JP2008087828A - 薄板構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な方法で自立性の構造体を組立ることができかつ使用後にコンパクトに収納し得るような、紙製又は樹脂製の薄板から形成される薄板構造体を提供すること。
【解決手段】紙製又は樹脂製の薄板から形成され、自立状態で使用される薄板構造体21であって、自立状態で上下方向に沿って配置される第1ヒンジ部11と、上記薄板が第1ヒンジ部11で折り曲げられることにより形成される角度を維持するための角度維持手段24と、第1ヒンジ部11に略直交する第2ヒンジ部10と、を備える薄板構造体21である。自立状態は、上記薄板を第1ヒンジ部11で折り曲げて角度維持手段24を配置することによって形成され、当該薄板構造体21を使用したのち、第1ヒンジ部11及び/又は第2ヒンジ部10で上記薄板を折り畳む。
【選択図】図2

Description

本発明は、紙製又は樹脂製の薄板から形成され、自立状態で使用される薄板構造体に関する。さらに詳しくは、本発明は、例えば、大形の冷蔵庫のような家電製品を簡易包装する場合に使用され、使用後にコンパクトに収納できる薄板構造体に関する。
従来から、大形の冷蔵庫のような家電製品を出荷、運搬するときなどの包装形態として、組み立て容易性、低コスト性、開封後の処理容易性等の観点から、紙製や樹脂製(例えば、プラスチック製)の段ボール、又はチップボールなどの厚紙に代表される薄板を材料として用い、この薄板から形成される包装用部材のような薄板構造体による簡易包装が多く用いられている。
ここで、上記のような薄板から形成される包装部材に関する技術について、例えば、以下のような特許文献1〜3に開示された技術がある。以下に、これら既知の技術について説明する。
従来、複写機のような商品を簡易な包装方式にしたがい包装する簡易包装構造に関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この簡易包装構造は、被包装物が載置されるパレット、このパレットに立設された複数の支柱、及び被包装物の上面を覆うように設けられたキャップ等を備えた簡易包装構造であり、支柱は、チップボールのような硬質の厚紙で横断面がL字状のアングル形状に形成されている。
また、ロール状に巻着されたプラスチックフィルムのようなロール状物品を輸送、保管するための包装用コンテナ装置に関する技術も開示されている(例えば、特許文献2参照)。このロール状物品の包装用コンテナ装置は、底板部材、この底板部材に対して取り外し自在に組みつけられる側板部材、この側板部材の上部に被せられる上板部材等を備えたロール状物品の包装用コンテナ装置である。ここで、側板部材は、プラスチック、木材、金属、又はこれらの複合材料よりなり、横断面がコ字状に形成されている。この従来技術では、複数のロール状物品をまとめて包装及び開梱し、複数のロール状物品を積載効率よく、簡単、且つ容易に輸送、保管できるようになっていると、称している。
また、横断面が一部を切断した矩形状に形成された輸送用コンテナに関する技術も開示されている(例えば、特許文献3参照)。この輸送用コンテナは、断面コ字状に形成された一対の側板によって形成されるコンテナ用胴枠、このコンテナ用胴枠の上端部及び下端部の各々に設けられる上トレイ及び下トレイ等を備えた輸送用コンテナであり、コンテナ用胴枠は、段ボールで形成され、切断された一部は、テープのようなもので接合されている。この従来技術では、このテープ状の接合部材を貼り付け、剥がすことにより、輸送物を容易に包装、開封できるようになっている。
しかしながら、いずれの従来技術も、使用後に、薄板を収納して回収する際にそのコンパクト化が不十分である。
例えば、特許文献1に記載された簡易包装構造で用いられる支柱は、比較的高さが高い大形冷蔵庫のような家電製品を簡易包装する場合、長手方向の長さが長くなってしまう。よって、使用後分解された複数の支柱を再利用に備えて保管等する場合、コンパクトに収納できないという問題点がある。
また、特許文献2に記載されたロール状物品の包装用コンテナ装置で用いられる側板部材は、被包装物の周囲を囲む周方向にはヒンジ金具などで折り畳み可能なように形成されているが、自立状態における上下方向には折り畳み等することができない。よって、特許文献1に記載された簡易包装構造で用いられる支柱と同様、比較的高さが高い大形冷蔵庫のような家電製品を簡易包装する場合、使用後分解された側板部材をコンパクトに収納できないという問題点がある。
また、特許文献3に記載された輸送用コンテナで用いられるコンテナ用胴枠においても同様、比較的高さが高い大形冷蔵庫のような家電製品を簡易包装する場合、コンテナ用胴枠をコンパクトに収納することができない。
以上、いずれの従来技術も、使用後に回収する際、コンパクトに収納する点で不十分である。
特開2003−112766号公報 特開2004−51135号公報 実開平02−48539号公報
前記問題点に鑑み、本発明の課題は、簡易な方法で自立性の構造体を組立ることができかつ使用後にコンパクトに収納し得るような、紙製又は樹脂製の薄板から形成される薄板構造体を提供することである。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、商品の簡易包装などに使用される薄板において、相互に直行するヒンジ部(自立状態で上下方向の第1ヒンジ/自立状態で水平方向の第2ヒンジ部)を配置すると共に、第1ヒンジ部における所定の角度を維持するための手段を採用することにより、前記課題を解決できることを見出し、この知見に基づき、本発明が完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、紙製又は樹脂製の薄板から形成され、自立状態で使用される薄板構造体であって、前記自立状態で上下方向に沿って配置される第1ヒンジ部と、前記薄板が前記第1ヒンジ部で折り曲げられることにより形成される角度を維持するための角度維持手段と、前記第1ヒンジ部に略直交する第2ヒンジ部と、を備え、前記自立状態は、前記薄板を前記第1ヒンジ部で折り曲げて前記角度維持手段を配置することによって形成され、かつ当該薄板構造体を使用したのち、前記第1ヒンジ部及び前記第2ヒンジ部のうちの少なくともいずれかで前記薄板を折り畳むことができることを特徴とする薄板構造体を提供する。
また、本発明によれば、前記第1ヒンジ部は、前記薄板に折れ線を設けることによって形成されており、前記第2ヒンジ部は、前記薄板が半切り罫線を有するような切り込みを入れることによって形成されており、当該薄板構造体を使用したのち、前記薄板を前記第2ヒンジ部で折り畳めることが好適である。
さらに、本発明によれば、前記第2ヒンジ部は、複数の前記半切り罫線を相互に平行に設けることによって形成され、隣り合う前記半切り罫線は、一方の切り込みが前記薄板の一面から入れられ、他方の切り込みが前記一面の反対面から入れられていることが好適である。
さらに、本発明によれば、前記第1ヒンジ部と前記第2ヒンジ部との交差部に孔が設けられていることが好適である。
さらに、本発明によれば、前記第1ヒンジ部での折り曲げによって形成される前記角度は、略直角であり、前記自立状態での水平断面の形状は、L字状であり、当該薄板構造体は、支柱部又は側壁部を有する構造体であることが好適である。
さらに、本発明によれば、前記第1ヒンジ部は、複数のヒンジ部を相互に平行に設けることによって形成され、前記第1ヒンジ部での折り曲げによって形成される前記角度は、略直角であり、前記自立状態での水平断面の形状は、コの字状又は矩形状であり、当該薄板構造体は、側壁部を有する構造体であることが好適である。
さらに、本発明によれば、前記角度維持手段は、前記自立状態での下端部に設けられ上部が開口した底箱を有する手段であり、当該薄板構造体は、商品の簡易包装に使用されることが好適である。
さらに、本発明によれば、当該薄板構造体は、表示パネルが取り付けられるか又は表示が直接付され、展示用に使用されることが好適である。
本発明の薄板構造体によれば、本発明の構成要件、特に上下方向の第1ヒンジ部と、水平方向の第2ヒンジ部と、角度維持手段とを組み合わせたことにより、組立られた薄板構造体を使用したのち、角度維持手段を薄板構造体から外して、薄板を第1ヒンジ部及び/又は第2ヒンジ部で折り畳むことによって、非常にコンパクトに収納できるという技術的効果を奏することができる。また、折り畳んだ薄板を、第1ヒンジ部及び第2ヒンジ部で伸ばした状態にさせ、第1ヒンジ部において所定の角度を設けて角度維持手段を配置させれば、自立性の薄板構造体を形成でき、これにより、簡易な方法で自立性の構造体を組立ることができるという技術的効果を奏することができたのである。
前記したように、本発明は、紙製又は樹脂製の薄板から形成され、自立状態で使用される薄板構造体21であって、前記自立状態で上下方向に沿って配置される第1ヒンジ部11と、上記薄板が第1ヒンジ部11で折り曲げられることにより形成される角度を維持するための角度維持手段24と、第1ヒンジ部11に略直交する第2ヒンジ部10と、を備え、自立状態は、上記薄板を第1ヒンジ部11で折り曲げて角度維持手段24を配置することによって形成され、かつ当該薄板構造体21を使用したのち、第1ヒンジ部11及び/又は第2ヒンジ部10で薄板を折り畳むことができることを特徴とする、薄板構造体21(番号は、添付の図1,2を参照。)を提供する。
ヒンジ部とは、いわゆる部材と部材との継ぎ目のことをいう。例えば、ヒンジ部の第1の態様として、1枚の薄板に押圧して直線状の窪みを入れることにより設けられる折れ線により形成されるヒンジ部がある(以下、第1態様と記載する)。また、第2の態様として、1枚の薄板のいずれか一面から反対面を残して切り込みを入れることにより設けられる半切り罫線を有するような切り込みにより形成されるヒンジ部がある(以下、第2態様と記載する)。この第2態様では、切り離されずに残った一面でヒンジが形成される。さらに、第3の態様として、複数の薄板を蝶番などの金具やテープなどの連結部材で連結することによってもヒンジ部を形成できる(以下、第3態様と記載する)。
ここで、第1ヒンジ部11及び第2ヒンジ部10は、上記のようなヒンジ部の方式を適宜、組み合わせて形成できるものである。例えば、第1ヒンジ部11及び第2ヒンジ部10を、いずれも第1態様、第2態様、又は第3態様としても良いし、第1ヒンジ部11を第1態様とし、第2ヒンジ部10を第2態様としても良い。また、第1ヒンジ部11及び第2ヒンジ部10を、第1ヒンジ部11/第2ヒンジ部10の順で、第1態様/第3態様、第2態様/第1態様、第2態様/第3態様、第3態様/第1態様、第3態様/第2態様、としても良い。
また、角度維持手段24は、上記のとおり、薄板が第1ヒンジ部11で折り曲げられることにより形成される角度を維持するための手段であり、例えば、折り曲げられた薄板が弾性により元の平らな状態に戻ろうとすることを防ぐためのものであったり、折り曲げられた複数の薄板におけるヒンジ部を中心とする外部からの小さな力による回転を防止して薄板構造体21の安定な自立状態を維持するためのものである。例えば、以下で説明する、図1の底箱24や図7の板36のことである。
次に、添付の図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を説明することにより、本発明を更に詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る薄板構造体21で冷蔵庫101を簡易包装した状態を示す斜視図である。本実施形態に係る薄板構造体21は、商品である冷蔵庫101を簡易包装するためのものであり、自立状態での上端部に設けられ下部が開口したキャップ(角度維持手段)22と、冷蔵庫101の4隅を外力から保護するための支柱部1と、自立状態での下端部に設けられ上部が開口した底箱(角度維持手段)24と、冷蔵庫101の側面を外力から保護するための側面パネル(図示せず)とを備えている。
冷蔵庫101を薄板構造体21を用いて簡易包装する手順を説明する。まず、底箱(角度維持手段)24を設置して、その上に冷蔵庫101を載置する。そして、自立状態での水平断面の形状が折り曲げられてL字状を形成する支柱部1を冷蔵庫101と底箱(角度維持手段)24との間に立設させ、支柱部1と底箱(角度維持手段)24とをジョイント23で連結する。このとき、例えば、L字状の支柱部1が弾性により元の平らな状態に戻ろうとする変形は底箱(角度維持手段)24の角部内面で抑制される。よって、支柱部1の有するL字状の角度は、底箱(角度維持手段)24により維持される。
次に、キャップ(角度維持手段)22を4本の支柱部1の上端部に被せ、支柱部1とキャップ(角度維持手段)22とをジョイント23で連結する。このとき、上記底箱(角度維持手段)24と同様、支柱部1の有するL字状の角度が、キャップ(角度維持手段)22により維持される。そして、底箱(角度維持手段)24及びキャップ(角度維持手段)22と、支柱部1との間に側面パネル(図示せず)が嵌めこまれる。
ここで、キャップ(角度維持手段)22、支柱部1、底箱(角度維持手段)24、及び側面パネル(図示せず)は、いずれも、プラスチック製の段ボールからなる薄板で形成されている。尚、この薄板の材料としては、紙製の段ボールやチップボールなどの厚紙等を用いても良い。また、支柱部1の自立状態は、少なくとも底箱(角度維持手段)24があれば維持されるので、キャップ(角度維持手段)22や、側面パネル(図示せず)は必ずしも必要なものではない。
以上より、薄板構造体21は、非常に組み立て容易であり、また、材料も安価であるため、商品の簡易包装用として好適である。
図2は、図1に示す自立状態の薄板構造体21の支柱部1の斜視図である。図3は、図1に示す、折り畳まれた状態の支柱部1の斜視図である。図4は、図1に示す支柱部1の展開図である。また、図5は、図4に示す支柱部1の展開図におけるX−X矢視方向の断面図及びY−Y矢視方向の断面図である。
図2〜図5に示す、自立状態の支柱部1は、冷蔵庫101を簡易包装するために用いられる薄板構造体21の一包装用部材である。図2に示すように、薄板構造体21の支柱部1は、自立状態で上下方向に沿って配置される第1ヒンジ部11と、第1ヒンジ部11に略直交する第2ヒンジ部10と、を備えている。
図4及び図5(b)に示すように、第1ヒンジ部11は、薄板構造体21の支柱部1を形成する薄板14に折れ線18を設けることによって形成されている。ここで、前記したように、折れ線18は、図5(b)に示す薄板14のA面に押圧により直線状の窪みを入れることにより設けられたものである。これにより、第1ヒンジ部11は、弾性を有するヒンジ部となり、薄板14が第1ヒンジ部11で折り曲げられることにより形成される角度が、底箱(角度維持手段)24などの角度維持手段で維持されることにより、支柱部1の自立状態、さらには薄板構造体21として自立状態が安定する。尚、折れ線18は、薄板14のA面又はB面のいずれか片面に直線状の切り込みを設けて形成しても良い。
また、図4及び図5(a)に示すように、第2ヒンジ部10は、薄板構造体21の支柱部1を形成する薄板14が半切り罫線を有するような切り込み17を入れることによって形成されている。ここで、前記したように、半切り罫線とは、紙製やプラスチック製の段ボール、又はチップボールなどの厚紙のような薄板のいずれか一面から反対面を残して切り込みを入れ、残った一面でヒンジが形成される接合状態の線のことをいう。
冷蔵庫101を取り出したあと、薄板構造体21を収納する際、第1ヒンジ部11で折り曲げた、薄板構造体21の支柱部1を図4に示す元の平らな薄板14の状態に戻し、次いで、薄板14を第2ヒンジ部10で折り畳むことにより、簡易に支柱部1は図3に示すコンパクトな状態となる。これにより、長尺の支柱部1を上記のような簡易な方法でコンパクトに収納し得る。つまり、支柱部1、底箱(角度維持手段)24等を有する薄板構造体21を簡易な方法でコンパクトに収納し得ることになる。また、第2ヒンジ部10で折り畳んだ薄板14を元の平らな状態に戻したのち、第1ヒンジ部11で再度薄板14を折り曲げることにより、支柱部1を再利用することもできる。
また、図2及び図4に示すように、第2ヒンジ部10は、複数の半切り罫線を有するような切り込み17a、17b、17cを相互に平行に設けることによって形成されている。さらに、図5(a)に示すように、隣り合う半切り罫線(切り込み17b、17cの位置に形成される。)は、一方の切り込み17bが薄板14の一面Aから入れられ、他方の切り込み17cが一面Aの反対面Bから入れられている。これにより、薄板14を第2ヒンジ部10で折り畳む際、第2ヒンジ部10で分けられる薄板14の複数の板部を、交互に反対方向に折り返して折り畳むことができるので、一方向に折り畳んでいく場合に比べて、折り畳まれた薄板14の嵩張りを軽減でき、よりコンパクトに支柱部1を収納し得る。
また、図2〜図4に示すように、第1ヒンジ部11と第2ヒンジ部10との交差部には、それぞれ孔12が設けられている。これにより、第1ヒンジ部11での折り曲げ、ならびに第2ヒンジ部10での折り畳みが容易となる。また、第1ヒンジ部11と第2ヒンジ部10との交差部において薄板14が破れることを防止できる。
また、図2に示すように、薄板14は、凹凸状の中芯が中空部に設けられたプラスチック製の段ボールであって、上記凹凸が繰り返される方向である流れ方向が、支柱部1(薄板構造体21)の自立状態での水平方向と同じ方向Cであるように支柱部1は形成されている。支柱部1は長手方向を有するため、上記流れ方向をこの方向にすることにより、支柱部1の曲げ強度を向上させることができる。
次に、図6は、図1に示す薄板構造体21における複数の変形例であり、それぞれ薄板構造体で被包装物101aを簡易包装している状態を示す概略図である。
図6(a)、(b)に示すように、例えば、自立状態で上下方向に沿って配置される第1ヒンジ部での折り曲げによって形成される角度を略直角とすると、薄板構造体21a(図6(a))、薄板構造体21b(図6(b))の自立状態での水平断面の形状は、L字状を有するものとなり、つまり、薄板構造体21aは、支柱部を有する構造体、薄板構造体21bは、側壁部を有する構造体となる。これにより、薄板構造体21a、21bは、外力から被包装物101aを適切に保護することができる。
さらに、図6(c)、(d)に示すように、例えば、自立状態で上下方向に沿って配置される第1ヒンジ部は、複数のヒンジ部を相互に平行に設けることによって形成され、この第1ヒンジ部での折り曲げによって形成される角度を略直角とすると、薄板構造体21c(図6(c))の自立状態での水平断面の形状は、コの字状を有するものとなり、薄板構造体21d(図6(d))の自立状態での水平断面の形状は、矩形状を有するものとなる。つまり、薄板構造体21c及び薄板構造体21dは、側壁部を有する構造体となる。これにより、薄板構造体21a、21bと同様、薄板構造体21c、21dは、外力から被包装物101aを適切に保護することができる。尚、薄板構造体21dの自立状態での水平断面の形状は、一部を切断した矩形となっている。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態に係る展示用に使用される薄板構造体31を示す斜視図である。図8は、図7に示す薄板構造体31の展開図である。本実施形態に係る薄板構造体31は、表示が少なくとも一面に付され、商品などの展示用に使用されるものであり、図7に示すように、自立状態で上下方向に沿って配置される第1ヒンジ部34とこの第1ヒンジ部34に略直交する第2ヒンジ部33とを有する支柱部32と、支柱部32を形成する薄板37が第1ヒンジ部34で折り曲げられることにより形成される角度を維持するための板(角度維持手段)36とを備えている。
また、薄板構造体31は、側面部において自立状態で上部が細く、下部が太くなっており、上部から下部に向かって広がるように形成されている。これにより、上部から下部に向かってまっすぐな形状に形成された薄板構造体と比較して、薄板構造体31の重心は下方となり、且つ設置面の断面係数が大きくなるため、薄板構造体31の自立状態がより安定する。
図8に示すように、支柱部32を形成する薄板37及び板(角度維持手段)36は、いずれも、プラスチック製の段ボールからなる薄板で形成されている。尚、この薄板の材料としては、紙製の段ボールやチップボールなどの厚紙等を用いても良い。
薄板構造体31の支柱部32の少なくとも一面に商品などの表示が付されている。また、前記の本発明の第1実施形態に係る薄板構造体21と同様、第1ヒンジ部34と第2ヒンジ部33との交差部には孔35が設けられ、薄板構造体31を形成する薄板37は、凹凸状の中芯が中空部に設けられたものであって、薄板37の前記流れ方向が、薄板構造体31の自立状態での水平方向と同じ方向となるように薄板構造体31は形成されている。
尚、これら第1ヒンジ部34、第2ヒンジ部33の構造は、それぞれ、前記の本発明の第1実施形態に係る薄板構造体21の第1ヒンジ部11、第2ヒンジ部10の構造と同じであり、その説明は省略する。ここで、板(角度維持手段)36は、その切り込み部39を、支柱部32を形成する薄板37に設けられた切り込み38に差し込んで、第1ヒンジ部34での折り曲げによって形成される略直角の角度を維持し、薄板構造体31が容易に転倒しないように配置されたものである。
これにより、薄板構造体31は、非常に組み立て容易であり、また、材料も安価であるため、商品などの展示用として好適である。また、薄板構造体31を収納する際は、第2ヒンジ部33で交互に反対方向に折り返して折り畳むことができ、コンパクトに薄板構造体31を収納し得る。さらに、第2ヒンジ部33で折り畳んだ支柱部32を形成する薄板37を元の平らな状態に戻したのち、第1ヒンジ部34で再度折り曲げることにより、支柱部32を再利用することもできる。尚、支柱部32に、商品などを表示する表示パネルを取り付けて本発明に係る薄板構造体を形成していも良い。
次に、図9は、展示用に使用される薄板1枚構造の本発明に係る薄板構造体41を示す斜視図で、この薄板構造体41は、図7に示す薄板構造体31の第1変形例である。図10は、図9に示す薄板構造体41の展開図である。
図9に示すように、薄板構造体41は、自立状態で上下方向に沿って配置される第1ヒンジ部44と、この第1ヒンジ部44で折り曲げられることにより形成される角度を維持するための板部(角度維持手段)46と、この第1ヒンジ部44に略直交する第2ヒンジ部43とを備え、薄板1枚で形成されている。尚、薄板構造体41の説明において、図7に示す薄板構造体31と同様の構造については、その説明を省略する。
図10に示すように、板部(角度維持手段)46は、薄板構造体41を形成する薄板47に切り込みを入れることにより形成され、図9に示すように、折り曲げられることにより、第1ヒンジ部44で折り曲げられることにより形成される角度を維持する。これにより、薄板構造体41は容易に転倒しない。また、薄板構造体41は、1枚の薄板47で形成されるので歩留まりが良く低コストに繋がる。
次に、図11は、展示用に使用される薄板1枚構造の本発明に係る薄板構造体51を示す斜視図で、この薄板構造体51は、図7に示す薄板構造体31の第2変形例である。図12は、図11に示す薄板構造体41の展開図である。
図11に示すように、薄板構造体51は、自立状態で上下方向に沿って配置される第1ヒンジ部54と、この第1ヒンジ部54で折り曲げられることにより形成される角度を維持するための板部(角度維持手段)56と、この第1ヒンジ部54に略直交する第2ヒンジ部53とを備え、図9に示す薄板構造体41と同様、薄板1枚で形成されている。尚、薄板構造体51の説明において、図7に示す薄板構造体31と同様の構造については、その説明を省略する。
図12に示すように、板部(角度維持手段)56は、薄板構造体51を形成する薄板57の両端部に切り離されることなく連続して設けられ、図11に示すように、折り曲げられること及び互いに接着剤等で貼り付けられることにより、第1ヒンジ部54で折り曲げられることにより形成される角度を維持する。これにより、薄板構造体51は容易に転倒しない。また、薄板構造体51は、1枚の薄板で形成されるので歩留まりが良く低コストに繋がる。尚、板部(角度維持手段)56は、薄板構造体51を形成する薄板57の両端部のうち、いずれか一方の端部に設けられているだけでも良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することが可能なものである。
本発明に係る薄板構造体で冷蔵庫を簡易包装した状態を示す斜視図である。 図1に示す自立状態の支柱部の斜視図である。 図1に示す、折り畳まれた状態の支柱部の斜視図である。 図1に示す支柱部の展開図である。 図4に示す支柱部の展開図におけるX−X矢視方向の断面図及びY−Y矢視方向の断面図である。 図1に示す薄板構造体における複数の変形例の概略図である。 展示用に使用される本発明に係る薄板構造体を示す斜視図である。 図7に示す薄板構造体の展開図である。 展示用に使用される薄板1枚構造の本発明に係る薄板構造体を示す斜視図である。 図9に示す薄板構造体の展開図である。 展示用に使用される薄板1枚構造の本発明に係る薄板構造体を示す斜視図である。 図11に示す薄板構造体の展開図である。
符号の説明
1 支柱部
10 第2ヒンジ部
11 第1ヒンジ部
12 孔
14 薄板
17 切り込み
18 折れ線
21 薄板構造体
24 底箱(角度維持手段)

Claims (9)

  1. 紙製又は樹脂製の薄板から形成され、自立状態で使用される薄板構造体であって、
    前記自立状態で上下方向に沿って配置される第1ヒンジ部と、
    前記薄板が前記第1ヒンジ部で折り曲げられることにより形成される角度を維持するための角度維持手段と、
    前記第1ヒンジ部に略直交する第2ヒンジ部と、を備え、
    前記自立状態は、前記薄板を前記第1ヒンジ部で折り曲げて前記角度維持手段を配置することによって形成され、かつ当該薄板構造体を使用したのち、前記第1ヒンジ部及び/又は前記第2ヒンジ部で前記薄板を折り畳むことができることを特徴とする、薄板構造体。
  2. 前記第1ヒンジ部は、前記薄板に折れ線を設けることによって形成されており、
    前記第2ヒンジ部は、前記薄板が半切り罫線を有するような切り込みを入れることによって形成されており、
    当該薄板構造体を使用したのち、前記薄板を前記第2ヒンジ部で折り畳むことができることを特徴とする、請求項1に記載の薄板構造体。
  3. 前記第2ヒンジ部は、複数の前記半切り罫線を相互に平行に設けることによって形成され、
    隣り合う前記半切り罫線は、一方の切り込みが前記薄板の一面から入れられ、他方の切り込みが前記一面の反対面から入れられていることを特徴とする、請求項2に記載の薄板構造体。
  4. 前記第1ヒンジ部と前記第2ヒンジ部との交差部に孔が設けられていることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の薄板構造体。
  5. 前記第1ヒンジ部での折り曲げによって形成される前記角度は、略直角であり、
    前記自立状態での水平断面の形状は、L字状であり、
    当該薄板構造体は、支柱部又は側壁部を有する構造体であることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の薄板構造体。
  6. 前記第1ヒンジ部は、複数のヒンジ部を相互に平行に設けることによって形成され、
    前記第1ヒンジ部での折り曲げによって形成される前記角度は、略直角であり、
    前記自立状態での水平断面の形状は、コの字状又は矩形状であり、
    当該薄板構造体は、側壁部を有する構造体であることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の薄板構造体。
  7. 前記角度維持手段は、前記自立状態での下端部に設けられ上部が開口した底箱を有する手段であり、
    当該薄板構造体は、商品の簡易包装に使用されることを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の薄板構造体。
  8. 紙製又は樹脂製の薄板から形成され、自立状態で使用され、かつ表示パネルが取り付けられるか又は表示が直接付されて展示用に使用される薄板構造体であって、
    前記自立状態で上下方向に沿って配置される第1ヒンジ部と、
    前記薄板が前記第1ヒンジ部で折り曲げられることにより形成される角度を維持するための角度維持手段と、
    前記第1ヒンジ部に略直交する第2ヒンジ部とを備え、
    前記自立状態は、前記薄板を前記第1ヒンジ部で折り曲げて前記角度維持手段を配置することによって形成され、かつ当該薄板構造体を使用したのち、前記第1ヒンジ部及び/又は前記第2ヒンジ部で前記薄板を折り畳むことができることを特徴とする、薄板構造体。
  9. 紙製又は樹脂製の薄板から形成され、自立状態で使用され、かつ表示パネルが取り付けられるか又は表示が直接付されて展示用に使用される薄板構造体であって、
    前記自立状態で上下方向に沿って配置される第1ヒンジ部と、
    前記薄板が前記第1ヒンジ部で折り曲げられることにより形成される角度を維持するための角度維持手段と、
    前記第1ヒンジ部に略直交する第2ヒンジ部とを備え、
    前記自立状態は、前記薄板を前記第1ヒンジ部で折り曲げて前記角度維持手段を配置することによって形成され、
    前記第1ヒンジ部は、前記薄板に折れ線を設けることによって形成されており、前記第2ヒンジ部は、前記薄板が半切り罫線を有するような切り込みを入れることによって形成されており、
    当該薄板構造体を使用したのち、前記薄板を前記第2ヒンジ部で折り畳むことができることを特徴とする、薄板構造体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7456863B2 (ja) 2020-06-25 2024-03-27 大王製紙株式会社 梱包体及び梱包方法

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