JP6699338B2 - ファイル用補強材及びそれを挟持したファイル - Google Patents

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本発明は、ファイル用補強材及び当該ファイル用補強材を挟持したファイルに関する。
従来、リング状等の綴じ具に係止することにより帳票や印刷物等の書類を綴じる書類綴じファイルが広く使用されている。このうち、大量の書類を綴じることが可能なファイルとして、背表紙幅が2cm以上の幅広書類綴じファイル(以下、単に「ファイル」とも言う。)も広く使用されている。このような幅広書類綴じファイルは流通時や店舗に陳列されている時等の書類を綴じる前の段階においては、背表紙を底辺とし、表表紙及び裏表紙を斜辺とする二等辺三角形の断面形状を有する。
このような二等辺三角形状の断面形状を有するファイルを輸送する場合には、背表紙を左側にした左背表紙ファイルと背表紙を右側にした右背表紙ファイルの1組のファイルを用意し、左背表紙ファイルの表表紙と裏表紙の間に右背表紙ファイルの表表紙若しくは裏表紙を挟むようにして1組のファイル全体で中空の略四角筒形状を成すようにしていた。このため、輸送時には背表紙幅を同じくする1組のファイルを用意しなければならず、輸送したファイルを陳列する際にも、組を成す向きが異なる2つのファイルを別々に分けて陳列するという手間が生じるという不都合が生じていた。
また、このような二等辺三角形状の断面形状を有するファイルを陳列する場合、平積みするためには背表紙の方向を左右交互にして積み重ねることになるため、上下方向若しくは表裏が1冊毎に逆向きになってしまう。この状態で正方向のファイルを1冊取り除くと逆方向のファイルが一番上に載置されることになってしまう。このため、店舗での陳列を考えた場合は特に、商品であるファイルが逆向きに置かれた状態になってしまうという不都合が生じていた。
また、背表紙の方向を左右交互にして平積みすると水平方向に対して傾斜面を形成する表表紙及び裏表紙を重ねることになるため、横滑りが生じやすく、平積みが崩れ易いという問題もあった。
また、ファイルを立てた状態で横に並べる場合にも、背表紙を手前にして横に並べると奥に行くに従って隙間が生じてしまう。このため、多数のファイルを横に並べる時には特に、断面形状の二等辺三角形の頂点を中心にして並べた複数のファイルの背表紙全体で略円弧を描くようになり、端の方に並べたファイルが斜めに奥まって配置されることになってしまうという不都合が生じていた。
この不都合を解消する手段として、背表紙を手前と奥に交互に配置するように並べる陳列方法が考えられる。しかし、背表紙が奥になっているファイルがあると見栄えが良くないだけでなく、背表紙が奥になっているファイルを取り出そうとしても隙間が無いため奥に向かって幅広となっているファイルを取り出すのは困難である。また、背表紙が奥になっているファイルを取り出せたとしても、取り出す際に両側の隣り合うファイルの位置をずらし易く、陳列している列全体の見栄えも悪くなってしまう。
また、このようなファイルは背表紙の横幅と同等の厚みの書類が綴じられていれば全体として中身の詰まった略四角柱形状を成すが、書類を綴じる前の段階では中空の二等辺三角柱形状を成す。このため、特に斜辺を構成する表表紙及び裏表紙に外力が加わると、内側に凹んだり、表表紙や裏表紙の周縁部が損傷したりするという問題が多くあった。
これまで、表表紙及び裏表紙の隅部を補強する補強具の提案(例えば、特許文献1)や
、ファイルの倒れや背表紙のズレを防止する補強具の提案(例えば、特許文献2)はなされてきた。
しかし、断面形状が二等辺三角形状となることに起因する輸送時及び陳列時の問題の解決や、書類を綴じる前の段階での表表紙及び裏表紙全体を補強することに関する技術の提案はなされていない。
なお、ファイル全体をファイルより一回り大きなハードカバーに収納することも考えられるが、ハードカバーが高価であることに加え、ファイルの表表紙及び裏表紙自体の補強とはならないため、表表紙及び裏表紙の中央部が変形しやすいという問題の解決にはならなかった。
特開平9−248987号公報 特開平8−238881号公報
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、書類を綴じる前の段階で断面形状が二等辺三角形状となるファイルの輸送時及び陳列時の問題を解決すると共に、ファイルの表表紙及び裏表紙全体を補強することが可能で、かつ、安価なファイル用補強材及びそれを挟持したファイルを提供することを課題とする。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、本発明のファイル用補強材は、綴じ具を有するファイルに挿入される補強材であって、前記ファイルと同等の大きさを有し、かつ、底部、前記底部に連接する側板部、及び前記側板部に連接する蓋部を備え全体として四角箱形状を成す箱部と、前記箱部の一部に形成されて前記綴じ具を収納する綴じ具収納部と、を備え、前記箱部の左右方向の略中央若しくは上下方向の略中央の少なくとも一方に高さ保持板を有することを特徴とする。
また、本発明のファイル用補強材は、前記箱部の上下方向の長さが前記ファイルの上下方向の長さよりも長くても良いし、前記箱部の左右方向の長さが前記ファイルの左右方向の長さよりも長くても良い。
また、本発明のファイル用補強材は、前記綴じ具収納部は前記箱部の一部を切り欠いて形成されていても良いし、前記箱部の一部を内方に折り曲げた凹形状に形成されていても良い。
また、本発明のファイル用補強材は、前記箱部の前記綴じ具と反対側の前記側板部の幅は前記ファイルの背表紙の幅と略同一であっても良い。
また、本発明のファイル用補強材を挟持したファイルは、表表紙、背表紙、及び裏表紙が連接され、前記背表紙の内面側には綴じ具を有し、本発明のファイル用補強材を前記表表紙と前記裏表紙の間に挟持することを特徴とする。
また、本発明のファイル用補強材を挟持したファイルの前記綴じ具は前記ファイル用補強材の前記綴じ具収納部内に嵌合保持されるのであっても良い。
本発明のファイル用補強材は、前記ファイルと同等の大きさを有し、かつ、底部、前記底部に連接する側板部、及び前記側板部に連接する蓋部を備え全体として四角箱形状を成す箱部と、前記箱部の一部に形成されて前記ファイルの綴じ具を収納する綴じ具収納部と、を備え、前記ファイルの表表紙と裏表紙の間に挿入して使用される。これにより、四角箱形状を成す箱部の蓋部及び底部によって前記ファイルの表表紙及び裏表紙の全体を内側から支えて補強することが可能となる。
また、前記ファイル用補強材の一部に前記ファイルの綴じ具を収納する綴じ具収納部を備えることにより、輸送時や陳列時等に前記ファイル用補強材が前記ファイルから抜け落ちる虞がない。
さらに、四角筒形状を成す箱部を有する前記ファイル用補強材を挿入することにより書類を綴じる前のファイルであっても、その断面形状は四角形状とすることが可能である。これにより、断面形状が二等辺三角形状を成すことに起因する輸送時及び陳列時の問題を全て解決することが可能となる。
加えて、前記ファイル用補強材は、商品であるファイルの外側を保護する美麗なハードカバーとは異なり、ファイルの内側に挿入されて補強に必要な強度を有していれば良いため、段ボール紙等が好適に使用可能であり、安価に提供することが可能である。
また、前記箱部の左右方向の略中央若しくは上下方向の略中央の少なくとも一方に高さ保持板を有することにより、変形しやすい表表紙及び裏表紙の中央部の内側への凹みを確実に防止することが可能となる。
また、前記箱部の上下方向の長さを前記ファイルの上下方向の長さよりも長くすることにより、前記ファイルの表表紙及び裏表紙の上下端が輸送時や陳列時に棚等に直接接触することが無くなるため、前記ファイルの表表紙及び裏表紙の損傷を防止することが可能となる。
また、前記箱部の左右方向の長さを前記ファイルの左右方向の長さよりも長くした場合には、前記ファイルの表表紙及び裏表紙の背表紙とは反対側の側端が輸送時や陳列時に棚等に直接接触することが無くなるため、前記ファイルの表表紙及び裏表紙の損傷を防止することが可能となる。
また、前記綴じ具収納部が前記箱部の一部を切り欠いて形成されることにより、前記箱部内の空間に前記綴じ具が収納される構成となる。これにより、前記綴じ具収納部に前記綴じ具を収納した状態でも前記ファイル用補強材の表面に凹凸が生じることがないため、前記ファイルの表表紙及び裏表紙を平滑面で内側から支えることが可能となる。
また、前記綴じ具収納部が前記箱部の一部を内方に折り曲げた凹形状に形成された場合にも、前記綴じ具収納部に前記綴じ具を収納した状態では前記ファイル用補強材の表面に凹凸が生じることがない。これにより、前記ファイルの表表紙及び裏表紙を平滑面で内側から支えることが可能となる。
また、前記箱部の前記綴じ具と反対側の前記側板部の幅は前記ファイルの背表紙の幅と略同一であることにより、従来のファイルにおいて断面二等辺三角形の頂点を成していた背表紙と反対側の側端部に背表紙幅と同等の幅を保つことが可能な前記ファイル用補強材の前記側板部を有することとなる。このため、前記ファイル用補強材を挟持したファイルにおいては、書類を綴じる前の段階でも表表紙及び裏表紙を略平行に保つことが可能となり、本発明の効果をより高めることが可能となる。
本発明のファイル用補強材を挟持したファイルは、表表紙、背表紙、及び裏表紙が連接され、前記背表紙の内面側には綴じ具を有し、本発明のファイル用補強材を前記表表紙と前記裏表紙の間に挟持することにより、前記表表紙及び前記裏表紙を内側から支えて補強することが可能となる。
また、四角筒形状を成す箱部を有する前記ファイル用補強材を挟持することにより書類を綴じる前のファイルであっても、その断面形状は四角形状とすることが可能である。これにより、断面形状が二等辺三角形状を成すことに起因する輸送時及び陳列時の問題を全て解決することが可能となる。
また、本発明のファイル用補強材を挟持したファイルの前記綴じ具は前記ファイル用補強材の前記綴じ具収納部内に嵌合保持されることにより、輸送時や陳列時等に前記ファイル用補強材が前記ファイルから抜け落ちる虞がない。
本発明のファイル用補強材の第1の実施形態の展開図を模式的に示した説明図である。 本発明のファイル用補強材の第1の実施形態を組み立てた状態を模式的に示した説明図であり、(a)は組み立て途中の状態の上面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は組み立て完了状態の上面図である。 本発明の第1の実施形態のファイル用補強材をファイルに装着する手順を模式的に示した説明図であり、(a)はファイルを開いた状態の上面図、(b)はファイル用補強材の綴じ具収納部にファイルの綴じ具を嵌合する状態の側面図、(c)はファイル用補強材を挟持した状態のファイルの上面図、(d)はファイル用補強材を挟持した状態のファイルの側面図である。 本発明のファイル用補強材の第2の実施形態の展開図を模式的に示した説明図である。 本発明のファイル用補強材の第2の実施形態を組み立てた状態を模式的に示した説明図であり、(a)は組み立て途中の状態の上面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は組み立て完了状態の上面図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明を実施するための第1の実施形態につき図1〜3を参照して説明する。
第1の実施形態のファイル用補強材1は、図1に示すシートブランクを組み立てることによって形成され、四角形の箱状を成す。このシートブランクは、ファイルの内側に挿入されて補強に必要な強度を有していれば良いため、段ボール紙等が好適に使用可能である。
ファイル用補強材1のシートブランクの具体的な構成を以下に示す。ファイル補強材1を挿入するファイル2の表表紙21及び裏表紙23と同等の大きさの底部3を有し、底部3の上下左右それぞれに上側板部41a、下側板部41b、左側板部42、及び右側板部43の4枚の側板部4が折り部を介して連接している。左側板部42の両側端には、背表紙保護部6が連接されている。さらに、左側板部42には左蓋部51、右側板部43には右蓋部52がそれぞれ折り部を介して連接され、折り部を折り曲げて組み立てると、左蓋部51と右蓋部52が突き合わせで底部3と対向する蓋部5となる。
ここで、底部3の大きさは表表紙21及び裏表紙23と同等の大きさが好ましく、具体的には上下長さ及び左右幅共に表表紙21及び裏表紙23との差が5mm、より好ましくは2mm以内であることを意味している。なお、表表紙21及び裏表紙23の損傷を防止
するため、底部3の上下長さ及び左右幅が共に表表紙21及び裏表紙23に比べて上記範囲内で大きいことが好ましい。
また、側板部4の高さは全て、ファイル2の背表紙22の内寸幅と略同一であることが好ましい。これは、背表紙22の内寸幅と略同一とすることにより、ファイル用補強材1を組み立ててファイル2に挿入・装着した際にファイル2の表表紙21及び裏表紙23を略水平な状態に保つことが可能となるからである。
また、左蓋部51の左側板部42寄りの部分を一部切り取ることにより、ファイル2の綴じ具24を収納する孔状の綴じ具収納部53が形成されている。綴じ具収納部53には、綴じ具24の両端のリング24aと接する綴じ具押さえ部53aが形成されていることが好ましい。綴じ具押さえ部53aは、例えば、略四角形状の綴じ具収納部53の、高さ保持板51a側の側辺からフラップ状に連接された小片で構成することができる。綴じ具押さえ部53aと両端のリング24aとが接することにより、リング24aが綴じ具収納部53内で動くことを防止することが可能である。これによってファイル補強材1がファイル2に固定され、輸送時等にファイル補強材1が落脱することを防止することが可能となる。
本実施形態においては綴じ具24が裏表紙23内面に取り付けられたファイル2を想定しているため、綴じ具収納部53は裏表紙23と対向する左蓋部51内に設けられているが、綴じ具24が背表紙22内面に取り付けられたファイル2に挿入するファイル用補強材1の場合には、綴じ具収納部53は背表紙22と対向する左側板部42内に設けられる。
また、左蓋部51及び右蓋部52のそれぞれの側板部42、43とは反対側に高さ保持板51a、52aが連接されている。高さ保持板51a、52aは、突き合わされた左蓋部51及び右蓋部52から下方に折り曲げられ、突き合わせ部分での蓋部5の凹み変形を防止する効果を奏する。このため、左蓋部51及び右蓋部52の横幅は略同一とすることにより突き合わせ部分が蓋部5の左右略中央となることが好ましく、高さ保持板51a、52aの長さ(組み立てたときの高さ)は左側板部42及び右側板部43の長さ(組み立てたときの高さ)と略同一とすることが好ましい。
本実施形態においては、蓋部5を左右2枚に分けて蓋部5の左右略中央に高さ保持板51a、52aを形成することにより蓋部5の中央部での凹み変形を防止し、これによりファイル2の表表紙21及び裏表紙23の変形も防止することが可能となる。同様の効果を奏する構成として、蓋部5を上下2枚に分けて蓋部5の上下略中央に高さ保持板を形成することも可能であり、この場合の高さ保持板は綴じ具収納部と重なる部分を避けて設けられる。
また、上側板部41aには、底部3とは反対側に筒上面板44a及び筒内側面板45aが連接され、筒内側面板45aの両側端には筒フラップ46aが連接されている。下側板部41bにも同様に、筒上面板44b及び筒内側面板45bが連接され、筒内側面板45bの両側端には筒フラップ46bが連接されている。また、筒上面板44a、44bから筒内側面板45a、45bの一部にかけて差し込み孔47a、47bが形成されている。この部分は、底部3に対して上下側板部41a、41bを折り立てた後、筒上面板44a、44bが底部3と平行になるように折り曲げ、さらに筒内側側面板45a、45bが内方で上下側板部41a、41bと平行になってその先端が底部3に接するように組み立てられる。これにより、上下側板部41a、41bを外方の側面とする四角筒が底部3の上下端部に組み立てられ、その筒上面から筒内側面の一部にかけて差し込み孔47a、47bが形成されることとなる。そして、差し込み孔47a、47bに、高さ保持板51a、52aの左右両側端部に形成された差し込み片51b、52bが2枚重ねた状態で差し込まれることにより、四角箱状の箱部11が組み立てられる。
図2(a)(b)には上下の四角筒を組み立てて左蓋部51に連接された高さ保持板51aの差し込み片51b、51bを差し込み孔47a、47bに差し込んだ状態を示している。
図2(c)は右蓋部52に連接された高さ保持板52aの差し込み片52b、52bを差し込み片51b、51bと接するようにして差し込み孔47a、47bに差し込んで箱部11の組み立てが完了した状態を示している。このときのファイル補強材1は、箱部11の一部に孔状の綴じ具収納部53が形成されると共に、左側板部42の両側端に連接された背表紙保護部6が箱部11の外側に突出した状態となっている。
ファイル用補強材1を挿入するファイル2は、図3(a)に示すように、表表紙21、背表紙22、及び裏表紙23が折り部を介して連接されており、リング24a等の綴じ具24を背表紙22内面に備えている。表表紙21、背表紙22、及び裏表紙23には紙やプラスチックが好適に使用される。リング24aの形状は図3に示したO形状だけでなく、D形状でも良い。また、リング24aの数は一般的に用いられている2、3、4、26のいずれでも良く、図3では3つの場合を図示している。
箱部11の組み立てが完了したファイル用補強材1を図3(a)に示すような綴じ具24付きのファイル2に挿入・装着する際にはまず、図3(b)に示すように、ファイル用補強材1の綴じ具収納部53にファイル2の綴じ具24のリング24aを嵌合させる。
ここで、綴じ具収納部53にリング24aを嵌合させる方法は2通りある。1つは図3(b)において実線で表したように、綴じ具収納部53が下になるように、底部3を上方にした状態のファイル用補強材1を、リング24aの上方から綴じ具収納部53とリング24aの位置を合わせるようにして下降することにより嵌合させる方法である。
もう1つは、図3(b)において破線で表したように、綴じ具収納部53が上になるようにファイル用補強材1をファイル2の表表紙21上に配置し、その状態で裏表紙23を表表紙21と対向する位置まで回転させると共に、綴じ具収納部53にリング24aを嵌入する方法である。
いずれの方法においても、リング24aと綴じ具収納部53とを嵌合させて表表紙21及び裏表紙23を対向するように閉じるという簡易な操作を行うことにより、図3(c)(d)に示すように、ファイル2にファイル用補強材1を挿入・装着することが可能となる。なお、図3(c)においては、リング24aと綴じ具収納部53との嵌合状態を明確にするため、表表紙21に隠れた部分も破線で示している。
このとき、図3(c)(d)に示すように、左側板部42の両側端に連接され、箱部11の外側に突出した背表紙保護部6が背表紙22の上下端から背表紙22の外面の一部を覆うように配置されるため、表表紙21及び裏表紙23の変形・損傷だけでなく、背表紙22の損傷も防止することが可能となる。
上述の通りに組み立てたファイル用補強材1を挿入・装着したファイル2は、書類を綴じる前の段階であっても四角箱形状のファイル用補強材1が挿入・装着されていることにより断面形状は四角形状となるため、従来のファイルのような断面が二等辺三角形状であることに起因する輸送時及び陳列時の問題を全て解決することが可能となる。
また、ファイル用補強材1の底部3がファイル2の表表紙21及び裏表紙23より少し大きいことにより、表表紙21及び裏表紙23の側辺及び隅部の損傷を防止することも可能となる。
加えて、ファイル用補強材1の材料には段ボールが使用されるため、安価に提供することが可能となる。
<第2の実施形態>
以下、本発明を実施するための第2の実施形態につき図4、5を参照して説明する。
第2の実施形態のファイル用補強材10は、綴じ具収納部53が、左蓋部51内に孔状に設けられるのではなく、左側板部42及び左蓋部51の一部を内方に折り込んで凹形状に設けられる点で第1の実施形態と異なる。
本実施形態においては、左側板部42の一部を綴じ具収納底部53c、左蓋部51の一部を綴じ具収納側壁部53bとして、綴じ具収納底部53c及び綴じ具収納側壁部53bの左右両端に切り込み線を設けることにより綴じ具収納底部53c及び綴じ具収納側壁部53bが箱部110の内方に折りこまれて四角筒形状に凹んだ綴じ具収納部53を形成する。なお、綴じ具収納部53の左右側端付近におけるファイル2の両端のリング24aと接する位置において、綴じ具収納底部53cの一部から綴じ具収納側壁部53bの一部にかけて切り欠きを設けることにより、この部分での綴じ具収納底部53c及び綴じ具収納側壁部53bの間の折り部が外方に突出するように折り曲げられて綴じ具押さえ部53a、53aを構成する。
本実施形態のような綴じ具収納部53を形成することにより、綴じ具24が裏表紙23内面に設けられたファイル2だけでなく、綴じ具24が背表紙22内面に設けられたファイル2にも対応することが可能なファイル用補強材10とすることが可能となる。
図5(a)(b)には上下の四角筒を組み立てて左蓋部51に連接された高さ保持板51aの差し込み片51b、51bを差し込み孔47a、47bに差し込んだ状態を示している。
図5(c)は右蓋部52に連接された高さ保持板52aの差し込み片52b、52bを差し込み片51b、51bと接するようにして差し込み孔47a、47bに差し込んで箱部110の組み立てが完了した状態を示している。このときのファイル補強材10は、箱部110の一部に凹形状の綴じ具収納部53が形成されると共に、左側板部42の両側端に連接された背表紙保護部6が箱部110の外側に突出した状態となっている。
上述の通りに組み立てたファイル用補強材10は、第1の実施形態と同様にしてファイル2に挿入・装着される。ファイル用補強材10が挿入・装着されたファイル2は、書類を綴じる前の段階であっても四角箱形状のファイル用補強材10が挿入・装着されていることにより断面形状は四角形状となるため、従来のファイルのような断面が二等辺三角形状であることに起因する輸送時及び陳列時の問題を全て解決することが可能となる。
また、ファイル用補強材10の底部3がファイル2の表表紙21及び裏表紙23より少し大きいことにより、表表紙21及び裏表紙23の側辺及び隅部の損傷を防止することも可能となる。
加えて、ファイル用補強材10の材料には段ボールが使用されるため、安価に提供することが可能となる。
1、10・・・ファイル用補強材
11、110・・・箱部
2・・・ファイル
21・・・表表紙
22・・・背表紙
23・・・裏表紙
24・・・綴じ具
24a・・・リング
3・・・底部
4・・・側板部
41a・・・上側板部
41b・・・下側板部
42・・・左側板部
43・・・右側板部
44a、44b・・・筒上面板
45a、45b・・・筒内側面板
46a、46b・・・筒フラップ
47a、47b・・・差し込み孔
5・・・蓋部
51・・・左蓋部
52・・・右蓋部
51a、52a・・・高さ保持板
51b、52b・・・差し込み片
53・・・綴じ具収納部
53a・・・綴じ具押さえ部
6・・・背表紙保護部

Claims (8)

  1. 綴じ具を有するファイルに挿入される補強材であって、
    前記ファイルと同等の大きさを有し、かつ、底部、前記底部に連接する側板部、及び前記側板部に連接する蓋部を備え全体として四角箱形状を成す箱部と、前記箱部の一部に形成されて前記綴じ具を収納する綴じ具収納部と、を備え、前記箱部の左右方向の略中央若しくは上下方向の略中央の少なくとも一方に高さ保持板を有することを特徴とするファイル用補強材。
  2. 請求項1に記載のファイル用補強材であって、
    前記箱部の上下方向の長さは前記ファイルの上下方向の長さよりも長いことを特徴とするファイル用補強材。
  3. 請求項1に記載のファイル用補強材であって、
    前記箱部の左右方向の長さは前記ファイルの左右方向の長さよりも長いことを特徴とするファイル用補強材。
  4. 請求項1〜のいずれか1に記載のファイル用補強材であって、
    前記綴じ具収納部は前記箱部の一部を切り欠いて形成されることを特徴とするファイル用補強材。
  5. 請求項1〜のいずれか1に記載のファイル用補強材であって、
    前記綴じ具収納部は前記箱部の一部を内方に折り曲げた凹形状に形成されることを特徴とするファイル用補強材。
  6. 請求項1〜のいずれか1に記載のファイル用補強材であって、
    前記箱部の前記綴じ具と反対側の前記側板部の幅は前記ファイルの背表紙の幅と略同一であることを特徴とするファイル用補強材。
  7. 表表紙、背表紙、及び裏表紙が連接され、前記背表紙の内面側には綴じ具を有し、
    請求項1〜のいずれか1に記載のファイル用補強材を前記表表紙と前記裏表紙の間に挟持することを特徴とするファイル。
  8. 請求項に記載のファイルであって、
    前記綴じ具は前記ファイル用補強材の前記綴じ具収納部内に嵌合保持されることを特徴とするファイル。
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