JP2018076105A - 包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】包装体を安定して持ち運ぶことが可能になる、包装体を提供すること。【解決手段】包装体1は、包装対象物を包装する包装体1であり、包装体本体10と、包装体上面部15に設けられた持ち手部20とを備え、持ち手部20は、相互に重なり合い、且つ相互に沿うように設けられた前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルムと、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルムの各々に形成された切込み部24と、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム同士を接続する第1縦シール部31a、31b及び第2縦シール部32a、32bと、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルムの各々における切込み部24よりも境界側の部分において、第1縦シール部31a、31b及び第2縦シール部32a、32bの各々と重なり合い、且つ当該第2縦シール部32a、32bの一方から他方に至るように連続的に設けられた第1横シール部33とを備えた。【選択図】図3

Description

本発明は、包装体に関する。
従来、包装対象物を包装する様々な包装体が提案されている。このような包装体は、概略的には、包装対象物を収納する本体部と、本体部の上側に設けられた持ち手部であって本体部の前面と後面とを重ね合わせることで形成された持ち手部とを備えている。また、この持ち手部は、指を引掛けるための2つの指掛け穴と、2つの指掛け穴の周囲に設けられた一対のシール部及び一対の縦シール部であって、上記重ね合わせ面同士を接続するための一対のシール部及び一対の縦シール部とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−269009号公報
ここで、上記従来の包装体においては、2つの指掛け穴の各々のサイズが1つの指が入る程度のサイズに設定されていたので、ユーザが持ち手部を介して包装体を持ち運ぶと、指の痛みが生じやすくなるという問題があった。そこで、このような問題を解消するために、例えば、上記2つの指掛け穴に代えて、複数の指(例えば3つ以上の指)を引掛けることが可能な1つの指掛け穴を持ち手部に設けることが考えられる。しかしながら、上記1つの指掛け穴を設けた場合には、2つの指掛け穴を設けた場合に比べて持ち手部の強度が低下することから、ユーザが持ち手部を介して包装体を持ち上げた際に持ち手部が過大に伸びることにより、包装体を安定して持ち運ぶことが難しくなる可能性があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、包装体を安定して持ち運ぶことが可能になる、包装体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の包装体は、包装対象物を包装するための包装体であって、前記包装対象物を収容するための包装体本体と、前記包装体本体の側面の少なくともいずれか1つに設けられた持ち手部であり、前記包装体本体を把持するための持ち手部と、を備え、前記持ち手部は、相互に重なり合い、且つ相互に沿うように設けられた一対のベースフィルムと、前記一対のベースフィルムの各々に形成された切込み部であり、前記一対のベースフィルムの一方から他方に向けてユーザの指を挿通することを可能にするための切込み部と、前記一対のベースフィルムの各々の部分のうち、当該持ち手部と前記包装体本体との境界側の端部から当該境界側の端部とは反対側の端部又はその近傍部分に至る部分にわたって、当該一対のベースフィルム同士をそれぞれ連続的に接続する一対の第1縦シール部であり、当該一対の第1縦シール部の相互間に前記切込み部が位置するように相互に間隔を隔てて並設された一対の第1縦シール部と、前記一対のベースフィルムの各々の部分のうち、前記境界側の端部から当該境界側の端部とは反対側の端部又はその近傍部分に至る部分にわたって、当該一対のベースフィルム同士をそれぞれ連続的に接続する一対の第2縦シール部であり、当該一対の第2縦シール部の相互間に前記一対の第1縦シール部が位置するように相互に間隔を隔てて並設された一対の第2縦シール部と、前記一対のベースフィルムの各々における前記切込み部よりも前記境界側の部分において、当該一対のベースフィルム同士を接続する第1横シール部であり、前記一対の第1縦シール部及び前記一対の第2縦シール部の各々と重なり合い、且つ当該一対の第2縦シール部の一方から他方に至るように連続的に設けられた第1横シール部と、を備えた。
請求項2に記載の包装体は、請求項1に記載の包装体において、前記持ち手部は、前記一対のベースフィルムの各々における前記切込み部よりも前記境界側とは反対側の部分において、当該一対のベースフィルム同士を接続する第2横シール部であり、前記一対の第1縦シール部及び前記一対の第2縦シール部の各々と重なり合い、且つ当該一対の第2縦シール部の一方から他方に至るように連続的に設けられた第2横シール部と、前記一対のベースフィルムの各々の部分のうち、前記切込み部と前記第2横シール部との間の部分において、当該一対のベースフィルム同士を接続する第3横シール部であり、前記一対の第1縦シール部の各々と重なり合い、且つ当該一対の第1縦シール部の一方から他方に至るように連続的に設けられた第3横シール部と、前記一対のベースフィルムの各々の部分のうち、前記第2横シール部と前記第3横シール部との間の部分において、当該一対のベースフィルム同士を接続する第4横シール部であり、当該間の部分に連続的又は非連続的に設けられた第4横シール部と、を備えた。
請求項3に記載の包装体は、請求項1又は2に記載の包装体において、前記一対のベースフィルムの一方から他方に向けて前記ユーザの指が複数挿通することが可能となるように、前記切込み部を前記境界に沿って長尺状に形成した。
請求項4に記載の包装体は、請求項1から3のいずれか一項に記載の包装体において、前記包装体本体を開封するための開封部と、前記一対のベースフィルムの少なくともいずれか一方から前記包装体本体に至るように連続状に設けられた開封領域と、前記開封領域が設けられた前記ベースフィルムにおける前記境界側とは反対側の端部と当該開封領域との相互間に設けられた非開封領域と、を備え、前記開封部を、前記非開封領域を除いて前記開封領域に設けた。
請求項5に記載の包装体は、請求項4に記載の包装体において、前記開封部を、前記一対のベースフィルムの各々から前記包装体本体に至るように設け、前記一対のベースフィルムのいずれか一方側に設けられた前記開封部を、前記一対のベースフィルムのいずれか他方側に設けられた前記開封部と重なり合うように配置した。
請求項6に記載の包装体は、請求項4又は5に記載の包装体において、前記開封部の端部のうち、前記包装体本体において前記持ち手部側の側面とは反対側の側面よりも前記境界側に位置する端部の近傍に設けられた開封停止部であり、当該開封部の開封を停止させる開封停止部を備えた。
請求項7に記載の包装体は、請求項4から6のいずれか一項に記載の包装体において、前記開封部の近傍に設けられた開封助長部であって、当該開封部の開封を助長させる開封助長部を備えた。
請求項1に記載の包装体によれば、一対のベースフィルムの各々における切込み部よりも境界側の部分において、当該一対のベースフィルム同士を接続する第1横シール部であり、一対の第1縦シール部及び一対の第2縦シール部の各々と重なり合い、且つ当該一対の第2縦シール部の一方から他方に至るように連続的に設けられた第1横シール部を備えたので、ユーザが包装対象物を包装している包装体を持ち手部を介して持ち上げた場合に、第1縦シール部、第2縦シール部、及び第1横シール部によって持ち手部にかかる包装対象物の負荷を分散できる。よって、第1横シール部が第1縦シール部のみと重なる場合に比べて、持ち手部が過大に伸びることを抑制でき、包装体を安定して持ち運ぶことが可能となる。
請求項2に記載の包装体によれば、一対のベースフィルムの各々の部分のうち、第2横シール部と第3横シール部との間の部分において、当該一対のベースフィルム同士を接続する第4横シール部であり、当該間の部分に連続的又は非連続的に設けられた第4横シール部を備えたので、持ち手部におけるユーザによって把持される部分の強度を高めると共に、持ち手部が過大に伸びることを抑制できるので、包装体を一層安定して持ち運ぶことが可能となる。
請求項3に記載の包装体によれば、一対のベースフィルムの一方から他方に向けてユーザの指が複数挿通することが可能となるように、切込み部を境界に沿って長尺状に形成したので、切込み部が持ち手部に複数の指が挿通可能な形状に形成された場合でも、持ち手部が過大に伸びることを抑制でき、包装体をさらに一層安定して持ち運ぶことが可能となる。
請求項4に記載の包装体によれば、開封部を、非開封領域を除いて開封領域に設けたので、開封部がすべて開封された場合でも、持ち手部が全長にわたって引き破られることを回避でき、持ち手部の機能を維持することが可能となる。
請求項5に記載の包装体によれば、開封部を、一対のベースフィルムの各々から包装体本体に至るように設け、一対のベースフィルムのいずれか一方側に設けられた開封部を、一対のベースフィルムのいずれか他方側に設けられた開封部と重なり合うように配置したので、一対のベースフィルムの一方側又は他方側からでも包装体を容易に開封することができ、包装体の使用性を向上させることが可能となる。
請求項6に記載の包装体によれば、開封部の端部のうち、包装体本体において持ち手部側の側面とは反対側の側面よりも境界側に位置する端部の近傍に設けられた開封停止部であり、当該開封部の開封を停止させる開封停止部を備えたので、包装体本体が開封部によって開封される場合に、包装体本体における開封停止部よりも境界側とは反対側の部分が開封されることを停止させることができる。よって、包装体本体が無駄に開封されることを回避することができ、包装体本体の機能が維持しやすくなる。
請求項7に記載の包装体によれば、開封部の近傍に設けられた開封助長部であって、当該開封部の開封を助長させる開封助長部を備えたので、開封助長部を設けない場合に比べて、開封部による包装体本体の開封を容易に行うことができ、包装体の使用性を一層向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る包装体を概念的に示す斜視図である。 図1の包装体の正面図である。 図2の持ち手部周辺の拡大図である。 包装体本体を開封した状態を示す図であり、前方側から見た図である。 包装体本体を開封した状態を示す図であり、後方側から見た図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る包装体の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、包装対象物を包装するための包装体に関するものである。
ここで、「包装対象物」とは、包装体によって包装される対象物を意味し、例えば、生活用品(一例として、トイレットペーパー、ティッシュペーパー等)、食料品(一例として、箱詰めされたお菓子、缶詰等)等を含む概念である。以下、実施の形態では、生活用品であるトイレットペーパーであって上下に積み重ねられた複数のトイレットペーパーを包装対象物として包装するために用いられる包装体に適用した場合を例として説明を行う。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係る包装体の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る包装体を概念的に示す斜視図である。図2は、図1の包装体の正面図である。図3は、図2の持ち手部周辺の拡大図である。以下の説明では、図1のX方向を包装体の左右方向(−X方向を包装体の左方向、+X方向を包装体の右方向)、図1のY方向を包装体の前後方向(+Y方向を包装体の前方向、−Y方向を包装体の後方向)、図1のZ方向を包装体の上下方向(+Z方向を包装体の上方向、−Z方向を包装体の下方向)と称する。
図1、図2に示すように、包装体1は、概略的に、包装体本体10及び持ち手部20を備えている。ただし、包装体1に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。
(構成−包装体本体)
包装体本体10は、包装対象物2を収容するためのものである。図1、図2に示すように、この包装体本体10は、包装対象物2を覆うことが可能な略中空状体にて形成されており、例えば、包装体本体10の正面形状が略長方形状となるように形成されていると共に、包装体本体10の上端部及び下端部の各々が開口端として形成されている。
また、以下では、説明の都合上、図1、図2に示す包装体本体10(つまり、包装対象物2が収容された状態の包装体本体10)を6つの領域に区分して説明する。すなわち、この包装体本体10を、包装対象物2の前側を覆う包装体前面部11と、包装対象物2の後側を覆う包装体後面部12と、包装対象物2の左側を覆う包装体左面部13と、包装対象物2の右側を覆う包装体右面部14と、包装対象物2の上側を覆う包装体上面部15と、包装対象物2の下側を覆う包装体下面部16とに区分する。ここで、上述した区分のうち、包装体本体10の開口端の一方側に位置する包装体上面部15においては、図1に示すように、当該包装体上面部15に持ち手部20(具体的には、後述する第1横シール部33)が設けられることにより、当該開口端が閉じられている。また、包装体本体10の開口端の他方側に位置する包装体下面部16においては、例えば、当該包装体下面部16の一部と他の一部との当接部分を接着剤又は溶着等によって固定することにより、当該開口端が閉じられている。このように包装体本体10の各開口端が閉じられていることで、包装対象物2を略密封状態に収容することが可能となる。
また、このように構成された包装体本体10の材質は任意であるが、例えば、耐久性を有し、且つ異物(例えば水、埃、塵等)を透過しない材質で形成されることが望ましく、一例として、ポリエチレンフィルム、熱可塑性樹脂フィルム等の合成樹脂フィルムで形成されている。
(構成−持ち手部)
持ち手部20は、包装体本体10を把持するためのものであり、図1から図3に示すように、包装体上面部15に設けられている。また、図3に示すように、この持ち手部20は、略中空状体にて形成されており、例えば、左右方向に長い扁平形状にて形成されていると共に、持ち手部20の上端部及び下端部の各々が開口端として形成されている。
また、以下では、説明の都合上、図1から図3に示す持ち手部20を4つの領域に区分して説明する。すなわち、持ち手部20は、前方側に位置する前側ベースフィルム21と、後方側に位置する後側ベースフィルム22と、左方側に位置する左側接続部(図示省略)と、及び右方側に位置する右側接続部(図示省略)とに区分する。また、上述した区分のうち、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22は、図3に示すように、長方形状のフィルム状体(具体的には、左右方向の長さが包装体本体10の左右方向の長さと略同一であり、上下方向の長さが包装体本体10の上下方向の長さよりも短くなる形状)にて形成されており、左右方向及び上下方向に向けて相互に沿うように設けられている。また、左側接続部は、フィルム状体にて形成されており、前側ベースフィルム21の左端部と後側ベースフィルム22の左端部とを接続している。また、この左側接続部が左右方向の外側に向けて露出することを抑制しながら、持ち手部20が扁平形状となるように、当該左側接続部の略全体が持ち手部20の内側に向けて折り込まれている(なお、右側接続部についても同様とする)。また、右側接続部は、フィルム状体にて形成されており、前側ベースフィルム21の右端部と後側ベースフィルム22の右端部とを接続している。また、図1から図3に示すように、前側ベースフィルム21の前面(又は後側ベースフィルム22の後面)には、補強フィルム23が設けられている。補強フィルム23は、長方形状のフィルム状体にて形成されており、具体的には、左右方向の長さ及び上下方向の長さが前側ベースフィルム21(又は後側ベースフィルム22)よりも短くなる形状にて形成されている。また、図3に示すように、この補強フィルム23は、左右方向及び上下方向に向けて相互に沿うように設けられており、具体的には、後述する第1縦シール部31a、31b、第1横シール部33、及び第2横シール部34と重なり合う位置に配置され、前側ベースフィルム21に対して溶着又は接着等によって固定されている。なお、図3に示すように、包装体本体10の上端部の近傍に後述する第2横シール部34が設けられていると共に、包装体本体10の下端部の近傍に後述する第1横シール部33が設けられていることにより、持ち手部20の形状(すなわち、扁平形状)を維持することができる。なお、これら「前側ベースフィルム21」及び「後側ベースフィルム22」は、特許請求の範囲における「一対のベースフィルム」に対応する。
また、図1から図3に示すように、前側ベースフィルム21、後側ベースフィルム22、及び補強フィルム23の各々には、切込み部24が形成されている。切込み部24は、前側ベースフィルム21又は後側ベースフィルム22の一方から他方に向けてユーザの指を挿通することを可能にするものであり、例えばミシン目等の公知の切込みによって形成されている。また、この切込み部24は、前側ベースフィルム21、後側ベースフィルム22、及び補強フィルム23の各々において、持ち手部20と包装体本体10との境界(以下、「境界」と称する)側の端部とは反対側の端部(上端部)よりも境界側に配置されており、具体的には、図3に示すように、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々の上下及び左右の略中央位置に配置されている。また、この切込み部24の具体的な大きさ及び形状についは任意であるが、実施の形態では、ユーザの指を複数本(例えば、2本から5本等)挿通することが可能となるように、切込み部24が境界に沿って長尺状に形成されており、図3に示すように、左右方向に沿って長尺であり、且つ下方部分に開放端を有する楕円環状に形成されている。このような構成により、ユーザの指を1本のみ挿通できる形状とした場合に比べて、包装体1を持ち運ぶ場合における指1本あたりの負荷を軽減できるので、指の痛みが生じることを抑制することができる。なお、以下では、この切込み部24によって囲まれた内側の部分を「つまみ部25」と称する。また、この切込み部24が裂かれることで形成される貫通孔を「挿通孔26」と称する。
また、このように構成された持ち手部20の材質は任意であるが、実施の形態では、耐久性が有し、且つ後述する各種のシール部を設けることが可能な材質で形成されることが望ましく、例えば、熱溶着が可能な合成樹脂フィルム(一例として、熱可塑性樹脂フィルム等)で形成されている。また、この持ち手部20の形成方法については任意であるが、実施の形態では、持ち手部20を包装体本体10と一体に形成している。
(構成−持ち手部の補強構造)
次に、持ち手部20の補強構造について説明する。この包装体1は、包装対象物2を包装した包装体1を持ち上げた場合に、持ち手部20の一部が過大に伸びることを抑制するための補強構造を備えている。この補強構造は、図3に示すように、第1縦シール部31a、31b、第2縦シール部32a、32b、第1横シール部33、第2横シール部34、第3横シール部35、第4横シール部36、第1横補助シール部37a、37b、第2横補助シール部38a、38b、及び第3横補助シール部39a、39bを備えている。ここで、実施の形態では、図3に示すように、持ち手部20の一部のみに各種のシール部を設けているが、その理由は以下に示す通りである。すなわち、持ち手部20全体にシール部を設けた場合には、シール部によって持ち手部20が比較的硬くなることから、包装体1をユーザが持ち手部20を介して持ち上げると、ユーザの指に痛みが生じやすくなるおそれがあるので、これを回避するためである。
(構成−持ち手部の補強構造−第1縦シール部)
第1縦シール部31a、31bは、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々の部分のうち、境界側の端部から当該境界側の端部とは反対側の端部又はその近傍部分に至る部分にわたって、これら前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22同士をそれぞれ連続的に接続するシール部である。これら第1縦シール部31a、31bは、細長状に形成されており、具体的には、図3に示すように、第1縦シール部31a、31bの上下方向の長さが前側ベースフィルム21(又は後側ベースフィルム22)の上下方向の長さよりも短く、第1縦シール部31a、31bの左右方向の長さが切込み部24の左右方向の長さよりも短くなるように形成されている(なお、第2縦シール部32a、32bについても同様とする)。また、これら第1縦シール部31a、31bは、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々において、当該第1縦シール部31a、31bの相互間に切込み部24が位置するように相互に間隔を隔てて並設されている。具体的には、図3に示すように、第1縦シール部31aは、切込み部24と所定の間隔を隔てて左側の位置において、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々の下端部から上端部の近傍部分に至るように上下方向に略沿って連続的に設けられている。また、第1縦シール部31bは、切込み部24と所定の間隔を隔てて右側の位置において、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々の下端部から上端部の近傍部分に至るように上下方向に略沿って連続的に設けられている。なお、これら所定の間隔の長さについては、具体的には、切込み部24の大きさ、形状、包装対象物2の重さ等に応じて異なり得ることから、実験結果等に基づいて設定している。
また、第1縦シール部31a、31bの形成方法については任意であるが、実施の形態では、公知のヒートシール方法を用いて、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22同士を溶着することにより形成している。ただし、これに限られず、例えば、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22同士を溶着することにより形成してもよい(なお、第2縦シール部32a、32b、第1横シール部33、第2横シール部34、第3横シール部35、第4横シール部36、第1横補助シール部37a、37b、第2横補助シール部38a、38b、及び第3横補助シール部39a、39bの形成方法についても同様とする。)。
(構成−持ち手部の補強構造−第2縦シール部)
第2縦シール部32a、32bは、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々の部分のうち、境界側の端部から当該境界側の端部とは反対側の端部又はその近傍部分に至る部分にわたって、これら前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22同士をそれぞれ連続的に接続するシール部である。これら第2縦シール部32a、32bは、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々において、当該第2縦シール部32a、32bの相互間に第1縦シール部31a、31bが位置するように相互に間隔を隔てて並設されている。具体的には、図3に示すように、第2縦シール部32aは、第1縦シール部31aと所定の間隔を隔てて左側の位置において、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々の下端部から上端部の近傍部分に至るように上下方向に連続的に略沿って設けられている。また、第2縦シール部32bは、第1縦シール部31bと所定の間隔を隔てて右側の位置において、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々の下端部から上端部の近傍部分に至るように上下方向に略沿って連続的に設けられている。なお、これら所定の間隔の長さについては、具体的には、包装対象物2の重さ等に応じて異なり得ることから、実験結果等に基づいて設定しており、一例として25mm〜30mm程度等に設定している。
(構成−持ち手部の補強構造−第1横シール部)
第1横シール部33は、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々における切込み部24よりも境界側の部分において、これら前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22同士を接続するシール部である。この第1横シール部33は、細長状に形成されており、具体的には、図3に示すように、第1横シール部33の左右方向の長さが前側ベースフィルム21(又は後側ベースフィルム22)の左右方向の長さよりも短く、第1横シール部33の上下方向の長さが第1縦シール部31a、31bの左右方向の長さと略同一になるように形成されている(なお、第2横シール部34、第3横シール部35、第4横シール部36、第1横補助シール部37a、37b、第2横補助シール部38a、38b、第3横補助シール部39a、39bについても略同様とする)。また、この第1横シール部33は、上記切込み部24よりも境界側の部分において、第1縦シール部31a、31b及び第2縦シール部32a、32bの各々と重なり合い、且つ第2縦シール部32a、32bの一方から他方に至るように連続的に設けられている。具体的には、図3に示すように、第1横シール部33は、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々の下端部において、第2縦シール部32aの下端部から第2縦シール部32bの下端部に至るように左右方向に略沿って設けられている。
(構成−持ち手部の補強構造−第2横シール部)
第2横シール部34は、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々における切込み部24よりも境界側とは反対側の部分又はその近傍部分において、これら前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22同士を接続するシール部である。この第2横シール部34は、上記切込み部24よりも境界側とは反対側の部分又はその近傍部分において、第1縦シール部31a、31b及び第2縦シール部32a、32bの各々と重なり合い、且つ当該第2縦シール部32a、32bの一方から他方に至るように連続的に設けられている。具体的には、図3に示すように、第2横シール部34は、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々の上端部の近傍部分において、第2縦シール部32aの上端部から第2縦シール部32bの上端部に至るように左右方向に略沿って設けられている。
(構成−持ち手部の補強構造−第3横シール部)
第3横シール部35は、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々の部分のうち、切込み部24と第2横シール部34との間の部分において、これら前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22同士を接続するシール部である。この第3横シール部35は、上記切込み部24と第2横シール部34との間の部分において、第1縦シール部31a、31bの各々と重なり合い、且つ当該第1縦シール部31a、31bの一方から他方に至るように連続的に設けられている。具体的には、図3に示すように、第3横シール部35は、上記切込み部24と第2横シール部34との間の部分の上下の略中央位置において、左右方向に略沿って設けられている。
(構成−持ち手部の補強構造−第4横シール部)
第4横シール部36は、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々の部分のうち、第2横シール部34と第3横シール部35との間の部分において、これら前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22同士を接続するシール部である。この第4横シール部36は、上記第2横シール部34と第3横シール部35との間の部分に連続的又は非連続的に設けられている。具体的には、図3に示すように、第4横シール部36は、上記第2横シール部34と第3横シール部35との間の部分の上下の略中央位置において、左右方向に略沿って非連続的に設けられている。ここで、第4横シール部36を非連続的に設けた理由は、第4横シール部36を連続的に設けた場合に、前側ベースフィルム21又は後側ベースフィルム22に過度に熱がかかることで当該ベースフィルムが溶けたり、第1縦シール部31a、31b、第2横シール部34、及び第3横シール部35に囲まれた部分に空気の溜まりが生じやすくなることから、これらを回避するためである(なお、第1横補助シール部37a、37b、第2横補助シール部38a、38b、及び第3横補助シール部39a、39bについても同様とする)。
(構成−持ち手部の補強構造−第1横補助シール部)
第1横補助シール部37a、37bは、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々における切込み部24よりも境界側の部分において、これら前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22同士を接続するシール部である。これら第1横補助シール部37a、37bは、上記切込み部24よりも境界側の部分において、第1横シール部33よりも左右方向の外側に非連続的又は連続的に設けられている。具体的には、図3に示すように、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々の下端部において、第1横補助シール部37aは、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の左端部と第2縦シール部32aとの相互間に左右方向に略沿って非連続的に設けられている。また、第1横補助シール部37bは、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の右端部と第2縦シール部32bとの相互間に左右方向に略沿って非連続的に設けられている。
(構成−持ち手部の補強構造−第2横補助シール部)
第2横補助シール部38a、38bは、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々における切込み部24よりも境界側とは反対側の部分又はその近傍部分において、これら前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22同士を接続するシール部である。これら第2横補助シール部38a、38bは、上記切込み部24よりも境界側とは反対側の部分又はその近傍部分において、第1横シール部33よりも左右方向の外側に非連続的又は連続的に設けられている。具体的には、図3に示すように、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々の上端部の近傍部分において、第2横補助シール部38aは、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の左端部と第2縦シール部32aとの間において左右方向に略沿って非連続的に設けられている。また、第2横補助シール部38bは、前側ベースフィルム21と後側ベースフィルム22の右端部と第2縦シール部32bとの間において左右方向に略沿って非連続的に設けられている。
(構成−持ち手部の補強構造−第3横補助シール部)
第3横補助シール部39a、39bは、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々の部分のうち、切込み部24と第2横シール部34との間の部分において、これら前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22同士を接続するシール部である。これら第3横補助シール部39a、39bは、上記切込み部24と第2横シール部34との間の部分において、第3横シール部35よりも左右方向の外側に非連続的又は連続的に設けられている。具体的には、図3に示すように、上記切込み部24と第2横シール部34との間の部分の上下の略中央位置において、第3横補助シール部39aは、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の左端部と第1縦シール部31aとの間において左右方向に略沿って非連続的に設けられている。また、第3横補助シール部39bは、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の右端部と第1縦シール部31bとの間において左右方向に略沿って非連続的に設けられている。
このような補強構造により、持ち手部20における各種のシール部に対応する部分において前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22を一体化させることができ、持ち手部20の耐久性を向上させることができる。特に、ユーザが包装対象物2を包装している包装体1を持ち手部20を介して持ち上げた場合に、第1縦シール部31a、31b、第2縦シール部32a、32b、及び第1横シール部33によって持ち手部20にかかる包装対象物2の負荷を分散できる。よって、第1横シール部33が第1縦シール部31a、31bのみと重なる場合に比べて、持ち手部20が過大に伸びることを抑制でき、包装体1を安定して持ち運ぶことが可能となる。また、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々の部分のうち、第2横シール部34と第3横シール部35との相互間の部分に第4横シール部36が設けられているので、持ち手部20におけるユーザによって把持される部分の強度を高めると共に、持ち手部20が過大に伸びることを抑制できるので、包装体1を一層安定して持ち運ぶことが可能となる。
(構成−包装体の開封構造)
次に、包装体1の開封構造について説明する。この包装体1は、包装体本体10を開封するための開封構造をさらに備えている。この開封構造は、図3に示すように、開封部41a、41b、開封停止部42、及び開封助長部43を備えている。なお、この開封構造は、包装体1の前側及び後側で同様に構成されているのため、以下では包装体1の前側についてのみ注目して説明し、包装体1の後側の説明を省略する。
(構成−包装体の開封構造−開封部)
開封部41a、41bは、包装体本体10を開封するためのものである。また、これら開封部41a、41bは、例えば一重ミシン目、二重ミシン目等の公知の切込みによって形成されており、図3に示すように、持ち手部20及び包装体本体10において、相互に間隔を隔てて左右方向に沿って並設されている。
また、これら開封部41a、41bの具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、以下の通りに構成されている。すなわち、まず、図3に示すように、開封部41a、41bは、非開封領域53を除いて開封領域50に設けられている。ここで、開封領域50は、開封部41a、41bによって包装体本体10が開封される領域である。この開封領域50は、前側ベースフィルム21から包装体本体10に至るように連続状に設けられており、具体的には、図3に示すように、第1領域51及び第2領域52に設けられている。このうち、第1領域51は、図3に示すように、前側ベースフィルム21の部分のうち境界側の端部(下端部)から切込み部24における境界側の端部とは反対側の端部(切込み部24の上端部)の近傍部分(又は当該反対側の端部)に至る領域として設定されている。また、第2領域52は、図3に示すように、包装体本体10の部分のうち第1領域51における境界側の端部(第1領域51の下端部)に対応する部分から前方に向けて所定距離(例えば、25mm程度等)離れた位置に至る領域として設定されている。また、非開封領域53は、開封部41a、41bによって包装体本体10が開封されない領域である。この非開封領域53は、前側ベースフィルム21における境界側とは反対側の端部(前側ベースフィルム21の上端部)と開封領域50との相互間に設けられており、具体的には、図3に示すように、前側ベースフィルム21の上端部から切込み部24における境界側の端部とは反対側の端部(切込み部24の上端部)の近傍部分に至るように設けられている。また、このように構成された開封部41a、41b(すなわち、前側ベースフィルム21側に設けられた開封部41a、41b)は、後側ベースフィルム22側に設けられた開封部41a、41bと重なり合うように配置されている。
このような開封部41a、41bにより、前側ベースフィルム21側又は後側ベースフィルム22側に設けられた開封部41a、41bがすべて開封された場合でも、持ち手部20が全長にわたって引き破られることを回避でき、持ち手部20の機能を維持することが可能となる。また、前側ベースフィルム21側及び後側ベースフィルム22側に開封部41a、41bが設けられているので、前側ベースフィルム21側又は後側ベースフィルム22側からでも包装体1を容易に開封することができ、包装体1の使用性を向上させることが可能となる。なお、補強フィルム23にも開封部41a、41bが設けられており、具体的には、補強フィルム23の部分のうち上記開封領域50と対応する部分のみに設けられている。
(構成−包装体の開封構造−開封停止部)
開封停止部42は、開封部41a、41bの開封を停止させるものである。この開封停止部42は、例えば一重ミシン目、二重ミシン目等の公知の切込みによって形成されており、図3に示すように、包装体本体10において左右方向に略沿って設けられている。
また、この開封停止部42の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、図3に示すように、開封停止部42は、開封領域50に設けられた開封部41a、41bの端部のうち、包装体本体10において持ち手部20側の側面とは反対側の側面(包装体後面部12)よりも境界側に位置する端部(開封部41a、41bの下端部)の近傍に設けられており、具体的には、これら開封部41a、41bの相互間において開封部41a、41bの各々と相互に隙間を隔てて設けられている。ただし、これに限られず、例えば、開封部41a、41bにおける包装体本体10側の端部(開封部41a、41bの下端部)よりも若干下方側に設けられてもよい。この場合には、開封停止部42の左右方向の長さが開封部41a、41bの相互間の長さと同一又はそれ以上に設定されてもよい。
このような開封停止部42により、包装体本体10が開封部41a、41bによって開封される場合に、後述する開封作用に示すように、包装体本体10における開封停止部42よりも境界側とは反対側の部分が開封されることを停止させることができる。よって、包装体本体10が無駄に開封されることを回避することができ、包装体本体10の機能が維持しやすくなる。
(構成−包装体の開封構造−開封助長部)
開封助長部43は、開封部41a、41bの開封を助長させるものである。この開封助長部43は、例えば一重ミシン目、二重ミシン目等の公知の切込みによって形成されており、図3に示すように、持ち手部20において上下方向に略沿って設けられている。
また、この開封助長部43の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、開封助長部43は、開封部41a、41bの近傍に設けられており、具体的には、図3に示すように、開封部41a、41bの各々における持ち手部20側の端部(開封部41a、41bの上端部)の近傍であって、開封部41a、41bの各々よりも左右方向の内側に設けられている。ただし、これに限られず、例えば、開封部41a、41bの各々における持ち手部20側の端部の近傍であって、開封部41a、41bの各々よりも左右方向の外側に設けられてもよい。あるいは、前側ベースフィルム21において開封部41a、41bの各々における持ち手部20側の端部よりも下方側に設けられてもよい。あるいは、包装体本体10において開封部41a、41bの近傍に設けられてもよい。
このような開封助長部43により、開封助長部43を設けない場合に比べて、開封部41a、41bによる包装体本体10の開封を容易に行うことができ、包装体1の使用性を一層向上させることが可能となる。
(包装体の作用)
次に、このように構成された包装体1の作用について説明する。この包装体1によってもたらされる作用は、持ち運び作用と開封作用とに大別される。以下、持ち運び作用と開封作用とのそれぞれについて説明する。
(包装体の作用−持ち運び作用)
最初に、持ち運び作用について説明する。持ち運び作用は、ユーザが包装対象物2を包装した包装体1を持ち上げた場合の作用である。この持ち運び作用の詳細については、具体的には、ユーザが持ち手部20の切込み部24を裂いて挿通孔26に当該ユーザの指を挿通し、その状態で持ち手部20を介して包装体1を持ち上げると、第1縦シール部31a、31b及び第2縦シール部32a、32bと重なり合う第1横シール部33によって、持ち手部20の部分のうち第2縦シール部32a、32b、第1横シール部33、及び第2横シール部34によって囲まれた部分に包装対象物2の負荷がかかることになる。これに比べて、第1横シール部33が第1縦シール部31a、31bのみと重なる場合には、持ち手部20の部分のうち第1縦シール部31a、31b、第1横シール部33、及び第2横シール部34によって囲まれた部分に包装対象物2の負荷がかかることになる。これらのことから、前者(本発明)の方が後者に比べて、持ち手部20にかかる包装対象物2の負荷が分散されるため、持ち手部20が過大に伸びることを抑制できる。
(包装体の作用−開封作用)
次に、開封作用について説明する。図4は、包装体本体10を開封した状態を示す図であり、前方側から見た図である。図5は、包装体本体10を開封した状態を示す図であり、後方側から見た図である。開封作用は、ユーザが包装体本体10を開封する場合の作用である。この開封作用の詳細については、具体的には、ユーザが切込み部24を裂いて取り外したつまみ部25(前側ベースフィルム21側及び後側ベースフィルム22側のつまみ部25)を掴みながら前方に向けて引張ると、図4に示すように、前側ベースフィルム21側の開封部41a、41bが裂かれることで包装体本体10の包装体上面部15及び包装体前面部11が開封される。特に、包装体上面部15の開封については、開封助長部43が裂かれることで当該開封が助長されるので、当該開封が容易となる。一方で、上記引張りによって後側ベースフィルム22側の開封部41a、41bが裂かれることで包装体上面部15の一部が開封されるものの、図5に示すように、上記引張りによって開封停止部42が裂かれることで当該開封が停止される。これらのことから、前側ベースフィルム21側の開封部41a、41bによる包装体本体10の開封を許容しながら、後側ベースフィルム22側の開封部41a、41bによる包装体本体10の開封を抑制できるので、包装体本体10が無駄に開封されることを回避できる(なお、ユーザが切込み部24を裂いて取り外したつまみ部25を掴みながら後方に向けて引張る場合についても同様とする)。
(効果)
このように実施の形態によれば、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々における切込み部24よりも境界側の部分において、当該前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22同士を接続する第1横シール部33であり、第1縦シール部31a、31b及び第2縦シール部32a、32bの各々と重なり合い、且つ当該第2縦シール部32a、32bの一方から他方に至るように連続的に設けられた第1横シール部33を備えたので、ユーザが包装対象物2を包装している包装体1を持ち手部20を介して持ち上げた場合に、第1縦シール部31a、31b、第2縦シール部32a、32b、及び第1横シール部33によって持ち手部20にかかる包装対象物2の負荷を分散できる。よって、第1横シール部33が第1縦シール部31a、31bのみと重なる場合に比べて、持ち手部20が過大に伸びることを抑制でき、包装体1を安定して持ち運ぶことが可能となる。
また、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々の部分のうち、第2横シール部34と第3横シール部35との間の部分において、当該前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22同士を接続する第4横シール部36であり、当該間の部分に連続的又は非連続的に設けられた第4横シール部36を備えたので、持ち手部20におけるユーザによって把持される部分の強度を高めると共に、持ち手部20が過大に伸びることを抑制できるので、包装体1を一層安定して持ち運ぶことが可能となる。
また、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の一方から他方に向けてユーザの指が複数挿通することが可能となるように、切込み部24を境界に沿って長尺状に形成したので、切込み部24が持ち手部20に複数の指が挿通可能な形状に形成された場合でも、持ち手部20が過大に伸びることを抑制でき、包装体1をさらに一層安定して持ち運ぶことが可能となる。
また、開封部41a、41bを、非開封領域53を除いて開封領域50に設けたので、開封部41a、41bがすべて開封された場合でも、持ち手部20が全長にわたって引き破られることを回避でき、持ち手部20の機能を維持することが可能となる。
また、開封部41a、41bを、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々から包装体本体10に至るように設け、前側ベースフィルム21又は後側ベースフィルム22のいずれか一方側に設けられた開封部41a、41bを、前側ベースフィルム21又は後側ベースフィルム22のいずれか他方側に設けられた開封部41a、41bと重なり合うように配置したので、前側ベースフィルム21側又は後側ベースフィルム22側からでも包装体1を容易に開封することができ、包装体1の使用性を向上させることが可能となる。
また、開封部41a、41bの端部のうち、包装体本体10において持ち手部20側の側面とは反対側の側面よりも境界側に位置する端部の近傍に設けられた開封停止部42であり、当該開封部41a、41bの開封を停止させる開封停止部42を備えたので、包装体本体10が開封部41a、41bによって開封される場合に、包装体本体10における開封停止部42よりも境界側とは反対側の部分が開封されることを停止させることができる。よって、包装体本体10が無駄に開封されることを回避することができ、包装体本体10の機能が維持しやすくなる。
また、開封部41a、41bの近傍に設けられた開封助長部43であって、当該開封部41a、41bの開封を助長させる開封助長部43を備えたので、開封助長部43を設けない場合に比べて、開封部41a、41bによる包装体本体10の開封を容易に行うことができ、包装体1の使用性を一層向上させることが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(包装体について)
上記実施の形態では、包装体1においては、包装体本体10及び持ち手部20が一体に形成されていると説明したが、これに限られず、例えば、包装体本体10及び持ち手部20が別体に形成されてもよい。
また、上記実施の形態では、包装体1の前側及び後側の各々に開封構造が設けられていると説明したが、これに限られず、例えば、包装体1の前側又は後側の少なくともいずれか一方に設けられた開封構造を省略してもよい。
(持ち手部について)
上記実施の形態では、持ち手部20が、包装体上面部15のみに設けられていると説明したが、これに限られない。例えば、持ち手部20が、包装体前面部11、包装体後面部12、包装体左面部13、包装体右面部14、又は包装体下面部16の少なくともいずれか1つに設けられてもよい。この場合において、包装体前面部11、包装体後面部12、包装体左面部13、又は包装体右面部14に設けられる場合には、例えば、持ち手部20が包装体本体10と別体に形成される。
また、上記実施の形態では、持ち手部20が、左側接続部、右側接続部、及び補強フィルム23を備えていると説明したが、これに限られず、例えば、左側接続部、右側接続部、又は補強フィルム23の少なくともいずれか1つを省略してもよい(特に、包装体本体10及び持ち手部20が別体に形成される場合には、左側接続部及び右側接続部を省略できる)。
また、上記実施の形態では、持ち手部20が、熱溶着が可能な合成樹脂フィルムにて形成されていると説明したが、これに限られない。例えば、各種のシート部を接着剤による接着で形成する場合には、熱溶着が可能な合成樹脂フィルム以外の合成樹脂フィルムにて形成されてもよい。
(切込み部について)
上記実施の形態では、切込み部24が、ミシン目で形成されていると説明したが、これに限られず、例えば、連続状の切込み等によって形成されてもよい(なお、開封停止部42、開封助長部43についても同様とする)。
また、上記実施の形態では、切込み部24が、ユーザの指を複数本挿通することが可能な形状にて形成されていると説明したが、これに限られず、例えば、ユーザの指を1本のみを挿通することが可能な形状(一例として、円形状等)にて形成されてもよい。
(持ち手部の補強構造について)
上記実施の形態では、持ち手部20の補強構造が、第2横シール部34、第3横シール部35、第4横シール部36、第1横補助シール部37a、37b、第2横補助シール部38a、38b、及び第3横補助シール部39a、39bを備えていると説明したが、これに限られない。例えば、持ち手部20の強度を確保することができる場合には、第2横シール部34、第3横シール部35、第4横シール部36、第1横補助シール部37a、37b、第2横補助シール部38a、38b、及び第3横補助シール部39a、39bの少なくともいずれか1つを省略してもよい。
また、上記実施の形態では、第1横シール部33が、前側ベースフィルム21及び後側ベースフィルム22の各々の下端部に設けられていると説明したが、これに限られず、例えば、切込み部24よりも若干下方側に設けられてもよい。
また、上記実施の形態では、第1横補助シール部37a、37b、第2横補助シール部38a、38b、及び第3横補助シール部39a、39bが、非連続的に設けられていると説明したが、これに限られず、例えば、連続的に設けられてもよい。
(開封部について)
上記実施の形態では、開封部が、一対の一重ミシン目(又は二重ミシン目)にて形成されていると説明したが、これに限られず、例えば、1つの開封用のカットテープにて形成されてもよい。
また、上記実施の形態では、開封部41a、41bは、第1領域51及び第2領域52に設けられていると説明したが、これに限られず、例えば、第1領域51及び第2領域52よりも広い領域又は狭い領域に設けられてもよい。
(付記)
付記1の包装体は、包装対象物を包装するための包装体であって、前記包装対象物を収容するための包装体本体と、前記包装体本体の側面の少なくともいずれか1つに設けられた持ち手部であり、前記包装体本体を把持するための持ち手部と、を備え、前記持ち手部は、相互に重なり合い、且つ相互に沿うように設けられた一対のベースフィルムと、前記一対のベースフィルムの各々に形成された切込み部であり、前記一対のベースフィルムの一方から他方に向けてユーザの指を挿通することを可能にするための切込み部と、前記一対のベースフィルムの各々の部分のうち、当該持ち手部と前記包装体本体との境界側の端部から当該境界側の端部とは反対側の端部又はその近傍部分に至る部分にわたって、当該一対のベースフィルム同士をそれぞれ連続的に接続する一対の第1縦シール部であり、当該一対の第1縦シール部の相互間に前記切込み部が位置するように相互に間隔を隔てて並設された一対の第1縦シール部と、前記一対のベースフィルムの各々の部分のうち、前記境界側の端部から当該境界側の端部とは反対側の端部又はその近傍部分に至る部分にわたって、当該一対のベースフィルム同士をそれぞれ連続的に接続する一対の第2縦シール部であり、当該一対の第2縦シール部の相互間に前記一対の第1縦シール部が位置するように相互に間隔を隔てて並設された一対の第2縦シール部と、前記一対のベースフィルムの各々における前記切込み部よりも前記境界側の部分において、当該一対のベースフィルム同士を接続する第1横シール部であり、前記一対の第1縦シール部及び前記一対の第2縦シール部の各々と重なり合い、且つ当該一対の第2縦シール部の一方から他方に至るように連続的に設けられた第1横シール部と、を備えた。
付記2の包装体は、付記1に記載の包装体において、前記持ち手部は、前記一対のベースフィルムの各々における前記切込み部よりも前記境界側とは反対側の部分において、当該一対のベースフィルム同士を接続する第2横シール部であり、前記一対の第1縦シール部及び前記一対の第2縦シール部の各々と重なり合い、且つ当該一対の第2縦シール部の一方から他方に至るように連続的に設けられた第2横シール部と、前記一対のベースフィルムの各々の部分のうち、前記切込み部と前記第2横シール部との間の部分において、当該一対のベースフィルム同士を接続する第3横シール部であり、前記一対の第1縦シール部の各々と重なり合い、且つ当該一対の第1縦シール部の一方から他方に至るように連続的に設けられた第3横シール部と、前記一対のベースフィルムの各々の部分のうち、前記第2横シール部と前記第3横シール部との間の部分において、当該一対のベースフィルム同士を接続する第4横シール部であり、当該間の部分に連続的又は非連続的に設けられた第4横シール部と、を備えた。
付記3の包装体は、付記1又は2に記載の包装体において、前記一対のベースフィルムの一方から他方に向けて前記ユーザの指が複数挿通することが可能となるように、前記切込み部を前記境界に沿って長尺状に形成した。
付記4の包装体は、付記1から3のいずれか一項に記載の包装体において、前記包装体本体を開封するための開封部と、前記一対のベースフィルムの少なくともいずれか一方から前記包装体本体に至るように連続状に設けられた開封領域と、前記開封領域が設けられた前記ベースフィルムにおける前記境界側とは反対側の端部と当該開封領域との相互間に設けられた非開封領域と、を備え、前記開封部を、前記非開封領域を除いて前記開封領域に設けた。
付記5の包装体は、付記4に記載の包装体において、前記開封部を、前記一対のベースフィルムの各々から前記包装体本体に至るように設け、前記一対のベースフィルムのいずれか一方側に設けられた前記開封部を、前記一対のベースフィルムのいずれか他方側に設けられた前記開封部と重なり合うように配置した。
付記6の包装体は、付記4又は5に記載の包装体において、前記開封部の端部のうち、前記包装体本体において前記持ち手部側の側面とは反対側の側面よりも前記境界側に位置する端部の近傍に設けられた開封停止部であり、当該開封部の開封を停止させる開封停止部を備えた。
付記7の包装体は、付記4から6のいずれか一項に記載の包装体において、前記開封部の近傍に設けられた開封助長部であって、当該開封部の開封を助長させる開封助長部を備えた。
(付記の効果)
付記1に記載の包装体によれば、一対のベースフィルムの各々における切込み部よりも境界側の部分において、当該一対のベースフィルム同士を接続する第1横シール部であり、一対の第1縦シール部及び一対の第2縦シール部の各々と重なり合い、且つ当該一対の第2縦シール部の一方から他方に至るように連続的に設けられた第1横シール部を備えたので、ユーザが包装対象物を包装している包装体を持ち手部を介して持ち上げた場合に、第1縦シール部、第2縦シール部、及び第1横シール部によって持ち手部にかかる包装対象物の負荷を分散できる。よって、第1横シール部が第1縦シール部のみと重なる場合に比べて、持ち手部が過大に伸びることを抑制でき、包装体を安定して持ち運ぶことが可能となる。
付記2に記載の包装体によれば、一対のベースフィルムの各々の部分のうち、第2横シール部と第3横シール部との間の部分において、当該一対のベースフィルム同士を接続する第4横シール部であり、当該間の部分に連続的又は非連続的に設けられた第4横シール部を備えたので、持ち手部におけるユーザによって把持される部分の強度を高めると共に、持ち手部が過大に伸びることを抑制できるので、包装体を一層安定して持ち運ぶことが可能となる。
付記3に記載の包装体によれば、一対のベースフィルムの一方から他方に向けてユーザの指が複数挿通することが可能となるように、切込み部を境界に沿って長尺状に形成したので、切込み部が持ち手部に複数の指が挿通可能な形状に形成された場合でも、持ち手部が過大に伸びることを抑制でき、包装体をさらに一層安定して持ち運ぶことが可能となる。
付記4に記載の包装体によれば、開封部を、非開封領域を除いて開封領域に設けたので、開封部がすべて開封された場合でも、持ち手部が全長にわたって引き破られることを回避でき、持ち手部の機能を維持することが可能となる。
付記5に記載の包装体によれば、開封部を、一対のベースフィルムの各々から包装体本体に至るように設け、一対のベースフィルムのいずれか一方側に設けられた開封部を、一対のベースフィルムのいずれか他方側に設けられた開封部と重なり合うように配置したので、一対のベースフィルムの一方側又は他方側からでも包装体を容易に開封することができ、包装体の使用性を向上させることが可能となる。
付記6に記載の包装体によれば、開封部の端部のうち、包装体本体において持ち手部側の側面とは反対側の側面よりも境界側に位置する端部の近傍に設けられた開封停止部であり、当該開封部の開封を停止させる開封停止部を備えたので、包装体本体が開封部によって開封される場合に、包装体本体における開封停止部よりも境界側とは反対側の部分が開封されることを停止させることができる。よって、包装体本体が無駄に開封されることを回避することができ、包装体本体の機能が維持しやすくなる。
付記7に記載の包装体によれば、開封部の近傍に設けられた開封助長部であって、当該開封部の開封を助長させる開封助長部を備えたので、開封助長部を設けない場合に比べて、開封部による包装体本体の開封を容易に行うことができ、包装体の使用性を一層向上させることが可能となる。
1 包装体
2 包装対象物
10 包装体本体
11 包装体前面部
12 包装体後面部
13 包装体左面部
14 包装体右面部
15 包装体上面部
16 包装体下面部
20 持ち手部
21 前側ベースフィルム
22 後側ベースフィルム
23 補強フィルム
24 切込み部
25 つまみ部
26 挿通孔
31a、31b 第1縦シール部
32a、32b 第2縦シール部
33 第1横シール部
34 第2横シール部
35 第3横シール部
36 第4横シール部
37a、37b 第1横補助シール部
38a、38b 第2横補助シール部
39a、39b 第3横補助シール部
41a、41b 開封部
42 開封停止部
43 開封助長部
50 開封領域
51 第1領域
52 第2領域
53 非開封領域

Claims (7)

  1. 包装対象物を包装するための包装体であって、
    前記包装対象物を収容するための包装体本体と、
    前記包装体本体の側面の少なくともいずれか1つに設けられた持ち手部であり、前記包装体本体を把持するための持ち手部と、を備え、
    前記持ち手部は、
    相互に重なり合い、且つ相互に沿うように設けられた一対のベースフィルムと、
    前記一対のベースフィルムの各々に形成された切込み部であり、前記一対のベースフィルムの一方から他方に向けてユーザの指を挿通することを可能にするための切込み部と、
    前記一対のベースフィルムの各々の部分のうち、当該持ち手部と前記包装体本体との境界側の端部から当該境界側の端部とは反対側の端部又はその近傍部分に至る部分にわたって、当該一対のベースフィルム同士をそれぞれ連続的に接続する一対の第1縦シール部であり、当該一対の第1縦シール部の相互間に前記切込み部が位置するように相互に間隔を隔てて並設された一対の第1縦シール部と、
    前記一対のベースフィルムの各々の部分のうち、前記境界側の端部から当該境界側の端部とは反対側の端部又はその近傍部分に至る部分にわたって、当該一対のベースフィルム同士をそれぞれ連続的に接続する一対の第2縦シール部であり、当該一対の第2縦シール部の相互間に前記一対の第1縦シール部が位置するように相互に間隔を隔てて並設された一対の第2縦シール部と、
    前記一対のベースフィルムの各々における前記切込み部よりも前記境界側の部分において、当該一対のベースフィルム同士を接続する第1横シール部であり、前記一対の第1縦シール部及び前記一対の第2縦シール部の各々と重なり合い、且つ当該一対の第2縦シール部の一方から他方に至るように連続的に設けられた第1横シール部と、を備えた、
    包装体。
  2. 前記持ち手部は、
    前記一対のベースフィルムの各々における前記切込み部よりも前記境界側とは反対側の部分において、当該一対のベースフィルム同士を接続する第2横シール部であり、前記一対の第1縦シール部及び前記一対の第2縦シール部の各々と重なり合い、且つ当該一対の第2縦シール部の一方から他方に至るように連続的に設けられた第2横シール部と、
    前記一対のベースフィルムの各々の部分のうち、前記切込み部と前記第2横シール部との間の部分において、当該一対のベースフィルム同士を接続する第3横シール部であり、前記一対の第1縦シール部の各々と重なり合い、且つ当該一対の第1縦シール部の一方から他方に至るように連続的に設けられた第3横シール部と、
    前記一対のベースフィルムの各々の部分のうち、前記第2横シール部と前記第3横シール部との間の部分において、当該一対のベースフィルム同士を接続する第4横シール部であり、当該間の部分に連続的又は非連続的に設けられた第4横シール部と、を備えた、
    請求項1に記載の包装体。
  3. 前記一対のベースフィルムの一方から他方に向けて前記ユーザの指が複数挿通することが可能となるように、前記切込み部を前記境界に沿って長尺状に形成した、
    請求項1又は2に記載の包装体。
  4. 前記包装体本体を開封するための開封部と、
    前記一対のベースフィルムの少なくともいずれか一方から前記包装体本体に至るように連続状に設けられた開封領域と、
    前記開封領域が設けられた前記ベースフィルムにおける前記境界側とは反対側の端部と当該開封領域との相互間に設けられた非開封領域と、を備え、
    前記開封部を、前記非開封領域を除いて前記開封領域に設けた、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の包装体。
  5. 前記開封部を、前記一対のベースフィルムの各々から前記包装体本体に至るように設け、
    前記一対のベースフィルムのいずれか一方側に設けられた前記開封部を、前記一対のベースフィルムのいずれか他方側に設けられた前記開封部と重なり合うように配置した、
    請求項4に記載の包装体。
  6. 前記開封部の端部のうち、前記包装体本体において前記持ち手部側の側面とは反対側の側面よりも前記境界側に位置する端部の近傍に設けられた開封停止部であり、当該開封部の開封を停止させる開封停止部を備えた、
    請求項4又は5に記載の包装体。
  7. 前記開封部の近傍に設けられた開封助長部であって、当該開封部の開封を助長させる開封助長部を備えた、
    請求項4から6のいずれか一項に記載の包装体。
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