JP5233699B2 - 包装容器 - Google Patents

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Description

本発明は、詰め替え用の調味料や化粧品、洗剤類などを収容する包装容器として利用され、別容器への詰め替え作業を容易にする包装容器に関するものである。
従来の詰め替え用として利用される包装容器は、シートの貼り合わせにより形成されていて、空容器に内容物を詰め替える際に注出口をその空容器の口部にあてがい易くする目的で、容器上部のシール部の一隅に上方に突出させたくちばし形の注出口形状部を設ける提案がなされており、内容物の注出については、その注出口形状部の途中部分を切断し、その切り口を空容器の口部内に差し入れて内容物を注ぎ入れるようにしている。そして、これらの包装容器においては以下のような工夫が提案されている。
例えば、容器上部の一隅に大きな切り込みを設けるとともに容器側部に抜き孔を設けて、この切り込みと抜き孔との間に注出口とする部分が位置するように形成しておき、開封に際して、容器上部の切り込み側から注出口形状部を切断して注出口を開口形成し、注出口の切り取った部分が抜き孔の外側のシール部を介して容器本体につながっているようにして切り取られた部分を容器側部に掛け止め、さらに前記抜き孔の近傍に、前記切り取り部分を係止させる工夫(特許文献1参照)が提案されている。また、容器上部から容器下方に延長されたシール部と注出口となる注出口形状部とを容器上部の一隅側に形成し、容器上部から延長されたシール部に予め注出口形状部に沿った切り込みを入れておき、開封に際して、容器側部側から注出口形状部を切断して開口した注出口が形成されるようにするとともに、注出口形状部を切断する切断線が前記切り込みで止まり、さらには切断した注出口形状部の上部側を容器上部に掛け止めるようにした工夫(特許文献2参照)が提案されている。
特開2003−252350号公報 特許第3743205号公報
しかしながら、上述した包装容器において、注出口形状部を上方に向けて突出させた容器では、通常の略方形の容器形状に対してその形状が大きく異なっているために、その突出形状の容器形態を採用しようとすると、充填機のフィーダ部やシールバーなどに大規模な改造が必要となって製造コストを大きく引き上げてしまうという問題がある。また、この上方に突出した注出口形状部を有する容器の開封は、単純に注出口形状部を切断するだけであるため、切り取った注出口部の先端側であった部分が床などに落ちてその先端部分に付着していた液体(内容物)が床などを汚すという問題もあり、さらには、切り取った部分がごみになるという問題もある。
上記特許文献2に示された包装容器では、注出口形状部を切断したときの先端部分がごみとならないように容器から分離させない工夫のものであるが、切り取り部分につながっているシール部分の腰が強く、掛け止めようとするときに容易に曲がらずに折り返しが困難となってその掛け止めが簡単に行なえない。さらには一旦掛け止めたとしても曲がっている部分に比較的強い復元力が生じているために外れ易く、外れた先端部分が元の位置に戻ると注出操作に邪魔になるという不具合があった。
また、特許文献1に示されているような抜き孔と係止孔とを備える包装容器では、掛け止めした状態を維持させる上では有利な面があると考えられるが、切断した切り取り部を係止孔までも用いて止める作業が非常に煩雑なものとなる。これに加えて、その製造過程での抜き孔を開けたときの打ち抜きカス(係止孔が透孔であれは、この係止孔を開けるときの抜きカスも含む)が、製造途中の包装容器の内部に入り込む可能性があり(内容物の充填口となる容器上部のシール部が、包装容器の製造段階では開放されている)、また、内容物の充填後における商品流通段階でも、抜き孔、係止孔に他物が引っ掛かり易く、容器自体の破れが生じる可能性もある。
そこで本発明は注出口形状部を切断しながらもその注出口形状部の先端部分を分離させない容器の有用性を活かしつつ、注出口形状部の先端部分が内容物の注出に際し、開口した注出口側に戻らないようにすることを課題とし、簡易な構成で内容物の注出作業が容易な詰め替え用の容器を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、それぞれ略方形にして対向した正面シートと背面シートとの上部を貼り合わせてなる上部シール部の一隅側の容器内方に、前記上部シール部から容器底部側に向けて連続する延長シール部と容器側部の側部シール部との間に位置した注出口形状部を設け、前記延長シール部のシール領域に、スリットまたは易切断に加工された線状の部位である分割線が入れられていて、該分割線は第1分割線部とこの第1分割線部に非連続の第2分割線部とからなり、前記第1分割線部は、容器上部の上縁に対して離間した位置を一端として、この一端から延長シール部のシール領域中での注出口形状部側の境界に沿った第1の直線部と、この第1の直線部の下部に屈曲線部を介して連続して容器上部側に向いた第2の直線部と、前記第2の直線部の上部から容器底部側に屈曲して延長シール部内に位置している係止凸部形成用の第1の分割線屈曲終端部とを有してなり、前記第2分割線部は、第1分割線部の第2の直線部の上方に対向位置し、延長シール部の上縁位置を一端として、この一端から容器底部側に向いた第3の直線部と、この第3の直線部の下部から容器上部側に屈曲して延長シール部内に位置し、前記第1の分割線屈曲終端部に対して上方に離間している係止凸部形成用の第2の分割線屈曲終端部とを有してなり、前記第1の分割線屈曲終端部と第2の分割線屈曲終端部の間に弱化線を入れて折り曲げ容易にした係止帯状部が設けられていて、前記第1分割線部に達するようにして前記注出口形状部を切断した後に、注出口形状部の上部側である切り残し部と延長シール部とからなる切り起こし部分が、前記係止帯状部の折曲により容器厚さ方向に向けて曲げ起こしされるとともに、係止帯状部の折曲により第1の分割線屈曲終端部と第2の分割線屈曲終端部の間が開放されて、第1の分割線屈曲終端部の位置と第2の分割線屈曲終端部の位置を外縁とする係止凸部に係止帯状部が係止して前記切り起こし部分の曲げ起こしが維持される構成としたことを特徴とする包装容器を提供して、上記課題を解消するものである。
そして、本発明において、第1分割線部の第1の直線部の上端となる一端に切れ止め手段が設けられているものとすることが良好である。
請求項1の発明によれば、容器の正面視の形状(正面シートや背面シートの形状)が、従来から通常に利用されているシートの貼り合わせによりなる包装容器と同じ略方形であるため、充填機の大幅な改造を必要とすることがない。また、ヒートシール部分でありながら弱化線が位置している部分で係止帯状部を折り曲げ、係止帯状部が位置していた部分に互いに対向方向に凸となって張り出る係止凸部に係止させて、切り残し部と延長シール部とからなる切り起こし部分を容器厚さ方向に向けて曲げ起こしされてその曲げ起こしの状態が維持されるようにしており、その切り起こし部分を起こしておくことで、内容物の注出に際して切り残し部が注出口部を覆うことがなく、詰め替え作業が手間無くスムーズに行なえるようになる。
また、請求項2の発明により、注出口形状部を切断するときに先端側の切り残し部分を持って引っ張る状態となり、第1の直線部の分割線の部分が広がって第1の直線部の上端の一端側が開く可能性があるが、その一端側に切り止め手段を設けているため、無用な裂けが生じず、切り残し部分が誤って分離されるのをより確実に防止できる。
本発明に係る包装容器の一例を示す説明図である。 一例を正面シート側から見た状態で示すもので、内容物未充填状態での要部を拡大して示す説明図である。 一例における注出口形状部の切り残し部と延長シール部の切り起こし部分が曲げ起こしされた状態を示す説明図である。 一例における係止帯状部が係止凸部に係止している状態を平断面にて概略的に示す説明図である。 比較例の内容物未充填時点の状態を示す説明図である。 比較例での注出口形状部の切り残し部と延長シール部の切り起こし部分が折り曲げて容器上部に掛け止めた状態を示す説明図である。
つぎに本発明を図1から図4に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
本発明の包装容器1にあっては、図1に示すように、それぞれ略方形の形状とした正面シート2と背面シート3とを相対して配置するとともに、容器底部に底シート4を介在させた状態で正面シート2と背面シート3との周辺をヒートシールして、容器底部の正面シート2の下辺と背面シート3の下辺との間を広げることで自立でき、前記底シート4を介在させていない部分では前記正面シート2と背面シート3との三周辺を相互に貼り合わせた形態として正面形状や背面形状を略方形形状のものとしている。
この包装容器1にあっては、正面シート2と背面シート3とのそれぞれの上部を貼り合わせてなる上部シール部5の一隅側、図示の例では図面上、前記上部シール部5の左側においての容器内方に注出口形状部6が設けられている。この注出口形状部6は、上部シール部5から容器底部側に向けて下端を角にした略三角形状にシール領域7aを広げるようにして連続する延長シール部7と、容器側部における正面シート2と背面シート3とのそれぞれの側部をヒートシールしてなる側部シール部8との間に位置している。そして、側部シール部8の容器内方との境界8aが縦となり、前記延長シール部7の容器側部側においての容器内方との境界7bが上部シール部5の一隅側から容器中心側に向けて傾斜していることから、注出口形状部6は正面側や背面側から見た形状において上部シール部5の一隅側を頂点とするテーパー状に形成されている。
図中9は注出口形状部6の開封切断箇所を示すガイド線部であり、注出口形状部6を横断するようにして容器の側部シール部8から延長シール部7の内側の後述する分割線に達するようにして設けられていて、側部シール部8側を下位にし延長シール部7側を上位となるように傾斜し、このガイド線部9の側部シール部8での延長線上に、側部シール部8を切り欠いたノッチ10が位置している。ガイド線部9自体は正面シート2や背面シート3を貫通しているものではなく、ノッチ10から前記分割線部までの開封切断箇所を示す役割を有するものであって、図示のものでは印刷による破線表示によってこのガイド線部9が構成されている。印刷以外のものとしては、ガイド線部9を前記正面シート2や背面シート3を貫通しないミシン目やキズ加工を施して構成するようにしてもよい。さらにガイド線部9に沿って切断したときに注出口が開口し易くするために、このガイド線部9の近傍に、正面シート、背面シートそれぞれの内面側から外面側に向かって金属型によるエンボス成形を行なうようにしてもよい。
図において11は上記延長シール部7のシール領域7a中に設けられている上述した分割線を示していて、第一分割線部12と第二分割線部13とからなる。この分割線11は、刃の罫押しにより延長シール部7を貫通するように切り込んだスリットからなるものとしているが、この他に、カット目が延長シール部7を貫通する短かい切れ目が不連続に並んでなるミシン目や、延長シール部7を貫通まではしないが手操作で簡単に切断できるハーフカットにして分離容易な状態にすることができる。
第一分割線部12は、この第一分割線部12の一端12aを上端としてその一端12aが容器上部までには届かない非到達の第1の直線部12bを延長シール部7の注出口形状部6側に寄った位置にし、かつ、この第1の直線部12bを延長シール部7の上記境界7bに沿うようにして設け、第1の直線部12bの下部側から上方に向けて曲がる形状とした屈曲線部12cを介して上方に伸びて延長シール部7の上記境界7bとは反対側(注出口形状部側とは反対側)の境界7cにほぼ平行な第2の直線部12dを連続させ、さらに前記第2の直線部12dの上部側に境界7c側に屈曲した係止凸部形成用の第1の分割線屈曲終端部12eを連続させていて、この第2の分割線屈曲終端部12eの端部が第一分割線部12の他端12fとなり、前記境界7cまでには届かない非到達の端部としている。
このように第一分割線部12では、シール状態を確実にするために第1の直線部12b、屈曲線部12c、第2の直線部12d、第1の分割線屈曲終端部12eが前記境界7bや境界7cに対して所定の距離以上に離れていて、一端12aが容器上部の上縁に達せずにその上縁から間隔を置いた位置にあり、また他端12fも境界7cに達せずにその境界7cから距離を置いた位置にあり、第一分割線部12が境界7b、7cや容器上部の上縁に及ぶことのない状態にして延長シール部7のシール領域中に設けられている。そして、この第一分割線部12の前記第1の直線部12bに、上述したガイド線部9の端部が達するようにして設けられている。
なお、この第一分割線部12での一端12a側は、後述する開封操作時に裂けが進んで容器上部の上縁に達することのないように小さい弧の曲線状にして、この部分を切れ止め手段12gとしている。このように注出口形状部を切断するときには、先端側の切り残し部分を持って引っ張る状態となって、第1の直線部12bの分割線の部分が広がって一端12a側が開く可能性があるが、その一端12a側に切り止め手段12gを設けているため、ガイド線部9の位置から離れる切り残し部分が誤って容器自体から分離されるのをより確実に防止できる。
もう一つの第二分割線部13も第一分割線部12と同じように延長シール部7のシール領域中に配されている。この第二分割線部13は、上記第2の直線部12dの上方への延長線上にあって一端13aを容器上部の上縁に位置させ、前記一端13aから容器底部側に第3の直線部13bが伸び、この第3の直線部13bの下部側に境界7c側に屈曲した係止凸部形成用の第2の分割線屈曲終端部13cを連続させ、かつ上記第1の分割線屈曲終端部12eと対向配置されていて、この第2の分割線屈曲終端部13cの端部が第二分割線部13の他端13dとなり、この他端13dを前記境界7cまでには届かない非到達の端部としている。このように第二分割線部13でも、シール状態を確実にするために第3の直線部13b、第2の分割線屈曲終端部13cが境界7cに対して所定の距離以上に離れていて、一端13aが容器上部の上縁に達した状態にして延長シール部7のシール領域中に設けられている。
上記分離線11は刃の罫押しにより延長シール部7を前記刃が貫通するように切り込んだスリットとして形成されたものであるが、この例に限定されない。例えば、延長シール部7を貫通まではしないが手操作で簡単に切断できるハーフカットによって分割線を形成したり、短かい切れ目が不連続に連続するミシン目加工にて手操作で簡単に切断することができるミシン目にて形成することも可能である。分割線11の形成方法としては金属刃による罫押しとしたり、炭酸ガスレーザやYAGレーザの照射によって形成することができる。
図示されているように、延長シール部7のシール領域中において上記第一分割線部12の第1の分割線屈曲終端部12eと第二分割線部13の第2の分割線屈曲終端部13cとが対向している間に亘って、延長シール部7を貫通する短かい切れ目を不連続にした二本のミシン目からなる弱化線14が設けられていて、この弱化線14を設けた部分を折り曲げる場合に元の状態に戻ろうとする反発力が無いか、或いはその反発力が極めて小さい係止帯状部16を第1の分割線屈曲終端部12eと第2の分割線屈曲終端部13cとの間に形成している。
上記第1の分割線屈曲終端部12eと第2の分割線屈曲終端部13cそれぞれは、図示されているように上下に向かい合う対向方向に互いに凸となる切り込みの分割線であるため、第1の分割線屈曲終端部12eと第2の分割線屈曲終端部13cとの間に係止帯状部16が位置しないようになれば、第1の分割線屈曲終端部12eの位置を外縁として凸形状となる係止凸部が形成されるとともに、また、同様に第2の分割線屈曲終端部13cの位置を外縁として凸形状となる係止凸部が形成され、二つの係止凸部が向かい合う状態となるため、二つの係止凸部の間は狭窄な空間となってこの狭窄な空間を形成する係止凸部に前記係止帯状部16が係止するようにしている。この点については後述する。
上記構造の包装容器1を開封して内容物を注出するには、まず、側部シール部8にある上記ノッチ10からガイド線部9に沿って上記分割線11の第一分割線部12まで達するようにして注出口形状部6を切断する。これによって注出口形状部6で包装容器1が開封され、開口した注出口が形成される。
注出口形状部6をノッチ10から指先で裂きながら切断する場合、注出口形状部6を進む裂け目が前記第一分割線部12の第1の直線部12bまでに達しても、切断操作する指先の動きが直ぐに止まるわけではなく、ある程度の勢いが付いて手が移動して、切断された注出口形状部6の先端側である切り残し部15を少し引っ張る状態となるため、前記直線部12bの一端12a側を開くように引っ張ることになるが、上述したように切れ止め手段12gの働きによって、容器上部の上縁に向けて進むような裂け目が生じるのを確実に防止する。
このように注出口形状部6を切断しても、注出口形状部6の上部側であった先端は前記延長シール部7と連続した状態のままの切り残し部15となり、切り落とされてゴミとなることがない。そして、注出口形状部6を切断した後には、上記係止帯状部16を折曲して切り残し部15と延長シール部7とからなる切り起こし部分17を、容器の厚さ方向に沿うように曲げ起こす。前記切り起こし部分17の曲げ起こしにおいて、上記分割線11がハーフカットやミシン目からなる場合には、この分割線11の部分を指先で切断するようにしたり、切り残し部15を持って上方に引っ張ったりして切断すればよい。
図2に示されているように、係止帯状部16における切り起こし部分17側での上下幅と、第一分割線部12の他端12fと第二分割線部13の他端13dを結んだ位置の上下幅とが、第一分割線部12と第二分割線部13とが相対してなる狭窄部分の上下幅より大きく設けられている。さらに、第一分割線部12の他端12fと第二分割線部13の他端13dを結んだ位置と前記狭窄部分の位置とのそれぞれに平行にして弱化線14が入れられていて、図4に示すように係止帯状部16での境界7c側の弱化線14の位置16a(第一分割線部12の他端12fと第二分割線部13の他端13dを結んだ位置の弱化線の位置)で折るとともに、係止帯状部16での狭窄部分の弱化線14の位置16bを、前記境界7c側の弱化線14での折曲方向とは逆方向にして折り返して、切り起こし部分17に連続している位置の幅広部分16cを、この係止帯状部16の曲げ起こしにより空所となった部分、即ち、第1の分割線屈曲終端部12eと第2の分割線屈曲終端部13cとの間の空間にて、第1の分割線屈曲終端部12eの位置を外縁として凸状に突出するように形成される係止凸部18と第2の分割線屈曲終端部13cの位置を外縁として凸状に突出するように形成される係止凸部18とに係止させる。このように二位置で曲げた係止帯状部16を前記係止凸部18に係止させることで、係止帯状部16の折曲状態が維持され、そしてこれに連続する上記切り起こし部分17が、容器厚さ方向に曲げ起こされた状態で維持されるようになり、開口した注出口に切り残し部15が戻らないようになることは勿論のこと、延長シール部が位置していた部分が大きく開かれて注出口が単独で突出した形状となり、詰め替え容器の口部などに差し込みし易いものとなる。
一方、この構造の包装容器1は正面形状、背面形状が上述したように略方形形状であり、内容物を充填する前においては、図2に示すように、注出口形状部6が位置する側の側部シール部8の上端に連続するようにして上部シール部5とこの上部シール部5から下方に延びる延長シール部7とを予めヒートシールしており、その延長シール部7のもう一方の境界7cが縦とされ、対向する側部シール部10も縦の帯状にして形成され、その間を充填口19としている。そして、充填後に前記充填口19をヒートシールにより封止するに際して、正面シート2と背面シート3との上部が一直線状に形成されて注出口形状部6がその直線上に位置しないことから、従来の方形形状の液体包装容器に対してのヒートシールと同じ封止装置にてヒートシールを行なっても、その封止装置が前記注出口形状部6の部分を挟み込むことがない。即ち、容器の幅方向全域に亘る長いシールバーを備える封止装置にて正面シート2と背面シート3との上部を容器幅方向全域に亘って挟み込んでヒートシールしても、本発明の包装容器1では予め注出口形状部6の上部がヒートシールされていることから、ヒートシール済みの部分を前記シールバーが挟み込むようにしているものである。よって、従来から使用している充填機に代えて新しく専用の充填機を開発する必要はなく、従来から使用している充填機を改良する必要もない。
つぎに、本発明の包装容器として、容器幅140mm、容器高さ210mm、底シートによる押し込み長さを35mmとした図1に示す如くスタンディングパウチタイプのものを実施例として作製し、また、以下に示す比較例としても、同じ容器幅、容器高さ、底シートの織り込み長さのスタンディングパウチタイプの包装容器を作製して、内容物の詰め替え作業に際して、両者において切り起こし部分の外れがあるか否かを比較検討した。
包装材料のシートは実施例、比較例ともに同じであり、PET12μm/接着剤/ONY15μm/接着剤/シーラント100μmの層構成を有するシートを使用した。
PET12μm:凸版印刷株式会社、商品名GL−ARH
ONY15μm:ユニチカ株式会社、商品名ONMB−RT、片面易接着処理、片面コロナ処理
シーラント100μm:タマポリ株式会社、商品名DS−2(LLDPE100μm 片面コロナ処理)
実施例は図1から図4に示す形態の包装容器とした。また、比較例の包装容器は、図5、図6に示すように延長シール部7の注出口形状部6側での境界7bに沿うように、直線状の分割線aを設けるとともに、その分割線aの両端に透孔による切れ止め手段bを設けた。注出口形状部のガイド線部は本発明のものと同じにした。(説明を容易にするために、比較例においても、実施の形態に同じ構造部分については同符号を用いた)
比較検討を行なうための実験として、包装容器上部より内容物(シャンプー)を400g充填した包装容器を、実施例と比較例とで共に10袋用意し、それぞれ10名のモニタに空容器への詰め替え作業を行なわせた。注出口形状部の開封は、実施例では切り起こし部の曲げ起こしを行なってもらい、比較例では注出口形状部の切断にて生じる切り残し部と延長シール部とからなる部分を容器幅方向に曲げながら容器上部の上部シール部側に掛け止めるようにさせた。(特許第3743205号公報の図3に記載されている係止方法と同じにした)
その結果、実施例の包装容器では、切り起こし部分の曲げ起こし状態が維持されずに係止が解けてしまったモニター数は0であった(0/10)。一方、比較例の包装容器では、切り残し部と延長シール部とからなる部分の掛け止めが外れたモニター数は3であった(3/10)。
この結果から、本発明の包装容器が、内容物の注出に際してスムーズに行なえることが分かった。
なお、上述した実施例と比較例との比較検討を行なうために包装容器の包装材料を示したが、本発明ではこれに限定されるものではなく、一般的なパウチ容器に用いられる包装材料の構成が望ましいが、基材/シーラント構成であればよい。
1…包装容器
2…正面シート
3…背面シート
5…上部シール部
6…注出口形状部
7…延長シール部
7a…シール領域
7b…境界
7c…境界
8…側部シール部
8a…境界
11…分割線
12…第一分割線部
12a…第一分割線部の一端
12b…第1の直線部
12c…屈曲線部
12d…第2の直線部
12e…第1の分割線屈曲終端部
12f…第一分割線部の他端
12g…切れ止め手段
13…第二分割線部
13a…第二分割線部の一端
13b…第3の直線部
13c…第2の分割線屈曲終端部
13d…第二分割線部の他端
14…弱化線
15…切り残し部
16…係止帯状部
16a…弱化線の位置
16b…弱化線の位置
16c…幅広部分
17…切り起こし部分
18…係止凸部
19…充填口

Claims (2)

  1. それぞれ略方形にして対向した正面シートと背面シートとの上部を貼り合わせてなる上部シール部の一隅側の容器内方に、前記上部シール部から容器底部側に向けて連続する延長シール部と容器側部の側部シール部との間に位置した注出口形状部を設け、
    前記延長シール部のシール領域に、スリットまたは易切断に加工された線状の部位である分割線が入れられていて、該分割線は第1分割線部とこの第1分割線部に非連続の第2分割線部とからなり、
    前記第1分割線部は、容器上部の上縁に対して離間した位置を一端として、この一端から延長シール部のシール領域中での注出口形状部側の境界に沿った第1の直線部と、この第1の直線部の下部に屈曲線部を介して連続して容器上部側に向いた第2の直線部と、前記第2の直線部の上部から容器底部側に屈曲して延長シール部内に位置している係止凸部形成用の第1の分割線屈曲終端部とを有してなり、
    前記第2分割線部は、第1分割線部の第2の直線部の上方に対向位置し、延長シール部の上縁位置を一端として、この一端から容器底部側に向いた第3の直線部と、この第3の直線部の下部から容器上部側に屈曲して延長シール部内に位置し、前記第1の分割線屈曲終端部に対して上方に離間している係止凸部形成用の第2の分割線屈曲終端部とを有してなり、
    前記第1の分割線屈曲終端部と第2の分割線屈曲終端部の間に弱化線を入れて折り曲げ容易にした係止帯状部が設けられていて、
    前記第1分割線部に達するようにして前記注出口形状部を切断した後に、注出口形状部の上部側である切り残し部と延長シール部とからなる切り起こし部分が、前記係止帯状部の折曲により容器厚さ方向に向けて曲げ起こしされるとともに、係止帯状部の折曲により第1の分割線屈曲終端部と第2の分割線屈曲終端部の間が開放されて、第1の分割線屈曲終端部の位置と第2の分割線屈曲終端部の位置を外縁とする係止凸部に係止帯状部が係止して前記切り起こし部分の曲げ起こしが維持される構成としたことを特徴とする包装容器。
  2. 第1分割線部の第1の直線部の上端となる一端に切れ止め手段が設けられている請求項1に記載の包装容器。
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