JP2023111044A - 展示台 - Google Patents
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Abstract
【課題】商品の出し入れを容易化し、訴求効果を向上させる展示台を提供する。【解決手段】展示台1は、入れ子構造とされた2つ引出部6,7を有し、上方の引出部7を下方の引出部6の内部に収容した収納形態と、下方の引出部6に対して上方の引出部7を引き上げた伸長形態P2との間で変形可能に構成されている。引出部6,7は、上下方向に延設された一対の脚部30,60と、一対の脚部30,60の上部の間に架設された棚部31,61と、を備え、収納形態において、上方の脚部60は下方の脚部30に収容され、上方の棚部61は下方の棚部31に積層され、伸長形態P2において、上方の脚部60は引き上げられた状態で下方の脚部30に保持され、上方の棚部61は下方の棚部31から上方に離間し、上方の引出部7と下方の引出部6の棚部31とは前後方向の両側を開口させた展示空間S2を構成する。【選択図】図1
Description
本発明は、商品が展示(陳列)される展示台に関する。
例えば、商品が載置される載置部と、上面に開口部を有して載置部が嵌合する筒状の台座部と、を備えた陳列台が知られている(特許文献1)。載置部は、左右一対の側壁部と背壁部とを有し、台座部内に収納された収納状態から引き上げられた状態に保持される。載置部は複数の棚板によって複数段に形成され、複数の棚板は一対の側壁部と背壁部とに支持されている。
しかし、上記した陳列台では、棚板の数を増やすと、上下の棚板同士の間隔が狭くなるため、商品を陳列し難くなると共に取り出し難くなるという問題があった。また、上記した陳列台では、背壁部によって載置部の背面が塞がれているため、棚板に陳列された商品の取り出し口が正面に限られ、顧客にとって使い勝手が良いとは言えなかった。さらに、上記した陳列台では、顧客は陳列台の正面に移動しなければ棚板に陳列された商品を目視することができず、訴求効果が低下していた。
本発明は、上記事情を考慮し、商品の出し入れを容易化し、訴求効果を向上させる展示台を提供する。
本発明は、入れ子構造とされた2つ以上の引出部を有し、上方の前記引出部を下方の前記引出部の内部に収容した収納形態と、下方の前記引出部に対して上方の前記引出部を引き上げた伸長形態との間で変形可能に構成された展示台であって、前記引出部は、幅方向に間隔をあけて配置され、上下方向に延設された一対の脚部と、一対の前記脚部の上部の間に架設され、商品が載置される棚部と、を備え、前記収納形態において、上方の前記引出部の前記脚部は下方の前記引出部の前記脚部に収容され、上方の前記引出部の前記棚部は下方の前記引出部の前記棚部に積層され、前記伸長形態において、上方の前記引出部の前記脚部は引き上げられた状態で下方の前記引出部の前記脚部に保持され、上方の前記引出部の前記棚部は下方の前記引出部の前記棚部から上方に離間し、上方の前記引出部と下方の前記引出部の前記棚部とは平面上で幅方向に直交する奥行方向の両側を開口させた展示空間を構成する。
この場合、前記脚部は、中空の筒状に形成され、前記収納形態において、上方の前記引出部の前記脚部は、下方の前記引出部の前記脚部の内部に上下方向にスライド可能に収容されてもよい。
この場合、最上位の前記引出部を除いた少なくとも1つの前記引出部の前記棚部は、前記商品を載置する載置面部と、前記載置面部の幅方向の両端に連設され、前記伸長形態において上方の前記引出部の前記脚部との隙間に嵌合する一対の嵌合片と、を有してもよい。
この場合、筒状に形成され、前記収納形態において最下位の前記引出部が収容される台座部を更に備え、前記伸長形態において、最下位の前記引出部の前記脚部は、引き上げられた状態で前記台座部に保持されてもよい。
この場合、最上位の前記引出部を除いた前記引出部の一対の前記脚部および前記台座部は、それぞれ、幅方向の両側の内面において上下方向に延びた折曲線を軸に回動可能に設けられた一対の支持片を有し、前記支持片は、前記収納形態において前記折曲線で折り返された状態で上方に位置する前記引出部の前記脚部との間に挟まれ、前記伸長形態において前記折曲線まわりの復元力で回動して上方に位置する前記引出部の前記脚部を支持してもよい。
この場合、最上位の前記引出部を除いた前記引出部の一対の前記脚部および前記台座部は、それぞれ、幅方向の両側の上端に連設されて内側に折り返された一対の上係止片を有し、前記引出部の一対の前記脚部は、幅方向の両側の下端に連設されて外側に折り返された一対の下係止片を有し、前記上係止片と前記下係止片とは、前記伸長形態において前記支持片よりも上方で互いに干渉可能に対向するとよい。
本発明によれば、商品の出し入れを容易化することができ、訴求効果を向上させることができる。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、図面に示すFr、Rr、L、R、U、Dは、前、後、左、右、上、下を示している。前後方向(奥行方向)、左右方向(幅方向)および上下方向は互いに直交している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、方向や位置を示す用語は、展示台を使用する状態での方向や位置を基準にしている。
[展示台]
図1、図2、図3A~図3C、図4A~図4Eおよび図5A~図5Cを参照して、実施形態に係る展示台1について説明する。図1は展示台1(伸長形態P2)を示す斜視図である。図2は展示台1(収納形態P1)を示す斜視図である。図3A~図3Cは展示台1の台座部5を構成するブランク10A,20A,23Aを示す平面図である。図4A~図4Eは展示台1の中段の引出部6を構成するブランク31A~31C,46A,50Aを示す平面図である。図5A~図5Cは展示台1の上段の引出部7を構成するブランク61A~61Cを示す平面図である。
図1、図2、図3A~図3C、図4A~図4Eおよび図5A~図5Cを参照して、実施形態に係る展示台1について説明する。図1は展示台1(伸長形態P2)を示す斜視図である。図2は展示台1(収納形態P1)を示す斜視図である。図3A~図3Cは展示台1の台座部5を構成するブランク10A,20A,23Aを示す平面図である。図4A~図4Eは展示台1の中段の引出部6を構成するブランク31A~31C,46A,50Aを示す平面図である。図5A~図5Cは展示台1の上段の引出部7を構成するブランク61A~61Cを示す平面図である。
展示台1は、例えば、店頭に設置され、商品(図示せず)を展示(陳列)するために使用されるものである。図1に示すように、展示台1は、入れ子構造とされた台座部5と2つの引出部6,7とを有している。台座部5は、上下両面を開口させた角筒状に形成されている。下方の引出部6は前後両面を開口させた角筒状に形成され、上方の引出部7は門型に形成されている。
展示台1は、保管したり輸送したりする際の形態である収納形態P1(図2参照)と、商品を展示する際の形態である伸長形態P2(図1参照)と間で変形可能に構成されている。収納形態P1では、上方(最上位)の引出部7が下方の引出部6の内部に収容され、上方の引出部7を収容した下方(最下位)の引出部6が台座部5の内部に収容されている。つまり、収納形態P1とされた展示台1は、台座部5と略同一の大きさになる(図2参照)。伸長形態P2では、上方の引出部7が下方の引出部6に対して引き上げられ、下方の引出部6が台座部5に対して引き上げられている(図1参照)。伸長形態P2とされた展示台1では、台座部5が最下段に位置し、下方の引出部6が中段に位置し、上方の引出部7が最上段に位置している。なお、本明細書では、説明の便宜のため、下方(最下位)の引出部6を「中段の引出部6」と呼ぶこともあり、上方(最上位)の引出部7を「(最)上段の引出部7」と呼ぶこともある。
台座部5は、図3A~図3Cに示すブランク10A,20A,23Aを組み立てることで形成される。中段の引出部6は、図4A~図4Eに示すブランク31A~31C,46A,50Aを組み立てることで形成される。上段の引出部7は、図5A~図5Cに示すブランク61A~61Cを組み立てることで形成される。これらのブランク10A,20A,23A,31A~31C,46A,50A,61A~61Cは、それぞれ1枚の紙製の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aに表ライナ9Bと裏ライナ9Cとを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、本明細書では、段ボールシートの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。
[台座部]
台座部5は、箱本体10と、一対の支持部20と、補強部23と、を有している(後述する図6も参照)。箱本体10は、上下両端を開口させた角筒状に形成され、台座部5の外形を構成する。詳細は後述するが、一対の支持部20は中段の引出部6を引き上げられた状態に保持し、補強部23は箱本体10の内部に収容された引出部6,7を支持する。なお、一対の支持部20は、左右対称となる形状であるため、本明細書では、主に1つの支持部20に着目して説明する。
台座部5は、箱本体10と、一対の支持部20と、補強部23と、を有している(後述する図6も参照)。箱本体10は、上下両端を開口させた角筒状に形成され、台座部5の外形を構成する。詳細は後述するが、一対の支持部20は中段の引出部6を引き上げられた状態に保持し、補強部23は箱本体10の内部に収容された引出部6,7を支持する。なお、一対の支持部20は、左右対称となる形状であるため、本明細書では、主に1つの支持部20に着目して説明する。
<箱本体のブランク>
図3Aに示すように、箱本体10のブランク10Aは、第1側壁11と、第2側壁12と、継代片13と、第1上係止片14と、第2上係止片15と、を有している。なお、箱本体10は、2枚のブランク10Aを継代片13で連結して形成される。
図3Aに示すように、箱本体10のブランク10Aは、第1側壁11と、第2側壁12と、継代片13と、第1上係止片14と、第2上係止片15と、を有している。なお、箱本体10は、2枚のブランク10Aを継代片13で連結して形成される。
第1側壁11および第2側壁12は、略四角形状に形成され、流れ方向に並べられ、第1折曲線L1を介して連設されている。第2側壁12は、第1側壁11よりも流れ方向に幅広く形成されている。継代片13は、第1折曲線L1を介して第2側壁12の流れ方向の一端に連設されている。第1上係止片14は、2本の第2折曲線L2を介して第1側壁11の段方向の一端(上端)に連設されている。第2上係止片15は、2本の第2折曲線L2を介して第2側壁12の段方向の一端(上端)に連設されている。なお、第1・第2上係止片14,15は、1本の第2折曲線L2を介して第1・第2側壁11,12に連設されてもよい(図示せず)。また、第2上係止片15は省略されてもよい(図示せず)。
<支持部のブランク>
図3Bに示すように、支持部20のブランク20Aは、固定板21と、一対の支持片22と、を有している。
図3Bに示すように、支持部20のブランク20Aは、固定板21と、一対の支持片22と、を有している。
固定板21は、第1側壁11よりも段方向に短く、且つ流れ方向に幅狭い略長方形状に形成されている。一対の支持片22は、2本の第3折曲線L3を介して固定板21の流れ方向の両端に連設されている。各支持片22は、固定板21よりも流れ方向に幅狭い略長方形状に形成されている。支持片22の段方向の一端(上端)には、折返し片22Aが第4折曲線L4を介して連設されている。なお、支持片22は、1本の第3折曲線L3を介して固定板21に連設されてもよい(図示せず)。
<補強部>
図3Cに示すように、補強部23のブランク23Aは、取付板24と、一対の架設板25と、一対の取付片26と、を有している。ブランク23Aは、全体的に流れ方向に細長い略長方形状に形成されている。
図3Cに示すように、補強部23のブランク23Aは、取付板24と、一対の架設板25と、一対の取付片26と、を有している。ブランク23Aは、全体的に流れ方向に細長い略長方形状に形成されている。
取付板24は第2側壁12よりも流れ方向に幅狭い略長方形状に形成されている。一対の架設板25は、第5折曲線L5を介して取付板24の流れ方向の両端に連設されている。一対の取付片26は、第5折曲線L5を介して一対の架設板25の流れ方向の両端に連設されている。各架設板25の流れ方向の寸法は箱本体10の第1側壁11の流れ方向の寸法程度であり、各取付片26の流れ方向の寸法は取付板24の流れ方向の寸法の半分程度である。
なお、第1~第5折曲線L1~L5は、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に潰した汎用罫線である。正確には、第5折曲線L5上には1つの切目が形成されている。汎用罫線は、主に裏ライナ9Cを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げる(正折りする)機能を有している。第1~第5折曲線L1~L5は、汎用罫線に限らず、汎用罫線上にミシン目を入れたリード罫等、段ボールシートを折り曲げるための構造であれば如何なるものでもよい。
[中段の引出部]
中段の引出部6は、一対の脚部30と、中段棚部31と、下段棚部46と、一対の支持部50と、を有している(図1および後述する図8参照)。一対の脚部30は、左右方向(幅方向)に間隔をあけて配置され、上下方向に延設されている。中段棚部31は一対の脚部30の上部の間に架設され、下段棚部46は一対の脚部30の下部の間に架設されている(図1参照)。中段棚部31および下段棚部46には、商品が載置される。なお、一対の支持部50は、左右対称となる形状であるため、本明細書では、主に1つの支持部50に着目して説明する。
中段の引出部6は、一対の脚部30と、中段棚部31と、下段棚部46と、一対の支持部50と、を有している(図1および後述する図8参照)。一対の脚部30は、左右方向(幅方向)に間隔をあけて配置され、上下方向に延設されている。中段棚部31は一対の脚部30の上部の間に架設され、下段棚部46は一対の脚部30の下部の間に架設されている(図1参照)。中段棚部31および下段棚部46には、商品が載置される。なお、一対の支持部50は、左右対称となる形状であるため、本明細書では、主に1つの支持部50に着目して説明する。
<脚部および中段棚部のブランク>
一対の脚部30および中段棚部31は、ブランク31A~31Cによって構成される。
一対の脚部30および中段棚部31は、ブランク31A~31Cによって構成される。
図4Aに示すように、ブランク31Aは、外側壁32と、環状壁33と、継代片34と、上係止片35と、第1下係止片36と、第2下係止片37と、中段内棚壁38と、中段棚板39と、を有している。
外側壁32は、箱本体10の第1側壁11よりも一回り小さな略長方形状に形成されている。環状壁33は、箱本体10の第2側壁12よりも一回り小さな略長方形状の外形を有し、第6折曲線L6を介して外側壁32の流れ方向の一端に連設されている。環状壁33には略長方形状の中段開口部M1が開口しており、環状壁33は略矩形環状に形成されている。中段開口部M1の流れ方向(左右方向)の両縁部には、第7折曲線L7を介して接合片33Aが連設されている。継代片34は、第6折曲線L6を介して環状壁33の流れ方向の一端に連設されている。
上係止片35は、2本の第8折曲線L8を介して外側壁32の段方向の一端(上端)に連設されている。第1下係止片36は、第9折曲線L9を介して外側壁32の段方向の他端(下端)に連設されている。第2下係止片37は、第9折曲線L9を介して環状壁33の段方向の他端(下端)に連設されている。中段内棚壁38は、2本の第8折曲線L8を介して環状壁33の段方向の一端(上端)に連設されている。なお、上係止片35や中段内棚壁38は、1本の第8折曲線L8を介して外側壁32や環状壁33に連設されてもよい(図示せず)。また、第2下係止片37は省略されてもよい(図示せず)。
中段棚板39は、商品を載置する載置面部40と、載置面部40の流れ方向の両端に連設された一対の嵌合片41と、を有している。載置面部40は、固定面部40Aと、一対の開閉面部40Bと、を有している。固定面部40Aは、略長方形状に形成され、第10折曲線L10を介して中段内棚壁38の先端に連設されている。一対の開閉面部40Bは、第11折曲線L11を介して固定面部40Aの流れ方向の両端に連設されている。一対の嵌合片41は、第12折曲線L12を介して一対の開閉面部40Bの流れ方向の両端に連設されている。各第12折曲線L12の段方向の中央部には、開閉面部40Bから嵌合片41に亘って円形状の嵌合解除穴42が穿設されている。
図4Bに示すように、ブランク31Bは、上記したブランク31Aに近似した形状を有している。なお、ブランク31Bの説明では、ブランク31Aと異なる構成について説明し、ブランク31Aと共通する構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
ブランク31Bでは、上記したブランク31Aの中段棚板39が省略されている。ブランク31Bには、中段補強板43が第13折曲線L13を介して環状壁33の中段開口部M1の上縁部に連設されている。中段補強板43は、載置面部40の固定面部40Aよりも流れ方向に長い略長方形状に形成されている。中段補強板43の4つの角部には、略矩形状の切欠き部43Aが形成されている。
図4Cに示すように、ブランク31Cは、内側壁44と、中段補強片45と、を有している。なお、中段棚部31では、ブランク31Cが2枚使用される。
内側壁44は、外側壁32よりも段方向に短く、且つ外側壁32と流れ方向の幅を略同一とする略長方形状に形成されている。中段補強片45は、第14折曲線L14を介して内側壁44の段方向の一端(上端)に連設されている。内側壁44の上方の2つの角部から中段補強片45に亘って、略矩形状の切欠き部45Aが形成されている。
<下段棚部のブランク>
下段棚部46は、主にブランク46Aによって構成される。図4Dに示すように、ブランク46Aは、下段棚板47と、一対の接続片48と、一対の対向片49と、を有している。
下段棚部46は、主にブランク46Aによって構成される。図4Dに示すように、ブランク46Aは、下段棚板47と、一対の接続片48と、一対の対向片49と、を有している。
下段棚板47は、中段棚板39の載置面部40と略同等の大きさとなる略長方形状に形成されている。一対の接続片48は、第15折曲線L15を介して下段棚板47の段方向の両端に連設されている。一対の対向片49は、第16折曲線L16を介して下段棚板47の流れ方向の両端に連設されている。
<支持部のブランク>
図4Eに示すように、支持部50のブランク50Aは、固定板51と、一対の支持片52と、を有している。
図4Eに示すように、支持部50のブランク50Aは、固定板51と、一対の支持片52と、を有している。
固定板51および各支持片52は、台座部5の支持部20の固定板21等よりも段方向に短い略長方形状に形成されている。一対の支持片52は、2本の第17折曲線L17を介して固定板51の流れ方向の両端に連設されている。支持片52の段方向の一端(上端)には、折返し片52Aが第18折曲線L18を介して連設されている。なお、支持片52は、1本の第17折曲線L17を介して固定板51に連設されてもよい(図示せず)。
なお、第6~第8折曲線L6~L8、第13折曲線L13、第15折曲線L15および第16~第18折曲線L16~L18は、汎用罫線である。第9~第12折曲線L9~L12および第14折曲線L14は、汎用罫線上に複数の切目を入れたリード罫である。リード罫は、正折りに限らず、表ライナ9Bを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げる(逆折りする)こともできる。第6~第18折曲線L6~L18は、汎用罫線やリード罫に限らず、ミシン目等、段ボールシートを折り曲げるための構造であれば如何なるものでもよい。
[上段の引出部]
上段の引出部7は、一対の脚部60と、上段棚部61と、を有している(図1参照)。上下方向に延設された一対の脚部60は左右方向に間隔をあけて配置され、上段棚部61は一対の脚部60の上部の間に架設されている。
上段の引出部7は、一対の脚部60と、上段棚部61と、を有している(図1参照)。上下方向に延設された一対の脚部60は左右方向に間隔をあけて配置され、上段棚部61は一対の脚部60の上部の間に架設されている。
<脚部および上段棚部のブランク>
一対の脚部60および上段棚部61は、ブランク61A~61Cによって構成される。
一対の脚部60および上段棚部61は、ブランク61A~61Cによって構成される。
図5Aに示すように、ブランク61Aは、外側壁62と、枠状壁63と、継代片64と、下係止片65と、第1上段内棚壁66と、第2上段内棚壁67と、上段棚板68と、を有している。
外側壁62は、中段棚部31の外側壁32よりも一回り小さな略長方形状に形成されている。枠状壁63は、中段棚部31の環状壁33よりも一回り小さな略長方形状の外形を有し、第19折曲線L19を介して外側壁62の流れ方向の一端に連設されている。枠状壁63には略長方形状の上段開口部M2が開口しており、枠状壁63は倒立した略U字状(門型)に形成されている。上段開口部M2の流れ方向(左右方向)の両縁部には、第20折曲線L20を介して接合片63Aが連設されている。上段開口部M2の上方の2つの角部は斜めに形成されており、2本の第21折曲線L21を介して略三角形状の角補強片63Bが連設されている。継代片64は、第19折曲線L19を介して枠状壁63の流れ方向の一端に連設されている。なお、角補強片63Bは、1本の第21折曲線L21を介して枠状壁63に連設されてもよい(図示せず)。また、角補強片63Bは省略されてもよい。
下係止片65は、第22折曲線L22を介して外側壁62の段方向の他端(下端)に連設されている。第1上段内棚壁66は、2本の第23折曲線L23を介して外側壁62の段方向の一端(上端)に連設されている。第2上段内棚壁67は、2本の第24折曲線L24を介して枠状壁63の段方向の一端(上端)に連設されている。2本の第24折曲線L24の間隔は、2本の第23折曲線L23の間隔よりも広くなっている。なお、第1上段内棚壁66や第2上段内棚壁67は、1本の第23折曲線L23や1本の第24折曲線L24を介して外側壁62や枠状壁63に連設されてもよい(図示せず)。
上段棚板68は、商品を載置する載置面部70と、載置面部70の流れ方向の両端に連設された一対の上段片71と、を有している。載置面部70は、略長方形状に形成され、第25折曲線L25を介して第2上段内棚壁67の先端に連設されている。載置面部70の中央には円形の引上げ穴72が穿設され、載置面部70の先端には一対の係合凹部73が凹設されている。一対の上段片71は、第26折曲線L26を介して載置面部70の流れ方向の両端に連設されている。
図5Bに示すように、ブランク61Bは、上記したブランク61Aに近似した形状を有している。なお、ブランク61Bの説明では、ブランク61Aと異なる構成について説明し、ブランク61Aと共通する構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
ブランク61Bでは、上記したブランク61Aの上段棚板68が省略されている。ブランク61Bの第2上段内棚壁67の先端には、一対の係合突起74が突設されている。ブランク61Bには、上段補強板75が第27折曲線L27を介して枠状壁63の上段開口部M2の上縁部に連設されている。上段補強板75は、載置面部70よりも流れ方向に短い略長方形状に形成されている。上段補強板75の中央には円形の引上げ穴76が穿設されている。なお、引上げ穴76は、載置面部70の引上げ穴72よりも大径に形成されている。
図5Cに示すように、ブランク61Cは、内側壁77と、上段補強片78と、を有している。なお、上段棚部61では、ブランク61Cが2枚使用される。
内側壁77は、外側壁62と段方向の長さを略同一とする略長方形状に形成されている。内側壁77の段方向の他端部(下部)には略矩形状の切り欠きが形成されており、一対の延出部77Aが相対的に下方に延設されている。上段補強片78は、第28折曲線L28を介して内側壁77の段方向の一端(上端)に連設されている。内側壁77の上方の2つの角部から上段補強片78に亘って、略矩形状の切欠き部78Aが形成されている。
なお、第19~第21折曲線L19~L21、第23折曲線L23および第26~第28折曲線L26~L28は汎用罫線であり、第22折曲線L22および第24~第25折曲線L24~L25はリード罫である。第19~第25折曲線L19~L25は、汎用罫線やリード罫に限らず、ミシン目等、段ボールシートを折り曲げるための構造であれば如何なるものでもよい。
[展示台の組立]
次に、展示台1の組立手順の一例について説明する。ここでは、一例として、作業者が手作業で展示台1を組み立てる場合について説明する。
次に、展示台1の組立手順の一例について説明する。ここでは、一例として、作業者が手作業で展示台1を組み立てる場合について説明する。
<台座部の組立>
図6および図7を参照して、台座部5の組立手順の一例について説明する。図6は台座部5の組立手順を説明する斜視図である。図7は台座部5を示す斜視図である。
図6および図7を参照して、台座部5の組立手順の一例について説明する。図6は台座部5の組立手順を説明する斜視図である。図7は台座部5を示す斜視図である。
(箱本体の組立)
作業者は、2枚のブランク10A(図3A参照)において、第1側壁11と継代片13とを第1折曲線L1に沿って正折りし、相互に継代片13を第1側壁11の内面(裏ライナ9C)に接着する。これにより、一対の第1側壁11と一対の第2側壁12とが交互に連設されて角筒形状を構成する(図6参照)。次に、図6に示すように、作業者は、第1上係止片14を2本の第2折曲線L2に沿って内側に折り返して第1側壁11の内面に接着し、第2上係止片15を2本の第2折曲線L2に沿って内側に折り返して第2側壁12の内面に接着する。以上によって、角筒状の箱本体10が完成する。
作業者は、2枚のブランク10A(図3A参照)において、第1側壁11と継代片13とを第1折曲線L1に沿って正折りし、相互に継代片13を第1側壁11の内面(裏ライナ9C)に接着する。これにより、一対の第1側壁11と一対の第2側壁12とが交互に連設されて角筒形状を構成する(図6参照)。次に、図6に示すように、作業者は、第1上係止片14を2本の第2折曲線L2に沿って内側に折り返して第1側壁11の内面に接着し、第2上係止片15を2本の第2折曲線L2に沿って内側に折り返して第2側壁12の内面に接着する。以上によって、角筒状の箱本体10が完成する。
(支持部の組立)
図6に示すように、作業者は、ブランク20A(図3B参照)の折返し片22Aを第4折曲線L4に沿って折り返して支持片22の内面(裏ライナ9C)に接着し、支持片22を2本の第3折曲線L3に沿って略直角に正折りする。これにより、固定板21と一対の支持片22とが平面から見て略コ字(U字)となり、支持部20が完成する。
図6に示すように、作業者は、ブランク20A(図3B参照)の折返し片22Aを第4折曲線L4に沿って折り返して支持片22の内面(裏ライナ9C)に接着し、支持片22を2本の第3折曲線L3に沿って略直角に正折りする。これにより、固定板21と一対の支持片22とが平面から見て略コ字(U字)となり、支持部20が完成する。
(支持部の取付)
図7に示すように、作業者は、支持部20の固定板21の外面(表ライナ9B)を箱本体10の第1側壁11の内面に接着する。詳細には、支持部20は、折返し片22Aを上方に向けた姿勢とされ、固定板21の下端を第1側壁11の下端に揃え、第1側壁11の前後方向の略中央部に接着される。一対の支持片22は、第1側壁11(箱本体10の左右両側の内面)から内側に突出し、第1側壁11の内面において上下方向に延びた第3折曲線L3を軸に回動可能に設けられる。支持部20(支持片22)の上端は、折り返された第1上係止片14の先端(下端)よりも下方に位置し、支持片22の上端と第1上係止片14の先端との間には、中段の引出部6の第1下係止片36の高さ以上の間隔が形成される。
図7に示すように、作業者は、支持部20の固定板21の外面(表ライナ9B)を箱本体10の第1側壁11の内面に接着する。詳細には、支持部20は、折返し片22Aを上方に向けた姿勢とされ、固定板21の下端を第1側壁11の下端に揃え、第1側壁11の前後方向の略中央部に接着される。一対の支持片22は、第1側壁11(箱本体10の左右両側の内面)から内側に突出し、第1側壁11の内面において上下方向に延びた第3折曲線L3を軸に回動可能に設けられる。支持部20(支持片22)の上端は、折り返された第1上係止片14の先端(下端)よりも下方に位置し、支持片22の上端と第1上係止片14の先端との間には、中段の引出部6の第1下係止片36の高さ以上の間隔が形成される。
(補強部の組立)
図6に示すように、作業者は、ブランク23A(図3C参照)の架設板25と取付片26とを第5折曲線L5に沿って略直角に正折りする。これにより、取付板24、一対の架設板25および一対の取付片26が平面から見て略矩形環状となり、補強部23が完成する。
図6に示すように、作業者は、ブランク23A(図3C参照)の架設板25と取付片26とを第5折曲線L5に沿って略直角に正折りする。これにより、取付板24、一対の架設板25および一対の取付片26が平面から見て略矩形環状となり、補強部23が完成する。
(補強部の取付)
図7に示すように、作業者は、補強部23の取付板24と取付片26との外面(表ライナ9B)を箱本体10の一対の第2側壁12の内面に接着する。詳細には、補強部23は、取付板24等の下端を第2側壁12の下端に揃え、第2側壁12の左右方向の略中央部に接着される。架設板25は、一対の第2側壁12の間に架設される。
図7に示すように、作業者は、補強部23の取付板24と取付片26との外面(表ライナ9B)を箱本体10の一対の第2側壁12の内面に接着する。詳細には、補強部23は、取付板24等の下端を第2側壁12の下端に揃え、第2側壁12の左右方向の略中央部に接着される。架設板25は、一対の第2側壁12の間に架設される。
以上によって、台座部5が完成する。なお、上記した台座部5の組立手順は一例であり、これに限定されるものではなく、例えば、支持部20の組立および取付を箱本体10の組立の前に行ってもよい。
<中段の引出部の組立>
図8ないし図10を参照して、中段の引出部6の組立手順の一例について説明する。図8および図9は中段の引出部6の組立手順を説明する斜視図である。図10は中段の引出部6を示す斜視図である。
図8ないし図10を参照して、中段の引出部6の組立手順の一例について説明する。図8および図9は中段の引出部6の組立手順を説明する斜視図である。図10は中段の引出部6を示す斜視図である。
作業者は、ブランク31A,31B(図4A、図4B参照)において、外側壁32と環状壁33とを第6折曲線L6に沿って正折りし、相互に継代片34を外側壁32の内面(裏ライナ9C)に接着する。これにより、一対の外側壁32と一対の環状壁33とが交互に連設されて概ね角筒形状を構成する(図8等参照)。次に、図8に示すように、作業者は、上係止片35を2本の第8折曲線L8に沿って内側に折り返して外側壁32の内面に接着し、第1下係止片36と第2下係止片37とを第9折曲線L9に沿って外側に折り曲げる(逆折りする)。
(支持部の組立)
図8に示すように、作業者は、ブランク50A(図4E参照)の折返し片52Aを第18折曲線L18に沿って折り返して支持片52の内面(裏ライナ9C)に接着し、支持片52を2本の第17折曲線L17に沿って略直角に正折りする。これにより、固定板51と一対の支持片52とが平面から見て略コ字(U字)となり、支持部50が完成する。
図8に示すように、作業者は、ブランク50A(図4E参照)の折返し片52Aを第18折曲線L18に沿って折り返して支持片52の内面(裏ライナ9C)に接着し、支持片52を2本の第17折曲線L17に沿って略直角に正折りする。これにより、固定板51と一対の支持片52とが平面から見て略コ字(U字)となり、支持部50が完成する。
(支持部の取付)
図9に示すように、作業者は、支持部50の固定板51の外面(表ライナ9B)を外側壁32の内面に接着する。詳細には、支持部50は、折返し片52Aを上方に向けた姿勢とされ、固定板51の下端を外側壁32の下端に揃え、外側壁32の前後方向の略中央部に接着される。一対の支持片52は、外側壁32(脚部30の左右両側の内面)から内側に突出し、外側壁32の内面において上下方向に延びた第17折曲線L17を軸に回動可能に設けられる。支持部50(支持片52)の上端は、折り返された上係止片35の先端(下端)よりも下方に位置し、支持片52の上端と上係止片35の先端との間には、上段の引出部7の下係止片65の高さ以上の間隔が形成される。
図9に示すように、作業者は、支持部50の固定板51の外面(表ライナ9B)を外側壁32の内面に接着する。詳細には、支持部50は、折返し片52Aを上方に向けた姿勢とされ、固定板51の下端を外側壁32の下端に揃え、外側壁32の前後方向の略中央部に接着される。一対の支持片52は、外側壁32(脚部30の左右両側の内面)から内側に突出し、外側壁32の内面において上下方向に延びた第17折曲線L17を軸に回動可能に設けられる。支持部50(支持片52)の上端は、折り返された上係止片35の先端(下端)よりも下方に位置し、支持片52の上端と上係止片35の先端との間には、上段の引出部7の下係止片65の高さ以上の間隔が形成される。
(下段棚部の組立)
図9に示すように、作業者は、ブランク46A(図4D参照)の接続片48を第15折曲線L15に沿って下方に略直角に正折りし、対向片49を第16折曲線L16に沿って下方に略直角に正折りし、下段棚板47の内面(裏ライナ9C)に下段補強板47Aを接着する。作業者は、下段棚板47等を一対の環状壁33の間に挿入し、一対の接続片48を一対の環状壁33の下側の梁部の内面に接着する(図10参照)。下段棚板47の外面(天面)は、中段開口部M1の下縁に揃えられている。接続片48の下端は環状壁33の下端に揃えられ、対向片49は支持片52に対向している(後述する図14参照)。これにより、環状壁33の下側の梁部、下段棚板47(下段補強板47A)および接続片48等が、下段棚部46となる。なお、下段補強板47Aは省略されてもよい。
図9に示すように、作業者は、ブランク46A(図4D参照)の接続片48を第15折曲線L15に沿って下方に略直角に正折りし、対向片49を第16折曲線L16に沿って下方に略直角に正折りし、下段棚板47の内面(裏ライナ9C)に下段補強板47Aを接着する。作業者は、下段棚板47等を一対の環状壁33の間に挿入し、一対の接続片48を一対の環状壁33の下側の梁部の内面に接着する(図10参照)。下段棚板47の外面(天面)は、中段開口部M1の下縁に揃えられている。接続片48の下端は環状壁33の下端に揃えられ、対向片49は支持片52に対向している(後述する図14参照)。これにより、環状壁33の下側の梁部、下段棚板47(下段補強板47A)および接続片48等が、下段棚部46となる。なお、下段補強板47Aは省略されてもよい。
(中段脚部の組立)
図8に示すように、作業者は、接合片33Aを第7折曲線L7に沿って内側に略直角に折り曲げる(正折りする)。作業者は、ブランク31C(図4C参照)の中段補強片45を第14折曲線L14に沿って内側(下方)に略直角に折り曲げ(逆折りし)、内側壁44(の内面)を前後一対の接合片33A(の外面)に接着する(図9参照)。内側壁44の下端は、中段開口部M1の下縁(下段棚板47の天面)に揃えられている。これにより、外側壁32、環状壁33の上下に延びた部分および内側壁44が、中空の角筒状に形成された脚部30となる(図9参照)。
図8に示すように、作業者は、接合片33Aを第7折曲線L7に沿って内側に略直角に折り曲げる(正折りする)。作業者は、ブランク31C(図4C参照)の中段補強片45を第14折曲線L14に沿って内側(下方)に略直角に折り曲げ(逆折りし)、内側壁44(の内面)を前後一対の接合片33A(の外面)に接着する(図9参照)。内側壁44の下端は、中段開口部M1の下縁(下段棚板47の天面)に揃えられている。これにより、外側壁32、環状壁33の上下に延びた部分および内側壁44が、中空の角筒状に形成された脚部30となる(図9参照)。
(中段棚部の組立)
図9に示すように、作業者は、中段補強板43を第13折曲線L13に沿って内側(上方)に略直角に折り曲げる(正折りする)。中段補強板43の左右両端は、左右一対の中段補強片45の先端に突き合わされる。また、作業者は、中段内棚壁38を2本の第8折曲線L8に沿って内側に折り返して環状壁33の上側の梁部(左右方向に延びた部分)の内面に接着し(図9参照)、中段棚板39の載置面部40を第10折曲線L10に沿って逆折りして中段補強板43と一対の中段補強片45とに積層する(図10参照)。これにより、環状壁33の上側の梁部、上係止片35、中段内棚壁38、中段棚板39、中段補強板43および中段補強片45等が、トレイ状に形成された中段棚部31となる。なお、中段補強片45と中段補強板43との突き合わせ部分(図9参照)に粘着テープを貼付してもよい。また、載置面部40の固定面部40Aは中段補強板43に接着されてもよい。
図9に示すように、作業者は、中段補強板43を第13折曲線L13に沿って内側(上方)に略直角に折り曲げる(正折りする)。中段補強板43の左右両端は、左右一対の中段補強片45の先端に突き合わされる。また、作業者は、中段内棚壁38を2本の第8折曲線L8に沿って内側に折り返して環状壁33の上側の梁部(左右方向に延びた部分)の内面に接着し(図9参照)、中段棚板39の載置面部40を第10折曲線L10に沿って逆折りして中段補強板43と一対の中段補強片45とに積層する(図10参照)。これにより、環状壁33の上側の梁部、上係止片35、中段内棚壁38、中段棚板39、中段補強板43および中段補強片45等が、トレイ状に形成された中段棚部31となる。なお、中段補強片45と中段補強板43との突き合わせ部分(図9参照)に粘着テープを貼付してもよい。また、載置面部40の固定面部40Aは中段補強板43に接着されてもよい。
以上によって、前後方向の両側に中段開口部M1を開口させた中段の引出部6が完成する(図10参照)。引出部6は、平面から見て台座部5よりも一回り小さく、台座部5の内面に擦れながら台座部5の内部に収容可能な大きさに形成されている。また、開閉面部40Bを跳ね上げることで、角筒状を成す脚部30の上下両端が開口する(図9参照)。なお、上記した引出部6の組立手順は一例であり、これに限定されるものではなく、例えば、折り曲げる前のブランク31A,31Bに対し、組み立てた支持部50を取り付けてもよい。また、例えば、脚部30、中段棚部31、下段棚部46を組み立てる順序は入れ替えてもよい。
<上段の引出部の組立>
図11ないし図13を参照して、上段の引出部7の組立手順の一例について説明する。図11および図12は上段の引出部7の組立手順を説明する斜視図である。図13は上段の引出部7を示す斜視図である。
図11ないし図13を参照して、上段の引出部7の組立手順の一例について説明する。図11および図12は上段の引出部7の組立手順を説明する斜視図である。図13は上段の引出部7を示す斜視図である。
作業者は、ブランク61A,61B(図5A、図5B参照)において、外側壁62と枠状壁63とを第19折曲線L19に沿って正折りし、相互に継代片64を外側壁62の内面(裏ライナ9C)に接着する。これにより、一対の外側壁62と一対の枠状壁63とが交互に連設されて概ね角筒形状を構成する(図11等参照)。次に、図11に示すように、作業者は、下係止片65を第22折曲線L22に沿って外側に折り曲げ(逆折りし)、第1上段内棚壁66を2本の第23折曲線L23に沿って内側に折り返して外側壁62の内面に接着する。なお、作業者は、枠状壁63の左右両側の上下方向に延びた部分の内面に一対の脚補強板63Cを接着し、枠状壁63の上側の梁部(左右方向に延びた部分)内面に梁補強板63Dを接着する。脚補強板63Cおよび梁補強板63Dは、上段開口部M2の縁部に沿って接着される。また、作業者は、角補強片63Bを第21折曲線L21に沿って内側に折り返して梁補強板63D等に接着する。なお、一対の脚補強板63Cや梁補強板63Dは省略されてもよい。
(上段脚部の組立)
図11に示すように、作業者は、接合片63Aを第20折曲線L20に沿って内側に略直角に折り曲げる(正折りする)。作業者は、ブランク61C(図5C参照)の上段補強片78を第28折曲線L28に沿って内側(下方)に略直角に折り曲げ(逆折りし)、内側壁77(の内面)を前後一対の接合片63A(の外面)に接着する(図12参照)。内側壁77の凹みの下縁は、枠状壁63の下端に略一致する。内側壁77の延出部77Aは、枠状壁63(外側壁62)よりも下方に延設されている。これにより、外側壁62、枠状壁63の上下に延びた部分(脚補強板63C)および内側壁77は、中空の角筒状に形成された脚部60となる。なお、枠状壁63の上下に延びた部分には脚補強板63Cが接着されて二重壁構造となるため、圧縮強度が向上している。
図11に示すように、作業者は、接合片63Aを第20折曲線L20に沿って内側に略直角に折り曲げる(正折りする)。作業者は、ブランク61C(図5C参照)の上段補強片78を第28折曲線L28に沿って内側(下方)に略直角に折り曲げ(逆折りし)、内側壁77(の内面)を前後一対の接合片63A(の外面)に接着する(図12参照)。内側壁77の凹みの下縁は、枠状壁63の下端に略一致する。内側壁77の延出部77Aは、枠状壁63(外側壁62)よりも下方に延設されている。これにより、外側壁62、枠状壁63の上下に延びた部分(脚補強板63C)および内側壁77は、中空の角筒状に形成された脚部60となる。なお、枠状壁63の上下に延びた部分には脚補強板63Cが接着されて二重壁構造となるため、圧縮強度が向上している。
(上段棚部の組立)
図12に示すように、作業者は、上段補強板75を第27折曲線L27に沿って内側(上方)に略直角に折り曲げる(正折りする)。上段補強板75の左右両端は、左右一対の上段補強片78の先端に突き合わされる。また、作業者は、上段棚板68の上段片71を第26折曲線L26に沿って下方に略直角に折り曲げ(正折りし)、第2上段内棚壁67を2本の第24折曲線L24に沿って内側に折り返して梁補強板63Dに接着する(図13参照)。なお、第2上段内棚壁67は、枠状壁63の上側の梁部との間に梁補強板63Dを挟み込んで三重壁構造となるため、上段棚部61の曲げ強度が向上している。
図12に示すように、作業者は、上段補強板75を第27折曲線L27に沿って内側(上方)に略直角に折り曲げる(正折りする)。上段補強板75の左右両端は、左右一対の上段補強片78の先端に突き合わされる。また、作業者は、上段棚板68の上段片71を第26折曲線L26に沿って下方に略直角に折り曲げ(正折りし)、第2上段内棚壁67を2本の第24折曲線L24に沿って内側に折り返して梁補強板63Dに接着する(図13参照)。なお、第2上段内棚壁67は、枠状壁63の上側の梁部との間に梁補強板63Dを挟み込んで三重壁構造となるため、上段棚部61の曲げ強度が向上している。
図13に示すように、作業者は、上段棚板68の載置面部70を第25折曲線L25に沿って逆折りして上段補強板75と一対の上段補強片78とに積層する。一対の上段片71は一対の外側壁62の内面に重なり、第2上段内棚壁67に形成された係合突起74は載置面部70の係合凹部73に係合する(図示せず)。また、載置面部70の引上げ穴72は、上段補強板75の引上げ穴76に略一致するように配置される。これにより、枠状壁63の上側の梁部(梁補強板63D)、第1上段内棚壁66、第2上段内棚壁67、上段棚板68、上段補強板75および上段補強片78等が、トレイ状に形成された上段棚部61となる。なお、角補強片63Bは、枠状壁63の上側の梁部との間に梁補強板63Dを挟み込んで三重壁構造となるため、引出部7の揺れや捩れに対する強度が向上している。なお、上段補強片78と上段補強板75との突き合わせ部分(図12参照)に粘着テープを貼付してもよい。また、載置面部70は上段補強板75に接着されてもよい。
以上によって、前後方向の両側に上段開口部M2を開口させた上段の引出部7が完成する(図13参照)。引出部7は、平面から見て引出部6よりも一回り小さく形成され、脚部60は、脚部30の内面に擦れながら脚部30の内部に収容可能な大きさに形成されている。筒状を成す脚部60の下端は開口し、脚部60の上端は上段棚板68で閉塞されている。なお、上記した引出部7の組立手順は一例であり、これに限定されるものではなく、例えば、脚部60、上段棚部61を組み立てる順序は入れ替えてもよい。
<組み上げ作業>
次に、図1および図14を参照して、展示台1の組み上げ作業について説明する。図14は、図1のXIV-XIV断面図である。
次に、図1および図14を参照して、展示台1の組み上げ作業について説明する。図14は、図1のXIV-XIV断面図である。
作業者は、台座部5の上面開口から中段の引出部6を差し込む。引出部6の第1下係止片36は台座部5の第1上係止片14に接触して上方に折り返され(図14参照)、引出部6の第2下係止片37(図10参照)は台座部5の第2上係止片15に接触して上方に折り返される(図示せず)。引出部6の差し込みが進むと、第1下係止片36は、第1上係止片14よりも下方に移動し、第9折曲線L9まわりの反発力(復元力)で僅かに外側(下方)に回動し、先端部を第1側壁11の内面に当接させる。これと同様に、第2下係止片37は、第2上係止片15よりも下方に移動し、第9折曲線L9まわりの反発力で僅かに外側に回動し、先端部を第2側壁12の内面に当接させる。また、引出部6の脚部30の下端(外側壁32)は、台座部5の第1側壁11の内面から突出した一対の支持片22の上端に当接し、台座部5に対する引出部6の差し込みが規制される(図14参照)。
作業者は、引出部6の中段棚板39の開閉面部40Bを第11折曲線L11に沿って上方に折り曲げ(図14の二点鎖線参照)、引出部6の脚部30の上面開口から引出部7の脚部60を差し込む。引出部7の下係止片65は、引出部6の上係止片35に接触して上方に折り返される(図14参照)。引出部7の差し込みが進むと、下係止片65は、上係止片35よりも下方に移動し、第22折曲線L22まわりの反発力(復元力)で僅かに外側(下方)に回動し、先端部を外側壁32の内面に当接させる。また、引出部7の脚部60の下端(外側壁62)は、引出部6の外側壁32の内面から突出した一対の支持片52の上端に当接し、引出部6に対する引出部7の差し込みが規制される(図14参照)。
以上によって、展示台1が完成する(図1および図14参照)。この状態で、展示台1は、台座部5に対して中段の引出部6を引き上げ、中段の引出部6に対して上段の引出部7を引き上げた伸長形態P2とされている。
[展示台の使用法]
次に、図1および図14を参照して、伸長形態P2とされた展示台1を使用する場合について説明する。
次に、図1および図14を参照して、伸長形態P2とされた展示台1を使用する場合について説明する。
展示台1を組み上げた状態で、中段の引出部6(脚部30)の内側壁44の内面と、上段の引出部7(脚部60)の内側壁77の外面との間には、接合片33Aの厚み分相当の僅かな隙間が形成されている(図14参照)。作業者は、中段の引出部6の嵌合片41を、上段の引出部7の脚部60との隙間に嵌合させる(図14の実線参照)。具体的には、作業者は、嵌合片41を脚部30の内側壁44と脚部60の内側壁77との隙間に差し込みながら、第11折曲線L11で折り曲げられた開閉面部40Bを元に戻して行く。嵌合片41が隙間に嵌合すると、開閉面部40Bは、固定面部40Aと同一平面を成し、商品を載置する面となる(図1および図14参照)。作業者(使用者)は、下段棚部46、中段棚部31および上段棚部61(下段棚板47、中段棚板39および上段棚板68)に商品を陳列する。
伸長形態P2では、支持片22が台座部5の内面から突出して上方に位置する引出部6の脚部30(外側壁32)を支持し、支持片52が脚部30の内面から突出して上方に位置する引出部7の脚部60(外側壁62)を支持している(図14参照)。これにより、中段(最下位)の引出部6の脚部30は、引き上げられた状態で台座部5に保持され、上段の引出部7の脚部60は引き上げられた状態で中段の引出部6の脚部30に保持される。つまり、各支持部20,50によって各引出部6,7の脱落が規制され、展示台1は伸長形態P2に維持されている。
また、伸長形態P2では、台座部5の第1上係止片14と中段の引出部6の第1下係止片36と(の先端同士)は、支持片22よりも上方で互いに干渉可能に対向している(図14参照)。これと同様に、台座部5の第2上係止片15と中段の引出部6の第2下係止片37(の先端同士)は、支持片22よりも上方で互いに干渉可能に対向している(図示せず)。また、中段の引出部6の上係止片35と上段の引出部7の下係止片65と(の先端同士)は、支持片52よりも上方で互いに干渉可能に対向している(図14参照)。この構成によれば、引出部6が台座部5から上方に引き抜かれたり、引出部7が引出部6から上方に引き抜かれたりすることが防止され、引出部6,7の引き上げ時の意図しない分解を防止することができる。
図1および図14に示すように、伸長形態P2では、上段の引出部7の上段棚部61は、中段の引出部6の中段棚部31から上方に離間している。そして、上段の引出部7と中段棚部31と(で囲まれた空間)は、前後方向の両側を開口させた展示空間S2を構成する。また、中段の引出部6の中段棚部31は下段棚部46から上方に離間しており、引出部6には前後方向の両側を開口させた展示空間S1が構成されている。展示空間S1,S2は、開口部M1,M2によって前後方向の両側を開放された空間である。つまり、展示空間S1,S2は、展示台1を前後方向に貫通させる空間である。中段棚部31や下段棚部46に陳列(展示空間S1,S2に配置)された商品は、中段開口部M1や上段開口部M2を通じて目視可能となっている。
[展示台の収納]
次に、図2および図15を参照して、伸長形態P2から収納形態P1への変形について説明する。図15は、図2のXV-XV断面図である。
次に、図2および図15を参照して、伸長形態P2から収納形態P1への変形について説明する。図15は、図2のXV-XV断面図である。
伸長形態P2とされた展示台1は、収納形態P1に変形されて、保管されたり輸送されたりする。
具体的には、作業者は、中段の引出部6において、嵌合解除穴42に指を掛けて嵌合片41を上段の引出部7の脚部60との隙間から引き抜きつつ、開閉面部40Bを第11折曲線L11に沿って折り返して固定面部40A上に重ねる(図15参照)。作業者は、展示台1を上下逆さまの姿勢とし、台座部5の下面開口から手を入れて支持片22を固定板21に重なるように折り曲げ、支持片22を引出部6の脚部30の下端から離脱させる(図15参照)。作業者は、相対的に引出部6を台座部5の内部に押し込んで収容する(図15参照)。引出部6が台座部5の内部に収容されると、引出部6の環状壁33や接続片48の下端は台座部5の補強部23の架設板25に当接し、引出部6の外側壁32や環状壁33の上端は台座部5の上端に略揃えられる(図2および図15参照)。また、支持片22は、2本の第3折曲線L3で折り返された状態で台座部5の第1側壁11との間に挟まれる(図15参照)。
次に、作業者は、引出部6の脚部30の下面開口から手を入れて支持片52を固定板51に重なるように折り曲げ、支持片52を引出部7の脚部60の下端から離脱させる(図15参照)。作業者は、相対的に引出部7の脚部60を引出部6の脚部30の内部に押し込んで収容する(図15参照)。この状態で、引出部7の上段棚部61は、引出部6の一対の上係止片35(外側壁32)と一対の中段内棚壁38(環状壁33)とで囲まれた範囲に嵌り込み、上段棚部61(上段補強板75)は、中段棚部31(載置面部40)に積層される(図2および図15参照)。引出部7の外側壁62や枠状壁63の上端は、引出部6の外側壁32や環状壁33の上端は台座部5の上端に略揃えられる。また、支持片52は、2本の第17折曲線L17で折り返された状態で引出部6の脚部30(外側壁32)との間に挟まれる(図15参照)。なお、角補強片63B等の略三角形状の部分は、中段補強板43の切欠き部43Aや中段補強片45の切欠き部45Aに嵌り込む。
以上によって、展示台1が収納形態P1になる(図2および図15参照)。収納形態P1では、引出部6が台座部5の内部に上下方向にスライド可能に収容され、引出部7の脚部60が引出部6の脚部30の内部に上下方向にスライド可能に収容される。収納形態P1では、2つの引出部6,7が台座部5の内部に収容されているため、展示台1の外形サイズは台座部5と一致する。
なお、収納形態P1の展示台1を伸長形態P2に変形するには、作業者は、上段棚部61の載置面部70に開口した引上げ穴72(引上げ穴76)に指を掛けて、上段の引出部7を引き上げる。引出部7の脚部60が中段の引出部6の支持片52よりも上方に引き上げられると、支持片52が第17折曲線L17まわりの復元力で脚部30の内面から突出するように回動して上方に位置する引出部7の脚部60を支持する(図14参照)。さらに、引出部7が引き上げられると、引出部7の下係止片65は引出部6の上係止片35に干渉するため、引出部6に対する引出部7の引き上げは規制されるが、引出部7は引出部6と一体となって引き上げられる。つまり、引出部6が台座部5から引き上げられる。引出部6の脚部30が台座部5の支持片22よりも上方に引き上げられると、支持片22が、第3折曲線L3まわりの復元力で台座部5の内面から突出しするように回動して、上方に位置する引出部6の脚部30を支持する(図14参照)。
以上説明した本実施形態に係る展示台1では、引出部6,7を引き上げることで、商品を陳列するための棚部31,46,61が増加する構成とした。この構成によれば、例えば、中段棚部31と上段棚部61との間隔(または下段棚部46と中段棚部31との間隔)を、脚部60(または脚部30)の長さ相当にすることができる。これにより、一定のスペースに複数の棚を設置する場合に比べ、上下の棚部31,46,61同士の間隔を広げやすくなるため、棚部31,46,61に対する商品の出し入れを容易化することができる。また、引出部6,7の前後両側には開口部M1,M2が形成されているため、顧客は正面に限らず背面からでも棚部31,46,61に陳列された商品を取り出したり目視したりすることができる。これにより、使い勝手と訴求効果とを向上させることができる。
また、本実施形態に係る展示台1によれば、脚部30,60を角筒状に形成することで、一枚の壁で形成する場合に比べて、圧縮強度を向上させることができる。また、上段の脚部60を中段の脚部30にガイドさせながら円滑に引き上げることができる。
また、本実施形態に係る展示台1では、中段の引出部6の載置面部40に連設された一対の嵌合片41が、伸長形態P2において上段の脚部60との隙間に差し込まれる構成とした(図14参照)。この構成によれば、上段の脚部60の横揺れを抑制することができる。これにより、伸長形態P2となった展示台1を安定させることができる。
また、本実施形態に係る展示台1によれば、2つの引出部6,7を台座部5に収めてコンパクトにまとめることができるため(図2参照)、輸送にかかるコストを低減することができると共に、輸送時の振動や衝撃から引出部6,7を保護することができる。また、伸長形態P2に変形した展示台1(図1参照)では台座部5が最下段の台として兼用され、展示台1を安定した状態で設置することができる。なお、収納形態P1とされた展示台1を輸送する際、台座部5が外箱として利用されてもよいが、別途用意された外箱に展示台1を収容してもよいし、別途用意されたスリーブや包装紙によって展示台1(台座部5)を包んでもよい(いずれも図示せず)。
また、本実施形態に係る展示台1では、伸長形態P2において、第3または第17折曲線L3,L17まわりに作用する復元力が支持片22,52を内側に突出するように回動させる構成とした(図14参照)。この構成によれば、引出部6,7を引き上げるだけで、支持片22,52が自動的に回動し、引出部6,7を引き上げた状態に保持することができる。
なお、図1および図14に示すように、伸長形態P2とされた展示台1では、引出部7が引出部6から引き上げられ、引出部6が台座部5から引き上げられていたが、本発明はこれに限定されない。2つの引出部6,7のうち一方のみが引き上げられた状態を伸長形態P2として捉えてもよい。例えば、引出部6が台座部5に収容された状態とし、引出部7のみが引出部6から引き上げられた状態とてもよい(図示せず)。また、他にも、引出部7が引出部6に収容された状態とし、引出部6のみが台座部5から引き上げられた状態とてもよい(図示せず)。これにより、使用時における展示台1の高さを変えることができる。
[変形例]
以下、各種変形例について説明する。なお、以下の説明では、上記した実施形態に係る展示台1と同様または対応する構成には同一の符号を付し、同様または対応する説明は省略する。
以下、各種変形例について説明する。なお、以下の説明では、上記した実施形態に係る展示台1と同様または対応する構成には同一の符号を付し、同様または対応する説明は省略する。
上記した本実施形態に係る展示台1では、中段の引出部6が、中段棚部31と下段棚部46とを有し、全体として前後両面を開口させた角筒状に形成されていたが(図10参照)、本発明はこれに限定されない。例えば、下段棚部46が、中段の引出部6の下部に代えて、台座部5の上部に設けられてもよい(図示せず)。この場合、中段の引出部6は上段の引出部7と同様に門型に形成され、収納形態P1において、中段の引出部6の一対の脚部30は台座部5に収容され、中段棚部31は下段棚部46上に積層される。また、他にも、下段棚部46は省略(削除)されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る展示台1では、最下段の台座部5が上下両面を開口させた角筒状に形成され、中段の引出部6が前後両面を開口させた角筒状に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図16に示すように、変形例に係る展示台2では、門型に形成された引出部7が上・中・下段の全てを構成してもよい。なお、展示台2の説明では、上・中・下段の引出部7の符号に(U),(M),(D)を追加し、上・中・下段で共通する説明では算用数字のみを付している。
展示台2では、上段の引出部7(U)が中段の引出部7(M)よりも小さく形成され、中段の引出部7(M)が下段の引出部7(D)よりも小さく形成されている。中段の引出部7(M)の脚部60(M)には、上段の引出部7(U)を引き出された状態に支持する支持片52が設けられ、下段の引出部7(D)の脚部60(D)には、中段の引出部7(M)を引き出された状態に支持する支持片52が設けられている(図示せず)。また、下段の引出部7(D)の下段棚部46が、中段棚部31と同様に、中段の引出部7(M)の脚部60(M)との隙間に嵌合する嵌合片41を有してもよい(図示せず)。また、図示は省略するが、展示台2を収納形態P1にすると、上段の引出部7(U)の脚部60(U)は、中段の引出部7(M)の脚部60(M)の内部に収容され、上段棚部61は中段棚部31に積層される。また、中段の引出部7(M)の脚部60(M)は、下段の引出部7(D)の脚部60(D)の内部に収容され、中段棚部31は下段棚部46に積層される。なお、変形例に係る展示台2では、上・中・下段の全てが門型に形成された引出部7であったが、最下段の引出部7(D)が、前後両面を開口させた角筒状の引出部6に置き換えられてもよい(図示せず)。
また、図16に示すように、最上段の引出部7(U)に情報提示部80が設けられてもよい。例えば、情報提示部80は、左右方向に離間した位置で上段棚部61に立設される一対の支持脚81と、一対の支持脚81の下端の間に架設される支持板82と、一対の支持脚81の上部の間に架設される提示板83と、を有している。提示板83の前後両面は、陳列された商品の広告等の情報(文字や絵柄等)を提示(印刷やステッカーの貼付等)する提示面となっている。なお、支持脚81や支持板82にも情報を提示してもよい。また、提示板83は一対の支持脚81から分離可能であり、一対の支持脚81は支持板82に重なるように折畳可能に構成されている。分離された提示板83や折り畳まれた支持脚81等は、いずれかの棚部31,46、61に収容することができるようになっている(図示せず)。また、情報提示部80は、先に説明した展示台1(引出部7)に設けられてもよい(図示せず)。
なお、本実施形態に係る展示台1では、台座部5と2つの引出部6,7とが入れ子式とされ、変形例に係る展示台2では3つの引出部7が入れ子式とされていたが、本発明はこれに限定されない。展示台1,2は、少なくとも2つの引出部7を有していればよく、例えば、展示台1では、台座部5を省略して引出部6を最下段に設けてもよいし、2つ以上の引出部7を入れ子式にしてもよい(図示せず)。また、例えば、展示台2では、2つの引出部7を入れ子式にしてもよいし、4つ以上の引出部7を入れ子式にしてもよい(図示せず)。
なお、本実施形態(各変形例を含む。以下同じ。)に係る展示台1,2では、脚部30,60が角筒状に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、内側壁44,77を省略し、脚部30,60が平面から見て略コ字状に形成されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る展示台1,2では、中段棚部31(中段棚板39)に嵌合片41が設けられていたが、嵌合片41は省略されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る展示台1,2では、支持部20,50(一対の支持片22,52)が、伸長形態P2において上方に位置する引出部6,7の脚部30,60を支持する構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、支持部20,50を省略し、第1側壁11や外側壁32等の上部に切り込みを入れて連結片(図示せず)が形成され、外側壁32,62等の下部に連結穴(図示せず)が形成され、伸長形態P2とした状態で連結片が連結穴に押し込まれることで、伸長形態P2に保持されてもよい。また、他にも、引出部6,7(脚部30,60)が、ボルトやネジ等の締結部材を介して連結されることで、伸長形態P2に保持されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る展示台1,2では、引出部6,7の引き抜き規制のために、上係止片14,15,35と下係止片36,37,65とが設けられていたが、これらは省略されてもよい(図示せず)。つまり、引出部6,7は引き抜き可能とされてもよい。
また、本実施形態に係る展示台1,2は、紙製の両面段ボールシートで形成されていたが、本発明はこれに限定されない。展示台1は、片面段ボール、複両面段ボール、複々両面段ボール、単紙(厚紙)または合成樹脂製の板材等で形成されていてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る展示台における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明は技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよく、特許請求の範囲は技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様を含んでいる。
1,2 展示台
5 台座部
6,7 引出部
30,60 脚部
31 中段棚部(棚部)
46 下段棚部(棚部)
61 上段棚部(棚部)
40 載置面部
41 嵌合片
22,52 支持片
L3 第3折曲線(折曲線)
L17 第17折曲線(折曲線)
14 第1上係止片(上係止片)
36 第1下係止片(下係止片)
35 上係止片
65 下係止片
S1,S2 展示空間
P1 収納形態
P2 伸長形態
5 台座部
6,7 引出部
30,60 脚部
31 中段棚部(棚部)
46 下段棚部(棚部)
61 上段棚部(棚部)
40 載置面部
41 嵌合片
22,52 支持片
L3 第3折曲線(折曲線)
L17 第17折曲線(折曲線)
14 第1上係止片(上係止片)
36 第1下係止片(下係止片)
35 上係止片
65 下係止片
S1,S2 展示空間
P1 収納形態
P2 伸長形態
Claims (6)
- 入れ子構造とされた2つ以上の引出部(6,7)を有し、上方の前記引出部を下方の前記引出部の内部に収容した収納形態(P1)と、下方の前記引出部に対して上方の前記引出部を引き上げた伸長形態(P2)との間で変形可能に構成された展示台(1,2)であって、
前記引出部は、
幅方向に間隔をあけて配置され、上下方向に延設された一対の脚部(30,60)と、
一対の前記脚部の上部の間に架設され、商品が載置される棚部(31,61)と、を備え、
前記収納形態において、上方の前記引出部の前記脚部は下方の前記引出部の前記脚部に収容され、上方の前記引出部の前記棚部は下方の前記引出部の前記棚部に積層され、
前記伸長形態において、上方の前記引出部の前記脚部は引き上げられた状態で下方の前記引出部の前記脚部に保持され、上方の前記引出部の前記棚部は下方の前記引出部の前記棚部から上方に離間し、上方の前記引出部と下方の前記引出部の前記棚部とは平面上で幅方向に直交する奥行方向の両側を開口させた展示空間(S1,S2)を構成することを特徴とする展示台。 - 前記脚部は、中空の筒状に形成され、
前記収納形態において、上方の前記引出部の前記脚部は、下方の前記引出部の前記脚部の内部に上下方向にスライド可能に収容されることを特徴とする請求項1に記載の展示台。 - 最上位の前記引出部を除いた少なくとも1つの前記引出部の前記棚部は、
前記商品を載置する載置面部(40)と、
前記載置面部の幅方向の両端に連設され、前記伸長形態において上方の前記引出部の前記脚部との隙間に嵌合する一対の嵌合片(41)と、を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の展示台。 - 筒状に形成され、前記収納形態において最下位の前記引出部が収容される台座部(5)を更に備え、
前記伸長形態において、最下位の前記引出部の前記脚部は、引き上げられた状態で前記台座部に保持されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の展示台。 - 最上位の前記引出部を除いた前記引出部の一対の前記脚部および前記台座部は、それぞれ、幅方向の両側の内面において上下方向に延びた折曲線(L3,L17)を軸に回動可能に設けられた一対の支持片(22,52)を有し、
前記支持片は、
前記収納形態において前記折曲線で折り返された状態で上方に位置する前記引出部の前記脚部との間に挟まれ、
前記伸長形態において前記折曲線まわりの復元力で回動して上方に位置する前記引出部の前記脚部を支持することを特徴とする請求項4に記載の展示台。 - 最上位の前記引出部を除いた前記引出部の一対の前記脚部および前記台座部は、それぞれ、幅方向の両側の上端に連設されて内側に折り返された一対の上係止片(14,35)を有し、
前記引出部の一対の前記脚部は、幅方向の両側の下端に連設されて外側に折り返された一対の下係止片(36,65)を有し、
前記上係止片と前記下係止片とは、前記伸長形態において前記支持片よりも上方で互いに干渉可能に対向することを特徴とする請求項5に記載の展示台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022012668A JP2023111044A (ja) | 2022-01-31 | 2022-01-31 | 展示台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022012668A JP2023111044A (ja) | 2022-01-31 | 2022-01-31 | 展示台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023111044A true JP2023111044A (ja) | 2023-08-10 |
Family
ID=87551515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022012668A Pending JP2023111044A (ja) | 2022-01-31 | 2022-01-31 | 展示台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023111044A (ja) |
-
2022
- 2022-01-31 JP JP2022012668A patent/JP2023111044A/ja active Pending
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