JP6041707B2 - ラッチ回路および半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ラッチ回路および半導体装置に関する。
本発明は、ラッチ回路に関する。また、該ラッチ回路を有する半導体装置に関する。なお、本明細書において、半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を指す。
ラッチ回路は、特定の論理状態(以下、データともいう)を一時的に保持することが可能な回路であり、各種半導体装置内において利用されている。例えば、半導体装置内に設けられた記憶回路に対してデータの書き込みまたは読み出しを行う際に、当該データを一時的に保持する回路として利用されている。
上述したラッチ回路は、論理ゲートを用いて構成することが可能である。例えば、図13に示すDラッチ回路などが知られている。
図13に示すような論理ゲートによって構成されるラッチ回路では、電源供給が停止されると保持データが消失する。また、当該ラッチ回路を構成するために多数の半導体素子(トランジスタなど)が必要とされる。
他方、不揮発性の強誘電体素子を用いてラッチ回路を構成することも可能である(特許文献1参照)。この場合、電源供給が停止された状態においても当該強誘電体素子においてデータを保持することが可能である。しかしながら、当該強誘電体素子は、書き換え回数の増大に伴うデータ保持特性の劣化が顕在化しやすい。
特開2004−212477号公報
上述した点に鑑み、本発明の一態様は、不揮発性であり、ラッチ回路を提供することを目的とする。具体的には、本発明の一態様は、電源供給が停止された状態であってもデータが劣化せず、データの保持が可能なラッチ回路を提供することを目的の一とする。
また、本発明の一態様は、従来のラッチ回路よりも消費電力を低減することを目的の一つとする。
なお、本発明の一態様は、上述した目的の少なくとも一を達成することを課題とする。
本発明の一態様は、トランジスタのオフ電流を十分に小さくすることができる材料、例えば、ワイドバンドギャップ半導体である酸化物半導体材料を用いてトランジスタを形成する。トランジスタのオフ電流を十分に小さくすることができるワイドバンドギャップ半導体材料を用いることで、定期的または定常的な電力供給がなくとも長期間にわたって電位を保持することが可能であるため、消費電力の低減を図ることができる。
具体的には、本発明の一態様は、第1の入力端子と、第1の入力端子からの信号が入力される第1のスイッチと、第1のスイッチと電気的に接続され、かつ、第1の入力端子の出力が入力される第1のインバータと、第1のインバータからの信号が入力される出力端子、リカバリースイッチおよびダイオードと、リカバリースイッチおよびダイオードと電気的に接続される第1のトランジスタ、第2のトランジスタおよび第2のインバータと、第1のインバータと電気的に接続され、かつ、第2のインバータの出力が入力される第2のスイッチと、第1のトランジスタのソースおよびドレインの一方と電気的に接続される容量素子と、第1のトランジスタのゲートと電気的に接続される第2の入力端子と、第2のトランジスタのゲートと電気的に接続される第3の入力端子と、を有し、リカバリースイッチは、ダイオードと並列接続され、第1のトランジスタは、チャネル幅あたりのオフ電流が1×10−19A/μm以下のトランジスタであるラッチ回路である。
また、本発明の他の一態様は、第1の入力端子と、第1の入力端子からの信号が入力される第1のスイッチと、第1のスイッチと電気的に接続され、かつ、第1の入力端子の出力が入力される第1のインバータと、第1のインバータからの信号が入力される出力端子、トランスファーゲートおよびダイオードと、トランスファーゲートおよびダイオードと電気的に接続される第1のトランジスタ、第2のトランジスタおよび第2のインバータと、第1のインバータと電気的に接続され、かつ、第2のインバータの出力が入力される第2のスイッチと、第1のトランジスタのソースおよびドレインの一方と電気的に接続される容量素子と、第1のトランジスタのゲートと電気的に接続される第2の入力端子と、第2のトランジスタのゲートと電気的に接続される第3の入力端子と、を有し、トランスファーゲートは、ダイオードと並列接続され、第1のトランジスタは、チャネル幅あたりのオフ電流が1×10−19A/μm以下のトランジスタであるラッチ回路である。
また、上記構成において、ダイオードに、ダイオード接続しているトランジスタを用いると好ましい。
また、上記構成において、チャネル幅あたりのオフ電流が1×10−19A/μm以下の第1のトランジスタは、酸化物半導体をチャネル領域に用いたトランジスタであると好ましい。
また、本発明の他の一態様は、上記のラッチ回路を有する半導体装置である。例えば、Dフリップフロップなどがある。
本発明の一態様のラッチ回路は、チャネル幅あたりのオフ電流が1×10−19A/μm以下のトランジスタ(例えば、ワイドバンドギャップ半導体である酸化物半導体によってチャネル領域が形成されるトランジスタ)のソースおよびドレインの一方に電気的に接続され、かつ当該トランジスタがオフ状態となることによって浮遊状態となるノードにおいてデータを保持する。なお、当該トランジスタのオフ電流(リーク電流)の値は、極めて低い。そのため、当該ノードの電位を特定の値に設定後、当該トランジスタをオフ状態とすることで当該電位を一定またはほぼ一定に維持することが可能である。これにより、当該ラッチ回路において、正確なデータの保持が可能となる。また、当該ラッチ回路に対する電源供給が停止された場合においても当該トランジスタはオフ状態を維持する。そのため、当該ラッチ回路は、電源供給が停止された状態においてもデータが劣化せず、データの保持が可能である。
また、本発明の一態様のラッチ回路は、インバータに大量の貫通電流が流れることを抑制することができ、消費電力を低減することができる。
本発明の一態様のラッチ回路を説明する図。 本発明の一態様のラッチ回路の動作を説明する図。 本発明の一態様のラッチ回路の動作を説明する図。 本発明の一態様のラッチ回路の動作を説明する図。 本発明の一態様のラッチ回路の動作を説明する図。 本発明の一態様のラッチ回路の動作時のタイミングチャート。 本発明の一態様のラッチ回路を説明する図。 本発明の一態様のラッチ回路を有する半導体装置を説明する図。 ラッチ回路の作製工程の一例を示す図。 ラッチ回路の作製工程の一例を示す図。 ラッチ回路の作製工程の一例を示す図。 ラッチ回路の作製工程の一例を示す図。 従来のラッチ回路を示す図。 本発明の一態様のラッチ回路を説明する図。 酸化物半導体を用いたトランジスタの特性を示す図。 酸化物半導体を用いたトランジスタの特性評価用回路図。 酸化物半導体を用いたトランジスタの特性評価用タイミングチャート。 酸化物半導体を用いたトランジスタの特性を示す図。 酸化物半導体を用いたトランジスタの特性を示す図。 酸化物半導体を用いたトランジスタの特性を示す図。
以下では、実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態および詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。したがって、本発明は、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
なお、「ソース」や「ドレイン」の機能は、異なる極性のトランジスタを採用する場合や、回路動作において電流の方向が変化する場合などには入れかわることがある。このため、本明細書においては、「ソース」や「ドレイン」の用語は、入れかえて用いることができるものとする。
「電気的に接続」には、「何らかの電気的作用を有するもの」を介して接続されている場合が含まれる。ここで、「何らかの電気的作用を有するもの」は、接続対象間での電気信号の授受を可能とするものであれば、特に制限はない。
図面等において示す各構成の、位置、大きさ、範囲などは、理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、範囲などを表していない場合がある。このため、開示する発明は、必ずしも、図面等に開示された位置、大きさ、範囲などに限定されない。
「第1」、「第2」、「第3」などの序数詞は、構成要素の混同を避けるために付すものである。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様のラッチ回路について図1乃至図6を用いて説明する。
<回路構成例>
まず、本実施の形態で説明するラッチ回路100の回路構成について図1を用いて説明する。図1は、不揮発性のDラッチ回路である。
図1に示すラッチ回路100は、入力端子101と、入力端子101からの信号が入力されるスイッチ102と、スイッチ102と電気的に接続され、かつ、入力端子101の出力が入力されるインバータ103と、インバータ103の出力信号が入力される出力端子104、リカバリースイッチ105aおよびダイオード105bと、リカバリースイッチ105aおよびダイオード105bのカソードと電気的に接続されるトランジスタ106、トランジスタ107およびインバータ108と、インバータ103と電気的に接続され、かつ、インバータ108の出力が入力されるスイッチ109と、トランジスタ106のソースおよびドレインの一方と電気的に接続される容量素子110と、トランジスタ106のゲートと電気的に接続される入力端子111と、トランジスタ107のゲートと電気的に接続される入力端子112と、を有する。
スイッチ102、リカバリースイッチ105aおよびスイッチ109は、CLK1、RECおよびCLK2から入力されるクロック信号(クロック信号CLK1、クロック信号RECおよびクロック信号CLK2ともいう)によって、スイッチのON/OFFを切り換える。また、CLK1とCLK2は反転関係に設定しているため、スイッチ102が導通(ON)しているならスイッチ109は非導通(OFF)、スイッチ102が非導通(OFF)しているならスイッチ109は導通(ON)している。なお、このとき、先に導通(ON)しているスイッチを非導通(OFF)にしてから、非導通(OFF)であったスイッチを導通(ON)することが好ましい。このようにすることで、信号が混ざることなく、適切に信号を送ることができる。
スイッチ102、リカバリースイッチ105aおよびスイッチ109は、AND回路、NAND回路、OR回路、およびNOR回路から選択される一以上により構成される。
また、ダイオード105bは、図14に示すようにダイオード接続されたトランジスタ113を用いてもよい。ダイオード接続されたトランジスタ113を用いることで、他のトランジスタ(たとえば、トランジスタ107)と同一工程で作製できるため、作製工程を簡略化することができる。
なお、インバータ103と、出力端子104と、リカバリースイッチ105aと、ダイオード105bと、の接続により構成されるノードを、node(A)とする。また、リカバリースイッチ105aと、ダイオード105bと、トランジスタ106のソースおよびドレインの一方と、トランジスタ107のソースおよびドレインの一方と、インバータ108と、の接続により構成されるノードを、node(B)とする。さらに、トランジスタ106のソースおよびドレインの他方と、容量素子110の一方の端子と、の接続により構成されるノードを、node(OS)とする。
また、トランジスタ106は、チャネル幅あたりのオフ電流(リーク電流)が1×10−19A/μm以下と極めて低いトランジスタ、例えば、ワイドバンドギャップ半導体である酸化物半導体をチャネル領域に有するトランジスタを用いることができる。なお、チャネル幅あたりのオフ電流が1×10−19A/μm以下のトランジスタとしては他にも、シリコンよりもバンドギャップが大きい半導体材料を用いて実現することもできる。なお、バンドギャップとしては、2eV以上、好ましくは2.5eV以上、より好ましくは3eV以上である半導体材料を用いればよい。
また、トランジスタ107において、適応可能なトランジスタの種類に特に限定はなく、例えば、シリコンや炭化シリコンなどの単結晶半導体材料、多結晶半導体材料、シリコンゲルマニウム、ガリウムヒ素、インジウムリンなどの化合物半導体材料をチャネル領域に有するトランジスタなどを用いることができる。なお、シリコンなどの単結晶半導体材料を用いる場合には、トランジスタ107の動作を高速化することができるため好ましい。
ワイドバンドギャップ半導体である酸化物半導体によってチャネル領域が形成されるトランジスタ106のソースおよびドレインの一方に電気的に接続され、かつ当該トランジスタがオフ状態となることによって浮遊状態となるnode(OS)においてデータを保持する。なお、当該トランジスタのオフ電流(リーク電流)の値は、極めて低い。そのため、当該node(OS)の電位を特定の値に設定後、当該トランジスタをオフ状態とすることで当該電位を一定またはほぼ一定に維持することが可能である。これにより、当該ラッチ回路において、正確なデータの保持が可能となる。
また、酸化物半導体はエネルギーギャップが3.0電子ボルト以上であり、シリコンのバンドギャップ(1.1電子ボルト)と比較して非常に大きい。
トランジスタのオフ抵抗(トランジスタがオフ状態の時における、ソースとドレイン間の抵抗をいう)は、チャネル領域が形成される半導体膜における熱的に励起するキャリアの濃度に反比例する。ドナーやアクセプタによるキャリアが全く存在しない状態(真性半導体)であっても、シリコンの場合にはバンドギャップが1.1電子ボルトであるため、室温(300K)での熱励起キャリアの濃度は1×1011cm−3程度である。
一方、例えば、バンドギャップが3.2電子ボルトの半導体(酸化物半導体を想定)の場合では熱励起キャリアの濃度は1×10−7cm−3程度となる。電子移動度が同じ場合、抵抗率は、キャリアの濃度に反比例するので、バンドギャップ3.2電子ボルトの半導体の抵抗率は、シリコンより18桁も大きい。
なお、ワイドバンドギャップ半導体である酸化物半導体によってチャネル領域が形成されるトランジスタが有する「極めて低いオフ電流」を説明するため、以下に、高純度化された酸化物半導体を用いたトランジスタのオフ電流を求めた結果について説明する。
<酸化物半導体を用いたトランジスタのオフ電流測定>
まず、高純度化された酸化物半導体を用いたトランジスタのオフ電流が十分に小さいことを考慮して、チャネル幅Wが1mと十分に大きいトランジスタを用意してオフ電流の測定を行った。チャネル幅Wが1mのトランジスタのオフ電流を測定した結果を図15に示す。図15において、横軸はゲート電圧VG、縦軸はドレイン電流IDである。ドレイン電圧VDが+1Vまたは+10Vの場合、ゲート電圧VGが−5Vから−20Vの範囲では、トランジスタのオフ電流は、検出限界である1×10−12A以下であることがわかった。また、トランジスタのオフ電流(ここでは、単位チャネル幅(1μm)あたりの値)は1aA(1×10−18A)以下となることがわかった。
次に、高純度化された酸化物半導体を用いたトランジスタのオフ電流をさらに正確に求めた結果について説明する。上述したように、高純度化された酸化物半導体を用いたトランジスタのオフ電流は、測定器の検出限界である1×10−12A以下であることがわかった。そこで、特性評価用素子を作製し、より正確なオフ電流の値(上記測定における測定器の検出限界以下の値)を求めた結果について説明する。
はじめに、電流測定方法に用いた特性評価用素子について、図16を参照して説明する。
図16に示す特性評価用素子は、測定系800が3つ並列に接続されている。測定系800は、容量素子802、トランジスタ804、トランジスタ805、トランジスタ806、トランジスタ808を有する。トランジスタ804、トランジスタ805、トランジスタ806、トランジスタ808には、高純度化された酸化物半導体を用いたトランジスタを適用した。
測定系800において、トランジスタ804のソース端子およびドレイン端子の一方と、容量素子802の端子の一方と、トランジスタ805のソース端子およびドレイン端子の一方は、電源(V2を与える電源)に電気的に接続されている。また、トランジスタ804のソース端子およびドレイン端子の他方と、トランジスタ808のソース端子およびドレイン端子の一方と、容量素子802の端子の他方と、トランジスタ805のゲート端子とは、電気的に接続されている。また、トランジスタ808のソース端子およびドレイン端子の他方と、トランジスタ806のソース端子およびドレイン端子の一方と、トランジスタ806のゲート端子は、電源(V1を与える電源)に電気的に接続されている。また、トランジスタ805のソース端子およびドレイン端子の他方と、トランジスタ806のソース端子およびドレイン端子の他方とは、電気的に接続され、出力端子となっている。
なお、トランジスタ804のゲート端子には、トランジスタ804のオン状態と、オフ状態を制御する電位Vext_b2が供給され、トランジスタ808のゲート端子には、トランジスタ808のオン状態と、オフ状態を制御する電位Vext_b1が供給される。また、出力端子からは電位Voutが出力される。
次に、上記の特性評価用素子を用いた電流測定方法について説明する。
まず、オフ電流を測定するために電位差を付与する初期期間の概略について説明する。初期期間においては、トランジスタ808のゲート端子に、トランジスタ808をオン状態とする電位Vext_b1を入力して、トランジスタ804のソース端子またはドレイン端子の他方と電気的に接続されるノード(つまり、トランジスタ808のソース端子およびドレイン端子の一方、容量素子802の端子の他方、およびトランジスタ805のゲート端子に電気的に接続されるノード)であるnode(D)に電位V1を与える。ここで、電位V1は、例えば高電位とする。また、トランジスタ804はオフ状態としておく。
その後、トランジスタ808のゲート端子に、トランジスタ808をオフ状態とする電位Vext_b1を入力して、トランジスタ808をオフ状態とする。トランジスタ808をオフ状態とした後に、電位V1を低電位とする。ここでも、トランジスタ804はオフ状態としておく。また、電位V2は電位V1と同じ電位とする。以上により、初期期間が終了する。初期期間が終了した状態では、node(D)とトランジスタ804のソース端子及びドレイン端子の一方との間に電位差が生じ、また、node(D)とトランジスタ808のソース端子及びドレイン端子の他方との間に電位差が生じることになるため、トランジスタ804およびトランジスタ808には僅かに電荷が流れる。つまり、オフ電流が発生する。
次に、オフ電流の測定期間の概略について説明する。測定期間においては、トランジスタ804のソース端子またはドレイン端子の一方の端子の電位(つまりV2)、および、トランジスタ808のソース端子またはドレイン端子の他方の端子の電位(つまりV1)は低電位に固定しておく。一方で、測定期間中は、上記node(D)の電位は固定しない(フローティング状態とする)。これにより、トランジスタ804に電荷が流れ、時間の経過と共にnode(D)に保持される電荷量が変動する。そして、node(D)に保持される電荷量の変動に伴って、node(D)の電位が変動する。つまり、出力端子の出力電位Voutも変動する。
上記電位差を付与する初期期間、および、その後の測定期間における各電位の関係の詳細(タイミングチャート)を図17に示す。
初期期間において、まず、電位Vext_b2を、トランジスタ804がオン状態となるような電位(高電位)とする。これによって、node(D)の電位はV2すなわち低電位(VSS)となる。なお、node(D)に低電位(VSS)を与えるのは必須ではない。その後、電位Vext_b2を、トランジスタ804がオフ状態となるような電位(低電位)として、トランジスタ804をオフ状態とする。そして、次に、電位Vext_b1を、トランジスタ808がオン状態となるような電位(高電位)とする。これによって、node(D)の電位はV1、すなわち高電位(VDD)となる。その後、Vext_b1を、トランジスタ808がオフ状態となるような電位とする。これによって、node(D)がフローティング状態となり、初期期間が終了する。
その後の測定期間においては、電位V1および電位V2を、node(D)に電荷が流れ込み、またはnode(D)から電荷が流れ出すような電位とする。ここでは、電位V1および電位V2を低電位(VSS)とする。ただし、出力電位Voutを測定するタイミングにおいては、出力回路を動作させる必要が生じるため、一時的にV1を高電位(VDD)とすることがある。なお、V1を高電位(VDD)とする期間は、測定に影響を与えない程度の短期間とする。
上述のようにして電位差を与え、測定期間が開始されると、時間の経過と共にnode(D)に保持される電荷量が変動し、これに従ってnode(D)の電位が変動する。これは、トランジスタ805のゲート端子の電位が変動することを意味するから、時間の経過と共に、出力端子の出力電位Voutの電位も変化することとなる。
得られた出力電位Voutから、オフ電流を算出する方法について、以下に説明する。
オフ電流の算出に先だって、node(D)の電位Vと、出力電位Voutとの関係を求めておく。これにより、出力電位Voutからnode(D)の電位Vを求めることができる。上述の関係から、node(D)の電位Vは、出力電位Voutの関数として次式のように表すことができる。
また、node(D)の電荷Qはnode(D)の電位V、node(D)に接続される容量C、定数(const)を用いて、次式のように表される。ここで、node(D)に接続される容量Cは、容量素子802の容量と他の容量の和である。
node(D)の電流Iは、node(D)に流れ込む電荷(またはnode(D)から流れ出る電荷)の時間微分であるから、node(D)の電流Iは次式のように表される。
このように、node(D)に接続される容量Cと、出力端子の出力電位Voutから、node(D)の電流Iを求めることができる。
以上に示す方法により、オフ状態においてトランジスタのソースとドレイン間を流れるリーク電流(オフ電流)を測定することができる。
本実施の形態では、チャネル長L=10μm、チャネル幅W=50μmの、高純度化した酸化物半導体を用いてトランジスタ804、トランジスタ805、トランジスタ806、トランジスタ808を作製した。また、並列された各測定系800において、容量素子802の各容量値を、100fF、1pF、3pFとした。
なお、本実施の形態に係る測定では、VDD=5V、VSS=0Vとした。また、測定期間においては、電位V1を原則としてVSSとし、10secから300secの範囲ごとに、100msecの期間だけVDDとしてVoutを測定した。また、素子に流れる電流Iの算出に用いられるΔtは、約30000secとした。
図18に、上記電流測定に係る経過時間Timeと、出力電位Voutとの関係を示す。図18より、時間の経過にしたがって、電位が変化している様子が確認できる。
図19には、上記電流測定によって算出された室温(25℃)におけるオフ電流を示す。なお、図19は、ソース−ドレイン電圧Vと、オフ電流Iとの関係を表すものである。図19から、ソース−ドレイン電圧が4Vの条件において、オフ電流は約40zA/μm(つまり、4×10−20A/μm)であることが分かった。また、ソース−ドレイン電圧が3.1Vの条件において、オフ電流は10zA/μm以下(1×10−20A/μm以下)であることが分かった。
さらに、上記電流測定によって算出された85℃の温度環境下におけるオフ電流について図20に示す。図20は、85℃の温度環境下におけるソース−ドレイン電圧Vと、オフ電流Iとの関係を表すものである。図20から、ソース−ドレイン電圧が3.1Vの条件において、オフ電流は100zA/μm以下(1×10−19A/μm以下)であることが分かった。
以上、本実施の形態により、高純度化された酸化物半導体を用いたトランジスタでは、オフ電流が十分に小さくなることが確認された。
このようなバンドギャップの広い酸化物半導体を半導体膜に適用したトランジスタは、極めて低いオフ電流を実現できる。
なお、本明細書における回路図において、酸化物半導体を用いるトランジスタと明確に判明できるように、酸化物半導体を用いるトランジスタの記号には「OS」と記載している。
トランジスタ107のソースおよびドレインの他方および容量素子110の他方の端子は、接地電位線に接続されている。リカバリースイッチ105aは、ダイオード105bと並列接続されており、リカバリースイッチ105aの一端およびダイオード105bのアノードは、電気的に接続され、node(A)の信号が入力され、リカバリースイッチ105aの他端およびダイオード105bのカソードは、電気的に接続され、node(B)へ信号が出力される。
また、リカバリースイッチ105aを設けることで、node(OS)に保持したデータを復元する際に、node(OS)に保持したデータがインバータ103の出力によって破壊されないようにすることができる。また、ダイオード105bを設けることで、node(OS)に保持したデータを復元する際に、インバータ108に大量の貫通電流が流れることを抑制することができ、消費電力を低減することができる。
<回路動作例>
次に、図2乃至図6を用いて、データの保持および復元の際の回路動作について説明する。図2乃至図5は、ラッチ回路100の動作を説明する図であり、図6は、タイミングチャートである。なお、タイミングチャート中の斜線は、どのような状態であってもよいことを示している。例えば、図6のDでは、Vdataの伝播を続けても止めてもどちらでもよい。
はじめに、データの保持について説明する。
各構成の初期状態は、リカバリースイッチ105aは導通状態、トランジスタ106およびトランジスタ107は非導通状態、node(A)およびnode(B)の電位(データ)は任意の電位を保持しているものとする(図2(A)参照)。なお、トランジスタの非動作状態は、図においてはバツ印(×)で示す。
まず、クロック信号CLK1およびクロック信号CLK2によって、スイッチ102を導通状態、スイッチ109を非導通状態にし、入力端子101からVdataをインバータ103に入力する。インバータ103で反転された出力電位(/Vdata)によって、node(A)およびnode(B)の電位は、/Vdataに変化する。(図2(B)参照)。
次に、クロック信号CLK1およびクロック信号CLK2によって、スイッチ102を非導通状態、スイッチ109を導通状態にする。その後、入力端子111の信号によって、トランジスタ106を導通させてnode(B)とnode(OS)を接続する。node(B)とnode(OS)を接続することで、node(OS)にnode(B)の保持しているデータ(電位:/Vdata)を伝播する(図3(A)参照)。
次に、node(OS)への伝播が完了したらトランジスタ106を非導通状態にし、データを保持する(図3(B)参照)。なお、容量素子110を設けることで、データ(電位)の保持が容易になり、各構成を接続する配線の電位変動に起因するnode(OS)の電位変動を抑制することが容易になる。
トランジスタ106のオフ電流(リーク電流)の値は、極めて低い。そのため、node(OS)の電位を特定の値(本実施の形態では、/Vdata)に設定後、トランジスタ106をオフ状態とすることで当該電位を一定またはほぼ一定に維持することが可能である。これにより、ラッチ回路100において、正確なデータの保持が可能となる。
次に、node(OS)に保持したデータの復元について説明する。
node(OS)に保持したデータを復元する前に、入力端子112の信号によって、トランジスタ107を導通状態、クロック信号RECによってリカバリースイッチ105aは非導通状態にしてnode(B)と接地電位線とを接続する。node(B)と接地電位線と接続することで、node(B)の電位はLow電位に変化する。そして、node(B)の電位はインバータ108およびインバータ103を介して、node(A)の電位をLow電位に変化させる。なお、この処理をリセット処理ともいう(図4(A)参照)。
次に、トランジスタ107を非導通状態にし、入力端子111の信号によって、トランジスタ106を導通させてnode(OS)のデータ(/Vdata)をnode(B)に伝播させる(図4(B)参照)。
ここで、node(OS)に保持したデータ(/Vdata)がLow電位(つまり、VdataがHigh電位)の場合、node(B)の電位はLow電位のままで変化しない。つまり、node(A)とnode(B)の電位は、リセット処理した状態のままである。
また、ここで、node(OS)に保持したデータ(/Vdata)がHigh電位(つまり、VdataがLow電位)の場合、node(B)の電位は上昇する。ただし、トランジスタ106のしきい値やラッチ回路内の分割によって、node(B)は、node(OS)から伝播された電荷だけではインバータ108の出力を反転させることができても、インバータ108に貫通電流が流れない程度の十分なHigh電位に上昇しない可能性がある。この際、node(B)の電荷がインバータ108に入力され、インバータ108の出力を反転させるのに十分な電位に上昇すれば、インバータ103はLow電位を反転させてHigh電位を出力し、ダイオード105bを介して、High電位がnode(B)にフィードバックされる。
このようなラッチ回路100の構成にすることにより、node(OS)の電荷によってインバータ108の入力がインバータ108の出力を反転させるのに十分な電位になると、その出力がインバータ103に伝播して、インバータ108の入力への電荷供給がnode(OS)からだけでなくダイオード105bを介してnode(A)からも行われるようになる。このため、インバータ108の入力電位の立ち上がりが早くなって中間電位(貫通電流が大量に流れる電位)が入力される期間が短くなり、インバータ108の貫通電流が流れる期間が短くなるため、大量の貫通電流が流れることを抑制することができ、消費電力を低減することができる。また、データの復元に必要な時間を短くすることができる。つまり、データを保持した状態で電源供給が再開されてもすぐにデータを復元(高速復帰ともいう)することができる。
次に、トランジスタ106を非導通状態にし、リカバリースイッチ105aを導通状態にする(図5参照)。
このようにして、データを復元することでき、出力端子104にデータ(/Vdata)を出力することができる。出力端子104に入力端子101と同じVdataを出力させたい場合は、たとえば、出力端子104とnode(A)の間にインバータを設けるとよい。または、入力端子101とスイッチ102の間にインバータを設け、node(OS)に入力端子101と同じVdataを保持させ、出力端子104にVdataを出力させてもよい。
また、本実施の形態では、ダイオード105bのカソードがトランジスタ106、トランジスタ107およびインバータ108と電気的に接続されている構成であったが、これに限られず、ダイオード105bのカソードがインバータ103および出力端子104と電気的に接続されている構成となるように適宜設計してもよい。
本実施の形態に示す構成、方法などは、他の実施の形態に示す構成、方法などと適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の他の一態様のラッチ回路について図7を用いて説明する。
<回路構成例>
まず、本実施の形態で説明するラッチ回路200の回路構成について図7を用いて説明する。図7は、不揮発性のDラッチ回路である。
図7に示すラッチ回路200は、入力端子101と、入力端子101からの信号が入力されるスイッチ102と、スイッチ102と電気的に接続され、かつ、入力端子101の出力が入力されるインバータ103と、インバータ103の出力信号が入力される出力端子104、トランスファーゲート205aおよびダイオード105bと、トランスファーゲート205aおよびダイオード105bのカソードと電気的に接続されるトランジスタ106、トランジスタ107およびインバータ108と、インバータ103と電気的に接続され、かつ、インバータ108の出力が入力されるスイッチ109と、トランジスタ106のソースおよびドレインの一方と電気的に接続される容量素子110と、トランジスタ106のゲートと電気的に接続される入力端子111と、トランジスタ107のゲートと電気的に接続される入力端子112と、を有する。
本実施の形態に示す構成における実施の形態1との相違点は、リカバリースイッチ105aをトランスファーゲート205aに置き換えた点であり、他の構成は実施の形態1に示したものと同じである。
トランスファーゲートとは、導電型の異なる2つ以上のトランジスタを並列に接続したものであり、たとえば、nチャネル型のトランジスタとpチャネル型のトランジスタを並列に接続したものがある。nチャネル型のトランジスタとpチャネル型のトランジスタに逆相のクロック信号を加えると、nチャネル型のトランジスタに高い電位が加わるときはpチャネル型のトランジスタには低い電位が加わるため、両方のトランジスタが同時に導通(ON)/非導通(OFF)する。両方のトランジスタがONした時またはLow電位を伝送する時は、nチャネル型のトランジスタが主体、High電位を伝送する時は、pチャネル型のトランジスタが主体となるように相補的に動作することでしきい値電圧による電位の変化を防止し、適切に電位を伝送することができる。
また、ダイオード105bは、実施の形態1と同様にダイオード接続されたトランジスタを用いてもよい。ダイオード接続されたトランジスタを用いることで、他のトランジスタ(たとえば、トランジスタ107)と同一工程で作製できるため、作製工程を簡略化することができる。
トランスファーゲート205aは、ダイオード105bと並列接続されており、トランスファーゲート205aの一端およびダイオード105bのアノードは、電気的に接続され、node(A)の信号が入力され、トランスファーゲート205aの他端およびダイオード105bのカソードは、電気的に接続され、node(B)へ信号が出力される。
また、トランスファーゲート205aを設けることで、node(OS)に保持したデータを復元する際に、node(OS)に保持したデータがインバータ103の出力によって破壊されないようにすることができる。また、ダイオード105bを設けることで、node(OS)に保持したデータを復元する際に、インバータ108に大量の貫通電流が流れることを抑制することができ、消費電力を低減することができる。
<回路動作例>
本実施の形態に示すデータの保持および復元の際の回路動作における実施の形態1との相違点は、クロック信号RECによってリカバリースイッチ105aのON/OFFをするところを、クロック信号RECによってトランスファーゲート205aのON/OFFをするように変えた点であり、該回路動作は、実施の形態1を参酌することができる。
本実施の形態に示す構成、方法などは、他の実施の形態に示す構成、方法などと適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、先の実施の形態で示したラッチ回路を用いた半導体装置について図8を用いて説明する。図8は、実施の形態1で示したラッチ回路100を含む半導体装置のDフリップフロップ300である。
Dフリップフロップとは、ラッチ回路を直列に接続させて構成されている回路であり、本実施の形態のDフリップフロップ300は、実施の形態1で示したラッチ回路100と、従来のラッチ回路350と、ラッチ回路100とラッチ回路350を電気的に接続するスイッチ302と、リセット端子305と、を有する。ただし、ラッチ回路100は、出力端子を含まないものとする。なお、本実施の形態では、前段にラッチ回路100、後段にラッチ回路350を用いる構成にしているがこれに限られず、前段にラッチ回路350、後段にラッチ回路100を用いる構成、または、前段および後段にラッチ回路100を用いる構成にしてもよい。また、ラッチ回路100の変わりに実施の形態2で示したラッチ回路200を用いてもよい。
ラッチ回路350は、スイッチ302と電気的に接続され、かつ、リセット端子305からの信号が入力されるNANDゲート303と、NANDゲート303からの信号が入力される出力端子304およびインバータ308と、NANDゲート303およびインバータ308と電気的に接続されるスイッチ309と、を有する。
スイッチ302およびスイッチ309は、CLK3およびCLK4から入力されるクロック信号によって、スイッチのON/OFFを切り換える。CLK3とCLK4は反転関係に設定しているため、スイッチ302が導通(ON)しているならスイッチ309は非導通(OFF)、スイッチ302が非導通(OFF)しているならスイッチ309は導通(ON)している。また、CLK1とCLK3は反転関係に設定しているため、スイッチ109が導通(ON)しているならスイッチ302も導通(ON)している。なお、このとき、先に導通(ON)しているスイッチを非導通(OFF)にしてから、非導通(OFF)であったスイッチを導通(ON)することが好ましい。このようにすることで、信号が混ざることなく、適切に信号を送ることができる。
リセット端子305から信号(Low電位)がNANDゲート303に入力される(リセット処理)と、node(A)の電位に関わらずNANDゲート303は、High電位を出力する。
また、NANDゲート303と、出力端子304と、インバータ308と、の接続により構成されるノードを、node(C)とする。
<回路動作例>
node(A)にnode(OS)に保持したデータを伝播させる動作まで実施の形態1(図2乃至図5)を参酌することができる。この時、スイッチ302は導通しており、NANDゲート303にnode(A)のデータ(/Vdata)が入力される。
次に、NANDゲート303で反転された出力(Vdata)は、インバータ308に入力される。
次に、インバータ308で反転された出力(/Vdata)は、スイッチ309が導通する際にNANDゲート303を介して反転された出力(Vdata)が出力端子304に入力される。また、たとえば、入力端子101とスイッチ102の間にインバータを設け、node(OS)に入力端子101と同じVdataを保持させ、node(A)とスイッチ302の間、または、出力端子304とnode(C)の間にインバータを設けて出力端子304にVdataを出力させてもよい。
本実施の形態に示す構成、方法などは、他の実施の形態に示す構成、方法などと適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、先の実施の形態に示すラッチ回路の作製方法の一例について図9乃至図12を参照して説明する。はじめに、ラッチ回路の下部に形成されるトランジスタの作製方法について説明し、その後、上部に形成されるトランジスタの作製方法について説明する。
図9乃至図12における作製工程を示す断面図において、A1−A2は先の実施の形態に示すトランジスタをnチャネル型のトランジスタとして作製する場合の工程を示し、B1−B2は先の実施の形態に示すトランジスタをpチャネル型のトランジスタとして作製する場合の工程を示す。なお、本実施の形態で示すトランジスタ510は、先の実施の形態に示すトランジスタ106に相当し、本実施の形態で示すトランジスタ430またはトランジスタ440は、先の実施の形態に示すトランジスタ107やインバータを構成するトランジスタに相当する。
<下部のトランジスタの作製方法>
まず、絶縁膜402を介して半導体膜404が設けられた基板400を用意する(図9(A)参照)。
基板400として、例えば、シリコンや炭化シリコンなどの単結晶半導体基板、多結晶半導体基板、シリコンゲルマニウム、ガリウムヒ素、インジウムリンなどの化合物半導体基板を適用することができる。また、アルミノシリケートガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラスのような電子工業用に使われる各種ガラス基板、石英基板、セラミック基板、サファイア基板なども挙げられる。
絶縁膜402は、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化シリコンなどを含む単層構造または積層構造とする。なお、絶縁膜402の形成方法としては、熱酸化法、CVD法、スパッタリング法などが挙げられる。絶縁膜402の膜厚は、1nm以上100nm以下、好ましくは10nm以上50nm以下とする。
また、半導体膜404は、シリコンや炭化シリコンなどの単結晶半導体材料、多結晶半導体材料、シリコンゲルマニウム、ガリウムヒ素、インジウムリンなどの化合物半導体材料を適用することができる。なお、半導体膜404は、酸化物半導体材料を含まないため、酸化物半導体以外の半導体材料とも記す。
半導体膜404として、シリコンなどの単結晶半導体材料を用いる場合には、トランジスタの動作を高速化することができるため好ましい。
また、絶縁膜402を介して半導体膜404が設けられた基板400として、SOI(Silicon On Insulator)基板も適用することができる。なお、一般に「SOI基板」は、絶縁表面上にシリコン層が設けられた構成の基板をいうが、本明細書等においては、絶縁表面上にシリコン以外の材料からなる半導体膜が設けられた構成の基板も含む。つまり、「SOI基板」が有する半導体膜は、シリコン層に限定されない。また、SOI基板には、ガラス基板などの絶縁基板上に絶縁膜を介して半導体膜が設けられた構成も含む。本実施の形態では、絶縁膜402を介して半導体膜404が設けられた基板400として、単結晶シリコン基板上に酸化シリコン膜を介してシリコン膜が設けられたSOI基板を用いる場合について説明する。
次に、半導体膜404を島状に加工して、半導体膜404a(または半導体膜404b)を形成する。当該加工方法として、ドライエッチングを用いることが好適であるが、ウェットエッチングを用いてもよい。エッチングガスやエッチング液については被エッチング材料に応じて適宜選択することができる。
次に、半導体膜404a(または半導体膜404b)を覆うように、ゲート絶縁膜406a(またはゲート絶縁膜406b)を形成する(図9(B)参照)。ゲート絶縁膜406a(またはゲート絶縁膜406b)は、例えば、半導体膜404a(または半導体膜404b)表面の熱処理(熱酸化処理や熱窒化処理など)によって形成することができる。熱処理に代えて、高密度プラズマ処理を適用してもよい。高密度プラズマ処理は、例えば、He、Ar、Kr、Xeなどの希ガス、酸素、酸化窒素、アンモニア、窒素、水素などのうちいずれかの混合ガスを用いて行うことができる。もちろん、CVD法やスパッタリング法等を用いてゲート絶縁膜を形成しても良い。
ゲート絶縁膜406a(またはゲート絶縁膜406b)は、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化シリコン、酸化ハフニウム、酸化アルミニウム、酸化タンタルなどの材料を用いることができる。また、ゲート絶縁膜として、酸化ハフニウム、酸化イットリウム、ハフニウムシリケート(HfSi(x>0、y>0))、窒素が添加されたハフニウムシリケート(HfSi(x>0、y>0)、窒素が添加されたハフニウムアルミネート(HfAl(x>0、y>0))等の高誘電率(high−k)材料を用いることもできる。ゲート絶縁膜は、上述の材料を用いて、単層構造または積層構造で形成する。また、ゲート絶縁膜406a(またはゲート絶縁膜406b)の膜厚は、例えば、1nm以上100nm以下、好ましくは10nm以上50nm以下とすることができる。
上述のように、ゲート絶縁膜を薄くすると、トンネル効果などに起因するゲートリークが問題となる。ゲートリークの問題を解消するには、ゲート絶縁膜に、上述したhigh−k材料を用いると良い。high−k材料をゲート絶縁膜に用いることで、電気的特性を確保しつつ、ゲートリークを抑制するために膜厚を大きくすることが可能になる。なお、high−k材料を含む膜と、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、酸化アルミニウムなどのいずれかを含む膜との積層構造としてもよい。
本実施の形態では、熱酸化処理を用いて、酸化シリコン膜を形成することによって、ゲート絶縁膜406a(またはゲート絶縁膜406b)を形成する。
次に、トランジスタのしきい値電圧を制御するために、n型の導電性を付与する不純物元素、およびp型の導電性を付与する不純物元素をゲート絶縁膜406a(またはゲート絶縁膜406b)を介して半導体膜404a(または半導体膜404b)に添加する(図9(C)参照)。半導体膜404a(または半導体膜404b)がシリコンの場合、n型の導電性を付与する不純物元素としては、例えば、リンや砒素などを用いることができる。また、p型の導電性を付与する不純物元素としては、例えば、硼素、アルミニウム、ガリウムなどを用いることができる。本実施の形態では、ゲート絶縁膜406aを介して半導体膜404aに硼素を添加することで不純物領域408を形成し、ゲート絶縁膜406bを介して半導体膜404bにリンを添加することで不純物領域410を形成する。
次に、ゲート絶縁膜406a(またはゲート絶縁膜406b)上にゲート電極(これと同じ層で形成される配線を含む)を形成するための導電膜を形成し、当該導電膜を加工して、ゲート電極412a(またはゲート電極412b)を形成する(図9(D)参照)。
ゲート電極412a(またはゲート電極412b)に用いる導電膜としては、アルミニウム、銅、チタン、タンタル、タングステン等の金属材料を用いて形成することができる。また、多結晶シリコンなどの半導体材料を用いて、導電材料を含む層を形成しても良い。導電膜の形成方法も特に限定されず、蒸着法、CVD法、スパッタリング法、スピンコート法などの各種成膜方法を用いることができる。また、導電膜の加工は、レジストマスクを用いたエッチングによって行うことができる。本実施の形態では、スパッタリング法を用いて、窒化タンタル膜とタングステン膜とを積層し、加工することによってゲート電極412a(またはゲート電極412b)を形成する。
次に、ゲート電極412a(またはゲート電極412b)をマスクとして、n型の導電型を付与する不純物元素(またはp型の導電性を付与する不純物元素)をゲート絶縁膜406a(またはゲート絶縁膜406b)を介して不純物領域408(または不純物領域410)に添加する(図9(E)参照)。本実施の形態では、ゲート絶縁膜406aを介して不純物領域408にリンを添加することで低濃度不純物領域414a、低濃度不純物領域414bを形成し、ゲート絶縁膜406bを介して不純物領域410に硼素を添加することで低濃度不純物領域416a、低濃度不純物領域416bを形成する。
次に、ゲート電極412a(またはゲート電極412b)の側面にサイドウォール構造の側壁絶縁膜418aおよび側壁絶縁膜418b(または、側壁絶縁膜418cおよび側壁絶縁膜418d)を形成する(図10(A)参照)。側壁絶縁膜418aおよび側壁絶縁膜418b(または、側壁絶縁膜418cおよび側壁絶縁膜418d)は、ゲート電極412a(またはゲート電極412b)を覆う絶縁膜を形成した後、これをRIE(Reactive ion etching:反応性イオンエッチング)法による異方性のエッチングによって絶縁膜を加工し、ゲート電極412a(またはゲート電極412b)の側壁に自己整合的にサイドウォール構造の側壁絶縁膜418aおよび側壁絶縁膜418b(または、側壁絶縁膜418cおよび側壁絶縁膜418d)を形成すればよい。ここで、絶縁膜について特に限定はないが、例えば、TEOS(Tetraethyl−Ortho−Silicate)若しくはシラン等と、酸素若しくは亜酸化窒素等とを反応させて形成した段差被覆性のよい酸化シリコンを用いることができる。また、低温酸化(LTO:Low Temperature Oxidation)法により形成する酸化シリコンを用いてもよい。絶縁膜は熱CVD、プラズマCVD、常圧CVD、バイアスECRCVD、スパッタリング等の方法によって形成することができる。
次に、ゲート電極412a(またはゲート電極412b)、側壁絶縁膜418aおよび側壁絶縁膜418b(または、側壁絶縁膜418cおよび側壁絶縁膜418d)をマスクとして、n型の導電型を付与する不純物元素(またはp型の導電性を付与する不純物元素)をゲート絶縁膜406a(またはゲート絶縁膜406b)を介して不純物領域408(または不純物領域410)に添加する(図10(B)参照)。本実施の形態では、ゲート絶縁膜406aを介して半導体膜404aにリンを添加することで高濃度不純物領域420a、高濃度不純物領域420bを形成し、ゲート絶縁膜406bを介して半導体膜404bに硼素を添加することで高濃度不純物領域422a、高濃度不純物領域422bを形成する。
以上により、酸化物半導体以外の半導体材料を含む基板400を用いて、nチャネル型のトランジスタ430またはpチャネル型のトランジスタ440を作製することができる(図10(B)参照)。このようなトランジスタは、高速動作が可能であるという特徴を有する。このため、トランジスタを先の実施の形態のトランジスタ107などに用いることにより、これらの動作を高速化することができるため好適である。
次に、トランジスタ430(またはトランジスタ440)を覆うように、絶縁膜424を形成する(図10(C)参照)。絶縁膜424は、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム等の無機絶縁材料を含む材料を用いて形成することができる。絶縁膜424として、誘電率の低い(low−k)材料を用いることで、各種電極や配線の重なりに起因する容量を十分に低減することができるため好ましい。なお、絶縁膜424として、上述の材料を用いた多孔性の絶縁膜を適用してもよい。多孔性の絶縁膜では、密度の高い絶縁膜と比較して誘電率が低下するため、電極や配線に起因する容量をさらに低減することが可能である。また、絶縁膜424として、ポリイミド、アクリル等の有機絶縁材料を用いて形成することもできる。本実施の形態では、酸化窒化シリコンを用いて絶縁膜424を形成する場合について説明する。
次に、絶縁膜424を形成した後、半導体膜404a(または半導体膜404b)に添加された不純物元素を活性化するための熱処理を行う。熱処理はファーネスアニール炉を用いて行う。その他に、レーザーアニール法、またはラピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用することができる。熱処理は窒素雰囲気中で400〜600℃、代表的には450〜500℃で1〜4時間として行う。この熱処理により、不純物元素の活性化と同時に絶縁膜424の酸化窒化シリコン膜の水素が放出され、半導体膜404a(または半導体膜404b)の水素化を行うことができる。
なお、上記の各工程の前後には、さらに電極や配線、半導体膜、絶縁膜などを形成する工程も含んでいてもよい。例えば、下部のトランジスタと、上部のトランジスタを接続するための電極や配線などを形成することが好ましい。また、配線の構造として、絶縁膜および導電層の積層構造でなる多層配線構造を採用して、高度に集積化した半導体装置を実現することも可能である。
<上部のトランジスタの作製方法>
まず、トランジスタ510の作製前の処理として、絶縁膜424の表面を平坦化させる(図10(D)参照)。絶縁膜424の平坦化処理としては、化学的機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing、以下CMP処理という)などの研磨処理の他にエッチング処理、プラズマ処理などを用いることができる。
ここで、CMP処理とは、被加工物の表面を化学的・機械的な複合作用により平坦化する手法である。より具体的には、研磨ステージの上に研磨布を貼り付け、被加工物と研磨布との間にスラリー(研磨剤)を供給しながら研磨ステージと被加工物とを各々回転または揺動させて、スラリーと被加工物との化学反応と、研磨布の被加工物との機械研磨の作用により、被加工物の表面を研磨する方法である。
また、プラズマ処理としては、例えば、アルゴンガスを導入してプラズマを発生させる逆スパッタリングを行うことができる。逆スパッタリングとは、アルゴン雰囲気下で基板側にRF電源を用いて電圧を印加して基板近傍にプラズマを形成して表面を改質する方法である。なお、アルゴン雰囲気に代えて窒素雰囲気、ヘリウム雰囲気、酸素雰囲気などを用いてもよい。逆スパッタリングを行うと、絶縁膜424の表面に付着している粉状物質(パーティクル、ごみともいう)を除去することができる。
平坦化処理として、研磨処理、ドライエッチング処理、プラズマ処理は複数回行ってもよく、それらを組み合わせて行ってもよい。また、組み合わせて行う場合、工程順も特に限定されず、絶縁膜424表面の凹凸状態に合わせて適宜設定すればよい。
絶縁膜424に平坦化処理を行うことにより、絶縁膜424の表面の平均面粗さ(Ra)を、1nm以下、好ましくは0.3nm以下、より好ましくは0.1nm以下とすることができる。なお、Raは、JIS B0601で定義されている算術平均粗さを面に対して適用できるよう三次元に拡張したものであり、「基準面から指定面までの偏差の絶対値を平均した値」と表現でき、下記の式にて定義される。
ここで、指定面とは、粗さ計測の対象となる面であり、座標(x1,y1,f(x1,y1)),(x1,y2,f(x1,y2)),(x2,y1,f(x2,y1)),(x2,y2,f(x2,y2))の4点で表される四角形の領域とし、指定面をxy平面に投影した長方形の面積をS0、基準面の高さ(指定面の平均の高さ)をZ0とする。Raは原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope)にて測定可能である。
次に、平坦化された絶縁膜424上にゲート電極(これと同じ層で形成される配線を含む)を形成するための導電膜を形成し、当該導電膜を加工して、ゲート電極498を形成する。なお、ゲート電極498は、第2のゲート電極として機能する。
ゲート電極498の材料は、モリブデン、チタン、タンタル、タングステン、アルミニウム、銅、クロム、ネオジム、スカンジウム等の金属材料またはこれらを主成分とする合金材料を用いて形成することができる。また、ゲート電極498としてリン等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコン膜に代表される半導体膜、ニッケルシリサイドなどのシリサイド膜を用いてもよい。ゲート電極498は、単層構造または積層構造で成膜される。
また、ゲート電極498の材料は、酸化インジウム酸化スズ、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、酸化インジウム酸化亜鉛、酸化ケイ素を添加したインジウム錫酸化物などの導電性材料を適用することもできる。また、上記導電性材料と、上記金属材料の積層構造とすることもできる。
次に、絶縁膜424およびゲート電極498上に、絶縁膜499を形成する。絶縁膜499としては、プラズマCVD法またはスパッタリング法により、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化ガリウムなどの酸化物絶縁膜、窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化アルミニウム、窒化酸化アルミニウムなどの窒化物絶縁膜、またはこれらの混合材料を用いて単層構造または積層構造で形成することができる。
絶縁膜499(積層構造の場合は、後に形成される酸化物半導体膜502と接する膜)の膜中(バルク中)には少なくとも化学量論的組成を超える量の酸素が存在することが好ましい。例えば、絶縁膜499として、酸化シリコン膜を用いる場合には、酸素の量をSiO2+α(ただし、α>0)とすることが好ましい。絶縁膜499を形成した後、絶縁膜499に酸素を導入することで、酸素を多く含む絶縁膜499を形成することができる。
酸素の導入方法としては、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法、プラズマ処理などを用いることができる。
酸化物半導体膜は、成膜中や、その後の加熱処理、加工において、酸素欠損が形成される場合がある。酸化物半導体膜中に酸素欠損が形成されると、多数キャリアが形成され、トランジスタのしきい値電圧をマイナスシフトさせてしまうという問題が生じる。よって、酸化物半導体膜に酸素欠損を低減させる処理を行うことが好ましい。
例えば、酸素の供給源となる酸素を多く(過剰に)含む絶縁膜499を後に形成される酸化物半導体膜502と接して設けることによって、絶縁膜499から酸化物半導体膜502へ酸素を供給させる。また、酸化物半導体膜502と、絶縁膜499の少なくとも一部とが接した状態で加熱処理を行うことによって酸化物半導体膜502への酸素の供給を行ってもよい。酸素を多く含む絶縁膜499を用いることにより、酸化物半導体膜502に酸素を供給することができるため、酸化物半導体膜502の酸素欠損を低減することができる。これにより、多数キャリアの形成を抑制することができる。
本実施の形態では、絶縁膜499として、スパッタリング法により、膜厚300nmの酸化シリコン膜を形成する。
ここで、後に形成される酸化物半導体膜502表面の平坦性を高めるために、絶縁膜499において、酸化物半導体膜502が接して形成される領域に、平坦化処理を行うことが好ましい。平坦化処理としては、絶縁膜424で行った平坦化処理と同様に行うことができる。絶縁膜499の平坦化処理を行うことによって、絶縁膜499表面の平均面粗さ(Ra)を1nm以下、好ましくは0.3nm以下、より好ましくは0.1nm以下とすることが好ましい。
次に、絶縁膜499上に酸化物半導体膜502を形成する(図11(A)参照)。例えば、In−M−Zn−O系材料を用いればよい。ここで、金属元素Mは酸素との結合エネルギーがInおよびZnよりも高い元素である。または、In−M−Zn−O系材料から酸素が脱離することを抑制する機能を有する元素である。金属元素Mの作用によって、酸化物半導体膜の酸素欠損の生成が抑制される。そのため、酸素欠損に起因するトランジスタの電気特性の変動を低減することができ、信頼性の高いトランジスタを得ることができる。
金属元素Mは、具体的にはAl、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Ga、Y、Zr、Nb、Mo、Sn、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Hf、TaまたはWとすればよく、好ましくはAl、Ti、Ga、Y、Zr、CeまたはHfとする。金属元素Mは、前述の元素から一種または二種以上選択すればよい。また、金属元素Mに変えてGeを用いることもできる。
ここで、In−M−Zn−O系材料で表される酸化物半導体は、Inの濃度が高いほどキャリア移動度およびキャリア密度が高まる。結果、Inの濃度が高いほど導電率の高い酸化物半導体となる。
酸化物半導体膜502は、単層構造であってもよいし、積層構造であってもよい。また、酸化物半導体膜502は、単結晶、多結晶(ポリクリスタルともいう)、または非晶質(アモルファスともいう)であってもよい。
また、本実施の形態において、酸化物半導体膜502は、例えば非単結晶を有してもよい。非単結晶は、例えば、CAAC(C Axis Aligned Crystal)、多結晶、微結晶、非晶質部を有する。非晶質部は、微結晶、CAACよりも欠陥準位密度が高い。また、微結晶は、CAACよりも欠陥準位密度が高い。なお、CAACを有する酸化物半導体を、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)と呼ぶ。
酸化物半導体膜502は、例えばCAAC−OSを有してもよい。CAAC−OSは、例えば、c軸配向し、a軸または/およびb軸はマクロに揃っていない。
酸化物半導体膜502は、例えば微結晶を有してもよい。なお、微結晶を有する酸化物半導体を、微結晶酸化物半導体と呼ぶ。微結晶酸化物半導体膜は、例えば、1nm以上10nm未満のサイズの微結晶(ナノ結晶ともいう。)を膜中に含む。
酸化物半導体膜502は、例えば非晶質部を有してもよい。なお、非晶質部を有する酸化物半導体を、非晶質酸化物半導体と呼ぶ。非晶質酸化物半導体膜は、例えば、原子配列が無秩序であり、結晶成分を有さない。または、非晶質酸化物半導体膜は、例えば、完全な非晶質であり、結晶部を有さない。
なお、酸化物半導体膜502が、CAAC−OS、微結晶酸化物半導体、非晶質酸化物半導体の混合膜であってもよい。混合膜は、例えば、非晶質酸化物半導体の領域と、微結晶酸化物半導体の領域と、CAAC−OSの領域と、を有する。また、混合膜は、例えば、非晶質酸化物半導体の領域と、微結晶酸化物半導体の領域と、CAAC−OSの領域と、の積層構造を有してもよい。
なお、酸化物半導体膜502は、例えば、単結晶を有してもよい。
酸化物半導体膜502は、複数の結晶部を有し、当該結晶部のc軸が被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向に揃っていることが好ましい。なお、異なる結晶部間で、それぞれa軸およびb軸の向きが異なっていてもよい。そのような酸化物半導体膜の一例としては、CAAC−OS膜がある。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、一辺が100nm未満の立方体内に収まる大きさであることが多い。また、透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)による観察像では、CAAC−OS膜に含まれる結晶部と結晶部との境界は明確ではない。また、TEMによってCAAC−OS膜には明確な粒界(グレインバウンダリーともいう。)は確認できない。そのため、CAAC−OS膜は、粒界に起因する電子移動度の低下が抑制される。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、例えば、c軸がCAAC−OS膜の被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向になるように揃い、かつab面に垂直な方向から見て金属原子が三角形状または六角形状の原子配列に配列し、c軸に垂直な方向から見て金属原子が層状または金属原子と酸素原子とが層状に配列している。なお、異なる結晶部間で、それぞれa軸およびb軸の向きが異なっていてもよい。本明細書において、単に垂直と記載する場合、80°以上100°以下、好ましくは85°以上95°以下の範囲も含まれることとする。また、単に平行と記載する場合、−10°以上10°以下、好ましくは−5°以上5°以下の範囲も含まれることとする。
なお、CAAC−OS膜において、結晶部の分布が一様でなくてもよい。例えば、CAAC−OS膜の形成過程において、酸化物半導体膜の表面側から結晶成長させる場合、被形成面の近傍に対し表面の近傍では結晶部の占める割合が高くなることがある。また、CAAC−OS膜へ不純物を添加することにより、当該不純物添加領域において結晶部の結晶性が低下することもある。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部のc軸は、CAAC−OS膜の被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向になるように揃うため、CAAC−OS膜の形状(被形成面の断面形状または表面の断面形状)によっては互いに異なる方向を向くことがある。また、結晶部は、成膜したとき、または成膜後に加熱処理などの結晶化処理を行ったときに形成される。従って、結晶部のc軸は、CAAC−OS膜が形成されたときの被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向になるように揃う。
CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の変動が小さい。よって、当該トランジスタは、信頼性が高い。
また、酸化物半導体膜は成膜直後において、化学量論的組成より酸素が多い過飽和の状態とすることが好ましい。例えば、スパッタリング法を用いて酸化物半導体膜を成膜する場合、成膜ガスの酸素の占める割合が多い条件で成膜することが好ましく、特に酸素雰囲気(酸素ガス100%)で成膜を行うことが好ましい。成膜ガスの酸素の占める割合が多い条件、特に酸素ガス100%の雰囲気で成膜すると、例えば、成膜温度を300℃以上としても、膜中からのZnの放出が抑えられる。
また、酸化物半導体膜502は、複数の酸化物半導体膜が積層された構造でもよい。例えば、酸化物半導体膜502を、第1の酸化物半導体膜と第2の酸化物半導体膜の積層として、第1の酸化物半導体膜と第2の酸化物半導体膜に、異なる組成の金属酸化物を用いてもよい。例えば、第1の酸化物半導体膜に三元系金属の酸化物を用い、第2の酸化物半導体膜に二元系金属の酸化物を用いてもよい。また、例えば、第1の酸化物半導体膜と第2の酸化物半導体膜を、どちらも三元系金属の酸化物としてもよい。
また、第1の酸化物半導体膜と第2の酸化物半導体膜の構成元素を同一とし、両者の組成を異ならせてもよい。例えば、第1の酸化物半導体膜の原子数比をIn:Ga:Zn=1:1:1とし、第2の酸化物半導体膜の原子数比をIn:Ga:Zn=3:1:2としてもよい。また、第1の酸化物半導体膜の原子数比をIn:Ga:Zn=1:3:2とし、第2の酸化物半導体膜の原子数比をIn:Ga:Zn=2:1:3としてもよい。
この時、第1の酸化物半導体膜と第2の酸化物半導体膜のうち、ゲート電極に近い側(チャネル側)の酸化物半導体膜のInとGaの含有率をIn>Gaとするとよい。またゲート電極から遠い側(バックチャネル側)の酸化物半導体膜のInとGaの含有率をIn≦Gaとするとよい。
酸化物半導体では主として重金属のs軌道がキャリア伝導に寄与しており、Inの含有率を多くすることによりs軌道のオーバーラップが多くなる傾向があるため、In>Gaの組成となる酸化物はIn≦Gaの組成となる酸化物と比較して高い移動度を備える。また、GaはInと比較して酸素欠損の形成エネルギーが大きく酸素欠損が生じにくいため、In≦Gaの組成となる酸化物はIn>Gaの組成となる酸化物と比較して安定した特性を備える。
チャネル側にIn>Gaの組成となる酸化物半導体を適用し、バックチャネル側にIn≦Gaの組成となる酸化物半導体を適用することで、トランジスタの移動度および信頼性をさらに高めることが可能となる。
また、第1の酸化物半導体膜と第2の酸化物半導体膜に、結晶性の異なる酸化物半導体を適用してもよい。すなわち、単結晶酸化物半導体、多結晶酸化物半導体、非晶質酸化物半導体、またはCAAC−OS膜を適宜組み合わせた構成としてもよい。また、第1の酸化物半導体膜と第2の酸化物半導体膜の少なくともどちらか一方に非晶質酸化物半導体を適用すると、酸化物半導体膜502の内部応力や外部からの応力を緩和し、トランジスタの特性ばらつきが低減され、また、トランジスタの信頼性をさらに高めることが可能となる。
一方で、非晶質酸化物半導体は水素などのドナーとなる不純物を吸収しやすく、また、酸素欠損が生じやすいためn型化されやすい。このため、チャネル側の酸化物半導体膜は、CAAC−OS膜などの結晶性を有する酸化物半導体を適用することが好ましい。
また、酸化物半導体膜502を3層以上の積層構造とし、複数層の結晶性半導体膜で非晶質半導体膜を挟む構造としてもよい。また、結晶性半導体膜と非晶質半導体膜を交互に積層する構造としてもよい。
また、酸化物半導体膜502を複数層の積層構造とする場合の上記構成は、それぞれを適宜組み合わせて用いることができる。
また、酸化物半導体膜502を複数層の積層構造とし、各酸化物半導体膜の形成後に酸素を添加してもよい。酸素の添加は、酸素雰囲気下による熱処理や、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法、酸素を含む雰囲気下で行うプラズマ処理などを用いることができる。
各酸化物半導体膜の形成毎に酸素を添加することで、酸化物半導体内の酸素欠損を低減する効果を高めることができる。
次に、フォトリソグラフィ工程により酸化物半導体膜上にレジストマスクを形成し、選択的にエッチングを行って島状の酸化物半導体膜503を形成する。島状の酸化物半導体膜503を形成した後、レジストマスクを除去する。
また、島状の酸化物半導体膜503を形成するためのレジストマスクをインクジェット法で形成してもよい。レジストマスクをインクジェット法で形成するとフォトマスクを使用しないため、製造コストを低減できる。
なお、酸化物半導体膜502のエッチングは、ドライエッチングでもウェットエッチングでもよく、両方を用いてもよい。例えば、酸化物半導体膜502のウェットエッチングに用いるエッチング液としては、燐酸と酢酸と硝酸を混ぜた溶液などを用いることができる。また、ITO−07N(関東化学社製)を用いてもよい。また、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法によるドライエッチングによってエッチング加工してもよい。
また、酸化物半導体膜503に、過剰な水素(水や水酸基を含む)を除去(脱水化または脱水素化)するための加熱処理を行ってもよい。加熱処理の温度は、300℃以上700℃以下、または基板の歪み点未満とする。加熱処理は減圧下または窒素雰囲気下などで行うことができる。
また、酸化物半導体膜503として結晶性酸化物半導体膜を用いる場合、結晶化のための加熱処理を行ってもよい。
本実施の形態では、加熱処理装置の一つである電気炉に基板を導入し、酸化物半導体膜503に対して窒素雰囲気下450℃において1時間、さらに窒素および酸素雰囲気下450℃において1時間の加熱処理を行う。
なお、加熱処理装置は電気炉に限られず、抵抗発熱体などの発熱体からの熱伝導または熱輻射によって、被処理物を加熱する装置を用いてもよい。例えば、LRTA(Lamp Rapid Thermal Anneal)装置、GRTA(Gas Rapid Thermal Anneal)装置等のRTA(Rapid Thermal Anneal)装置を用いることができる。LRTA装置は、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、キセノンアークランプ、カーボンアークランプ、高圧ナトリウムランプ、高圧水銀ランプなどのランプから発する光(電磁波)の輻射により、被処理物を加熱する装置である。GRTA装置は、高温のガスを用いて加熱処理を行う装置である。高温のガスには、アルゴンなどの希ガス、または窒素のような、加熱処理によって被処理物と反応しない不活性気体が用いられる。
例えば、加熱処理として、650℃〜700℃の高温に加熱した不活性ガス中に基板を入れ、数分間加熱した後、基板を不活性ガス中から出すGRTAを行ってもよい。
なお、加熱処理においては、窒素、またはヘリウム、ネオン、アルゴン等の希ガスに、水、水素などが含まれないことが好ましい。または、熱処理装置に導入する窒素、またはヘリウム、ネオン、アルゴン等の希ガスの純度を、6N(99.9999%)以上好ましくは7N(99.99999%)以上(即ち不純物濃度を1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下)とすることが好ましい。
また、加熱処理で酸化物半導体膜503を加熱した後、同じ炉に高純度の酸素ガス、高純度の一酸化二窒素ガス、または超乾燥エア(CRDS(キャビティリングダウンレーザー分光法)方式の露点計を用いて測定した場合の水分量が20ppm(露点換算で−55℃)以下、好ましくは1ppm以下、より好ましくは10ppb以下の空気)を導入してもよい。酸素ガスまたは一酸化二窒素ガスに、水、水素などが含まれないことが好ましい。または、熱処理装置に導入する酸素ガスまたは一酸化二窒素ガスの純度を、6N以上好ましくは7N以上(即ち、酸素ガスまたは一酸化二窒素ガス中の不純物濃度を1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下)とすることが好ましい。酸素ガスまたは一酸化二窒素ガスの作用により、脱水化または脱水素化処理による不純物の排除工程によって同時に減少してしまった酸化物半導体を構成する主成分材料である酸素を供給することによって、酸化物半導体膜503の酸素欠損を低減することができる。
なお、脱水化または脱水素化のための加熱処理を行うタイミングは、膜状の酸化物半導体膜502の形成後でも、島状の酸化物半導体膜503形成後でもよい。
また、脱水化または脱水素化のための加熱処理は、複数回行ってもよく、他の加熱処理と兼ねてもよい。
脱水化または脱水素化のための加熱処理を、酸化物半導体膜503として島状に加工される前、膜状の酸化物半導体膜502が絶縁膜499を覆った状態で行うと、絶縁膜499に含まれる酸素が加熱処理によって外部に放出されてしまうことを防止できる。
また、脱水化または脱水素化のための加熱処理を行った後に、酸化物半導体膜に、酸素を導入する工程を行ってもよい。酸化物半導体膜に酸素を導入することにより、加熱処理により酸化物半導体膜から放出された酸素を補填することができるため、酸化物半導体膜に含まれる酸素欠損を低減することができる。
酸素の導入工程は、酸化物半導体膜503に直接導入してもよいし、後に形成されるゲート絶縁膜などの他の膜を透過させて酸化物半導体膜503へ導入してもよい。酸素を他の膜を透過させて導入する場合は、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法などを用いればよい。また、露出された酸化物半導体膜へ直接導入する場合は、プラズマ処理なども用いることができる。
次に、絶縁膜499および酸化物半導体膜503上に、後にゲート絶縁膜となる絶縁膜504を形成する。
なお、絶縁膜504の被覆性を向上させるために、酸化物半導体膜503表面に平坦化処理を行ってもよい。特に、絶縁膜504として膜厚の薄い絶縁膜を用いる場合、酸化物半導体膜503表面の平坦性が良好であることが好ましい。
絶縁膜504の膜厚は、1nm以上20nm以下とし、スパッタリング法、MBE法、プラズマCVD法、パルスレーザ堆積法、ALD法等を適宜用いることができる。また、絶縁膜504は、スパッタリングターゲット表面に対し、概略垂直に複数の基板表面がセットされた状態で成膜を行うスパッタ装置を用いて成膜してもよい。
絶縁膜504の材料としては、酸化シリコン、酸化ガリウム、酸化アルミニウム、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、酸化窒化アルミニウム、または窒化酸化シリコンを用いて形成することができる。また、絶縁膜504の材料として酸化ハフニウム、酸化イットリウム、ハフニウムシリケート(HfSi(x>0、y>0))、窒素が添加されたハフニウムシリケート(HfSi(x>0、y>0))、ハフニウムアルミネート(HfAl(x>0、y>0))、酸化ランタンなどのhigh−k材料を用いることでゲートリーク電流を低減できる。また、絶縁膜504は、上記の材料を用いて、単層構造または積層構造で形成することができる。
本実施の形態では、プラズマCVD法により、酸化窒化シリコン膜を20nm形成する。
次に、絶縁膜504上に、ゲート電極(これと同じ層で形成される配線を含む)となる導電膜を形成した後、絶縁膜を形成する。その後、フォトリソグラフィ工程により該絶縁膜上にレジストマスクを形成し、選択的にエッチングを行ってゲート電極505および絶縁膜506を積層して形成する(図11(B)参照)。
ゲート電極505の材料は、モリブデン、チタン、タンタル、タングステン、アルミニウム、銅、クロム、ネオジム、スカンジウム等の金属材料またはこれらを主成分とする合金材料を用いて形成することができる。また、ゲート電極505としてリン等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコン膜に代表される半導体膜、ニッケルシリサイドなどのシリサイド膜を用いてもよい。ゲート電極505は、単層構造または積層構造で成膜される。
また、ゲート電極505の材料は、酸化インジウム酸化スズ、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、酸化インジウム酸化亜鉛、酸化ケイ素を添加したインジウム錫酸化物などの導電性材料を適用することもできる。また、上記導電性材料と、上記金属材料の積層構造とすることもできる。
また、絶縁膜504と接するゲート電極505として、窒素を含む金属酸化物、具体的には、窒素を含むIn−Ga−Zn−O膜や、窒素を含むIn−Sn−O膜や、窒素を含むIn−Ga−O膜や、窒素を含むIn−Zn−O膜や、窒素を含むSn−O膜や、窒素を含むIn−O膜や、金属窒化膜(InN、SnNなど)を用いることができる。これらの膜は、5eV(電子ボルト)以上、好ましくは5.5eV(電子ボルト)以上の仕事関数を有するため、ゲート電極として用いた場合、トランジスタのしきい値電圧をプラスにすることができ、所謂ノーマリーオフのスイッチング素子を実現できる。
また、絶縁膜506は、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、窒化シリコン、窒化アルミニウム、窒化酸化シリコン、窒化酸化アルミニウムなどの無機絶縁材料を用いることができる。絶縁膜506は、プラズマCVD法またはスパッタリング法などを用いて形成することができる。
次に、ゲート電極505および絶縁膜506をマスクとして、絶縁膜504を介して、酸化物半導体膜503にドーパントを添加し、ドーパントを含む領域507a、領域507bを形成する。
ドーパントは、酸化物半導体膜503の導電率を変化させる元素を用いる。ドーパントとしては、15族元素(例えば、窒素(N)、リン(P)、砒素(As)、およびアンチモン(Sb))、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、アルゴン(Ar)、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、インジウム(In)、フッ素(F)、塩素(Cl)、チタン(Ti)、および亜鉛(Zn)のいずれかから選択される一または複数を用いる。
ドーパントは、添加方法により、他の膜(本実施の形態では、絶縁膜504)を通過して、酸化物半導体膜503に添加することもできる。ドーパントの添加方法としては、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法などを用いることができる。その際には、ドーパントの単体のイオンあるいはフッ化物、塩化物のイオンを用いると好ましい。
ドーパントの導入工程は、加速電圧、ドーズ量などの注入条件、また通過させる膜の膜厚を適宜設定して制御すればよい。本実施の形態では、ドーパントとしてリンを用いて、イオン注入法でリンイオンの注入を行う。なお、ドーパントのドーズ量は1×1013ions/cm以上5×1016ions/cm以下とすればよい。
酸化物半導体膜503にドーパントを添加することにより、ドーパントを含む領域507a、領域507bのドーパントの濃度が、5×1018/cm以上1×1022/cm以下となることが好ましい。
酸化物半導体膜503にドーパントを添加する際に、基板を加熱しながら行ってもよい。また、酸化物半導体膜503にドーパントを導入する処理は、複数回行ってもよく、ドーパントの種類も複数種用いてもよい。
また、ドーパントの添加後、加熱処理を行ってもよい。加熱条件としては、温度300℃以上700℃以下、好ましくは300℃以上450℃以下で1時間、酸素雰囲気下で行うことが好ましい。また、窒素雰囲気下、減圧下、大気(超乾燥エア)下で加熱処理を行ってもよい。
本実施の形態では、イオン注入法により酸化物半導体膜503に、リン(P)イオンを注入する。なお、リン(P)イオンの注入条件は加速電圧25kV、ドーズ量を1.0×1015ions/cmとする。
酸化物半導体膜503をCAAC−OS膜とした場合、ドーパントの添加により、一部非晶質化する場合がある。この場合、ドーパントの導入後に加熱処理を行うことによって、酸化物半導体膜503の結晶性を回復することができる。
ドーパントの添加工程により、チャネル形成領域508を挟んでドーパントを含む領域507a、領域507bが設けられた酸化物半導体膜503が形成される。
次に、ゲート電極505および絶縁膜506上に絶縁膜を形成し、該絶縁膜を異方性エッチングしてサイドウォール絶縁膜509a、サイドウォール絶縁膜509bを形成する。さらに、ゲート電極505およびサイドウォール絶縁膜509a、サイドウォール絶縁膜509bをマスクとして、絶縁膜504をエッチングし、ゲート絶縁膜511を形成する(図11(C)参照)。
サイドウォール絶縁膜509a、サイドウォール絶縁膜509bは、絶縁膜506と同様な材料および方法を用いて形成することができる。本実施の形態では、サイドウォール絶縁膜509a、サイドウォール絶縁膜509bとして、CVD法により形成された酸化窒化シリコン膜を用いる。
次に、酸化物半導体膜503、ゲート絶縁膜511、サイドウォール絶縁膜509a、サイドウォール絶縁膜509b、および絶縁膜506を覆うように、後にソース電極およびドレイン電極(これと同じ層で形成される配線を含む)となる導電膜を形成する。
ソース電極およびドレイン電極となる導電膜は、例えば、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)から選ばれた元素を含む金属膜、または上述した元素を成分とする金属窒化物膜(窒化チタン膜、窒化モリブデン膜、窒化タングステン膜)などを用いて形成することができる。また、アルミニウム、銅などの金属膜の下側および上側の少なくとも一方に、チタン、モリブデン、タングステンなどの高融点金属膜またはそれらの金属窒化物膜(窒化チタン膜、窒化モリブデン膜、窒化タングステン膜)を積層させた構成としてもよい。
また、ソース電極およびドレイン電極となる導電膜として、導電性の金属酸化物を用いて形成することもできる。導電性の金属酸化物として、酸化インジウム(In)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム酸化スズ(In−SnO、ITOと略記する)、酸化インジウム酸化亜鉛(In−ZnO)またはこれらの金属酸化物材料に酸化シリコンを含ませたものを用いることができる。また、上記導電性材料と、上記金属酸化物材料の積層構造とすることもできる。
次に、導電膜上に、フォトリソグラフィ工程によりレジストマスクを形成し、導電膜に選択的にエッチングを行うことより、ソース電極およびドレイン電極のチャネル幅W方向の加工を行う。
次に、導電膜上に、絶縁膜515および絶縁膜517を形成する。
絶縁膜515および絶縁膜517は、スパッタリング法などにより、水素などの不純物を混入させない方法を適宜用いて形成する。
絶縁膜515および絶縁膜517は、代表的には酸化シリコン、酸化窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、酸化ハフニウム、または酸化ガリウム、窒化シリコン、窒化アルミニウム、窒化酸化シリコン、窒化酸化アルミニウムなどの無機絶縁膜を用いることができる。
絶縁膜515として、ソース電極516a、ドレイン電極516bに接して緻密性の高い無機絶縁膜を設けるとよい。例えば、ソース電極516a、ドレイン電極516b上にスパッタリング法により酸化アルミニウム膜を形成する。酸化アルミニウム膜を高密度(膜密度3.2g/cm以上、好ましくは3.6g/cm以上)とすることによって、トランジスタ510に安定な電気特性を付与することができる。膜密度はラザフォード後方散乱法(RBS:Rutherford Backscattering Spectrometry)や、X線反射率測定法(XRR:X−Ray Reflection)によって測定することができる。
トランジスタ510上に設けられる無機絶縁膜として用いることのできる酸化アルミニウム膜は、水素、水分などの不純物、および酸素の両方に対して膜を通過させない遮断効果(ブロック効果)が高い。
従って、酸化アルミニウム膜は、作製工程中および作製後において、変動要因となる水素、水分などの不純物の酸化物半導体膜503への混入、および酸化物半導体を構成する主成分材料である酸素の酸化物半導体膜503からの放出を防止する保護膜として機能する。
次に、絶縁膜515、絶縁膜517、および導電膜に、絶縁膜506が露出するまで、研磨処理を行う。これにより、絶縁膜515、絶縁膜517、および導電膜の一部を除去することで、ソース電極516aおよびドレイン電極516bを形成する。
研磨処理として、化学的機械研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)法を用いることができるが、他の切削(研削、研磨)方法を用いてもよい。また、研磨処理を行った後、ドライエッチング法やプラズマ処理(逆プラズマ処理)などを行うことにより、研磨処理表面の平坦化を向上させることができる。
本実施の形態では、ゲート電極505上に絶縁膜506が設けられているため、絶縁膜515、絶縁膜517、および導電膜に研磨処理を行っても、ゲート電極505と、ソース電極516a、ドレイン電極516bとがショートしてしまうことを抑制できる。
以上の工程で、本発明の一態様に係るトランジスタ510が作製される(図12(A)参照)。
次に、トランジスタ510を覆うように絶縁膜518を形成する。絶縁膜518は、絶縁膜515、絶縁膜517の材料や方法を用いて形成することができるため、詳細な説明は省略する。
次に、絶縁膜518上に配線519a、配線519bを形成する。配線519a、配線519bはトランジスタ510と、他のトランジスタを接続するために設けられる。配線519aは、絶縁膜518、絶縁膜515、絶縁膜517、および絶縁膜518に形成された開口を介してソース電極516aと電気的に接続される。また、配線519bは、絶縁膜518、絶縁膜515、および絶縁膜517に形成された開口を介してドレイン電極516bと電気的に接続される。
配線519aおよび配線519bはゲート電極505と同様の材料および方法を用いて形成することができるため、詳細な説明は省略する。
例えば、配線519aおよび配線519bとして、モリブデン膜の単層、窒化タンタル膜と銅膜との積層、または窒化タンタル膜とタングステン膜との積層などを用いることができる。
以上の工程で、本発明の一態様に係るラッチ回路を作製することができる。
本実施の形態に示す作製方法によれば、シリコンなどの単結晶半導体膜を用いたトランジスタに積層して、酸化物半導体などの半導体膜を用いたトランジスタを形成することができる。これにより、ラッチ回路を構成するトランジスタの一部を積層構造とすることができるため、ラッチ回路面積の縮小化を図ることができる。
また、本実施の形態に示す作製方法によれば、酸化物半導体膜に含まれる水素などの不純物が十分に除去され、または、十分な酸素が供給されて酸素が過飽和の状態とされることにより、高純度化されたものとすることができる。具体的には、酸化物半導体膜の水素濃度は5×1019atoms/cm以下、望ましくは5×1018atoms/cm以下、より望ましくは5×1017atoms/cm以下とする。なお、上述の酸化物半導体膜中の水素濃度は、二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass Spectrometry)で測定されるものである。また、酸化物半導体膜に酸素が十分に供給され、酸素欠損が低減されることで、多数キャリアの増加が抑制される。これにより、多数キャリアの増加によるトランジスタのしきい値電圧の変動を抑制することができるため、トランジスタの信頼性を向上させることができる。
以上のことから、酸化物半導体膜503の多数キャリア(電子)は、トランジスタのソースから流れるのみとなる。また、チャネル形成領域を完全空乏化することが可能であるため、トランジスタのオフ電流を極めて小さくすることが可能である。酸化物半導体膜503を用いたトランジスタのオフ電流は、室温において、10yA/μm以下、85℃〜95℃においても、yA/μm以下となり、極めて小さい。
したがって、酸化物半導体膜503を用いたトランジスタは、S値が小さくなり、理想的な値が得られる。また、当該トランジスタは、信頼性が高い。
本実施の形態に示す構成、方法などは、他の実施の形態に示す構成、方法などと適宜組み合わせて用いることができる。
100 ラッチ回路
101 入力端子
102 スイッチ
103 インバータ
104 出力端子
105a リカバリースイッチ
105b ダイオード
106 トランジスタ
107 トランジスタ
108 インバータ
109 スイッチ
110 容量素子
111 入力端子
112 入力端子
113 トランジスタ
200 ラッチ回路
205a トランスファーゲート
300 Dフリップフロップ
302 スイッチ
303 NANDゲート
304 出力端子
305 リセット端子
308 インバータ
309 スイッチ
350 ラッチ回路
400 基板
402 絶縁膜
404 半導体膜
404a 半導体膜
404b 半導体膜
406a ゲート絶縁膜
406b ゲート絶縁膜
408 不純物領域
410 不純物領域
412a ゲート電極
412b ゲート電極
414a 低濃度不純物領域
414b 低濃度不純物領域
416a 低濃度不純物領域
416b 低濃度不純物領域
418a 側壁絶縁膜
418b 側壁絶縁膜
418c 側壁絶縁膜
418d 側壁絶縁膜
420a 高濃度不純物領域
420b 高濃度不純物領域
422a 高濃度不純物領域
422b 高濃度不純物領域
424 絶縁膜
430 トランジスタ
440 トランジスタ
498 ゲート電極
499 絶縁膜
502 酸化物半導体膜
503 酸化物半導体膜
504 絶縁膜
505 ゲート電極
506 絶縁膜
507a 領域
507b 領域
508 チャネル形成領域
509a サイドウォール絶縁膜
509b サイドウォール絶縁膜
510 トランジスタ
511 ゲート絶縁膜
515 絶縁膜
516a ソース電極
516b ドレイン電極
517 絶縁膜
518 絶縁膜
519a 配線
519b 配線
800 測定系
802 容量素子
804 トランジスタ
805 トランジスタ
806 トランジスタ
808 トランジスタ

Claims (5)

  1. 第1の入力端子と、
    前記第1の入力端子からの信号が入力される第1のスイッチと、
    前記第1のスイッチと電気的に接続され、かつ、前記第1の入力端子の出力が入力される第1のインバータと、
    前記第1のインバータからの信号が入力される出力端子、リカバリースイッチおよびダイオードと、
    前記リカバリースイッチおよび前記ダイオードと電気的に接続される第1のトランジスタ、第2のトランジスタおよび第2のインバータと、
    前記第1のインバータと電気的に接続され、かつ、前記第2のインバータの出力が入力される第2のスイッチと、
    前記第1のトランジスタのソースおよびドレインの一方と電気的に接続される容量素子と、
    前記第1のトランジスタのゲートと電気的に接続される第2の入力端子と、
    前記第2のトランジスタのゲートと電気的に接続される第3の入力端子と、を有し、
    前記リカバリースイッチ、前記ダイオードとは、並列接続され、
    前記第1のインバータからの信号は、前記ダイオードおよび前記リカバリースイッチを介して、前記第2のインバータに入力され、
    前記第1のトランジスタは、酸化物半導体をチャネル領域に用いたトランジスタであるラッチ回路。
  2. 第1の入力端子と、
    前記第1の入力端子からの信号が入力される第1のスイッチと、
    前記第1のスイッチと電気的に接続され、かつ、前記第1の入力端子の出力が入力される第1のインバータと、
    前記第1のインバータからの信号が入力される出力端子、トランスファーゲートおよびダイオードと、
    前記トランスファーゲートおよび前記ダイオードと電気的に接続される第1のトランジスタ、第2のトランジスタおよび第2のインバータと、
    前記第1のインバータと電気的に接続され、かつ、前記第2のインバータの出力が入力される第2のスイッチと、
    前記第1のトランジスタのソースおよびドレインの一方と電気的に接続される容量素子と、
    前記第1のトランジスタのゲートと電気的に接続される第2の入力端子と、
    前記第2のトランジスタのゲートと電気的に接続される第3の入力端子と、を有し、
    前記トランスファーゲート、前記ダイオードとは、並列接続され、
    前記第1のインバータからの信号は、前記ダイオードおよび前記トランスファーゲートを介して、前記第2のインバータに入力され、
    前記第1のトランジスタは、酸化物半導体をチャネル領域に用いたトランジスタであるラッチ回路。
  3. 第1のインバータと、
    第2のインバータと、
    ダイオードと、
    スイッチと、
    第1のトランジスタと、
    容量素子とを有し、
    前記スイッチと、前記ダイオードとは、並列に接続され、
    前記第1のインバータの出力端子は、前記ダイオードおよび前記スイッチを介して、前記第2のインバータの入力端子と電気的に接続され、
    前記第2のインバータの出力端子は、前記第1のインバータの入力端子と電気的に接続され、
    前記第1のトランジスタのソースおよびドレインの一方は、前記ダイオード、前記スイッチ、および前記第2のインバータの入力端子と電気的に接続され、
    前記第1のトランジスタのソースおよびドレインの他方は、前記容量素子と電気的に接続されるラッチ回路。
  4. 前記第1のトランジスタは、チャネル幅あたりのオフ電流が1×10−19A/μm以下である請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載のラッチ回路。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載のラッチ回路を有する半導体装置。
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