JP6196671B2 - イソキノリン化合物を作製する方法 - Google Patents

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Description

(関連出願に対する相互参照)
本願は、35 U.S.C.§119(e)の下で、本明細書においてその全体が援用される、2012年7月16日に出願された、米国第61/672,191号明細書に対する利益を主張する。
(背景)
(分野)
本発明は、イソキノリン化合物を作製する方法、およびそれによって得られる中間化合物に関する。
(技術水準)
イソキノリン化合物が、虚血および/または低酸素症によって引き起こされる貧血および組織の損傷を含むHIFに関連する状態および障害の処置および防止に有効であることは公知である(例えば、Robinsonら(2008年)Gastroenterology 134巻(1号):145〜155頁;Rosenbergerら(2008年)Nephrol Dial Transplant 23巻(11号):3472〜3478頁を参照されたい)。特に、本明細書で開示する化合物および方法は、HIFヒドロキシラーゼ活性を阻害し、それによって低酸素誘導因子(HIF)の安定性および/または活性を増大させるためのイソキノリン化合物として、またはその調製において使用することができ、これは次いで、HIFに関連する状態および障害を処置および防止するのに使用することができる。
これまで、置換イソキノリン化合物を調製するためのいくつかの合成経路が公開されてきた。1966年に、Caswellら(Heterocyclyl Chem 1966年、(3号)、328〜332頁)は、密封反応容器中、好ましくは高温(105℃)で、メタノール中でナトリウムを用いたフタルイミドアセテートのガブリエル・コールマン転位による、4−ヒドロキシ−3−カルボメトキシ−1(2H)−イソキノリンならびにその6−および8−メトキシ置換誘導体の合成を報告している。そうした方法が、1つの位置異性体を過剰にもたらす一方で、その置換は、化学者の望むところではない置換基の電子的性質によって決定づけられている。
1978年に、Suzukiら(Synthesis 1978年(6巻)、461〜462頁)は、無水フタル酸およびメチルイソシアノアセテートから調製された4−メトキシカルボニル−1,3−オキサゾールの酸触媒的開環、続く分子内環化による、4−ヒドロキシ−3−カルボメトキシ−1(2H)−イソキノリンの合成を報告している。Suzukiらは、ニトロ置換された4−ヒドロキシ−3−カルボメトキシ−1(2H)−イソキノリンの合成も報告しているが、そこで開示されている方法は、6−ニトロイソキノリン化合物と7−ニトロイソキノリン化合物の混合物を提供している。
Weidmannら(米国特許第6,093,730号)は、Caswellらの合成法によって得られる4−ヒドロキシ−3−カルボメトキシ−1(2H)−イソキノリン異性体のクロマトグラフ分離、続く、メチルエステルの加水分解、対応する酸の酸ハロゲン化物への活性化、グリシンメチルエステルとの縮合による種々の置換イソキノリン−3−カルボキサミドの合成を報告している。
置換イソキノリン化合物の調製のための他の方法が米国特許第7,629,357号および米国特許第7,928,120号に報告されている。米国特許第7,928,120号は、ハロゲン化剤と反応して対応する2−(ハロメチル)安息香酸エステルを得、続いてN保護グリシンエステルと反応し、最後に塩基および任意選択で酸化剤を用いて環化/芳香族化することによる、任意選択で置換された2−メチル安息香酸エステルからの置換シアノイソキノリン化合物の調製を教示している。そうした方法は、開示されている方法が5−、6−、7−または8−置換イソキノリン化合物の単一の異性体のみをもたらすという点で、上述した文献に優る利点を有する。しかし、イソキノリンの1位でのハロおよびシアノ置換基しか得られていない。米国特許第7,629,357号は、1−メチルイソキノリン化合物を含む様々に置換されたイソキノリン化合物の1位における種々の置換基の合成のための方法を開示している。米国特許第7,629,357号の1−メチルイソキノリン化合物は、最初に対応する1,4−ジヒドロキシイソキノリン化合物をオキシ塩化リンまたはオキシ臭化リンと反応して1−クロロまたは1−ブロモイソキノリン化合物を得、続いて、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムとともにトリメチルボロキシンを用いるか、または過剰のn−ブチルリチウム、続いてヨウ化メチルを用いてメチル化することによって調製されている。
米国特許第6,093,730号明細書 米国特許第7,629,357号明細書 米国特許第7,928,120号明細書
Robinsonら(2008年)Gastroenterology 134巻(1号):145〜155頁; Rosenbergerら(2008年)Nephrol Dial Transplant 23巻(11号):3472〜3478頁 Caswellら、Heterocyclyl Chem 1966年、(3号)、328〜332頁 Suzukiら、Synthesis 1978年(6巻)、461〜462頁
(要約)
本発明は、大きな規模で安全かつ効率的に、種々の置換イソキノリン化合物を合成する方法、およびそれによって得られる中間化合物に関する。特に、本明細書で開示する方法は、クロマトグラフ分離を必要とせずに、所望の5−、6−、7−または8−置換イソキノリン化合物を単一の位置異性体として提供する。この方法は、大きな規模で使用する場合、危険でかつ/またはコストがかかる可能性があるオキシ塩化リン、オキシ臭化リン、n−ブチルリチウムまたはトリメチルボロキシンなどの試薬を必要としない。
この方法で得られる新規な中間化合物も提供する。本明細書で開示する化合物は、HIFヒドロキシラーゼ活性を阻害し、それによって、低酸素症誘発因子(HIF)の安定性および/または活性を増大させるためのイソキノリン化合物として、またはその調製において使用することができる。そうした化合物は、虚血および低酸素症に関連する障害の処置、ならびにとりわけ、貧血を含むエリスロポエチン関連障害の処置に有用である(例えば、米国特許第7,629,357号を参照されたい)。
一態様では、本発明は、式Iの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、
式IIの化合物:
を、式IIIの化合物:
と、式Iの化合物を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップを含み、ここで、
ZはO、NRまたはSであり、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
およびRは、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O)−N(R)−R、−NRC(O)NRおよび−Xからなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR−であり、
nは0、1または2であり、
各Rは、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、Xが−SO−または−SO−である場合、Rは水素ではなく、
は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択されるか、
あるいはRとRは、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
およびRは、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X10からなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR13−であり、
nは0、1または2であり、
10は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
13は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択されるか、
またはXが−NR13−である場合、R10とR13は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができ、
各R11は、アルキル、ベンジルもしくはアリールから独立に選択されるか、または2つのR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成している
方法を対象とする。
他の態様では、本発明は、式IVの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、
式Iの化合物:
を、
(a)次式の化合物
、続いて次式の化合物

(b)式R12−Xの化合物、続いて次式の化合物
;または
(c)式Vの化合物:
のうちの1つと、式IVの化合物を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップを含む方法を対象とし、ここで、
はハロであり、
12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から選択されるか、または2つのR12が存在する場合、2つのR12は、それらが結合している炭素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルを形成しており、
Z、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、n、XおよびXは上記式Iについて定義した通りである。
他の態様では、本発明は、式VIの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、
式IVの化合物:
を、式VIの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップを含む方法を対象とし、ここで、
Z、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、n、XおよびXは上記式Iについて定義した通りであり、
12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から選択される。
他の態様では、本発明は、式VIIIの化合物:
[式中、
Z、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、n、XおよびXは上記式Iについて定義した通りであり、
は、−N(R11)(R11)または−OC(O)R12であり、
12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から選択される]
またはその塩、エステル、立体異性体もしくは立体異性体の混合物を対象とするが、
ただし、その化合物は1−ジメチルアミノメチル−4−ヒドロキシ−7−フェニルスルファニル−イソキノリン−3−カルボン酸ブチルエステルではない。
本発明のさらなる実施形態を全体にわたって説明する。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
式Iの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、

式IIの化合物:

を、式IIIの化合物:

と、式Iの化合物を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップを含み、ここで、
ZはO、NR またはSであり、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
およびR は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O) −N(R )−R 、−NR C(O)NR および−X からなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O) −または−NR −であり、
nは0、1または2であり、
各R は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、X が−SO−または−SO −である場合、R は水素ではなく、
は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択されるか、
あるいはR とR は、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
およびR は、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X 10 からなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O) −または−NR 13 −であり、
nは0、1または2であり、
10 は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
13 は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択されるか、
またはX が−NR 13 −である場合、R 10 とR 13 は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができ、
各R 11 は、アルキル、ベンジルもしくはアリールから独立に選択されるか、または2つのR 11 は、それらが結合している窒素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成している
方法。
(項目2)
式IAの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、

式IIAの化合物:

を、式IIIの化合物:

と、式IAの化合物を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップを含み、ここで、
は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
およびR は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O) −N(R )−R (nは0、1または2である)、−NR C(O)NR 、−X (X は酸素、−S(O) −または−NR −であり、nは0、1または2である)からなる群から独立に選択されるか、またはR 、R は、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
およびR は、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X 10 (X は酸素、−S(O) −または−NR 13 −であり、nは0、1または2である、またはX が−NR 13 −である場合、R 13 およびR 10 は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができる)からなる群から独立に選択され、
各R は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、X が−SO−または−SO −である場合、R は水素ではなく、
およびR 13 は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から独立に選択され、
10 は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
各R 11 は、アルキル、ベンジルもしくはアリールから独立に選択されるか、または2つのR 11 は、それらが結合している窒素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成している
方法。
(項目3)
前記反応条件が酸を含む、項目1または項目2に記載の方法。
(項目4)
前記酸が氷酢酸である、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記反応を、約30℃超の温度で実施する、項目1または項目2に記載の方法。
(項目6)
前記反応を、約50℃〜約60℃の温度で実施する、項目1または項目2に記載の方法。
(項目7)
11 がC 〜C アルキルである、項目1または項目2に記載の方法。
(項目8)
式IVの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、

式Iの化合物:

を、次式の化合物

、続いて次式の化合物

;式R 12 −X の化合物、続いて次式の化合物

;または式Vの化合物:

と、式IVの化合物を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップを含み、ここで、
ZはO、NR またはSであり、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
およびR は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O) −N(R )−R (nは0、1または2である)、−NR C(O)NR 、−X (X は酸素、−S(O) −または−NR −であり、nは0、1または2である)からなる群から独立に選択されるか、またはR 、R は、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
およびR は、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X 10 (X は酸素、−S(O) −または−NR 13 −であり、nは0、1または2である、またはX が−NR 13 −である場合、R 13 およびR 10 は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができる)からなる群から独立に選択され、
各R は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、X が−SO−または−SO −である場合、R は水素ではなく、
およびR 13 は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から独立に選択され、
10 は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
各R 11 は、アルキル、ベンジルもしくはアリールから独立に選択されるか、または2つのR 11 は、それらが結合している窒素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成しており、
各R 12 は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から独立に選択されるか、または2つのR 12 が存在する場合、2つのR 12 は、それらが結合している炭素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルを形成しており、
はハロである
方法。
(項目9)
式IVAの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、

式IAの化合物:

を、式Vの化合物:

と、式IVAの化合物を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップを含み、ここで、
は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
およびR は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O) −N(R )−R (nは0、1または2である)、−NR C(O)NR 、−X (X は酸素、−S(O) −または−NR −であり、nは0、1または2である)からなる群から独立に選択されるか、またはR 、R は、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
およびR は、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X 10 (X は酸素、−S(O) −または−NR 13 −であり、nは0、1または2である、またはX が−NR 13 −である場合、R 13 およびR 10 は、それらが結合している窒素原子と一緒連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができる)からなる群から独立に選択され、
各R は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、X が−SO−または−SO −である場合、R は水素ではなく、
およびR 13 は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から独立に選択され、
10 は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
各R 11 は、アルキル、ベンジルもしくはアリールから独立に選択されるか、または2つのR 11 は、それらが結合している窒素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成しており、
各R 12 は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から独立に選択されるか、または2つのR 12 は、それらが結合している炭素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルを形成している
方法。
(項目10)
前記反応条件が式Vの化合物を含む、項目8または項目9に記載の方法。
(項目11)
前記反応を、不活性雰囲気下で実施する、項目8または項目9に記載の方法。
(項目12)
前記反応を、窒素雰囲気下で実施する、項目8または項目9に記載の方法。
(項目13)
前記反応条件が無水反応条件である、項目8または項目9に記載の方法。
(項目14)
前記反応を、約30℃超の温度で実施する、項目8または項目9に記載の方法。
(項目15)
前記反応を、約100℃の温度で実施する、項目8または項目9に記載の方法。
(項目16)
11 およびR 12 がC 〜C アルキルである、項目8または項目9に記載の方法。
(項目17)
11 およびR 12 がメチルである、項目8または項目9に記載の方法。
(項目18)
前記反応条件が、R 12 がC 〜C アルキルである式Vの化合物を含み、前記反応を約100℃の温度で実施する、項目8または項目9に記載の方法。
(項目19)
さらに前記反応を、窒素雰囲気下で実施する、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記反応条件が、式VIIの化合物を式IVの化合物に

転換するステップ、または式VIIAの化合物を式IVAの化合物に

転換するステップをさらに含む、項目8または項目9に記載の方法。
(項目21)
前記反応条件がアミンを含む、項目20に記載の方法。
(項目22)
前記アミンがモルホリンである、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記反応を、ジクロロメタン中で実施する、項目20に記載の方法。
(項目24)
前記反応を、25℃未満の温度で実施する、項目20に記載の方法。
(項目25)
前記反応を、約0℃〜約10℃の温度で実施する、項目20に記載の方法。
(項目26)
前記反応条件がモルホリンを含み、前記反応をジクロロメタン中、約0℃〜約10℃の温度で実施する、項目20に記載の方法。
(項目27)
式VIの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、

式IVの化合物:

を、式VIの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップを含み、ここでZはO、NR またはSであり、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
およびR は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O) −N(R )−R (nは0、1または2である)、−NR C(O)NR 、−X (X は酸素、−S(O) −または−NR −であり、nは0、1または2である)からなる群から独立に選択されるか、またはR 、R は、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
およびR は、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X 10 (X は酸素、−S(O) −または−NR 13 −であり、nは0、1または2である、またはX が−NR 13 −である場合、R 13 およびR 10 は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができる)からなる群から独立に選択され、
各R は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、X が−SO−または−SO −である場合、R は水素ではなく、
およびR 13 は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から独立に選択され、
10 は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
各R 12 は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から独立に選択される
方法。
(項目28)
式VIAの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、

式IVAの化合物:

を、式VIAの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップを含み、ここで
は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
およびR は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O) −N(R )−R (nは0、1または2である)、−NR C(O)NR 、−X (X は酸素、−S(O) −または−NR −であり、nは0、1または2である)からなる群から独立に選択されるか、またはR 、R は、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
およびR は、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X 10 (X は酸素、−S(O) −または−NR 13 −であり、nは0、1または2である、またはX が−NR 13 −である場合、R 13 およびR 10 は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができる)からなる群から独立に選択され、
各R は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、X が−SO−または−SO −である場合、R は水素ではなく、
およびR 13 は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から独立に選択され、
10 は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
各R 12 は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から独立に選択される
方法。
(項目29)
前記反応条件が水素を含む、項目27または項目28に記載の方法。
(項目30)
前記反応条件が、塩基を含む、項目27または項目28に記載の方法。
(項目31)
前記塩基が炭酸ナトリウムである、項目30に記載の方法。
(項目32)
前記反応条件が、酢酸エチルを含む、項目27または項目28に記載の方法。
(項目33)
前記反応条件が、触媒を含む、項目27または項目28に記載の方法。
(項目34)
前記触媒がPd/Cである、項目33に記載の方法。
(項目35)
前記反応条件が、加圧下条件を含む、項目27または項目28に記載の方法。
(項目36)
前記反応条件が、約60psiでの加圧下条件を含む、項目27または項目28に記載の方法。
(項目37)
前記反応条件が、水素、炭酸ナトリウム、酢酸エチル、Pd/Cおよび加圧下条件を含む、項目27または項目28に記載の方法。
(項目38)
前記反応条件が、水素、炭酸ナトリウム、酢酸エチル、Pd/Cおよび約60psiでの加圧下条件を含む、項目27または項目28に記載の方法。
(項目39)
12 がC 〜C アルキルである、項目27または項目28に記載の方法。
(項目40)
12 がメチルである、項目27または項目28に記載の方法。
(項目41)
式VIの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、

a)式IIの化合物を式IIIの化合物と、

式Iの化合物:

を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
b)式Iの化合物を、次式の化合物

、続いて次式の化合物

;式R 12 −X の化合物、続いて次式の化合物

;または式Vの化合物:

と、式IVの化合物:

を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
c)任意選択で、式VIIの化合物:

を、式IVの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップと、
d)式IVの化合物を、式VIの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップと
を含み、ここで、
ZはO、NR またはSであり、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、R およびR は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O) −N(R )−R (nは0、1または2である)、−NR C(O)NR 、−X (X は酸素、−S(O) −または−NR −であり、nは0、1または2である)からなる群から独立に選択されるか、またはR 、R は、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
およびR は、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X 10 (X は酸素、−S(O) −または−NR 13 −であり、nは0、1または2である、またはX が−NR 13 −である場合、R 13 およびR 10 は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができる)からなる群から独立に選択され、
各R は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、X が−SO−または−SO −である場合、R は水素ではなく、
およびR 13 は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から独立に選択され、
10 は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
各R 11 は、アルキル、ベンジルもしくはアリールから独立に選択されるか、または2つのR 11 は、それらが結合している窒素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成しており、
各R 12 は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から独立に選択されるか、または2つのR 12 が存在する場合、2つのR 12 は、それらが結合している炭素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルを形成しており、
はハロである
方法。
(項目42)
式VIAの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、

a)式IIAの化合物を式IIIの化合物と、

式IAの化合物:

を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
b)式IAの化合物を、式Vの化合物

と、式IVAの化合物:

を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
c)任意選択で、式VIIAの化合物:

を、式IVAの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップと、
d)式IVAの化合物を、式VIAの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップと
を含み、ここで、
は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
およびR は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O) −N(R )−R (nは0、1または2である)、−NR C(O)NR 、−X (X は酸素、−S(O) −または−NR −であり、nは0、1または2である)からなる群から独立に選択されるか、またはR 、R は、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
およびR は、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X 10 (X は酸素、−S(O) −または−NR −であり、nは0、1または2である、またはX が−NR 13 −である場合、R 13 およびR 10 は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができる)からなる群から独立に選択され、
各R は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、X が−SO−または−SO −である場合、R は水素ではなく、
およびR 13 は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から独立に選択され、
10 は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
各R 11 は、アルキル、ベンジルもしくはアリールから独立に選択されるか、または2つのR 11 は、それらが結合している窒素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成しており、
各R 12 は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から独立に選択されるか、または2つのR 12 は、それらが結合している炭素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルを形成している
方法。
(項目43)
ステップa)およびb)の前記反応条件が酸を含む、項目41または項目42に記載の方法。
(項目44)
11 およびR 12 がC 〜C アルキルである、項目41または項目42に記載の方法。
(項目45)
11 およびR 12 がC 〜C アルキルであり、R 、R およびR が水素である、項目41または項目42に記載の方法。
(項目46)
11 およびR 12 がC 〜C アルキルであり、R 、R およびR が水素である、項目41または項目42に記載の方法。
(項目47)
11 およびR 12 がメチルである、項目41または項目42に記載の方法。
(項目48)
式VICの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、

a)式IICの化合物を式IIIAの化合物と、

式ICの化合物:

を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
b)式ICの化合物を、式VAの化合物

と、式IVCの化合物:

を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
c)任意選択で、式VIICの化合物:

を、式IVCの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップと、
d)式IVCの化合物を、式VICの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップと
を含み、ここで、
は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O) −N(R )−R (nは0、1または2である)、−NR C(O)NR 、−X (X は酸素、−S(O) −または−NR −であり、nは0、1または2である)からなる群から選択されるか、またはR 、R は、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
各R は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、X が−SO−または−SO −である場合、R は水素ではなく、
各R は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択される
方法。
(項目49)
e)式VICの化合物をグリシンと、式XCの化合物:

またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップ
をさらに含む、項目48に記載の方法。
(項目50)
が水素であり、R がフェノキシである、項目48または49に記載の方法。
(項目51)
が水素であり、R が4−メトキシフェノキシである、項目48または49に記載の方法。
(項目52)
が水素であり、R が3,5−ジフルオロフェノキシである、項目48または49に記載の方法。
(項目53)
式VIDの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、

a)式IIDの化合物を式IIIAの化合物と、

式IDの化合物:

を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
b)式IDの化合物を、式VAの化合物

と、式IVDの化合物:

を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
c)任意選択で、式VIIDの化合物:

を、式IVDの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップと、
d)式IVDの化合物を、式VIDの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップと
を含み、ここで、
は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O) −N(R )−R (nは0、1または2である)、−NR C(O)NR 、−X (X は酸素、−S(O) −または−NR −であり、nは0、1または2である)からなる群から選択されるか、またはR 、R は、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
各R は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、X が−SO−または−SO −である場合、R は水素ではなく、
各R は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択される
方法。
(項目54)
e)式VIDの化合物をグリシンと、式XDの化合物:

またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップ
をさらに含む、項目53に記載の方法。
(項目55)
が水素であり、R がフェノキシである、項目53または54に記載の方法。
(項目56)
が水素であり、R が4−メトキシフェノキシである、項目53または54に記載の方法。
(項目57)
が水素であり、R が3,5−ジフルオロフェノキシである、項目53または54に記載の方法。
(項目58)
ステップa)の前記反応条件が酸を含む、項目41、42、48または53のいずれか一項に記載の方法。
(項目59)
前記酸が氷酢酸である、項目58に記載の方法。
(項目60)
ステップa)を約30℃超の温度で実施する、項目41、42、48または53のいずれか一項に記載の方法。
(項目61)
ステップa)を約50℃〜約60℃の温度で実施する、項目41、42、48または53のいずれか一項に記載の方法。
(項目62)
ステップb)を約30℃超の温度で実施する、項目41、42、48または53のいずれか一項に記載の方法。
(項目63)
ステップb)を約100℃の温度で実施する、項目41、42、48または53のいずれか一項に記載の方法。
(項目64)
ステップc)を含む、項目41、42、48または53のいずれか一項に記載の方法。
(項目65)
ステップc)の前記反応条件がアミンを含む、項目64に記載の方法。
(項目66)
前記アミンがモルホリンである、項目65に記載の方法。
(項目67)
ステップc)をジクロロメタン中で実施する、項目64に記載の方法。
(項目68)
ステップc)を約25℃未満の温度で実施する、項目64に記載の方法。
(項目69)
ステップc)を約0℃〜約10℃の温度で実施する、項目64に記載の方法。
(項目70)
ステップd)の前記反応条件が水素を含む、項目41、42、48または53のいずれか一項に記載の方法。
(項目71)
ステップd)の前記反応条件が塩基を含む、項目41、42、48または53のいずれか一項に記載の方法。
(項目72)
前記塩基が炭酸ナトリウムである、項目71に記載の方法。
(項目73)
ステップd)の前記反応条件が、約0.5〜約1モル当量の炭酸ナトリウムを含む、項目71に記載の方法。
(項目74)
ステップd)の前記反応条件が酢酸エチルを含む、項目41、42、48または53のいずれか一項に記載の方法。
(項目75)
ステップd)の前記反応条件が触媒を含む、項目41、42、48または53のいずれか一項に記載の方法。
(項目76)
前記触媒がPd/Cである、項目75に記載の方法。
(項目77)
約1.1〜約1.5モル当量の式IIIの化合物を使用する、項目1または項目41に記載の方法。
(項目78)
約1.1〜約1.5モル当量の式IIIの化合物を使用する、項目2または項目42に記載の方法。
(項目79)
約1.1〜約1.5モル当量の式IIIAの化合物を使用する、項目48または53に記載の方法。
(項目80)
約2〜約3モル当量の式Vの化合物を使用する、項目8または項目41に記載の方法。
(項目81)
約2〜約3モル当量の式Vの化合物を使用する、項目9または項目42に記載の方法。
(項目82)
約2〜約3モル当量の式VAの化合物を使用する、項目48または53に記載の方法。
(項目83)
式VIIIの化合物:

[式中、
ZはO、NR またはSであり、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
およびR は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O) −N(R )−R (nは0、1または2である)、−NR C(O)NR 、−X (X は酸素、−S(O) −または−NR −であり、nは0、1または2である)からなる群から独立に選択されるか、またはR 、R は、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
およびR は、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X 10 (X は酸素、−S(O) −または−NR 13 −であり、nは0、1または2である、またはX が−NR 13 −である場合、R 13 およびR 10 は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができる)からなる群から独立に選択され、
は−N(R 11 )(R 11 )であるかまたは−OC(O)R 12 であり、
各R は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、X が−SO−または−SO −である場合、R は水素ではなく、
およびR 13 は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から独立に選択され、
10 は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
各R 11 は、アルキル、ベンジルもしくはアリールから独立に選択されるか、または2つのR 11 は、それらが結合している窒素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成しており、
各R 12 は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から独立に選択される]
であって、ただし、1−ジメチルアミノメチル−4−ヒドロキシ−7−フェニルスルファニル−イソキノリン−3−カルボン酸ブチルエステルではない化合物またはその塩、エステル、立体異性体もしくは立体異性体の混合物。
(項目84)
式VIIIAの化合物:

[式中、
は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
およびR は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O) −N(R )−R (nは0、1または2である)、−NR C(O)NR 、−X (X は酸素、−S(O) −または−NR −であり、nは0、1または2である)からなる群から独立に選択されるか、またはR 、R は、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
およびR は、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X 10 (X は酸素、−S(O) −または−NR 13 −であり、nは0、1または2である、またはX が−NR 13 −である場合、R 13 およびR 10 は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができる)からなる群から独立に選択され、
は−N(R 11 )(R 11 )であるかまたは−OC(O)R 12 であり、
各R は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、X が−SO−または−SO −である場合、R は水素ではなく、
およびR 13 は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から独立に選択され、
10 は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
各R 11 は、アルキル、ベンジルもしくはアリールから独立に選択されるか、または2つのR 11 は、それらが結合している窒素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成しており、
各R 12 は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から独立に選択される]
であって、ただし、1−ジメチルアミノメチル−4−ヒドロキシ−7−フェニルスルファニル−イソキノリン−3−カルボン酸ブチルエステルではない化合物またはその塩、エステル、立体異性体もしくは立体異性体の混合物。
(項目85)
が非置換アルキルである、項目83または項目84に記載の化合物。
(項目86)
およびR が水素である、項目83または項目84に記載の化合物。
(項目87)
が、置換されていないか、またはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
およびR が水素である、項目83または項目84に記載の化合物。
(項目88)
が−N(R 11 )(R 11 )であり、R 11 がC 〜C アルキルである、項目83または項目84に記載の化合物。
(項目89)
が−OC(O)R 12 であり、R 12 がC 〜C アルキルである、項目83または項目84に記載の化合物。
(項目90)
が、置換されていないか、またはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルであり、
およびR が、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O) −N(R )−R (nは0、1または2である)、−NR C(O)NR 、−X (X は酸素、−S(O) −または−NR −であり、nは0、1または2である)からなる群から独立に選択されるか、またはR 、R が、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
およびR が水素であり、
が−N(R 11 )(R 11 )であり、
各R が、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、X が−SO−または−SO −である場合、R は水素ではなく、
が、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択され、
各R 11 が、C 〜C アルキルまたはアリールから独立に選択される、項目83または項目84に記載の化合物。
(項目91)
が、置換されていないか、またはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルであり、
およびR が、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O) −N(R )−R (nは0、1または2である)、−NR C(O)NR 、−X (X は酸素、−S(O) −または−NR −であり、nは0、1または2である)からなる群から独立に選択されるか、またはR 、R が、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
およびR が水素であり、
が−OC(O)R 12 であり、
各R が、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、X が−SO−または−SO −である場合、R は水素ではなく、
が、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択され、
各R 12 が、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から独立に選択される、項目83または項目84に記載の化合物。
(項目92)
4−ヒドロキシ−7−フェノキシイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(3a):

である化合物。
(項目93)
メチル4−ヒドロキシ−1−メチル−7−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシレート(3e):

である化合物。
(詳細な説明)
化合物および方法を説明する前に、本発明は、それらが変動する可能性があるので、説明される特定の化合物、組成物、方法論、プロトコル、細胞系、アッセイおよび試薬に限定されないことを理解されたい。本明細書で使用する専門用語は本発明の特定の実施形態の説明を目的とするものであり、添付の特許請求の範囲に示すような本発明の範囲を限定しようとするものでは全くないことも理解されたい。
定義
本明細書、および添付の特許請求の範囲で使用されるように、文脈による別段の明らかな記述のない限り、単数形「a」、「an」および「the」は、複数形の参照を含むことに留意すべきである。
別段の定義のない限り、本明細書で使用するすべての技術的および科学的用語は、本発明が属する技術分野の技術者によって通常理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で説明するのと同様または同等な任意の方法および材料を、本発明の実践または試験において用いることができるが、その好ましい方法、デバイスおよび材料をここに記載する。本明細書で引用するすべての出版物を、本発明の関連で使用する可能性のある、これらの出版物において報告されている方法論、試薬および手段を説明および開示する目的のために、それらの全体において、参照により本明細書に組み込む。先行発明によるそうした開示に先行する資格が本発明にないということを認めるものと解釈されるべきでは全くない。
本発明の実践は、別段の指定のない限り、当技術分野の技術の範囲内で、化学、生物化学、分子生物学、細胞生物学、遺伝学、免疫学および薬理学の慣用的な方法を使用することになる。そうした技術は、文献に十分説明されている。例えば、Gennaro, A.R.編(1990年)Remington’s Pharmaceutical Sciences、第18版、Mack Publishing Co.;Colowick, S.ら編、Methods In Enzymology、Academic Press, Inc.;D.M. WeirおよびC.C. Blackwell編(1986年)Handbook of Experimental Immunology、巻I〜IV、Blackwell Scientific Publications;Maniatis, T.ら編(1989年)Molecular Cloning: A Laboratory Manual、第2版、巻I〜III、Cold Spring Harbor Laboratory Press;Ausubel, F. M.ら編(1999年)Short Protocols in Molecular Biology、第4版、John Wiley & Sons;Reamら編(1998年)Molecular Biology Techniques: An Intensive Laboratory Course、Academic Press;Newton & Graham編(1997年)PCR(Introduction to Biotechniques Series)、第2版、Springer Verlagを参照されたい。
「アルキル」という用語は、1〜10個の炭素原子、より特別には1〜5個の炭素原子、さらにより特別には1〜3個の炭素原子を有する飽和の一価ヒドロカルビル基を指す。この用語は、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、n−ペンチルなどの基によって例示される。
「置換アルキル」という用語は、その置換基のそれぞれが、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノチオカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、アリールオキシアリール、置換アリールオキシアリール、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、オキソ、チオキソ、カルボキシル、カルボキシルエステル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、チオ、アルキルチオ、置換アルキルチオ、アリールチオ、置換アリールチオ、シクロアルキルチオ、置換シクロアルキルチオ、ヘテロアリールチオ、置換ヘテロアリールチオ、複素環チオ、置換複素環チオ、スルホニル、置換スルホニル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、シクロアルコキシ、置換シクロアルコキシ、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、オキシカルボニルアミノ、オキシチオカルボニルアミノ、−OS(O)−アルキル、−OS(O)−置換アルキル、−OS(O)−アリール、−OS(O)−置換アリール、−OS(O)−ヘテロアリール、−OS(O)−置換ヘテロアリール、−OS(O)−複素環、−OS(O)−置換複素環および−OSO−NR4040、−NR40S(O)−NR40−アルキル、−NR40S(O)−NR40−置換アルキル、−NR40S(O)−NR40−アリール、−NR40S(O)−NR40−置換アリール、−NR40S(O)−NR40−ヘテロアリール、−NR40S(O)−NR40−置換ヘテロアリール、−NR40S(O)−NR40−複素環および−NR40S(O)−NR40−置換複素環(各R40は水素またはアルキルから独立に選択される)からなる群から独立に選択される、1〜5個の置換基または1〜3個の置換基を有する1〜10個の炭素原子、より特別には1〜5個の炭素原子のアルキル基を指す。この基は、例えばトリフルオロメチル、ベンジル、ピラゾール−1−イルメチル等の基によって例示される。
「アルコキシ」という用語は、例として、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、t−ブトキシ、sec−ブトキシ、n−ペントキシなどを含む基「アルキル−O−」を指す。
「置換アルコキシ」という用語は、基「置換アルキル−O−」を指す。
「アシル」という用語は、基H−C(O)−、アルキル−C(O)−、置換アルキル−C(O)−、アルケニル−C(O)−、置換アルケニル−C(O)−、アルキニル−C(O)−、置換アルキニル−C(O)−、シクロアルキル−C(O)−、置換シクロアルキル−C(O)−、アリール−C(O)−、置換アリール−C(O)−、ヘテロアリール−C(O)−、置換ヘテロアリール−C(O)、複素環−C(O)−および置換複素環−C(O)−を指す。ただし、複素環または置換複素環の窒素原子は−C(O)−基と結合していないものとし、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環は本明細書で定義する通りである。
「アミノアシル」もしくは「アミド」または接頭辞「カルバモイル」、「カルボキサミド」、「置換カルバモイル」もしくは「置換カルボキサミド」という用語は、基−C(O)NR4242を指し、ここで、各R42は、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から独立に選択されるか、あるいは、各R42は、窒素原子と一緒に連結して複素環または置換複素環を形成しており、ここで、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環は本明細書で定義する通りである。
「アシルオキシ」という用語は、基アルキル−C(O)O−、置換アルキル−C(O)O−、アルケニル−C(O)O−、置換アルケニル−C(O)O−、アルキニル−C(O)O−、置換アルキニル−C(O)O−、アリール−C(O)O−、置換アリール−C(O)O−、シクロアルキル−C(O)O−、置換シクロアルキル−C(O)O−、ヘテロアリール−C(O)O−、置換ヘテロアリール−C(O)O−、複素環−C(O)O−および置換複素環−C(O)O−を指し、ここで、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環は本明細書で定義する通りである。
「アルケニル」という用語は、2〜6個の炭素原子または2〜4個の炭素原子を有し、少なくとも1個または1〜2個のビニル(>C=C<)不飽和の部位を有するビニル不飽和の一価ヒドロカルビル基を指す。そうした基は、ビニル(エテン−1−イル)、アリル、ブタ−3−エニルなどで例示される。この用語は、必要に応じて、E(trans)異性体とZ(cis)異性体の両方を含む。これはE成分とZ成分の両方の混合物も含む。
「置換アルケニル」という用語は、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、カルボキシルエステル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択される、1〜3個の置換基または1〜2個の置換基を有するアルケニル基を指す。この用語は、必要に応じて、E(trans)異性体とZ(cis)異性体の両方を含む。これはE成分とZ成分の両方の混合物も含む。
「アルキニル」という用語は、2〜6個の炭素原子または2〜3個の炭素原子を有し、少なくとも1個または1〜2個のアセチレン(−C≡C−)不飽和の部位を有するアセチレン不飽和の一価ヒドロカルビル基を指す。この基は、エチン−1−イル、プロピン−1−イル、プロピン−2−イルなどによって例示される。
「置換アルキニル」という用語は、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、カルボキシルエステル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択される、1〜3個の置換基または1〜2個の置換基を有するアルキニル基を指す。この基は、例えばフェニルエチニル等の基によって例示される。
「アミノ」という用語は、基−NHを指す。
「置換アミノ」という用語は、基−NR4141を指し、ここで、各R41は、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、スルホニルおよび置換スルホニルからなる群から独立に選択されるか、またはR41基は、窒素原子と一緒に連結して複素環式または置換複素環式環を形成していてよく、ただし、両方のR41基が水素であることはない。この基は、フェニルアミノ、メチルフェニルアミノなどによって例示される。この基は、例えば(エタン酸−2−イル)アミノ等の基によってさらに例示される。
「アシルアミノ」という用語は、基−NR45C(O)アルキル、−NR45C(O)置換アルキル、−NR45C(O)シクロアルキル、−NR45C(O)置換シクロアルキル、−NR45C(O)アルケニル、−NR45C(O)置換アルケニル、−NR45C(O)アルキニル、−NR45C(O)置換アルキニル、−NR45C(O)アリール、−NR45C(O)置換アリール、−NR45C(O)ヘテロアリール、−NR45C(O)置換ヘテロアリール、−NR45C(O)複素環および−NR45C(O)置換複素環を指し、ここで、R45は水素またはアルキルであり、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環は本明細書で定義されている。
「オキシカルボニルアミノ」という用語は、基−NR46C(O)O−アルキル、−NR46C(O)O−置換アルキル、−NR46C(O)O−アルケニル、−NR46C(O)O−置換アルケニル、−NR46C(O)O−アルキニル、−NR46C(O)O−置換アルキニル、−NR46C(O)O−シクロアルキル、−NR46C(O)O−置換シクロアルキル、−NR46C(O)O−アリール、−NR46C(O)O−置換アリール、−NR46C(O)O−ヘテロアリール、−NR46C(O)O−置換ヘテロアリール、−NR46C(O)O−複素環および−NR46C(O)O−置換複素環を指し、ここで、R46は水素またはアルキルであり、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環は本明細書で定義する通りである。
「オキシチオカルボニルアミノ」という用語は、基−NR46C(S)O−アルキル、−NR46C(S)O−置換アルキル、−NR46C(S)O−アルケニル、−NR46C(S)O−置換アルケニル、−NR46C(S)O−アルキニル、−NR46C(S)O−置換アルキニル、−NR46C(S)O−シクロアルキル、−NR46C(S)O−置換シクロアルキル、−NR46C(S)O−アリール、−NR46C(S)O−置換アリール、−NR46C(S)O−ヘテロアリール、−NR46C(S)O−置換ヘテロアリール、−NR46C(S)O−複素環および−NR46C(S)O−置換複素環を指し、ここで、R46は水素またはアルキルであり、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環は本明細書で定義する通りである。
「アミノカルボニルオキシ」または接頭辞「カルバモイルオキシ」もしくは「置換カルバモイルオキシ」という用語は、基−OC(O)NR4747を指し、ここで、各R47は、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から独立に選択されるか;または各R47は窒素原子と一緒に連結して複素環または置換複素環を形成しており、ここで、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環は本明細書で定義する通りである。
「アミノカルボニルアミノ」という用語は、基−NR49C(O)N(R49を指し、ここで、各R49は、水素およびアルキルからなる群から独立に選択される。
「アミノチオカルボニルアミノ」という用語は、基−NR49C(S)N(R49を指し、ここで、各R49は、水素およびアルキルからなる群から独立に選択される。
「アリール」または「Ar」という用語は、単環(例えば、フェニル)、またはその縮合環が芳香族(例えば、2−ベンゾオキサゾリノン、2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン−7−イルなど)であってもなくてもよい多重縮合環(例えば、ナフチルまたはアントリル)を有する6〜14個の炭素原子の一価芳香族炭素環式基を指す。ただし、その結合点はアリール基である。好ましいアリールには、フェニルおよびナフチルが含まれる。
「置換アリール」という用語は、ヒドロキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アミジノ(−C(=NH)−アミノまたは置換アミノ)、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アミノカルボニルオキシ、アミノカルボニルアミノ、アミノチオカルボニルアミノ、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シクロアルコキシ、置換シクロアルコキシ、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、カルボキシル、カルボキシルエステル、シアノ、チオ、アルキルチオ、置換アルキルチオ、アリールチオ、置換アリールチオ、ヘテロアリールチオ、置換ヘテロアリールチオ、シクロアルキルチオ、置換シクロアルキルチオ、複素環チオ、置換複素環チオ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、グアニジノ(−NH−C(=NH)−アミノまたは置換アミノ)、ハロ、ニトロ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、オキシカルボニルアミノ、オキシチオカルボニルアミノ、スルホニル、置換スルホニル、−OS(O)−アルキル、−OS(O)−置換アルキル、−OS(O)−アリール、−OS(O)−置換アリール、−OS(O)−ヘテロアリール、−OS(O)−置換ヘテロアリール、−OS(O)−複素環、−OS(O)−置換複素環および−OSO−NR5151、−NR51S(O)−NR51−アルキル、−NR51S(O)−NR51−置換アルキル、−NR51S(O)−NR51−アリール、−NR51S(O)−NR51−置換アリール、−NR51S(O)−NR51−ヘテロアリール、−NR51S(O)−NR51−置換ヘテロアリール、−NR51S(O)−NR51−複素環、−NR51S(O)−NR51−置換複素環からなる群から選択される1〜4個、特に1〜3個の置換基で置換されている本明細書で定義するようなアリール基を指し、ここで、各R51は水素またはアルキルから独立に選択され、これらの用語のそれぞれは本明細書で定義する通りである。この基は、例えば4−フルオロフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、4−t−ブチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、2−トリフルオロメトキシフェニル、3−トリフルオロメトキシフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、4−メトキシフェニル、3−シアノフェニル、4−シアノフェニル、4−フェノキシフェニル、4−メタンスルホニルフェニル、ビフェニル−4−イル等の基によって例示される。
「アリールオキシ」という用語は、例としてフェノキシ、ナフトキシなどを含む基アリール−O−を指す。
「置換アリールオキシ」という用語は、置換アリール−O−基を指す。
「アリールオキシアリール」という用語は、基−アリール−O−アリールを指す。
「置換アリールオキシアリール」という用語は、置換アリールについて上記で定義したようなアリール環のいずれかまたはその両方において1〜3個の置換基で置換されているアリールオキシアリール基を指す。
「カルボキシル」という用語は、−COOHまたはその塩を指す。
「カルボキシルエステル」という用語は、基−C(O)O−アルキル、−C(O)O−置換アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−置換アルケニル、−C(O)O−アルキニル、−C(O)O−置換アルキニル、−C(O)O−シクロアルキル、−C(O)O−置換シクロアルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−置換アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−C(O)O−置換ヘテロアリール、−C(O)O−複素環および−C(O)O−置換複素環を指す。
「シアノ」という用語は、基−CNを指す。
「シクロアルキル」という用語は、例としてアダマンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロオクチル、シクロヘキセニルなどを含む単一または多重の環状環を有する、3〜10個、3〜8個または3〜6個の炭素原子の飽和もしくは不飽和であるが芳香族ではない環状のアルキル基を指す。
「置換シクロアルキル」という用語は、オキソ(=O)、チオキソ(=S)、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、置換アミノ、アミノアシル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、カルボキシル、カルボキシルエステル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群から選択される1〜5個の置換基を有するシクロアルキル基を指す。
「シクロアルコキシ」という用語は、−O−シクロアルキル基を指す。
「置換シクロアルコキシ」という用語は、−O−置換シクロアルキル基を指す。
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを指す。
「ヒドロキシ」または「ヒドロキシル」という用語は、基−OHを指す。
「ヘテロアリール」という用語は、1〜15個の炭素原子または1〜10個の炭素原子、ならびに酸素、窒素および硫黄からなる群から選択されるその環内の1〜4個のヘテロ原子からなる芳香族環を指す。そうしたヘテロアリール基は、単環(例えば、ピリジニル、フリルまたはチエニル)または多重縮合環(例えば、インドリジニルまたはベンゾチエニル)を有することができる。ただし、結合点は、その環が芳香族であるヘテロ原子を含む環を介しているものとする。窒素および/または硫黄環原子は任意選択で酸化されて、N−オキシドまたはスルホキシドおよびスルホン誘導体を提供していてよい。ヘテロアリールの例には、これらに限定されないが、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、インドリル、チオフェニル、チエニルおよびフリルが含まれる。
「置換ヘテロアリール」という用語は、置換アリールについて定義されている置換基の同じ基から選択される1〜3個の置換基で置換されているヘテロアリール基を指す。この基は、例えば5−フルオロ−ピリジン−3−イル、1−ベンジル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル、5−ブロモ−フラン−2−イル、トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−イル等の基によって例示される。
「ヘテロアリールオキシ」という用語は、基−O−ヘテロアリールを指し、「置換ヘテロアリールオキシ」は基−O−置換ヘテロアリールを指す。
「ヘテロシクリル」および「複素環」という用語は、本明細書では互換的に使用される。本明細書で使用されるように、この用語は、1〜10個の炭素原子、および窒素、硫黄または酸素からなる群から選択されるその環内の1〜4個のヘテロ原子の単環または多重の縮合環を有し、縮合環系において、その環の1つまたは複数がアリールまたはヘテロアリールであってよい(ただしその結合点は複素環においてである)飽和または不飽和(しかし芳香族ではない)基を指す。窒素および/または硫黄環原子は任意選択で酸化されて、N−オキシドまたはスルホキシドおよびスルホン誘導体を提供していてよい。
「置換ヘテロシクリル」または「置換複素環」という用語は、置換シクロアルキルについて定義したのと同じ1〜3個の置換基で置換されている複素環基を指す。
複素環およびヘテロアリールの例には、これらに限定されないが、アゼチジニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、インドリル、ジヒドロインドリル、インダゾリル、プリニル、キノリジニル、イソキノリニル、キノリニル、フタラジニル、ナフチルピリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、カルバゾリル、カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、フェナントロリニル、イソチアゾリル、フェナジニル、イソオキサゾリル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、インドリニル、フタルイミジル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェニル、チアゾリル、チアゾリジニル、チオフェニル、ベンゾ[b]チオフェニル、モルホリニル、チオモルホリニル(チアモルホリニルとも称される)、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニルなどが含まれる。
「ニトロ」という用語は、基−NOを指す。
「オキソ」という用語は、原子(=O)または原子(−O)を指す。
「スルホニル」という用語は、基−S(O)Hを指す。「置換スルホニル」という用語は、基−SO−アルキル、−SO−置換アルキル、−SO−アルケニル、−SO−置換アルケニル、−SO−アルキニル、−SO−置換アルキニル、−SO−シクロアルキル、−SO−置換シクロアルキル、−SO−シクロアルケニル、−SO−置換シクロアルケニル、−SO−アリール、−SO−置換アリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−置換ヘテロアリール、−SO−複素環、−SO−置換複素環を指し、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルは本明細書で定義する通りである。置換スルホニルには、メチル−SO−、フェニル−SO−および4−メチルフェニル−SO−などの基が含まれる。
「ヘテロシクリルオキシ」という用語は、基−O−複素環を指し、「置換ヘテロシクリルオキシ」は基−O−置換複素環を指す。
「チオ」または「メルカプト」という用語は、基−SHを指す。
「アルキルスルファニル」、「アルキルチオ」または「チオエーテル」という用語は、アルキルが上記の定義通りである基−S−アルキルを指す。
「置換アルキルチオ」、「置換アルキルスルファニル」または「置換アルキルチオ」という用語は、置換アルキルが上記の定義通りである基−S−置換アルキルを指す。
「シクロアルキルチオ」または「シクロアルキルスルファニル」という用語は、シクロアルキルが上記の定義通りである基−S−シクロアルキルを指す。
「置換シクロアルキルチオ」という用語は、置換シクロアルキルが上記の定義通りである基−S−置換シクロアルキルを指す。
「アリールチオ」または「アリールスルファニル」という用語は、基−S−アリールを指し、「置換アリールチオ」は基−S−置換アリールを指し、ここで、アリールおよび置換アリールは上記の定義通りである。
「ヘテロアリールチオ」または「ヘテロアリールスルファニル」という用語は、基−S−ヘテロアリールを指し、「置換ヘテロアリールチオ」は基−S−置換ヘテロアリールを指し、ここで、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリールは上記の定義通りである。
「複素環チオ」または「複素環スルファニル」という用語は、基−S−複素環を指し、「置換複素環チオ」は基−S−置換複素環を指し、ここで、複素環および置換複素環は上記の定義通りである。
「エステル」という用語は、基−COOR54(R54はアルキルまたは置換アルキルである)を含む本明細書で開示する化合物を指す。
「アミン」という用語は、孤立電子対を有する塩基性窒素原子を含む有機化合物を指す。アミンは、1個もしくは複数の水素原子がアルキルまたはアリール基などの置換基で置き換えられているアンモニアの誘導体である。塩基性窒素原子は、複素環またはヘテロアリール環の一部であってもよい。
上記の定義のすべての置換された基において、それら自体にさらなる置換基を含む置換基を定義することによって到達するポリマー(例えば、それ自体が置換アリール基等で置換されている置換基として置換アリール基を有する置換アリール)は、本明細書において含めようとするものではないことを理解されたい。その置換基が同じであっても異なっていても、無限数の置換基もやはり含まれない。そうした場合、そのような置換基の最大数は3である。したがって、上記の定義のそれぞれは、例えば置換アリール基が−置換アリール−(置換アリール)−置換アリールに限定される限定によって制約される。
同様に、上記の定義は、許容できない置換パターン(例えば、5個のフルオロ基で置換されたメチル、またはエテニルまたはアセチレン不飽和へのヒドロキシル基のα位)は含まないものとすることを理解されたい。そうした許容できない置換パターンは当業者に周知である。
化合物および分子という用語は互換的に使用される。「分子」または「化合物」という言葉が使用されている場合に本発明で考慮される他の形態は、塩、プロドラッグ、溶媒和物、互変異性体、立体異性体および立体異性体の混合物である。いくつかの実施形態では、その塩は、薬学的に許容される塩である。
「薬学的に許容される(pharmaceutically acceptable)」という用語は、毒物学および/または安全上の観点から患者(例えば、ヒト患者)に許容されるそれらの特性および/または物質を指す。
「塩」という用語は、本明細書で説明する化合物に見られる具体的な置換基に応じて、相対的に非毒性の酸または塩基で調製できる本開示の化合物の塩を意味する。本開示の化合物が相対的に酸性の官能基(例えば、−COOH基)を含む場合、塩基付加塩は、その化合物(例えば、そうした化合物の中性形態)を、そのままかまたは適切な不活性溶媒中で十分な量の所望の塩基と接触させることによって得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩には、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミノ、マグネシウムおよびアルミニウムの塩などが含まれる。本開示の化合物が相対的に塩基性の官能基(例えば、アミン)を含む場合、酸付加塩は、例えば化合物(例えば、そうした化合物の中性形態)を、そのままかまたは適切な不活性溶媒中で十分な量の所望の酸と接触させることによって得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の例には、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、一水素炭酸、リン酸、二リン酸、一水素リン酸、二水素リン酸、硫酸、一水素硫酸、ヨウ化水素酸などの無機酸から誘導される塩、ならびにギ酸、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、2−ヒドロキシエチルスルホン酸、サリチル酸、ステアリン酸などの相対的に非毒性の有機酸から誘導される塩が含まれる。アルギン酸塩(arginate)などのアミノ酸の塩およびグルクロン酸またはガラクツロン酸(galactunoric)などの有機酸の塩も含まれる(例えば、Bergeら、Journal of Pharmaceutical Science、1977年、66巻:1〜19頁を参照されたい)。本開示の特定の具体的な化合物は、その化合物を塩基または酸の付加塩に転換できるようにする塩基性と酸性の両方の官能基を含む。さらに、その対イオンを、当業界で公知の慣用的な方法を用いて交換することができる。
化合物の中性形態を、例えば、慣用的な仕方で、その塩を塩基または酸と接触させ、その親化合物を単離することによって再生させることができる。化合物の親形態は、極性溶媒中での溶解度などの特定の物理的特性において種々の塩形態によって異なる可能性があるが、そのほかでは、その塩は、本開示の目的にはその化合物の親形態と同等である。
ある化合物が、例えば「−COO」において、負の電荷をもつ酸素原子「O」を含む場合、その式は、プロトンまたは有機もしくは無機カチオン性の対イオン(例えば、Na)を任意選択で含むことを意味する。一例では、その化合物の得られる塩形態は薬学的に許容される。さらに、本開示の化合物が、例えば置換基「−COOH」、「−COH」または「−C(O)H」と記されるカルボン酸基などの酸性基を含む場合、この式は、その酸性基の対応する「脱プロトン化された」形態、例えば「−COO」、「−CO 」または「−C(O) 」をそれぞれ任意選択で含むことを意味する。
同様に、ある化合物が、正の電荷をもつ窒素原子「N」を含む場合、その式は、有機または無機アニオン性対イオン(例えば、Cl)を任意選択で含むことを意味する。一例では、この化合物の得られる塩形態は薬学的に許容される。さらに、本開示の化合物がアミンなどの塩基性基を含む場合、その式は、その塩基性基の対応する「プロトン化された」形態、例えば「NH」を任意選択で含むことを意味する。
本開示の化合物は、すべての互変異性形態で存在することができ、したがって、すべての互変異性形態および互変異性体の混合物は本明細書で開示する化合物に含まれる。
本開示の化合物は、特定の幾何異性形態または立体異性形態で存在することもできる。本開示は、そのcis−およびtrans−異性体、(−)−および(+)−鏡像異性体、ジアステレオマー、(D)−異性体、(L)−異性体、ラセミ混合物ならびにそれらの他の混合物、例えば鏡像異性体的またはジアステレオマー的に濃縮された混合物を含むそうしたすべての化合物を、本開示の範囲に含まれるものとして考慮する。追加的な不斉炭素原子が、アルキル基などの置換基中に存在していてよい。そうしたすべての異性体ならびにその混合物は本開示に含まれるものとする。本明細書で説明する化合物が、オレフィン二重結合または幾何学的非対称の他の中心を含む場合、別段の指定のない限り、これらの化合物は、E幾何異性体とZ幾何異性体の両方を含むものとする。
光学的に活性な(R)−および(S)−異性体ならびにdおよびl異性体は、キラルシントンもしくはキラル試薬を用いて調製することができる、または慣用的な技術を用いて分割することができる。ラセミ化合物の分割は、例えば、分割剤の存在下での結晶化;例えばキラルHPLCカラムを用いたクロマトグラフィー;または、ラセミ混合物を分割試薬で誘導体化してジアステレオマーを生成し、クロマトグラフィーによってジアステレオマーを分離し、分割剤を除去して、鏡像異性体的に濃縮された形態で元の化合物を生成する方法などの慣用的な方法によって遂行ことができる。化合物の鏡像異性体純度を高めるために、上記手順のいずれかを繰り返すことができる。例えば、本開示の化合物の特定の鏡像異性体を望む場合、それを、不斉合成またはキラル補助基を用いた誘導体化によって調製することができ、得られたジアステレオマー混合物を分離し、その補助基を切断して純粋な所望の鏡像異性体を提供する。あるいは、その分子が、アミノ基などの塩基性官能基またはカルボキシル基などの酸性官能基を含む場合、ジアステレオマー塩を、適切な光学的に活性な酸または塩基で形成させ、次いで分別結晶化または当業界で公知のクロマトグラフ的手段でこうして生成したジアステレオマーを分割し、続いて純粋な鏡像異性体を回収することができる。さらに、鏡像異性体とジアステレオマーの分離は、しばしば、キラル、固定相を使用したクロマトグラフィーを、任意選択で化学的誘導体化(例えば、アミンからのカルバメートの生成)と組み合わせて用いて遂行される。
「反応条件」という用語は、そのもとで化学反応が進行する物理的および/または環境的な条件を指すものとする。反応条件の例には、これらに限定されないが、以下の:反応温度、溶媒、pH、圧力、反応時間、反応物のモル比、塩基もしくは酸または触媒の存在等の1つまたは複数が含まれる。反応条件は、例えばカップリング条件、水素化条件、アシル化条件、還元条件等のその条件が用いられる具体的な化学反応にちなんで名付けることができる。大部分の反応のための反応条件は一般に、当業者に公知であるか、または文献から容易に得ることができる。特定の反応において挙げられているものに加えて、その反応条件が、試薬を含み得ることも考慮される。
「アミノ−保護基」という用語は、合成手順の間の望ましくない反応に対して窒素原子を保護することを目的とするそれらの有機基を指し、これらに限定されないが、シリルエーテル、例えば2−(トリメチルシリル)エトキシメチル(SEM)エーテル、またはアルコキシメチルエーテル、例えばメトキシメチル(MOM)エーテル、tert−ブトキシメチル(BUM)エーテル、ベンジルオキシメチル(BOM)エーテルまたはメトキシエトキシメチル(MEM)エーテルが含まれる。追加の保護基には、tert−ブチル、アセチル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル(カルボベンジルオキシ、CBZ)、p−メトキシベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル(BOC)、トリフルオロアセチルなどが含まれる。
特定の保護基は、それらの好都合さもしくは相対的な除去のし易さのため、またはそのプロセスの後続ステップにおけるそれらの立体特異的効果のために、他のものより好ましい可能性がある。追加の適切なアミノ保護基は、T.W.Greene and P.G. M. Wuts、Protecting Groups in Organic Synthesis、第3版、Wiley、New York、1999年およびそこに引用されている参考文献に教示されている。これらをすべて、その全体において、参照により本明細書に組み込む。
「無水反応条件」という用語は、水が排除されている反応条件を指すものとする。そうした条件は当業者に公知であり、一般にそれは、乾燥しているかまたは蒸留されている溶媒および試薬、乾燥された反応容器および/または乾燥剤、例えば活性化モレキュラーシーブ、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム等の存在の1つまたは複数を含む。
「水素化条件」または「水素化反応条件」という用語は、1つまたは複数の新規のC−H結合を形成させるための適切な条件および触媒を指すものとする。水素化条件または水素化反応条件は典型的には、白金族金属(白金、パラジウム、ロジウムおよびルテニウム)をベースとしたものなどの触媒(例えば、Pd/CまたはPtO)を含む。
「不活性雰囲気」という用語は、所望の反応工程の間、反応物および試薬と反応しない気体を含む雰囲気を指すものとする。一般的には、不活性雰囲気は酸素および/または水分を排除する。例示的な気体には、窒素およびアルゴンが含まれる。
「加圧下」という用語は、1気圧超の圧力下で実施される反応条件を指すものとする。そうした反応は、par水添装置中か、または反応が加熱下で実施されるため溶媒蒸気が反応容器内の圧力を上昇させる他の密封反応容器(すなわち、スクリューキャップ付きフラスコ)で実施することができる。
「酸」という用語は、プロトンを供与するか、または他の種から電子対を受容することができる化学種を指すものとする。酸の例には、有機酸、例えばカルボン酸(例えば、乳酸、酢酸、ギ酸、クエン酸、シュウ酸、尿酸等)およびスルホン酸(例えば、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸)、鉱酸(例えば、塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、ホウ酸、フッ化水素酸、臭化水素酸)、ルイス酸等が含まれる。本明細書で用いられる「ルイス酸」という用語は、第2の分子またはイオンからの2個の電子と共有結合を形成することによって、他の分子またはイオンと一緒になることができる分子またはイオンを指す。本発明のプロセスにおいて使用するためには、ルイス酸は、電子対を受容できる電子不足種と考えられる。本発明において使用できるルイス酸の例は、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、亜鉛、チタン、クロム、銅、ホウ素、スズ、水銀、鉄、マンガン、カドミウム、ガリウムおよびバリウムを含む金属およびそれらの錯体のカチオンである。それらの錯体は、水酸化物、アルキル、アルコキシド、ハロゲン化物、およびアセテートなどの有機酸配位子を含むことができる。本発明のプロセスにおいて有用なルイス酸の好ましい例は、追加的に脱水特性を有する、チタンアルコキシド、特にTi(OEt)である。
「塩基」という用語は、プロトン受容体である化学種を指すものとする。本発明で使用するのに適した塩基には無機または有機塩基が含まれる。無機塩基の例には、これらに限定されないが、水酸化カリウム(KOH)、水酸化バリウム(Ba(OH))、水酸化セシウム(CsOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化ストロンチウム(Sr(OH))、水酸化カルシウム(Ca(OH))、水酸化リチウム(LiOH)、水酸化ルビジウム(RbOH)および水酸化マグネシウム(Mg(OH))が含まれる。有機塩基は、一般にアミンおよび窒素含有複素環化合物などの窒素原子を含む、中性かまたは負の電荷をもつ化合物であってよい。中性の窒素含有有機塩基の例には、アンモニア、ピリジン、メチルアミン、イミダゾール、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(ジメチルアミノ)ピリジンなどが含まれる。負の電荷をもつ有機塩基の例には、アルキルリチウム試薬、リチウムジアルキルアミド、リチウムアルキル酸化物、アルキルマグネシウムハロゲン化物などが含まれる。
方法
本発明は、種々の置換イソキノリン化合物を合成する方法、およびそれによって得られる中間化合物を提供する。本方法は、そうした化合物の商業生産に望ましいように、イソキノリン化合物を大きな規模で安全かつ効率的に製造できるようにする。
従来開示されているものに優る本方法の1つの利点は、本明細書で開示する方法が位置異性体の分離を必要としない点である。例えば、Suzukiら(上記)、Weidmannら(上記)および米国特許第7,629,357号に開示されている方法は、5−置換イソキノリン化合物と8−置換イソキノリン化合物または6−置換イソキノリン化合物と7−置換イソキノリン化合物の位置異性体混合物を提供し、次いでこれを、標準的なクロマトグラフ法を用いて分離している。しかし、そうした分離は、このステップの最大理論収率がわずか50%しか可能ではないので望ましくない。
従来開示されているものに優る本方法の他の利点は、本明細書で開示する方法が、有害でかつ/または高価な試薬を使用しないという点である。特に、本明細書で開示する方法はハロゲン化ステップを回避し、したがって、オキシ塩化リンおよびオキシ臭化リンなどの試薬を回避する(例えば、本明細書のスキームE、E−400〜E−500に記載している、米国特許第7,323,475号において従来開示されている合成法を参照されたい)。これらの試薬は粘膜、上気道、目および皮膚の組織に対して極めて破壊的である。さらに上記方法は、水分との反応性が非常に高いためどちらも特別な取り扱い手順を必要とするn−ブチルリチウムおよびトリメチルボロキシンなどの試薬を回避する。したがって、本明細書で開示する方法は、望ましくない試薬を使用するそうした方法より有利である。
本発明の方法は、例えば以下の一般的な方法および手順を用いて、容易に入手可能な出発原料または本明細書で開示する化合物から調製できる出発化合物を使用する。典型的かまたは好ましい工程条件(すなわち、反応温度、時間、反応物のモル比、溶媒、圧力等)が与えられている場合、別段の記述のない限り、他の工程条件も使用できることを理解されよう。最適反応条件は、使用する具体的な反応物または溶媒とともに変わる可能性があるが、当業者は、そうした条件を慣行的な最適化手法により決定することができる。
さらに、当業者に明らかなように、特定の官能基が望ましくない反応を被るのを防止するために、慣用的な保護基を必要とすることがあり得る。種々の官能基ための適切な保護基ならびに特定の官能基を保護し脱保護するための適切な条件は当業界で周知である。例えば、多くの保護基が、T.W. Greene and G. M. Wuts(1999年)Protecting Groups in Organic Synthesis、第3版、Wiley、New Yorkおよびそこに引用されている参考文献に記載されている。
さらに、本発明の方法は、1つまたは複数のキラル中心を含む化合物を使用することができる。したがって、望むなら、そうした化合物を純粋な立体異性体として、すなわち個々の鏡像異性体もしくはジアステレオマーとして、または立体異性体濃縮混合物として調製または単離することができる。別段の指定のない限り、そうしたすべての立体異性体(および濃縮混合物)は本発明の範囲に包含される。純粋な立体異性体(または濃縮混合物)は、例えば、当業界で周知の光学的に活性な出発原料または立体選択的試薬を用いて調製することができる。あるいは、そうした化合物のラセミ混合物を、例えばキラルカラムクロマトグラフィー、キラル分割剤などを用いて分離することができる。
以下の反応のための出発原料は一般に公知の化合物であるか、または公知の手順もしくは明らかなその改変形態によって調製することができる。例えば、出発原料の多くはAldrich Chemical Co.(Milwaukee、Wisconsin、U.S.A)、Bachem(Torrance、California、U.S.A)、Emka−ChemceまたはSigma(St.Louis、Missouri、U.S.A)などの商業的な供給業者から入手できる。その他は、Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis、1〜15巻(John Wiley, and Sons、1991年)、Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds、1〜5巻および補足(Elsevier Science Publishers、1989年)、Organic Reactions、1〜40巻(John Wiley, and Sons、1991年)、March’s Advanced Organic Chemistry、(John Wiley, and Sons、第5版、2001年)およびLarock’s Comprehensive Organic Transformations(VCH Publishers Inc.、1989年)などの標準的な参考書に記載されている手順または明らかなその改変形態によって調製することができる。
一態様では、本発明は、式Iの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、
式IIの化合物:
を、式IIIの化合物:
と、式Iの化合物を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップを含み、ここで、
ZはO、NRまたはSであり、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
およびRは、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O)−N(R)−R、−NRC(O)NRおよび−Xからなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR−であり、
nは0、1または2であり、
各Rは、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、Xが−SO−または−SO−である場合、Rは水素ではなく、
は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択されるか、
あるいはRとRは、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
およびRは、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X10からなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR13−であり、
nは0、1または2であり、
10は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
13は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択されるか、
またはXが−NR13−である場合、R10とR13は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができ、
各R11は、アルキル、ベンジルもしくはアリールから独立に選択されるか、または2つのR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成している
方法を対象とする。
特定の実施形態では、本発明は、式IAの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、
式IIAの化合物:
を式IIIの化合物:
と、式IAの化合物を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップを含む方法を対象とし、ここで、
、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、n、XおよびXは上記式Iについて定義した通りである。
この反応を、氷酢酸または極性非プロトン性溶媒、例えばジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルホルムアミド(DMF)もしくはジメチルアセトアミド(DMAc)中で、酸触媒を用いるか用いないで実施して、式IまたはIAの化合物を得ることができる。特定の実施形態では、この反応条件は酸を含む。この酸は、例えば酢酸、トリフルオロ酢酸、硫酸、塩酸または酸性イオン交換樹脂から選択することができる。種々の実施形態では、約0.1〜14モル当量の酸を使用することができる。いくつかの実施形態では、酸は氷酢酸である。いくつかの実施形態では、少なくとも約2モル当量の氷酢酸を使用する。特定の実施形態では、約7〜約8モル当量の氷酢酸を使用する。
特定の実施形態では、反応を、アルゴンまたは窒素雰囲気などの不活性雰囲気下で実施する。いくつかの実施形態では、反応を窒素雰囲気下で実施する。
特定の実施形態では、反応条件は無水反応条件である。そうした条件は一般に、試薬を乾燥すること(例えば、モレキュラーシーブ)、反応を不活性雰囲気下で実施することなどを含む。そうした方法は当業界で周知である。
特定の実施形態では、反応を室温(約25℃)〜110℃の温度および0〜60psiの圧力で実施する。いくつかの実施形態では、反応を高温、すなわち約30℃超の温度で実施する。例えば、温度は約50℃〜約60℃の範囲であってよい。
特定の実施形態では、約1.1〜約1.5モル当量の式IIIの化合物を使用する。
特定の実施形態では、反応を氷酢酸中、約50℃〜約60℃の範囲の温度で実施する。式IIIの化合物のR11はC〜Cアルキルである。
特定の実施形態では、反応を窒素雰囲気下、氷酢酸中、約50℃〜約60℃の範囲の温度で実施する。式IIIの化合物のR11はC〜Cアルキルである。
特定の実施形態では、反応を約7〜約8モル当量の氷酢酸中、約50℃〜約60℃の範囲の温度で実施し、約1.1〜約1.5モル当量の式IIIの化合物を使用し、ここで、R11はC〜Cアルキルである。
特定の実施形態では、反応を窒素雰囲気下、約7〜約8モル当量の氷酢酸中、約50℃〜約60℃の範囲の温度で実施し、約1.1〜約1.5モル当量の式IIIの化合物を使用し、ここで、R11はC〜Cアルキルである。
特定の実施形態では、式IIIの化合物のR11はC〜Cアルキルである。特定の実施形態では、式IIIの化合物は式IIIAの化合物:
を含む。
他の態様では、本発明は、式IVの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、
式Iの化合物:
を、
(a)次式の化合物
、続いて次式の化合物

(b)式R12−Xの化合物、続いて次式の化合物
;または
(c)式Vの化合物:
のうちの1つと、式IVの化合物を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップを含む方法を対象とし、ここで、
はハロであり、
12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から選択されるか、または2つのR12が存在する場合、2つのR12は、それらが結合している炭素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルを形成しており、
Z、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、n、XおよびXは上記式Iについて定義した通りである。
一実施形態では、本発明は、式IVAの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、
式IAの化合物:
を式Vの化合物:
と、式IVAの化合物を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップを含む方法を対象とし、ここで、
12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から選択されるか、または2つのR12が存在する場合、2つのR12は、それらが結合している炭素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルを形成しており、
、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、n、XおよびXは上記式Iについて定義した通りである。
この反応は、氷酢酸または極性非プロトン性溶媒、例えばジオキサン、THF、DMFまたはDMAc中で、酸触媒を用いるか用いないで実施することができる。特定の実施形態では、反応条件は酸を含む。この酸は、例えば酢酸、トリフルオロ酢酸、硫酸、塩酸または酸性イオン交換樹脂から選択することができる。種々の実施形態では、約0.1〜14モル当量の酸を使用することができる。いくつかの実施形態では、酸は氷酢酸である。いくつかの実施形態では、少なくとも約2モル当量の氷酢酸を使用する。特定の実施形態では、約7〜約8モル当量の氷酢酸を使用する。
特定の実施形態では、反応を、アルゴンまたは窒素雰囲気などの不活性雰囲気下で実施する。いくつかの実施形態では、反応を窒素雰囲気下で実施する。
特定の実施形態では、反応条件は無水反応条件である。そうした条件は一般に、試薬を乾燥すること(例えば、モレキュラーシーブ)、反応を不活性雰囲気下で実施することなどを含む。そうした方法は当業界で周知である。
特定の実施形態では、反応は高温、すなわち約30℃超の温度で実施する。例えば、特定の実施形態では、温度は約100℃である。
種々の実施形態では、約1〜約4モル当量の式Vの化合物を使用する。特定の実施形態では、反応の前に式IまたはIAの化合物を単離する場合、約1モル当量の式Vの化合物を使用する。他の実施形態では、約2〜約3モル当量の式Vの化合物を使用する。特定の実施形態では、式Vの化合物は無水酢酸を含む。
特定の実施形態では、反応条件は、R12がC〜Cアルキルである式Vの化合物を含み、その反応を高温で実施する。
特定の実施形態では、反応条件は、R12がC〜Cアルキルである式Vの化合物を含み、その反応を約100℃の温度で実施する。
特定の実施形態では、反応条件は、R12がC〜Cアルキルである式Vの化合物を含み、その反応を不活性雰囲気下、高温で実施する。特定の実施形態では、他の式Vの化合物は無水酢酸である。
特定の実施形態では、反応条件は、約2〜約3モル当量の、R12がC〜Cアルキルである式Vの化合物を含み、その反応を約100℃の温度で実施する。特定の実施形態では、他の式Vの化合物は無水酢酸である。
特定の実施形態では、反応条件は、約2〜約3モル当量の、R12がC〜Cアルキルである式Vの化合物を含み、その反応を窒素雰囲気下、約100℃の温度で実施する。特定の実施形態では、他の式Vの化合物は無水酢酸である。
特定の実施形態では、反応条件は、式VIIの化合物を式IVの化合物に、
式IVの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップをさらに含み、ここで、
Z、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R13、n、XおよびXは上記式Iについて定義した通りであり、
12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から選択される。
特定の実施形態では、反応条件は、式VIIAの化合物を式IVAの化合物に、
式IVAの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップをさらに含み、ここで、
、R、R、R、R、R、R、R10、R13、n、XおよびXは上記式Iについて定義した通りであり、
12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から選択される。
特定の実施形態では、反応を、ジクロロメタン、酢酸エチルまたはTHFから選択される溶媒中で実施する。特定の実施形態では、溶媒はジクロロメタンである。
特定の実施形態では、反応条件はアミンを含む。いくつかの実施形態では、そのアミンはモルホリンである。特定の実施形態では、反応を約0℃〜約10℃の温度で実施する。
特定の実施形態では、反応条件はモルホリンを含み、反応をジクロロメタン中、約0℃〜約10℃の温度で実施する。
他の態様では、本発明は、式VIの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、
式IVの化合物:
を、式VIの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップを含む方法を対象とし、ここで、
Z、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R13、n、XおよびXは上記式Iについて定義した通りであり、
12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から選択される。
他の実施形態では、本発明は、式VIAの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、
式IVAの化合物:
を、式VIAの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップを含む方法を対象とし、ここで、
、R、R、R、R、R、R、R10、R13、n、XおよびXは上記式Iについて定義した通りであり、
12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から選択される。
特定の実施形態では、VIまたはVIAを生成するための反応条件は水素化反応条件である。そうした条件は一般に水素を含む。そうした条件は一般に、パラジウム触媒(例えば、Pd/C、活性炭担持型パラジウム(0)としても公知である)などの触媒も含む。あるいは、Pd(OH)/Cまたはラネーニッケルを使用することができる。
特定の実施形態では、反応条件は、ジクロロメタン、酢酸エチルまたはメタノールから選択される溶媒を含む。特定の実施形態では、反応条件はジクロロメタンを含む。特定の実施形態では、反応条件は酢酸エチルを含む。
いくつかの実施形態では、反応は、水素雰囲気下で加圧下、例えば約20〜約300psiまたは約60psiで実施する。いくつかの実施形態では、反応条件は、炭酸ナトリウムまたは重炭酸ナトリウムなどの塩基を含む。いくつかの実施形態では、水素化反応条件は、約0.5〜約1モル当量の炭酸ナトリウムを含む。
特定の実施形態では、反応条件は、水素、炭酸ナトリウム、酢酸エチル、Pd/Cおよび加圧下条件を含む。
特定の実施形態では、反応条件は、水素、炭酸ナトリウム、酢酸エチル、Pd/Cおよび約60psiでの加圧下条件を含む。
特定の実施形態では、本発明は、式VIの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、
a)式IIの化合物を式IIIの化合物と、
式Iの化合物:
を得るのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
b)式Iの化合物を、
(i)次式の化合物
、続いて次式の化合物

(ii)次式の化合物
、続いて次式の化合物
;または
(iii)式Vの化合物:
のうちの1つと、式IVの化合物:
を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
c)任意選択で、式VIIの化合物:
を式IVの化合物に転換するステップと、
d)式IVの化合物を、式VIの化合物を生成するのに十分な条件下で転換するステップと
を含む方法を対象とし、ここで、
はハロであり、
12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から選択されるか、または2つのR12が存在する場合、2つのR12は、それらが結合している炭素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルを形成しており、
Z、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、n、XおよびXは上記式Iについて定義した通りである。
特定の実施形態では、本発明は、式VIAの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、
a)式IIAの化合物を式IIIの化合物と、
式IAの化合物:
を得る反応条件下で接触させるステップと、
b)式IAの化合物を式Vの化合物
と、式IVAの化合物:
を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
c)任意選択で、式VIIAの化合物
を式IVAの化合物に転換するステップと、
d)式IVAの化合物を、式VIAの化合物を生成するのに十分な条件下で転換するステップと
を含む方法を対象とし、ここで、
、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、n、XおよびXは上記式Iについて定義した通りであり、
12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から選択される。
特定の実施形態では、本発明は、式VICの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、
a)式IICの化合物を式IIIAの化合物と、
式ICの化合物:
を得るのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
b)式ICの化合物を式VAの化合物
と、式IVCの化合物:
を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
c)任意選択で、式VIICの化合物
を式IVCの化合物に転換するステップと、
d)式IVCの化合物を、式VICの化合物を生成するのに十分な条件下で転換するステップと
を含む方法を対象とし、ここで、
は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O)−N(R)−R、−NRC(O)NRおよび−Xからなる群から選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR−であり、
nは0、1または2であり、
各Rは、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、Xが−SO−および−SO−である場合、Rは水素ではなく、
は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択される。
特定の実施形態では、本発明は、式VIDの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、
a)式IIDの化合物を式IIIAの化合物と、
式IDの化合物:
を得るのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
b)式IDの化合物を式VAの化合物
と、式IVDの化合物:
を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
c)任意選択で、式VIIDの化合物
を式IVDの化合物に転換するステップと、
d)式IVDの化合物を、式VIDの化合物を生成するのに十分な条件下で転換するステップと
を含む方法を対象とし、ここで、
は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O)−N(R)−R、−NRC(O)NRおよび−Xからなる群から選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR−であり、
nは0、1または2であり、
各Rは、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、Xが−SO−および−SO−である場合、Rは水素ではなく、
は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択される。
上記方法の特定の実施形態では、Rは水素である。
上記方法の特定の実施形態では、Rはアルキルである。
上記方法の特定の実施形態では、Rはフェノキシである。
上記方法の特定の実施形態では、Rは4−メトキシフェノキシである。
上記方法の特定の実施形態では、Rは3,5−ジフルオロフェノキシである。
上記方法の特定の実施形態では、Rはフェノキシである。
上記方法の特定の実施形態では、Rは4−メトキシフェノキシである。
上記方法の特定の実施形態では、Rは3,5−ジフルオロフェノキシである。
上記方法の特定の実施形態では、Rは水素であり、Rはフェノキシである。
上記方法の特定の実施形態では、Rは水素であり、Rは4−メトキシフェノキシである。
上記方法の特定の実施形態では、Rは水素であり、Rは3,5−ジフルオロフェノキシである。
上記方法の特定の実施形態では、Rは水素であり、Rはフェノキシである。
上記方法の特定の実施形態では、Rは水素であり、Rは4−メトキシフェノキシである。
上記方法の特定の実施形態では、Rは水素であり、Rは3,5−ジフルオロフェノキシである。
本明細書で説明する上記方法の特定の実施形態では、式VIの化合物は式VIB:
で表され、ここで、R、RおよびRは上記式Iについて定義した通りである。
上記方法の特定の実施形態では、式IIの化合物は式IIB:
で表され、ここで、R、RおよびRは上記式Iについて定義した通りである。
上記方法の特定の実施形態では、式IIIの化合物は式IIIA:
で表される。
上記方法の特定の実施形態では、式IIIの化合物は:
で表される。
上記方法の特定の実施形態では、式Iの化合物は式IB:
で表され、ここで、R、R、RおよびR11は上記式Iについて定義した通りである。
上記方法の特定の実施形態では、式Vの化合物は式VA:
で表される。
上記方法の特定の実施形態では、式Vの化合物は:
で表される。
上記方法の特定の実施形態では、式VIIの化合物は式VIIB:
で表され、ここで、R、RおよびRは上記式Iについて定義した通りであり、R12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から選択される。
上記方法の特定の実施形態では、式IVの化合物は式IVB:
で表され、ここで、R、RおよびRは上記式Iについて定義した通りであり、R12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から選択される。
代替の実施形態では、本発明は、式Xで表される化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、
a)式IIの化合物を式IIIの化合物と、
式Iの化合物:
を得るのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
b)式Iの化合物を、
(iv)次式の化合物
、続いて次式の化合物

(v)式R12−Xの化合物、続いて次式の化合物
;または
(vi)式Vの化合物:
のうちの1つと、式IVの化合物
を生成するのに十分な条件下で接触させるステップと、
c)任意選択で、式VIIの化合物:
を式IVの化合物に転換するステップと、
d)式IVの化合物を、式VIの化合物:
を生成するのに十分な条件下で転換するステップと、
e)式VIの化合物を次式の化合物
と、式Xの化合物ならびに薬学的に許容されるその塩、立体異性体、立体異性体の混合物およびエステルを得るのに十分な反応条件下で接触させるステップとを含む方法を対象とし、ここで、
Z、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R13、n、XおよびXは上記式Iについて定義した通りであり、
はハロであり、
12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から選択されるか、または2つのR12が存在する場合、2つのR12は、それらが結合している炭素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルを形成しており、
が−COOHである場合、pは0であり、Rが−WR18である場合、pは1であり、
Wは、酸素、−S(O)−および−NR19−からなる群から選択され、nは0、1または2であり、R19は、水素、アルキル、置換アルキル、アシル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、R18は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択されるか、またはWが−NR19−である場合、R18とR19は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができ、
Rは、水素、重水素およびメチルからなる群から選択され、
R’は、水素、重水素、アルキルおよび置換アルキルからなる群から選択される;あるいは、RおよびR’と、それに懸垂している炭素は連結して、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができ、
R”は、水素およびアルキルからなる群から選択されるか、またはR”はR’およびそれに懸垂している窒素と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができる。
他の実施形態では、本開示は、メチル4−ヒドロキシ−1−メチル−7−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシレート(3e):
を作製する方法であって、
a)式3aの化合物を式IIIAの化合物と、
式3bの化合物を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
b)式3bの化合物を式VAの化合物
と、式3cの化合物を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
c)任意選択で、式3dの化合物:
を、式3cの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップと、
d)式3cの化合物を、式3eの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップと
を含む方法を対象とする。
他の実施形態では、本開示は、2−(4−ヒドロキシ−1−メチル−7−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシアミド)酢酸(3f)
を作製する方法であって、式3eの化合物をグリシンまたはグリシン酸ナトリウム
と、式3fの化合物を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップ含む方法を対象とする。
本明細書で開示する方法において使用するための式IIの化合物:
は、公開されている手順(例えば、米国特許第7,323,475号を参照されたい。これを、その全体において、参照により本明細書に組み込む)にしたがって調製することができる。
本明細書に開示する上記方法の特定の実施形態では、R、R、R、R、R、RおよびR10のそれぞれは、以下に定義する通りである:
およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O)−N(R)−R、−NRC(O)NRおよび−Xからなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR−であり、
nは0、1または2であり、
各Rは、水素、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、Xが−SO−または−SO−である場合、Rは水素ではなく、
は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択されるか、
あるいはRとRは、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールを形成しており、
およびRは、水素、ハロ、アルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリールおよび−X10からなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR13−であり、
nは0、1または2であり、
10は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から選択され、
13は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択されるか、
またはXが−NR13−である場合、R10とR13は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリル基を形成することができ、
上記の各アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、1〜3個のR100で任意選択で置換されていてよく、
各R100は、アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノチオカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリール、アリールオキシ、アリールオキシアリール、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、オキソ、チオキソ、カルボキシル、カルボキシルエステル、シクロアルキル、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、シクロアルキルチオ、ヘテロアリールチオ、複素環式ヘテロシクリルチオ、スルホニル、ヘテロアリール、複素環式ヘテロシクリル、シクロアルコキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、オキシカルボニルアミノ、オキシチオカルボニルアミノ、−OS(O)−アルキル、−OS(O)−アリール、−OS(O)−ヘテロアリール、−OS(O)−ヘテロシクリル、−OSO−NR4040、−NR40S(O)−NR40−アルキル、−NR40S(O)−NR40−アリール、−NR40S(O)−NR40−ヘテロアリールおよび−NR40S(O)−NR40−ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、各R40は水素またはアルキルから独立に選択される。
上記方法の特定の実施形態では、Rは水素である。
上記方法の特定の実施形態では、Rは水素またはアルキルである。
上記方法の特定の実施形態では、
およびRは、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O)−N(R)−R、−NRC(O)NRおよび−Xからなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR−であり、
nは0、1または2であり、
各Rは、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、Xが−SO−または−SO−である場合、Rは水素ではなく、
は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択されるか、
あるいはRとRは、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成している。
上記方法の特定の実施形態では、
およびRは、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシ、−S(O)−N(R)−R、−NRC(O)NRおよび−Xからなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR−であり、
nは0、1または2であり、
はアリールまたは置換アリールであり、
は水素、アルキルまたはアリールであるか、
あるいはRとRは、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールを形成している。
上記方法の特定の実施形態では、
およびRは、水素および−Xからなる群から独立に選択され、Xは酸素であり、Rはアリールまたは置換アリールである。
上記方法の特定の実施形態では、
およびRは、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X10からなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR13−であり、
nは0、1または2であり、
10はアリールまたは置換アリールであり、
13は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択される。
上記方法の特定の実施形態では、
およびRは、水素および−X10からなる群から独立に選択され、Xは酸素であり、R10はアリールまたは置換アリールである。
上記方法の特定の実施形態では、RおよびRは水素である。
上記方法の特定の実施形態では、
は水素またはアルキルであり、
およびRは、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O)−N(R)−R、−NRC(O)NRおよび−Xからなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR−であり、
nは0、1または2であり、
各Rは、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、Xが−SO−または−SO−である場合、Rは水素ではなく、
は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択されるか、
あるいはRとRは、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
およびRは、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X10からなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR13−であり、
nは0、1または2であり、
10はアリールまたは置換アリールであり、
13は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択される。
上記方法の特定の実施形態では、
は水素またはアルキルであり、
およびRは、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシ、−S(O)−N(R)−R、−NRC(O)NRおよび−Xからなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR−であり、
nは0、1または2であり、
はアリールまたは置換アリールであり、
は水素、アルキルまたはアリールであるか、
あるいはRとRは、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールを形成しており、
およびRは、水素および−X10からなる群から独立に選択され、Xは酸素であり、R10はアリールまたは置換アリールである。
上記方法の特定の実施形態では、
は水素またはアルキルであり、
およびRは、水素および−Xからなる群から独立に選択され、Xは酸素であり、Rはアリールまたは置換アリールであり、
およびRは水素である。
上記方法の特定の実施形態では、R11はC〜Cアルキルである。
上記方法の特定の実施形態では、R11はメチルである。
上記方法の特定の実施形態では、R12はC〜Cアルキルである。
上記方法の特定の実施形態では、R12はメチルである。
上記に開示した方法の特定の実施形態では、この方法は、化合物の対応する塩を形成するステップをさらに含む。そうした方法は当業界で周知である。
本発明の化合物の到達するための他の改変は、十分に当技術分野の技術の範囲内である。例えば、C−4ヒドロキシ基の改変を、本発明の化合物を提供するための、対応するエーテル、アシルオキシ等への慣用的な手段によって行うことができる。具体的には、エステルは、適切な溶媒中、任意選択で高温でカルボン酸含有化合物を、アルコールを含む化合物と反応させることによる標準的なカップリング条件のもとで調製することができる。したがって、本明細書で開示する化合物のエステルを、任意のカルボン酸またはヒドロキシル官能基で形成させることができる。本発明の化合物を提供するための典型的なエステル形成反応を以下で示し、ここでRは本明細書で定義する通りである。
上記で説明した化合物のN−オキシド誘導体はまた、当業者に公知の方法を用いて調製することができる。したがって、本発明の化合物は式:
のN−オキシド誘導体を含む。
本発明の化合物
他の態様では、本発明は、式VIIIの化合物:
[式中、
ZはO、NRまたはSであり、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
およびRは、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O)−N(R)−R、−NRC(O)NRおよび−Xからなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR−であり、
nは0、1または2であり、
各Rは、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、Xが−SOまたは−SO−である場合、Rは水素ではなく、
は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択されるか、
あるいはRとRは、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
およびRは、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X10からなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR13−であり、
nは0、1または2であり、
10は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
13は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択されるか、
またはXが−NR13−である場合、R10とR13は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができ、
は−N(R11)(R11)であるかまたは−OC(O)R12であり、
各R11は、アルキル、ベンジルもしくはアリールから独立に選択されるか、または2つのR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成しており、
12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から選択される]
またはその塩、エステル、立体異性体もしくは立体異性体の混合物を対象とするが、
ただし、その化合物は1−ジメチルアミノメチル−4−ヒドロキシ−7−フェニルスルファニル−イソキノリン−3−カルボン酸ブチルエステルではない。
特定の実施形態では、本発明は、式VIIIAの化合物:
[式中、
、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、n、XおよびXは上記式VIIIについて定義した通りである]
またはその塩、エステル、立体異性体もしくは立体異性体の混合物を対象とするが、
ただし、上記化合物は1−ジメチルアミノメチル−4−ヒドロキシ−7−フェニルスルファニル−イソキノリン−3−カルボン酸ブチルエステルではない。
上記化合物の特定の実施形態では、Rは水素、アルキルまたは置換アルキルである。
特定の実施形態では、Rはアルキルである。
特定の実施形態では、RおよびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシ、−S(O)−N(R)−R、−NRC(O)NRおよび−Xからなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR−であり、
nは0、1または2であり、
はアリールまたは置換アリールであり、
は水素、アルキルまたはアリールである、
あるいはRとRは、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールを形成している。
特定の実施形態では、RおよびRは水素である。
特定の実施形態では、Rは、置換されていないか、またはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルであり、RおよびRは水素である。
特定の実施形態では、Rは−OC(O)R12である。特定の実施形態では、Rは−N(R11)(R11)である。特定の実施形態では、Rは−N(R11)(R11)であり、R11はC〜Cアルキルである。特定の実施形態では、Rは−OC(O)R12であり、R12はC〜Cアルキルである。
特定の実施形態では、ZはOである。
上記に開示した化合物の特定の実施形態では、R、R、R、R、RおよびR10のそれぞれは以下に定義する通りである:
およびRは、水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O)−N(R)−R、−NRC(O)NRおよび−Xからなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR−であり、
nは0、1または2であり、
各Rは、水素、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、
は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択されるか、
あるいはRとRは、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールを形成しており、
およびRは、水素、ハロ、アルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリールおよび−X10からなる群から独立に選択され、
は酸素、−S(O)−または−NR13−であり、
nは0、1または2であり、
10は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から選択され、
13は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択されるか、
またはXが−NR13−である場合、R10とR13は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリル基を形成することができ、
上記の各アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルは、1〜3個のR100で任意選択で置換されていてよく、
各R100は、アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノチオカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリール、アリールオキシ、アリールオキシアリール、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシル、ニトロ、オキソ、チオキソ、カルボキシル、カルボキシルエステル、シクロアルキル、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、シクロアルキルチオ、ヘテロアリールチオ、複素環式ヘテロシクリルチオ、スルホニル、ヘテロアリール、複素環式ヘテロシクリル、シクロアルコキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、オキシカルボニルアミノ、オキシチオカルボニルアミノ、−OS(O)−アルキル、−OS(O)−アリール、−OS(O)−ヘテロアリール、−OS(O)−ヘテロシクリル、−OSO−NR4040、−NR40S(O)−NR40−アルキル、−NR40S(O)−NR40−アリール、−NR40S(O)−NR40−ヘテロアリールおよび−NR40S(O)−NR40−ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、各R40は水素またはアルキルから独立に選択されるが、
ただし、上記化合物は1−ジメチルアミノメチル−4−ヒドロキシ−7−フェニルスルファニル−イソキノリン−3−カルボン酸ブチルエステルではない。
他の態様では、本発明は、4−ヒドロキシ−7−フェノキシイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(3a):
を対象とする。
他の態様では、本発明は、メチル4−ヒドロキシ−1−メチル−7−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシレート(3e):
を対象とする。
イソキノリン合成
本発明の化合物および方法は、種々のイソキノリン化合物の合成のために使用することができる。そうした化合物は、HIFヒドロキシラーゼ活性を阻害し、それによって低酸素症誘発因子(HIF)の安定性および/または活性を増大させるために有用であることは公知であり、HIFに関連する状態および障害を処置および防止するのに使用することができる(例えば、米国特許第7,323,475号を参照されたい)。本明細書で開示する方法を用いて調製できる例示的な置換イソキノリン化合物には、式X:
[式中、R、R、RおよびRは上記式Iについて定義した通りであり、
が−COOHである場合、pは0であり、Rが−WR18である場合、pは1であり、
Wは、酸素、−S(O)−および−NR19−からなる群から選択され、nは0、1または2であり、R19は、水素、アルキル、置換アルキル、アシル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、R18は、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択されるか、またはWが−NR19−である場合、R18とR19は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができ、
Rは、水素、重水素およびメチルからなる群から選択され、
R’は、水素、重水素、アルキルおよび置換アルキルからなる群から選択される;あるいは、RおよびR’と、それに懸垂している炭素は連結して、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができ、
R”は、水素およびアルキルからなる群から選択されるか、またはR”はR’およびそれに懸垂している窒素と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができる]
で表されるもの、ならびに薬学的に許容されるその塩、立体異性体、立体異性体の混合物およびエステルが含まれる。
本明細書で説明する化合物の調製のための例示的な方法を、以下のスキームで示し、ここで、Z、X、R、R、R、R、R、R11、R12、p、R、R、R’およびR”は上記式Iおよび式Xについて定義した通りであり、PGは標準的なアミン保護基である。
スキームAに記した反応で使用するための化合物A−200は、化合物A−100を、ジクロロトリフェニルホスホランおよび塩化チオニルなどのハロゲン化剤の存在下でホウ酸トリメチルなどの適切なルイス酸と接触させてアシルハロゲン化物を生成し、これをメタノールなどの式R−OHのアルコールと接触させて対応するハロゲン化エステルA−200を生成することによって調製することができる。反応が完了したら、A−200を中和、抽出、沈澱、クロマトグラフィー、ろ過などの慣用的な技術によって回収するか、あるいは、精製および/または単離することなく次のステップで使用することができる。
化合物A−200は、A−200を、おおよそ化学量論量の式A−10(PGは適切な保護基、例えばメシル、トシル等を指す)の適切なαアミノ酸および触媒量のヨウ化ナトリウムと接触させることによってA−300(式II)に改変させることができる。反応は、当業界で周知の慣用的なカップリング条件下で実施する。次いで、メタノール、DMFまたは他の適切な溶媒中のナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドまたは他の適切な塩基などの適切な塩基を加える。反応は、それが実質的に完了する(これは通常約1〜72h以内で起こる)まで続行する。反応が完了したら、化合物A−300を中和、抽出、沈澱、クロマトグラフィー、ろ過などの慣用的な技術によって回収することができる。
化合物A−300は、スキームB
に示すようにして本発明の方法で、B−100(式I)に改変させることができる。
例えば、A−300を、酢酸などの酸の存在下でおおよそ化学量論量またはその若干過剰量の式A−20(式III)の化合物と接触させて化合物B−100を得る。反応は、それが実質的に完了する(これは通常約1〜72h以内で起こる)まで続行する。反応が完了したら、化合物B−100を中和、抽出、沈澱、クロマトグラフィー、ろ過などの慣用的な技術によって回収するか、あるいは、単離および/または精製することなく次のステップで使用することができる。
化合物B−100(式I)は、スキームCで示すような本発明の方法によって、化合物C−100(式VII)およびC−200(式IV)に改変させることができる。
例えば、B−100を、酢酸などの酸の存在下で過剰量(例えば、2〜3当量)の化合物A−30(式V)と接触させて化合物C−100およびC−200を得る。あるいは、B−100を、式R12−C(O)Xのアシルハロゲン化物または式R12−Xのアルキルハロゲン化物と接触させ、続いて酢酸などの式R12−C(O)OHの酸と接触させて化合物C−100およびC−200を得る。反応は一般に約100℃の温度で実施し、それが実質的に完了する(これは通常約1〜72h以内で起こる)まで続行する。化合物C−200は、DMFなどの適切な極性溶媒中での、化合物C−100および化合物C−200の混合物とモルホリンなどのアミンの反応などの本発明の方法で提供することができる。反応は通常、室温未満の温度(すなわち、0〜10℃)で実施する。反応が完了したら、化合物C−200を中和、抽出、沈澱、クロマトグラフィー、ろ過などの慣用的な技術によって回収することができる。
化合物C−200(式IV)は、本発明による反応条件下でC−300(式VI)に改変させることができる。特定の実施形態では、反応条件は水素化反応条件である。そうした条件は一般に、水素雰囲気下で、パラジウム触媒(例えば、活性炭担持型パラジウム(0))などの触媒を含む。いくつかの実施形態では、水素化反応を加圧下で実行する。いくつかの実施形態では、水素化反応条件は炭酸ナトリウムなどの塩基を含む。いくつかの実施形態では、水素化反応条件は約0.5〜約1モル当量の炭酸ナトリウムを含む。
化合物C−400(式X)は、化合物C−300(式VI)を、少なくとも化学量論量または過剰量の適切なアミノ酸またはその誘導体A−40(特に、これらに限定されないが、グリシンまたはその対応する塩)と接触させることによって合成することができる。この反応は、当業界で周知の慣用的なカップリング条件下で実施する。一実施形態では、この反応を、メタノール、DMFまたは他の適切な溶媒中、高い反応温度、特に還流下でナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドまたは他の適切な塩基の存在下で実施する。反応は、それが実質的に完了する(これは通常約1〜72h以内で起こる)まで続行する。あるいは、反応を、マイクロ波オーブン中、高温で実施することができる。反応が完了したら、化合物C−400を中和、抽出、沈澱、クロマトグラフィー、ろ過などの慣用的な技術によって回収することができる。
そうした置換イソキノリン化合物の調製のための具体的な方法を以下のスキームDに示し、ここで、R、R、R、R、R11、R12、p、R、R、R’およびR”は本明細書で定義する通りであり、PGは標準的なアミン保護基である。
スキームDに記した反応で使用するための化合物D−100は、化合物A−100を、ジクロロトリフェニルホスホランおよび塩化チオニルの存在下でホウ酸トリメチルなどの適切なルイス酸と接触させて塩化アシルを生成し、これをメタノールなどのアルコールと接触させて対応するエステルD−100を生成することによって調製することができる。反応が完了したら、D−100を中和、抽出、沈澱、クロマトグラフィー、ろ過などの慣用的な技術によって回収するか、あるいは、精製および/または単離することなく次のステップで使用することができる。
化合物D−100は、D−100を、おおよそ化学量論量の式D−10(PGは適切な保護基、例えばメシル、トシル等を指す)の適切なαアミノ酸および触媒量のヨウ化ナトリウムと接触させることによってD−200(式IIA)に改変させることができる。この反応は、当業界で周知の慣用的なカップリング条件下で実施する。次いで、メタノール、DMFまたは他の適切な溶媒中のナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドまたは他の適切な塩基などの適切な塩基を加える。反応は、それが実質的に完了する(これは通常約1〜72h以内で起こる)まで続行する。反応が完了したら、化合物D−200を中和、抽出、沈澱、クロマトグラフィー、ろ過などの慣用的な技術によって回収することができる。
化合物D−200を、本発明の方法によってD−300(式IA)に改変させることができる。例えば、D−200を、酢酸などの酸の存在下、おおよそ化学量論量またはその若干過剰量の式A−20の化合物と接触させて化合物D−300を得る。反応は、それが実質的に完了する(これは通常約1〜72h以内で起こる)まで続行する。反応が完了したら、化合物D−300を中和、抽出、沈澱、クロマトグラフィー、ろ過などの慣用的な技術によって回収することができる。
化合物D−300は、本発明の方法によって化合物D−400(式VIIA)およびD−500(式IVA)に改変させることができる。例えば、酢酸などの酸の存在下、D−300を、過剰量(例えば、2〜3当量)の化合物A−30と接触させることによって化合物D−400およびD−500を得る。反応は一般に、約100℃の温度で実施し、それが実質的に完了する(これは通常約1〜72h以内で起こる)まで続行する。化合物D−500は、DMFなどの適切な極性溶媒中での化合物D−400およびD−500の混合物とモルホリンなどのアミンの反応などの本発明の方法によって提供することができる。この反応は一般に、室温未満の温度(例えば、0〜10℃)で実施する。反応が完了したら、化合物D−500を中和、抽出、沈澱、クロマトグラフィー、ろ過などの慣用的な技術によって回収することができる。
化合物D−500は、本発明による反応条件下でD−600(式VIA)に改変させることができる。特定の実施形態では、反応条件は水素化反応条件である。そうした条件は一般に、水素雰囲気下で、パラジウム触媒(例えば、活性炭担持型パラジウム(0))などの触媒を含む。いくつかの実施形態では、水素化反応を加圧下で実行する。いくつかの実施形態では、水素化反応条件は炭酸ナトリウムなどの塩基を含む。いくつかの実施形態では、水素化反応条件は約0.5〜約1モル当量の炭酸ナトリウムを含む。
化合物C−400(式X)は、化合物D−600を、少なくとも化学量論量または過剰量の適切なアミノ酸またはその誘導体A−40(特に、これらに限定されないがグリシンまたはその対応する塩)と接触させることによって合成することができる。この反応は、当業界で周知の慣用的なカップリング条件下で実施する。一実施形態では、この反応は、メタノール、DMFまたは他の適切な溶媒中、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドまたは他の適切な塩基の存在下、高い反応温度、特に還流下で実施する。反応は、それが実質的に完了する(これは通常約1〜72h以内で起こる)まで続行する。あるいは、反応を、マイクロ波オーブン中、高温で実施することができる。反応が完了したら、化合物C−400を中和、抽出、沈澱、クロマトグラフィー、ろ過などの慣用的な技術によって回収することができる。
上記スキームに記した反応で使用するための化合物A−100、A−10、A−20、A−30、A−40およびD−10は商業的供給業者から入手するか、または公知文献の手順にしたがって調製することができる。本発明によって提供される化合物への他の改変は、十分に当技術分野の技術の範囲内である。例えば、C−4ヒドロキシ基の改変を、対応するエーテル、アシルオキシなどへの慣用的な手段によって行うことができる。さらに、化合物A−40は、米国特許第7,323,475号に提供されているようにして使用することができる。
当技術分野では、イソキノリン化合物は、大規模生産に適さない方法にしたがって製造されている(スキームE、ここでR20は、本明細書で説明するような置換基(すなわち、アルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ等)を表す一般的省略形である)。例示的な置換基には、それぞれ本明細書で定義されるようなアルキル、アルコキシ、ヘテロアルキル、アリール、アリールオキシ等が含まれる。例えば、米国特許第7,323,475号にしたがって調製されるイソキノリン化合物は、位置異性体E−200およびE−300の、望ましくないクロマトグラフ分離を含む。そうしたプロセスは、大きな規模では非効率的であると考えられる。さらに、化合物E−600のイソキノリン環上でのアルキル置換を提供するための、E−400の対応臭化物E−500への転換は、毒性でありかつ潜在的に爆発性であるオキシ臭化リンの使用を必要とする。有利なことに、従来開示されている方法とは対照的に、本発明の方法は、イソキノリン化合物の合成のために、そうした有害な試薬の使用を必要としない。
無水ジクロロメタン中での4−ヒドロキシ−7−フェニルスルファニル−イソキノリン−3−カルボン酸ブチルエステル、N,N−ジメチルメチレンアンモニウムヨージドおよび炭酸カリウムの混合物を用いた、1−ジメチルアミノメチル−4−ヒドロキシ−7−フェニルスルファニル−イソキノリン−3−カルボン酸ブチルエステルの合成は、米国特許第7,323,475号に報告されている。しかし、16%の所望の1−ジメチルアミノメチル−4−ヒドロキシ−7−フェニルスルファニル−イソキノリン−3−カルボン酸ブチルエステルしか得られていない。有利なことに、従来開示されている方法とは対照的に、本発明の方法は、本明細書で説明する化合物の合成について、良好な収率をもたらす。
純粋に本発明の例示を目的とした以下の実施例を参照することによって、本発明をさらに理解されよう。本発明は、本発明の単一の態様の例示を目的としただけのものである、例示した実施形態による範囲に限定されるものではない。機能的に同等である任意の方法は、本発明の範囲内である。本明細書で説明したものに加えた本発明の様々な改変形態は、上記説明および添付の図から当業者に明らかになるであろう。そうした改変は、添付の特許請求の範囲に包含されるものとする。
別段の記述のない限り、すべての温度は摂氏温度(℃)である。また、これらの実施例およびその他において略語は以下の意味を有する:
EtOH = エタノール
Et = エチル
g = グラム
h = 時間
HPLC = 高速液体クロマトグラフィー
L = リットル
MeOH = メタノール
mg = ミリグラム
min = 分
mL = ミリリットル
mM = ミリモル
mmol = ミリモル
Ac = アセチル
NaOMe= ナトリウムメトキシド
(実施例1)
2−(4−ヒドロキシ−1−メチル−5−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシアミド)酢酸の調製
a)メチル1−((ジメチルアミノ)メチル)−4−ヒドロキシ−5−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシレート(1b)の調製
熱電対および凝縮器を取り付けた丸底フラスコに、1aおよび酢酸(約7モル当量±5%)をチャージすることができる。酢酸中の1aの懸濁液を、磁気撹拌で強く撹拌することができる(注記:大きな規模での作業のためにはオーバーヘッドスターラーによる撹拌をすべきである)。次いで若干過剰なビスジメチルアミノメタン(約1.25モル当量)を混合物に徐々に加えることができる[注記:反応はやや発熱的であり、15〜20℃の温度上昇が観察され得る]。添加が完了した後、混合物を55±5℃に加熱し、少なくとも8h保持することができる。次いで、反応をHPLCで評価することができる。1aの量が0.5%超であったら、反応物を55±5℃でさらに2時間撹拌し、HPLCで再度評価することができる。
b)メチル1−((アセトキシ)メチル)−4−ヒドロキシ−5−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシレート(1c)の調製
実施例1a)からの1bの溶液を25℃未満に冷却することができ、その時点で無水酢酸(約3モル当量)を、50℃未満の温度で徐々に加えることができる[注記:反応は発熱的であり、20〜25℃の温度上昇が観察され得る。無水酢酸と1bのジメチルアミンの間の発熱反応を制御するために、添加速度が重要である。生じた過剰な熱は、ガス状のジメチルアミンの危険な急速な発生を引き起こすことになる]。添加が完了した後、混合物を100±5℃に20〜24時間加熱することができる。次いで、反応をHPLCで評価することができる。1bが2%超の量であったら、反応物をさらに2時間撹拌し、次いでHPLCで再度評価することができる。
1dを、以下の手順で1cに転換することができる。上記手順による1cおよび1dの溶液を、良好な混合のもとで65±5℃未満に冷却することができる。反応温度が30℃未満になったら、この反応物は固化する可能性がある。水を徐々にかつ一定して加えることができる(最初の半分を1時間かけて添加し、残りを30分間かけて添加することができる)。次いで、混合物を冷却し、20±5℃で少なくとも3時間撹拌することができ、その時点で、混合物をろ過し、ウェットケーキを水(3×)で洗浄し、機械撹拌機を取り付けた丸底フラスコに加えることができる。ジクロロメタンおよび水(容積で3:1)を加え、混合物を30分間撹拌することができる。ジクロロメタンを分離し(界面または水層を含むことなく)、溶液をHPLCで評価することができる。
1cを以下の手順にしたがってさらに精製することができる。上記溶液を、機械撹拌機を取り付けたフラスコに加え、5±5℃に冷却することができる。モルホリンを加え、混合物を5±5℃で30〜60分間撹拌し、HPLCで評価することができる。1dの量が2%超であったら、反応物をさらに1時間撹拌することができる。反応が完了したら、1cを冷アセトン/メタノール溶液から沈澱させ、ろ過し、洗浄し、真空下、50±5℃で乾燥することができる。
c)メチル4−ヒドロキシ−1−メチル−5−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシレート(1e)の調製
4枚羽根インペラーを備えたグラスライニング式のParr圧力反応容器に、1c、Pd/C(約0.4〜0.5モル当量)、無水NaCO(約0.5モル当量)および酢酸エチルをチャージすることができる。次いで、フラスコを窒素(3×)で真空パージし、水素(3×)で真空パージすることができる。次いでフラスコを、水素で設定点60psiまで加圧し、反応が完了するまで(1c<0.5%)、60℃で6〜8hr撹拌することができる。次いでフラスコを20〜25℃に冷却し、圧力を周囲に解放し、上部空間を窒素で3回パージし、ガラス製マイクロファイバーろ紙でろ過することができる。ろ液を濃縮し、冷メタノールから沈澱させ、真空下、50±5℃で乾燥することができる。
d)2−(4−ヒドロキシ−1−メチル−5−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシアミド)酢酸(1f)の調製
2−(4−ヒドロキシ−1−メチル−5−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシアミド)酢酸は、以下の手順にしたがって1eから調製することができる。
スクリューキャップのふた用の頂部スレッドを備えた圧力ガラス製反応フラスコに、マグネチックスタ−ラーを取り付け、1e、グリシン(約3モル当量)、メタノールおよびナトリウムメトキシド溶液(1.2モル当量のNaOCHで)をチャージし、密封することができる。次いで反応物を110℃に少なくとも6h加熱することができる。その間、反応物は黄色の懸濁液を形成する。次いで反応物を20〜25℃に冷却し、HPLCで評価することができる。反応を、HPLCで判定して1%未満の1eしか残らなくなるまで続行し、ろ過し、メタノールで洗浄し、真空下で乾燥し、水に溶解し、酢酸エチルで抽出して不純物を0.1%未満まで除去することができる。酢酸エチルを除去することができ、酢酸溶液(3モル当量の酢酸で)を1時間かけて加えることができる。懸濁液を室温で少なくとも3時間撹拌し、ろ過し、その固体を水(3×)、冷アセトン(5〜10℃、2×)で洗浄し、HPLCで不純物について評価することができる。アセトンで除去可能な不純物が存在する場合、フラスコにアセトンをチャージし、少なくとも8h還流させ、5〜10℃に徐々に冷却し、少なくとも2〜3h撹拌し、ろ過し、冷アセトン(5〜10℃、3×)で洗浄し、真空下で乾燥して2−(4−ヒドロキシ−1−メチル−5−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシアミド)酢酸を得ることができる。
(実施例2)
2−(4−ヒドロキシ−1−メチル−6−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシアミド)酢酸の調製
a)メチル1−((ジメチルアミノ)メチル)−4−ヒドロキシ−6−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシレート(2b)の調製
熱電対および凝縮器を取り付けた丸底フラスコに、2aおよび酢酸(約7モル当量±5%)をチャージすることができる。酢酸中の2aの懸濁液を、磁気撹拌で強く撹拌することができる(注記:大きな規模での作業のためにはオーバーヘッドスターラーによる撹拌をすべきである)。次いで若干過剰なビスジメチルアミノメタン(約1.25モル当量)を混合物に徐々に加えることができる[注記:反応はやや発熱的であり、15〜20℃の温度上昇が観察され得る]。添加が完了した後、混合物を55±5℃に加熱し、少なくとも8h保持することができる。次いで、反応をHPLCで評価することができる。2aの量が0.5%超であったら、反応物を55±5℃でさらに2時間撹拌し、HPLCで再度評価することができる。
b)メチル1−((アセトキシ)メチル)−4−ヒドロキシ−6−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシレート(2c)の調製
実施例2a)からの2bの溶液を25℃未満に冷却することができ、その時点で無水酢酸(約3モル当量)を、50℃未満の温度で徐々に加えることができる[注記:反応は発熱的であり、20〜25℃の温度上昇が観察され得る。無水酢酸とジメチルアミンまたは2bの間の発熱反応を制御するために、添加速度が重要である。生じた過剰な熱は、ガス状のジメチルアミンの危険な急速な発生を引き起こすことになる]。添加が完了した後、混合物を100±5℃に20〜24時間加熱することができる。次いで、反応をHPLCで評価することができる。2bが2%超の量であったら、反応物をさらに2時間撹拌し、次いでHPLCで再度評価することができる。
2dを、以下の手順で2cに転換することができる。上記手順による2cおよび2dの溶液を、良好な混合のもとで65±5℃未満に冷却することができる。反応温度が30℃未満になったら、この反応物は固化する可能性がある。水を徐々にかつ一定して加えることができる(最初の半分を1時間かけて添加し、残りを30分間かけて添加することができる)。次いで、混合物を冷却し、20±5℃で少なくとも3時間撹拌することができ、その時点で、混合物をろ過し、ウェットケーキを水(3×)で洗浄し、機械撹拌機を取り付けた丸底フラスコに加えることができる。ジクロロメタンおよび水(容積で3:1)を加え、混合物を30分間撹拌することができる。ジクロロメタンを分離し(界面または水層を含むことなく)、溶液をHPLCで評価することができる。
2cを以下の手順にしたがってさらに精製することができる。上記溶液を、機械撹拌機を取り付けたフラスコに加え、5±5℃に冷却することができる。モルホリンを加え、混合物を5±5℃で30〜60分間撹拌し、HPLCで評価することができる。2dの量が2%超であったら、反応物をさらに1時間撹拌することができる。反応が完了したら、2cを冷アセトン/メタノール溶液から沈澱させ、ろ過し、洗浄し、真空下、50±5℃で乾燥することができる。
c)メチル4−ヒドロキシ−1−メチル−6−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシレート(2e)の調製
4枚羽根インペラーを備えたグラスライニング式のParr圧力反応容器に、2c、Pd/C(約0.4〜0.5モル当量)、無水NaCO(約0.5モル当量)および酢酸エチルをチャージすることができる。次いで、フラスコを窒素(3×)で真空パージし、水素(3×)で真空パージすることができる。次いでフラスコを、水素で設定点60psiまで加圧し、反応が完了するまで(2c<0.5%)、60℃で6〜8hr撹拌することができる。次いでフラスコを20〜25℃に冷却し、圧力を周囲に解放し、上部空間を窒素で3回パージし、ガラス製マイクロファイバーろ紙でろ過することができる。ろ液を濃縮し、冷メタノールから沈澱させ、真空下、50±5℃で乾燥することができる。
d)2−(4−ヒドロキシ−1−メチル−6−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシアミド)酢酸(2f)の調製
2−(4−ヒドロキシ−1−メチル−6−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシアミド)酢酸は、以下の手順にしたがって2eから調製する。
スクリューキャップのふた用の頂部スレッドを備えた圧力ガラス製反応フラスコに、マグネチックスタ−ラーを取り付け、2e、グリシン(約3モル当量)、メタノールおよびナトリウムメトキシド溶液(1.2モル当量のNaOCHで)をチャージし、密封することができる。次いで反応物を110℃に少なくとも6h加熱することができる。その間、反応物は黄色の懸濁液を形成する。次いで反応物を20〜25℃に冷却し、HPLCで評価することができる。反応を、HPLCで判定して1%未満の2eしか残らなくなるまで続行し、ろ過し、メタノールで洗浄し、真空下で乾燥し、水に溶解し、酢酸エチルで抽出して不純物を0.1%未満まで除去することができる。酢酸エチルを除去することができ、酢酸溶液(3モル当量の酢酸で)を1時間かけて加えることができる。懸濁液を室温で少なくとも3時間撹拌し、ろ過し、その固体を水(3×)、冷アセトン(5〜10℃、2×)で洗浄し、HPLCで不純物について評価することができる。アセトンで除去可能な不純物が存在する場合、フラスコにアセトンをチャージし、少なくとも8h還流させ、5〜10℃に徐々に冷却し、少なくとも2〜3h撹拌し、ろ過し、冷アセトン(5〜10℃、3×)で洗浄し、真空下で乾燥して2−(4−ヒドロキシ−1−メチル−6−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシアミド)酢酸を得ることができる。
(実施例3)
2−(4−ヒドロキシ−1−メチル−7−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシアミド)酢酸の調製
a)5−フェノキシフタリドの調製
反応器にDMF(68Kg)をチャージし、撹拌を開始した。次いで反応器に、フェノール(51Kg)、アセチルアセトン(8Kg)、5−ブロモフタリド(85Kg)、臭化銅(9Kg)および炭酸カリウム(77Kg)をチャージした。混合物を85℃超に加熱し、反応が完了するまで維持し次いで冷却した。水を加えた。固体をろ過し、水で洗浄した。固体をジクロロメタンに溶解し、HCl水溶液、次いで水で洗浄した。溶媒を加圧下で除去し、メタノールを加えた。混合物を撹拌しろ過した。固体をメタノールで洗浄し、オーブン中で乾燥して5−フェノキシフタリド(収率:72%、HPLC:99.6%)を得た。
b)2−クロロメチル−4−フェノキシ安息香酸メチルエステルの調製
反応器に、トルエン(24Kg)をチャージし、撹拌を開始した。次いで反応器に、5−フェノキシフタリド(56Kg)、塩化チオニル(41Kg)、ホウ酸トリメチル(1Kg)、ジクロロトリフェニルホスホラン(2.5Kg)および炭酸カリウム(77Kg)をチャージした。混合物を、反応が完了するまで還流加熱し、溶媒を除去して2−クロロメチル−4−フェノキシベンゾイルクロリドを得た。メタノールをチャージし、混合物を50℃超で反応が完了するまで加熱した。溶媒を除去し、DMFで置き換えた。DMF中の生成物メチル2−クロロメチル−4−フェノキシ安息香酸メチルエステルのこの溶液を次のステップで直接使用した(HPLC:85%)。
c)4−ヒドロキシ−7−フェノキシイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(3a)の調製
反応器に、DMF中の2−クロロメチル−4−フェノキシ安息香酸メチルエステル(約68Kg)の溶液をチャージし、撹拌を開始した。次いで反応器に、p−トルエンスルホニルグリシンメチルエステル(66Kg)、炭酸カリウム(60Kg)およびヨウ化ナトリウム(4Kg)をチャージした。混合物を、反応が完了するまで少なくとも50℃に加熱した。混合物を冷却した。メタノール中のナトリウムメトキシドをチャージし、混合物を、反応が完了するまで撹拌した。酢酸および水を加え、混合物を撹拌し、ろ過し、水で洗浄した。固体をアセトン摩砕により精製し、オーブン中で乾燥して3a(ステップbからの収率):58%;HPLC:99.4%)を得た。1H NMR (200MHz, DMSO-d6) d 11.60 (s, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.32 (d, J=9.0Hz, 1H), 7.60 (dd, J=2.3&9.0Hz, 1H), 7.49 (m, 3H), 7.24 (m, 3H), 3.96 (s, 3H);MS−(+)−イオン M+1=296.09
d)メチル1−((ジメチルアミノ)メチル)−4−ヒドロキシ−7−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシレート(3b)の調製
フラスコに、3a(29.5g)および酢酸(44.3g±5%)をチャージし、次いで撹拌した。ビスジメチルアミノメタン(12.8g±2%)を徐々に加えた。混合物を55±5℃に加熱し、反応が完了するまで維持した。反応生成物をMS、HPLCおよびH NMRで評価した。1H NMR (200MHz, DMSO-d6) d 11.7 (S, 1H), 8.38 (d, J=9.0Hz, 1H), 7.61 (dd, J=9.0, 2.7Hz, 1H), 7.49 (m, 3H), 7.21 (m, 3H), 5.34 (s, 2H), 3.97 (s, 3H), 1.98 (s, 3H);MS−(+)−イオン M+1=368.12。
e)メチル1−((アセトキシ)メチル)−4−ヒドロキシ−7−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシレート(3c)の調製
上記a)からの3bの溶液を25℃未満に冷却し、その時点で、無水酢酸(28.6g±3.5%)を加えて温度を50℃未満に保持した。得られた混合物を反応が完了するまで100±5℃に加熱した。
上記からの3cおよび3dの溶液を65±5℃未満に冷却した。水(250mL)を徐々に加えた。次いで混合物を20±5℃未満に冷却し、ろ過した。ウェットケーキを水(3×50mL)で洗浄し、新しいフラスコに加えた。ジクロロメタン(90mL)および水(30mL)を加え、得られた混合物を撹拌した。ジクロロメタン層を分離し、HPLCで評価した。
有機層をフラスコに加え、5±5℃に冷却した。モルホリンを加え、混合物を、反応が完了するまで撹拌した。溶媒をアセトン/メタノール混合物で置き換えた。冷却した後、化合物3cを沈澱させ、ろ過し、洗浄しオーブン中で乾燥した(収率:81%、HPLC:>99.7%)。1H NMR (200MHz, DMSO-d6) d 11.6 (S, 1H), 8.31 (d, J=9.0Hz, 1H), 7.87 (d, J=2.3Hz, 1H), 7.49 (m, 3H), 7.24 (m, 3H), 3.95 (s, 3H), 3.68 (s, 2H), 2.08 (s, 6H);MS−(+)−イオン M+1=357.17。
f)メチル4−ヒドロキシ−1−メチル−7−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシレート(3e)の調製
反応器に、3c(16.0g)、Pd/C(2.08g)、無水NaCO(2.56g)および酢酸エチル(120mL)をチャージした。フラスコを窒素(3×)で真空パージし、水素(3×)で真空パージした。次いでフラスコを水素で加圧し、約60℃で反応が完了するまで撹拌した。フラスコを20〜25℃に冷却し、圧力を周囲に解放し、上部空間を窒素で3回パージし、混合物をろ過した。ろ液を濃縮した。メタノールを加えた。混合物を撹拌し、次いで冷却した。生成物を沈澱させ、ろ過し、オーブン中で乾燥した(収率:90%、HPLC:99.7%)。
g)2−(4−ヒドロキシ−1−メチル−7−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシアミド)酢酸(3f)の調製
以下の手順により、2−(4−ヒドロキシ−1−メチル−7−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシアミド)酢酸を3eから調製した。
圧力フラスコに、3e(30.92g)、グリシン(22.52g)、メタノール(155mL)、ナトリウムメトキシド溶液(64.81g)をチャージし、密封した(別の方法として、グリシンおよびナトリウムメトキシドの代わりにグリシン酸ナトリウムを使用した)。反応物を、反応が完了するまで約110℃に加熱した。混合物を冷却し、ろ過し、メタノールで洗浄し、真空下で乾燥し、水に溶解し、酢酸エチルで洗浄した。酢酸エチルを除去し、得られた水層に酢酸(18.0g)溶液を加えた。懸濁液を室温で撹拌し、ろ過し、固体を水(3×30mL)、冷アセトン(5〜10℃、2×20mL)で洗浄し、真空下で乾燥して2−(4−ヒドロキシ−1−メチル−7−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシアミド)酢酸(収率:86.1%、HPLC:99.8%)を得た。
(実施例4)
2−(4−ヒドロキシ−1−メチル−8−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシアミド)酢酸の調製
a)メチル1−((ジメチルアミノ)メチル)−4−ヒドロキシ−8−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシレート(4b)の調製
熱電対および凝縮器を取り付けた丸底フラスコに、4aおよび酢酸(約7モル当量±5%)をチャージすることができる。酢酸中の4aの懸濁液を、磁気撹拌で強く撹拌することができる(注記:大きな規模での作業のためにはオーバーヘッドスターラーによる撹拌をすべきである)。次いで若干過剰なビスジメチルアミノメタン(約1.25モル当量)を混合物に徐々に加えることができる[注記:反応はやや発熱的であり、15〜20℃の温度上昇が観察され得る]。添加が完了した後、混合物を55±5℃に加熱し、少なくとも8h保持することができる。次いで、反応をHPLCで評価することができる。4aの量が0.5%超であったら、反応物を55±5℃でさらに2時間撹拌し、HPLCで再度評価することができる。
b)メチル1−((アセトキシ)メチル)−4−ヒドロキシ−8−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシレート(4c)の調製
実施例4a)からの4bの溶液を25℃未満に冷却することができ、その時点で無水酢酸(約3モル当量)を、50℃未満の温度で徐々に加えることができる[注記:反応は発熱的であり、20〜25℃の温度上昇が観察され得る。無水酢酸とジメチルアミン4bの間の発熱反応を制御するために、添加速度が重要である。生じた過剰な熱は、ガス状のジメチルアミンの危険な急速な発生を引き起こすことになる]。添加が完了した後、混合物を100±5℃に20〜24時間加熱することができる。次いで、反応をHPLCで評価することができる。4bが2%超の量であったら、反応物をさらに2時間撹拌し、次いでHPLCで再度評価することができる。
4dを、以下の手順で4cに転換することができる。上記手順による4cおよび4dの溶液を、良好な混合のもとで65±5℃未満に冷却することができる。反応温度が30℃未満になったら、この反応物は固化する可能性がある。水を徐々にかつ一定して加えることができる(最初の半分を1時間かけて添加し、残りを30分間かけて添加することができる)。次いで、混合物を冷却し、20±5℃で少なくとも3時間撹拌することができ、その時点で、混合物をろ過し、ウェットケーキを水(3×)で洗浄し、機械撹拌機を取り付けた丸底フラスコに加えることができる。ジクロロメタンおよび水(容積で3:1)を加え、混合物を30分間撹拌することができる。ジクロロメタンを分離し(界面または水層を含むことなく)、溶液をHPLCで評価することができる。
4cを以下の手順にしたがってさらに精製することができる。上記溶液を、機械撹拌機を取り付けたフラスコに加え、5±5℃に冷却することができる。モルホリンを加え、混合物を5±5℃で30〜60分間撹拌し、HPLCで評価することができる。4dの量が2%超であったら、反応物をさらに1時間撹拌することができる。反応が完了したら、4cを冷アセトン/メタノール溶液から沈澱させ、ろ過し、洗浄し、真空下、50±5℃で乾燥することができる。
c)メチル4−ヒドロキシ−1−メチル−8−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシレート(4e)の調製
4枚羽根インペラーを備えたグラスライニング式のParr圧力反応容器に、4c、Pd/C(約0.4〜0.5モル当量)、無水NaCO(約0.5モル当量)および酢酸エチルをチャージすることができる。次いで、フラスコを窒素(3×)で真空パージし、水素(3×)で真空パージすることができる。次いでフラスコを、水素で設定点60psiまで加圧し、反応が完了するまで(4c<0.5%)、60℃で6〜8hr撹拌することができる。次いでフラスコを20〜25℃に冷却し、圧力を周囲に解放し、上部空間を窒素で3回パージし、ガラス製マイクロファイバーろ紙でろ過することができる。ろ液を濃縮し、冷メタノールから沈澱させ、真空下、50±5℃で乾燥することができる。
d)2−(4−ヒドロキシ−1−メチル−8−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシアミド)酢酸(4f)の調製
2−(4−ヒドロキシ−1−メチル−8−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシアミド)酢酸は、以下の手順にしたがって4eから調製する。
スクリューキャップのふた用の頂部スレッドを備えた圧力ガラス製反応フラスコに、マグネチックスタ−ラーを取り付け、4e、グリシン(約3モル当量)、メタノールおよびナトリウムメトキシド溶液(1.2モル当量のNaOCHで)をチャージし、密封することができる。次いで反応物を110℃に少なくとも6h加熱することができる。その間、反応物は黄色の懸濁液を形成する。次いで反応物を20〜25℃に冷却し、HPLCで評価することができる。反応を、HPLCで判定して1%未満の4eしか残らなくなるまで続行し、ろ過し、メタノールで洗浄し、真空下で乾燥し、水に溶解し、酢酸エチルで抽出して不純物を0.1%未満まで除去することができる。酢酸エチルを除去することができ、酢酸溶液(3モル当量の酢酸で)を1時間かけて加えることができる。懸濁液を室温で少なくとも3時間撹拌し、ろ過し、その固体を水(3×)、冷アセトン(5〜10℃、2×)で洗浄し、HPLCで不純物について評価することができる。アセトンで除去可能な不純物が存在する場合、フラスコにアセトンをチャージし、少なくとも8h還流させ、5〜10℃に徐々に冷却し、少なくとも2〜3h撹拌し、ろ過し、冷アセトン(5〜10℃、3×)で洗浄し、真空下で乾燥して2−(4−ヒドロキシ−1−メチル−8−フェノキシイソキノリン−3−カルボキシアミド)酢酸を得ることができる。
(実施例5)
2−[4−ヒドロキシ−1−メチル−7−(4−メトキシ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシアミド]酢酸の調製
a)メチル1−((ジメチルアミノ)メチル)−4−ヒドロキシ−7−(4−メトキシ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシレート(5b)の調製
熱電対および凝縮器を取り付けた丸底フラスコに、5aおよび酢酸(約7モル当量±5%)をチャージすることができる。酢酸中の5aの懸濁液を、磁気撹拌で強く撹拌することができる(注記:大きな規模での作業のためにはオーバーヘッドスターラーによる撹拌をすべきである)。次いで若干過剰なビスジメチルアミノメタン(約1.25モル当量)を混合物に徐々に加えることができる[注記:反応はやや発熱的であり、15〜20℃の温度上昇が観察され得る]。添加が完了した後、混合物を55±5℃に加熱し、少なくとも8h保持することができる。次いで、反応をHPLCで評価することができる。5aの量が0.5%超であったら、反応物を55±5℃でさらに2時間撹拌し、HPLCで再度評価することができる。
b)メチル1−((アセトキシ)メチル)−4−ヒドロキシ−7−(4−メトキシ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシレート(5c)の調製
実施例5a)からの5bの溶液を25℃未満に冷却することができ、その時点で無水酢酸(約3モル当量)を、50℃未満の温度で徐々に加えることができる[注記:反応は発熱的であり、20〜25℃の温度上昇が観察され得る。無水酢酸とジメチルアミンまたは5bの間の発熱反応を制御するために、添加速度が重要である。生じた過剰な熱は、ガス状のジメチルアミンの危険な急速な発生を引き起こすことになる]。添加が完了した後、混合物を100±5℃に20〜24時間加熱することができる。次いで、反応をHPLCで評価することができる。5bが2%超の量であったら、反応物をさらに2時間撹拌し、次いでHPLCで再度評価することができる。
5dを、以下の手順で5cに転換することができる。上記手順による5cおよび5dの溶液を、良好な混合のもとで65±5℃未満に冷却することができる。反応温度が30℃未満になったら、この反応物は固化する可能性がある。水を徐々にかつ一定して加えることができる(最初の半分を1時間かけて添加し、残りを30分間かけて添加することができる)。次いで、混合物を冷却し、20±5℃で少なくとも3時間撹拌することができ、その時点で、混合物をろ過し、ウェットケーキを水(3×)で洗浄し、機械撹拌機を取り付けた丸底フラスコに加えることができる。ジクロロメタンおよび水(容積で3:1)を加え、混合物を30分間撹拌することができる。ジクロロメタンを分離し(界面または水層を含むことなく)、溶液をHPLCで評価することができる。
5cを以下の手順にしたがってさらに精製することができる。上記溶液を、機械撹拌機を取り付けたフラスコに加え、5±5℃に冷却することができる。モルホリンを加え、混合物を5±5℃で30〜60分間撹拌し、HPLCで評価することができる。5dの量が2%超であったら、反応物をさらに1時間撹拌することができる。反応が完了したら、5cを冷アセトン/メタノール溶液から沈澱させ、ろ過し、洗浄し、真空下、50±5℃で乾燥することができる。
c)メチル4−ヒドロキシ−1−メチル−7−(4−メトキシ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシレート(5e)の調製
4枚羽根インペラーを備えたグラスライニング式のParr圧力反応容器に、5c、Pd/C(約0.4〜0.5モル当量)、無水NaCO(約0.5モル当量)および酢酸エチルをチャージすることができる。次いで、フラスコを窒素(3×)で真空パージし、水素(3×)で真空パージすることができる。次いでフラスコを、水素で設定点60psiまで加圧し、反応が完了するまで(5c<0.5%)、60℃で6〜8hr撹拌することができる。次いでフラスコを20〜25℃に冷却し、圧力を周囲に解放し、上部空間を窒素で3回パージし、ガラス製マイクロファイバーろ紙でろ過することができる。ろ液を濃縮し、冷メタノールから沈澱させ、真空下、50±5℃で乾燥することができる。
d)2−[4−ヒドロキシ−1−メチル−7−(4−メトキシ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシアミド]酢酸(5f)の調製
2−[4−ヒドロキシ−1−メチル−7−(4−メトキシ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシアミド]酢酸は、以下の手順にしたがって5eから調製する。
スクリューキャップのふた用の頂部スレッドを備えた圧力ガラス製反応フラスコに、マグネチックスタ−ラーを取り付け、5e、グリシン(約3モル当量)、メタノールおよびナトリウムメトキシド溶液(1.2モル当量のNaOCHで)をチャージし、密封することができる。次いで反応物を110℃に少なくとも6h加熱することができる。その間、反応物は黄色の懸濁液を形成する。次いで反応物を20〜25℃に冷却し、HPLCで評価することができる。反応を、HPLCで判定して1%未満の5eしか残らなくなるまで続行し、ろ過し、メタノールで洗浄し、真空下で乾燥し、水に溶解し、酢酸エチルで抽出して不純物を0.1%未満まで除去することができる。酢酸エチルを除去することができ、酢酸溶液(3モル当量の酢酸で)を1時間かけて加えることができる。懸濁液を室温で少なくとも3時間撹拌し、ろ過し、その固体を水(3×)、冷アセトン(5〜10℃、2×)で洗浄し、HPLCで不純物について評価することができる。アセトンで除去可能な不純物が存在する場合、フラスコにアセトンをチャージし、少なくとも8h還流させ、5〜10℃に徐々に冷却し、少なくとも2〜3h撹拌し、ろ過し、冷アセトン(5〜10℃、3×)で洗浄し、真空下で乾燥して2−[4−ヒドロキシ−1−メチル−7−(4−メトキシ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシアミド]酢酸を得ることができる。
(実施例6)
2−[4−ヒドロキシ−1−メチル−6−(4−メトキシ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシアミド]酢酸の調製
a)メチル1−((ジメチルアミノ)メチル)−4−ヒドロキシ−6−(4−メトキシ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシレート(6b)の調製
熱電対および凝縮器を取り付けた丸底フラスコに、6aおよび酢酸(約7モル当量±5%)をチャージすることができる。酢酸中の6aの懸濁液を、磁気撹拌で強く撹拌することができる(注記:大きな規模での作業のためにはオーバーヘッドスターラーによる撹拌をすべきである)。次いで若干過剰なビスジメチルアミノメタン(約1.25モル当量)を混合物に徐々に加えることができる[注記:反応はやや発熱的であり、15〜20℃の温度上昇が観察され得る]。添加が完了した後、混合物を55±5℃に加熱し、少なくとも8h保持することができる。次いで、反応をHPLCで評価することができる。6aの量が0.5%超であったら、反応物を55±5℃でさらに2時間撹拌し、HPLCで再度評価することができる。
b)メチル1−((アセトキシ)メチル)−4−ヒドロキシ−6−(4−メトキシ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシレート(6c)の調製
実施例6a)からの6bの溶液を25℃未満に冷却することができ、その時点で無水酢酸(約3モル当量)を、50℃未満の温度で徐々に加えることができる[注記:反応は発熱的であり、20〜25℃の温度上昇が観察され得る。無水酢酸とジメチルアミンまたは6bの間の発熱反応を制御するために、添加速度が重要である。生じた過剰な熱は、ガス状のジメチルアミンの危険な急速な発生を引き起こすことになる]。添加が完了した後、混合物を100±5℃に20〜24時間加熱することができる。次いで、反応をHPLCで評価することができる。6bが2%超の量であったら、反応物をさらに2時間撹拌し、次いでHPLCで再度評価することができる。
6dを、以下の手順で6cに転換することができる。上記手順による6cおよび6dの溶液を、良好な混合のもとで65±5℃未満に冷却することができる。反応温度が30℃未満になったら、この反応物は固化する可能性がある。水を徐々にかつ一定して加えることができる(最初の半分を1時間かけて添加し、残りを30分間かけて添加することができる)。次いで、混合物を冷却し、20±5℃で少なくとも3時間撹拌することができ、その時点で、混合物をろ過し、ウェットケーキを水(3×)で洗浄し、機械撹拌機を取り付けた丸底フラスコに加えることができる。ジクロロメタンおよび水(容積で3:1)を加え、混合物を30分間撹拌することができる。ジクロロメタンを分離し(界面または水層を含むことなく)、溶液をHPLCで評価することができる。
6cを以下の手順にしたがってさらに精製することができる。上記溶液を、機械撹拌機を取り付けたフラスコに加え、5±5℃に冷却することができる。モルホリンを加え、混合物を5±5℃で30〜60分間撹拌し、HPLCで評価することができる。6dの量が2%超であったら、反応物をさらに1時間撹拌することができる。反応が完了したら、6cを冷アセトン/メタノール溶液から沈澱させ、ろ過し、洗浄し、真空下、50±5℃で乾燥することができる。
c)メチル4−ヒドロキシ−1−メチル−6−(4−メトキシ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシレート(6e)の調製
4枚羽根インペラーを備えたグラスライニング式のParr圧力反応容器に、6c、Pd/C(約0.4〜0.5モル当量)、無水NaCO(約0.5モル当量)および酢酸エチルをチャージすることができる。次いで、フラスコを窒素(3×)で真空パージし、水素(3×)で真空パージすることができる。次いでフラスコを、水素で設定点60psiまで加圧し、反応が完了するまで(6c<0.5%)、60℃で6〜8hr撹拌することができる。次いでフラスコを20〜25℃に冷却し、圧力を周囲に解放し、上部空間を窒素で3回パージし、ガラス製マイクロファイバーろ紙でろ過することができる。ろ液を濃縮し、冷メタノールから沈澱させ、真空下、50±5℃で乾燥することができる。
d)2−[4−ヒドロキシ−1−メチル−6−(4−メトキシ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシアミド]酢酸(6f)の調製
2−[4−ヒドロキシ−1−メチル−6−(4−メトキシ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシアミド]酢酸は、以下の手順にしたがって6eから調製する。
スクリューキャップのふた用の頂部スレッドを備えた圧力ガラス製反応フラスコに、マグネチックスタ−ラーを取り付け、6e、グリシン(約3モル当量)、メタノールおよびナトリウムメトキシド溶液(1.2モル当量のNaOCHで)をチャージし、密封することができる。次いで反応物を110℃に少なくとも6h加熱することができる。その間、反応物は黄色の懸濁液を形成する。次いで反応物を20〜25℃に冷却し、HPLCで評価することができる。反応を、HPLCで判定して1%未満の6eしか残らなくなるまで続行し、ろ過し、メタノールで洗浄し、真空下で乾燥し、水に溶解し、酢酸エチルで抽出して不純物を0.1%未満まで除去することができる。酢酸エチルを除去することができ、酢酸溶液(3モル当量の酢酸で)を1時間かけて加えることができる。懸濁液を室温で少なくとも3時間撹拌し、ろ過し、その固体を水(3×)、冷アセトン(5〜10℃、2×)で洗浄し、HPLCで不純物について評価することができる。アセトンで除去可能な不純物が存在する場合、フラスコにアセトンをチャージし、少なくとも8h還流させ、5〜10℃に徐々に冷却し、少なくとも2〜3h撹拌し、ろ過し、冷アセトン(5〜10℃、3×)で洗浄し、真空下で乾燥して2−[4−ヒドロキシ−1−メチル−6−(4−メトキシ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシアミド]酢酸を得ることができる。
(実施例7)
2−[4−ヒドロキシ−1−メチル−7−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシアミド]酢酸の調製
a)メチル1−((ジメチルアミノ)メチル)−4−ヒドロキシ−7−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシレート(7b)の調製
熱電対および凝縮器を取り付けた丸底フラスコに、7aおよび酢酸(約7モル当量±5%)をチャージすることができる。酢酸中の7aの懸濁液を、磁気撹拌で強く撹拌することができる(注記:大きな規模での作業のためにはオーバーヘッドスターラーによる撹拌をすべきである)。次いで若干過剰なビスジメチルアミノメタン(約1.25モル当量)を混合物に徐々に加えることができる[注記:反応はやや発熱的であり、15〜20℃の温度上昇が観察され得る]。添加が完了した後、混合物を55±5℃に加熱し、少なくとも8h保持することができる。次いで、反応をHPLCで評価することができる。7aの量が0.5%超であったら、反応物を55±5℃でさらに2時間撹拌し、HPLCで再度評価することができる。
b)メチル1−((アセトキシ)メチル)−4−ヒドロキシ−7−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシレート(7c)の調製
実施例7a)からの7bの溶液を25℃未満に冷却することができ、その時点で無水酢酸(約3モル当量)を、50℃未満の温度で徐々に加えることができる[注記:反応は発熱的であり、20〜25℃の温度上昇が観察され得る。無水酢酸とジメチルアミンまたは7bの間の発熱反応を制御するために、添加速度が重要である。生じた過剰な熱は、ガス状のジメチルアミンの危険な急速な発生を引き起こすことになる]。添加が完了した後、混合物を100±5℃に20〜24時間加熱することができる。次いで、反応をHPLCで評価することができる。7bが2%超の量であったら、反応物をさらに2時間撹拌し、次いでHPLCで再度評価することができる。
7dを、以下の手順で7cに転換することができる。上記手順による7cおよび7dの溶液を、良好な混合のもとで65±5℃未満に冷却することができる。反応温度が30℃未満になったら、この反応物は固化する可能性がある。水を徐々にかつ一定して加えることができる(最初の半分を1時間かけて添加し、残りを30分間かけて添加することができる)。次いで、混合物を冷却し、20±5℃で少なくとも3時間撹拌することができ、その時点で、混合物をろ過し、ウェットケーキを水(3×)で洗浄し、機械撹拌機を取り付けた丸底フラスコに加えることができる。ジクロロメタンおよび水(容積で3:1)を加え、混合物を30分間撹拌することができる。ジクロロメタンを分離し(界面または水層を含むことなく)、溶液をHPLCで評価することができる。
7cを以下の手順にしたがってさらに精製することができる。上記溶液を、機械撹拌機を取り付けたフラスコに加え、5±5℃に冷却することができる。モルホリンを加え、混合物を5±5℃で30〜60分間撹拌し、HPLCで評価することができる。7dの量が2%超であったら、反応物をさらに1時間撹拌することができる。反応が完了したら、7cを冷アセトン/メタノール溶液から沈澱させ、ろ過し、洗浄し、真空下、50±5℃で乾燥することができる。
c)メチル4−ヒドロキシ−1−メチル−7−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシレート(7e)の調製
4枚羽根インペラーを備えたグラスライニング式のParr圧力反応容器に、7c、Pd/C(約0.4〜0.5モル当量)、無水NaCO(約0.5モル当量)および酢酸エチルをチャージすることができる。次いで、フラスコを窒素(3×)で真空パージし、水素(3×)で真空パージすることができる。次いでフラスコを、水素で設定点60psiまで加圧し、反応が完了するまで(7c<0.5%)、60℃で6〜8hr撹拌することができる。次いでフラスコを20〜25℃に冷却し、圧力を周囲に解放し、上部空間を窒素で3回パージし、ガラス製マイクロファイバーろ紙でろ過することができる。ろ液を濃縮し、冷メタノールから沈澱させ、真空下、50±5℃で乾燥することができる。
d)2−[4−ヒドロキシ−1−メチル−7−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシアミド]酢酸(7f)の調製
2−[4−ヒドロキシ−1−メチル−7−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシアミド]酢酸は、以下の手順にしたがって7eから調製する。
スクリューキャップのふた用の頂部スレッドを備えた圧力ガラス製反応フラスコに、マグネチックスタ−ラーを取り付け、7e、グリシン(約3モル当量)、メタノールおよびナトリウムメトキシド溶液(1.2モル当量のNaOCHで)をチャージし、密封することができる。次いで反応物を110℃に少なくとも6h加熱することができる。その間、反応物は黄色の懸濁液を形成する。次いで反応物を20〜25℃に冷却し、HPLCで評価することができる。反応を、HPLCで判定して1%未満の7eしか残らなくなるまで続行し、ろ過し、メタノールで洗浄し、真空下で乾燥し、水に溶解し、酢酸エチルで抽出して不純物を0.1%未満まで除去することができる。酢酸エチルを除去することができ、酢酸溶液(3モル当量の酢酸で)を1時間かけて加えることができる。懸濁液を室温で少なくとも3時間撹拌し、ろ過し、その固体を水(3×)、冷アセトン(5〜10℃、2×)で洗浄し、HPLCで不純物について評価することができる。アセトンで除去可能な不純物が存在する場合、フラスコにアセトンをチャージし、少なくとも8h還流させ、5〜10℃に徐々に冷却し、少なくとも2〜3h撹拌し、ろ過し、冷アセトン(5〜10℃、3×)で洗浄し、真空下で乾燥して2−[4−ヒドロキシ−1−メチル−7−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシアミド]酢酸を得ることができる。
(実施例8)
2−[4−ヒドロキシ−1−メチル−6−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシアミド]酢酸の調製
a)メチル1−((ジメチルアミノ)メチル)−4−ヒドロキシ−6−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシレート(8b)の調製
熱電対および凝縮器を取り付けた丸底フラスコに、8aおよび酢酸(約7モル当量±5%)をチャージすることができる。酢酸中の8aの懸濁液を、磁気撹拌で強く撹拌することができる(注記:大きな規模での作業のためにはオーバーヘッドスターラーによる撹拌をすべきである)。次いで若干過剰なビスジメチルアミノメタン(約1.25モル当量)を混合物に徐々に加えることができる[注記:反応はやや発熱的であり、15〜20℃の温度上昇が観察され得る]。添加が完了した後、混合物を55±5℃に加熱し、少なくとも8h保持することができる。次いで、反応をHPLCで評価することができる。8aの量が0.5%超であったら、反応物を55±5℃でさらに2時間撹拌し、HPLCで再度評価することができる。
b)メチル1−((アセトキシ)メチル)−4−ヒドロキシ−6−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシレート(8c)の調製
実施例8a)からの8bの溶液を25℃未満に冷却することができ、その時点で無水酢酸(約3モル当量)を、50℃未満の温度で徐々に加えることができる[注記:反応は発熱的であり、20〜25℃の温度上昇が観察され得る。無水酢酸とジメチルアミンまたは8bの間の発熱反応を制御するために、添加速度が重要である。生じた過剰な熱は、ガス状のジメチルアミンの危険な急速な発生を引き起こすことになる]。添加が完了した後、混合物を100±5℃に20〜24時間加熱することができる。次いで、反応をHPLCで評価することができる。8bが2%超の量であったら、反応物をさらに2時間撹拌し、次いでHPLCで再度評価することができる。
8dを、以下の手順で8cに転換することができる。上記手順による8cおよび8dの溶液を、良好な混合のもとで65±5℃未満に冷却することができる。反応温度が30℃未満になったら、この反応物は固化する可能性がある。水を徐々にかつ一定して加えることができる(最初の半分を1時間かけて添加し、残りを30分間かけて添加することができる)。次いで、混合物を冷却し、20±5℃で少なくとも3時間撹拌することができ、その時点で、混合物をろ過し、ウェットケーキを水(3×)で洗浄し、機械撹拌機を取り付けた丸底フラスコに加えることができる。ジクロロメタンおよび水(容積で3:1)を加え、混合物を30分間撹拌することができる。ジクロロメタンを分離し(界面または水層を含むことなく)、溶液をHPLCで評価することができる。
8cを以下の手順にしたがってさらに精製することができる。上記溶液を、機械撹拌機を取り付けたフラスコに加え、5±5℃に冷却することができる。モルホリンを加え、混合物を5±5℃で30〜60分間撹拌し、HPLCで評価することができる。8dの量が2%超であったら、反応物をさらに1時間撹拌することができる。反応が完了したら、8cを冷アセトン/メタノール溶液から沈澱させ、ろ過し、洗浄し、真空下、50±5℃で乾燥することができる。
c)メチル4−ヒドロキシ−1−メチル−6−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシレート(8e)の調製
4枚羽根インペラーを備えたグラスライニング式のParr圧力反応容器に、8c、Pd/C(約0.4〜0.5モル当量)、無水NaCO(約0.5モル当量)および酢酸エチルをチャージすることができる。次いで、フラスコを窒素(3×)で真空パージし、水素(3×)で真空パージすることができる。次いでフラスコを、水素で設定点60psiまで加圧し、反応が完了するまで(8c<0.5%)、60℃で6〜8hr撹拌することができる。次いでフラスコを20〜25℃に冷却し、圧力を周囲に解放し、上部空間を窒素で3回パージし、ガラス製マイクロファイバーろ紙でろ過することができる。ろ液を濃縮し、冷メタノールから沈澱させ、真空下、50±5℃で乾燥することができる。
d)2−[4−ヒドロキシ−1−メチル−6−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシアミド]酢酸(8f)の調製
2−[4−ヒドロキシ−1−メチル−6−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシアミド]酢酸は、以下の手順にしたがって8eから調製する。
スクリューキャップのふた用の頂部スレッドを備えた圧力ガラス製反応フラスコに、マグネチックスタ−ラーを取り付け、8e、グリシン(約3モル当量)、メタノールおよびナトリウムメトキシド溶液(1.2モル当量のNaOCHで)をチャージし、密封することができる。次いで反応物を110℃に少なくとも6h加熱することができる。その間、反応物は黄色の懸濁液を形成する。次いで反応物を20〜25℃に冷却し、HPLCで評価することができる。反応を、HPLCで判定して1%未満の8eしか残らなくなるまで続行し、ろ過し、メタノールで洗浄し、真空下で乾燥し、水に溶解し、酢酸エチルで抽出して不純物を0.1%未満まで除去することができる。酢酸エチルを除去することができ、酢酸溶液(3モル当量の酢酸で)を1時間かけて加えることができる。懸濁液を室温で少なくとも3時間撹拌し、ろ過し、その固体を水(3×)、冷アセトン(5〜10℃、2×)で洗浄し、HPLCで不純物について評価することができる。アセトンで除去可能な不純物が存在する場合、フラスコにアセトンをチャージし、少なくとも8h還流させ、5〜10℃に徐々に冷却し、少なくとも2〜3h撹拌し、ろ過し、冷アセトン(5〜10℃、3×)で洗浄し、真空下で乾燥して2−[4−ヒドロキシ−1−メチル−6−(3,5−ジフルオロ−フェノキシ)−イソキノリン−3−カルボキシアミド]酢酸を得ることができる。
(実施例9)
生物学的試験
本発明の化合物および方法を、種々のイソキノリン化合物の合成のために使用することができる。そうした化合物は、HIFヒドロキシラーゼ活性を阻害し、それによって低酸素症誘発因子(HIF)の安定性および/または活性を増大させるのに有用であることが公知であり、HIFに関連する状態および障害を処置および防止するために使用することができる(例えば、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第7,323,475号、米国特許出願公開第2007/0004627号、米国特許出願公開第2006/0276477号および米国特許出願公開第2007/0259960号を参照されたい)。
例示の置換イソキノリン化合物の生物学的活性は、慣用的な公知の任意の方法を用いて評価することができる。特定の実施形態では、本発明の化合物で刺激した場合にエリスロポエチンを発現することができる動物の組織、好ましくはヒト組織に由来する細胞を、内因性タンパク質のインビトロでの産生のために培養する。そうした方法で使用するために考慮した細胞には、これらに限定されないが、肝臓、造血、腎臓および神経の組織に由来する細胞が含まれる。
細胞培養技術は、当業界で一般的に利用可能であり、それには、細胞の生存を維持し、内因性タンパク質の発現を容易にする任意の方法が含まれる。細胞は、一般に、細胞の成長、生存およびタンパク質産生のために最適化された成長培地中で培養する。細胞は懸濁液中にあっても、基質に付着されていてもよく、培地は、回分フィードまたは連続フロースルーレジメンにより供給することができる。本発明の化合物を、細胞の生存を損なうことなく、エリスロポエチン産生を刺激するレベルで培地に加える。細胞により産生されたエリスロポエチンは培地中に分泌される。次いで培地を収集し、エリスロポエチン(erythopoietin)を、当業者に公知の方法(例えば、Laiら(1987年)米国特許第4,667,016号およびEgrie(1985年)米国特許第4,558,006号を参照されたい)を用いて精製する。
適切なアッセイ方法は当業界で周知である。以下は例として示すだけであり、限定しようとするものではない。
細胞に基づいたHIFα安定化アッセイ
種々の組織に由来するヒト細胞(例えば、肝細胞組織からのHep3B細胞)を別々に35mm培養皿へ播種し、37℃、20%O、5%COで標準的な培地、例えばDMEM(ダルベッコ変法イーグル培地)、10%FBS(ウシ胎仔血清)の中で成長させた。細胞層がコンフルエンスに達したら、この培地をOPTI−MEM培地(Invitrogen Life Technologies、Carlsbad CA)で置き換え、細胞層を、20%O、5%CO中、37℃で約24時間インキュベートした。次いで化合物または0.013%DMSO(ジメチルスルホキシド)を既存の培地に加え、インキュベーションを終夜続行した。
インキュベーションに続いて、培地を取り出し、遠心分離にかけ、分析用に貯蔵した(以下の細胞に基づいたVEGFおよびEPOアッセイを参照されたい)。細胞を、冷却したリン酸緩衝生理食塩水(PBS)中で2回洗浄し、次いで、氷上で、1mLの10mM Tris(pH7.4)、1mM EDTA、150mM NaCl、0.5%IGEPAL(Sigma−Aldrich、St.Louis MO)およびプロテアーゼ阻害剤ミックス(Roche Molecular Biochemicals)の中で、15分間溶解させた。細胞溶解物を、4℃で、3,000×gで5分間遠心分離し、細胞質画分(上清)を収集した。細胞核(ペレット)を再懸濁し、100μLの20mM HEPES(pH7.2)、400mM NaCl、1mM EDTA、1mMジチオスレイトールおよびプロテアーゼミックス(Roche Molecular Biochemicals)に溶解し、4℃で、13,000×gで5分間遠心分離し、核タンパク質画分(上清)を収集した。
収集した核タンパク質画分を、QUANTIKINE免疫アッセイ(R&D Systems、Inc.、Minneapolis MN)を用いて、製造業者の取扱説明書にしたがって、HIF−1αについて分析した。
細胞に基づいたEPOアッセイ
Hep3B細胞(ATCCからのヒト肝細胞癌腫細胞、カタログ番号HB−8064)を、ウェル当たり25,000個の細胞で、96ウェルプレートに播種した。翌日、細胞をDMEM(Cellgro、カタログ番号10−013−CM)+0.5%ウシ胎仔血清(Cellgro、カタログ番号35−010−CV)で1回洗浄し、DMEM+0.5%ウシ胎仔血清の中の様々な濃度の化合物またはビヒクル対照(0.15%DMSO)で72時間インキュベートした。円錐底(conical bottom)96ウェルプレートへ移すことによって細胞を含まない培養上清を生成し、2000rpmで5分間遠心分離した。上清を、ヒトEPO ELISAキット(R&D Systems、カタログ番号DEP00)を用いて、EPOについて定量した。
本明細書で報告する化合物についてのEPO値(例えば、表1)は、(細胞+化合物)についての測定値−同じ細胞調製のためのビヒクル対照についての値である。本明細書で報告する実験において使用される細胞調製のためのビヒクル対照についてのEPO値は0〜12.5mIU/mlで変動した。
HIF−PHアッセイ
ケトグルタル酸α−[1−14C]−ナトリウム塩、α−ケトグルタル酸ナトリウム塩およびHPLC精製したペプチドを、商業的供給源、例えばそれぞれPerkin−Elmer(Wellesley MA)、Sigma−AldrichおよびSynPep Corp.(Dublin CA)から入手した。アッセイで使用するペプチドは、上述しているかまたは国際公開WO2005/118836(これを参照により本明細書に組み込む)に開示されているようなHIFαの断片であった。例えば、HIF−PHアッセイで使用するHIFペプチドは[メトキシクマリン]−DLDLEALAPYIPADDDFQL−アミドであった。HIF−PH、例えばHIF−PH2(EGLN1またはPHD2としても公知である)を、例えば昆虫のHi5細胞中で発現させ、例えばSPイオン交換クロマトグラフィーカラムにより部分的に精製した。酵素活性を、KivirikkoおよびMyllyla(1982年、Methods Enzymol.82巻:245〜304頁)により記載されているアッセイを用いて、14COを捕捉することによって測定した。アッセイ反応は、50mM HEPES(pH7.4)、100μM α−ケトグルタル酸ナトリウム塩、0.30μCi/mLのα−ケトグルタル酸α−[1−14C]−ナトリウム塩、40μMのFeSO、1mMアスコルビン酸塩、1541.8単位/mLのカタラーゼ(50μMペプチド基質を含むかまたは含まないで)および種々の濃度の本発明の化合物を含んだ。HIF−PH酵素を添加して反応を開始させた。
ペプチド依存性代謝回転率を、基質ペプチド存在下での代謝回転率から、ペプチドの非存在下での代謝回転率を減じて計算した。阻害率およびIC50を、所与の阻害剤濃度でのペプチド依存性代謝回転率を用いて計算した。各阻害剤につてのIC50値の計算を、GraFitソフトウェア(Erithacus Software Ltd.、Surrey UK)を用いて実施した。結果を表1にまとめる。
以下の表1は、例示の置換イソキノリン化合物の薬理学的有用性を実証しようとしたものである。HIFプロリルヒドロキシラーゼ酵素を阻害することによって、置換イソキノリン化合物はHIFαを安定化させ、これは、次いでHIFβと一緒になって、エリスロポエチン(EPO)を含む低酸素および虚血状態への反応に関与する多くの遺伝子の発現を増進させる活性な転写因子を生成する。

Claims (23)

  1. 式IAの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、

    式IIAの化合物:

    を、式IIIの化合物:

    と、式IAの化合物を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップを含み、ここで、
    は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
    およびRは、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O)−N(R)−R(nは0、1または2である)、−NRC(O)NR、−X(Xは酸素、−S(O)−または−NR−であり、nは0、1または2である)からなる群から独立に選択されるか、またはR、Rは、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
    およびRは、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X10(Xは酸素、−S(O)−または−NR13−であり、nは0、1または2である、またはXが−NR13−である場合、R13およびR10は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができる)からなる群から独立に選択され、
    各Rは、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、Xが−SO−または−SO−である場合、Rは水素ではなく、
    およびR13は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から独立に選択され、
    10は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
    各R11は、アルキル、ベンジルもしくはアリールから独立に選択されるか、または2つのR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成している
    方法。
  2. 前記反応条件が酸を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記反応を、0℃超の温度で実施する、請求項1に記載の方法。
  4. 式IVAの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、

    式IAの化合物:

    を、式Vの化合物:

    と、式IVAの化合物を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップを含み、ここで、
    は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
    およびRは、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O)−N(R)−R(nは0、1または2である)、−NRC(O)NR、−X(Xは酸素、−S(O)−または−NR−であり、nは0、1または2である)からなる群から独立に選択されるか、またはR、Rは、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
    およびRは、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X10(Xは酸素、−S(O)−または−NR13−であり、nは0、1または2である、またはXが−NR13−である場合、R13およびR10は、それらが結合している窒素原子と一緒連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができる)からなる群から独立に選択され、
    各Rは、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、Xが−SO−または−SO−である場合、Rは水素ではなく、
    およびR13は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から独立に選択され、
    10は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
    各R11は、アルキル、ベンジルもしくはアリールから独立に選択されるか、または2つのR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成しており、
    各R12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から独立に選択されるか、または2つのR12は、それらが結合している炭素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルを形成している
    方法。
  5. 前記反応を、不活性雰囲気下で実施する、請求項4に記載の方法。
  6. 前記反応条件が無水反応条件である、請求項4に記載の方法。
  7. 前記反応を、0℃超の温度で実施する、請求項4に記載の方法。
  8. 前記反応条件が式VIIAの化合物を式IVAの化合物に

    転換するステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
  9. 前記反応条件がアミンを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記反応を、ジクロロメタン中で実施する、請求項8に記載の方法。
  11. 前記反応を、25℃未満の温度で実施する、請求項8に記載の方法。
  12. 式VIAの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、

    式IVAの化合物:

    を、式VIAの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップを含み、ここで
    は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
    およびRは、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O)−N(R)−R(nは0、1または2である)、−NRC(O)NR、−X(Xは酸素、−S(O)−または−NR−であり、nは0、1または2である)からなる群から独立に選択されるか、またはR、Rは、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
    およびRは、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X10(Xは酸素、−S(O)−または−NR13−であり、nは0、1または2である、またはXが−NR13−である場合、R13およびR10は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができる)からなる群から独立に選択され、
    各Rは、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、Xが−SO−または−SO−である場合、Rは水素ではなく、
    およびR13は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から独立に選択され、
    10は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
    各R12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から独立に選択される
    方法。
  13. 前記反応条件が水素を含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記反応条件が、塩基を含む、請求項12に記載の方法。
  15. 前記反応条件が、触媒を含む、請求項12に記載の方法。
  16. 前記反応条件が、加圧下条件を含む、請求項12に記載の方法。
  17. 式VIAの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、

    a)式IIAの化合物を式IIIの化合物と、

    式IAの化合物:

    を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
    b)式IAの化合物を、式Vの化合物

    と、式IVAの化合物:

    を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
    c)任意選択で、式VIIAの化合物:

    を、式IVAの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップと、
    d)式IVAの化合物を、式VIAの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップと
    を含み、ここで、
    は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
    およびRは、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O)−N(R)−R(nは0、1または2である)、−NRC(O)NR、−X(Xは酸素、−S(O)−または−NR−であり、nは0、1または2である)からなる群から独立に選択されるか、またはR、Rは、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
    およびRは、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X10(Xは酸素、−S(O)−または−NR−であり、nは0、1または2である、またはXが−NR13−である場合、R13およびR10は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができる)からなる群から独立に選択され、
    各Rは、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、Xが−SO−または−SO−である場合、Rは水素ではなく、
    およびR13は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から独立に選択され、
    10は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
    各R11は、アルキル、ベンジルもしくはアリールから独立に選択されるか、または2つのR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成しており、
    各R12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から独立に選択されるか、または2つのR12は、それらが結合している炭素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルを形成している
    方法。
  18. 式VICの化合物またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を作製する方法であって、

    a)式IICの化合物を式IIIAの化合物と、

    式ICの化合物:

    を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
    b)式ICの化合物を、式VAの化合物

    と、式IVCの化合物:

    を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
    c)任意選択で、式VIICの化合物:

    を、式IVCの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップと、
    d)式IVCの化合物を、式VICの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップと
    を含み、ここで、
    は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
    は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O)−N(R)−R(nは0、1または2である)、−NRC(O)NR、−X(Xは酸素、−S(O)−または−NR−であり、nは0、1または2である)からなる群から選択されるか、またはRは、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
    各Rは、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、Xが−SO−または−SO−である場合、Rは水素ではなく、
    各Rは、水素、アルキルおよびアリールからなる群から選択される
    方法。
  19. e)式VICの化合物をグリシンと、式XCの化合物:

    またはその立体異性体もしくは立体異性体の混合物を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップ
    をさらに含む、請求項18に記載の方法。
  20. 式VIIIAの化合物:

    [式中、
    は、水素、ならびに置換されていないかまたはシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から独立に選択される1つもしくは複数の置換基で置換されているアルキルからなる群から選択され、
    およびRは、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、−S(O)−N(R)−R(nは0、1または2である)、−NRC(O)NR、−X(Xは酸素、−S(O)−または−NR−であり、nは0、1または2である)からなる群から独立に選択されるか、またはR、Rは、それに懸垂している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成しており、
    およびRは、水素、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールおよび−X10(Xは酸素、−S(O)−または−NR13−であり、nは0、1または2である、またはXが−NR13−である場合、R13およびR10は、それらが結合している窒素原子と一緒に連結して、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリル基を形成することができる)からなる群から独立に選択され、
    は−N(R11)(R11)であるかまたは−OC(O)R12であり、
    各Rは、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から独立に選択され、ただし、Xが−SO−または−SO−である場合、Rは水素ではなく、
    およびR13は、水素、アルキルおよびアリールからなる群から独立に選択され、
    10は、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群から選択され、
    各R11は、アルキル、ベンジルもしくはアリールから独立に選択されるか、または2つのR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成しており、
    各R12は、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から独立に選択される]
    であって、ただし、1−ジメチルアミノメチル−4−ヒドロキシ−7−フェニルスルファニル−イソキノリン−3−カルボン酸ブチルエステルではない化合物またはその塩、エステル、立体異性体もしくは立体異性体の混合物。
  21. 4−ヒドロキシ−7−フェノキシイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル(3a):

    である化合物。
  22. 式3eの化合物を作製する方法であって、

    a)式3aの化合物を式IIIAの化合物と、

    式3bの化合物

    を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
    b)式3bの化合物を式VAの化合物と、

    式3cの化合物

    を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップと、
    c)任意選択で、式3dの化合物

    を、式3cの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップと、
    d)式3cの化合物を、式3eの化合物を生成するのに十分な反応条件下で転換するステップと
    を含む、方法。
  23. さらに、式3eの化合物とグリシンを、式3fの化合物

    を生成するのに十分な反応条件下で接触させるステップを含む、請求項22に記載の方法。
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