JP6292123B2 - 包装袋 - Google Patents

包装袋

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Description

本発明は、シャンプー、リンス、洗剤などの液体や、調味料、インスタントコーヒーなどの粉体を収納するための包装袋であり、注出口を開封形成した後にも簡単に再封して収納物の漏れ出しを防止できるようにした包装袋に関するものである。
従来から柔軟なシートを包材として用いた包装袋としては、背貼りされた胴部の袋上部と袋底部とをヒートシールしたピロー包装、シートを二つ折りして正面シートと背面シートとを重ね合わせて対向させ、シート折り曲げ辺とは反対側でヒートシールするとともに、袋上部と袋下部とをヒートシールした三方シール包装、別成形された正面シートと背面シートとを重ね合わせて対向させ、左右の袋側部、袋上部、袋下部との四辺の部分をヒートシールした四方シール包装などの各種のタイプがある。
これらの包装形態の包装袋の内、シャンプー、リンス、洗剤などの液体、調味料、インスタントコーヒーなどの粉体が充填包装され、使用に際しては袋の上部隅部などを切断して開き、その開いた注出口から収納物を注出する用途に、三方シールや四方シールをした包装袋がよく利用されている。そして、三方シールや四方シールして正面シートと背面シートとの間に収納部を形成した包装袋に対し、袋上隅部に開口した注出口から収納物全てを注出せずに収納部に幾分かの収納物を残した場合に、簡単に再封して収納物が漏れ出ないようにしたいとの要望があった。
このような要望にえる包装袋としては、例えば特許文献1に示されているように、袋上部に向けて凸の収納物注出路を通路幅一定のものとして形成して、これを袋側部側に偏倚させるとともに、その収納部注出路の側方に正面シートと背面シートとをヒートシールしたシール部であって面状の広がりのあるシール薄板を設けて、収納物注出路の部分と前記シー薄板とを袋幅方向に並び設けた包装袋がある。この包装袋では、収納物注出路の開封予定部のある先端側の部分と前記シール薄板との間が分離できるとともに、収納物注出路の側方の近傍にシール薄板の領域内にスリットが切り込まれている。
そして、収納物を注出するためには収納物注出路の先端側の部分を切り取って注出口を形成し、再封する場合には、収納物注出路の先端側をシール薄板と切り離した状態とし、その先端側の部分(注出口側の部分)を折り曲げながら上記スリットに挿入して掛け止めることで、収納物注出路が折り曲げの部分で閉塞されるようにして再封を行なうものであった。また、特許文献2、3にも同様に収納物注出路を折り曲げ、その収納物注出路の先端側の部分をスリットに通したり、掛け止めたりする工夫が示されている。
また、収納物注出路を袋側部に偏倚させた形態ではなく、袋上部に袋幅方向に亘って広く開口できる包装袋において、開封後の開口から収納物が漏れ出ないように袋上部側を折り曲げ、その折り曲げ状態が維持されるようにする工夫も提案されている。例えば特許文献4〜7に示されているように、袋側部のシール部を、袋折り曲げした際に対向する部分で互いに係合できるようにした構成が提案されている。
実願昭59−193491号のマイクロフィルム(公開実用昭和61−107741) 特開平05−178356号公報 特開2001−151250号公報 実用新案登録第3004090号公報 特開2006−199334号公報 特開2006−240691号公報 特開2012−148784号公報
上述の袋上部側を袋幅方向に全幅で切断して開口するタイプの包装袋では、開口された部分が袋の全幅に亘るので所望量の収納物を流し出す操作をすること自体が困難である。また、幅広の収納部をその全幅に亘って折り曲げて再封を図る構成であるために折り曲げ部分が長くなってしまい、その折り曲げ部分での閉塞度合いが弱くなり易いという欠点がある。
一方、上述した収納物注出路を有する包装袋では、まず第一に、収納物を出す開口の幅が定まって収納物を安定して出し易く、また所望量の収納物を出し易いことに大きな利点があり、所望量の収納物を流し出す用途の包装袋に適している。しかしながら、再封に際しては収納物注出路の部分を指先で直接持ってこれを折り曲げてスリットに差し込んで係合させることとなり、また、注出し終えた後に注出口の縁には収納物の液体や粉体が付着して残り易いことから、注出口に残っていた残渣が指先に移って指先を汚してしまうという問題もある。
そこで、本発明は上方に向けて凸の収納物注出路を有する包装袋において、その先端側を切断開口した収納物注出路を包装袋自体に切り込み形成したスリットに差し込み係合させなくとも、その収納物注出路の折り曲げ状態を維持できるようにすることを課題とし、収納物注出路を切断して形成した注出口に付着していた液体や粉体などの残渣が指先を汚したりすることのない包装袋を提供することを目的とするものである。
(請求項1の発明)
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、正面シートと背面シートとが対向してその間に収納部が設けられている包装袋であり、少なくとも袋上部と袋下部と一方の袋側部とが、正面シートと背面シートとをヒートシールしてなるシール部とされていて、前記収納部には該収納部から袋上部に向けて延設された収納物注出路が連続し、その収納物注出路の上端部分が注出口形成予定部とされている包装袋において、
前記注出口形成予定部を、前記一方の袋側部とは反対となる袋上隅部側のみに設けて、
前記注出口形成予定部に連なる前記収納物注出路が、前記一方の袋側部と反対の他方の袋側部側に偏るように形成されて、かつ、前記収納物注出路が、該収納物注出路とこの収納物注出路に隣り合う前記シール部とを横断して袋幅方向に亘る位置の折曲予定部での袋の折り曲げにより閉塞可能に設けられており、
前記一方の袋側部でのシール部または袋上部での一方の袋側部側のシール部の少なくとも一方に、シール面が広い広面のシール部であるシール薄板を形成して、前記シール薄板に、折曲予定部での袋の折り曲げ状態を維持する折曲維持手段が設けられ、
前記注出口形成予定部と前記折曲維持手段とが袋幅方向で対向していて、前記注出口形成予定部が他方の袋側部側に位置し前記折曲維持手段が前記他方の袋側部とは反対側である前記一方の袋側部側に位置して、注出口形成予定部と折曲維持手段とが袋幅方向で離間配置されていることを特徴とする包装袋を提供して、上記課題を解消するものである。
(請求項2の発明)
そして、上記発明において、上記収納物注出路と上記シール薄板とが袋幅方向に並び設けられていることが良好である。
(請求項3の発明)
また、上記発明において、上記折曲維持手段は、上記折曲予定部で上記袋の折り曲げをしたときに相対する位置それぞれに設けられて、互いに係合可能な対の係止部からなるものであることが良好である。
(請求項4の発明)
また、上記発明において、上記対の係止部の内、一方の係止部は、上記シール薄板を切り込んでなる係止口であり、他方の係止部は、前記係止口に挿入して係合可能に設けられている係止片であることが良好である。
(請求項5の発明)
また、上記発明において、上記対の係止部それぞれは、シール薄板の内からシール薄板の外端に達する切り込みで形成された係止片であることが良好である。
(請求項6の発明)
また、上記発明において、上記切り込みの端には裂け止めが設けられていることが良好である。
(請求項7の発明)
また、上記発明において、上記シール薄板の折曲予定部であって、上記収納物注出路に近接する位置に、スリット又は、該シール薄板の表裏面のいずれかから入れられたハーフカットからなる折曲補助部が設けられていることが良好である。
(請求項8の発明)
また、上記発明において、上記袋上部に上方に凸の略尖頭形状部を設けて、この略尖頭形状部に上記収納物注出路が延設されていて、前記略尖頭形状部の基端の位置より下方に上記折曲予定部が設けられていることが良好である。
(請求項9の発明)
また、上記発明において、上記シール薄板には、このシール薄板の折曲予定部で折り曲げたときに相対する位置にして係止具掛け止め用の貫通孔が設けられていることが良好である。
(請求項10の発明)
また、上記発明において、シール部分の上記折曲予定部の上位置もしくは下位置に沿うか、またはシール部分の上記折曲予定部に接して、あるいはシール部分の上記折曲予定部に重なるかのいずれかの未シール部が設けられていることが良好である。
(請求項11の発明)
また、上記発明において、上記収納物注出路の一方の袋側部側のシール境界部分と上記折曲予定部との交点から、収納物注出路側であって前記折曲予定部と前記シール境界部分との間の部分に亘って形成されるシール延長部が設けられていることが良好である。
(請求項12の発明)
また、上記発明において、一枚のシートを上記他方の袋側部となる部分で折り曲げて、前記他方の袋側部以外の上記袋上部と上記袋下部と上記一方の袋側部とをヒートシールした三方シールの袋であり、上記折曲予定部が前記他方の袋側部に達する部分に近接して、他方の袋側部の一部分であって上記正面シートと上記背面シートとが小面積の範囲でヒートシールされてなる小シール部が設けられていることが良好である。
(請求項1の発明の効果)
請求項1の発明によれば、シール薄板に、折曲予定部での袋の折り曲げ状態を維持する折曲維持手段が設けられていて、注出口形成予定部と折曲維持手段とが、袋幅方向で対向して離間配置されているので、注出口形成予定部を切断して注出口を形成し、収納物を注出した後に収納物注出路を折り曲げるときに、折曲維持手段が位置している広面のシール部分を持って折り曲げ操作することができる。
そのため、液体や粉体の残渣が付いている注出口を直接触らずに袋の折り曲げ操作が行なえ、収納物注出路の部分の折り曲げ状態を維持しながら、指先が汚れるのを防止できる。また、別部材を用いずに包装袋自体の一部分にて折り曲げ状態の維持を行なえるようにしたものであるので、製造コストを引き上げずに使い勝手の良好な包装袋を得ることができるという優れた効果を奏するものである。
(請求項2の発明の効果)
請求項2の発明によれば、収納物注出路とシール薄板とが袋幅方向に並び設けられているので、この収納物注出路とシール薄板とを通る位置に袋の折曲予定部とすることで、シール薄板側で折り曲げの操作をすることにより収納物注出路も折曲されることとなり、簡単に収納物注出路の閉塞が行なえるという効果を奏する。
(請求項3の発明の効果)
請求項3の発明によれば、折曲予定部で袋の折り曲げをしたときに相対する位置にある係止部同士を係合させ合って折り曲げの維持を行なえるようにしたものであるので、簡易な操作で収納物注出路を閉塞し、その状態の維持が頗る簡単に行なえるという効果を奏する。
(請求項4の発明の効果)
請求項4の発明によれば、折り曲げの維持に際しては、係止口である一方の係止部に係止片である他方の係止部を差し入れて係合させるだけであるため、簡易な操作で折り曲げ状態の維持を行なえるという効果を奏する。
(請求項5の発明の効果)
請求項5の発明によれば、折り曲げの維持に際しては、切り込みで形成され係止片同士を係合させるだけであるため、簡易な操作で折り曲げ状態の維持を行なえるという効果を奏する。
(請求項6の発明の効果)
請求項6の発明によれば、切り込みで形成され係止片同士の係脱を繰り返しても、係止片を形成している正規の切り込みが裂けとして延びることがなく、係止片の係合が甘くなったり、係合が不用意に解けたりするのを防止できるという効果を奏する。
(請求項7の発明の効果)
請求項7の発明によれば、シール薄板の折曲予定部の位置での折り曲げがより簡単に行なえるようになって、折曲予定部の位置で収納物注出路がより確実に閉塞できる包装袋となるという効果を奏する。
(請求項8の発明の効果)
請求項8の発明によれば、収納物注出路がある部分を上方に凸の略尖頭形状にしているので、切断により形成する注出口が大きく開き過ぎることがなく、また、収納物の取り出しの調整がし易くなるという効果を奏する。
(請求項9の発明の効果)
請求項9の発明によれば、収納物注出路を折り曲げて閉塞した状態の包装袋をフックなどに簡単に掛け止めることができるという効果を奏する。
(請求項10の発明の効果)
請求項10の発明によれば、シール部分と未シール部分との剛性が変化する境界部分で折りが容易で折り位置が定まり易くするようにすることができるという効果を奏する。
(請求項11の発明の効果)
請求項11の発明によれば、シール部分と未シール部分との剛性が変化する境界部分を折曲予定部に設定できるという効果を奏する。
(請求項12の発明の効果)
請求項12の発明によれば、他方の袋側部に折曲予定部が達している箇所で確実に折り曲げが行なえるという効果を奏する。
図1は本発明に係る包装袋の第一の実施形態を示す説明図である。
図2は第一の実施形態での収納物注出路の部分を折り曲げた状態を示す説明図である。
図3は本発明に係る包装袋の第二の実施形態を示す説明図である。
図4は第二の実施形態での収納物注出路の部分を折り曲げた状態を示す説明図である。
図5は本発明に係る包装袋の第三の実施形態を示す説明図である。
図6は第三の実施形態での収納物注出路の部分を折り曲げた状態を示す説明図である。
図7は本発明に係る包装袋の第四の実施形態を示す説明図である。
図8は第四の実施形態での収納物注出路の部分を折り曲げた状態を示す説明図である。
図9は本発明に係る包装袋の第五の実施形態を示す説明図である。
図10は第五の実施形態での収納物注出路の部分を折り曲げた状態を示す説明図である。
図11は本発明に係る包装袋の第六の実施形態を示す説明図である。
図12は第六の実施形態での収納物注出路の部分を折り曲げた状態を示す説明図である。
図13は本発明に係る包装袋の第七の実施形態を示す説明図である。
図14は第七の実施形態での収納物注出路の部分を折り曲げた状態を示す説明図である。
図15は本発明に係る包装袋の第八の実施形態を示す説明図である。
図16は第八の実施形態での収納物注出路の部分を折り曲げた状態を示す説明図である。
図17は折曲補助部の他の例を示す説明図である。
図18は同じく折曲補助部の他の例を示す説明図である。
図19は同じく折曲補助部の他の例を示す説明図である。
図20は同じく折曲補助部の他の例を示す説明図である。
図21は本発明に係る包装袋の第九の実施形態を示す説明図である。
図22は第九の実施形態での収納物注出路の部分を折り曲げた状態を示す説明図である。
図23は比較例の包装袋を示す説明図である。
図24は比較例の包装袋の収納物注出路の部分を折り曲げた状態を示す説明図である。
つぎに本発明を図1から図22に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
(第一の実施形態)
図1と図2は第一の実施形態を示している。図中1は包装袋で、該包装袋1は正面シート2と背面シート3とが対向してその間に収納部4が設けられており、袋上部5と袋下部6と左右の袋側部7、8(図において左右の袋側部の内、一方の袋側部を符号7として指し、他方の袋側部を符号8として指す)とにシール部9を設けてこの上下左右のシール部9で収納部4が囲まれている四方シール形態の袋である。
具体的にこの第一の実施形態における包装袋1の場合、正面シート2と背面シート3との二枚のシートを重ね合わせて袋上部側、袋下部側、両袋側部側をヒートシールして四方のシール部9が形成され、正面シート2を正面にして見る際の正面視での全体形状を長方形としている。この包装袋1の製造に際しては、例えば、それぞれ別のロール体などから引き出された二本の帯状シート(正面シート用の帯状シートと、背面シート用の帯状シート)を重ね合わせし、この帯状シートでの包装袋の一袋分ごとに、充填口とする部分を残した状態でその一袋分の三方の部分をヒートシールしている。ヒートシールに適するように正面シート2と背面シート3とは基材とシーラント層とを少なくとも有する積層体のフィルムからなるものであり、シーラント層同士を対面させて重ね合わされてヒートシールを行なっている。
そして、包装袋の連続体における一袋ごとの充填口にノズルを差し入れて収納部に液体や粉体などを充填し、その充填が終了すれば充填口の部分をヒートシールして収納部を閉じ、連続状態での袋と袋との間を切断し、これによって収納部それぞれに定量の収納物が充填された包装袋が一袋ごとにして得られる。このヒートシールによって後述のように収納物を注出する注出路を備える収納部が形成され、また包装袋のヒートシールされた部分に切り込みや切り落としなどをすることで、後述の係合を行なえるようにした部分が形成されている。
包装袋1は収納物注出路10を有している。この収納物注出路10は収納部4に連続していて、この収納部4から袋上部5に向けて延設されたものである。図示されているように前記収納物注出路10は収納部4の上部を上方に延設しながら上方に向けて凸の略尖頭形状にして先細りされ、かつ上記他方の袋側部8側に偏倚しており、正面視の状態で略三角形に形成している。さらに、その収納物注出路10の上端部分は注出口形成予定部11としている。このように前記注出口形成予定部11は、他方の袋側部8側である袋上隅部側のみに設けられている。
上記注出口形成予定部11は収納物注出路10の先端部分をその先端部分に近接するシール部9と一緒に除去することで注出口を得る部分であり、包装袋を開封する使用者が目視にて切断の位置の確認を行ない易いように、注出口形成予定部11については収納物注出路10の先端部分を袋幅方向に横切る印刷指示線などとして示されている。また、この注出口形成予定部11については手操作での切断が行ない易いように、正面シート2と背面シート3との表面側、或いは一方のシートの表面側にレーザ照射によるハーフカットを施すことも可能である。
第一の実施形態では、上記収納物注出路10の一方の袋側部7側のシール境界部分12を傾斜した直線状にしている。このように第一の実施形態での収納物注出路10は、一方の袋側部7側の傾斜したシール境界部分と他方の袋側部8側のシール部分とを両側とした通路として形成される。そして、前記直線状のシール境界部分12を間にして収納物注出路10の一方の袋側部7側となる側方には、収納部4の左右の側辺のシール部9や袋下部6のシール部9より幅広とされた広面のシール部9がある。
この幅広で広面のシール部9は、勿論正面シート2と背面シート3とをヒートシールしてなる部分であり、面としての広がりがある板状のシール薄板13を形成している。図示されているように収納物注出路10と幅広で広面板状のシール薄板13とは袋幅方向に並び設けられており、その正面視での形状は収納物注出路10とは逆向きの三角形状にし、三角形状で上方に凸の略尖頭形状にした収納物注出路10の部分とこのシール薄板13の部分とを袋幅方向に並設するレイアウトにすることで、包装袋1全体が長方形状に収まるようにしている。
上述したように袋上部5側において袋幅方向に並ぶ位置関係とした収納物注出路10とシール部9のシール薄板13とには、袋幅方向に亘る折曲予定部14が設けられている。前記折曲予定部14は、袋上部5を下方に向けて折り曲げる部分であり、この実施形態では、収納物注出路10の範囲を横断する部分とシール部9のシール薄板13の範囲を横断する部分とでほぼ同様の長さになるように収納物注出路10の袋高さ方向での略中央部分を通る高さ位置に設定されている。
上記折曲予定部14は直線状にしていて、この折曲予定部14の位置で袋上部5を折り曲げることにより、収納物注出路10での正面シート2と背面シート3との内面同士がその袋の折り曲げをした部分で密に接触し合って、袋の折り曲げをした部分で収納物注出路10を閉塞するように設けられている。前記折曲予定部14の位置に印刷指示線を設けることが可能であり、そのようにすれば袋の折り曲げをする位置を確認し易くなって良好である。
なお、第一の実施形態での折曲予定部14は図において一点鎖線の直線として示しているが、袋の折り曲げで収納物注出路10が閉塞すればよいものであるので、この折曲予定部自体を線状にして袋の折り曲げ部分の断面が角立つにする必要は特にない。この第一の実施形態では袋の折り曲げをすることで、袋の折り曲げ部分の断面は小さな円弧を呈した状態となるものであり、この状態で収納物注出路10が閉塞されるようになるものである。
上記シール薄板13には折曲予定部1での袋の折り曲げ状態を維持するための折曲維持手段16が設けられている。この第一の実施形態での前記折曲維持手段16は、シール薄板13での一方の袋側部7側にし、このシール薄板13を折曲予定部14で袋の折り曲げをしたときに相対する位置それぞれに設けられた対の係止部16a、16bからなるものであり、この係止部16aと係止部16bとは互いに係合可能に設けられているものである。
図1に示すように第一の実施形態での係止部16aは、袋上部5の外縁(袋の上端縁)に達するように入れられた切り込みにより切り込み形成した係止片17であり、この係止部16aは図示されているように上記注出口形成予定部11とで袋幅方向で対向して離間配置した位置関係としている。また、他方の係止部16bはシール薄板13の下部部分であって一方の袋側部7の側端縁に達するように入れられた切り込みにより切り込み形成された係止片18であり、袋の折り曲げを行なって係止部16a、16b、即ち、前記係止片17と係止片18とを係合させ合うことで袋の折曲状態が維持され、これによって収納物注出路10の閉塞状態が維持される。係止片17と係止片18との係合関係を解けば、正面シート2と背面シート3との袋折り曲げ部分で生じていた復元力により袋上部5が起き上がるようになり、収納物注出路10が閉塞しない状態となる。
第一の実施形態の包装袋1では、収納物注出路10から収納物を注出する注出口の形成を行ない易くする工夫が設けられている。即ち、収納物注出路10の先端部分にある注出口形成予定部11の位置に沿った切断を手操作で行ない易くする工夫が施されている。まず、袋上部5の中央に、袋上部上端縁から下方に延びて上記シール境界部分12の近くに達する不連続なスリットからなる縦切り取り線部19がある。また、この縦切り取り線部19の下端に連続し、前記シール境界部分12に平行にして注出口形成予定部11の端部に達するように入れられたスリットからなる傾斜切り取り部20がある。
そして、上記縦切り取り線部19を縦に切り裂いた後、この切り裂かされた縦切り取り線部19の位置と傾斜切り取り線部20との間で形成される舌片状の部分を摘み持ちながら袋幅方向に他方の袋側部8側に向けて引っ張るようにすることで、注出口形成予定部11が引き裂かれて注出口21(図2)が簡単に形成される。
上述のようにして開封した収納物注出路10を閉じるには、図2に示すように折曲予定部14の位置から袋を折り曲げ、折曲維持手段16である係止片17と係止片18とを係合させればよく、収納物注出路10の閉塞を行なう操作も頗る簡単なものとなる。特に、折曲維持手段16の係止部16a(前記係止片17)の部分が注出口と離間配置された位置関係であるため、係止部16aの部分を持った折り曲げや掛け止めの操作を行なうので、注出口周りに残渣として付着した収納物が指先を汚すということを防止する。
(第二の実施形態)
図3と図4とは第二の実施形態を示している。この第二の実施形態は上記第一の実施形態での折曲予定部14の位置での折り曲げが抵抗を少なくしてより確実に行なえるようにした変形がなされているものである。
具体的には第二の実施形態における包装袋1では折曲予定部14の位置に折曲補助部22が設けられている。図示のようにシール薄板13上の範囲にして、かつシール境界部分12の位置に達せずに近接した状態でシール薄板13を貫通する不連続なスリットや、シール薄板13の表裏面(正面シートと背面シートの外面)の少なくとも何れかにレーザ照射にて入れられたハーフカットからなる折曲補助部22を設けている。また、収納物注出路10の部分では折曲予定部14の位置に沿ってエンボスや、正面シートと背面シートの外面にレーザ照射にて入れられたハーフカットからなる折曲補助部22を設けている。いずれの折曲補助部22も袋の折り曲げを容易にするものである。なお、レーザ照射のハーフカットからなるものにあっては袋幅方向に連続して形成することも可能である。
上述のように折曲予定部14に折曲補助部22を設けることで、前記折曲予定部14の位置で袋の折り曲げを行なった際には、その袋の折り曲げの部分の断面が鋭角に折り曲げられた形状となり、折り曲げの操作を容易にして上記収納注出路10での閉塞もより確実になる。折曲補助部22は正面シート2と背面シート3とのいずれに設けてもよく、また、両シートに設けてもよい。
さらにシール薄板13には折曲予定部14を間にして上下対称位置にして貫通孔23が設けられている。即ち、袋上部5を上述のように折り曲げることで前記貫通孔23が相対するようにしているもので、この二つの貫通孔23が重なった状態でフックなどの係止具を通すことができる。なお、係止具掛け止め用の前記貫通孔23は円孔に限定されるものではない。
上記第一の実施形態と第二の実施形態では上記折曲維持手段16の対の係止部16a、16bは係止片17、18であり、この係止片17、18は切り込み形成されているものであるので、係合とその解除を繰り返した場合に切り込みが不用意に延びて裂けないようにすることが望ましい。そのため第一、第二の実施形態では切り込みの端に円弧の切り込みを連続させてなる裂け止め24が施されている。裂け止め24は円弧形状の切り込みに限定されるものではなく、例えば貫通した小孔であっても構わない。
(第三の実施形態)
図5と図6とは第三の実施形態を示している。この第三の実施形態では一枚のシートが上記他方の袋側部8となる部分で折り曲げられることで、相対する正面シート2と背面シート3とが得られており、折り曲げられた他方の袋側部8以外の三方である袋上部5と袋下部6と一方の袋側部7とがヒートシールによりシール部9としているものである。いわゆる三方シールの形態とされた袋により本発明を実施したものである。
第三の実施形態において、図5に示すように収納部4には、その上部において他方の袋側部8側となる半分の領域を等幅にして上方に延設し、さらにこれに連続するようにしながら他方の袋側部8側に偏倚する略尖頭形状の部分を有する収納物注出路10が設けられている。そして、前記略尖頭形状としている部分は、袋上部5での他方の袋側部8側で上方に向けて先細りしている略尖頭形状部25の内側に延設されている。
同幅の部分と略尖頭形状の部分とが連続してなる上記収納物注出路10の側方は広面のシー薄板13とされ、図5に示すようにこのシー薄板13には、収納物注出路10の略尖頭形状部分が収まっている上記略尖頭形状部25の基端の高さ位置(袋上下方向)より下方にして上記折曲予定部14が設けられており、この高さ位置にされた折曲予定部14が袋幅方向に設けられている。上記第一、第二の実施形態の場合と同じくシール薄板13と収納物注出路10との両者に亘っている前記折曲予定部14は、そのシール薄板13上にある部分と収納物注出路10上にある部分との長さをほぼ同様にしている。
折曲予定部14から折り曲げる袋の折り曲げ状態を維持するための折曲維持手段16も、前記折曲予定部14を間にして上下に配された係止部16aと係止部16bとが対になっている。第三の実施形態において、図5に示すように折曲予定部14より上位にある係止部16aは、上方に凸の楔形にした係止片26にしている。また、折曲予定部14より下位にある係止部16bは、シール薄板13を切り込んだスリットからなる係止口27としている。そして、手操作で係止片26を係止口27に挿入することでこの係止片26と係止口27とが係合するように設けられており、また、両者の係合関係を解くには係止片26を係止口27から抜き取るようにすればよいものである。この第三の実施の形態でも、注出口形成予定部11と折曲維持手段16とが、袋幅方向で対向して離間配置されているため、第一、第二の実施形態と同じように、開封した注出口の部分を摘み持つことなしに袋の折り曲げや折曲維持手段の係脱を行なえるものとしている。
上述のように係止片26と係止口27とを折曲維持手段16として有する第三の実施形態において、注出口を得るには略尖頭形状部25の上端を切り取るようにする。この実施形態では上記第一、第二の実施形態とは異なって略尖頭形状部25の側部にはシール薄板は存在せず、収納物注出路10の上端部分を横断する注出口形成予定部11に沿って切断することで開いた注出口が形成される。そして、開封後に前記収納物注出路10を閉じるには、図6に示されているように袋上部5を折曲予定部14の位置で折り曲げて係止片26を係止口27に挿入して係止させればよく、これによって袋上部5の袋の折り曲げ状態が維持され、収納物注出路10が折り曲げの部分で閉塞されることとなる。なお、この第三の実施の形態でも、注出口形成予定部11と折曲維持手段16とが、袋幅方向で対向して離間配置され、折曲予定部14がシール薄板1と収納物注出路10とに亘っているため、第一、第二の実施形態と同じように、開封した注出口の部分を摘み持つことなしに袋の折り曲げや折曲維持手段の係脱を行なえるものとしている。
(第四の実施形態)
図7と図8とは第四の実施形態を示している。この実施形態は上記第一の実施形態のものを三方シールの形態の袋に応用したものである。即ち、第三の実施形態の包装袋1と同じように一枚のシートを他方の袋側部8となる部分で折り曲げて、相対する正面シート2と背面シート3とを形成しており、折り曲げられた他方の袋側部8以外の三方の袋上部5と袋下部6と一方の袋側部7とをヒートシールによりなるシール部9としている。これ以外の点は第一の実施形態と構成を同じとしている。
(第五の実施形態)
図9と図10とは第五の実施形態を示している。第五の実施形態は上記第二の実施形態のものを三方シールの形態の袋に応用したものである。この第五の実施形態の包装袋1も一枚のシートを他方の袋側部8となる部分で折り曲げて、相対する正面シート2と背面シート3とを形成しており、折り曲げられた他方の袋側部8以外の三方の袋上部5と袋下部6と一方の袋側部7とをヒートシールによりなるシール部9としている。
また、第五の実施形態では折曲予定部14が他方の袋側部8に達する箇所において、図9に示されているようにその他方の袋側部8の一部分であって、シール部下端縁の位置を折曲予定部14に沿わして正面シート2と背面シート3とをヒートシールしてなる小シール部28が設けられている。折曲予定部14の位置に沿っている小シール部28はシール範囲が図示のように小さく形成されており、収納物の注出に際して支をきたさない大きさである。
上記小シール部28は、折曲予定部14が他方の袋側部8に達する箇所において、その他方の袋側部8の平断面方向での形状に丸味を持たせず、事前に薄板状の折り曲げ部分となるようにしている。これによって折曲予定部14での袋の折り曲げが適切に行なえ、他方の袋側部8に折曲予定部14が達している箇所でも確実に折り曲げが行なえる。これ以外の点は第二の実施形態と構成を同じとしている。
(第六の実施の形態)
図11と図12とは第六の実施形態を示している。この第六の実施形態は上記第五の実施形態の変形例である。この第六の実施形態の包装袋1も一枚のシートを他方の袋側部8となる部分で折り曲げて、相対する正面シート2と背面シート3とを形成しており、折り曲げられた他方の袋側部8以外の三方の袋上部5と袋下部6と一方の袋側部7とをヒートシールによりなるシール部9としている。
上記第五の実施形態では、図9に示されているように折曲予定部14が袋高さ方向に対して直交する方向に沿って設けられているが、この第六の実施形態では、一方の袋側部7の袋上部側である広面のシール薄板13から他方の袋側部8に向けて折曲予定部14が下り傾斜しており、折曲予定部14の他方の袋側部8に達している部分の上位置に小シール部28が形成されている。
このように第六の実施形態においての包装袋1は、折曲予定部14を一方の袋側部7から他方の袋側部8に向けて下り傾斜させて斜めに折り曲げることができるようにしており、収納物注出路10の基端部分が高くとも折曲予定部14の下端側より下位となるように収納部4の収容量が設定されているものである。
上記折曲予定部14が傾斜していることから、シール薄板13で開口されている対の貫通孔23は、この折曲予定部14の位置から包装袋1の上側を斜めに折り曲げたときに前記貫通孔23が重なり合う配置とされている。
第六の実施形態の折曲維持手段16は上記折曲予定部14で斜めに折り曲げたときにその折り曲がり状態を維持できるように、またその斜め折りでの掛け止めがし易くなるように構成されている点で上記第五の実施形態で相違している。第六の実施形態の折曲維持手段16は上述した各実施形態の例と同じように注出口形成予定部11とこの折曲維持手段16とが袋幅方向で対向し、この両者が離間配置されている。
そして、この折曲維持手段16にあっては、シール薄板13の上辺側でやや袋中央位置側に寄った位置に、下縁位置まで円弧状の切り込みを回り込ませてなる係止片17と、斜めに折り曲げたときに前記係止片17が対応位置してこの係止片17が係脱可能に掛け止めできる切り込みからなる係止片18とからなるものである。下方側の係止片1は一方の袋側部7のシール部9に位置しており、このシール部9の部分も前記係止片1を配するために、シール幅が広い広面のシール薄板13が縦の帯形態にして形成されている。
この第六の実施形態にあっても注出口形成予定部11での注出口の形成が行ない易いように、折曲維持手段16の上記係止片17を形成している切り込み側を一端部とする不連続なスリットからなる横切り取り線部31が、前記注出口形成予定部11に揃うようにして配置されている。注出口を形成するに際しては、収納物注出路10の尖頭側になる袋上部のシール部9を、上記係止片17に近接する部分から前記横切り取り線部31を切断してもぎ取るなどをすることで注出口が得られる。そして、収納物を所望量で注出したのちには、図12で示すように折曲予定部14の位置で斜めに折り曲げ、係止片17を係止片18に掛け止めるようにすればよく、折り位置で収納物注出路10が閉塞された包装袋1が得られる。
(第七の実施形態)
図13と図14は第七の実施形態を示している。この第七の実施形態は上記第六の実施形態の変形例である。この例の包装袋1も一枚のシートを他方の袋側部8となる部分で折り曲げて、相対する正面シート2と背面シート3とを形成しており、折り曲げられた他方の袋側部8以外の三方の袋上部5と袋下部6と一方の袋側部7とをヒートシールによりなるシール部9としている。
第七の実施形態の包装袋1では折曲予定部14が第六の実施形態の場合と同様に傾斜しており、小シール部28も同様に他方の袋側部8側に設けられている。また、折曲維持手段16にあっては、袋上部5での一方の袋側部7側となるシール部9を広面のシール薄板13とし、ここに下縁まで円弧状の切り込みを回り込むように入れて他方の袋側部8側に向けて凸とした係止片17と、斜めに折り曲げたときに前記係止片17が対応する一方の袋側部7のシール部9に切り込みを入れて形成された係止片18とで構成されている。
この第七の実施形態では、図示するように一方の袋側部7のシール部9もシール幅を広くした広面のシール薄板13とされており、縦に帯状にして形成されている。そして、この縦のシール薄板13には、上記折曲予定部14で斜めに折り曲げたときに前記係止片17が係脱可能に係止する位置に係止片18が設けられているとともに、さらにその下方にも、斜めの折り曲げを下位位置で行なった際に前記係止片17を係脱可能に係止できるようにしたもう一つの係止片18が設けられている。即ち、縦のシール薄板13には上下二段にして係止片18を形成しているものである。
この第七の実施形態の包装袋1では図示されているように注出口形成予定部11は斜めであって、袋上部5のシール部9に設けた切り欠きから他方の袋側部8に向けて斜め下方に傾斜している。第七の実施形態でも注出口形成予定部11は他の実施形態の例と同じように一方の袋側部7とは反対となる袋上隅部側に設けられている。収納物注出路10は収納物が収納部4側から前記注出口形成予定部11に通すように他方の袋側部8側に偏倚しているものであるが、この第七の実施形態では収納物注出路10の一方の袋側部7側がシールされた部分となっているものではなく、一方の袋側部7に至る部分までが収納物が入り込める領域として収納物注出路10に連続している。
第七の実施形態の包装袋1において注出口形成予定部11を開いて注出口を形成し、収納物を注出した後に収納物注出路10を閉塞するために折り曲げる際には、図14に示すように斜めに折り曲げて折曲維持手段16の係止片17を、一方の袋側部7のシール部9(縦帯状のシール薄板13とされた部分)にある係止片18に係止させるようにすればよく、その操作は極めて簡単であり、注出口や注出口近くを摘み持つことなしに折り曲げや収納物注出路10の閉鎖が行なえる。
(第八の実施形態)
図15と図16とは第八の実施形態を示していて、図5、図6に示す第三の実施形態の包装袋1の変形例であって、三方シールされた包装袋である。この例の包装袋1では、袋上部5での一方の袋側部7側に広面のシール薄板13が位置し、他方の袋側部8側に偏倚している収納物注出路10とこのシール薄板13が並び設けられている。即ち、この実施形態においても、収納物注出路10を他方の袋部8側に偏倚させ、上方に向けて先細りする形状のこの収納物注出路10を包装袋1の幅内で形成するために、収納物注出路10の横のシール部9であるシール薄板13を広面としている。
そして、収納物注出路10に隣り合う上記シール薄板13には折曲維持手段16が設けられていて、折曲維持手段16は前記シール薄板13の上縁での一方の袋側部7に寄った位置にして上方に向いた係止部16aである凸の係止片26と、シール薄板13の下部側に切り込み形成してなる係止部16bである係止口27とで構成されており、シール薄板13と収納物注出路10とを袋幅方向に亘る折曲予定部14の位置で折り曲げることで、前記係止片26が係止口27に対応位置して係脱可能に係止させることができるようにしている(図16参照)。
また、この第八の実施形態においても第二、第五の実施形態と同様に対の貫通孔23が、上記シール薄板13内で折曲予定部14を間にして上下に相対しており、折り曲げをしたときに二つの貫通孔23が重なるようにしている。注出口形成予定部11は上記各実施の形態と同じように他方の袋側8側である袋上隅部にあって、上記収納物注出路10の尖頭部分に重なる配置としている。さらに、袋上部5の上縁中央にある切り欠きから、ハーフカットや不連続なスリットとされたL字形切り取り線部32が続くように設けられており、L字型切り取り線部32の下部が前記注出口形成予定部11に揃う高さ位置となるように設けられている。
収納物注出路10とシール部9のシー薄板13とを袋幅方向に亘って横断するようにして設定される折曲予定部14での折りについては折曲補助部22としてハーフカットやエンボスを設ける点を挙げたが、この他にも折曲予定部14での折りが良好に行なえるようにする工夫がある。その例が図17に示されていて、第二の実施形態とほぼ同様の形態を有する包装袋1について折曲予定部14の部分を拡大して示されている。
この例では、図17に示されているようにシール薄板13中に、折曲予定部14に沿って未シール境界22bが近接、或いは一致するようにして未シール部22aをその折曲予定部の下位置に設けて、これを折曲補助部22としているものであり、シール部分と未シール部分との剛性が変化する境界部分で折りが容易で折り位置が定まり易くするようにしている。未シール部22aの位置は折曲予定部14の下位置に限定されず、図18のように上位置であってもよい。さらに図19のように未シール部22a自体を上下方向に細幅のものとし、この細幅の未シール部22aの中心に折曲予定部14が位置するようにこの未シール部22aを位置させるようにしてもよいものである。なお、これらの例での未シール部22aは収納物注出路10と連続するものではない。
図20は折曲補助部22の更に他の例を示している。この例では、シール薄板13としているシール部9に連続するようにして上記傾斜のシール境界部分12から収納物注出路10側にシール延長部22cを延設し、そのシール延長部22cのシール下縁22dを折曲予定部14に位置させているものである。このように前記シール下縁22dを折曲予定部14の位置に揃えてなるシール延長部22cにより折曲補助部22を構成することでも、シール部分と未シール部分との剛性が変化する境界部分を折曲予定部14に設定でき、また、上記例も含めてヒートシールに際してこれらの折曲補助部22の形成も同時に行なえて、包装袋1の製造コストを引き上げることもなく、有用である。
上述の第一、第二、第四、第五の実施形態では、折曲維持手段16の係止部16a、16bを得るためにシール部を切り込んで係止片を形成していて、切り込みを切り込み縁が突き合うスリット状としているが、その切り込みを、相対する切り込み縁の間が離れて隙間のある状態にしてもよいものである。
(第九の実施形態)
図21と図22とは第九の実施形態を示している。この第九の実施形態の包装袋1も一枚のシートを他方の袋側部8となる部分で折り曲げて、相対する正面シート2と背面シート3とを形成しており、折り曲げられた他方の袋側部8以外の三方の袋上部5と袋下部6と一方の袋側部7とをヒートシールによりなるシール部9とした三方シールの包装袋である。
この第九の実施形態の包装袋1は縦長に形成されていて、袋上部5の他方の袋側部8側である袋上隅部を注出口形成予定部11とし、袋上部5でのシール部9の上縁にある切り欠きの位置から他方の袋側部8に向けて斜め下方に延びる線上にこの注出口形成予定部11が設定されている。また、この包装袋1での袋高さ方向中央にして袋幅方向に亘る位置を折曲予定部14としており、折曲予定部14より下方位置となる収納部4から前記傾斜の注出口形成予定部11に連続する部分を収納物注出路10とされ、この収納物注出路10が他方の袋部8側に偏倚するものとしている。第七の実施形態の包装袋1の場合と同様に前記収納物注出路10の一方の袋側部7側の側方は、その一方の袋側部7に達するまでの部分がシールされず、収納物が入り込むことのできる領域として収納物注出路10と連続している。
一方の袋側部7のシール部9は図示されているように袋上部5や袋下部6のシール部9のシール幅より広い幅の箇所とされており、ここを縦の帯状で袋上下部のシール幅より十分に広い広面のシール薄板13としている。上記注出口形成予定部11とは対向して離間した位置となる前記シール薄板13に、折曲維持手段16が設けられている。折曲維持手段16は、シール薄板13の袋上部5側に切り込み形成された下向き凸の係止片26からなる係止部16aと、折曲予定部14で折り曲げたときに前記係止部16aに対応する位置にして係止片26を差し込み係止できるようにU字形に切り込み形成された係止口27からなる係止部16bとで構成されており、係止部16bにあっては係止を行なう前には片部材で閉じられた状態としている。
このように第九の実施形態での包装袋1では袋中央高さ位置での折曲予定部14を間にして袋高さ方向で相対する位置にして係止部16a(係止片26)、係止部16b(係止口27)があり、注出口を形成して収納物を注出した後に折曲予定部14の位置で折り曲げ、さらに前記係止部16aを係止部16bに係止させれば(図22参照)、折り曲げ位置で収納物注出路10が閉塞され、収納物の漏れ出しのない折られた形態の包装袋となる。なお、図示されているように一方の袋側部7の上端側と下端側とに、係止具掛け止め用の貫通孔23がそれぞれ開口しており、図22に示すごとく二つ折り状に折り曲げることで貫通孔23が重なり、ここに係止具を掛け止めることができる。
上記第一、第二、第四、第五の実施形態に応じて作成した包装袋を実施例1〜4とし、つぎに説明する比較例と合わせてモニタ評価した。この比較例は特許文献1として示されている構成のものとした。
(比較例)
比較例は図23と図24に示す包装袋1とした。なお、説明を容易にするため上記実施形態と同一部位については同一の符号を付して表わしていて、比較例としたこの包装袋1にあっては、正面シート2と背面シート3とを重ね合わせ、袋上部5と袋底部6と左右の袋側部7、8とをヒートシールしており、四方をシール部9とする四方シールの形態の袋である。
そして、図23に示すように正面シート2と背面シート3との間に収納部4が形成され、この収納部4の上部に、他方の袋側部8に沿って等幅にして上方に延設して凸となる収納物注出路10が連続している。前記収納注出路10の一方の袋側部7側となる側方を広面板状のシール薄板13としており、袋上部5の上端縁から収納物注出路10に寄った位置にして縦切り取り線部19が入れられている。
また、上記収納物注出路10の上端部分を横断するようにして上記縦切り取り線部19の位置からその収納物注出路10における他方の袋側部8側のシール境界部分に達する注出口形成予定部11が設けられている。上記シール薄板13については縦のスリットからなる係止口29が形成されている。そして、図24に示されているようにこの包装袋1の収納物注出路10の上端部分に注出口21を形成した後に、収納物注出路10から収納物が不必要に漏れ出難くするには、つぎのように行なう。
まず、縦切り取り線部19を切り開いた後に前記注出口形成予定部11の部分を切断し、これによって注出口21が得られる。そして、収納物注出路10が位置する部分を袋中心側に向けてひねるように曲げ、収納物注出路10の先端部分であって注出口を開封するための切断で生じた切れ端片30を上記係止口29に挿入し、その切れ端片30の部分を係止部としてその係止口29に係合させる。この比較例ではこのように注出口形成の切断で生じた切れ端片を係止部として係止口29に係合させて、収納物注出路10が閉塞されることを目的したものであった。
(モニタ評価 その1)
第一の実施形態に対応する包装袋を実施例1とし、第二の実施形態に対応する包装袋を実施例2とし、さらに上記比較例も含めて、評価項目を注ぎ出し易さと再封し易さとするモニタ評価を実施した。実施例1、2と比較例は、つぎに説明する同一の積層体をシート包材として用いて包装袋を作成した。正面シート、背面シートとなる積層体の層構成は以下の通りである。
(袋外面)ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET:東レ株式会社製P60 厚さ12μm)/印刷層/接着剤層(dty ドライラミネート用接着剤)/二軸延伸ナイロンフィルム(ONy:ユニチカ株式会社製ONMB 厚さ15μm)/接着剤層(dty ドライラミネート用接着剤)/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE:東セロ株式会社製TUX−FCS 厚さ60μm)(袋内面)
上記積層体を用いて、比較例、実施例1(第一の実施形態に対応)、実施例2(第二の実施形態に対応)の包装袋を作成した。内容物として市販のコンディショナー70gを充填した。外形寸法、注出口の形状、開口予定線(注出口形成予定部)の幅(長さ)は全て同一とした。
第一の実施形態に対応する実施例1では、二枚のシート包材を重ね合わせて正面シートと背面シートとしている。また、折曲予定部の部分には、エンボスやハーフカットなどの折り易くする加工は施されていない。
第二の実施形態に対応する実施例2では、実施例1と同じく二枚のシート包材を重ね合わせて正面シートと背面シートとしている。また、折曲予定部の部分には、その折り曲げした際に山折りとなる側にハーフカット加工を施してなる折曲補助部を設けた。折曲補助部が達する他方の袋側部のシール部はその幅を5mmとした。
Figure 0006292123
以上の結果より、比較例に対し実施例1、2についてその優位性が確認された。比較例については、切断した形成された注出口が開かず、閉塞傾向であった。比較例での注出口形成予定部を切断して係止口に差し込む際、手に内容物が付着し、また、収納物注出路の部分のシート包材に大きな変形を伴ないながら差し込む様子が見られた。実施例1については、注ぎ出し易さは良好であったが、再封する際、モニタの何名かでは折曲予定部の折り曲げがスムーズに行かず、引っ掛かり部分が外れる場合、即ち、折曲維持手段の係合部同士が不用意に外れてしまう場合が観察された。実施例2については、注ぎ出し易さが良好で、再封し易さも問題なくできることが全モニタで確認できた。
(モニタ評価 その2)
第四の実施形態に対応する包装袋を実施例3とし、第五の実施形態に対応する包装袋を実施例4とし、上記比較例も含めて、評価項目を注ぎ出し易さと再封し易さとするモニタ評価を実施した。実施例3、4と比較例は、つぎに説明する同一の積層体をシート包材として用いて包装袋を作成した。正面シート、背面シートとなる積層体の層構成は以下の通りである。なお、積層体はモニタ評価その1で採用したものと同じである。
(袋外面)ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET:東レ株式会社製P60 厚さ12μm)/印刷層/接着剤層(dty ドライラミネート用接着剤)/二軸延伸ナイロンフィルム(ONy:ユニチカ株式会社製ONMB 厚さ15μm)/接着剤層(dty ドライラミネート用接着剤)/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE:東セロ株式会社製TUX−FCS 厚さ60μm)(袋内面)
上記積層体を用いて、比較例、実施例3(第四の実施形態に対応)、実施例4(第五の実施形態に対応)の包装袋を作成した。内容物として市販のコンディショナー70gを充填した。外形寸法、注出口の形状、開口予定線(注出口形成予定部)の幅(長さ)は全て同一とした。
第四の実施形態に対応する実施例3では、一枚のシート包材を折って重ね合わせて対向したシートを正面シートと背面シートとしている。また、折曲予定部の部分には、エンボスやハーフカットなどの折り易くする加工は施されていない。
第五の実施形態に対応する実施例4では、実施例3と同じく一枚のシート包材を折って重ね合わせて対向したシートを正面シートと背面シートとしている。また、折曲予定部の部分には、その折り曲げした際に山折りとなる側にハーフカット加工を施してなる折曲補助部を設けた。折曲補助部が達する他方の袋側部には、幅を5mmとした小シール部を設けた。これは第五の実施形態での小シール部に対応する部分である。
Figure 0006292123
以上の結果より、比較例に対し実施例3、4についてその優位性が確認された。比較例については、切断した形成された注出口が開かず、閉塞傾向であった。比較例での注出口形成予定部を切断して係止口に差し込む際、手に内容物が付着し、また、収納物注出路の部分のシート包材に大きな変形を伴ないながら差し込む様子が見られた。実施例3については、注ぎ出し易さは良好であったが、再封する際、モニタの何名かでは折曲予定部の折り曲げがスムーズに行かず、引っ掛かり部分が外れる場合、即ち、折曲維持手段の係合部同士が不用意に外れてしまう場合が観察された。実施例4については、注ぎ出し易さが良好で、再封し易さも問題なくできることが全モニタで確認できた。
上述したモニタ評価の結果から、また上記実施例1,3の包装袋についても取り扱い者の不慣れによるものとされ、取り扱い者への説明を付加することで再封性の向上が十分に望めるものであるので、本発明の包装袋において、折曲持手段によって袋の折り曲げ状態の維持が容易に行なえることが判った。
1…包装袋
2…正面シート
3…背面シート
4…収納部
5…袋上部
6…袋下部
7…一方の袋側部
8…他方の袋側部
9…シール部
10…収納物注出路
11…注出口形成予定部
12…シール境界部分
13…シール薄板
14…折曲予定部
16…折曲維持手段
16a、16b…係止部
17、18…係止片
23…貫通孔
24…裂け止め
25…略尖頭形状部
26…係止片
27…係止口
28…小シール部
31…横切り取り線部
32…L字形切り取り線部

Claims (12)

  1. 正面シートと背面シートとが対向してその間に収納部が設けられている包装袋であり、少なくとも袋上部と袋下部と一方の袋側部とが、正面シートと背面シートとをヒートシールしてなるシール部とされていて、前記収納部には該収納部から袋上部に向けて延設された収納物注出路が連続し、その収納物注出路の上端部分が注出口形成予定部とされている包装袋において、
    前記注出口形成予定部を、前記一方の袋側部とは反対となる袋上隅部側のみに設けて、
    前記注出口形成予定部に連なる前記収納物注出路が、前記一方の袋側部と反対の他方の袋側部側に偏るように形成されて、かつ、前記収納物注出路が、該収納物注出路とこの収納物注出路に隣り合う前記シール部とを横断して袋幅方向に亘る位置の折曲予定部での袋の折り曲げにより閉塞可能に設けられており、
    前記一方の袋側部でのシール部または袋上部での一方の袋側部側のシール部の少なくとも一方に、シール面が広い広面のシール部であるシール薄板を形成して、前記シール薄板に、折曲予定部での袋の折り曲げ状態を維持する折曲維持手段が設けられ、
    前記注出口形成予定部と前記折曲維持手段とが袋幅方向で対向していて、前記注出口形成予定部が他方の袋側部側に位置し前記折曲維持手段が前記他方の袋側部とは反対側である前記一方の袋側部側に位置して、注出口形成予定部と折曲維持手段とが袋幅方向で離間配置されていることを特徴とする包装袋。
  2. 上記収納物注出路と上記シール薄板とが袋幅方向に並び設けられている請求項1に記載の包装袋。
  3. 上記折曲維持手段は、上記折曲予定部で上記袋の折り曲げをしたときに相対する位置それぞれに設けられて、互いに係合可能な対の係止部からなるものである請求項1または2に記載の包装袋。
  4. 上記対の係止部の内、一方の係止部は、上記シール薄板を切り込んでなる係止口であり、他方の係止部は、前記係止口に挿入して係合可能に設けられている係止片である請求項3に記載の包装袋。
  5. 上記対の係止部それぞれは、シール薄板の内からシール薄板の外端に達する切り込みで形成された係止片である請求項3に記載の包装袋。
  6. 上記切り込みの端には裂け止めが設けられている請求項5に記載の包装袋。
  7. 上記シール薄板の折曲予定部であって、上記収納物注出路に近接する位置に、スリット又は、該シール薄板の表裏面のいずれかから入れられたハーフカットからなる折曲補助部が設けられている請求項1から6の何れか一項に記載の包装袋。
  8. 上記袋上部に上方に凸の略尖頭形状部を設けて、この略尖頭形状部に上記収納物注出路が延設されていて、前記略尖頭形状部の基端の位置より下方に上記折曲予定部が設けられている請求項1から7の何れか一項に記載の包装袋。
  9. 上記シール薄板には、このシール薄板の折曲予定部で折り曲げたときに相対する位置にして係止具掛け止め用の貫通孔が設けられている請求項1から8のいずれか一項に記載の包装袋。
  10. シール部分の上記折曲予定部の上位置もしくは下位置に沿うか、またはシール部分の上記折曲予定部に接して、あるいはシール部分の上記折曲予定部に重なるかのいずれかの未シール部が設けられている請求項1から9のいずれか一項に記載の包装袋。
  11. 上記収納物注出路の一方の袋側部側のシール境界部分と上記折曲予定部との交点から、収納物注出路側であって前記折曲予定部と前記シール境界部分との間の部分に亘って形成されるシール延長部が設けられている請求項1から10のいずれか一項に記載の包装袋。
  12. 一枚のシートを上記他方の袋側部となる部分で折り曲げて、前記他方の袋側部以外の上記袋上部と上記袋下部と上記一方の袋側部とをヒートシールした三方シールの袋であり、上記折曲予定部が前記他方の袋側部に達する部分に近接して、他方の袋側部の一部分であって上記正面シートと上記背面シートとが小面積の範囲でヒートシールされてなる小シール部が設けられている請求項1から11のいずれか一項に記載の包装袋。
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