプロパノール)が使用された。
[図11]チエノデオキシコラン酸の、中間体 3α−ヒドロキシ−7オキソ−5β−コラン酸 (7−ケトリトコラン酸=7K−LCA=KLC)を介した、ウルソデオキシコラン酸へのエピマー化の反応スキームを示す。この反応は、2−プロパノールおよび2−ペンタノール(いずれの場合も、アルコールデヒドロゲナーゼ)、ならびにピルビン酸(乳酸デヒドロゲナーゼ)および酸素(NADHオキシダーゼ)を用いた補因子再生を伴う。
図中において、以下の略語を使用する:
BsSDH Bacillus subtilis由来の
ソルビトールデヒドロゲナーゼ
CA 3α,7α,12α−トリヒドロキシ−5β−コラン酸
7β−CA 3α,7β,12α−トリヒドロキシ−5β−コラン酸
Caoxo Clostridium aminovalericum由来の
NADH オキシダーゼ
CDC, CDCA 3α,7α−ジヒドロキシ−5β−コラン酸
CtXR Candida tropicalis由来の
キシロースレダクターゼ
7α−HSDH 7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ
7β−HSDH 7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ
12α−HSDH 12α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ
KLC 3α−ヒドロキシ−7−オキソ−5β−コラン酸
7K−LCA 3α−ヒドロキシ−7−オキソ−5β−コラン酸
LacDH 乳酸デヒドロゲナーゼ:NAD(H)−依存性
LkADH Lactobacillus kefir由来の
アルコールデヒドロゲナーゼ:NADP(H)−依存性
Lmoxid Leuconostoc mesenteroides由来の
NADHオキシダーゼ
MalDH E.coli由来のリンゴ酸デヒドロゲナーゼ
:NADP(H)−依存性
7oxo−CA 3α,12α−ジヒドロキシ−7−オキソ−5β−コラン酸
12oxo−CDC 3α,7α−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸
12oxo−KLC 3α−ヒドロキシ−7,12−ジオキソ−5β−コラン酸
12oxo−UDC 3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸
SISDH ヒツジ肝ソルビトールデヒドロゲナーゼ
SmOxo Streptococcus mutans由来の
NADHオキシダーゼ
UDC, UDCA 3α,7β−ジヒドロキシ−5β−コラン酸。
以下の実施例において、温度データの全てが摂氏(℃)で与えられ、以下の略語が使用される:
EtOAc 酢酸エチル
h 時間(s)
IPA イソプロピルアルコール(2−プロパノール)
MeOH メタノール
Rt 室温。
[実施例]
[実施例1]
乳酸デヒドロゲナーゼおよびアルコールデヒドロゲナーゼに依存性の補因子再生系を用いる、7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼおよび7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼによる、チエノデオキシコール酸のウルソデオキシコール酸へのエピマー化
0.5mLのチャージは、50mg チエノデオキシコール酸、12U リコンビナント7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(E.coli由来)、6U リコンビナント7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(Ruminococcus torques由来)、ならびに0.5mM NADおよび0.3mM NADPHを含む。NADの再生のために、6U リコンビナント乳酸デヒドロゲナーゼおよび350mM ピルビン酸ナトリウムを用いる。NADPHの再生のために、6U リコンビナントアルコールデヒドロゲナーゼ(Lactobacillus kefir由来)および最初に2.4%(w/v)のIPAを用いる。この反応を、水性のリン酸カリウム緩衝液(100mM、pH=7.8)を25℃で連続的に振盪(850rpm)しながら用いる。アセトンの蒸発を容易にするために、そしてウルソデオキシコール酸へ向かう反応のシフトを容易にするために、開放系を使用し続ける。6時間後に1.6%(w/v) IPAを、16時間後に2.4%(w/v) IPAを、24時間後に3.9%(w/v) IPAを、40時間後に0.8%(w/v) IPAを、さらに加える。さらに、24時間後に20μLの4−メチル−2−ペンタノールを加える。46時間後に200μLの2−ペンタノールおよび1.6%(W/v) IPAを添加する。48時間後、反応混合物中の全ての胆汁酸におけるウルソデオキシコール酸の割合は、97%以上である。
[実施例2]
乳酸デヒドロゲナーゼおよびリンゴ酸デヒドロゲナーゼに依存性の補因子再生系を用いる、7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼおよび7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼによる、チエノデオキシコール酸のウルソデオキシコール酸へのエピマー化
0.5mLのチャージは、50mg チエノデオキシコール酸、20U リコンビナント7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(E.coli由来)、20U リコンビナント7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(Ruminococcus torques由来)、ならびに1mM NADおよび1mM NADPHを含む。NADの再生のために、10U 乳酸デヒドロゲナーゼ(Sigma-Aldrich)を用い、反応開始のために、16.5mM ピルビン酸ナトリウムを用いる。NADPHの再生のために、20U リコンビナントリンゴ酸デヒドロゲナーゼ(E.coli由来)および320mM リンゴ酸ナトリウムを用いる。反応を、水性のリン酸カリウム緩衝液(100mM、pH=7.8)を25℃で連続的に振盪(850rpm)しながら用いる。初期のCOからの回避を可能にするために、開放系を使用し続ける。20Uの7α−HSDHおよび10Uの7β−HSDHを、20時間後、24時間後、44時間後および48時間後に添加する。さらに、10Uのリンゴ酸デヒドロゲナーゼを40時間後に添加する。72時間後、反応混合物中の全ての胆汁酸におけるウルソデオキシコール酸の割合は、約90%である。
[実施例3]
NADHオキシダーゼおよび乳酸デヒドロゲナーゼに依存性の補因子再生系を用いる、7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼおよび7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼによる、チエノデオキシコール酸のウルソデオキシコール酸へのエピマー化
0.5mLのチャージは、50mg チエノデオキシコール酸、12U リコンビナント7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(E.coli由来)、7.5U リコンビナント7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(Ruminococcus torques由来)、ならびに1mM NADおよび1mM NADPHを含む。NADの再生のために、20U リコンビナントのNADHオキシダーゼ(Clostridium aminovalericum由来)を用いる。NADPHの再生のために、5U リコンビナントアルコールデヒドロゲナーゼ(Lactobacillus kefir由来)および最初に2.4%(w/v)のIPAを用いる。反応を、水性のリン酸カリウム緩衝液(100mM、pH=7.8)を25℃で連続的に振盪(850rpm)しながら用いる。アセトンの蒸発を容易にするために、そしてウルソデオキシコール酸へ向かう反応のシフトを容易にするために、開放系を使用し続ける。2% IPAを、18時間後、22時間後、26時間後および41時間後に、そして5% IPAを41時間後および48時間後に添加する。20UのNADHオキシダーゼを、24時間後に添加し、7.5Uの7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼおよび5Uのアルコールデヒドロゲナーゼを41時間後に添加する。48時間後、反応混合物中の全ての胆汁酸におけるウルソデオキシコール酸の割合は、約95〜98%である。
[実施例4]
胆汁酸の再処理および分析
実施例1〜3に記載された反応が完了すると、反応混合物をEtOAcで抽出する。続いて、蒸発によって溶媒を除去する。蒸発の残余を、MeOH:アセトニトリル:リン酸ナトリウム緩衝液(pH=3)が40:30:37の混合物(0.78g/L)に溶解し、チエノデオキシコール酸のウルソデオキシコール酸への返還をHPLCによってモニタリングする。逆相分離カラム(ZORBAX(登録商標)Eclipse(登録商標) XDB C18,流速0.8mL/分)および光屈折検出器(RID)、Agilent 1260 Infinity(登録商標)(いずれもAgilent Technologies Inc.,)を使用する。
[実施例5]
NADPHの再利用のためのアルコールデヒドロゲナーゼおよびNADの再利用のための乳酸デヒドロゲナーゼを用いる、キシロースレダクターゼおよびソルビトールデヒドロゲナーゼを介するグルコースのフルクトースへの変換
0.5mLのチャージは、50mg/mL グルコース、6U/mLのリコンビナントキシロースレダクターゼ(Candida tropicalis由来;E.coli BL21 (DE3)にて過剰発現させる)および0.1mM NADPを含む。補因子の再生のために、7% IPAおよびリコンビナントアルコールデヒドロゲナーゼ(Lactobacillus kefir由来;E.coli BL21 (DE3)にて過剰発現させる)を用いる。これらの酵素を、細胞溶解物の形態にて使用する。反応を、開放系にて、pH9(50mM Tris・HCl緩衝液)、40℃で連続的に振盪(900rpm)しながら24時間行う。開放系は、アセトンの蒸発を導き、これは、ソルビトールの形成へ向けて反応を駆動する。この開放系において、水およびIPAもまた蒸発する。その結果、これらは6時間後及び21時間後に添加される。各時点で、総量0.5mLおよびIPA濃度(7%(v/v))を調整する。24時間後、反応容器を、酵素を不活性化しかつ有機溶媒を蒸発させるために、減圧下にて60℃でインキュベートする。室温への冷却後に、リコンビナントソルビトールデヒドロゲナーゼ(Bacillus subtilis由来;E.coli BL21 (DE3)にて過剰発現させる)を、最終濃度5U/mLで添加し、ZnClを最終濃度1mMで、NADを最終濃度0.1mMで添加する。補因子再生系のために、5U/mL(最終濃度)の乳酸デヒドロゲナーゼ(ウサギ筋肉由来(Sigma Aldrich))および300mMピルビン酸を使用する。このチャージを水で0.5mLにする。この反応を、閉鎖系にて40℃で連続的に振盪(900rpm)しながら24時間さらに行う。D−グルコースのD−フルクトースへの変換は90%以上に達する。
[実施例6]
NADPHを再利用するためのアルコールデヒドロゲナーゼおよびNADを再利用するためのNADHオキシダーゼを用いる、キシロースレダクターゼおよびソルビトールデヒドロゲナーゼを介するグルコースのフルクトースへの変換
0.5mLのチャージは、50mg/mL グルコース、6U/mLのリコンビナントキシロースレダクターゼ(Candida tropicalis由来;E.coli BL21 (DE3)にて過剰発現させる)および0.1mM NADPを含む。補因子の再生のために、7%(v/v) IPAおよびリコンビナントアルコールデヒドロゲナーゼ(Lactobacillus kefir由来;E.coli BL21 (DE3)にて過剰発現させる)を用いる。これらの酵素を、細胞溶解物の形態にて使用する。反応を、開放系にて、pH8(50mM Tris・HCl緩衝液)、40℃で連続的に振盪(900rpm)しながら24時間行う。開放系は、アセトンの蒸発を導き、これは、ソルビトールの形成へ向けて反応を駆動する。この開放系において、水およびIPAもまた蒸発する。その結果、これらは6時間後及び21時間後に添加される。各時点で、総量0.5mLおよびIPA濃度(7%(v/v))を調整する。24時間後、反応容器を、酵素を不活性化しかつIPAおよび形成された任意のアセトンを蒸発させるために、減圧下にて60℃でインキュベートする。室温への冷却後に、リコンビナントD−ソルビトールデヒドロゲナーゼ(Bacillus subtilis由来;E.coli BL21 (DE3)にて過剰発現させる)を、最終濃度5U/mLで添加し、CaClを最終濃度1mMで、NADおよびNADHを最終濃度0.1mMで添加する。補因子再生系のために、10U/mL(最終濃度)のNADH(Lactobacillus kefir由来;E.coli BL21 (DE3)にて過剰発現させる)を使用する。これらの酵素を、細胞溶解物の形態にて使用する。このチャージを水で0.5mLにする。この反応を、NADHオキシダーゼのために空気中から十分な酸素の供給を保証するために、開放系にて40℃で連続的に振盪(900rpm)しながら24時間行う。6時間後および21時間後にこのチャージを水で容積0.5mLにする。D−グルコースのD−フルクトースへの変換は98%に達する。
[実施例7]
糖の再処理および分析
酵素を不活性化するためにチャージを65℃で10分間インキュベートし、続いて遠心分離する。次いで、上清を、0.2μM PVDF膜で濾過し、リガンド交換HPLC(Agilent Technologies Inc.)によって分析する。この際に、水(VWR International GmbH, HPLC Grade)を流速0.5mL/分、80℃で用いるリードカラム(Showa Denko K.K. (Shodex(登録商標) Sugar SP0810))を介して、糖とポリオールとを分離する。Agilent Technologies Inc.のインラインフィルター、プレカラムとしての陰イオン交換カラム(Shodex(登録商標) Axpak-WAG)、逆相カラム(Shodex(登録商標) Asahipak(登録商標) ODP-50 6E)およびShowa Denko K.K.の糖プレカラム(SUGAR SP-G)を用いる。
[実施例8]
乳酸デヒドロゲナーゼおよびアルコールデヒドロゲナーゼに依存性の補因子再生系を用いる、12α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ、7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼおよび7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼによる、コラン酸の3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸への変換
0.5mLのチャージは、25mgのコラン酸、12.5Uのリコンビナント12α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(Eggertella lentaまたはLysinibacillus sphaericusに由来)、16Uのリコンビナント7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(E.coli由来)、6Uのリコンビナント7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(Ruminococcus torques由来)、ならびに1mM NADおよび1mM NADPHを含む。NADの再生のために、12.5Uのリコンビナント乳酸デヒドロゲナーゼ(Oryctolagus cuniculus由来;筋肉アイソフォーム)および200mM ピルビン酸ナトリウムを使用する。NADPHの再生のために、5Uのリコンビナントアルコールデヒドロゲナーゼ(Lactobacillus kefir由来)および最初は2%のIPA(w/v)を使用する。反応を、水性のリン酸カリウム緩衝液(100mM、pH7.8)中にて25℃で連続的に振盪しながら行う(850rpm)。アセトンの蒸発を可能にし、反応を3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸へシフトさせるために、開放系をさらに使用する。18時間後及び24時間後に、2% IPA(w/v)をさらに添加する。48時間後に、使用したコラン酸(61%)が、3α,7α−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸と反応する。
[実施例9]
乳酸デヒドロゲナーゼ、NADHオキシダーゼおよびアルコールデヒドロゲナーゼに依存性の補因子再生系を用いる、12α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ、7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼおよび7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼによる、コラン酸の3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸への変換
0.5mLのチャージは、25mgのコラン酸、12.5Uのリコンビナント12α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(Eggertella lentaまたはLysinibacillus sphaericusに由来)、16Uのリコンビナント7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(E.coli由来)、6Uのリコンビナント7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(Ruminococcus torques由来)、ならびに1mM NADおよび1mM NADPHを含む。NADの再生のために、5UのリコンビナントNADHオキシダーゼ(Leuconostoc mesenteroides由来)、12.5Uのリコンビナント乳酸デヒドロゲナーゼ(Oryctolagus cuniculus由来;筋肉アイソフォーム)および200mM ピルビン酸ナトリウムを使用する。NADPHの再生のために、5Uのリコンビナントアルコールデヒドロゲナーゼ(Lactobacillus kefir由来)および最初は2%のIPA(w/v)を使用する。反応を、水性のリン酸カリウム緩衝液(100mM、pH7.8)中にて25℃で連続的に振盪しながら行う(850rpm)。アセトンの蒸発を可能にし、反応を3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸へシフトさせるために、開放系をさらに使用する。18時間後及び24時間後に、2% IPA(w/v)をさらに添加する。48時間後に、使用したコラン酸(70%)が、3α,7α−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸と反応する。
[実施例10]
乳酸デヒドロゲナーゼおよびアルコールデヒドロゲナーゼに依存性の補因子再生系を用いる、7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼおよび7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼによる、チエノデオキシコール酸のウルソデオキシコール酸へのエピマー化.マンガンコロイド(MnCl)を添加する利点
0.5mLのチャージは、50mgチエノデオキシコラン酸、12Uのリコンビナント7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(E.coli由来)、6Uのリコンビナント7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(Ruminococcus torques由来)、ならびに0.5mM NADおよび0.3mM NADPHを含む。NADの再生のために、6Uのリコンビナント乳酸デヒドロゲナーゼおよび350mM ピルビン酸ナトリウムを使用する。NADPHの再生のために、6Uのリコンビナントアルコールデヒドロゲナーゼ(Lactobacillus kefir由来)および最初は2.4%のIPA(w/v)を使用する。反応を、5mMのMnClを含む水性のリン酸カリウム緩衝液(100mM、pH7.8)中にて25℃で連続的に振盪しながら行う(850rpm)。アセトンの蒸発を可能にし、反応をウルソデオキシコラン酸へシフトさせるために、開放系をさらに使用する。1.6% IPA(w/v)を6時間後に、2.4% IPA(w/v)を16時間後に、3.9% IPA(w/v)を24時間後にさらに添加する。36時間後に、200μLの2−ペンタノールおよび3%(w/v)のIPAを添加し、48時間後に、100μLの2−ペンタノールおよび4%(w/v)のIPAをさらに添加する。64時間後に、反応混合物中において胆汁酸の全てのウルソデオキシコラン酸の割合は99%以上である。特に、チエノデオキシコラン酸の割合は0.3%である。MnClを添加しないコントロールチャージにおいて、チエノデオキシコラン酸の割合は2%であり、ウルソデオキシコラン酸の割合は97.5%である(5回の実験からの平均値)。
[実施例11]
アルコールデヒドロゲナーゼに依存性の補因子再生系を乳酸デヒドロゲナーゼおよびNADHオキシダーゼに依存性の補因子再生系と組み合わせて用いる、7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼおよび7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼによる、チエノデオキシコール酸のウルソデオキシコール酸へのエピマー化
0.5mLのチャージは、50mgチエノデオキシコラン酸、12Uのリコンビナント7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(E.coli由来)、6Uのリコンビナント7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(Ruminococcus torques由来)、ならびに0.5mM NADおよび0.3mM NADPHを含む。NADの再生のために、6Uのリコンビナント乳酸デヒドロゲナーゼおよび350mM ピルビン酸ナトリウムを使用する。NADの再生のために、9UのリコンビナントNADHオキシダーゼ(Leuconostoc mesenteroides由来)および6UのリコンビナントNADHオキシダーゼ(Clostridium aminovalericum由来)をさらに使用する。NADPHの再生のために、6Uのリコンビナントアルコールデヒドロゲナーゼ(Lactobacillus kefir由来)および最初は2.4%のIPA(w/v)を使用する。反応を、水性のリン酸カリウム緩衝液(100mM、pH7.8)中にて25℃で連続的に振盪しながら行う(850rpm)。アセトンの蒸発を可能にし、反応をウルソデオキシコラン酸へシフトさせるために、開放系をさらに使用する。1.6% IPA(w/v)を6時間後に、2.4% IPA(w/v)を16時間後に、3.9% IPA(w/v)を24時間後にさらに添加する。36時間後に、200μLの2−ペンタノールおよび3%(w/v)のIPAを添加し、48時間後に、100μLの2−ペンタノールおよび4%(w/v)のIPAをさらに添加する。64時間後に、反応混合物中において胆汁酸の全てのウルソデオキシコラン酸の割合は99%以上である。特に、チエノデオキシコラン酸の割合は0.2%である。NADHオキシダーゼを添加しないコントロールチャージにおいて、チエノデオキシコラン酸の割合は2%であり、ウルソデオキシコラン酸の割合は97.5%である(実施例11におけるコントロールチャージと同じ;5回の実験からの平均値)。
[実施例12]
アルコールデヒドロゲナーゼに依存性の補因子再生系を乳酸デヒドロゲナーゼおよびNADHオキシダーゼに依存性の補因子再生系と組み合わせて用いる、7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼおよび7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼによる、チエノデオキシコール酸のウルソデオキシコール酸へのエピマー化.2−ペンタノールおよび2−プロパノールのさらなる利点
50mLのチャージは、5gチエノデオキシコラン酸、24Uのリコンビナント7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(E.coli由来)、12Uのリコンビナント7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(Ruminococcus torques由来)、ならびに0.55mM NADおよび0.3mM NADPHを含む。NADの再生のために、12Uのリコンビナント乳酸デヒドロゲナーゼおよび350mM ピルビン酸ナトリウムを使用する。NADの再生のために、18UのリコンビナントNADHオキシダーゼ(Leuconostoc mesenteroides由来)および12UのリコンビナントNADHオキシダーゼ(Clostridium aminovalericum由来)をさらに使用する。NADPHの再生のために、12Uのリコンビナントアルコールデヒドロゲナーゼ(Lactobacillus kefir由来)および最初は1.5%のIPA(w/v)を使用する。反応を、5mMのMnClを含む水性のリン酸カリウム緩衝液(100mM、pH7.8)中にて25℃で連続的に振盪しながら行う(850rpm)。三方活栓中で、KPGスターラを用いて100rpmで攪拌する。反応から産生するアセトンの除去は、反応容器を通すエアスチーム(400〜600mL/分)によってもたらされる。同時に2−プロパノールが同様に蒸発されるので、さらなる添加(例えば、0.75mL(1、5h)、0.75mL(3h)、0.5mL(4h)、0.75mL(6h)、0.75mL(8h)、0.5mL(11h)、0.5mL(14h)、0.5mL(17h)、0.5mL(21h)、1mL(23h)、2.5mL(25h)、4mL(29h))が必要である。30h後に、20mLの2−ペンタノールおよび2mLの2−プロパノールを添加する。総反応時間の46時間後に、7−ケトリトコラン酸の割合は、(チエノデオキシコラン酸、ウルソデオキシコラン酸および7−ケトリトコラン酸の合計に対して)約1%である。さらに、2−プロパノールを添加し(3mL(46h)、4mL(52h)、4mL(54h))、10mLの2−ペンタノールを添加する。総反応時間の72時間後に、7−ケトリトコラン酸の割合は、0.2%を下回り得る。ウルソデオキシコラン酸の割合は99%以上である。
[実施例13]
胆汁酸の検査および分析
実施例8〜12に記載した反応の完了後に、試験に存在した胆汁酸を、実施例4に記載の方法によって分析し得る。
チエノデオキシコール酸の、中間体3α−ヒドロキシ−7オキソ−5β−コラン酸を介した、ウルソデオキシコール酸へのエピマー化の反応スキームを示す。この反応は、2−プロパノールおよびピルビン酸を用いた補因子再生を伴う。 チエノデオキシコール酸の、中間体3α−ヒドロキシ−7オキソ−5β−コラン酸を介した、ウルソデオキシコール酸へのエピマー化の反応スキームを示す。この反応は、リンゴ酸およびピルビン酸を用いた補因子再生を伴う。 チエノデオキシコール酸の、中間体3α−ヒドロキシ−7オキソ−5β−コラン酸を介した、ウルソデオキシコール酸へのエピマー化の反応スキームを示す。この反応は、2−プロパノールおよび酸素を用いた補因子再生を伴う。 グルコースのフルクトースへの異性化の反応スキームを示す。この反応は、2−プロパノールおよびピルビン酸を用いた補因子再生を伴う。 グルコースのフルクトースへの異性化の反応スキームを示す。この反応は、2−プロパノールおよび酸素を用いた補因子再生を伴う。 コラン酸の、中間体3α,7α−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸および3α−ヒドロキシ−7,12−ジオキソ−5β−コラン酸を介した、3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸へのエピマー化の反応スキームを示す。この反応は、2−プロパノールおよびピルビン酸を用いた補因子再生を伴う。 コラン酸の、中間体3α,7α−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸および3α−ヒドロキシ−7,12−ジオキソ−5β−コラン酸を介した、3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸へのエピマー化の反応スキームを示す。この反応は、2−プロパノールおよび酸素を用いた補因子再生を伴う。 コラン酸の、中間体3α,7α−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸および3α−ヒドロキシ−7,12−ジオキソ−5β−コラン酸を介した、3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸へのエピマー化の反応スキームを示す。この反応は、2−プロパノール、ピルビン酸および酸素を用いた補因子再生を伴う。 コラン酸の、中間体3α,7α−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸および3α−ヒドロキシ−7,12−ジオキソ−5β−コラン酸を介した、3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸へのエピマー化の反応スキームを示す。この反応は、2−プロパノール、ピルビン酸および酸素を用いた補因子再生を伴う。 コラン酸の、種々の中間体および補因子再生系を介した、3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸へのエピマー化の推定の反応スキームを示す。NADの再生には、代替的に乳酸デヒドロゲナーゼ(基質としてピルビン酸)およびNADHオキシダーゼ(基質として酸素)が使用された。NADPHの再生にはアルコールデヒドロゲナーゼ(基質としてイソプロパノール)が使用された。 チエノデオキシコラン酸の、中間体 3α−ヒドロキシ−7オキソ−5β−コラン酸 (7−ケトリトコラン酸=7K−LCA=KLC)を介した、ウルソデオキシコラン酸へのエピマー化の反応スキームを示す。この反応は、2−プロパノールおよび2−ペンタノール(いずれの場合も、アルコールデヒドロゲナーゼ)、ならびにピルビン酸(乳酸デヒドロゲナーゼ)および酸素(NADHオキシダーゼ)を用いた補因子再生を伴う。

Claims (19)

  1. 1ポットでの反応にて酸化還元補因子NAD/NADHおよびNADP/NADPHの少なくとも一方を酵素的に再生するためのプロセスであって、
    同一の反応バッチ内で進行する、さらに少なくとも2つの、酵素学的に触媒された酸化還元反応(生成物形成反応)の結果として、この酸化還元補因子NAD /NADHが還元型(NADH)にて堆積し、この酸化還元補因子NADP /NADPHが酸化型(NADP にて堆積し、
    a)NADHをその元々の酸化型へ変換する再生反応において酸素またはピルビン酸それぞれNADHオキシダーゼまたは乳酸脱水素酵素によって還元され、
    b)NADP をその元々の還元型へ変換する再生反応において、2−プロパノールまたはリンゴ酸それぞれアルコールデヒドロゲナーゼまたはリンゴ酸デヒドロゲナーゼによって酸化される、プロセス。
  2. 酸化反応および還元反応が同一の分子骨格に対して行われる、請求項に記載のプロセス。
  3. 前記酸化反応および前記還元反応が時間的に並行して進行する、請求項1または2に記載のプロセス。
  4. 前記NADP をNADPHへ変換する前記再生反応において、2−プロパノールが、アルコールデヒドロゲナーゼによってアセトンへ酸化される、請求項1〜のいずれか1項に記載のプロセス。
  5. 前記NADHをNAD へ変換する前記再生反応において、ピルビン酸が、乳酸デヒドロゲナーゼによって乳酸へ還元される、請求項1〜のいずれか1項に記載のプロセス。
  6. 前記NADP をNADPHへ変換する前記再生反応において、リンゴ酸が、リンゴ酸デヒドロゲナーゼによってピルビン酸およびCOへ酸化される、請求項に記載のプロセス。
  7. 一般式III
    Figure 0006329086

    の化合物に対して、前記同一の反応バッチ内において、少なくとも1つの酸化反応および少なくとも1つの還元反応をそれぞれ行うために使用される、請求項1〜のいずれか1項に記載のプロセスであって、
    ここで、Rは、水素、メチル基、ヒドロキシ基またはオキソ基を示し、
    は、水素、ヒドロキシ基、オキソ基またはメチル基を示し、
    は、水素またはヒドロキシ基を示し、
    は、水素、−COR13(ここで、R13は、非置換であるかまたはヒドロキシ基で置換されているC−Cアルキル基、あるいは、非置換であるかまたは置換されているC−Cカルボキシアルキル基である。)を示し、
    または、RおよびRは一緒になってオキソ基を示し、
    は、水素、メチル基、ヒドロキシ基またはオキソ基を示し、
    は、水素、メチル基、ヒドロキシ基またはオキソ基を示し、
    10は、水素、メチル基、またはハロゲンを示し、
    11は、水素、メチル基、ヒドロキシ基、オキソ基またはハロゲンを示し、そして
    12は、水素、ヒドロキシ基、オキソ基またはメチル基を示し、
    ここで、下記構造要素
    Figure 0006329086

    は、ベンゼン環、あるいは6個の炭素原子および0〜2個のC−C二重結合を含んでいる環を示す、プロセス。
  8. は−COR13を示し、ここで、R13はヒドロキシ基で置換されているC−Cカルボキシアルキル基である、請求項に記載のプロセス。
  9. 一般式VII
    Figure 0006329086

    のデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)を一般式VIII
    Figure 0006329086

    のテストステロンへ変換するために使用される、請求項7または8に記載のプロセス。
  10. 請求項に記載のプロセスであって、
    一般式IV
    Figure 0006329086

    の3α,7α−ジヒドロキシ−5β−コラン酸(チエノデオキシコール酸)の、
    一般式V
    Figure 0006329086

    のケトリトコール酸への酸化、および
    引き続く、一般式VI
    Figure 0006329086

    の3α,7β−ジヒドロキシ−5β−コラン酸(ウルソデオキシコール酸)への還元
    による酵素的なエピマー化に使用され、
    対称性の2つの立体特異性のヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを用いる、プロセス。
  11. 前記酸化反応が、E.coli由来の7α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼによって触媒されるか、および/または、前記還元反応が、Ruminococcus torques由来の7β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼによって触媒される、請求項10に記載のプロセス。
  12. 3つの立体特異性のヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを用い、該3つのうちの2つが対称性の立体特異体である、請求項に記載のプロセスであって、
    一般式IX
    Figure 0006329086

    の3α,7α,12α−トリヒドロキシ−5β−コラン酸(コラン酸)の、下記(A)〜(C)のいずれかの反応を介する酵素的なエピマー化に使用される、プロセス:
    (A)酸化によって、一般式X
    Figure 0006329086

    の3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸(12−オキソ−CDC)を得、上記12−オキソ−CDCが、さらに反応されて一般式XI
    Figure 0006329086

    の3α−ヒドロキシ−7,12−ジオキソ−5β−コラン酸(12−オキソ−KLC)を得、そして、引き続く還元によって一般式XII
    Figure 0006329086

    の立体異性体ヒドロキシ化合物3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸(12−ケト−ウルソデオキシコラン酸)を得る、反応;
    (B)酸化によって、一般式XIII
    Figure 0006329086

    の3α,12α−ジヒドロキシ−7−オキソ−5β−コラン酸を得、引き続く酵素的な酸化によって、一般式XI
    Figure 0006329086

    の3α−ヒドロキシ−7,12−ジオキソ−5β−コラン酸(12−オキソ−KLC)を得、そして、引き続く還元によって一般式XIIの立体異性体ヒドロキシ化合物3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸(12−ケト−ウルソデオキシコラン酸)を得る、反応;
    (C)酸化によって、一般式XIIIの3α,12α−ジヒドロキシ−7−オキソ−5β−コラン酸を得、引き続く酵素的な還元によって、一般式XIV
    Figure 0006329086

    の3α,7α,12α−トリヒドロキシ−5β−コラン酸を得、そして、引き続く酸化によって一般式XIIの立体異性体ヒドロキシ化合物3α,7β−ジヒドロキシ−12−オキソ−5β−コラン酸(12−ケト−ウルソデオキシコラン酸)を得る、反応。
  13. 糖またはC糖の異性化に使用される、請求項1〜のいずれか1項に記載のプロセス。
  14. ソルビトールへの還元、引き続くフルクトースへの酸化を介したグルコースの異性化に使用される、請求項13に記載のプロセス。
  15. 生成物の形成に関与する前記酸化反応の基質が、前記反応バッチにおいて、少なくとも5%(w/v)またはそれよりも多い濃度で提供される、請求項1〜14のいずれか1項に記載のプロセス。
  16. 生成物の形成に関与する前記酸化反応の基質が、前記反応バッチにおいて、少なくとも7%(w/v)またはそれよりも多い濃度で提供される、請求項15に記載のプロセス。
  17. 生成物の形成に関与する前記酸化反応の基質が、前記反応バッチにおいて、少なくとも9%(w/v)またはそれよりも多い濃度で提供される、請求項16に記載のプロセス。
  18. 前記生成物形成反応において、70%以上のターンオーバーが達成される、請求項1〜17のいずれか1項に記載のプロセス。
  19. 前記生成物形成反応において、90%以上のターンオーバーが達成される、請求項18に記載のプロセス。
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