JP6188535B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真感光体、ならびに、電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置に関する。
近年、複写機やレーザービームプリンターなどの電子写真装置には、支持体上に電荷発生物質および正孔輸送物質(電荷輸送物質)を含有する感光層を設けた電子写真感光体(有機電子写真感光体)が広く用いられている。
また、支持体と感光層との間には、支持体と感光層との接着性の改善、感光層の電気的破壊に対する保護、支持体から感光層への正孔注入の阻止などを目的として、下引き層が設けられることも多い。
しかしながら、このような下引き層は、上記のメリットを有する反面、電荷が蓄積されやすいというデメリットも併せ持つ。このため、下引き層を設けた電子写真感光体には、ゴーストと呼ばれる現象が発生しやすいという問題があった。具体的には、出力画像中、前回転時に光が照射された部分のみ濃度が濃くなるポジゴーストや、前回転時に光が照射された部分のみ濃度が薄くなるネガゴーストが見られる。
一方、電荷発生物質の中でも、高い感度を有する電荷発生物質としては、フタロシアニン顔料やアゾ顔料が知られている。
ところが、フタロシアニン顔料やアゾ顔料を用いた電子写真感光体は、フォトキャリア(正孔および電子)の発生量が多いため、正孔輸送物質によって移動した正孔の対としての電子が感光層(電荷発生層)中に滞留しやすい。このため、フタロシアニン顔料やアゾ顔料を用いた電子写真感光体にも、ゴーストが発生しやすいという問題があった。
特許文献1には、支持体と感光層との間に設けられた下引き層に平均一次粒径3nm以上9nm以下のアナタース型酸化チタン結晶粒子を含有させ、長期間繰り返して画像形成を行った場合の露光電位の変動を小さくする技術が開示されている。
特許文献2には、支持体と感光層との間に設けられた下引き層に電子輸送性有機化合物とポリアミド樹脂を含有させ、露光電位や残留電位の環境変動を小さくする技術が開示されている。
特許文献3では、電荷発生層および支持体と電荷発生層との間に設けられた中間層に電子輸送材料を含有させ、ゴーストを抑制する技術が開示されている。
特許文献4には、感光層にベンゾフェノン誘導体を含有させ、耐ガス性を高め、感度劣化や帯電性低下を抑制する技術が開示されている。
特許文献5には、支持体と感光層の間にベンゾフェノン誘導体を含有する層を設け、繰り返し使用後の感度劣化を抑制する技術が開示されている。
国際公開第2009/072637号公報 特開2002−091044号公報 特開2007−148293号公報 特開平8−095278号公報 特開昭58−017450号公報
現在、様々な環境下においてゴーストを抑制することが望まれている。様々な環境の中でも、特に、低温低湿環境下におけるゴーストを抑制することが望まれている。しかしながら、本発明者らの検討の結果、上記の従来技術は、低温低湿環境下におけるゴーストを抑制する効果が十分ではない場合があった。
本発明の目的は、低温低湿環境下であっても、ゴーストが抑制された電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することにある。
本発明は、支持体、下引き層、電荷発生物質および正孔輸送物質を含有する感光層と、この順に有する電子写真感光体において、
該下引き層が、
下記式(1)で示されるアミン化合物、
平均一次粒径3nm以上15nm以下の酸化チタン結晶粒子、および
有機樹脂
を含有することを特徴とする電子写真感光体である。
Figure 0006188535
(式(1)中、R〜R10は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアシル基、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリールオキシ基、置換もしくは無置換のアミノ基、または、置換もしくは無置換の環状アミノ基を示す。ただし、R〜R10の少なくとも1つは、置換もしくは無置換のアリール基で置換されたアミノ基、置換もしくは無置換のアルキル基で置換されたアミノ基、または、置換もしくは無置換の環状アミノ基である。Xは、カルボニル基、または、ジカルボニル基を示す)。
また、本発明は、上記電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
また、本発明は、上記電子写真感光体、ならびに、帯電手段、像露光手段、現像手段および転写手段を有することを特徴とする電子写真装置である。
本発明によれば、低温低湿環境下であっても、ゴーストが抑制された電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することができる。
電子写真感光体の概略構成の一例を示す図である。 電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。 ゴースト評価用画像を示す図である。
本発明は、支持体、下引き層(中間層またはバリア層とも呼ばれる。)、電荷発生物質および正孔輸送物質を含有する感光層と、この順に有する電子写真感光体である。そして、本発明は、下引き層が、下記式(1)で示されるアミン化合物、かつ、平均一次粒径3nm以上15nm以下の酸化チタン結晶粒子および有機樹脂を含有することを特徴とする。
Figure 0006188535
上記式(1)中、R〜R10は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアシル基、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリールオキシ基、置換もしくは無置換のアミノ基、または、置換もしくは無置換の環状アミノ基を示す。ただし、R〜R10の少なくとも1つは、置換もしくは無置換のアリール基で置換されたアミノ基、置換もしくは無置換のアルキル基で置換されたアミノ基、または、置換もしくは無置換の環状アミノ基を示す。Xは、カルボニル基、または、ジカルボニル基を示す。
なお、酸化チタン結晶粒子(酸化チタン結晶の粒子)の平均一次粒子径は「平均結晶子径」と呼ばれることもある。
また、上記式(1)で示されるアミン化合物の中でも、上記式(1)中のR〜R10の少なくとも1つが、置換もしくは無置換のアルキル基で置換されたアミノ基であるものが好ましい。
さらに、上記置換もしくは無置換のアルキル基で置換されたアミノ基の中でも、ジアルキルアミノ基が好ましく、ジアルキルアミノ基の中でも、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基が好ましい。
また、上記式(1)で示されるアミン化合物の中でも、上記式(1)中のR〜R10の少なくとも1つが、置換もしくは無置換の環状アミノ基であるものが好ましい。ここで、環状アミノ基とは、3〜8員までの環状アミノ基を意味し、環を構成する炭素原子の少なくとも1つが酸素、窒素原子などで置き換わっていても良い。
上記置換もしくは無置換の環状アミノ基の中でも、モルホリノ基、または1−ピペリジル基であることがより好ましい。
また、上記式(1)における、置換もしくは無置換のアシル基、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリールオキシ基、置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換のアリール基、および、置換もしくは無置換の環状アミノ基の各基が有してもよい置換基としては、以下の置換基が挙げられる。例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基や、メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ基や、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基などのジアルキルアミノ基や、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基などのアルコキシカルボニル基や、フェニル基、ナフチル基、ビフェニリル基などのアリール基や、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子や、ヒドロキシ基や、ニトロ基や、シアノ基や、ハロメチル基などが挙げられる。これらの中でも、アリール基、アルコキシ基が好ましい。
また、上記下引き層に含有される平均一次粒径3nm以上15nm以下の酸化チタン結晶粒子としては、スズ原子を含むルチル型酸化チタン結晶粒子が好ましい。スズ原子を含むルチル型酸化チタン結晶粒子は、該酸化チタン中のチタン原子の一部が該スズ原子に置き換わったものである。
本発明の電子写真感光体が、ゴーストの抑制効果に優れる理由について、本発明者らは、以下のように推察している。
すなわち、上記式(1)で示されるアミン化合物は、基本骨格としてベンゾフェノン骨格を有する。さらに、置換もしくは無置換のアリール基で置換されたアミノ基、置換もしくは無置換のアルキル基で置換されたアミノ基、または、置換もしくは無置換の環状アミノ基を少なくとも1つ有するアミン化合物であることを特徴とする。このアミン化合物がアミノ基を介して置換基(置換もしくは無置換のアリール基または置換もしくは無置換のアルキル基)を有していることにより、あるいは、アミノ基が環状構造になっていることにより、以下のことが考えられる。すなわち、基本骨格であるベンゾフェノン骨格の電子軌道の空間的な拡がりが歪み、そのことが電荷の滞留特性に良好な影響を与えていると考えている。また、基本骨格としてベンゾフェノン骨格は、例えばアントラキノン骨格などと比較して、双極子モーメントが大きく、このことも、ゴーストの抑制効果に対して有利に働いていると考えている。
このような特性を持つ上記式(1)で示されるアミン化合物は、微小サイズの酸化チタン結晶粒子とともに下引き層に含有させることで、ゴーストの抑制効果に対してさらに有利に働くと考えられる。これは、微小サイズの酸化チタン結晶粒子を含有させた下引き層が元来有している、帯電性を低下させずに電荷の滞留特性を良化させるという特性を、該アミン化合物が相乗的に向上させるためである。その理由は、アミン化合物が酸化チタン結晶粒子表面や下引き層と感光層の界面に存在することで、感光層(電荷発生層)で発生した電子が下引き層に含有される酸化チタン結晶粒子に移動し易くなり、滞留特性が良好になるためであると考えている。特に、本発明のような微小サイズの酸化チタン結晶粒子は比表面積が大きいため、該アミン化合物を添加することの効果が顕著である。
以下に、上記式(1)で示されるアミン化合物の好ましい具体例(例示化合物)を示すが、本発明は、これらに限定されるものではない。
Figure 0006188535
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上記例示化合物中、Meはメチル基を示し、Etはエチル基を示し、n−Prはn−プロピル基を示す。
上記式(1)で示されるアミン化合物は、市販品として入手することもできるが、以下のようにして合成することもできる。
原料として、アミノベンゾフェノンを用いる。アミノベンゾフェノンとハロゲン化物との置換反応でアミノ基に置換基を導入することができる。その中でも、金属触媒を用いたアミノベンゾフェノンと芳香族ハロゲン化物との反応が、アリール基置換アミン化合物の合成に有用な方法である。また、還元的アミノ化を用いた反応が、アルキル基置換アミン化合物の合成に有用な方法である。
以下に、例示化合物(27)の具体的な合成例を示す。合成例中の「部」は「質量部」を意味する。
IR(赤外線)吸収スペクトルは、フーリエ変換赤外分光光度計(商品名:FT/IR−420、日本分光(株)製)で測定した。また、NMR(核磁気共鳴)スペクトルは、核磁気共鳴装置(商品名:EX−400、日本電子(株)製)で測定した。
〔合成例:例示化合物(27)の合成〕
3径フラスコに、N,N−ジメチルアセトアミド50部、4,4’−ジアミノベンゾフェノン5.0部、ヨードトルエン25.7部、銅粉9.0部、および、炭酸カリウム9.8部を入れ、20時間リフラックスさせた後、熱時濾過で固形成分を除去した。減圧下で溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム(溶媒はトルエン)にて精製し、例示化合物(27)を8.1部得た。
以下に、測定より得られたIR吸収スペクトルおよびH−NMRスペクトルの特徴的なピークを示す。
IR(cm−1,KBr):1646,1594,1508,1318,1277,1174
H−NMR(ppm,CDCl,40℃):δ=7.63(d,4H),7.11(d,8H),7.04(d,8H),6.93(d,4H),2.33(s、12H)
平均一次粒径3nm以上15nm以下の酸化チタン結晶粒子および有機樹脂を含有する下引き層を形成するためには、平均一次粒子径3nm以上15nm以下の酸化チタン結晶粒子を含有するチタニアゾルおよび有機樹脂を含有する下引き層用塗布液を塗布し、乾燥させればよい。
チタニアゾルは、たとえば、加熱などによって硫酸チタニルの水溶液を加水分解し、析出した含水酸化チタンを中和、濾過、水洗して得られるケーキを、塩酸や硝酸などの強酸で解膠することにより得られる。
チタニアゾルの好適例を以下に示すが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
商品名:STS−100(石原産業(株)製、平均一次粒子径5nmのアナタース型酸化チタン結晶粒子を20質量%含有する硝酸酸性ゾル)
商品名:TKS−201(テイカ(株)製、平均一次粒子径6nmのアナタース型酸化チタン結晶粒子を33質量%含有する塩酸酸性ゾル)
商品名:TKS−202(テイカ(株)製、平均一次粒子径6nmのアナタース型酸化チタン結晶粒子を33質量%含有する硝酸酸性ゾル)
商品名:STS−01(石原産業(株)製、平均一次粒子径7nmのアナタース型酸化チタン結晶粒子を30質量%含有する硝酸酸性ゾル)
商品名:STS−02(石原産業(株)製、平均一次粒子径7nmのアナタース型酸化チタン結晶粒子を30質量%含有する塩酸酸性ゾル)
平均一次粒子径3nm以上15nm以下の酸化チタン結晶粒子の好適例を以下に示すが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
商品名:MT−05(テイカ(株)製、平均一次粒子径10nmのルチル型酸化チタン結晶粒子)
商品名:TKP−102(テイカ(株)製、平均一次粒子径15nmのアナタース型酸化チタン結晶粒子(酸化チタン含有量:96質量%))
商品名:MT−150A(テイカ(株)製、平均一次粒子径15nmのルチル型酸化チタン結晶粒子)
電子写真感光体の帯電性を維持しつつ、ゴーストを抑制するためには、酸化チタン結晶粒子は、平均一次粒子径3nm以上15nm以下であることが好適である。
また、酸化チタン結晶粒子の中でも、平均一次粒子径は、3nm以上9nm以下であることがより好ましい。
また、平均一次粒子径3nm以上15nm以下の酸化チタン結晶粒子は、長期耐久後のゴーストを抑制する点から、スズ原子を含むルチル型酸化チタン結晶粒子であることがより好ましい。
スズ原子を含むルチル型酸化チタン結晶粒子は、ルチル型酸化チタン結晶粒子中のチタン原子の一部がスズ原子と置き換わったものである。
また、スズ原子を含むルチル型酸化チタン結晶粒子中のチタン原子に対するスズ原子のモル比(Sn/Ti)は、長期耐久後のゴーストを効果的に抑える観点から、0.02以上0.12以下であることが好ましい。
また、下引き層用塗布液の安定性を高めるために、本発明に係るルチル型酸化チタンには、さらにジルコニウム原子を含ませてもよい。さらに、その場合は、ゴーストの抑制および下引き層用塗布液の安定性をともに高いレベルで達成する観点から、チタンに対するジルコニウムのモル比(Zr/Ti)は、0.01以上0.05以下であることが好ましい。
酸化チタン結晶粒子の平均一次粒子径(平均結晶子径)は、以下の方法で測定・算出することができる。X線回折装置を用い、酸化チタンの最強干渉線のピークの半価幅β(ラジアン)とピーク位置2θ(ラジアン)を求め、下記Scherrerの式から算出される。
酸化チタン結晶粒子の平均一次粒子径(平均結晶子径)[nm]=K・λ/(βcosθ)(上記Scherrerの式中、Kは定数(0.9)、λ(nm)は測定X線波長(CuKα線:0.154nm)、βは半価幅、θはX線入射角を示す。)
また、TEM(透過型電子顕微鏡)を用い、二次凝集した粒子を除いた一次粒子のみを100個観察し、その投影面積を求め、得られた面積の円相当径を計算して体積平均粒径を求め、それを平均一次粒子径(平均結晶子径)としてもよい。
電子写真感光体では、上記式(1)で示されるアミン化合物、平均一次粒子径3nm以上15nm以下の酸化チタン結晶粒子及び有機樹脂を含有する下引き層を有していることにより、上記ゴーストを抑制することができる。
電子写真感光体は、上述のとおり、支持体、該支持体上に形成された下引き層、および、該下引き層上に形成された感光層を有する電子写真感光体である。感光層は、電荷発生物質および正孔輸送物質を単一の層に含有させた単層型感光層であってもよいし、電荷発生物質を含有する電荷発生層と正孔輸送物質を含有する正孔輸送層とを積層した積層型感光層であってもよい。
図1は、電子写真感光体の層構成の一例を示す図である。図1中、101は支持体であり、102は下引き層であり、103は電荷発生層であり、104は正孔輸送層であり、105は感光層(積層型感光層)である。
支持体としては、導電性を有するもの(導電性支持体)が好ましく、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケルなどの金属(合金)製の支持体や、表面に導電性皮膜を設けた金属、プラスチック、紙製の支持体などが挙げられる。また、支持体の形状としては、例えば、円筒状、フィルム状などが挙げられる。これらの中でも、円筒状のアルミニウム製の支持体が、機械強度、電子写真特性およびコストの点で優れている。また、素管のまま支持体として用いてもよいが、素管の表面に対して切削、ホーニングなどの物理処理や、陽極酸化処理や、酸などを用いた化学処理などを施したものを支持体として用いてもよい。素管に対して切削、ホーニングなどの物理処理を行うことにより、表面粗さをJIS B0601:2001で規定される十点平均粗さRzjis値で0.8μm以上に処理した支持体は、優れた干渉縞抑制機能を有している。
支持体と下引き層との間には、必要に応じて、導電層を設けてもよい。特に、素管のまま支持体として用いる場合、これの上に導電層を形成することにより、簡便な方法により干渉縞抑制機能を付与することができる。このため、生産性、コストの面から非常に有用である。
導電層は、導電層用塗布液を支持体上に塗布した後、得られた塗膜を乾燥させることによって形成することができる。導電層用塗布液は、導電性粒子、結着樹脂および溶剤を分散処理することによって調製することができる。導電性粒子としては、例えば、酸化スズ粒子、酸化インジウム粒子、酸化チタン粒子、硫酸バリウム粒子、カーボンブラックなどが挙げられる。結着樹脂としては、フェノール樹脂などが挙げられる。また、必要に応じて、導電層用塗布液に粗し粒子を加えてもよい。
導電層の膜厚は、干渉縞抑制機能、支持体上の欠陥の隠蔽(被覆)などの観点から、5〜40μmであることが好ましく、10〜30μmであることがより好ましい。
支持体または導電層上には、下引き層が設けられる。
下引き層は、上記式(1)で示されるアミン化合物、および、平均一次粒子径3nm以上15nm以下の酸化チタン結晶粒子と有機樹脂を溶剤に溶解させることによって、下引き層用塗布液を調製する。この下引き層用塗布液を支持体または導電層上に塗布し、得られた塗膜を乾燥させることによって形成することができる。有機樹脂は、結着樹脂として用いることが好ましい。
下引き層に用いられる有機樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エチルセルロース樹脂、エチレン−アクリル酸コポリマー、エポキシ樹脂、カゼイン樹脂、シリコーン樹脂、ゼラチン樹脂、フェノール樹脂、ブチラール樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリルエーテル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ユリア樹脂、アガロース樹脂、セルロース樹脂などが挙げられる。これらの中でも、バリア機能や接着機能の観点から、ポリアミド樹脂が好ましい。
下引き層用塗布液に用いられる溶剤としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラリン、クロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、四塩化炭素、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、ギ酸メチル、ギ酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジオキサン、メチラール、テトラヒドロフラン、水、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、メチルセロソルブ、メトキシプロパノール、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドなどが挙げられる。
また、下引き層の抵抗値を制御して電位安定性を高める目的のために、下引き層に金属酸化物粒子を含有させてもよい。金属酸化物粒子としては、例えば、酸化亜鉛粒子、酸化チタン粒子などが挙げられる。
下引き層の膜厚は、0.1〜30.0μmであることが好ましい。
下引き層中の上記式(1)で示されるアミン化合物の含有量は、下引き層の全質量に対して0.05質量%以上15質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以上10質量%以下であることがより好ましい。
下引き層に含有させる上記式(1)で示されるアミン化合物は、非晶質であっても結晶質であってもよい。また、上記式(1)で示されるアミン化合物を2種類以上組み合わせて用いることもできる。
また、下引き層中の平均一次粒子径3nm以上15nm以下の酸化チタン結晶粒子の含有量は、下引き層の全質量に対して15質量%以上55質量%以下であることが好ましい。酸化チタン結晶粒子の含有量が少なすぎると、ゴーストの抑制効果が乏しくなる場合がある。
下引き層上には、電荷発生物質および正孔輸送物質を含有する感光層が設けられる。
電荷発生物質としては、高い感度を有する点で、フタロシアニン顔料やアゾ顔料が好ましく、その中でも、フタロシアニン顔料がより好ましい。
フタロシアニン顔料としては、無金属フタロシアニンや、金属フタロシアニンが挙げられ、これらは軸配位子や置換基を有してもよい。フタロシアニン顔料の中でも、オキシチタニウムフタロシアニン、ガリウムフタロシアニンは、高い感度を有する一方で、ゴーストが発生しやすいため、本発明のゴースト抑制効果が有効に作用し、好ましい。ガリウムフタロシアニンの中でも、ヒドロキシガリウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニンが好ましい。
さらに、フタロシアニン顔料の中でも、CuKα線の特性X線回折におけるブラッグ角2θの7.4°±0.3°および28.2°±0.3°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶、CuKα線の特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°、16.6°、25.5°および28.3°に強いピークを有する結晶形のクロロガリウムフタロシアニン結晶、CuKα線の特性X線回折におけるブラッグ角2θの27.2°±0.2°に強いピークを有する結晶形のオキシチタニウムフタロシアニン結晶が好ましい。
さらにその中でも、CuKα線の特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.3°、24.9°および28.1°に強いピークを有し、かつ28.1°に最も強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶、CuKα線の特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.5°、9.9°、16.3°、18.6°、25.1°および28.3°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶が好ましい。
感光層が積層型感光層である場合、電荷発生層の結着樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリエステル、フェノキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アガロース樹脂、セルロース樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどの樹脂(絶縁性樹脂)が挙げられる。また、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレンなどの有機光導電性ポリマーを用いることもできる。
電荷発生層用塗布液に用いられる溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、テトラリン、クロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、四塩化炭素、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、ギ酸メチル、ギ酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジオキサン、メチラール、テトラヒドロフラン、水、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、メチルセロソルブ、メトキシプロパノール、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドなどが挙げられる。
電荷発生層は、電荷発生物質および必要に応じて結着樹脂を含有する電荷発生層用塗布液を塗布し、得られた塗膜を乾燥させることによって形成することができる。
電荷発生層用塗布液は、電荷発生物質だけを溶剤に加えて分散処理した後に結着樹脂を加えて調製してもよいし、電荷発生物質と結着樹脂を一緒に溶剤に加えて分散処理して調製してもよい。
電荷発生層の膜厚は、0.05μm以上5μm以下であることが好ましい。
電荷発生層における電荷発生物質の含有量は、電荷発生層の全質量に対して30質量%以上90質量%以下であることが好ましく、50質量%以上80質量%以下であることがより好ましい。
正孔輸送物質としては、例えば、トリアリールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン化合物、オキサゾール化合物、チアゾール化合物、トリアリルメタン化合物などが挙げられる。
感光層が積層型感光層である場合、正孔輸送層の結着樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリエステル、フェノキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルピリジン樹脂、セルロース系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アガロース樹脂、セルロース樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどの樹脂(絶縁性樹脂)が挙げられる。また、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレンなどの有機光導電性ポリマーを用いることもできる。
正孔輸送層用塗布液に用いられる溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、テトラリン、モノクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、四塩化炭素、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、ギ酸メチル、ギ酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジオキサン、メチラール、テトラヒドロフラン、水、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、メチルセロソルブ、メトキシプロパノール、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびジメチルスルホキシドなどが挙げられる。
正孔輸送層は、正孔輸送物質および必要に応じて結着樹脂を溶剤に溶解させることによって得られる正孔輸送層用塗布液を塗布し、得られた塗膜を乾燥させることによって形成 することができる。
正孔輸送層の膜厚は、5μm以上40μm以下であることが好ましい。
正孔輸送物質の含有量は、正孔輸送層の全質量に対して20質量%以上80質量%以下であることが好ましく、30質量%以上60質量%以下であることがより好ましい。
また、感光層にも、上記式(1)で示されるアミン化合物を含有させてもよい。感光層が積層型感光層である場合、上記式(1)で示されるアミン化合物は、電荷発生層に含有させることが好ましい。
感光層(電荷発生層)に含有させる上記式(1)で示されるアミン化合物も、非晶質であっても結晶質であってもよい。また、上記式(1)で示されるアミン化合物を2種類以上組み合わせて用いることもできる。
また、下引き層が含有する上記式(1)で示されるアミン化合物と、感光層(電荷発生層)が含有する上記式(1)で示されるアミン化合物は、同一の構造のアミン化合物であることが好ましい。
感光層上には、感光層を保護することを目的として、保護層を設けてもよい。保護層は、ポリビニルブチラール、ポリエステル、ポリカーボネート(ポリカーボネートZや変性ポリカーボネートなど)、ナイロン、ポリイミド、ポリアリレート、ポリウレタン、スチレン−ブタジエンコポリマー、スチレン−アクリル酸コポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマーなどの樹脂を溶剤に溶解させることによって調製された保護層用塗布液を感光層上に塗布し、得られた塗膜を乾燥/硬化させることによって形成することができる。塗膜を硬化させる場合には、加熱、電子線、紫外線を用いることができる。
保護層の膜厚は、0.05〜20μmであることが好ましい。
また、保護層には、導電性粒子、紫外線吸収剤、フッ素原子含有樹脂粒子などの潤滑性粒子を含有させてもよい。導電性粒子としては、例えば、酸化スズ粒子などの金属酸化物粒子が挙げられる。
各層用の塗布液の塗布方法としては、浸漬塗布法(ディッピング法)、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法、ビームコーティング法などが挙げられる。
図2は、本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。
1は円筒状(ドラム状)の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。
電子写真感光体1の表面は、回転過程において、帯電手段3により、正または負の所定電位に帯電される。次いで、電子写真感光体1の表面には、像露光手段(不図示)から像露光光4が照射され、目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。像露光光4は、目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して強度変調された光であり、例えば、スリット露光やレーザービーム走査露光などの像露光手段から出力される。
電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、現像手段5内に収容されたトナーで現像(正規現像または反転現像)され、電子写真感光体1の表面にトナー像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成されたトナー像は、転写手段6により、転写材7に転写される。このとき、転写手段6には、バイアス電源(不図示)からトナーの保有電荷とは逆極性のバイアス電圧が印加される。また、転写材7が紙である場合、転写材7は給紙部(不図示)から取り出されて、電子写真感光体1と転写手段6との間に電子写真感光体1の回転と同期して給送される。
電子写真感光体1からトナー像が転写された転写材7は、電子写真感光体1の表面から分離されて、像定着手段8へ搬送されて、トナー像の定着処理を受けることにより、画像形成物(プリント、コピー)として電子写真装置の外へプリントアウトされる。
転写材7にトナー像を転写した後の電子写真感光体1の表面は、クリーニング手段9により、トナー(転写残トナー)などの付着物の除去を受けて清浄される。近年、クリーナレスシステムも開発されているので、それを採用すれば、転写残トナーを直接、現像器などで除去することもできる。さらに、電子写真感光体1の表面は、前露光手段(不図示)からの前露光光10により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用される。なお、帯電手段3が帯電ローラーなどを用いた接触帯電手段である場合は、前露光手段は必ずしも必要ではない。
上述の電子写真感光体1、帯電手段3、現像手段5およびクリーニング手段9などから選択される構成要素のうち、複数の構成要素を容器に納め、一体に支持してプロセスカートリッジを形成し、それを電子写真装置本体に対して着脱自在に構成できる。例えば以下のように構成する。帯電手段3、現像手段5およびクリーニング手段9から選択される少なくとも1つを、電子写真感光体1とともに一体に支持してカートリッジ化する。これを、電子写真装置本体のレールなどの案内手段12を用いて、電子写真装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ11とすることができる。
像露光光4は、電子写真装置が複写機やプリンターである場合には、原稿からの反射光や透過光であってもよい。または、センサーで原稿を読み取り、信号化し、この信号に従って行われるレーザービームの走査、LEDアレイの駆動もしくは液晶シャッターアレイの駆動などにより放射される光であってもよい。
本発明の電子写真感光体は、レーザービームプリンター、CRTプリンター、LEDプリンター、FAX、液晶プリンターおよびレーザー製版などの電子写真応用分野にも幅広く適用することができる。
以下に、具体的な実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明は、これらに限定されるものではない。なお、実施例および比較例に示す各層の膜厚は、渦電流式膜厚計(Fischerscope、フィッシャーインスツルメント社製)または単位面積当たりの質量からの比重換算で求めた。また、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。
〔製造例1〕
ルチル型酸性チタニアゾルの製造
特開2007−246351号公報の実施例1の「第1部 ルチル形酸化チタンヒドロゾルの製造」の記載に沿って処理し、ケーキを得た。このケーキに水と36%塩酸を加えて攪拌した。その結果、pHが1.6であり、酸化チタン結晶粒子の含有量が15質量%である、ジルコニウム原子およびスズ原子を含む酸性チタニアゾル(塩酸酸性ゾル)が得られた。なお、チタン原子に対するスズ原子のモル比(Sn/Ti)が0.053であり、チタン原子に対するジルコニウム原子のモル比(Zr/Ti)が0.019である。この酸性チタニアゾルを100℃で乾燥させて得られた酸化チタン結晶粒子のX線回折による結晶形はルチル型であり、平均一次粒子径(平均結晶子径)は8nmであった。すなわち、製造例1で得られたジルコニウム原子およびスズ原子を含む酸性チタニアゾルは、その中には、平均一次粒子径8nmのジルコニウム原子およびスズ原子を含むルチル型酸化チタン結晶粒子が15質量%含まれている。
〔製造例2〕
ルチル型酸性チタニアゾルの製造
ガラスビーカーに、酸化ケイ素の濃度10%のケイ酸ナトリウム水溶液40g(うち、酸化ケイ素4g)と48%水酸化ナトリウム水溶液2gを仕込み、イオン交換水で希釈して全量を1200gとした。この液に、製造例1で得られたジルコニウム原子およびスズ原子を含むルチル型酸性チタニアゾル267g(うち、酸化チタン40g)をイオン交換水で希釈して全量を1000gにした液を、撹拌しながらゆっくり滴下した。次に、80℃に加熱した後、塩酸水溶液でpH8に調整し、同温度で2時間熟成した。これを室温まで冷却した後、クエン酸水溶液を加えてpH3に調整した。この液を限外濾過モジュールに濾過量と同量のイオン交換水を補水しながら一夜限外濾過にかけ、電解質成分を低減させた。その後、濃縮させた。その結果、pHが5.6であり、シリカで表面被覆された酸化チタン結晶粒子の含有量が15質量%である、ジルコニウム原子およびスズ原子を含む酸性チタニアゾルが得られた。この酸性チタニアゾルを100℃で乾燥させて得られた酸化チタン結晶粒子のX線回折による結晶形はルチル型であり、平均一次粒子径(平均結晶子径)は8nmであった。また、乾燥固形分は20質量%であった。すなわち、製造例2で得られたジルコニウム原子およびスズ原子を含む酸性チタニアゾルは、その中には、シリカで表面被覆された平均一次粒子径8nmのジルコニウム原子およびスズ原子を含むルチル型酸化チタン結晶粒子が15質量%含まれている。
〔実施例1〕
直径24mm、長さ257mmのアルミニウムシリンダーを支持体(円筒状支持体)とした。
次に、酸化スズで被覆されている硫酸バリウム粒子(商品名:パストランPC1、三井金属鉱業(株)製)60部、酸化チタン粒子(商品名:TITANIX JR、テイカ(株)製)15部、レゾール型フェノール樹脂(商品名:フェノライト J−325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分70質量%)43部、シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レシリコーン(株)製)0.015部、シリコーン樹脂粒子(商品名:トスパール120、東芝シリコーン(株)製)3.6部、2−メトキシ−1−プロパノール50部、および、メタノール50部をボールミルに入れ、20時間分散処理することによって、導電層用塗布液を調製した。この導電層用塗布液を支持体上に浸漬塗布し、得られた塗膜を140℃で1時間加熱し、塗膜を硬化させることによって、膜厚が20μmの導電層を形成した。
次に、N−メトキシメチル化ナイロン6(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス(株)製)25部をn−ブタノール225部の混合溶剤に溶解(65℃での加熱溶解)させてなる溶液を冷却した。その後、溶液をメンブランフィルター(商品名:FP−022、孔径:0.22μm、住友電気工業(株)製)で濾過した。次いで、濾液に製造例1で得られたスズ原子を含むルチル型酸性チタニアゾル56部を加え、平均直径0.8mmのガラスビーズ500部を用いたサンドミル装置に入れ、800rpmで30分間分散処理した。
分散処理後、ガラスビーズをメッシュ濾過により分離した。そして、分離液を、メタノールとn−ブタノールを用いて固形分が3.0%、溶剤比がメタノール:n−ブタノール=2:1になるように希釈した。
この希釈液500部に、例示化合物(2)(製品コード:B1275、東京化成工業(株)製)0.03部を添加することによって、下引き層用塗布液を調製した。
下引き層用塗布液に含有される酸化チタン結晶粒子の含有量は、下引き層用塗布液中の乾燥固形分の全質量に対して25質量%であった。
この下引き層用塗布液を水/イソプロピルアルコール=8/2の溶媒により50倍に希釈し、ガラスプレート上に滴下、乾燥させ、TEM(透過型電子顕微鏡)観察することにより、酸化チタンの平均一次粒子径が8nmであることを確認した。以下、酸化チタンの平均一次粒子径を、同様の方法で確認している。
この下引き層用塗布液を導電層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を100℃で10分間乾燥させることによって、膜厚が0.45μmの下引き層を形成した。
次に、CuKα線の特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.3°、24.9°および28.1°に強いピークを有し、かつ28.1°に最も強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)を用意した。そして、上述の電荷発生物質20部、下記式(2)で示されるカリックスアレーン化合物0.2部、
Figure 0006188535
ポリビニルブチラール(商品名:BX−1、積水化学工業(株)製)10部、および、シクロヘキサノン519部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、4時間分散処理した。この分散液に酢酸エチル764部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。この電荷発生層用塗布液を下引き層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を100℃で10分間乾燥させることによって、膜厚が0.18μmの電荷発生層を形成した。
次に、下記式(3)で示されるトリアリールアミン化合物(正孔輸送物質)70部、
Figure 0006188535
下記式(4)で示されるトリアリールアミン化合物(正孔輸送物質)10部、
Figure 0006188535
ポリカーボネート(商品名:ユーピロンZ−200、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製)100部を、モノクロロベンゼン630部に溶解させることによって、正孔輸送層用塗布液を調製した。この正孔輸送層用塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を120℃で1時間乾燥させることによって、膜厚が19μmの正孔輸送層を形成した。
導電層、下引き層、電荷発生層および正孔輸送層の塗膜の乾燥は、各温度に設定されたオーブンを用いて行った。以下同様である。
以上のようにして、円筒状(ドラム状)の実施例1の電子写真感光体を製造した。
〔実施例2〕
実施例1において、電荷発生層用塗布液の調製を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の電子写真感光体を製造した。
CuKα線の特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.3°、24.9°および28.1°に強いピークを有し、かつ28.1°に最も強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)20部を用意した。この電荷発生物質、上記式(2)で示される化合物0.2部、例示化合物(2)(製品コード:B1275、東京化成工業(株)製)0.01部、ポリビニルブチラール(BX−1)10部、および、シクロヘキサノン553部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、4時間分散処理した。その後、酢酸エチル815部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。
〔実施例3〕
実施例2において、電荷発生層用塗布液を調製する際に用いた例示化合物(2)0.01部を例示化合物(1)0.2部に変更した以外は、実施例2と同様にして、実施例3の電子写真感光体を製造した。
〔実施例4〕
実施例1において、下引き層用塗布液を調製する際に用いた例示化合物(2)の使用量を0.03部から0.003部に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例4の電子写真感光体を製造した。
〔実施例5〕
実施例1において、下引き層用塗布液を調製する際に用いた例示化合物(2)の使用量を0.03部から0.15部に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例5の電子写真感光体を製造した。
〔実施例6〕
実施例1において、下引き層用塗布液を調製する際に用いた例示化合物(2)の使用量を0.03部から0.45部に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例6の電子写真感光体を製造した。
〔実施例7〕
実施例1において、下引き層用塗布液を調製する際に用いた例示化合物(2)の使用量を0.03部から1.5部に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例7の電子写真感光体を製造した。
〔実施例8〕
実施例1において、下引き層用塗布液を調製する際に用いた例示化合物(2)の使用量を0.03部から3部に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例8の電子写真感光体を製造した。
〔実施例9〕
実施例1において、下引き層用塗布液を調製する際に用いた製造例1で得られたスズ原子を含むルチル型酸性チタニアゾルの使用量を56部から19部に変更した。さらに、例示化合物(2)0.03部を例示化合物(1)(製品コード:159400050、アクロス オルガニクス(株)製)0.3部に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例9の電子写真感光体を製造した。
下引き層用塗布液に含有される酸化チタン結晶粒子の含有量は、下引き層用塗布液中の乾燥固形分の全質量に対して10質量%であった。
〔実施例10〕
実施例9において、下引き層用塗布液を調製する際に用いた製造例1で得られたスズ原子を含むルチル型酸性チタニアゾルの使用量を56部から167部に変更した以外は、実施例9と同様にして、実施例10の電子写真感光体を製造した。下引き層用塗布液に含有される酸化チタン結晶粒子の含有量は、下引き層用塗布液中の乾燥固形分の全質量に対して50質量%であった。
〔実施例11〕
実施例9において、下引き層用塗布液を調製する際に用いた製造例1で得られたスズ原子を含むルチル型酸性チタニアゾルの使用量を56部から250部に変更した以外は、実施例9と同様にして、実施例11の電子写真感光体を製造した。下引き層用塗布液に含有される酸化チタン結晶粒子の含有量は、下引き層用塗布液中の乾燥固形分の全質量に対して60質量%であった。
〔実施例12〕
実施例1において、下引き層用塗布液の調製を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例12の電子写真感光体を製造した。
N−メトキシメチル化ナイロン6(商品名:トレジンEF−30T、ナガセケムテックス(株)製)25部をn−ブタノール225部の混合溶剤に溶解(65℃での加熱溶解)させてなる溶液を冷却した。その後、溶液をメンブランフィルター(商品名:FP−022、孔径:0.22μm、住友電気工業(株)製)で濾過した。次いで、濾液に平均一次粒子径5nmのアナタース型酸化チタン結晶粒子を含有する酸性チタニアゾル(酸性ゾル)(商品名:STS−100、硝酸酸性ゾル、酸化チタン含有量:20質量%、石原産業(株)製。)22部を加え、平均直径0.8mmのガラスビーズ500部を用いたサンドミル装置に入れ、1500rpmで2時間分散処理した。
分散処理後、ガラスビーズをメッシュ濾過により分離した。そして、分離液を、メタノールとn−ブタノールを用いて固形分が3.0%、溶剤比がメタノール:n−ブタノール=2:1になるように希釈した。この希釈液500部に、例示化合物(2)(製品コード:B1275、東京化成工業(株)製)0.03部を添加することによって、下引き層用塗布液を調製した。下引き層用塗布液に含有される酸化チタン結晶粒子の含有量は、下引き層用塗布液中の乾燥固形分の全質量に対して15質量%であった。
〔実施例13〕
実施例12において、酸性チタニアゾル(商品名:STS−100)22部を平均一次粒子径6nmのアナタース型酸化チタン結晶粒子を含有する酸性チタニアゾル(酸性ゾル)(商品名:TKS−201、塩酸酸性ゾル、酸化チタン含有量:33質量%、テイカ(株)製)13部に変更した以外は、実施例12と同様にして、実施例13の電子写真感光体を製造した。下引き層用塗布液に含有される酸化チタン結晶粒子の含有量は、下引き層用塗布液中の乾燥固形分の全質量に対して15質量%であった。
〔実施例14〕
実施例12において、酸性チタニアゾル(商品名:STS−100)22部を平均一次粒子径7nmのアナタース型酸化チタン結晶粒子を含有する酸性チタニアゾル(酸性ゾル)(商品名:STS−01、硝酸酸性ゾル、酸化チタン含有量:30質量%、石原産業(株)製)15部に変更した以外は、実施例12と同様にして、実施例14の電子写真感光体を製造した。下引き層用塗布液に含有される酸化チタン結晶粒子の含有量は、下引き層用塗布液中の乾燥固形分の全質量に対して15質量%であった。
〔実施例15〕
実施例12において、下引き層用塗布液に用いた例示化合物(2)0.03部を例示化合物(3)(製品コード:B1212、東京化成工業(株)製)0.3部に変更した以外は、実施例12と同様にして、実施例15の電子写真感光体を製造した。
〔実施例16〕
実施例12において、酸性チタニアゾル(商品名:STS−100)22部を平均一次粒子径6nmのアナタース型酸化チタン結晶粒子を含有する酸性チタニアゾル(酸性ゾル)(商品名:TKS−202、硝酸酸性ゾル、酸化チタン含有量:33質量%、テイカ(株)製)13部に変更し、例示化合物(2)0.03部を例示化合物(9)0.3部に変更した。さらに、電荷発生層用塗布液の調製を以下のように変更した以外は、実施例12と同様にして、実施例16の電子写真感光体を製造した。
CuKα線の特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.3°、24.9°および28.1°に強いピークを有し、かつ28.1°に最も強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)20部を用意した。上記電荷発生物質、上記式(2)で示される化合物0.2部、例示化合物(2)0.01部、ポリビニルブチラール(BX−1)10部、および、シクロヘキサノン553部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、4時間分散処理した。その後、酢酸エチル815部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。
〔実施例17〕
実施例12において、下引き層用塗布液の調製を以下のように変更した以外は、実施例12と同様にして、実施例17の電子写真感光体を製造した。
N−メトキシメチル化ナイロン6(トレジンEF−30T)25部をn−ブタノール225部の混合溶剤に溶解(65℃での加熱溶解)させてなる溶液を冷却した。その後、溶液をメンブランフィルター(FP−022)で濾過した。次いで、濾液に、平均一次粒子径15nmの表面未処理のルチル型酸化チタン結晶粒子(商品名:TKP−102、酸化チタン含有量:96質量%、テイカ(株)製)2.9部を加え、平均直径0.8mmのガラスビーズ500部を用いたサンドミル装置に入れ、1500rpmで7時間分散処理した。分散処理後、ガラスビーズをメッシュ濾過により分離した。そして、分離液を、メタノールとn−ブタノールを用いて固形分が3.0%、溶剤比がメタノール:n−ブタノール=2:1になるように希釈した。この希釈液500部に、例示化合物(14)0.3部を添加することによって、下引き層用塗布液を調製した。
下引き層用塗布液に含有される酸化チタン結晶粒子の含有量は、下引き層用塗布液中の乾燥固形分の全質量に対して10質量%であった。
〔実施例18〕
実施例17において、酸化チタン結晶粒子(商品名:TKP−102)2.9部をアルミナおよびシリカで表面被覆された平均一次粒子径10nmのルチル型酸化チタン結晶粒子(商品名:MT−05、テイカ(株)製)25部に変更した。さらに、例示化合物(14)を例示化合物(12)に変更した以外は、実施例17と同様にして、実施例18の電子写真感光体を製造した。
下引き層用塗布液に含有される酸化チタン結晶粒子の含有量は、下引き層用塗布液中の乾燥固形分の全質量に対して50質量%であった。
〔実施例19〕
実施例17において、酸化チタン結晶粒子(商品名:TKP−102)2.9部を平均一次粒子径15nmの表面未処理のルチル型酸化チタン結晶粒子(商品名:MT−150A、テイカ(株)製)2.8部に変更した。さらに、例示化合物(14)を例示化合物(18)に変更した以外は、実施例17と同様にして、実施例19の電子写真感光体を製造した。
下引き層用塗布液に含有される酸化チタン結晶粒子の含有量は、下引き層用塗布液中の乾燥固形分の全質量に対して10質量%であった。
〔実施例20〕
実施例1において、製造例1で得られたスズ原子を含むルチル型酸性チタニアゾルを製造例2で得られたスズ原子を含むルチル型酸性チタニアゾルに変更した。さらに、例示化合物(2)0.03部を例示化合物(26)0.3部に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例20の電子写真感光体を製造した。
下引き層用塗布液に含有される酸化チタン結晶粒子の含有量は、下引き層用塗布液中の乾燥固形分の全質量に対して25質量%であった。
〔実施例21〕
実施例1において、電荷発生層の形成を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例21の電子写真感光体を製造した。
CuKα線の特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の9.0°、14.2°、23.9°および27.1°に強いピークを有する結晶形のオキシチタニウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)20部を用意した。この電荷発生物質、ポリビニルブチラール(BX−1)10部、および、シクロヘキサノン519部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、4時間分散処理した。その後、酢酸エチル764部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。この電荷発生層用塗布液を下引き層上に浸漬塗布し、100℃で10分間乾燥させることによって、膜厚が0.18μmの電荷発生層を形成した。
〔比較例1〕
実施例1において、下引き層用塗布液を調製する際に例示化合物(2)を使用しなかった以外は、実施例1と同様にして、比較例1の電子写真感光体を製造した。
〔比較例2〕
実施例1において、例示化合物(2)0.03部を下記式(5)で示されるビスアゾ顔料0.3部に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例2の電子写真感光体を製造した。
Figure 0006188535
〔比較例3〕
実施例1において、例示化合物(2)0.03部を下記式(6)で示されるベンゾフェノン化合物(製品コード:378259、シグマアルドリッチ社製)0.3部に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例3の電子写真感光体を製造した。
Figure 0006188535
〔比較例4〕
実施例1において、例示化合物(2)0.03部を下記式(7)で示される化合物(製品コード:B0483、東京化成工業(株)製)0.3部に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例4の電子写真感光体を製造した。
Figure 0006188535
〔比較例5〕
実施例2において、下引き層用塗布液を調製する際に用いた例示化合物(2)を下記式(8)で示されるアントラキノン化合物に変更した。さらに、電荷発生層用塗布液を調製する際に用いた例示化合物(2)0.01部を下記式(8)で示されるアントラキノン化合物0.2部に変更した以外は、実施例2と同様にして、比較例5の電子写真感光体を製造した。
Figure 0006188535
(式(8)中、Etはエチル基を示す。)
〔比較例6〕
実施例12において、例示化合物(2)0.03部を下記式(9)で示されるベンゾフェノン化合物(製品コード:126217、シグマアルドリッチ社製)0.3部に変更した以外は、実施例12と同様にして、比較例6の電子写真感光体を製造した。
Figure 0006188535
〔比較例7〕
実施例12において、例示化合物(2)0.03部を下記式(10)で示されるベンゾフェノン化合物0.3部に変更した以外は、実施例12と同様にして、比較例7の電子写真感光体を製造した。
Figure 0006188535
〔比較例8〕
実施例13において、例示化合物(2)を下記式(11)で示されるベンゾフェノン化合物(製品コード:D1688、東京化成工業(株)製)に変更した以外は、実施例13と同様にして、比較例8の電子写真感光体を製造した。
Figure 0006188535
〔比較例9〕
実施例14において、例示化合物(2)を下記式(12)で示されるベンゾフェノン(製品コード:B0083、東京化成工業(株)製)に変更した以外は、実施例14と同様にして、比較例9の電子写真感光体を製造した。
Figure 0006188535
〔比較例10〕
実施例1において、例示化合物(2)0.03部を下記式(13)で示される化合物0.3部に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例10の電子写真感光体を製造した。
Figure 0006188535
〔比較例11〕
実施例1において、下引き層用塗布液の調製を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例11の電子写真感光体を製造した。
N−メトキシメチル化ナイロン6(トレジンEF−30T)25部をn−ブタノール225部の混合溶剤に溶解(65℃での加熱溶解)させてなる溶液を冷却した。その後、溶液をメンブランフィルター(FP−022)で濾過した。次いで、濾液に、平均一次粒子径30nmの表面未処理のアナタース型酸化チタン結晶粒子(商品名:AMT−600、酸化チタン含有量:98質量%、テイカ(株)製)4.5部を加え、平均直径0.8mmのガラスビーズ500部を用いたサンドミル装置に入れ、1500rpmで7時間分散処理した。分散処理後、ガラスビーズをメッシュ濾過により分離した。そして、分離液を、メタノールとn−ブタノールを用いて固形分が3.0%、溶剤比がメタノール:n−ブタノール=2:1になるように希釈した。この希釈液500部に、例示化合物(2)0.03部を添加することによって、下引き層用塗布液を調製した。
下引き層用塗布液に含有される酸化チタン結晶粒子の含有量は、下引き層用塗布液中の乾燥固形分の全質量に対して15質量%であった。
〔比較例12〕
比較例11において、酸化チタン結晶粒子(商品名:AMT−600)を平均一次粒子径35nmの表面未処理のルチル型酸化チタン結晶粒子(商品名:MT−500B、酸化チタン含有量:98質量%、テイカ(株)製)に変更した。それ以外は、比較例11と同様にして、比較例12の電子写真感光体を製造した。
下引き層用塗布液に含有される酸化チタン結晶粒子の含有量は、下引き層用塗布液中の乾燥固形分の全質量に対して15質量%であった。
〔比較例13〕
比較例11において、酸化チタン結晶粒子(商品名:AMT−600)を平均一次粒子径50nmの表面未処理のルチル型酸化チタン結晶粒子(商品名:MT−600B、テイカ(株)製)に変更した。それ以外は、比較例11と同様にして、比較例13の電子写真感光体を製造した。
下引き層用塗布液に含有される酸化チタン結晶粒子の含有量は、下引き層用塗布液中の乾燥固形分の全質量に対して15質量%であった。
〔比較例14〕
比較例11において、下引き層用塗布液を調製する際に用いた例示化合物(2)0.03部を例示化合物(1)0.3部に変更した以外は、比較例11と同様にして、比較例14の電子写真感光体を製造した。
〔比較例15〕
実施例21において、下引き層用塗布液を調製する際に例示化合物(2)を使用しなかった以外は、実施例21と同様にして、比較例15の電子写真感光体を製造した。
〔実施例1〜21および比較例1〜15の評価〕
実施例1〜21および比較例1〜15の電子写真感光体について、23℃/50%RHの常温常湿環境下および15℃/10%RHの低温低湿環境下でゴーストの評価を行った。
評価用の電子写真装置として、ヒューレットパッカード社製のレーザービームプリンター(商品名:Color Laser Jet CP3525dn)の改造機を用いた。改造点としては、前露光を点灯せず、帯電条件とレーザー露光量は可変で作動するようにした。また、製造した電子写真感光体をシアン色用のプロセスカートリッジに装着して、シアンのプロセスカートリッジのステーションに取り付け、他の色用のプロセスカートリッジをレーザービームプリンター本体に装着しなくても作動するようにした。
画像の出力に際しては、シアン色用のプロセスカートリッジのみをレーザービームプリンター本体または複写機本体に取り付け、シアントナーのみによる単色画像を出力した。
電子写真感光体の表面電位は、初期暗部電位が−500V、明部電位が−100Vとなるように設定した。電位設定の際の電子写真感光体の表面電位の測定には、プロセスカートリッジの現像位置に電位プローブ(商品名:model6000B−8、トレック・ジャパン(株)製)を装着したものを用いた。そして、電子写真感光体の長手方向中央部の電位を表面電位計(商品名:model344、トレック・ジャパン(株)製)を使用して測定した。
まず、23℃/50%RHの常温常湿環境下で、ゴーストの評価を行った。その後、同環境下で1,000枚の通紙耐久試験を行い、耐久試験直後でのゴーストの評価を行った。常温常湿環境下における評価結果を表1に示す。
次に、電子写真感光体を評価用の電子写真装置とともに15℃/10%RHの低温低湿環境下で3日間放置した後、ゴーストの評価を行った。そして、同環境下で1,000枚の通紙耐久試験を行い、耐久試験直後でのゴーストの評価を行った。低温低湿環境下における評価結果を表1に示す。
通紙耐久試験時は、印字率1%のE文字画像を、A4サイズの普通紙にシアン単色で形成した。
評価の基準は、以下のとおりである。
ゴースト評価用画像は、図3に示すように、画像の先頭部にベタ黒301で四角の画像を出した後、1ドット桂馬パターンのハーフトーン画像304を出力することによって形成した。図3において、符号302は白部分(白画像)であり、符号303はゴーストが観測される部分を表す。まず、1枚目にベタ白画像を出力し、その後、ゴースト評価用画像を連続して5枚出力し、次に、ベタ黒画像を1枚出力した後、再度、ゴースト評価用画像を5枚出力する、という順番で画像出力を行い、合計10枚のゴースト評価用画像で評価した。
ゴーストの評価は、1ドット桂馬パターン画像濃度とゴースト部(ゴーストが生じうる部分)の画像濃度との濃度差を、分光濃度計(商品名:X−Rite504/508、X−Rite(株)製)で測定することで行った。1枚のゴースト評価用画像で10点測定し、それら10点の平均をとって1枚の結果とした。そして、10枚のゴースト評価用画像すべてを同様に測定した後、それらの平均値を求め、各例の濃度差とした。この濃度差は、値が小さいほど、ゴーストの程度が小さく、良好であることを意味する。表1中、「初期」とは、常温常湿環境下または低温低湿環境下での1,000枚の通紙耐久試験を行う前における濃度差を意味し、「耐久後」とは、常温常湿環境下または低温低湿環境下での1,000枚の通紙耐久試験を行った後における濃度差を意味する。
Figure 0006188535
101 支持体
102 下引き層
103 電荷発生層
104 正孔輸送層
105 感光層

Claims (15)

  1. 支持体、下引き層、電荷発生物質および正孔輸送物質を含有する感光層と、この順に有する電子写真感光体において、
    該下引き層が、
    下記式(1)で示されるアミン化合物、
    平均一次粒径が3nm以上15nm以下の酸化チタン結晶粒子、および
    有機樹脂
    を含有することを特徴とする電子写真感光体。
    Figure 0006188535
    (式(1)中、R〜R10は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、置換もしくは無置換のアシル基、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリールオキシ基、置換もしくは無置換のアミノ基、または、置換もしくは無置換の環状アミノ基を示す。ただし、R〜R10の少なくとも1つは、置換もしくは無置換のアリール基で置換されたアミノ基、置換もしくは無置換のアルキル基で置換されたアミノ基、または、置換もしくは無置換の環状アミノ基を示す。Xは、カルボニル基、または、ジカルボニル基を示す。)
  2. 前記下引き層における前記式(1)で示されるアミン化合物の含有量が、前記下引き層の全質量に対して0.05質量%以上15質量%以下である請求項に記載の電子写真感光体。
  3. 前記下引き層における前記酸化チタン結晶粒子の含有量が、前記下引き層の全質量に対して15質量%以上55質量%以下である、請求項1または2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記式(1)において、前記R〜R10の少なくとも1つが、置換もしくは無置換のアルキル基で置換されたアミノ基である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  5. 前記式(1)において、前記R 〜R 10 の少なくとも1つが、ジアルキルアミノ基である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  6. 前記式(1)において、前記R 〜R 10 の少なくとも1つが、ジメチルアミノ基、または、ジエチルアミノ基である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  7. 前記式(1)において、前記R〜R10の少なくとも1つが、置換もしくは無置換の環状アミノ基である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  8. 前記式(1)において、前記R 〜R 10 の少なくとも1つが、モルホリノ基、または、1−ピペリジル基である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  9. 前記式(1)において、X が、カルボニル基である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  10. 前記感光層が、電荷発生物質として、CuKα線のX線回折におけるブラッグ角2θの7.4°±0.3°および28.2°±0.3°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  11. 前記感光層が、前記電荷発生物質を含有する電荷発生層、および、該電荷発生層上に形成された前記正孔輸送物質を含有する正孔輸送層を有する請求項1〜10のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  12. 前記電荷発生層が、前記電荷発生物質および前記式(1)で示されるアミン化合物を含有する請求項11に記載の電子写真感光体。
  13. 前記下引き層が含有する前記式(1)で示されるアミン化合物と、前記電荷発生層が含有する前記式(1)で示されるアミン化合物が、同一の構造のアミン化合物である請求項12に記載の電子写真感光体。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  15. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の電子写真感光体、ならびに、帯電手段、像露光手段、現像手段および転写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
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