JP6149431B2 - 医療用機器、カテーテルおよび医療用機器の製造方法 - Google Patents

医療用機器、カテーテルおよび医療用機器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、医療用機器、カテーテルおよび医療用機器の製造方法に関する。
カテーテルや内視鏡など、体腔内に媒体や機器を導入する種々の長尺の医療用機器が知られている。近年、内視鏡のみならずカテーテルに関しても、遠位端部を屈曲させることにより体腔への進入方向が操作可能なものが提供されている。
たとえば、特許文献1には、中央内腔(主管腔:メインルーメン)の周囲に、これよりも細径の2つのワイヤ内腔(副管腔:サブルーメン)を180度対向して設けたカテーテルが記載されている。このサブルーメンの内部には変向ワイヤ(以下、操作線という)が挿通されており、基端側の作動ハンドルを操作して操作線を牽引することによりカテーテルの先端が曲がるようになっている。
より具体的には、特許文献1のカテーテルにおいては、ワイヤ内腔(以下、副管腔という)をもつ2本のポリマーチューブを、フッ素系樹脂材料などからなる薄い内層の外面に沿って敷設し、このポリマーチューブの内部に操作線が挿通されている。特許文献1には、副管腔を軸線に沿って内層の周囲に敷設する方法が幾つか記載されている。第一の方法は、ポリマーチューブを予備押出成形したうえで内層に沿って配置する方法である。第二の方法は、マンドレルの周囲に内層が形成された芯線を送り出しながら、その外面に沿ってポリマーチューブを押出成形する方法である。第三の方法は、ポリマーチューブを成形せず、内層の押出成形時に溶融樹脂に加圧流体を注入することで副管腔を形成する方法である。
特許文献1では、さらに副管腔の周囲に円筒形ワイヤ編成体(以下、ワイヤ補強層という)を締め付けて作成する。上記の第三の方法の場合は内層の周囲に、そして第一または第二の方法の場合は内層に沿って敷設したポリマーチューブの周囲に、多条のワイヤをメッシュ状に編組してワイヤ補強層を作成し、これを締め付ける。そのうえで、外層を形成するための溶融樹脂をワイヤ補強層に含浸させてカテーテルシースを作成する。
特開2006−192269号公報
ポリマーチューブは操作線をカテーテルの先端から基端まで案内する経路を規定する。したがって、ポリマーチューブが内層の周囲で蛇行していると、操作線を牽引したときにポリマーチューブの内壁面と接触して摩擦が生じる。操作線とポリマーチューブの内壁面との間に摩擦が生じると、種々の問題が発生する。まず、操作線が摩耗して破断しやすくなる。そして、ポリマーチューブの内壁面が摩耗して粗くなり更に摩擦が増大する。さらに、操作線の摺動抵抗が増大するため、牽引された操作線がポリマーチューブの内壁面との静止摩擦によって保持されてしまい、カテーテルの先端の屈曲を元に戻すことが困難になる。
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、副管腔を真っ直ぐに形成することは極めて困難であった。なぜならば、上記の第一または第二の方法の場合、カテーテルの軸線に沿って内層の表面にポリマーチューブを敷設したままでワイヤ補強層を編組し、さらにワイヤ補強層を締め付けることは困難なためである。多条のワイヤでワイヤ補強層を編組し、さらにこれを締め付ける際に、副管腔に対して内層の周方向に外力が付与されることは不可避であり、副管腔を内層に沿って軸線に真っ直ぐ平行に維持することは困難である。また第三の方法の場合、長尺のカテーテルの長手方向の全長に亘って副管腔を真っ直ぐに内部形成しながら内層を押出成形することは容易ではない。加圧流体の注入圧には必然的に経時的な変動が生じるため、未硬化の溶融した内層の内部で副管腔の形成位置を厳密に維持することは困難だからである。
なお、ここでは、カテーテルを例示して説明したが、同様の課題はカテーテルに限らず操作線で操作を行なう医療用機器の全般において生じる課題である。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、操作線を挿通するための副管腔を軸線に沿って容易に精度よく形成し得る医療用機器、およびその製造方法を提供するものである。
本発明によれば、主管腔の周囲に補強ワイヤを巻回してなるワイヤ補強層と、上記ワイヤ補強層の外側に配置され上記主管腔よりも小径の副管腔を画定する樹脂製のサブチューブと、上記ワイヤ補強層および上記サブチューブを内包する樹脂製の外層と、を含む長尺の管状本体と、上記副管腔の内部に移動可能に挿通され先端が上記管状本体の遠位部に接続された操作線と、上記操作線を牽引操作して上記管状本体の上記遠位部を屈曲させる操作部と、上記外層に内包され上記サブチューブと上記ワイヤ補強層とを共巻きする保持ワイヤと、を備え、上記保持ワイヤが、上記サブチューブの外径側の周面と上記ワイヤ補強層の外表面とにそれぞれ接していることを特徴とする医療用機器が提供される。
上記の医療用機器によれば、副管腔を画定するサブチューブとワイヤ補強層とを共巻きする保持ワイヤが、サブチューブの外径側の周面とワイヤ補強層の外表面とにそれぞれ接している。このため、ワイヤ補強層の外側に配置されたサブチューブの配置位置を軸線に沿って精度よく維持することができる。
さらに、本発明によれば、上述した医療用機器の製造方法が提供される。すなわち、本発明によれば、主芯線の周囲に補強ワイヤを巻回してワイヤ補強層を形成する工程と、
樹脂製のサブチューブで被覆された副芯線を上記主芯線に沿って上記ワイヤ補強層の外周表面に配置し、配置された上記副芯線と上記ワイヤ補強層とを保持ワイヤで共巻きする工程と、共巻きされた上記副芯線および上記ワイヤ補強層ならびに上記保持ワイヤを内包するように管状本体を形成する工程と、上記副芯線を伸張および縮径させて上記サブチューブから剥離させて副管腔を形成する工程と、上記主芯線を上記管状本体から抜去して主管腔を形成する工程と、を含む医療用機器の製造方法が提供される。
本発明によれば、医療用機器において操作線を挿通するための副管腔を軸線に沿って容易に精度よく形成する技術が提供される。
本発明の実施形態のカテーテルの先端部の横断面図である。 図1のII−II線断面図である。 図3(a)は操作線の横断面図である。図3(b)は操作線の変形例の横断面図である。 図4(a)は本発明の実施形態のカテーテルの全体側面図である。図4(b)はホイール操作部を一方向に操作した状態を示すカテーテルの全体側面図である。図4(c)はホイール操作部を他方向に操作した状態を示すカテーテルの全体側面図である。 主芯線の周囲に内層およびワイヤ補強層を形成した内側構造体の縦断面図である。 副芯線の周囲にサブチューブを形成した有芯チューブの側面図である。 保持ワイヤの巻回工程を模式的に示す斜視図である。 サブチューブの周囲に第二補強ワイヤを巻回した状態を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一符号を付し、その詳細な説明は重複しないように適宜省略する。
図1から図4を参照して、本実施形態の医療用機器の概要について説明する。図1は、カテーテル100の先端部を長手方向に対して垂直に切った断面図(横断面図)である。図2は、カテーテル100の先端部を長手方向に沿って切った断面図(縦断面図)であり、図1のII−II線断面図である。
本実施形態では、医療用機器としてカテーテル100を例示する。本発明はカテーテル100のほか、操作線60を牽引して遠位部DEを屈曲させることができる内視鏡その他の医療用機器に適用することができる。
本実施形態のカテーテル100は、長尺の管状本体10、操作線60、操作部90および保持ワイヤ70を備えている。管状本体10は、主管腔20の周囲に補強ワイヤ32を巻回してなるワイヤ補強層30と、このワイヤ補強層30の外側に配置され主管腔20よりも小径の副管腔42を画定する樹脂製のサブチューブ40と、ワイヤ補強層30およびサブチューブ40を内包する樹脂製の外層50と、を含む。操作線60は、副管腔42の内部に移動可能に挿通され先端が管状本体10の遠位部DEに接続されている。操作部90は、操作線60を牽引操作して管状本体10の遠位部DEを屈曲させる。保持ワイヤ70は、外層50に内包され、サブチューブ40とワイヤ補強層30とを共巻きしている。
本実施形態のカテーテル100は、保持ワイヤ70が、サブチューブ40の外径側の周面とワイヤ補強層30の外表面とにそれぞれ接していることを特徴とする。
以下、本実施形態を詳細に説明する。本実施形態のカテーテル100は、管状本体10を血管内に挿通させて用いられる血管内カテーテルである。
管状本体10はシースとも呼ばれ、内部に主管腔(メインルーメン)20が通孔形成された中空管状かつ長尺の部材である。より具体的には、管状本体10は、肝臓の8つの亜区域の何れにも進入させることが可能な外径および長さに形成されている。
管状本体10は積層構造を有している。主管腔20を中心に、内径側から順に内層24、第一外層52および第二外層54が積層されて管状本体10は構成されている。第二外層54の外表面には親水層(図示せず)が形成されている。内層24、第一外層52および第二外層54は、可撓性の樹脂材料からなり、それぞれ円環状で略均一の厚みを有している。第一外層52および第二外層54を併せて外層50と呼称する場合がある。
内層24は管状本体10の最内層であり、その内壁面により主管腔20を画定する。主管腔20の横断面形状は特に限定されないが、本実施形態では円形である。横断面円形の主管腔20の場合、その直径は、管状本体10の長手方向に亘って均一でもよく、または長手方向の位置により相違してもよい。たとえば、管状本体10の一部または全部の長さ領域において、先端から基端に向かって主管腔20の直径が連続的に拡大するテーパー状とすることができる。
内層24の材料は、例えば、フッ素系の熱可塑性ポリマー材料を挙げることができる。このフッ素系の熱可塑性ポリマー材料としては、具体的には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)およびペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)を挙げることができる。内層24をこのようなフッ素系ポリマー材料で構成することにより、主管腔20を通じて薬液等を供給する際のデリバリー性が良好となる。また、主管腔20にガイドワイヤーを挿通する場合に、ガイドワイヤーの摺動抵抗が低減される。
外層50は、管状本体10の主要な肉厚を構成する。本実施形態の外層50は、保持ワイヤ70を内包する断面円環状の第一外層52と、この第一外層52の周囲に設けられて第二補強層80を内包する断面円環状の第二外層54と、を含んでいる。
外層50の内側層にあたる第一外層52の内部には、内径側から順にワイヤ補強層30、サブチューブ40および保持ワイヤ70が設けられている。外層50の外側層にあたる第二外層54の内部には、第二補強層80が設けられている。第二補強層80は、第一外層52の外表面に接している。ワイヤ補強層30と第二補強層80は、管状本体10と同軸に配置されている。第二補強層80はワイヤ補強層30およびサブチューブ40の周囲を取り囲むように、これらと離間して配置されている。
外層50の材料としては熱可塑性ポリマー材料を用いることができる。この熱可塑性ポリマー材料としては、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ポリアミドエラストマー(PAE)、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)などのナイロンエラストマー、ポリウレタン(PU)、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)またはポリプロピレン(PP)を挙げることができる。
外層50には無機フィラーを混合してもよい。無機フィラーとしては、硫酸バリウムや次炭酸ビスマスなどの造影剤を例示することができる。外層50に造影剤を混合することで、体腔内における管状本体10のX線造影性を向上することができる。
第一外層52と第二外層54とは、同種または異種の樹脂材料からなる。図1では第一外層52と第二外層54との境界面を明示してあるが、本発明はこれに限られない。第一外層52と第二外層54とを同種の樹脂材料で構成した場合、両層の境界面は渾然一体に融合していてもよい。すなわち、本実施形態の外層50は、第一外層52と第二外層54とが互いに区別可能な多層で構成されていてもよく、または第一外層52と第二外層54とが一体となった単一層として構成されていてもよい。
ワイヤ補強層30は、管状本体10のうち操作線60よりも内径側に設けられて内層24を保護する保護層である。操作線60の内径側にワイヤ補強層30が存在することで、操作線60が第一外層52および内層24を破断させて主管腔20に露出することを防止する。
ワイヤ補強層30は補強ワイヤ32を巻回してなる。補強ワイヤ32の材料には、タングステン(W)、ステンレス鋼(SUS)、ニッケルチタン系合金、鋼、チタン、銅、チタン合金または銅合金などの金属材料のほか、内層24および第一外層52よりも剪断強度が高いポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)またはポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂材料を用いることができる。本実施形態では、補強ワイヤ32としてステンレス鋼の細線を挙げる。
ワイヤ補強層30は、補強ワイヤ32をコイル巻回またはメッシュ状に編組してなる。補強ワイヤ32の条数や、コイルピッチ、メッシュ数は特に限定されない。ここで、ワイヤ補強層30のメッシュ数とは、補強ワイヤ32の延在方向にみた単位長さ(1インチ)あたりの交差本数(目の数)をいう。また、下記の数式(1)で表されるパラメータを、補強ワイヤ32の延在方向にみたワイヤ補強層30の目開き寸法と呼称する。
ワイヤ延在方向の目開き寸法=単位長さ(1インチ)/メッシュ数−ワイヤの線径 ・・・(1)
後述する第二補強層80に関しても、上記の数式(1)により、第二補強ワイヤ82の延在方向にみた第二補強層80の目開き寸法を定義する。
補強ワイヤ32は、内層24の周囲に斜めに巻回されている。内層24の径方向に対する補強ワイヤ32の延在方向の為す角を、補強ワイヤ32のピッチ角という。補強ワイヤ32が密ピッチで巻回されている場合、ピッチ角は小さな角度になる。逆に補強ワイヤ32が管状本体10の軸心に沿って浅い角度で巻回されている場合、ピッチ角は90度に近い大きな角度になる。本実施形態の補強ワイヤ32のピッチ角は特に限定されないが、30度以上、好ましくは45度以上、かつ75度以下とすることができる。
ここで、下記の数式(2)で表されるパラメータを、ワイヤ補強層30の周方向の目開き寸法W(図1を参照)と呼称する。
周方向の目開き寸法W=(単位長さ(1インチ)/メッシュ数−補強ワイヤ32の線径)×√2 ・・・(2)
ワイヤ補強層30の周方向の目開き寸法Wは、補強ワイヤ32の延在方向にみたワイヤ補強層30の目開き形状を正方形とみなした場合の対角線の長さである。
本実施形態のワイヤ補強層30として、補強ワイヤ32を編組したブレード層を例示する。上記の数式(2)で表されるワイヤ補強層30(ブレード層)の周方向の目開き寸法Wは、図1に示すように、サブチューブ40の外径よりも大きい。第一外層52はワイヤ補強層30とサブチューブ40との間に含浸している。すなわち、メッシュ状に交差する補強ワイヤ32の交差位置(目の位置)とサブチューブ40との位置関係によらず、ワイヤ補強層30のいずれの目開きも、サブチューブ40により完全に遮蔽されることはない。これにより、後述する製造工程において、第一外層52はサブチューブ40の周囲から目開きの内部に含浸して、内層24、ワイヤ補強層30およびサブチューブ40を一体に固着させる。
第二補強層80は、管状本体10のうち操作線60よりも外径側に設けられて第二外層54を保護する保護層である。操作線60の外径側に第二補強層80が存在することで、操作線60が第二外層54および親水層(図示せず)を破断させて管状本体10の外部に露出することを防止する。
第二補強層80は第二補強ワイヤ82をコイル巻回またはメッシュ状に編組してなる。第二補強ワイヤ82には、ワイヤ補強層30の補強ワイヤ32として例示した上記の材料を用いることができる。第二補強ワイヤ82と補強ワイヤ32とは同種の材料でもよく、または異種の材料でもよい。本実施形態では、第二補強ワイヤ82として、補強ワイヤ32と同種の材料(ステンレス鋼)からなる細線をメッシュ状に編組したブレード層を例示する。
第二補強ワイヤ82と補強ワイヤ32との線径は同一でもよく、または異なってもよい。本実施形態では、第二補強ワイヤ82と補強ワイヤ32とは同一の線径である。
また、ワイヤ補強層30を構成する補強ワイヤ32の条数と、第二補強層80を構成する第二補強ワイヤ82の条数との大小も特に限定されないが、本実施形態では同数とする。図1では、ワイヤ補強層30、第二補強層80ともにそれぞれ16条のワイヤ(補強ワイヤ32、第二補強ワイヤ82)からなるブレード層を図示してある。
サブチューブ40は副管腔42を画定する中空管状の部材である。サブチューブ40は外層50(第一外層52)の内部に埋設されている。サブチューブ40は、たとえば熱可塑性ポリマー材料により構成することができる。その熱可塑性ポリマー材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、または四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)などの低摩擦樹脂材料が挙げられる。
サブチューブ40は、外層50よりも曲げ剛性率および引張弾性率が高い材料で構成されている。
サブチューブ40の外表面には金属ナトリウム処理またはプラズマ処理などのエッチング処理が施されている。これによりサブチューブ40と外層50との密着性を向上している。
図1に示すように、ワイヤ補強層30の周囲に180度対向して2本のサブチューブ40が配置され、これらの2本のサブチューブ40には操作線60がそれぞれ挿通されている。2本のサブチューブ40は、管状本体10の軸心方向に対して平行である。
図1に示すように、2本のサブチューブ40は主管腔20を取り囲むように、同一の円周上に配置されている。本実施形態に代えて、3本または4本のサブチューブ40を主管腔20の周囲に等間隔で配置してもよい。この場合、総てのサブチューブ40に操作線60を配置してもよく、または一部のサブチューブ40に操作線60を配置してもよい。
操作線60は、サブチューブ40に対して摺動可能に遊挿されている。操作線60の先端部は管状本体10の遠位部DEに固定されている。操作線60を基端側に牽引することで、管状本体10の軸心に対して偏心した位置に引張力が付与されるため管状本体10は屈曲する。本実施形態の操作線60は極めて細く可撓性が高いため、操作線60を遠位側に押し込んでも、管状本体10の遠位部DEには実質的に押込力は付与されない。
操作線60は、単一の線材により構成されていてもよいが、複数本の細線を互いに撚りあわせることにより構成された撚り線であってもよい。操作線60の一本の撚り線を構成する細線の本数は特に限定されないが、3本以上であることが好ましい。細線の本数の好適な例は、7本または3本である。
ここで、操作線60の線径について説明する。図3(a)は本実施形態の操作線60の横断面図である。本実施形態の操作線60は、複数本(本実施形態では7本)の素線62を互いに撚り合わせた撚り線である。より具体的には、1本の素線(中心素線63)を中心とし、その周囲に6本の素線(周辺素線64)を螺旋巻回することにより7本の素線62を一体に撚り合わせてある。6本の周辺素線64は、中心素線63を中心とする六角形の頂点に配置されている。かかる操作線60の線径とは、同図に両側矢印で示すように、7本の素線62(中心素線63および周辺素線64)を包含する外接円の直径をいう。
図3(b)は操作線60の変形例の横断面図である。この変形例の操作線60は、3本の素線62を互いに撚り合わせたものである。この場合の操作線60の線径も、3本の素線62を包含する外接円の直径をいう。操作線60の線径を同図に両側矢印で示す。なお、互いに同径の複数本の素線62を撚り合わせて操作線60を構成する場合、素線62の本数は3本または7本が好ましい。これらの本数とすることで、素線62同士が周方向および径方向に互いに密着するように最密に撚り合わせた状態となる。
操作線60(素線62)としては、低炭素鋼(ピアノ線)、ステンレス鋼(SUS)、耐腐食性被覆した鋼鉄線、チタンもしくはチタン合金、またはタングステンなどの金属線を用いることができる。このほか、操作線60(素線62)としては、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリ(パラフェニレンベンゾビスオキサゾール)(PBO)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリイミド(PI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、またはボロン繊維などの高分子ファイバーを用いることができる。
保持ワイヤ70は、サブチューブ40とワイヤ補強層30とを共巻きしている、本実施形態に特徴的な部材である。保持ワイヤ70は、サブチューブ40の周囲にコイル巻回またはメッシュ状に編組してなる。このうち、本実施形態の保持ワイヤ70はコイルであり、より具体的には複数本の素線が多条に巻回されたコイル(多条コイル)である。
保持ワイヤ70は、主管腔20の周囲に対向配置された一対のサブチューブ40の外側を取り囲んで螺旋状に巻回されている。本実施形態の保持ワイヤ70の巻回形状は、サブチューブ40の並び方向を長径方向とする略楕円形または略菱形である。図1では、巻回形状が略菱形をなす保持ワイヤ70を破線で図示してある。保持ワイヤ70は、サブチューブ40の周面、具体的には主管腔20の軸心とは反対側にあたる外側表面に接している。ここで、略菱形とは、第一の対角線が第二の対角線よりも長く、かつ当該第一の対角線と当該第二の対角線とが略直交していることを意味している。ここでいう略菱形は、菱形のほか、凧形(カイト形)や、偏平六角形や偏平八角形などの偏平多角形を含む。また、略楕円形は、楕円形や長円形のほか、卵形などの偏心円形を含む。
本実施形態では主管腔20が円形で管状本体10の中心に配置され、2本のサブチューブ40が主管腔20の周囲に180度対向して配置されている態様を例示したが、三本以上(N本)のサブチューブ40が主管腔20の周囲に均等に分散配置されていてもよい。この場合、保持ワイヤ70の巻回形状は、各サブチューブ40をコーナーとする角丸N角形となってもよい。
保持ワイヤ70は、長径方向に直交する短径方向の両側または片側でワイヤ補強層30の外表面に接している。本実施形態では、図1に示すように16条の補強ワイヤ32が8条ずつ互いに逆向きに螺旋巻回されて編組されており、補強ワイヤ32同士の交点は内層24の周回方向に8個形成されている。本実施形態の保持ワイヤ70は、略菱形の巻回形状の短径方向の両側にあたる位置で、補強ワイヤ32同士の交点に乗り上げるようにして接している。
保持ワイヤ70の具体的な巻回形状は保持ワイヤ70の物性および巻張力により決まる。保持ワイヤ70の延性が高くて曲げ剛性が低い場合、または巻張力が大きい場合は、図1に示すように、長径の位置(サブチューブ40の外側表面)と短径の位置(ワイヤ補強層30の外表面)との間は略直線状となる。この場合、保持ワイヤ70の巻回形状は略菱形となる。これに対し、保持ワイヤ70の延性が低くて曲げ剛性が高い場合、または巻張力が小さい場合は、長径の位置(サブチューブ40の外側表面)と短径の位置(ワイヤ補強層30の外表面)との間は湾曲する。この場合、保持ワイヤ70の巻回形状は略楕円形となる。
サブチューブ40の内側表面は、ワイヤ補強層30の外表面に接している(図2を参照)。すなわち、保持ワイヤ70は、一対のサブチューブ40の外側表面と、ハードポイントにあたるワイヤ補強層30と、に接して螺旋状に巻回されている。特に本実施形態の保持ワイヤ70は、短径方向の両側でワイヤ補強層30の外表面に接している。これにより、保持ワイヤ70は、サブチューブ40とワイヤ補強層30とを互いに緩みなく密着させて共巻きしている。このため、外層50の成形工程を経てもサブチューブ40がワイヤ補強層30に対して高い精度で平行な状態を保つことができる。すなわち、保持ワイヤ70が楕円形を為し、その長径の両端にサブチューブ40を抱えるようにしてワイヤ補強層30およびサブチューブ40に張力を付与して保持ワイヤ70が巻回されている。これにより、ワイヤ補強層30の周方向へのサブチューブ40の位置ずれが防止されている。
管状本体10の長手方向にみて、保持ワイヤ70は、サブチューブ40の略全長に亘って巻回されている。これにより、一対のサブチューブ40がワイヤ補強層30の表面に沿って管状本体10の軸線方向に平行を保った状態で、保持ワイヤ70によりワイヤ補強層30とサブチューブ40との相対位置が固定されている。
保持ワイヤ70の材料としては、補強ワイヤ32として使用可能な上記の金属材料または樹脂材料のいずれかを用いることができる。本実施形態では、保持ワイヤ70は補強ワイヤ32と異種の材料からなる。保持ワイヤ70の延性は、補強ワイヤ32の延性よりも高いことが好ましい。具体的には、鈍し材であるオーステナイト系の軟質ステンレス鋼(W1またはW2)や、銅または銅合金を保持ワイヤ70に用いる一方、補強ワイヤ32にはタングステンやステンレスバネ鋼を用いることができる。
保持ワイヤ70に延性の高い材料を用いることで、サブチューブ40の周囲に保持ワイヤ70をコイル巻回またはメッシュ状に編組(本実施形態ではコイル巻回)した際に、保持ワイヤ70が巻き緩むことなく塑性的に伸長変形してサブチューブ40を固定する。一方、ワイヤ補強層30は後述するように管状本体10のキンクの発生を防止する部材であるため、弾性復元力が高いバネ性の材料を用いることが好ましい。
管状本体10は、保持ワイヤ70の外側に、第二補強ワイヤ82を断面円形に巻回してなる第二補強層80を備えている。本実施形態の第二補強層80は金属の細線をメッシュ状に編組したブレード層である。すなわち、本実施形態の管状本体10は、ワイヤ補強層30、保持ワイヤ70および第二補強層80という三層の金属層を備えている。
第二補強層80は、ワイヤ補強層30とともに管状本体10に曲げ弾性を付与する部材である。操作線60の牽引操作により管状本体10の遠位部DEを屈曲させたのち、操作線60の引張荷重を除去したときに、管状本体10が弾性的に復元することが好ましい。このため、本実施形態の管状本体10は、ワイヤ補強層30(補強ワイヤ32)および第二補強層80(第二補強ワイヤ82)にバネ性の金属材料を用いることが好ましい。したがって、保持ワイヤ70の延性は、補強ワイヤ32および第二補強ワイヤ82のいずれの延性よりも高い。
保持ワイヤ70は、サブチューブ40をワイヤ補強層30に対して保持・固定するための部材であり、ワイヤ補強層30および第二補強層80に比べると管状本体10を補強する効果は低い。このため、本実施形態では、図2に示すように、保持ワイヤ70の巻回ピッチ、すなわち隣接する保持ワイヤ70のループ間隔は、ワイヤ補強層30(補強ワイヤ32)および第二補強層80(第二補強ワイヤ82)のピッチ間隔のいずれよりも大きくしている。ここでいうピッチ間隔とは、同方向に巻回された隣接する補強ワイヤ32同士または第二補強ワイヤ82同士の、管状本体10の軸心方向の間隔をいう。ただし、本実施形態に代えて、隣接する保持ワイヤ70のループ間隔が、ワイヤ補強層30(補強ワイヤ32)および第二補強層80(第二補強ワイヤ82)のピッチ間隔の一方または両方よりも小さくてもよい。これにより、保持ワイヤ70によってサブチューブ40とワイヤ補強層30とを好適に保持することができる。また、隣接する保持ワイヤ70のループ間隔を、ワイヤ補強層30(補強ワイヤ32)のピッチ間隔よりも大きく、かつ、第二補強層80(第二補強ワイヤ82)のピッチ間隔よりも小さくしてもよい。
保持ワイヤ70の線径は、操作線60の線径よりも小さい。すなわち、管状本体10の遠位部DEを屈曲させるための牽引力が負荷される操作線60に比べて、外層50の内部でサブチューブ40をワイヤ補強層30に対して捕縛しておく保持ワイヤ70は細径で足りる。保持ワイヤ70を操作線60よりも細径とすることで、保持ワイヤ70を包埋する外層50の厚さを抑制することができ、またサブチューブ40の周囲に巻回した保持ワイヤ70が巻き緩むことも低減される。
管状本体10の遠位部DEには、第一マーカー14と、この第一マーカー14よりも近位側に位置する第二マーカー16と、が設けられている。第一マーカー14および第二マーカー16は、白金など、X線等の放射線が不透過の材料からなるリング状の部材である。第一マーカー14および第二マーカー16の2つのマーカーの位置を指標とすることにより、放射線(X線)観察下において体腔(血管)内における管状本体10の先端の位置を視認することができる。これにより、カテーテル100の屈曲操作を行うのに最適なタイミングを容易に判断することができる。
操作線60の先端部は、管状本体10のうち第二マーカー16よりも遠位側の部分に固定されている。操作線60を牽引することで、遠位部DEのうち第二マーカー16よりも遠位側の部分が屈曲する。本実施形態のカテーテル100では、操作線60の先端部は第一マーカー14に固定されている。操作線60を第一マーカー14に固定する態様は特に限定されず、ハンダ接合、熱融着、接着剤による接着、操作線60と第一マーカー14との機械的掛止などを挙げることができる。
第二マーカー16の内径は、第一マーカー14の内径よりも大きい。第一マーカー14はワイヤ補強層30の外表面に接触しているか、またはほぼ接触するように配置されている。第一マーカー14の内径はワイヤ補強層30の外径よりも大きく、第二補強層80の内径よりも小さい。
第一マーカー14の内壁面および外周表面と、サブチューブ40との径方向の位置関係は特に限定されない。操作線60を第一マーカー14の外周表面に固定する場合は、図2のように、第一マーカー14の外周表面がサブチューブ40の先端の配設位置の内部に位置するよう、第一マーカー14の外径を設定することができる。このほか、操作線60を第一マーカー14の基端側の端面に固定する場合は、当該端面がサブチューブ40の先端と径方向に重複するとよい。この場合、第一マーカー14の外周表面がサブチューブ40の先端の配設位置よりも外径側に位置してもよい。
第二マーカー16は、第二補強層80の外表面に接触しているか、またはほぼ接触するように配置されている。第二マーカー16の内径は第二補強層80の外径よりも大きい。
図2に示すように、ワイヤ補強層30の遠位端は、第一マーカー14の配設領域に達している。第一マーカー14の配設領域とは、管状本体10の軸心方向にみて第一マーカー14が形成されている長さ領域である。第二マーカー16に関しても同様である。ワイヤ補強層30の遠位端は、第一マーカー14の近位端よりも、管状本体10の遠位側に位置している。また、ワイヤ補強層30の遠位端は、第一マーカー14の遠位端の近傍に位置している。このように、ワイヤ補強層30が第一マーカー14の配設領域まで到達していることで、第一マーカー14の近位端における管状本体10の曲げ剛性の不連続性を緩和してキンクの発生を防止している。
第二補強層80の遠位端は、第一マーカー14の近位端よりも近位側、かつ第二マーカー16の配設領域の近位端よりも遠位側である。第二補強層80の遠位端は、第二マーカー16の遠位端の近傍に位置している。これにより、第二マーカー16の遠位端において管状本体10の曲げ剛性に不連続性を発生させている。このため、操作線60を牽引操作した場合に、第二マーカー16の僅かに遠位側において管状本体10をシャープに屈曲させることができる。なお、このように管状本体10をシャープに屈曲させても、上記のようにワイヤ補強層30が第一マーカー14の配設領域まで連続的に形成されているため、管状本体10にキンクが生じることがない。言い換えると、ワイヤ補強層30または第二補強層80の一方を管状本体10の遠位端近傍まで連続的に形成してキンクを防止し、他方を遠位部DEの途中で終端させることで管状本体10に曲げ剛性の不連続性を生じさせて屈曲位置を明確に規定している。
ワイヤ補強層30および第二補強層80の近位端は、管状本体10の近位端、すなわち操作部90の内部に位置している。
内層24の遠位端は、管状本体10の遠位端まで到達していてもよく、または遠位端よりも基端側で終端していてもよい。内層24が終端する位置としては、第一マーカー14の配設領域の内部でもよい。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記の実施形態では、ワイヤ補強層30がブレード層であって、第一外層52がサブチューブ40の周囲からワイヤ補強層30の目開きの内部に含浸して、内層24、ワイヤ補強層30およびサブチューブ40が一体に固着されていることを例示した。これに代えて、外層50の内側層にあたる第一外層52が、ワイヤ補強層30とサブチューブ40との間に実質的に含浸していなくてもよい。すなわち、上記の数式(2)で表されるワイヤ補強層30の周方向の目開き寸法Wよりもサブチューブ40の外径が大きくてもよい。そして、サブチューブ40の直下の目開きがサブチューブ40により閉止されて、第一外層52が完全には充填されていない空洞部を有する目開きがあってもよい。
第二外層54の外表面に形成される親水層は、カテーテル100の最外層を構成する。親水層は、管状本体10の全長に形成されていてもよく、または遠位部DEを含む先端側の一部長さ領域のみに形成されていてもよい。親水層は、たとえば、ポリビニルアルコール(PVA)などの無水マレイン酸系ポリマーやその共重合体、ポリビニルピロリドンなどの親水性の樹脂材料からなる。
本実施形態のカテーテル100の構成要素の代表的な寸法について説明する。
主管腔20の直径は400μm〜600μm(上限値および下限値を含む。以下同じ。)、内層24の厚さは5μm〜30μm、外層50の厚さは10μm〜200μmとすることができる。サブチューブ40の肉厚は、内層24よりも薄く、かつ1μm〜10μmとすることができる。ワイヤ補強層30の内径は410μm〜660μm、ワイヤ補強層30の外径は450μm〜740μm、第二補強層80の内径は560μm〜920μm、第二補強層80の外径は600μm〜940μmとすることができる。
第一マーカー14の内径は450μm〜740μm、第一マーカー14の外径は490μm〜820μm、第二マーカー16の内径は600μm〜940μm、第二マーカー16の外径は640μm〜960μmとすることができる。第一マーカー14の幅寸法(管状本体10の長手方向の寸法)は0.3mm〜2.0mm、第二マーカー16の幅寸法は0.3mm〜2.0mmとすることができる。
カテーテル100の軸心からサブチューブ40の中心までの半径(距離)は300μm〜450μm、サブチューブ40の内径(直径)は40μm〜100μm、操作線60の太さは25μm〜60μmとすることができる。
管状本体10の直径は700μm〜980μm、すなわち外径が直径1mm未満であり、腹腔動脈などの血管に挿通可能である。
図4(a)は、本実施形態のカテーテル100の全体側面図である。図4(b)は、ホイール操作部92を一方向(同図における時計回り)に操作した状態を示すカテーテル100の全体側面図である。図4(c)は、ホイール操作部92を他方向(同図における反時計回り)に操作した状態を示すカテーテル100の全体側面図である。
図4(a)に示すように、カテーテル100は、管状本体10の基端部に設けられた操作部90を有している。操作部90は、操作線60(図1、図2を参照)とともに、管状本体10の遠位部DEの屈曲操作を行うための操作機構を構成している。
本実施形態の操作部90は、使用者が手で把持する本体ケース94と、この本体ケース94に対して回転可能に設けられたホイール操作部92と、を有している。管状本体10の基端部は、本体ケース94の内部に導入されている。
カテーテル100は、管状本体10の主管腔20と連通して設けられたハブ96を備えている。ハブ96にはシリンジ(図示せず)が装着される。ハブ96は本体ケース94の後端部に設けられており、ハブ96の後方(図4(a)の右方)からシリンジが装着される。シリンジによってハブ96内に薬液等を注入することにより、主管腔20を介して薬液等を患者の体腔内へ供給することができる。薬液等としては、造影剤、液体抗ガン剤、生理食塩水、瞬間接着剤として用いられるNBCA(n−butyl−2−cianoacrylate)を例示することができる。このほか、液体に限らず、塞栓コイルやビーズ(塞栓球状物質)等の医療用デバイスを薬液等として挙げることができる。
操作線60およびサブチューブ40(図1、図2を参照)は、本体ケース94の前端部の内部において管状本体10から分岐している。二本のサブチューブ40からそれぞれ引き出された操作線60の基端部は、ホイール操作部92に対して、直接的または間接的に連結されている。ホイール操作部92を何れかの方向に回転操作することにより、二本の操作線60の一方を基端側に牽引して張力を与え、他方を緩めることができる。これにより、牽引された操作線60がカテーテル100の遠位部DEを屈曲させる。具体的には、図4(b)に示すようにホイール操作部92を一方向(時計回り)に回転させると、一方の操作線60が基端側に牽引される。すると、カテーテル100の遠位端部には、当該一方の操作線60を介して引張力が与えられる。これにより、管状本体10の軸心を基準として、当該一方の操作線60が挿通されているサブチューブ40の側に向かって、管状本体10の遠位部DEは屈曲する。また、図4(c)に示すようにホイール操作部92をその回転軸周りにおいて他方向(反時計回り)に回転させる操作を行うと、他方の操作線60が基端側に牽引される。すると、カテーテル100の遠位部DEには、当該他方の操作線60を介して引張力が与えられる。これにより、管状本体10の軸心を基準として、当該他方の操作線60が挿通されているサブチューブ40の側に向かって、管状本体10の遠位部DEは屈曲する。
ここで、管状本体10が屈曲するとは、管状本体10が「くの字」状に折れ曲がる態様と、弓なりに湾曲する態様とを含む。
このように、操作部90のホイール操作部92に対する操作によって、2本の操作線60を選択的に牽引することにより、カテーテル100の遠位部DEを、互いに同一平面に含まれる第一または第二の方向に選択的に屈曲させることができる。
ホイール操作部92の周面には凹凸係合部が形成されている。本実施形態では、波形の縦目ローレットを例示する。本体ケース94には、ホイール操作部92に接する位置に凹部95が形成されている。凹部95には、ホイール操作部92に向かって進退自在に摺動するスライダ98が設けられている。スライダ98のうちホイール操作部92に向く先端部には突起99が形成されている。突起99は、ホイール操作部92の周面の凹凸係合部(縦目ローレット)の開口幅よりも小さい。スライダ98をホイール操作部92に向けて摺動させると、突起99がホイール操作部92の周面に掛止されてホイール操作部92の回転を規制する。これにより、カテーテル100の遠位部DEが屈曲した状態でホイール操作部92の回転を規制することで、カテーテル100の屈曲状態を維持することができる。図4(a)はスライダ98の突起99とホイール操作部92とが非係合でホイール操作部92が回転可能な状態を示す。図4(b)および図4(c)は、スライダ98の突起99とホイール操作部92とが係合してホイール操作部92が回転規制され、遠位部DEの屈曲状態が保持されている状態を示す。
操作部90を管状本体10の軸回りに回転させることで、管状本体10の遠位部DEを所定の角度でトルク回転させることができる。したがって、ホイール操作部92の操作と操作部90の全体の軸回転とを組み合わせて行うことにより、カテーテル100の遠位部DEの向きを自在に制御することが可能となる。また、ホイール操作部92の回転角度を大小に調整することにより操作線60の牽引長さが所定に調整され、カテーテル100の遠位部DEの屈曲角度を制御することができる。このため、種々の角度で分岐する血管等の体腔に対してカテーテル100を押し込んで進入させることが可能である。
〔製造方法〕
次に、図5〜図8を参照して、本実施形態のカテーテル100の製造方法について説明する。図5は、主芯線22の周囲に内層24およびワイヤ補強層30を形成した内側構造体26の縦断面図である。図6は、副芯線44の周囲にサブチューブ40を形成した有芯チューブ46の側面図である。図7は、保持ワイヤ70の巻回工程を模式的に示す斜視図である。図8は、サブチューブ40の周囲に第二補強ワイヤ82を巻回した状態を示す側面図である。
はじめに、本実施形態の医療用機器であるカテーテル100の製造方法(以下、本製造方法という場合がある)の概要について説明する。
本製造方法は、内側補強層作成工程、サブチューブ保持工程、本体形成工程、副芯線抜去工程および主芯線抜去工程を含む。
内側補強層作成工程は、主芯線22の周囲に補強ワイヤ32を巻回してワイヤ補強層30を形成する工程である。サブチューブ保持工程は、樹脂製のサブチューブ40で被覆された副芯線44を主芯線22に沿ってワイヤ補強層30の外周表面に配置し、配置された副芯線44とワイヤ補強層30とを保持ワイヤ70で共巻きする工程である。本体形成工程は、共巻きされた副芯線44およびワイヤ補強層30ならびに保持ワイヤ70を内包するように管状本体10を形成する工程である。副芯線抜去工程は、副芯線44を伸張および縮径させてサブチューブ40から剥離させて副管腔42(図1を参照)を形成する工程である。主芯線抜去工程は、主芯線22を管状本体10から抜去して主管腔20(図1を参照)を形成する工程である。
以下、本製造方法を詳細に説明する。
内側補強層作成工程では、はじめに、主芯線22の周囲に内層24を形成する。主芯線22はマンドレル(芯材)であり、主管腔20を画定する断面円形の線材である。主芯線22の材料は特に限定されないが、ステンレス鋼を用いることができる。内層24は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素系ポリマーを溶剤に分散させたコーティング液に主芯線22をディッピングしたうえで乾燥させて形成することができる。
つぎに、多条の補強ワイヤ32を内層24の外表面でメッシュ状に編組してワイヤ補強層30を形成する。
図5に示すように、補強ワイヤ32の先端部の周囲に第一マーカー14をカシメ固定したうえで、第一マーカー14の遠位側で補強ワイヤ32を切除する。
以上により内側構造体26が作成される。
内側補強層作成工程と同時に、または内側補強層作成工程と前後して、図6に示す有芯チューブ46を作成する。内側補強層作成工程では、副芯線44の周面にサブチューブ40を形成する。副芯線44は副管腔42を画定する断面円形の線材である。副芯線44の材料は特に限定されないが、主芯線22と同種のステンレス鋼を用いることができる。副芯線44は主芯線22よりも細径である。サブチューブ40の肉厚は内層24よりも薄いことが好ましい。サブチューブ40をポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素系ポリマーで作成する場合は、当該ポリマーを溶剤に分散させたコーティング液に副芯線44をディッピングしたうえで乾燥させて形成することができる。
このほか、副芯線44の外径よりもサブチューブ40の内径が大径となるようにチューブ状に引き落とし成形したうえで、これ副芯線44の周囲に被覆して有芯チューブ46を作成してもよい。
サブチューブ保持工程では、副芯線44を主芯線22に沿ってワイヤ補強層30の外周表面に配置して保持ワイヤ70で共巻きする。本製造方法では、副芯線44を主芯線22に沿って配置するタイミングと、保持ワイヤ70で副芯線44と主芯線22とを共巻きするタイミングとは同時である。図7に示すように、挿通治具110の通孔112を通じて複数本の有芯チューブ46を内側構造体26に沿って送り出しながら、その周囲でワインダ装置120の複数個のボビンヘッド122を同方向に回転させる。ボビンヘッド122には保持ワイヤ70が巻き付けられている。挿通治具110には、内側構造体26を挿通する主通孔114が形成されている。一対の通孔112は主通孔114を挟んで対向位置に形成されている。
内側構造体26の先端に露出した主芯線22と、有芯チューブ46の先端に露出した副芯線44とは、治具(図示せず)により一体に固定されている。この状態で、第一マーカー14を先端側(図7の上方)に向けて、所定の送り速度で内側構造体26および有芯チューブ46を押し出しながらボビンヘッド122を回転させる。これにより、ワイヤ補強層30およびサブチューブ40の周囲に保持ワイヤ70がコイル状に巻回される。内側構造体26の送り速度とボビンヘッド122の回転速度を調整することで、保持ワイヤ70の巻回ピッチを増減させることができる。
図7に示すように、保持ワイヤ70を共巻きするサブチューブ保持工程において、複数本の副芯線44をワイヤ補強層30の周囲に対向して配置し、複数本の保持ワイヤ70を、巻点72が対向位置となるようにして多条にコイル巻回する。
本製造方法では、2本の副芯線44をワイヤ補強層30の周囲に180度対向して配置する。3本の副芯線44を配置する場合は、120度対向させるとよい。保持ワイヤ70の条数は特に限定されない。副芯線44の本数とは無関係に、2本から4本とすることができる。本製造方法のように多条の保持ワイヤ70の巻点72がワイヤ補強層30の周囲で回転対称位置となるように、複数個のボビンヘッド122の位置を選択するとよい。これにより、多条の保持ワイヤ70の個別の巻張力が相殺され、内側構造体26を偏心させる外力が発生しない。このため、サブチューブ40(有芯チューブ46)を内側構造体26の軸心方向に沿って平行に維持したまま保持ワイヤ70を巻回することができる。
保持ワイヤ70は、一対のサブチューブ40の両外側を長径の両端とする略楕円コイル状または略菱形コイル状に巻回される。サブチューブ40には副芯線44が挿入されているため、保持ワイヤ70の巻張力に抗してサブチューブ40の形状は円形に維持される。
なお、本製造方法では副芯線44を送り出しながら主芯線22に対して共巻きすることを説明したが、本発明は上記に限られない。副芯線44の略全長を主芯線22に対して予め治具等で仮固定したあとで、保持ワイヤ70によって副芯線44と主芯線22とを共巻きしてもよい。
本体形成工程では、内側構造体26、有芯チューブ46および保持ワイヤ70(以下、構造体)を内包するように管状本体10を形成する。はじめに、構造体の周囲に第一外層52を形成する。第一外層52は、溶融した樹脂材料を構造体の表面に塗工形成するコーティング押出により形成してもよい。または、予め環状や管状に形成された樹脂リングや樹脂管を構造体の周囲に装着したうえで熱収縮チューブ等を用いて熱賦形してもよい。
つぎに、第一外層52に埋設されたサブチューブ40の周囲に第二補強ワイヤ82を編組して第二補強層80を形成する(図8を参照)。第二補強層80の先端部の周囲に第二マーカー16をカシメ固定したうえで、第二マーカー16の遠位側で第二補強ワイヤ82を切除する。
さらに、第二補強層80および第二マーカー16を覆うように第二外層54(図1を参照)を形成する。第二外層54は、溶融した樹脂材料を第二補強層80の表面に塗工形成するコーティング押出により形成してもよく、または予め環状や管状に形成された樹脂リングや樹脂管を構造体の周囲に装着したうえで熱賦形してもよい。
副芯線抜去工程では、副芯線44を伸張させることにより縮径させてサブチューブ40から剥離させる。縮径した副芯線44をサブチューブ40から抜去したうえ、操作線60をサブチューブ40に挿入する。なお、縮径した副芯線44をサブチューブ40から抜去することなく操作線60として使用してもよいが、サブチューブ40の内径に比して十分に小径の操作線60を用いる場合は、副芯線44を抜去したうえ、これと異なる操作線60をサブチューブ40に挿入するとよい。
主芯線抜去工程は、主芯線22を管状本体10から抜去して主管腔20を形成する。副芯線抜去工程と主芯線抜去工程とを同時に行ってもよく、または副芯線抜去工程を先に行った後に主芯線抜去工程を行ってもよい。後者の場合、主芯線22が主管腔20に挿入されていることで管状本体10の伸張変形が抑制されるため、副芯線抜去工程において副芯線44を伸張させたときに、副芯線44に追随してサブチューブ40が伸びてしまうことがない。このため、主芯線22に比して細径で破断しやすい副芯線44を良好にサブチューブ40から抜去することができる。
本製造方法においては、さらに第二外層54の表面に親水層(図示せず)を形成したうえ、管状本体10の基端部に操作部90を取り付ける。以上により、カテーテル100を得ることができる。
なお、本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
また、本製造方法は、複数の工程を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の工程を実行する順番やタイミングを限定するものではない。このため、本製造方法を実施するときには、その複数の工程の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数の工程の実行タイミングの一部または全部が互いに重複していてもよい。
本実施形態および本製造方法は以下の技術思想を包含する。
(1)主管腔の周囲に補強ワイヤを巻回してなるワイヤ補強層と、前記ワイヤ補強層の外側に配置され前記主管腔よりも小径の副管腔を画定する樹脂製のサブチューブと、前記ワイヤ補強層および前記サブチューブを内包する樹脂製の外層と、を含む長尺の管状本体と、前記副管腔の内部に移動可能に挿通され先端が前記管状本体の遠位部に接続された操作線と、前記操作線を牽引操作して前記管状本体の前記遠位部を屈曲させる操作部と、前記外層に内包され前記サブチューブと前記ワイヤ補強層とを共巻きする保持ワイヤと、を備え、前記保持ワイヤが、前記サブチューブの外径側の周面と前記ワイヤ補強層の外表面とにそれぞれ接していることを特徴とする医療用機器。
(2)前記保持ワイヤの延性が前記補強ワイヤの延性よりも高いことを特徴とする上記(1)に記載の医療用機器。
(3)前記ワイヤ補強層の周囲に180度対向して2本の前記サブチューブが配置され、2本の前記サブチューブには前記操作線がそれぞれ挿通されており、前記保持ワイヤの巻回形状が、前記サブチューブの並び方向を長径方向とする略楕円形または略菱形である上記(1)または(2)に記載の医療用機器。
(4)前記保持ワイヤは前記長径方向に直交する短径方向の両側または片側で前記ワイヤ補強層の外表面に接している上記(3)に記載の医療用機器。
(5)前記保持ワイヤは多条に巻回されたコイルである上記(1)から(4)のいずれか一項に記載の医療用機器。
(6)前記保持ワイヤの線径が前記操作線の線径よりも小さい上記(5)に記載の医療用機器。
(7)前記保持ワイヤの外側に、第二補強ワイヤを断面円形に巻回してなる第二補強層を更に備える上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の医療用機器。
(8)前記保持ワイヤの延性が、前記補強ワイヤおよび前記第二補強ワイヤのいずれの延性よりも高いことを特徴とする上記(7)に記載の医療用機器。
(9)前記外層が、前記保持ワイヤを内包する断面円環状の第一外層と、前記第一外層の周囲に設けられて前記第二補強層を内包する断面円環状の第二外層と、を含む上記(7)または(8)に記載の医療用機器。
(10)前記ワイヤ補強層は、前記補強ワイヤを編組したブレード層であり、前記ブレード層の周方向の目開き寸法は前記サブチューブの外径よりも大きく、前記第一外層が前記ワイヤ補強層と前記サブチューブとの間に含浸している上記(9)に記載の医療用機器。
(11)前記ワイヤ補強層は、前記補強ワイヤを編組したブレード層であり、前記第一外層が前記ワイヤ補強層と前記サブチューブとの間に実質的に含浸していないことを特徴とする上記(9)に記載の医療用機器。
(12)上記(1)から(11)のいずれか一項に記載の医療用機器であって、前記主管腔と連通して設けられてシリンジが装着されるハブを更に備えるカテーテル。
(13)主芯線の周囲に補強ワイヤを巻回してワイヤ補強層を形成する工程と、樹脂製のサブチューブで被覆された副芯線を前記主芯線に沿って前記ワイヤ補強層の外周表面に配置し、配置された前記副芯線と前記ワイヤ補強層とを保持ワイヤで共巻きする工程と、共巻きされた前記副芯線および前記ワイヤ補強層ならびに前記保持ワイヤを内包するように管状本体を形成する工程と、前記副芯線を伸張および縮径させて前記サブチューブから剥離させて副管腔を形成する工程と、前記主芯線を前記管状本体から抜去して主管腔を形成する工程と、を含む医療用機器の製造方法。
(14)前記保持ワイヤを共巻きする工程において、複数本の前記副芯線を前記ワイヤ補強層の周囲に対向して配置し、複数本の前記保持ワイヤを、巻点が対向位置となるようにして多条にコイル巻回することを特徴とする上記(13)に記載の医療用機器の製造方法。
10 管状本体
14 第一マーカー
16 第二マーカー
20 主管腔
22 主芯線
24 内層
26 内側構造体
30 ワイヤ補強層
32 補強ワイヤ
40 サブチューブ
42 副管腔
44 副芯線
46 有芯チューブ
50 外層
52 第一外層
54 第二外層
60 操作線
62 素線
63 中心素線
64 周辺素線
70 保持ワイヤ
72 巻点
80 第二補強層
82 第二補強ワイヤ
90 操作部
92 ホイール操作部
94 本体ケース
95 凹部
96 ハブ
98 スライダ
99 突起
100 カテーテル
110 挿通治具
112 通孔
114 主通孔
120 ワインダ装置
122 ボビンヘッド
DE 遠位部
W 周方向の目開き寸法

Claims (14)

  1. 主管腔の周囲に補強ワイヤを巻回してなるワイヤ補強層と、前記ワイヤ補強層の外側に配置され前記主管腔よりも小径の副管腔を画定する樹脂製のサブチューブと、前記ワイヤ補強層および前記サブチューブを内包する樹脂製の外層と、を含む長尺の管状本体と、
    前記副管腔の内部に移動可能に挿通され先端が前記管状本体の遠位部に接続された操作線と、
    前記操作線を牽引操作して前記管状本体の前記遠位部を屈曲させる操作部と、
    前記外層に内包され前記サブチューブと前記ワイヤ補強層とを共巻きする保持ワイヤと、を備え、
    前記保持ワイヤは、金属材料により構成されていて、且つ、前記保持ワイヤの延性が前記補強ワイヤの延性よりも高く、
    前記保持ワイヤが、前記サブチューブの外径側の周面と前記ワイヤ補強層の外表面とにそれぞれ接していることを特徴とする医療用機器。
  2. 前記サブチューブを構成する材料は、前記外層を構成する樹脂材料よりも曲げ剛性率及び引張弾性率が高い低摩擦樹脂材料であることを特徴とする請求項1に記載の医療用機器。
  3. 前記ワイヤ補強層の周囲に180度対向して2本の前記サブチューブが配置され、2本の前記サブチューブには前記操作線がそれぞれ挿通されており、
    前記保持ワイヤの巻回形状が、前記サブチューブの並び方向を長径方向とする略楕円形または略菱形である請求項1または2に記載の医療用機器。
  4. 前記保持ワイヤは前記長径方向に直交する短径方向の両側または片側で前記ワイヤ補強層の外表面に接している請求項3に記載の医療用機器。
  5. 前記保持ワイヤは多条に巻回されたコイルである請求項1から4のいずれか一項に記載の医療用機器。
  6. 前記保持ワイヤの線径が前記操作線の線径よりも小さい請求項5に記載の医療用機器。
  7. 前記保持ワイヤの外側に、第二補強ワイヤを断面円形に巻回してなる第二補強層を更に備える請求項1から6のいずれか一項に記載の医療用機器。
  8. 前記保持ワイヤの延性が、前記補強ワイヤおよび前記第二補強ワイヤのいずれの延性よりも高いことを特徴とする請求項7に記載の医療用機器。
  9. 前記外層が、前記保持ワイヤを内包する断面円環状の第一外層と、前記第一外層の周囲に設けられて前記第二補強層を内包する断面円環状の第二外層と、を含む請求項7または8に記載の医療用機器。
  10. 前記ワイヤ補強層は、前記補強ワイヤを編組したブレード層であり、
    前記ブレード層の周方向の目開き寸法は前記サブチューブの外径よりも大きく、
    前記第一外層が前記ワイヤ補強層と前記サブチューブとの間に含浸している請求項9に記載の医療用機器。
  11. 前記ワイヤ補強層は、前記補強ワイヤを編組したブレード層であり、
    前記第一外層が前記ワイヤ補強層と前記サブチューブとの間に実質的に含浸していないことを特徴とする請求項9に記載の医療用機器。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の医療用機器であって、前記主管腔と連通して設けられてシリンジが装着されるハブを更に備えるカテーテル。
  13. 請求項1から11のいずれか一項に記載の医療用機器を製造する方法であって、
    主芯線の周囲に前記補強ワイヤを巻回して前記ワイヤ補強層を形成する工程と、
    樹脂製の前記サブチューブで被覆された副芯線を前記主芯線に沿って前記ワイヤ補強層の外周表面に配置し、配置された前記副芯線と前記ワイヤ補強層とを前記保持ワイヤで共巻きする工程と、
    共巻きされた前記副芯線および前記ワイヤ補強層ならびに前記保持ワイヤを内包するように前記管状本体を形成する工程と、
    前記副芯線を伸張および縮径させて前記サブチューブから剥離させて前記副管腔を形成する工程と、
    前記主芯線を前記管状本体から抜去して前記主管腔を形成する工程と、
    を含む医療用機器の製造方法。
  14. 前記保持ワイヤを共巻きする工程において、複数本の前記副芯線を前記ワイヤ補強層の周囲に対向して配置し、複数本の前記保持ワイヤを、巻点が対向位置となるようにして多条にコイル巻回することを特徴とする請求項13に記載の医療用機器の製造方法。
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