JP2004212477A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004212477A
JP2004212477A JP2002379590A JP2002379590A JP2004212477A JP 2004212477 A JP2004212477 A JP 2004212477A JP 2002379590 A JP2002379590 A JP 2002379590A JP 2002379590 A JP2002379590 A JP 2002379590A JP 2004212477 A JP2004212477 A JP 2004212477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
semiconductor device
latch circuit
image processing
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002379590A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004212477A5 (ja
Inventor
Kiyoshi Kato
清 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP2002379590A priority Critical patent/JP2004212477A/ja
Publication of JP2004212477A publication Critical patent/JP2004212477A/ja
Publication of JP2004212477A5 publication Critical patent/JP2004212477A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、消費電力を大幅に低減する小型、薄型の半導体装置を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は半導体装置において、従来はシリコンチップで実装される論理回路(代表的には、画素を駆動する駆動回路、画像処理回路等)を、画素を形成する基板上に形成すると共に、その際に問題となる消費電力の課題に対しては、論理回路が有するレジスタ及びラッチ回路に不揮発性を持たせることで解決する。不揮発性を有するラッチ回路は、前記画像処理回路の論理状態を復元するのに必要な情報を格納するのに使用されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、表示部を有する半導体装置に関する。特に、薄膜トランジスタ(以下、TFTという)を絶縁表面を有する基板上に形成してなる半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、低温ポリシリコンTFTの開発が進み、特に、携帯電話やPDAを始めとする液晶ディスプレイを組み込んだモバイル機器の成長が目覚しい。また、高移動度TFTの開発が急速に進んでおり、開発レベルでは、単結晶シリコン基板上のトランジスタと比較して遜色ない程度のTFTが得られるようになってきた。
このような背景から、ガラス基板上に、従来は単結晶シリコン基板上に製作したLSIチップを集積化した、システムパネルの開発が期待されている。
【0003】
そして既に、従来は基板外に実装していた画素の駆動回路をガラス基板上に一体形成した製品や、画素内にSRAMを有する液晶パネルも生産が始まっており、簡単なコントローラを一体形成した製品の量産も計画されている。
【0004】
システムパネル開発のメリットとしては、単結晶シリコン基板と比較して、大型のガラス基板を用いることで低コスト化が可能であること、ガラス基板上に集積化することで、部品点数が削減でき、小型化、薄型化、高信頼性、低コスト化、低消費電力化などを実現できる可能性があること、が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、システムパネルへの期待が高まる中で、消費電力の削減が重要課題となっている。特に、システムパネルの魅力である小型化、薄型化を活かすことのできるモバイル機器への応用において、低消費電力化の問題は極めて重要である。
【0006】
既に述べたように、ガラス基板上への論理回路の集積化は、配線長の短縮などから、ある程度の低消費電力化を見込むことができる。しかしながら、TFTを用いることによって、単結晶シリコン基板上のトランジスタと比較して、消費電力を増加させる要因もあり、システムパネルにおける消費電力の課題は多い。
【0007】
例えば、低温ポリシリコンTFTは、単結晶シリコンと比較してしきい値電圧のばらつきが大きく、論理回路を駆動するのに現状で5V程度の高い電源電圧が必要となる。これは、現在の単結晶シリコントランジスタが実現する1V近い電源電圧からは遠い値であり、その結果、消費電力も増大してしまう。
【0008】
また、オフ電流特性に関しても、低温ポリシリコンTFTは、単結晶シリコンと比較して高く、待機時の消費電力の問題もある。
【0009】
これらの問題から、より高度なシステムをガラス基板上に構築するためには、今後、高移動度TFTの開発と共に、低消費電力化に向けた開発が必須の課題となる。
【0010】
本発明はこのような問題点を鑑見てなされたものである。本発明は、消費電力を大幅に低減する小型、薄型の半導体装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置は、絶縁表面を有する基板上に、画素部と、画素を駆動する駆動回路と、画像処理回路とが少なくとも設けられており、前記画像処理回路は、不揮発性を有するラッチ回路を有すること、を特徴とするものである。
【0012】
なお、画像処理回路とは、画像データ、もしくは画像データの基となるデータを受け取って、そのデータに対してなんらかの処理を行う回路をいう。例えば、画像のサイズ変換、モザイク処理、といった画像変換を行う回路や、スプライト処理等による画像生成を行う回路をその範疇に含む。
【0013】
また、ラッチ回路とは、1ビットのデータを格納できる記憶回路であり、RSラッチ回路、Dタイプラッチ回路等を含む。また、レジスタはラッチ回路によって構成される記憶回路であり、例えば、8ビットレジスタは、ラッチ回路を8個並列に配置することで構成される。
【0014】
本発明は、ガラス基板上に画素部や様々な論理回路が形成された半導体装置は、上述した通り、システムが複雑化した場合に、消費電力が大きくなってしまうという問題がある。そこで、このようなガラス基板上に形成したシステムにおいて、消費電力を回路構成の面から低減することを考えた。
【0015】
一般に、携帯電話のような集積回路が構成するシステムが動作する際に、回路構成の視点から、最も消費電力を抑える方法は、ちょうど動作している回路あるいは論理ゲートを除くの全ての回路に対して電源供給を止めることである。
【0016】
通常、システム内部では、ビデオRAMや、キャッシュのような内臓メモリの他に、回路の論理状態を格納するラッチ回路が多数設けられている。このようなラッチ回路としては、論理ゲートの出力結果を格納するラッチ回路であるとか、システムの状態(動作モード等)を設定するレジスタが代表的である。
【0017】
そのようなレジスタやラッチ回路は揮発性であるから、動作している回路以外の電源供給を止めた場合、レジスタやラッチ回路の情報は失われてしまい、システムは正常な動作を行うことができない。
【0018】
そこで本発明は、この問題を解決するために、レジスタやラッチ回路に不揮発性の性質を持たせることを特徴とする。
【0019】
つまり、本発明は半導体表示装置において、従来はシリコンチップで実装される論理回路(代表的には、画素を駆動する駆動回路、画像処理回路等)を、ガラス基板上に形成すると共に、その際に問題となる消費電力の課題に対しては、論理回路が有するレジスタ及びラッチ回路に不揮発性を持たせることで解決することを特徴とする。
【0020】
このような構成とすることで、回路の論理状態を保持したまま、電源供給を止めることができ、理想的には、動作している回路以外の電源供給を止めることが可能となる。その結果、消費電流の大幅削減を実現することができる。
【0021】
勿論、本発明において、全てのレジスタやラッチ回路に不揮発性を持たせる必要はない。例えば、動作していない全ての回路の電源を遮断するのではなく、その中の一部分(例えば回路Aとする)の電源を遮断することによって、消費電力を削減する形態とすることも可能である。特に、回路Aとしては、電源を遮断することによって消費電力削減の効果が大きいことが好ましい。
【0022】
このような形態を実施するには、電源を遮断する回路Aの論理状態を復元可能となるように、回路Aを構成するラッチ回路やレジスタに不揮発性を持たせるとよい。
【0023】
なお、本発明でいう回路の論理状態を復元するとは、次の1クロック期間での回路内の全てのノードを決定するのに十分なノードの状態を復元することをいう。
つまり、回路内の適切なノードの状態を復元することで、次の1クロック期間での回路内の全てのノードが決定する場合、そのようなノードの状態を不揮発性を有するラッチ回路に格納することで、回路は電源遮断後においても、論理状態を復元することが可能となる。
【0024】
また、本発明により、ガラス基板上に形成したシステムの待機時の消費電流を大幅に削減することも可能となる。つまり、ラッチ回路に不揮発性を持たせることによって、待機モードとして、論理回路の状態を保持したまま、電源供給を止めることができる。また、待機状態と動作状態の移行が簡単であり、時間と電力をほとんど費やさないという特徴を有するが、携帯機器では、消費電力削減のため、待機状態と動作状態との切り換えが頻繁に行われる場合が多く、このような特徴は特に好ましいといえる。
【0025】
これに対し、レジスタやラッチ回路が揮発性である場合には、電源を遮断してしまうと、システムの状態の情報を失ってしまうため、動作状態に移行する際に、システムの再立ち上げが必要となり、時間と電力を費やし、待機モードには適さない。勿論、待機モードとして電源を供給しつづける場合には、消費電力の削減ができない。
【0026】
以上のようにして、本発明では、小型、薄型であって、かつ消費電力を大幅に削減することが可能な半導体装置を実現することが可能となる。
【0027】
本発明は、絶縁表面を有する基板上に、画素部と、画素を駆動する駆動回路と、画像処理回路と、が少なくとも設けられ、前記画像処理回路は、不揮発性を有するラッチ回路を有することを特徴とする半導体装置である。
【0028】
前記半導体装置において、前記不揮発性を有するラッチ回路は、前記画像処理回路の論理状態を復元するのに必要な情報を格納するラッチ回路として使用されていてもよい。
【0029】
前記半導体装置において、前記画像処理回路内に、前記不揮発性を有するラッチ回路によって論理状態が復元可能な回路が構成され、前記論理状態が復元可能な回路へ供給される電源のみを遮断することが可能な構成を有していてもよい。
【0030】
前記半導体装置において、前記絶縁表面を有する基板上に、電源供給タイミング制御回路が設けられていてもよい。
【0031】
前記半導体装置において、前記不揮発性を有するラッチ回路は、揮発性のラッチ回路と、強誘電体材料を用いた2個の容量素子と、プレート線によって構成され、前記2個の容量素子は、前記揮発性ラッチ回路内の互いに反転した電位を有するノードにそれぞれ接続され、該2個の容量素子がそれぞれ有する残りの1端子は前記プレート線に接続されていてもよい。
【0032】
前記半導体装置は液晶表示装置もしくは発光表示装置であってもよい。
【0033】
前記半導体装置として、ゲーム機、ビデオカメラ、頭部取り付け型のディスプレイ、DVDプレーヤー、パーソナルコンピュータ、携帯電話、カーオーディオが提供される。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態として、本発明に用いられる不揮発性を有するラッチ回路の構成と動作方法について説明する。
【0035】
図1に示すのは、本発明に用いられる不揮発性を有するラッチ回路の典型的な例である。図1に示したラッチ回路は、従来用いられるDタイプラッチ回路109と、2個の強誘電体容量素子107,108、及びプレート線Pによって構成されている。
【0036】
Dタイプラッチ回路109は、入力端子Dと出力端子Qを有し、クロック信号CLKによって制御されるラッチ回路であり、クロック信号及びインバータ104によって生成されたクロック反転信号が入力されるアナログスイッチ104,105と、インバータ101,102,103によって構成される。データは、インバータ102,103によって構成されるフリップフロップに格納される。
【0037】
2個の強誘電体容量素子107,108は、上記フリップフロップの互いに反転した2ノードA,Bにそれぞれ接続される。強誘電体容量素子107,108の残る1端子は、それぞれプレーナ線Pに接続される。
【0038】
次に、図2に示したタイミングチャートを用いて、図1に示したラッチ回路の動作の説明を行う。図2に示す信号は、上から順に、Vdd、GND、CLK、入力信号D、出力信号Q、及び、プレーナ線電位Pである。電位は、基本的にはH電位とL電位の2値である。また、入力信号Dと出力信号Qは、ラッチされる2値のデータに対応して、それぞれ実線と一点差線とで示されている。
【0039】
なお、本ラッチ回路に使用される強誘電体容量素子は、2端子にH電位とL電位がそれぞれ印加されるとH電位からL電位に向かって分極する特徴を有する。例えば、電源電圧が5Vの場合には、5Vの印加によって分極するように、強誘電体材料や膜厚を選択するとよい。また、強誘電体容量素子の書込み電圧が、回路で用いられる電源電圧よりも高い場合には、プレーナ線に印加する電位幅を、書込み電圧に合わせることも可能である。
【0040】
図1に示したラッチ回路の特徴は、不揮発性を有することであり、図2のタイミングチャートでは、この不揮発性の動作を実施するために、途中で電源の遮断と投入が行われ、電源遮断期間が設けられている。電源遮断期間の前後には、ラッチ回路に保持されたデータを格納する手続きと復元する手続きがそれぞれ行われる。
【0041】
続いて、図2に示したタイミングチャートに従って順に内容を説明する。電源が供給されている期間は、本ラッチ回路は通常のDタイプラッチ回路であるから、クロック信号がL電位のときデータを保持、H電位のとき入力信号がそのまま出力される。従って、クロック信号の最初の立ち上がりでは、ラッチされたデータ(斜線で図示)が開放され、入力信号がそのまま出力信号に現われる。そして、クロック信号の立下りで、データがラッチされ、入力信号がL電位となった後も、ラッチ内のデータは保持され、出力信号は変わらない。なお、これらの通常動作を行う際には、プレーナ線は定電位(例えばL電位)としておけばよく、強誘電体容量素子107,108は特に機能しない。
【0042】
次に、電源を遮断する前の格納期間に入る。具体的な格納の手続きとしては、プレーナ線にパルスを印加する。2個の強誘電体容量素子107,108は、プレーナ線に接続されていない端子が、フリップフロップの互いに電位が反転したノードA,Bに接続されているので、プレーナ線がL電位の時、フリップフロップのL電位のノードと接続される強誘電体容量素子が分極する。また、プレーナ線がLの時、フリップフロップのH電位のノードと接続される強誘電体容量素子が分極する。その結果、2つの強誘電体容量素子107,108へのデータ格納が行われる。
【0043】
その後、電源が遮断されても、強誘電体容量素子には、残留分極が残っているため、ラッチされていたデータの情報は失われない。
【0044】
次に、電源を投入する時の復元期間に入る。復元の手続きとしては、電源が投入される直前にプレーナ線にH電位を印加する。このとき、電源遮断前にフリップフロップのL電位のノードと接続されていた強誘電体容量素子の分極方向は変わらないが、フリップフロップのH電位のノードと接続される強誘電体容量素子の分極方向が反転するので、両ノード間に電位差が生じる。この状態で電源を投入することにより、電位差を反映したデータがラッチに保持され、電源を遮断する前の状態を復元することができる。
【0045】
以上、図1に示したラッチ回路は、電源遮断期間を設けても、電源遮断前のラッチ回路の状態を復元できることを説明した。
【0046】
なお、本実施形態で説明した不揮発性を有するラッチ回路の動作方法は、本発明の実施形態の一つであり、それに限られるものではない。例えば、復元手続では、H電位とL電位の中間電位とすることも可能である。
【0047】
このような不揮発性を有するラッチ回路を、絶縁表面を有する基板上に形成された画像処理回路などの論理回路が有するレジスタやラッチ回路に適用することによって、電源を遮断しても、回路の論理状態を保持することが可能となり、電源を再投入することで、遮断前の状態を復元することが可能となる。
【0048】
その結果、不揮発性を有するラッチによって論理状態が復元可能な回路では、非動作時あるいは待機時に電源供給を止めることで、消費電力を削減することが可能となる。その結果、小型、薄型であって、かつ低消費電力の半導体装置が実現される。
【0049】
【実施例】
(実施例1)
本実施例では、不揮発性を有するラッチ回路を、論理ゲートの出力を保持するラッチ回路に適用する例を説明する。
【0050】
そのようなラッチ回路の典型的な構成を図3に示す。図3において、不揮発性を有するラッチ回路302は、論理ゲート301と論理ゲート303の間に、論理ゲート301の出力信号を保持するように接続された構成となっている。
【0051】
実際の動作としては、例えば、ある1クロック期間に、論理ゲート301までの処理を終えてその結果がラッチ302に格納される。そして、次の1クロック期間では、その結果を用いて論理ゲート303以降の処理が行われる、という動作が考えられる。
【0052】
画像処理回路や各種インターフェース回路といった論理回路では、通常、クロック信号に同期した処理が行われる。つまり、1クロック期間に処理を行う論理ゲートの段数が決められ、その出力はクロック信号に同期したラッチ回路に保持する構成がとられる。
【0053】
このような構成においては、ラッチ回路が格納する情報によって、回路の論理状態が決定し、回路の論理状態を復元することが可能である。
【0054】
そして、このようなラッチ回路に不揮発性を持たせることで、電源を遮断しても、論理状態が復元可能な回路が構成される。そして、このような論理回路を非動作時あるいは待機時に電源を遮断することで、消費電力を低減する半導体装置が実現される。
【0055】
(実施例2)
本実施例では、実施形態に示したラッチ回路とは異なる、不揮発性を有するラッチ回路の例を説明する。
【0056】
図4(1)に示すのは、NORゲートを用いたRSラッチ回路に不揮発性を持たせた回路の例である。
【0057】
図4(1)において、NORゲート401及び402は、RSラッチ回路を構成している。RSラッチ回路は入力端子A,B及び出力端子Qを有し、A端子とB端子が共にL電位の時に保持、A端子とB端子が異なる電位の時にはセット、リセットを行う。
【0058】
そして、強誘電体容量素子403,403を、このRSラッチ回路内の互いに電位の反転した2ノードにそれぞれ接続することによって、不揮発性を有するRSラッチ回路が構成される。強誘電体容量素子403,403がそれぞれ有する1端子は、プレート線Pに接続される。
【0059】
本ラッチ回路において、電源遮断期間前後の格納と復元の手続は、実施形態で説明した動作方式とまったく同様にして行うことが可能である。
【0060】
つまり、電源遮断前の格納時にはプレート線にパルスを印加することで強誘電体容量素子403,404に、ラッチされたデータを格納する。プレート線がL電位の場合には、ラッチ内のH電位と接続される強誘電体容量素子が分極し、プレート線がH電位の場合には、ラッチ内のL電位と接続される強誘電体容量素子が分極し、その結果、不揮発性データが格納される。
【0061】
また、電源投入時には、電源投入直前にプレート線をH電位として、一方の強誘電体容量素子の残留分極を反転させることで、ラッチ内の2ノードに電位差を生じさせる。この状態で電源を投入することで、データを復元することができる。
【0062】
また、図4(2)に示すのは、NANDゲートを用いたRSラッチ回路を用いて構成した、Dタイプラッチ回路の一例である。
【0063】
図4(2)に示したDタイプラッチ回路は、4つのNANDゲート411〜414とインバータ415によって構成されている。本ラッチ回路は、データ入力端子Dとゲート入力端子Gと出力端子Qを有し、G端子がL電位の時にデータ保持、G端子がH電位の時に、D端子がH電位またはL電位となることでセット、リセットを行う。
【0064】
ラッチ内の2ノードに接続された強誘電体容量素子416、417によって、図4(1)と同様に電源遮断時の格納手続と、電源再投入時の復元手続を行うことができ、本ラッチ回路は不揮発性を有する。
【0065】
このように、本発明では、実施形態に示したDタイプラッチ回路だけではなく、様々なラッチ回路に対して、強誘電体容量素子を接続することで、不揮発性を有するラッチ回路を構成することができる。具体的には、従来のラッチ回路に対して、ラッチ内の互いに反転する2ノードにそれぞれ強誘電体容量素子を接続し、残る端子にはプレート線を接続することで構成することが可能となる。
【0066】
そして、このような不揮発性を有するラッチ回路を適所に用いることで、本発明の半導体装置を実現することが可能となる。
【0067】
なお、本実施例は、実施例1と組み合わせて実施することが可能である。
【0068】
(実施例3)
本実施例では、絶縁表面を有する基板上に、画素部、画素を駆動する駆動回路、及び画像処理回路とを少なくとも形成した半導体装置の構成例と、消費電力を削減する動作方法について説明する。
【0069】
図5に示すのはガラス基板上に形成された表示部を有するシステムの一例であって、ガラス基板上には、画素部501、ソース線駆動回路502、ゲート線駆動回路503、画像処理回路504、インターフェース回路505が設けられている。本半導体装置は、液晶表示装置であっても、EL材料を用いた発光表示装置であっても構わない。
【0070】
図5に示したブロック図において、画素部501は画像を表示する部分であり、ソース線駆動回路502、及びゲート線駆動回路503は、画素を駆動する駆動回路である。画像データはソース線駆動回路502に入力される。また、インターフェース回路505は外部から画像データ、あるいは画像の基となるデータを入力し、適切な内部信号に変換した後、ソース線駆動回路502、もしくは画像処理回路504に出力する。
【0071】
本半導体装置の機能として、例えば画像処理回路504によって画像の歪みを補正することができる半導体装置を考えることができる。また、動作モードとして、外部から入力される画像データをそのままソース線駆動回路502に入力して表示するモードと、画像処理回路504において画像処理を行った後に表示するモードが考えられる。
【0072】
勿論、本実施例において、画像処理回路504は、画像の歪みを補正する機能に限られない。リサイズや反転といった他の画像処理を行った場合であっても、本実施例は同様に実施することが可能である。
【0073】
このような構成の半導体装置では、例えば、画像処理回路504が有するレジスタ及びラッチ回路に、不揮発性を有するラッチ回路を適用することが有効である。つまり、不揮発性を有するラッチ回路によって、画像処理回路504の論理状態が復元可能である構成が有効である。こうすることにより、画像処理回路504の論理状態を保持したまま電源を遮断することが可能となり、画像処理回路504を使用する時のみ画像処理回路504に電源を供給することが可能となる。
【0074】
その結果、外部から入力される画像データをそのままソース線駆動回路502に入力して表示するモードは、画像処理回路504を使用しないことから、画像処理回路504の電源を遮断することで、消費電力の削減が可能となる。
【0075】
なお、本実施例では、画像処理回路504全体を復元可能な場合を説明したが、必ずしもこれに限定されない。画像処理回路504を構成する一部の回路(例えば回路Bとする)の論理状態を復元可能とする構成であっても構わない。その場合、回路Bを使用する時のみに回路Bに電源を供給することが可能となり、消費電力の削減が可能となる。
【0076】
なお、不揮発性を有するラッチ回路を、インターフェース回路505、あるいはソース線駆動回路502、ゲート線駆動回路503に対して適用することも可能である。その結果、それぞれの論理回路が動作しない時には、その論理回路の電源を遮断することで消費電力を削減することが可能となる。
【0077】
また、待機時においても、回路の論理状態を保持したままで、電源供給を止めることができるため、待機時と動作時の高速な移行と、待機時の消費電力の削減を同時に実現することが可能となる。
【0078】
なお、本実施例は、実施例1、2のいずれの構成とも自由に組み合わせることが可能である。
【0079】
(実施例4)
本実施例では、絶縁表面を有する基板上に、画素部、画素を駆動する駆動回路、及び画像処理回路とを少なくとも形成した実施例3とは異なる半導体装置の構成例と、消費電力を削減する動作方法について説明する。
【0080】
図6に示すのはガラス基板上に形成された表示部を有するシステムの一例であって、ガラス基板上には、画素部601、ソース線駆動回路602、ゲート線駆動回路603、機能の異なる3つの画像処理回路604〜606、メモリ607、インターフェース回路608、電源供給タイミング制御回路609が設けられている。本半導体装置は、液晶表示装置であっても、EL材料を用いた発光表示装置であっても構わない。
【0081】
図6に示したブロック図において、画素部601は画像を表示する部分であり、ソース線駆動回路602、及びゲート線駆動回路603は、画素を駆動する駆動回路である。画像データはソース線駆動回路602に入力される。また、インターフェース回路608は外部から画像データ、あるいは画像の基となるデータを入力し、適切な内部信号に変換した後、ソース線駆動回路602、画像処理回路604〜606、もしくはメモリ607に出力する。
【0082】
本半導体装置の機能として、3つの画像処理回路604〜606とメモリ607を用いた様々な画像処理を行う半導体装置を考えることができる。例えば、これらの画像処理回路の1つもしくは複数を用いることによって、画像の歪み補正、リサイズ、モザイク処理、スクロール、反転といった画像変換や、マルチウィンドウ処理、メモリ607を用いた画像生成、及びこれらの複合処理等を考えることができる。
【0083】
これに対応して、様々な動作モードが考えられ、本構成の半導体装置においては、画像処理回路604〜606が有するレジスタ及びラッチ回路に、不揮発性を有するラッチ回路を適用することが有効である。つまり、不揮発性を有するラッチ回路によって、画像処理回路604〜606の論理状態が復元可能である構成が有効である。こうすることにより、画像処理回路604〜606の動作状態を保持したまま電源を遮断することが可能となり、使用しない画像処理回路の電源を遮断することが可能となる。その結果、消費電力の削減が可能となる。
【0084】
また、待機時においても、システムの状態を保持したままで、電源供給を止めることができるため、待機時と動作時の高速な移行と、待機時の消費電力の削減を同時に実現することが可能となる。
【0085】
動作モードの切り替え制御は、電源供給タイミング制御回路609によって行う。具体的には、動作モードに対応して、モードの切り替え前後に、使用しない画像処理回路に対して格納手続と復元手続を行えばよい。
【0086】
なお、本実施例では、画像処理回路604〜606全体を復元可能な場合を説明したが、必ずしもこれに限定されない。画像処理回路604〜606を構成する一部の回路(例えば回路Cとする)の論理状態を復元可能とする構成であっても構わない。その場合、回路Cを使用する時のみに回路Cに電源を供給することが可能となり、消費電力の削減が可能となる。
【0087】
なお、不揮発性を有するラッチ回路を、インターフェース回路505、あるいはソース線駆動回路502、ゲート線駆動回路503に対して適用することも可能である。その結果、それぞれの論理回路が動作しない時には、その論理回路の電源を遮断することで消費電力を削減することが可能となる。
【0088】
なお、本実施例は、実施例1、2のいずれの構成とも自由に組み合わせることが可能である。
【0089】
(実施例5)
本発明の半導体表示装置の作製工程について説明する。ここでは、同一基板上に画素部を構成するスイッチングTFTと、画素を駆動する駆動回路や画像処理回路といった論理回路を構成するTFT及び強誘電体材料を用いた容量を同時に作製する方法について詳細に説明する。図8〜図11はその作製工程を説明する断面図である。
【0090】
まず図8(A)において基板1000は、例えばバリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板、SUS基板等を用いることができる。また、プラスチック等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板は、一般的に上記基板と比較して耐熱温度が低い傾向にあるが、作製工程における処理温度に耐え得るのであれば用いることが可能である。
【0091】
基板1000上に酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜などの絶縁膜から成る下地膜1001及び1002を形成する。例えば、プラズマCVD法でSiH4、NH3、N2Oから作製される酸化窒化シリコン膜1001を10〜200nm(好ましくは50〜100nm)形成し、同様にSiH4、N2Oから作製される酸化窒化水素化シリコン膜1002を50〜200nm(好ましくは100〜150nm)の厚さに積層形成する。本実施例では下地膜を2層構造として示したが、前記絶縁膜の単層膜または2層以上積層させた構造として形成しても良い。また、石英基板など不純物の拡散がさして問題とならない場合は、必ずしも設ける必要はない。
【0092】
島状半導体層1003〜1005は、非晶質構造を有する半導体膜をレーザ結晶化法や公知の熱結晶化法を用いて作製した結晶質半導体膜で形成する(図8(B))。この島状半導体層1003〜1005の厚さは25〜100nm(好ましくは30〜60nm)の厚さで形成する。なお島状半導体層1003〜1005は、非晶質半導体であっても良いし、多結晶半導体であっても良い。また半導体は珪素だけではなくシリコンゲルマニウムも用いることができる。シリコンゲルマニウムを用いる場合、ゲルマニウムの濃度は0.01〜4.5atomic%程度であることが好ましい。
【0093】
レーザ結晶化法で結晶質半導体膜を作製するには、パルス発振型または連続発光型のエキシマレーザやYAGレーザ、YVO4レーザを用いる。これらのレーザを用いる場合には、レーザ発振器から放射されたレーザ光を光学系で線状に集光し半導体膜に照射する方法を用いると良い。結晶化の条件は実施者が適宣選択するものであるが、エキシマレーザを用いる場合はパルス発振周波数30Hzとし、レーザーエネルギー密度を100〜400mJ/cm2(代表的には200〜300mJ/cm2)とする。また、YAGレーザを用いる場合にはその第2高調波を用いパルス発振周波数1〜10kHzとし、レーザーエネルギー密度を300〜600mJ/cm2(代表的には350〜500mJ/cm2)とすると良い。そして幅100〜1000μm、例えば400μmで線状に集光したレーザ光を基板全面に渡って照射し、この時の線状レーザ光の重ね合わせ率(オーバーラップ率)を80〜98%として行う。
【0094】
次いで、島状半導体層1003〜1005を覆うゲート絶縁膜1006を形成する(図8(C))。ゲート絶縁膜1006はプラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを40〜150nmとしてシリコンを含む絶縁膜で形成する。本実施例では、120nmの厚さの酸化窒化シリコン膜で形成する。勿論、ゲート絶縁膜1006はこのような酸化窒化シリコン膜に限定されるものでなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。例えば、酸化シリコン膜を用いる場合には、プラズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Ortho Silicate)とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温度300〜400℃とし、高周波(13.56MHz)、電力密度0.5〜0.8W/cm2で放電させて形成することができる。このようにして作製される酸化シリコン膜は、その後400〜500℃の熱アニールにより絶縁膜として良好な特性を得ることができる。
【0095】
次に、図9(A)に示すように、ゲート絶縁膜1006上にゲート電極1100〜1102を形成する。ゲート電極1100〜1102はタンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、前記元素を主成分とする合金、あるいは多結晶シリコンなどで形成すれば良い。まず表面上に導電層を形成し、レジストマスク(図示せず)を用いて、導電層をエッチングすることで、ゲート電極1100〜1102が形成される。
【0096】
その後、N型を付与する不純物元素をドーピングする。こうして、半導体活性層内にN型の低濃度不純物領域1103〜1108が形成される。
【0097】
次いで、ゲート電極1102を覆うようにレジストマスク(図示せず)を形成し、ゲート電極1101と該レジストマスクをマスクとして自己整合的にn型不純物元素を添加し、また、ゲート電極1101をマスクとして自己整合的にp型不純物元素を添加する。
【0098】
こうしてnチャネル型TFTのソース領域またはドレイン領域として機能する高濃度n型不純物領域1111、1112、1113、1114及びpチャネル型TFTのソース領域またはドレイン領域として機能する高濃度p型不純物領域1109、1110が形成される(図9(B))。n型を付与する不純物元素にはリン(P)あるいは砒素(As)を、p型を付与する不純物元素にはボロン(B)を、それぞれ用いる。
【0099】
その後、n型及びp型不純物元素の活性化を行う。活性化手段としては、ファーネスアニール、レーザーアニール、ランプアニール、またはこれらを組み合わせた方法を用いるとよい。熱アニール法では酸素濃度が1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲気中で400〜700℃で行う。
【0100】
そして図9(C)に示すように、ゲート電極1100〜1112上に、窒化珪素膜又は酸窒化珪素膜による第1の層間絶縁膜1115を形成する。
【0101】
以上のようにして同一基板上に画素部を構成するスイッチングTFTと、画素を駆動する駆動回路や画像処理回路といった論理回路を構成するTFTが形成される。次に第1の層間絶縁膜1112の上に強誘電体材料を用いた容量の形成を行う。
【0102】
まず、下部電極層1201の形成を行う(図10(A))。形成方法はCVD法、スパッタ法、イオンビームスパッタ法、レーザアブレーション法などから選べば良い。下部電極層1201の材料にはPt/IrO2、Pt/Ta/SiO2などを用いる事ができる。強誘電体薄膜の電気的特性は結晶の配向に強く依存するため、下部電極の表面には配向制御が容易なPtを用いるのが特に好ましい。金属膜形成後不要な部分をプラズマエッチングなどで処理して下部電極層1201を形成する。
【0103】
次に、下部電極層1201の上に強誘電体層1202を形成する(図10(B))。強誘電体はPZT、PbTiO3などの鉛含有ペロブスカイト、Bi4Ti312などのビスマス層状化合物、LiNbO3、LiTaO3などのイルメナイト系化合物を用いる事ができる。このうち鉛含有ペロブスカイトを用いた強誘電体、とりわけPZTは広いの組成範囲で強誘電体の性質を示すため好ましい。
【0104】
強誘電体層1202の形成方法はCVD法、スパッタ法、イオンビームスパッタ法、レーザアブレーション法などから選べば良い。特にCVD法は膜組成や結晶性の制御性が高く、大面積化や量産化に優れて好ましい。CVD法で形成する場合、材料の条件として比較的低温で大きな蒸気圧を持ち、長時間にわたって安定であること、また堆積温度範囲内において析出速度が原料の供給量によって決まること、気相での核生成反応が起こらないことなどが挙げられるが、PZTはこれらの点でも優れている。
【0105】
CVD法による強誘電体層形成のプロセスは公知の手順に従えば良い。例えば圧力660Pa、基板温度500〜650度でPZTによる強誘電体層を形成させることができる。
【0106】
次に、強誘電体層1202の上に上部電極層1203を形成する(図10(C))。形成方法は下部電極1201と同様にCVD法、スパッタ法、イオンビームスパッタ法、レーザアブレーション法などから選ぶ事ができる。上部電極層1203の材料には下部電極層1201で用いた材料のほかIr/IrO2などを用いる事ができる。
【0107】
次に、図11(A)に示すように、窒化珪素膜又は酸窒化珪素膜を材料とする第2の層間絶縁膜1307を成膜した後、コンタクトホールを形成し、該コンタクトホールを介して配線1300〜1306を形成する。なお、配線1300〜1306とTFTとの電気的な接続の形態は、本実施例に限定されない。
【0108】
最後に、図11(B)に示すように第2の層間絶縁膜1307上に保護層1308を形成する。保護層1308の材料としてはポリイミドやアクリル樹脂などの光硬化型または熱硬化型の有機樹脂材料を用いることができる。
【0109】
このような手順を経て、画素部を構成するTFTと画素を駆動する駆動回路や画像処理回路といいた論理回路を構成するTFT及び強誘電体材料を用いた容量を同一基板上に同時に作製することができる。
【0110】
なお、本実施例では画素を構成するスイッチングTFTとして、ゲート電極とオーバーラップしないLDD領域を有する構造を、駆動回路及び論理回路を構成するTFTとして、シングルドレイン構造を、それぞれ作製する場合を示したが、本実施例はこの構造に限定されない。必要に応じ、ゲートオーバーラップ型のLDD構造や他のLDD構造などの用途に適したTFT構造を、公知の方法に従って作製すればよい。
【0111】
なお、本実施例は、実施例1〜4のいずれの構成とも自由に組み合わせることが可能である。
【0112】
(実施例6)
本実施例では、実施例5によって基板上に作製したTFTを用いて透過型の液晶表示装置を作製する工程を図12を用いて説明する。
【0113】
まず、実施例5に従って基板上にTFT及び強誘電体材料を用いた容量を作製する。そして図12(A)に示すように保護層2001にコンタクトホールを形成し、該コンタクトホールを介してITOなどの透明電極2002を形成する。続いて基板上に第1の配向膜2003を形成しラビング処理を行う。
【0114】
なお、本実施例では、ブラックマトリクスを用いることなく、画素電極間の隙間を遮光することができるように、画素電極の端部がソース信号線やゲート信号線と重なるように配置している。
【0115】
一方、対向基板2004を用意する。対向基板2004上には赤、青、緑のカラーフィルタ層2005、2006、2007、及びオーバーコート層2008を形成する。また、カラーフィルタ層はTFTの上方で赤色のカラーフィルタ層2005と青色のカラーフィルタ層2006とを重ねて形成し遮光膜を兼ねる構成とする。
【0116】
各色のカラーフィルタはアクリル樹脂に顔料を混合したもので1〜1.5μmの厚さで形成する。これは感光性材料を用い、マスクを用いて所定のパターンに形成することができる。
【0117】
また、オーバーコート層2008は光硬化型または熱硬化型の有機樹脂材料で形成し、例えば、ポリイミドやアクリル樹脂などを用いることができる。
【0118】
次いで、アクリル樹脂膜等の有機樹脂膜をパターニングすることによって、基板間隔を保持するための柱状のスペーサ2012を所望の位置に形成する。本実施例では柱状スペーサをソース信号線やゲート信号線の上部に高さが2〜7μm、好ましくは4〜6μmとなるように形成した。
【0119】
なお、スペーサは本実施例の柱状スペーサに限られるわけではなく、球状スペーサを基板全面に散布する方法などの公知の方法を採用してもよい。
【0120】
その後、ITOなどの光の透過性を有する対向電極2010を形成し、次いで第2の配向膜2009の形成とラビング処理を順に行う。
【0121】
そして、画素部と駆動回路部が形成された基板と対向基板とをシール剤2013で貼り合わせる。シール剤2013にはフィラーが混入され、このフィラーとスペーサによって均一な間隔を持って2枚の基板が貼り合わせられる。その後、両基板の間に液晶材料2011を注入し、封止剤(図示せず)によって完全に封止する。液晶材料2011には公知の液晶材料を用いれば良い。
【0122】
このようにして図12(B)に示すアクティブマトリクス型液晶表示装置が完成する。
【0123】
なお、本実施例では、液晶表示装置を作製する工程を説明したが、実施例5によって絶縁表面を有する基板上に作製したTFTを用いて、EL材料を用いた発光表示装置を作製することも可能である。EL素子の作製工程に関しては、公知の方法を用いることが可能である。
【0124】
なお、本実施例は、実施例1〜4のいずれの構成とも自由に組み合わせることが可能である。
【0125】
(実施例7)
本発明を用いて様々な半導体装置を完成させることができる。その一例は、携帯情報端末(電子手帳、モバイルコンピュータ、携帯電話など)、ビデオカメラ、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ、テレビ受像器などが挙げられる。それらの一例を図7に示す。
【0126】
図7(A)は本発明を適用してテレビ受像器を完成させる一例であり、筐体701、支持台702、表示部703などにより構成されている。本発明では、表示部703が形成された基板上に不揮発性のラッチ回路やレジスタを有する様々な論理回路を形成することで、小型で低消費電力のテレビ受像器を完成させることができる。
【0127】
図7(B)は本発明を適用してビデオカメラを完成させた一例であり、本体711、表示部712、音声入力部713、操作スイッチ714、バッテリー715、受像部716などにより構成されている。本発明では、表示部712が形成された基板上に不揮発性のラッチ回路やレジスタを有する様々な論理回路を形成することで、小型で低消費電力のビデオカメラを完成させることができる。
【0128】
図7(C)は本発明を適用してノート型のパーソナルコンピュータを完成させた一例であり、本体721、筐体722、表示部723、キーボード724などにより構成されている。本発明では、表示部723が形成された基板上に不揮発性のラッチ回路やレジスタを有する様々な論理回路を形成することで、小型で低消費電力のパーソナルコンピュータを完成させることができる。
【0129】
図7(D)は本発明を適用してPDA(Personal Digital Assistant)を完成させた一例であり、本体731、スタイラス732、表示部733、操作ボタン734、外部インターフェース735などにより構成されている。本発明では、表示部733が形成された基板上に不揮発性のラッチ回路やレジスタを有する様々な論理回路を形成することで、小型で低消費電力のPDAを完成させることができる。
【0130】
図7(E)は本発明を適用して音響再生装置を完成させた一例であり、具体的には車載用のオーディオ装置であり、本体741、表示部742、操作スイッチ743、744などにより構成されている。本発明では、表示部742が形成された基板上に不揮発性のラッチ回路やレジスタを有する様々な論理回路を形成することで、小型で低消費電力のオーディオ装置を完成させることができる。
【0131】
図7(F)は本発明を適用してデジタルカメラを完成させた一例であり、本体751、表示部(A)752、接眼部753、操作スイッチ754、表示部(B)755、バッテリー756などにより構成されている。本発明では、表示部(A)752が形成された基板上に不揮発性のラッチ回路やレジスタを有する様々な論理回路を形成することで、小型で低消費電力のデジタルカメラを完成させることができる。
【0132】
図7(G)は本発明を適用して携帯電話を完成させた一例であり、本体761、音声出力部762、音声入力部763、表示部764、操作スイッチ765、アンテナ766などにより構成されている。本発明では、表示部764が形成された基板上に不揮発性のラッチ回路やレジスタを有する様々な論理回路を形成することで、小型で低消費電力の携帯電話を完成させることができる。
【0133】
なお、ここで示す装置はごく一例であり、これらの用途に限定するものではない。
【0134】
本実施例は、実施例1〜6と組み合わせて用いることが可能である。
【0135】
【発明の効果】
本発明は、従来はシリコンチップで実装される様々な論理回路をガラス基板上に形成すると共に、該論理回路が有するラッチ回路に不揮発性を持たせることで、不揮発性を有するラッチによって論理状態が復元可能な回路では、非動作時あるいは待機時に電源供給を止めることが可能となり、消費電力を削減することが可能となる。その結果、小型、薄型であって、低消費電力の半導体装置を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における不揮発性を有するラッチ回路の回路図。
【図2】本発明における不揮発性を有するラッチ回路のタイミングチャート。
【図3】本発明における不揮発性を有するラッチ回路を用いた論理回路の一例を示す図。
【図4】本発明における不揮発性を有するラッチ回路の回路図。
【図5】本発明の半導体装置の一例を示す図。
【図6】本発明の半導体装置の一例を示す図。
【図7】本発明の半導体装置の一例を示す図。
【図8】本発明の半導体装置の作製工程を説明する断面図。
【図9】本発明の半導体装置の作製工程を説明する断面図。
【図10】本発明の半導体装置の作製工程を説明する断面図。
【図11】本発明の半導体装置の作製工程を説明する断面図。
【図12】本発明の半導体装置の作製工程を説明する断面図。

Claims (7)

  1. 絶縁表面を有する基板上に、画素部と、画素を駆動する駆動回路と、画像処理回路とが設けられ、
    前記画像処理回路は、不揮発性を有するラッチ回路を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1において、前記不揮発性を有するラッチ回路は、前記画像処理回路の論理状態を復元するのに必要な情報を格納するラッチ回路として使用されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1において、前記画像処理回路内に、前記不揮発性を有するラッチ回路によって論理状態が復元可能な回路が構成され、
    前記論理状態が復元可能な回路へ供給される電源のみを遮断することが可能な構成を有することを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、前記絶縁表面を有する基板上に、電源供給タイミング制御回路が設けられていることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項において、前記不揮発性を有するラッチ回路は、揮発性のラッチ回路と、強誘電体材料を用いた2個の容量素子と、プレート線によって構成され、
    前記2個の容量素子は、前記揮発性ラッチ回路内の互いに反転した電位を有するノードにそれぞれ接続され、該2個の容量素子がそれぞれ有する残りの1端子は前記プレート線に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項において、前記半導体装置は液晶表示装置もしくは発光表示装置であることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の前記半導体装置は、ゲーム機、ビデオカメラ、頭部取り付け型のディスプレイ、DVDプレーヤー、パーソナルコンピュータ、携帯電話、カーオーディオから選ばれた一つであることを特徴とする半導体装置。
JP2002379590A 2002-12-27 2002-12-27 半導体装置 Withdrawn JP2004212477A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002379590A JP2004212477A (ja) 2002-12-27 2002-12-27 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002379590A JP2004212477A (ja) 2002-12-27 2002-12-27 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004212477A true JP2004212477A (ja) 2004-07-29
JP2004212477A5 JP2004212477A5 (ja) 2006-01-19

Family

ID=32816049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002379590A Withdrawn JP2004212477A (ja) 2002-12-27 2002-12-27 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004212477A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20120022663A (ko) 2010-08-25 2012-03-12 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 래치회로 및 반도체장치
WO2012157533A1 (en) * 2011-05-13 2012-11-22 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
US8754693B2 (en) 2012-03-05 2014-06-17 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Latch circuit and semiconductor device
JP2020115546A (ja) * 2009-12-25 2020-07-30 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
CN115589774A (zh) * 2022-12-08 2023-01-10 西安电子科技大学杭州研究院 一种光控电容型铁电存储器及其制备方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020115546A (ja) * 2009-12-25 2020-07-30 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
JP2021106289A (ja) * 2009-12-25 2021-07-26 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
JP7078772B2 (ja) 2009-12-25 2022-05-31 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
KR20120022663A (ko) 2010-08-25 2012-03-12 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 래치회로 및 반도체장치
US8508276B2 (en) 2010-08-25 2013-08-13 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device including latch circuit
WO2012157533A1 (en) * 2011-05-13 2012-11-22 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
US8564331B2 (en) 2011-05-13 2013-10-22 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device
CN103548263A (zh) * 2011-05-13 2014-01-29 株式会社半导体能源研究所 半导体装置
US8754693B2 (en) 2012-03-05 2014-06-17 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Latch circuit and semiconductor device
CN115589774A (zh) * 2022-12-08 2023-01-10 西安电子科技大学杭州研究院 一种光控电容型铁电存储器及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4831895B2 (ja) 半導体装置
JP4869516B2 (ja) 半導体装置
JP5337888B2 (ja) 表示装置及び電子機器
US7769253B2 (en) Electronic circuit device
US7537972B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
US7893913B2 (en) Display device including a drive circuit, including a level shifter and a constant current source
JP3934370B2 (ja) 液晶表示装置、電子装置
JP2004212477A (ja) 半導体装置
JP4748884B2 (ja) レベルシフタ
JP4083493B2 (ja) 表示装置及び当該表示装置を具備する電子機器
JP2004220021A (ja) 表示装置
JP5303623B2 (ja) 半導体装置、表示装置、及び電子機器
JP2004064528A6 (ja) 半導体装置
JP5760102B2 (ja) 表示装置
JP5864071B2 (ja) 半導体装置及び表示装置
JP5779695B2 (ja) 半導体装置、表示装置、及び電子機器
JP5352640B2 (ja) 駆動回路及び電子機器
JP5830574B2 (ja) 表示装置
JP5752095B2 (ja) 表示装置
JP5030341B2 (ja) 半導体装置
JP2013168944A (ja) 半導体装置、表示装置、及び電子機器
JP2002016116A (ja) 不純物添加装置および半導体装置の作製方法
JP2013229902A (ja) 半導体装置
JP2013140382A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051124

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081216

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090203