JP4550753B2 - 表面処理された酸化チタンゾルの製造法 - Google Patents

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本発明は、酸化チタンの透明なゾル、その製造法に関する。このゾルは例えばプラスチック基材の表面に硬く、高屈折率を持つ透明なコーティング層を形成するために有用である。
アナタース形酸化チタンおよびルチル形酸化チタンは古くから白色顔料として生産され、使用されている。白色顔料として用いられる酸化チタンは平均粒径0.1〜0.3μmを有し、他の白色顔料に比較して高い隠蔽力を持っている。粒径0.1μm以下の酸化チタンは可視光に対して透過性であるが、紫外線の透過を選択的にブロックする性質を有することから、例えば日焼け止め化粧料などに配合される。近年酸化チタンの高い光活性に着目して光触媒としての利用が広まっている。この目的に使用される酸化チタンは主に光活性の強いアナタース形である。アナタース形酸化チタンゾルは光触媒機能を有するコーティング膜をつくるために使用され、その製造法およびさまざまな用途について多数の特許文献が見られる。
酸化チタンゾルには、光触媒とは別の用途がある。例えば光学部品(光学エレメント)のハードコート、反射防止膜などに用いられ、高透明性、基材との密着性、高屈折率および耐傷性が求められる。これまでこの分野でもアナタース形酸化チタンゾルが用いられて来た。その理由はアナタース形の方がルチル形より酸化チタンゾルの透明性が高いからである。しかしながらアナタース形の高い光触媒活性はそれと接触するプラスチックのような有機材料を分解し、変色させる欠点を有する。光触媒活性は金属の水和酸化物の被覆によって改善されるが、表面処理前の透明性を維持した状態で被覆でき、光触媒活性が抑制できるのならばその利用分野を一層拡大できることが期待される。
酸化チタンゾルそのものの製造法は公知である。一般的な製造方法は、水溶性チタン塩の加水分解物を中和、洗浄し、(1)塩酸あるいは一塩基酸で解膠する方法、(2)過酸化水素等の錯化剤と混合して錯イオンとして溶解したものを加熱する方法などがある。これらは一般的にはアナタ−ス形、あるいは無定形の酸化チタンヒドロゾルとなる。ルチル形の酸化チタンゾルを得るための一般的な製造方法は、チタン塩水溶液を加水分解して得られる含水酸化チタンをアルカリ処理した後、酸で熟成する方法がある。このルチル形酸化チタンゾルは、製造工程において添加する塩類を除去することが困難なため、透明性においてアナタース形ゾルにおよばない。
また、特開平2−255532は、水和酸化チタン(オルソチタン酸)に過酸化水素水を加えて溶解し、この溶液をSn化合物の共存下加熱することからなるルチル形酸化チタンゾルの製造を開示している。Sn化合物はルチル形への転移剤として作用する。このようにして得られたルチル形酸化チタンゾル、およびSn化合物の共存下でチタン酸溶液の加熱をシリカゾル中で行って得られるゾルは、前述のように透明性においてアナタース形ゾルにおよばない。
光触媒活性の抑制について、特開昭63−185820はアナタース形酸化チタンゾルへのSiとZrの処理を開示しているが、水熱処理が必要なため工業化には不向きで経済的ではない。特開平4−214028はTiOとCeOの複合酸化物ゾルを、特開平10−245224はTiOとSnOの複合酸化物ゾルを、特開平10−245225はTiOとCeOとSnOの複合酸化物ゾルを、特開平10−310429はTiOとZrOとSnOの複合酸化物ゾルをそれぞれ開示している。しかしながらこれらは複合酸化物であるため酸化チタンに比べて屈折率が低い。特開平10−158015はルチル形酸化チタンへのSi水和酸化物処理を開示しているが、チタン酸ケーキのアルカリ領域での解膠後Si水和酸化物処理したものであり透明性が不十分である。特開2000−053421はゾルの安定化剤としてアルキルシリケートを使用しているが、添加量が多いため、膜とした場合の屈折率が低い。特開2000−063119はTiOとZrOとSnOの複合酸化物ゾルにWOとSnOとSiOの複合酸化物コロイドの被覆を開示している。複合酸化物であるため酸化チタンに比べて屈折率が低いことと複合酸化物コロイドの被覆であるため不十分な被覆である。特開2000−204301はルチル形酸化チタンにSiとZrおよび/またはAlの酸化物との複合酸化物を被覆したゾルを含む被膜形成用塗布液を開示している。水熱処理が必要であるため工業化には不向きで経済的ではない。
本発明は、無処理の酸化チタンゾルに匹敵する高い透明性を有し、表面処理により光触媒活性が抑制された酸化チタンゾルとその製造法を提供する。
本発明は有機ケイ素化合物あるいは酸化チタンに対して錯化作用のある物質とケイ酸ナトリウムあるいはシリカゾルで安定化された酸化チタンヒドロゾル中のTiOの表面をSiあるいはSiとAl、Sn、Zrから選ばれる金属の単独あるいは2種以上の組み合わせの水和酸化物で被覆することにより、透明性を維持しながら耐光性が改善されたヒドロゾルを提供する。このように被覆処理した酸化チタンヒドロゾルをメタノールなどの有機溶媒により溶媒置換し、有機質基材へのコーティングに適した酸化チタンオルガゾルが得られる。
塩酸のような強酸で解膠して得られる酸化チタンヒドロゾルに前述の金属の水和酸化物を被覆する場合、水溶性の塩を添加した後水和酸化物となるpHまで調整するが、この時ゾルは凝集する。
そこで本発明では、有機ケイ素化合物あるいは酸化チタンに対して錯化作用のある物質の添加で安定化させた強酸性酸化チタンヒドロゾルをアルカリで塩基性としたケイ酸ナトリウムあるいはシリカゾルに添加することで、透明性を維持した状態で酸化チタンヒドロゾルのpHを塩基性にすることができた。この時有機ケイ素化合物、酸化チタンに対して錯化作用のある物質、ケイ酸ナトリウム、シリカゾルは酸化チタンヒドロゾルの安定化剤として作用し、ケイ酸ナトリウムは更にSi水和酸化物の原料ともなる。
また、本発明では、添加する酸化チタンヒドロゾルのpHならびにシリカゾルのpHならびに酸化チタンヒドロゾルとケイ酸ナトリウムの配合割合に応じてケイ酸ナトリウムあるいはシリカゾルにあらかじめ水酸化ナトリウム等の塩基を添加し、酸化チタンヒドロゾル添加後のpHがSiの溶解領域かつ酸化チタンヒドロゾルの分散が安定である9〜11になるようにしておく必要がある。
次いで必要に応じて系のpHをSiの溶解領域を維持しながらAl、Sn、Zrの水溶性塩を単独あるいは2種以上添加する。2種以上の場合は混合して添加しても良いし、別々に添加しても良い。この段階でAl、Sn、Zrは水和酸化物として酸化チタンヒドロゾル中のTiO表面を被覆する。次に必要に応じてケイ酸ナトリウムを添加、酸で弱塩基性、例えばpH8付近まで下げて酸化チタンヒドロゾル中のTiOの最外層にSiの水和酸化物を被覆する。熟成し、脱塩することで酸化チタンヒドロゾル中のTiO表面への水和酸化物による被覆を終了する。
このように被覆処理した酸化チタンヒドロゾルは、常法により溶媒置換を行って酸化チタンオルガノゾルとすることができる。
酸化チタンはルチル形、アナタース形、無定形のいずれも使用することが、できるが、屈折率、光触媒活性の点ではルチル形が有利である。アナタース形、無定形の酸化チタンゾルは前述の方法で容易に得られる。
ルチル形酸化チタンヒドロゾルの一般的な製造方法は、転移剤であるSnの含水酸化物を含んでいる含水酸化チタン(オルソチタン酸)を典型的には塩酸である強酸で解膠することよりなる。含水酸化チタンは、公知のように四塩化チタン、オキシ塩化チタン、硫酸チタンのような水溶液チタン塩をアルカリで中和するか、またはチタンアルコキシドを加水分解して製造することができる。
含水酸化チタンはZrOとしてTiOに対して10%まで、好ましくは5%まで、例えば3%のジルコニウムを含んでも良い。これは酸化チタンヒドロゾルの経時貯蔵安定性を改良する効果(経時における粘度上昇の抑制)がある。
本発明の好ましい実施態様によれば、ルチル形酸化チタンヒドロゾルは、塩化第二スズのような水溶性第二スズ塩を一旦加水分解し、前記のZrO/TiO比でオキシ塩化チタンとオキシ塩化ジルコニウムを含んでいる水溶液を徐々に滴下し、滴下終了後沸騰温度で数時間反応させ、冷後反応液とアンモニア水溶液で中和し、スズ、ジルコニウムを含んでいる水和酸化チタンを製造し、これを塩酸で解膠して製造される。
スズを転移剤として使用することで、高い透明性を有するルチル形酸化チタンヒドロゾルが得られるが、オキシ塩化チタンの加水分解条件を変更することで、スズを使用しないルチル形酸化チタンヒドロゾルを得ることもできる。転移剤として添加するスズ塩は、SnOとしてTiOに対して5〜20%、好ましくは5〜15%、特に約10%が適当である。勿論硫酸第二スズのような他の水溶性第二スズ塩、オキシ塩化チタンおよびオキシ塩化ジルコニウム以外の水溶性チタンおよびジルコニウム塩、水酸化ナトリウムのような他のアルカリ、および硝酸またはシュウ酸のような他の酸を使用しても良い。
先に述べたように、このようにして製造したルチル形酸化チタンヒドロゾルは強酸性である。そのためこの酸化チタンヒドロゾルへアルカリを添加するとTiOが凝集する。本発明によれば、
(a)含水酸化チタンを解膠して得られる酸化チタンのヒドロゾルへ、安定剤として式R SiX4−n(式中RはC−Cアルキル基、グルシジルオキシ置換C−Cアルキル基またはC−Cアルケニル基、Xはアルコキシ基、nは1または2である。)のオルガのアルコキシシランまたは酸化チタンに対して錯化作用を有する化合物を添加するステップ;
(b)安定剤を含んでいる酸化チタンヒドロゾルを添加した後の溶液がpH9〜11となるようにあらかじめアルカリを添加したケイ酸ナトリウムまたはシリカゾルの溶液へ、(i)安定剤を含んでいるヒドロゾルを添加する、(ii)酸化チタンヒドロゾルの添加後溶液のpHを9〜11に保ってSn,AlまたはZrより選ばれ少なくとも1種の金属種の水溶化合物を添加する、または(iii)酸化チタンヒドロゾルおよび前記金属の水溶性化合物の添加後ケイ酸ナトリウムを添加するステップ;
(c)ステップ(b)の後溶液のpHを3以上9未満へ調節し、熟成するステップ;
(d)ステップ(c)の後生成物を脱塩処理するステップ
により、ケイ素の含水酸化物、またはケイ素と、Sn,Al,Zrより選ばれた少なくとも1種の金属種との水和酸化物で被覆された酸化チタンヒドロゾルを製造する。
ステップ(a)において添加される有機ケイ素化合物は一般式RnSiX4−nで表すことができ、RはC〜Cアルキル基、グルシジルオキシ置換C〜Cアルキル基またはC〜Cアルケニル基であり、nは1または2であり、Xはアルコキシ基である。
本発明の目的に対しては、例えば3−グルシドキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシランが好ましい。その量はTiO1モルに対して0.02〜0.1モル%、特に0.03〜0.07モル%が適当である。
その量が0.02モルよりも少ない場合は、ゾルの安定性向上効果が十分でなく、0.1モルよりも多くしても更なるゾルの安定性向上効果が認められないため経済的でない。添加した有機ケイ素化合物の内約40%は反応して酸化チタンヒドロゾル中のTiO表面を被覆しているが、残りは電解質成分除去の過程で電解質成分除去と一緒に除去される。
酸化チタンに対して錯化作用のある物質としては過酸化水素、脂肪族または芳香族ヒドロキシカルボン酸例えばクエン酸、シュウ酸、酒石酸、サリチル酸が使用でき、特に過酸化水素、クエン酸、シュウ酸が適当である。その量はTiO1モルに対して0.5〜5モル、特に1〜3モルが適当である。その量が0.5モルよりも少ない場合は、酸化チタンヒドロゾルの安定性向上効果が十分でなく、5モルよりも多くしても更なる酸化チタンヒドロゾルの安定性向上効果が認められないため経済的でない。
ステップ(b)において使用される溶液中のケイ酸ナトリウムあるいはシリカゾルは重量比率でSiOとしてTiOに対して5〜50%が適当である。その量が5%よりも少ない場合は、酸化チタンヒドロゾルの安定性向上効果が十分でなく、50%よりも多い場合は酸化チタンヒドロゾル固形分中のTiO含有量が低減するため、酸化チタンゾルを使用した膜の屈折率が低下する。
ステップ(b)(ii)において添加される水溶性金属塩としては特に限定されるものではないが、以下のものが適当である。Alはアルミン酸ナトリウム、塩化アルミ、Snは塩化第二スズ、スズ酸ナトリウム、Zrはオキシ塩化ジルコニウムである。金属水和酸化物の量は、酸化物として重量比率合計でTiOに対して5〜100%が適当である。この金属水和酸化物には、加水分解時に使用したSn、Zr及び安定化剤として使用した有機ケイ素化合物およびシリカゾルからのSiは含んでいない。その量が5%よりも少ない場合は、酸化チタンヒドロゾルの安定性向上効果が不十分であり、50%よりも多い場合は酸化チタンゾルの安定性が悪化することと酸化チタンゾル固形分中のTiO含有量が低減するために、酸化チタンゾル及びそれを用いた膜の透明性の低下と膜の屈折率の低下が認められることになる。
5%以上Si水和酸化物の被覆を行う場合には、Si以外の水溶性金属塩添加後に、更にケイ酸ナトリウムを添加し、ステップ(b)(i)で使用されたSiと一緒に被覆してもよい。
Al、Sn、Zrの水和酸化物の被覆は、Siの溶解領域である塩基性で行うことが重要である。従ってステップ(b)(ii)では使用する水溶性金属塩に応じてアルカリあるいは酸を使用しながらpHが9〜11を維持するのが好ましい。好ましい実施態様においては、アルカリを含むケイ酸ナトリウムあるいはシリカゾルの溶液をあらかじめ準備し、この溶液へ安定剤を加えた酸化チタンヒドロゾルを添加し、次いで水溶性金属塩の溶液とアルカリあるいは酸を少しずつ同時または間歇的に添加し、最後にSi水和酸化物の被覆量に応じてケイ酸ナトリウムの水溶液を添加する。
ケイ酸ナトリウムを水に不溶な水和酸化物とするためにはステップ(c)において反応液を酸性にすることが必要である。好ましい実施態様においては、ステップ(b)の反応液を60℃以上沸点以下の温度、例えば80℃へ加熱し、塩酸のような強酸で中和してpH9未満の塩基性、例えばpH約8に下げ、同温度で熟成した後室温へ冷却する。
このようにして酸化チタンヒドロゾル中のTiO表面が水和酸化物の形で被覆された酸化チタンヒドロゾルはpH調節に使用したアルカリおよび酸から生成した塩類(電解質)を含んでいる。これら塩類はpH4以下において公知の方法例えば限外濾過または透析によって除去することができる。その後酸化チタンヒドロゾルをt−ブチルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジエチルアミン、プロピルアミン等を用いてその安定pH、例えばpH8へ調節することで酸化チタンヒドロゾルあるいはそれを溶媒置換した酸化チタンオルガノゾルの安定性が更に向上する。
以上の操作によって被覆された酸化チタンヒドロゾルは、公知の溶媒置換法によって酸化チタンオルガノゾルへ変換することができる。置換される有機溶媒は水混和性の溶媒が好ましく、メタノールが典型的である。溶媒置換した後再び限外濾過を行って所望のTiO濃度へ調節することができる。水混和性の溶媒に置換した後非水系溶剤であるトルエン等に溶媒置換可能である。
本発明の被覆処理した酸化チタンゾルは、無機または有機バインダーを配合して主にプラスチック製基材、例えば光学部品の表面に透明なハードコートを形成するために使用することができる。またゾル−ゲル法によってバルク体に成形することもできる。
以下の実施例は限定を意図しない。これらにおいて%および部は重量基準による。
実施例1
第1部 ルチル形酸化チタンヒドロゾルの製造
1LのガラスビーカーにTiO濃度25%のオキシ塩化チタン水溶液240g(TiOとして60g)と、ZrO濃度35%のオキシ塩化ジルコニウム粉末5g(ZrOとして1.8g)を入れ、水を加えて全量を1Lとし、オキシ塩化ジルコニウム粉末が溶解したことを確認した。この溶液をA液と呼ぶ。
攪拌手段および還流冷却器を備えた2Lフラスコに、水1kgと、SnO濃度30%の塩化第二スズ水溶液20g(SnOとして6g)を仕込み、攪拌下加熱し、温度が60℃に達した時点で60℃を維持しながらA液を15分を要して滴下し、滴下終了後沸騰まで加熱し、還流下3時間沸騰状態を維持した。その後40℃へ冷却し、28%アンモニア水溶液でpHを7.0へ調整し、濾過し、洗浄してケーキを得た。このケーキへ水と36%塩酸を加えて攪拌し、pH1.3、TiO濃度20%で、TiOに対して、SnOとして10%、ZrOとして3%を含有する酸化チタンヒドロゾル300gを製造した。このゾルを100℃で乾燥した粉末のX線回折による結晶形はルチル形で、結晶子径は8nmであった。
第2部 ヒドロゾルの被覆処理
2Lガラスビーカーへ第1部で得たTiO濃度20%の酸化チタンヒドロゾル200g(TiOとして40g)を入れ、イオン交換水を加えてTiO濃度4%に希釈し、これに攪拌しながら3−グリシドキシプロピルトリメトキシラン(信越化学工業(株)製オルガノシランKBM−403)5.2gを添加した。この溶液をB液と呼ぶ。
別の5LガラスビーカーへSiO濃度10%のケイ酸ナトリウム水溶液40g(SiOとして4g)と、48%水酸化ナトリウム水溶液2gを仕込み、イオン交換水で希釈して全量を1200gとした。この溶液へ攪拌しながらB液を15分を要して滴下した。滴下終了後のpHは10であった。次にこの混合溶液へ、SnO濃度30%の塩化第二スズ水溶液20g(SnOとして6g)を48%水酸化ナトリウム水溶液と同時にpH10を維持しながら15分を要して滴下し、引き続きSiO濃度10%のケイ酸ナトリウム水溶液20g(SiOとして2g)を添加し、80℃に加熱した後、1%塩酸でpH8に調整し、同温度で120分間熟成した。これを20℃に冷却し、濃度10%のクエン酸水溶液でpH3に調整し、この液を限外濾過モジュール(旭化成ケミカルズ製マイクローザSLP−1053)に濾過量と同量のイオン交換水を補水しながら通液し、TiO濃度3%で電気伝導度3×10−3S/cm以下になるまで電解質成分を低減させた。この段階でpH調整剤として使用したクエン酸は除去され、残存していなかった。さらにt−ブチルアミンでpH8に調整し、さらに同じ限外濾過モジュールを用いて固形分濃度20%になるまで濃縮し、固形分濃度20%で、TiOに対して、SiOとして15%、SnOとして15%を被覆したルチル形酸化チタンヒドロゾルを得た。このものの透明性(ヘイズ)を測定した結果を表1に示す。
実施例2 ヒドロゾルのメタノール溶媒置換
実施例1の第2部で得た被覆処理酸化チタンヒドロゾルをメタノールでTiO濃度5%に希釈し、同じ限外濾過モジュールを用いて濾過量と同量のメタノールを補給しながら通液し、最後にメタノールの補給を止めて水分が1%以下、固形分濃度20%で、TiOに対して、SiOとして15%、SnOとして15%を被覆したメタノール分散酸化チタンオルガノゾルを得た。このものの透明性(ヘイズ)を同様に測定し、結果を表1に示す。
実施例3
実施例1第2部において、分割して投入したケイ酸ナトリウムを最初に全量120g添加に変更し、更に塩化第二スズ水溶液を添加しないことを除き、実施例1の操作をくり返して固形分濃度20%で、TiOに対して、SiOとして30%を被覆したルチル形酸化チタンヒドロゾルを得た。このものの透明性(ヘイズ)を同様に測定し、結果を表1に示す。
実施例4
実施例3で得た酸化チタンヒドロゾルを、実施例2と同じ操作によってメタノールに溶媒置換し、固形分濃度20%で、TiOに対して、SiOとして30%を被覆したメタノール分散酸化チタンオルガノゾルを得た。このものの透明性(ヘイズ)を同様に測定し、結果を表1に示す。
実施例5
実施例1第2部において、分割して投入したケイ酸ナトリウムを最初に全量60g添加に変更したことを除き、実施例1の操作をくり返して固形分濃度20%で、TiOに対して、SiOとして15%、SnOとして15%を被覆したルチル形酸化チタンヒドロゾルを得た。このものの透明性(ヘイズ)を同様に測定し、結果を表1に示す。
実施例6
実施例5で得た酸化チタンヒドロゾルを、実施例2と同じ操作によってメタノールに溶媒置換し、固形分濃度20%で、TiOに対して、SiOとして15%、SnOとして15%を被覆したメタノール分散酸化チタンオルガノゾルを得た。このものの透明性(ヘイズ)を同様に測定し、結果を表1に示す。
実施例7
実施例1第2部において、SnO濃度30%の塩化第二スズ水溶液20gを40g(SnOとして12g)に、2回目に添加するケイ酸ナトリウムを20gから80g(SiOとして8g)に変更したことを除き、実施例1の操作をくり返して固形分濃度20%で、TiOに対して、SiOとして30%、SnOとして30%を被覆したルチル形酸化チタンヒドロゾルを得た。このものの透明性(ヘイズ)を同様に測定し、結果を表1に示す。
実施例8
実施例7で得た酸化チタンヒドロゾルを、実施例2と同じ操作によってメタノールに溶媒置換し、固形分濃度20%で、TiOに対して、SiOとして30%、SnOとして30%を被覆したメタノール分散酸化チタンオルガノゾルを得た。このものの透明性(ヘイズ)を同様に測定し、結果を表1に示す。
実施例9
実施例3において、有機ケイ素化合物KBM−403の代りに30%過酸化水120g(Hとして36g)に変更したことを除き、同じ操作をくり返して固形分濃度20%で、TiOに対して、SiOとして30%を被覆したルチル形酸化チタンヒドロゾルを得た。このものの透明性(ヘイズ)を同様に測定し、結果を表1に示す。
実施例10
実施例9で得た酸化チタンヒドロゾルを、実施例2と同じ操作をくり返して固形分濃度20%で、TiOに対して、SiOとして30%を被覆したメタノール分散酸化チタンオルガノゾルを得た。このものの透明性(ヘイズ)を同様に測定し、結果を表1に示す。
実施例11
実施例1第2部において、塩化第二スズ水溶液をAl濃度20%のアルミン酸ナトリウム水溶液10g(Alとして2g)に変更して、36%塩酸と同時にpH9〜10を維持しながら15分を要して滴下したことを除き、同じ操作をくり返して固形分濃度20%で、TiOに対して、SiOとして15%、Alとして5%を含有するルチル形酸化チタンヒドロゾルを得た。このものの透明性(ヘイズ)を同様に測定し、結果を表1に示す。
実施例12
実施例1第2部において、塩化第二スズ水溶液をZrO濃度10%のオキシ塩化ジルコニウム水溶液60g(ZrOとして6g)に変更したことを除き、同じ操作をくり返して固形分濃度20%で、TiOに対して、SiOとして15%、ZrOとして15%を被覆したルチル形酸化チタンヒドロゾルを得た。このものの透明性(ヘイズ)を同様に測定し、結果を表1に示す。
実施例13
実施例1第2部において、塩化第二スズ水溶液を添加した後ZrO濃度10%のオキシ塩化ジルコニウム水溶液60g(ZrOとして6g)を48%水酸化ナトリウム水溶液と同時にpH10を維持しながら15分を要して滴下したことを除き、同じ操作をくり返して固形分濃度20%で、TiOに対して、SiOとして15%、SnOとして15%、ZrOとして15%を被覆したルチル形酸化チタンヒドロゾルを得た。このものの透明性(ヘイズ)を同様に測定し、結果を表1に示す。
実施例14
実施例1第2部において、1回目のSiO濃度10%のケイ酸ナトリウム水溶液40g(SiOとして4g)をSiO濃度20%のシリカゾル(日産化学工業(株)製スノーテックス20)20g(SiOとして4g)に変更し、2回目のSiO濃度10%のケイ酸ナトリウム水溶液20g(SiOとして2g)を40g(SiOとして4g)に変更したことを除き、同じ操作をくり返して固形分濃度20%で、TiOに対して、SiOとして10%、SnOとして15%を被覆したルチル形酸化チタンヒドロゾルを得た。このものの透明性(ヘイズ)を同様に測定し、結果を表1に示す。
実施例15〜19
第1部 アナタース形酸化チタンヒドロゾルの製造
硫酸チタニル水溶液を公知の方法で熱加水分解して得られたメタチタン酸を、28%アンモニア水溶液でpHを7.0へ調整し、濾過し、洗浄してケーキを得た。このケーキへ水と36%塩酸を加えて攪拌し、pH0.7、TiO濃度20%の酸化チタンヒドロゾルを製造した。このゾルを100℃で乾燥した粉末のX線回折による結晶形はアナタース形で、結晶子径は6nmであった。
第2部 ヒドロゾルの被覆処理
第1部で製造した酸化チタンヒドロゾルを使用して実施例1、2、3、7、12と同じ操作をくり返して固形分濃度20%の酸化チタンゾルを得た。このものの透明性(ヘイズ)を同様に測定し、結果を表1に示す。各ゾルの被覆金属種とその比率は次の通り。
実施例15(実施例1対応)
TiOに対して、SiOとして15%、SnOとして15%を被覆したアナタース形酸化チタンヒドロゾル
実施例16(実施例2対応)
TiOに対して、SiOとして15%、SnOとして15%を被覆したアナタース形酸化チタンオルガノゾル
実施例17(実施例3対応)
TiOに対して、SiOとして30%を被覆したアナタース形酸化チタンヒドロゾル
実施例18(実施例7対応)
TiOに対して、SiOとして30%、SnOとして30%を被覆したアナタース形酸化チタンヒドロゾル
実施例19(実施例12対応)
TiOに対して、SiOとして15%、ZrOとして15%を被覆したアナタース形酸化チタンヒドロゾル
比較例1
実施例1の第1部で製造したルチル形酸化チタンヒドロゾル。このものの透明性(ヘイズ)を同様に測定し、結果を表1に示す。
比較例2
2Lガラスビーカーへ実施例1の第1部で製造したTiO濃度20%の酸化チタンヒドロゾル200g(TiOとして40g)を入れ、水300g、メタノール500gを加えてTiO濃度4%に希釈し、これに攪拌しながら3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製KBM−903)12gを添加した。実施例2と同じ操作をくり返して固形分濃度20%のメタノール分散酸化チタンオルガノゾルを得た。このものの透明性(ヘイズ)を同様に測定し、結果を表1に示す。
比較例3
実施例15〜19の第1部で製造したアナタース形酸化チタンヒドロゾル。このものの透明性(ヘイズ)を同様に測定し、結果を表1に示す。
比較例4
比較例2で使用したルチル形酸化チタンヒドロゾルを実施例15〜19の第1部で製造したアナタース形酸化チタンヒドロゾルに変更したことを除き、比較例2と同じ操作をくり返して固形分濃度20%の酸化チタンオルガノゾルを得た。このものを透明性(ヘイズ)を同様に測定し、結果を表1に示す。
比較例5
安定剤として添加したシラン化合物または過酸化水素の効果を確かめるため、TiO濃度4%に希釈した実施例1の第1部で製造したヒドロゾルを水酸化ナトリウムでpH9に調節したところ、ゾル粒子が凝集し、ゲル化した。この事実は安定剤なしでは金属水和酸化物による被覆は不可能であることを示している。
評価試験
1.ゾルの透明性(ヘイズ)
実施例1〜19および比較例1〜4で得たゾルを、ヒドロゾルの場合は水、オルガノゾルの場合はメタノールで固形分濃度0.5%に希釈し、光路長10mmの石英製セルに入れ、ヘイズメーター(スガ試験機(株)製HGM−2DP)でヘイズ値を測定した。値が小さいほど透明性が高いことを示す。
Figure 0004550753
実施例はヒドロゾルおよびオルガノゾルともに高い透明性を有している。比較例はヒドロゾルの透明性は高いが、オルガノゾルの透明性は低い。また、ヒドロゾルのpHは実施例は弱塩基性であるが、比較例は強酸性であり、使用が耐酸性基材に限定される。
実施例20〜25および比較例6、7
コーティング剤
3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製オルガノシランKBM−403)12.5部に、0.01N塩酸4.4部を加え、24時間攪拌した後、これに実施例2、4、6、8、10、16および比較例2、4で製造した酸化チタンオルガノゾル62.5部と、プロピレングリコールモノエチルエーテル15部と、メタノール5.6部を攪拌混合し、ハードコート用のコーティング剤を調製した。
ハードコートの形成
上で得たコーテンィグ剤を松浪硝子工業(株)製ミクロスライドガラスプレート(70mm×55mm×1.3mm)にスピンコーター(500rpm,3秒)を用いてスピンコートし、25℃で30分、90℃で15分、120℃で1時間乾燥してハードコートを形成した。
評価試験
1.膜の透明性
ヘイズメーター(スガ試験機(株)製HGM−2DP)を用いてハードコート形成前と形成後のガラスプレートのヘイズ値を測定し、その差を膜のヘイズ値とした。結果を表2に示す。
2.膜の屈折率
エリプソメーター((株)溝尻光学工業所製DVA−FL3G)を用いてハードコート形成後のガラスプレートの屈折率を測定した。結果を表2に示す。
3.膜厚
エリプソメーターで得られた屈折率を用いて、分光光度計((株)日立ハイテクノロジーズ製U−4100)で得られる5°正反射光を使用して膜厚を測定した。結果を表2に示す。
4.耐光性
サンシャインウエザメータ中で試料を100時間暴露し、上の方法で求めた暴露前と暴露後のヘイズ値の差を求め、透明性の変化を調べた。
色調の変化は、色差計(日本電色工業(株)製Color Meter ZE2000)でL,a,b値を測定し、下式で変色度ΔEを求めた。
ΔE=((L−L+2(a−a+2(b−b))1/2
,a,b=L,a,bの初期値
,a,b=暴露後のL,a,b値
結果を表2に示す。
Figure 0004550753
実施例は比較例に比べて膜のヘイズが低く、透明性が高いことと、暴露後のヘイズの低下、変色が少ないことが確認された。比較例のヘイズの低下と変色は膜にクラックが生じたためである。
実施例26〜31
実施例20〜25で得たコーテンィグ剤を日本テストパネル(株)製ポリカーボネート板を70mm×70mm×2mmに切断し、スピンコーター(500rpm,3秒)を用いてスピンコートし、25℃で30分、90℃で15分、120℃で1時間乾燥してハードコートを形成した。得られた膜の耐傷性を評価し、表3に記す。
比較例8
実施例26〜31で使用した日本テストパネル(株)製ポリカーボネート板をそのまま用いた。
膜の耐傷性評価方法
日本スチールウール(株)製スチールウール 番手0000で塗膜表面を荷重300gで10回擦り、傷の付き方を目視評価した。
○ : 傷僅少
× : 全面傷あり
Figure 0004550753

Claims (6)

  1. (a)含水酸化チタンを解膠して得られる酸化チタンのヒドロゾルへ、安定剤として式R SiX4−n(式中RはC−Cアルキル基、グリシジルオキシ置換C−Cアルキル基またはC−Cアルケニル基、Xはアルコキシ基、nは1または2である。)のオルガノアルコキシシランまたは過酸化水素および脂肪族もしくは芳香族ヒドロキシカルボン酸から選ばれた化合物を添加するステップ;
    (b)安定剤を含んでいる酸化チタンヒドロゾルを添加した後の溶液がpH9以上となるようにあらかじめアルカリを添加したケイ酸ナトリウムまたはシリカゾルの溶液へ攪拌下に、(i)安定剤を含んでいるヒドロゾルを添加する、(ii)酸化チタンヒドロゾルの添加後溶液のpHを9以上に保ってSn,AlまたはZrより選ばれた少なくとも1種の金属種の水溶化合物を添加する、または(iii)酸化チタンヒドロゾルおよび前記金属の水溶性化合物の添加後ケイ酸ナトリウムを添加するステップ;
    (c)ステップ(b)の後溶液のpHを3以上9未満へ調節し、熟成するステップ;
    (d)ステップ(c)の生成物を脱塩処理するステップ
    を含んでいる、ケイ素の含水酸化物、またはケイ素と、Sn,Al,Zrより選ばれた少なくとも1種の金属種の含水酸化物で被覆された酸化チタンヒドロゾルの製造法。
  2. ステップ(a)において添加する安定剤は、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、過酸化水素、脂肪族もしくは芳香族ヒドロキシカルボン酸から選ばれる請求項1の方法。
  3. ステップ(a)の酸化チタンヒドロゾルの結晶形はアナタース形またはルチル形である請求項1または2の方法。
  4. ステップ(a)の酸化チタンヒドロゾルは酸化チタン単独、またはSnO/TiO重量比0.1以下およびZrO/TiO重量比0.2以下でスズおよびジルコニウムの含水酸化物を含むヒドロゾルである請求項1ないし3のいずれかの方法。
  5. TiOに対して、ケイ素の含水酸化物がSiOとして5〜50重量%、他の金属種の水和酸化物がSnOまたはZrOまたはAlとして5〜100重量%である請求項1ないし4のいずれかの方法。
  6. ステップ(d)の後被覆された酸化チタンヒドロゾルを溶媒置換によってオルガノゾルへ変換するステップをさらに含んでいる請求項1ないし5のいずれかの方法。
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