JP6291908B2 - 金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システム、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システム、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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本発明は、スーパーマーケットなどのPOS(Point Of Sales)レジ端末等に接続して使用される金銭処理装置内で発生した異常(エラー)状態を解除して正常状態に復帰させる操作手順を案内する金銭処理装置用操作ガイダンス表示システム、およびそのシステムに関するプログラムやデータを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
従来、スーパーマーケットやコンビニエンス・ストアなどにおいて、POS端末に接続された自動釣銭機などの金銭処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような金銭処理装置は通常、買い物客から預かった紙幣や硬貨を入金して収納庫に収納する一方で、出金指示により収納庫から釣銭を出金する。
POS端末には、端末を稼働させる情報処理や接続された金銭処理装置との情報を送受信処理をするためのPOSアプリケーションが組み込まれている。このPOSアプリケーションは、金銭処理装置に対する入出金の処理状況などをその都度POS端末に備えられたタッチパネルなどの操作表示画面に表示し、レジ担当者に報知する。
そして、金銭処理装置内部において、紙幣ジャムなどのエラー状態が発生すると、このエラー状態に対応するエラーコードがPOSアプリケーションを通じてPOS端末の表示画面に表示され、レジ担当者に報知される。レジ担当者は、このエラーコードに該当するエラー解除の操作手順を金銭処理装置の取扱説明書やエラー解除ハンドブックなどのマニュアルのなかから探し出し、本に記載された操作手順を参照しながらエラー解除の操作作業をすることによって金銭処理装置を正常状態に復帰させるようにしていた。
一方、ATM等の自動取引装置において、装置内部で発生した紙幣ジャム等の障害を回復する手順を案内する案内装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に示される案内装置によれば、センタに通知された障害発生を確認した係員がATMの設置場所まで行き、ATMの背面パネルを開け、背面パネルに設けられている係員案内表示部に表示されている障害の概要を確認するようになっている。次いで、タッチパネルの係員案内表示部の回復手順詳細キーを操作することによりATMのRAMに記憶された回復手順図等を読み出して表示し、係員は表示された回復手順に基づいて障害の回復操作を行うようになっている。
ところで、上記の金銭処理装置に対するエラー解除操作の手順は、複数の操作による一連の手順であって複雑な操作過程を経ることから、金銭処理装置の取扱説明書やエラー解除ハンドブックの熟知が要求され、不慣れな担当者には難しい。また、エラーなどのイベント発生の度毎に上記のハンドブックのなかからエラーコードなどのイベントコードに該当するページを検索し、この記載を参照しながらエラー解除などの操作をするので、この検索および参照作業が煩わしく感じられることがある。
また、上記の従来の特許文献2の案内装置を備えたATM等の自動取引装置では、センタで障害通報を受けた係員がATM等の背面パネルを開けてから係員案内表示部に表示された障害概要を確認した上でキーを入力し、ここに回復手順図等を表示させてから回復操作作業に移行するようになっており、障害通報を受けてから回復作業に着手するまでが容易ではなく手間を要している。また、自動取引装置の機種や構造などの仕様が異なる場合には一般に回復手順も異なることから、自動取引装置のRAMに格納される回復手順図等のデータを自動取引装置毎に準備しなければならず、これに関して設計手間を要する。
こうした課題を解決するため、本発明者は、特許文献3に示される技術を既に提案している。特許文献3の技術は、金銭の入出金を処理する金銭処理装置の金銭処理動作に関する情報を画面に表示する表示手段と、金銭処理装置が操作者による所定の操作を必要とする状態になったことを検出する状態検出手段と、状態検出手段によって検出される所定の操作の一連の手順を示す画像データが格納される記憶手段と、状態検出手段によって所定の操作が必要な状態になったことが検出されると、記憶手段に格納された画像データを表示手段に表示させる表示制御手段とを備えた金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムである。
特許文献3のシステムにおいて、金銭処理装置は表示手段を備える端末機器と接続され、状態検出手段は、金銭処理装置において発生したエラー状態を検出可能であり、記憶手段は、エラー状態を解除して正常状態へ復帰するためのエラー解除操作を手順毎に示した画像データを含む解除操作手順データを有し、画像データは、エラー解除操作の進捗の各段階で操作者が目にする金銭処理装置の状況の画像データであり、この画像データはエラー解除操作の進捗の各段階に応じて複数用意されており、表示制御手段は、状態検出手段によってエラー状態が検出されると、エラー状態に対応する解除操作手順データを記憶手段から読み出すとともに、操作者によるエラー解除操作の進捗状況に応じた画像データを、端末機器の表示手段にエラー解除操作の進捗状況に応じて順次表示させるようになっている。
特許文献3のシステムによれば、状態検出手段によって金銭処理装置にエラー解除操作が必要な状態になったことが検出されると、記憶手段に格納された画像データを表示手段に表示させるので、操作者は、金銭処理装置の取扱説明書を参照せずともエラー解除操作を容易に行うことができる。
特開2008−3832号公報 特開平8−255280号公報 特許第5239384号公報
ところで、上記の特許文献3の操作ガイダンス表示システムにおいて、操作性および利便性を向上することが求められていた。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、操作性および利便性を向上した金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システム、そのシステムに関するプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムは、金銭の入出金を処理する金銭処理装置の金銭処理動作に関する情報を画面に表示する表示手段と、前記金銭処理装置が操作者による所定の操作を必要とする状態になったことを検出する状態検出手段と、前記状態検出手段によって検出される所定の操作の一連の手順を示す画像データおよび操作文言データと、これらのデータの表示手順を表すイベントコードとが格納される記憶手段と、前記状態検出手段によって所定の操作が必要な状態になったことが検出されると、前記記憶手段に格納された前記画像データを前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備えた金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムであって、前記金銭処理装置は前記表示手段を備える端末機器と接続され、前記状態検出手段は、前記金銭処理装置において発生したエラー状態、前記金銭処理装置に設けられる鍵の位置状態、前記金銭処理装置に備わるユニットの収納状態を検出可能であり、前記記憶手段は、前記エラー状態を解除して正常状態へ復帰するためのエラー解除操作を手順毎に示した前記画像データを含む解除操作手順データを有し、前記画像データは、エラー解除操作の進捗の各段階で操作者が目にする前記金銭処理装置の状況の画像データであり、この画像データはエラー解除操作の進捗の各段階に応じて複数用意されており、前記イベントコードは、前記状態検出手段によって検出可能な前記状態に基づくものであり、前記表示制御手段は、前記状態検出手段によって前記エラー状態が検出されると、前記エラー状態に対応する前記解除操作手順データを前記記憶手段から読み出すとともに、操作者によるエラー解除操作の進捗状況に応じた前記画像データおよび前記操作文言データを、前記イベントコードの内容に基づいて、前記端末機器の前記表示手段にエラー解除操作の進捗状況に応じて順次表示させることを特徴とする。
また、本発明に係る他の金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムは、上述した発明において、前記状態検出手段は、前記金銭処理装置における金銭の在高枚数が確定しない在高不確定状態を検出可能であり、前記表示制御手段は、前記状態検出手段によって在高不確定状態が検出されると、前記金銭処理装置における金銭の在高枚数を再び計数するための操作手順を示す画像データを前記表示手段に表示させることを特徴とする。
また、本発明に係る他の金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムは、上述した発明において、前記金銭処理装置には前記表示手段を備える端末機器が接続され、複数の前記端末機器は少なくとも1台のストアサーバに接続され、前記記憶手段は前記ストアサーバに格納され、前記表示制御手段は、前記ストアサーバから前記画像データを読み出すとともに、読み出した画像データを、前記状態検出手段によって所定の操作が必要な状態になったことが検出された金銭処理装置に接続された端末機器の前記表示手段に表示させることを特徴とする。
また、本発明に係る他の金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムは、上述した発明において、前記イベントコードは、タイマーによる定時間送り、繰り返し開始位置と繰り返し終了位置、前記金銭処理装置に設けられる鍵の位置状態の検出結果、前記金銭処理装置に備わるユニットの収納状態の検出結果、前記金銭処理装置の正常復帰状態の検出結果の少なくとも1つを表したものであることを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、上述した金銭処理装置に接続される端末機器の表示部を前記表示手段として機能させるためのプログラムである。
また、本発明に係る他のプログラムは、上述した金銭処理装置に接続される端末機器の表示部に前記金銭処理装置のための操作ガイダンス表示機能を実現させるためのプログラムである。
また、本発明に係る他のプログラムは、上述した発明において、前記端末機器を構成するレジスタの記憶手段に組み込まれ、前記金銭処理装置とでレジ金銭処理システムを構成するドライバソフトウェアであって、前記金銭処理装置のための操作ガイダンス表示機能が、前記レジスタの指示を受けずに自動的に機能するものであることを特徴とする。
また、本発明に係る他のプログラムは、上述した発明において、前記ドライバソフトウェアは、前記操作ガイダンス表示機能の部分がサブドライバとして独立しており、前記レジスタからも起動できるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る他のプログラムは、上述した発明において、前記ドライバソフトウェアは、前記操作ガイダンス表示機能の有効/無効を、所定のエラーコードごとに設定できるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る他のプログラムは、上述した発明において、前記操作ガイダンス表示機能を有効とするエラーコードは、所定のエラー解除操作に失敗した場合において発生するエラー状態に対応するものであることを特徴とする。
また、本発明に係る記録媒体は、上述したプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
なお、上記において、本発明に係る記録媒体は、本発明に係るデータまたはプログラムが記録された媒体であり、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ、USBメモリ等のコンピュータ読み取り可能な種々の媒体を意味するものである。また、データとしては、例えば操作文言データの場合にはテキストデータ、XML(eXtensible Markup Language)データやHTML(Hyper Text Markup Language)データなどを利用することができ、一方、画像データの場合にはJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式による画像データやGIF(Graphic Interchange Format)方式によるアニメーション画像データなどを利用することができる。
本発明に係る金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムによれば、金銭の入出金を処理する金銭処理装置の金銭処理動作に関する情報を画面に表示する表示手段と、前記金銭処理装置が操作者による所定の操作を必要とする状態になったことを検出する状態検出手段と、前記状態検出手段によって検出される所定の操作の一連の手順を示す画像データおよび操作文言データと、これらのデータの表示手順を表すイベントコードとが格納される記憶手段と、前記状態検出手段によって所定の操作が必要な状態になったことが検出されると、前記記憶手段に格納された前記画像データを前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備えた金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムであって、前記金銭処理装置は前記表示手段を備える端末機器と接続され、前記状態検出手段は、前記金銭処理装置において発生したエラー状態、前記金銭処理装置に設けられる鍵の位置状態、前記金銭処理装置に備わるユニットの収納状態を検出可能であり、前記記憶手段は、前記エラー状態を解除して正常状態へ復帰するためのエラー解除操作を手順毎に示した前記画像データを含む解除操作手順データを有し、前記画像データは、エラー解除操作の進捗の各段階で操作者が目にする前記金銭処理装置の状況の画像データであり、この画像データはエラー解除操作の進捗の各段階に応じて複数用意されており、前記イベントコードは、前記状態検出手段によって検出可能な前記状態に基づくものであり、前記表示制御手段は、前記状態検出手段によって前記エラー状態が検出されると、前記エラー状態に対応する前記解除操作手順データを前記記憶手段から読み出すとともに、操作者によるエラー解除操作の進捗状況に応じた前記画像データおよび前記操作文言データを、前記イベントコードの内容に基づいて、前記端末機器の前記表示手段にエラー解除操作の進捗状況に応じて順次表示させるので、画像データ等を金銭処理装置の状態に応じて自動的に表示することができ、システムの操作性および利便性が向上するという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態に係る金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムに用いるデータファイルのフォルダ構造の一例を示すフォルダ階層図である。 図3は、硬貨部に関する画像ファイルの一例を示す図である。 図4は、インデックスファイルのデータ配列構造の一例を示すテキスト図である。 図5は、インデックスファイルのデータ配列構造の一例を示す表形式の図である。 図6は、イベントコードの表示処理内容および意味の一例を示す対応図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムによる表示制御手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、エラーコードを16進数表記に変換した場合のデータ配列の一例を示す説明図である。 図9は、エラー解除ガイダンスの画面の一例を示すイメージ図である。 図10は、本発明の実施の形態に係るタッチパネルに表示される通常時の画面の一例を示すイメージ図である。 図11は、本発明の実施の形態に係るタッチパネルに表示されるエラー解除操作時の画面の一例を示すイメージ図である。 図12は、本発明の実施の形態に係るタッチパネルに表示されるエラー解除操作時の画面の一例を示すイメージ図である。 図13は、本発明の実施の形態に係るタッチパネルに表示されるエラー解除操作時の画面の一例を示すイメージ図である。 図14は、本発明の実施の形態に係るタッチパネルに表示されるエラー解除操作時の画面の一例を示すイメージ図である。 図15は、本発明の実施の形態に係るタッチパネルに表示されるエラー解除操作時の画面の一例を示すイメージ図である。 図16は、本発明の実施の形態に係るタッチパネルに表示されるエラー解除操作時の画面の一例を示すイメージ図である。 図17は、本発明の実施の形態に係るタッチパネルに表示されるエラー解除操作時の画面の一例を示すイメージ図である。 図18は、本発明の実施の形態に係るタッチパネルに表示されるエラー解除操作時の画面の一例を示すイメージ図である。 図19は、本発明の実施の形態に係る金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムの構成の他の一例を示すブロック図である。
以下に、本発明に係る金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システム、プログラムおよび記録媒体の実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
[POS端末]
図1に示すように、本発明に係る金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システム10は、スーパーマーケットなどで買い物客との商取引が行われる際に情報を収集および管理する端末機器としてのPOS端末12で構成されており、POS端末12には金銭処理装置としての自動釣銭機14が接続されている。POS端末12は、バーコードを不図示のバーコードリーダ(スキャナ)で読み取ることにより、商品名や価格、買い物客情報等のデータが即時に入力されるパーソナルコンピュータベースのレジスタで構成されており、端末制御部16と、画面上で操作および表示可能な表示手段としてのタッチパネル18と、記憶手段としてのハードディスク20とを備える。
端末制御部16は、POS端末12の各部の動作を統括管理するものであり、演算処理を行うCPUと、各種情報を記憶するメモリすなわち情報記憶媒体であるRAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)とを有している。これらは不図示のデータバスを介して互いに接続されている。また、自動釣銭機14およびタッチパネル18はそれぞれ不図示のデータバスを介してCPUに接続されている。
POS端末12のハードディスク20には、そのオペレーティング・システム(OS:Operating System)としてWindows(米国マイクロソフト社の登録商標)が搭載され、このWindows上で動作するプログラムとしてのPOSアプリケーション22がインストールされている。POSアプリケーション22には、タッチパネル18に自動釣銭機14のための操作ガイダンス表示機能を実現させるためのプログラムが装備されている。また、ハードディスク20は、本発明の操作ガイダンス表示システム10に係る画像データ等のデータファイル36を記憶する領域24を有している。
POS端末12と自動釣銭機14との間のデータの送受信は、Windows環境下におけるPOSデバイス・インターフェイスおよびアプリケーション・サービス・インターフェイスの標準化ドライバであるOPOS(Open Point Of Service)仕様に準拠したOPOSドライバ26(ドライバソフトウェア)を介して行うようにされている。
[自動釣銭機]
自動釣銭機14は、買い物客から預かった貨幣を入金して収納庫(不図示)に収納する一方で、出金指示により収納庫から釣銭を出金する装置であり、紙幣のみの入出金処理を取り扱うユニットである紙幣部28と、硬貨のみの入出金処理を取り扱うユニットである硬貨部30と、これら以外の処理を司るユニットであるコントローラ部32とを含んで構成されている。自動釣銭機14は、POS端末12からの出金指令信号および入金指令信号を受信してその指令に対応する処理を行う一方で、処理完了信号と収納庫枚数に関する信号と自動釣銭機14で発生したエラーなどのイベント信号等をPOS端末12に送信するようになっている。
紙幣部28には、図示しない紙幣搬送路が設けられ、その途中には、1万円紙幣、5千円紙幣、2千円紙幣および1千円紙幣の各金種を判別する紙幣検銭部(不図示)が設けられる。また、硬貨部30にも同様に図示しない硬貨搬送路が設けられ、その途中には、500円硬貨、100円硬貨、50円硬貨、10円硬貨、5円硬貨および1円硬貨の各金種を判別する硬貨検銭部(不図示)が設けられ、入出金処理される貨幣は、対応する搬送路を通過するようになっている。各々の搬送路には貨幣の搬送状態を監視するための状態検出手段としてのセンサ34が設置されており、自動釣銭機14はセンサ34の検出に基づいてジャム(詰まり)を判別して、ジャムの発生箇所を特定するとともに、このエラー状態に対応するエラーコード信号をPOS端末12に送信する。なお、ジャムを判定する手段としては例えばセンサ遮光時間の長短による判定を用いることができる。
また、紙幣部28および硬貨部30はそれぞれ鍵スイッチを備えた筐体からなり、それぞれの収納状態は、自動釣銭機14の本体の内部に収納された「セット状態」と、自動釣銭機14の本体から外部に引き出された「引き出し状態」のいずれかをとり得るようになっている。また、紙幣部28、硬貨部30の各鍵スイッチの鍵位置(鍵の位置状態)は、鍵が施錠された「施錠状態」と、鍵が開錠された「開錠状態」のいずれかをとり得るようになっている。紙幣部28、硬貨部30の収納状態および鍵の位置状態は、状態検出手段としての図示しないセンサによって検出可能とされている。
[データファイル]
次に、POS端末12のハードディスク20に格納される操作ガイダンス表示システム10用のデータファイル36について説明する。
図2は、ハードディスク20に格納されるデータファイル36の階層構造の一例を示したものである。この図に示すように、データファイル36は、自動釣銭機14のエラーを解除するための操作内容とその手順を示す複数のデータファイルからなり、階層型のフォルダ構造を有している。まず、最上位のメインフォルダ“EcsKaijo”が設けられ、フォルダ“EcsKaijo”には、“data”フォルダと、“ECS77Dialog.exe”、“ECS77.dll”および“CashChanger.ocx”というファイルが格納されている。“ECS77Dialog.exe”、“ECS77.dll”および“CashChanger.ocx”は、OPOSドライバ26に相当するものである。
“data”フォルダには、“BillPicture”、“BillMessage”、“CoinPicture”、“CoinMessage”、“ControllerPicture”、“ControllerMessage”の6つのサブフォルダが格納されるとともに、“b_tejyun.txt”、“c_tejyun.txt”、“ct_tejyun.txt”の3つのテキスト形式のインデックスファイルが格納される。
サブフォルダにおいて、その名称に“Picture”が付けられた“BillPicture”、“CoinPicture”、“ControllerPicture”は、それぞれ紙幣部用の画像データ、硬貨部用の画像データ、コントローラ部用の画像データが格納されるフォルダであり、各フォルダには、複数のJPEG方式による「画像ファイル」が格納される。図2に示すように、例えば“CoinPicture”フォルダには“c001.jpg”等の複数のJPEG画像ファイルが格納される。
また、その名称に“Message”が付けられた“BillMessage”、“CoinMessage”、“ControllerMessage”は、それぞれ紙幣部用の操作文言データ、硬貨部用の操作文言データ、コントローラ部用の操作文言データが格納されるフォルダであり、各フォルダには、エラー状態の内容をテキスト形式にて記述した「エラー名称ファイル」と、エラーを解除する操作の手順などの操作内容をテキスト形式にて記述した「操作文言ファイル」とが格納される。例えば“CoinMessage”フォルダには、“cErr00.txt”等の複数のエラー名称ファイルと、“c039.txt”等の複数の操作文言ファイルとが格納される。
画像ファイルは、エラー解除操作の各段階で操作者が目にする自動釣銭機14の内部状況等を予め撮影した写真などによる画像データ形式のファイルである。この画像ファイルは、図3に示すように、操作の各段階に応じて複数用意されている。この画像ファイルとしては、例えば幅510×高さ380程度の画像ピクセルを有するJPEG方式の画像データを用いることができる。なお、上記の説明でも触れたように、画像ファイルは、硬貨部30に発生するエラーに関するファイルについては“CoinPicture”フォルダに格納され、紙幣部28用については“BillPicture”フォルダに、コントローラ部32用については“ControllerPicture”フォルダにそれぞれ格納される。
インデックスファイルは、紙幣部用インデックス情報を格納した“b_tejyun.txt”と、硬貨部用インデックス情報を格納した“c_tejyun.txt”と、コントローラ部用インデックス情報を格納した“ct_tejyun.txt”の3つのファイルで構成される。
このインデックスファイルのデータ構造について説明する。
インデックスファイルは、図4に示すように、数値および文字列がカンマ(,)区切りで一行に並べられたデータセットが複数行にわたって記述されたテキストデータを格納したファイルである。なお、後述するエラーコード“B0”、“B1”、“B2”については、紙面の都合上それぞれ途中で改行した状態で表示しているが、実際にはそれぞれ同じ行に記述されている。このデータ配列については、各インデックスファイルに共通であるので、以下では、硬貨部用インデックスファイル“c_tejyun.txt”に記述されたデータ配列を例にとり具体的に説明する。
図4に示すように、各行の左から1番目の文字列には自動釣銭機のエラーコードを示す文字列が配置される。2番目に配置される文字列には「エラー名称ファイル」の名称が配置されている。なお、「エラー名称ファイル」の名称は、エラーコードに関連づけられたファイルの名称となっている。3番目〜22番目には「画像ファイル」の名称がタッチパネル18に表示される順番に配列されている。また、23番目〜42番目には「操作文言ファイル」の名称がタッチパネル18に表示される順番に配列されている。さらに、43番目〜62番目には「イベントコード」が配列されている。
ここで、「イベントコード」の配列順は、「画像ファイル」および「操作文言ファイル」の配列順にそれぞれ対応した配列順となっている。例えば、イベントコードの先頭である43番目の「イベントコード」は、画像ファイルの先頭である3番目の「画像ファイル」と、操作文言ファイルの先頭である23番目の「操作文言ファイル」とに対応したものとなっている。
なお、図4に例示したインデックスファイルにおいてエラーコード“B1”に対応するデータセットについて説明すると、エラーコードは“B1”であり、エラー名称ファイル名は“cErrB1.txt”であることがわかる。また、画像ファイル名は“c003.jpg”、“c004.jpg”、“c005.jpg”、“c008.jpg”、“c009.jpg”、“c098.jpg”であり、この順番でタッチパネル18に表示されるように設定されていることがわかる。一方、操作文言ファイル名は、“c002.txt”、“c003.txt”、“c004.txt”、“c004.txt”、“c004.txt”、“c019.txt”であり、この順番でタッチパネル18に表示されるように設定されていることがわかる。他方、イベントコードは、”11”、”20”、”20”、”20”、”20”、”12”であり、この順番で上記の画像ファイル、操作文言ファイルの表示処理内容が設定されていることがわかる。
図5に、インデックスファイルを表形式で表現したものを例示する。この図においては、データセット内の各ファイルの拡張子は図示を省略している。なお、「画像ファイル」の名称、「操作文言ファイル」の名称が配置されるべき箇所に“0”が配置されている場合には、該当する画像ファイル、操作文言ファイルが無いことを示す。つまり、後述するように、エラー解除操作が終了することを示すものである。なお、イベントコードが“0”の場合には、画面送り指示待ちを示している。また、上記のインデックスファイルにおいては、エラーコードは16進数表記とされ、0〜FF(10進数表記で0〜256)までのデータが配列される例を示している。なお、未定義のエラーコードに対応する「エラー名称ファイル」には、「該当エラーはありません」などと記述してある。
このように、インデックスファイルには、「エラーコード」、「エラー名称ファイル」、「画像ファイル」、「操作文言ファイル」、「イベントコード」の組み合わせによるデータセットが自動釣銭機14のエラーコード毎に予め配列される。
イベントコードは、画像ファイルに含まれる画像データおよび操作文言ファイルに含まれるテキストデータのタッチパネル18への表示手順を表すものである。図6は、イベントコードと表示処理内容および意味の対応を例示したものである。この図において、ポーリングとは、自動釣銭機14へ状態リードコマンドを送信し、自動釣銭機14からの応答にて状態を検出する処理のことを意味する。
図6に示すように、例えばイベントコードが“20”である場合には、予め定めたタイマー値でタッチパネル18における画面送り(定時間送り)を行う。また、イベントコードが“11”である場合には、繰り返し開始位置を意味し、イベントコードが“12”である場合には、繰り返し終了位置を意味する。この場合、イベントコード“11”が読み出された場合には、次にイベントコード“12”が読み出されるまで、その間に配列された画像ファイル等を例えば定時間送りにて表示する処理を行う。そして、終了位置のイベントコード“12”が読み出されると、開始位置のイベントコード“11”に戻って繰り返し表示を行う。なお、この繰り返し表示の期間中、タッチパネル18から後述する「閉じる」ボタン等により所定の入力信号を受信した場合には、この繰り返し表示から抜ける。
また、上述したように、自動釣銭機14の紙幣部28および硬貨部30の収納状態は、「セット状態」と「引き出し状態」のいずれかをとり得る。紙幣部28、硬貨部30の鍵位置(鍵の位置状態)は、「施錠状態」と「開錠状態」のいずれかをとり得る。そこで、本実施の形態においては、図6に示すように、例えばイベントコードが“26”である場合には、ポーリングにて硬貨部30の鍵位置を探査する処理を行う。イベントコードが“27”である場合には、ポーリングにて硬貨部30が引き出されたこと(引き出し状態)を探査する処理を行う。イベントコードが“28”である場合には、ポーリングにて硬貨部30がセットされたこと(セット状態)を探査する処理を行う。そして、各処理の結果、探査した状態が検出された場合には、当該配列のイベントコードによる表示処理を終了して次配列のイベントコードに進める。例えば、イベントコードが“27”の場合において、硬貨部30が引き出されたこと(引き出し状態)を検出したときには、このときの表示処理を終了して次配列のイベントコードに進める。なお、全てのイベントコードにおいて、自動釣銭機14の正常待機状態への復帰監視を行っている。
次に、インデックスファイルの参照方法について図7のフローチャートおよび図1を参照しながら説明する。
本発明に係る操作ガイダンス表示システム10の表示制御手段の機能によって、自動釣銭機14からPOS端末12に送られるエラーコードを、OPOSドライバ26などのPOSドライバを介してPOSアプリケーション22によって読み出す(ステップS100)。このエラーコードを解析することによってエラー発生ユニットが硬貨部30か紙幣部28かコントローラ部32であるかの特定を行う(ステップS110)。そして、表示制御手段の機能により、特定されたユニットに対応するインデックスファイルを選択する(ステップS120)。この場合、例えば特定されたエラー発生ユニットが硬貨部30の場合には硬貨部30用のインデックスファイル“c_tejyun.txt”が選択される。そして、インデックスファイル内に記述されたデータセットからエラーコードに対応するデータ行を検索する(ステップS130)。そして、その行に記述されている「エラー名称ファイル」、「画像ファイル」、「操作文言ファイル」、「イベントコード」の読み出しを行うとともに(ステップS140)、読み出した「イベントコード」が表す表示処理内容にしたがって、順次POS端末12のタッチパネル18に表示をする(ステップS150)。
なお、上記のエラーコードの解析手段としては、例えば、自動釣銭機14から受け取った10進数表記のエラーコードを公知の手段により16進数表記へ変換する方法を用いてもよい。この場合、例えば、図8(1)に示すように、16進数表記へ変換した後のエラーコードにおいて、右から1桁目および2桁目で構成される数字を具体的なエラーコード番号となるように解析内容を予め設定しておくとともに、3桁目が処理(動作)コード番号で、4桁目がエラー発生ユニットコード番号に変換されるように解析内容を予め設定しておくようにする。この場合、例えば、この4桁目のユニットコード番号が“1”の場合にはエラー発生ユニットがコントローラ部32であることを示し、“2”の場合には紙幣部28、“3”の場合には硬貨部30であることを示すようにしてもよい。なお、自動釣銭機14に備わる7セグメントLED表示部などに、このエラー発生ユニット名称を略式表示させるようにしてもよく、例えば、コントローラ部32の場合は「CtL」と、紙幣部28の場合は「bL」と、硬貨部30の場合は「Cn」と表示させてもよい。
図8(2)は図8(1)の具体例であり、紙幣部28のエラーコードの構成例を示したものである。この図において、頭文字「bL−E」は、紙幣部28のエラーコードであることを示している。また、その後続の文字「xyz」のうち、後の2桁の「yz」はエラーコード番号を、前の1桁「x」は動作コード番号を示している。本例では「x」は0〜8の数字であり、それぞれ図に示すような動作が対応するようになっている。
次に、本発明に係る金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システム10の動作および作用について説明する。
例えば、自動釣銭機14におけるエラーとして硬貨部30における検銭部の詰まりがセンサ34によって検出される場合について説明する。この場合、自動釣銭機14がジャムイベントとして認識すると、図1に示すように、自動釣銭機14はこのエラーに対応するエラーコードをPOS端末12に出力する。POSアプリケーション22は、OPOSドライバ26を介して自動釣銭機14のエラーコードを読み出し、エラーコードを解析して硬貨部30でエラーが発生したことを認識する。そして、POSアプリケーション22は、ハードディスク20に格納されたデータファイル36である“EcsKaijo”フォルダにアクセスし、このフォルダに格納されている硬貨部30用のインデックスファイル“c_tejyun.txt”を読み出す。そして、インデックスファイルに記述されたデータレコードのなかから、認識したエラーコードに該当する行を検索し、その行に記述されている「エラー名称ファイル」、「画像ファイル」、「操作文言ファイル」の名称および「イベントコード」を取得する。
そして、POSアプリケーション22は、“EcsKaijo”フォルダ以下のサブフォルダの中から硬貨部用の“CoinPicture”フォルダおよび“CoinMessage”フォルダにアクセスする。そして“CoinPicture”フォルダからは上記で取得したファイル名称に対応する画像ファイルを、“CoinMessage”フォルダからは上記で取得したファイル名称に対応するエラー名称ファイルと、操作文言ファイルとを読み出す。読み出した画像ファイル、エラー名称ファイル、操作文言ファイルを、対応するイベントコードにしたがって、POS端末12のタッチパネル18に順次表示することにより、自動釣銭機14のエラー解除操作を支援するためのガイダンス内容を表示する。このように、POSアプリケーション22はこのタッチパネル18を本発明に係る表示手段として機能させるプログラムとされている。
[操作ガイダンス内容のイメージ例]
図9は、POS端末12のタッチパネル18に表示される操作ガイダンス内容のイメージの一例を示している。この図に示すように、操作ガイダンス内容画面54の上側にはエラー内容を示す「硬貨検銭部 滞留異常」の文言44が表示される。画面54の中央にはエラー解除操作を支援するための自動釣銭機14の内部状況を示す画像46が表示され、画像46の右上には「閉じる」ボタン50が表示される。また、画面54の下側にはエラー解除操作内容を示す「検銭部(1)を開け、詰まっている硬貨があれば取り除き、開けた逆の順番で閉めてください」というメッセージ文言52が表示される。
図9に示す画面54において、エラー内容を示す「硬貨検銭部 滞留異常」の文言44は、エラーコードに対応して読み出されたエラー名称ファイル内に記述されていたテキスト「硬貨検銭部 滞留異常」が表示されたものである。これによって、操作者は、自動釣銭機14におけるエラー内容が「硬貨検銭部 滞留異常」であることを認識することができる。
また、エラー解除操作内容を示す「検銭部(1)を開け、詰まっている硬貨があれば取り除き、開けた逆の順番で閉めてください」の文言52は、エラーコードに対応して読み出された操作文言ファイル内に記述されていたテキスト「検銭部(1)を開け、詰まっている硬貨があれば取り除き、開けた逆の順番で閉めてください」が表示されたものである。これによって、操作者は、自動釣銭機14におけるエラーを解除するために操作すべき内容は「検銭部(1)を開け、詰まっている硬貨があれば取り除き、開けた逆の順番で閉め」ればよいことを把握することができる。
また、エラー解除操作内容をイメージにて示した写真画像46においては、イメージの略中央には検銭部の位置がカッコ付き数字で示されており、イメージの左側に写った人の手によって操作すべき場所が指差されている。この写真画像46は、エラーコードに対応して読み出された画像ファイルの写真画像データが表示されたものである。これによって、操作者は、自動釣銭機14におけるエラーを解除するための操作イメージを把握することができる。なお、この写真画像46は、解除操作内容を示す「検銭部(1)を開け、詰まっている硬貨があれば取り除き、開けた逆の順番で閉めてください」の文言52とともに連携的に同一画面54内に表示されるので、操作者はより確実に操作内容を把握することができる。
そして、操作者は画面54の表示に従って自動釣銭機14の検銭部(1)を開く操作を行うとともに詰まった硬貨を取り除き、開けた逆の順番で閉めればよい。このときのイベントコードの表示処理内容がタイマーによる定時間送りの場合には、所定時間経過後、自動的に次の操作段階に進む。タッチパネル18は次の操作段階に対応する画面(不図示)を表示するようになる。この次の画面の表示形式は図9に示される画面54と同様であり、画面中央には次のエラー解除操作内容を示すイメージ画像が表示され、画面上側にはエラー内容を示す「硬貨検銭部 滞留異常」が、画面下側には次の解除操作内容が表示されることとなる。ここで、表示されるデータは、エラーコードに対応して読み出されたファイルであり、例えば図4のデータ構造を有するインデックスファイルを読み出す場合であって検出されたエラーコードが“B1”であるときに、ある時点において表示される画像ファイルが“c009.jpg”であり、操作文言ファイルが“c004.txt”であったとすると、次の画面で表示されるデータは、画像ファイルが“c098.jpg”であり、操作文言ファイルが“c019.txt”であるようにすることができる。
このように、イベントコードの表示処理内容にしたがって、タッチパネル18における画面54の表示が次の操作段階をガイダンスする画面へと自動的に切り替わる。イベントコードが“0”になった段階で繰り返しのイベントコードが“12”でなければ、自動釣銭機14が正常待機状態に遷移することをポーリングにて探査し続け、自動釣銭機14のエラー状態が解除されて正常待機状態に復帰したことが検出された場合には、画面54は自動的に消えて操作ガイダンス表示は終了する。なお、操作者が画面54内の「閉じる」ボタン50を押下すれば、画面54はタッチパネル18から消えて、操作ガイダンス表示は終了する。
このように、本発明によれば、操作者は、POS端末12のタッチパネル18に表示された画像イメージおよび解除操作内容に従って自動釣銭機14のエラー解除操作を行えばよく、自動釣銭機14の取扱説明書などエラー解除ハンドブックを参照せずともエラー解除操作を容易に行うことができる。また、イベントコードの作用によって、自動釣銭機14の状態に連動して画像イメージおよび解除操作内容を自動的に切り替え表示することができる。操作者は、エラー解除操作中に変化する自動釣銭機14の状態と同期してタッチパネル18を操作する必要がないので、操作の手間が軽減される。したがって、操作ガイダンス表示システムの操作性および利便性が向上するという効果を奏する。
[操作ガイダンス表示の具体例]
次に、本発明による操作ガイダンス表示の具体例について、図10〜図18を参照しながら説明する。
図10は、タッチパネル18に表示されるPOS画面のイメージを示している。この図に示すように、自動釣銭機14にエラーが発生していない通常時には、タッチパネル18にこのPOS画面56が表示される。
この状態において、自動釣銭機14に例えば硬貨部30の検銭部詰まりに関するエラー(例えばエラーコード“B1”)が発生すると、本発明の操作ガイダンス表示機能が起動し、図4に示されるインデックスファイルからエラーコード“B1”のデータ行が読み出される。そして、図11に示すように、POS画面56上に上述した操作ガイダンス内容画面54が表示される。
ここで、図4に示すように、この表示に対応するイベントコードは“11”であるので、図6に示すように、図11の画面54の表示が繰り返し開始位置となる。図11の画面54の表示は、あらかじめ定めた所定のタイマー値にて画面送りされ、図12に示すような画面54に切り替わる。
図12の表示に対応するイベントコードは“20”であるので、図12の画面54の表示は所定のタイマー値にて画面送りされ、図13に示すような画面54に切り替わる。
図13の表示に対応するイベントコードは“20”であるので、図13の画面54の表示は所定のタイマー値にて画面送りされ、図14に示すような画面54に切り替わる。
図14の表示に対応するイベントコードは“20”であるので、図14の画面54の表示は所定のタイマー値にて画面送りされ、図15に示すような画面54に切り替わる。
図15の表示に対応するイベントコードは“20”であるので、図15の画面54の表示は所定のタイマー値にて画面送りされ、図16に示すような画面54に切り替わる。ここで、図16の表示に対応するイベントコードは“12”であるので、図16の画面54の表示が繰り返し終了位置となる。したがって、所定時間ごとに、図11→図12→図13→図14→図15→図16→図11・・のように画面54の表示が自動的に切り替わり、繰り返し表示されることになる。この繰り返し表示の期間中、操作者は各メッセージ文言52にしたがって、エラー解除操作を行うことになる。
図16の画面を表示しているときにメッセージ文言52にしたがい、取消・復旧ボタンを押すと、自動釣銭機14は一旦正常待機状態に遷移後、復旧動作を行う。各イベントコード“11”“20”“12”中は、自動釣銭機14の正常待機状態をポーリングにて探査しているので、画面54はPOS画面56上から消えて、タッチパネル18に表示されるPOS画面56は図10に示すような通常時の状態に自動的に切り替わる。なお、上記の繰り返し表示の期間中において、例えば操作ガイダンス表示にしたがってエラー解除操作を終えた場合には、画面54内の「閉じる」ボタン50を押下することで、POS画面56を通常時の状態に切り替えることができる。
図17および図18は、操作ガイダンス表示の他の具体例について説明したものである。この例では、硬貨部30の硬貨部動作中ユニットセット異常に関するエラー(エラーコード“31”)が発生した場合を示している。この例では、本発明の操作ガイダンス表示機能が起動すると、図4に示されるインデックスファイルからエラーコード“31”のデータ行が読み出される。そして、図17に示すように、POS画面56上に操作ガイダンス内容画面54が表示される。
ここで、図4に示すように、この画面表示に対応するイベントコードは“28”であるので、図6に示すように、この画面表示中はポーリングにて硬貨部30がセットされたこと(セット状態)を探査する。この結果、セット状態を検出した場合には、図18に示すような画面54に切り替わる。
ここで、図18の表示に対応するイベントコードは“20”であるが、次のイベントコードが無い(イベントコード“0”)ので、自動釣銭機14の正常待機状態をポーリングにて探査を続ける。図18の画面を表示しているときにメッセージ文言52にしたがい、取消・復旧ボタンを押すと、自動釣銭機14は一旦正常待機状態に遷移後、復旧動作を行う。イベントコード“20”中は、自動釣銭機14の正常待機状態をポーリングにて探査しているので、画面54はPOS画面56上から消えて、タッチパネル18に表示されるPOS画面56は図10に示すような通常時の状態に自動的に切り替わる。なお、上記の繰り返し表示の期間中において、画面54内の「閉じる」ボタン50を押下することでPOS画面56を通常時の状態に切り替えることもできる。
[ドライバソフトウェア]
次に、本発明に係るプログラムの実施の形態について説明する。
本発明に係るプログラムは、POS端末12を構成するレジスタの記憶手段であるハードディスク20または端末制御部16に組み込まれ、自動釣銭機14とでレジ金銭処理システムを構成するドライバソフトウェアにより構成することができる。このドライバソフトウェアは、自動釣銭機14のための操作ガイダンス表示機能が、レジスタの指示を受けずに自動的に機能するものである。なお、こうしたドライバソフトウェアとしては、上記のOPOSドライバ26を採用することができる。
ここで、上記のドライバソフトウェアは、操作ガイダンス表示機能の部分がサブドライバとして独立しており、レジスタからも起動できるように構成されていてもよい。
また、上記のドライバソフトウェアは、操作ガイダンス表示機能の有効/無効を、所定のエラーコードごとに設定できるように構成されていてもよい。
この具体例について以下に説明する。
例えば、紙幣部のエラーコード“bL−E379”が、補充入金中に搬送センサ詰まり異常というエラーに該当するものとする。また、エラーコード“bL−E271”が、復旧動作中、千円収納庫保留部残留異常詰まりの原因となった紙幣は取り除いたが、関連して滞留(残留)している紙幣の取り忘れにより、二次的に発生したエラーに該当するものとする。なお、エラーコードの内容については図8(2)に示してある。
エラーコード“bL−E379”に対するエラー解除操作において、搬送路の見え易い場所に残っていた紙幣を取り除き、自動釣銭機の復旧ボタンを押下して、復旧動作を行ったところ、エラーコード“bL−E271”というエラーが二次的に発生したものとする。
初心者は、上記のエラーコード“bL−E379”のエラー発生時に表示された操作ガイダンス表示にしたがってエラー解除操作を行う。これに対し、経験者の場合には、以前のエラー解除操作の経験等により、操作ガイダンス表示をあまり見なくても、エラー解除操作ができる技量となっている。それでも見落としがあった場合には、エラーコード“bL−E271”のような二次的なエラーが発生することがある。
そこで、上述したように、操作ガイダンス表示機能の有効/無効を、所定のエラーコードごとに設定できるように構成する。この場合、例えば、復旧時に発生した二次的エラー発生時にのみ操作ガイダンス表示機能を有効とし、操作ガイダンス表示を表示させるようにする。こうすることで、通常、操作ガイダンス表示を見なくても自力で解除できるエラーでは、POS端末12のタッチパネル18に操作ガイダンス表示を表示させる必要はなくなる。経験者にとってはタッチパネル18に操作ガイダンス表示が表示されることは、多少煩わしいものであるため、自力で解除できるエラーが発生した時に、タッチパネル18に操作ガイダンス表示が表示される事態を回避することができ、本発明に係るシステムの操作性および利便性が向上する。なお、この場合、タッチパネル18には通常の取引清算表示が表示されることとなる。
なお、操作ガイダンス表示機能を有効とするエラーコードは、所定のエラーコード(例えば“bL−E379”)のエラー解除操作に失敗した場合において発生するエラー状態に対応するエラーコード(例えば“bL−E271”)とすることが好ましい。
[本発明の変形例]
上記の実施の形態において、自動釣銭機14における金銭の在高枚数が確定しない在高不確定状態を検出する検出部を設けてもよく、この検出部によって在高不確定状態が検出されると、POS端末12にその信号が送られて、POSアプリケーション22は、この信号に基づいて自動釣銭機14における金銭の在高枚数を再び計数するための操作手順を示す画像データや操作文言データをタッチパネル18に表示させるように機能するようにしてもよい。この場合における画像データや操作文言データは、上記の実施形態と同様のデータ構造を有する“EcsKaijo”フォルダに格納することができる。この場合、専用のインデックスファイルを設けてもよい。
上記の実施の形態において、自動釣銭機14がそれぞれ接続された複数のPOS端末12が1台のストアサーバにネットワーク接続される構成に対して適用してもよい。この場合、操作ガイダンス表示システムに用いるデータファイルとしての“EcsKaijo”フォルダをストアサーバに格納することができる。そして、各POS端末12のPOSアプリケーション22からストアサーバにアクセスして所定の画像データおよび操作文言データを読み出すとともに、読み出したデータを、アクセスを行ったPOS端末12のタッチパネル18に表示させるようにしてもよい。この場合、各POS端末12のハードディスク20などに上記データファイルを格納せずにすみ、このデータファイルをストアサーバ側にて一元的に管理できるので、データファイル内容の更新などのメンテナンス作業が容易となる。
上記の実施の形態において、ファイルの名称については、画像ファイル名を「#***.jpg」とし、操作文言ファイル名を「#***.txt」とし、さらに、エラー名称ファイル名を「#Err**.txt」として、各ファイルの先頭文字「#」を共通にすることで、エラーコードとエラー解除操作内容を示した多数のデータファイルとを関連づけることができる。ここで、「*」は0〜9のいずれかの数字であり、例えば「***」は「000」から「999」までの任意の三桁の数字をとり得る。「.jpg」、「.txt」はファイルの種類を示す拡張子である。また、「#」は「c」または「b」または「ct」のいずれかの文字列とすることができ、例えば、「c」は硬貨部用を示し、「b」は紙幣部用を示し、「ct」はコントローラ部用を示すようにできる。このため、類似した多数のファイルの情報処理を効率よくすることができる。
上記の実施の形態において、自動釣銭機14から送られるエラーコード等の信号は、POS端末12のOPOSドライバ26を経ないでPOSアプリケーション22側に読み出される構成としてもよく、このようにしても本発明と同一の効果を奏することができる。
また、図19に示すように、OPOSドライバ26とタッチパネル18とを接続し、OPOSドライバ26によってタッチパネル18の表示制御を行う構成としてもよく、このようにしても本発明と同一の効果を奏することができる。
また、上記の実施の形態において、本発明の操作ガイダンス表示システム10に係る画像データ等すなわちデータファイル36としての“EcsKaijo”フォルダをハードディスク20に格納する構成について説明したが、このようにする代わりに、“EcsKaijo”フォルダをPOS端末12の端末制御部16のRAMに常駐させるようにして用いたり、“EcsKaijo”フォルダが格納されたUSBメモリ等をPOS端末12に接続してもよい。このようにしても本発明と同一の効果を奏することができる。
上記の実施の形態においては、POS端末12におけるOS(オペレーティング・システム)としてWindows(米国マイクロソフト社の登録商標)が搭載される場合について説明したが、本発明ではPOS端末に搭載されるOSが例えばUNIX(登録商標)などの他のOSであってもよく、OSの種類に関係なく適用することができる。
また、上記において、POS端末12側のPOSアプリケーション22としては、上記データファイルを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体から所定のデータを読み出して、そのデータをPOS端末12のタッチパネル18に表示することができるプログラムであればよく、操作ガイダンス表示画面54のデザインは、例えばPOSアプリケーション22を開発または提供する業者側で自由に設定することができる。
また、仕様や機種の異なる自動釣銭機14を新規導入する場合であっても、POS端末12のハードディスク20における上記データファイル36としての画像ファイル、操作文言ファイル、インデックスファイル等の入れ替えを行うだけで以前と変わりない態様でタッチパネル18に操作ガイダンス内容を表示できる。このため新規導入に係るメンテナンス作業は手間がかからず容易である。したがって、バージョンアップされた金銭処理装置をPOS端末に接続する事態が生じた場合などにおいても迅速かつ簡便に対応することができる。また、上記データファイルを記録した記録媒体を読み取り可能なPOS端末であれば本発明と同一の効果を奏することができるので、POS端末の機種に依存することもない。
なお、上記の実施の形態においては、POS端末12に備わるタッチパネル18に操作ガイダンス内容を表示させる場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、携帯タブレット型のPOS端末に備わる表示部に上記の操作ガイダンス内容を表示させてもよい。この場合、携帯タブレット型のPOS端末を自動釣銭機が設置してある場所まで携行可能であることから、本発明に係る金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムの使い勝手が向上するといった効果が期待できる。
また、自動釣銭機14との通信方式は通常RS−232Cなどのシリアル通信方式であるが、無線通信方式を採用してもよい。例えば、RS−232Cと無線通信部(Wi−Fi(登録商標)等)の変換器を自動釣銭機14のRS−232Cコネクタに接続し、接続した変換器の無線通信部と、携帯タブレット型のPOS端末に備わる無線通信部との間で無線通信可能に構成してもよい。
また、自動釣銭機14において画面を表示可能な表示部が備わっている場合には、この表示部に上記の操作ガイダンス内容を表示させてもよい。この場合の解除操作に係る画像データ等の配信方法としては、画像データ等を保持するPOS端末12から自動釣銭機14に配信してもよいし、画像データ等を保持するサーバからPOS端末12を経由して自動釣銭機14に配信してもよいし、サーバから直接、自動釣銭機14に配信してもよい。なお、インターネット経由でサービス・保守部門から自動釣銭機14またはPOS端末12に配信しても構わない。
また、上記の実施の形態において、インデックスファイルに記述されるイベントコードおよびこれに対応する表示処理内容を、コンピュータ上で稼働するエディタソフト等によって編集可能とし、任意の内容に設定できるようにしてもよい。これにより、イベントコードの設定の自由度が確保される。例えば、表示を強調したい操作ガイダンス表示画面を繰り返し表示させる設定や、自動釣銭機の鍵の位置状態や収納状態と連動して自動的に画面送りをする設定、さらに操作者の画面操作によって画面送りをする設定などの表示手順に関するアレンジを、本発明のプログラムであるドライバソフトウェア自体を変更せずに、インデックスファイル(テキストファイル)に対する編集による記述変更のみで容易に行うことができる。
また、本発明は、例えばスーパーマーケットなどに設置されるセルフ精算機における自動釣銭機に対するエラー解除操作についても適用可能である。この場合、自動釣銭機にエラー状態が発生した際に、スーパーマーケットの店員が本発明に係る操作ガイダンス表示システムを搭載したタブレット型のPOS端末をセルフ精算機まで持参し、エラー解除操作を行うなどの対応が可能となる。
以上説明したように、本発明に係る金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムによれば、金銭の入出金を処理する金銭処理装置の金銭処理動作に関する情報を画面に表示する表示手段と、前記金銭処理装置が操作者による所定の操作を必要とする状態になったことを検出する状態検出手段と、前記状態検出手段によって検出される所定の操作の一連の手順を示す画像データおよび操作文言データと、これらのデータの表示手順を表すイベントコードとが格納される記憶手段と、前記状態検出手段によって所定の操作が必要な状態になったことが検出されると、前記記憶手段に格納された前記画像データを前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備えた金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムであって、前記金銭処理装置は前記表示手段を備える端末機器と接続され、前記状態検出手段は、前記金銭処理装置において発生したエラー状態、前記金銭処理装置に設けられる鍵の位置状態、前記金銭処理装置に備わるユニットの収納状態を検出可能であり、前記記憶手段は、前記エラー状態を解除して正常状態へ復帰するためのエラー解除操作を手順毎に示した前記画像データを含む解除操作手順データを有し、前記画像データは、エラー解除操作の進捗の各段階で操作者が目にする前記金銭処理装置の状況の画像データであり、この画像データはエラー解除操作の進捗の各段階に応じて複数用意されており、前記イベントコードは、前記状態検出手段によって検出可能な前記状態に基づくものであり、前記表示制御手段は、前記状態検出手段によって前記エラー状態が検出されると、前記エラー状態に対応する前記解除操作手順データを前記記憶手段から読み出すとともに、操作者によるエラー解除操作の進捗状況に応じた前記画像データおよび前記操作文言データを、前記イベントコードの内容に基づいて、前記端末機器の前記表示手段にエラー解除操作の進捗状況に応じて順次表示させるので、画像データ等を金銭処理装置の状態に応じて自動的に表示することができ、システムの操作性および利便性が向上する。
以上のように、本発明に係る金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システム、プログラムおよび記録媒体は、スーパーマーケットなどのPOSレジ端末等に接続して使用される金銭処理装置内で発生したエラー状態を解除して正常状態に復帰させるエラー解除操作の手順を案内する金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムに有用であり、特に、システムの操作性および利便性を向上するのに適している。
10 操作ガイダンス表示システム
12 POS端末(端末機器)
14 自動釣銭機(金銭処理装置)
16 端末制御部
18 タッチパネル(表示手段)
20 ハードディスク(記憶手段)
22 POSアプリケーション
24 領域
26 OPOSドライバ(ドライバソフトウェア)
28 紙幣部
30 硬貨部
32 コントローラ部
34 センサ(状態検出手段)
36 データファイル

Claims (9)

  1. 金銭の入出金を処理する金銭処理装置の金銭処理動作に関する情報を画面に表示する表示手段と、
    前記金銭処理装置が操作者による所定の操作を必要とする状態になったことを検出する状態検出手段と、
    前記状態検出手段によって検出される所定の操作の一連の手順を示す画像データおよび操作文言データと、これらのデータの表示手順を表すイベントコードとが格納される記憶手段と、
    前記状態検出手段によって所定の操作が必要な状態になったことが検出されると、前記記憶手段に格納された前記画像データを前記表示手段に表示させる表示制御手段と
    を備えた金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムであって、
    前記金銭処理装置は前記表示手段を備える端末機器と接続され、前記状態検出手段は、前記金銭処理装置において発生したエラー状態、前記金銭処理装置に設けられる鍵の位置状態、前記金銭処理装置に備わるユニットの収納状態を検出可能であり、
    前記記憶手段は、前記画像データを含む画像ファイルと、前記操作文言データを含む操作文言ファイルと、前記エラー状態を解除して正常状態へ復帰するためのエラー解除操作を手順毎に示したインデックスファイルを有し、
    前記インデックスファイルは、前記エラー状態に対応するエラーコードと、前記画像データを含む画像ファイルの名称と、前記操作文言データを含む操作文言ファイルの名称と、前記イベントコードを含む組み合わせによるデータセットが前記エラーコード毎に配列されたテキストファイルからなり、
    前記画像データは、エラー解除操作の進捗の各段階で操作者が目にする前記金銭処理装置の状況の画像データであり、この画像データはエラー解除操作の進捗の各段階に応じて複数用意されており、
    前記イベントコードは、前記状態検出手段によって検出可能な前記状態に基づくものであって、タイマーによる定時間送り、繰り返し開始位置と繰り返し終了位置、前記金銭処理装置に設けられる鍵の位置状態の検出結果、前記金銭処理装置に備わるユニットの収納状態の検出結果、前記金銭処理装置の正常復帰状態の検出結果の少なくとも1つを表したものであり、
    前記表示制御手段は、前記状態検出手段によって前記エラー状態が検出されると、前記エラー状態に対応する前記インデックスファイルを前記記憶手段から読み出して、前記インデックスファイルに記述されたデータセットの中から前記エラー状態のエラーコードに対応するデータセットを検索し、検索したデータセットに記述されている前記画像ファイルの名称と、前記操作文言ファイルの名称と、前記イベントコードを取得し、取得した名称に対応する前記画像ファイルと、前記操作文言ファイルと、前記イベントコードを前記記憶手段から読み出して、読み出した前記画像ファイルおよび前記操作文言ファイルにそれぞれ含まれる操作者によるエラー解除操作の進捗状況に応じた前記画像データおよび前記操作文言データを、前記イベントコードの内容に基づいて、前記端末機器の前記表示手段にエラー解除操作の進捗状況に応じて順次表示させることを特徴とする金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システム。
  2. 前記状態検出手段は、前記金銭処理装置における金銭の在高枚数が確定しない在高不確定状態を検出可能であり、前記表示制御手段は、前記状態検出手段によって在高不確定状態が検出されると、前記金銭処理装置における金銭の在高枚数を再び計数するための操作手順を示す画像データを前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システム。
  3. 前記金銭処理装置には前記表示手段を備える端末機器が接続され、複数の前記端末機器は少なくとも1台のストアサーバに接続され、前記記憶手段は前記ストアサーバに格納され、前記表示制御手段は、前記ストアサーバから前記画像データを読み出すとともに、読み出した画像データを、前記状態検出手段によって所定の操作が必要な状態になったことが検出された金銭処理装置に接続された端末機器の前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システム。
  4. 請求項1〜のいずれか一つに記載の金銭処理装置に接続される端末機器の表示部を前記表示手段として機能させるためのプログラム。
  5. 請求項1〜のいずれか一つに記載の金銭処理装置に接続される端末機器の表示部に前記金銭処理装置のための操作ガイダンス表示機能を実現させるためのプログラム。
  6. 請求項または請求項に記載のプログラムは、前記端末機器を構成するレジスタの記憶手段に組み込まれ、前記金銭処理装置とでレジ金銭処理システムを構成するドライバソフトウェアであって、
    前記金銭処理装置のための操作ガイダンス表示機能が、前記レジスタの指示を受けずに自動的に機能するものであることを特徴とするプログラム。
  7. 前記ドライバソフトウェアは、前記操作ガイダンス表示機能の部分がサブドライバとして独立しており、前記レジスタからも起動できるように構成されていることを特徴とする請求項に記載のプログラム。
  8. 前記ドライバソフトウェアは、前記操作ガイダンス表示機能の有効/無効を、所定のエラーコードごとに設定できるように構成されており、
    所定のエラー解除操作に失敗した場合に二次的に発生するエラーに対応するエラーコードの場合にのみ前記操作ガイダンス表示機能を有効とすることを特徴とする請求項6または7に記載のプログラム。
  9. 請求項4〜8のいずれか一つに記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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