JP3244923U - 展示台 - Google Patents

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JP3244923U
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剛司 山本
航平 田邉
利憲 澤田
富岡 正裕
剛 大島
幸也 藤村
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【課題】商品情報の表示領域を広げながら背面パネルを容易に交換することができる展示台を提供する。【解決手段】商品を展示する展示台1は、底壁11の後端部に立設される背面壁13を含む陳列部2と、透光性および可撓性を有する材料で形成され、背面壁13の正面を覆うように設けられる背面カバー6と、上方から背面壁13と背面カバー6との間に差し込まれ、差し替え可能に支持される背面パネル4と、を備えている。【選択図】図9

Description

実用新案法第11条において準用する特許法第30条第2項適用申請有り 令和5年9月25日に株式会社サッポロドラッグストアー サツドラ小樽長橋店に販売
本考案は、商品を展示する展示台に関する。
パッドが収納される外箱と、外箱の背壁に取り付けられるPR板と、を備えた陳列箱が知られている(特許文献1)。PR板には、その下縁から突片が突出し、外箱の背壁の上端面には、PR板の突片を差し込むための背天孔が開口している。パッドには、床板と背板が含まれ、背板の天縁には、背天孔に差し込まれる背天片が接続されている。
特開2000-157385号公報
PR板には、例えば、陳列される商品の広告等、文字や図柄(以下、「商品情報」という。)が印刷されることが多い。また、上記したような陳列箱では、商品情報の表示領域を広げるため、商品情報が、パッドの背板の正面に印刷されることもある。しかし、商品情報がPR板とパッドの背板の両方に印刷された場合、陳列される商品が変更される度に、PR板とパッドの両方を交換しなければならない。このため、PR板のみを交換する場合に比べて、交換にかかる手間や費用が増大するという問題が生じる。
本考案は、上記事情を考慮し、商品情報の表示領域を広げながら背面パネルを容易に交換することができる展示台を提供する。
本考案は、商品を展示する展示台であって、底壁の後端部に立設される背面壁を含む陳列部と、透光性および可撓性を有する材料で形成され、前記背面壁の正面を覆うように設けられる背面カバーと、少なくとも下側の一部が上方から前記背面壁と前記背面カバーとの間に差し込まれ、差し替え可能に支持される背面パネルと、を備えている。
この場合、前記陳列部には、複数種類の前記商品が陳列可能であり、前記背面パネルには、前記陳列部における前記商品の種類毎の陳列場所を指標する区画情報が表示されているとよい。
この場合、前記背面パネルは、前記背面壁の前記正面を覆うように形成される本体板と、前記本体板の下端に調整折返線(53)を介して連設され、前記調整折返線に沿って折り返し可能である調整板と、を有しているとよい。
また、この場合、前記調整板は、上下方向に並設された複数の分割調整板を有し、複数の前記分割調整板は、互いに前記調整折返線を介して連設され、前記調整折返線に沿って折り返し可能であるとよい。
この場合、前記陳列部は、前記底壁の左右方向の両端に立設される一対の側壁を更に含み、前記側壁は、前記背面壁との境界に沿って形成された係合溝を有し、前記背面カバーは、前記背面壁の前記正面を覆うように形成され、前記背面壁の前記正面の下部に固定されるカバー本体と、前記カバー本体の左右方向の両端に突設され、一対の前記側壁の前記係合溝に遊嵌する一対の係合凸部と、を有しているとよい。
この場合、前記カバー本体は、前記背面壁の前記正面の下部との間に隙間形成材を挟んで固定されるカバー固定部と、前記カバー固定部に対して後方に屈曲し、下方から上方に向けて前記背面壁側に傾倒するカバー挟持部と、を有しているとよい。
この場合、前記底壁上に設置される雛壇箱部と、透光性および可撓性を有する材料で形成され、前記雛壇箱部の正面を覆うように設けられる雛壇カバーと、少なくとも下側の一部が上方から前記雛壇箱部と前記雛壇カバーとの間に差し込まれ、差し替え可能に支持される雛壇パネルと、を更に備え、前記陳列部には、複数種類の前記商品が陳列可能であり、前記雛壇パネルには、前記陳列部における前記商品の種類毎の陳列場所を指標する区画情報が表示されているとよい。
本考案によれば、商品情報の表示領域を広げながら背面パネルを容易に交換することができる。
本考案の一実施形態に係る展示台を示す斜視図である。 本考案の一実施形態に係る展示台の陳列部のブランクを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係る展示台の底上げパッドのブランクを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係る展示台の雛壇箱部のブランクを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係る展示台の背面パネルを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係る展示台の雛壇パネルを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係る展示台の背面カバーを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係る展示台の雛壇カバーを示す平面図である。 本考案の一実施形態に係る展示台の組立手順を説明する分解斜視図である。 本考案の一実施形態に係る展示台の陳列部を示す斜視図である。 本考案の一実施形態に係る展示台の陳列部を示す断面図である。 本考案の一実施形態に係る展示台を示す断面図である。 本考案の一実施形態に係る展示台(背面パネルを低くした状態)を示す斜視図である。 本考案の一実施形態に係る展示台(背面パネルを低くした状態)を示す断面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本考案の実施形態について説明する。なお、図面に示すFr、Rr、L、R、U、Dは、前、後、左、右、上、下を示している。前後方向、左右方向および上下方向は互いに直交している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本考案の技術的範囲を限定するものではない。また、方向や位置を示す用語は、主に、展示台を使用時の方向や位置を基準にしている。
図1および図5を参照して、本実施形態に係る展示台1について説明する。図1は展示台1を示す斜視図である。図2は陳列部2のブランク10A,20Aを示す平面図である。図3Aは底上げパッド30のブランク30Aを示す平面図である。図3Bは雛壇箱部40のブランク40Aを示す平面図である。図4Aは背面パネル4を示す平面図である。図4Bは雛壇パネル5を示す平面図である。図5Aは背面カバー6を示す平面図である。図5Bは雛壇カバー7を示す平面図である。
展示台1は、例えば、販売店に設置された陳列棚(図示せず)の最上段に載せられ、商品(図示せず)を展示するために使用される。図1に示すように、展示台1は、上方および前方を大きく開放させたトレイ状に形成された陳列部2と、陳列部2の内部に設置される雛壇部3と、陳列部2の背面壁13(後述する図7参照)に沿って起立姿勢で設けられる背面パネル4と、雛壇部3の正面に沿って起立姿勢で設けられる雛壇パネル5と、を備えている。また、展示台1は、背面パネル4を差し替え(交換)可能に支持する背面カバー6と、雛壇パネル5を差し替え(交換)可能に支持する雛壇カバー7と、を備えている。
本実施形態に係る展示台1では、例えば、陳列部2および雛壇部3は、紙製の段ボールシートで形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aの表裏にライナを貼り合せた両面段ボールシートである。背面パネル4および雛壇パネル5は、例えば、多層抄きの合紙で形成されている。一方で、背面カバー6および雛壇カバー7は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタラート)樹脂等、透光性および可撓性を有する材料で形成されている。なお、図2ないし図5は、表面(外面)を示している。本明細書では、段ボールシートの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。また、合紙の紙目と平行な方向を「紙目方向」と呼び、紙目方向に直交する方向を「直交方向」と呼ぶこととする。図面に示す「V」は「紙目方向」を示し、「W」は「直交方向」を示している。
陳列部2は、陳列本体部10と、一対の側壁20と、を有している。陳列本体部10は図2の上段に示すブランク10Aから組み立てられ、各々の側壁20は図2の下段に示すブランク20Aから組み立てられる。雛壇部3は、底上げパッド30と、雛壇箱部40と、を有している。底上げパッド30は図3Aに示すブランク30Aから組み立てられ、雛壇箱部40は、図3Bに示すブランク40Aから組み立てられる。ブランク10A,20A,30A,40Aは、1枚の段ボールシートや合紙を抜型等で打ち抜いて形成されている。なお、一対の側壁20は左右方向に対称となる形状であるため、本明細書では、主に1つの側壁20について説明し、図2では、1つの側壁20のブランク20Aを示す。
[陳列本体部のブランク]
図2の上段に示すように、陳列本体部10のブランク10Aは、底壁11と、正面壁12と、背面壁13と、を有している。
<底壁>
底壁11は、流れ方向を長辺とする略長方形状に形成されている。底壁11の流れ方向の両端には、第1本体折線L1を介して一対の側面固定片14が連設されている。各々の側面固定片14は概ね長方形状に形成されているが、段方向の一方(前方)の角部が斜めに面取りされている。
<正面壁>
正面壁12は、底壁11の段方向の一端(前端)に第2本体折線L2を介して連設された正面外壁121と、正面外壁121の段方向の先端に一対の第3本体折線L3を介して連設された正面内壁122と、を有している。正面外壁121と正面内壁122とは、流れ方向に細く延びる略長方形状に形成され、これらの段方向の寸法(高さ)は、背面壁13の高さよりも十分に低くなっている。第2本体折線L2および一対の第3本体折線L3は、互いに平行となるように流れ方向に伸長している。一対の第3本体折線L3の間には、正面外壁121と正面内壁122とを連結する正面額部123が形成されている。正面内壁122の段方向の先端には、複数(例えば4つ)の底正面凸部15が突設され、底壁11には、第2本体折線L2に沿って複数(例えば4つ)の底正面穴16が穿設されている。複数の底正面凸部15と複数の底正面穴16とは、流れ方向に略等間隔に配置されている。
<背面壁>
背面壁13は、底壁11の段方向の他端(後端)に第4本体折線L4を介して連設された背面外壁131と、背面外壁131の段方向の先端に一対の第5本体折線L5を介して連設された背面内壁132と、背面内壁132の段方向の先端に第6本体折線L6を介して連設された背面固定片134と、を有している。背面外壁131と背面内壁132とは、流れ方向に延びる略長方形状に形成され、これらの段方向の寸法(高さ)は、正面壁12(正面外壁121等)の高さよりも十分に高くなっている。第4本体折線L4、一対の第5本体折線L5および第6本体折線L6は、互いに平行となるように流れ方向に伸長している。一対の第5本体折線L5の間には、背面外壁131と背面内壁132とを連結する背面額部133が形成されている。
背面固定片134は、段方向の先端に向かって流れ方向に幅狭くなる略台形状に形成されている。背面固定片134には、第6本体折線L6に沿って複数(例えば3つ)の底背面凸部17が突設されている。複数の底背面凸部17は、流れ方向に略等間隔に配置されている。各々の底背面凸部17は、第6本体折線L6から背面内壁132に食い込むように形成された略U字状の切目によって区画されている。
なお、第1本体折線L1および第3~第5本体折線L2~L5は段ボールシートを裏面から凹ませた汎用罫線であり、第2本体折線L2および第6本体折線L6は汎用罫線上にミシン目を入れたリード罫であるが、これらに限らず、例えば、厚みの半分程度の切目を入れた半切り線等、段ボールシートを所望の向きに折り曲げる構造であれば如何なるものでもよい。
[側壁のブランク]
図2の下段に示すように、側壁20のブランク20Aは、側面外壁201と、側面内壁202と、を有している。
<側面外壁>
側面外壁201は、段方向の一方から他方(前方から後方)に向かって徐々に流れ方向に幅広くなる(高くなる)略直角三角形状(正確には略台形状)に形成されている。側面外壁201の段方向の一端(前端)には、第1側面折線L11を介して前側面固定片21が連設されている。側面外壁201の段方向の他端(後端)には、第2側面折線L12を介して後側面固定片22が連設されている。前側面固定片21および後側面固定片22は、それぞれ略四角形状に形成されている。前側面固定片21の流れ方向の寸法(高さ)は正面外壁121等の高さと略同等であり、後側面固定片22の流れ方向の寸法(高さ)は背面外壁131等の高さと略同等である。
<側面内壁>
側面内壁202は、側面外壁201と略同一の直角三角形状に形成されており、側面外壁201と互いに斜辺を突き合せるように配置されている。側面外壁201と側面内壁202とは一対の第3側面折線L13を介して連設されている。一対の第3側面折線L13は、互いに平行となるように側面外壁201等の斜辺に沿って伸長している。一対の第3側面折線L13の間には、側面外壁201と側面内壁202とを連結する側面額部203が形成されている。側面内壁202の底辺(下端)には、第4側面折線L14を介して側面折返片204が連設されている。また、側面内壁202の底辺と直角を成す辺(後端)には、係合溝23が切り欠かれている。係合溝23は、側面内壁202の側面額部203側(上側)を除いた部分を一段凹ませるように形成されている。
なお、第1~第3側面折線L11~L13は汎用罫線であり、第4側面折線L14は複数の直線切目と複数の継目を交互に配置したミシン目に近似した折線であるが、これらに限らず、例えば、半切り線等、段ボールシートを所望の向きに折り曲げる構造であれば如何なるものでもよい。
[底上げパッドのブランク]
図3Aに示すように、底上げパッド30のブランク30Aは、下段陳列板31と、前脚部32と、後脚部33と、を有している。
<下段陳列板>
下段陳列板31は、陳列本体部10の底壁11よりもひと回り小さな略長方形状に形成されている。下段陳列板31の流れ方向の両端かつ段方向の一方(前方)には、一対の指入れ凹部34が凹設されている。
<前脚部>
前脚部32は、第1脚板321と、前底板322と、第2脚板323と、前底固定片324と、を有している。第1脚板321、前底板322、第2脚板323および前底固定片324は、それぞれ、流れ方向に細く延びる略長方形状に形成されている。第1脚板321は、第1下段折線L21を介して下段陳列板31の段方向の一端(前端)に連設されている。前底板322は、第2下段折線L22を介して第1脚板321の段方向の一端(下端)に連設されている。第2脚板323は、第3下段折線L23を介して前底板322の段方向の一端(後端)に連設されている。前底固定片324は、第4下段折線L24を介して第2脚板323の段方向の一端(上端)に連設されている。第1脚板321の段方向の寸法(高さ)は陳列本体部10の正面外壁121等の高さよりも僅かに低く、第2脚板323の段方向の寸法(高さ)は第1脚板321の高さよりも僅かに低くなっている。前底板322の段方向の寸法は第1脚板321の高さよりも長く、前底固定片324の段方向の寸法は前底板322よりも短くなっている。
<後脚部>
後脚部33は、後底板331と、第3脚板332と、後底固定片333と、を有している。後底板331、第3脚板332および後底固定片333は、それぞれ、流れ方向に細く延びる略長方形状に形成されている。後底板331は、第5下段折線L25を介して下段陳列板31の段方向の他端(後端)に連設されている。第3脚板332は、第6下段折線L26を介して後底板331の段方向の他端(前端)に連設されている。後底固定片333は、第7下段折線L27を介して第3脚板332の段方向の他端(上端)に連設されている。後底板331の段方向の寸法は下段陳列板31の段方向の寸法の略半分で、第3脚板332の段方向の寸法(高さ)は第2脚板323の高さよりも短く、後底固定片333の段方向の寸法は前底固定片324の段方向の寸法と同等である。
なお、第1下段折線L21および第5下段折線L25は汎用罫線であり、第2~第4下段折線L22~L24および第6~第7下段折線L26~L27はリード罫であるが、これらに限らず、例えば、半切り線等、段ボールシートを所望の向きに折り曲げる構造であれば如何なるものでもよい。
[雛壇箱部のブランク]
図3Bに示すように、雛壇箱部40のブランク40Aは、上段陳列板41と、一対の筒脚部42と、一対の雛壇端板43と、一対の雛壇差込片44と、を有している。上段陳列板41は、下段陳列板31を段方向に略半分にしたような略長方形状に形成されている。一対の筒脚部42は、上段陳列板41を中心に段方向に線対称となる形状であり、一対の雛壇端板43および一対の雛壇差込片44は、それぞれ上段陳列板41を中心に流れ方向に線対称となる形状である。そのため、本明細書では、主に、1つの筒脚部42、1つの雛壇端板43および1つの雛壇差込片44について説明する。
<筒脚部>
筒脚部42は、外脚板421と、雛壇底板422と、内脚板423と、雛壇内天片424と、を有している。外脚板421、雛壇底板422、内脚板423および雛壇内天片424は、それぞれ、流れ方向に細く延びる略長方形状に形成されている。一対の外脚板421は、第1上段折線L31を介して上段陳列板41の段方向の両端に連設されている。一対の雛壇底板422は、第2上段折線L32を介して一対の外脚板421の段方向の先端に連設されている。一対の内脚板423は、第3上段折線L33を介して一対の雛壇底板422の段方向の先端に連設されている。一対の雛壇内天片424は、第4上段折線L34を介して一対の内脚板423の段方向の先端に連設されている。外脚板421と内脚板423との段方向の寸法(高さ)は略同一で、雛壇底板422と雛壇内天片424との段方向の寸法(奥行)は略同一である。雛壇底板422と雛壇内天片424との奥行は、上段陳列板41の段方向の寸法(奥行)の約半分である。
外脚板421の流れ方向の両端には、一対の雛壇フラップ45が第5上段折線L35を介して連設されている。筒脚部42の流れ方向の両側には、第3上段折線L33に沿って一対の雛壇係合溝46が切り込まれている。
<雛壇端板、雛壇差込片>
一対の雛壇端板43は、第6上段折線L36を介して上段陳列板41の流れ方向の両端に連設されている。一対の雛壇差込片44は、第7上段折線L37を介して一対の雛壇端板43の流れ方向の先端に連設されている。雛壇端板43の流れ方向の寸法(高さ)は外脚板421等の高さと略同一で、雛壇差込片44の流れ方向の寸法(延出寸法)は雛壇端板43の高さよりも僅かに長くなっている。雛壇差込片44の流れ方向の先端側かつ段方向の略中央には、差込係合溝47が切り込まれている。
なお、第1上段折線L31、前方の第2上段折線L32および第5~第7上段折線L35~L37は汎用罫線であり、後方の第2上段折線L32および第3~第4上段折線L33~L34はリード罫であるが、これらに限らず、例えば、半切り線等、段ボールシートを所望の向きに折り曲げる構造であれば如何なるものでもよい。
[背面パネル]
図4Aに示すように、背面パネル4は、全体として直交方向(左右方向)を長辺とする略長方形状に形成されている。背面パネル4(全体)の紙目方向の寸法(高さ)は、陳列部2の背面壁13(背面外壁131等)の高さよりも高く(長く)なっており、背面パネル4(全体)の直交方向の寸法(横幅)は、陳列部2の背面壁13の流れ方向の寸法(横幅)よりも僅かに狭く(短く)なっている。
背面パネル4は、本体板50と、調整板51と、を有している。本体板50は、陳列部2の背面壁13よりも背の高い略長方形状に形成されている。本体板50は、背面壁13の正面(正面内壁122)の全体を覆うように形成されている。調整板51は、全体として本体板50よりも背の低い略長方形状に形成され、本体板50の下端に調整折返線53を介して連設されている。調整板51は、調整折返線53に沿って裏側に略180度折り返し可能とされている。
調整板51は、紙目方向(上下方向)に一列に並設された複数(例えば3つ)の分割調整板52を有している。3つの分割調整板52は、互いに調整折返線53を介して連設されている。3つの調整折返線53は、上下方向に略等間隔に形成されており、3つの分割調整板52は、略同一高さとなる略長方形状に形成されている。各々の分割調整板52は、調整折返線53に沿って裏側に略180度折り返し可能とされている。なお、分割調整板52の高さ(隣り合う調整折返線53の間隔)は、例えば、25mmに設定されているが、適宜変更されてもよい。また、調整折返線53は、例えば、表面から厚みの半分程度の深さの切目を入れた半切り線であるが、これに限らず、合紙を折り返すための構造であれば如何なるものでもよい。
[雛壇パネル]
図4Bに示すように、雛壇パネル5は、直交方向に細く延びる略長方形状に形成されている。雛壇パネル5の紙目方向の寸法(高さ)は、雛壇箱部40の外脚板421の高さよりも僅かに高く(長く)なっており、雛壇パネル5の直交方向の寸法(横幅)は、雛壇箱部40の外脚板421の流れ方向の寸法(横幅)よりも僅かに狭く(短く)なっている。
詳細は後述するが、本実施形態に係る展示台1では、一例として、陳列部2(正確には雛壇部3)に複数種類の商品が陳列されることになる。背面パネル4と雛壇パネル5との表面には、陳列される商品の商品情報80や陳列部2における商品の種類毎の陳列場所を指標する区画情報81が印刷(表示)されている。
[背面カバー]
図5Aに示すように、背面カバー6は、カバー本体60と、一対の係合凸部64と、一対の差込タブ65と、を有している。
<カバー本体>
カバー本体60は、背面カバー6の主要部であって、背面壁13の正面(背面内壁132)と概ね同じの大きさとなる略長方形状に形成されている。つまり、カバー本体60は、背面壁13の正面の略全体を覆うように形成されている。カバー本体60は、下側で左右方向に水平に伸長した挟持屈曲線63によってカバー固定部61とカバー挟持部62とに区画されている。詳細は後述するが、カバー固定部61は、背面壁13の正面(背面内壁132)の下部に固定される部位である。カバー挟持部62は、挟持屈曲線63を介してカバー固定部61の上端に連設されている。なお、挟持屈曲線63は、例えば、PET樹脂製の板材の表面を凹ませた線である。
<係合凸部、差込タブ>
一対の係合凸部64は、カバー本体60(カバー挟持部62)の左右方向の両端のやや上側に突設されている。係合凸部64は、左右方向の外側に突き出す略長方形状の突起であって、上記した側壁20の係合溝23に係合可能に形成されている。一対の差込タブ65は、カバー本体60(カバー挟持部62)の上端かつ左右方向の両端近傍に突設されている。差込タブ65は、上方に突き出す略半円形状の突起である。
[雛壇カバー]
図5Bに示すように、雛壇カバー7は、雛壇カバー本体70と、一対の雛壇挟持片71と、雛壇固定片72と、を有している。
<雛壇カバー本体>
雛壇カバー本体70は、左右方向に細く延びる略長方形状に形成されている。雛壇カバー本体70の高さは、雛壇箱部40の外脚板421の高さよりも高く(2倍以下)なっており、雛壇カバー本体70の左右方向の寸法(横幅)は、外脚板421の横幅と略同一とされている。
<雛壇挟持片、雛壇固定片>
一対の雛壇挟持片71は、第1雛壇屈曲線73を介して雛壇カバー本体70の左右方向の両端に連設されている。雛壇固定片72は、第2雛壇屈曲線74を介して雛壇カバー本体70の下端に連設されている。なお、第1~第2雛壇屈曲線73~74は、例えば、PET樹脂製の板材の裏面を凹ませた線である。
[展示台の組立]
次に、図1、図6および図9を参照して、展示台1の組立手順の一例について説明する。図6は展示台1の組立手順を説明する分解斜視図である。図7は陳列部2を示す斜視図である。図8は陳列部2を示す断面図である。図9は展示台1を示す断面図である。なお、本明細書では、段ボールシート、合紙、PET樹脂製の板材、それぞれの裏面を内側に向けるように折り曲げることを「正折り」と呼び、表面を内側に向けるように折り曲げることを「逆折り」と呼ぶ。
<陳列部の組立>
作業者は、陳列本体部10のブランク10Aの背面内壁132の表面下部に隙間形成材66(図6参照)を接着する。隙間形成材66は、例えば、両面段ボールシート製で、背面カバー6のカバー固定部61と概ね同じの大きさとなる略長方形状に形成されている。隙間形成材66は、背面カバー6と同じ厚さの板材を2枚重ねて構成されている。隙間形成材66は、底背面凸部17を覆わないように、底背面凸部17の先端(上端)に沿って背面内壁132の表面に接着されている(図示せず)。作業者は、背面パネル4のカバー挟持部62を挟持屈曲線63に沿って僅かに(例えば、カバー固定部61に対して2度程度)を正折りし、カバー固定部61(の裏面)を隙間形成材66の表面に接着する(図7および図8参照)。
次に、ブランク10A,20Aを折り曲げたり接着したりすることで、陳列部2が組み立てられる。作業者は、陳列本体部10の側面固定片14を第1本体折線L1に沿って略直角に正折りして起立させ、側壁20の側面外壁201を側面固定片14の表面に接着する(図6参照)。作業者は、側壁20の側面折返片204を第4側面折線L14に沿って略180度折り返して側面内壁202の裏面に接着し(図6参照)、側面内壁202を一対の第3側面折線L13に沿って略180度折り返し、側面折返片204の表面を側面固定片14の裏面に接着する(図7参照)。側面内壁202は、側面折返片204および側面固定片14を挟んで側面外壁201の裏面に対向する。一対の側壁20は、それぞれ側面外壁201と側面内壁202との上端を側面額部203で連結した二重壁となり、底壁11の左右方向の両端に立設される(図7参照)。
続いて、作業者は、側壁20の前側面固定片21を第1側面折線L11に沿って略直角に正折りし、陳列本体部10の正面外壁121を第2本体折線L2に沿って略直角に正折りして起立させる(図6参照)。作業者は、正面内壁122を一対の第3本体折線L3に沿って略180度折り返し、底正面凸部15を底壁11の底正面穴16に嵌合させる(図8参照)。正面内壁122は、前側面固定片21を挟んで正面外壁121の裏面に対向する。正面壁12は、正面外壁121と正面内壁122との上端を正面額部123で連結した二重壁となり、底壁11の前端に立設される(図7および図8参照)。なお、正面内壁122の裏面には補強用の補強板124が接着され、正面内壁122は補強板124および前側面固定片21を挟んで正面外壁121に対向するとよい(図8参照)。
次に、作業者は、側壁20の後側面固定片22を第2側面折線L12に沿って略直角に正折りし、陳列本体部10の背面外壁131を第4本体折線L4に沿って略直角に正折りして起立させる(図6参照)。作業者は、背面内壁132を一対の第5本体折線L5に沿って略180度折り返し、背面固定片134を第6本体折線L6に沿って略直角に逆折りする。背面内壁132は、後側面固定片22を挟んで背面外壁131の裏面に対向する。背面壁13は、背面外壁131と背面内壁132との上端を背面額部133で連結した二重壁となり、底壁11の後端に立設される(図7および図8参照)。背面固定片134は、底壁11の上面(裏面)に積層される。底背面凸部17は、背面固定片134を逆折りすることで背面内壁132から抜き出され、その先端を背面外壁131の裏面下端に突き当て、背面外壁131と背面内壁132との隙間を保持している(図8参照)。
また、図7および図8に示すように、側壁20の係合溝23は、背面壁13(背面内壁132)との境界に沿って上下方向に延びるように形成されている。背面カバー6の一対の係合凸部64は、一対の側壁20の係合溝23に遊嵌している。背面カバー6は、背面壁13(背面内壁132)の正面を覆うように設けられている。背面カバー6のカバー固定部61(カバー本体60)は、背面壁13の正面の下部に隙間形成材66を挟んで固定されている。背面カバー6のカバー挟持部62は、カバー固定部61に対して後方に屈曲し、下方から上方に向けて背面壁13側に傾倒している。カバー挟持部62は鉛直線(図示せず)から約2度後方に傾斜し、カバー挟持部62の自由端(上端)は背面内壁132の表面の上端付近に接触(または近接)している。
以上によって、陳列部2が完成する。なお、底壁11の裏面が露出しているため、表面を上方に向けた底面カバーが底壁11を覆うように配置されてもよい(図示せず)。
<底上げパッドの組立>
ブランク30Aを折り曲げたり接着したりすることで、底上げパッド30が組み立てられる。図6および図9に示すように、作業者は、第1脚板321、前底板322および第2脚板323を第1~第3下段折線L21~L23に沿って略直角に正折りし、前底固定片324を第4下段折線L24に沿って逆折りして下段陳列板31の裏面に接着する。第1脚板321、前底板322および第2脚板323は、略四角筒状に形成され、下段陳列板31の前部を支持する前脚部32となる。また、作業者は、後底板331を第5下段折線L25に沿って略180度正折りし、第3脚板332を第6下段折線L26に沿って略直角に正折りし、後底固定片333を第7下段折線L27に沿って逆折りして下段陳列板31の裏面に接着する。後底板331および第3脚板332は、略三角筒状に形成され、下段陳列板31の後部を支持する後脚部33となる。
以上によって、底上げパッド30が完成する。後底固定片333の先端は前底固定片324の先端に突き合わされ、前脚部32と後脚部33とは前後方向に離間して配置されている。第1脚板321、第2脚板323および第3脚板332は、この順に前方から後方に間隔をあけて並設され、この順に徐々に高さが低くなっている。
<雛壇箱部の組立>
ブランク40Aを折り曲げたり接着したりすることで、雛壇箱部40が組み立てられる。図6および図9に示すように、作業者は、外脚板421、雛壇底板422、内脚板423および雛壇内天片424を下方に巻き込むように第1~第4上段折線L31~L34に沿って略直角に正折りする。一対の外脚板421、一対の雛壇底板422、一対の内脚板423および一対の雛壇内天片424は、それぞれ略四角筒状に形成され、上段陳列板41を支持する一対の筒脚部42となる。一対の内脚板423は前後方向の略中央で突き合わされ、一対の雛壇係合溝46は前後方向の略中央で隣接している。一対の雛壇内天片424は、上段陳列板41の裏面に接触している。
図面からは明らかではないが、作業者は、雛壇フラップ45を第5上段折線L35に沿って略直角に正折りし、雛壇カバー7の一対の雛壇挟持片71を第1雛壇屈曲線73に沿って略直角に正折りし、雛壇固定片72を第2雛壇屈曲線74に沿って略直角に正折りする。作業者は、雛壇カバー本体70(の裏面)を僅かな隙間をあけて前方の外脚板421の表面に対向させ、一対の雛壇挟持片71を一対の雛壇フラップ45の表面に重ね、雛壇固定片72を前方の雛壇底板422の表面(筒脚部42の底面)に接着する(図9参照)。
作業者は、雛壇端板43を第6上段折線L36に沿って正折りし、雛壇差込片44を第7上段折線L37に沿って正折りしながら、雛壇差込片44の先端部を一対の筒脚部42の内部に差し込む。この際、一対の内脚板423は、相対的に雛壇差込片44の差込係合溝47に差し込まれ、雛壇端板43は、雛壇挟持片71を挟んで雛壇フラップ45に対向する。雛壇端板43が筒脚部42の端面を塞ぐと、雛壇差込片44の差込係合溝47と一対の雛壇係合溝46とは互いに噛み合う。
以上によって、雛壇箱部40が完成する。雛壇箱部40は、略直方体状(略厚板状)に形成されている(図1も参照)。雛壇カバー7(雛壇カバー本体70)は、雛壇部3の正面(雛壇箱部40の前方の外脚板421の表面)を覆うように設けられている(図1および図9参照)。
<雛壇部の設置>
作業者は、前脚部32を前方に向け、かつ下段陳列板31を上方に向けた底上げパッド30を、陳列部2の底壁11(底面カバー)の上に設置する(図1および図9参照)。底上げパッド30は、正面壁12、背面壁13および一対の側壁20で囲まれた範囲に嵌り込み、下段陳列板31の前端は、正面壁12の上端面(正面額部123)と概ね同一面となる。また、第1脚板321、第2脚板323および第3脚板332は徐々に低くなるように形成されているため、底上げパッド30を底壁11上に置くと、底上げパッド30の下段陳列板31は前方から後方に向かって僅かに下方に傾斜する(図9参照)。
次に、作業者は、雛壇カバー7を前方に向け、かつ上段陳列板41を上方に向けた雛壇箱部40を底上げパッド30の下段陳列板31の上に設置する(図1および図9参照)。なお、雛壇箱部40は下段陳列板31上において任意の位置に設置してよいが、本実施形態では、雛壇箱部40は下段陳列板31の後部に寄せて設置されている。具体的には、雛壇箱部40は、その背面(後方の外脚板421)を陳列部2の背面壁13(背面カバー6)に接触させ、背面カバー6のカバー挟持部62および隙間形成材66を覆い隠している(図9参照)。また、底上げパッド30の下段陳列板31が後方に向けて下り勾配とされているため、雛壇箱部40も前方から後方に向けて下方に傾斜した姿勢となる(図9参照)。
以上によって、雛壇部3が陳列部2の内部に設置され、商品を展示可能な展示台1が完成する(図1参照)。
[展示台の使用法]
図1、図9ないし図11を参照して、展示台1の使用法について説明する。図10は展示台1(背面パネル4を低くした状態)を示す斜視図である。図11は展示台1(背面パネル4を低くした状態)を示す断面図である。
例えば、展示台1は販売店の陳列棚に載せられ、商品が雛壇部3の下段陳列板31および上段陳列板41に載せられる。下段陳列板31および上段陳列板41は、後方に向けて下り勾配とされているため、陳列した商品が前方にこぼれ落ちることを抑制することができる。また、図1および図9に示すように、展示台1には、必要に応じて、背面パネル4または/および雛壇パネル5が取り付けられる。なお、図1および図9では、背面パネル4の調整板51(分割調整板52)は折り返されていないものとする。また、図10では雛壇パネル5の図示を省略している。
<背面パネルの取り付け>
背面パネル4を取り付ける場合、作業者は、背面カバー6の差込タブ65を摘まんで、カバー挟持部62を前方に撓ませ、カバー挟持部62と背面壁13との間に隙間を広げ、背面パネル4の下部を背面壁13の上方から背面壁13と背面カバー6との間に差し込む。作業者が差込タブ65から手を放すと、カバー挟持部62は自身の弾性力(復元力)によって元に戻り、背面パネル4を背面壁13に押し付ける(図9参照)。背面パネル4は、カバー挟持部62の上端部と背面壁13の上端部との間に挟み込まれて支持される。なお、背面パネル4の本体板50の大部分は、背面壁13(背面カバー6)よりも上方に延出している。背面パネル4の下端は隙間形成材66の上端に当接し、本体板50の下部および調整板51は前後方向に僅かな遊びをもってカバー挟持部62と背面壁13との間に配置されている(図9参照)。
背面カバー6は透明素材であるため、背面パネル4の下側表面に印刷された商品情報80等は、隠されることなく、展示台1の正面から目視可能である(図1参照)。また、背面パネル4は、背面壁13と背面カバー6との間に差し込まれているだけであり、簡単に引き抜く(取り外す)ことができる。つまり、背面パネル4は、差し替え可能(交換可能)に支持されている。
以上の構成によれば、背面カバー6を通して、背面パネル4に印刷された商品情報80等を目視可能であるため、背面壁13の正面も商品情報80等の表示領域として利用することができる。これにより、背面パネル4を背面壁13の上端面に載せる場合に比べて、商品情報80等の表示領域を広げることができる。また、背面パネル4を差し替える場合、背面壁13と背面カバー6との間から背面パネル4を引き抜き、異なる背面パネル4を背面壁13と背面カバー6との間に差し込めばよい。このように、少ない手間と費用で背面パネル4を容易に交換することができる。
また、背面カバー6が一対の係合凸部64を介して一対の側壁20に支持されるため、背面パネル4が背面壁13よりも高く形成されているとしても、背面壁13と背面カバー6との間に差し込まれた背面パネル4が自重で前方に倒れることを抑制することができる。
また、カバー固定部61が隙間形成材66を挟んで背面壁13の正面の下部に固定され、カバー挟持部62の下端部が背面壁13から前方に離間しているため(図9参照)、背面パネル4を隙間形成材66に当接するまで差し込むことができる。これにより、背面壁13の正面全体を背面パネル4で覆うことができ、背面壁13の正面全体を商品情報80等の表示領域とすることができる。また、カバー本体60のカバー挟持部62がカバー固定部61に対して後方に屈曲して背面壁13側に傾く姿勢になるため(図8参照)、背面壁13と背面カバー6との隙間に差し込んだ背面パネル4を背面壁13に押し付けることができる(図9参照)。これにより、背面パネル4の前方への倒れを抑制し、背面パネル4を背面壁13に沿わせた起立姿勢に保持することができる。
<雛壇パネルの取り付け>
次に、雛壇パネル5を取り付ける場合、作業者は、雛壇カバー7の上端部を摘まんで、雛壇カバー本体70を前方に撓ませ、雛壇カバー本体70と雛壇箱部40の正面との間に隙間を広げ、雛壇パネル5を雛壇箱部40の上方から雛壇箱部40(外脚板421)と雛壇カバー7との間に差し込む。作業者が雛壇カバー本体70から手を放すと、雛壇カバー本体70は自身の弾性力(復元力)によって元に戻り、雛壇パネル5を外脚板421に押し付ける(図9参照)。雛壇パネル5(略全体)は、雛壇カバー本体70と雛壇箱部40(外脚板421)との間に挟み込まれて支持される。なお、雛壇パネル5の上端部は、雛壇箱部40よりも上方に延出している。
雛壇カバー7は透明素材であるため、雛壇パネル5の表面に印刷された情報(区画情報81)は、隠されることなく、展示台1の正面から目視することが可能である(図1参照)。また、雛壇パネル5は、雛壇箱部40と雛壇カバー7との間に差し込まれているだけであり、簡単に引き抜く(取り外す)ことができる。つまり、雛壇パネル5は、差し替え可能(交換可能)に支持されている。
以上の構成によれば、背面パネル4に加えて、雛壇箱部40の正面も情報の表示領域として利用することができるため、当該表示領域を更に広げることができる。また、雛壇パネル5を差し替える場合、雛壇箱部40と雛壇カバー7との間から雛壇パネル5を引き抜き、異なる雛壇パネル5を雛壇箱部40と雛壇カバー7との間に差し込めばよい。このように、少ない手間と費用で雛壇パネル5を容易に交換することができる。
<陳列作業>
既に述べたように、雛壇部3には複数種類の商品が陳列される。仮に、販売店の店員が商品の陳列作業に不慣れな場合、どの商品をどこにどのぐらいの数量を陳列してよいかわからないことがある。そのため、陳列作業に時間がかかったり整然とした陳列ができなかったりする。そこで、本実施形態に係る展示台1では、背面パネル4と雛壇パネル5との表面に、各々の商品の商品情報80や商品の種類毎の陳列場所を指標する区画情報81が印刷され(図1参照)、店員は、その区画情報81に従って商品を種類毎に陳列する。
商品情報80とは、例えば、文字や図柄(絵や写真を含む)等であって、商品の説明や広告等を目的とする表示である。区画情報81とは、例えば、商品の図柄(絵や写真を含む)、商品名(文字)、陳列場所を示す枠等であって、商品を陳列する場所(範囲)を表すものである。本実施形態に係る背面パネル4では、商品情報80が本体板50の下部を除く上側の範囲に印刷され、区画情報81が本体板50の下部および調整板51に印刷されている(図1参照)。雛壇パネル5では区画情報81のみが印刷されている(図1参照)。区画情報81の具体的な一例としては、商品のパッケージの全部または一部の図柄が、各々の商品の列数を示すように、左右方向に並んで示されている。店員は、その図柄と同一パッケージの商品を、その図柄に合わせて前後方向に一列に並べればよい。これにより、雛壇部3の下段陳列板31と上段陳列板41とに複数種類の商品が整然と陳列される。
以上の構成によれば、店員は区画情報81を目印にして商品を陳列することができるため、陳列作業に不慣れな店員であっても、直感的に商品の陳列場所を理解することができる。これにより、陳列作業を円滑することができると共に、整然とした陳列を行うことができる。
なお、商品情報80と区画情報81とは、完全に異なる性質をもつ情報というわけではなく、商品情報80が区画情報81としての性質を兼ねる場合もあるし、区画情報81が商品情報80としての性質を兼ねる場合もある。また、商品情報80および区画情報81の両方が、背面パネル4および雛壇パネル5の両方に印刷される必要はなく、商品情報80と区画情報81の少なくとも何れか一方が、背面パネル4および雛壇パネル5に印刷されていればよい。また、商品情報80と区画情報81とは、完全に分離したデザインとされてもよいし、2つの情報80,81を混在させつつシームレスなデザインとされてもよい。
<背面パネルの高さ調節>
販売店では、複数の展示台1が横並びで配置されることがある。背面パネル4は、商品に応じて交換されるため、複数の展示台1に取り付けられた背面パネル4の高さが異なってくる場合がある。背面パネル4の高さが異なる展示台1が複数並べられると、統一感のない煩雑な印象となり、有効な訴求効果を得ることができない。そこで、本実施形態に係る展示台1では、背面パネル4が高さを調節(変更)する機能を有している。
例えば、背面パネル4の高さを低くしたい場合、図11に示すように、作業者は、複数の分割調整板52のうち少なくとも1つの分割調整板52を調整折返線53に沿って裏側(後方)へ略180度折り返す。図11(図10)では、一例として、全ての分割調整板52(調整板51)を折り返した状態を示している。折り返された分割調整板52は、本体板50の裏面に重なる(1つまたは2つの分割調整板52を折り返した場合は他の分割調整板52の裏面にも重なる)。これにより、背面パネル4の全高が低くなり、背面パネル4の下部のみが二重壁になる。その後、作業者は、二重壁となった背面パネル4の下部を背面壁13と背面カバー6との間に差し込む。なお、調整板51全体を最上段の調整折返線53で折り返した場合であっても、背面パネル4の本体板50の略上半分は、背面壁13(背面カバー6)よりも上方に延出している(図10および図11参照)。また、二重壁となった背面パネル4の下端は、隙間形成材66の上端に当接し、殆ど遊びなくカバー挟持部62と背面壁13との間に挟み込まれている。
以上の構成によれば、調整板51または分割調整板52を折り返すことで、背面パネル4の高さを変更することができる。これにより、例えば、販売店において、複数の展示台1が横並びで配置された場合であっても、複数の背面パネル4の高さを概ね一致させることができる。その結果、販売店において、複数の展示台1に統一感が生まれ、顧客に対する良好な訴求効果を期待することができる。
なお、本実施形態に係る展示台1では、背面カバー6の下部が隙間形成材66を介して背面壁13に固定(接着)されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、隙間形成材66を省略し、背面カバー6の下部が、直接、背面壁13に固定されてもよい(図示せず)。この場合、背面パネル4の下部が、背面カバー6と背面壁13との固定部分付近で挟持される。
また、本実施形態に係る展示台1では、背面カバー6の一対の係合凸部64が、左右一対の側壁20の係合溝23に係合していたが、本考案はこれに限定されない。例えば、係合凸部64および係合溝23を省略し、背面カバー6(カバー挟持部62)の左右両端部が背面壁13に固定(接着)されてもよい(図示せず)。この場合、背面パネル4を背面壁13と背面カバー6との隙間に差し込む際、背面パネル4が背面カバー6の接着部分に干渉しないように、背面パネル4の左右方向の寸法を短くするとよい。また、この場合、一対の側壁20は省略されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る展示台1では、背面カバー6のカバー挟持部62が後方に傾倒する姿勢とされていたが、これに限らず、カバー挟持部62は、屈曲せずに、カバー固定部61と同一平面とされてもよい(図示せず)。また、背面カバー6は背面壁13の正面と略同一の大きさに形成され、その上端が背面壁13の上端と略一致していたが、これに限らず、背面カバー6は背面壁13よりも上下方向に長く形成されてもよい。つまり、背面カバー6は、背面壁13の上端よりも上方に延設されてもよい(図示せず)。また、背面カバー6に設けられた差込タブ65は省略されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る展示台1では、商品情報80や区画情報81が背面パネル4や雛壇パネル5に印刷されていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、商品情報80や区画情報81を印刷または手書きした貼紙等が背面パネル4や雛壇パネル5に貼付されてもよいし、商品情報80や区画情報81を背面パネル4や雛壇パネル5に直接書き込んでもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る展示台1では、調整板51が、3つの分割調整板52に区画されていたが、これに限らず、2つ以上の分割調整板52に区画されていればよい(図示せず)。また、複数の分割調整板52は、それぞれ同一高さに形成されていたが、これに限らず、異なる高さに形成されてもよい(図示せず)。さらに、調整板51は複数の分割調整板52に区画されなくてもよい。つまり、1つの調整板51が調整折返線53を介して本体板50の下端に連設されているだけでもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る展示台1では、背面パネル4の下部が背面壁13と背面カバー6との間に差し込まれていたが、本考案はこれに限定されない。例えば、調整板51を折り返さない状態では、背面パネル4の下部が背面壁13と背面カバー6との間に差し込まれ、背面パネル4の上方が背面壁13等から上方に延設されるが、調整板51を折り返した状態(最も低くなる状態)では、背面パネル4全体が背面壁13と背面カバー6との間に差し込まれる構成としてもよい(図示せず)。また、雛壇パネル5全体が、雛壇箱部40と雛壇カバー7との間に差し込まれてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る展示台1では、陳列部2が正面壁12と一対の側壁20とを有していたが、本考案はこれに限定されない。正面壁12が省略されてもよいし、一対の側壁20が省略されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る展示台1では、雛壇箱部40が底上げパッド30を介して陳列部2の底壁11上に設置されていたが、これに限らず、底上げパッド30を省略し、雛壇箱部40が直接底壁11上に配置されてもよい(図示せず)。この場合、商品は、陳列部2の底壁11と雛壇箱部40(上段陳列板41)とに陳列される。また、雛壇箱部40が省略され、雛壇部3が底上げパッド30のみで構成されてもよい(図示せず)。さらに、雛壇部3(底上げパッド30、雛壇箱部40)が省略され、商品が陳列部2の底壁11上に陳列されてもよい(図示せず)。また、底上げパッド30が前方から後方に向けて下方に傾斜する姿勢とされていたが、これに限らず、例えば、略水平な姿勢とされてもよい(図示せず)
また、本実施形態に係る展示台1では、雛壇パネル5(雛壇カバー7)が雛壇箱部40の正面に設けられていたが、これに限らず、雛壇パネル5(雛壇カバー7)は省略されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る展示台1の陳列部2および雛壇部3は、紙製の両面段ボールシートで形成されていたが、これに限らず、片面段ボールシートや複両面段ボールシート、または合紙、若しくは樹脂製の板(シート)等で形成されていてもよい。また、背面パネル4および雛壇パネル5は、合紙で形成されていたが、これに限らず、紙製の各種段ボールシートまたは樹脂製の板等で形成されていてもよい。また、展示台1の各部の寸法(幅、奥行、高さ)や形状、材料の厚み、中しん9Aや紙目が延びる方向等は自由に変更してもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本考案に係る展示台における一態様を示すものであって、本考案の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本考案は技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよく、実用新案登録請求の範囲は技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様を含んでいる。
1 展示台
2 陳列部
4 背面パネル
5 雛壇パネル
6 背面カバー
7 雛壇カバー
11 底壁
13 背面壁
20 側壁
23 係合溝
40 雛壇箱部
50 本体板
51 調整板
52 分割調整板
53 調整折返線
60 カバー本体
61 カバー固定部
62 カバー挟持部
64 係合凸部
66 隙間形成材
81 区画情報

Claims (7)

  1. 商品を展示する展示台(1)であって、
    底壁(11)の後端部に立設される背面壁(13)を含む陳列部(2)と、
    透光性および可撓性を有する材料で形成され、前記背面壁の正面を覆うように設けられる背面カバー(6)と、
    少なくとも下側の一部が上方から前記背面壁と前記背面カバーとの間に差し込まれ、差し替え可能に支持される背面パネル(4)と、を備えていることを特徴とする展示台。
  2. 前記陳列部には、複数種類の前記商品が陳列可能であり、
    前記背面パネルには、前記陳列部における前記商品の種類毎の陳列場所を指標する区画情報(81)が表示されていることを特徴とする請求項1に記載の展示台。
  3. 前記背面パネルは、
    前記背面壁の前記正面を覆うように形成される本体板(50)と、
    前記本体板の下端に調整折返線(53)を介して連設され、前記調整折返線に沿って折り返し可能である調整板(51)と、を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の展示台。
  4. 前記調整板は、上下方向に並設された複数の分割調整板(52)を有し、
    複数の前記分割調整板は、互いに前記調整折返線を介して連設され、前記調整折返線に沿って折り返し可能であることを特徴とする請求項3に記載の展示台。
  5. 前記陳列部は、前記底壁の左右方向の両端に立設される一対の側壁(20)を更に含み、
    前記側壁は、前記背面壁との境界に沿って形成された係合溝(23)を有し、
    前記背面カバーは、
    前記背面壁の前記正面を覆うように形成され、前記背面壁の前記正面の下部に固定されるカバー本体(60)と、
    前記カバー本体の左右方向の両端に突設され、一対の前記側壁の前記係合溝に遊嵌する一対の係合凸部(64)と、を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の展示台。
  6. 前記カバー本体は、
    前記背面壁の前記正面の下部との間に隙間形成材(66)を挟んで固定されるカバー固定部(61)と、
    前記カバー固定部に対して後方に屈曲し、下方から上方に向けて前記背面壁側に傾倒するカバー挟持部(62)と、を有していることを特徴とする請求項5に記載の展示台。
  7. 前記底壁上に設置される雛壇箱部(40)と、
    透光性および可撓性を有する材料で形成され、前記雛壇箱部の正面を覆うように設けられる雛壇カバー(7)と、
    少なくとも下側の一部が上方から前記雛壇箱部と前記雛壇カバーとの間に差し込まれ、差し替え可能に支持される雛壇パネル(5)と、を更に備え、
    前記陳列部には、複数種類の前記商品が陳列可能であり、
    前記雛壇パネルには、前記陳列部における前記商品の種類毎の陳列場所を指標する区画情報(81)が表示されていることを特徴とする請求項1または2に記載の展示台。
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