JP6070082B2 - 紙製スタンド - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、机や家具などの上に載置して使用され、日付が印刷されたカレンダーカード等の扁平な表示物が収納される収納空間を備え、この収納空間に収納することでカレンダーカードを立たせた状態で表示可能な紙製スタンドに関し、一枚の板紙を折り畳んで構成でき、原紙から多数枚が型抜き可能な紙製スタンドに関する。
従来から、暦欄と絵柄とが印刷された複数枚のカレンダー紙葉や、各種の写真パネル類、商品を表示する表示物等を収納又は保持する等し、机や、テーブル、家具、棚の上に載置して表示する卓上スタンドが知られている。例えば、カレンダー紙葉を収納して表示する卓上スタンドとしての卓上カレンダー用スタンドは、作りやすさの観点、強度の観点等から、プラスチック製ケースにより構成したものが汎用されている。
ただし、プラスチックケースは廃棄するのが環境問題の一因になるという問題がある。このため、プレミアムとして企業の贈呈用等に多用される卓上カレンダーの卓上スタンドとしてプラスチックケースを使うことは、イメージを損なう恐れがあるとして敬遠される傾向にある。これに鑑み、下記特許文献1では、一枚の板紙から構成されて廃棄する時に環境問題を起こさず、プラスチック製のものにも劣らない卓上カレンダー立に係る発明が提案されている。下記特許文献2にも、1枚物のブランクを折り込むだけで表示物を簡単に収容でき、左右にはみ出したりする恐れもない表示ケースに係る発明が提案されている。
特許第4289488号公報 特許第4525368号公報
しかし、下記特許文献1に記載された卓上カレンダー立は、卓上カレンダーとして卓上に載置するまでに、ユーザーが脚板部の折畳み脚部を起こす等の組立作業が必要になるので、やや煩わしいという問題がある。下記特許文献2に記載された表示ケースは、ユーザーの行う組立作業が簡便になるものの、正面板のほか裏面板、折り返し板、後傾保持板及び裏面支持板が1枚物のブランクに必要となって大面積を占めるので、原紙から多数枚を型抜きできずにコスト高となる問題がある。
本発明は、上記実情に鑑み提案され、一枚の板紙により構成され、廃棄する時に環境問題を起こさず、原紙から多数枚を型抜き可能とし、かつ、自身の弾性により広がって自立する構成としてユーザーの行う組立作業を不要又は簡便とし、さらに、例えば、贈呈用の袋や封筒から取り出した瞬間にスタンド自身が広がる動作をするという楽しさを、ユーザーに感じてもらうことのできる紙製スタンドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、一枚の板紙が折り畳まれて扁平な表示物が収納される収納空間が形成され、前記収納空間に収納することで前記表示物を立たせた状態で表示可能な紙製スタンドであって、前記一枚の板紙が、抜かれることで前記表示物を表示する窓が形成される窓片部及び、この窓片部の左右両側辺と下辺との3辺を囲む枠片部からなる正面板と、この正面板より上下に小さい大きさで、前記正面板の下辺側に連設されている底面板と、前記正面板と略同一の大きさで、前記正面板の上辺側に連設されている背面板と、前記正面板又は前記背面板の何れか一方の左右両側辺に少なくとも連設されている折り曲げフラップ片と、からなり、前記背面板へ向けて前記正面板の左右両側辺の枠片部の上辺側端から切刃が入れられ、この切刃の前記背面板側端を両端とする折り曲げ線と、前記切刃とで囲まれた背面板片部が前記背面板に形成されて構成されている。
特に、前記背面板片部が前記折り曲げ線に沿って、前記折り曲げフラップ片が前記正面板又は前記背面板との境界で、及び、前記底面板が前記正面板との境界で、それぞれ同方向に折り曲げられ、折り曲げられた前記折り曲げフラップ片を挟む方向に前記背面板及び前記正面板がその境界で折り曲げられることにより、前記背面板の前記背面板片部が折り曲げにより抜かれた部分が挿入部となり、前記底面板が底部となる前記収納空間が形成されるとともに、前記折り曲げフラップ片の前記正面板又は前記背面板との境界での折り曲げによる弾性、前記背面板及び前記正面板の境界での折り曲げによる弾性、前記底面板の前記正面板との境界での折り曲げによる弾性を具備し、これらの弾性に基づいて全体として略三角柱形状をなすことを特徴としている。なお、本発明において、前記底面板の下辺側に舌状片が設けられ、この舌状片が繋止められる繋止孔が前記背面板の略中央に形成され、前記繋止孔へ前記舌状片が挿入されることで、前記略三角柱形状が保持されるとともに、前記収納空間の底部が前記正面板へ向けて下を向く傾斜面となる構成が具備されることが好ましい。
また、本発明は上記紙製スタンドにおいて、前記折り曲げ線に沿った前記背面板片部の折り曲げにより、前記背面板片部が前記背面板から抜かれるとともに、前記窓片部が前記背面板片部と連設された状態のまま前記正面板から抜かれ、前記窓片部及び前記背面板片部からなる板片に、前記正面板側へ向けて付勢する弾性が具備されることを特徴とする。前記背面板片部と前記窓片部との境界に切刃が入れられ、前記折り曲げ線に沿った前記背面板片部の折り曲げにより、前記背面板片部が前記背面板から抜かれ、前記背面板片部に、前記正面板側へ向けて付勢する弾性が具備されることも特徴とする。
本発明は、抜かれることで表示物を表示する窓が形成される窓片部及び、この窓片部の左右両側辺と下辺との3辺を囲む枠片部からなる正面板と、正面板より上下に小さい大きさで、正面板の下辺側に連設されている底面板と、正面板と略同一の大きさで、正面板の上辺側に連設されている背面板と、正面板又は背面板の何れか一方の左右両側辺に少なくとも連設されている折り曲げフラップ片と、からなり、背面板へ向けて正面板の左右両側辺の枠片部の上辺側端から切刃が入れられ、この切刃の背面板側端を両端とする折り曲げ線と、切刃とで囲まれた背面板片部が背面板に形成されてなる一枚の板紙を、折り畳むことで構成した紙製スタンドに係る。したがって、廃棄する時に環境問題を引き起こすことがない。また、正面板の上下に背面板と底面板とが連設され、正面板又は背面板の左右両側辺に折り曲げフラップ片が連設されるのみで一枚の板紙が構成されるため、原紙から多数枚を型抜きすることができる。
本発明に必要な組立作業は、背面板片部を折り曲げ線に沿って、折り曲げフラップ片を正面板又は背面板との境界で、及び、底面板を正面板との境界で、それぞれ同方向に折り曲げ、折り曲げられた折り曲げフラップ片を挟む方向に背面板及び正面板をその境界で折り曲げるというもので簡便である。しかも、このような組立作業は製造工程に含まれるため、本発明のユーザーが使用するために必要な組立を不要としている。
本発明は、このような組立作業により、背面板の背面板片部が折り曲げにより抜かれた部分が挿入部となり、底面板が底部となる収納空間が形成されるとともに、折り曲げフラップ片の正面板又は背面板との境界での折り曲げによる弾性、背面板及び正面板の境界での折り曲げによる弾性、底面板の前記正面板との境界での折り曲げによる弾性を具備し、これらの弾性に基づいて全体として略三角柱形状をなす構成である。したがって本発明は、例えば、贈呈用の袋や封筒から取り出した瞬間に広がって自ら略三角柱形状をなすという驚きの動作を備え、このような驚き、楽しさが付加された紙製スタンドとして提供することができる。さらに、表示物の収納空間への出し入れに際し、枠片部が正面板の左右両側辺と下辺との3辺からなり、挿入部が背面板の背面板片部が折り曲げにより抜かれた部分で形成されるため、障害となる紙片部等がなくスムーズに出し入れすることができる。
また、本発明において背面板に繋止孔を形成し、底面板に舌状片を設け、繋止孔へ舌状片が挿入される構成を付与すれば、紙製スタンドは、略三角柱形状が保持されるため、贈呈用の袋や封筒から取り出した瞬間の略三角柱形状の状態を保持することができ、ユーザーは何ら組立作業を行うことなく、直ちに使用することができる。繋止孔へ舌状片が挿入される構成により、収納空間の底部が正面板へ向けて下を向く傾斜面となることで、収納する表示物を常に正面板の枠片部に囲まれた窓へ近づくようにすることができる。
さらに、本発明は、折り曲げ線に沿った背面板片部の折り曲げにより、背面板片部が背面板から抜かれ、これに伴って、背面板片部に連設されている窓片部が、連接された状態のまま正面板から抜かれる構成とすることができる。これにより、窓片部及び背面板片部からなる板片に、折り曲げ線に沿った背面板片部の折り曲げに基づいて、正面板側へ向けて付勢する弾性が具備されるため、窓片部及び背面板片部からなる板片によって収納する表示物を常に正面板の枠片部に囲まれた窓へ近づくように押圧することができる。
また、背面板片部と窓片部との境界に切刃が入れられ、折り曲げ線に沿った背面板片部の折り曲げにより、背面板片部が背面板から抜かれ、背面板片部に、正面板側へ向けて付勢する弾性が具備される構成とすることもできる。この場合、背面板片部によって収納する表示物を常に正面板の枠片部に囲まれた窓へ近づくように押圧することができるほか、背面板片部と窓片部との境界に切刃が入れられているので、例えば、窓片部について収納する表示物の表紙とする等の新たな活用に資することができ、更に付加価値の付いた紙製スタンドとして提供することが可能となる。
第1実施形態の紙製卓上スタンドを示し、(a)は、その前方斜視図であり、(b)は、カレンダーカードを収容した状態を示す前方斜視図である。 第1実施形態の紙製卓上スタンドの後方斜視図である。 第1実施形態の紙製卓上スタンドの展開図である。 図1(a)の中央縦断面図であって、第1実施形態の紙製卓上スタンドの要部について説明する要部説明図である。 第2実施形態の紙製卓上スタンドを示し、(a)は、窓片部(表紙)が抜かれていない状態を示す前方斜視図であり、(b)は、窓片部(表紙)が抜かれた状態を示す前方斜視図である。
本発明は、紙製スタンドであり、例えば、図1及び図2に示すように、机や家具、棚等の上に載置して使用され、一枚の板紙が折り畳まれて構成される紙製卓上スタンド1である。この紙製卓上スタンド1は、扁平な表示物、例えば、暦欄と絵柄とが印刷された複数枚のカレンダーカードA(図1(b)参照)が収納される収納空間A1を備え、この収納空間A1に収納することでカレンダーカードAを立たせた状態で表示することが可能となる卓上カレンダー用スタンドとして活用される。
本発明は、一枚の板紙により構成されるため、廃棄する時に環境問題を起こすことがない。原紙から多数枚を型抜き可能で、コストを低く抑えることもできる。さらに、後述するように、自身の弾性により広がって略三角柱形状をなし、かつ、この略三角柱形状が保持される構成のため、ユーザーの組立作業が不要であって直ちに卓上に載置することができる。特に、贈呈用の袋や封筒から取り出した瞬間に広がって自ら略三角柱状をなすという動作を具備し、驚きや楽しさを感じてもらうことのできる紙製卓上スタンド1としてユーザーに提供することができる。
以下、本発明に関し、いくつかの具現化した実施形態について図面とともに説明する。以下に説明するいくつかの実施形態は、本発明の構成を具現化した例示に過ぎず、本発明は、特許請求の範囲に記載した事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことができる。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る紙製卓上スタンド1は、図3に示すように、一枚の板紙が折り畳まれて構成される。一枚の板紙は、抜かれることでカレンダーカードAを表示する窓が形成される窓片部21及び、この窓片部21の左右両側辺と下辺との3辺を囲む枠片部22からなる正面板2と、舌状片31が下辺側に設けられ、正面板2より上下に小さい大きさで正面板2の下辺側に連設されている底面板3と、舌状片31が繋ぎ止められる繋止部41が略中央に形成され、正面板2と略同一の大きさで正面板2の上辺側に連設されている背面板4と、正面板2及び背面板4の左右両側辺に連設されている4つの折り曲げフラップ片5とからなる。
特に、背面板4には、正面板2における左右両側辺の枠片部22の上辺側端上の幅方向の中央付近221から背面板4へ向けて切刃aが入れられ、この切刃aの背面板側端421を両端とする折り曲げ線bと、切刃aとで囲まれた背面板片部42が形成されている。この背面板片部42と窓片部21とは一枚の板紙において繋がった状態である。また、背面板4における繋止部41の舌状片31を繋ぎ止める繋止孔41aは、幅を持った孔として形成されている。舌状片31は膨出部と絞り部を有し、繋止孔41aに係止可能な形状とされる。
なお、一枚の板紙は、図3において天地方向に紙目を有している。また、図3では、切刃が入れられている部分が実線で示されている。細かな破線は折れスジを表し、折り曲げ線b、正面板2と背面板4との境界であって、左右両側辺の枠片部22の上辺側端上の幅方向の中央付近221から左右両端までの部分c及び正面板2と底面板3との境界dが、細かな破線で示されている。粗い破線は、板紙の板厚の半分にのみ切刃をいれた半切れを表し、4つの折り曲げフラップ片5と正面板2及び背面板4の左右両側辺との境界eが、粗い破線で示されている。
第1実施形態に係る紙製卓上スタンド1は、図3の展開図で示した一枚の板紙から、背面板片部42が折り曲げ線bに沿って、例えば、図3において奥側に折り曲げられる。4つの折り曲げフラップ片5も、正面板2及び背面板4との境界eで、背面板片部42が折り曲げられるのと同方向(すなわち、図3において奥側)に折り曲げられる。さらに、底面板3が正面板2との境界dで、背面板片部42が折り曲げられるのと同方向(すなわち、図3において奥側)に折り曲げられる。
続いて、折り曲げられた折り曲げフラップ片5を挟むように、背面板4及び正面板2がその境界、より詳細には、正面板2における左右両側辺の枠片部22の上辺側端上の幅方向の中央付近221から左右両端までの部分cで折り曲げられる。特に、一枚の板紙は、表を正面板2とし、裏を背面板4とし、これらの間に4つの折り曲げフラップ片5及び底面板3等が挟まれた複数層構造の扁平な矩形状体となるまで折り畳むことができる。最後に、背面板4の繋止部41へ底面板3の舌状片31が挿入されることで紙製卓上スタンド1の組立作業が完了する。
ここで図4に示すように、一枚の板紙が上述のように折り畳まれた時点において、紙製卓上スタンド1は、4つの折り曲げフラップ片5の正面板2及び背面板4との境界eでの折り曲げによる弾性が備わっている。この弾性は、折り曲げフラップ片5が図3に示す一平面の展開図のように戻ろうとし、正面板2及び背面板4を互いに離間させる、すなわち扁平な矩形状体を拡げる方向に付勢している。
また、背面板4及び正面板2の境界であって、左右両側辺の枠片部22の上辺側端上の幅方向の中央付近221から左右両端までの部分cの折り曲げによる弾性も備わる。この弾性も、背面板4及び正面板2が図3に示す一平面の展開図のように戻ろうとし、正面板2及び背面板4を互いに離間させる方向に付勢している。底面板3の正面板2との境界dでの折り曲げによる弾性も備わり、底面板3が図3に示す一平面の展開図のように戻ろうとし、扁平な矩形状体において底面板3が背面板4を押圧する方向、すなわち、正面板2及び背面板4を互いに離間させる方向に付勢している。
そうすると、紙製卓上スタンド1では、複数層構造の扁平な矩形状体だったものが、例えば、扁平な矩形状体の状態で組立作業を止めて手等を放した瞬間に、これらの弾性により全体として自ら、図1(a)及び図2に示すような略三角柱形状をなすようになる。また、組立が完了した紙製卓上スタンド1では、繋止部41へ舌状片31が挿入されているので全体の略三角柱形状が保持される。
組立が完了した紙製卓上スタンド1は、上述した弾性による付勢力に打ち勝つ力で、手等により正面板2及び背面板4を挟む等することにより、繋止部41の繋止孔41aが幅を持って形成され、この繋止孔41a内を舌状片31が動くことができるので、複数層構造の扁平な矩形状体に圧縮することができる。したがって、完成した紙製卓上スタンド1は、例えば、複数層構造の扁平な矩形状体の状態で封筒又はポリ袋等に収容可能であり、紙製卓上スタンド1を収容した封筒又はポリ袋をそのまま贈呈用等として出荷すればよい。そして、封筒又はポリ袋等から紙製卓上スタンド1が取り出されると、紙製卓上スタンド1は自身の弾性によって略三角柱形状をなし、かつ、繋止部41へ舌状片31が挿入されているので、略三角柱形状が保持される。ユーザーは、紙製卓上スタンド1を何ら組み立てることなく、直ちに机、家具、棚等の卓上に載置することができる。
さらに、組立が完了した紙製卓上スタンド1は、図1(a)に示すように、背面板4の背面板片部42が折り曲げにより抜かれた部分が挿入部A0となり、底面板3が底部となる収納空間A1が形成される。収納空間A1の底部である底面板3は、正面板2へ向けて下を向く傾斜面となっている。また、折り曲げ線bに沿った折り曲げにより背面板片部42が背面板4から抜かれるのに伴い、背面板片部42に連設されている窓片部21は、背面板片部42と繋がった状態で正面板2から抜かれている。窓片部21及び背面板片部42からなる板片は、図3に示す一平面の展開図のように戻ろうとする弾性が備わり、正面板2側へ向けて付勢している(図4も参照のこと)。
また、図1(a)及び図2に示すように、背面板片部42の両側端部は、正面板2における左右両側辺の枠片部22の上辺側端上の幅方向の中央付近221から背面板4へ向けた切刃aにより形成されるため、正面板2の左右両側部の枠片部22の背後に位置するようになる。
そうすると、収納空間A1に収納されるカレンダーカードAは、収納空間A1の底部である底面板3が正面板2へ向けて下を向く傾斜面であり、窓片部21及び背面板片部42からなる板片が正面板2側へ向けて付勢しているので、これにより正面板2の枠片部22に包囲された窓に常に近づくように押圧される。さらに、背面板片部42の両側端部が正面板2の枠片部22の背後に位置すること、4つの折り曲げフラップ片5の弾性、及び、正面板2における左右両側辺の枠片部22の上辺側端上の幅方向の中央付近221から背面板4へ向けた切刃aによって形成される挿入部A0の左右両側端により、カレンダーカードAが収納空間A1において前後左右にズレることも抑制される。なお、カレンダーカードAは組立作業時に、紙製卓上スタンド1に収納空間A1が形成された時点で収納すればよい。
したがって、第1実施形態に係る紙製卓上スタンド1は、自身の弾性により広がって略三角柱形状をなし、かつ、この状態が保持されるため、ユーザーの組立作業を不要とすることができて便宜である。特に、贈呈用の袋や封筒から取り出した瞬間に広がって略三角柱状に自立するという驚き、楽しさを、ユーザーに受け取ってもらうことができる。収納空間A1に収納されるカレンダーカードAは、正面板2の枠片部22に包囲された窓に常に近づくように押圧され、収納空間A1において前後左右にズレることも抑制されて本来の目的とする表示物の表示が良好に機能する。ユーザーが例えば月ごとに行うカレンダーカードAの収納空間A1への出し入れも、枠片部22が正面板2の左右両側辺と下辺との3辺からなり、挿入部A0が背面板4の背面板片部42が折り曲げにより抜かれた部分で形成されるため、障害となる紙片部等がないのでスムーズとなる。このほか、図3に示すような一枚の板紙から作製することができるので環境に配慮されていて、原紙から多数枚を型抜き可能であるので、コストの問題を解決することもできる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る紙製卓上スタンド10は、図5(a),(b)に示すように、第1実施形態の紙製卓上スタンド1の構成と比べ、背面板片部42と窓片部21との境界に切刃fが入れられている構成において異なり、その他の構成が第1実施形態の構成と同一とされている。紙製卓上スタンド10は、この相違点により、折り曲げ線bに沿った背面板片部42の折り曲げにより、背面板片部42のみが背面板4から抜かれ、これとともに窓片部21が正面板2から抜かれることがない。また、背面板片部42のみに正面板2側へ向けて付勢する弾性が具備されることになる。
そうすると、第2実施形態に係る紙製卓上スタンド10では、収納空間A1に収納するカレンダーカードA等の表示物を常に正面板2の枠片部22に囲まれた窓へ近づくように押圧する構成を、背面板片部42により維持しつつ、例えば、窓片部21について、収納する表示物の表紙等として活用することができるようになる。この表示物の表紙等とした窓片部21は、正面板2の枠片部22との境界に切刃gが入れられているので、ユーザーが使用する際に、簡便に正面板2から抜くことができる。そして、第2実施形態は第1実施形態で得られる効果を、同様に得ることができる。
なお、第2実施形態に係る紙製卓上スタンド10は、特に図5(b)に示すように、正面板2における左右両側辺の枠片部22の上辺側端上の幅方向の中央付近221から背面板4へ向けた切刃aが、第1実施形態のように直線ではなく、途中で曲げられて入れられている形態である。このような切刃aの入れ方は、第2実施形態が背面板片部42のみでカレンダーカードA等の表示物を正面板2側へ向けて付勢する構成であるので、その強度(カレンダーカードA等を裏から支持する強度)を背面板片部42に備えさせるためのものである。背面板片部42の両側端部は第1実施形態と同様、正面板2の枠片部22の背後に位置している。
上記第1実施形態及び第2実施形態では、折り曲げフラップ片5に関し、正面板2及び背面板4の両側辺にそれぞれ連設して4つで構成する例を説明している。しかし、折り曲げフラップ片が正面板又は背面板の何れか一方の左右両側辺に少なくとも連設される構成の紙製スタンドであれば、本発明の範囲に含まれる。すなわち2つ(一対)の折り曲げフラップ片により構成される紙製スタンドであっても、正面板及び背面板を互いに離間させる方向に付勢する弾性を具備することができる。
ただし、折り曲げフラップ片を2つ(一対)で構成した紙製スタンドの場合、組立が完了した紙製スタンドにおける正面板が枠片部のみで構成されるため、その強度を維持する観点から、正面板の左右両側辺に一対で連設することが好ましい形態となる。仮に、背面板の左右両側辺のみに連設した場合、背面板との境界で折り曲げた折り曲げフラップ片が正面板の枠片部を押すことで、紙製スタンドに反り返りが生じる可能性がある。したがって、本発明は、正面板の左右両側辺に折り曲げフラップ片を連設した紙製スタンド、又は正面板及び背面板の両側辺にそれぞれ折り曲げフラップ片を連設した紙製スタンドが好適な例といえるものである。
以上、いくつかの実施形態について本発明を具現化した例示として説明したが、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、カレンダーカードを収納空間に収納する紙製スタンドの例を説明しているが、収納空間に収納可能な扁平な表示物、例えば、各種の写真パネル類、商品を表示する名札、値段、公告などの表示物を表示するための紙製スタンドとして提供することができる。このほか、本発明は、環境問題とならない紙製であって、ある程度の厚みを有して上述したような弾性による所望の効果が得られるものであれば、再生紙であってはいけない等の紙の材質に制限されるものではない。本発明は、机やテーブル、家具、棚の上に載置する卓上用途に限られず、例えば、大きさによって床上、路上等に載置する等の用途も適用可能である。
1・・・紙製卓上スタンド(第1実施形態)
10・・紙製卓上スタンド(第2実施形態)
2・・・正面板
21・・窓片部
22・・枠片部
3・・・底面板
31・・舌状片
4・・・背面板
41・・繋止部
41a・繋止孔
42・・背面板片部
421・背面板側端
5・・・折り曲げフラップ片
a・・・左右両側辺の枠片部の上辺側端上の幅方向の中央付近から背面板へ向けた切刃
b・・・折り曲げ線
c・・・左右両側辺の枠片部の上辺側端上の幅方向の中央付近から左右両端までの部分
d・・・正面板と底面板との境界
e・・・折り曲げフラップ片と正面板及び背面板の左右両側辺との境界
f・・・背面板片部と窓片部との境界の切刃(第2実施形態)
g・・・窓片部と枠片部との境界の切刃(第2実施形態)
A・・・カレンダーカード
A0・・挿入部
A1・・収納空間

Claims (3)

  1. 一枚の板紙が折り畳まれて扁平な表示物が収納される収納空間が形成され、前記収納空間に収納することで前記表示物を立たせた状態で表示可能な紙製スタンドであって、
    前記一枚の板紙が、
    抜かれることで前記表示物を表示する窓が形成される窓片部及び、この窓片部の左右両側辺と下辺との3辺を囲む枠片部からなる正面板と、
    この正面板より上下に小さい大きさで、前記正面板の下辺側に連設されている底面板と、
    前記正面板と略同一の大きさで、前記正面板の上辺側に連設されている背面板と、
    前記正面板又は前記背面板の何れか一方の左右両側辺に少なくとも連設されている折り曲げフラップ片と、からなり、
    前記背面板へ向けて前記正面板の左右両側辺の枠片部の上辺側端から切刃が入れられ、この切刃の前記背面板側端を両端とする折り曲げ線と、前記切刃とで囲まれた背面板片部が前記背面板に形成されて構成され、
    前記背面板片部が前記折り曲げ線に沿って、前記折り曲げフラップ片が前記正面板又は前記背面板との境界で、及び、前記底面板が前記正面板との境界で、それぞれ同方向に折り曲げられ、折り曲げられた前記折り曲げフラップ片を挟む方向に前記背面板及び前記正面板がその境界で折り曲げられることにより、
    前記背面板の前記背面板片部が折り曲げにより抜かれた部分が挿入部となり、前記底面板が底部となる前記収納空間が形成されるとともに、
    前記折り曲げフラップ片の前記正面板又は前記背面板との境界での折り曲げによる弾性、前記背面板及び前記正面板の境界での折り曲げによる弾性、前記底面板の前記正面板との境界での折り曲げによる弾性を具備し、これらの弾性に基づいて全体として略三角柱形状をなす、
    ことを特徴とする紙製スタンド。
  2. 前記折り曲げ線に沿った前記背面板片部の折り曲げにより、前記背面板片部が前記背面板から抜かれるとともに、前記窓片部が前記背面板片部と連設された状態のまま前記正面板から抜かれ、前記窓片部及び前記背面板片部からなる板片に、前記正面板側へ向けて付勢する弾性が具備される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙製スタンド。
  3. 前記背面板片部と前記窓片部との境界に切刃が入れられ、
    前記折り曲げ線に沿った前記背面板片部の折り曲げにより、前記背面板片部が前記背面板から抜かれ、前記背面板片部に、前記正面板側へ向けて付勢する弾性が具備される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙製スタンド。
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