JP4815833B2 - ガセット袋 - Google Patents

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Description

本発明は、流動食等の液体を充填するガセット袋に関する。
従来、ガセット袋は、樹脂フィルム製の前後シート部が重ね合わされ、前後シート部間にそれらの一辺に沿うように二つ折りの樹脂フィルム製のガセットシート部が挿入された上で、前後シート部の上記一辺及びこの一辺を挟む両側辺における前シート部と後シート部との間、前シート部とガセットシート部との間及び後シート部とガセットシート部との間が夫々ヒートシール部で接合されることにより形成される。また、前シート部とガセットシート部とが重なった前ガセット部におけるヒートシール部の内縁からヒートシール部と反対側にやや離れた箇所で上記一辺に沿って伸びる直線が上記両側辺と交差する箇所に、切欠が形成される(例えば、特許文献1参照。)。
このガセット袋は例えば流動食等の液体が充填された後密封され、レトルト殺菌処理される。この液体である内容物を袋外に注出する際、前ガセット部における左右の切欠間を一本の直線上で引き裂いて上記一辺に沿ったヒートシール部を除去することによりガセット袋を開封する。そして、開封口から水を注入して中味の液体を希釈した上で、ガセット袋の注出口部からチューブ等を用いて液体を注出し、患者の体内へ供給する。或いは、中味の液体を袋外に注出し患者に与えた後に、上述したごとくヒートシール部を除去してガセット袋を開封し、水その他の飲料を開封部から袋内に注入し患者に供給する(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−213451号公報
ガセット袋における前シート部とガセットシート部とが重なった前ガセット部と後シート部とガセットシート部とが重なった後ガセット部とには、隙間状の空室が形成されるが、内容物である液体はこれらの空室内にも流入している。そこで、ガセット袋の開封に際し、従来のように、前ガセット部における左右の切欠間を一本の直線上で引き裂いてヒートシール部の全体を除去するようにすると、内容物である液体が満たされている部分を切り裂くことになるので、中味の液体が袋外に飛散したり、垂れ落ちたりする場合がある。殊に、レトルト殺菌処理時におけるシートの焼け焦げ等を防止したり、内容物である液体を保護したりするためにガセット袋内からは空気が排除されているので、ヒートシール部を引き裂き始めると同時に液体が不意に飛び出してくるおそれがある。このような液体の飛散や垂れ落ちは周囲を汚染するので望ましくない。
従って、本発明は上記問題点を解決することができるガセット袋を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、樹脂フィルム製の前後シート部(1,2)が重なり、前後シート部(1,2)間にそれらの一辺(3a)に沿うように樹脂フィルム製のガセットシート部(4)が二つ折り状態で挿入され、少なくとも上記一辺(3a)及びこの一辺(3a)を挟む両側辺(3b,3c)における前シート部(1)とガセットシート部(4)との間、後シート部(2)とガセットシート部(4)との間及び前シート部(1)と後シート部(2)との間が夫々ヒートシール部(5,6,7,8,9,10,11,12)で接着されたガセット袋において、ガセットシート部(4)と前シート部(1)又は後シート部(2)は共にその延伸方向が上記一辺(3a)に沿って伸びるように形成され、前シート部(1)とガセットシート部(4)とが重なった前ガセット部(13)又は後シート部(2)とガセットシート部(4)とが重なった後ガセット部(14)における上記一辺(3a)に沿うヒートシール部(5,6)内には、このヒートシール部(5,6)を形成する際にヒートシールされずに残り、上記一辺(3a)に沿って線状に伸びる非ヒートシール部(19)が形成され、ヒートシール部(5,6)の内縁からヒートシール部(5,6)と反対側に離れた箇所で上記一辺(3a)に沿って伸び、上記前ガセット部(13)又は後ガセット部(14)の樹脂フィルムを引き裂くための引き裂き予定線となる直線(20)と上記非ヒートシール部(19)との間が引き裂きジッパー部(21)とされ、前ガセット部(13)が後ガセット部(14)に、上記非ヒートシール部(19)と上記一辺(3a)との間であって上記引き裂きジッパー部(21)にかからない部分で接着されたガセット袋を採用する。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のガセット袋において、上記非ヒートシール部(19)及び上記直線(20)が上記両側辺(3b,3c)の一方又は双方と交差する箇所に切欠(21a,21b)が形成されたガセット袋を採用する。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のガセット袋において、前ガセット部(13)又は後ガセット部(14)の非ヒートシール部(19)上におけるガセットシート部(4)と前シート部(1)又は後シート部(2)とにミシン目(19a)が形成されたガセット袋を採用する。
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のガセット袋において、前後シート部(1,2)の上記一辺(3a)を除く他の所望の辺に注出口部(15)が取り付けられたガセット袋を採用する。
また、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のガセット袋において、引き裂きジッパー部(21)が除去された後の前ガセット部(13)又は後ガセット部(14)を上記一辺(3a)に沿って伸びる折れ線(23)上で折り曲げたときにこの折り曲げ状態を絡み合いにより保持する絡合片(13a,14a)が前ガセット部(13)と後ガセット部(14)の上記両側辺(3b,3c)上に形成されたガセット袋を採用する。
請求項1に係る発明によれば、樹脂フィルム製の前後シート部(1,2)が重なり、前後シート部(1,2)間にそれらの一辺(3a)に沿うように樹脂フィルム製のガセットシート部(4)が二つ折り状態で挿入され、少なくとも上記一辺(3a)及びこの一辺(3a)を挟む両側辺(3b,3c)における前シート部(1)とガセットシート部(4)との間、後シート部(2)とガセットシート部(4)との間及び前シート部(1)と後シート部(2)との間が夫々ヒートシール部(5,6,7,8,9,10,11,12)で接着されたガセット袋において、ガセットシート部(4)と前シート部(1)又は後シート部(2)は共にその延伸方向が上記一辺(3a)に沿って伸びるように形成され、前シート部(1)とガセットシート部(4)とが重なった前ガセット部(13)又は後シート部(2)とガセットシート部(4)とが重なった後ガセット部(14)における上記一辺(3a)に沿うヒートシール部(5,6)内には、このヒートシール部(5,6)を形成する際にヒートシールされずに残り、上記一辺(3a)に沿って線状に伸びる非ヒートシール部(19)が形成され、ヒートシール部(5,6)の内縁からヒートシール部(5,6)と反対側に離れた箇所で上記一辺(3a)に沿って伸び、上記前ガセット部(13)又は後ガセット部(14)の樹脂フィルムを引き裂くための引き裂き予定線となる直線(20)と上記非ヒートシール部(19)との間が引き裂きジッパー部(21)とされ、前ガセット部(13)が後ガセット部(14)に、上記非ヒートシール部(19)と上記一辺(3a)との間であって上記引き裂きジッパー部(21)にかからない部分で接着されたガセット袋であるから、引き裂きジッパー部(21)の端に指を掛けて引き裂きジッパー部(21)の伸び方向に引っ張ると、引き裂きジッパー部(21)がガセットシート部(4)と前シート部(1)又は後シート部(2)の延伸方向に沿って破断し除去され、ガセット袋が簡易かつ迅速に開封される。殊に、ガセット袋が液体の充填後に密封されている場合、前ガセット部(13)又は後ガセット部(14)内にも液体が入り込んでいるが、引き裂きジッパー部(21)は前ガセット部(13)又は後ガセット部(14)の中間位置において帯状に引き裂かれるので、開口も滑らかに少しずつ開き、外部から徐々に空気が流入する。従って、空気が徐々に取り込まれることにより、袋が徐々に膨らみ、引き裂きジッパー部(21)の引き裂き開始と同時に前ガセット部(13)又は後ガセット部(14)内の液体が前後シート部(1,2)間へと速やかにかつ円滑に流れ落ちるので、ガセット袋の開封時における液体の袋外への飛散、垂れ落ち等が防止される。
また、前ガセット部(13)が後ガセット部(14)に接着されたことから、ガセット袋を運搬、保管等する場合に嵩張らない。また、引き裂きジッパー部(21)を除去した後の前ガセット部(13)又は後ガセット部(13)の残留物がガセット袋上に保持されるので、ガセット袋の廃棄処理が簡易化される。
請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載のガセット袋において、上記非ヒートシール部(19)及び上記直線(20)が上記両側辺(3b,3c)の一方又は双方と交差する箇所に切欠(21a,21b)が形成されたガセット袋であるから、切欠(21a,21b)によって引き裂きジッパー部(21)の幅分を正確に画定することができ、簡易かつ迅速に引き裂きジッパー部(21)を引き裂くことができる。
請求項3に係る発明によれば、請求項1又は請求項2に記載のガセット袋において、前ガセット部(13)又は後ガセット部(14)の非ヒートシール部(19)上におけるガセットシート部(4)と前シート部(1)又は後シート部(2)とにミシン目(19a)が形成されたガセット袋であるから、引き裂きジッパー部(21)の引き裂き操作をより簡易に行うことができる。
請求項4に係る発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のガセット袋において、前後シート部(1,2)の上記一辺(3a)を除く他の所望の辺に注出口部(15)が取り付けられたガセット袋であるから、ガセット袋への液体の充填又はガセット袋からの液体の注出を簡易かつ迅速に行うことができる。
請求項5に係る発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のガセット袋において、引き裂きジッパー部(21)が除去された後の前ガセット部(13)又は後ガセット部(14)を上記一辺(3a)に沿って伸びる折れ線(23)上で折り曲げたときにこの折り曲げ状態を絡み合いにより保持する絡合片(13a,14a)が前ガセット部(13)と後ガセット部(14)の上記両側辺(3b,3c)上に形成されたガセット袋であるから、引き裂きジッパー部(21)を除去してガセット袋を開封した後、この開封した前ガセット部又は後ガセット部を折り曲げて絡合片(13a,14a)を絡み合わせることによりガセット袋を再封することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1、図2及び図3に示すように、このガセット袋は、樹脂フィルム製の前後シート部1,2が重ね合わされ、前後シート部1,2間にそれらの一辺3aに沿うように二つ折りの樹脂フィルム製のガセットシート部4が挿入された上で、少なくとも上記一辺3a及びこの一辺3aを挟む両側辺3b,3cにおける前シート部1とガセットシート部4との間、後シート部2とガセットシート部4との間及び前シート部1と後シート部2との間が夫々ヒートシール部5,6,7,8,9,10,11で接着された構成を備える。
樹脂フィルムは、例えば積層フィルムであり、図示しないが外側に非ヒートシール材層が配置され、内側にヒートシール材層が配置され、中間にガスバリア材層が配置される。樹脂フィルムは望ましくは透明に形成される。
前後シート部1,2は上記樹脂フィルムを打ち抜いたり断裁したりすることにより例えば同形同大の略長方形に形成される。前後シート部1,2はヒートシール材層を内側にして重ね合わされる。ガセットシート部4は上記樹脂フィルムを打ち抜いたり断裁したりすることにより略長方形に形成される。ガセットシート部4は非ヒートシール材層を内側にして二つ折りされ、山折線4aを先にして前後シート部1,2間にそれらの一辺に沿うように挿入される。このガセットシート部4の挿入により、前シート部1とガセットシート部4とが重なった箇所が前ガセット部13とされ、後シート部2とガセットシート部4とが重なった箇所が後ガセット部14とされる。
ヒートシール部5,6,7,8,9,10,11,12は、ガセットシート部4を挟み込んだ状態の前後シート部1,2を図示しない加熱盤で熱プレスすることにより形成される。
ヒートシール部5,6,7,8,9,10は、ガセット袋の上辺である一辺3aと、ガセット袋の左右辺である両側辺3b,3cの前後ガセット部13,14に対応する箇所とに形成される。このヒートシール部5,6,7,8,9,10によって、ガセット袋の前後ガセット部13,14が閉じられる。ヒートシール部11,12は、ガセット袋の左右辺である両側辺3b,3cの前後ガセット部13,14以外の箇所に形成される。このヒートシール部11,12によって、ガセット袋の左右が閉じられる。
図2に示すように、左右のヒートシール部7,8,9,10,11,12は、夫々ガセット部と非ガセット部とに分かれているが、非ガセット部では二枚の樹脂フィルムが重なっているのに対し、ガセット部では四枚の樹脂フィルムが重なっているので、別個の加熱盤によってより幅広くかつ大きい加圧力によってヒートシールがなされている。
上述した三方がヒートシール部5,6,7,8,9,10,11,12で閉じられ下辺が未シールの開放された状態のガセット袋に、この下辺の開口から内容物である液体を充填し、その後下辺をヒートシール部で閉じることも可能であるが、この実施の形態では、図1及び図2に示すように、下辺に注出口部15がヒートシール部16で前後シート部1,2に接着される。
注出口部15は、公知の構造であるから詳しくは説明しないが、ガセット袋の内外間を導通する図示しない導通孔や、この導通孔を閉じるキャップ15a等を備える。キャップ15aを外すと、導通孔が露出し、この導通孔を通してガセット袋内の液体を注出することができる。また、注出口部15のキャップ15aを外すと、ガセット袋内に液体を充填することができる。
ガセット袋の前後のガセット部13,14は、図2及び図3(B)に示すように、前ガセット部13が後ガセット部14に接着されることにより一体化される。これにより、例えばガセット袋を運搬、保管等する際に嵩張らないようにすることができる。また、運搬中に内容物が揺れることにより、ガセット部13,14が開いたり閉じたりして袋が傷められることがないようにすることができる。前ガセット部13と後ガセット部14との接合は、両者間に接着剤を塗布して行うことも可能であるが、この実施の形態では図1及び図3(B)に示すように、二つ折りのガセットシート部4に予め孔4bを開け、この孔4bを通して正対する前後シート部1,2のヒートシール材層同士をヒートシールすることにより行われる。
なお、上辺のヒートシール部5,6には前後のガセット部13,14を貫通する吊り下げ孔17が穿設される。ガセット袋はこの吊り下げ孔17に図5(III)〜(V)に示すようなフック18が通されることにより、所望の場所に吊り下げられ、中味の液体が注出される。
図1乃至図3に示すように、このガセット袋には易開封手段が設けられる。すなわち、前シート部1はガセットシート部4と共にその延伸方向が上辺である一辺3aに沿って伸びるように形成され、前シート部1とガセットシート部4とが重なった前ガセット部13における上記一辺3aに沿ったヒートシール部5内にこの一辺3aに沿って線状に伸びる非ヒートシール部19が形成され、ヒートシール部5の内縁からヒートシール部と反対側に離れた箇所で上記一辺3aに沿って伸びる二点鎖線で示された直線20と上記非ヒートシール部19との間が引き裂きジッパー部21とされる。
また、上記非ヒートシール部19及び上記直線20が上記両側辺11,12と交差する箇所には切欠21a,21bが形成され、これら切欠21a,21bによって引き裂きジッパー部21の幅分が画定される。切欠21a,21bは、前ガセット部13のガセットシート部4及び前シート部1を厚さ方向に貫通するように細溝状に形成されるが、V溝状、半円状等所望の形状とすることが可能である。
前シート部1とガセットシート部4には上記積層フィルムが用いられるが、この積層フィルムの例えば外側の非ヒートシール材層が延伸フィルムで形成される。この延伸フィルムの延伸方向がガセット袋の上記両側辺11,12間すなわち左右方向に伸びるように、前シート部1とガセットシート部4が積層フィルムからそれぞれ切り出される。
非ヒートシール部19は、上記一辺3aに沿ったヒートシール部5をヒートシールする加熱盤に例えば帯状の溝を設けることにより形成される。これにより、ヒートシール部5内に、ヒートシールされない細い帯状の非ヒートシール部19が形成される。前シート部1及びガセットシート部4の非ヒートシール部19に沿った箇所では樹脂フィルムが溶けたり軟化したりすることなくその延伸性が維持される。また、非ヒートシール部19は、図1に示すように、ヒートシール部5内に形成されることから、ガセット袋内の液体を溜める空室が非ヒートシール部19に通じることはない。また、図1及び図3(A)に示すように、上記直線20の端に形成される切欠21aの周辺部も非ヒートシール域22とされる。非ヒートシール域22の延伸性を維持することにより、切欠21aが形成されない場合や、切欠が短い場合にも引き裂きジッパー部21を引き裂きやすくすることができる。
帯状の非ヒートシール部19上には、必要に応じて前ガセット部13のガセットシート部4及び前シート部1をそれらの厚さ方向に貫通するミシン目19aが形成される。これにより、樹脂フィルムの引き裂き操作をより簡易に行うことができる。
上記二点鎖線で示す直線20は、前シート部1及びガセットシート部4の各々を構成する樹脂フィルムの延伸方向と平行であることから、この直線20上で前シート部1及びガセットシート部4の樹脂フィルムを容易に引き裂くことができる。そして、この直線20はヒートシール部5の内縁からヒートシール部5と反対側に離れた箇所を通るので、引き裂きジッパー部21を引き裂くと同時にガセット袋内が大気中に開放される。
図5(A)(B)に示すように、切欠21a,21bで挟まれた引き裂きジッパー部21の端を摘んで引き裂きジッパー部21の伸び方向に引っ張ると、引き裂きジッパー部21がガセットシート部4と前シート部1の延伸方向に沿って破断し除去され、ガセット袋が開封される。引き裂きジッパー部21が前ガセット部13から除去されることにより、前ガセット部13に開口25が形成される。
上記前ガセット部13は、開封後に図4(IV)(V)に示すごとく処理をすることにより、再度封をすることができるが、この再封状態を維持するための係止手段がガセット袋に設けられる。すなわち、図1、図3(A)及び図6に示すように、引き裂きジッパー部21が除去された後の前ガセット部13を上記一辺3aに平行な折れ線23上で折り曲げたときにこの折り曲げ状態を絡み合いにより保持する絡合片13a,14aが前ガセット部13と後ガセット部14の左右両側辺3b,3c上に形成される。
絡合片13a,14aは、前ガセット部13と後ガセット部14が重なった状態において上記折れ線23がガセット袋の左右両側辺3b,3cと交差する箇所に切れ線24によって形成される。切れ線24は前ガセット部13及び後ガセット部14を重ねておいて厚さ方向に貫通するように入れられ、このため前ガセット部13と後ガセット部14に同時に同形同大に形成される。図1及び図3(A)に示すように絡合片13a,14aはガセット袋の下方へ舌状に突出するように形成される。
図6に示すように、引き裂きジッパー部21が除去された後の前ガセット部13を折れ線23上で後ガセット部14側へと折り曲げると、前ガセット部13側の絡合片13aは曲がることなく上方向に突出する。この状態では上方向に突出した絡合片13aが後ガセット部14側の下方向に突出する絡合片14aに紙面側から重なり合っているが、この上方向に突出した絡合片13aを図6に示すように下方向に突出する絡合片14aの背後へと押し込むと、絡合片13a,14a同士の絡み合いが生じ、この前ガセット部13の折り曲げ状態が保持され、ガセット袋の再封状態が維持される。
次に、上記構成のガセット袋の使用方法の一例について説明する。
(1)密封したガセット袋を図示しないレトルト殺菌装置内に入れて液体をガセット袋ごと加熱殺菌処理する。ガセット袋内からは空気が排除され、液体がガセット袋の樹脂フィルムの全面に接触していることから、レトルト殺菌処理時における樹脂フィルムの焼け焦げ等が防止される。
(2)ガセット袋から液体を注出するに際し、図4(I)の密封状態にあるガセット袋の引き裂きジッパー部21を引き裂き、同図(II)のように前ガセット部13の箇所で開封する。より詳しくは、図5(A)に示す上下の切欠21a,21bにより挟まれた引き裂きジッパー部21の始端に指を掛けて終端側へ引っ張ると、同図(B)に示すように引き裂きジッパー部21が非ヒートシール部19及び直線20上で破断し始める。
前シート部1及びガセットシート部4の樹脂フィルムの延伸方向は前ガセット部13の上辺である一辺3aに沿って伸びているので、引き裂きジッパー部21は帯状になって円滑に引き裂かれる。
この場合、ガセット袋内から空気が排除されていることから、図5(A)中、砂目で示すように、前ガセット部13や後ガセット部14の中にも液体が入り込んでいるが、引き裂きジッパー部21は前ガセット部13の中間位置において帯状に引き裂かれるので、開口が滑らかに少しずつ開くことになる。従って、引き裂きジッパー部21の引き裂き開始と同時に同図(B)のごとく前ガセット部13内の液体が前後シート部1,2間へと速やかにかつ円滑に流れ落ち、ガセット袋の開封時における液体の袋外への飛散、垂れ落ち等が防止される。
(3)図4(III)に示すように、ガセット袋は開封後にスタンドのフック18に吊り下げられる。そして、前ガセット部13に形成された開口25から希釈液等がガセット袋内に注入され、液体が希釈される。
(4)図4(IV)に示すように、前ガセット部13を折り曲げてガセット袋を再度密封するべく、引き裂きジッパー部21が除去された後の前ガセット部13を上辺である一辺3aに平行な折れ線23上で後ガセット部14側へと折り曲げる。
(5)図4(V)に示すように、前ガセット部13の折り曲げ状態を保持するための操作を行う。
すなわち、図6に示すように、引き裂きジッパー部21が除去された後の前ガセット部13を折れ線23上で後ガセット部14側へと折り曲げると、前ガセット部13側の絡合片13aが上方向に突出する。この状態では上方向に突出した絡合片13aが後ガセット部14側の下方向に突出する絡合片14aに紙面側から重なり合っているが、この上方向に突出した絡合片13aを下方向に突出する絡合片14aの背後へと押し込むと、絡合片13a,14a同士の絡み合いが生じ、この前ガセット部13の折り曲げ状態が保持され、ガセット袋の再封状態が維持される。
(6)図示しないが、注出口部15のキャップ15aを外して導通孔にチューブを連結し、希釈された液体をガセット袋外に注出し、患者等に供給する。
その他、ガセット袋を開封することなく図4(I)の状態のまま同図(III)のごとくフック18で吊り下げて液体を注出し、その後同図(II)のごとく開封し、水、茶等の飲料をガセット袋内に充填し、同図(IV)(V)のごとく再封した後に飲料を患者に供給するようにしてもよい。
ここで、上記構成のガセット袋の製造方法の一例について説明する。
(1)図示しない樹脂フィルムの巻取ロールから樹脂フィルムを繰り出しつつ、ガセット部13,14の接合用孔4bをパンチング等により穿設する。
(2)図7に示すように、樹脂フィルムを一方向に走行させながら、前後のシート部1,2間にガセットシート部4を二つ折りで折り込こんで行く。その際、ガイド板、ガイドローラ、ニップローラ等が使用されるが、それらの図示は省略する。
(3)折り込まれた樹脂フィルムを一つのガセット袋の幅寸法を一ピッチとして一ピッチごとに間欠走行させながら、図示しない加熱盤で熱プレスし、ヒートシール部5,6,7,8,9,10,11,12,16を形成する。
(4)ヒートシール部16を形成する前に注出口部15を前後シート部1,2間に挿入し、ヒートシール部16の形成と同時に注出口部15を前後シート部1,2に固着する。
(5)ヒートシール部5,6には、吊り下げ孔17を穿設する。
(6)図7に示すように、ヒートシール部7,8,9,10,11,12は、隣り合うガセット袋同士間で連続するように形成するが、ヒートシール部11,12はヒートシール部7,8,9,10よりも一ピッチ分だけ下流側で形成する。
(7)樹脂フィルムの前後のシート部1,2間には、内容物の供給パイプ26が入り込み、その先端の充填ノズル26aがヒートシール部11,12に臨んでおり、このヒートシール部11,12に向って所定量の内容物を吐出する。
(8)内容物が充填されたガセット袋の部分とこれに隣接するガセット袋との境界部に対し、ヒートシール部11,12を形成する。
(9)ヒートシール部11,12をそれらの中心線上で切断する。これにより、内容物が充填された一つのガセット袋が完成する。
(10)以後、上記(1)〜(9)の工程が繰り返され、内容物が定量充填されたガセット袋が順次製造される。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく適宜変更可能であり、例えば上記実施の形態では易開封手段を前ガセット部に設けたが、後ガセット部に設けることも可能であり、また双方に設けることも可能である。また、切欠をガセット袋の左右両側辺に形成したが、左又は右のいずれか一方にのみ形成することも可能である。また、各シートを構成する樹脂フィルムは内層に金属箔層を有した不透明フィルムとすることも可能である。また、ガセット袋の輪郭を略長方形としたが、その他の多角形とすることもでき、一部を円弧とすることもできる。また、切欠はガセット袋の左右辺のいずれか一方にのみ形成することも可能である。また、前後シート部とガセットシート部とが一枚の樹脂フィルムからできたものとして示したが、別体で形成された各シート部をヒートシールすることによってもガセット袋を構成することができる。
本発明に係るガセット袋の一実施形態を示す正面図である。 図1に示すガセット袋の左側面図である。 図1及び図2に示すガセット袋の要部の拡大図である。 図1及び図2に示すガセット袋の使用方法の一例の説明図である。 図1及び図2に示すガセット袋を開封する状態を示す部分切欠斜視図である。 図1及び図2に示すガセット袋の絡合片の絡み合い状態を示す図4中VI部分の拡大図である。 図1及び図2に示すガセット袋の製造方法の一例を示す斜視図である。
符号の説明
1…前シート部
2…後シート部
3a…一辺
3b,3c…両側辺
4…ガセットシート部
5,6,7,8,9,10,11,12…ヒートシール部
13…前ガセット部
14…後ガセット部
13a,14a…絡合片
15…注出口部
19…非ヒートシール部
19a…ミシン目
20…直線
21…引き裂きジッパー部
21a,21b…切欠
23…折れ線

Claims (5)

  1. 樹脂フィルム製の前後シート部が重なり、前後シート部間にそれらの一辺に沿うように樹脂フィルム製のガセットシート部が二つ折り状態で挿入され、少なくとも上記一辺及びこの一辺を挟む両側辺における前シート部とガセットシート部との間、後シート部とガセットシート部との間及び前シート部と後シート部との間が夫々ヒートシール部で接着されたガセット袋において、ガセットシート部と前シート部又は後シート部は共にその延伸方向が上記一辺に沿って伸びるように形成され、前シート部とガセットシート部とが重なった前ガセット部又は後シート部とガセットシート部とが重なった後ガセット部における上記一辺に沿うヒートシール部内には、このヒートシール部を形成する際にヒートシールされずに残り、上記一辺に沿って線状に伸びる非ヒートシール部が形成され、ヒートシール部の内縁からヒートシール部と反対側に離れた箇所で上記一辺に沿って伸び、上記前ガセット部又は後ガセット部の樹脂フィルムを引き裂くための引き裂き予定線となる直線と上記非ヒートシール部との間が引き裂きジッパー部とされ、前ガセット部が後ガセット部に、上記非ヒートシール部と上記一辺との間であって上記引き裂きジッパー部にかからない部分で接着されたことを特徴とするガセット袋。
  2. 請求項1に記載のガセット袋において、上記非ヒートシール部及び上記直線が上記両側辺の一方又は双方と交差する箇所に切欠が形成されたことを特徴とするガセット袋。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のガセット袋において、前ガセット部又は後ガセット部の非ヒートシール部上におけるガセットシート部と前シート部又は後シート部とにミシン目が形成されたことを特徴とするガセット袋。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のガセット袋において、前後シート部の上記一辺を除く他の所望の辺に注出口部が取り付けられたことを特徴とするガセット袋。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のガセット袋において、引き裂きジッパー部が除去された後の前ガセット部又は後ガセット部を上記一辺に沿って伸びる折れ線上で折り曲げたときにこの折り曲げ状態を絡み合いにより保持する絡合片が前ガセット部と後ガセット部の上記両側辺上に形成されたことを特徴とするガセット袋。
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